[go: up one dir, main page]

JP5217994B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

レバー式コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5217994B2
JP5217994B2 JP2008314178A JP2008314178A JP5217994B2 JP 5217994 B2 JP5217994 B2 JP 5217994B2 JP 2008314178 A JP2008314178 A JP 2008314178A JP 2008314178 A JP2008314178 A JP 2008314178A JP 5217994 B2 JP5217994 B2 JP 5217994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
housing
male
lever
female
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008314178A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010140701A (ja
Inventor
豊 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2008314178A priority Critical patent/JP5217994B2/ja
Publication of JP2010140701A publication Critical patent/JP2010140701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5217994B2 publication Critical patent/JP5217994B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

本発明は、レバー式コネクタに関するものである。
特許文献1には、フード部を有する雄ハウジングと、雄ハウジングに回動可能に取り付けたレバーと、フード部に嵌合される雌ハウジングと、フード部内において雄端子金具を貫通させた状態で両ハウジングの嵌合方向と平行に移動可能なムービングプレートとを備えたレバー式コネクタが開示されている。
このレバー式コネクタにおいて両ハウジングを嵌合させる際には、まず、レバーが初期位置にある状態で、雌ハウジングをフード部に浅く嵌入することにより、ムービングプレートのカムピンに雌ハウジングのカムピンを合体させる。この後、この両カムピンをレバーのカム溝に係合させた状態で、レバーを初期位置から嵌合位置まで回動させる。レバーを回動させると、カムピンとカム溝との係合による倍力作用が発揮され、雌ハウジングがフード部内に引き込まれて両ハウジングが嵌合されるようになっている。
このレバー式コネクタでは、両ハウジングを嵌合する際にレバーが初期位置から嵌合位置に至るまでの間、倍力作用が発揮され続けるのであるが、倍力作用が発揮されるためには、両ハウジングの嵌合ストロークに対するレバーの回動角度の比率を大きく設定する必要がある。つまり、両ハウジングの嵌合ストロークが大きくなるほど、レバーの回動角度も大きくなるのである。
一方、両ハウジングの嵌合が開始されるときには、雄端子金具を位置決めするために、雄端子金具の先端部をムービングプレートから突出させているのであるが、雄端子金具を異物の干渉から保護するという観点からは、雄端子金具の突出寸法を小さくすることが好ましい。雄端子金具の突出寸法を小さくするためには、ムービングプレートをできるだけフード部の先端に近い位置で待機させるおく必要があるが、ムービングプレートがフード部の先端に近くなるほど、両ハウジングの嵌合ストロークが大きくなる。つまり、雄端子金具の保護を図るためには、レバーの回動角度が大きくなってしまう。
特開平11−067338号公報
上記のレバー式コネクタでは、レバーが雄ハウジング及び雌ハウジングの外面に沿って回動するようになっているため、レバーの回動経路を設定することに関しては厳しい制約がない。したがって、レバーの回動角度を大きく設定することによって、雄端子金具のムービングプレートからの突出寸法を小さくして雄端子金具の保護を図ることは容易である。
しかし、レバーを箱状のスライダ内に収容した形態のレバー式コネクタでは、レバーの回動を許容するために確保できるスペースに制約があため、レバーの回動角度を十分大きく設定することができず、雄端子金具のムービングプレートからの突出寸法が大きくならざるを得ない場合が懸念される。この場合、雄端子金具の保護と倍力作用のいずれかを犠牲にせざるを得ない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、レバーの倍力作用を利用してハウジング同士の嵌合を行うレバー式コネクタにおいて、嵌合時の作業性の低下を来すことなく、レバーの回動角度を小さく設定できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、前方に開口するフード部を有する雄ハウジングと、前記雄ハウジングに取り付けられて、前端部のタブを前記フード部内に突出させた複数の雄端子金具と、前記フード部内に収容され、前記タブを前方へ貫通させた状態で前記タブと平行な方向への移動を可能とされたムービングプレートと、内部に雌端子金具が収容されているとともに、外面にハウジング側カムフォロアが形成され、前記フード部内へ前記タブと平行な方向に嵌合されるようになっている雌ハウジングと、前記雄ハウジングに、初期位置と嵌合位置との間での回動を可能に支持され、その支持される部分の周りにカム溝が湾曲して形成されたレバーと、前記雄ハウジングに対し、前記雌雄両ハウジングの嵌合方向と平行な方向への相対移動を可能に取り付けられたスライダとを備えて構成され、前記スライダと前記レバーは、前記雌雄両ハウジングの嵌合方向と交差する方向の溝部と前記溝部に摺動可能に係合された連結部とを介して連結され、前記カム溝には、前記ムービングプレートに形成したプレート側カムフォロアが係合され、前記レバーが初期位置にあるときには、前記ムービングプレートが最も前方に位置して前記タブの前記ムービングプレートからの突出寸法が最小となり、前記レバーが嵌合位置にあるときには、前記ムービングプレートが最も後方に位置して前記タブの前記ムービングプレートからの突出寸法が最大となるようになっており、前記雌雄両ハウジングを嵌合する際には、前記雌ハウジングを前記フード部内に浅く嵌入して前記ハウジング側カムフォロアを前記カム溝の入口に進入させた状態で、前記雌ハウジングと前記スライダとを互いに接近させるように相対移動させることにより、前記レバーを初期位置から嵌合位置へ回動させるようになっており、前記雌雄両ハウジングの嵌合の途中で、前記タブと前記雌ハウジングとの接続に起因する嵌合抵抗が発生し、この嵌合抵抗が前記雌雄両ハウジングが嵌合されるまで継続するようになっているレバー式コネクタであって、前記カム溝は、前記雌雄両ハウジングの嵌合が開始してから前記嵌合抵抗が発生するまでの間は、前記ムービングプレートが前記雌ハウジングに押されることによって後方へ移動するものの、前記レバーの回動に伴う前記カムフォロアとの係合による倍力作用が発揮されず、且つ前記嵌合抵抗が発生してから前記雌雄両ハウジングの嵌合が完了するまでの間は、前記レバーの回動に伴う前記カムフォロアとの係合による倍力作用が発揮される形態とされているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記カム溝は、前記雌雄両ハウジングを嵌合する過程で前記ハウジング側カムフォロアを摺接させる嵌合用カム面を有しており、前記プレート側カムフォロアは、前記雌雄両ハウジングの嵌合過程において前記嵌合用カム面とは非接触の形状とされ、前記雌ハウジングに押されることによって後方へ移動するようになっているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記カム溝は、前記雌雄両ハウジングを離脱するときに前記プレート側カムフォロアが摺接するプレート側離脱用カム面と、前記雌雄両ハウジングを離脱するときに前記ハウジング側カムフォロアが摺接するハウジング側離脱用カム面とを有しており、前記雌雄両ハウジングの離脱過程の初期においては、前記ハウジング側カムフォロアと前記ハウジング側離脱用カム面は摺接するが、前記プレート側カムフォロアと前記プレート側離脱用カム面は非接触であるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
雌雄両ハウジングを嵌合する過程において嵌合が開始してから嵌合抵抗が発生するまでの間は、レバーの倍力作用によらず、作業者がスライダと雌ハウジングに付与した嵌合操作力だけで両ハウジングの嵌合が円滑に進む。この間、レバーには倍力機能が要求されないので、レバーの回動角度は小さくて済む。
そして、嵌合抵抗が発生してから嵌合が完了するまでの間は、作業者の嵌合操作力にレバーが発揮する倍力作用が加わり、嵌合抵抗を上回る嵌合力が両ハウジングに付与されるので、作業者は、小さな嵌合操作力によって両ハウジングを円滑に嵌合させることができる。
本発明のレバー式コネクタは、雌雄両ハウジングの嵌合過程において、タブと雌端子金具との接続に起因する嵌合抵抗が発生するまでの間は、レバーに倍力作用を発揮させないようにしているので、その間におけるレバーの回動角度を小さく抑えることができる。したがって、嵌合過程の全領域においてレバーに倍力作用を発揮させる場合に比べると、レバーの初期位置から嵌合位置まで回動角度を小さく抑えることができる。
<請求項2の発明>
雌雄両ハウジングの嵌合時には、プレート側カムフォロアとカム溝との間では摺動抵抗が発生しないので、その分、嵌合操作力が低減される。
<請求項3の発明>
雌雄両ハウジングの離脱が開始するときには、タブと雌端子金具との接触に起因する嵌合抵抗が一時的に大きくなる。この点に鑑み、本発明では、雌雄両ハウジングの離脱過程の初期には、プレート側カムフォロアとプレート側離脱用カム面とを非接触として、これらの間に摩擦抵抗が生じないようにしている。これにより、プレート側カムフォロアとプレート側離脱用カム面との接触に起因する離脱抵抗の発生を回避し、離脱開始時の操作力の低減を実現している。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。本実施形態のレバー式コネクタは、雄ハウジング10と、雄端子金具20と、ムービングプレート30と、レバー40と、スライダ50と、雌ハウジング60とを備えて構成されている。
雄ハウジング10は、端子収容部11と、端子収容部11の前端から突出して前方(図1〜図6における上方)へ開口するフード部12とを一体形成したものである。端子収容部11内には、複数のキャビティ(図示せず)が形成され、各キャビティ内には後方から雄端子金具20が挿入されている。雄端子金具20は、前端部に細長いタブ21を有し、タブ21は、端子収容部11の前端面(フード部12の奥端面)から前方(両ハウジング10,60の嵌合・離脱方向と平行な方向)へ突出し、フード部12によって包囲されている。
雄ハウジング10の外面には、一対の支持軸13が形成されている。この一対の支持軸13は、雄ハウジング10の前端面と直角な前後方向の対称軸(図示せず)に関して点対称な位置に配置されている。また、フード部12には、支持軸13の前方を切欠した形態であって、フード部12の前端縁に開口する逃がし溝(図示せず)が形成されている。
フード部12内には、ムービングプレート30が前後方向(両ハウジング10,60の嵌合・離脱方向と平行に方向)への移動を可能に収容されている。ムービングプレート30は、両ハウジング10,60の嵌合方向と直角な板状をなすプレート本体31と、プレート本体31の周縁から前方へ突出する周壁32とを一体に形成した形態である。プレート本体31には、複数のタブ21を個別に貫通させるための複数の位置決め孔33が形成されている。
また、周壁32には、一対のプレート側カムフォロア34が形成されている。この一対のプレート側カムフォロア34は、一対の支持軸13と同様に、雄ハウジング10(プレート本体31)の前端面と直角な前後方向の対称軸(図示せず)に関して点対称な位置に配置されている。プレート側カムフォロア34は、円柱の中央部を前後方向に貫通切除して一対の弓形断面の突片35を残した形態とされている。両突片35の間隙は、雌ハウジング60のハウジング側カムフォロア62を嵌合されるための嵌合空間36となっている。周壁32には、この嵌合空間36に連なる嵌合溝37が、周壁32の前端縁に開口するように形成されている。また、両突片35の先端同士は、嵌合空間36と対応する形状の端板部38によって連結されている。かかるプレート側カムフォロア34は、フード部12の逃がし溝に嵌合されている。
雄ハウジング10に形成した一対の支持軸13には、夫々、一枚板状をなすレバー40が回動可能に取り付けられている。レバー40は、雄ハウジング10の外面に沿って図1及び図2に示す初期位置と、図4に示す嵌合位置との間で回動し得るようになっている。この一対のレバー40も、支持軸13及びプレート側カムフォロア34と同様に、雄ハウジング10及びムービングプレート30の前端面と直角な前後方向の対称軸(図示せず)に関して点対称な形態及び配置とされている。
レバー40には、その支持軸13から遠い先端部から外面側へ突出する円柱状の連結部41が形成されている。また、レバー40には、その内面を凹ませた形態のカム溝42が形成されている。このカム溝42は、その先端側から奥端側に向かって支持軸13からの距離が次第に短くなるような湾曲した形状である。このカム溝42は、その長さ方向に沿って内外一対の内側面を有しているが、この一対の内側面のうち支持軸13から遠い外側の内側面は、嵌合用カム面43となっている。
一方、支持軸13に近い内側の内側面に関しては、そのレバー40の内面側の領域がハウジング側離脱用カム面44となっており、このハウジング側離脱用カム面44よりもレバー40の外面側の領域がプレート側離脱用カム面45となっている。カム溝42のうち嵌合用カム面43とハウジング側離脱用カム面44とで挟まれた空間(後述するハウジング側カムフォロア62が嵌入する空間)は、レバー40の外周面に開口する入口46を有している。一方、カム溝42のうちプレート側離脱用カム面45と対応する空間は、レバー40の外周面には開口されていない。また、両離脱用カム面44,45は、その長さ方向における略中央位置から奥端までの領域において同一の形状であるのに対し、長さ方向における略中央位置からプレート側離脱用カム面45の先端までの領域においては互いに異なる形状となっている。
スライダ50は、前後方向に貫通する角筒状をなし、雄ハウジング10とレバー40に対しこの両者の各なくとも一部を包囲する形態で取り付けられている。このスライダ50は、雄ハウジング10に対し、両ハウジング10,60の嵌合・離脱方向と平行に後方へ相対移動し得るようになっている。このスライダ50には、両ハウジング10,60の嵌合・離脱方向と直交する一対の溝部51が形成されいる。この一対の溝部51は、上記した支持軸13、プレート側カムフォロア34及びレバー40と同様に、雄ハウジング10(プレート本体31)の前端面と直角な前後方向の対称軸(図示せず)に関して点対称な形態及び配置とされている。この溝部51には、レバー40の連結部41が相対的に摺動し得るように係合され、この溝部51と連結部41とによりレバー40とスライダ50とが連結されている。これにより、スライダ50の前後方向の動きが、レバー40の回動動作に変換されるようになっている。
雌ハウジング60は、全体としてブロック状をなし、その内部には雄端子金具20と対応するように複数の雌端子金具61が収容されている。雌端子金具61内には、タブ21に対して弾性的に接触する周知形態の弾性接触片(図示せず)が収容されている。雌ハウジング60の外側面には、一対のハウジング側カムフォロア62が突出して形成されている。この一対のハウジング側カムフォロア62も、一対のプレート側カムフォロア34と同様、雄ハウジング10及びムービングプレート30の前端面と直角な前後方向の対称軸(図示せず)に関して点対称な形態及び配置とされている。このハウジング側カムフォロア62は、全体として前後方向に長い略方形をなし、その前後両端面は円弧状をなしている。
次に、両ハウジング10,60を嵌合する作業について説明する。両ハウジング10,60の嵌合に先立ち、予め、図1に示すように、スライダ50が雄ハウジング10に対して最も後方の位置に保持され、このとき、レバー40は初期位置にある。レバー40が初期位置にある状態では、嵌合用カム面43の入口46が前方に開口する。また、ムービングプレート30がその移動範囲における最も前端に位置し、このときのタブ21のムービングプレート30からの突出寸法が最小となる。
この状態から両ハウジング10,60を嵌合する際には、図2に示すように、雌ハウジング60をフード部12内に浅く嵌入することにより、ハウジング側カムフォロア62を嵌合溝37に沿って移動させながらプレート側カムフォロア34の嵌合空間36内に嵌合させると同時に、カム溝42の入口46に進入させる。このとき、雌ハウジング60の先端面がムービングプレート30のプレート本体31の前端面に当接する。また、タブ21は、雌ハウジング60内に進入するが、雌端子金具61とは非接触である。
この後、作業者は、スライダ50と雌ハウジング60を掴んで互いに接近させることにより、スライダ50を雄ハウジング10に対して相対的に前方へ移動させる。このスライダ50の相対移動に伴い、レバー40が回動を開始し、図3に示すように嵌合が半分程度進む。この前半の嵌合過程では、タブ21と雌端子金具61は非接触であるか、若しくは接触しても殆ど嵌合抵抗が発生しない状態が維持される。一方、カムフォロア34,62とカム面43,44,45は非接触であるか、接触しても倍力作用は発揮されない。したがって、両ハウジング10,60の嵌合は、作業者が雌ハウジング60とスライダ50に付与した嵌合操作力だけで円滑に行われる。また、この前半の嵌合過程では、両ハウジング10,60の嵌合方向に対する嵌合用カム面43と両離脱用カム面44,45の傾斜角度は、最大でも45°程度と比較的小さい角度であるので、両ハウジング10,60の嵌合ストロークがほぼ半分まで進んでも、レバー40の回動角度は、レバー40の初期位置から嵌合位置に至る最大回動角度の約1/3である。
嵌合過程の前半が終了した時点から、引き続き、作業者がスライダ50と雌ハウジング60を更に接近させると、レバー40の回動と両ハウジング10,60の嵌合が更に進み、両ハウジング10,60が図4に示す正規の嵌合状態に至る。両ハウジング10,60が正規嵌合した状態では、レバー40が嵌合位置に到達し、ムービングプレート30が最も後方に位置して端子収容部11の前端面(フード部12の奥端面)に当接し、タブ21のムービングプレート30からの突出寸法が最大となる。
この後半の嵌合過程では、タブ21が雌端子金具61に弾性接触片に接触するため、弾性接触片の弾性復元力に起因する摩擦抵抗が嵌合抵抗となり、この嵌合抵抗は両ハウジング10,60の嵌合が完了するまで継続する。一方、ハウジング側カムフォロア62は、後半の嵌合過程では嵌合用カム面43に摺接し、この摺接によって倍力作用が発揮される。これにより、作業者が雌ハウジング60とスライダ50に付与している接近方向の操作力に、倍力作用が加わるので、タブ21と雌端子金具61の接触に起因する嵌合抵抗を上回る大きな嵌合力が両ハウジング10,60に付与されることになり、作業者は、小さい嵌合操作力で両ハウジング10,60の嵌合を円滑に進めることができる。
尚、この後半の嵌合過程では、倍力作用が発揮されるため、両ハウジング10,60の嵌合方向に対する嵌合用カム面43の傾斜角度は、最小でも45°より大きく、最大では直角に近い角度となる。したがって、両ハウジング10,60の嵌合ストロークは前半の嵌合過程とほぼ同じであるのに対し、レバー40の回動角度は、レバー40の初期位置から嵌合位置に至る最大回動角度の約2/3、つまり、前半の嵌合過程におけるレバー40の回動角度のほぼ2倍となる。
本実施形態のレバー式コネクタは、両ハウジング10,60の嵌合過程において、タブ21と雌端子金具61との接続に起因する嵌合抵抗が発生するまでの間は、レバー40に倍力作用を発揮させないようにしているので、その間におけるレバー40の回動角度を小さく抑えることができる。したがって、嵌合過程の全領域においてレバー40に倍力作用を発揮させる場合に比べると、レバー40の初期位置から嵌合位置まで回動角度を小さく抑えることができる。
また、両ハウジング10,60の嵌合が開始してから、嵌合が完了するまでの全嵌合過程において、プレート側カムフォロア34は嵌合用カム面43には接触せず、ムービングプレート30は、雌ハウジング60に押されることによってフード部12内を雌ハウジング60と一体となって後方(奥方)へ移動する。このように、両ハウジング10,60の嵌合の際には、プレート側カムフォロア34とカム溝42との間で摺動抵抗が発生しないので、その分、嵌合操作力が低減されている。
次に、両ハウジング10,60の離脱の作業について説明する。両ハウジング10,60を離脱する際には、スライダ50と雌ハウジング60とを離間させる。すると、レバー40が嵌合位置から初期位置側への回動を開始する。両ハウジング10,60の離脱過程の初期(図4〜図5に至る離脱過程)においては、プレート側カムフォロア34はプレート側離脱用カム面45と非接触であるため、ムービングプレート30は雄ハウジング10に対して相対移動しない。一方、ハウジング側カムフォロア62はハウジング側離脱用カム面44と摺接するので、この摺接による倍力作用により、雌ハウジング60が雄ハウジング10に対して離脱方向へ相対移動する。
さて、両ハウジング10,60の離脱が開始するときには、タブ21と雌端子金具61の弾性接触片との接触に起因する嵌合抵抗が一時的に大きくなる。この点に鑑み、本実施形態では、両ハウジング10,60の離脱過程の初期に、プレート側カムフォロア34とプレート側離脱用カム面45とを非接触として、このプレート側カムフォロア34とプレート側離脱用カム面45との間に摩擦抵抗が生じないようにしている。これにより、プレート側カムフォロア34とプレート側離脱用カム面45との接触に起因する離脱抵抗の発生を回避し、離脱開始時の操作力の低減を実現している。
この後は、図6に示すように、ハウジング側カムフォロア62とハウジング側離脱用カム面44との摺接が継続することにより、倍力作用によって雌ハウジング60の雄ハウジング10に対する離脱方向の移動が進む。一方、プレート側カムフォロア34とプレート側離脱用カム面45との摺接も行われるので、ムービングプレート30も、雄ハウジング10に追従するように前方(雌ハウジング60と同じ方向)へ相対移動する。
そして、レバー40が初期位置に到達すると、図2に示すように、ハウジング側カムフォロア62がカム溝42の入口46に到達する。また、ムービングプレート30が雌ハウジング60に追いついて当接した状態となる。この後は、スライダ50を雄ハウジング10に対してスライドさせずに、雌ハウジング60を雄ハウジング10から外せばよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、スライダに溝部を形成し、レバーに連結部を形成したが、これとは逆に、レバーに溝部を形成し、スライダに連結部を形成してもよい。
(2)上記実施形態では、スライダが雄ハウジングとレバーを包囲するような角筒状であったが、スライダは、角筒状以外の形態であってもよい。
(3)上記実施形態では、プレート側カムフォロアは、雌雄両ハウジングの嵌合過程で嵌合用カム面と接触しない形態としたが、プレート側カムフォロアは、雌雄両ハウジングの嵌合過程で嵌合用カム面と接触する形態としてもよい。
(4)上記実施形態では、雌雄両ハウジングの離脱過程の初期には、プレート側カムフォロアとプレート側離脱用カム面とを非接触としたが、雌雄両ハウジングの離脱過程の初期に、プレート側カムフォロアとプレート側離脱用カム面とが接触するようにしてもよい。
実施形態1においてレバーが初期位置にあり、雌雄両ハウジングが離脱している状態をあらわす断面図 レバーが初期位置にあり、雌ハウジングをフード部に浅く嵌入した状態をあらわす断面図 両ハウジングの嵌合途中の状態をあらわす断面図 両ハウジングが嵌合した状態をあらわす断面図 両ハウジングの離脱が開始した状態をあらわす断面図 両ハウジングの離脱の途中の状態をあらわす断面図 ムービングプレートの正面図 ムービングプレートの側面図 レバーの側面図 初期位置にあるレバーのカム溝にカムフォロアが係合している状態をあらわす一部切欠側面図 図1のA−A線断面図
符号の説明
10…雄ハウジング
12…フード部
20…雄端子金具
21…タブ
30…ムービングプレート
34…プレート側カムフォロア
40…レバー
41…連結部
42…カム溝
43…嵌合用カム面
44…ハウジング側離脱用カム面
45…プレート側離脱用カム面
50…スライダ
51…溝部
60…雌ハウジング
61…雌端子金具
62…ハウジング側カムフォロア

Claims (3)

  1. 前方に開口するフード部を有する雄ハウジングと、
    前記雄ハウジングに取り付けられて、前端部のタブを前記フード部内に突出させた複数の雄端子金具と、
    前記フード部内に収容され、前記タブを前方へ貫通させた状態で前記タブと平行な方向への移動を可能とされたムービングプレートと、
    内部に雌端子金具が収容されているとともに、外面にハウジング側カムフォロアが形成され、前記フード部内へ前記タブと平行な方向に嵌合されるようになっている雌ハウジングと、
    前記雄ハウジングに、初期位置と嵌合位置との間での回動を可能に支持され、その支持される部分の周りにカム溝が湾曲して形成されたレバーと、
    前記雄ハウジングに対し、前記雌雄両ハウジングの嵌合方向と平行な方向への相対移動を可能に取り付けられたスライダとを備えて構成され、
    前記スライダと前記レバーは、前記雌雄両ハウジングの嵌合方向と交差する方向の溝部と前記溝部に摺動可能に係合された連結部とを介して連結され、
    前記カム溝には、前記ムービングプレートに形成したプレート側カムフォロアが係合され、前記レバーが初期位置にあるときには、前記ムービングプレートが最も前方に位置して前記タブの前記ムービングプレートからの突出寸法が最小となり、前記レバーが嵌合位置にあるときには、前記ムービングプレートが最も後方に位置して前記タブの前記ムービングプレートからの突出寸法が最大となるようになっており、
    前記雌雄両ハウジングを嵌合する際には、前記雌ハウジングを前記フード部内に浅く嵌入して前記ハウジング側カムフォロアを前記カム溝の入口に進入させた状態で、前記雌ハウジングと前記スライダとを互いに接近させるように相対移動させることにより、前記レバーを初期位置から嵌合位置へ回動させるようになっており、
    前記雌雄両ハウジングの嵌合の途中で、前記タブと前記雌ハウジングとの接続に起因する嵌合抵抗が発生し、この嵌合抵抗が前記雌雄両ハウジングが嵌合されるまで継続するようになっているレバー式コネクタであって、
    前記カム溝は、
    前記雌雄両ハウジングの嵌合が開始してから前記嵌合抵抗が発生するまでの間は、前記ムービングプレートが前記雌ハウジングに押されることによって後方へ移動するものの、前記レバーの回動に伴う前記カムフォロアとの係合による倍力作用が発揮されず、且つ
    前記嵌合抵抗が発生してから前記雌雄両ハウジングの嵌合が完了するまでの間は、前記レバーの回動に伴う前記カムフォロアとの係合による倍力作用が発揮される形態とされていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記カム溝は、前記雌雄両ハウジングを嵌合する過程で前記ハウジング側カムフォロアを摺接させる嵌合用カム面を有しており、
    前記プレート側カムフォロアは、前記雌雄両ハウジングの嵌合過程において前記嵌合用カム面とは非接触の形状とされ、前記雌ハウジングに押されることによって後方へ移動するようになっていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記カム溝は、前記雌雄両ハウジングを離脱するときに前記プレート側カムフォロアが摺接するプレート側離脱用カム面と、前記雌雄両ハウジングを離脱するときに前記ハウジング側カムフォロアが摺接するハウジング側離脱用カム面とを有しており、
    前記雌雄両ハウジングの離脱過程の初期においては、前記ハウジング側カムフォロアと前記ハウジング側離脱用カム面は摺接するが、前記プレート側カムフォロアと前記プレート側離脱用カム面は非接触であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレバー式コネクタ。
JP2008314178A 2008-12-10 2008-12-10 レバー式コネクタ Expired - Fee Related JP5217994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008314178A JP5217994B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 レバー式コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008314178A JP5217994B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 レバー式コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010140701A JP2010140701A (ja) 2010-06-24
JP5217994B2 true JP5217994B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=42350659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008314178A Expired - Fee Related JP5217994B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 レバー式コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5217994B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110571573A (zh) * 2018-06-06 2019-12-13 住友电装株式会社 杆式连接器

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5686069B2 (ja) * 2011-08-09 2015-03-18 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
JP6933191B2 (ja) * 2018-06-06 2021-09-08 住友電装株式会社 レバー式コネクタ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2567893Y2 (ja) * 1991-07-29 1998-04-08 住友電装株式会社 コネクタ
JP3244034B2 (ja) * 1997-08-27 2002-01-07 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
JP3319387B2 (ja) * 1998-05-01 2002-08-26 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
JP2004214106A (ja) * 2003-01-07 2004-07-29 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ
JP4941064B2 (ja) * 2007-04-09 2012-05-30 住友電装株式会社 レバー式コネクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110571573A (zh) * 2018-06-06 2019-12-13 住友电装株式会社 杆式连接器
CN110571573B (zh) * 2018-06-06 2021-07-30 住友电装株式会社 杆式连接器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010140701A (ja) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103178397B (zh) 杆式连接器
JP4791328B2 (ja) レバー式コネクタ
JP4966622B2 (ja) レバー式コネクタ
KR101210785B1 (ko) 커넥터 및 그 조립 방법
JP2009170160A (ja) レバー式コネクタ
US7677908B2 (en) Lever-type connector
CN108879218B (zh) 杆式连接器
JP2006344473A (ja) レバー式コネクタ
JP6159310B2 (ja) レバー式コネクタ
JP2009158151A (ja) コネクタ
JP2011253655A (ja) コネクタ
JP5217994B2 (ja) レバー式コネクタ
JP2005197093A (ja) レバー式コネクタ
JP5885597B2 (ja) レバー式コネクタ
JP4558583B2 (ja) コネクタ嵌合構造
JP5721473B2 (ja) コネクタ
JP2006156340A (ja) レバー式コネクタ
JP7456397B2 (ja) コネクタ
JP3243954B2 (ja) コネクタ
JP2009277588A (ja) コネクタ
JP2011023127A (ja) レバー式コネクタ
JP5830405B2 (ja) レバー式コネクタ
JP2004327231A (ja) コネクタ
JP2007184164A (ja) レバー式コネクタ
JP5278571B2 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees