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JP4054705B2 - 化粧料 - Google Patents

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JP4054705B2
JP4054705B2 JP2003096610A JP2003096610A JP4054705B2 JP 4054705 B2 JP4054705 B2 JP 4054705B2 JP 2003096610 A JP2003096610 A JP 2003096610A JP 2003096610 A JP2003096610 A JP 2003096610A JP 4054705 B2 JP4054705 B2 JP 4054705B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧持続性に優れ、さっぱり感、肌馴染みが良好で、滑らかな伸び広がりを有し、経時安定性に優れた化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、化粧料に対しては様々な機能が求められ、それらを具現化し、さらに向上するために種々検討が行われている。
市場ニーズの一例として、長時間化粧直しができない場合であっても、日焼け止め効果や保湿効果、メイクアップ効果等が消失しない機能、所謂、優れた化粧持続性を有する化粧料の開発が求められ、それに応えるべく、各種の原料開発やその配合技術等に関する評価検討が進められてきた。
例えば、製剤中に皮膜形成剤や固形ワックスを配合することで、化粧膜の強度を上げて耐水性・耐油性を向上させる技術(例えば参考文献1、2参照)、また撥水性や撥油性を有するフッ素系油剤やシリコーン系油剤を配合し、耐水性や耐油性を向上させる技術(例えば参考文献3、4参照)が提案されている。
一方、化粧料の経時安定性を向上させる技術として特定のゲル化剤を用いることが検討されてきた(例えば参考文献5参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−239316号公報
【特許文献2】
特許第2665473号公報
【特許文献3】
特公平6−102607号公報
【特許文献4】
特開2003-48813号公報
【特許文献5】
特開2002-193729号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、化粧膜の強度を向上する目的で皮膜形成剤や固形ワックスを配合した場合、少量の配合では他の油剤に溶解するため、化粧持続性効果が充分に発揮できず、逆にべたつき感を生じることがあった。また、多量に配合すると、滑らかな伸び広がりが得られず、化粧膜が過度に硬くなるため、顔の筋肉の動きによって化粧膜が剥落したり、その剥落片が皮溝に偏在する等して化粧膜が不均一になってしまう場合があった。
また、化粧膜の耐油性を向上させるためにフッ素系油剤を配合すると、他の油剤との相溶性が悪いので系の安定性が低下したり、肌馴染みが悪くなったりし、化粧膜が部分的に崩れ、かえって化粧持続性が低下することがあった。
さらに、シリコーン系油剤を用いることで、さっぱり感を実現しながら、化粧膜中の油剤量を低減させようとすると、他の配合油剤との相溶性が悪く経時安定性に問題がある場合があった。特定のゲル化剤を含有することによって、シリコーン油を含む油分を安定性良く乳化できるが、特にメイクアップ化粧料等の粉体を多く含む場合には、化粧持続性に関しては満足できない場合があった。
それ故、化粧持続性に優れ、さっぱり感、肌馴染みが良好で、滑らかな伸び広がりを有し、経時安定性に優れた化粧料の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
本発明者らは上記課題を克服すべく種々の検討を重ねた結果、特定のゲル化剤と、揮発性シリコーン油と、常温で固体の特定のシリコーン化合物を用いることにより、化粧持続性、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び広がり、経時安定性において優れた化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステル
(B)揮発性シリコーン油
(C)融点が50〜120℃であり、かつ炭素原子数が15〜50のアルキル基を含有するメチルポリシロキサン
を含有し、前記成分(A)と(C)の配合質量比が、(A):(C)=95:5〜10:90であることを特徴とする化粧料である。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される成分(A)のイヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルは、成分(C)と組み合わせることにより、成分(B)を含有する油剤をゲル化し、幅広い範囲で粘度を付与する効果があり、化粧持続性や経時安定性を向上させることができる。
成分(A)のイヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルは、多糖類の一種であるイヌリン及び/又はその加水分解物である加水分解イヌリンと脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体とのエステルで、具体的には特開2002−284620号公報に記載されているものが挙げられる。
市販品としてはレオパールISK(千葉製粉社製)等が挙げられる。
【0007】
本発明において粉体を配合する場合、事前に成分(A)にて粉体表面を処理して配合しても構わない。該処理により、粉体の分散性が格段に向上する。また、表面処理の方法は、通常化粧料に配合する粉体を処理する方法で行うことができる。
【0008】
本発明の化粧料における成分(A)の配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.1〜20質量%(以下、単に「%」で示す)、より好ましくは0.5〜10%である。この範囲であると、化粧持続性、経時安定性において、より優れたものが得られる。
【0009】
本発明に使用される成分(B)である揮発性シリコーン油は、当該化粧料にさっぱり感、滑らかな伸び広がりを付与し、塗布後揮発することによって化粧膜中の油分量を低下させ、化粧塗付膜を強固にすることができる。また、成分(A)及び成分(C)により、成分(B)をゲル化することによって安定性が向上する。
成分(B)の揮発性シリコーン油としては、具体的には、粘度値が5×10−6/s以下のジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンが挙げられる。これらの中でも、皮膚への安全性、乳化化粧料の場合は被乳化性の観点から、環状のシリコーンが特に好ましい。
【0010】
成分(B)の揮発性シリコーンの配合量は特に限定されず剤型により異なるが、好ましくは1〜60%、更に好ましくは5〜50%である。例えば、本発明を油性化粧料とする場合は20〜60%が好ましく、油中水型乳化化粧料とする場合は10〜50%が好ましく、水中油型乳化化粧料とする場合は1〜20%が好ましく、固形粉末化粧料とする場合は1〜20%が好ましい。この範囲で用いると、前述したさっぱり感、滑らかな伸び広がりといった効果において、より優れたものが得られる。
【0011】
本発明に使用される成分(C)の融点が50〜120℃であり、かつ炭素原子数が15〜50のアルキル基を含有するメチルポリシロキサンは、成分(A)と組み合わせることによりゲル化を安定にし、更に化粧持続性、さっぱり感、滑らかな伸び広がりを付与することができる。
成分(C)の融点が50〜120℃であり、かつ炭素原子数が15〜50のアルキル基を含有するメチルポリシロキサンは、下記一般式(1)で表されるもので、融点が50〜120℃の常温で固体のシリコーン化合物である。
(CHSiO−(R1(CH)SiO)−((CHSiO)−SiO(CH (1)
(式中、R1は炭素数15〜50のアルキル基であり、xは5以上の正数、yは0以上の整数を示す。)
このシリコーン化合物は、y=0の時、R1の炭素数は20〜50が好ましく、yが1以上のときはR1の炭素数は10〜25が好ましい。この範囲であれば滑らかな伸び広がりにおいて優れたものが得られる。市販品としては、例えば、DC2503、DCAMS−C30(以上、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)等が挙げられる。
【0012】
本発明においては、成分(A)と成分(C)を質量比で、(A):(C)=95:5〜10:90で組み合わせ、成分(B)を含有する油剤に用いることで特に肌馴染み効果、伸び広がりが格段に向上する。
【0013】
成分(C)の配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.1〜20%、更に好ましくは0.5〜10%である。この範囲で用いると、良好な化粧持続性、滑らかな伸び広がりの点で、より優れたものが得られる。
【0014】
また、本発明の化粧料中には、上記必須成分以外に、本発明の効果を妨げない範囲で通常化粧料に用いられる原料、粉体原料、油性成分、界面活性剤、水性成分等を配合することができる。
例えば、粉体原料では、肌を着色、隠蔽したり、質感補正、紫外線防御等の目的で用いることができ、化粧品一般に使用されるものであれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に制限はない。
具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料、微粒子酸化チタン、針状酸化チタン、紡錘状酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、薄片状酸化亜鉛等の紫外線遮断粉体、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、タール色素等の着色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、合成マイカ、合成金雲母、カオリン、シリカ、煙霧状シリカ、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化アンチモン、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、オキシ塩化ビスマス等の体質顔料、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、タール色素被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、ガラス末、酸化チタン被覆ガラス末、ベンガラ含有酸化チタン被覆ガラス末、アルミニウム末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ウレタン粉末、ナイロン粉末、ポリスチレン粉末、PMMA粉末、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、カルバミン酸エチルパウダー、ポリエチレンパウダー、窒化ホウ素、炭化珪素、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、スメクタイト、オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダーやポリメチルシルセスキオキサンパウダーといった有機シリコーン樹脂粉末、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−ラウロイルリジン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、などが挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を複合化したものを用いてもよい。
また、これら粉体は通常公知の方法、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン化合物による処理、パーフルオロポリエーテルリン酸やパーフルオロアルキルリン酸、弗素変性シリコーン等の弗素化合物による処理、ラウリン酸亜鉛等の金属石鹸処理、レシチン等の両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤等の界面活性剤による処理、N−長鎖アシルアミノ酸等のアミノ酸処理、コラーゲン等の保湿剤処理、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス等の油処理等をして配合してよい。
【0015】
油性原料としては、水添ポリイソブテン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、ポリブテン、流動パラフィン、スクワラン、イソパラフィン等の炭化水素油、液状ラノリン、エステル油、モノグリセライド油、ジグリセライド油、トリグリセライド油等の液体油、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシルの様な紫外線吸収剤、ワセリン、ラノリン等の半固形油、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ビーズワックス、モクロウ、モンタンワックス等の固形油、ロジン酸ペンタエリスリット等の油溶性樹脂成分、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステアリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)等のアミノ酸系油剤、ステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸、パーフルオロポリエーテル、トリフルオロプロピルシクトテトラシロキサン、トリフルオロプロピルシクペンタシロキサン等のフッ素系化合物が挙げられ、また成分(B)、(C)以外のシリコーン化合物としては粘度値が5×10−6/sより大きい直鎖状のジメチルポリシロキサン、トリフルオロプロピルシクロトテトラシロキサン、トリフルオロプロピルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルジフェニルポリシロキサン、メトキシフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ピロリドン変性メチルポリシロキサン、ステアロキシ変性メチルポリシロキサン、シリコーングラフトメチルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル含有メチルポリシロキサン、アクリル変性メチルポリシロキサン、アクリル−シリコーン系グラフト重合体等が挙げられる。
【0016】
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンが挙げられる。
具体的には、アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸セッケン、エーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香属四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンが挙げられる。
両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体が挙げられる。
これらの中でも、HLBが7以下の非イオン性界面活性剤や、シロキサン骨格を有するシリコーン系界面活性剤、例えば、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等が特に好ましい。
【0017】
水性成分としては、水、エタノールや、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等の多価アルコール、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、クインスシード、アルゲコロイド(カッソウエキス)、キサンタンガム、ローカストビーンガム、デキストラン、プルラン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン、寒天、ペクチン、スクレロチウムガム等の天然の水溶性高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム等の半合成の水溶性高分子、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の重合系、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等合成の水溶性高分子、ベントナイト、ケイ酸AlMg、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機の成分、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、クエン酸、硫酸亜鉛、ビタミンCといった無機電解質などが挙げられる。
【0018】
その他の原料としては、ポリマーエマルション、金属石鹸、アミノ酸系化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、美容成分、保湿剤、香料等を配合することができる。
【0019】
本発明の化粧料の形態としては、液状、乳液状、クリーム状、固形状、粉末状等が挙げられ、剤型としては油中水型化粧料、水中油型化粧料、油性化粧料、粉体化粧料、固形粉末化粧料が挙げられる。これらの中でも油中水型化粧料、油性化粧料が伸び広がりといった使用性、良好なさっぱり感が得られるといった点で好ましい。
本発明の化粧料としては、乳液、ローション、ファンデーション、コントロール、日焼け止め、頬紅、下地化粧料、口紅、リップグロス、アイシャドウ、アイブロウ、マスカラ等が挙げられるが、特にファンデーション、日焼け止め料、下地化粧料、マスカラが好ましい。
【0020】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0021】
実施例1〜6及び比較例1〜5:油性固形状ファンデーション
表1に示す処方の油性固形状ファンデーションを製造し、化粧持続性、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び広がり、経時安定性の評価をし、その結果も表1に併せて示す。
【0022】
【表1】
Figure 0004054705
【0023】
(注1)DC2503(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)
(注2)DCAMS−C30(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)
(注3)SH200C−10CS(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)
(注4)フォンブリンHC/04(アウシモント社製)
(注5)BY11−018(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)
(注6)SH3748(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)
【0024】
(製造方法)
A:8〜22をデスパミキサーにて均一分散後、110℃で加熱溶解する。
B:Aを80℃まで冷却後、1〜7、23〜26をデスパミキサーにて分散混合する。
C:Bを脱泡後、金皿に流し込み油性固形状ファンデーションを得た。
【0025】
(評価方法)
下記評価項目について各々評価を行った。
イ.化粧持続性、ロ.さっぱり感、ハ.肌馴染み、ニ.滑らかな伸び広がりについては、各試料について専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。但し、化粧持続性に関しては、4時間程度通常の生活をしてもらった後、評価を行った。また、ホ.経時安定性については、各試料の40℃で1ヶ月保存後の状態を観察し、室温保存品と比較して、下記4段階判定基準により判定した。
【0026】
(評価項目)
イ.化粧持続性
ロ.さっぱり感
ハ.肌馴染み
ニ.滑らかな伸び広がり
ホ.経時安定性
【0027】
(化粧持続性、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び広がり)
(絶対評価基準)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(4段階判定基準)
(評点平均値) :(判定)
5点を超える :非常に良い(◎)
4点を超えて5点以下:良好(○)
2点を超えて4点以下:やや不良(△)
2点以下 :不良(×)
【0028】
(経時安定性)
(4段階判定基準)
◎:変化なく良好。
○:油剤のしみ出し等外観にわずかに変化があるが、使用に際しては問題ない。
△:外観、使用性に変化がある。
×:明らかに変化があり、形状維持が困難である。
【0029】
上記結果から明らかなように、本発明に係わる実施例1〜6の油性固形状ファンデーションは、化粧持続性、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感に関して良好で、経時安定性にも優れた化粧料であった。
これに対し、成分(A)の替わりにワックスを用いた比較例1は、特に肌馴染み、経時安定性が満足できなかった。成分(C)を配合していない比較例2は、特に化粧持続性、肌馴染み、滑らかな伸び広がりの点で満足できなかった。成分(B)の替わりに不揮発性シリコーンを用いた比較例3は、特に化粧持続性、経時安定性の点で満足できなかった。成分(B)の替わりにフッ素系油剤を用いた比較例4は、特に化粧持続性、経時安定性の点で満足できなかった。成分(C)の替わりにシリコーン樹脂溶液を用いた比較例5は、特に肌馴染み、滑らかな伸び広がりの点で満足できなかった。
【0030】
Figure 0004054705
【0031】
(製造方法)
A:1〜9をホモミキサーにて均一分散後、100℃に加熱し溶解する。
B:Aを50℃まで冷却し、10、11を分散する。
C:12〜16を均一の混合溶解する。
D:BにCを添加、乳化し、室温まで冷却し、油中水型乳液を得た。
実施例7は、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感に関して良好で、経時安定性にも優れた油中水型乳液であった。
【0032】
Figure 0004054705
【0033】
(製造方法)
A:1〜6をデスパミキサーにて均一分散後、110℃に加熱し溶解する。
B:Aを50℃まで冷却し、7〜10を分散する。
C:11〜19を均一の混合溶解する。
D:BにCを添加、乳化し油中水型乳化マスカラを得た。
実施例8は、化粧持続性が良好で、さっぱり感、滑らかな伸び等の使用感も良好で、経時安定性にも優れた油中水型乳化マスカラであった。
【0034】
Figure 0004054705
Figure 0004054705
【0035】
(製造方法)
A:5〜10をホモミキサーにて均一分散後100℃に加熱し溶解する。
B:Aを30℃まで冷却し、1〜3、11を分散する。
C:12〜17均一の混合溶解する。
D:BにCを添加、乳化し油中水型日焼け止め化粧料を得た。
実施例9は、化粧持続性が良好で、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感が良好で、経時安定性にも優れた油中水型乳化日焼け止め料であった。
【0036】
Figure 0004054705
【0037】
(製造方法)
A:1〜9をスーパーミキサーにて均一混合する。
B:10〜13を80℃で均一溶解する。
C:AにBを攪拌しながら添加し混錬する。
D:Cを金皿にプレス成型し、気密性コンパクト容器に充填し、粉末固形状アイカラーを得た。
実施例10は、化粧持続性が良好で、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感が良好で、経時安定性にも優れた粉末固形状アイカラーであった。
【0038】
Figure 0004054705
【0039】
(製造方法)
A:8〜12を85℃にて均一溶解する。
B:Aに1〜7、13〜15を加え均一分散する。
C:Bを脱泡し、ペースト状口紅を得た。
実施例11は、化粧持続性が良好で、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感も良好で、経時安定性にも優れたペースト状口紅であった。
【0040】
【発明の効果】
本発明の化粧料は、化粧持続性が良好で、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感も良好で、経時安定性にも優れたものである。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(C);
    (A)イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステル
    (B)揮発性シリコーン油
    (C)融点が50〜120℃であり、かつ炭素原子数が15〜50のアルキル基を含有するメチルポリシロキサン
    を含有し、前記成分(A)と(C)の配合質量比が、(A):(C)=95:5〜10:90であることを特徴とする化粧料。
  2. 前記成分(B)がオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンから選ばれる1種又は2種以上のシリコーン油であることを特徴とする請求項1記載の化粧料。
  3. 化粧料が油性化粧料であることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料。
  4. 化粧料が油中水型乳化化粧料であることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料。
  5. 化粧料が固形粉末化粧料であることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料。
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