JP4249097B2

JP4249097B2 - パンツ型使い捨ておむつ

Info

Publication number: JP4249097B2
Application number: JP2004190932A
Authority: JP
Inventors: 幸子中澤
Original assignee: Oji Nepia Co Ltd; Oji Holdings Corp; Oji Paper Co Ltd
Current assignee: New Oji Paper Co Ltd; Oji Nepia Co Ltd; Oji Holdings Corp
Priority date: 2004-06-29
Filing date: 2004-06-29
Publication date: 2009-04-02
Anticipated expiration: 2024-06-29
Also published as: JP2006006780A

Description

本発明は、パンツ型使い捨ておむつに関するものである。さらに詳しくは、本発明は、いかなる体形の着用者であっても良好にフィットするパンツ型使い捨ておむつに関するものである。

使い捨ておむつは、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体から基本的に形成されており、着用時に排泄された尿等の排泄物を液透過性の表面シートを介して吸収体に保持し、液不透過性の裏面シートにより、排泄物がおむつの外に漏れ出すのを防ぐ構造になっている。そして、その用途に応じて好適に使用できるように展開型、パンツ型等、様々な形態のものが提案されており、乳幼児を始めとして成人失禁者まで広く使用されている。

パンツ型使い捨ておむつは、一般に、前身頃と後身頃を股下部を介して折り畳んで重ね合せ、前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部を接合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部を形成し、さらに、おむつを着用者の身体にフィットさせるためにウエスト周り開口部と脚周り開口部に沿って伸縮弾性体を配置して形成されてれている。

このようなパンツ型使い捨ておむつは、形成されるウエスト周り開口部と脚周り開口部の大きさが一定であるため、全ての着用者にフィットするものではなく、着用者の体形によってウエスト周りと脚周りの何れかの開口部が大き過ぎたり小さ過ぎたりする不具合を生じており、開口部が小さ過ぎると、開口部に配置した伸縮弾性体の締付けにより、着用者の肌に跡が付き、傷付いたり、かぶれるという問題を生じ、また、開口部が大き過ぎると、開口部から排泄物が漏れ出すという問題を生じていた。特に、着用者の動きの影響を受け易い脚周り開口部において、これらの問題は著しいものであった。

このような問題を改善するために、パンツ型使い捨ておむつの胴周り側縁部において、ウエスト周り開口部と脚周り開口部に沿って伸縮性の止着テープを取付け、各開口部に生じた弛みを締め付けて着用者にフィットさせるようにしたもの（特許文献１）、また、パンツ型使い捨ておむつの胴周り側縁部において、脚周り開口部からウエスト周り開口部近傍にかけて、あるいは、脚周り開口部からウエスト周り開口部に達するスリットを形成し、スリット部分を着脱可能な連結部材で連結して、おむつを着用者にフィットさせるようにしたもの（特許文献２、特許文献３）、さらに、パンツ型使い捨ておむつの胴周り側縁部において、脚周り開口部にスリットを形成して、おむつを着用者に必要以上に締め付けることがないようにしたもの（特許文献４）等が開示されている。
実開平５−３９５３１号公報実開平６−６５４０９号公報実開平６−６６６５３号公報特開平８−３８５４６号公報

しかしながら、胴周り側縁部に伸縮性の止着テープを取付けたおむつの場合、おむつを締め付ける場合に重なり部分が形成されるため、着用感が悪くなってしまう。また、胴周り側縁部にスリットを形成し、連結部材で連結したおむつの場合、大量の排泄物が排泄された場合にスリットから漏れ出してしまい、また、着用中に連結部材が外れた場合には、おむつとしての機能が失われてしまう可能性がある。さらに、側縁部において脚周り開口部にスリットを形成したおむつの場合、脚周り開口部の締付けが弱いため、着用者の体形によっては、スリットから排泄物が漏れ出してしまう可能性がある。

本発明は、上記従来のパンツ型使い捨ておむつの有する問題点を克服し、いかなる体形の着用者であっても良好にフィットし、着用者の肌を傷付けたり、かぶれたりすることがなく、さらに、脚周り開口部からの漏れ防止効果を改善したパンツ型使い捨ておむつを提供するものである。

上記従来のパンツ型使い捨ておむつの有する問題点を解決するための本発明は、以下の各発明を包含する。

（１）前身頃と、後身頃と、これら両身頃の間に位置する股下部とを有してなり、前記前身頃と後身頃を股下部で折り畳んで重ね合せ、前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部を接合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部を形成し、各開口部に沿ってウエスト周り伸縮弾性体と脚周り伸縮弾性体を配置したパンツ型使い捨ておむつにおいて、
前記前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部は、前記脚周り開口部から所定長さの領域が、その他の領域を接合している接合部よりも接合強度が強い複数の接合部によって接合されており、該複数の接合強度が強い接合部に隣接しておむつのサイズを表示する手段が配置されていて、脚周り開口部側の接合強度が強い接合部を引き裂いて着用者の脚周りに適合したサイズの脚周り開口部を形成して使用できることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。

（２）前記脚周り伸縮弾性体が複数本の伸縮弾性部材からなり、それらの複数の伸縮弾性部材のうちの１本以上が前記接合強度が強い接合部又はその近傍に先端部が位置するように配置されていることを特徴とする（１）項記載のパンツ型使い捨ておむつ。

（３）前記脚周り開口部から所定長さの領域は、前記両側縁部の長手方向に１０〜４０ｍｍの間隔で複数の接合強度の強い接合部を形成するように接合されていることを特徴とする（１）項又は（２）項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。

（４）前記複数の接合強度の強い接合部の間に接合強度がより低い接合部が配置されていることを特徴とする（３）項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。

（５）前記脚周り開口部から所定長さの領域の接合強度の強い接合部を含む長手方向両側縁部の剥離強度が６．５〜３５．０Ｎ／２５ｍｍであることを特徴とする（１）項〜（４）項のいずれか１項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。

（６）前記前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部を接合している接合部の幅寸法が３〜２０ｍｍであることを特徴とする（１）項〜（５）項のいずれか１項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。

（７）前記前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部を接合している接合部が、長手方向に間隔をおいて平行に配置されている複数の線状乃至帯状接合部であることを特徴とする（１）項〜（６）項のいずれか１項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。

（８）前記長手方向両側縁部を接合している接合部が、前記前身頃と後身頃の両側縁部をヒートシール処理して形成されており、且つ、前記接合強度が強い接合部と接合強度が弱い接合部がヒートシールパターンを変更することによって形成されていることを特徴とする（１）項〜（７）項のいずれか１項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。

本発明のパンツ型使い捨ておむつは、前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部がヒートシール処理等により接合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部が形成されており、且つ、長手方向両側縁部の全長の１／２より脚周り開口部側の脚周り開口部から所定長さの領域が、長手方向両側縁部の他の領域を接合している接合部よりも接合強度が強い接合部によって接合されていることを特徴とするものである。

このような長手方向両側縁部の脚開口部側を接合強度の強い接合部によって接合されている構成を有する本発明のパンツ型使い捨ておむつは、脚周りの大きな着用者に対しても、脚周り開口部側の接合強度が強い部分を脚周り開口端部から必要な長さだけ手で引裂いて広げることにより着用者の脚周りに適合した大きさの脚周り開口部を形成することができ、しかも、引き裂き広げた状態で脚周り開口部が着用者の脚周りを十分に締めつける機能を有しているため、フィット性が良く、脚周り開口部からの排泄物の漏れを防止する機能も十分に備えている。

本発明の場合、脚周り開口部に配置する伸縮弾性体を複数本の伸縮弾性部材で形成し、少なくとも１本の伸縮弾性部材を接合強度が強い接合部又はその近傍に先端部が位置するように配置することが好ましい。
このように接合強度が強い接合部近傍に伸縮弾性部材の先端部が位置するように配置して脚周り伸縮弾性体による締めつけ機能を付与することにより、脚周り開口部を引き裂いて脚周り開口部を広げた場合にも脚周り開口部のフィット性を良好な状態に維持できることとなり、本発明の効果をより高めることが可能となる。

以下、図面を参照して、本発明のパンツ型使い捨ておむつのを具体的に説明するが、勿論、本発明はこれらによって何等限定されるものではない。

図１は、本発明のパンツ型使い捨ておむつを組み立てた状態を示す斜視図である。図１において、パンツ型使い捨ておむつ１は、前身頃２と、後身頃３と、これら両身頃の間に位置する股下部４とを有しており、前身頃２と後身頃３を股下部４で折り畳んで重ね合わせ、前身頃２と後身頃３の相対する長手方向両側縁部を互いに離間して平行に形成されているおむつの幅方向に長い線状乃至帯状の接合部５によって接合してウエスト周り開口部６と一対の脚周り開口部７を形成し、各開口部に沿ってウエスト周り伸縮弾性体８と脚周り伸縮弾性体９を配置し、さらに、胴周りにも胴周り伸縮弾性体１０を配置して形成されている。

また、脚周り開口部７側の領域には、ウエスト周り開口部側の領域を接合している接合部５より接合強度が強い複数の線状接合部１１が一定間隔で形成されると共に、隣接する接合強度が強い接合部１１との間には接合部１１よりも接合強度が弱い点線状の接合部１２が形成されている。
さらに、脚周り伸縮弾性体９は、複数本の伸縮弾性部材９’，９’…からなり、各伸縮弾性部材９’が股下部４から各接合強度が強い接合部１１の近傍で、そのウエスト周り開口部６側の位置に先端部が位置するように配置されている。

このような構成を有する本発明のパンツ型使い捨ておむつは、脚周りの大きさが異なる着用者であっても、接合部の脚周り開口部側の接合強度が強い接合部１１部分を手で開口部側から順次引裂いて着用者の脚周りに適合した脚周り開口部を形成することができ、さらに、股下部から接合強度が強い接合部１１近傍にかけて配置した伸縮弾性部材からなる脚周り伸縮弾性体の作用により引き裂き拡張した後の脚周り開口部が着用者の脚周りを締め付けることとなり、脚周り開口部を着用者の脚周りに無理なく良好にフィットさせることが可能であり、且つ、脚周り開口部からの排泄物の漏れを防止することができる。

図２〜図５は、本発明のパンツ型使い捨ておむつの長手方向両側縁部を接合している接合部の形状及び配置状態を示す拡大平面図である。
図２〜図５において、接合部５、接合部１１及び接合部１２は、いずれもおむつの幅方向に長い複数の線状の接合パターンにより形成されており、図２では、脚周り開口部７側に一定間隔で形成された各接合強度が強い接合部１１の間に複数本の点線状の接合強度が弱い接合部１２が形成されており、図３では、脚周り開口部７側に一定間隔で形成された各接合強度が強い接合部１１の間に１本の細線状の接合パターンからなる接合強度が弱い接合部１２が形成されている。

また、図４では、２本の平行線状の接合線パターンからなる接合強度が強い接合部１１が一定間隔で形成されており、さらに、図５では、線状の接合パターンからなる接合強度が強い接合部１１が一定間隔で形成されると共に、接合強度が強い接合部１１に隣接しておむつのサイズを示す表示１３が形成されている。

なお、図４及び図５では、脚周り開口部側の両側縁部に接合強度が強い接合部１１のみが形成され、接合強度が弱い接合部（１２）が形成されていない例を示したが、隣接する接合強度が強い接合部１１の間に接合強度が弱い接合部（１２）が形成されていても良い。隣接する接合強度が強い接合部の間に接合強度が弱い接合部を形成することにより、装着時に脚周り開口部において前後身頃の側縁部が離間することがなくなるため、装着時の見栄えが良くなり好ましい。

本発明において、隣接する接合強度が強い接合部１１間の間隔は１０〜４０ｍｍであることが好ましい。隣接する接合強度が強い接合部間の間隔が１０ｍｍ未満になると、接合強度が強い接合部の間隔が密になり過ぎるため、使用済みのパンツ型使い捨ておむつを両側縁部で引き剥がして着用者から外す場合に引き剥がし難くなる。また、接合強度が強い接合部間の長さが４０ｍｍを超えて長くなると、接合強度が強い接合部によって形成される脚周り開口部のサイズの違いが大きくなるため、すべての着用者に適合させることができなくなる。

また、本発明において、接合部の接合強度が強い接合部を含む長手方向両側縁部の剥離強度は６．５〜３５．０Ｎ／２５ｍｍであることが好ましい。剥離強度が６．５／Ｎ２５ｍｍ未満になると、接合部の接合強度が低くなり、おむつ装着時に接合部が剥離してしまう可能性がある。また、剥離強度が３５．０Ｎ／２５ｍｍを超えて大きくなると、接合強度が高くなり過ぎるため、使用済みのおむつを接合部で引き剥がして着用者から外す場合に引き剥がし難くなる。

なお、上記剥離強度は、図６に示すように、パンツ型使い捨ておむつ１の前身頃２と後身頃３と接合部５を含む部分を２５ｍｍの幅で切り取り、前身頃２と後身頃３をそれぞれチャックに取付け、テンシロン引張り試験機により２００ｍｍ／ｍｉｎの速度で矢印の方向に引張って測定した１８０°剥離試験の測定値である。

さらに、本発明において、各接合部の幅寸法（図２においてｄで示す部分）は３〜２０ｍｍであることが好ましい。接合部の幅寸法が３ｍｍ未満になると、特に接合部５の強度が低くなり、おむつ装着時に接合部が剥離してしまう可能性がある。また、各接合部の幅寸法が２０ｍｍを超えて広くなると、使用済みのおむつを各接合部で引き剥がす場合に引き剥がし難くなるし、さらに、おむつを装着した上に衣類を装着する場合に、両側縁部が剛直化して衣類が引っ掛かり、装着し難くなる。

また、本発明において、両側縁部における各接合部は、前身頃と後身頃の両側縁部を合わせてヒートシール処理して形成することができる。すなわち、前身頃と後身頃の両側縁部を合掌型に重ね合わせ、加圧溶融もしくは超音波溶融を各々単独で行なうか、あるいはこれらを組合せて接合して形成することができる。

また、各接合部を形成するヒートシールパターンは、図１〜図５に示すように、おむつの幅方向に長い線状のパターンとすることが好ましい。このような線状のヒートシールパターンを形成することにより、各接合部に適度の強度を付与することができるため、おむつ着用時に接合部が剥離することがなく、また、使用済みのおむつを外す場合には接合部を手で容易に引き剥がすことができる。さらに、ヒートシールパターンの長さ、太さ、形状等を変えることにより、接合強度が強い接合部と接合強度が弱い接合部を容易に形成することができる。

図１〜図５には、使い捨ておむつの両側縁部における各接合部の形状、配置状態として、両側縁部の長手方向に所定間隔で複数の線状乃至帯状のヒートシール部を平行に配置したパターンを示したが、各接合部の形状、配置状態はこれらのパターンに限定されるものではなく、パンツ型使い捨ておむつの前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部における脚周り開口部から所定長さの領域をその他の領域よりも接合強度の強い接合部となるように接合でき、それによって、脚周り開口部側の接合強度が強い部分を脚周り開口部から必要な長さだけ手で引裂いて広げることにより着用者の脚周りに適合した大きさの脚周り開口部を形成することができるような接合部である限り、各接合部の形状、配置状態に特に制限はない。

本発明のパンツ型使い捨ておむつは、前身頃と、後身頃と、これら両身頃の間に位置する股下部とを有するパンツを形成する部材をその股下部を介して折り畳んで重ね合わせ、前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部を接合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部を形成し、各開口部に沿ってウエスト周り伸縮弾性体と脚周り伸縮弾性体を配置して形成される。

具体的には、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸収体とからなるいわゆる一体型のおむつを用い、これをトップシートを内側にして折り畳み、前後身頃の両側縁部を接合してパンツ型使い捨ておむつを形成することができる。
あるいは、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸収体とからなる吸収性本体と、吸収性本体が接合され、これを着用者に当てて保持する外装部材とからなるいわゆるツーピース型のおむつを用い、これを吸収性本体を内側にして折り畳み、外装部材の前後身頃の両側縁部を接合してパンツ型使い捨ておむつを形成することもできる。

本発明において、液透過性のトップシートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維等からなる不織布に親水化処理を施したものが用いられる。

本発明において、液不透過性のバックシートとしては、微孔を設けたポリエチレンシート、あるいは熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸したシートのような透湿性のある液体不透過性のシートが用いられる。このようなシートを用いると、ムレが改善されるため快適な着用感が得られる。さらに、このようなシートの外側に不織布からなるカバーシートを貼り合わせた積層構造のシートを用いることもできる。

本発明において、吸収体としては、通常の使いすておむつのような吸収性物品に使用されるものであればいずれも使用することができる。すなわち、綿状パルプと高吸収性ポリマーを併用したもの、さらに熱融着繊維を加えたもの等を使用することができ、全体をティッシュのような親水性シートで包まれているものが好ましい。その他、親水性シートの片面に高吸収性ポリマーの層を設けたもの、２枚の親水性シートの間に高吸収性ポリマーを挟持したもの等のシート状の吸収体も使用することができる。また、吸収体の形状は、砂時計型であっても矩形であっても良い。

本発明において、外装部材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維からなる不織布を用いることができる。外装部材は、１層の不織布で形成しても良く、あるいは２層以上の不織布を積層して形成しても良い。

本発明において、ウエスト周り開口部、脚周り開口部及び胴周り部に配置される伸縮弾性体としては、天然系、合成系のウレタン糸、糸ゴム、平ゴム等の通常の使いすておむつに使用される伸縮弾性部材をそのまま使用することができ、これらの伸縮弾性部材を伸長状態で配置し、ホットメルト接着剤などにより接着固定される。

本発明のパンツ型使い捨ておむつは、前身頃と後身頃をその長手方向両側縁部に沿って形成された接合部により接合されて形成されており、且つ、接合部は、その全長の１／２より脚周り開口部側に、複数の接合強度が強い部分が形成されている。そのため、脚周りの大きさが異なる着用者であっても、接合部の脚周り開口部側の接合強度が強い部分を手で引裂いて着用者の脚周りに適合した脚周り開口部を形成することができるため、着用者の肌を傷付けたり、かぶれたりすることがなく、脚周りに良好にフィットさせることが可能であり、さらに、脚周り開口部からの排泄物の漏れを防止することができるため、乳幼児を始めとして成人失禁者用のパンツ型使い捨ておむつとして有用である。

本発明のパンツ型使い捨ておむつを組み立てた状態を示す斜視図である。本発明のパンツ型使い捨ておむつの接合部の状態を示す拡大図である。本発明のパンツ型使い捨ておむつの接合部の状態を示す拡大図である。本発明のパンツ型使い捨ておむつの接合部の状態を示す拡大図である。本発明のパンツ型使い捨ておむつの接合部の状態を示す拡大図である。本発明のパンツ型使い捨ておむつの接合部の剥離強度の測定方法を示す説明図である。

符号の説明

１：パンツ型使い捨ておむつ
２：前身頃
３：後身頃
４：股下部
５：接合部
６：ウエスト周り開口部
７：脚周り開口部
８：ウエスト周り伸縮弾性体
９：脚周り伸縮弾性体
９’：伸縮弾性部材
１０：胴周り伸縮弾性体
１１：接合強度が強い接合部
１２：接合強度が弱い接合部
１３：おむつのサイズを示す表示
ｄ：接合部の幅寸法

Claims

前身頃と、後身頃と、これら両身頃の間に位置する股下部とを有してなり、前記前身頃と後身頃を股下部で折り畳んで重ね合せ、前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部を接合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部を形成し、各開口部に沿ってウエスト周り伸縮弾性体と脚周り伸縮弾性体を配置したパンツ型使い捨ておむつにおいて、
前記前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部は、前記脚周り開口部から所定長さの領域が、その他の領域を接合している接合部よりも接合強度が強い複数の接合部によって接合されており、該複数の接合強度が強い接合部に隣接しておむつのサイズを表示する手段が配置されていて、脚周り開口部側の接合強度が強い接合部を引き裂いて着用者の脚周りに適合したサイズの脚周り開口部を形成して使用できることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
前記脚周り伸縮弾性体が複数本の伸縮弾性部材からなり、それらの複数の伸縮弾性部材のうちの１本以上が前記接合強度が強い接合部又はその近傍に先端部が位置するように配置されていることを特徴とする請求項１記載のパンツ型使い捨ておむつ。
前記脚周り開口部から所定長さの領域は、前記両側縁部の長手方向に１０〜４０ｍｍの間隔で複数の接合強度の強い接合部を形成するように接合されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
前記複数の接合強度の強い接合部の間に接合強度がより低い接合部が形成されていることを特徴とする請求項３に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
前記脚周り開口部から所定長さの領域の接合強度の強い接合部を含む長手方向両側縁部の剥離強度が６．５〜３５．０Ｎ／２５ｍｍであることを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれか１項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
前記前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部を接合している接合部の幅寸法が３〜２０ｍｍであることを特徴とする請求項１〜請求項５のいずれか１項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
前記前身頃と後身頃の相対する長手方向両側縁部を接合している接合部が、長手方向に間隔をおいて平行に配置されている複数の線状乃至帯状接合部であることを特徴とする請求項１〜請求項６のいずれか１項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
前記長手方向両側縁部を接合している接合部が、前記前身頃と後身頃の両側縁部をヒートシール処理して形成されており、且つ、前記接合強度が強い接合部と接合強度が弱い接合部がヒートシールパターンを変更することによって形成されていることを特徴とする請求項１〜請求項７のいずれか１項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。