JP3765227B2 - 車両用コンソールボックスの配置構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用コンソールボックスの配置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の運転席と助手席の間には、小物入れ用のコンソールボックスが配置されている。このコンソールボックスは、上部開口を有する容器形状のコンソールボックス本体と、後端のヒンジ部を中心に開閉自在なリッドとから構成されている。このリッドは、コンソールボックス本体の上部開口を開閉する機能だけでなく、前端部を後向きにして裏面を上向きにした略水平状態まで開いて保持することにより、リッドの裏面をテーブルとして利用することができる。
【0003】
そして、リッドを略水平状態に保持する手段としては、例えば、実開昭63−66356号公報で知られているように、リッドの前端部に回転自在な脚部を備えたものがある。この脚部は、リッドを略水平状態にした際に下側へ回転させて、リッドの前端部を下側から支えるようになっている。このような脚部を設けることにより、略水平状態となったリッドは、前後両端部がヒンジ部と脚部によりそれぞれ下側から支えられた両持ち状態となるため、リッドの裏面上に物を載せて、下向きの荷重が加わっても大丈夫である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、略水平状態にした際に後向きになるリッドの前端部に、回転自在な脚部を備える構造のため、脚部追加による部品点数の増加及びそれを組み立てる作業工数の増加を招くことになる。また、乗員にとって、リッドを略水平状態にした際に脚部を下側に回転させる操作と、リッドを元に戻す際に脚部を収納する操作が必要となり、操作性の面でも面倒で好ましくない。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、部品点数及び作業工数の低減を図ることができ、リッドの操作性を改善することができる車両用コンソールボックスの配置構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上部開口を有するコンソールボックス本体と、該コンソールボックス本体の上後部に設置されたヒンジ部に後部が回動自在に取付けられたリッドとを備えるコンソールボックスを、後席の前方に配置すると共に、前記リッドが、前記コンソールボックス本体の上部開口を塞いだ状態から、前端部を後向きにして裏面を上向きにした略水平状態まで少なくとも回動可能になっている車両用コンソールボックスの配置構造であって、前記リッドは、略水平状態で前端部が後席の上面に載った状態になると共に、載った状態から更に開く方向へ回動可能になっていて、前記リッドの裏面の前後方向途中位置に、裏面から突起した仕切壁を形成し、該仕切壁には、凸部を形成したことを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、リッドを略水平状態にした際に、その前端部が後席の上面に載った状態になるため、リッドの略水平状態を保持して、その裏面をテーブルとして利用することができる。リッドの前端部を後席の上面に載せるためには、リッドの前後長さを増したり、或いは、リッドと後席との距離を短くしたりすればよい。リッドに従来のような回転式の脚部を備える必要がないため、部品点数及び作業工数の低減を図ることができる。また、リッドを略水平状態にするだけで、その状態が保持されるため、操作性の面でも優れる。更に、リッドは、後席の上面に載った状態から更に開く方向へ回動可能になっているため、テーブルとして利用しているリッドの裏面に重い物をのせたり、或いは、リッドの前端部を乗員が誤って押したりした場合も、その荷重が後席で受け止められるため、ヒンジ部に負荷が加わらず、ヒンジ部の破損を回避することができる。
【0009】
更に、前記リッドの裏面の前後方向途中位置に、裏面から突起した仕切壁を形成し、該仕切壁には、凸部を形成したため、リッドの裏面の前後方向途中位置に形成された仕切壁を「指掛部」として使用できるため、略水平状態にしたリッドを元に戻す場合に、前席の乗員は、腕をリッドの最後端部(前端部)まで伸ばす必要がなく、途中の仕切壁を持って元の状態に引き上げて戻すことができる。しかも、仕切壁には、略水平状態で上端となる部分に後向きの凸部を形成しているため、指が引っ掛かり易く、リッドを引き上げて元に戻す操作が行い易い。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用コンソールボックスの配置構造であって、前記凸部は、前記仕切壁の上端且つ後ろ向きに形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、凸部は、仕切壁の上端且つ後ろ向きに形成したので、略水平状態にしたリッドを元に戻す場合に、前席乗員の指に凸部が引っ掛かり易く、リッドを元に戻す操作が行い易いことになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施例を図1及び図2に基づいて説明する。図1は、自動車の車室内を示す図である。車室内には、運転席と助手席(図示省略)が前席Aとして設置されている。そして、前席Aの後方には、ベンチ式の後席Bが設置されている。前席Aの間には、台座1が形成され、その台座1の上にコンソールボックス2が固定されている。台座1の前面には、後端部を中心に前端部を引き上げ回動自在なパーキングブレーキレバー3が設けられている。コンソールボックス2は、台座1よりも前方へ延長された全長を有している。
【0019】
コンソールボックス2は、台座1に固定されたコンソールボックス本体4と、該コンソールボックス本体4の上部後縁に設定されたヒンジ部5に後端部が回動自在に取付けられたリッド6とから構成されている。コンソールボックス本体4は、上部開口を有する容器形状をしており、その前面7は、パーキングブレーキレバー3の引き上げ時の角度に相応する傾斜面になっている。
【0020】
リッド6もコンソールボックス本体4とは、逆向きの容器形状をしており、前後途中位置に幅方向に沿う仕切壁8が裏面から突起した状態で形成され、前壁との間でカップホルダを形成している。尚、この仕切壁8は、「指掛部」としても使用されるもので、その下端には、前向きの凸部9が形成されている。
【0021】
リッド6を支持しているヒンジ部5は、全くフリーに回動するため、リッド6は、干渉するものが無ければ、コンソールボックス本体4の上部開口を塞いだ状態から、その前端部10を後向きにして裏面を上向きにした略水平状態を経て、リッド6の後端面が台座1の後端面に当たる位置まで、180°以上の角度範囲で回動可能である。
【0022】
この実施形態のコンソールボックス2のリッド6は、コンソールボックス本体4の上部開口を塞いだ状態で、ヒンジ部5の中心からリッド6の前端部10の上面までの上下寸法L1と、ヒンジ部5の中心から後席Bの上面までの上下寸法L2が一致しており、またリッド6の長さが通常よりも前方へ延長されている。従って、リッド6をヒンジ部5を中心に開き方向へ回動させると、リッド6の前端部10が後席Bの上面に載って略水平状態となり、その状態がそのまま保持される。
【0023】
略水平状態としたリッド6の前後両端部が、ヒンジ部5と後席Bとで両持ち状態で保持されるため、リッド6の略水平状態が確実で、その裏面を安心してテーブルとして利用することができる。リッド6を略水平状態にするだけで、その状態が保持され、従来のような回転式の脚部を備える必要がないため、部品点数及び作業工数の低減を図ることができると共に、操作性の面でも優れている。
【0024】
更に、テーブルとして利用しているリッド6の裏面に重い物をのせたり、或いは、リッド6の前端部10を乗員が誤って押したりして、リッド6が略水平状態以上に回動した場合(図2中点線図示状態)でも、略水平状態におけるリッド6の後端面と、台座1の後端面との間には、隙間Sが確保され、且つリッド6が略水平状態よりも更に開く方向へ回動可能になっているため、ヒンジ部5に負荷が加わらず、ヒンジ部5の破損を回避することができる。
【0025】
また、コンソールボックス本体4の前面7がパーキングブレーキレバー3の引き上げ時の角度に相応する傾斜面になっているため、本実施形態のように、リッド6の前端部10を略水平状態の際に後席Bの上面まで届かせるべく、リッド6及びコンソールボックス本体4の長さを前方へ延長形成しても、パーキングブレーキレバー3とコンソールボックス本体4の前面7との干渉を回避することができる。
【0026】
更に、このリッド6の裏面の前後方向途中位置に形成された仕切壁8を「指掛部」として使用できるため、略水平状態にしたリッド6を元に戻す場合に、前席Aの乗員は、腕をリッド6の最後端部(前端部10)まで伸ばす必要がなく、途中の仕切壁8を持って元の状態に引き上げて戻すことができる。しかも、仕切壁8には、略水平状態で上端となる部分に後向きの凸部9を形成しているため、指が引っ掛かり易く、リッド6を引き上げて元に戻す操作が行い易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るコンソールボックスの配置構造を示す車室内斜視図。
【図2】コンソールボックスの断面図。
【符号の説明】
1 台座
2 コンソールボックス
3 パーキングブレーキレバー
4 コンソールボックス本体
5 ヒンジ部
6 リッド
7 前面
8 仕切壁
9 凸部
10 前端部
A 前席
B 後席
Claims (2)
- 上部開口を有するコンソールボックス本体と、該コンソールボックス本体の上後部に設置されたヒンジ部に後部が回動自在に取付けられたリッドとを備えるコンソールボックスを、後席の前方に配置すると共に、
前記リッドが、前記コンソールボックス本体の上部開口を塞いだ状態から、前端部を後向きにして裏面を上向きにした略水平状態まで少なくとも回動可能になっている車両用コンソールボックスの配置構造であって、
前記リッドは、略水平状態で前端部が後席の上面に載った状態になると共に、載った状態から更に開く方向へ回動可能になっていて、
前記リッドの裏面の前後方向途中位置に、裏面から突起した仕切壁を形成し、該仕切壁には、凸部を形成したことを特徴とする車両用コンソールボックスの配置構造。 - 請求項1記載の車両用コンソールボックスの配置構造であって、
前記凸部は、前記仕切壁の上端且つ前記コンソールボックス本体の上部開口を塞いだ状態でのリッドの裏面の前方向に突出形成したことを特徴とする車両用コンソールボックスの配置構造。
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