JP4831646B2 - 強化非接触データキャリア及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプリペイドコインとして有用な円板状の非接触データキャリア及びその製造方法に係り、特に外周が金属リングで強化された強化非接触データキャリアとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
非接触データキャリアシステムは、ホストコンピュータに接続された質問器と応答器としての非接触データキャリアとの間での情報の交信を非接触で行うものであり、FA(Factory Automation)、流通、セキュリティ、交通レジャー等、あらゆる分野で利用されている。このシステムは、例えば非接触データキャリアを様々な物品に取り付け、その物品に関する情報を磁気、誘導電磁界、マイクロ波(電波)等を介して質問器により遠隔的に読み取ってホストに提供し情報処理を行うものである。
【0003】
近年では、質問器との間でのデータのやり取りにより情報処理を実現するデータキャリア本来の用途の枠を超え、全体をコイン型に成形してパチンコホール等の遊技場において使用されるプリペイドコインとして用いることも提案されている。
【0004】
しかしながら、従来のプリペイドコインは、全体が硬化性樹脂で形成されているため、樹脂封止体の周辺部の摩耗、欠けによる外観悪化、摩耗カスやコインの割れ等による機械トラブルが発生するという問題があった。
【0005】
また、全体が硬化性樹脂で形成されて軽量であるため、外部装置に挿入して自重により落下させて外径測定器や質問器等の計測間隙を通過させる際に、詰まりによるトラブルが起きやすいという問題もあった。
【0006】
さらに、1万円や5千円等の高額のプリペイドコインであっても、軽量であるため、それだけの価値あるものとの高級感がでないという問題もあった。
【0007】
このような問題を解決するため、本発明者は、先に、樹脂封止体の外周に、金属リングを一体的に配設して成る強化非接触データキャリアを開発し特許出願した。
【0008】
この発明の実施態様の一つである強化非接触データキャリアは、内側に開口する断面C型の金属リングと、周縁部を金属リング内に嵌入させ底面を金属リングの底面とほぼ一致させて浅皿状にモールド成形された第1の覆蓋と、第1の覆蓋の内底面に配設されたメモリとアンテナを含む内装部品と、上面を金属リングの上面とほぼ一致させて第1の覆蓋上に被嵌された第2の覆蓋と、第1の覆蓋と第2の覆蓋間の空隙内に充填された封止樹脂とを有している。
【0009】
しかし、このような強化非接触データキャリアでは、第2の覆蓋が封止樹脂を金属リングの空隙内に押し込みながら第1の覆蓋上に被嵌されるため、第1の覆蓋に対する高さを一定にし難いという問題があった。また、プリペイドコインとして用いられる場合には覆蓋の両面に金種等の表示や模様等が成型時の型付けやレーザビーム等の容易に摩滅しない方法で形成されるが、第1の覆蓋に対する第2の覆蓋の位置決めが難しいため表裏で位置ずれが起き易いという問題があった。このような問題を防ぐため位置決めを丁寧に行うとその分だけ作業時間が長くなり生産性が低下してしまうという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、周縁部に金属リングを配設した浅皿状の第1の覆蓋内に内装部品を配設し、その上に封止樹脂を注下して第2の覆蓋で覆って封止樹脂を硬化させて成る強化非接触データキャリアでは、第1の覆蓋に対する第2の覆蓋の高さを一定にし難いという問題があった。また、第1の覆蓋に対する第2の覆蓋の位置決めが難しいため表裏で位置ずれが起き易いという問題があり、これを防ぐため位置決めを丁寧に行うとその分だけ作業時間が長くなり生産性が低下してしまうという問題があった。
【0011】
本発明は、かかる従来の問題を解消すべくなされたもので、周縁部に金属リングを配設した浅皿状の第1の覆蓋内に内装部品を配設し、その上に封止樹脂を注下して第2の覆蓋で覆って封止樹脂を硬化させて成る強化非接触データキャリアにおいて、第1の覆蓋に対する第2の覆蓋の高さを一定にし、かつ第1の覆蓋に対する第2の覆蓋の位置決めを容易に行うことができ、したがって生産性の改善された強化非接触データキャリアを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の強化非接触データキャリアは、内側に開口する断面C型の金属リングと、周縁部を前記金属リング内に嵌入させ底面を前記金属リングの底面とほぼ一致させて浅皿状にモールド成形された第1の覆蓋と、前記第1の覆蓋の内底面に配設されたメモリとアンテナを含む内装部品と、上面を前記金属リングの上面とほぼ一致させて前記第1の覆蓋上に被嵌された第2の覆蓋と、前記第1の覆蓋と第2の覆蓋の少なくとも一方の内面に突設された複数の高さ規制リブと、前記第1の覆蓋と前記第2の覆蓋間の空隙内に充填された封止樹脂とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明に使用される金属リングは、断面が中空の正方形、円形、楕円形、半円形、かまぼこ型等の内側に開口を形成した、断面がいわゆるC型をなしており、必要に応じて内面側に覆蓋の周縁部を係止するための段部、凹部あるいは凹凸を形成することもできる。
【0014】
C型の金属リングには、後述する補強金属リングの挿入を容易にするため1箇所又は2箇所以上に上下方向又は斜め方向の切断部を設けることが好ましいが、補強金属リングに切断部を設ける場合には必ずしも必要ではない。C型の金属リングに2箇所以上の切断部により複数のパーツに分割した場合には、金型内にリング状に配置され、第1の覆蓋を射出成形する際に一体に固定される。C型の金属リングの素材としては、鉄、アルミ、銅、亜鉛及びそれらの合金材料が適しているが、重量、加工性、耐摩耗性を付与する点から鉄、ステンレス、真鍮等が適している。また、耐さび性や意匠性を向上させるため、表面にクロム、ニッケル、チタン等のメッキを施すようにしてもよい。C型の金属リングの空隙内に、補強金属リングを配置することができる。補強金属リングは、C型の金属リングの強度を補強するとともに、C型の金属リングとともに強化非接触データキャリアに重量を付加して表示された金額に応じた高級感を与えるとともに、外部装置に挿入したときに、その重量により装置内を円滑に落下して詰まりによるトラブルが解消される。
【0015】
C型の金属リングは、次のような方法で効率良く製作することができる。
【0016】
すなわち、まず、C型の金属リングの周面とほぼ等しい幅の長尺の金属板の両側縁をローラーダイスやガイド治具を用いて徐々に一方の面側に湾曲させて断面C型に成形し、次いでC型の開口部を内側に向けて螺旋状に巻回し全体を円筒状に密巻きされたコイル形状に成形する。しかる後、この円筒状に密巻きされたコイル体の側面部を、円筒の軸方向に沿って直線状にレーザーカットする。このレーザーカットによりコイル体から1箇所で切断された多数のC型の金属リングが形成される。
【0017】
補強金属リングも同様の方法で金属線のコイル体から容易に製作することができる。すなわち、C型金属リングの場合と同様に所定の外径の金属線を、一旦、密巻きされた円筒状のコイル体に成形し、このコイル体の側面部を円筒の軸方向に沿って直線状にレーザーカットすることにより1箇所で切断された多数の補強金属リングが形成される。
【0018】
なお、このようにして製作されたC型の金属リングや補強金属リングは、切断部の端面がコイル体の1ピッチ分だけコイル体の軸方向にずれているが、このようなずれにより、補強金属リングのC型の金属リングへの挿入を容易に行うことができる。また、切断部のずれは金型にセットして矯正され、この状態で熱可塑性樹脂で第1の覆蓋を射出成型することにより、歪みのない円盤状の強化非接触データキャリアを得ることができる。
【0019】
本発明に用いられる第1の覆蓋は、C型の金属リング単独、又はC型の金属リング内に補強金属リングを挿入した状態で金型にセットされ、熱可塑性樹脂の射出成形により、周縁部が金属リング内に嵌入し底面をC型の金属リングの底面とほぼ一致させた浅皿状にモールド成形される。このとき、金型に金額、社名、模様その他の表示を陰刻しておき、モールド成形の際に底面にこれらの表示を型付けするようにしてもよく、また、レーザビーム等の容易に摩滅しない手段で形成するようにしてもよい。また、第1の覆蓋の底面には、位置決め部材を兼ねる複数の補強リブを突設することができる。第1の覆蓋に形成する補強リブは、例えば等間隔で、かつ周縁部から中心に向けて求心的に形成される。第1の覆蓋に用いられる素材としては、ABS樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等の熱可塑性樹脂を使用し得るが、特にABS樹脂が適している。
【0020】
本発明に用いられる、内装部品としては、非接触での送受信のためのアンテナやEEPROM、フラッシュメモリ、FRAM等の不揮発性メモリ等のリードオンリやリードライトのメモリの他、メモリへのデータの書込み、読み出し等を制御するCPUやアンテナ回路を構成するためのコイル、コンデンサ、抵抗等の受動素子、圧力センサ、温度センサ等のセンサ類が例示される。
【0021】
本発明に使用される封止樹脂としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂のような電気絶縁性の良好な室温硬化型の液状樹脂が適している。
【0022】
本発明に使用される第2の覆蓋は、C型の金属リングよりやや小径の円形をなしており、内側に位置決め部材を兼ねる複数の高さ規制リブが突設されている。高さ規制リブは、補強リブよりも高さが高く第2の覆蓋の高さを規制する役目をする。高さ規制部材は、例えば、第1の覆蓋に設けた補強リブと等間隔で、かつ第2の蓋体の周縁部から中心へ向けて求心的に設けられる。なお、第1の覆蓋の補強リブを高さ規制リブとし、第2の覆蓋の高さ規制リブを補強リブとしたり、第1及び第2の覆蓋のリブを互いに等高の高さ規制リブとすることもできる。第2の覆蓋の素材としては、ABS樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等を使用し得るが、特にABS樹脂が適している。第2の覆蓋の素材は第1の覆蓋の素材と同一であることが望ましいが、異なるものであってもよい。第2の覆板の外面には、金額、社名、模様等の表示が成型時の型付けやレーザビーム等の容易に摩滅しない手段で形成されている。
【0023】
一般に、プリペイドコインの両面には、金額、社名、模様その他の表示が型付けやレーザビーム等の容易に摩滅しない手段により形成されるが、第1の覆蓋と第2の覆蓋の円周方向の位置がずれると実用上不具合であり外観上も好ましくない。このような不都合を解消するため、本発明においては、第1の覆蓋及び/又は第2の覆蓋の内側に、円周方向の位置決めをするための位置決め部材又は位置決め用の標識を施すことができる。位置決め部材は、例えば第1の覆蓋と第2の覆蓋の同じ半径位置に設けた突起により構成することができる。このような位置決め部材は、第2の覆蓋を第1の覆蓋上に被せて回動させて両方の位置決め部材を互いに当接させることにより第2の覆蓋を第1の覆蓋の円周方向の所定位置に位置決めすることができる。なお、位置決め部材は、第1の覆蓋と第2の覆蓋に形成された互いに嵌合する凹凸で形成してもよく、その他視認できる表示で形成してもよい。
【0024】
かかる本発明の強化非接触データキャリアは、例えば、次のような方法で製作される。
【0025】
すなわち、まず、内側に開口する断面C型の金属リングを所定の金型にセットし、前述した熱可塑性の合成樹脂を用いて射出成形により、周縁部が金属リング内に嵌入し、底面がC型の金属リングの底面とほぼ一致し、位置決め部材が突設された浅皿状の第1の覆蓋を形成する。このとき、第1の覆蓋の底面に、金額、社名、模様等の表示も同時に型付けする。また、C型の金属リングのC型の空隙部に補強金属リングを嵌め込んで射出成形を行い、補強金属リングをC型金属リング内に樹脂で固定するようにしてもよい。
【0026】
次に、第1の覆蓋の内底面にメモリとアンテナを含む内装部品を配設し、内装部品上に所定量の電気絶縁性の良好な室温硬化性樹脂を注下する。
【0027】
注下した樹脂が未硬化状態のうちに、第1の覆蓋上に、外面に金額、社名、模様等が型付けされ、内面には複数の高さ規制リブが突設された第2の覆蓋を被せ、第2の覆蓋で室温硬化性樹脂を押圧し、高さ規制リブで規制された所定の高さで第2の覆蓋を第1の覆蓋に被嵌させ、さらに第2の覆蓋を円周方向に回転し第2の覆蓋の高さ規制リブを第1の覆蓋の位置決め部材に当接させて、位置決めして第1の覆蓋の表示と第2の覆蓋外面の表示の方向を一致させる。しかる後、この状態で室温硬化性樹脂を硬化させて本発明の強化非接触データキャリアが完成する。
【0028】
なお、第1の覆蓋と第2の覆蓋にそれぞれ複数のリブを等間隔で形成した場合には、その内の一つだけを異なる間隔で形成しておき、第1の覆蓋に第2の覆蓋を被嵌した後、この一つだけ間隔の異なるリブが隣接するリブに当接するまで第1の覆蓋又は第2の覆蓋を回転させて位置決めすることにより位置決めを行うこともできる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を一実施例を図1〜図5を参照しながら説明する。 この実施例は、ステンレス製のC型の金属リング1内に、ステンレス製の補強金属リング2を挿入した強化非接触データキャリアの例であり、図1(f)はその断面図である。
【0030】
同図において、断面C型の環状の金属リング1の空隙内にはこの金属リング1よりやや小径の補強金属リング2が嵌合されている。この金属リング2は図2に示されるように、1箇所に切断部2aが形成されている。第1の覆蓋3は、図3乃至図5に示されるように、その周縁部3aをC型の金属リング1の空隙部内に嵌入させ底面を金属リング1の底面とほぼ一致させて浅皿状に形成され、その外面には金額、社名、模様等の表示が型付けやレーザビーム等の容易に摩滅しない手段により形成されている。第1の覆蓋3のC型の金属リング1に嵌入された周縁部3aの内側には、求心方向に12個の補強リブ3bが周方向に等間隔で段状に形成されている。第1の覆蓋3の内底には、半導体チップ(RAM、CPU等)4aやアンテナコイル4bなどの内装部品4が配設され、その上にはエポキシ樹脂等のポッティングにより封止樹脂層5が形成され、その上には上面に金額、社名、模様等の表示が型付けされた第2の覆蓋6が封止樹脂5で接着固定されている。
【0031】
第2の覆蓋6は、図6および図7に示すように、内側の周縁部が面取りされ、その内側の第1の覆蓋3の補強リブと対応する位置に12個の高さ規制リブ6a、6bが形成されている。この内、11個の高さ規制リブ6aは、第1の覆蓋3の補強リブと等間隔で形成され、1個の高さ規制リブ6bは隣接する高さ規制リブ6aの中間からずれた位置に形成されて位置決め部材としても機能する。なお、第2の覆蓋6の上面には、例えば図8に示すように金額7が型付けやレーザビーム等の容易に摩滅しない手段により形成されている。
【0032】
第1の覆蓋3の下面と第2の覆蓋6の上面は、C型の金属リング1の下面と上面と面一とされている。
【0033】
なお、この強化非接触データキャリアの各部の寸法は次のとおりである。
【0034】
C型の金属リング1の高さa3.5mm、直径(外側)b35.0mm、幅c2.0mm、補強金属リング2の直径(外側)d34.7mm、太さe1.2mm、第1の覆蓋の補強リブ3bの高さf1.2mm、幅g2.0mm、厚さh0.5mm、底板の厚さi1.0mm(底面から0.25mmの範囲に文字等の表示を型付け)、第2の覆蓋の直径j31.8mm、厚さk1.0mm、高さ規制リブ6aの高さm1.3mm、幅n2.0mm、第1及び第2の覆蓋の上下面はC型の金属リングの上下面より0.1mm内側に凹んだ位置。
【0035】
次にこの実施例の強化非接触データキャリアの製造方法を図1を参照しながら説明する。
【0036】
まず、断面C型の金属リング1(図1(a))の空隙内に、補強金属リング2を縮径するように押圧しながら嵌め込み(図1(b))、これらを金型(図示せず)にセットする。次に、ABS樹脂のような電気絶縁性の良好な熱可塑性樹脂の射出成形により第1の覆蓋3を形成する(図1(c))。このとき外面に、金額、社名、模様等の表示を型付けするようにしてもよい。成型された外周にC型の金属リング1を一体化した第1の覆蓋3を金型から取り出し、第1の覆蓋3内に内装部品4を配設した後、エポキシ樹脂のような液状で電気絶縁性の良好な封止樹脂5をシリンジを用いて所定の量だけ注下する(図1(d))。その上から外面に金額等の表示を形成した第2の覆蓋6を第1の覆蓋3の補強リブ3aと第2の覆蓋6の高さ規制リブ6a、6bとが干渉しないよう概略の位置決めをしながら被せる。
【0037】
次いで、第2の覆蓋6を、位置決め部材となる高さ規制リブ6bだけが第1の覆蓋3の補強リブ3aと当接する方向に回転させて高さ規制リブ6bを第1の覆蓋の補強リブ3aに当接させて、表裏の表示の方向を一致させ、次いで第2の覆蓋6を圧下して樹脂をC型の金属リング1の空隙内に圧入させつつ高さ規制リブ6a、6bを第1の覆蓋3の内底につくまで押しつける。この状態で放置して封止樹脂を硬化させればこの実施例の強化非接触データキャリアが完成する。
【0038】
なお、以上の実施例では、第1の覆蓋3の補強リブ3aと第2の覆蓋6の高さ規制リブ6bとを位置決め部材として用いたが、位置決め部材はリブとは別に設けるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の強化非接触データキャリアは、外周に機械的強度の大きい金属リングが一体的に固着されているので、破損しにくくなり、また、重量が大きくなるのでプリペイドコインに見合った高級感を出すことができ、さらに装置内を自重により円滑に落下することができるので詰まりによるトラブルの発生がなくなる。また、第1の覆蓋に対する第2の覆蓋の高さを容易に一定にすることができ、第1の覆蓋に対する第2の覆蓋の位置決めが容易であり、したがって高い生産性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の強化非接触データキャリアを製作する過程を説明するための図。
【図2】 本発明に使用する補強金属リングの正面図。
【図3】 本発明に使用する第1の覆蓋を示す平面図。
【図4】 図3に示した第1の覆蓋の断面図。
【図5】 図4の要部の拡大断面図。
【図6】 本発明に使用する第2の覆蓋を内側から見た平面図。
【図7】 図6に示した第2の覆蓋の断面図。
【図8】 図6に示した第2の覆蓋の外側から見た平面図。
【符号の簡単な説明】
1……C型の金属リング、2……補強金属リング、2a……切断部、3……第1の覆蓋、3a……周縁部、3b……補強リブ、4……内装部品、4a……半導体チップ、4b……アンテナコイル、5……封止樹脂層、6……第2の覆蓋、6a、6b……高さ規制リブ、
Claims (7)
- 内側に開口する断面C型の金属リングと、
周縁部を前記金属リング内に嵌入させ底面を前記金属リングの底面とほぼ一致させて浅皿状にモールド成形された第1の覆蓋と、
前記第1の覆蓋の内底面に配設されたメモリとアンテナを含む内装部品と、
上面を前記金属リングの上面とほぼ一致させて前記第1の覆蓋上に被嵌された第2の覆蓋と、
前記第1の覆蓋と第2の覆蓋の少なくとも一方の内面に突設された複数の高さ規制リブと、
前記第1の覆蓋と前記第2の覆蓋間の空隙内に充填された封止樹脂と
を有することを特徴とする強化非接触データキャリア。 - 前記断面C型の金属リングの空隙内に、補強金属リングが配設されていることを特徴とする請求項1記載の強化非接触データキャリア。
- 前記C型の金属リングと補強金属リングの少なくとも一方には、少なくとも一箇所の切断部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の強化非接触データキャリア。
- 前記第1の覆蓋及び前記第2の覆蓋のいずれか一方の周縁部内側に高さ規制リブが形成され、他方の側の周縁部内側には補強リブが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の強化非接触データキャリア。
- 前記第1の覆蓋の内面と第2の覆蓋の内面には、位置決め部材が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の強化非接触データキャリア。
- 前記第1の覆蓋の底面及び第2の覆蓋の上面には、表示が型付けされていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の強化非接触データキャリア。
- 外周に金属リングが固着され内底面に第1の位置決め部材を突設した浅皿状の第1の覆蓋の内底面にメモリとアンテナを含む内装部品を配設する工程と、
前記内装部品上に所定量の室温硬化性樹脂を注下する工程と、
前記第1の覆蓋上に、第2の位置決め部材を突設した第2の覆蓋を被せ、前記第2の覆蓋を回動させ前記第1の位置決め部材と前記第2の位置決め部材とを当接させて位置決めする工程と、
前記室温硬化性樹脂を硬化させる工程と
を有することを特徴とする強化非接触データキャリアの製造方法。
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