JP2623986B2 - 静電荷像現像用キャリアの製造方法 - Google Patents
静電荷像現像用キャリアの製造方法Info
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- JP2623986B2 JP2623986B2 JP3026276A JP2627691A JP2623986B2 JP 2623986 B2 JP2623986 B2 JP 2623986B2 JP 3026276 A JP3026276 A JP 3026276A JP 2627691 A JP2627691 A JP 2627691A JP 2623986 B2 JP2623986 B2 JP 2623986B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法等により形成される静電荷像を二成分現像剤により現
像する際に用いられる静電荷像現像用キャリアに関す
る。
法等により形成される静電荷像を二成分現像剤により現
像する際に用いられる静電荷像現像用キャリアに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真法など静電荷像を経て画像情報
を可視化する方法は、現在様々の分野で利用されてい
る。電子写真法においては、帯電、露光工程により感光
体上に静電潜像を形成し、トナーを含む現像剤で静電潜
像を現像し、転写、定着工程を経て可視化される。ここ
で用いる現像剤は、トナーとキャリアからなる二成分現
像剤と、磁性トナーなどのようにトナー単独で用いる一
成分現像剤とがあるが、二成分現像剤は、キャリアが現
像剤の攪拌・搬送・帯電などの機能を分担し、現像剤と
して機能分離されているため、制御性がよいなどの特徴
があり、現在広く用いられている。特に、樹脂被覆を施
したキャリアを用いる現像剤は、帯電制御性が優れ、環
境依存性、経時安定性の改善が比較的容易である。ま
た、現像方法としては、古くはカスケード法などが用い
られていたが、現在は現像剤搬送担体として磁気ロール
を用いる磁気ブラシ法が主流である。
を可視化する方法は、現在様々の分野で利用されてい
る。電子写真法においては、帯電、露光工程により感光
体上に静電潜像を形成し、トナーを含む現像剤で静電潜
像を現像し、転写、定着工程を経て可視化される。ここ
で用いる現像剤は、トナーとキャリアからなる二成分現
像剤と、磁性トナーなどのようにトナー単独で用いる一
成分現像剤とがあるが、二成分現像剤は、キャリアが現
像剤の攪拌・搬送・帯電などの機能を分担し、現像剤と
して機能分離されているため、制御性がよいなどの特徴
があり、現在広く用いられている。特に、樹脂被覆を施
したキャリアを用いる現像剤は、帯電制御性が優れ、環
境依存性、経時安定性の改善が比較的容易である。ま
た、現像方法としては、古くはカスケード法などが用い
られていたが、現在は現像剤搬送担体として磁気ロール
を用いる磁気ブラシ法が主流である。
【0003】二成分現像剤を用いる磁気ブラシ法には、
現像剤の帯電劣化による画像濃度の低下、著しい背景部
の汚れの発生、画像へのキャリアの付着による画像荒れ
及びキャリアの消費、さらには画像濃度ムラの発生など
の問題がある。画像へのキャリアの付着メカニズムは、
キャリアの抵抗が低下することにより、画像部に誘導電
荷が注入されてキャリアが付着するか、キャリアの帯電
量の上限制御が不十分であるために、現像後のキャリア
の帯電量が過剰になり、エッジ部にキャリアが付着する
ものと考えられている。
現像剤の帯電劣化による画像濃度の低下、著しい背景部
の汚れの発生、画像へのキャリアの付着による画像荒れ
及びキャリアの消費、さらには画像濃度ムラの発生など
の問題がある。画像へのキャリアの付着メカニズムは、
キャリアの抵抗が低下することにより、画像部に誘導電
荷が注入されてキャリアが付着するか、キャリアの帯電
量の上限制御が不十分であるために、現像後のキャリア
の帯電量が過剰になり、エッジ部にキャリアが付着する
ものと考えられている。
【0004】近年、負帯電型有機感光体が普及し、ま
た、無機感光体の場合でも静電荷像をレーザー等を用い
て記録する反転現像法が多用されるようになり、負帯電
トナーはもちろんのこと、正帯電トナーにおいても高品
質な現像剤の需要が高い。
た、無機感光体の場合でも静電荷像をレーザー等を用い
て記録する反転現像法が多用されるようになり、負帯電
トナーはもちろんのこと、正帯電トナーにおいても高品
質な現像剤の需要が高い。
【0005】正帯電トナー用のキャリアとしては、フッ
素含有樹脂でコートしたキャリアが提案されている。し
かし、ポリフッ化ビニリデンを始めとするフッ素含有樹
脂は、核体粒子との密着性が悪く、長期にわたる使用に
おいては帯電の維持性が不十分である場合が多い。ま
た、使用時にコート材が脱離してキャリアの電気抵抗を
低下させ、キャリア付着の発生、脱離コート材による黒
点、濃度ムラの発生を招き易い。特開昭54─1108
39号公報には、負帯電性樹脂の核体粒子への密着性を
改善する目的で密着性付与樹脂を併用することが提案さ
れているが、必ずしも十分な効果を得ることができなか
った。
素含有樹脂でコートしたキャリアが提案されている。し
かし、ポリフッ化ビニリデンを始めとするフッ素含有樹
脂は、核体粒子との密着性が悪く、長期にわたる使用に
おいては帯電の維持性が不十分である場合が多い。ま
た、使用時にコート材が脱離してキャリアの電気抵抗を
低下させ、キャリア付着の発生、脱離コート材による黒
点、濃度ムラの発生を招き易い。特開昭54─1108
39号公報には、負帯電性樹脂の核体粒子への密着性を
改善する目的で密着性付与樹脂を併用することが提案さ
れているが、必ずしも十分な効果を得ることができなか
った。
【0006】また、コート材の核体粒子への密着性を向
上させるために、200℃以上の高温処理が行われてい
たが、フッ素を高濃度で含有する樹脂を高温に曝すとき
に、フッ化水素を始めとする有害ガスの発生が免れず、
設備の耐久性のみならず、安全衛生、環境破壊などの問
題を引き起こす恐れがある。フッ素含有樹脂の融点を低
下させることは、共重合などにより不可能なことではな
いが、低融点化はコート層の強度を低下させる傾向があ
り、また、帯電維持性能も低下させることが判明した。
上させるために、200℃以上の高温処理が行われてい
たが、フッ素を高濃度で含有する樹脂を高温に曝すとき
に、フッ化水素を始めとする有害ガスの発生が免れず、
設備の耐久性のみならず、安全衛生、環境破壊などの問
題を引き起こす恐れがある。フッ素含有樹脂の融点を低
下させることは、共重合などにより不可能なことではな
いが、低融点化はコート層の強度を低下させる傾向があ
り、また、帯電維持性能も低下させることが判明した。
【0007】さらに、フッ素含有樹脂の溶液を用いて密
着性を改善しようとするコート法も知られているが、そ
こで使用されているDMFを始めとする溶剤は、高沸点
で、毒性が強いという欠点があった。
着性を改善しようとするコート法も知られているが、そ
こで使用されているDMFを始めとする溶剤は、高沸点
で、毒性が強いという欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解消し、フッ素含有樹脂コート材を含むキャリア
の帯電維持性を向上させ、キャリア付着を防止して安
定した画質を確保するとともに、キャリアの消費を抑制
し、有機感光体用、無機感光体における反転現像用の
高品質な現像剤への適用を可能とし、現像剤を適切な
帯電量に制御することを容易にし、静電荷像現像用キ
ャリアを効率的に製造する方法を提供しようとするもの
である。
点を解消し、フッ素含有樹脂コート材を含むキャリア
の帯電維持性を向上させ、キャリア付着を防止して安
定した画質を確保するとともに、キャリアの消費を抑制
し、有機感光体用、無機感光体における反転現像用の
高品質な現像剤への適用を可能とし、現像剤を適切な
帯電量に制御することを容易にし、静電荷像現像用キ
ャリアを効率的に製造する方法を提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明は、核体粒子と
被覆用樹脂とを乾燥状態で混合した後、加熱して前記被
覆用樹脂を溶融し、前記核体粒子を被覆して静電荷像現
像用キャリアを製造する方法において、軟化点が150
℃以下のフッ素含有樹脂と、前記フッ素含有樹脂より軟
化点が30℃以上低い第2の樹脂とを被覆用樹脂として
用いることを特徴とする静電荷像現像用キャリアの製造
方法である。
被覆用樹脂とを乾燥状態で混合した後、加熱して前記被
覆用樹脂を溶融し、前記核体粒子を被覆して静電荷像現
像用キャリアを製造する方法において、軟化点が150
℃以下のフッ素含有樹脂と、前記フッ素含有樹脂より軟
化点が30℃以上低い第2の樹脂とを被覆用樹脂として
用いることを特徴とする静電荷像現像用キャリアの製造
方法である。
【0010】
【作用】本発明は、軟化点が上記のように相違するフッ
素含有樹脂と第2の樹脂を併用することにより、帯電制
御性、帯電維持性及びコート層の強度を大幅に改善する
ことができた。この理由は、必ずしも明らかではない
が、軟化点の相違が相溶性に差をもたらすためと考えら
れる。
素含有樹脂と第2の樹脂を併用することにより、帯電制
御性、帯電維持性及びコート層の強度を大幅に改善する
ことができた。この理由は、必ずしも明らかではない
が、軟化点の相違が相溶性に差をもたらすためと考えら
れる。
【0011】本発明で使用するフッ素含有樹脂は、軟化
点が80〜150℃の範囲のものが適当であり、150
℃を越えるものはキャリアの製造設備の温度を200℃
以上にしなければならず、正常なコーティングを行うこ
とができない。また、80℃を下回ると製造時に凝集が
発生し易く、所望粒径のキャリアの歩留りが著しく低下
する。また、併用樹脂は、フッ素含有樹脂より30℃以
上低い軟化点を有するものが使用されるが、極端に低い
とキャリアの流動性を悪化させ、トナー汚染を招くの
で、下限は40℃程度とすることが好ましい。
点が80〜150℃の範囲のものが適当であり、150
℃を越えるものはキャリアの製造設備の温度を200℃
以上にしなければならず、正常なコーティングを行うこ
とができない。また、80℃を下回ると製造時に凝集が
発生し易く、所望粒径のキャリアの歩留りが著しく低下
する。また、併用樹脂は、フッ素含有樹脂より30℃以
上低い軟化点を有するものが使用されるが、極端に低い
とキャリアの流動性を悪化させ、トナー汚染を招くの
で、下限は40℃程度とすることが好ましい。
【0012】本発明で使用するフッ素含有樹脂として
は、フッ化ビニリデン、テトラフロロエチレン、ヘキサ
フルオロプロピレン、モノクロロトリフロロエチレン、
モノクロロエチレン、トリフロロエチレンなどのビニル
系フッ素含有モノマーの共重合体を挙げることができ、
また、併用樹脂としては、スチレン、クロルスチレン、
メチルスチレン等のスチレン類;メチルメタクリレー
ト、メチルアクリレート、プロピルアクリレート、ラウ
リルアクリレート、メタクリル酸、アクリル酸,ブチル
メタクリレート、ブチルアクリレート、2─エチルヘキ
シルアクリレート、エチルメタクリレート等のα─メチ
レン脂肪族モノカルボン酸類;アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル等のニトリル類;2─ビニルピリジン、
4─ビニルピリジン等のビニルピリジン類;ビニルエー
テル類;ビニルケトン類;エチレン、プロピレン、ブタ
ジエン等のオレフィン類;メチルシリコン、メチルフェ
ニルシリコン等のシリコン類の単独重合体、又は、共重
合体を使用することができ、さらに、ビスフェノール、
グリコール等を含むポリエステル類を使用することもで
きる。
は、フッ化ビニリデン、テトラフロロエチレン、ヘキサ
フルオロプロピレン、モノクロロトリフロロエチレン、
モノクロロエチレン、トリフロロエチレンなどのビニル
系フッ素含有モノマーの共重合体を挙げることができ、
また、併用樹脂としては、スチレン、クロルスチレン、
メチルスチレン等のスチレン類;メチルメタクリレー
ト、メチルアクリレート、プロピルアクリレート、ラウ
リルアクリレート、メタクリル酸、アクリル酸,ブチル
メタクリレート、ブチルアクリレート、2─エチルヘキ
シルアクリレート、エチルメタクリレート等のα─メチ
レン脂肪族モノカルボン酸類;アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル等のニトリル類;2─ビニルピリジン、
4─ビニルピリジン等のビニルピリジン類;ビニルエー
テル類;ビニルケトン類;エチレン、プロピレン、ブタ
ジエン等のオレフィン類;メチルシリコン、メチルフェ
ニルシリコン等のシリコン類の単独重合体、又は、共重
合体を使用することができ、さらに、ビスフェノール、
グリコール等を含むポリエステル類を使用することもで
きる。
【0013】被覆用樹脂の配合量は、キャリアに対して
フッ素含有樹脂と併用樹脂の総量で0.2〜10重量%
程度、好ましくは0.5〜3重量%の範囲が適当であ
る。
フッ素含有樹脂と併用樹脂の総量で0.2〜10重量%
程度、好ましくは0.5〜3重量%の範囲が適当であ
る。
【0014】本発明で使用する核体粒子としては、通常
の鉄粉、フェライト、マグネタイト造粒物などを挙げる
ことができ、粒径は、通常30〜200μ程度のものを
使用できる。
の鉄粉、フェライト、マグネタイト造粒物などを挙げる
ことができ、粒径は、通常30〜200μ程度のものを
使用できる。
【0015】本発明のキャリアの製造方法は、加熱型ニ
ーダー、加熱型ヘンシェルミキサー、UMミキサーなど
を使用することができ、樹脂量などの配合比によっては
加熱型流動転動床、加熱型キルンなども使用することが
できる。
ーダー、加熱型ヘンシェルミキサー、UMミキサーなど
を使用することができ、樹脂量などの配合比によっては
加熱型流動転動床、加熱型キルンなども使用することが
できる。
【0016】本発明のキャリアはトナーと混合して2成
分現像剤として用いられる。トナーは結着樹脂中に着色
剤等を分散させたものであり、トナーに使用する結着樹
脂としては、スチレン、パラクロロスチレン、α─メチ
ルスチレン等のスチレン類;アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸ラウ
リル、アクリル酸2─エチルヘキシル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2─エチルヘ
キシル等のα─メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル
類;アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のビニ
ルニトリル類;2─ビニルピリジン、4─ビニルピリジ
ン等のビニルピリジン類;ビニルメチルエーテル、ビニ
ルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメ
チルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニ
ルケトン等のビニルケトン類、エチレン、プロピレン、
イソプレン、ブタジエン等の不飽和炭化水素類及びその
ハロゲン化物、クロロプレン等のハロゲン系不飽和炭化
水素類などの単量体による重合体、あるいは、これらの
単量体を2種以上組み合わせて得られる共重合体、及
び、これらの混合物、さらにはロジン変性フェノールホ
ルマリン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリ
エーテル樹脂等の非ビニル縮合系樹脂あるいはこれらと
前記ビニル系樹脂との混合物を挙げることができる。
分現像剤として用いられる。トナーは結着樹脂中に着色
剤等を分散させたものであり、トナーに使用する結着樹
脂としては、スチレン、パラクロロスチレン、α─メチ
ルスチレン等のスチレン類;アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸ラウ
リル、アクリル酸2─エチルヘキシル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2─エチルヘ
キシル等のα─メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル
類;アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のビニ
ルニトリル類;2─ビニルピリジン、4─ビニルピリジ
ン等のビニルピリジン類;ビニルメチルエーテル、ビニ
ルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメ
チルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニ
ルケトン等のビニルケトン類、エチレン、プロピレン、
イソプレン、ブタジエン等の不飽和炭化水素類及びその
ハロゲン化物、クロロプレン等のハロゲン系不飽和炭化
水素類などの単量体による重合体、あるいは、これらの
単量体を2種以上組み合わせて得られる共重合体、及
び、これらの混合物、さらにはロジン変性フェノールホ
ルマリン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリ
エーテル樹脂等の非ビニル縮合系樹脂あるいはこれらと
前記ビニル系樹脂との混合物を挙げることができる。
【0017】トナーに用いる着色剤としては、カーボン
ブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオ
イルブルー、クロームイエロー、ウルトラマリンブル
ー、メチレンブルー、ローズベンガル、フタロシアニン
ブルー、又はこれらの混合物を挙げることができる。
ブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオ
イルブルー、クロームイエロー、ウルトラマリンブル
ー、メチレンブルー、ローズベンガル、フタロシアニン
ブルー、又はこれらの混合物を挙げることができる。
【0018】着色剤以外のトナー成分としては、荷電制
御剤、オフセット防止剤、流動性向上剤などがあり、ま
た、必要に応じて磁性体微粉末を含有してもよい。
御剤、オフセット防止剤、流動性向上剤などがあり、ま
た、必要に応じて磁性体微粉末を含有してもよい。
【0019】
【実施例】平均粒径80μのCu−Znフェライトの核
体粒子に対し、表1の記載の通りにフッ素含有樹脂及び
併用樹脂を配合し、5L小型ニーダーで5分間混合し、
熱媒温度を195℃に設定して40分間攪拌混練した
後、ヒーターを切り、攪拌しながら50分間冷却した。
その後、177μの篩で篩分を行ってキャリアを得た。
また、結着樹脂(スチレン─nブチルメタクリレート)
84重量%、カーボン(キャボットBPL)10重量
%、帯電制御剤(オリエント化学製ボントロンN04)
2重量%、及び、ポリエチレンワックス(三井石油化学
400P)4重量%を用いて混練粉砕法により、平均粒
径11μのトナーを得た。そして、トナー濃度4%とな
るようにトナーとキャリアを混合して現像剤を作製し
た。これらの現像剤について、富士ゼロックス製FX5
017改造機を用いて画質維持性試験を行った。試験結
果は表1に記載したように、実施例の現像剤は、5万枚
複写後の画像も問題がなく、画質維持性も良好であっ
た。フッ素含有樹脂と併用樹脂の軟化点の差が30℃以
下の比較例の現像剤は、初期画質において、低濃度でキ
ャリア付着が生じ、5万枚後の画質は濃度ムラや地汚れ
が発生し、キャリアの消費量も大きな値を示した。
体粒子に対し、表1の記載の通りにフッ素含有樹脂及び
併用樹脂を配合し、5L小型ニーダーで5分間混合し、
熱媒温度を195℃に設定して40分間攪拌混練した
後、ヒーターを切り、攪拌しながら50分間冷却した。
その後、177μの篩で篩分を行ってキャリアを得た。
また、結着樹脂(スチレン─nブチルメタクリレート)
84重量%、カーボン(キャボットBPL)10重量
%、帯電制御剤(オリエント化学製ボントロンN04)
2重量%、及び、ポリエチレンワックス(三井石油化学
400P)4重量%を用いて混練粉砕法により、平均粒
径11μのトナーを得た。そして、トナー濃度4%とな
るようにトナーとキャリアを混合して現像剤を作製し
た。これらの現像剤について、富士ゼロックス製FX5
017改造機を用いて画質維持性試験を行った。試験結
果は表1に記載したように、実施例の現像剤は、5万枚
複写後の画像も問題がなく、画質維持性も良好であっ
た。フッ素含有樹脂と併用樹脂の軟化点の差が30℃以
下の比較例の現像剤は、初期画質において、低濃度でキ
ャリア付着が生じ、5万枚後の画質は濃度ムラや地汚れ
が発生し、キャリアの消費量も大きな値を示した。
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、キャリアの帯電維持性を向上させることができ、
画像へのキャリアの付着が防止され、濃度ムラや地汚れ
のない優れた画質を得ることができるようになった。ま
た、キャリアの消費量も大幅に抑制することができるよ
うになった。さらに、被覆用樹脂と核体粒子を予め乾燥
状態で混合してから溶融被覆することにより、キャリア
の効率的な製造を可能にした。
より、キャリアの帯電維持性を向上させることができ、
画像へのキャリアの付着が防止され、濃度ムラや地汚れ
のない優れた画質を得ることができるようになった。ま
た、キャリアの消費量も大幅に抑制することができるよ
うになった。さらに、被覆用樹脂と核体粒子を予め乾燥
状態で混合してから溶融被覆することにより、キャリア
の効率的な製造を可能にした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−250063(JP,A) 特開 平2−93547(JP,A) 特開 平2−27365(JP,A) 特開 昭62−138859(JP,A) 特開 昭60−176053(JP,A) 特開 昭60−176052(JP,A) 特開 昭63−27858(JP,A) 特開 昭62−106475(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 核体粒子と被覆用樹脂とを乾燥状態で混
合した後、加熱して前記被覆用樹脂を溶融し、前記核体
粒子を被覆して静電荷像現像用キャリアを製造する方法
において、軟化点が150℃以下のフッ素含有樹脂と、
前記フッ素含有樹脂より軟化点が30℃以上低い第2の
樹脂とを被覆用樹脂として用いることを特徴とする静電
荷像現像用キャリアの製造方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3026276A JP2623986B2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 静電荷像現像用キャリアの製造方法 |
US07/836,385 US5256511A (en) | 1991-02-20 | 1992-02-18 | Carrier for developing electrostatic latent image and process for producing the same |
EP92102694A EP0500054B1 (en) | 1991-02-20 | 1992-02-18 | Carrier for developing electrostatic latent image and process for producing the same |
EP95116339A EP0704472B1 (en) | 1991-02-20 | 1992-02-18 | Carrier for developing electrostatic latent image and process for producing the same |
DE69231367T DE69231367T2 (de) | 1991-02-20 | 1992-02-18 | Träger für die Entwicklung elektrostatischer latenter Bilder, und Verfahren zu deren Herstellung |
DE69219921T DE69219921T2 (de) | 1991-02-20 | 1992-02-18 | Träger für die Entwicklung elektrostatischer latenter Bilder und Herstellungsverfahren |
US07/887,152 US5275902A (en) | 1991-02-20 | 1992-05-22 | Developer composition for electrophotography |
US08/092,483 US5362596A (en) | 1991-02-20 | 1993-07-16 | Carrier for developing electrostatic latent image and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3026276A JP2623986B2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 静電荷像現像用キャリアの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04264564A JPH04264564A (ja) | 1992-09-21 |
JP2623986B2 true JP2623986B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=12188765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3026276A Expired - Fee Related JP2623986B2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 静電荷像現像用キャリアの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2623986B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60176052A (ja) * | 1984-02-22 | 1985-09-10 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 静電荷像現像剤 |
JPS60176053A (ja) * | 1984-02-22 | 1985-09-10 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 静電荷像現像剤 |
JPH0719080B2 (ja) * | 1985-10-30 | 1995-03-06 | ゼロックス コ−ポレ−ション | キャリヤー粒子の製造方法 |
JPS62138859A (ja) * | 1985-12-12 | 1987-06-22 | Hitachi Metals Ltd | 樹脂被覆キヤリア |
JPS6327858A (ja) * | 1986-07-21 | 1988-02-05 | Hitachi Metals Ltd | 静電荷像現像用キヤリア粒子 |
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