JP3801088B2 - 車両用通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CANプロトコル等を適用した車両用通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用通信装置では、ECU(電子制御ユニット)内の各種の情報をテスタを用いて読み出し、当該情報に基づいて故障の解析等が実施される。この場合、テスタとECUとの間で実施される通信制御では、受信若しくは送信のデータを一時的に記憶するための領域(「バッファ」と定義する)が受信及び送信それぞれで確保されており、このバッファを通じてデータの受信並びに送信が実施される。
【0003】
上記従来技術では、受信及び送信それぞれでバッファを所持しているため、受信時に要する最大データ領域と送信時に要する最大データ領域とをそれぞれ確保しなくてはならない。例えば、CANプロトコルの受信又は送信で使用される最大4kバイトのデータを送受信するためには、合計8kバイトもの領域が必要になる。
【0004】
その対策として、リングバッファを用い、受信及び送信でバッファを共用することが考えられる。このリングバッファでは、全領域が受信データ及び送信データ双方で利用可能となっており、書き込み及び読み出しのアドレスを指定するためのバッファポインタ(書き込みポインタ、読み出しポインタ)が設定されている。例えば、図8に示すように、1バイトのデータ1の書き込みに伴い書き込みポインタが1バイト分進められ、更にデータ1の読み出しに伴い読み出しポインタが1バイト分進められる。
【0005】
また近年では、ISO(国際標準化機構)等により、自動車に用いられるCAN(コントロールエリアネットワーク)の規格が整備されつつある。例えばISO15765−2の規格では、CANプロトコルとして送信と受信とを同時に行う全二重通信が定義されている。従って、単純にリングバッファを複数定義すると、どのバッファを送信又は受信に使えばいいか判断できなくなるといった問題が新たに生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、効率的な通信制御を実施することができる車両用通信装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車両用通信装置では、リングバッファ構造のバッファを用いることにより受信と送信とでバッファの共用が可能となり、メモリ領域の有効利用が可能となる。また特に、各バッファのリングバッファ部に前記要求データの受信から前記応答データの送信までの一連の処理について処理待ちの状況を含めて現在の進行状況を示すデータである状態データを付与し、要求データの受信処理及び応答データの送信処理にかかるデータ通信に際しては、該通信の状態に応じて予め定められた状態データが付与されているバッファを選択的に使用すると共に、該選択したバッファに付与されている状態データを当該データ通信での処理進行状況を示すように操作することとした。このような状態データをモニタすることにより各バッファが上記一連の処理の如何なる状態(処理待ちの状況や処理中の状況など)にあるかが容易に判断できる。そして、こうした判断に基づいて前記バッファを選択的に使用することとしたため、効率的な通信装置が実現できる。
【0008】
本発明では請求項2に記載したように、前記状態データが、前記処理待ちの状況にあることを示すデータである空き状態データ、及び前記要求データの受信処理が実行される状況にあることを示すデータである受信状態データ、及び前記応答データの送信処理が実行される状況にあることを示すデータである送信状態データを含み、前記要求データの受信処理に際しては、前記状態データとして前記空き状態データが付与されているバッファを選択的に使用し、前記応答データの送信処理に際しては、前記状態データとして前記受信状態データが付与されているバッファを選択的に使用すると良い。このような構成では、上記バッファの選択に際し、各バッファが上記処理待ちの状況、及び上記受信処理が実行される状況、及び上記送信処理が実行される状況のいずれの処理状況(通信状態)にあるかを把握できるようになり、ひいてはより効率的なバッファ選択を実現できるようになる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、外部ツールからの要求データを受信した際、前記状態データに基づいて書き込み先となるバッファを検索して選択し、該検索したバッファの状態データを受信状態データとすべく操作した後、要求データを当該バッファに書き込む。また、一旦書き込んだ要求データを読み出し、応答データを作成する。そして、前記状態データを前記操作した受信状態データから送信状態データに切り替えた後、応答データを当該バッファに書き込み、更に該書き込んだ応答データを送信のために読み出すと共に前記状態データを前記切り替えた送信状態データから空き状態データとすべく操作する。本構成によれば、要求データの受信後において、バッファを介しての要求データの書き込み及び読み出し、応答データの作成、同一のバッファを介しての応答データの書き込み及び読み出し、更に応答データの送信を好適に実施することができる。
【0010】
なお、上記請求項3の発明にあって、当該車両用通信装置が、前記作成された応答データがバッファに書き込まれて後、該応答データを複数に分割してバッファから読み出し外部ツールに送信するものであるときは、請求項4に記載したように、前記空き状態データとすべく操作する手段は、全ての応答データの読み出しが完了した後、前記状態データを送信状態データから空き状態データとすべく操作すると良い。
【0011】
また、請求項2乃至4の何れかに記載の発明においては、請求項5に記載したように、前記要求データの受信処理に際し、前記受信状態データが付与されているバッファ、及び前記空き状態データが付与されているバッファのいずれかが選択されるかたちでその使用対象となるバッファを検索すると良い。また、請求項5に記載の発明においては、請求項6に記載したように、前記使用対象となるバッファの検索を、前記受信状態データの付与されているバッファが前記空き状態データの付与されているバッファよりも優先的に選択されるかたちで行うようにすると良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の車両用通信装置を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では車両制御システムに本発明を具体化し、その構成を図1に示す。
【0013】
図1において、ECU10はマイクロコンピュータを主体とする電子制御ユニットよりなり、このECU10によりエンジン制御やトランスミッション制御等が実施される。また、ECU10は、ダイアグノーシス(故障診断)の機能を有し、そのダイアグ情報は適宜EEPROM等の不揮発性メモリに記憶保持される。ECU10には外部ツールとしてのテスタ20が接続され、この両者間で全二重通信によりCANメッセージが送受信される。ECU10とテスタ20との間のCAN通信は例えばISO15765−2に準拠して実施される。例えばテスタ20は、ダイアグ情報やエンジン運転情報等を読み出す旨のメッセージ(要求データ)をECU10に送信し、ECU10は応答のメッセージをテスタ20に返信する。
【0014】
CAN通信に関するECU10の構成を詳しく説明する。ECU10は、テスタ20との間でCAN通信を実施するためのCAN通信制御部11を備える。このCAN通信制御部11は、テスタ20から要求を受信し、その応答を返すまでの処理を制御するモジュールである。CAN通信制御部11は、基本構成としてCANメッセージ受信処理、応答データ作成処理、CANメッセージ送信処理の各機能を具備する。
【0015】
ここで、CANメッセージ受信処理は、CANメッセージ(要求データ)のフォーマットチェックを実施し、後述するバッファ13に要求データを格納する処理である。応答データ作成処理は、要求データの内容から応答データを作成し、バッファ13に応答データを格納する処理である。また、CANメッセージ送信処理は、バッファ13から応答データを取得してCANフォーマットに変換し、テスタ20に応答する処理である。
【0016】
また、CAN通信制御部11内にはバッファ管理部12が設けられ、このバッファ管理部12には、リングバッファ構造の複数のバッファ13が設けられている。バッファ13は、バッファステータス付きの送受信共用バッファであり、図2に示すように、領域A1にはその都度のバッファ13の状態を示すバッファステータス(状態データ)が格納される。具体的には、バッファ13が何もしていない空き状態であればバッファステータスが「IDLE」に操作され、その他、メッセージ受信中であればバッファステータスが「受信中」に、メッセージ送信中であればバッファステータスが「送信中」に操作される。
【0017】
また、図のA2領域は、多数のデータ書き込み領域を有するリングバッファ部であり、読み出しポインタと書き込みポインタによりデータ読み出し又は書き込みの位置が制御される。データ書き込み時には、書き込みポインタが指し示す領域にデータが書き込まれ、書き込まれたサイズ分だけポインタが進められる。また、データ読み出し時には、読み出しポインタが指し示す領域からデータが読み出され、読み出されたサイズ分だけポインタが進められる。
【0018】
次に、CAN通信制御部11における通信制御の概要を図3を用いて説明する。図3では、バッファ管理部12に2枚のバッファを設け、それら各々をバッファ番号BN=0,1とした事例を示す。
【0019】
さて、図3の(a)に示すように、テスタ20からメッセージを受信すると、CAN通信制御部11では、バッファステータスが「IDLE」であるバッファ13、すなわち書き込み先となるバッファ13が検索され、その該当するバッファ13にメッセージ中の要求データが格納される。このとき、例えばBN=1のバッファ13について、バッファステータスが「受信中」に切り替えられ、その後要求データが格納される(図の丸数字1)。その後、同じくBN=1のバッファ13から要求データが取得され、それに対応する応答データが作成される(図の丸数字2)。
【0020】
応答データの作成が完了すると、図3の(b)に示すように、BN=1のバッファ13について、バッファステータスが「受信中」から「送信中」に切り替えられ、その後応答データが格納される。更にその後、同じくBN=1のバッファ13から応答データが取得される(図の丸数字4)。そして、この応答データに対応するメッセージがテスタ20に対して送信される(図の丸数字5)。
【0021】
図3の(c)に示すように、BN=1のバッファ13が「送信中」である最中に新たなメッセージを受信した場合には、バッファステータスが「IDLE」である他のバッファ13(この場合は、BN=0のバッファ)に要求データが格納される。このとき、BN=0のバッファ13では、バッファステータスが「受信中」に切り替えられる。その後、BN=1のバッファ13について、メッセージの送信が完了すると、バッファステータスが「IDLE」に戻される。
【0022】
なお、メッセージの送信完了後にバッファステータスを「IDLE」に戻すことに代えて、バッファ13から応答データを取得した際(応答データの取得後、送信前)にバッファステータスを「IDLE」に戻す構成であっても良い。
【0023】
図4〜図7は、CAN通信制御部11で実施される処理の流れを示すフローチャートであり、これらの各処理によりCANメッセージ受信、応答データ作成、CANメッセージ送信の各処理が実現される。
【0024】
テスタ20からのCANメッセージを受信すると図4のメッセージ受信処理が起動され、先ずはじめにステップ101では、当該メッセージの内容を解析する。このとき、CANメッセージが規格(本実施の形態ではISO15765−2)で定められたフォーマット通りの要求であるかどうかが解析される。そして、CANメッセージがフォーマット通りの要求であること、すなわち当該メッセージが正常であること(ステップ102がYESであること)を条件に、後続のステップ103に進む。
【0025】
ステップ103では、データ格納先となるバッファ13を検索する。バッファ13の検索は図7のサブルーチンで実施され、ここで図7のバッファ検索処理を説明する。当該検索処理では、データの格納及び取得を実施すべきバッファ番号BNが検索され、そのバッファ番号BNが見つかったかどうかにより「Buff有り」又は「Buff無し」何れかの戻り値がセットされる。なお本実施の形態では、全てのバッファ13が「バッファステータス=IDLE」である場合、最大BNのバッファ13が選択される。また、「バッファステータス=受信中」であるバッファ13が存在する場合、同時に2つの受信処理が発生しないよう、その受信中のバッファ13が繰り返し用いられてデータが格納される。これは、受信中に新たな受信が発生した場合に、新たな受信を優先するようにしたものである(ISO15765−2に準拠)。
【0026】
図7において、ステップ401では、ワーク領域を示すiに0を、Tmpに無効値をセットする。その後、i値がバッファ枚数の最大値(BUFF_MAX)以下であること(ステップ402がNOであること)を条件に、ステップ403に進む。ステップ403では、バッファステータスが「受信中」であるか否かを判別し、続くステップ404では、バッファステータスが「IDLE」であるか否かを判別する。バッファステータスが「受信中」、「IDLE」の何れでもない場合、そのままステップ406に進み、i値をインクリメントした後ステップ402に戻る。
【0027】
バッファステータスが「IDLE」であれば、ステップ405でその時のi値をTmpにセットし、ステップ406でi値をインクリメントした後ステップ402に戻る。
【0028】
また、バッファステータスが「受信中」であれば、ステップ407でその時のi値をバッファ番号BNとして決定する。続くステップ408では、Buff有りとする戻り値をセットし、元の図4に戻る。
【0029】
i値がバッファ枚数の最大値(BUFF_MAX)に達するとステップ409に進み、Tmpの値が無効値のままであるか否かを判別する。上記ステップ402〜406の処理でバッファステータス=IDLEのバッファが見つかっていれば、その都度のi値がTmpにセットされており、ステップ409がNOとなる。よって、ステップ410でTmpの値をバッファ番号BNとして決定する。続くステップ411では、Buff有りとする戻り値をセットし、元の図4に戻る。
【0030】
一方、上記ステップ402〜406の処理でバッファステータス=IDLEのバッファが見つかってなければ、Tmpが無効値のままとなっており、ステップ409がYESとなる。よって、ステップ412では、Buff無しとする戻り値をセットし、元の図4に戻る。
【0031】
以上図7のバッファ検索処理によれば、バッファステータス=IDLEのバッファ13が選択され、当該バッファ13が要求データの書き込み先とされる。或いは、バッファステータス=受信中のバッファ13が選択され、当該バッファ13が要求データの書き込み先とされる。
【0032】
図4の説明に戻る。上記の如くバッファ検索が実施された後、ステップ104では、バッファ検索の結果、Buff有りであったか否かを判別する。そして、Buff有りであることを条件に後続のステップ105に進む。ステップ105ではバッファステータスを「受信中」とし、続くステップ106ではバッファ13の書き込みポインタ及び読み出しポインタを初期化する。
【0033】
その後、ステップ107〜109では、要求データの全バイトをバッファ13に格納する。すなわち、要求データを1バイトずつ書き込むと共に書き込みポインタを1バイト分進め(ステップ108,109)、これを全バイトの書き込み完了となるまで繰り返し実施する。そして、全バイトの書き込みが完了すると図5の応答データ作成処理に移行する。
【0034】
次に、図5の応答データ作成処理では、ステップ201〜203でバッファ13より要求データを取得する。すなわち、要求データをNバイトずつ読み出すと共に読み出しポインタをNバイト分進め(ステップ201,202)、これを全バイトの読み出し完了となるまで繰り返し実施する。そして、全バイトの読み出しが完了すると後続のステップ204に進む。
【0035】
ステップ204では、要求データの解析を実施する。このとき、要求データ中に含まれるテストモード情報(ISO15765準拠のSID,PID等)からどのような情報をテスタ20に応答すべきかを決定する。その後、ステップ205では、応答すべきデータを収集し、それにより応答データを作成する。
【0036】
ステップ206では、バッファステータスを「送信中」に切り替え、続くステップ207では、その時の読み出しポインタを書き込みポインタとする。その後、ステップ208〜210では、応答データの全バイトをバッファ13に格納する。すなわち、応答データを1バイトずつ書き込むと共に書き込みポインタを1バイト分進め(ステップ209,210)、これを全バイトの書き込み完了となるまで繰り返し実施する。そして、全バイトの書き込みが完了すると図6の応答データ送信処理に移行する。
【0037】
図6のメッセージ送信処理では、ステップ301〜303でバッファ13より応答データを取得する。すなわち、応答データをNバイトずつ読み出すと共に読み出しポインタをNバイト分進め(ステップ301,302)、これを全バイトの読み出し完了となるまで繰り返し実施する。そして、全バイトの読み出しが完了すると後続のステップ304に進む。
【0038】
ステップ304では、バッファステータスを「IDLE」に切り替え、続くステップ305ではCANメッセージを作成する。このとき、ISO15765−2で定められたフォーマットに準拠した形で応答データを作成する。最後に、ステップ306では、テスタ20に対して応答を開始する。
【0039】
以上詳述した本実施の形態によれば、以下に示す効果が得られる。
リングバッファ構造のバッファ13を用いることにより受信と送信とでバッファの共用が可能となり、メモリ領域(RAM領域)の有効利用が可能となる。また、バッファステータスに応じて各バッファ13を選択的に使用すると共に、バッファステータスをその都度該当する状態に操作するため、バッファステータスをモニタすることにより各バッファ13が如何なる通信状態にあるかが容易に判断できる。従って、効率的な通信装置が実現できる。この場合、複雑な全二重通信であっても簡易に所望の効果が実現できる。
【0040】
具体的には、要求データの受信後において、バッファ13を介しての要求データの書き込み及び読み出し、応答データの作成、同一のバッファ13を介しての応答データの書き込み及び読み出し、更に応答データの送信を好適に実施することができる。
【0041】
なお本発明は、上記以外に次の形態にて具体化できる。
上記実施の形態では、バッファステータス(状態データ)として、IDLE(空き状態)、受信中、送信中の3つの状態を定義したが、これに加え、他の状態を定義しても良い。例えば、バッファステータとして、応答データ作成中の状態であることを示すデータや、バッファが異常の状態であることを示すデータ等を定義しても良い。
【0042】
応答データをバッファ13に書き込んだ後、複数に分割してバッファ13から読み出し、テスタ20に送信することも考えられる。この場合、全ての応答データの読み出しが完了した後、バッファステータスを「送信中」から「IDLE」に切り替えると良い。
【0043】
ECU10とテスタ20との間でプログラムの書き換え(いわゆる、リプログラミング)が実施される場合において、そのプログラムデータを送受信する際に本発明を適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における車両制御システムの概要を示す構成図。
【図2】バッファの構成を示す図。
【図3】通信の様子を説明するための図。
【図4】メッセージ受信処理を示すフローチャート。
【図5】応答データ作成処理を示すフローチャート。
【図6】メッセージ送信処理を示すフローチャート。
【図7】バッファ検索処理を示すフローチャート。
【図8】リングバッファを説明するための図。
【符号の説明】
10…ECU、11…CAN通信制御部、12…バッファ管理部、13…バッファ、20…テスタ。
Claims (6)
- リングバッファ構造を有する複数のバッファを用い、外部ツールとの間で要求データの受信、並びに該要求に対する応答データの送信を行う車両用通信装置であって、
各バッファのリングバッファ部に前記要求データの受信から前記応答データの送信までの一連の処理について処理待ちの状況を含めて現在の進行状況を示すデータである状態データを付与し、要求データの受信処理及び応答データの送信処理にかかるデータ通信に際しては、該通信の状態に応じて予め定められた状態データが付与されているバッファを選択的に使用すると共に、該選択したバッファに付与されている状態データを当該データ通信での処理進行状況を示すように操作することを特徴とする車両用通信装置。 - 前記状態データが、前記処理待ちの状況にあることを示すデータである空き状態データ、及び前記要求データの受信処理が実行される状況にあることを示すデータである受信状態データ、及び前記応答データの送信処理が実行される状況にあることを示すデータである送信状態データを含み、前記要求データの受信処理に際しては、前記状態データとして前記空き状態データが付与されているバッファを選択的に使用し、前記応答データの送信処理に際しては、前記状態データとして前記受信状態データが付与されているバッファを選択的に使用する請求項1記載の車両用通信装置。
- 外部ツールからの要求データを受信した際、前記状態データに基づいて書き込み先となるバッファを検索して選択し、該選択したバッファの状態データを受信状態データとすべく操作した後、要求データを当該バッファに書き込む手段と、一旦書き込んだ要求データを読み出して応答データを作成する手段と、前記状態データを前記操作した受信状態データから送信状態データに切り替えた後、応答データを当該バッファに書き込む手段と、該書き込んだ応答データを送信のために読み出すと共に前記状態データを前記切り替えた送信状態データから空き状態データとすべく操作する手段と、を備えた請求項2記載の車両用通信装置。
- 当該車両用通信装置は、前記作成された応答データがバッファに書き込まれて後、該応答データを複数に分割してバッファから読み出し外部ツールに送信するものであって、前記空き状態データとすべく操作する手段は、全ての応答データの読み出しが完了した後、前記状態データを送信状態データから空き状態データとすべく操作する請求項3記載の車両用通信装置。
- 前記要求データの受信処理に際しては、前記空き状態データが付与されているバッファ、及び前記受信状態データが付与されているバッファのいずれかが選択されるかたちでその使用対象となるバッファを検索する請求項2乃至4の何れかに記載の車両用通信装置。
- 前記使用対象となるバッファの検索は、前記受信状態データの付与されているバッファが前記空き状態データの付与されているバッファよりも優先的に選択されるかたちで行われる請求項5記載の車両用通信装置。
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