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JP4028202B2 - 凍結破壊防止機能付ヒートシンク - Google Patents

凍結破壊防止機能付ヒートシンク Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被冷却部品の冷却および冷却装置に用いられるヒートパイプを備えたヒートシンク、特に、ヒートパイプの凍結防止が可能なヒートシンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エレクトロニクス機器は、マイクロプロセッサ等の高出力、高集積の部品を内蔵している。マイクロプロセッサは、集積度が極めて高くなり、高速で情報の演算、制御等の処理を行うので、多量の熱を放出する。高出力かつ高集積の部品であるチップ、光学部品等を冷却するために、各種の冷却システムが提案されてきた。
【0003】
その代表的な冷却システムの1つとして、例えば、半導体チップ、光学部品等の被冷却部品に金属ブロックを取り付け、金属ブロックに更にヒートパイプを取り付け、先ず、金属ブロックによって被冷却部品の熱を受熱し、受熱した熱をヒートパイプによって所定の位置に移動し、更に、ヒートパイプの端部を薄板状の放熱部材と熱的に接続させ、放熱部材に被冷却部品の熱を拡散させて、半導体チップ等の被冷却部品を冷却する冷却装置(ヒートシンク)がある。
ヒートパイプを使用すると、被冷却部品から離れた場所に多量の熱を移動することができる。
このようなヒートパイプを使用する冷却装置(ヒートシンク)は、寒冷地等の厳しい条件下において、保管され、使用されることがある。
【0004】
図4は、従来のヒートシンクの一例を示す図である。図4に示すように、従来のヒートシンクは、金属ブロック12、2本の丸型ヒートパイプ13、放熱フィン14、および、金属キャップ15からなっている。金属ブロックには、ヒートパイプの収容孔16が形成され、その中にヒートパイプの一方の端部が収容される。ヒートパイプの他方の端部には、金属キャップが設けられている。
【0005】
金属ブロック12に一方の端部が収容され、放熱フィン14が固定されるヒートパイプについて説明する。ヒートパイプには、その形状において、丸パイプ形状のヒートパイプ、平面形状等のヒートパイプがある。冷却の対象となるCPU等の電子機器の被冷却部品の筐体内の配置、被冷却部品の形状によって、丸パイプ形状のヒートパイプ、平面形状のヒートパイプが適宜用いられる。
【0006】
ヒートパイプの内部には作動流体の流路となる空間が設けられ、その空間に収容された作動流体が、蒸発、凝縮等の相変化や移動をすることによって、熱の移動が行われる。
【0007】
密封された空洞部を備え、その空洞部に収容された作動流体の相変態と移動により熱の移動が行われるヒートパイプの詳細は次の通りである。
金属ブロックに受熱された被冷却部品の熱は、金属ブロックの収容孔に収容されたヒートパイプの吸熱側において、ヒートパイプを構成する容器の材質中を熱伝導して伝わってきた熱により、作動流体が蒸発し、その蒸気がヒートパイプの放熱側に移動する。放熱側においては、作動流体の蒸気は冷却され再び液相状態に戻る。このように液相状態に戻った作動流体は再び吸熱側に移動(還流)する。このような作動流体の相変態や移動によって熱の移動が行われる。放熱フィンは、上述したヒートパイプの放熱側に固定される。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】
しかしながら、上述した従来のヒートシンクには下記の問題点がある。
即ち、上述したように、ヒートシンクは、寒冷地等において保管され、使用されることがある。寒冷地等の厳しい条件下において保管され、使用されるときに、優れた作動流体である水が凍結して、ヒートパイプを破損することがある。特に、保管時に、作動流体がヒートパイプの一方の端部に溜まった状態で凍結すると、ヒートパイプを膨張させて亀裂が生じたり、破損したりする。
【0009】
このような凍結を防止するために、図4に示した従来のヒートシンクにおいては、ヒートパイプの一方の端部は金属ブロックの収容孔内に収容して、機械的にヒートパイプの膨張を抑制し、他方の端部には、金属キャップを設けて、他方の端部において機械的にヒートパイプの膨張を抑制し、凍結時のヒートパイプの破損を防止している。
【0010】
ヒートパイプの端部に金属キャップを設けると、先ず、部品数が増加してコストが高くなると共に、突出した金属キャップ部分が、本体機器に組み込むときや輸送時に、他の器材、他のヒートシンク等に、引っ掛かって破損するという問題点がある。
【0011】
従って、この発明の目的は、寒冷地等の厳しい条件下において保管、使用しても、作動流体の凍結によるヒートパイプの破壊を防止することができる、放熱効果に優れたヒートシンクを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上述した従来の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、ヒートシンクに使用するヒートパイプとして、平行な2つの脚部および連接部からなるU字形ヒートパイプを使用し、2つの脚部のそれぞれの端部を伝熱ブロック内に収容し、そして、連接部を凍結破壊防止が可能な長さにすることによって、部品数を増大することなく、ヒートパイプの凍結破壊を防止することができるヒートシンクを提供することができることを知見した。即ち、U字形ヒートパイプの所定の長さの連接部が下方になるように配置された状態で、寒冷地に保存されても、作動流体の液相部分としての水が連接部の全体を満たすことがないので、作動流体の液相部分が凍結して固相となって膨張しても、ヒートパイプに亀裂が生じたり破損することはない。
【0013】
この発明は、上記知見に基づいてなされたものであって、この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクの第1の態様は、被冷却部品からの熱を受け均熱化する伝熱ブロックと、その両端部が前記伝熱ブロック内に収容される、作動流体が封入された少なくとも1つのU字形ヒートパイプと、前記U字形ヒートパイプに備えられた複数枚の放熱フィンとを備えた、凍結破壊防止機能付ヒートシンクである。
【0014】
この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクの第2の態様は、前記U字形ヒートパイプが、平行な2つの脚部および該脚部をつなぐ連接部からなり、両端部が前記伝熱ブロック内に収容され、作動流体が封入された少なくとも1つのU字形ヒートパイプと、前記U字形ヒートパイプに備えられた複数枚の放熱フィンとを備え、該連接部が該伝熱ブロックよりも下方に配置されているヒートシンクであって、
前記作動流体が凍結しても前記ヒートパイプが破壊されないように前記作動流体の液相部分が前記連接部の全体を満たしていないことを特徴とする凍結破壊防止機能付ヒートシンクである。
【0015】
この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクのその他の態様は、前記U字形ヒートパイプが丸型ヒートパイプからなっている、凍結破壊防止機能付ヒートシンクである。
【0016】
この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクのその他の態様は、前記少なくとも1つのU字形ヒートパイプが複数個のU字形ヒートパイプからなっており、前記複数個のU字形ヒートパイプが垂直方向に所定の間隔で相互に平行に配置され、そして、それぞれの両端部が前記伝熱ブロックに収容されている、凍結破壊防止機能付ヒートシンクである。
【0017】
この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクのその他の態様は、前記伝熱ブロックがアルミニウムからなっており、前記U字形ヒートパイプが銅からなっており、そして、作動流体が水からなっている、凍結破壊防止機能付ヒートシンクである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクについて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクは、被冷却部品からの熱を受け均熱化する伝熱ブロックと、その両端部が伝熱ブロック内に収容される少なくとも1つのU字形ヒートパイプと、U字形ヒートパイプに備えられた複数枚の放熱フィンとを備えた、凍結破壊防止機能付ヒートシンクである。上述したU字形ヒートパイプは、平行な2つの脚部および連接部からなっており、2つの脚部のそれぞれの端部が伝熱ブロック内に収容され、連接部が凍結破壊防止が可能な長さを備えている。上述したU字形ヒートパイプが丸型ヒートパイプからなっていてもよい。
【0019】
図1は、この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクの1つの態様を示す図である。図1に示すこの発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンク1は、伝熱ブロック2と、作動流体が封入されたU字形ヒートパイプ3と、U字形ヒートパイプに備えられた複数枚の放熱フィン4とを備えている。伝熱ブロック2は熱伝導性に優れた金属、例えば、銅、アルミニウムからなり、被冷却部品が熱的に接続される。被冷却部品が発する熱は、伝熱ブロックに熱伝導されて、熱伝導された熱が材質中に分散して均熱化される。
【0020】
伝熱ブロック2には、収容孔6が形成されており、2つの脚部9および連接部8からなるU字形ヒートパイプ3の脚部9の端部が収容孔に密接して収容される。U字形ヒートパイプ3の脚部9には、複数枚の放熱フィン4が備えられる。U字形ヒートパイプ3の連接部は、放熱フィンに関して、伝熱ブロックと反対側に露出している。図1に示す態様においては、ヒートパイプは、丸型ヒートパイプをU字形に曲げてU字形ヒートパイプに成形されている。ヒートパイプの材質は、熱伝導性に優れた銅、アルミニウム等からなっている。更に、ヒートパイプの表面に所要のメッキを施してもよい。なお、ヒートパイプの毛細管力を増大するために管壁に溝を形成したり、ウイックを設けてもよい。
【0021】
U字形ヒートパイプ3の内部には作動流体の流路となる空間が設けられ、その空間に作動流体が収容されている。伝熱ブロック2に受熱され、均熱化された被冷却部品の熱は、伝熱ブロック2の収容孔6に収容されたヒートパイプの吸熱側において、ヒートパイプ3を構成する容器の材質中を熱伝導して伝わってきた熱により、作動流体が蒸発し、その蒸気がヒートパイプを通って放熱側、即ち、放熱フィン4が設けられた脚部9の一部および連接部8に移動する。放熱側の放熱フィンが設けられた脚部9の一部および連接部において、作動流体の蒸気は冷却されて液相状態に戻る。
【0022】
このように液相状態に戻った作動流体は再び吸熱側である伝熱ブロックの収容孔に収容された端部に移動(還流)する。このような作動流体の相変態や移動によって熱の移動が行われる。ヒートパイプに固定された放熱フィン4によって、大気中または所定の位置に放熱され、更に、連接部に伝わった熱は、連接部8の広い表面積から大気中に放熱される。
【0023】
図3は、U字形ヒートパイプとその中に封入された作動流体とを示す図である。図3に示すように、連接部が下方に位置するように設置されたときに、U字形ヒートパイプ3の連接部8が、作動流体5によって満たされない、即ち、内部に空間が存在するような長さを有している。連接部が作動流体によって満たされている場合には、寒冷地等に保管されて、作動流体が凍結すると、作動流体が膨張して、ヒートパイプに亀裂が発生したり、ヒートパイプが破損する恐れがある。なお、作動流体は、ヒートパイプの材質との適合性を考慮して、水、代替フロン等から選択する。
【0024】
これに対して、図3に示すように、内部に空間が存在する場合には、作動流体が凍結して膨張しても、ヒートパイプに亀裂が発生したり、ヒートパイプが破損することはない。凍結破壊防止が可能な、U字形ヒートパイプの連接部の長さは、ヒートパイプの径、ヒートパイプ内に封入する作動流体の量によって決定することができる。
【0025】
図2は、この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクの他の態様を示す図である。図2に示すこの発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンク1は、伝熱ブロック2と、作動流体が封入された複数本のU字形ヒートパイプ3と、U字形ヒートパイプに備えられた複数枚の放熱フィン4とを備えている。伝熱ブロック2には被冷却部品が熱的に接続される。この態様の凍結破壊防止機能付ヒートシンクは、発熱量の多い被冷却部品の熱を効率的に放熱するのに適している。被冷却部品が発する多量の熱は、伝熱ブロックに熱伝導されて、熱伝導された熱が材質中に分散して均熱化される。
【0026】
伝熱ブロック2には、複数本のU字形ヒートパイプの端部が収容される複数個の収容孔6が形成されており、2つの脚部9および連接部8からなるU字形ヒートパイプ3のそれぞれの脚部9の端部が収容孔に密接して収容される。複数個のU字形ヒートパイプは、例えば、伝熱ブロックの高さ方向に所定の間隔で相互に平行に配置され、そして、それぞれの両端部が前記伝熱ブロックに収容されている。なお、U字形ヒートパイプの配置は、上述した形態に限定されることはなく、伝熱ブロックの大きさに対応して適宜決めることができる。
【0027】
U字形ヒートパイプ3の脚部9には、複数枚の放熱フィン4が備えられる。図2に示すように、複数枚の放熱フィンに、U字形ヒートパイプに対応する複数個の貫通孔が形成されて、ヒートパイプに放熱フィンが固定される。複数個のU字形ヒートパイプ3の各連接部は、放熱フィンに関して、伝熱ブロックと反対側に露出している。図2に示す態様においては、4本のU字形ヒートパイプが使用されている。各ヒートパイプは、丸型ヒートパイプをU字形に曲げてU字形ヒートパイプに成形されている。なお、ヒートパイプの毛細管力を増大するために、それぞれのヒートパイプの管壁に溝を形成したり、ウイックを設けてもよい。
【0028】
図2に示す態様の凍結破壊防止機能付ヒートシンクにおいて、U字形ヒートパイプを形成する丸型ヒートパイプの径は同一でもよく、異なる径のヒートパイプを用いても良い。特に、発熱密度の高い被冷却部品を冷却するときには、被冷却部品に近い側のヒートパイプの径を大きく、被冷却部品から遠い側のヒートパイプの径を小さくしてもよい。
【0029】
U字形ヒートパイプ3のそれぞれの内部には、図1に示す態様と同様に、作動流体の流路となる空間が設けられ、その空間に作動流体が収容されている。伝熱ブロック2に受熱され、均熱化された被冷却部品の熱は、図1に示す態様と同様に、伝熱ブロック2の収容孔6に収容されたヒートパイプの吸熱側において、ヒートパイプ3を構成する容器の材質中を熱伝導して伝わってきた熱により、作動流体が蒸発し、その蒸気がヒートパイプを通って放熱側、即ち、放熱フィン4が設けられた脚部9の一部および連接部8に移動する。放熱側の放熱フィンが設けられた脚部9の一部および連接部において、図1に示す態様と同様に、作動流体の蒸気は冷却されて液相状態に戻る。
【0030】
このように液相状態に戻った作動流体は、図1に示す態様と同様に、再び吸熱側である伝熱ブロックの収容孔に収容された端部に移動(還流)する。このような作動流体の相変態や移動によって熱の移動が行われる。ヒートパイプに固定された放熱フィン4によって、大気中または所定の位置に放熱され、更に、連接部に伝わった熱は、連接部8の広い表面積から大気中に放熱される。
【0031】
この態様のヒートシンクにおいても、連接部が下方に位置するように設置されたときに、U字形ヒートパイプ3のそれぞれの連接部8が、作動流体5によって満たされない、即ち、内部に空間が存在するような長さを有している。その結果、作動流体が凍結して膨張しても、ヒートパイプに亀裂が発生したり、ヒートパイプが破損することはない。
なお、この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクの1つの態様においては、伝熱ブロックがアルミニウムからなっており、U字形ヒートパイプが銅からなっており、そして、作動流体が水からなっている。銅製のヒートパイプを使用することによって、作動流体として優れた水を使用することができる。
この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクを実施例によって更に詳細に説明する。
【0032】
【実施例】
実施例1
図1に示すような、縦250mm×横250mm×高さ15mmのアルミニウム製伝熱ブロックを調製した。伝熱ブロックには、ヒートパイプの端部が収容される収容孔が形成されている。更に、長さ400mmの脚部および長さ130mmの連接部からなる外径6.35mmの、その中に作動流体としての水が封入された空洞部を有する1本の銅製のU字形ヒートパイプを調製した。更に、縦15mm×横250mm×厚さ0.5mmの板状のアルミニウム製の放熱フィンを調製した。
【0033】
このように調製した伝熱ブロック、U字形ヒートパイプ、放熱フィンを図1に示すように組立ててヒートシンクを作製した。即ち、貫通孔を有する放熱フィンをU字形のヒートパイプに密着して固定して、ヒートパイプと放熱フィンとの間の熱抵抗を小さくし、更に、U字形のヒートパイプの2本の脚部の端部を伝熱ブロックの収容孔に密着して収容して、ヒートパイプと伝熱ブロックとの間の熱抵抗を小さくした。
【0034】
このように作製したヒートシンクの伝熱ブロックに、(図示しない)15Wの熱を入力したCPUブロックを接続して、CPUブロックを冷却した。このときのCPUブロックの温度、放熱フィンの温度を測定した。
その結果、本発明のヒートシンクによると、伝熱ブロックに接続された被冷却部品のCPUブロックの温度は90℃であった。放熱フィンの側面部の温度は40℃であった。従って、この発明のヒートシンクは、放熱効率において優れていることがわかる。
【0035】
更に、上述したこの発明のヒートシンクを、U字形のヒートパイプの連接部が下方に位置するような状態で、−10℃の温度で、96時間保管した。その結果、作動流体としての水が凍結したけれども、ヒートパイプに亀裂は発生せず、ヒートパイプの破損も起きなかった。従って、この発明のヒートシンクは、寒冷地等においても、凍結によるヒートパイプの損傷を防止することができる。即ち、この発明によると、凍結破壊防止機能を備えたヒートシンクを提供することができる。
【0036】
実施例2
図2に示すような、縦250mm×横250mm×高さ60mmのアルミニウム製伝熱ブロックを調製した。伝熱ブロックには、4本のヒートパイプの端部が収容される収容孔が形成されている。更に、長さ400mmの脚部および長さ130mmの連接部からなる外径6.35mmの、その中に作動流体としての水が封入された空洞部を有する4本の銅製のU字形ヒートパイプを調製した。更に、縦60mm×横250mm×厚さ0.5mmの板状のアルミニウム製の放熱フィンを調製した。
このように調製した伝熱ブロック、U字形ヒートパイプ、放熱フィンを図2に示すように組立ててヒートシンクを作製した。即ち、それぞれ8個の貫通孔を有する放熱フィンを4本のU字形のヒートパイプに密着して固定して、ヒートパイプと放熱フィンとの間の熱抵抗を小さくし、更に、各U字形のヒートパイプの2本の脚部の端部を伝熱ブロックの収容孔に密着して収容して、ヒートパイプと伝熱ブロックとの間の熱抵抗を小さくした。
【0037】
このように作製したヒートシンクの伝熱ブロックに、(図示しない)60Wの熱を入力したCPUブロックを接続して、CPUブロックを冷却した。このときのCPUブロックの温度、放熱フィンの温度を測定した。
その結果、本発明のヒートシンクによると、伝熱ブロックに接続された被冷却部品のCPUブロックの温度は85℃であった。放熱フィンの側面部の温度は35℃であった。従って、この発明のヒートシンクは、放熱効率において優れていることがわかる。
【0038】
更に、上述したこの発明のヒートシンクを、U字形のヒートパイプの連接部が下方に位置するような状態で、−10℃の温度で、96時間保管した。その結果、作動流体としての水が凍結したけれども、ヒートパイプに亀裂は発生せず、ヒートパイプの破損も起きなかった。従って、この発明のヒートシンクは、寒冷地等においても、凍結によるヒートパイプの損傷を防止することができる。即ち、この発明によると、凍結破壊防止機能を備えたヒートシンクを提供することができる。
【0039】
【発明の効果】
上述したように、この発明によると、部品数を少なくしてコストを安くし、引っ掛かり等による破損を防止することができ、寒冷地等においても、凍結によるヒートパイプの損傷を防止することができる放熱特性に優れたヒートシンクを提供することができ、産業上利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクの1つの態様を示す図である。
【図2】図2は、この発明の凍結破壊防止機能付ヒートシンクの他の態様を示す図である。
【図3】図3は、U字形ヒートパイプとその中に封入された作動流体とを示す図である。
【図4】図4は、従来のヒートシンクの一例を示す図である。
【符号の説明】
1.凍結破損防止機能付ヒートシンク
2.伝熱ブロック
3.U字形ヒートパイプ
4.放熱フィン
5.作動流体
6.収容孔
8.連接部
9.脚部
10.従来のヒートシンク
12.金属ブロック
13.丸型ヒートパイプ
14.放熱フィン
15.金属キャップ
16.収容孔

Claims (1)

  1. 被冷却部品からの熱を受け均熱化する伝熱ブロックと、平行な2つの脚部および該脚部をつなぐ連接部からなり、両端部が前記伝熱ブロック内に収容され、作動流体が封入された少なくとも1つのU字形ヒートパイプと、前記U字形ヒートパイプに備えられた複数枚の放熱フィンとを備え、該連接部が該伝熱ブロックよりも下方に配置されているヒートシンクであって、
    前記作動流体が凍結しても前記ヒートパイプが破壊されないように前記作動流体の液相部分が前記連接部の全体を満たしていないことを特徴とする凍結破壊防止機能付ヒートシンク。
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