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JP4819342B2 - リチウム電池用正極及びこれを用いたリチウム電池 - Google Patents

リチウム電池用正極及びこれを用いたリチウム電池 Download PDF

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Description

本発明は、リチウム電池用正極及びこれを用いたリチウム電池に関する。
リチウム二次電池の電極材料は、負極には黒鉛などの炭素化合物、正極には複合酸化物を電極活物質として用いることが一般的である。これらの正・負極は、例えば、電極活物質と結着剤および必要に応じて用いられる電子伝導性を向上させるための導電カーボン等の導電剤を分散媒でスラリー状としたペーストや塗工液を作成し、コーターにより電極集電体に塗布した後、分散媒を揮発させて製造される。
上記塗工液を製造する際の分散媒としてはN−メチル−2−ピロリドンなどの有機分散媒を使用しており、製造現場での毒性の問題、安全性の問題、廃分散媒の環境への影響や処理のコストの問題などがあった。このために、これらの問題を生じず、製造コストが低い水を使用することが望まれている。
負極の製造においては、最近では、合成ゴム系ラテックス型接着剤と増粘剤を使用することにより分散媒として水の使用が可能となって、上記問題を回避できる製造法が一般的になってきた。
一方、正極の製造においては正極活物質としてLiCoOが広く一般的に使用されてきたが、LiCoOを正極活物質に用いた正極ペーストで正極を作成する際、分散媒に水を使用すると、活物質中のリチウムイオンと水の反応によりLiOHなどが発生し、集電体の腐食が起こる等の理由で電池性能が低下するという問題が生じる。そのため、結着剤にスチレンブタジエンゴムやポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用い、分散媒にN−メチル2−ピロリドンなどの非水分散媒を用いるのが未だ一般的である。
この集電体の腐食等の問題を解決して、水を分散媒として使用することを可能にするために、例えば特開2000−294252号公報(特許文献1)には、集電体の表面を蓚酸塩又は、ケイ素、クロム及びリンから選択される元素の化合物による保護膜で被覆した正極が開示されている。また、特開2003−157836号公報(特許文献2)には、正極活物質の表面を電気伝導性を有する保護被膜で被覆することが提案されている。
しかしながら、これらの正極は電池性能が未だ充分ではなく、また集電体の被覆等の工程を要するため、コスト的にも不利であるという問題があった。
これに対し、本発明者らは正極活物質としてLiFePO等のリチウムリン酸化物に着目した。リチウムリン酸化物は、有機分散媒系で正極活物質として使用することが、例えば特表2000−509193号公報、特開平9−134724号公報、特開2004−55493号公報等に示されている。
本発明者らが水系でLiFePO等のリチウムリン酸化物を使用して正極の製造を試みたところ、上記集電体の腐食の問題が起こりにくいことを見出した。しかし、ペーストを調製した際に正極活物質の凝集が生じ、ペースト塗工面に凹凸を生じ易いことが明らかになった。
特開2000−294252号公報 特開2003−157836号公報 特開2004−55493号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、従来使用されてきた有機分散媒に代えて安全な水を分散媒として使用して、水系の塗工液から製造することにより製造現場での毒性の問題、安全性の問題、廃分散媒の環境への影響や処理のコストの問題を解決し、しかも集電体の腐食等による電池性能低下の問題や塗工面の凹凸発生の問題を解決し、電気的特性及び物性共に優れたリチウム電池用正極及びこれを用いたリチウム電池を提供することを目的とする。
本発明のリチウム電池用正極は、上記の課題を解決するために、次式(I)で表される正極活物質と、水分散性エラストマーと増粘剤としての水溶性高分子とからなるバインダー成分と、分散媒としての水と、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造の非イオン界面活性剤、ポリビニルピロリドン、及びポリカルボン酸ナトリウムからなる群から選択された1種類または2種類以上とを含有してなる正極ペーストから形成されたものとする(請求項1)。
LiMPO (I)
(上記式(I)において、Mは、Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Mg,Zn,V,Ca,Sr,Ba,Ti,Al,Si,B及びMoからなる群から選択された金属原子少なくとも1種類を含む金属原子であり、0<X<2である。)
なお、ここで「分散媒」とは、正極ペーストの構成成分を分散させるものであるが、構成成分の一部を溶解させる、すなわち溶媒としても働くものを含むものとする。
前記正極活物質の好適な例としてはLiFePOが挙げられる(請求項2)。
本発明のリチウム二次電池は、上記した本発明の正極と、金属リチウムまたはリチウムイオンを挿入/脱離可能な活物質を用いてなる負極と、電解質層とを備えたものとする(請求項)。
本発明では、正極活物質としてLiFePO等のリチウムリン酸化物を用い、かつ分散剤を含む特定の正極材料組成を採用したことにより、正極の作成工程で分散媒として水を使用しても集電体の腐食が起こり難くなり、従来技術における集電体の被覆等を行わなくても電池性能低下の問題が解決でき、またペースト塗工時の凹凸発生の問題も解決できる。また、リチウムリン酸化物は、従来の正極活物質の、資源や価格、安全性の問題を解決し、安価で、安全性の高い活物質である。従って、電池特性として熱安定性が高く、レート特性及びサイクル特性にも優れたリチウム電池が得られるリチウム電池用正極を安価で提供することができる。
すなわち、本発明によれば高性能のリチウム電池が提供可能となるほか、危険性が高く取り扱い上問題の多い有機分散媒に代えて安全な水を使用することができるという製造面での効果が得られ、また、原料面でも有利である。
1.正極
本発明のリチウム二次電池用正極に用いられる正極活物質は、次式(I)で表されるものである。
LiMPO (I)
上記式(I)において、Mは、Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Mg,Zn,V,Ca,Sr,Ba,Ti,Al,Si,B及びMoからなる群から選択された金属原子少なくとも1種類を含む金属原子であり、0<X<2である。中でもMがFeを含むものが好ましく、とりわけLiFePOが好ましい。
オリビン型LiFePOは、理論容量が170mAh/gと高く、安価であり、電池製造コストが大幅に削減できる。また、人体や環境に対する毒性も殆ど無い、酸素脱離がしにくい、熱安定性が高いなど、正極材料として優れた性質を備えている。
正極活物質の原料を挙げると、Li源としては、LiOH,LiCO,CHCOOLi,LiClなどのLi塩、Fe源としてはFeC、(CHCOO)Fe,FeCl,FeBrなどのFe塩、Mn源としてはMnClなどMn塩、Ni源としてはNiClなどのNi塩、Co源としてはCoなどがある。
Mが他の元素の場合についても各元素の金属塩を使用することができる。
P源については、HPO,(NHHPO,NHPOなどを用いることができる。
正極活物質は、通常これらの原料を目標とするモル比で配合し、高温で焼成することにより得ることができる。
上記正極活物質の粒径は特に限定されないが、一次粒子の平均粒径は通常10nm〜100μm程度であり、電子伝導性が良好であるという点からは30〜250nmが好ましく、60〜200nmであることがより好ましい。
上記リチウムリン酸化物はそのままでも使用し得るが、LiFePOなど導電性の低い正極活物質は、粒子を炭素で表面被覆することにより電子伝導性を補うことができる。炭素の被覆量は正極活物質100重量部に対して1重量部以上20重量部以下が好ましく、1重量部以上10重量部以下が最も好ましい。
次に、本発明で使用可能なエラストマーの例としては、アクリロニトリルとブタジエンとの共重合体(NBR)、アクリロニトリルと水素添加されたブタジエンとの共重合体(HNBR)、スチレンとブタジエンとの共重合体(SBR)、スチレンとアクリロニトリルとの共重合体(SAN)、アクリロニトリルとブタジエンとスチレンとのターポリマー(ABS)、スチレンとアクリロニトリルとスチレンとのターポリマー(SAS)、スチレンとイソプレンとスチレンとのターポリマー(SIS)、スチレンとブタジエンとスチレンとのターポリマー(SBS)、エチレンとプロピレンとジエンとのターポリマー(EPDM)、スチレン/エチレン/ブテン/スチレン(SEBS)ポリマー、ポリウレタンエラストマー、ポリクロロプレン(CR)または2−クロロ−1,3−ブタジエン、ポリイソブチレン(PIB)、ポリイソプレン、ポリブタジエン、エチレン/プロピレン共重合体(EPR)、エチレンおよび酢酸ビニルの共重合体(EVA)、エチレンとアクリル酸エステルとの共重合体(EMA、EEAなど)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体およびそれらの混合物が挙げられる。重合体は架橋構造を有していてもよい。
上記の中では、スチレンブタジエン共重合体(SBR)およびアクリロニトリルブタジエン共重合体(NBR)が好ましく、中でもSBRが好ましい。
水溶性高分子としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースなどのセルロース類;ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソーダなどのポリカルボン酸系化合物;ポリビニルピロリドンなどのビニルピロリドン構造を有する化合物;ポリアクリルアマイド、ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、アルギン酸ソーダ、キサンタンガム、カラギーナン、グアーガム、カンテン、デンプンなどから選択された1種又は2種以上が使用可能であり、中でもカルボキシメチルセルロース塩が好ましい。
水溶性高分子がカルボキシメチルセルロース塩である場合は、水への溶解性、保存安定性、製造コストなどの点からエーテル化度は0.3〜2.0であることが好ましく、0.45〜1であることが特に好ましい。
正極に上記分散エラストマーと水溶性高分子を用いた場合、負極においても同じ組み合わせが可能で、両極で同じ材料が使用できるという利点がある。
水は、蒸留水、イオン交換水、超純水が好ましく、イオン伝導度は0.5mS/m以下が好ましく、0.1mS/m以下がより好ましく、有機体炭素は100μgC/L以下が好ましく、50μgC/L以下がより好ましく、亜鉛は0.5μgZn/L以下が好ましく、0.1μgC/L以下がより好ましく、シリカは50μgSiO/L以下が好ましく、2.5μgSiO/L以下がより好ましく、塩化物イオンは10μgCl/L以下が好ましく、1μgCl/L以下がより好ましく、硫酸イオンは10μgSO 2−/L以下が好ましく、1μgSO 2−/L以下がより好ましい。
本発明では、正極の製造の際に、分散剤を使用することにより粒子の凝集を防ぎ、活物質層を平滑に塗工することが可能となる。
分散剤の例としては、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレン分岐デシルエーテル、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノヤシ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノヤシ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミンエーテル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、アセチレングリコール、アセチレンアルコール、アセチレングリコールアルキレンオキサイド付加物、アセチレンアルコールアルキレンオキサイド付加などの非イオン界面活性剤;β−ナフタレンスルホン酸ナトリムホルマリン縮合物、特殊芳香族スルホン酸ナトリムホルマリン縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリムホルマリン縮合物などの芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物、及びポリスチレンスルホン酸ソーダ、リグニンスルホン酸ソーダなどのスルホン酸系基を有する化合物;ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸ナトリウム塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウムなどのポリカルボン酸系化合物;ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドンとアクリル酸の共重合体などのビニルピロリドン構造を有する化合物;ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどのアニオン界面活性剤が好ましく、そのなかでも、非イオン界面活性剤、ポリカルボン酸系化合物、スルホン酸系基を有する化合物、ビニルピロリドン構造を有する化合物が特に好ましい。なお、分散剤は1種類で用いても、2種類以上併用してもよい。
上記正極活物質、水分散性エラストマー、水溶性高分子、分散剤及び水の配合割合は、正極活物質100重量部に対する割合(但し、固形分換算)として、エラストマー0.5重量部以上12重量部以下が好ましく、1重量部以上6重量部以下がより好ましい。水溶性高分子は0.1重量部以上12重量部以下が好ましく、0.5重量部以上4重量部以下がより好ましい。分散剤は0.05重量部以上10重量部以下が好ましく、0.2重量部以上5重量部以下がより好ましい。水は、ペースト中に20重量%以上95重量%以下が好ましく、40重量%以上70重量%以下がより好ましい。
なお、分散効果をより高めるために、本発明の目的を離れない範囲で、N−メチル−2−ピロリドン、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどの有機分散媒を分散媒成分中に20重量%以下の割合で含有させてもよい。
上記以外の成分としては、電子伝導性をより高めるために導電剤を添加してもよく、従来より正極に用いられている、カーボンブラック、アセチレンブラック、黒鉛などの炭素物質の1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の正極を製造するには、上記各成分を混合してペースト状の正極材料を調製し、集電体となるアルミ箔等に塗布して分散媒を揮発させればよい。エラストマーは予めエマルションに調製し、水溶性高分子は予め0.5〜10%程度の水溶液に調製したものを使用することが望ましい。
上記各成分の混合の方法・順序等は特に限定されず、例えば、活物質と導電剤は予め混合して用いることが可能であり、その場合の混合には、乳鉢、ミルミキサー、遊星型ボールミル又はシェイカー型ボールミルなどのボールミル、メカノフュージョン等を用いることができる。分散剤の添加方法も特に限定されず、0.5重量%以上の濃度の水溶液として用いてもそのまま用いてもよい。また、導電剤は分散剤の水溶液に予め分散させた導電剤分散液の状態で使用することも可能である。
2.リチウム二次電池
本発明のリチウム二次電池は、上記本発明のリチウム二次電池用正極と負極と電解質層から構成される。
負極は、金属リチウムまたはリチウムイオンを挿入/脱離することができるものが好ましく、その材料構成は特に限定されず、公知の材料を用いることができる。
具体例としては負極活物質及びバインダーを混合して得られた材料が集電体に塗布されてなるものを用いることができる。
負極活物質としては、公知の活物質を特に限定なく用いることができる。たとえば、天然黒鉛、人造黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素などの炭素材料、金属リチウムや合金、スズ化合物などの金属材料、リチウム遷移金属窒化物、結晶性金属酸化物、非晶質金属酸化物、導電性ポリマーなどを挙げることができる。
バインダーとしては、有機または無機系バインダーを用いることができ、例えば、ポリビニリデンフロライド、スチレンブタジエン共重合体などの、正極で使用可能なものとして挙げた水分散エラストマーと増粘剤としての水溶性高分子の全てが使用可能である。
負極の集電体としては、たとえば、銅、ニッケルなどを、網、パンチドメタル、フォームメタルや板状に加工した箔などを用いることができる。
電解質層は正極層と負極層によって挟まれた層で、電解液または電解質塩を溶解したポリマーまたは高分子ゲル電解質を含んだ層である。電解液または高分子ゲル電解質を用いる場合にはセパレーターを併用することが望ましい。
電解液は通常のリチウム二次電池に用いられる電解液であればよく、電解質塩と非水溶媒から構成される。
電解質塩としては、例えば、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、LiCl、LiBr、LiCFSO、LiN(CFSO、LiC(CFSO、LiI、LiAlCl、NaClO、NaBF、NaI等を挙げることができ、特に、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsFなどの無機リチウム塩、LiN(SO2x+1)(SO2y+1)で表される有機リチウム塩を挙げることができる。ここで、xおよびyは0又は1〜4の整数を表し、また、x+yは2〜8である。
有機リチウム塩としては、具体的には、LiN(SOF)、LiN(SOCF)(SO)、LiN(SOCF)(SO)、LiN(SOCF)(SO)、LiN(SO、LiN(SO)(SO)、LiN(SO)(SO)等が挙げられる。
中でも、LiPF、LiBF、LiN(CFSO、LiN(SOF)、LiN(SOなどを電解質に使用すると、電気特性に優れるので好ましい。
電解質塩は1種類用いても2種類以上用いても良い。
電解質塩が溶解する有機溶媒としては、通常のリチウム二次電池の非水電解液に用いられる有機溶媒であれば特に限定されず、例えば、カーボネート化合物、ラクトン化合物、エーテル化合物、スルホラン化合物、ジオキソラン化合物、ケトン化合物、ニトリル化合物、ハロゲン化炭化水素化合物等を挙げることができる。詳しくは、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、エチレングリコールジメチルカーボネート、プロピレングリコールジメチルカーボネート、エチレングリコールジエチルカーボネート、ビニレンカーボネート等のカーボネート類、γ−ブチラクトン等のラクトン類、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル類、スルホラン、3−メチルスルホラン等のスルホラン類、1,3−ジオキソラン等のジオキソラン類、4−メチル−2−ペンタノン等のケトン類、アセトニトリル、ロピオニトリル、バレロニトリル、ベンソニトリル等のニトリル類、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、その他のメチルフォルメート、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、イミダゾリウム塩、4級アンモニウム塩などのイオン性液体等を挙げることができる。さらに、これらの混合物であってもよい。
これらの有機溶媒のうち、特に、カーボネート類からなる群より選ばれた非水溶媒を一種類以上含有することが、電解質の溶解性、誘電率および粘度において優れているので好ましい。
高分子電解質または高分子ゲル電解質に用いる高分子化合物は、エーテル、エステル、シロキサン、アクリロニトリル、ビニリデンフロライド、ヘキサフルオロプロピレン、アクリレート、メタクリレート、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、オキセタンなどの重合体またはその共重合体構造を有する高分子またはその架橋体などが挙げられ、高分子は一種類でも二種類以上でもよい。高分子構造は特に限定されるものではないが、ポリエチレンオキサイドなどのエーテル構造を有する高分子が特に好ましい。
液系の電池は電解液、ゲル系の電池はポリマーを電解液に溶解したプレカーサー溶液、固体電解質電池は電解質塩を溶解した架橋前のポリマーを電池容器内に収容する。
セパレーターについても、通常のリチウム二次電池に用いられるセパレーターが特に限定なしに使用でき、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン等よりなる多孔質樹脂、不織布などを使用することができる。
以下に本発明の実施例を示すが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
[実施例1]
正極活物質としての炭素被覆量5重量%のLiFePO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)10gと、増粘剤としてのエーテル化度0.45〜0.55のカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、セロゲンPL−15)2重量%水溶液120gと、分散剤としてのポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造の非イオン界面活性剤(第一工業製薬(株)製、品名:ノイゲンEA−137)0.5gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を10gと分散媒としての水50gとを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを調製した。
その正極ペーストを集電体のアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い正極を得た。
作成した正極について、活物質層に直径0.5mm以上の凝集物が存在するかどうか目視で観察した。
さらに、得られた正極を用いて2極式のビーカーセルで充放電試験を行った。負極は金属リチウムを用い、電解液はエチレンカーボネート(EC)/γ―ブチロラクトン(GBL)/エチルメチルカーボネート(EMC)=3/2/5(体積比)を溶媒とするLiPF溶液(1mol/L)を用いた。
試験電池は0.25mAh/gで1サイクル充放電を行い、その放電容量を実効容量とした。サイクル試験は同じセルで実効容量を1Cとした。同じセルを用いて、充放電1Cの条件で200サイクルを行い、サイクル試験の初回1C放電の放電容量を基準容量とし、200サイクルでの放電容量の保持率を求めた。電圧は4.0V−2.0V、温度は20℃であった。
上記活物質層の観察結果と実効容量及び200サイクル後の容量保持率を表1に示す。
[実施例2]
正極活物質としての炭素被覆量2重量%のLiFePO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)6gと、増粘剤としてのエーテル化度0.6〜0.7のカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、品名:セロゲンWS−C)2重量%水溶液100gと、分散剤としてのポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造の非イオン界面活性剤(第一工業製薬(株)製、品名:ノイゲンEA−187)1gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を5gと分散媒としての水50gを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを得た。
その正極ペーストを集電体となるアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い正極を得た。
得られた正極を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
参考例3]
正極活物質としての炭素被覆量5重量%のLiCoPO100gと、導電剤としてのカーボンブラック(AKZO NOBEL社、品名:ケッチェンブラックEC)3gと、増粘剤としてのエーテル化度0.55〜0.65のカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、品名:セロゲン3H)1重量%水溶液100gと、分散剤としてのナフタレンスルホン酸ソーダホルマリン縮合物(第一工業製薬(株)製、品名:ラベリンFM−P)2gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を7.5gと分散媒としての水50gを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを調製した。
その正極ペーストを集電体のアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/γ−ブチロラクトン(GBL)=3/7(体積比)を溶媒とするLiBF溶液(2mol/L)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
[実施例4]
正極活物質としての炭素被覆量3重量%のLiFePO100gと、導電剤としてのカーボンブラック(AKZO NOBEL社、品名:ケッチェンブラックEC)3gと、増粘剤としてのエーテル化度1.15〜1.45のカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、セロゲンHE−1500F)1重量%水溶液90gと、分散剤としてのポリカルボン酸(ライオン(株)製、品名:ポリティ335S)0.4gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのアクリロニトリルブタジエンエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を7.5gと分散媒としての水50gを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを調製した。
その正極ペーストを集電体のアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/γ―ブチロラクトン(GBL)/プロピレンカーボネート(PC)=2/2/6(体積比)を溶媒とするLiN(CFSO(0.5 mol/L)とLiN(SOF)(1mol/L)の溶液を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
[実施例5]
正極活物質としてのLiFePO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)10gと、増粘剤としてのヒドロキシプロピルメチルセルロース2重量%水溶液100gと、分散剤としてのポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造の非イオン界面活性剤(第一工業製薬(株)製、品名:ノイゲンEA−187)1gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を10gと分散媒としての水50gを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを調製した。
その正極ペーストを集電体のアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/γ−ブチロラクトン(GBL)/エチルメチルカーボネート(EMC)=3/3/4(体積比)を溶媒とするLiPF溶液(1mol/L)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
参考例6]
正極活物質としての炭素被覆量5重量%のLiFe0.25Ti0.75PO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)6gと、増粘剤としてのエーテル化度0.65〜0.75のカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、品名:セロゲンBSH−12)0.5重量%水溶液70gと、分散剤としてのアニオン界面活性剤(第一工業製薬(株)製、品名:ハイテノールNE−05)0.8gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を8gと分散媒としての水50gとを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを調製した。
その正極ペーストを集電体のアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い正極を得た。
得られた正極と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/γ―ブチロラクトン(GBL)/ジメチルカーボネート(DMC)=3/6/1(体積比)を溶媒とするLiBF溶液(1.5 mol/L)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
[実施例7]
正極活物質としての炭素被覆量2重量%のLiFePO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)6gと、増粘剤としてのエーテル化度0.6〜0.7のカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、品名:セロゲンWS−C)2重量%水溶液100gと、分散剤としてのポリビニルピロリドン(第一工業製薬(株)製、品名:ピッツコール K30)10%溶液3gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を10gと分散媒としての水50gとを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを調製した。
その正極ペーストを集電体のアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/γ−ブチロラクトン(GBL)/ジエチルカーボネート(DEC)=4/3/3(体積比)を溶媒とするLiN(CFSO溶液(1mol/L)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
[実施例8]
正極活物質としての炭素被覆量2重量%のLiFe0.5Mn0.5PO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)6gと、増粘剤としてのエーテル化度0.6〜0.7のカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、品名:セロゲンWS−C)2重量%水溶液100gと、分散剤としてのポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造の非イオン界面活性剤(第一工業製薬(株)製、品名:ノイゲンEA−187)1gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を3gとアクリルエマルション40重量%溶液2gと分散媒としての水50gを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを得た。
その正極ペーストを集電体となるアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/γ−ブチロラクトン(GBL)/エチルメチルカーボネート(EMC)=3/5/2(体積比)を溶媒とするLiPF溶液(1mol/L)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
[実施例9]
正極活物質としての炭素被覆量2重量%のLiFePO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)6gと、増粘剤としてのメチルセルロース(信越化学工業製、品名:SM−400)2重量%水溶液100gと、分散剤としての非イオン界面活性剤(第一工業製薬(株)製、品名:ノイゲンEA−187)0.5gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を5gと分散媒としての水50gとを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを得た。
その正極ペーストを集電体となるアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
電解質層はゲル電解質を使用した。ゲル電解質の調製には、ポリマー成分として3官能性ポリエーテル系アクリレート(第一工業製薬(株)製、品名:エレクセルTA−140)と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/γ−ブチロラクトン(GBL)/エチルメチルカーボネート(EMC)=3/6/1(体積比)を溶媒とするLiBF溶液(2mol/L)とを5:95(重量比)の割合で用いた。さらに熱重合開始剤として有機過酸化物(化薬アクゾー(株)製、品名:パーカドックス16)2000ppmを添加してプレカーサー溶液を得た。正極と負極を予め用意したビーカーセルにプレカーサー溶液を注入し、80℃で1時間熱重合を行い電解質を得た。
得られた正極とゲル電解質を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
[実施例10]
正極活物質としての炭素被覆量2重量%のLiFePO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)6gと、増粘剤としてのエーテル化度0.6〜0.7のカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、品名:セロゲンWS−C)2重量%水溶液100gと、分散剤としてのポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造の非イオン界面活性剤(第一工業製薬(株)製、品名:ノイゲンEA−187)0.2gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を5gと分散媒としての水50gとを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを得た。
その正極ペーストを集電体となるアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
負極活物質としての黒鉛100gと、導電剤としてのアセチレンブラック2gと、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、品名:セロゲンWS−C)2重量%水溶液100gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を5gと分散媒としての水50gとを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで16時間混合を行い、負極ペーストを得た。
その負極ペーストを集電体となる銅箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、負極を得た。
得られた正極及び負極と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/γ−ブチロラクトン(GBL)/エチルメチルカーボネート(EMC)=5/4/1(体積比)を溶媒とするLiBF溶液(1.5mol/L)を用いた以外は実施例1と同様にして試験を行った。
[実施例11]
正極活物質としての炭素被覆量3重量%のLiFe0.25Mo0.75PO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)10gと、増粘剤としてのヒドロキシプロピルメチルセルロース2重量%水溶液100gと、分散剤としてのポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造の非イオン界面活性剤(第一工業製薬(株)製、品名:ノイゲンEA−187)1gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を10gと分散媒としての水50gとを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを得た。
その正極ペーストを集電体となるアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/γ−ブチロクトン(GBL)/エチルメチルカーボネート(EMC)=3/5/2(体積比)を溶媒とするLiBF溶液(1mol/L)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
[実施例12]
正極活物質としての炭素被覆量2%のLiFe0.3Al0.7PO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)10gと、増粘剤としてのヒドロキシエチルメチルセルロース1重量%水溶液70gと、分散剤としてのポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造の非イオン界面活性剤(第一工業製薬(株)製、品名:ノイゲンEA−187)1gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を8gと40重量%酢酸ビニルエマルション2gと、分散媒としての水50gとを加えてホモミキサーで15分間撹拌し、さらにボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを得た。
その正極ペーストを集電体となるアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/γ−ブチロラクトン(GBL)/エチルメチルカーボネート(EMC)=3/6/1(体積比)を溶媒とするLiBF溶液(1.5mol/L)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
[実施例13]
正極活物質としての炭素被覆量5重量%のLiFePO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製、品名:デンカブラック)10gと、増粘剤としてのエーテル化度0.6〜0.7のカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、品名:セロゲンWS−C)2重量%水溶液100gと、分散剤としてのポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造の非イオン界面活性剤(第一工業製薬(株)製、品名:ノイゲンEA−187)1gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としての非イオン性ウレタンエラストマー45重量%溶液(第一工業製薬(株)製、品名:スーパーフレックス500)を6.7gと分散媒としての水50gとを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを調製した。
その正極ペーストを集電体のアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極と、電解液としてエチレンカーボネート(EC)/プロピレンカーボネート(PC)/エチルメチルカーボネート(EMC)=2/1/7(体積比)を溶媒とするLiPF溶液(1mol/L)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
参考例14]
正極活物質としての炭素被覆量5重量%のLiFe0.5Mn0.5PO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)10gと、増粘剤としてのエーテル化度0.45〜0.55のカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、品名:セロゲンPL−15)2重量%水溶液120gと、分散剤としてのアセチレンアルコール系非イオン界面活性剤(日信化学工業(株)製、品名:オルフィンB)0.5gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのアニオン性ウレタンエラストマー32重量%溶液(第一工業製薬(株)製、品名:スーパーフレックス420)を9.4gと分散媒としての水50gを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを得た。
その正極ペーストを集電体となるアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。
[比較例1]
正極活物質としての炭素被覆量5重量%のLiFePO100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)10gとPVDFのN−メチル−2−ピロリドン12重量%溶液(クレハ化学(株)製、品名:#1120)117gと、分散媒としてのN−メチル−2−ピロリドン50gとを加え、ホモミキサーで1時間混合して正極ペーストを調製した。
その正極ペーストを集電体のアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、140℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極と、実施例1と同様の負極及び電解液を用いてビーカーセルを作成し、充放電試験を行った。
[比較例2]
正極活物質としてのLiCoO(日本化学工業製、品名:セルシードC5)100gと、導電剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業(株)製)6gと、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製、品名:PL−15)2重量%水溶液120gとをホモミキサーで30分間混合した。混合した液に結着剤としてのSBRエマルション40重量%溶液(日本ゼオン(株)製、品名:BM−400B)を5gと、分散媒としての水50gを加えてホモミキサーで15分間攪拌し、更にボールミルで6時間混合を行い、正極ペーストを調製した。
その正極ペーストを集電体のアルミ箔にアプリケーターでコーティングし、100℃で乾燥を行い、正極を得た。
得られた正極と、実施例1と同様の負極及び電解液を用いてビーカーセルを作成し、充放電試験を行った。ただし、電圧は4.2V−2.8Vの範囲で試験を行った。
上記実施例1と比較例1、2の条件のビーカーセルについては、さらに0.2C、1C、3C、5Cのレート特性試験及び1C充放電でのサイクル特性試験を行った。結果を図1および図2に示した。
図1より分かるように、本発明の正極を用いた電池は比較例1のPVDFを用いた正極よりもバインダー量が少量で集電体との結着性の良い電池が得られ、ハイレート(5C)での特性がすぐれている。また、比較例2では2C以降のレートが急激に低下することから、LiCoOを用いて水を分散媒としてペーストを作成することは好ましくないことが分かる。さらにサイクル特性試験でも、レート特性同様に、比較例1,2のセルでは200サイクルに到達せずに容量低下を起こした。
Figure 0004819342
本発明のリチウム電池用正極は、各種リチウム電池の製造に用いられる。
実施例1と比較例1、2のビーカーセルの0.2C、1C、3C、5Cのレート特性試験の結果を示すグラフである。 実施例1と比較例1、2のビーカーセルの1C充放電でのサイクル特性試験をの結果を示すグラフである。

Claims (3)

  1. 次式(I)で表される正極活物質と、水分散性エラストマーと増粘剤としての水溶性高分子とからなるバインダー成分と、分散媒としての水と、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造の非イオン界面活性剤、ポリビニルピロリドン、及びポリカルボン酸ナトリウムからなる群から選択された1種類または2種類以上とを含有してなる正極ペーストから形成された正極。
    LiMPO (I)
    (上記式(I)において、Mは、Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Mg,Zn,V,Ca,Sr,Ba,Ti,Al,Si,B及びMoからなる群から選択された金属原子少なくとも1種類を含む金属原子であり、0<X<2である。)
  2. 前記正極活物質がLiFePOであることを特徴とする、請求項1に記載の正極。
  3. 請求項1または2に記載の正極と、金属リチウムまたはリチウムイオンを挿入/脱離可能な活物質を用いてなる負極と、電解質層とを備えてなるリチウム二次電池。
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