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JP2005316120A - 誘導加熱定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

誘導加熱定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2005316120A
JP2005316120A JP2004133808A JP2004133808A JP2005316120A JP 2005316120 A JP2005316120 A JP 2005316120A JP 2004133808 A JP2004133808 A JP 2004133808A JP 2004133808 A JP2004133808 A JP 2004133808A JP 2005316120 A JP2005316120 A JP 2005316120A
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JP2004133808A
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Tetsuko Kurosu
哲子 黒須
Naohiko Haniyu
羽生  直彦
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Konica Minolta Business Technologies Inc
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Abstract

【課題】 加熱ローラの温度分布を均一に保ち発熱効率の良い誘導加熱定着装置を提供すること。
【解決手段】 円筒状の加熱ローラ10b内に収納されて当該加熱ローラ10bの軸方向Yに巻回された誘導コイル51b及び誘導コイル51bの内側に加熱ローラ10bの径方向Rに所定のギャップg1を空けた状態で分割配置されたコア52b1、52b2を有して加熱ローラ10bに誘導電流を発生させる磁束発生部50bと、を備え、コイル軸方向Zにおいてコア52b1、52b2が加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d1は、加熱ローラ10bの軸方向Yに亘って一定であり、かつコイル軸方向Zと直交する方向において誘導コイル51bが加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d2との間においてd1<d2の関係を有する誘導加熱定着装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機等の画像形成装置に係り、詳しくは、誘導加熱方式の定着装置の改良技術に関する。
画像形成装置は、記録媒体上のトナー画像を加熱により定着させる定着装置が設けられている。誘導加熱方式を用いた定着装置は、内側に加熱源としての誘導加熱方式の磁束発生手段が設けられた導電性の加熱ローラと、この加熱ローラに圧接してニップ部を形成する加圧ローラとを備えている。
誘導加熱方式の磁束発生手段は、誘導ローラの軸方向に延在する横長状のコアと、このコアに巻回された誘導コイルによって構成される。従来の磁束発生手段は、記録材の最大通紙幅に対応する長さに形成されているため、加熱ローラ全体(最大通紙幅)が加熱されることになる。そのため、加熱ローラの軸方向の発熱分布を任意に調整することができず、放熱量が大きい端部で加熱不足による定着不良を起す等の問題があった。
このような問題を解決する方策として、磁場発生手段により導電部材に磁場を作用させて導電部材に発生する渦電流による導電部材の発熱により被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装置であり、励磁コイルが巻かれる複数の芯材を少なくとも1方向に配列し、複数の芯材(コア)の材質が1種類以上、複数の芯材と導電部材(加熱ローラ)との距離が0.001mmから10mmである加熱装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、定着ローラに対して直交する向きにコアを配置し、定着ローラに対して直交する方向に磁束が発生するように巻線をコアに巻回したコイルを配置する。そして、定着ローラの軸方向端部におけるエアギャップを中央部におけるエアギャップよりも小さくする誘導加熱定着装置が開示されている(特許文献2参照)。
特開平8−16005号公報 特開平9−62132号公報
しかしながら、このような従来の方策によれば、コアと加熱ローラとの距離が離れると加熱効率が低下し、また、距離が離れた部位の温度が低下するため、加熱ローラの軸方向及び周方向での温度分布が不均一となり定着不良を起すおそれがある。
そこで本発明の課題は、加熱ローラの温度分布を均一に保ち発熱効率の良い誘導加熱定着装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、誘導電流により発熱する円筒状の導電性加熱部材と、前記導電性加熱部材内に収納されて当該導電性加熱部材の軸方向に巻回された誘導コイル及び当該誘導コイルの内側に前記導電性加熱部材の径方向に所定の間隔を空けた状態で分割配置された磁性部材を有して前記導電性加熱部材に誘導電流を発生させる磁束発生手段と、を備え、前記磁性部材から発生される磁束の方向において前記磁性部材が前記導電性加熱部材の内周面に面する端面と導電性加熱部材の内周面との間の間隔d1は、当該導電性加熱部材の軸方向に亘って一定であり、かつ前記磁性部材から発生される磁束と直交する方向において前記誘導コイルが前記導電性加熱部材の内周面に面する端面と導電性加熱部材の内周面との間の間隔d2との間においてd1<d2の関係を有すること、を特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の誘導加熱定着装置において、前記導電性加熱部材の軸方向端部における前記磁性部材の磁路の断面積は、当該導電性加熱部材の軸方向中間部における前記磁性部材の磁路の断面積よりも大きいこと、を特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の誘導加熱定着装置において、前記磁束発生手段は、前記導電性加熱部材の軸方向に複数配置されていること、を特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の誘導加熱定着装置において、前記導電性加熱部材の軸方向において前記磁束発生手段が隣接する端部における前記磁性部材の磁路の断面積は、当該磁束発生手段の中間部における前記磁性部材の磁路の断面積よりも大きいこと、を特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の誘導加熱定着装置を備えること、を特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、磁性部材の磁気抵抗の調整が可能となり、誘導コイルの巻き数や磁性部材を形成する材料によって定まる透磁率を変化させることなく誘導コイルのインダクタンスを調整することができる。また、磁性部材から導電性加熱部材に発生される磁束の方向が略等しくなるため、導電性加熱部材の温度分布を均一にすることができ、誘導コイルと磁性部材から発生される磁束の方向と直交する方向に面する導電性加熱部材の過度な磁束密度の増加による過昇温を防ぐことができる。従って、導電性加熱部材の温度分布を均一に保ち発熱効率の良い誘導加熱定着装置を提供することである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られるのは勿論のこと、導電性加熱部材の端部の温度を上昇させることができ、導電性加熱部材の軸方向の温度分布の均一化を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得られるのは勿論のこと、前記磁束発生手段が導電性加熱部材の軸方向に複数配置された誘導加熱定着装置を実現できる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3と同様の効果を得られるのは勿論のこと、磁束発生手段の隣接部に対する導電性加熱部材の温度が上昇し、磁束発生手段を導電性加熱部材の軸方向に複数配置した場合においても、導電性加熱部材の軸方向の温度分布の均一化を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の誘導加熱定着装置を備える画像形成装置を実現することができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
まず、構成を説明する。
図1に、本発明の実施の形態1における画像形成装置1の概略構成を示す。
本発明における画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と前記像担持体に担持されているトナー像を記録媒体に転写する転写手段とトナー像を担持した記録媒体を加熱により定着する定着装置を有する。前記像担持体としては、感光体、中間間転写体が使用される。
詳細には図1に示すように、本実施の形態の画像形成装置1は、像担持体としての感光ドラム30を備え、この感光ドラム30の表面を帯電器31により所定の電位に帯電し、露光手段32により画像を露光して感光ドラム30の表面に静電潜像を形成し、この潜像を現像器33によりトナーとキャリアからなる現像剤を用いて現像してトナー像として可視化し、得られたトナー像を感光ドラム30に搬送された紙などの記録媒体Pに転写手段34により転写する。トナー像の転写が終了した感光ドラム30は、その表面に残留した転写の残りのトナーをクリーナ35により除去した後、つぎの画像形成に供される。
一方、トナー像を担持した記録材Pは、感光ドラム30から誘導加熱定着装置40に送られ、誘導加熱定着装置40により記録媒体P上の未定着トナー像が定着され、記録媒体P上に画像が形成される。
本発明の誘導加熱定着装置40は、記録媒体Pにトナー像を加熱により定着するための導電性加熱部材、該導電性加熱部材に圧接してニップ部Nを形成する加圧部材、該導電性加熱部材内に設けられた磁束発生手段から構成される。導電性加熱部材としては磁束発生手段が発生した磁束に応じて誘導電流が発生し誘導電流により発熱する円筒状の導電性加熱部材であり、鉄、ステンレス合金、ニッケル、炭素鋼、アルミニウム合金などから形成することができる。また、導電性加熱部材は、ベルト、加熱ローラ等が使用できるが加熱ローラであることが熱効率に優れていることから好ましい。また、加圧部材としてはベルト、パッド、加圧ローラ等が使用できるが加圧ローラであることが好ましい。
図1に示す定着装置40は、記録媒体Pの搬送方向Xと略直交する方向に延在して設けられた導電性加熱部材としての加熱ローラ10と、この加熱ローラ10に圧接してニップ部Nを形成する加圧部材としての加圧ローラ20と、加熱ローラ10内に設けられた誘導加熱を行うための磁束発生手段から構成される。記録媒体P上のトナー像は、加熱ローラ10と加圧ベルト20との圧接されたニップ部Nを通過することで定着される。
図2に、従来の加熱ローラ10aの透視断面図例を示す。
図2(a)は、加熱ローラ10aの軸方向Yの断面図を示し、図2(b)は、加熱ローラ10aの径方向の断面図(A−A′断面図)を示す。
図2に示すように、従来の加熱ローラ10aは、加熱ローラ10a内に収納されて加熱ローラ10aの軸方向Yに巻回された誘導コイル51aと、誘導コイル51aの内部に延在して配置された磁性部材としてのコア52aとからなる磁束発生手段としての磁束発生部50aを備えている。
また、図2(b)に示すように、磁束発生部50aは、誘導コイル51aに高周波の電流が供給されると、コア52aから加熱ローラ10aの軸方向Yと直交する方向(以下、コイル軸方向Zと言う。)に磁束が発生する。コア52aから加熱ローラ10aに到達した磁束は、加熱ローラ10aに沿って曲がり、加熱ローラ10aの円周面内を通る磁束となる。この磁束を防げる方向の磁束が生じるような渦状の誘導電流が加熱ローラ10aの壁面で発生する。この誘導電流は、加熱ローラ10aの表皮抵抗によりジュール熱に変換されるので、加熱ローラ10aが発熱する。
従って、コイル軸方向Zにおいてコア52aが加熱ローラ10aの内周面に面する端面と加熱ローラ10aの内周面との間の間隔d1を調整することにより、コア52aから加熱ローラ10aに到達する磁束を増加させることができ、加熱効率を向上させることができる。
例えば、加熱ローラ10aの端部は、磁束が低下するため、加熱ローラ10aの軸方向Yに磁束発生手段を複数分割して配置し、端部に設けられた磁束発生手段のコイル軸方向Zにおいてコアが加熱ローラの内周面に面する端面と加熱ローラの内周面との間との間隔を他の部位に設けられた磁束発生手段のコイル軸方向Zにおいてコアが加熱ローラの内周面に面する端面と加熱ローラの内周面との間との間隔よりも小さくする方策がとられている。
しかしながら、このような方策の場合、磁束発生手段のコイル軸方向Zにおいてコアが加熱ローラの内周面に面する端面と加熱ローラの内周面との間との間隔は、加熱ローラの軸方向Yに亘って一定ではないため、同一の電流を各磁束発生手段の誘導コイルに供給した場合、間隔が大きいほど加熱効率が低下し、不経済である。また、各磁束発生手段のコアから発生される磁束の方向が異なるため、加熱ローラの温度分布は不均一となる。
図3に、本実施の形態1における加熱ローラ10bの透視断面図例を示す。
図3(a)は、加熱ローラ10bの軸方向Yの断面図を示し、図3(b)は、加熱ローラ10bの径方向の断面図(A−A′断面図)を示す。
図3に示すように、本実施の形態1の加熱ローラ10bは、加熱ローラ10b内に収納されて加熱ローラ10bの軸方向Yに巻回された誘導コイル51b及び誘導コイル51bの内側に延在して配置され、加熱ローラ10bの径方向Rに所定のギャップg1を空けた状態で分割配置された磁性部材としてのコア52b1、52b2を有する磁束発生部50bとを備えている。
ギャップg1は、加熱ローラ10bの内径と、コイル軸方向Zのコア52b1及びコア52b2と加熱コイル10bとの距離d1と、所望するインダクタンスによって設定される。
このように、コア52b1、52b2を加熱ローラ10bの径方向Rにギャップg1だて空けた状態で径方向Rに分割配置しているため、コアの磁気抵抗の調整が可能となる。即ち、ギャップg1を調整することにより、コアの実効透磁率が調整され、誘導コイル51bのインダクタンスが調整される。
誘導コイル51bのインダクタンスは、下記の式(1)に基づいて設定される。
L=μNI ・・・・式(1)
L;インダクタンス μ;透磁率 N;巻き数 I;電流
誘導コイル51bのインダクタンスは、ギャップg1を調整することによりコア52b1、52b2の実効透磁率の変化に基づいて調整されるため、誘導コイル51bの巻き数やコアを形成する材料によって定まる透磁率を変化させることなく調整することができる。従って、誘導コイル51bに供給される電流に対する発熱効率を向上させることができる。
また、本実施の形態1のコイル軸方向Zにおいてコア52b1又はコア52b2が加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d1は、加熱ローラ10bの軸方向Yに亘って予め設定された間隔に一定に保たれており、コイル軸方向Zと直交する方向において誘導コイル51bが加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d2との間においてd1<d2の関係を有する。
コイル軸方向Zにおいてコア52b1又はコア52b2が加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d1を、加熱ローラ10bの軸方向Yに亘って予め設定された距離に一定に保つことにより、加熱効率を向上させることができ、また、磁束発生部50bのコア52b1、52b2から発生される磁束の方向が略等しくなるため、加熱ローラ10bの温度分布を均一にすることができる。
図4に、間隔d1を調整した場合の加熱ローラ10bの温度分布の一例を示す。
図4(a)は、加熱ローラ10bの軸方向Yの温度分布を示し、図4(b)は、加熱ローラ10bの周方向の温度分布を示す。
図4に示す一点鎖線は、コイル軸方向Zにおいてコア52b1又はコア52b2が加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d1がコイル軸方向Zと直交する方向において誘導コイル51bが加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d2よりも小さい場合(d1<d2)の温度分布を示し、二点鎖線は、コイル軸方向Zにおいてコア52b1又はコア52b2が加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d1がコイル軸方向Zと直交する方向において誘導コイル51bが加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d2以上である場合(d1≧d2)の温度分布を示す。
図4(b)に示す加熱ローラ10bの周方向の角度は、図3(b)に示すコイル軸方向Zから半時計まわりの角度である。
コイル軸方向Zにおいてコア52b1又はコア52b2が加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d1がコイル軸方向Zと直交する方向において誘導コイル51bが加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d2以上である場合(d1≧d2)、誘導コイル51bに流れる電流により、誘導コイル51bと加熱ローラ10bとの間に磁界が発生する。この磁界の発生に伴い、コア52b1、52b2から発生された磁束は、誘導コイル51bと加熱ローラ10bとが近接している部位(コイル軸方向Zと直交する方向近傍に対する加熱ローラ10bの部位)に引き寄せられる。そのため、加熱ローラ10bの周方向の磁束密度分布は、コイル軸方向Zと直交する方向近傍の磁束密度が増加し、コイル軸方向Z近傍の磁束密度が低下する。従って、コイル軸方向Zと直交する方向の加熱ローラ10bの温度が上昇し、コイル軸方向Zの加熱ローラ10bの温度が低下する。
このように、d1≧d2である場合、加熱ローラ10bの周方向の温度分布が不均一となると共に、放熱の影響を受ける加熱ローラ10bの端部の温度が低下する。
図4(a)に示すように、コイル軸方向Zにおいてコア52b1又はコア52b2が加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d1がコイル軸方向Zと直交する方向において誘導コイル51bが加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d2よりも小さい場合(d1<d2)、d1≧d2の場合よりも加熱ローラ10bの端部の温度が上昇しており、加熱ローラ10bの軸方向Yの温度分布の均一化が向上されている。また、また、図4(b)に示すように、磁束密度が低下するコイル軸方向Zの部位(例えば、図3(b)に示す角度0度、180度の部位。)の温度が上昇しており、加熱ローラの周方向Yの温度分布の均一化が向上されている。
このように、コイル軸方向Zにおいてコア52b1又はコア52b2が加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d1は、コイル軸方向Zと直交する方向において誘導コイル51bが加熱ローラ10bの内周面に面する端面と加熱ローラ10bの内周面との間の間隔d2との間において、d1<d2の関係を有することにより、誘導コイル51bとコア52b1、52b2から発生される磁束の方向(コイル軸方向Z)と直交する方向に対する加熱ローラ10bの過度な磁束密度の増加による過昇温を防ぐことができ、加熱ローラ10bの温度分布の均一化を図ることができる。
図5に、従来と本実施の形態1の加熱ローラの温度分布の一例のグラフを示す。
図5(a)は、加熱ローラ10の軸方向Yの温度分布を示し、図5(b)は、加熱ローラ10のA−A′断面の周方向の温度分布を示す。
図5に示す破線は、従来の温度分布を示し、一点鎖線は、本実施の形態1の温度分布を示す。また、図5に示す実線は、後述する実施の形態2の温度分布を示す。
図5(b)に示す加熱ローラ10の周方向の角度は、図2(b)及び図3(b)に示すコイル軸方向Zから半時計まわりの角度である。
図5(a)に示すように、本実施の形態1の加熱ローラ10bの温度分布は、従来の加熱ローラ10aの温度分布よりも、加熱ローラ端部の温度が上昇しており、加熱ローラの軸方向Yの温度分布の均一化が向上されている。また、図5(b)に示すように、本実施の形態1の加熱ローラ10bの温度分布は、従来の加熱ローラ10aの温度分布よりも、磁束密度が低下するコイル軸方向Zの部位(例えば、図5に示す角度0度、180度の部位。)の温度が上昇しており、加熱ローラの周方向Yの温度分布の均一化が向上されている。
このように、本実施の形態1では、従来の加熱ローラ10aの温度分布よりも加熱ローラの軸方向Y及び周方向の温度分布の均一化の向上を図ることができる。従って、加熱ローラの温度分布の不均一による定着不良を低減することができ、加熱ローラの温度分布を均一に保ち、加熱ローラの温度分布の不均一による定着不良を低減できる発熱効率の良い誘導加熱定着装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
なお、本実施の形態1では、コイル軸方向Zに複数に分割され加熱ローラ10bの軸方向Yに延在されたコア52b1、52b2を有する磁束発生部50bについて説明したが、コイル軸方向Zに複数に分割され、且つ、加熱ローラ10bの軸方向Yに複数に分割された複数のコアを有する磁束発生手段にも適用することができる。
また、当該磁束発生手段が加熱ローラ10bの軸方向Yに複数配置される場合にも適用でき、同様の効果を得ることができる。
〔実施の形態2〕
この実施の形態2における画像形成装置1の構成、従来の加熱ローラ10aの透過断面図例は、実施の形態1と同様な構成であるので、その図示及び説明は省略する。
図6に、本実施の形態2における加熱ローラ10cの透視断面図例を示す。
図6(a)は、加熱ローラ10cの軸方向Yの断面図を示し、図6(b)は、加熱ローラ10cの径方向の断面図(B−B′断面図)を示す。
なお、加熱ローラ10cのA−A断面図は、図3(b)に示す断面図と同様であるため、図示及び説明は省略する。
図6に示すように、本実施の形態2の加熱ローラ10cは、加熱ローラ10c内に収納されて加熱ローラ10cの軸方向Yに巻回された誘導コイル51c及び誘導コイル51cの内側に延在して配置され、加熱ローラ10cの径方向Rに所定のギャップg1、g2を空けた状態で分割配置され且つ加熱ローラ10cの軸方向Yに複数に分割された磁性部材としてのコアを有する磁束発生部50cを備えている。
加熱ローラ10cの端部は、放熱による影響を受けることから、中間部に比べて温度が低下する。そのため、加熱ローラ10cの端部の発熱量を増加させて温度低下を低減させるために、本実施の形態2の加熱ローラ10cに用いられるコアは、加熱ローラ10cの軸方向Y端部における磁路の断面積が中間部における磁路の断面積よりも大きい構成となっている。
図6に示すように、加熱ローラ10cの軸方向Y端部に配置されたコア53cの磁路の断面積は、加熱ローラ10cの中間部に配置されたコア52cの磁路の断面積よりも大きい。
このように、加熱ローラ10cの軸方向Y端部の磁路の断面積を中間部の磁路の断面積よりも大きくすることにより、加熱ローラ10cの軸方向Y端部に発生する磁束密度が中間部よりも増加する。そして、加熱ローラ10cの軸方向Y端部の発熱量が中間部の発熱量よりも増加するため、加熱ローラ10cの端部の温度が上昇する。従って、加熱ローラ10cの軸方向Yの温度分布の均一化を図ることができる。
また、本実施の形態2の加熱ローラ10cは、コア52c、53cを加熱ローラ10cの径方向Rにギャップg1、g2だけ空けた状態で径方向Rに分割配置しているため、コアの磁気抵抗の調整が可能となる。即ち、ギャップg1、g2を調整することにより、コアの実効透磁率が調整され、誘導コイル51cのインダクタンスが調整される。
誘導コイル51cのインダクタンスは、上述した式(1)に基づいて設定される。
ギャップg1は、加熱ローラ10cの内径と、コイル軸方向Zに分割配置された複数のコア52cと加熱コイル10cとの距離d1と、所望するインダクタンスによって設定される。また、ギャップg2は、加熱ローラ10cの内径と、コイル軸方向Zに分割配置された複数のコア53cと加熱コイル10cとの距離d1と、所望するインダクタンスによって設定される。
このように、誘導コイル51cのインダクタンスは、ギャップg1、g2を調整することによりコア52c、53cの径方向Rの実効透磁率の変化に基づいて調整されるため、誘導コイル51cの巻き数やコアを形成する材料によって定まる透磁率を変化させることなく調整することができる。従って、誘導コイル51cに供給される電流対する発熱効率を向上させることができる。
また、本実施の形態2のコイル軸方向Zにおいてコア52c又はコア53cが加熱ローラ10cの内周面に面する端面と加熱ローラ10cの内周面との間の間隔d1は、加熱ローラ10cの軸方向Yに亘って予め設定された間隔に一定に保たれており、コイル軸方向Zと直交する方向において誘導コイル51cが加熱ローラ10cの内周面と面する端面と加熱ローラ10cの内周面との間の間隔d2との間においてd1<d2の関係を有する。
コイル軸方向Zにおいてコア52c又はコア53cが加熱ローラ10cの内周面に面する端面と加熱ローラ10cの内周面との間の間隔d1を、加熱ローラ10cの軸方向Yに亘って予め設定された距離に一定に保つことにより、加熱効率を向上させることができ、また、磁束発生部50cのコア52c、53cから発生される磁束の方向が略等しくなるため、加熱ローラ10cの温度分布を均一にすることができる。
d1<d2の関係は、実施の形態1と同様であるため、その説明及び図示は省略する。
図5を援用して、従来、実施の形態1、本実施の形態2の加熱ローラの温度分布について説明する。
図5(a)に示すように、本実施の形態2の加熱ローラ10cの温度分布は、従来及び実施の形態1の加熱ローラ10a、10bの温度分布よりも、加熱ローラの軸方向Y端部の温度が上昇しており、加熱ローラの軸方向Yの温度分布の均一化がさらに向上されている。また、図5(b)に示すように、本実施の形態2の加熱ローラ10cの温度分布は、従来及び実施の形態1の加熱ローラ10a、10bの温度分布よりも、磁束密度が低下するコイル軸方向Zの部位(例えば、図5に示す角度0度、180度の部位。)の温度がさらに上昇しており、加熱ローラの周方向Yの温度分布の均一化がさらに向上されている。
このように、本実施の形態2では、従来及び実施の形態1の加熱ローラ10a、10bの温度分布よりも加熱ローラの軸方向Y及び周方向の温度分布の均一化の向上をさらに図ることができる。従って、加熱ローラの温度分布の不均一による定着不良を低減することができ、加熱ローラの温度分布を均一に保ち、加熱ローラの温度分布の不均一による定着不良を低減できる発熱効率の良い誘導加熱定着装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
図7に、本実施の形態2における応用例として、加熱ローラ10dの透視断面図例を示す。図7には、加熱ローラ10dの軸方向Yの一部断面図を示し、加熱ローラ10dの径方向の断面図(A−A断面図、B−B′断面図)は、図3(b)及び図6(b)に示す断面図と同様であるため、図示及び説明は省略する。
図7に示す加熱ローラ10dは、加熱ローラ10dの内側に複数の磁束発生部50dが加熱ローラ10dの軸方向Yに複数隣接して配置されている。
複数の磁束発生部50dを軸方向Yに複数配置した場合、磁束発生部50dの隣接部に対応する加熱ローラ10dの磁束密度は低下するため、磁束発生部50dの隣接部に対応する加熱ローラ10dの温度が低下する。そのため、磁束発生部50dの隣接部に対応する加熱ローラ10dの発熱量を増加させて温度低下を低減させるために、本実施の形態2の応用例では、磁束発生部50dが隣接する端部におけるコアの磁路の断面積をコアの中間部における磁路の断面積よりも大きい構成とする。
図7に示すように、磁束発生部50dが隣接する端部に配置されたコア53dの磁路の断面積は、当該磁束発生部50dの中間部に配置されたコア52dの磁路の断面積よりも大きい構成である。
このように、磁束発生部50dが隣接する端部に配置されたコア53dの磁路の断面積を中間部の磁路の断面積よりも大きくすることにより、磁束発生部50dの隣接部に対する加熱ローラ10dの磁束密度が増加する。そして、磁束発生部50dの隣接部に対する加熱ローラ10dの発熱量が増加するため、磁束発生部50dの隣接部に対する加熱ローラ10dの温度が上昇する。従って、磁束発生部50dを加熱ローラ10dの軸方向Yに複数配置した場合においても、加熱ローラ10dの軸方向Yの温度分布の均一化を図ることができる。
本応用例の加熱ローラ10dは、加熱ローラ10dの軸方向Yに磁束発生部50dが複数配置され、加熱ローラ10dの軸方向Yにおいて各磁束発生部50dが隣接する端部におけるコアの磁路の断面積が中間部における磁路の断面積よりも大きい以外は、実施の形態2と同様の構成であるため、説明は省略する。
なお、本実施の形態2及び応用例を組み合わせることにより、さらに加熱ローラの温度分布の均一化を向上されることができる。
また、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施の形態1における画像形成装置1の概略構成である。 従来の加熱ローラ10aの透視断面図例である。 本実施の形態1における加熱ローラ10bの透視断面図例である。 間隔d1を調整した場合の加熱ローラ10bの温度分布の一例である。 従来と本実施の形態1の加熱ローラの温度分布の一例のグラフである。 本実施の形態2における加熱ローラ10cの透視断面図例である。 本実施の形態2における応用例としての加熱ローラ10dの透視断面図例である。
符号の説明
1 画像形成装置
10、10a、10b、10c、10d 加熱ローラ
20 加圧ローラ
30 感光ドラム
31 帯電器
32 露光手段
33 現像器
34 転写手段
35 クリーナ
40 誘導加熱定着装置
50a、50b、50c、50d 磁束発生部
51a、51b、51c、51d 誘導コイル
52a、52b1、52b2、52c、53c、52d、53d コア
g1、g2 ギャップ
N ニップ部
P 記録媒体
R 加熱ローラの径方向
X 搬送方向
Y 加熱ローラの軸方向
Z コイル軸方向

Claims (5)

  1. 誘導電流により発熱する円筒状の導電性加熱部材と、
    前記導電性加熱部材内に収納されて当該導電性加熱部材の軸方向に巻回された誘導コイル及び当該誘導コイルの内側に前記導電性加熱部材の径方向に所定の間隔を空けた状態で分割配置された磁性部材を有して前記導電性加熱部材に誘導電流を発生させる磁束発生手段と、を備え、
    前記磁性部材から発生される磁束の方向において前記磁性部材が前記導電性加熱部材の内周面に面する端面と導電性加熱部材の内周面との間の間隔d1は、当該導電性加熱部材の軸方向に亘って一定であり、かつ前記磁性部材から発生される磁束と直交する方向において前記誘導コイルが前記導電性加熱部材の内周面に面する端面と導電性加熱部材の内周面との間の間隔d2との間においてd1<d2の関係を有すること、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱定着装置において、
    前記導電性加熱部材の軸方向端部における前記磁性部材の磁路の断面積は、当該導電性加熱部材の軸方向中間部における前記磁性部材の磁路の断面積よりも大きいこと、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の誘導加熱定着装置において、
    前記磁束発生手段は、前記導電性加熱部材の軸方向に複数配置されていること、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  4. 請求項3に記載の誘導加熱定着装置において、
    前記導電性加熱部材の軸方向において前記磁束発生手段が隣接する端部における前記磁性部材の磁路の断面積は、当該磁束発生手段の中間部における前記磁性部材の磁路の断面積よりも大きいこと、
    を特徴とする誘導加熱定着装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の誘導加熱定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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