JP3580384B2 - 乳化化粧料 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、乳化化粧料に関し、詳しくは、のびが軽く、しっとりとし、かつべたつきがない独特の感触を有する非極性油分系乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
シリコーン油は優れた撥水性、耐熱・耐酸化性を有することが知られており、種々の工業材料として多用されている。特に、化粧料用あるいは医薬部外品用材料としては、のびが軽くさっぱりとした感触を有することから、メイクアップ化粧料、頭髪化粧料をはじめとするさまざまな用途で使用されている。
【0003】
しかしながら、シリコーン油は安定な油中水型乳化組成物を得ることが困難であるという欠点を有しており、その解決が望まれている。この欠点を解決するために、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンと水膨潤性粘土鉱物と第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とシリコーン油を含有した油層と、水および多価アルコールとを含有してなる油中水および多価アルコール型乳化組成物が提案されているが、この乳化組成物は、シリコーン油が必須で流動パラフィン等の非極性炭化水素油のみで乳化組成物がつくれないなど、使用に制約を受けるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは上記事情にかんがみ鋭意研究を重ねた結果、特定のポリオキシアルキレン基含有率をもつ高分子量シリコーン化合物を配合する事によってシリコーン油はもとより流動パラフィン等の非極性炭化水素油をも乳化でき、得られた乳化物がのびが軽くしっとりとしながらかつべたつき感がない独特の使用感をもつことを見出し、本発明を完成するに到った。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すはわち本発明は、
(I) シリコーン油および/または非極性油分の1種または2種以上
(II) 下記式1で示される高分子量ポリエーテル変性シリコーンの1種または2種以上
(III) 水と、
を配合することを特徴とする乳化化粧料である。
【0006】
式1
【0007】
【化2】
〔ただし、式中Aはメチル基、フェニル基及び一般式:
−C3 H6 O(C2 H4 O)a (C3 H6 O)b R' (式中、R' は水素原子、アシル基、および炭素数1〜4のアルキル基からなる群から選択される基であり、またaは5〜50の整数であり、bは5〜50の整数である。)で示されるポリオキシアルキレン基からなる群から選択される基であり、3つのAのうち少なくとも1つはポリオキシアルキレン基である。Rはメチル基またはフェニル基であり、またmは50〜1000の整数であり、nは1〜40の整数である。さらに、ポリエ−テル変性シリコーンが分子中にポリオキシアルキレン基を40重量%以上含有し、且つポリエーテル変性シリコーンの分子量が55000以上である。〕
本発明に使用されるシリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度までのジオルガノポリシロキサン,オクタメチルシクロテトラシロキサン,デカメチルシクロペンタシロキサン,テトラメチルテトラフェニルテトラシクロシロキサン等の環状シロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン,ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体,ガム状ジメチルポリシロキサン等の環状シロキサン溶液、トリメチルシロキシケイ酸等,トリメチルシロキシケイ酸の環状シロキサン溶液等、炭素原子数6〜50のアルキル基を有するジオルガノポリシロキサン,アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等の変性シリコーンオイルが挙げられ、非極性油分としてはスクワラン、流動パラフィン、軽質流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン等の炭化水素系油分等が挙げられる。
【0008】
本発明の乳化化粧料において、油分の配合量は特に限定されないが、80%以下が好ましい。
【0009】
また、本発明に用いられるポリエーテル変性シリコーンは下記式1:
式1
【0010】
【化3】
で示される、ポリオキシアルキレン基を有するオルガノポリシロキサンである。〔ただし、式中Aはメチル基、フェニル基及び一般式:
−C3 H6 O(C2 H4 O)a (C3 H6 O)b R' (式中、R' は水素原子、アシル基、および炭素数1〜4のアルキル基からなる群から選択される基であり、またaは5〜50の整数であり、bは5〜50の整数である。)で示されるポリオキシアルキレン基からなる群から選択される基であり、3つのAのうち少なくとも1つはポリオキシアルキレン基である。Rはメチル基またはフェニル基であり、またmは50〜1000の整数であり、nは1〜40の整数である。さらに、ポリエ−テル変性シリコーンが分子中にポリオキシアルキレン基を40重量%以上含有し、且つポリエーテル変性シリコーンの分子量が55000以上である。〕
R' のアシル基として、具体的には、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチロイル基、アクリロイル基、ベンゾイル基、トルオイル基等が例示され、炭素数1〜4のアルキル基として、具体的には、メチル基、エチル基、i−プロピル基、n−プロピル基、t−ブチル基、n−ブチル基が例示される。なお、ポリオキシアルキレン基において、aまたはbが5未満である場合には、ポリエーテル変性シリコーンが十分な増粘効果を示さなくなり、またaまたはbが50を超える場合には、得られた乳化化粧料がべとつき感を有するようになる。また、ポリオキシアルキレン基の含有量は40重量%以上であり、好ましくは40〜70重量%の範囲にある。これは、ポリオキシアルキレン基の含有量が40重量%未満の場合にはシリコーン油以外の非極性油に対する乳化性が低下し70重量%以上の場合には得られた乳化化粧料がべたつきを有するようになるためである
また、mは50〜1000の整数であり、nは1〜40の整数である。これは、mが50未満であり、nが1未満である場合には、増粘効果が不十分であり、またmが1000を超え、かつnが40を超える場合には、得られた乳化化粧料がべとつき感を有するようになるからである。
【0011】
また、本発明に用いられるポリエーテル変性シリコーンの分子量は55000以上である。
【0012】
また、本発明に用いられるポリエーテル変性シリコーンの配合量は特に限定されず、好ましくは、1〜30重量%で、さらにより好ましくは1〜15重量%の範囲である。これは、本発明の乳化化粧料において、ポリエーテル変性シリコーンの配合量が1重量%未満であると、安定な乳化状態を得ることができないためであり、また30重量%を超えると乳化化粧料がべたつき感を有するようになるためである。
【0013】
また、本発明に用いられる水の配合量は6〜80重量%が好ましく、より好ましくは10〜80重量%の範囲である。これは、水の配合量が6重量%未満であると透明ゲル化してしまい、乳化化粧料が得られず、また80重量%を超えると、乳化化粧料から水が分離し、安定な乳化が得られないためである。
【0014】
また、本発明においては、有機変性粘土鉱物が好適に用いれる。例えば、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトライト等の水膨潤性粘土鉱物を有機カチオンで処理して得られるものである。処理剤である有機カチオンとしては、例えば、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジベヘニルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、および相当するブロミド等、さらにジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられる。
【0015】
また、本発明に用いられる有機変性粘土鉱物の配合量は特に限定されないが、乳化化粧料の安定性が向上することから0.5重量部以上配合することが好ましい。
【0016】
本発明の乳化化粧料には上記した必須成分に加えて、必要により適宜、保湿剤、紫外線吸収剤、香料、酸化防止剤、防腐防黴剤、体質顔料、着色顔料等、通常化粧料に用いられる成分を発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0017】
【実施例】
次に実施例および比較例をあげて、本発明を具体的に明らかにする。本発明はこれにより限定されるものではない。配合量は重量%である。
【0018】
(実施例1) 乳化化粧料
(1) デカメチルシクロペンタシロキサン 30
(2) 塩化ジメチルジステアリルアンモニウム処理ヘクトライト 2
(3) 1,3−ブチレングリコール 10
(4) ポリエーテル変性シリコーン(式2) 2
(5) イオン交換水 56
(6) パラベン 適量
(7) 酸化防止剤 適量
(8) 香料 適量
式2
【0019】
【化4】
分子量:55000、ポリオキシアルキレン基含有率:45%
(1)を70℃に加熱後、(2)と(4)及び(6)〜(8)を加え均一に分散溶解する。一方、(5)に(3)を加え70℃に加熱し撹拌混合する。この水相を先に調製した油相の中へホモミキサーで十分に撹拌しながら滴下する。滴下終了後、さらに十分撹拌し、脱気、冷却し乳化化粧料を得た。
【0020】
(実施例2) 乳化化粧料
(1) 流動パラフィン 30
(2) 塩化ジメチルジステアリルアンモニウム処理ヘクトライト 2
(3) 1,3ブチレングリコール 10
(4) ポリエーテル変性シリコーン(式2) 2
(5) イオン交換水 56
(6) パラベン 適量
(7) 酸化防止剤 適量
(8) 香料 適量
式2
【0021】
【化5】
分子量:55000、ポリオキシアルキレン基含有率:45%
実施例1と同様にして、実施例2を得た。
【0022】
(実施例3)
(1) イソパラフィン 30
(2) 塩化ジメチルジステアリルアンモニウム処理ヘクトライト 2
(3) 1,3ブチレングリコール 10
(4) ポリエーテル変性シリコーン(式2) 2
(5) イオン交換水 56
(6) パラベン 適量
(7) 酸化防止剤 適量
(8) 香料 適量
(式2)
【0023】
【化6】
分子量:55000、ポリオキシアルキレン基含有率:45%
実施例1と同様にして、実施例3を得た。
【0024】
(実施例4)
(1) スクワラン 30
(2) 塩化ジメチルジステアリルアンモニウム処理ヘクトライト 2
(3) 1,3ブチレングリコール 10
(4) ポリエーテル変性シリコーン(式2) 2
(5) イオン交換水 56
(6) パラベン 適量
(7) 酸化防止剤 適量
(8) 香料 適量
(式2)
【0025】
【化7】
分子量:55000、ポリオキシアルキレン基含有率:45%
実施例1と同様にして、実施例4を得た。
【0026】
(実施例5)
(1) イソパラフィン 70
(2) ポリエーテル変性シリコーン(式2) 10
(3) イオン交換水 20
(4) パラベン 適量
(5) 酸化防止剤 適量
(6) 香料 適量
式2
【0027】
【化8】
分子量:55000、ポリオキシアルキレン基含有率:45%
(1)、(2)および(4)〜(6)を70℃で均一に撹拌混合したのち、(3)を加えてホモミキサーで充分撹拌し乳化化粧料を得た。
【0028】
(実施例6)
(1) デカメチルシクロペンタシロキサン 70
(2) ポリエーテル変性シリコーン(式2) 10
(3) イオン交換水 20
(4) パラベン 適量
(5) 酸化防止剤 適量
(6) 香料 適量
式2
【0029】
【化9】
分子量:55000、ポリオキシアルキレン基含有率:45%
実施例5と同様にして実施例6を得た。
【0030】
(比較例1) 乳化化粧料
(1) デカメチルシクロペンタシロキサン 30
(2) 塩化ジメチルジステアリルアンモニウム処理ヘクトライト 2
(3) 1,3−ブチレングリコール 10
(4) ポリエーテル変性シリコーン(式3) 2
(5) イオン交換水 56
(6) パラベン 適量
(7) 酸化防止剤 適量
(8) 香料 適量
式3
【0031】
【化10】
分子量:6000 ポリオキシアルキレン基含有率:22%
実施例1と同様にして比較例1を得た。
【0032】
(比較例2) 乳化化粧料
(1) 流動パラフィン 30
(2) 塩化ジメチルジステアリルアンモニウム処理ヘクトライト 2
(3) 1,3−ブチレングリコール 10
(4) ポリエーテル変性シリコーン(式3) 2
(5) イオン交換水 56
(6) パラベン 適量
(7) 酸化防止剤 適量
(8) 香料 適量
式3
【0033】
【化11】
分子量:6000 ポリオキシアルキレン基含有率:22%
実施例1と同様にして比較例2を得た。
【0034】
(比較例3) 乳化化粧料
(1) 流動パラフィン 30
(2) 塩化ジメチルジステアリルアンモニウム処理ヘクトライト 2
(3) 1,3−ブチレングリコール 10
(4) ポリエーテル変性シリコーン(式4) 2
(5) イオン交換水 56
(6) パラベン 適量
(7) 酸化防止剤 適量
(8) 香料 適量
(式4)
【0035】
【化12】
分子量:30000 ポリオキシアルキレン基含有率:90%
実施例1と同様にして比較例3を得た。
【0036】
(評価)
実施例1〜7及び比較例1〜3についてその乳化性、粘度及び外観を比較した。粘度はB型粘度計で測定した。さらに、実施例1〜7及び比較例1〜3を50℃恒温槽に放置し、外観安定性を観察した。結果を表1に示す。
【0037】
尚、表中記号は、
◎─────非常に安定
○─────安定
△─────やや不安定
×─────非常に不安定
【0038】
【表1】
実施例1〜6及び比較例1を専門パネル20名により官能評価したところ表2のような結果となった。
【0039】
なお表中の記号は
◎ ─────15〜20名が使用性良好と判定。
【0040】
○ ─────10〜14名が使用性良好と判定。
【0041】
△ ───── 5〜 9名が使用性良好と判定。
【0042】
× ───── 0〜 4名が使用性良好と判定。
【0043】
【表2】
表2より明らかの様に、本発明の乳化化粧料はのびの軽さおよびしっとりさおよびべたつきのなさの点で優れたものであった。
【0044】
(実施例7) 乳化ファンデーション
(1) デカメチルシクロペンタシロキサン 10
(2) ジメチルポリシロキサン(6CS) 15
(3) プロピレングリコール 5
(4) ポリエーテル変性シリコーン(式5) 4
(5) イオン交換水 36
(6) パルミチン酸デキストリン処理二酸化チタン 10
(7) パルミチン酸デキストリン処理マイカ 10
(8) パルミチン酸デキストリン処理タルク 5
(9) パルミチン酸デキストリン処理酸化鉄 5
(10)パラベン 適量
(11)酸化防止剤 適量
(12)香料 適量
式5
【0045】
【化13】
分子量:58000 ポリオキシアルキレン基含有率:47%
(1)、(2)および(6)〜(12)を70℃で混合溶解した後、ホモミキサーで撹拌しながら(4)を加えて完全に混合した。一方、(3)および(5)を70℃で撹拌混合し先に調整した油層へホモミキサーで撹拌しながら滴下した。滴下終了後ホモミキサーで充分に撹拌し、脱気、充填し乳化ファンデーションを得た。本乳化ファンデーションはのびがかるくしっとりとした感触を有しており、しかもべたつかないものであった。
【0046】
(実施例8) 紫外線防御クリーム
(1) 流動パラフィン 30
(2) ジメチルポリシロキサン(6CS) 10
(3) ポリエーテル変性シリコーン(式6) 5
(4) パラメトキシケイ皮酸オクチル 5
(5) イオン交換水 50
(6) パラベン 適量
(7) 酸化防止剤 適量
(8) 香料 適量
式6
【0047】
【化14】
分子量:136000 ポリオキシアルキレン基含有率:45% (1)〜(4)および(6)〜(8)を70℃で混合溶解した後、ホモミキサーで撹拌しながら(5)を加えて充分に撹拌し紫外線防御クリームを得た。本紫外線防御クリームものび、しっとりさ、べたつきのなさの面で優れた使用性を有するものであった。
(実施例9) ふきとり型化粧落とし
(1) スクワラン 10
(2) 流動パラフィン 28
(3) 低密度ポリエチレン 2
(4) ポリエーテル変性シリコーン(式7) 2
(5) プロピレングリコール 5
(6) イオン交換水 53
(7) パラベン 適量
(8) 酸化防止剤 適量
(9) 香料 適量
式7
【0048】
【化15】
分子量:60000、ポリオキシアルキレン基含有率:49%
(1)〜(4)および(7)〜(9)を70℃で撹拌混合した。(5)と(6)を70℃で混合し、ホモミキサーで撹拌しながら先に調整した油層に滴下した。滴下終了後充分ホモミキサーにて撹拌し、ふきとり型化粧落としを得た。本化粧落としは、塗布中にはのび、しっとりさ、べたつきのなさ等の面で優れた使用感を示し、拭き取り後にしっとりとし、べたつきのないものであった。
【0049】
【発明の効果】
本発明の乳化化粧料によれば、シリコーン油及び/又は非極性油分に、高分子量ポリエーテル変性シリコーンと、有機変性粘土鉱物と、水と、を配合することにより、従来困難であった、炭化水素系非極性油分のみでの乳化も可能となった。さらに、得られた乳化化粧料がのび、しっとりさ、べたつきのなさの面で優れた使用性を有するものであった。
Claims (3)
- (I) シリコーン油および/または非極性油分の1種または2種以上と、
(II) 下記式1で示される高分子量ポリエーテル変性シリコーンの1種または2種以上と、
(III) 水と、
を配合することを特徴とする乳化化粧料。
式1
−C3 H6 O(C2 H4 O)a (C3 H6 O)b R' (式中、R' は水素原子、アシル基、および炭素数1〜4のアルキル基からなる群から選択される基であり、またaは5〜50の整数であり、bは5〜50の整数である。)で示されるポリオキシアルキレン基からなる群から選択される基であり、3つのAのうち少なくとも1つはポリオキシアルキレン基である。Rはメチル基またはフェニル基であり、またmは50〜1000の整数であり、nは1〜40の整数である。さらに、ポリエ−テル変性シリコーンが分子中にポリオキシアルキレン基を40重量%以上含有し、且つポリエーテル変性シリコーンの分子量が55000以上である。〕 - 有機変性粘土鉱物を配合することを特徴とする請求項1に記載の乳化化粧料。
- 乳化型が油中水型であることを特徴とする請求項1または2に記載の乳化化粧料。
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1995
- 1995-03-31 JP JP10045695A patent/JP3580384B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2011049247A1 (ja) | 2009-10-23 | 2011-04-28 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 油性原料の増粘剤またはゲル化剤 |
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