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JP3963626B2 - シリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法及びその乳化組成物を含有する洗浄剤組成物 - Google Patents

シリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法及びその乳化組成物を含有する洗浄剤組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、シリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法及びその乳化組成物を含有する洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは、種々の条件下においても良好な分散安定性を有し、使用感及び起泡性に優れた皮膚用あるいは毛髪用として好適な洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャンプー等のヘアケア製品に毛髪の感触向上剤としてシリコーンを配合することが行われている(特開昭49−111906号公報、特開昭57−112319号公報、特開昭58−74798号公報等)。
また、近年、洗浄後の皮膚の感触を向上させる目的で洗浄剤にシリコーンを配合したものが知られている。例えば、特開平6−49486号公報には、直鎖状ポリシロキサン/ポリオキシアルキレンブロックを繰り返し単位とするブロックポリマーを含有する乾燥後のしっとり感が良好な洗浄剤組成物が開示され、また、特開平9−124458号公報には、脂肪酸石けん、非石けん系界面活性剤にシリコーン類及びシリコーン油以外の油類を配合することにより洗浄力と乾燥後のなめらかさが良好な洗浄剤組成物が開示されている。
【0003】
これらの公報に開示される技術は、シリコーンを洗浄剤組成物に配合し、乾燥後の感触を改善することを可能とするものであるが、いずれもシリコーンの分離、起泡性の低下という問題点を抱えている。
そこで、上記問題点を解決するために、従来より、シリコーンを良好に分散維持する目的で長鎖エステル等のパール剤、キサンタンガム等の水溶性高分子の使用が提案されている。
しかしながら、光沢剤は、組成物の粘度を経時的に増加させるものであり、また、キサンタンガム等の水溶性高分子は起泡性を低下させるという課題を有している。
【0004】
一方、特開平5−310539号公報には、ノニオン性高分子化合物を使用することによりシリコーンと水不溶性微粒子の安定な分散系を得られることが開示され、また、特開平8−81359号公報には、粘土鉱物を使用した起泡性とシリコーンの分散性が良好な洗浄剤組成物が開示されている。
しかしながら、これらの公報に記載される洗浄剤組成物は、いずれも未だ満足すべき起泡性と安定性を確保することができておらず、前者の特開平5−310539号公報はその起泡性と乾燥後の感触を満足するものではなく、また、後者の特開平8−81359号公報は、その起泡性と安定性を満足するものでない。特に、後者の特開平8−81359号公報は、粘土鉱物が界面活性剤を含んだ水性媒体中で凝集しやすく、シリコーンのみならず粘土鉱物も凝集・分離するという課題を有するものである。
【0005】
他方、本願出願人は、先に、アニオン性界面活性剤と水膨潤性粘土鉱物を配合してなる液体洗浄剤組成物において、ノニオン性高分子とアニオン性高分子化合物を配合させ、粘土鉱物の分散性を改善した液体洗浄剤組成物を出願している(特開平9−316485号公報)。しかしながら、この公報に記載される技術は、シリコーン等の疎水成分について言及しておらず、乾燥後の感触が未だ満足するものではないという若干の課題を有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、シリコーンなどの油分の分離を防止した優れた分散安定性を有し、使用感及び起泡性に優れたシリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法及びその乳化組成物を含有する洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記従来の課題等について鋭意検討した結果、シリコーンを含有する乳化剤組成物を製造する際に、シリコーンと特定物性のシリコーン誘導体及び特定物性の粘土鉱物とを混合・分散し、これと水を混合・分散することにより、上記目的の乳化組成物が得られることを見い出すと共に、この乳化組成物を洗浄剤組成物に用いることで優れた分散安定性を有し、使用感及び起泡性に優れた洗浄剤組成物が得られ、また、上記乳化組成物と特定の界面活性剤と水とを含有する洗浄剤組成物、更に、この洗浄剤組成物に水溶性ノニオン性高分子化合物と水溶性アニオン性高分子化合物を併用することで更に分散安定性が向上することを見い出すことにより、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(4)に存する。
(1) シリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有するカチオン界面活性剤を含有しない乳化組成物を製造する際に、シリコーン0.01〜40重量%と該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の下記一般式(IV)〜(VII)で示されるシリコーン誘導体0.1〜30重量%及び膨潤力が20mL/2g以上であるカチオン変性されていない水膨潤性粘土鉱物0.1〜20重量%とを混合・分散し、これと水30重量%以上とを混合・分散して、乳化組成物を調製することを特徴とするシリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法。
【化2】
Figure 0003963626
(2) 上記(1)記載の製造方法により得られた乳化組成物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
(3) 下記(a)成分〜(c)成分を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
(a)請求項1記載の製造方法により得られた乳化組成物
(b)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤
(c)水
(4) 更に、下記(d)成分及び(e)成分を含有する上記(3)記載の洗浄剤組成物。
(d)水溶性ノニオン性高分子化合物
(e)水溶性アニオン性高分子化合物
【0008】
なお、本発明(実施例及び比較例を含む)で規定する「溶解度パラメーター(sp値)」とは、下記式より算出した値をいう。
【数1】
Figure 0003963626
また、本発明(実施例及び比較例を含む)で規定する「膨潤力」は、第13改正日本薬品局方に定められたベントナイトの試験方法を準用し、粘土鉱物2gの膨潤体積(mL)で表される。
具体的には、粘土鉱物2.0gをとり、水100mLを入れた100mLのメスシリンダーに10回に分けて加え、これを24時間放置したつきの器底の塊の見かけ容積を目盛りから読み取る。なお、粘土鉱物を10回に分けて水を加えるとき、先に加えた試料がほとんど沈着した後、次の試料を加えることとする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の乳化組成物の製造方法は、シリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有するカチオン界面活性剤を含有しない乳化組成物を製造する際に、シリコーン0.01〜40重量%と該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の上記一般式(IV)〜(VII)で示されるシリコーン誘導体0.1〜30重量%及び膨潤力が20mL/2g以上であるカチオン変性されていない水膨潤性粘土鉱物0.1〜20重量%とを混合・分散し、これと水30重量%以上とを混合・分散して、乳化組成物を調製することを特徴とするものである。
また、本発明の洗浄剤組成物は、上記製造方法により得られた乳化組成物を含有することを特徴とするものである。
更に、数種類のシリコーン及び/又は数種類のシリコーン誘導体を含有する場合は、シリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの最も大きな差(最大差)が1以下のシリコーン誘導体を選択することを特徴とするものである。
【0010】
本発明方法における乳化組成物は、まず、シリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下のシリコーン誘導体及び膨潤力が20mL/2g以上である水膨潤性粘土鉱物とを混合し、シリコーン中に粘土鉱物を分散させた分散液を調製することより行われる。
本発明方法で用いるシリコーンは、特に限定されるものでなく、例えば、下記(イ)〜(ハ)に表されるものが挙げられる。
【0011】
(イ) 下記一般式(I)で表されるジメチルポリシロキサン。具体的には、下記表1に示される東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製のジメチルシリコーンオイル(SHシリーズ)、信越シリコーン社製のジメチルシリコーンオイル(KFシリーズ)の商品名で市販されているものなどが使用できる。
【0012】
【化1】
Figure 0003963626
【0013】
(ロ) 下記一般式(II)で表される環状シリコーン。具体的には、下記表1に示される東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製の環状シリコーンオイル(SH、DCシリーズ)、信越シリコーン社製の環状シリコーンオイル(KFシリーズ)の商品名で市販されているものなどが使用できる。
【0014】
【化2】
Figure 0003963626
【0015】
(ハ) 下記一般式(III)で表されるメチルフェニルポリシロキサン。具体的には、下記表1に示される東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製のメチルフェニルシリコーンオイル(SHシリーズ)、信越シリコーン社製のメチルフェニルシリコーンオイル(KFシリーズ)の商品名で市販されているものなどが使用できる。
【0016】
【化3】
Figure 0003963626
【0017】
また、本発明方法で用いるシリコーン誘導体は、上記各種シリコーンとの溶解度パラメーターとの差が1以下となるものであれば、特に限定されるものでなく、例えば、下記(ニ)に表されるものが挙げられる。
(ニ) 下記一般式(IV)〜(VII)で表されるポリエーテル変性シリコーン。具体的には、下記表1に示される東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製のポリエーテル変性シリコーン(SHシリーズ)、信越シリコーン社製のポリエーテル変性シリコーン(KFシリーズ)の商品名で市販されているものなどが使用できる。
【0018】
【化4】
Figure 0003963626
【0019】
【表1】
Figure 0003963626
【0020】
好ましい組合せとしては、▲1▼ポリエーテル変性シリコーンとジメチルシリコーンオイルとの溶解度パラメーターの差が1以下となるもの、▲2▼ポリエーテル変性シリコーンと環状シリコーンオイルとの溶解度パラメーターの差が1以下となるもの、▲3▼ポリエーテル変性シリコーンとメチルフェニルシリコーンオイルとの溶解度パラメーターの差が1以下となるものが望ましい。
上記溶解度パラメーターの差が1を越えるシリコーン誘導体を用いた場合には、これと水膨潤性粘土鉱物とを混合し、この混合物と水を混合・分散して乳化組成物を調製すると、粘土鉱物の分散が悪くなり、更にシリコーン分散安定性が低下し、好ましくない。また、この乳化物を用いて調製した洗浄剤組成物は、シリコーン分散安定性及び起泡性を満足するものではない。
【0021】
また、上記特性のシリコーン誘導体を用いずに上記シリコーンと粘土鉱物を混合した分散液を用いた乳化組成物では、粘土鉱物の凝集を未だ確実に防止することができず、更に、この乳化物を用いて調製した洗浄剤組成物は、シリコーン分散安定性及び起泡性が低下し、好ましくない。
なお、上記各種のシリコーン及び上記特性の各種のシリコーン誘導体は、各々単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
【0022】
上記シリコーンの配合量は、乳化組成物全量に対して、0.01〜40重量%、好ましくは、0.1〜30重量%となるように配合され、また、上記特性のシリコーン誘導体の配合量は、乳化組成物全量に対して、0.1〜30重量%、好ましくは、0.5〜20重量%となるように配合される。
上記シリコーンの配合量が乳化組成物全量に対して、0.01重量%未満であると、シリコーンの感触が出ず、目的とする乾燥後の感触などの使用感が得られず、また、40重量%を越えるとシリコーンの分散安定性が低下し、好ましくない。
また、前記特性のシリコーン誘導体の配合量が乳化組成物全量に対して、0.1重量%未満であると、シリコーンの分散安定性が確保できないことがあり、また、30重量%を越えると、シリコーンの分散安定性が低下し、好ましくない。
【0023】
また、前記シリコーンの配合量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.01〜30重量%、好ましくは、0.5〜20重量%となるように配合され、また、上記特性のシリコーン誘導体の配合量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.1〜20重量%、好ましくは、0.5〜10重量%となるように配合される。
上記シリコーンの配合量が洗浄剤組成物全量に対して0.01重量%未満であると、シリコーンの感触が出ず、目的とする乾燥後の感触などの使用感が得られず、また、30重量%を越えると、起泡性が低下する傾向にある。
また、前記特性のシリコーン誘導体の配合量が洗浄剤組成物全量に対して0.1重量%未満であると、シリコーンの分散安定性が確保できないことがあり、また、20重量%を越えると、起泡性が低下し、また、使用感がべたつくなどの不具合を生ずる傾向にある。
【0024】
本発明方法に用いる水膨潤性粘土鉱物としては、膨潤力が20mL/2g以上であるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、天然物、天然物の精製品、天然の膨潤性を改質したもの又は合成されたものなどが挙げられる。
具体的には、上記膨潤力を有する天然又は合成されたモンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ソーコナイト、ヘクトライト、スチブンサイトなどのスメクタイト族の粘土鉱物や、バーミキュライト、膨潤性合成フッ素雲母(Na型、Li型合成マイカ)などを用いることができる。また、上記粘土鉱物のイオン交換反応を行った、膨潤性を向上させた高金属イオン置換粘土鉱物なども用いることができる。
本発明方法に用いる上記膨潤力を有する水膨潤性粘土鉱物は、層間に水分子を水和して取り込む交換性のイオンを含有しており、膨潤性、吸着性、結合性、懸濁性、増粘性などの性質を有し、他の粘土鉱物とは異なった性質を示すものである。
前記水膨潤性粘土鉱物の中では、スメクタイト族、スメクタイト族のモンモリロナイを主成分とするベントナイトなどが更なるシリコーン分散安定化の点で好ましい。
本発明方法に用いる上記膨潤力を有する水膨潤性粘土鉱物は、ポーラゲル(アメリカンコロイド社製)、ラポナイト(日本シリカ工業社製)、ベンゲル(豊順鉱業社製)、ルーセンタイト(コープケミカル社製)、クニピア(クニミネ工業社製)、ベンクレイ(水澤化学工業社製)、ビーガム(バンダービルト社製)などの商品名で市販されているものを使用することができる。
なお、上記膨潤力を有する水膨潤性粘土鉱物は単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
【0025】
上記膨潤力が20mL/2g未満の水膨潤性粘土鉱物を用いた場合には、これとシリコーン及びシリコーン誘導体との分散液と水とを混合・分散させ乳化組成物を調製すると、シリコーンと粘土鉱物の分散安定性が悪くなり、好ましくない。更に、これを用いて調製した洗浄剤組成物は、安定性及び起泡力が悪くなり、好ましくない。
また、上記特性の水膨潤性粘土鉱物を用いずに、上記シリコーン、シリコーン誘導体及び水を混合・分散しても乳化組成物を形成しがたく、また、乳化組成物を形成したとしてもシリコーンの分散性が極めて悪いものとなり、好ましくない。更に、これを用いて調製した洗浄剤組成物は、安定性及び起泡力が極めて悪くなり、好ましくない。
更に、天然から採取したものには、カルサイト、トリジマイト、クリストバライト、石英、各種無機物などの非膨潤性の夾雑物が含まれており、これらは乳化物組成物又は洗浄剤組成物中で沈降したり、溶解して電解質を放出したりして洗浄剤の外観や粘土鉱物の分散性を損なう原因となる。従って、天然から採取した上記特性の水膨潤性粘土鉱物を使用する場合は、水膨潤性を有する成分が90%以上(非膨潤性の夾雑物は10%未満)、特に、95%以上(非膨潤性の夾雑物は5%未満)とするのが好ましい。
【0026】
本発明方法において、上記特性の水膨潤性粘土鉱物の配合量は、乳化組成物全量に対して、0.1〜20重量%、好ましくは、0.5〜10重量%となるように配合される。
上記粘土鉱物の配合量が0.1重量%未満であると、シリコーンの分散安定性が確保できないことがあり、また、20重量%を越えて配合しても安定性改善効果は変わらず、場合によっては分散性が低下する場合があり、好ましくない。
また、上記粘度鉱物の配合量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.1〜20重量%、好ましくは、0.5〜10重量%となるように配合される。
上記粘度鉱物の配合量が洗浄剤組成物全量に対して0.1重量%未満であると、シリコーンの分散安定性が確保できないことがあり、また、20重量%を越えて配合しても安定性改善効果は変わらない。
【0027】
本発明方法に用いる水としては、精製水、イオン交換水などを用いることができる。
水の配合量は、乳化組成物全量に対して、30重量%以上、好ましくは50重量%以上となるように配合される。水の配合量が30重量%未満であると、乳化物組成物の粘性が上昇し、製造性が低下する可能性がある。
【0028】
本発明方法において、前記シリコーン、前記特性のシリコーン誘導体、前記特性の水膨潤性粘土鉱物及び水とを混合して乳化組成物を調製する際に、分散性に影響を及ぼさない範囲で、油分、水溶性高分子化合物、顔料などの水不溶性粉体、色素、多価アルコールなどのその他の任意成分を適宜配合することができる。
本発明方法において乳化組成物の調製は、攪拌羽根を備えた攪拌槽(配合槽)に、上記シリコーン、上記特性のシリコーン誘導体、上記特性の水膨潤性粘土鉱物及び水、並びに、必要に応じて上記任意成分とを投入し、混合することにより行われる。上記乳化組成物を調製する装置としては、剪断力と全体混合できる複数の攪拌羽根、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどを備えた攪拌装置が望ましく、特に好ましくは、アジホモミキサー、逆流ミキサー、ハイブリッドミキサーなどが望ましい。
【0029】
また、上記乳化組成物を調製する際の、成分の配合順序、配合条件(温度、攪拌時間など)は特に限定されるものではない。例えば、まず、上記シリコーン、油分、水溶性高分子化合物、多価アルコールなどを投入し混合後、次いで上記特性の水膨潤性粘土鉱物、顔料などを混合後、上記特性のシリコーン誘導体を投入し混合・分散することにより、分散液を調製し、これに水を添加して混合・分散し乳化組成物を調製することができ、また、上記分散液を別配合槽で調製し、これを水の入った配合槽に添加して混合・分散し乳化組成物を調製することができる。
このように構成される本発明方法は、上述のごとく、シリコーンを含有する乳化組成物を製造する際に、予めシリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下のシリコーン誘導体及び膨潤力が20mL/2g以上である水膨潤性粘土鉱物とを混合・分散し、これと水とを混合・分散して、乳化組成物を調製することにより、シリコーンなどの油分の分離を防止した優れた分散安定性を有し、使用感及び起泡性に優れたシリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物が提供されることとなる。
【0030】
本発明における洗浄剤組成物は、下記I)〜III)に記載の態様となるものである。
I) 上記方法で製造した乳化組成物(a)成分を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
II) 上記(a)成分の乳化組成物、(b)成分のアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤、(c)成分の水を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
III) 上記(a)成分の乳化組成物、(b)成分アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤、(c)成分の水、(d)成分の水溶性ノニオン性高分子化合物、(e)成分の水溶性アニオン性高分子化合物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
本発明における洗浄剤組成物は、上記方法で得られた乳化組成物を洗浄剤組成物に用いることにより、優れた分散安定性を有し、使用感及び起泡性に優れたものとなり、更に、上記乳化組成物と特定の界面活性剤と水とを含有する洗浄剤組成物とすることで更に起泡性が十分となり、更にまた、これらの洗浄剤組成物に水溶性ノニオン性高分子化合物と水溶性アニオン性高分子化合物を併用することで更に分散安定性を向上することができるものとなる。
【0031】
本発明において、(b)成分として用いることができる界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステルなどを用いることができる。
カルボン酸塩としては、例えば、炭素数C12〜C18の飽和及び不飽和脂肪酸の他、これらの混合物であるヤシ油脂肪酸、硬化ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸などのカリウム塩、ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩、アンモニウム塩などの脂肪酸石けん、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩などが挙げられ、例えば、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンカリウムなどが挙げられる。脂肪酸石けんは、そのものを配合しても良いし、または、洗浄剤組成物中に脂肪酸とアルカリをそれぞれ別々に配合して、中和して用いても良い。
スルホン酸塩としては、例えば、N−アシルアミノスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスルホコハク酸塩などが挙げられ、N−ココイルメチルタウリンナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ミリストイルメチルタウリントリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸ナトリウムなどが挙げられる。
硫酸エステル塩としては、例えば、高級アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩などが挙げられる。アルキルリン酸エステル塩としては、例えば、モノラウリルリン酸トリエタノールアミン、モノラウリルリン酸ナトリウム、モノミリスチルリン酸トリエタノールアミン、ジモノミリスチルリン酸トリエタノールアミンなどが挙げられる。
上記のアニオン性界面活性剤の中では、使用感の点からカルボン酸塩の使用などが好ましい。また、上記の各種のアニオン性界面活性剤は、単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
【0032】
両性界面活性剤及び半極性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン型、アミドアミノ酸塩、カルボベタイン型、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、アルキルスルホベタイン型、アルキルヒドロキシスルホベタイン型、アシル第3級アミンオキサイド、アシル第3級ホスフォンオキシドどを使用することができる。イミダゾリン型としては、例えば、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなど、アルキルベタイン型としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなど、アルキルアミドベタイン型としては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインなど、アルキルスルホベタイン型としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタインなど、アシル第3級アミンオキサイドとしては、例えば、ラウリルジメチルアミンオキサイドなど、アシル第3級ホスフォンオキサイドとしては、例えば、ラウリルジメチルホスフォンオキサイドなどが挙げられる。
上記の両性界面活性剤及び半極性界面活性剤の中では、起泡性の点からなどアルキルベタイン型やアシル第3級アミンオキサイドが好ましく、安定性の点からは脱塩処理したものが好ましい。また、上記の両性界面活性剤及び半極性界面活性剤は単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
【0033】
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレン付加型、ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン付加型、モノあるいはジエタノールアミド系、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系、N−ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミドなどを使用することができる。
ポリオキシアルキレン付加型としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなど、ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン付加型としては、ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレングリセリンエーテルなど、モノあるいはジエタノールアミド系としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなど、ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、ソルビタンモノイソステアレートなど、グリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、セスキオレイン酸グリセリンなどが挙げられる。
上記のノニオン性界面活性剤は単独で、または2種以上を組合せて使用することができる。
【0034】
これらの(b)成分の界面活性剤は、単独で、または2種以上の組み合わせて使用することができ、その配合量は、洗浄剤組成物全量に対して、2〜50重量%、好ましくは、5〜30重量%配合される。
上記(b)成分の界面活性剤が、2重量%未満では、更なる起泡性が十分ではなく、また、50重量%を超えて配合しても、顕著な起泡性の向上は認められない。
本発明に用いる(c)成分の水としては、精製水、イオン交換水などを用いることができる。
【0035】
本発明の洗浄剤組成物では、上記(a)〜(c)成分に、更に(d)水溶性ノニオン性高分子化合物、及び(e)水溶性アニオン性高分子化合物を含有せしめることが更に好ましい。
本発明による洗浄剤組成物は、良好なシリコーン分散安定性を有しているが、水溶性ノニオン性高分子化合物及び水溶性アニオン性高分子化合物を更に併用配合することにより、該洗浄剤組成物のシリコーン分散安定性を更に向上させることができる。
本発明で用いることができる(d)成分の水溶性ノニオン性高分子化合物としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどが挙げられるが、分散安定性の向上の点からセルロース誘導体が好ましい。
【0036】
上記水溶性ノニオン性高分子化合物は、単独で用いても、または2種以上を組み合わせて用いてもよく、その配合量は洗浄剤組成物全量に対して0.01〜5重量%、更に好ましくは0.1〜3重量%となるように配合される。
上記水溶性ノニオン性高分子化合物の配合量が、0.01重量%未満であると、更なるシリコーン分散安定性の向上効果が得られにくく、5重量%を越えると、洗浄剤組成物の粘度が高くなり、製造性が低下すると共に、量の割には該分散安定性の向上効果が認められないこととなる。
【0037】
本発明で用いることができる(e)成分の水溶性アニオン性高分子化合物としては、例えば、天然高分子化合物としてカラギーナン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロピレングリコール、ヒアルロン酸など、合成高分子化合物としてカルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸、マレイン酸共重合体、マレイン酸・ジイソブチレン共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体としては、例えば、メタクリル酸・アクリル酸メチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エチル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸プロピル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸プロピル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル共重合体・アクリル酸ブチル共重合体などが挙げられる。
【0038】
上記(e)成分の水溶性アニオン性高分子化合物の中でも、メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体が分散安定性の向上の点から好ましく、特に、アクリル酸、あるいはメタクリル酸などのカルボン酸基を有する水溶性ビニルポリマーと炭素鎖長の異なる2種以上のアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルからなり、平均分子量が5000〜200万の範囲、親水基と疎水基のモル%比が、1.5〜0.25である共重合体が好ましい。
また、上記(e)成分の水溶性アニオン性高分子化合物は、単独で用いても、または2種以上を組み合わせて用いてもよく、その配合量は洗浄剤組成物全量に対して0.01〜5重量%、更に好ましくは、0.1〜3重量%となるように配合される。
上記水溶性ノニオン性高分子化合物の配合量が、0.01重量%未満であると、更なるシリコーン分散安定性の向上効果が得られにくく、5重量%を越えると、洗浄剤組成物の粘度が高くなり、製造性が低下すると共に、量の割には該分散安定性の向上効果が認められないこととなる。
【0039】
更に、上記(d)成分の水溶性ノニオン性高分子化合物と(e)成分の水溶性アニオン性高分子化合物の合計配合量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.1〜6重量%、更に好ましくは、0.5〜3重量%となるように配合することが望ましい。
上記(d)成分と(e)成分の合計配合量が、洗浄剤組成物全量に対して、0.1重量%未満では、更なる分散安定性の向上効果が十分でなく、また、6重量%を越えると、洗浄剤組成物の粘度が高くなり、製造性が低下する可能性がある。
更にまた、上記(d)成分と(e)成分の組成比は、1:0.1〜1:9、好ましくは、1:0.3〜1:7とすることが望ましい。(d)成分:(e)成分の組成比が、1:0.1〜1:9の範囲外となると、更なる分散安定性の向上効果が十分でなくなる可能性がある。
【0040】
本発明の上記I)〜III)の態様となる洗浄剤組成物は、乾燥後のなめらかさ、すべすべ感及びしっとり感に優れたものであるが、前記シリコーン及び前記特性のシリコーン誘導体以外の油分を配合することにより、更に、しっとり感などを向上することができる。
油分の配合は、例えば、乳化組成物調製時に配合してもよいし、また、乳化組成物とは別に成分(b)成分の界面活性剤、(d)成分の水溶性ノニオン性高分子化合物、(e)成分の水溶性アニオン性高分子化合物などの添加時に配合してもよい。
【0041】
油分としては、例えば、ワックス、ワセリン、流動パラフィン、ペトロラクタムなどの鉱油;脂肪酸トリグリセリド、高級脂肪酸エステルなどの合成油;イソステアリン酸、ステアリン酸、べへニン酸などの高級脂肪酸、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール(特に炭素数16〜22);スクワラン、鯨油、シール油、コッドレバー、獣脂、ミツロウなどの動物油;植物性スクワラン、アーモンド油、アラキン、麦芽油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、カルナバロウなどの植物油が挙げられる。
上記油分の配合量は、上記乳化組成物調製時に配合する場合、該乳化組成物全量に対して、0.01〜30重量%、好ましくは、0.5〜20重量%となるように配合され、また、前記洗浄剤阻止物全量に対して、0.1〜20重量%、好ましくは、0.5〜10重量%となるように配合される。
上記油分の配合量が乳化組成物全量に対して0.01重量%未満であると、更なるしっとり感などの感触が向上せず、また、30重量%を越えると、シリコーン及び油分などの分散安定性が低下し、好ましくない。
また、上記油分の配合量が洗浄剤組成物全量に対して,0.1重量%未満であると、更なるしっとり感などの感触が向上せず、また、20重量%を越えると、起泡性などが低下し、好ましくない。
【0042】
本発明の洗浄剤組成物のpHは、特に限定されるものではないが、前記粘土鉱物の分散安定性の点から、pH8〜10のものが、より好ましい傾向にある。
また、本発明の洗浄剤組成物の性状は、特に限定されるのもではなく、例えば、液体、ペースト、固体など、ジェル状などが挙げられる。
更に、本発明の洗浄剤組成物は、通常の容器に収容することができ、例えば、ポンプ容器、チューブ、フォーマー容器などに収容することができる。
フォーマー容器を使用する場合は、該洗浄剤組成物の粘度は5℃において、100mPa・s以下に、更に好ましくは、50mPa・s以下に調製することが、泡形成性の点から好ましい。また、フォーマー容器は、ポンプ式でも、スクイーズ式でも特に限定されないが、内容物を通過させて泡を形成させる多孔質体では100メッシュ以上、好ましくは200メッシュがよく、その枚数も2枚以上が泡形成性の点から好ましい。
【0043】
本発明の洗浄剤組成物において、更に任意成分を本発明の効果を妨げない範囲で適宜配合することができる。
任意成分としては、例えば、高級アルコール、シリコーン油などの油分、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、水溶性高分子化合物、アクリル樹脂分散液、ビタミンなどの薬剤、殺菌剤、防腐剤、pH調製剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、ナイロン、ポリエチレンなどのポリマー水不溶性粉体などが挙げられる。
なお、これら任意成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で適宜量とすることができる。
【0044】
本発明の洗浄剤組成物の調製において、前記シリコーン、上記特性のシリコーン誘導体、上記特性の水膨潤性粘土鉱物及び水からなる前記乳化組成物と(b)成分の界面活性剤、(c)成分の水、(d)成分の水溶性ノニオン性高分子化合物及び(e)成分の水溶性アニオン性高分子化合物との混合・分散の態様は、特に限定されるものではない。
例えば、攪拌羽根を備えた攪拌槽(配合槽)に、(a)成分の乳化組成物及び任意成分を順次添加して混合・分散する態様、若しくは、(a)〜(c)成分成分及び任意成分を順次添加して混合・分散する態様、または、(b)〜(e)成分及び任意成分を予め順次混合し、(a)成分の乳化組成物を添加して混合・分散する態様などが挙げられる。
【0045】
上記洗浄剤組成物を調製する装置としては、剪断力と全体混合できる複数の攪拌羽根、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどを備えた攪拌装置が望ましく、特に好ましくは、アジホモミキサー、逆流ミキサー、ハイブロッドミキサーなどが望ましい。
【0046】
このように構成される本発明の洗浄剤組成物では、本発明方法で得られた乳化組成物を洗浄剤組成物に用いることにより、シリコーンなどの油分の分離を確実に防止して、分散安定性に優れ、かつ、使用感と起泡性に優れた洗浄剤組成物を得ることができるものとなり、更に、上記乳化組成物と特定の界面活性剤と水とを含有する洗浄剤組成物とすることで更に起泡性が十分となり、更にまた、これらの洗浄剤組成物に水溶性ノニオン性高分子化合物と水溶性アニオン性高分子化合物を併用することで更に分散安定性を向上することができるものとなる。
従って、本発明の洗浄剤組成物は、シャンプーなどの毛髪洗浄剤組成物、ボディシャンプーなどの皮膚洗浄剤組成物として好適に利用することができる。
【0047】
【実施例】
次に、実施例及び比較例により、本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。なお、以下において「%」は、いずれも「重量%」である。
【0048】
〔実施例1〜8及び比較例1〜6〕
下記表2に示す各成分を下記に示す方法により、乳化組成物を調製し、その経日安定性、泡立ち性、及び乾燥後のすべすべ感と、しっとり感を下記方法により評価した。
これらの結果を下記表2に示す。
【0049】
(評価方法)
(1)経日安定性の評価法
試料を50mLのサンプル瓶に入れ密栓し、50℃で静置保存後し、サンプル瓶上部に油分の分離状態を下記評価基準により、目視判定して安定性の指標とした。
Figure 0003963626
【0050】
(2)泡立ち性の評価法
女性20名(専門パネラー)が、本発明品、比較品を皮膚及び/又は毛髪に使用後、下記基準で泡の量を官能的に評価し、下記採点基準(5点満点)で採点を行った。また、その評価点の合計により、下記評価基準で評価を行った。
採点基準:
5点:非常によい
4点:よい
3点:どちらともいえない
2点:やや悪い
1点:悪い
評価基準:
◎:評価点の合計が、80点以上
〇:評価点の合計が、60点以上79点以下
△:評価点の合計が、30点以上59点以下
×:評価点の合計が、29点以下
【0051】
(3)乾燥後のすべすべ感の評価法
女性20名(専門パネラー)が、本発明品(実施例)、比較品(比較例)を皮膚及び/又は毛髪に使用後、下記採点基準で乾燥後のすべすべ感を官能的に評価し、下記採点基準(5点満点)で採点を行った。また、その評価点の合計により、下記評価基準で評価を行った。
採点基準:
5点:非常によい
4点:よい
3点:どちらともいえない
2点:やや悪い
1点:悪い
評価基準:
◎:評価点の合計が、80点以上
〇:評価点の合計が、60点以上79点以下
△:評価点の合計が、30点以上59点以下
×:評価点の合計が、29点以下
【0052】
(4)乾燥後のしっとり感の評価法
女性20名(専門パネラー)が、本発明品(実施例)、比較品(比較例)を皮膚及び/又は毛髪に使用後、下記採点基準で乾燥後のしっとり感を官能的に評価し、5点満点で採点を行った。また、その評価点の合計により、下記評価基準で評価を行った。
採点基準:
5点:非常によい
4点:よい
3点:どちらともいえない
2点:やや悪い
1点:悪い
評価基準:
◎:評価点の合計が、80点以上
〇:評価点の合計が、60点以上79点以下
△:評価点の合計が、30点以上59点以下
×:評価点の合計が、29点以下
【0053】
〔実施例1〕
アジホモミキサー(特殊機化工業社製、以下同様)に下記表2に示したジメチルシリコーンオイル(SP値7.1)150重量部を投入後、ベントナイト(膨潤力35mL/2g)50重量部を30℃、パドル32rpmで5分間分散・混合した後、ポリエーテル変性シリコーンSH3775M(SP値7.6)50重量部を投入し、30℃、パドル32rpmで120分間分散・混合して粘土鉱物分散液を調製した。
次いで、精製水750重量部を投入し、30℃、パドル32rpm、ホモミキサー2200rpmでにて70分間混合して乳化組成物を得た。
【0054】
〔実施例2〜8〕
実施例1と同様の方法にて、乳化組成物を得た。
〔実施例9〕
アジホモミキサーに下記表2に示したジメチルシリコーンオイル(SP値7.1)150重量部、スクワラン10重量部及びホホバ油10重量部を投入後、ベントナイト(膨潤力35mL/2g)50重量部を30℃、パドル32rpmで5分間分散・混合した後、ポリエーテル変性シリコーンSH3775M(SP値7.6)50重量部を投入し、30℃、パドル32rpmで120分間分散・混合して粘土鉱物分散液を調製した。
次いで、精製水730重量部を投入し、30℃、パドル32rpm、ホモミキサー2200rpmでにて70分間混合して乳化組成物を得た。
【0055】
〔比較例1〕
アジホモミキサーに下記表2に示したジメチルシリコーンオイル(SP値7.1)150重量部、ベントナイト(膨潤力35mL/2g)50重量部、ポリエーテル変性シリコーンSH3775M(SP値7.6)50重量部及び精製水750重量部投入し、30℃、パドル32rpm、ホモミキサー2200rpmでにて70分間混合して乳化組成物を調製した。
〔比較例2〜5〕
実施例1に準じて乳化組成物を得た。
【0056】
【表2】
Figure 0003963626
【0057】
上記表2の実施例1〜9及び比較例1〜6を考察すると、シリコーンを含有する洗浄剤組成物を製造する際に、予めシリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下のシリコーン誘導体及び膨潤力が20mL/2g以上である水膨潤性粘土鉱物とを混合・分散し、これと水とを混合・分散することにより、上層部にシリコーンなどの油分の分離がみられず、分散安定性に優れた乳化組成物を得られることが判った。
これに対して比較例を見ると、比較例1は、シリコーン、シリコーン誘導体、水膨潤性粘土鉱物及び水を同時に添加して乳化組成物を調製した場合であり、比較例2〜4は、各々、シリコーン誘導体、水膨潤性粘土鉱物含有せずに乳化組成物を調製した場合であり、比較例5は、該粘土鉱物の膨潤性が20mL/2g未満であり、比較例6はシリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1を越えるシリコーン誘導体を含有した場合であり、これらの場合は、いずれもシリコーンの分離が認められ、分散安定性に劣る乳化物であることが判った。
【0058】
〔実施例10〜26〕
上記実施例1〜9の乳化組成物を使用し、下記表3及び表3の続きとなる表4に示す配合組成で下記方法により洗浄剤組成物を調製した。
(実施例10)
アジホモミキサー(特殊機化社製、以下同様)に下記表3及び表4に示した乳化物(実施例1)100重量部、精製水495重量都、プロピレングリコール100重量邸、エデト酸四ナトリウム四水塩3重量部、安息香酸ナトリウム2重量部を投入し、80℃、パドル32rpmで10分間分散・混合した後、ラウリン酸カリウム150重量部、ミリスチン酸カリウム100重量部、ヤシ脂肪酸−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン20重量都、ラウリン酸ジエタノールアミド20重量部を投入し、80℃、パドル32rpmで30分間混合した。その後、パドル32rpmで混合しながら冷却し、30℃で香料10重量部を投入し、10分間混合して洗浄剤組成物を得た。
【0059】
(実施例11)
アジホモミキサーに下記表3及び表4に示した乳化物(実施例1)200重量都、精製水375重量部、プロピレングリコール100重量部、エデト酸四ナトリウム四水塩3重量部、安息香酸ナトリウム2重量部を投入し、80℃、パドル32rpmで10分間分散・混合した後、ミリスチン酸トリエタノールアミン100重量部、ヤシ油脂肪酸アルギニン150重量都、ラウリルジメチルアミノ酢酸べタイン20重量部、POE(5)ラウリルエーテル10重量部、ポリビニルアルコール10重量部、カラギーナン20重量部を投入し、80℃、パドル32rpmで30分間混合した。その後、パドル32rpmで混合しながら冷却し、30℃で香料10重量部を投入し、10分間混合して洗浄剤組成物を得た。
【0060】
(実施例12)
アジホモミキサーに下記表3及び表4に示した乳化物(実施例1)400重量部、精製水375重量都、プロピレングリコール100重量部、エデト酸四ナトリウム四水塩3重量都、安息香酸ナトリウム2重量部を投入し、80℃、パドル32rpmで10分間分散・混合した後、ラウリン酸カリウム150重量部、ミリスチン酸トリエタノールアミン100重量部、ラウリン酸アミドプロピルベタイン30重量部、POE(5)オクチルドデシルエーテル20重量部、ヒドロキシエチルセルロース5重量部、カルボキシビニルポリマー10重量部、流動パラフィン20重量部を投入し、80℃、パドル32rpmで30分間混合した。その後、パドル32rpmで混合しながら冷却し、30℃で香料10重量部を投入し、10分間混合して洗浄剤組成物を得た。
【0061】
(実施例13、21、22、25)
上記実施例12と同様の方法にて、洗浄剤組成物を得た。
(実施例14、20、23、26)
上記実施例10と同様の方法にて、洗浄剤組成物を得た。
(実施例15〜17)
上記実施例12と同様の方法にて、洗浄剤組成物を得た。
【0062】
(実施例18)
アジホモミキサーに下記表3及び表4に示した乳化物(実施例4)200重量部、精製水495重量部、プロピレングリコール100重量部、エデト酸四ナトリウム四水塩3重量部、安息香酸ナトリウム2重量部を投入し、80℃、パドル32rpmで10分間分散・混合した後、N−ラウロイルーN−メチルーβ−アラニンカリウム100重量部、N−ラウロイルサルコシンナトリウム50重量部、POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム100重量都、ラウリン酸アミドプロピルベタイン30重量部、POE(5)ラウリルエーテル10重量部、セトステアリルアルコール10重量部を投入し、80℃、パドル32rpmで30分間混合した。その後、パドル32rpmで混合しながら冷却し、30℃で香料10重量部を投入し、10分間混合して洗浄剤組成物を得た。
【0063】
(実施例19、24)
上記実施例11と同様の方法にて、洗浄剤組成物を得た。
【0064】
【表3】
Figure 0003963626
【0065】
【表4】
Figure 0003963626
【0066】
なお、上記表4中の*1〜*8は、下記のとおりである。
*1:ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製 ゴーセノールEG−25)
*2:ヒドロキシエチルセルロース(ダイセル化学工業社製 HECダイセルSP550)
*3:ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社製 日曹HPC)
*4:ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業社製 メトローズHPMC60SH4000)
*5:カラギーナン(三栄源エフ・エフ・アイ社製 カラギニンCSK−1)
*6:カルポキシビニルポリマー*(BF Goodrich社製 カーボボール941)
*7:メタクリル酸・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル共重合体(分子量100万)
*8:メタクリル酸・アクリル酸ブチル・メタクリル酸メチル共重合体(分子量200万)
【0067】
上記表3及び表4の結果から明らかなように、実施例10〜26は、予め乳化組成物を調製することにより、シリコーンなどの油分の分離を確実に防止して、分散安定性と使用感と起泡性に優れた洗浄剤組成物が得られ、また、水溶性ノニオン性高分子化合物及び水溶性アニオン性高分子化合物を併用配合することにより、更に分散安定性が向上することが判った。
【0068】
以下の実施例27〜31に、洗浄剤組成物の具体的実施例(液体洗浄剤組成物、シャンプー組成物、ペースト状洗浄剤組成物、マイルド性洗浄剤組成物、ゲル状クレンジング剤)を示して、更に説明する。
Figure 0003963626
製法:上記(1)〜(19)の成分を下記(A)〜(C)の工程により液体洗浄剤組成物を調製した。
(A)工程;上記(1)、(2)、(3)及び(4)を70℃で混合し、(19)を添加し、攪拌混合した。
(B)工程;(A)工程で調製した混合物に上記(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)及び(16)を80℃で攪拌溶解及び分散した後、35℃まで冷却した。
(C)工程;(17)と(18)を上記(B)工程で調製した混合物に添加し、35℃で攪拌混合した。
得られた洗浄剤組成物を、最内層がポリプロピレンで形成されたボトルに収容した。
この洗浄剤組成物は、上述の評価法で評価したところ、起泡性(◎)、シリコーン分散安定性(◎)、乾燥後のすべすべ感(◎)及び乾燥後のしっとり感(◎)に優れていることが判った。
【0069】
Figure 0003963626
製法:上記(1)〜(22)の成分を下記(A)〜(D)の工程によりデオドラント及びふけ防止用シャンプー組成物を調製した。
(A)工程;上記(1)、(2)、(3)及び(4)を70℃で混合し、(22)を添加し、攪拌混合した。
(B)工程;上記(A)工程で調製した混合物に上記(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(13)、(14)、(16)、(17)、(19)及び(20)を70℃で攪拌溶解した後、35℃まで冷却した。
(C)工程;上記(18)と(21)を混合し、35℃で攪拌溶解した。
(D)工程;上記(C)工程で調製した混合物及び上記(12)と(15)を(B)に添加し、30℃で攪拌溶解した。
得られたデオドラント及びふけ防止用シャンプー組成物を、最内層がポリエチレンテレフタレートで形成されたボトルに収容した。
このシャンプー組成物は、上述の評価法で評価したところ、起泡性(◎)、シリコーン分散安定性(◎)、乾燥後のすべすべ感(◎)及び乾燥後のしっとり感(◎)に優れていることが判った。
【0070】
Figure 0003963626
Figure 0003963626
製法:上記(1)〜(24)の成分を下記(A)〜(C)の工程によりペースト状組成物を調製した。
(A)工程;(1)、(2)、(3)、(4)及び(5)を混合し、(24)を70℃で添加し、攪拌混合した。
(B)工程;(A)に(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(18)、(19)、(20)、(21)及び(22)を70℃で攪拌溶解及び分散した後、攪拌しながら冷却した。
(C)工程;35℃で(16)、(17)及び(23)を混合し、攪拌溶解した。
得られたペースト状洗浄剤組成物を、最内層が低密度ポリエチレンで形成されたチューブに収容した。
このペースト状洗浄剤組成物は、上述の評価法で評価したところ、起泡性(◎)、シリコーン分散安定性(◎)、乾燥後のすべすべ感(◎)及び乾燥後のしっとり感(◎)に優れていることが判った。
【0071】
Figure 0003963626
製法:上記(1)〜(17)の成分を下記(A)〜(C)の工程によりマイルド性洗浄剤組成物を調製した。
(A)工程;(1)、(2)、(3)及び(4)混合し、(17)を添加し、70℃で攪拌混合した。
(B)工程;(A)に(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(15)及び(16)を70℃で攪拌溶解した後、35℃まで冷却した。
(C)工程;(12)、(13)及び(14)を(B)に添加し、35℃で攪拌混合した。 得られたマイルド性洗浄剤組成物を、最内層が高密度ポリエチレンで形成されたボトルに収容した。
このマイルド性洗浄剤組成物は、上述の評価法で評価したところ、起泡性(◎)、シリコーン分散安定性(◎)、乾燥後のすべすべ感(◎)及び乾燥後のしっとり感(◎)に優れていることが判った。
【0072】
Figure 0003963626
製法:上記(1)〜(13)の成分を下記(A)〜(C)の工程によりゲル状クレンジング剤を製造した。
(A)工程;(1)、(2)及び(3)混合し、(13)を添加し、70℃で攪拌混合した。
(B)工程;(A)に(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)及び(12)を添加し、70℃で攪拌溶解した後、35℃まで冷却した。
(C)工程;(12) を(B)に添加し、35℃で撹拌混合した。
得られたゲル状クレンジング剤を、最内層が親水処理されたポリエチレン樹脂で形成されたチューブに収容した。
このゲル状クレンジング剤は、上述の評価法で評価したところ、起泡性(◎)、シリコーン分散安定性(◎)、乾燥後のすべすべ感(◎)及び乾燥後のしっとり感(◎)に優れていることが判った。
【0073】
Figure 0003963626
製法:上記(1)〜(15)の成分を下記(A)〜(C)の工程によりフォーマー容器充填用液体洗浄剤組成物を調製した。
(A)工程;上記(1)、(2)及び(3)を70℃で混合し、(15)を添加し、攪拌混合した。
(B)工程;(A)工程で調製した混合物に上記(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(12)及び(13)を70℃で攪拌溶解した後、35℃まで冷却した。
(C)工程;(11)と(14)を上記(B)工程で調製した混合物に添加し、35℃で攪拌混合した。
得られた液体洗浄剤組成物を、ポンプ式フォーマー容器(吉野工業社製、特開平7−315463号公報記載、特開平8−230961号公報記載)に収容した。
この液体洗浄剤組成物は、上述の評価法で評価したところ、起泡性(◎)、シリコーン分散安定性(◎)、乾燥後のすべすべ感(◎)及び乾燥後のしっとり感(◎)に優れていることが判った。
【0074】
【発明の効果】
請求項1及び2記載の発明によれば、シリコーンなどの油分の分離がみられず、分散安定性に優れると共に、起泡性及び使用感も良好となるシリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法及びその乳化組成物を含有する洗浄剤組成物が提供される。
請求項3の発明によれば、更に起泡性に優れた洗浄剤組成物が提供される。
請求項4の発明によれば、更に分散安定性に優れた洗浄剤組成物が提供される。

Claims (4)

  1. シリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有するカチオン界面活性剤を含有しない乳化組成物を製造する際に、シリコーン0.01〜40重量%と該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の下記一般式(IV)〜(VII)で示されるシリコーン誘導体0.1〜30重量%及び膨潤力が20mL/2g以上であるカチオン変性されていない水膨潤性粘土鉱物0.1〜20重量%とを混合・分散し、これと水30重量%以上とを混合・分散して、乳化組成物を調製することを特徴とするシリコーン及び水膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物の製造方法。
    Figure 0003963626
  2. 請求項1記載の製造方法により得られた乳化組成物を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
  3. 下記(a)成分〜(c)成分を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
    (a)請求項1記載の製造方法により得られた乳化組成物
    (b)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤
    (c)水
  4. 更に、下記(d)成分及び(e)成分を含有する請求項3記載の洗浄剤組成物。
    (d)水溶性ノニオン性高分子化合物
    (e)水溶性アニオン性高分子化合物
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