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JP4293034B2 - ベルト式搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体を搬送ベルトにより搬送するベルト式搬送装置及びそれを備えた画像記録装置に関する。
近年、種々の記録媒体に対して高精細な画像を記録する装置として、インクジェット方式による画像記録装置が広く普及している。特に、記録媒体が伸縮性のある布帛等である場合などには、記録媒体を無端状の搬送ベルトで記録ヘッドの下方に搬送することが行われている。その際、記録媒体のミスフィードやいわゆる縁なし印刷、インクの裏抜け等のために、記録ヘッドから吐出されたインクが搬送ベルトに付着する場合があり、搬送ベルトに付着したインクが搬送ベルト上に新たに供給されてきた記録媒体に転移して記録媒体を汚してしまう等のトラブルが生じる。そのため、通常、このような搬送ベルトを備える画像記録装置には、搬送ベルトをクリーニングするためのクリーニング装置が設けられる。
従来、搬送ベルトをクリーニングするための手段として、搬送ベルトに付着した不要なインクをワイパブレードで拭った後、吸液材で搬送ベルトからインクを吸い取るクリーニング装置を備えた画像記録装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特許第2705992号公報 特許第2891796号公報 特許第3016924号公報
しかしながら、これらの装置では、搬送ベルトの搬送精度に対して悪影響を与えないように、画像記録中はワイパブレード及び吸液材を搬送ベルトから離しておき、画像を記録していない時にワイパブレード及び吸液材を搬送ベルトに押し当てて搬送ベルトのクリーニングを行うことが想定されている。しかし、記録媒体としての布帛に対して捺染する画像記録装置のような場合には、布帛に画像記録を長時間連続して行うことも多く、その間、搬送ベルトのクリーニングを行わないと、搬送ベルト上にインクが付着し続け、布帛を汚し、インクが搬送ベルトに固着してしまう。そのため、画像記録を行いながらそれと同時並行で搬送ベルトのクリーニングを行わなければならない。
画像記録を行いながら同時並行で搬送ベルトのクリーニングを行うため、画像記録中もワイパブレード及び吸液材を搬送ベルトに押し当てた状態とする必要がある。しかしながら、搬送ベルトの搬送精度に悪影響を与えないため、比較的弱い力でワイパブレード及び吸液材を搬送ベルトに押し当てるので、搬送ベルトに付着したインクを除去できない可能性がある。そのため、搬送ベルトに付着したインクを確実に除去可能なクリーニング性能を備え、しかも搬送精度に悪影響を与えずに搬送ベルトをクリーニングできるクリーニング装置の開発が求められている。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決しようとしてなされたものであり、搬送精度に悪影響を与えずに搬送ベルト上のインクを確実に除去可能なベルト式搬送装置及び画像記録装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体を搬送ベルトにより搬送するベルト式搬送装置において、前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、洗浄液で前記搬送ベルトを洗浄する洗浄部材と、前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに付着した洗浄液を除去する洗浄液除去機構と、前記洗浄部材が前記搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられた洗浄ローラであり、
前記洗浄ローラの外周面が前記搬送ベルトに圧接され、前記洗浄ローラの回転向きが前記搬送ベルトと前記洗浄ローラとの圧接位置における前記搬送ベルトの搬送方向と同じとなるよう前記洗浄ローラが回転し、前記洗浄ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きく設定され、前記洗浄液除去機構が、前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を拭い取るワイパブレードと、前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を吸収する吸収部材と、を備え、前記洗浄ローラと前記搬送ベルトとの圧接位置における摩擦力が、前記搬送ベルトと前記吸収部材との圧接位置における摩擦力と、前記搬送ベルトと前記ワイパブレードとの圧接位置における摩擦力との和よりも小さいことを特徴とする。
なお、制御手段が前記搬送ベルトの搬送速度を制御するとともに前記洗浄ローラの回転速度を制御し、該制御手段の制御によって前記洗浄ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きくなることが好ましい
請求項1に記載の発明では、洗浄部材が搬送ベルトに対して圧接された状態で搬送ベルトが搬送方向に移動すると、搬送ベルトが洗浄部材により洗浄液で洗浄され、搬送ベルトに付着したインクが洗浄液に溶解・拡散する。そのため、搬送ベルトに洗浄液が付着するが、搬送ベルトの洗浄液が搬送方向下流側において洗浄液除去機構によって除去される。そのため、搬送ベルトからインクを確実に除去することができ、更には搬送ベルトにも洗浄液が残留しない。このように搬送ベルトを効率よく洗浄できるから、搬送ベルトに対して洗浄部材を押し当てる力を弱めることができ、搬送ベルトの搬送精度に悪影響を与えない。
また、搬送ベルトを効率よく洗浄できるから、搬送ベルトに対して洗浄部材を押し当てる力を弱めることができ、これにより搬送ベルトをより摩擦係数の高いものとすることができる。そのため、摩擦係数の低い記録媒体でも搬送ベルトで搬送することができ、多種多様な記録媒体を搬送することができる。
また、洗浄ローラと搬送ベルトとの圧接位置における摩擦力が、搬送ベルトと吸収部材との圧接位置における摩擦力と、搬送ベルトとワイパブレードとの圧接位置における摩擦力との和よりも小さいので、ワイパブレード及び吸収部材の搬送方向下流側における搬送ベルトの張力を増加させる方向に摩擦力を働かせることができる。従って、搬送ベルトを弛ませずに張った状態に維持することができ、搬送ベルトの搬送精度の低下を抑えることができる。
また、洗浄ローラが搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられ、洗浄ローラの外周面が搬送ベルトに圧接されているから、洗浄ローラを搬送ベルトに対して回転させることができる。そのため、搬送ベルトに付着したインクを効率良く除去することができる。
請求項2に記載の発明は、記録媒体を搬送ベルトにより搬送するベルト式搬送装置において、前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、洗浄液で前記搬送ベルトを洗浄する洗浄部材と、前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに付着した洗浄液を除去する洗浄液除去機構と、を備え、前記洗浄部材が前記搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられた洗浄ローラであり、前記洗浄ローラの外周面が前記搬送ベルトに圧接され、前記洗浄ローラの回転向きが前記搬送ベルトと前記洗浄ローラとの圧接位置における前記搬送ベルトの搬送方向と同じとなるよう前記洗浄ローラが回転し、前記洗浄ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きく設定され、前記洗浄液除去機構が、前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を拭い取るワイパブレードと、前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を吸収する吸収部材と、を備え、前記吸収部材が前記搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられた吸収ローラであり、前記吸収ローラの外周面が前記搬送ベルトに圧接され、前記吸収ローラの回転向きが前記搬送ベルトと前記吸収ローラとの圧接位置における前記搬送ベルトの搬送方向と同じとなるよう前記吸収ローラが回転し、前記吸収ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも小さく設定され、前記洗浄ローラと前記搬送ベルトとの圧接位置における摩擦力が、前記搬送ベルトと前記吸収ローラとの圧接位置における摩擦力と、前記搬送ベルトと前記ワイパブレードとの圧接位置における摩擦力との和よりも小さいことを特徴とする。
なお、制御手段が前記搬送ベルトの搬送速度、前記洗浄ローラの回転速度及び前記吸収ローラの回転速度を制御し、該制御手段の制御によって前記洗浄ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きく設定され且つ前記吸収ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも小さくなることが好ましい。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様に、洗浄部材が搬送ベルトに対して圧接された状態で搬送ベルトが搬送方向に移動すると、搬送ベルトが洗浄部材により洗浄液で洗浄され、搬送ベルトに付着したインクが洗浄液に溶解・拡散する。そのため、搬送ベルトに洗浄液が付着するが、搬送ベルトの洗浄液が搬送方向下流側において洗浄液除去機構によって除去される。そのため、搬送ベルトからインクを確実に除去することができ、更には搬送ベルトにも洗浄液が残留しない。このように搬送ベルトを効率よく洗浄できるから、搬送ベルトに対して洗浄部材を押し当てる力を弱めることができ、搬送ベルトの搬送精度に悪影響を与えない。
また、搬送ベルトを効率よく洗浄できるから、搬送ベルトに対して洗浄部材を押し当てる力を弱めることができ、これにより搬送ベルトをより摩擦係数の高いものとすることができる。そのため、摩擦係数の低い記録媒体でも搬送ベルトで搬送することができ、多種多様な記録媒体を搬送することができる。
また、吸収ローラが搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられ、吸収ローラの外周面が搬送ベルトに圧接されているから、吸収ローラを搬送ベルトに対して回転させることができる。そのため、搬送ベルトに付着した洗浄液を効率良く吸収することができる。
また、洗浄ローラが搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられ、洗浄ローラの外周面が搬送ベルトに圧接されているから、洗浄ローラを搬送ベルトに対して回転させることができる。そのため、搬送ベルトに付着したインクを効率良く除去することができる。
更に、請求項2に記載の発明では、洗浄ローラと搬送ベルトとの圧接位置における摩擦力が、搬送ベルトと吸収ローラとの圧接位置における摩擦力と、搬送ベルトと前記ワイパブレードとの圧接位置における摩擦力との和よりも小さいので、ワイパブレード及び吸収部材の搬送方向下流側における搬送ベルトの張力を増加させる方向に摩擦力を働かせることができる。従って、搬送ベルトを弛ませずに張った状態に維持することができ、搬送ベルトの搬送精度の低下を抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、記録媒体を搬送ベルトにより搬送するベルト式搬送装置において、前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、洗浄液で前記搬送ベルトを洗浄する洗浄部材と、前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに付着した洗浄液を除去する洗浄液除去機構と、を備え、前記洗浄部材が前記搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられた洗浄ローラであり、前記洗浄ローラの外周面が前記搬送ベルトに圧接され、前記洗浄ローラの回転向きが前記搬送ベルトと前記洗浄ローラとの圧接位置における前記搬送ベルトの搬送方向と同じとなるよう前記洗浄ローラが回転し、前記洗浄ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きく設定され、前記洗浄液除去機構が、前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を拭い取るワイパブレードと、前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を吸収する吸収部材と、を備え、前記吸収部材が前記搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられた吸収ローラであり、前記吸収ローラの外周面が前記搬送ベルトに圧接され、前記吸収ローラの回転向きが前記搬送ベルトと前記吸収ローラとの圧接位置における前記搬送ベルトの搬送方向と同じとなるよう前記吸収ローラが回転し、前記吸収ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きく設定され、前記洗浄ローラと前記搬送ベルトとの圧接位置における摩擦力と、前記搬送ベルトと前記吸収ローラとの圧接位置における摩擦力との和が、前記搬送ベルトと前記ワイパブレードとの圧接位置における摩擦力よりも小さいことを特徴とする。
なお、制御手段が前記搬送ベルトの搬送速度、前記洗浄ローラの回転速度及び前記吸収ローラの回転速度を制御し、該制御手段の制御によって前記洗浄ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きく且つ前記吸収ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きくことが好ましい。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様に、洗浄部材が搬送ベルトに対して圧接された状態で搬送ベルトが搬送方向に移動すると、搬送ベルトが洗浄部材により洗浄液で洗浄され、搬送ベルトに付着したインクが洗浄液に溶解・拡散する。そのため、搬送ベルトに洗浄液が付着するが、搬送ベルトの洗浄液が搬送方向下流側において洗浄液除去機構によって除去される。そのため、搬送ベルトからインクを確実に除去することができ、更には搬送ベルトにも洗浄液が残留しない。このように搬送ベルトを効率よく洗浄できるから、搬送ベルトに対して洗浄部材を押し当てる力を弱めることができ、搬送ベルトの搬送精度に悪影響を与えない、という効果を奏する。
また、搬送ベルトを効率よく洗浄できるから、搬送ベルトに対して洗浄部材を押し当てる力を弱めることができ、これにより搬送ベルトをより摩擦係数の高いものとすることができる。そのため、摩擦係数の低い記録媒体でも搬送ベルトで搬送することができ、多種多様な記録媒体を搬送することができる。
また、吸収ローラが搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられ、吸収ローラの外周面が搬送ベルトに圧接されているから、吸収ローラを搬送ベルトに対して回転させることができる。そのため、搬送ベルトに付着した洗浄液を効率良く吸収することができる。
また、洗浄ローラが搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられ、洗浄ローラの外周面が搬送ベルトに圧接されているから、洗浄ローラを搬送ベルトに対して回転させることができる。そのため、搬送ベルトに付着したインクを効率良く除去することができる。
更に、請求項3に記載の発明では、洗浄ローラと搬送ベルトとの圧接位置における摩擦力と、搬送ベルトと吸収ローラとの圧接位置における摩擦力との和が、搬送ベルトとワイパブレードとの圧接位置における摩擦力よりも小さいので、ワイパブレード及び吸収部材の搬送方向下流側における搬送ベルトの張力を増加させる方向に摩擦力を働かせることができる。従って、搬送ベルトを弛ませずに張った状態に維持することができ、搬送ベルトの搬送精度の低下を抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載のベルト式搬送装置において、前記搬送ベルトのうち前記洗浄部材との圧接位置の反対側が無接触とされていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、搬送ベルトが洗浄部材との圧接位置の反対側において無接触とされているので、搬送ベルトと洗浄部材との摩擦力を小さくすることができる。従って、搬送ベルトの搬送精度の低下を抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載のベルト式搬送装置において、前記洗浄部材と前記搬送ベルトとの静止摩擦係数が0.2を越えることを特徴とする。
なお、ワイパブレードと吸収部材とのどちらが搬送方向上流側に配置されていても良いが、好ましくは請求項6に記載の発明のように、前記吸収部材が前記ワイパブレードよりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに対して圧接可能に設けられている。
請求項1、請求項6に記載の発明では、洗浄液が洗浄部材から搬送ベルトに付着するが、搬送ベルトの洗浄液が搬送方向下流側においてワイパブレードによって拭い取られ、更には吸収部材に吸収される。そのため搬送ベルトを効率よく洗浄できる。これにより、搬送ベルトに対して洗浄部材、ワイパブレード及び吸収部材を押し当てる力を弱めることができ、搬送ベルトの搬送精度に悪影響を与えない。
また、ワイパブレード及び吸収部材で搬送ベルトの洗浄液を除去するので、洗浄部材で洗浄液を吸収・除去する必要がなくなるから、洗浄部材を多機能の材料としなくても済む。そのため、洗浄部材のコストダウンを図ることができる。
また、請求項6に記載の発明では、搬送ベルトに付着した洗浄液をワイパブレードで殆ど拭い取ることができ、そのワイパブレードよりも搬送方向下流側に吸収部材が搬送ベルトに圧接されているから、吸収力の小さい吸収部材を用いることができる。そのため、吸収部材のコストダウンを図ることができる上、吸収部材の交換頻度を減らすことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6に記載のベルト式搬送装置において、前記吸収部材と前記搬送ベルトとの静止摩擦係数が0.2を越えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7の何れか一項に記載のベルト式搬送装置において、前記搬送ベルトのうち前記吸収部材との圧接位置の反対側が無接触とされていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、搬送ベルトが吸収部材との圧接位置の反対側において無接触とされているので、搬送ベルトと吸収部材との摩擦力を小さくすることができる。従って、搬送ベルトの搬送精度の低下を抑えることができる。
請求項に記載の発明は、請求項からの何れか一項に記載のベルト式搬送装置において、前記洗浄ローラの外周面がブラシ状に設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明では、洗浄ローラの外周面がブラシ状に設けられているので、搬送ベルトからインクを効率よく洗い落とすことができる。
請求項10に記載の発明の画像記録装置は、請求項1からの何れか一項に記載のベルト式搬送装置と、前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向上流側において記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、搬送ベルトを効率よく洗浄できるから、洗浄部材、ワイパブレード、吸収部材を搬送ベルトに対して押し当てる力を弱めることができ、搬送ベルトの搬送精度に悪影響を与えない。
また、搬送ベルトを効率よく洗浄できるから、洗浄部材、ワイパブレード及び吸収部材を搬送ベルトに対して押し当てる力を弱めることができ、生じる摩擦力を小さくすることができる。そのため、搬送ベルトをより摩擦係数の高いものとすることができ、摩擦係数の低い記録媒体でも搬送ベルトで搬送することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明を適用した画像記録装置1の側面図である。この画像記録装置1は、特にシリアル方式のインクジェットプリンタである。この画像記録装置1は、布帛等のシート状の記録媒体99を搬送するベルト式搬送装置2と、ベルト式搬送装置2によって搬送される記録媒体99に画像を記録する画像記録ユニット3と、を備える。
画像記録ユニット3は、図1の紙面に垂直な方向に延在したガイド部材4と、ガイド部材4に支持された状態でガイド部材4に沿って移動可能に設けられたキャリッジ5と、キャリッジ5に搭載された複数の記録ヘッド6と、を備える。
ガイド部材4は、棒状に設けられ且つ水平に配置されている。キャリッジ5は、ガイド部材4によって案内され、モータ等からなる駆動機構によって駆動されることによりガイド部材4に沿って往復移動するように設けられている。以下では、キャリッジ5の移動方向を主走査方向という。
キャリッジ5には、複数の記録ヘッド6が図1の紙面に垂直な方向に配列された状態で搭載されている。それぞれの記録ヘッド6の下面には複数の吐出口が形成されており、これら吐出口はキャリッジ5の移動方向に対して垂直な方向(図1中の左右方向)に沿って直線状に配列されている。記録ヘッド6は、吐出口ごとに素子(例えば、ピエゾ素子、加熱素子、静電素子等)を有し、素子の動作により各吐出口から個別にインクを液滴として吐出するように設けられている。複数の記録ヘッド6の中には、イエロー(Y)のインクを吐出するもの、マゼンタ(M)のインクを吐出するもの、シアン(C)のインクを吐出するもの、ブラック(K)のインクを吐出するものがあり、その他にライトイエロー、ライトマゼンタ、ライトシアン等を吐出するものがあっても良い。なお、図1が側面図であるため、最も手前の記録ヘッド6が図示されている。
ベルト式搬送装置2は、ガイド部材4に対して平行な状態となって記録ヘッド6の下面に対向したベルトガイド板10と、ガイド部材4に対して平行に配置された駆動ローラ11と、駆動ローラ11に対して平行に配置された従動ローラ12と、従動ローラ12及び駆動ローラ11に対して平行に配置されたテンションローラ13と、駆動ローラ11、従動ローラ12及びテンションローラ13に架け渡された搬送ベルト14と、駆動ローラ11を回転駆動する駆動モータ15と、搬送ベルト14を洗浄液で洗浄する洗浄機構16と、搬送ベルト14に付着した洗浄液を除去する洗浄液除去機構17と、を備える。
駆動ローラ11及び従動ローラ12はそれぞれの軸心周りに回転可能となって上ユニット73に支持されている。テンションローラ13はその軸心周りに回転可能となって下ユニット71に支持されている。駆動ローラ11と従動ローラ12との間には、上ユニット73に備え付けられたベルトガイド板10が配置されている。ベルトガイド板10の下方にテンションローラ13が配置されている。搬送ベルト14は無端状の環に形成され、搬送ベルト14の内側に駆動ローラ11、従動ローラ12、テンションローラ13及びベルトガイド板10が配置され、搬送ベルト14が張った状態で駆動ローラ11、従動ローラ12及びテンションローラ13に架け渡されている。駆動ローラ11と従動ローラ12との間において、搬送ベルト14がベルトガイド板10に対して平行に張っている。
また、下ユニット71は上ユニット73の下方に配置され、バネ74の一端部が下ユニット71に連結され、バネ74の他端部が上ユニット73に連結され、下ユニット71がバネ74によって上ユニット73から吊り下がった状態に設けられている。
駆動ローラ11には、駆動ローラ11に同軸なプーリー11aが取り付けられており、駆動モータ15の動力取出軸15a及びプーリー11aには無端ベルト15bが張った状態で架け渡されている。駆動ローラ11は、駆動モータ15の回転によって無端ベルト15b及びプーリー11aを介して回転するよう構成されている。搬送ベルト14は、駆動ローラ11の回転により従動ローラ12から駆動ローラ11、テンションローラ13の順に経由し再び従動ローラ12に戻るよう周回されるよう構成されている。以下では、搬送ベルト14が周回する向きを搬送方向という。
駆動モータ15は制御装置によりその駆動と回転速度が制御され、制御装置が駆動モータ15の回転速度を制御することによって、搬送ベルト14の搬送速度が制御される。
テンションローラ13は下ユニット71とともにその軸心に直交する方向に移動可能とされ、テンションローラ13の移動によって搬送ベルト14の張力を調節できるよう構成されている。
ベルトガイド板10は、搬送ベルト14の下側(内側)からベルトガイド板10を支持するよう構成されている。ベルトガイド板10が搬送ベルト14を下から支持することによって、搬送ベルト14が自重で下方にたわむことなく従動ローラ12から駆動ローラ11に向かってベルトガイド板10上を通過する。
記録媒体99は、従動ローラ12の上から搬送ベルト14の外面上に供給され、搬送ベルト14の外面に付着した状態で搬送ベルト14とともに従動ローラ12から駆動ローラ11に向かって記録ヘッド6の下を通過するようになっている。記録ヘッド6の下を通過した記録媒体99は、駆動ローラ11の位置で搬送ベルト14の外面から離脱するようになっている。なお、ベルトガイド板10の上方においてキャリッジ5が走査方向に往復移動し、キャリッジ5の移動中に記録ヘッド6からインクが吐出されると、記録媒体99に画像が記録されるので、ベルトガイド板10の上であって駆動ローラ11と従動ローラ12との間の領域が画像記録領域となる。
ベルトガイド板10には、静電吸着装置10aが内蔵されており、静電吸着装置10aで発生した静電気により記録媒体99が搬送ベルト14の外面に静電吸着し、搬送ベルト14に対する記録媒体99のずれを防止するようになっている。なお、静電吸着装置10aを設ける代わりに、搬送ベルト14の外面側を粘着性としたり、ベルトガイド板10とは別体の静電力発生装置を搬送ベルト14に接触させてこの静電力発生装置により搬送ベルト14を帯電させたりして、記録媒体99を搬送ベルト14に粘着・吸着等させる構成としても良い。
洗浄機構16は、搬送ベルト14の外側であって駆動ローラ11とテンションローラ13との間に配置された洗浄液槽21と、洗浄液槽21内において駆動ローラ11に対して平行に設けられた洗浄ローラ22と、洗浄ローラ22を回転駆動する洗浄用駆動モータと、を備える。
洗浄液槽21は、上面が開口した箱状に設けられている。洗浄液槽21内には、洗浄液21aが貯留されている。洗浄液21aは主に水であるが、必要に応じて界面活性剤等のインクに対する洗浄力を向上させる成分が洗浄液21aに添加されていても良い。洗浄液槽21内には、洗浄ローラ22がその軸心周りに回転可能な状態で配置されている。洗浄ローラ22の一部が洗浄液槽21内の洗浄液21aに浸かり、洗浄ローラ22の洗浄液21aに浸かっていない部分が洗浄液槽21から出ている。洗浄ローラ22の洗浄液21aに浸かっていない部分の外周面は、画像記録領域よりも搬送方向下流側において更に望ましくは駆動ローラ11よりも搬送方向下流側において搬送ベルト14の全幅に渡って搬送ベルト14の外面に接触し、搬送ベルト14の外側から内側の向きに搬送ベルト14に対して圧接されている。この洗浄ローラ22はその外周面がブラシ状に設けられたブラシローラである。なお、洗浄ローラ22の軸心は、搬送ベルト14の幅方向に平行である。
また、洗浄液槽21内には、洗浄液21aの液面の高さを検知する液面センサ74が設けられており、液面センサ74によって洗浄ローラ22が洗浄液21aに浸かっているか否かを判定できるようになっている。また、洗浄液槽21の底には、ドレイン管75が連結されており、ドレイン管75に設けられたドレインコック76を開けることにより、洗浄液21aが洗浄液槽21から排出されるようになっている。また、洗浄液槽21内には、洗浄液槽21の底よりも高い位置に突出したオーバーフロー用管77が設けられており、洗浄液21aの液面がオーバーフロー用管77よりも高くなった場合に、洗浄液21aがオーバーフロー用管77を通じて排出されるようになっている。
搬送ベルト14を挟んで洗浄ローラ22に対向するバックアップ位置が空間とされ、搬送ベルト14の内面のうち洗浄ローラ22との圧接位置の反対側が無接触とされている。これにより、洗浄ローラ22と搬送ベルト14の間に生じる摩擦力を小さくすることができ、搬送ベルト14の搬送精度の低下を抑えることができる。
洗浄ローラ22には、洗浄用駆動モータが接続され、洗浄用駆動モータが洗浄ローラ22を回転させる。洗浄ローラ22の回転向きが搬送ベルト14と洗浄ローラ22との圧接位置における搬送ベルト14の搬送方向と同じとなるよう、洗浄用駆動モータの回転向きが設定されている。
洗浄用駆動モータは制御装置によりその回転速度が制御され、制御装置が洗浄用駆動モータの回転速度を制御することによって、洗浄ローラ22の回転速度が所定範囲に制御されている。
洗浄液除去機構17は、洗浄ローラ22よりも搬送方向下流側において搬送ベルト14から洗浄液を払拭することにより搬送ベルト14から洗浄液を除去する払拭機構30と、払拭機構30よりも搬送方向下流側において搬送ベルト14に接して搬送ベルト14から洗浄液を吸収することにより搬送ベルト14から洗浄液を除去する洗浄液吸収機構40と、を備える。
払拭機構30は、洗浄ローラ22よりも搬送方向下流側において搬送ベルト14の全幅に渡って搬送ベルト14の外面に接したワイパブレード31と、ワイパブレード31の下方に配置された洗浄液受け32と、を備える。
ワイパブレード31は、搬送ベルト14を挟んでテンションローラ13の反対側に配置され、搬送ベルト14の外側から内側に向かった向きに搬送ベルト14に対して圧接されている。搬送ベルト14が周回することによってワイパブレード31が搬送ベルト14に擦れるよう構成されており、搬送方向上流向きの摩擦力F2が搬送ベルト14とワイパブレード31との圧接位置で搬送ベルト14に対して作用する。洗浄液受け32は上方が開放した箱状に設けられている。
洗浄液吸収機構40は、ワイパブレード31よりも搬送方向下流側において搬送ベルト14の全幅に渡って搬送ベルト14の外面に接した洗浄液吸収ローラ41と、洗浄液吸収ローラ41の下方に配置された水槽42と、洗浄液吸収ローラ41に圧接された絞りローラ43と、洗浄液吸収ローラ41を回転駆動させる吸収用駆動モータ(図示略)と、を備える。
水槽42は、上面が開口した箱状に設けられ、搬送ベルト14の外側に配置されている。水槽42内には、水42aが貯留されている。
水槽42の上方には、洗浄液吸収ローラ41が駆動ローラ11に平行な状態で配置されている。この洗浄液吸収ローラ41はその軸心周りに回転可能に設けられ、洗浄液吸収ローラ41の軸心が搬送ベルト14の幅方向に平行である。洗浄液吸収ローラ41の下側の一部が水槽42内の水42aに浸かっている。洗浄液吸収ローラ41の水42aに浸かっていない部分の外周面が、搬送ベルト14の外面に接触し、搬送ベルト14の外側から内側の向きに搬送ベルト14に対して圧接されている。洗浄液吸収ローラ41はその外周面が多孔質(スポンジ状)に設けられている。
また、水槽42内には、水42aの液面の高さを検知する液面センサ61が設けられており、液面センサ61によって洗浄液吸収ローラ41が水42aに浸かっているか否かを判定できるようになっている。また、水槽42の底には、ドレイン管62が連結されており、ドレイン管62に設けられたドレインコック63を開けることにより、水42aが水槽42から排出されるようになっている。また、水槽42内には、水槽42の底よりも高い位置に突出したオーバーフロー用管64が設けられており、水42aの液面がオーバーフロー用管64よりも高くなった場合に、水42aがオーバーフロー用管64を通じて排出されるようになっている。
また、搬送ベルト14を挟んで洗浄液吸収ローラ41に対向するバックアップ位置が空間とされ、搬送ベルト14の内面のうち洗浄液吸収ローラ41との圧接位置の反対側が無接触とされている。これにより、洗浄液吸収ローラ41と搬送ベルト14の間に生じる摩擦力を小さくすることができ、搬送ベルト14の搬送精度の低下を抑えることができる。
洗浄液吸収ローラ41には、吸収用駆動モータが接続され、吸収用駆動モータが洗浄液吸収ローラ41を回転させる。洗浄液吸収ローラ41の回転向きが搬送ベルト14と洗浄液吸収ローラ41との圧接位置における搬送ベルト14の搬送方向と同じとなるよう、洗浄用駆動モータの回転向きが設定されている。
吸収用駆動モータは制御装置によりその回転速度が制御され、制御装置が吸収用駆動モータの回転速度を制御することによって、洗浄液吸収ローラ41の回転速度が所定範囲に制御されている。
水槽42内の水42aの水面近傍には、絞りローラ43が洗浄液吸収ローラ41に平行な状態で配置され、絞りローラ43の上側の一部又は絞りローラ43の全体が水42aから出ている。この絞りローラ43は、その軸心周りに回転可能に設けられ、洗浄液吸収ローラ41の外周面に圧接されている。絞りローラ43と洗浄液吸収ローラ41との圧接位置は水42aの水面から搬送ベルト14と洗浄液吸収ローラ41との圧接位置までの間であり、絞りローラ43と洗浄液吸収ローラ41との圧接位置よりも洗浄液吸収ローラ41の回転向き逆側に水42aの水面があり、絞りローラ43と洗浄液吸収ローラ41との圧接位置よりも洗浄液吸収ローラ41の回転向き側に搬送ベルト14と洗浄液吸収ローラ41との圧接位置がある。従って、洗浄液吸収ローラ41の外周面は、水42a、絞りローラ43、搬送ベルト14の順に接して、水42aに戻るよう周回する。
また、下ユニット71には、搬送ベルト14に対する洗浄ローラ22、洗浄液吸収ローラ41及びワイパブレード31の圧接を解除するための圧接解除レバー65が設けられている。圧接解除レバー65を図1の左上に回転させると、洗浄液槽21、水槽42及び洗浄液受け32とともに洗浄ローラ22、洗浄液吸収ローラ41及びワイパブレード31が下方に移動して、洗浄ローラ22、洗浄液吸収ローラ41及びワイパブレード31が搬送ベルト14から離れるようになっている。また、下ユニット71には、洗浄ローラ22、洗浄液吸収ローラ41及びワイパブレード31が搬送ベルト14から離れたことを検知するための圧接解除センサ66が設けられている。
搬送ベルト14の搬送速度と、洗浄ローラ22の外周の線速度と、洗浄液吸収ローラ41の外周の線速度との関係について説明する。
図2に示すように、洗浄ローラ22の外周の線速度V1が搬送ベルト14の搬送速度V0よりも速く、洗浄液吸収ローラ41の外周の線速度V3が搬送ベルト14の搬送速度V0よりも遅い。このような線速度V1、V3、搬送速度V0となるように駆動モータ15、洗浄用駆動モータ、吸収用駆動モータの回転速度が設定されている。制御装置が駆動モータ15、洗浄用駆動モータ及び吸収用駆動モータの回転速度をフィードバックしつつ駆動モータ15、洗浄用駆動モータ及び吸収用駆動モータの回転速度を制御することにより、このような速度関係に制御される。なお、駆動モータ15が断続的(間欠的)又は連続的に作動し、制御装置が駆動モータ15の作動・回転速度に合わせて洗浄用駆動モータ及び吸収用駆動モータの回転速度を制御することによって、上述のような速度関係に制御されても良い。逆に、洗浄用駆動モータ及び吸収用駆動モータが連続的に作動し、制御装置が洗浄用駆動モータ及び吸収用駆動モータの回転速度に合わせて駆動モータ15の回転速度を制御することによって、上述のような速度関係に制御されても良い。
洗浄ローラ22の外周の線速度V1が搬送ベルト14の搬送速度V0よりも速いため、搬送ベルト14の外面と洗浄ローラ22の外周面との間ですべりが生じ、搬送方向下流向きの摩擦力F1が搬送ベルト14と洗浄ローラ22との圧接位置で搬送ベルト14に対して作用する。また、洗浄液吸収ローラ41の外周の線速度V1が搬送ベルト14の搬送速度V0よりも遅いため、搬送ベルト14の外面と洗浄液吸収ローラ41の外周面との間ですべりが生じ、搬送方向上流向きの摩擦力F3が搬送ベルト14と洗浄ローラ22との圧接位置で搬送ベルト14に対して作用する。そして、洗浄ローラ22と搬送ベルト14との間の摩擦力F1は、ワイパブレード31と搬送ベルト14との間の摩擦力F2と、洗浄液吸収ローラ41と搬送ベルト14との間の摩擦力F3との和よりも小さくなるよう設定されている。
搬送ベルト14の材料は、該搬送ベルト14と洗浄ローラ22及び洗浄液吸収ローラ41との間の静止摩擦係数が0.2を越えるように、望ましくは0.3以上となるように設定されている。これにより、搬送ベルト14に付着したインク或いは洗浄液を効率良く、洗浄することができるとともに吸収することができる。
なお、図2においては、図面を把握しやすくするために図1に図示された一部の部材の図示を省略する。
一方、図3に示すような関係になっていても良い。図3に示すように、洗浄ローラ22の外周の線速度V1が搬送ベルト14の搬送速度V0よりも速く、洗浄液吸収ローラ41の外周の線速度V3が搬送ベルト14の搬送速度V0よりも速い。このような線速度V1、V3、搬送速度V0となるように駆動モータ15、洗浄用駆動モータ、吸収用駆動モータの回転速度が設定されている。制御装置が駆動モータ15、洗浄用駆動モータ及び吸収用駆動モータの回転速度をフィードバックしつつ駆動モータ15、洗浄用駆動モータ及び吸収用駆動モータの回転速度を制御することにより、このような速度関係に制御される。なお、駆動モータ15が断続的(間欠的)又は連続的に作動し、制御装置が駆動モータ15の作動・回転速度に合わせて洗浄用駆動モータ及び吸収用駆動モータの回転速度を制御することによって、上述のような速度関係に制御されても良い。逆に、洗浄用駆動モータ及び吸収用駆動モータが連続的に作動し、制御装置が洗浄用駆動モータ及び吸収用駆動モータの回転速度に合わせて駆動モータ15の回転速度を制御することによって、上述のような速度関係に制御されても良い。
洗浄ローラ22の外周の線速度V1が搬送ベルト14の搬送速度V0よりも速いため、搬送ベルト14の外面と洗浄ローラ22の外周面との間ですべりが生じ、搬送方向下流向きの摩擦力F1が搬送ベルト14と洗浄ローラ22との圧接位置で搬送ベルト14に対して作用する。また、洗浄液吸収ローラ41の外周の線速度V1が搬送ベルト14の搬送速度V0よりも速いため、搬送ベルト14の外面と洗浄液吸収ローラ41の外周面との間ですべりが生じ、搬送方向下流向きの摩擦力F3が搬送ベルト14と洗浄ローラ22との圧接位置で搬送ベルト14に対して作用する。そして、洗浄ローラ22と搬送ベルト14との間の摩擦力F1と、洗浄液吸収ローラ41と搬送ベルト14との間の摩擦力F3との和は、ワイパブレード31と搬送ベルト14との間の摩擦力F2よりも小さくなるよう設定されている。
なお、図3においては、図面を把握しやすくするために図1に図示された一部の部材の図示を省略する。
図2又は図3のように摩擦力が設定されていれば、画像記録領域において搬送ベルト14の張力を増加させる方向に摩擦力を働かせることができる。そのため、搬送ベルト14を弛ませずに張った状態に維持することができ、更には駆動モータ15の負荷トルクを小さくことができる。従って、搬送ベルト14の搬送精度の低下を抑えることができるとともに、駆動モータ15の出力が小さくとも搬送ベルト14を安定して周回させることができる。
ここで、搬送ベルト14と洗浄ローラ22との間の静止摩擦係数を測定する方法について説明する。図4は、静止摩擦係数を測定する方法について説明するための図面である。図4に示すように、搬送ベルト14を平坦で且つ水平な台に載置し、洗浄ローラ22と同一材料の洗浄部材81をその搬送ベルト14に載置する。洗浄部材81は直径80mmの円柱状に設けられたものであり、いったん水を洗浄部材81に含有させた後、洗浄部材81を放置することにより洗浄部材81から水を重力で切り、その洗浄部材81の底面を搬送ベルト14に載置する。そして、搬送ベルト14に重り82(例えば、1kg)を載せ、デジタルフォースゲージ83で洗浄部材81をゆっくり引き、洗浄部材81が動き出した時の最大荷重をデジタルフォースゲージ83で測定する。測定した最大荷重をF〔N〕とし、重り82及び洗浄部材81の総荷重をf〔N〕とした場合、静止摩擦係数はF/fとなる。重り82の荷重が洗浄部材81に対して十分大きい場合には、fを重り82の荷重としても良い。このような測定方法で静止摩擦係数が0.2を越えるように、搬送ベルト14及び洗浄ローラ22の材料を選定する。なお、搬送ベルト14と洗浄液吸収ローラ41との間の静止摩擦係数を測定する場合にも、洗浄液吸収ローラ41と同一材料の洗浄液吸収部材を準備して、同様に行う。
次に、画像記録装置1の動作について説明する。
ベルト式搬送装置2では、テンションローラ13とそれに付随される下ユニット71の自重によって搬送ベルト14に張力が加えられる。必要に応じてバネ72又は重りを用いてテンションローラ13及び下ユニット71の自重による負荷を増減させることによって、搬送ベルト14に加わる張力を調整することができる。
また、制御装置の制御によって駆動モータ15が所定回転量だけ作動して駆動ローラ11が回転すると、搬送ベルト14が所定量だけ搬送方向に移動し、その後駆動モータ15が停止する。この時、制御装置は駆動モータ15の回転速度も制御し、搬送ベルト14の搬送速度を所定値に制御する。このように駆動モータ15が作動と停止を繰り返すことにより、搬送ベルト14が搬送方向に間欠的に移動して周回し、搬送ベルト14の移動にあわせて、記録媒体99が従動ローラ12から駆動ローラ11に向かって間欠的に搬送される。
駆動モータ15の作動と停止にあわせて、画像記録ユニット3ではキャリッジ5がガイド部材4に沿って主走査方向に移動する。駆動モータ15が作動している時には、キャリッジ5が停止し、駆動モータ15が停止している時に、キャリッジ5がガイド部材4に沿って移動する。キャリッジ5の移動にあわせて記録ヘッド6が記録媒体99の上方を主走査方向に走査しながら、インクを吐出口から記録媒体99に向けて吐出する。
具体的には、搬送ベルト14が移動を停止して記録媒体99を静止させた状態で、記録ヘッド6が主走査方向の往路方向に走査しながら記録媒体99に向けてインクを吐出し、画像記録を行う。記録ヘッド6の往路方向の走査が完了すると、搬送ベルト14が搬送方向に移動することにより記録媒体99を搬送して静止させる。そして、記録ヘッド6が復路方向に走査しながら同様にインクを吐出してヘッド幅の画像記録を行う。記録ヘッド6の復路方向への走査が完了すると、搬送ベルト14が再度移動して記録媒体99を搬送して静止させる。これを繰り返すことにより、記録媒体99上に画像が記録される。
また、洗浄用駆動モータ及び洗浄液吸収用駆動モータは、制御装置により所定の回転速度範囲に制御され、画像記録装置1が記録動作を行っている間、連続して作動している。搬送ベルト14の移動時と停止時で、洗浄ローラ22及び洗浄液吸収ローラ41の外周の線速度との相対速度は変化するが、本発明の設定条件であればインク及び洗浄液が完全に洗浄、吸収される。
前述したように、駆動ローラ11が駆動モータ15によって回転させられると搬送ベルト14が間欠的に周回動作を行うが、搬送ベルト14が洗浄ローラ22、ワイパブレード31、洗浄液吸収ローラ41の順に圧接するよう周回する。
洗浄機構16では、搬送ベルト14の周回の際に、洗浄ローラ22が洗浄用駆動モータによって回転させられ、洗浄液槽21内の洗浄液21aを吸収した洗浄ローラ22が搬送ベルト14との圧接位置において搬送ベルト14から反力を受けて、吸収された洗浄液が洗浄ローラ22の表面に浮き出た状態になる。そして、この洗浄ローラ22の表面に浮き出た洗浄液が搬送ベルト14の表面に付着したインクを溶解し拡散させる。また、洗浄ローラ22の外周の線速度V1が搬送ベルト14の搬送速度V0よりも速いので、洗浄ローラ22の外周面と搬送ベルト14との間にはすべりが生じ、そのため洗浄ローラ22の外周面により搬送ベルト14からインクを擦り落とすよう作用する。更には、洗浄ローラ22の外周面がブラシ状に設けられているので、搬送ベルト14の表面に付着したインクを効率よく洗い落とすことができる。
払拭機構30では、搬送ベルト14が周回移動することによって、搬送ベルト14がワイパブレード31に擦れて、搬送ベルト14に付着した洗浄液がワイパブレード31によって拭い取られる。搬送ベルト14から払拭された洗浄液は、洗浄液受け32に貯留される。
洗浄液吸収機構40では、搬送ベルト14の周回の際に、洗浄液吸収ローラ41が洗浄液吸収用駆動モータによって回転させられ、洗浄液吸収ローラ41の外周面が洗浄液吸収ローラ41の外周面は搬送ベルト14、水42a、絞りローラ43の順に接する。そして、洗浄液吸収ローラ41は、搬送ベルト14に付着した洗浄液を搬送ベルト14との圧接位置において吸収する。搬送ベルト14から洗浄液を吸収した洗浄液吸収ローラ41が水槽42内の水42aに浸され、インクを含んだ洗浄液が洗浄液吸収ローラ41から水42aに拡散する。水42aから出てきた洗浄液吸収ローラ41が絞りローラ43に圧接されることによって、洗浄液吸収ローラ41に吸収された水等が絞り出される。
以上のように、本実施の形態によれば、搬送ベルト14が洗浄ローラ22により洗浄液で洗浄され、搬送ベルト14に洗浄液が付着するが、搬送ベルト14の洗浄液が搬送方向下流側においてワイパブレード31によって拭い取られ、更に下流側の洗浄液吸収ローラ41に吸収される。そのため、搬送ベルト14からインクを確実に除去することができ、更には搬送ベルト14にも洗浄液が残留しない。このように搬送ベルト14を効率よく洗浄できるから、搬送ベルト14に対して洗浄ローラ22、ワイパブレード31及び洗浄液吸収ローラ41を押し当てる力を弱めることができ、搬送ベルト14の搬送精度に悪影響を与えない。
また、搬送ベルト14を効率よく洗浄できるから、搬送ベルト14に対して洗浄ローラ22、ワイパブレード31及び洗浄液吸収ローラ41を押し当てる力を弱めることができ、生ずる摩擦力を小さくすることができる。そのため、搬送ベルト14をより摩擦係数の高いものとすることができ、記録媒体99の摩擦係数が低くても搬送ベルト14で搬送することができる。
また、ワイパブレード31及び洗浄液吸収ローラ41で搬送ベルト14の洗浄液を除去するので、洗浄ローラ22で洗浄液を吸収・除去する必要がなくなるから、洗浄ローラ22を多機能の材料としなくても済み、本実施形態のように洗浄ローラ22をブラシローラとすることができる。そのため、洗浄ローラ22のコストダウンを図ることができ、洗浄ローラ22によって搬送ベルト14からインクを効率よく洗い落とすことができる。
また、搬送ベルト14に付着した洗浄液をワイパブレード31で殆ど拭い取ることができるので、ワイパブレード31の下流側にある洗浄液吸収ローラ41を吸収力の小さいものとすることができる。そのため、洗浄液吸収ローラ41のコストダウンを図ることができるる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態では、シリアル式のインクジェットプリンタである画像記録装置1に本発明を適用したが、ラインヘッド式のインクジェットプリンタである画像記録装置に適用しても良い。ラインヘッド式のインクジェットプリンタの場合、図1の画像記録ユニット3の代わりに、ライン型記録ヘッドが画像記録領域の上方に配設し、ライン型記録ヘッドの下面を画像記録領域の上方において記録媒体99、搬送ベルト14に対向させ、ライン型記録ヘッドを搬送ベルト14の幅方向に長尺に設け、このようなライン型記録ヘッドを複数個平行となるように配列させる。ライン型記録ヘッドの下面には、インクを吐出するための複数の吐出口が搬送ベルト14の幅方向に一列に配列されて形成されている。
また、回転する洗浄ローラ22の代わりに、固定された洗浄部材を搬送ベルト14に圧接させるように設けても良い。この場合、洗浄部材には洗浄液が含有している。このような洗浄部材を設けると、搬送ベルト14の周回に伴って洗浄部材が搬送ベルトに対して相対的に摺動し、洗浄部材に含有した洗浄液で搬送ベルト14が洗浄される。
また、回転する洗浄液吸収ローラ41の代わりに、固定された吸収部材を搬送ベルト14に圧接させるように設けても良い。この場合、吸収部材はスポンジのような多孔質材であることが望ましい。このような吸収部材を設けると、搬送ベルト14の周回に伴って吸収部材が搬送ベルトに対して相対的に摺動し、搬送ベルト14に付着した洗浄液が吸収部材に吸収される。また、この場合、搬送ベルト14に付着した洗浄液をワイパブレード31で拭い取ることができるので、洗浄部材の交換頻度を減らすことができる。
本発明を適用した実施形態における画像記録装置1の側面図である。 搬送ベルト14に作用する摩擦力F1〜F3の向きと、搬送ベルト14の搬送方向と、洗浄ローラ22の回転向きと、洗浄液吸収ローラ41の回転向きとを矢印で示した図面である。 搬送ベルト14に作用する摩擦力F1〜F3の向きと、搬送ベルト14の搬送方向と、洗浄ローラ22の回転向きと、洗浄液吸収ローラ41の回転向きとを矢印で示した図面である。 静止摩擦係数を測定するための方法を説明するための図面である。
符号の説明
1 画像記録装置
2 ベルト式搬送装置
6 記録ヘッド
14 搬送ベルト
16 洗浄機構
22 洗浄ローラ(洗浄部材)
17 洗浄液除去機構
30 払拭機構
31 ワイパブレード
40 洗浄液吸収機構
41 洗浄液吸収ローラ(吸収部材)

Claims (10)

  1. 記録媒体を搬送ベルトにより搬送するベルト式搬送装置において、
    前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、洗浄液で前記搬送ベルトを洗浄する洗浄部材と、
    前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに付着した洗浄液を除去する洗浄液除去機構と、
    を備え、
    前記洗浄部材が前記搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられた洗浄ローラであり、
    前記洗浄ローラの外周面が前記搬送ベルトに圧接され、
    前記洗浄ローラの回転向きが前記搬送ベルトと前記洗浄ローラとの圧接位置における前記搬送ベルトの搬送方向と同じとなるよう前記洗浄ローラが回転し、
    前記洗浄ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きく設定され、
    前記洗浄液除去機構が、
    前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を拭い取るワイパブレードと、
    前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を吸収する吸収部材と、を備え
    前記洗浄ローラと前記搬送ベルトとの圧接位置における摩擦力が、前記搬送ベルトと前記吸収部材との圧接位置における摩擦力と、前記搬送ベルトと前記ワイパブレードとの圧接位置における摩擦力との和よりも小さいことを特徴とするベルト式搬送装置。
  2. 記録媒体を搬送ベルトにより搬送するベルト式搬送装置において、
    前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、洗浄液で前記搬送ベルトを洗浄する洗浄部材と、
    前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに付着した洗浄液を除去する洗浄液除去機構と、
    を備え、
    前記洗浄部材が前記搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられた洗浄ローラであり、
    前記洗浄ローラの外周面が前記搬送ベルトに圧接され、
    前記洗浄ローラの回転向きが前記搬送ベルトと前記洗浄ローラとの圧接位置における前記搬送ベルトの搬送方向と同じとなるよう前記洗浄ローラが回転し、
    前記洗浄ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きく設定され、
    前記洗浄液除去機構が、
    前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を拭い取るワイパブレードと、
    前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を吸収する吸収部材と、を備え、
    前記吸収部材が前記搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられた吸収ローラであり、
    前記吸収ローラの外周面が前記搬送ベルトに圧接され、
    前記吸収ローラの回転向きが前記搬送ベルトと前記吸収ローラとの圧接位置における前記搬送ベルトの搬送方向と同じとなるよう前記吸収ローラが回転し、
    前記吸収ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも小さく設定され、
    前記洗浄ローラと前記搬送ベルトとの圧接位置における摩擦力が、前記搬送ベルトと前記吸収ローラとの圧接位置における摩擦力と、前記搬送ベルトと前記ワイパブレードとの圧接位置における摩擦力との和よりも小さいことを特徴とするベルト式搬送装置。
  3. 記録媒体を搬送ベルトにより搬送するベルト式搬送装置において、
    前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、洗浄液で前記搬送ベルトを洗浄する洗浄部材と、
    前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに付着した洗浄液を除去する洗浄液除去機構と、
    を備え、
    前記洗浄部材が前記搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられた洗浄ローラであり、
    前記洗浄ローラの外周面が前記搬送ベルトに圧接され、
    前記洗浄ローラの回転向きが前記搬送ベルトと前記洗浄ローラとの圧接位置における前記搬送ベルトの搬送方向と同じとなるよう前記洗浄ローラが回転し、
    前記洗浄ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きく設定され、
    前記洗浄液除去機構が、
    前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を拭い取るワイパブレードと、
    前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに圧接可能に設けられ、前記搬送ベルトから洗浄液を吸収する吸収部材と、を備え、
    前記吸収部材が前記搬送ベルトの幅方向に平行な軸心周りに回転可能に設けられた吸収ローラであり、
    前記吸収ローラの外周面が前記搬送ベルトに圧接され、
    前記吸収ローラの回転向きが前記搬送ベルトと前記吸収ローラとの圧接位置における前記搬送ベルトの搬送方向と同じとなるよう前記吸収ローラが回転し、
    前記吸収ローラの外周面における線速度が搬送時における前記搬送ベルトの搬送速度よりも大きく設定され、
    前記洗浄ローラと前記搬送ベルトとの圧接位置における摩擦力と、前記搬送ベルトと前記吸収ローラとの圧接位置における摩擦力との和が、前記搬送ベルトと前記ワイパブレードとの圧接位置における摩擦力よりも小さいことを特徴とするベルト式搬送装置。
  4. 前記搬送ベルトのうち前記洗浄部材との圧接位置の反対側が無接触とされていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のベルト式搬送装置。
  5. 前記洗浄部材と前記搬送ベルトとの静止摩擦係数が0.2を越えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のベルト式搬送装置。
  6. 前記吸収部材が前記ワイパブレードよりも前記搬送ベルトの搬送方向下流側において前記搬送ベルトに対して圧接可能に設けられていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のベルト式搬送装置。
  7. 前記吸収部材と前記搬送ベルトとの静止摩擦係数が0.2を越えることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のベルト式搬送装置。
  8. 前記搬送ベルトのうち前記吸収部材との圧接位置の反対側が無接触とされていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のベルト式搬送装置。
  9. 前記洗浄ローラの外周面がブラシ状に設けられていることを特徴とする請求項からの何れか一項に記載のベルト式搬送装置。
  10. 請求項1からの何れか一項に記載のベルト式搬送装置と、
    前記洗浄部材よりも前記搬送ベルトの搬送方向上流側において記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、を備えることを特徴とする画像記録装置。
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