JP5256883B2 - 通信機器 - Google Patents

Description

本発明は、電話の発着信の履歴やメールの送受信の履歴を随時記憶しておき、電話の発着信やメールの送受信を行う時に、前回に電話の発着信やメールの送受信を行ってからの経過時間を表示することができる通信機器に関する。

従来、電話の発着信の際に相手の情報を得るために、バーコードで記述された情報を利用する装置が開発されてきた。例えば、受話器に設けたバーコード認識手段により印刷物に印刷された電話番号に対応するバーコードを読み取り、読み取ったバーコードを電話の発信信号に変換するとともに、読み取った電話番号を表示する電話機等である。しかしながら、読み取ったバーコードを変換した電話番号を表示する場合には、表示内容からその電話番号の使用者情報等の関連情報を表示できないという問題があった。

そこで、符号化された情報また文字情報の画像を読み取り、その情報に関連する情報を識別可能にした情報読取表示装置が提案されている（特許文献１参照）。この情報読取表示装置は、固定電話装置が着信時に通話された発信者の電話番号が記憶されていなかった場合は、その電話番号をバーコードに変換して、バーコード及び電話番号を表示し、カメラ付き携帯電話装置が、表示されたバーコードを撮像して、電話番号に変換して、電話帳データを検索し、一致する電話番号が存在した場合は、電話帳データの内容である発信者の名前等を表示するものである。
特開２００６−１０１２１５号公報

携帯電話機において、アドレス帳に登録されている連絡先に対して電話の発着信またはメールの送受信を行うときに、ユーザが会話やメールを円滑に進めるために、その連絡先とのやり取りがどれくらいぶりかを把握したい場面が考えられる。しかしながら、ユーザがどれくらいぶりかを把握するためには、携帯電話機の発着信履歴やメール送受信履歴を参照する必要があり、手間が掛かっていた。

本発明は、上記課題を鑑みてなされてものであり、アドレス帳に登録されている連絡先に対して電話の発着信またはメールの送受信を行うときに、ユーザがその連絡先とのやり取りがどれくらいぶりかを簡単に把握することができる通信機器を提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、本発明に係る通信機器は、所定の通信相手に対して電話の発着信またはメールの送受信の履歴を記憶する記憶手段と、電話の発着信またはメールの送受信があった場合は、その通信相手に対する履歴が前記記憶手段により記憶されていたときに、前記記憶手段により記憶された電話の発着信またはメールの送受信の履歴に基づいて、前回電話の発着信またはメールの送受信を行ってからの経過時間を算出して通知する通知手段と、を備えたことを特徴とする。

本発明に係る通信機器によると、アドレス帳に登録されている連絡先に対して電話の発着信またはメールの送受信を行うときに、発着信日時やメール送受信日時を随時記憶しておき、次回にその連絡先に対して電話の発着信またはメールの送受信を行う場合に、前回の発着信や前回のメールの送受信からの経過時間を表示することで、ユーザがその連絡先とのやり取りがどれくらいぶりかを簡単に把握することが可能となる。

本発明に係る通信機器の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。本発明に係る通信機器として、複数の筐体が開閉自在に結合されてなるクラムシェル型の携帯電話機１を例にあげて説明する。図１（Ａ）は、携帯電話機１の開いた状態を示す正面図、図１（Ｂ）は、携帯電話機１の開いた状態を示す側面図である。また、図２（Ａ）は、携帯電話機１の閉じた状態を示す背面図、図２（Ｂ）は、携帯電話機１の閉じた状態を示す側面図である。

携帯電話機１は、図１及び図２に示すように、主に、矩形の板状の上筐体１０と、この上筐体１０とほぼ同形状をした下筐体１１とにより構成されていて、これらの上筐体１０及び下筐体１１は、閉じた状態において相互に一面を覆うように積層されている。上筐体１０及び下筐体１１は、ヒンジ部１２を挟むようにヒンジ結合されていて、上筐体１０は下筐体１１に対して、ヒンジ部１２を軸にして、図１及び図２のＸ方向に所定角度だけ回転自在なように形成されている。携帯電話機１は、上筐体１０を下筐体１１に対して回転させることにより、閉じた状態から開いた状態に、あるいは開いた状態から閉じた状態に変形する。

上筐体１０の内面（下筐体１１に対面する側の面）には、文字や画像等を含んだ表示情報を表示するためのディスプレイ１３、通話相手から受信した音声を出力するためのスピーカ１４、着信有りやメール受信有り等の携帯電話機１の端末状態を通知するためのＬＥＤ１５が設けられている。これらのディスプレイ１３やスピーカ１４やＬＥＤ１５は、携帯電話機１が閉じた状態のときには、下筐体１１により覆われていて外部に露出していないが、上筐体１０を下筐体１１に対して回転させて開いた状態に変形させたときには、外部に露出される。

下筐体１１の内面（上筐体１０に対面する側の面）には、例えば電源のＯＮ／ＯＦＦを切り替えるための電源キーや発呼処理を行うための発呼キー、数字や文字を入力するためのテンキー、メール機能を起動するためのメールキーやＷｅｂ機能を起動するためのＷｅｂキー等のショートカットキー等からなる操作キー１６が設けられている。また下筐体１１には、音声を集音するためのマイクロフォン１７が設けられている。これらの操作キー１６やマイクロフォン１７は、携帯電話機１が閉じた状態のときには、上筐体１０により覆われていて外部に露出していないが、上筐体１０を下筐体１１に対して回転させて開いた状態に変形させたときには、外部に露出される。

下筐体１１の側面には、携帯電話機１にＡＣアダプタを接続するためのコネクタ１８が設けられている。このコネクタ１８にＡＣアダプタが接続されると、このＡＣアダプタから携帯電話機１に内蔵されている電力供給源（バッテリ等）に電力が供給される。このコネクタ１８は、携帯電話機１が閉じた状態であっても開いた状態であっても外部に露出されていて、ユーザは、随時コネクタ１８にＡＣアダプタを接続して、携帯電話機１を充電することができる。

次に、携帯電話機１の機能について、図３に示す機能ブロック図を用いて説明する。携帯電話機１は、図３に示すように、主制御部２０、電源回路部２１、操作入力制御部２２、表示制御部２３、音声制御部２４、通信制御部２５、及び記憶部２６がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。

主制御部２０は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）を具備し、携帯電話機１の総括的な制御を行うとともに、後述する発着信履歴管理処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部２１は、例えば電源キーに対する入力インタフェースを備え、ユーザにより電源キーが押されたことを検知すると、その旨を示す信号を生成して主制御部２０に伝送する。また、電源回路部２１は、電源供給源（バッテリ等）を備え、電源キーを介した入力に基づいて携帯電話機１の電源のＯＮ／ＯＦＦ状態を切り替え、電源がＯＮ状態の場合に電力供給源から各部に対して電力を供給して、携帯電話機１を動作可能にする。

操作入力制御部２２は操作キー１６に対する入力インタフェースを備え、操作キー１６のいずれかが押されたことを検知すると、押された操作キー１６を示す信号を生成して主制御部２０に伝送する。表示制御部２３はディスプレイ１３やＬＥＤ１５に対する表示インタフェースを備え、主制御部２０の制御に基づいて、文書データや画像データ等をディスプレイ１３に表示したり、ＬＥＤ１５を点灯／消灯させたりする。

音声制御部２４は、主制御部２０の制御に基づいて、マイクロフォン１７で集音された音声からアナログ音声信号を生成し、このアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部２４は、デジタル音声信号を取得すると、主制御部２０の制御に基づいて、このデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ１４から音声として出力する。

通信制御部２５は、主制御部２０の制御に基づいて、基地局からアンテナ２５ａを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部２０の指示により、音声制御部２４に伝送されてスピーカ１４から出力されたり、表示制御部２３に伝送されてディスプレイ１３に表示されたり、または記憶部２６に記録されたりする。また通信制御部２５は、主制御部２０の制御に基づいて、マイクロフォン１７で集音された音声データや操作キー１６を介して入力されたデータや記憶部２６に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ２５ａを介して送信する。

記憶部２６は、主制御部２０が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部２０が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等から構成される。また、主制御部２０が後述する発着信履歴管理処理を行う際の処理プログラムは、例えばＲＯＭに記憶されているものとする。

また、記憶部２６は、アドレス帳情報を記憶するアドレス帳記憶部２６ａ、発着信履歴情報を記憶する発着信履歴記憶部２６ｂを備えている。アドレス帳情報は、連絡先（通信相手）を識別するための連絡先ＩＤ（連絡先の名前等を含む）に対して、電話番号やメールアドレスがそれぞれ対応付けられた情報である。

発着信履歴情報は、携帯電話機１での電話の発着信やメールの送受信に関する履歴を示す情報であり、発着信履歴情報３０として図４に示すように、アドレス帳に対応した連絡先ＩＤ情報３１に対して、前回の電話の発着信の日時、前回のメール送受信の日時を示す発着信情報３２と、発着信情報３２の保存期間を示す保存期間情報３３と、発着信履歴を保存するか否かを示す保存可否情報３４とがそれぞれ対応付けられている。

発着信情報３２は、前回の電話発信、前回の電話着信、前回のメール送信、前回のメール受信のそれぞれの日時で示されている。また、保存可否情報３４は、例えば発着信履歴を残す連絡先は「保存する」で、発着信履歴を残さない連絡先は「保存しない」で示されている。そして、保存可否情報３４が「保存しない」であった場合には、発着新情報３２、保存期間情報３３は空のデータで示されている。ユーザが連絡先ごとに保存可否情報３４を設定することにより、ユーザの所望の連絡先のみの発着信履歴が記憶され、携帯電話機１のメモリを節約することができる。

例えば図４に示す発着信履歴情報３０によると、「連絡先１ 東芝太郎」の連絡先ＩＤ情報に対して、「前発信日：２００８年１月１日１時１分１０秒、前着信日：２００８年２月２日２時２分２０秒、前メール送信日：２００８年３月３日３時３分３０秒、前メール受信日：２００８年４月４日４時４分４０秒」の発着信情報３２と、「Ｘ日間」の保存期間情報３３と、「保存する」の保存可否情報３４とがそれぞれ対応付けられている。これは、連絡先１の「東芝太郎」に対する発着信履歴をＸ日間だけ保存すること、及び、連絡先１の「東芝太郎」の電話番号に対して前回電話発信した日時が２００８年１月１日１時１分１０秒、連絡先１の「東芝太郎」の電話番号から前回電話着信した日時が２００８年２月２日２時２分２０秒、連絡先１の「東芝太郎」のメールアドレスに対して前回メール送信した日時が２００８年３月３日３時３分３０秒、連絡先１の「東芝太郎」のメールアドレスから前回メール受信した日時が２００８年４月４日４時４分４０秒であることを意味する。

また、図４に示す発着信履歴情報３０によると、「連絡先３」の連絡先ＩＤに対して「保存しない」の保存可否情報３４が対応付けられていて、発着信情報３２、保存期間情報３３にはデータが示されていない（空のデータで示されている）。これは、連絡先３に対する発着信やメール送受信の履歴は保存されないことを意味し、携帯電話機１の連絡先３に対する電話の発着信やメールの送受信に関する履歴は記憶されていない。

なお、ここではアドレス帳情報を記憶するアドレス帳記憶部２６ａと発着信履歴情報を記憶する発着信履歴記憶部２６ｂとを記憶部の中に別個に設けた例について説明するが、アドレス帳情報と発着信履歴情報とを対応付けて同一の記憶部に記憶するようにしても良い。

携帯電話機１は、この発着信履歴情報３０に基づいて、所定の連絡先から電話の着信やメールの受信があった場合、所定の連絡先に対して電話の発信やメールの送信をする場合、スケジュールを入力する場合等に、その連絡先に対する電話の発着信やメールの送受信がどれくらいぶりであるか（前回電話の発着信やメールの送受信を行ってからの経過時間）をユーザに対して通知する発着信履歴管理処理を行う。

携帯電話機１がこの発着信履歴管理処理を行う際の手順について、図５、図８、図１１図１３に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、図５に示すフローチャートは、携帯電話機１に電話の着信やメールの受信があった場合のフローチャートであり、図８に示すフローチャートは、携帯電話機１から電話の発信やメールの送信を行う場合のフローチャートである。また、図１１に示すフローチャートは、携帯電話機１においてメールを作成する場合のフローチャートであり、図１３に示すフローチャートは、携帯電話機１においてスケジュールを入力する場合のフローチャートである。以下、例えば「ステップＳ１０１」を「Ｓ１０１」のように、「ステップ」の語句を省略して説明する。

始めに、携帯電話機１に電話の着信やメールの受信があったときに着信履歴や受信履歴を通知する場合の発着信履歴管理処理の手順について、図５に示すフローチャートに基づいて説明する。主制御部２０は、携帯電話機１に電話の着信（メールの受信）があったか否かを判断する（Ｓ１０１）。電話の着信（メールの受信）がない場合（Ｓ１０１のＮｏ）は、主制御部２０はそのまま待機する。

電話の着信（メールの受信）があった場合（Ｓ１０１のＹｅｓ）は、主制御部２０は、電話の発信元（メールの送信元）がアドレス帳記憶部２６ａにアドレス帳情報として記憶されているか否かを判断する（Ｓ１０３）。

電話の発信元（メールの送信元）がアドレス帳記憶部２６ａに記憶されていない場合（Ｓ１０３のＮｏ）は、携帯電話機１が発信元や送信元に関する情報を保持していないため、主制御部２０は、電話の発信元の電話番号（メールの送信元のメールアドレス）をそのまま表示する（Ｓ１０５）。このとき、例えば図６（Ａ）に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０に、「着信中 ０９０−１２３４−××××」（図面も修正願います。）等の文字列が表示された表示欄４１を表示すると良い。

そして主制御部２０は、発信元の電話番号（送信元のメールアドレス）と着信時刻（受信時刻）とを通常の着信履歴（受信履歴）として記憶部２６に記憶して（Ｓ１０９）、発着信履歴管理処理を終了する。この通常の着信履歴（受信履歴）は、予め設定された上限の件数分の履歴が記憶されたり、所定時間が経過したりすることにより、削除される。

電話の発信元がアドレス帳記憶部２６ａに記憶されている場合（Ｓ１０３のＹｅｓ）は、主制御部２０は、電話の発信元（メールの送信先）の発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されているか否かを判断する（Ｓ１１１）。この際、主制御部２０は、発着信履歴情報３０において、電話の発信元（メールの送信元）に対応付けられた保存可否情報３４が「保存する」になっていた場合に、発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されているものと判断する。

発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されていない場合（Ｓ１１１のＮｏ）は、電話の発信元（メールの送信元）に関する情報がアドレス帳記憶部２６ａに記憶されているので、主制御部２０は、アドレス帳記憶部２６ａから電話の発信元（メールの送信元）に関する情報を取得して、この情報を表示する（Ｓ１１３）。このとき、例えばアドレス帳情報に登録されている連絡先である「東芝太郎」からの着信があった場合には、図６（Ｂ）に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０に、「着信中 東芝太郎 ０９０−１２３４−××××」等の文字列が表示された表示欄４１を表示すると良い。

そして主制御部２０は、発信元の電話番号（送信元のメールアドレス）と着信時刻（受信時刻）とを通常の着信履歴（受信履歴）として記憶部２６に記憶して（Ｓ１０９）、発着信履歴管理処理を終了する。この通常の着信履歴（受信履歴）は、全ての通信相手に対して最近やり取りのあった着信（メール受信）の履歴であり、予め設定された上限の件数分の履歴が記憶されたときや、着信（メール受信）があってから予め設定された期間が経過すると、削除される。

電話の発信元（メールの送信元）が発着信履歴情報３０に保存されていた場合（Ｓ１１１のＹｅｓ）は、主制御部２０は、この電話の発信元（メールの送信元）からの電話の着信（メール受信）が２回目以降であるか否かを判断する（Ｓ１１５）。

この電話の発信元（メールの送信元）からの電話の着信（メール受信）が初めてであった場合（Ｓ１１５のＮｏ）には、主制御部２０は、発着信履歴情報３０に未だ発着信情報３２が記憶されていないため、通常の着信履歴（受信履歴）にこの発信元からの着信（受信）が含まれているか否かを判断する（Ｓ１１６）。

通常の着信履歴（受信履歴）にこの発信元に対する着信（受信）が含まれていなかった場合（Ｓ１１６のＮｏ）は、通常の着信履歴にも発着信履歴情報３０にも未だ発着信履歴が記憶されていないため、ステップＳ１１３と同様に、主制御部２０は、アドレス帳記憶部２６ａから電話の発信元（メールの送信元）に関する情報を取得して、この情報を表示する（Ｓ１１７）。このとき、例えばアドレス帳情報に登録されている連絡先である「東芝太郎」からの着信があった場合には、図６（Ｂ）に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０に、「着信中 東芝太郎 ０９０−１２３４−××××」等の文字列が表示された表示欄４１を表示すると良い。

この電話の発信元（メールの送信元）からの電話の着信（メール受信）が２回目以降であった場合（Ｓ１１１のＹｅｓ）、または通常の着信履歴（受信履歴）にこの発信元に対する着信（受信）が含まれていた場合（Ｓ１１６のＹｅｓ）は、主制御部２０は、発着信履歴情報３０において電話の発信元（メールの送信元）の連絡先ＩＤ情報３１に対応付けられた発着信情報３２、または通常の着信履歴（受信履歴）を取得して、現在日時と前回着信（メール受信）のあった日時との差を算出して、前回の着信（メール受信）からの経過時間を表示する（Ｓ１１９）。例えば、発着信情報３２において前着信日時が「２００８年２月２日２時２分２０秒」であり、現在日時が「２００８年６月５日１５時０分０秒」であった場合には、その経過時間は約４ヶ月である。よって、例えば図６（Ｃ）に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０に、「着信中 東芝太郎 ０９０−１２３４−×××× ４ヶ月ぶり 前回着信日 ２００８／２／２」等の文字列が表示された表示欄４１を表示すると良い。

また、ステップＳ１０１にて携帯電話機１が「東芝太郎」からメールを受信し、例えば、発着信情報３２において前メール受信日時が「２００８年４月４日４時４分４０秒」であり、現在日時が「２００８年６月５日１５時０分０秒」であった場合には、その経過時間は約２ヶ月である。よって、例えば図７に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０に、「メール受信中 東芝太郎 ０９０−１２３４−×××× ２ヶ月ぶり 前回受信日 ２００８／４／４」等の文字列が表示された表示欄４２を表示すると良い。また主制御部２０は、この表示欄４２において、前回受信したメールを表示するためのリンク４２ａを表示し、ユーザにより操作キー１６を介してこのリンク４２ａが選択されたときに、前回受信したメールに関する情報を表示すると良い。

そして主制御部２０は、携帯電話機１がステップＳ１０１における着信に応答したか否かを判断する（Ｓ１２１）。この際、主制御部２０は、例えばユーザにより発呼キーが押下されたことに基づいて、着信に応答したものと判断する。また、ステップＳ１０１にて携帯電話機１がメールを受信した場合には、ステップＳ１２１にて着信に応答したものとする。着信に応答した場合（Ｓ１２１のＹｅｓ）は、主制御部２０は、着信日時（受信日時）を前着信日時（前メール受信時日時）として発着信情報３２を更新し、発信元と対応付けて発着信履歴情報３０として発着信履歴記憶部２６ｂに記憶して（Ｓ１２３）、発着信履歴管理処理を終了する。応答しなかった場合（Ｓ１２１のＮｏ）は、主制御部２０は、発信元を通常の着信履歴に記憶して（Ｓ１０９）、発着信履歴管理処理を終了する。

このように携帯電話機１は、電話着信またはメール受信があったときに、発信元（送信元）に関する発着信履歴が記憶されている場合には、前回着信またはメール受信があってからの経過時間を通知し、発信元（送信元）に関する発着信履歴が記憶されていないが発信元（送信元）がアドレス帳に登録されている場合には、この発信元（送信元）に関する情報を通知し、発信元（送信元）がアドレス帳に登録されていない場合には、発信元の電話番号や送信元のメールアドレスを通知する。

次に、携帯電話機１が電話の発信やメールの送信を行うときに発信履歴や送信履歴を通知する場合の発着信履歴管理処理の手順について、図８に示すフローチャートに基づいて説明する。主制御部２０は、携帯電話機１において電話の発信（メールの送信）が指示されたか否かを判断する（Ｓ２０１）。この際、例えばユーザにより発呼キーが押されたことに基づいて、電話の発信（メールの送信）が指示されたものと判断する。電話の発信（メールの送信）が指示されていない場合（Ｓ２０１のＮｏ）は、主制御部２０はそのまま待機する。

電話の発信（メールの送信）が指示された場合（Ｓ２０１のＹｅｓ）は、主制御部２０は、電話の発信先（メールの送信先）がアドレス帳記憶部２６ａにアドレス帳情報として記憶されているか否かを判断する（Ｓ２０３）。

電話の発信先（メールの送信先）がアドレス帳記憶部２６ａに記憶されていない場合（Ｓ２０３のＮｏ）は、携帯電話機１が発信先や送信先に関する情報を保持していないため、主制御部２０は、電話の発信先の電話番号（メールの送信先のメールアドレス）をそのまま表示する（Ｓ２０５）。このとき、例えば図９（Ａ）に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０に、「発信中 ０９０−１２３４−××××」等の文字列が表示された表示欄４３を表示すると良い。

そして主制御部２０は、発信先の電話番号（送信先のメールアドレス）と発信時刻（送信時刻）とを通常の発信履歴（送信履歴）として記憶部２６に記憶して（Ｓ２０９）、発着信履歴管理処理を終了する。この通常の発信履歴（送信履歴）は、全ての通信相手に対して最近やり取りのあった発信（メール送信）の履歴であり、予め設定された上限の件数分の履歴が記憶されたときや、発信（メール送信）を行ってから予め設定された期間が経過すると、削除される。

電話の発信先（メールの送信先）がアドレス帳記憶部２６ａに記憶されている場合（Ｓ２０３のＹｅｓ）は、主制御部２０は、電話の発信先（メールの送信先）の発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されているか否かを判断する（Ｓ２１１）。この際、主制御部２０は、発着信履歴情報３０において、電話の発信先（メールの送信先）に対応付けられた保存可否情報３４が「保存する」になっていた場合に、発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されているものと判断する。

発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されていない場合（Ｓ２１１のＮｏ）は、電話の発信先（メールの送信先）に関する情報がアドレス帳記憶部２６ａに記憶されているので、主制御部２０は、アドレス帳記憶部２６ａから電話の発信先（メールの送信先）に関する情報を取得して、この情報を表示する（Ｓ２１３）。このとき、例えばアドレス帳情報に登録されている連絡先である「東芝太郎」からの着信があった場合には、図９（Ｂ）に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０に、「発信中 東芝太郎 ０９０−１２３４−××××」等の文字列が表示された表示欄４３を表示すると良い。

そして主制御部２０は、発信先の電話番号（送信先のメールアドレス）と発信時刻（送信時刻）とを通常の発信履歴（送信履歴）として記憶部２６に記憶して（Ｓ２０９）、発着信履歴管理処理を終了する。

電話の発信先（メールの送信先）が発着信履歴情報３０に保存されていた場合（Ｓ２１１のＹｅｓ）は、主制御部２０は、この電話の発信先（メールの送信先）に対する電話の発信（メールの送信）が２回目以降であるか否かを判断する（Ｓ２１５）。

この電話の発信先（メールの送信先）に対する電話の発信（メールの送信）が初めてであった場合（Ｓ２１５のＮｏ）には、発着信履歴情報３０に未だ発着信情報３２が記憶されていないため、ステップＳ２１３と同様に、主制御部２０は、通常の発信履歴（送信履歴）にこの発信先（メールの送信先）が含まれているか否かを判断する（Ｓ２１６）。通常の発信履歴（受信履歴）にこの発信先（メールの送信先）が含まれていなかった場合（Ｓ２１６のＮｏ）は、主制御部２０は、アドレス帳記憶部２６ａから電話の発信先（メールの送信先）に関する情報を取得して、この情報を表示する（Ｓ２１７）。このとき、例えばアドレス帳情報に登録されている連絡先である「東芝太郎」に対する電話の発信（メールの送信）を行った場合には、図９（Ｂ）に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０に、「発信中 東芝太郎 ０９０−１２３４−××××」等の文字列が表示された表示欄４３を表示すると良い。

この電話の発信先（メールの送信先）に対する電話の発信（メールの送信）が２回目以降であった場合（Ｓ２１１のＹｅｓ）、または通常の発信履歴（送信履歴）にこの発信先（メールの送信先）が含まれていた場合（Ｓ２１６のＹｅｓ）は、主制御部２０は、発着信履歴情報３０において電話の発信先（メールの送信先）の連絡先ＩＤ情報３１に対応付けられた発着信情報３２、または通常の発信履歴（送信履歴）を取得して、現在日時と前回発信（メール送信）のあった日時との差を算出して、前回の発信（メール送信）からの経過時間を表示する（Ｓ２１９）。例えば、発着信情報３２において前発信日時が「２００８年１月１日１時１分１０秒」であり、現在日時が「２００８年６月５日１５時０分０秒」であった場合には、その経過時間は約５ヶ月である。よって、例えば図９（Ｃ）に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０に、「発信中 東芝太郎 ０９０−１２３４−×××× ５ヶ月ぶり 前回発信日 ２００８／１／１」等の文字列が表示された表示欄４３を表示すると良い。

また、ステップＳ２０１にて携帯電話機１が「東芝太郎」に対してメールを送信し、例えば、発着信情報３２において前メール送信日時が「２００８年３月３日３時３分３０秒」であり、現在日時が「２００８年６月５日１５時０分０秒」であった場合には、その経過時間は約３ヶ月である。よって、例えば図１０に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０に、「メール送信中 東芝太郎 ０９０−１２３４−×××× ３ヶ月ぶり 前回受信日 ２００８／３／３」等の文字列が表示された表示欄４４を表示すると良い。また主制御部２０は、この表示欄４４において、前回送信したメールを表示するためのリンク４４aを表示し、ユーザにより操作キー１６を介してこのリンク４４ａが選択されたときに、前回送信したメールに関する情報を表示すると良い。

そして主制御部２０は、携帯電話機１がステップＳ２０１における発信に相手が応答したか否かを判断する（Ｓ２２１）。この際、ステップＳ２０１にて携帯電話機１がメールを送信した場合には、ステップＳ２２１にて相手が応答したものとする。発信に相手が応答した場合（Ｓ２２１のＹｅｓ）は、主制御部２０は、発信日時（送信日時）を前発信日時（前メール送信日時）として発着信情報３２を更新し、発信先と対応付けて発着信履歴情報３０として発着信履歴記憶部２６ｂに記憶して（Ｓ２２３）、発着信履歴管理処理を終了する。応答しなかった場合（Ｓ２２１のＮｏ）は、主制御部２０は、この発信先を通常の発信履歴に記憶して（Ｓ２０９）、発着信履歴管理処理を終了する。

このように携帯電話機１は、電話発信またはメール送信を行うときに、発信先（送信先）に関する発着信履歴が記憶されている場合には、前回発信またはメール送信があってからの経過時間を通知し、発信先（送信先）に関する発着信履歴が記憶されていないが発信先（送信先）がアドレス帳に登録されている場合には、この発信先（送信先）に関する情報を通知し、発信先（送信先）がアドレス帳に登録されていない場合には、発信先の電話番号や送信先のメールアドレスを通知する。

次に、ユーザが携帯電話機１を用いてメールを作成しているときに送信履歴を表示する場合の発着信履歴管理処理の手順について、図１１に示すフローチャートに基づいて説明する。このとき、携帯電話機１がメール作成処理中であり、主制御２０が、図１２（Ａ）に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０のメール作成欄４５を表示していて、ユーザが、メール作成欄４５に基づいてメールの内容を入力しているものとする（Ｓ３０１）。メール作成欄４５には、操作キー１６を介して入力された送信先のメールアドレス、件名、本文、添付ファイル等の情報が表示されている。

主制御部２０は、メールの送信先がアドレス帳記憶部２６ａにアドレス帳情報として記憶されているか否かを判断する（Ｓ３０５）。メールの送信先がアドレス帳記憶部２６ａに記憶されていない場合（Ｓ３０５のＮｏ）は、携帯電話機１がこの送信先へのメール送信に関する情報を保持していないため、主制御部２０は、通常通りのメール作成画面を表示する（Ｓ３０７）。

メールの送信先がアドレス帳記憶部２６ａに記憶されている場合（Ｓ３０５のＹｅｓ）は、主制御部２０は、メールの送信先の発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されているか否かを判断する（Ｓ３０９）。この際、主制御部２０は、発着信履歴情報３０において、メールの送信先に対応付けられた保存可否情報３４が「保存する」になっていた場合に、発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されているものと判断する。

発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されていない場合（Ｓ３０９のＮｏ）は、このメールの送信先がユーザにより発着信履歴情報３０に登録されていないので、主制御部２０は、通常通りのメール作成画面を表示する（Ｓ３０７）。

メールの送信先が発着信履歴情報３０に保存されていた場合（Ｓ３０９のＹｅｓ）は、主制御部２０は、このメールの送信先に対するメールの送信が２回目以降であるか否かを判断する（Ｓ３１０）。このメールの送信先に対するメールの送信が初めてであった場合（Ｓ３１０のＮｏ）は、発着信履歴情報３０に未だ発着信情報３２が記憶されていないため、記憶部２６に記憶されている通常のメール送信履歴において、この送信先への送信に関する情報が記憶されている可能性を考慮して、主制御部２０は、通常のメール送信履歴にこの送信先への送信履歴が含まれているか否かを判断する（Ｓ３１１）。

通常のメール送信履歴にこの送信先への送信履歴が含まれていない場合（Ｓ３１１のＮｏ）は、携帯電話機１がこの送信先へのメール送信に関する情報を保持していないため、主制御部２０は、通常通りのメール作成画面を表示する（Ｓ３０７）。このとき、例えば図１２（Ｂ）に示すように、表示画面４０に表示されたメール作成欄４５に、「発着信履歴無し」等の文字列を表示しても良い。

通常のメール送信履歴にこの送信先への送信履歴が含まれていた場合（Ｓ３１１のＹｅｓ）は、主制御部２０は、通常のメール送信履歴から、このメールの送信先に対する前回の送信日時を取得して、現在日時と前回の送信日時との差を算出して、前回のメール送信からの経過時間を表示する（Ｓ３１３）。例えば、通常のメール送信履歴において前回の送信日時が「２００８年３月３日３時３分３０秒」であり、現在日時が「２００８年６月５日１５時０分０秒」であった場合には、その経過時間は約３ヶ月である。よって、例えば図１２（Ｃ）に示すように、表示画面４０に表示されたメール作成欄４５に、「３ヶ月ぶり」等の文字列を表示すると良い。

このメールの送信先に対するメールの送信が２回目以降であった場合（Ｓ３１０のＹｅｓ）は、主制御部２０は、発着信履歴情報３０においてメールの送信先の連絡先ＩＤ情報３１に対応付けられた発着信情報３２を取得して、現在日時と前回にメール送信のあった日時との差を算出して、前回のメール送信からの経過時間を表示する（Ｓ３１３）。例えば、発着信履歴情報３０の発着信情報３２において前送信日時が「２００８年３月３日３時３分３０秒」であり、現在日時が「２００８年６月５日１５時０分０秒」であった場合には、その経過時間は約３ヶ月である。よって、例えば図１２（Ｃ）に示すように、表示画面４０に表示されたメール作成欄４５に、「３ヶ月ぶり」等の文字列を表示すると良い。

このように携帯電話機１は、メールの作成中に、送信先に関する発着信履歴が記憶されている場合には、前回メール送信を行ってからの経過時間を通知し、送信先に関する発着信履歴が記憶されていないが通常の送信履歴にこの送信先に対する前回のメール送信の履歴が記憶されている場合には、前回メール送信を行ってからの経過時間を通知し、送信先に関する発着信履歴が記憶されていなく通常の送信履歴にもこの送信先に対する前回のメール送信の履歴が記憶されていない場合や、送信先がアドレス帳に登録されていない場合には、通常通りに通知する。

次に、ユーザが携帯電話機１を用いてスケジュールを入力しているときに発着信履歴を表示する場合の発着信履歴管理処理の手順について、図１３に示すフローチャートに基づいて説明する。このとき、携帯電話機１がスケジュール入力処理中であり、主制御２０が、図１４（Ａ）に示すように、ディスプレイ１３の表示画面４０のスケジュール入力欄４６を表示していて、ユーザが、スケジュール入力欄４６に基づいてスケジュールの内容を入力しているものとする（Ｓ４０１）。スケジュール入力欄４６には、操作キー１６を介して入力されたスケジュールの日時、要件、開始日時、終了日時、相手、内容等の情報が表示されている。

携帯電話機１においてスケジュールの入力する際に、ユーザが所定の人物と食事する予定を入力したい場合等に、ユーザは、人物の名前等を操作キー１６を介して直接入力したり、操作キー１６を介してアドレス帳情報から連絡先（人物）を選択したりすることにより、「相手」の情報を入力する。主制御部２０は、「相手」の情報の入力中に、アドレス帳情報に登録されている連絡先（人物）が選択されたか否かを判断する（Ｓ４０３）。アドレス帳に登録されている連絡先が選択されていない場合（Ｓ４０３のＮｏ）は、主制御部２０は、通常通りに、入力された名前を表示する（Ｓ４０５）。このとき、例えば図１４（Ａ）に示すように、スケジュール入力欄４６に相手の名前である「佐藤さん」が表示される。

アドレス帳情報に登録されている連絡先が選択された場合（Ｓ４０３のＹｅｓ）は、主制御部２０は、この選択された連絡先の発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されているか否かを判断する（Ｓ４０７）。この際、主制御部２０は、発着信履歴情報３０において、選択された連絡先に対応付けられた保存可否情報３４が「保存する」になっていた場合に、発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されているものと判断する。

発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されていない場合（Ｓ４０７のＮｏ）は、主制御部２０は、通常通りに、選択された連絡先の名前等を表示する（Ｓ４０５）。このとき、例えば図１４（Ａ）に示すように、スケジュール入力欄４６に相手の名前である「佐藤さん」が表示される。

発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されていた場合（Ｓ４０７のＹｅｓ）は、主制御部２０は、この連絡先に対する電話の発着信やメールの送受信が２回目以降であるか否かを判断する（Ｓ４０８）。この連絡先に対する電話の発着信やメールの送受信が初めてであった場合（Ｓ４０８のＮｏ）は、発着信履歴情報３０に未だ発着信情報３２が記憶されていないため、記憶部２６に記憶されている通常の発信履歴、着信履歴、メール受信履歴、またはメール送信履歴において、この連絡先とのやり取りに関する情報が記憶されている可能性を考慮して、主制御部２０は、通常の発信履歴、着信履歴、メール受信履歴、またはメール送信履歴にこの連絡先とのやり取りが含まれているか否かを判断する（Ｓ４０９）。

通常の発信履歴、着信履歴、メール受信履歴、またはメール送信履歴にこの連絡先とのやり取りが含まれていなかった場合（Ｓ４０９のＮｏ）は、主制御部２０は、通常通りに、選択された連絡先の名前等を表示する（Ｓ４０５）。このとき、例えば表示画面４０に表示されたスケジュール入力欄４６に、「発着信履歴無し」等の文字列を表示しても良い。

発着信履歴が発着信履歴情報３０に保存されていた場合（Ｓ４０７のＹｅｓ）、あるいは通常の発信履歴、着信履歴、メール受信履歴、またはメール送信履歴にこの連絡先とのやり取りが含まれていた場合（Ｓ４０９のＹｅｓ）は、主制御部２０は、発着信履歴情報３０において選択された連絡先の連絡先ＩＤ情報３１に対応付けられた発着信情報３２、あるいは通常の発信履歴、着信履歴、メール受信履歴、またはメール送信履歴を取得して、スケジュールにおける予定日時と前回に連絡をとった日時（前回に電話の発信や着信、前回にメールの送信や受信のあった日時）との差を算出して、前回に連絡をとった日時からの経過時間を表示する（Ｓ４０９）。例えば、発着信履歴情報３０の発着信情報３２において前メール送信日時が「２００８年４月４日４時４分４０秒」であり、スケジュールのける予定日時が「２００８年６月６日１２時０分０秒」であった場合には、その経過時間は約２ヶ月である。よって、例えば図１２（Ｃ）に示すように、表示画面４０に表示されたスケジュール入力欄６５に、「２ヶ月ぶり」等の文字列を表示すると良い。

このときの経過日時の計算の基準日は、スケジュールにおける予定日時に限定されず、入力を行った日時（現在日時）であっても良い。または、入力された連絡先が過去にスケジュールに登録されたことのある連絡先であった場合は、スケジュールにおいて前回登録された開始日時や終了日時からの経過時間を算出しても良い。

なお、ステップＳ４０３において、ユーザにより人物の名前等が操作キー１６を介して直接入力された場合であって、この入力された名前等が発着信履歴情報３０に連絡先ＩＤ情報３１として記憶されていた場合には、ステップＳ４０３においてＹｅｓに進むようにしても良い。

このように携帯電話機１は、スケジュールの入力中に、アドレス帳に登録されている連絡先が入力されたときに、連絡先に関する発着信履歴が記憶されている場合には、前回連絡をとってから（電話の発着信、メールの送受信等）の経過時間を通知する。なお、スケジュールの入力中に入力された連絡先が、例えば「会議」や「食事」等でスケジュールに登録されていた場合には、その予定の日付からの経過時間が通知されると良い。

本発明に係る通信機器によると、アドレス帳に登録されている連絡先に対して電話の発着信またはメールの送受信を行うときに、発着信日時やメール送受信日時を随時記憶しておき、次回にその連絡先に対して電話の発着信またはメールの送受信を行う場合に、前回の発着信や前回のメールの送受信からの経過時間を表示することで、ユーザがその連絡先とのやり取りがどれくらいぶりかを簡単に把握することが可能となる。

なお、発着信履歴情報３０において、連絡先ＩＤに対応付けて発着信情報３２を記憶していたが、複数の連絡先からなるグループＩＤに対応付けて発着信履歴３２を記憶するようにしても良い。また、発着信履歴情報３０の保存可否情報３４を設定する際、ユーザがアドレス帳情報に含まれる連絡先の中から任意の連絡先を選択することにより、発着信履歴情報３０において、この選択された連絡先に対応付けられた保存可否情報３４を「保存する」に設定するようにすると良い。

また、実施形態では、前回の発着信や前回のメール送受信からの経過時間をディスプレイ１３の表示画面４０に表示する例について説明したが、発着信時やメール送受信時に、スピーカ１４から音声として発生させることによりユーザに通知するようにしても良い。着信時やメール受信時には、経過時間に応じて着信音を変えるようにしても良い。

あるいは、前回の発着信や前回のメール送受信からの経過時間を、発着信時やメール送受信時に、ＬＥＤ１５を点灯させることによりユーザに通知するようにしても良い。このとき、経過時間に応じて点灯させる色を変えたり、経過時間に応じて点灯テンポを変えたりすると良い。

または、前回の発着信や前回のメール送受信からの経過時間を、発着信時やメール送受信時に、着信キャラクターによりユーザに通知するようにしても良い。このとき、経過時間に応じて着信キャラクターを変更したり、経過時間に応じて着信キャラクターの衣装を変えたりすると良い。

さらには、電話の発着信履歴やメールの送受信履歴の表示において、前回の発着信や前回のメール送受信からの経過時間に応じてアイコンを変えることによりユーザに通知するようにしても良い。ユーザは、電話の発着信履歴やメールの送受信履歴を見たときに、アイコンを確認することで、しばらく連絡をとっていない相手に連絡をとることができる。

また、前回の発着信や前回のメール送受信からの経過時間の表示可否を、ユーザが選択できるようにしても良い。この際、電話の発信、電話の着信、メールの送信、メールの受信のそれぞれについて個別に設定できるようにしても良く、また、すべての経過時間について一括して設定できるようにしても良い。

また、実施形態では、前回の電話の発着信やメールの送受信からの経過時間を「○ヶ月ぶり」等の月単位で表示する例に点いて説明したが、これに限定されず、日付単位まで、時間単位まで、分単位まで、秒単位まで等、細部まで表示するようにしても良い。

また、実施形態では、例えば電話の着信があったときには前回の電話の着信からの経過時間を、メールの送信を行うときには前回のメールの送信からの経過時間を通知する例に点いて説明したが、これらに限定されず、電話の着信があったときに前回の電話の発信、前回のメールの受信や送信があってからの経過時間を通知してもいいし、その逆でもいいし、また、電話の発信、メールの受信、メールの送信の場合についても同様である。あるいは、前回電話の発着信やメールの送受信があってからの全ての経過時間を通知しても良く、また、電話の発着信やメールの送受信のうちの最も経過時間の短いもの（最新の連絡を取り合ったもの）を通知するようにしても良い。

本発明の説明として、携帯電話機１について説明したが、これに限らず、ＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ）、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、携帯音楽プレイヤー、携帯ビデオカメラ、携帯ゲーム機等、音声通話機能またはメール送受信機能を備えている通信機器であれば、任意の通信機器であっても良い。

（Ａ）は、本発明に係る通信機器（携帯電話機）の開いた状態を示す正面図、（Ｂ）は、本発明に係る通信機器（携帯電話機）の開いた状態を示す側面図。 （Ａ）は、本発明に係る通信機器（携帯電話機）の閉じた状態を示す正面図、（Ｂ）は、本発明に係る通信機器（携帯電話機）の閉じた状態を示す側面図。 本発明に係る通信機器（携帯電話機）の機能ブロック図。 発着信履歴情報を示すデータ構成図。 本発明に係る通信機器（携帯電話機）における発着信履歴管理処理のうちの着信（メール受信）の際の手順を示すフローチャート。 （Ａ）乃至（Ｃ）は、本発明に係る通信機器（携帯電話機）が発着信履歴管理処理を行う際の表示画面の一例を示す画面図。 本発明に係る通信機器（携帯電話機）が発着信履歴管理処理を行う際の表示画面の一例を示す画面図。 本発明に係る通信機器（携帯電話機）における発着信履歴管理処理のうちの発信（メール送信）の際の手順を示すフローチャート。 （Ａ）乃至（Ｃ）は、本発明に係る通信機器（携帯電話機）が発着信履歴管理処理を行う際の表示画面の一例を示す画面図。 本発明に係る通信機器（携帯電話機）が発着信履歴管理処理を行う際の表示画面の一例を示す画面図。 本発明に係る通信機器（携帯電話機）における発着信履歴管理処理のうちのメール作成の際の手順を示すフローチャート。 （Ａ）乃至（Ｃ）は、本発明に係る通信機器（携帯電話機）が発着信履歴管理処理を行う際の表示画面の一例を示す画面図。 本発明に係る通信機器（携帯電話機）における発着信履歴管理処理のうちのスケジュール入力の際の手順を示すフローチャート。 （Ａ）及び（Ｂ）は、本発明に係る通信機器（携帯電話機）が発着信履歴管理処理を行う際の表示画面の一例を示す画面図。

符号の説明

１…携帯電話機，１０…上筐体，１１…下筐体，１２…ヒンジ部，１３…ディスプレイ，１４…スピーカ，１５…ＬＥＤ，１６…操作キー，１７…マイクロフォン，１８…コネクタ，２０…主制御部，２１…電源回路部，２２…操作入力制御部，２３…表示制御部，２４…音声制御部，２５…通信制御部，２５ａ…アンテナ，２６…記憶部，２６ａ…アドレス帳記憶部，２６ｂ…発着信履歴記憶部，３０…発着信履歴情報，３１…連絡先ＩＤ情報，３２…発着信情報，３３…保存期間情報，３４…保存可否情報，４０…表示画面。

Claims (7)

1. 所定の通信相手に対して電話の発着信またはメールの送受信の履歴と、前記履歴の保存期間を示す保存期間情報と、前記履歴を保存するか否かを示す保存可否情報とを含む発着信履歴情報を記憶する第１の記憶手段と、
   電話の発着信またはメールの送受信があったときに、その通信相手に対する履歴が前記第１の記憶手段により記憶されていた場合は、前記第１の記憶手段により記憶された電話の発着信またはメールの送受信の履歴に基づいて、前回電話の発着信またはメールの送受信を行ってからの経過時間を算出して通知する通知手段と、
   少なくとも相手情報と日時を含むスケジュールの入力を受け付ける受付手段を有し、
   前記通知手段は、
   前記受付手段がスケジュールの入力を受け付けている間、前記相手情報と日時が入力されて、その相手情報に対する履歴が前記第１の記憶手段により記憶されていた場合は、前記第１の記憶手段により記憶された電話の発着信またはメールの送受信の履歴に基づいて、前回電話の発着信またはメールの送受信を行ってからの経過時間を算出して通知することを特徴とする通信機器。
2. 各々の通信相手に対して電話番号またはメールアドレスをそれぞれ対応付けて記憶する第２の記憶手段を有し、
   前記通知手段は、
   電話の発着信またはメールの送受信があったときに、その通信相手が前記第１の記憶手段により記憶されていた場合は、前記第１の記憶手段により記憶された電話の発着信またはメールの送受信の履歴に基づいて、少なくとも前回電話の発着信またはメールの送受信を行ってからの経過時間を算出して通知し、その通信相手が前記第１の記憶手段に記憶されておらず前記第２の記憶手段により記憶されていた場合は、前記第２の記憶手段により記憶された通信相手に関する情報を通知することを特徴とする請求項１記載の通信機器。
3. 前記第２の記憶手段により記憶された通信相手の中から任意の通信相手を選択する選択手段を備え、
   前記第１の記憶手段は、前記選択手段により選択された通信相手を前記所定の通信相手として、電話の発着信またはメールの送受信の履歴を記憶することを特徴とする請求項２記載の通信機器。
4. 前記選択手段により通信相手が選択されたとき、前記第１の記憶手段において、前記通信相手の発着信履歴情報に含まれる保存可否情報を、前記履歴を保存することを示す情報とする請求項３記載の通信機器。
5. 前記通知手段は、
   メールの作成中に、その通信相手に対する履歴が前記第１の記憶手段により記憶されていたときに、前記第１の記憶手段により記憶されたメールの送受信の履歴に基づいて、前回メールの送受信を行ってからの経過時間を算出して通知することを特徴とする請求項４記載の通信機器。
6. メールの作成中に、その通信相手に対するメール送受信履歴が前記第１の記憶手段により記憶されていたときに、前記第１の記憶手段により記憶されたメール送受信履歴に基づいて、前回送受信を行ったメールの内容を通知させるための入力を受け付ける入力受付手段を備え、
   前記通知手段は、前記入力受付手段により入力が受け付けられた場合は、前回送受信を行ったメールの内容を通知することを特徴とする請求項５記載の通信機器。
7. 前記第１の記憶手段に前記履歴を記憶する際に、複数の連絡先からなるグループと対応付けて記憶させる請求項１記載の通信機器。

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