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JP4534474B2 - 放電灯点灯装置および光伝送システム - Google Patents

放電灯点灯装置および光伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、放電灯を点灯するとともに、放電灯の光を利用して光通信で所望の送信情報を受信端末に送信する放電灯点灯装置および光伝送システムに関するものである。
この種の従来の光伝送システムとしては、例えば、特許文献1に、照明用蛍光灯の駆動周波数を送信すべきデータのレベルに応じて所定の周波数にすることにより、送信すべきデータを蛍光灯からの光の形態で送信する光によるデータ伝送方式が開示されている。このデータ伝送方式では、FSK変調方式が使用されている。
特許文献2には、放電灯を送信信号に応じて変調された所定の周波数で点灯すると共にこの放電灯からの光を受光して復調する情報伝送装置が開示されている。この情報伝送装置の送信部分は、制御回路が信号源から送出された送信信号により発振回路による発振周波数に変調をかけ、ハーフブリッジ回路のスイッチング素子をその変調のかかった周波数で駆動するようになっている。受信部分は、フォトダイオードで送信側から送られる信号を受信し、復調回路で、送出された信号の形式に復調するようになっている。また、特許文献2には、ガラス管の内面及び/又は外面の一部に赤外線発光膜又は赤外線透過膜を設けた放電灯が記載されており、赤外線を利用した伝送を可能にしている。なお、放電灯の光出力とランプ電流(インバータの動作周波数)との関係は図17に示すような関係となるので、復調回路に例えばバンドパスフィルタを使用する場合、インバータの動作周波数の2倍の周波数を中心周波数に設定する必要がある。
ところで、ある一定の周波数に限らず、周波数を変更することにより調光を実現している放電灯点灯装置では、特許文献2に記載されているように、インバータの発振周波数帯域は、リモコンから送出される制御信号の周波数帯域(33KHZ〜40KHZ)とは離れた帯域に設定される。これは、リモコンの発振(送信)側に分光感度が850nm〜1030nmのガリウムひ素(GaAs)発光ダイオードが用いられ、受光(受信)側に分光感度が600nm〜1200nmのシリコンフォトダイオードが用いられており、これに対して、例えば水銀及び希ガスが封入された蛍光灯などの放電灯からはインバータ点灯回路の発振周波数で変調された1014nm,1129nmを主成分とする水銀輝線が放射されており、インバータ点灯回路による放電灯の点灯によってリモコンが誤動作を起こすためである。
また、蛍光灯などを負荷とする放電灯点灯装置は、通常、点灯始動時に回路に大きな電流が流れ部品に大きなストレスが加わるのを防止するため、LC共振周波数よりも高い周波数で動作するように構成される。
なお、特許文献3には、マンチェスター符号を応用して、放電灯を点灯するための周波数と送信情報を伝送するための周波数との発生する確率を、送信情報によらずに常に一定にする制御方法が記載されている。
また、特許文献4には、伝送信号をインバータ用の変調信号に変換する信号電送装置が記載されている。
特開昭60−32443号公報 特開平6−20785号公報 特表2002−511727号公報 特開平11−313034号公報
上記特許文献1,2による技術では、インバータのスイッチング(スイッチ)素子のオン,オフ動作をFSK変調などで制御するため、インバータの共振回路部(点灯用共振回路部)の共振カーブに沿ってランプ電流が変化するので、人の眼に対してチラツキが生じないように何らかの対策を講じなければならない。例えば、周波数が約100Hz以上で変化する光は人の眼にチラツキと感じないので、周波数の変化を100Hz以上にして、信号の伝送スピードを100bps以上とすればよい。
しかしながら、周波数の変化を100Hz以上にしたとしてもチラツキと感じる。例えば、点灯(調光点灯含む)周波数を、ある情報を示す“Low”に対応させ、それよりも100Hz以上高い周波数を、別の情報を示す“High”に対応させると、放電灯の光出力が点灯(調光点灯含む)周波数範囲内の光出力となり、例えば双方の周波数が同じ確率で発生した場合には両光出力の平均になる。つまり、信号の伝送中に調光が行われることになり、点灯周波数が定格点灯の全点灯周波数であれば、光出力が変化してチラツキと感じる。特に、同じ場所に別の照明器具が設置されていると、そのチラツキがより一層目立ってしまう。
この課題は、例えば、人の眼にチラツキと感じない程度の短時間(10ms以下)に伝送を済ませるような構成にすれば、解決可能となるが、十分な伝送休止期間を設ける必要があるため、実効的な伝送速度が低下するという問題が生じる。
また、伝送休止期間を設けずに伝送し続ける構成も考えられるが、送信する情報によって光出力が僅かに変化するため、光の“ゆれ”を感じる。この構成は、特許文献3に記載の技術のように、マンチェスター符号を応用して、上記のような両周波数の発生する確率を一定にすれば、改善可能である。しかし、伝送の必要ないときにもダミー情報を伝送する必要があるほか、1ビットの情報量に対して上記のような両周波数をペアで用いなければならず、伝送速度が遅くなる。
また、インバータの動作周波数は、リモコンから送出される制御信号の周波数帯域およびラジオ(特にAMラジオ)の周波数を考慮して、一般に45〜100kHzに設定されるので、10kbps程度が伝送速度の限界となる。
さらに、照度センサを用いて、照明器具と外光との合成照度が一定になるようにフィードバック制御を行う構成では、照明器具の点灯(調光点灯)周波数が上記“High”に対応する周波数になった場合に照明器具の光に邪魔され、照明器具の放電灯からの光信号による情報を受信端末で受信することができなくなる。この問題は、通常の調光時の点灯周波数が上記“High”に対応する周波数になった場合にも生じる。
このような問題は、上記“High”に対応する周波数を点灯周波数範囲外に設定すれば解決できるが、インバータの調光範囲が広くなりすぎ、設計が困難となる。また、周波数の変化幅が大きくなり、伝送しないときとの光出力が大きく、チラツキがより大きくなる。マンチェスター符号を応用した場合も同様な問題がある上に、照明器具としての光出力を最適に調光するために複雑な制御が必要となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、送信情報を放電灯の光出力に含めるべく、インバータのスイッチ素子のオン,オフ動作をFSK変調などで制御する従来方式に比べて、放電灯の光出力変動を容易に抑制することが可能となり、通信速度の高速化が可能となる放電灯点灯装置および光伝送システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1記載の発明の放電灯点灯装置は、点灯制御信号に従ってオン,オフ動作をする少なくとも一つの点灯用スイッチ素子と、この点灯用スイッチ素子のオン,オフ動作と連動して直流電源からの直流電力を高周波電力に変換し、この高周波電力を放電灯に供給する点灯用共振回路部と、この点灯用共振回路部の共振周波数よりも高い前記放電灯を点灯するための点灯周波数の電流が前記放電灯に流れるように、前記点灯用スイッチ素子のオン,オフ動作を制御する信号を、前記点灯制御信号として前記点灯用スイッチ素子に出力する点灯用制御回路部と、送信情報に応じて、前記点灯用共振回路部による高周波電力の電流よりも小さく前記点灯周波数よりも高い周波数を含む電流を別途生成して前記放電灯に供給する送信電流重畳回路部とを備えることを特徴とする。
この構成では、所定の点灯周波数の電流が放電灯に供給されるとともに、点灯周波数よりも高い周波数を含む電流が送信情報に応じて別途生成されて放電灯に供給されるため、送信情報に応じた電流の生成の仕方に関係なく、その電流が放電灯に重畳している間も、点灯周波数の電流が放電灯に供給されるので、点灯周波数の電流を放電灯に供給するための点灯用制御が、送信情報に応じた電流を放電灯に重畳するための通信用制御の影響を受けなくなる。つまり、通信用制御が点灯用制御の影響を受けなくなる。これにより、送信情報を放電灯の光出力に含めるべく、インバータのスイッチ素子のオン,オフ動作をFSK変調などで制御する従来方式に比べて、放電灯の光出力変動を容易に抑制することが可能となる。また、点灯周波数よりも高い周波数が送信情報の通信に使用されるので、通信速度の高速化が可能となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、前記送信電流重畳回路部は、通信制御信号に従ってオン,オフ動作をする少なくとも一つの通信用スイッチ素子と、この通信用スイッチ素子のオン,オフ動作と連動して直流電源からの直流電力を前記点灯用共振回路部による高周波電力よりも周波数の高い高周波電力に変換し、この高周波電力を前記放電灯に供給する通信用共振回路部と、前記送信情報に応じて、前記点灯用共振回路部による高周波電力の電流よりも小さく前記点灯周波数よりも高い周波数の電流が前記放電灯に重畳するように、前記通信用スイッチ素子のオン,オフ動作を制御する信号をその通信用スイッチ素子に出力する通信用制御回路部とにより構成されることを特徴とする。この構成では、通信用スイッチ素子が、通信用制御回路部からの通信制御信号に従って、点灯用共振回路部による高周波電力の電流よりも小さく点灯周波数よりも高い周波数の電流が放電灯に重畳するようにオン,オフ動作をするので、放電灯の光出力変動を抑制することができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の放電灯点灯装置において、前記通信用共振回路部に直流電力を供給する直流電源は、前記点灯用共振回路部に直流電力を供給する直流電源とは別に設けられた定電圧源であることを特徴とする。この構成では、送信電流重畳回路部により別途生成される電流が、点灯用スイッチ素子および点灯用共振回路部側の影響を受け難くなるので、安定した通信が可能となる。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の放電灯点灯装置において、前記送信電流重畳回路部は、前記送信情報に応じて、前記点灯周波数よりも高い少なくとも2種類の周波数の一方の周波数と他方の周波数とに切り替わる電流を別途生成して前記放電灯に供給することを特徴とする。この構成では、通信制御信号の急激な変化による部品ストレスを抑えることができる。
請求項5記載の発明の光伝送システムは、請求項1から4のいずれかに記載の放電灯点灯装置と、前記放電灯からの光を受光して前記送信情報を受信するための受信端末とを備えることを特徴とする。この構成では、送信情報を放電灯の光出力に含めるべく、インバータのスイッチ素子のオン,オフ動作をFSK変調などで制御する従来方式に比べて、放電灯の光出力変動を容易に抑制することが可能となり、通信速度の高速化が可能となる。
本発明によれば、送信情報を放電灯の光出力に含めるべく、インバータのスイッチ素子のオン,オフ動作をFSK変調などで制御する従来方式に比べて、放電灯の光出力変動を容易に抑制することが可能となり、通信速度の高速化が可能となる。
(実施形態1)
図1は放電灯点灯装置の構成図、図2は受信端末の構成図、図3は放電灯点灯装置の動作説明図であり、これらの図を参照しながら本発明による実施形態1について説明する。
実施形態1の光伝送システムは、図1,図2に示すように、直流電源DCに接続され、例えば蛍光灯などの放電灯DLが装着される放電灯点灯装置1と、受信端末2とを備え、放電灯点灯装置1により、直流電源DCからの電力を使用して放電灯DLを点灯するとともに、放電灯DLの光を利用して光通信で所望の送信情報を受信端末2に送信するものである。
直流電源DCは、交流電源からの交流電力を整流ダイオードおよび平滑コンデンサなどにより整流および平滑などして、直流電力に変換するものである。なお、入力電流歪みを改善するために、交流電源からの交流電力を直流電力に変換して平滑コンデンサに出力する昇圧型チョッパでもよく、あるいは電池であってもよい。また、直流電源DCは、放電灯点灯装置1に含まれる構成でも構わない。
放電灯点灯装置1は、図1に示すように、放電灯DLの予熱、始動および点灯をするための手段として、インバータ11と、点灯用の制御回路(発振回路)部12とを備えているほか、光通信で所望の送信情報を送信するための手段として、送信電流重畳回路部13を備えている。ここで、点灯には、全(定格点灯)点灯に限らず、調光点灯も含まれるとする。
インバータ11は、制御回路部12からの制御信号に従ってオン,オフ動作をする少なくとも一つの点灯用のスイッチ素子SW11と、このスイッチ素子SW11のオン,オフ動作と連動して直流電源DCからの直流電力を高周波電力に変換し、この高周波電力を放電灯DLに供給する点灯用の共振回路部110とにより構成される。具体構成としては、一石式に限らず、ハーフブリッジやフルブリッジ回路構成でもよく、上記昇圧型チョッパと一部回路を兼用する構成でもよい。
制御回路部12は、図1,図3に示すように、スイッチ素子SW11のオン,オフ動作を制御して共振回路部110の共振特性を利用することにより、放電灯DLの予熱、始動および点灯をするものである。つまり、予熱時には、共振回路部110の共振周波数f0 よりも高い放電灯DLの予熱をするための周波数(後述の点灯周波数fL よりも高い周波数)の電圧が放電灯DLに印加するように、スイッチ素子SW11のオン,オフ動作を制御する信号が、予熱制御信号としてスイッチ素子SW11に出力される。始動時には、共振周波数f0 よりも高い放電灯DLを始動するための周波数の高電圧が放電灯DLに印加するように、スイッチ素子SW11のオン,オフ動作を制御する信号が、始動制御信号としてスイッチ素子SW11に出力される。点灯時には、共振周波数f0 よりも高い放電灯DLを点灯(調光点灯含む)するための点灯周波数範囲A内における所定の点灯周波数fL の電流が放電灯DLに流れるように、スイッチ素子SW11のオン,オフ動作を制御する信号が、点灯制御信号としてスイッチ素子SW11に出力される。
送信電流重畳回路部13は、送信情報に応じて、共振回路部110による高周波電力の電流よりも小さく点灯周波数範囲A内の点灯周波数fL よりも高い周波数fR を含む電流を別途生成して放電灯DLに供給するものであり、送信源130と、重畳電流発生回路部131と、通信用の制御回路本体部132とを備えている。
送信源130は、上記送信情報を出力するものであり、例えばROMなどの記憶装置により構成される。なお、同一の送信情報を繰り返し出力する構成の場合には、例えばディップスイッチなどでもよい。
重畳電流発生回路部131は、制御回路本体部132からの通信制御信号に従って、直流電源からの直流電力を共振回路部110による高周波電力よりも周波数の高い高周波電力に変換し、この高周波電力を放電灯DLに供給するものである。なお、直流電源は、インバータ11と接続する直流電源DCでもよく、別の電源でもよい。
制御回路本体部132は、送信情報に応じて、共振回路部110による高周波電力の電流よりも小さく点灯周波数fL よりも高い周波数fR の電流が放電灯DLに重畳するように、上記通信制御信号を重畳電流発生回路部131に出力するものであり、発振回路部132aと、マイコンなどで構成される送信回路部132bおよび周波数変調回路部132cとを備えている。周波数fR は、例えば点灯周波数fL の10倍程度に設定される。
発振回路部132aは、所定周波数の信号を生成するものであり、周波数変調回路部132cから周波数変調を受けることにより、上記通信制御信号を重畳電流発生回路部131に出力する。送信回路部132bは、送信源130からの送信情報に応じて送信信号を周波数変調回路部132cに出力するものである。周波数変調回路部132cは、送信回路部132bからの送信信号に応じて、発振回路部132aで生成される信号を周波数変調することにより、発振回路部132aから出力される通信制御信号に送信源130からの送信情報を付加するものである。例えば、所定ビットの送信情報をビット毎に順次送信する場合、その内容が“1”であるとき、所定時間、ある周波数に切り替わり、“0”であるとき、所定時間、上記所定周波数に切り替わる電流が放電灯DLに流れるように、制御信号が出力される。ここで、上記ある周波数を周波数fR に設定すればよいが、これに限らず、上記所定周波数を周波数fR に設定するようにしてもよい。なお、所定時間は同じでも同じでなくてもよい。
受信端末2は、図2に示すように、上記送信情報に応じた制御回路本体部132の制御によって放電灯DLの光出力に含まれる送信情報を受信するためのものであり、受光回路部21および復調回路部22などにより構成される。なお、23は、復調回路部22からの信号を伝送する伝送回路部であり、24は、その伝送回路部23により伝送された信号から得られる送信情報を基に、所定の処理を実行する各種機器である。
受光回路部21は、放電灯DLからの光を受光して入力信号を得るものであり、例えば、放電灯DLからの光を電気信号に変換するフォトダイオードおよびこの出力電流を電圧に変換する電流電圧変換器などにより構成される光電変換部211と、この光電変換部211で得られた電圧信号を増幅して上記入力信号を得る増幅回路部212とにより構成される。
復調回路部22は、受光回路部21で得られた入力信号を復調してそれに含まれる送信情報を得るためのものであり、フィルタ回路部221と、復調回路出力部222とにより構成される。
フィルタ回路部221は、受光回路部21で得られた入力信号から、周波数fR に対応する周波数の成分を含む信号を抽出するものであり、例えば、周波数fR を中心周波数とするバンドパスフィルタにより構成される。つまり、フィルタ回路部22は、受光回路部21で受光された光の周波数が周波数fR である場合には“High”となり、それ以外の場合ではバンドパスフィルタの通過帯域外の周波数となって“Low”となる。なお、フィルタにとって、点灯周波数fL の成分は2×fL の周波数成分となるので、少なくとも点灯周波数範囲Aの2倍の周波数帯域外を通過帯域とするフィルタであればよい。
復調回路出力部222は、フィルタ回路部221の出力に応じて、送信情報を得るための信号(送信情報に対応する信号)を出力するものである。
ここで、受光回路部21および復調回路部22は、一般的な赤外線リモコン受光モジュールと同じ構成であるので、フィルタ回路部221の中心周波数を上記周波数fR に対応する周波数(fR )に変更するだけで、赤外線リモコン受光モジュールを使用することができるので、安価な部品を使用することができる。なお、このように赤外線を利用すれば広く普及している部品を流用できる利点があるが、本発明の受信端末は、赤外線に限定されるものではない。例えば、放電灯DLの光出力レベルの高い成分を選択すれば、伝送距離が伸びることを期待できるので、可視光や紫外線などの光を光通信に利用するために、光電変換部211内の光学フィルタをそれに合わせて選択するようにしてもよい。
次に実施形態1の光伝送システムの動作について説明する。放電灯点灯装置1が直流電源DCに接続されると、制御回路部12からインバータ11に予熱制御信号が出力され、放電灯DLの予熱が行われる。この後、始動制御信号が出力され、放電灯DLに高電圧が印加する。これにより、放電灯DLが始動すると、制御回路部12からインバータ11に点灯制御信号が出力され、放電灯DLが所定の点灯周波数fL に対応するランプ電流で点灯する。
この後、送信源130から送信情報が出力され、制御回路本体部132が、その送信情報に応じた通信制御信号を重畳電流発生回路部131に出力することにより、重畳電流発生回路部131が、共振回路部110による電流よりも小さく点灯周波数fL よりも高い周波数fR を含む電流を放電灯DLに重畳する。これにより、放電灯DLから送信情報を含む光が照射される。
この光が受信端末2で受光されると、受光回路部21で入力信号が得られ、復調回路部22で、その入力信号から、周波数fR に対応する周波数の成分を含む信号が抽出され、送信情報に対応する信号が出力される。この信号は、伝送回路部24により各種機器25に伝送され、その信号から得られる送信情報を基に、各種機器25により所定の処理が実行される。
以上、実施形態1によれば、所定の点灯周波数fL の電流が放電灯DLに供給されるとともに、点灯周波数fL よりも高い周波数fR を含む電流が送信情報に応じて別途生成されて放電灯DLに供給されるため、送信情報に応じた電流の生成の仕方に関係なく、その電流が放電灯DLに重畳している間も、点灯周波数fL の電流が放電灯DLに供給されるので、点灯周波数fL の電流を放電灯DLに供給するための点灯用制御が、送信情報に応じた電流を放電灯DLに重畳するための通信用制御の影響を受けなくなり、通信用制御が点灯用制御の影響を受けなくなる。これにより、送信情報を放電灯DLの光出力に含めるべく、インバータのスイッチ素子のオン,オフ動作をFSK変調などで制御する従来方式に比べて、放電灯DLの光出力変動を容易に抑制することが可能となる。
また、点灯周波数fL よりも高い周波数fR が送信情報の通信に使用されるので、通信速度の高速化が可能となる。
さらに、共振回路部110による高周波電力の電流よりも小さく点灯周波数fL よりも高い周波数fR を含む電流が放電灯DLに重畳するように、通信制御信号を重畳電流発生回路部131に出力することにより、放電灯DLの光出力変動(チラツキ)を抑制することができる。
(実施形態2)
図4は放電灯点灯装置の構成図、図5は同放電灯点灯装置におけるインバータの動作周波数の説明図、図6は同放電灯点灯装置の各信号波形を示す図、図7,図8は同放電灯点灯装置の動作説明図であり、これらの図を参照しながら本発明による実施形態2について説明する。
実施形態2の直流電源DCは、図4に示すように、実施形態1と同様に、交流電源ACからの交流電力を全波整流する整流器DBと、この出力を平滑する平滑コンデンサC0とにより構成され、送信電流重畳回路部13の重畳電流発生回路部131にも電力を供給するようになっている。なお、重畳電流発生回路部131にも電力を供給することで、インバータ11に与える影響が小さくなる。
そして、実施形態2の光伝送システムは、実施形態1の具体例として、インバータ11がハーフブリッジ回路およびLC直列共振回路により構成され、送信電流重畳回路部13の重畳電流発生回路部131がスイッチ素子および通信用の共振回路部により構成されている。
すなわち、実施形態2のインバータ11は、点灯用のスイッチ素子として、直流電源DCの出力端間に直列に接続されるスイッチ素子Q1,Q2(図では逆並列接続のダイオードD1,D2を持つMOS型FET)を備えているほか、共振回路部110として、スイッチ素子Q2の両端間に直列に接続されるチョークコイルL1およびコンデンサC1を備えている。放電灯DLは、コンデンサC1と並列に接続されるかたちで、各フィラメントがチョークコイルL1およびコンデンサC1のLC直列共振回路上に直列に介設される。なお、C11は、放電灯DLの電流から直流成分を除去するための直流カット用のコンデンサであり、コンデンサC1よりも大きい(例えば10倍以上)容量に設定される。
スイッチ素子Q1,Q2は、制御回路部12からの制御信号によって交互にオン,オフされる。具体的には、図5に示すように、電源オンの後、予熱制御信号の時間とともに変化する発振周波数により、オン,オフされる。所定の予熱時間が経過すると、始動制御信号により、動作周波数が、コンデンサC1の両端に放電灯DLを始動するための高電圧を印加する周波数になるように、オン,オフされる。そして、放電灯DLが放電を開始して始動した後、点灯制御信号により、動作周波数が点灯周波数fL となるように、オン,オフされる。図5の例では、全点灯の点灯周波数となるようにオン,オフされ、その後、あるレベルの調光点灯の点灯周波数となるようにオン,オフされている。
図4に示す重畳電流発生回路部131は、制御回路本体部132からの通信制御信号に従ってオン,オフ動作をする通信用のスイッチ素子Q13(図では逆並列接続のダイオードD13を持つMOS型FET)と、このオン,オフ動作と連動して直流電源DCからの直流電力を共振回路部110による高周波電力よりも周波数の高い高周波電力に変換し、この高周波電力を放電灯DLに供給する通信用の共振回路部131aとを備えている。具体的には、共振回路部131aは、直流電源DCの正極性出力端子とチョークコイルL1およびコンデンサC1の接続点との間に、直列に接続されるチョークコイルL2およびコンデンサC2により構成されている。スイッチ素子Q13は、チョークコイルL2およびコンデンサC2の接続点と直流電源DCの負極性出力端子との間に接続されている。
ここで、図6に示すように、約45〜100kHzのQ1駆動信号,Q2駆動信号をスイッチ素子Q1,Q2にそれぞれ付与する点灯制御信号による放電灯DLの点灯時において、送信源130から送信情報が出力されると、送信情報に応じた送信信号により、発振回路部132aから出力される通信制御信号に周波数変調で送信情報が付加される。図6の例では、“1”,“0”のデータ列からなる送信情報に応じて、“High”,“Low”にそれぞれ切り替わる送信信号により、“High”の期間に100kHz以上の周波数でスイッチ素子Q13をオン,オフさせる周波数成分と、“Low”の期間にスイッチ素子Q13をオフに保持する周波数成分とを含む通信制御信号に変調される。そして、通信制御信号に従ってスイッチ素子Q13がオン,オフ動作をすることにより、“High”の期間において、点灯制御信号による高周波の正弦波状のランプ電流に、通信制御信号によるさらに周波数が高く電流が小さい高周波の正弦波状のランプ電流が重畳する。これにより、放電灯DLから、点灯周波数fL の2倍の周波数成分と、“1”に応じたfR の周波数成分または“0”に応じた周波数成分とを含む光が出力される。図では、“0”に応じた周波数成分は、点灯制御信号による高周波の正弦波状のランプ電流に対してゼロになっている。
上記通信制御信号により重畳する電流は、点灯制御信号によるランプ電流よりも比較的小さく、交流で平均するとゼロになるように設定される。図6の例では、点灯制御信号によるランプ電流の各半波の大きさよりも小さくなっている。なお、“1”,“0”および“High”,“Low”の関係は上記に限らず、逆でもよいことは言うまでもない。
受信端末2は、図6に示すランプ電流で点灯する放電灯DLの光から、送信情報を得ることができるように構成される。すなわち、フィルタ回路部221は、中心周波数が周波数fR に設定され、点灯周波数fL の2倍の周波数の成分をカットするバンドパスフィルタにより構成される。これにより、フィルタ回路部221の出力は、“1”に応じたfR の周波数成分を含む信号が入力したときに“High”となり、“0”に応じた周波数成分を含む信号が入力したときに“Low”となる。そして、復調回路出力部222は、例えばコンパレータなどにより構成され、フィルタ回路部221の出力“High”,“Low”に応じて、送信情報“1”,“0”を得るための信号を出力する。
なお、インバータ11の1周期分の動作は図7,図8に示す通りである。すなわち、インバータ11の動作は、図7(a)〜(d)に示すようにスイッチ素子Q1がオンでコンデンサC1を充電するモードと、図7(e)〜(h)に示すようにチョークコイルL1のエネルギーでダイオードD2をオンにするモードと、図8(a)〜(d)に示すようにスイッチ素子Q2がオンでコンデンサC1が放電するモードと、図8(e)〜(h)に示すようにチョークコイルL1のエネルギーでダイオードD1をオンにするモードとに大別される。
送信電流重畳回路部13による動作は、図7(a),(e),図8(a),(e)に示すようにスイッチ素子Q13をオンにするモードと、図7(b),(f),図8(b),(f)に示すようにスイッチ素子Q13がオフでコンデンサC2を充電するモードと、図7(c),(g),図8(c),(g)に示すようにスイッチ素子Q13がオフでコンデンサC2を放電するモードと、図7(d),(h),図8(d),(h)に示すようにチョークコイルL2のエネルギーでダイオードD13をオンにするモードとに大別される。
また、各スイッチ素子の状態は、図7(a)では、Q1,Q13がオン、Q2,D1,D2,D13がオフである。図7(b),(c)ではQ1のみがオン、図7(d)ではQ1,D13のみがオン、図7(e)ではQ13,D2のみがオン、図7(f),(g)ではD2のみがオン、図7(h)ではD2、D13のみがオンである。
図8(a)ではQ2,Q13のみがオン、図8(b),(c)ではQ2のみがオン、図8(d)ではQ2,D13のみがオン、図8(e)ではQ13,D1のみがオン、図8(f),(g)ではD1のみがオン、図8(h)ではD1,D13のみがオンである。
以上、実施形態2でも、実施形態1と同様の効果を奏することができる。すなわち、点灯周波数fL と周波数fR が離れているために、送信電流重畳回路部13の動作がインバータ11の共振動作にほとんど影響を及ぼさないので、放電灯DLの光出力が見かけ上、インバータ11だけのランプ電流による光出力とほぼ同等にできる。これにより、送信情報の内容の変化によるチラツキを抑え、調光機能を有する場合には送信情報に関係なく調光制御が可能となる。また、周波数fR が従来の制限値となる約100kHzよりも高く設定されるので、従来よりも伝送速度を高速にできる。
さらに、実施形態2では、通信制御信号により重畳する電流が、点灯制御信号によるランプ電流に比べて大幅に小さいので、周辺のラジオなどに与える影響をより一層低減することができる。
(実施形態3)
図9は放電灯点灯装置の構成図、図10は同放電灯点灯装置の各信号波形を示す図であり、これらの図を参照しながら本発明による実施形態3について説明する。
実施形態3の光伝送システムは、実施形態2との相違点として、図9に示すように、インバータ11が、スイッチ素子Q2、チョークコイルL1,L11、コンデンサC1,C11,C12により構成される1石式になっている。
そして、図10に示すように、約45〜100kHzのQ2駆動信号をスイッチ素子Q2に付与する点灯制御信号による放電灯DLの点灯時において、送信源130から送信情報が出力されると、送信情報に応じた送信回路部132bからの送信信号により、周波数変調回路部132cが発振回路部132aから出力される通信制御信号に周波数変調で送信情報を付加するように構成される。図10の例では、“1”,“0”のデータ列からなる送信情報に応じて、“High”,“Low”にそれぞれ切り替わる送信信号により、“High”の期間に100kHz以上の周波数fR1でスイッチ素子Q13をオン,オフさせる周波数成分と、“Low”の期間にスイッチ素子Q13を100kHz以上の周波数fR2(<fR1)でスイッチ素子Q13をオン,オフさせる周波数成分とを含む通信制御信号に変調される。
重畳電流発生回路部131は、制御回路本体部132からの通信制御信号に従ってスイッチ素子Q13がオン,オフ動作をすることにより、“High”の期間において、点灯制御信号による高周波の正弦波状のランプ電流に、通信制御信号による周波数fR1の正弦波状のランプ電流を重畳する一方、“Low”の期間において、点灯制御信号による高周波の正弦波状のランプ電流に、通信制御信号による周波数fR2の正弦波状のランプ電流を重畳する。これにより、放電灯DLから、点灯周波数fL の2倍の周波数成分と、“1”に応じたfR1の周波数成分または“0”に応じたfR2の周波数成分とを含む光が出力される。
上記通信制御信号により重畳する電流は、点灯制御信号によるランプ電流よりも比較的小さく、交流で平均するとゼロになるように設定される。図10の例では、fR1,fR2による電流は、いずれも点灯制御信号によるランプ電流の各半波の大きさよりも小さくなっている。
受信端末2のフィルタ回路部221は、中心周波数が周波数fR1に設定され、点灯周波数fL の2倍の周波数の成分およびfR2の周波数の成分をカットするバンドパスフィルタにより構成される。これにより、フィルタ回路部221の出力は、“1”に応じたfR1の周波数成分を含む信号が入力したときに“High”となり、“0”に応じたfR2の周波数成分を含む信号が入力したときに“Low”となる。
以上、実施形態3によれば、実施形態2と同様の効果が得られるほか、送信電流重畳回路部13が、送信情報に応じて、点灯周波数fL よりも高い周波数fR1または周波数fR2を含む電流を別途生成して放電灯DLに供給するので、通信制御信号の急激な変化による部品ストレスを抑えることができる。
(実施形態4)
図11は放電灯点灯装置の構成図であり、この図を参照しながら本発明による実施形態4について説明する。
実施形態4の光伝送システムは、実施形態2,3との相違点として、図11に示すように、重畳電流発生回路部131がトランスT13を介して通信制御信号による電流を放電灯DLに重畳する構成になっている。
すなわち、インバータ11は、チョークコイルL1およびコンデンサC1の配列が逆でチョークコイルL1が直流電源DCの正極性出力端子に接続される以外は実施形態2と同様に構成されている。そして、重畳電流発生回路部131は、コンデンサC2と、これに並列に接続されるスイッチ素子Q13(D13)とを備えているほか、直流電源DCの出力端間にコンデンサC2を介して1次巻線n1を直列に接続し、直流電源DCの正極性出力端子とチョークコイルL1との間に2次巻線n2を介設した状態で、上記トランスT13を備えている。このような構成の実施形態4でも、実施形態2,3と同様の効果を奏することができる。
(実施形態5)
図12は放電灯点灯装置の構成図であり、この図を参照しながら本発明による実施形態5について説明する。
実施形態5の光伝送システムは、実施形態4との相違点として、図12に示すように、重畳電流発生回路部131に対して定電圧の直流電源Vccをさらに設けた構成になっている。すなわち、トランスT13の1次巻線n1が直流電源DCの正極性出力端子から切り離されて直流電源Vccの正極性出力端子に接続され、直流電源Vccの負極性出力端子が直流電源DCの負極性出力端子と接続されている。直流電源Vccの電圧は、スイッチ素子Q13を駆動するために必要となる例えばDC12Vに設定される。
以上、実施形態5によれば、実施形態4と同様の効果を奏することができるほか、送信電流重畳回路部13により別途生成される電流が、点灯用のスイッチ素子および共振回路部110側の影響を受け難くなるので、安定した通信が可能となる。また、スイッチ素子Q13に耐圧の低い素子を使用することができ、小型化およびコスト低減が可能となる。さらに、耐圧の低い素子ではオン抵抗が低いので回路損失の低減が可能となる。
(実施形態6)
図13は放電灯点灯装置の構成図であり、この図を参照しながら本発明による実施形態6について説明する。
実施形態6の光伝送システムは、実施形態2の変形例であって、図13に示すように、チョークコイルL2を介してインバータ11と重畳電流発生回路部131とを接続する構成になっている。すなわち、インバータ11は、チョークコイルL1およびコンデンサC1の配列が逆である以外は実施形態2と同様に構成されている。そして、重畳電流発生回路部131は、チョークコイルL1の両端間に直列に接続されるチョークコイルL2およびコンデンサC2と、このコンデンサC2に並列に接続されるスイッチ素子Q13(D13)とを備えている。
実施形態6では、重畳電流発生回路部131の電源がインバータ11と同じ直流電源DCであるため、重畳電流がインバータ11の回路電流に比例するので、受信性能が落ちるが、実施形態2とほぼ同様の効果を奏することができる。
なお、実施形態6において、実施形態3と同様の制御回路本体部132を備えるように構成してもよい。この構成によれば、通信制御信号の急激な変化による部品ストレスを抑えることができる。
(実施形態7)
図14は放電灯点灯装置の構成図であり、この図を参照しながら本発明による実施形態7について説明する。
実施形態7の光伝送システムは、実施形態2,3との相違点として、図14に示すように、インバータ11がフルブリッジになっている。すなわち、インバータ11は、フルブリッジ回路構成のスイッチ素子Q1(D1)〜Q4(D4)と、これらの出力端間に直列に接続されるチョークコイルL1およびコンデンサC1とを備えている。重畳電流発生回路部131は、チョークコイルL1およびコンデンサC1の接続点と直流電源DCの負極性出力端子との間に直列に接続されるチョークコイルL2およびコンデンサC2と、このコンデンサC2に並列に接続されるスイッチ素子Q13(D13)とを備えている。このような構成の実施形態7でも、実施形態2,3と同様の効果を奏することができる。
(実施形態8)
図15は放電灯点灯装置の構成図であり、この図を参照しながら本発明による実施形態8について説明する。
実施形態8の光伝送システムは、実施形態2,3との相違点として、図15に示すように、直流電源DCに代えて、整流器DB、チョークコイルL100、コンデンサC0、スイッチ素子Q1(D1),Q2(D1)、コンデンサC11、チョークコイルL1およびコンデンサC1により構成されるチョッパ兼用のインバータ11を備える構成になっている。重畳電流発生回路部131は、コンデンサC2、チョークコイルL2、スイッチ素子Q13(D13)を備え、コンデンサC2を介して、チョッパ兼用のインバータ11に接続される。このような構成の実施形態8でも、実施形態2,3と同様の効果を奏することができる。
(実施形態9)
図16は放電灯点灯装置の構成図であり、この図を参照しながら本発明による実施形態9について説明する。
実施形態9の光伝送システムは、実施形態2,3との相違点として、図16に示すように、直流電源DCに代えて、ダイオードD101〜104、チョークコイルL101,102、コンデンサC101,102、スイッチ素子Q1(D1),Q2(D1)、コンデンサC11、チョークコイルL1およびコンデンサC1により構成されるチョッパ兼用のインバータ11を備える構成になっている。重畳電流発生回路部131は、コンデンサC2、チョークコイルL2、スイッチ素子Q13(D13)を備え、コンデンサC2を介して、チョッパ兼用のインバータ11に接続される。このような構成の実施形態8でも、実施形態2,3と同様の効果を奏することができる。
なお、上記各実施形態において、各放電灯点灯装置1を近傍の放電灯点灯装置1と送信周波数が重ならないように設定することにより、干渉を防止することができる。これにより、放電灯点灯装置1を備える照明器具のアドレス別、制御グループ別の通信が可能になる。
放電灯点灯装置の構成図である(実施形態1)。 受信端末の構成図である(実施形態1)。 放電灯点灯装置の動作説明図である(実施形態1)。 放電灯点灯装置の構成図である(実施形態2)。 同放電灯点灯装置におけるインバータの動作周波数の説明図である。 同放電灯点灯装置の各信号波形を示す図である。 同放電灯点灯装置の動作説明図である。 同放電灯点灯装置の動作説明図である。 放電灯点灯装置の構成図である(実施形態3)。 同放電灯点灯装置の各信号波形を示す図である。 放電灯点灯装置の構成図である(実施形態4)。 放電灯点灯装置の構成図である(実施形態5)。 放電灯点灯装置の構成図である(実施形態6)。 放電灯点灯装置の構成図である(実施形態7)。 放電灯点灯装置の構成図である(実施形態8)。 放電灯点灯装置の構成図である(実施形態9)。 放電灯の光出力とランプ電流との関係を示す図である。
符号の説明
1 放電灯点灯装置
11 インバータ
SW11 スイッチ素子
110 共振回路部
12 制御回路部
13 送信電流重畳回路部
130 送信源
131 重畳電流発生回路部
132 制御回路本体部
132a 発振回路部
132b 送信回路部
132c 周波数変調回路部
2 受信端末
21 受光回路部
211 光電変換部
212 増幅回路部
22 復調回路部
221 フィルタ回路部
222 復調回路出力部
23 伝送回路部
24 各種機器

Claims (5)

  1. 点灯制御信号に従ってオン,オフ動作をする少なくとも一つの点灯用スイッチ素子と、
    この点灯用スイッチ素子のオン,オフ動作と連動して直流電源からの直流電力を高周波電力に変換し、この高周波電力を放電灯に供給する点灯用共振回路部と、この点灯用共振回路部の共振周波数よりも高い前記放電灯を点灯するための点灯周波数の電流が前記放電灯に流れるように、前記点灯用スイッチ素子のオン,オフ動作を制御する信号を、前記点灯制御信号として前記点灯用スイッチ素子に出力する点灯用制御回路部と、送信情報に応じて、前記点灯用共振回路部による高周波電力の電流よりも小さく前記点灯周波数よりも高い周波数を含む電流を別途生成して前記放電灯に供給する送信電流重畳回路部とを備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記送信電流重畳回路部は、通信制御信号に従ってオン,オフ動作をする少なくとも一つの通信用スイッチ素子と、この通信用スイッチ素子のオン,オフ動作と連動して直流電源からの直流電力を前記点灯用共振回路部による高周波電力よりも周波数の高い高周波電力に変換し、この高周波電力を前記放電灯に供給する通信用共振回路部と、前記送信情報に応じて、前記点灯用共振回路部による高周波電力の電流よりも小さく前記点灯周波数よりも高い周波数の電流が前記放電灯に重畳するように、前記通信用スイッチ素子のオン,オフ動作を制御する信号をその通信用スイッチ素子に出力する通信用制御回路部とにより構成されることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記通信用共振回路部に直流電力を供給する直流電源は、前記点灯用共振回路部に直流電力を供給する直流電源とは別に設けられた定電圧源であることを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記送信電流重畳回路部は、前記送信情報に応じて、前記点灯周波数よりも高い少なくとも2種類の周波数の一方の周波数と他方の周波数とに切り替わる電流を別途生成して前記放電灯に供給することを特徴とする請求項2または3記載の放電灯点灯装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の放電灯点灯装置と、前記放電灯からの光を受光して前記送信情報を受信するための受信端末とを備えることを特徴とする光伝送システム。
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