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JP4728855B2 - 電磁誘導加熱定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

電磁誘導加熱定着装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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JP4728855B2 JP2006085122A JP2006085122A JP4728855B2 JP 4728855 B2 JP4728855 B2 JP 4728855B2 JP 2006085122 A JP2006085122 A JP 2006085122A JP 2006085122 A JP2006085122 A JP 2006085122A JP 4728855 B2 JP4728855 B2 JP 4728855B2
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Description

本発明は、画像形成媒体上のトナーを熱定着させる加熱体であるローラやベルトを電磁誘導作用により発熱させる誘導加熱ユニットを備えた電磁誘導加熱定着装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真プロセスにより記録紙に画像を形成する画像形成装置(プリンタ、ファクシミリ装置、複写機、及び複合機など)では、感光体から記録紙上に転写された未定着のトナーを熱と圧力により記録紙に定着させる定着装置が設けられている。この定着装置では、近年、加熱ローラなどの加熱媒体を電磁誘導作用により生じるジュール熱で加熱する電磁誘導加熱方式によるものが省エネルギーの観点から注目されている。
一方、定着装置では、定着が記録紙の全面に渡って均一に行われるように、軸方向の温度分布を均一化することが望まれるが、加熱ローラの軸端からの放熱により、軸方向中心部に比較して軸方向端部の温度が低下することから、軸方向端部での発熱量を軸方向中心部より大きくして、軸方向の温度分布の均一化を図ることが必要となる。
このような温度分布の均一化の要請は、前記の電磁誘導加熱型の定着装置でも同様であり、軸方向端部での発熱量を軸方向中心部より大きくするため、ローラの周壁と磁性体コアとの間の空隙(エアギャップ)が軸方向中心部より軸方向端部で狭くなるように磁性体コアを設けた構成が知られている(特許文献1参照)。また、軸方向端部での磁性体コアの配置密度を軸方向中心部より高くした構成が知られており(特許文献2参照)、このような構成でも軸方向端部での発熱量を軸方向中心部より大きくして、軸方向の温度分布の均一化を図ることができる。
特開平9−62132号公報(第9図、第10図、第11図) 特開2005−203272号公報(第2図、第7図)
しかしながら、前記従来の技術では、発熱量を調整するための磁性体コアがローラの内部に収容されているため、ローラの構造や形状に制約されて、磁性体コアの形態や配置位置に関する設計自由度が低くなり、適切な温度分布を得るための調整が難しくなる不都合がある。また発熱量が磁性体コアの取付位置に大きく影響されるため、磁性体コアを高い精度で組み付ける必要があるが、磁性体コアをローラの内部に精度良く固定することは容易ではなく、製造が難しくなる難点がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、磁性体コアの形態や配置位置に関する設計自由度が高く、適切な温度分布を得るための調整が容易であり、さらに製造が容易になるように構成された電磁誘導加熱定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明の電磁誘導加熱定着装置及び画像形成装置は、画像形成媒体上のトナーを熱定着させる加熱体として設けられた、あるいはその加熱体となるベルトを支持するために設けられたローラと、このローラの外周側に対向配置されて前記加熱体を電磁誘導作用により発熱させる電磁誘導加熱ユニットとを有し、この電磁誘導加熱ユニットが、前記ローラの軸方向に延在する励磁コイルと、この励磁コイルを挟んで前記ローラと相反する外側で前記ローラの周方向に延在する磁性体コアとを備え、この磁性体コアが、非磁性の物質中を通過する磁路長が軸方向端部に比較して軸方向中心部で長くなるように軸方向位置に応じて周方向長を変えて設けられた構成とする。
本発明によれば、磁性体コアを軸方向位置に応じて周方向長を変えて設けることにより、軸方向中心部での発熱量を軸方向端部より小さくして、加熱体の温度分布を均一化することができる。そして、磁性体コアが励磁コイルを挟んでローラと相反する外側に配置されているため、磁性体コアの形態や配置位置に関する設計自由度が高く、適切な温度分布を得るための調整が容易になり、さらに製造が容易になる。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、画像形成媒体上のトナーを熱定着させる加熱体として設けられた、あるいはその加熱体となるベルトを支持するために設けられたローラと、このローラの外周側に対向配置されて前記加熱体を電磁誘導作用により発熱させる電磁誘導加熱ユニットとを有し、この電磁誘導加熱ユニットが、前記ローラの軸方向に延在する励磁コイルと、この励磁コイルを挟んで前記ローラと相反する外側で前記ローラの周方向に延在する磁性体コアとを備え、この磁性体コアが、非磁性の物質中を通過する磁路長が軸方向端部に比較して軸方向中心部で長くなるように軸方向位置に応じて周方向長を変えて設けられた構成とする。
これによると、磁性体コアを軸方向位置に応じて周方向長を変えて設けることにより、軸方向中心部での発熱量を軸方向端部より小さくして、加熱体の温度分布を均一化することができる。そして、磁性体コアが励磁コイルを挟んでローラと相反する外側に配置されているため、磁性体コアの形態や配置位置に関する設計自由度が高く、適切な温度分布を得るための調整が容易になり、さらに製造が容易になる。
この場合、軸方向中心部で発熱量を小さくするには、磁性体コアの周方向長を短く形成して空隙を設けるようにすれば良く、その空隙分だけ、非磁性の空気中を通過する磁路長が長くなるため、漏れ磁束の割合が増加して、発熱量が減少する。また合成樹脂材料などの非磁性の材料で空隙を埋めるようにした構成も可能である。
前記課題を解決するためになされた第2の発明は、前記第1の発明において、前記磁性体コアが、前記ローラの軸方向に配列される複数のコア部材を有し、この複数のコア部材が、周方向長が互いに異なる複数種類のものからなり、周方向長が長い前記コア部材が軸方向端部に、周方向長が短い前記コア部材が軸方向中心部にそれぞれ配置された構成とすることができる。
これによると、周方向長が互いに異なる複数種類のコア部材の配置個数及び配置位置を種々に変更することで、温度分布の調整を簡単に且つ精度良く行うことができる。
前記課題を解決するためになされた第3の発明は、前記第1の発明において、前記コア部材が、前記ローラの軸方向に沿った前記加熱体の温度分布状況に応じて、軸方向の配置位置を微調整可能に設けられた構成とすることができる。
これによると、コア部材の配置位置の微調整が可能なため、励磁コイルなどの構成部品の製作精度及び組み付け精度が低い場合でも、加熱体の実際の温度分布状況に応じて、コア部材の配置位置を微調整することで、構成部品の製作精度及び組み付け精度に影響されることなく適切な温度分布に設定することができる。
この場合、コア部材を支持する支持部材を、ローラの軸方向に沿って等断面に形成し、いずれの軸方向位置でもコア部材を固定可能なように構成すれば良い。またコア部材は、周方向長が互いに異なる複数種類のもので、同一の外形を有する保持部材に保持させた上で、支持部材に取り付けるようにすると、コア部材自体の形態の違いに煩わされることなく、コア部材を適切な位置に配置することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明が適用される画像形成装置の概略構成を示す模式的な断面図である。この画像形成装置は、図示しない画像読取装置やPCなどのホスト装置から入力される画像データに基づいて所要の画像をトナーで記録紙(画像形成媒体)S上に形成する画像形成部1と、ここで記録紙S上に形成されたトナー像を定着させる定着部(定着装置)2とを有し、給紙部3の記録紙Sが、レジストローラ4を介して画像形成部1に供給されて画像形成処理が行われ、ついで定着ガイド5に沿って定着部2に搬送されて定着処理が行われた後、排紙ガイド6に沿って搬送されて排紙トレイ7上に排出される。
画像形成部1では、帯電器11により一様に帯電された感光体ドラム12に対してレーザ走査ユニット13からレーザ光が照射されて感光体ドラム12の像形成面上に静電潜像が形成された後、現像器14内のトナーが現像ローラ15を介して感光体ドラム12に供給されることでその像形成面上の静電潜像が現像され、これにより形成されたトナー像が転写ローラ16により記録紙に転写される。またクリーニング装置17により感光体ドラム12の表面の残留物が除去される。
定着部2は、記録紙S上のトナーを熱定着させる加熱ベルト(加熱体)21と、この加熱ベルト21が巻き掛けられる加熱ローラ22及び定着ローラ23と、図示しないばねにより加熱ローラ22に圧接する向きに付勢された加圧ローラ24と、加熱ローラ22に対する加熱ベルト21の巻き掛け部分に対向配置されて電磁誘導作用により加熱ベルト21及び加熱ローラ22を発熱させる電磁誘導加熱ユニット25とを有しており、定着ローラ23に対する加熱ベルト21の巻き掛け部分と加圧ローラ24とによるニップ部に記録紙Sが送り込まれ、熱及び圧力の作用で記録紙S上のトナーが記録紙Sに定着される。また定着部2の近傍には冷却ファン26が設けられている。
図2は、図1に示した定着部を詳細に示す断面図である。電磁誘導加熱ユニット25は、加熱ベルト21及び加熱ローラ22に鎖交する交番磁束を発生する励磁コイル31と、加熱ベルト21及び加熱ローラ22に鎖交する交番磁束を増加させる磁性体コアとしてのセンタコア32、サイドコア33、及びアーチコア(コア部材)35とを有している。このセンタコア32、サイドコア33、及びアーチコア35は、フェライトやパーマロイなどの強磁性体の材料で形成されている。またここでは、加熱ベルト21の温度を検出するサーミスタ39が設けられている。
励磁コイル31は、加熱ローラ22を中心にした略半円形の断面領域に渡って加熱ローラ22の外周側を覆うようにコイルガイド36に保持されている。このコイルガイド36は、加熱ローラ22により円弧状に屈曲する加熱ベルト21の外面に沿って湾曲した断面形状に形成された樋状部分41と、この樋状部分41の両側縁から外向きに突出した一対の庇状部分42とを有し、電磁誘導作用による発熱を防止するために耐熱性樹脂で形成されている。
コイルガイド36は、励磁コイル31の他に、センタコア32、サイドコア33及びアーチコア35をそれぞれ保持し、樋状部分41の外周面に励磁コイル31が支持されると共に、樋状部分41の頂部にセンタコア32が支持され、また庇状部分42にサイドコア33が支持されている。このセンタコア32及びサイドコア33は、接着剤によりコイルガイド36に対して固定される。
アーチコア35は、励磁コイル31を挟んで加熱ローラ22と相反する外側で加熱ローラ22の周方向に延在し、加熱ローラ22の軸方向に延在するセンタコア32及びサイドコア33を周方向に橋絡する。このアーチコア35は、コアホルダ(保持部材)44に収容された状態で接着剤によりセンタコア32に対して固定される。コアホルダ44は、コイルガイド36と同様に電磁誘導作用による発熱を防止するために耐熱性樹脂で形成されている。なお、インサート成形によりアーチコア35にコアホルダ44を一体的に形成することも可能である。
コイルガイド36には、励磁コイル31、センタコア32、サイドコア33及びアーチコア35を覆うようにハウジング37が取り付けられており、このハウジング37は、励磁コイル31が発生する交番磁界を遮断可能な磁気遮蔽材料(例えばアルミニウム合金)で形成されている。
図3は、図2に示した電磁誘導加熱ユニット25の分解斜視図である。励磁コイル31は、加熱ベルト21及び加熱ローラ22の幅に対応する寸法のコイルガイド36の長手方向の略全長に渡って延在し、被覆導線を多数束ねた構成のリッツ線47を、コイルガイド36の樋状部分41の外周面に沿って軸方向に延設すると共に軸方向端部で折り返すようにセンタコア32の周囲を周回させて形成されている。
センタコア32は、コイルガイド36の樋状部分41の頂部に、サイドコア33は、庇状部分42に、それぞれコイルガイド36の長手方向の略全長に渡って延設されている。
図4は、図2に示した電磁誘導加熱ユニット25を詳しく示す断面図である。図2に示したアーチコア35は、周方向長が互いに異なる複数種類のものがあり、特にここでは、図4(A)に示すように、周方向長が長いアーチコア35aと、図4(B)に示すように、周方向長が短いアーチコア35bとの2種類のものがあり、これら長短2種類のアーチコア35a・35bがコアホルダ44に収容されてアーチコアアセンブリ45a・45bをそれぞれ構成している。
アーチコアアセンブリ45a・45bは、図3に示したように、軸方向に所要の間隔をおいて配列され、特に図4(A)に示す周方向長が長いアーチコア35aを備えたアーチコアアセンブリ45aが軸方向端部に配置され、図4(B)に示す周方向長が短いアーチコア35bを備えたアーチコアアセンブリ45bが軸方向中心部に配置される。
コイルガイド(支持部材)36は、主要部を軸方向に沿って略等断面に形成されており、また周方向長が異なる2種類のアーチコア35a・35bは、同一の外形輪郭のコアホルダ44に収容されて、アーチコアアセンブリ45a・45bに外形上の相違がないため、図3に示したように、コイルガイド36にハウジング37を固定するために樋状部分41の頂部に設けられた取付ボス48の配設位置を除いて、いずれの軸方向位置でもアーチコアアセンブリ45a・45bを取り付けることができる。
このように構成された電磁誘導加熱ユニット25では、励磁コイル31に通電すると、図4に示したように、磁束がセンタコア32からアーチコア35を経てサイドコア33に至り、さらにサイドコア33から加熱ベルト21を経てセンタコア32に至るように形成され、このとき、図4(B)に示す周方向長が短いアーチコア35bでは、周方向端部51においてコアホルダ44内に空隙52が画成され、この空隙52分だけ、図4(A)に示すアーチコア35aの場合よりも、非磁性の空気中を通過する磁路長が長くなるため、漏れ磁束の割合が増加して、加熱ベルト21及び加熱ローラ22内の磁束密度が低くなり、発熱量が減少する。
したがって、周方向長が長いアーチコア35aを備えたアーチコアアセンブリ45aを軸方向端部に配置すると共に周方向長が短いアーチコア35bを備えたアーチコアアセンブリ45bを軸方向中心部に配置することにより、軸方向中心部での発熱量を軸方向端部より小さくすることができる。そしてアーチコアアセンブリ45a・45bの配置個数及び配置位置を変更する調整を容易に行うことができるため、加熱ベルト21及び加熱ローラ22の実際の温度分布状況に応じて、アーチコアアセンブリ45a・45bの配置位置を微調整することで、温度分布の調整を簡単に且つ精度良く行うことができる。
なお、図4(B)に示す周方向長が短いアーチコア35bでは、合成樹脂材料によるインサート成形や、空隙52に合成樹脂材料を充填するなどして空隙52を埋めるように構成することも可能であり、この場合も、合成樹脂材料が非磁性であるため、漏れ磁束の割合が増加して、発熱量が減少する。
図5・図6は、図2に示した加熱ベルト21及び加熱ローラ22の軸方向の温度分布状況を示している。図5(A)は、アーチコア35を省略した構成の例を示しており、この場合、加熱ベルト21及び加熱ローラ22を通過する磁束が軸方向に均一となり、加熱ベルト21及び加熱ローラ22が軸方向に均一に発熱するが、加熱ローラ22の支持部材を介して軸方向端部から放熱するため、軸方向中心部に比較して軸方向端部の温度が低下する。
図5(B)は、アーチコア35を設けた構成の例を示しており、特にここでは、アーチコア35の配置間隔が軸方向中心部に比較して軸方向端部で小さくなるように設定されている。この場合、アーチコア35の配置間隔が小さく設定された軸方向端部で発熱量が大きくなり、軸方向中心部に比較して軸方向端部の温度が低下する不具合が改善されるが、アーチコア35の配置間隔が大きい軸方向中心部で温度の変動幅が大きくなる不具合が発生する。
図6(A)の例では、図4に示したように、長短2種類のアーチコア35a・35bが用いられ、周方向長が短いアーチコア35bが軸方向中心部に、周方向長が長いアーチコア35aが軸方向端部にそれぞれ配置されている。この場合、周方向長が短いアーチコア35bが配置された軸方向中心部での発熱量が小さくなり、図5(B)の例に比較して、温度の変動幅が小さくなり、軸方向の温度分布が均一化され、良好な温度分布が得られる。
図6(B)の例では、周方向長が互いに異なる多数種類のアーチコア35が用いられ、図5(A)に示した温度分布曲線に応じて、軸方向端部から軸方向中心部に向けて周方向長が次第に短くなるようにアーチコア35が配列され、またアーチコア35の配置間隔も短く設定されている。この場合、図6(A)の例に比較して、温度の変動幅が小さくなり、軸方向の温度分布がより一層均一化される。
図7は、図2に示したアーチコア35の別の例による加熱ベルト21及び加熱ローラ22の軸方向の温度分布状況を示している。ここでは、アーチコア35が、軸方向に連続した形態で、図5(A)に示した温度分布曲線に応じて、軸方向端部から軸方向中心部に向かって周方向長が次第に短くなるように形成されている。この構成では、図6(B)の例に比較して、さらに軸方向の温度分布が均一化され、最適な温度分布が得られる。
図8は、図1に示した定着部の別の例を示す断面図である。ここでは、前記の例とは異なり、励磁コイル81の電磁誘導作用により発熱する加熱ローラ82が、直接記録紙Sに接触して、記録紙S上のトナーを熱定着させる加熱体となっており、加熱ローラ82と加圧ローラ83とによるニップ部に記録紙Sが送り込まれ、熱及び圧力の作用で記録紙S上のトナーが記録紙Sに定着される。
励磁コイル81は、前記の例と同様に、加熱ローラ82を中心にした略半円形の断面領域に渡って加熱ローラ82の周囲を覆うようにコイルガイド84に保持されており、また加熱ローラ82に鎖交する交番磁束を増加させる磁性体コアとしてセンタコア85、サイドコア86、及びアーチコア87が設けられており、アーチコア87には、周方向長が互いに異なる複数種類のものが用いられる。このアーチコア87は、コアホルダ89に収容されてアーチコアアセンブリ90を構成し、周方向長の短いアーチコア87を備えたアーチコアアセンブリ90が軸方向中心部に、周方向長の長いアーチコア87を備えたアーチコアアセンブリ90が軸方向端部にそれぞれ配置される。
なお、前記の例では、センタコア及びサイドコアを設けた構成を示したが、このセンタコア及びサイドコアは必須のものではなく、センタコア及びサイドコアを省略した構成も可能である。
本発明にかかる電磁誘導加熱定着装置及びこれを備えた画像形成装置は、磁性体コアの形態や配置位置に関する設計自由度が高く、適切な温度分布を得るための調整が容易であり、さらに製造が容易になる効果を有し、画像形成媒体上のトナーを熱定着させる加熱体であるローラやベルトを電磁誘導作用により発熱させる誘導加熱ユニットを備えた電磁誘導加熱定着装置及びこれを備えた画像形成装置、例えばプリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機などとして有用である。
本発明が適用される画像形成装置の概略構成を示す模式的な断面図 図1に示した定着部を詳細に示す断面図 図2に示した電磁誘導加熱ユニットの分解斜視図 図2に示した電磁誘導加熱ユニットを詳しく示す断面図 図2に示した加熱ローラの軸方向の温度分布状況を示す図 図2に示した加熱ローラの軸方向の温度分布状況を示す図 図2に示したアーチコアの別の例による加熱ローラの軸方向の温度分布状況を示す図 図1に示した定着部の別の例を示す断面図
符号の説明
2 定着部
21 加熱ベルト
22 加熱ローラ
23 定着ローラ
24 加圧ローラ
25 電磁誘導加熱ユニット
31 励磁コイル
32 センタコア
33 サイドコア
35・35a・35b アーチコア(コア部材)
36 コイルガイド
44 コアホルダ
45・45a・45b アーチコアアセンブリ
52 空隙
81 励磁コイル
82 加熱ローラ
83 加圧ローラ
84 コイルガイド
85 センタコア
86 サイドコア
87 アーチコア
S 記録紙(画像形成媒体)


Claims (4)

  1. 画像形成媒体上のトナーを熱定着させる加熱体として設けられた、あるいはその加熱体となるベルトを支持するために設けられたローラと、このローラの外周側に対向配置されて前記加熱体を電磁誘導作用により発熱させる電磁誘導加熱ユニットとを有し、
    この電磁誘導加熱ユニットが、前記ローラの軸方向に延在する励磁コイルと、この励磁コイルを挟んで前記ローラと相反する外側で前記ローラの周方向に延在する磁性体コアとを備え、
    この磁性体コアが、非磁性の物質中を通過する磁路長が軸方向端部に比較して軸方向中心部で長くなるように軸方向位置に応じて周方向長を変えて設けられたことを特徴とする電磁誘導加熱定着装置。
  2. 前記磁性体コアが、前記ローラの軸方向に配列される複数のコア部材を有し、
    この複数のコア部材が、周方向長が互いに異なる複数種類のものからなり、周方向長が長い前記コア部材が軸方向端部に、周方向長が短い前記コア部材が軸方向中心部にそれぞれ配置されたことを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導加熱定着装置。
  3. 前記コア部材が、前記ローラの軸方向に沿った前記加熱体の温度分布状況に応じて、軸方向の配置位置を微調整可能に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の電磁誘導加熱定着装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電磁誘導加熱定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。


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