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JP4638177B2 - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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JP4638177B2
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Description

本発明は、ファクシミリ、プリンタ、複写機等の画像形成装置及び画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジに関するものである。
特許文献1、特許文献2及び特許文献3等には、感光体ドラム(表面移動部材)の表面に付着した転写残トナー(不要なトナー)を回収するクリーニング装置を備えた画像形成装置が開示されている。これらの画像形成装置では、クリーニングブレードと表面移動部材の表面との間の摩擦係数を低減すべく、表面移動部材の表面に潤滑剤を塗布する。これにより、クリーニングブレードが表面移動部材の表面を摩耗することによる表面移動部材の短寿命化、クリーニングブレードの摩耗によるクリーニング性能の低下が引き起こす画質劣化などの不具合の低減を図っている。
特開2000−35727号公報 特開2000−231299号公報 特開2001−51561号公報
ところが、上記特許文献1及び上記特許文献2に開示の画像形成装置は、感光体ドラムや中間転写体等の表面移動部材に固形潤滑剤を直接当接させて潤滑剤を供給するものであるが、この固形潤滑剤を覆うためのケーシングが存在しない。また、上記特許文献1には、ブラシローラにより、固形潤滑剤を摺擦して削り取り、かつ、削り取った粉状潤滑剤を表面移動部材に供給する構成も開示されているが、この構成においても潤滑剤及びブラシローラを覆うケーシングが存在しない。このようなケーシングが存在しない場合、表面移動部材に対して供給すべき潤滑剤の一部が、画像形成装置内部に飛散してしまうことがあった。そのため、飛散した分の潤滑剤が無駄に消費される結果、予め、必要量以上の潤滑剤を画像形成装置内に搭載しておく必要が生じ、装置の小型化を妨げるという問題があった。
また、上記特許文献3に開示の画像形成装置においては、ブラシローラにより、固形潤滑剤を摺擦して削り取り、かつ、削り取った粉状潤滑剤を感光体ドラム(表面移動部材)に供給する機構が、クリーニング装置内に設けられている。一般に、クリーニング装置は回収したトナーが画像形成装置内部に飛散しないような構造となっているので、潤滑剤が画像形成装置内部に飛散することはない。しかし、この画像形成装置は、ブラシローラが回転して潤滑剤を削り取る際、及び、削り取った潤滑剤を表面移動部材へ塗布する際に、潤滑剤の一部がクリーニング装置内に飛散する。そして、飛散した潤滑剤は、クリーニング装置が表面移動部材から回収した転写残トナーとともに廃トナーボトル等に搬送されることになる。よって、上記特許文献3に開示の画像形成装置においても、上記特許文献1及び上記特許文献2に開示の画像形成装置と同様に、飛散した分の潤滑剤が無駄に消費される結果、装置の小型化を妨げるという問題が生じる。
なお、潤滑剤が無駄に消費されるという問題は、上述した構成に限らず、例えば、予め粉状になっている潤滑剤を表面移動部材に供給する構成や、液体状の潤滑剤を表面移動部材に供給する構成など、他の構成においても同様に生じ得るものである。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、潤滑剤が無駄に消費されるのを防止することが可能な画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面移動部材の表面に付着した不要なトナーを回収するクリーニング装置と、該表面移動部材の表面に、該表面と該表面に接触する物質との間の摩擦係数を低下させるための潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置とを備えた画像形成装置において、上記潤滑剤供給装置は、上記表面移動部材の表面に対向する側のみ開口したケーシングの開口縁部を該表面移動部材に接触させ、該ケーシングの内壁面と該表面移動部材の表面部分とに囲まれた閉塞空間内に収容されたブラシ状回転体に該ケーシング内の潤滑剤を付着させて該表面移動部材の表面部分に潤滑剤を供給するものであり、上記ケーシングの内壁面には、その鉛直方向最下位置から上記表面移動部材の表面に向かって鉛直方向上方へ傾斜する部分が存在し、上記ブラシ状回転体は、鉛直方向最下位置に位置する上記ケーシングの内壁面部分を摺擦するように配置されていることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記潤滑剤供給装置は、上記クリーニング装置の外部に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記潤滑剤供給装置は、上記閉塞空間内に固形潤滑剤を有し、かつ、上記ブラシ状回転体が該固形潤滑剤及び上記表面移動部材の表面部分の両方を摺擦するように配置されていて、該ブラシ状回転体により該固形潤滑剤から削り取った粉状潤滑剤を該表面移動部材の表面部分に供給するものであることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の画像形成装置において、上記表面移動部材の表面に対する上記潤滑剤供給装置の潤滑剤供給位置が、該表面移動部材の表面に対する上記クリーニング装置のクリーニング位置よりも該表面移動部材の表面移動方向下流側であって、該表面移動部材の表面に対してトナーが付着するトナー付着位置よりも該表面移動部材の表面移動方向上流側となるように、該潤滑剤供給装置を配置したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、上記表面移動部材である潜像担持体と、上記クリーニング装置によりクリーニングされた該潜像担持体の表面部分に帯電部材を接触又は近接させて、該表面部分を一様に帯電する一様帯電手段と、該一様帯電手段により一様に帯電された該表面部分に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体の表面に形成された潜像にトナーを付着させて現像を行う現像手段と、該現像手段により該潜像担持体の表面に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段とを備え、上記潤滑剤供給位置が、該潜像担持体の表面に対する上記一様帯電手段の一様帯電位置よりも該潜像担持体の表面移動方向下流側となるように、上記潤滑剤供給装置を配置したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4又は5の画像形成装置において、上記表面移動部材の表面に対する上記潤滑剤供給装置の潤滑剤供給位置よりも該表面移動部材の表面移動方向下流側で該表面移動部材の表面に接触する上記ケーシングの開口縁部を、該表面移動方向に直交する方向に均一な圧力で該表面移動部材の表面に接触可能な弾性体で形成したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6の画像形成装置において、上記トナーは、平均粒径が10μm以下であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7の画像形成装置において、上記トナーは、重合法により製造されたものであることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の画像形成装置において、上記クリーニング装置で回収したトナーを画像形成に再使用するためのトナーリサイクル手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の画像形成装置において、上記潤滑剤供給装置のみを単体で画像形成装置本体に対して着脱自在に構成したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、少なくとも上記表面移動部材と上記潤滑剤供給装置とが一体になって構成されたことを特徴とするものである。
請求項1乃至10の画像形成装置及び請求項11のプロセスカートリッジにおいては、潤滑剤の供給対象である表面移動部材の表面部分と潤滑剤供給装置のケーシングの内壁面とによって閉塞空間を形成する。ここでいう「表面移動部材」とは、感光体ドラム等の潜像担持体、潜像担持体で形成したトナー像を一時的に保持する中間転写体、最終的にトナー像を保持する転写紙等の記録材を搬送する記録材搬送部材など、表面に不要なトナーが付着し得るものである。そして、本画像形成装置及び本プロセスカートリッジにおいては、上記閉塞空間内で、潤滑剤を表面移動部材の表面部分に供給する。よって、表面移動部材に対して供給すべき潤滑剤の一部が画像形成装置内部に飛散することはなく、表面移動部材に供給されない潤滑剤はすべて閉塞空間内に留まる。
ここで、本潤滑剤供給装置におけるケーシングの内壁面には、その鉛直方向最下位置から上記表面移動部材の表面に向かって鉛直方向上方へ傾斜する部分が存在する。そのため、上記閉塞空間内で飛散した潤滑剤は、重力により表面移動部材の表面に向かって移動できず、ケーシング内における鉛直方向最下位置に位置する内壁面部分に滞留する。このように滞留した潤滑剤は表面移動部材の表面に供給することができないので、ケーシング内の潤滑剤を残らず使い切ることができない。
そこで、本潤滑剤供給装置では、鉛直方向最下位置に位置するケーシングの内壁面部分をブラシ状回転体が摺擦するように構成している。これにより、その内壁面部分に潤滑剤が滞留しても、その潤滑剤はブラシ状回転体によって回収され、表面移動部材の表面に供給されることになる。したがって、ケーシング内に潤滑剤が残留することがなく、潤滑剤を残らず使い切ることができる。特に、本画像形成装置及び本プロセスカートリッジにおける潤滑剤供給装置クリーニング装置の外部に設ければ、表面移動部材に対して供給すべき潤滑剤の一部がクリーニング装置により回収された転写残トナーとともに廃トナーボトル等に搬送されることもない
なお、閉塞空間内で表面移動部材の表面に付着した潤滑剤がその表面移動部材の表面移動に伴って、ケーシングの開口縁部と表面移動部材の表面との間の接触部分を通過できるように構成される。通常、表面移動部材の表面に付着した潤滑剤の状態は、液体の状態、又は、トナーに比べてもはるかに小さな微粉末の状態であり、また、ケーシングの開口縁部は、表面移動部材の表面移動を妨げないように表面移動部材に接触する。よって、閉塞空間内で表面移動部材の表面に付着した潤滑剤は、ケーシングの開口縁部と表面移動部材の表面との間が接触した状態であっても、特別な工夫を凝らすことなく、その接触部分を通過できる。
請求項1乃至11の発明によれば、潤滑剤が無駄に消費されるのを防止することが可能となるという優れた効果がある。その結果、予め画像形成装置に搭載しておく潤滑剤の量を少なくすることが可能となり、装置の小型化を促進することが可能となる。
参考例
以下、複数の潜像担持体である感光体ドラムが並行配設されたいわゆるタンデム方式の画像形成装置であるカラーレーザプリンタ(以下「プリンタ」という)(以下、本を「参考例」という。)について説明する。
図2は、本参考例に係るプリンタの概略構成図である。
このプリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kを備えている。各符号の数字の後に付されたY,M,C,Kは、言うまでもなく、イエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示している(以下同様)。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの他には、潜像形成手段としての光書込ユニット10、中間転写ユニット11、2次転写バイアスローラ18、レジストローラ対19、給紙カセット20、ベルト定着方式の定着ユニット21などが配設されている。上記光書込ユニット10は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラーなどを有し、画像情報に基づいて後述の感光体ドラムの表面にレーザ光を照射する。
図1は、上記画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kのうち、イエロー用の画像形成ユニット1Yの概略構成を示す拡大図である。
この画像形成ユニット1Yは、表面移動部材である潜像担持体としての感光体ドラム2Y、一様帯電手段としての帯電器30Y、現像手段としての現像器40Y、クリーニング装置としてのドラムクリーニング装置50Y、潤滑剤供給装置60Y、トナーリサイクル手段としてのリサイクルトナー搬送装置70Yなどを有している。なお、他の画像形成ユニット1M,1C,1Kについてもそれぞれ同じ構成となっているので、これらの説明については省略する。
上記帯電器30Yは、感光体ドラム2Yの表面部分に帯電部材としての帯電ローラ31Yを接触又は微小間隔をあけて近接させ、その表面部分を一様に帯電するものである。本参考例では、図示しない直流電源から、帯電ローラ31Yに直流電圧を印加するが、これに交流電圧を重畳させたものを印加するようにしてもよい。しかし、本参考例のように直流電圧のみを帯電ローラ31Yに印加して一様帯電する構成した方が、交流電圧を重畳させる場合に比べて、感光体ドラム2Yへのストレスを大幅に抑えることができ、感光体ドラム2Yの長寿命化を図れる点で非常に有利である。また、本参考例では、帯電ローラ31Yによるいわゆる接触帯電方式を採用しているが、コロナチャージャ等を用いた非接触帯電方式を採用してもよい。しかし、本参考例のように直接帯電方式を採用した方が、非接触帯電方式に比べて帯電ムラが少なく、かつ、オゾンの発生などの問題もない点で有利である。
また、帯電器30Yには、帯電ローラ31Yに付着した異物を帯電ローラ31Yから除去するためのブラシローラ33Yが備わっている。なお、このブラシローラ33Yの代えて他のクリーニング部材を設けてもよい。
このようにして一様帯電処理がなされた後、その感光体ドラム2Yの表面部分には、上記光書込ユニット10によって変調及び偏向されたレーザ光が走査されながら照射される。これにより、感光体ドラム2Yの表面には静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器40Yによって現像されてYトナー像となる。この現像器40Yは、現像ケース41Yの開口から周面の一部を露出させるように配設された現像ロール42Yを有している。また、第1搬送スクリュウ43Y、第2搬送スクリュウ44Y、ドクターブレード45Y、トナー濃度センサ46Yなども有している。
現像ケース41Yには、磁性キャリアと、マイナス帯電性のYトナーとを含む図示しない二成分現像剤が収容されている。この二成分現像剤は、第1搬送スクリュウ43Y、第2搬送スクリュウ44Yによって撹拌搬送されながら摩擦帯電せしめられた後、現像ロール42Yの表面に担持される。そして、ドクターブレード45Yによってその層厚が規制されてから感光体ドラム2Yに対向する現像領域に搬送され、ここで感光体ドラム2Y上の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体ドラム2Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費した二成分現像剤は、現像ロール42Yの回転に伴って現像ケース41Y内に戻される。
上記第1搬送スクリュウ43Yと上記第2搬送スクリュウ44Yとの間には仕切壁47Yが設けられている。この仕切壁47Yにより、現像ロール42Yや第1搬送スクリュウ43Y等を収容する第1供給部と、第2搬送スクリュウ44Yを収容する第2供給部とが現像ケース41Y内で分かれている。第1搬送スクリュウ43Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、上記第1供給部内の二成分現像剤を図中奥側から手前側へと搬送しながら現像ロール42Yに供給する。第1搬送スクリュウ43Yによって上記第1供給部の端部付近まで搬送された二成分現像剤は、仕切壁47Yに設けられた図示しない開口部を通って上記第2供給部内に進入する。第2供給部内において、第2搬送スクリュウ44Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、上記第1供給部から送られてくる二成分現像剤を第1搬送スクリュウ43Yとは逆方向に搬送する。第2搬送スクリュウ44Yによって第2供給部の端部付近まで搬送された二成分現像剤は、仕切壁47Yに設けられたもう一方の開口部(図示せず)を通って第1供給部内に戻る。
このようにしてY用の感光体ドラム2Y上に形成されたYトナー像は、後述の中間転写ベルトに1次転写される。この1次転写を終えた感光体ドラム2Yの表面部分には、1次転写されずに残留した転写残トナーが付着しているが、これはドラムクリーニング装置50Yによってクリーニングされる。このドラムクリーニング装置50Yは、クリーニングブレード51Yを感光体ドラム2Yの表面に当接させて、その表面部分に付着した不要なトナーである転写残トナーを掻き取って回収する。なお、本参考例では、クリーニングブレード51Yによって転写残トナーを掻き取るブレードクリーニング方式を採用しているが、この方式に代えて又はこの方式と一緒に、ファーブラシ等のブラシクリーニング方式等の他のクリーニング方式を採用してもよい。このドラムクリーニング装置50Yの内部は、そのケーシング52Yと感光体ドラム2Yとによって密閉空間になっており、回収した転写残トナーがプリンタ内部に飛散しない構造となっている。
また、ドラムクリーニング装置50Yの内部には、クリーニングブレード51Yで回収した転写残トナーを図中手前方向に搬送するための搬送スクリュー53Yが設けられている。この搬送スクリュー53Yによって搬送された転写残トナーは、リサイクルトナー搬送装置70Yの内部に送り込まれる。そして、リサイクルトナー搬送装置70Yは、その転写残トナーを上記現像器40Yに搬送する。このリサイクルトナー搬送装置70Yの排出口は、現像器40Yの第2供給部における図中手前側に開口している。よって、ドラムクリーニング装置50Yで回収された転写残トナーは、リサイクルトナー搬送装置70Yによって現像器40Y内に戻される。そして、現像器40Yの第2搬送スクリュウ44Y及び第1搬送スクリュウ43Yによって再び撹拌搬送された後、現像に再使用される。
ドラムクリーニング装置50Yによってクリーニングされた感光体ドラム2Yの表面部分は、潤滑剤供給装置60Yによって潤滑剤が供給される。この潤滑剤供給装置60Yの構成及び動作については、後述する。そして、潤滑剤が供給された感光体ドラム2Yの表面部分は、再度、上記帯電器30Yによって一様帯電され、上述した画像形成工程を繰り返す。
上述した各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおいて感光体ドラム2Y,2M,2C,2K上にそれぞれ形成された各色トナー像は、中間転写ユニット11の中間転写体としての中間転写ベルト12上に1次転写される。図2に示すように、この中間転写ユニット11には、中間転写ベルト12のほか、駆動ローラ13、張架ローラ14,15、ベルトクリーニング装置16、4つの1次転写バイアスローラ17Y,17M,17C,17Kなども設けられている。中間転写ベルト12は、駆動ローラ13、張架ローラ14,15に張架されながら、図示しない駆動系によって回転せしめられる駆動ローラ13によって、図中反時計回りに無端移動せしめられる。4つの1次転写バイアスローラ17Y,17M,17C,17Kは、それぞれ図示しない電源から1次転写バイアスが印加される。そして、中間転写ベルト12をその裏面から感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kに向けて押圧してそれぞれ1次転写ニップを形成する。各1次転写ニップには、上記1次転写バイアスの影響により、感光体ドラムと1次転写バイアスローラとの間に1次転写電界が形成される。Y用の感光体ドラム2Y上に形成されたYトナー像は、この1次転写電界やニップ圧の影響によって中間転写ベルト12上に1次転写される。このYトナー像の上には、感光体ドラム2M,2C,2K上に形成されたMトナー像、Cトナー像及びKトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。かかる重ね合わせの転写により、中間転写ベルト12上には4色重ね合わせトナー像が形成される。この4色重ね合わせトナー像は、後述の2次転写ニップで記録材である転写紙Pに2次転写される。一方、2次転写ニップ通過後の中間転写ベルト12の表面に残留する転写残トナーは、張架ローラ15にバックアップされる中間転写ベルト部分に当接するベルトクリーニング装置16によってクリーニングされる。
中間転写ユニット11の駆動ローラ13は、中間転写ベルト12を介して2次転写バイアスローラ18が当接して2次転写ニップを形成している。この2次転写バイアスローラ18には、図示しない電源によって2次転写バイアスが印加される。また、上記光書込ユニット10の下方には、転写紙Pを複数重ねた転写紙束の状態で収容する給紙カセット20が配設されており、一番上の転写紙Pに給紙ローラ20aを押し当てている。給紙ローラ20aが所定のタイミングで回転駆動すると、一番上の転写紙Pが紙搬送路に給紙される。この給紙カセット20から紙搬送路に給紙された転写紙Pは、レジストローラ対19のローラ間に挟まれる。一方、中間転写ベルト12上に形成された4色重ね合わせトナー像は、ベルトの無端移動に伴って2次転写ニップに進入する。レジストローラ対19は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを2次転写ニップにて4色重ね合わせトナー像に密着させ得るタイミングで送り出す。これにより、2次転写ニップでは、4色重ね合わせトナー像が転写紙Pに密着する。そして、上述の2次転写バイアスやニップ圧の影響を受けて転写紙P上に2次転写されて、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。このようにしてフルカラー画像が形成された転写紙Pは、定着ユニット21に送られる。
上記定着ユニット21は、定着ベルト21aを3本のローラによって張架しながら無端移動せしめるベルトユニット21bと、内部に熱源を有する加熱ローラ21cとを備えている。そして、このベルトユニット21bと加熱ローラ21cとの間に転写紙Pを挟み込みながら、その表面にフルカラー画像を定着させる。定着ユニット21を通過した転写紙Pは、排紙ローラ対22を経て機外へと排出される。
次に、本発明の特徴部分である潤滑剤供給装置60Yの構成及び動作について説明する。
なお、他の画像形成ユニット1M,1C,1Kに備わった潤滑剤供給装置60M,60C,60Kについてもそれぞれ同じ構成となっているので、これらの説明については省略する。
図1に示すように、潤滑剤供給装置60Yは、ケーシング61Yの内部空間(閉塞空間)に、微粉末状の潤滑剤62Yが収容されている。この潤滑剤62Yは、感光体ドラム2Yの表面とその表面に接触するクリーニングブレード51YあるいはYトナーや磁性キャリアなどの物質との間の摩擦係数を低下させるためのものである。また、潤滑剤供給装置60Yのケーシング61Y内には、潤滑剤62Yを感光体ドラム2Yの表面に供給するための潤滑剤供給部材であるアジテータ63Yが設けられている。このアジテータ63Yは、感光体ドラム2Yのドラム軸に対して平行に延びる回転軸に取り付けられた2つの羽根部材が回転する構造になっている。アジテータ63Yが回転すると、その羽根部材によって潤滑剤62Yが感光体ドラム2Yの表面に向けて飛ばされ、感光体ドラム2Yの表面に潤滑剤62Yが付着する。
参考例における潤滑剤供給装置60Yのケーシング61Yは、ドラムクリーニング装置50Yのケーシング52Y及び帯電器30Yのケーシング32Yと一体構造となっている。そして、潤滑剤供給装置60Y、ドラムクリーニング装置50Y及び帯電器30Yは、感光体ドラム2Yとともに一体になって、プリンタ本体に対して着脱自在であるプロセスカートリッジとして構成されている。一方、各ケーシング32Y,52Y,61Yの内部空間は、それぞれのケーシング部分又はクリーニングブレード51Yによって互いに仕切られており、潤滑剤供給装置60Yは、ドラムクリーニング装置50Yの外部に設けられている。
参考例における潤滑剤供給装置60Yのケーシング61Yは、他のケーシング32Y,52Yと一体構造となった部分と、クリーニングブレード51Yとによって構成されている。そして、このケーシング61Yは、感光体ドラム2Yの表面に対向する側のみ開口している。ケーシング61Yの開口縁部のうち、感光体ドラム2Yの表面移動方向上流側部分を構成するクリーニングブレード51Yは、感光体ドラム2Yの軸方向全体にわたって、感光体ドラム2Yの表面に当接している。一方、下流側部分の開口縁部では、そのケーシング部分に設けられたシール部材64Yが、感光体ドラム2Yの軸方向全体にわたって感光体ドラム2Yの表面に接触している。他方、感光体ドラム2Yの軸方向端部に位置する部分の開口縁部でも、そのケーシング部分に設けられた図示しないシール部材が感光体ドラム2Yの表面移動方向にわたって感光体ドラム2Yの表面に接触している。すなわち、本参考例では、潤滑剤供給装置60Yにおけるケーシング61Yの開口縁部は、その全域にわたって感光体ドラム2Yの表面に接触している。よって、ケーシング61Yの内壁面と感光体ドラム2Yの表面部分とに囲まれた内部空間は、外部から遮蔽された閉塞空間となる。そして、本参考例では、上述のとおり、アジテータ63Yが回転することにより、この閉塞空間内で、感光体ドラム2Yの表面に潤滑剤62Yが供給され、付着する。その後、感光体ドラム2Yの表面に付着した潤滑剤62Yは、感光体ドラム2Yの表面移動に伴って、シール部材64Yと感光体ドラム2Yの表面との接触部分を通過する。
感光体ドラム2Yの表面に潤滑剤62Yを付着させることで、上述した画像形成工程中に、感光体ドラム2Yに加わる機械的ストレスを大幅に軽減することができる。すなわち、現像領域における現像剤による摺擦や、クリーニングブレードによる掻き取りなどの機械的ストレスを大幅に軽減することができる。その結果、感光体ドラム2Yの長寿命化を図れるという効果が得られる。この効果は、特に、本参考例のように、感光体ドラム2Yが他の装置とともにプロセスカートリッジとして一体構成されている場合には有効である。すなわち、一般に、プロセスカートリッジに含まれる装置の中で感光体ドラムが最も寿命が短いので、プロセスカートリッジの交換頻度は、感光体ドラム2Yの寿命によって決まる。よって、感光体ドラム2Yの長寿命化は、プロセスカートリッジの交換頻度を少なくすることができるという効果を生む。その結果、今まで寿命が到来する前に感光体ドラム2Yと一緒に交換されていた他の装置を有効利用することができるとともに、ユーザーの利便性を向上させることができる。
また、感光体ドラム2Yの表面に潤滑剤62Yを付着させることで、感光体ドラム2Yの表面とトナーとの間の機械的付着力が弱まる結果、転写効率の向上を図ることができ、画質向上や転写残トナーの減少という効果も得られる。
しかも、本参考例によれば、上記閉塞空間内で、潤滑剤62Yを感光体ドラム2Yの表面に供給する。よって、感光体ドラム2Yに供給すべき潤滑剤の一部がプリンタ内部に飛散することはなく、感光体ドラム2Yに供給されない潤滑剤62Yはすべて閉塞空間内に留まる。また、本潤滑剤供給装置60Yは、ドラムクリーニング装置50Yの外部に設けられているため、感光体ドラム2Yに対して供給すべき潤滑剤62Yの一部が、感光体ドラム2Yに供給されずにドラムクリーニング装置50Yに直接回収される事態も生じない。更に、本参考例では、アジテータ63Yによって感光体ドラム2Yに向けて飛ばされた潤滑剤62Yのうち、感光体ドラム2Yに供給されなかったものは、ケーシング61Y内に落下して、再び感光体ドラム2Yへの供給に寄与する。したがって、本参考例によれば、ケーシング61Y内に収容された潤滑剤62Yのすべてを無駄なく感光体ドラム2Yへの供給に用いることができる。また、潤滑剤供給装置60Yがドラムクリーニング装置50Yの下流側に配置されることにより、ドラムクリーニング装置50Yへの転写残トナーの量に影響されることがないため、潜像担持体上に安定して潤滑剤を供給することができる。さらには、潤滑剤供給装置60Yがドラムクリーニング装置50Yの下流側であり、かつ、帯電器30Yの上流側に配置されることにより、帯電器30Yを通過する感光体ドラム20Yの表面部分には潤滑剤が安定塗布されている状態となるため、帯電器30Yに潤滑剤が付着するのを軽減することができる。
更に、本参考例では、リサイクルトナー搬送装置70Yにより、ドラムクリーニング装置50Yで回収した転写残トナーを現像器40Yに戻して再利用することができる構成になっている。ドラムクリーニング装置内でブラシローラによりトナーを回収するとともに潤滑剤を供給する構成となっている上記特許文献3に開示の画像形成装置では、回収した転写残トナーの中に多くの潤滑剤が混じる。一般に、ステアリン酸亜鉛等に代表される一般的な潤滑剤は、トナーの摩擦帯電に悪影響を及ぼすことが知られている。具体的には、本参考例のようにマイナス帯電性のトナーに、ステアリン酸亜鉛(潤滑剤)が混合されると、トナー全体の帯電量が低下(プラス寄りにシフト)する。そして、潤滑剤の混入量が多くなりすぎると、トナーの帯電量が不足し、いわゆる地肌汚れが発生してしまう。そのため、上記特許文献3に開示の画像形成装置では、地肌汚れを抑制しつつ、ドラムクリーニング装置で回収した転写残トナーを再使用することは極めて困難であった。これに対し、本参考例では、上述したように、潤滑剤供給装置60Yをドラムクリーニング装置50Yの外部に設けているので、潤滑剤供給装置60Yからドラムクリーニング装置50Yに、潤滑剤62Yが直接進入することはない。しかも、本参考例では、潤滑剤供給装置60Yの潤滑剤供給位置が、ドラムクリーニング装置50Yのクリーニング位置(クリーニングブレード51Yの当接位置)よりも感光体ドラム表面移動方向下流側に近接した位置である。よって、感光体ドラム2Yの表面に付着した潤滑剤62Yは、感光体ドラム2Yの表面移動に伴って、帯電領域、現像領域、1次転写領域を経て、ドラムクリーニング装置50Yのクリーニング位置に到達する。感光体ドラム2Y上の潤滑剤62Yの一部は、帯電領域で帯電ローラ31Yに回収され、また、現像領域で現像器40Y内に回収され、また、1次転写領域で中間転写ベルト12に回収される。よって、潤滑剤供給装置60Yにより供給された感光体ドラム2Y上の潤滑剤62Yの量は、クリーニング位置に到達するまでの間に減少する。したがって、上記特許文献3に開示の画像形成装置に比べて、ドラムクリーニング装置50Yが回収した転写残トナーに混入する潤滑剤62Yの量は非常に少ない。その結果、本参考例によれば、トナーの摩擦帯電に悪影響を及ぼす潤滑剤62Yを感光体ドラム2Yに供給する機構を備えた画像形成装置であっても、地肌汚れの発生を十分に抑制しつつ、ドラムクリーニング装置50Yで回収した転写残トナーを再使用する機構を採用することができる。
また、本参考例では、潤滑剤供給装置60Yの潤滑剤供給位置が、ドラムクリーニング装置50Yのクリーニング位置よりも感光体ドラム表面移動方向下流側で、現像領域(トナー付着位置)よりも上流側となっている。そのため、潤滑剤供給装置60Y内にトナーが混入することはほとんどない。潤滑剤供給装置60Y内にトナーが混入されると、そのトナーは潤滑剤62Yと混合されることで、上述したようにその帯電量が低下してしまう。このようなトナーが潤滑剤62Yと一緒に感光体ドラム2Yの表面に付着した状態で画像形成が行われると、いわゆる地肌汚れが発生してしまう。本参考例では、上述のとおり、潤滑剤供給装置60Y内にトナーがほとんど混入することがないので、このような地肌汚れの発生を防止することができる。
なお、このように潤滑剤供給装置の潤滑剤供給位置を位置決めする構成は、潤滑剤供給装置60Yがドラムクリーニング装置50Yの外部に設けられていなくても、また、ケーシング61Yの内部空間が外部から遮蔽された閉塞空間となっていなくても、有効な構成である。
また、本参考例では、感光体ドラム2Yの表面移動方向下流側部分におけるケーシングの開口縁部に設けられたシール部材64Yが、感光体ドラム2Yの軸方向全体にわたって感光体ドラム表面に接触している。そして、このシール部材64Yは、弾性体であるウレタンゴム製であり、その接触圧は、感光体ドラム2Yの表面移動方向に直交する方向にほぼ均一である。このような構成により、アジテータ63Yにより供給された潤滑剤62Yの量が、感光体ドラム2Yの表面上において不均一であっても、感光体ドラム表面上の潤滑剤は、シール部材64Yの接触位置を通過する際に薄く均一に引き伸ばされ、均される。その結果、感光体ドラム表面の全域に、ほぼ均一な量の潤滑剤を付着させることができる。しかも、シール部材64Yの接触圧や当接角度等を適切に調節することで、感光体ドラム表面に不必要に多い潤滑剤が付着するのを防止することもできる。よって、感光体ドラム表面やクリーニングブレード51Yの摩耗抑制などの潤滑剤62Yが果たす効果を維持しつつ、ドラムクリーニング装置50Yに進入する潤滑剤の量を最小限に抑えることが可能となる。したがって、転写残トナーを再使用するにあたって地肌汚れの発生を更に抑制することが可能となる。また、1回の画像形成あたりに消費する潤滑剤の量も最小限に抑えることも可能となるので、予めプリンタ内に搭載しておく潤滑剤の量が少なくて済み、装置の小型化を促進することも可能となる。
なお、本参考例では、ブロック状のシール部材64Yを採用しているが、例えば平板状のシール部材などの他の形状のものを採用してもよい。
また、本参考例で使用するトナーは、体積平均粒径が10μm以下であるものを用いている。一般に、トナー粒径が小さくなるほど、高解像度の画像を形成することが可能となり、高画質化を図ることが可能である。そして、体積平均粒径が10μm以下であるトナーを用いれば、ユーザーの要求を満たす高画質な画像を形成することが可能となる。一方、このようにトナー粒径が小さくなると、トナーが感光体ドラムの表面移動に伴ってクリーニングブレード51Yの当接部分をすり抜けやすくなる。よって、感光体ドラム2Yの表面に残留した転写残トナーをクリーニングするのが困難となる。しかし、本参考例では、感光体ドラム2Yの表面に潤滑剤を付着させているため、感光体ドラム2Yの表面とトナーとの間の摩擦係数が低くなる。よって、クリーニングブレードによって塞き止められた転写残トナーは、感光体ドラムの表面との間でスリップし、クリーニングブレード51Yの当接部分をすり抜けにくくなる。よって、本参考例によれば、体積平均粒径が10μm以下という小径のトナーであっても、感光体ドラム2Yの表面に残留した転写残トナーを容易にクリーニングすることができる。
トナーの体積平均粒径は、種々の方法によって測定でき、例えばコールターカウンターを使用して測定することができる。このコールターカウンターとしては、例えばコールターカウンターII型(コールター社製)を利用することができる。そして、このようなコールターカウンターにより得られた測定結果に基づいて、例えば個数分布、体積分布といった特性について解析することにより、トナーの体積平均粒径を求めることができる。コールターカウンターによる測定で使用する電解液としては、1級塩化ナトリウムを使用して調節した1[%]塩化ナトリウム水溶液を用いることができる。
また、本参考例で使用するトナーは、いわゆる重合法によって製造したトナーであり、その形状は真球に近く、その平均円形度は0.93以上である。一方、従来から用いられている粉砕法等によって形成されるトナーは、その表面にランダムな凹凸が存在するため、その平均円形度は低いものとなる。このように表面にランダムな凹凸が存在すると、現像装置内での撹拌時やドクタ通過時における摩擦帯電による各トナーの帯電量が現像剤中のトナー間で大きく異なることになる。その結果、現像剤中におけるトナーの帯電分布が広がってしまい、感光体上に付着した全トナーに対して転写電界の作用が均一に働かず、転写率が低下してしまう。これに対し、本参考例のように重合法により製造したトナーの形状は真球に近く、その表面はなめらかな状態であって凹凸が少ない。そのため、摩擦帯電によるトナーの帯電量の差が現像剤中のトナー間で小さくなるので、トナーの帯電分布が狭くなる。したがって、現像電界や転写電界などの静電力を受けたときのトナーの挙動を均一化でき、ドット再現性を向上させることができる。
更に、重合法は、他の製造方法に比べて、トナー製造時に消費するエネルギー量が少なくて済むという利点もあり、環境をも考慮した点において優れている。
しかし、このようにトナーの形状が真球に近いと、トナーが感光体ドラムの表面移動に伴ってクリーニングブレード51Yの当接部分をすり抜けやすくなる。よって、感光体ドラム2Yの表面に残留した転写残トナーをクリーニングするのが困難となる。その理由は次の通りである。
図3(a)及び(b)は、クリーニングブレード51Yの当接部分をすり抜ける際の転写残トナーTの動きを説明するための模式図である。転写残トナーTが感光体ドラム2Yの表面移動に伴ってクリーニングブレード51Yの当接部分にやって来ると、図3(a)に示すように、その転写残トナーTはクリーニングブレード51Yによって塞き止められる。このとき、転写残トナーTと感光体ドラム表面との間の静止摩擦係数が高いと、転写残トナーTは、感光体ドラム2Yの表面移動により、図3(a)に示すように回転する。このときに発生するトルクFは、クリーニングブレード51Yを押し上げる向きにクリーニングブレード51Yに伝わるため、転写残トナーTは、図3(b)に示すように、クリーニングブレード51Yの下側に潜り込むように移動しようとする。そして、転写残トナーTが潜り込めば潜り込むほど、転写残トナーTに伝わるクリーニングブレード51Yの復元力が増すため、転写残トナーTと感光体ドラム表面との間及び転写残トナーTとクリーニングブレード51Yとの間の垂直抗力が増加する。よって、転写残トナーTのトルクFが増加するとともに、その増加したトルクFがクリーニングブレード51Yに伝達される結果、転写残トナーTは、クリーニングブレード51Yの当接部分をすり抜けてしまう。
しかし、本参考例では、感光体ドラム2Yの表面に潤滑剤を付着させているため、感光体ドラム2Yの表面とトナーとの間の静止摩擦係数を大きく下げることができる。よって、クリーニングブレードによって塞き止められた転写残トナーTは、感光体ドラム2Yの表面との間でスリップし、転写残トナーTにはトルクが発生しにくくなり、クリーニングブレード51Yの当接部分をすり抜けにくくなる。よって、本参考例によれば、重合法により製造された平均円形度が高いトナーであっても、感光体ドラム2Yの表面に残留した転写残トナーTを容易にクリーニングすることができる。
トナーの平均円形度は、各トナーの円形度の平均値であり、次の方法により測定したものである。各トナーの円形度の測定は、株式会社SYSMEX製フロー式粒子像分析装置FPIA−2100を用いて行った。この測定では、まず、1級塩化ナトリウムを用いて、1[%]のNaCl水溶液を調整する。その後、このNaCl水溶液を0.45のフィルターを通して50〜100[ml]の液を得て、これに分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5[ml]加え、更に試料を1〜10[mg]加える。これを、超音波分散機で分散処理を1分間行い、粒子濃度を5000〜15000[個/μl]に調整し、分散液を得る。この分散液をCCDカメラで撮像し、トナーの2次元投影画像の面積と同じ面積をもつ円の円周長を、そのトナーの2次元投影画像の周囲長で割った値を、各トナーの円形度として用いた。なお、CCDの画素の精度から、トナーの2次元投影画像の面積と同じ面積をもつ円の直径(円相当径)が0.6[μm]以上であるトナーを有効なものとした。トナーの平均円形度は、各トナーの円形度を得た後、測定範囲内にある全トナーの円形度をすべて足し合わせ、それをトナー個数で割った値を用いたものである。
〔変形例〕
次に、上記参考例における潤滑剤供給装置の変形例について説明する。
図4は、図1と同様に、本変形例におけるイエロー用の画像形成ユニットの概略構成を示す拡大図である。
本変形例の潤滑剤供給装置360Yは、潤滑剤供給部材であるブラシローラ363Yを回転させて潤滑剤を感光体ドラム2Yの表面に供給する構成である点を除き、上記参考例の潤滑剤供給装置60Yと同様の構成を有している。本変形例の潤滑剤供給装置360Yでは、潤滑剤として固形化された固形潤滑剤362Yを用いている。そして、この固形潤滑剤362Yをブラシローラ363Yの摺擦により削る。これにより、微粉末状となった潤滑剤がてブラシローラ363Yに付着する。そして、この付着した潤滑剤がブラシローラ363Yの回転に伴って感光体ドラム2Yの表面との対向領域に搬送されると、その潤滑剤が感光体ドラム2Yの表面に供給される。
本変形例の潤滑剤供給装置360Yも、上述した参考例の潤滑剤供給装置60Yと同様、ドラムクリーニング装置50Yの外部に設けられ、また、ケーシング61Yの構成についても、その内部空間が外部から遮蔽された閉塞空間となっている。したがって、上述したような参考例の潤滑剤供給装置60Yと同様の効果を得ることができる。
〔実施形態〕
次に、本発明を、上記参考例と同様に、タンデム方式の画像形成装置であるプリンタに適用した一実施形態について説明する。なお、本実施形態におけるプリンタの基本構成は、上記参考例と同様であるので、上記参考例と同様の構成部分については符号は同じものとし、以下、相違する部分についてのみ説明する。
図5は、本実施形態に係るプリンタの主要部分を示す概略構成図である。このプリンタは、上記参考例と同様にタンデム方式を採用しているが、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト12に対して鉛直方向上側に配置されている。また、このプリンタは、2次転写バイアスローラ18に張架された記録材搬送部材としての転写紙搬送ベルト118を備えており、定着ユニット121にはローラ定着方式を採用している。また、本実施形態のプリンタは、上記参考例の場合と同様に感光体ドラムに潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置160Y,160M,160C,160Kのほか、中間転写ベルトに潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置260も備えている。
図6は、感光体ドラム2Yに潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置160Yを示す概略構成図である。なお、他の画像形成ユニット1M,1C,1Kに設けられる潤滑剤供給装置160M,160C,160Kについてもそれぞれ同じ構成となっているので、これらの説明については省略する。
この潤滑剤供給装置160Yは、潤滑剤の供給対象である感光体ドラム2Yの表面に対して鉛直方向上方に配置されており、ケーシング161Yの内部空間(閉塞空間)には、上記参考例と同様に、微粉末状の潤滑剤62Yが収容されている。この潤滑剤供給装置160Yのケーシング161Yは、図5に示すように、帯電器30Y、現像器40Y及びドラムクリーニング装置50Yのケーシングと一体構造となっている。そして、潤滑剤供給装置160Y、帯電器30Y、現像器40Y及びドラムクリーニング装置50Yは、感光体ドラム2Yとともに一体になって、プリンタ本体に対して着脱自在であるプロセスカートリッジとして構成されている。一方、各ケーシングの内部空間は、それぞれ互いに仕切られており、潤滑剤供給装置160Yは、ドラムクリーニング装置50Yの外部に設けられている。
滑剤供給装置160Yのケーシング161Yは、帯電器30Y及び現像器40Yのケーシングと一体構造となった部分と、図6に示すようなシール部材164Y,165Yとによって構成されている。そして、このケーシング161Yは、感光体ドラム2Yの表面に対向する側のみ開口している。ケーシング161Yの開口縁部のうち、感光体ドラム2Yの表面移動方向における上流側部分及び下流側部分をそれぞれ構成する上流側シール部材165Y及び下流側シール部材164Yは、それぞれ、感光体ドラム2Yの軸方向全体にわたって、感光体ドラム2Yの表面に当接している。なお、感光体ドラム2Yの軸方向端部に位置する部分の開口縁部では、上記参考例と同様に、図示しないシール部材が感光体ドラム2Yの表面移動方向にわたって感光体ドラム2Yの表面に接触している。すなわち、本実施形態においても、潤滑剤供給装置160Yにおけるケーシング161Yの開口縁部は、その全域にわたって感光体ドラム2Yの表面に接触しており。その内部空間は、外部から遮蔽された閉塞空間となっている。
また、潤滑剤供給装置160Yは、内部空間内の潤滑剤62Yが、重力により、ケーシング161Yの内壁面に沿って感光体ドラム2Yの表面に向かって移動するように構成されている。具体的には、ケーシング161Yの内壁面が、天井面を除き、どの位置でも常に感光体ドラム2Yの表面に向かって鉛直方向下方に傾斜するように構成されている。ここで、図7に示すように、ケーシング161’Yの内壁面に、感光体ドラム2Yの表面に向かって鉛直方向上方に傾斜する部分が存在すると、その部分に潤滑剤62Yが滞留してしまい、その滞留した潤滑剤62Yを感光体ドラム2Yの表面に供給することができない。これに対し、潤滑剤供給装置160Yの構成であれば、潤滑剤62Yが滞留してしまうことがなく、ケーシング161Y内に収容された潤滑剤62Yは、潤滑剤の消費に伴い、重力により、そのすべてが感光体ドラム2Yの表面に向かって移動することができる。したがって、ケーシング161Y内に潤滑剤62Yが残留することがなく、潤滑剤62Yを残らず使い切ることができる。
なお、内部空間内の潤滑剤が重力によりケーシングの内壁面に沿って感光体ドラム表面に向かって移動する構成は、潤滑剤供給装置160Yがドラムクリーニング装置50Yの外部に設けられていなくても、また、ケーシング161Yの内部空間が外部から遮蔽された閉塞空間となっていなくても、有効な構成である。
図8は、中間転写ベルト12に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置260を示す概略構成図である。
この潤滑剤供給装置260は、潤滑剤の供給対象である表面移動部材である中間転写ベルト12の表面に対してほぼ水平方向に配置されている。ケーシング261の内部空間(閉塞空間)には、付勢手段としてのバネ267によって付勢された固形潤滑剤262と、その固形潤滑剤及び中間転写ベルト12の表面の両方を摺擦するように回転するブラシ状回転体であるブラシローラ266とが備わっている。そして、本潤滑剤供給装置260では、ブラシローラ266が回転すると、ブラシローラ266の摺擦により固形潤滑剤262が削られ、微粉末状の潤滑剤がブラシローラ266に付着し、これが中間転写ベルト12の表面に供給される。なお、本潤滑剤供給装置260は、上述した感光体ドラム2Y用の潤滑剤供給装置160Yと同様、ベルトクリーニング装置16の外部に設けられ、また、ケーシング261の構成についても、その内部空間が外部から遮蔽された閉塞空間となっている。
本潤滑剤供給装置260は、上述した感光体ドラム2Y用の潤滑剤供給装置160Yと異なり、図8に示すように、ケーシング261の内壁面に中間転写ベルト12の表面に向かって鉛直方向上方に傾斜する部分Aが存在する。そのため、ブラシローラ266が固形潤滑剤262を削るときや、ブラシローラ266が中間転写ベルト12の表面を摺擦するときなどに飛散した粉状潤滑剤は、重力により中間転写ベルト12の表面に向かって移動できず、その部分Aの周辺に滞留する可能性がある。すなわち、飛散した粉状潤滑剤の一部は、ブラシローラ261が摺擦しなければ、ケーシング261内における鉛直方向最下位置に位置する内壁面部分に滞留する。このように滞留した粉状潤滑剤は中間転写ベルト12の表面に供給することができないので、ケーシング261内の潤滑剤を残らず使い切ることができない。しかし、本潤滑剤供給装置260は、粉状潤滑剤が滞留するケーシング261の内壁面部分、すなわち、本構成で言えば鉛直方向最下位置に位置するケーシングの内壁面部分をブラシローラ266が摺擦するように構成されている。よって、その内壁面部分に粉状潤滑剤が滞留しても、その粉状潤滑剤はブラシローラ266によって回収され、中間転写ベルト12の表面に供給されることになる。したがって、ケーシング261内に潤滑剤が残留することがなく、潤滑剤を残らず使い切ることができる。
なお、ブラシローラが内部空間内の粉状潤滑剤が滞留するケーシング内壁面部分を摺擦する構成は、潤滑剤供給装置260がベルトクリーニング装置16の外部に設けられていなくても、また、ケーシング261の内部空間が外部から遮蔽された閉塞空間となっていなくても、有効な構成である。
なお、本実施形態における感光体ドラム2Y用の潤滑剤供給装置160Yのように、内部空間内の潤滑剤62Yが重力によりケーシング161Yの内壁面に沿って感光体ドラム2Yの表面に向かって移動する構成は、微粉末状の潤滑剤に限らず、液体状の潤滑剤に適用した場合であっても、上述した効果を発揮することができる。また、この構成は、中間転写ベルト12用の潤滑剤供給装置260のように固形潤滑剤262からブラシローラ266で削り取った粉状潤滑剤をそのブラシローラで供給する構成に適用した場合でも、上述した効果を発揮することができる。
また、本実施形態では、感光体ドラム用の潤滑剤供給装置160Yの潤滑剤供給位置が、帯電器30Yの一様帯電位置(帯電ローラ31Yの接触位置)よりも感光体ドラム表面移動方向下流側となっている。帯電ローラ31Yに対する潤滑剤62Yの付着量が多いと、帯電ローラ31Yから感光体ドラム2Yへ流れる電流量が少なくなり、帯電不良が発生することがある。本実施形態では、上述のとおり、帯電器30Yの一様帯電位置よりも感光体ドラム表面移動方向下流側で潤滑剤62Yを供給する。これにより、感光体ドラム2Yの表面に付着した潤滑剤62Yは、感光体ドラム2Yの表面移動に伴って、現像領域、1次転写領域、クリーニング領域を経て、帯電器30Yの一様帯電位置に到達する。感光体ドラム2Y上の潤滑剤62Yの一部は、現像領域で現像器40Y内に回収され、また、1次転写領域で中間転写ベルト12に回収され、また、クリーニング領域でクリーニングブレード51Yに回収される。よって、潤滑剤供給装置160Yにより供給された感光体ドラム2Y上の潤滑剤62Yの量は、一様帯電位置に到達するまでの間に減少する。したがって、帯電ローラ31Yに付着する潤滑剤62Yの量を非常に少なく抑えることができ、帯電不良の発生を抑制することができる。なお、コロナチャージャ等を用いた非接触帯電方式を採用した場合には、潤滑剤による帯電不良の問題はほとんど生じないが、上述したように、直接帯電方式を採用した方が非接触帯電方式に比べて帯電ムラが少なく、かつ、オゾンの発生などの問題もない点で有利である。本実施形態のような潤滑剤供給位置とすれば、上述のように帯電不良の発生を抑制することができる結果、潤滑剤62Yを供給する構成に対し、非接触帯電方式に比べて有利な接触帯電方式を採用することができる。
なお、このように潤滑剤供給装置の潤滑剤供給位置を位置決めする構成は、潤滑剤供給装置160Yがドラムクリーニング装置50Yの外部に設けられていなくても、また、ケーシング161Yの内部空間が外部から遮蔽された閉塞空間となっていなくても、有効な構成である。
なお、上述した参考例及び実施形態では、潤滑剤供給装置60Y,160Yを、感光体ドラム2Y等とともに一体になってプリンタ本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジとして構成したが、潤滑剤供給装置60Y,160Yのみを単体でプリンタ本体に対して着脱自在に構成してもよい。このように構成すれば、潤滑剤供給装置60Y,160Yの交換時期を、感光体ドラム2Y等の寿命に関係なく設定することができる。これにより、搭載する潤滑剤の量を少なくして潤滑剤供給装置60Y,160Yの寸法を小さくし装置の小型化を図ったり、搭載する潤滑剤の量を多くして潤滑剤供給装置60Y,160Yの寸法を大きくし潤滑剤供給装置の交換頻度を少なくしたりするなど、設計の自由度を高めることができる。なお、潤滑剤供給装置のみを単体でプリンタ本体に対して着脱自在にする構成は、潤滑剤供給装置60Y,160Yがドラムクリーニング装置50Yの外部に設けられていなくても、また、ケーシング61Y,161Yの内部空間が外部から遮蔽された閉塞空間となっていなくても、有効な構成である。
以上、上述した参考例(上記変形例を含む。)及び実施形態のプリンタは、表面移動部材である感光体ドラム2Yや中間転写ベルト12の表面に付着した不要なトナーである転写残トナーを回収するクリーニング装置であるドラムクリーニング装置50Yやベルトクリーニング装置16を備えている。また、その感光体ドラム2Y等の表面に、その表面とこれに接触する物質(トナー、磁性キャリア、クリーニングブレード51Y等)との間の摩擦係数を低下させるための潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置60Y,160Y,260を備えている。そして、その潤滑剤供給装置は、上記ドラムクリーニング装置50Y等の外部に設けられている。しかも、その潤滑剤供給装置は、感光体ドラム2Y等の表面に対向する側のみ開口したケーシング61Y,161Y,261の開口縁部をその感光体ドラム2Y等に接触させ、そのケーシングの内壁面と感光体ドラム2Y等の表面部分とに囲まれた閉塞空間内に収容された潤滑剤を、その閉塞空間内で供給する。このような構成により、上述のとおり、すべての潤滑剤を感光体ドラム2Y等への供給に用いることが可能となり、潤滑剤が無駄に消費されるのを防止して、装置の小型化を図ることが可能となる。
また、上記実施形態における感光体ドラム用の潤滑剤供給装置160Yは、ケーシング161Yの内部空間(閉塞空間)内における流動性を有する状態の潤滑剤62Yが、重力により、ケーシングの内壁面に沿って、その内部空間を形成する感光体ドラム2Yの表面部分に向かって移動するように構成されている。よって、上述したように、ケーシング161Y内に潤滑剤62Yが残留することなく、潤滑剤62Yを残らず使い切ることができる。
また、上記実施形態における中間転写ベルト用の潤滑剤供給装置260は、ケーシング261の内部空間内に、固形潤滑剤262と、その固形潤滑剤及び中間転写ベルト12の表面部分の両方を摺擦するように回転するブラシ状回転体であるブラシローラ266とを有している。また、本潤滑剤供給装置260は、そのブラシローラ266により固形潤滑剤262から削り取った粉状潤滑剤をケーシング261の内部空間の表面部分に供給する。そして、本潤滑剤供給装置260は、ブラシローラ266がケーシング261の内部空間内の粉状潤滑剤が滞留するケーシング内壁面部分を摺擦するように構成されている。このような構成により、上述したように、ケーシング261内に粉状潤滑剤が残留することがなく、無駄なく潤滑剤を使い切ることが可能となる。
また、上述した参考例及び実施形態における感光体ドラム用の潤滑剤供給装置60Y,160Yは、感光体ドラム2Yの表面に対する潤滑剤供給位置が、感光体ドラム2Yの表面に対するドラムクリーニング装置50Yのクリーニング位置よりも感光体ドラム表面移動方向下流側であって、感光体ドラム2Yの表面に対するトナー付着位置である現像領域よりも感光体ドラム表面移動方向上流側となるように配置されている。また、上記実施形態における中間転写ベルト用の潤滑剤供給装置260も、同様に、中間転写ベルト12の表面に対する潤滑剤供給位置が、中間転写ベルト12の表面に対するベルトクリーニング装置16のクリーニング位置よりも中間転写ベルト表面移動方向下流側であって、中間転写ベルト12の表面に対するトナー付着位置である1次転写領域よりも中間転写ベルト表面移動方向上流側となるように配置されている。よって、上述したように、潤滑剤供給装置60Y,160Y,260内にトナーが混入することはほとんどなく、混入したトナーによる地肌汚れの発生を防止することができる。
また、上記実施形態におけるプリンタは、潜像担持体としての感光体ドラム2Yと、上記ドラムクリーニング装置50Yによりクリーニングされた感光体ドラムの表面部分に帯電部材である帯電ローラ31Yを接触又は近接させてその表面部分を一様に帯電する一様帯電手段としての帯電器30Yと、この帯電器により一様に帯電された表面部分に潜像を形成する潜像形成手段としての光書込ユニット10と、感光体ドラム2Yの表面に形成された潜像にトナーを付着させて現像を行う現像手段としての現像器40Yと、この現像器により感光体ドラム表面に形成されたトナー像を被転写体である中間転写ベルト12に転写する転写手段としての2次転写バイアスローラ18とを備えている。そして、感光体ドラム用の潤滑剤供給装置160Yは、その潤滑剤供給位置が、感光体ドラム表面に対する帯電器30Yの一様帯電位置よりも感光体ドラム表面移動方向下流側となるように配置されている。よって、上述したように、帯電器30Yの帯電ローラ31Yに付着する潤滑剤62Yの量を少なく抑えることができ、帯電不良の発生を抑制することができる。その結果、上述したように、潤滑剤62Yを供給する画像形成装置に、非接触帯電方式に比べて有利な接触帯電方式を採用することができるようになる。
また、上述した参考例及び実施形態における潤滑剤供給装置60Y,160Y,260は、感光体ドラム2Y等の表面に対する潤滑剤供給位置よりも、その感光体ドラム2Y等の表面移動方向下流側でその感光体ドラム2Y等の表面に接触するケーシング61Y,161Y,261の開口縁部が、その表面移動方向に直交する方向に均一な圧力で感光体ドラム2Y等の表面に接触可能な弾性体であるシール部材64Y,164Y,264で形成されている。これにより、感光体ドラム2Y等の表面の全域に、ほぼ均一な量の潤滑剤を付着させることができる。しかも、シール部材64Y,164Y,264の接触圧や当接角度等を適切に調節することで、感光体ドラム2Y等の表面に不必要に多い潤滑剤が付着するのを防止することもできるので、予めプリンタ内に搭載しておく潤滑剤の量が少なくて済み、装置の小型化を促進することも可能となる。
また、上述した参考例及び実施形態では、平均粒径が10μm以下であるトナーを用いているので、上述したように、高画質化を図ることが可能である。しかも、潤滑剤の供給により、このような小径のトナーについて課題となっていたクリーニング不良を抑制することもできる。したがって、クリーニング不良を抑制しつつ、高画質化を図ることが可能となる。
また、上述した参考例及び実施形態では、重合法により製造されたトナーを用いているので、その外形は真形に近く、上述したように、ドット再現性を向上させることができる。しかも、潤滑剤の供給により、このような真形に近いトナーについて課題となっていたクリーニング不良を抑制することもできる。したがって、クリーニング不良を抑制しつつ、ドット再現性を向上させることができる。
また、上述した参考例及び実施形態のプリンタは、ドラムクリーニング装置50Yで回収した転写残トナーを画像形成に再使用するためのトナーリサイクル手段としてのリサイクルトナー搬送装置70Yを備えている。よって、無駄に廃棄されるトナーを少なくし、環境に配慮したシステムを提供することができる。また、廃トナータンクが満杯になることによる寿命規制が緩和されるという効果もある。特に、上記参考例のように、潤滑剤供給位置がドラムクリーニング装置50Yのクリーニング位置の感光体ドラム表面移動方向下流側に近接するように、潤滑剤供給装置60Yを配置すれば、上述したように、ドラムクリーニング装置50Y内に潤滑剤が混入しにくくなる。よって、トナーの摩擦帯電に悪影響を及ぼす潤滑剤62Yを感光体ドラム2Yに供給する機構を備えた画像形成装置であっても、地肌汚れの発生を十分に抑制しつつ、ドラムクリーニング装置50Yで回収した転写残トナーを再使用するトナーリサイクル手段を適用することができる。なお、このようにトナーの摩擦帯電に悪影響を及ぼす潤滑剤を感光体ドラムに供給する機構を備えた画像形成装置にトナーリサイクル手段を用いる構成は、潤滑剤供給装置がドラムクリーニング装置の外部に設けられていなくても、また、ケーシングの内部空間が外部から遮蔽された閉塞空間となっていなくても、有効な構成である。
また、上述したように、潤滑剤供給装置60Y,160Y,260のみを単体でプリンタ本体に対して着脱自在に構成すれば、潤滑剤供給装置の交換時期を、感光体ドラム2Yなどの他の装置の寿命に関係なく設定することができ、設計の自由度を高めることができる。
また、上述した参考例及び実施形態では、プリンタ本体に対して着脱可能であって、少なくとも感光体ドラム2Yと潤滑剤供給装置60Y,160Yとが一体になって構成されたプロセスカートリッジを採用している。よって、交換が必要な少なくとも感光体ドラム2Yと潤滑剤供給装置60Y,160Yについての交換が容易となり、ユーザーの利便性を向上させることができる。特に、参考例及び実施形態では、感光体ドラム表面に潤滑剤を供給する構成となっているので、上述したように、最も寿命が短い感光体ドラム2Yの長寿命化を図ることができる。よって、プロセスカートリッジの交換頻度を少なくでき、ユーザーの利便性を更に向上させることができる。しかも、参考例及び実施形態では、転写残トナーを現像器40Yで再使用する構成となっているので、トナー容器の交換頻度も少なくできる。よって、トナー容器も含まれたプロセスカートリッジにおいては、更にプロセスカートリッジの交換頻度を少なくすることが可能となる。特に、参考例及び実施形態では、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kごとに個別のプロセスカートリッジを用意しており、合計4つのプロセスカートリッジが存在するので、その交換頻度が少なくなる効果は有益である。
尚、上述した参考例及び実施形態では、二成分現像剤を用いているが、本発明は、一成分現像剤でも同様の効果を得ることができる。
また、本発明は、いわゆるタンデム方式の画像形成装置ではなく、1つの感光体ドラム上に順次各色のトナー像を形成して各色トナー像を順次重ね合わせてカラー画像を得るいわゆる1ドラム方式の画像形成装置にも同様に適用することができ、また、カラー画像形成装置でなく、モノクロ画像形成装置にも適用することができる、なお、プリンタに限らず、複写機やファクシミリ等の他の画像形成装置にも適用できることは言うまでもない。
また、上述した参考例や実施形態で例示した潤滑剤供給装置60Y,160Y,260の構成は、感光体ドラム2Yや中間転写ベルト12のほか、転写紙搬送ベルト118などの表面移動部材用の潤滑剤供給装置に適用しても、同様の効果を得ることができる。
参考例に係るプリンタに設けられる画像形成ユニットのうち、イエロー用の画像形成ユニットの概略構成を示す拡大図。 同プリンタの概略構成図。 (a)及び(b)は、クリーニングブレードの当接部分をすり抜ける際の転写残トナーの動きを説明するための模式図。 変形例におけるイエロー用の画像形成ユニットの概略構成を示す拡大図。 実施形態に係るプリンタの主要部分を示す概略構成図。 同プリンタの感光体ドラムに潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を示す概略構成図。 ケーシング内部に潤滑剤が残留してしまう構成が採用された潤滑剤供給装置を示す概略構成図。 同プリンタの中間転写ベルトに潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を示す概略構成図。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 画像形成ユニット
2Y,2M,2C,2K 感光体ドラム
10 光書込ユニット
12 中間転写ベルト
16 ベルトクリーニング装置
30Y 帯電器
31Y 帯電ローラ
40Y,40M,40C,40K 現像器
50Y,50M,50C,50K ドラムクリーニング装置
51Y クリーニングブレード
60Y,60M,60C,60K,160Y,160M,160C,160K,260,360Y 潤滑剤供給装置
61Y,161Y,261 ケーシング
62Y 潤滑剤
63Y アジテータ
64Y,164Y,165Y,264,265 シール部材
70Y リサイクルトナー搬送装置
118 転写紙搬送ベルト
262,362Y 固形潤滑剤
266,363Y ブラシローラ

Claims (11)

  1. 表面移動部材の表面に付着した不要なトナーを回収するクリーニング装置と、
    該表面移動部材の表面に、該表面と該表面に接触する物質との間の摩擦係数を低下させるための潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置とを備えた画像形成装置において、
    上記潤滑剤供給装置は、上記表面移動部材の表面に対向する側のみ開口したケーシングの開口縁部を該表面移動部材に接触させ、該ケーシングの内壁面と該表面移動部材の表面部分とに囲まれた閉塞空間内に収容されたブラシ状回転体に該ケーシング内の潤滑剤を付着させて該表面移動部材の表面部分に潤滑剤を供給するものであり、
    上記ケーシングの内壁面には、その鉛直方向最下位置から上記表面移動部材の表面に向かって鉛直方向上方へ傾斜する部分が存在し、
    上記ブラシ状回転体は、鉛直方向最下位置に位置する上記ケーシングの内壁面部分を摺擦するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記潤滑剤供給装置は、上記クリーニング装置の外部に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記潤滑剤供給装置は、上記閉塞空間内に固形潤滑剤を有し、かつ、上記ブラシ状回転体が該固形潤滑剤及び上記表面移動部材の表面部分の両方を摺擦するように配置されていて、該ブラシ状回転体により該固形潤滑剤から削り取った粉状潤滑剤を該表面移動部材の表面部分に供給するものであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1、2又は3の画像形成装置において、
    上記表面移動部材の表面に対する上記潤滑剤供給装置の潤滑剤供給位置が、該表面移動部材の表面に対する上記クリーニング装置のクリーニング位置よりも該表面移動部材の表面移動方向下流側であって、該表面移動部材の表面に対してトナーが付着するトナー付着位置よりも該表面移動部材の表面移動方向上流側となるように、該潤滑剤供給装置を配置したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    上記表面移動部材である潜像担持体と、
    上記クリーニング装置によりクリーニングされた該潜像担持体の表面部分に帯電部材を接触又は近接させて、該表面部分を一様に帯電する一様帯電手段と、
    該一様帯電手段により一様に帯電された該表面部分に潜像を形成する潜像形成手段と、
    該潜像担持体の表面に形成された潜像にトナーを付着させて現像を行う現像手段と、
    該現像手段により該潜像担持体の表面に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段とを備え、
    上記潤滑剤供給位置が、該潜像担持体の表面に対する上記一様帯電手段の一様帯電位置よりも該潜像担持体の表面移動方向下流側となるように、上記潤滑剤供給装置を配置したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5の画像形成装置において、
    上記表面移動部材の表面に対する上記潤滑剤供給装置の潤滑剤供給位置よりも該表面移動部材の表面移動方向下流側で該表面移動部材の表面に接触する上記ケーシングの開口縁部を、該表面移動方向に直交する方向に均一な圧力で該表面移動部材の表面に接触可能な弾性体で形成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6の画像形成装置において、
    上記トナーは、平均粒径が10μm以下であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6又は7の画像形成装置において、
    上記トナーは、重合法により製造されたものであることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の画像形成装置において、
    上記クリーニング装置で回収したトナーを画像形成に再使用するためのトナーリサイクル手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の画像形成装置において、
    上記潤滑剤供給装置のみを単体で画像形成装置本体に対して着脱自在に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、
    少なくとも上記表面移動部材と上記潤滑剤供給装置とが一体になって構成されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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