JP3849219B2 - オープンカーの風の巻き込み防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗員用シートの後方に設置されて乗員の着座部への風の巻き込みを防止するオープンカーの風の巻き込み防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば実公平4−5372号公報に示されるように、車室の上方が開放されたオープンカーにおいて、リヤフロアの前端部分に回動自在に遮蔽板が取り付けられ、この遮蔽板を、上方に向けて起立した直立状態と、下方に回動させてリヤフロアの起立壁に沿わせた格納姿勢とに変位可能に構成し、後方から乗員用シート側へ流れ込む空気流を上記遮蔽版によって遮断することにより、高速走行時等にフロントウインド部を越えた空気流の一部が、車体後部上面の幌部材を収納したカバー部に沿って前方へ向かう渦流となって乗員用シート側に流入するのを阻止するようにした風の巻き込み防止装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載された風の巻き込み防止装置は、遮蔽板を非使用時にリヤフロアの起立壁に沿わせるように格納することにより、オープンカーの開放感を増大させることができるという利点を有する反面、上記格納作業が煩雑であるという問題がある。すなわち、上記遮蔽板によって風の巻き込みを効果的に防止するためには、遮蔽板の高さ寸法をある程度大きな値に設置する必要があるので、遮蔽板をその非使用時に前部下方に回動させて格納する際に、遮蔽板の前方に位置する左右の乗員用シートをそれぞれ大きく前方に移動させて邪魔にならないように退避させなければならず、この作業が煩雑であるという問題であった。
【0004】
なお、上記の煩雑さを回避するため、遮蔽板を後方に回動させて車体の後部上面に沿わせるように格納することも考えられるが、このように構成した場合には、上記車体の後部上面に折り畳まれて収納された幌部材に、上記遮蔽板が干渉することが避けられず、上記幌部材にリヤウインドとなるウインドガラスが設置されている場合に、このウインドガラスが損傷され易い等の問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑み、使用時に遮蔽部材の設置高さを十分に維持して風の巻き込みを効果的に防止することができるとともに、非使用時に容易かつ適正に格納状態に移行させることができるオープンカーの風の巻き込み防止装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、乗員用シートの後方に配設されて乗員の着座部への風の巻き込みを防止する遮蔽部材を備えたオープンカーの風の巻き込み防止装置において、上記遮蔽部材を、車体側部材に固定された下部遮蔽板と、その上部に設置された上部遮蔽板とによって構成するとともに、下部遮蔽板の上部と上部遮蔽板の下部との間に、上部遮蔽板の揺動支点となる連結軸を設け、この連結軸を支点にして上部遮蔽板を揺動変位させることにより、この上部遮蔽板を、下部遮蔽板上に立設された起立状態から、下部遮蔽板の後面側または前面側に重ねられた格納状態に移行させるように構成し、かつ上部遮蔽板の下面に、上部遮蔽板が起立状態となった場合に、下部遮蔽板の上端面に圧接される圧接部材を設置したものである。
【0007】
上記構成によれば、遮蔽部材の使用時に、上部遮蔽板を下部遮蔽板上に立設させて起立状態とすることにより、車両の高速走行時に車室の後部または側方部から乗員の着座部に進入しようとする風の流れが上記遮蔽部材によって遮断されるとともに、上記遮蔽部材の非使用時に、上部遮蔽板を下方の格納状態に変位させることにより、オープンカーの開放感が増大するとともに、後方視界が改善されることになる。また、上部遮蔽板を下方に位置する格納状態から下部遮蔽板上に立設された起立状態に移行させると、上部遮蔽板の下面に設けられた圧接部材が下部遮蔽板の上端面に圧接されることにより、上部遮蔽板の起立状態が安定して維持されることになる。
【0008】
請求項2に係る発明は、乗員用シートの後方に配設されて乗員の着座部への風の巻き込みを防止する遮蔽部材を備えたオープンカーの風の巻き込み防止装置において、上記遮蔽部材を、車体側部材に固定された下部遮蔽板と、その上部に設置された上部遮蔽板とによって構成するとともに、下部遮蔽板の上部と上部遮蔽板の下部との間に、上部遮蔽板の揺動支点となる連結軸を設け、この連結軸を支点にして上部遮蔽板を揺動変位させることにより、この上部遮蔽板を、下部遮蔽板上に立設された起立状態から、下部遮蔽板の後面側または前面側に重ねられた格納状態に移行させるように構成し、かつ下部遮蔽板の上部および上部遮蔽板の下部の一方に、連結軸が横架される凹部を形成するとともに、他方にこの凹部内に嵌入される突部を形成し、この突部に上記連結軸の抱持部を設けたものである。
【0009】
上記構成によれば、遮蔽部材の使用時に、上部遮蔽板を下部遮蔽板上に立設させて起立状態とすることにより、車両の高速走行時に車室の後部または側方部から乗員の着座部に進入しようとする風の流れが上記遮蔽部材によって遮断されるとともに、上記遮蔽部材の非使用時に、上部遮蔽板を下方の格納状態に変位させることにより、オープンカーの開放感が増大するとともに、後方視界が改善されることになる。また、下部遮蔽板の上部および上部遮蔽板の下部の一方に設けられた突部が、他方に設けられた凹部内に嵌入された状態で、上記両遮蔽板が連結軸によって互いに連結されることになる。
【0012】
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2記載のオープンカーの風の巻き込み防止装置において、上部遮蔽板の揺動支点となる連結軸の設置部に、上部遮蔽板を起立状態に係止する係止手段を設けたものである。
【0013】
上記構成によれば、上部遮蔽板を下方に位置する格納状態から下部遮蔽板上に立設された起立状態に移行させると、上部遮蔽板の揺動変位が係止手段によって規制され、上部遮蔽板の起立状態が安定して維持されることになる。
【0016】
請求項6に係る発明は、上記請求項2〜5のいずれかに記載のオープンカーの風の巻き込み防止装置において、下部遮蔽板の上部および上部遮蔽板の下部の一方に、連結軸が横架される凹部を形成するとともに、他方にこの凹部内に嵌入される突部を形成し、この突部に上記連結軸の抱持部を設けたものである。
【0018】
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載のオープンカーの風の巻き込み防止装置において、下部遮蔽板と上部遮蔽板との境界部を車体のベルトラインに位置させたものである。
【0019】
上記構成によれば、上部遮蔽板を下方の格納状態に変位させた場合に、遮蔽部材の上部ラインと、サイドドアの上部ラインからなる車体のベルトラインとが一致することになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明に係るオープンカーの風の巻き込み防止装置の実施形態を示している。上記オープンカーは、幌部材を折り畳むことによって車室上部が開放状態となるように構成され、この車室内に左右一対の乗員用シート1が設置されるとともに、その後方に乗員の着座部への風の巻き込みを防止する遮蔽部材2が配設されている。この遮蔽部材2は、取付けブラケット3を介して車体側部材4に固定された下部遮蔽板5と、その上部に設置された上部遮蔽板6とによって構成されている。また、上記下部遮蔽板5と、上部遮蔽板6との境界部が、車体のベルトライン、つまり車体の側辺部に設置されたサイドドア7の上部ラインに位置するように、下部遮蔽板5の高さが設定されている。
【0021】
上記下部遮蔽板5の上部には、車体の後方側に伸びる上壁部8と、この上壁部8の一部を切り欠くことによって形成された左右一対の凹部9とが設けられている。この凹部9内には、上部遮蔽板6の揺動支点となる連結軸10が横架状態で設置され、その左右両端部が下部遮蔽板5の上壁部8にボルト止め等の手段で固定されている。また、上部遮蔽板6の下部には、上記凹部10内に嵌入される左右一対の突部11が突設され、この突部11内には、上記連結軸8の抱持部となるヒンジブラケット12と、連結軸8の係止部となる板ばね部材13とが設けられている。
【0022】
上記ヒンジブラケット12は、図5および図6に示すように、連結軸8の挿通孔14を有する左右一対のボス部15と、左右のボス部15を連結する連結プレート16〜18とを有し、上記挿通孔14に連結軸8が挿通されることにより、この連結軸8を支点にして回動変位するように構成されている。
【0023】
上記板ばね部材13は、ヒンジブラケット12の中央部に位置する連結プレート16に外嵌される第1挟持部19と、ヒンジブラケット12の端部側に位置する連結プレート17に外嵌される第2挟持部20と、両挟持部19,20の間に設置された連結軸挿通部21とを有し、上記第1挟持部19には、取付け時に開放操作される開閉部22と、取付け状態において上記連結プレート16の両壁面および端面に圧接される圧接部23,23,24とが設けられている。
【0024】
また、上記板ばね部材13の連結軸挿通部21には、連結軸8の表面側に形成された断面円弧状の第1凹部25と、連結軸8の後面側に形成された断面円弧状の第2凹部26とに選択的に係合される断面円弧状の突部27が内向きに突設されている。そして、上記突部27が連結軸8の第1凹部25に係合されることにより、図5の実線で示すように、上部遮蔽板6が起立状態に係止されるようになっている。また、上記起立状態から上部遮蔽板6の上部を後方側に揺動操作して下部遮蔽板5の後面側に重ねられた格納状態に上部遮蔽板6を移行させることにより、図5の仮想線で示すように、上記突部27が第2凹部26に係合されて、上部遮蔽板6が格納状態に係止されるようになっている。
【0025】
上記構成において遮蔽部材2の使用時には、上部遮蔽板6を下部遮蔽板5上に立設させた起立状態とすることにより、車両の高速走行時に車室の後部または側方部から乗員の着座部に進入しようとする風の流れが上記遮蔽部材2によって遮断されることになる。
【0026】
また、上記遮蔽部材2の非使用時には、上部遮蔽板6を持って後方に押動し、上記板ばね部材13の連結軸挿通部21を弾性変形させることにより、上記突部27が連結軸8の第1凹部25外に導出されて上部遮蔽板6の係止状態が解除される。そして、上部遮蔽板6の上部を後方側に揺動変位させて下部遮蔽板5の後面に重ねられた格納状態に上部遮蔽板6を移行させることにより、オープンカーの開放感が増大するとともに、後方視界が改善されることになる。
【0027】
このように乗員用シート1の後方に配設された遮蔽部材2を、車体に固定された下部遮蔽板5と、その上部に設置された上部遮蔽板6とによって構成し、この上部遮蔽板6を、下部遮蔽板5上に立設された起立状態と、下方に位置する格納状態とに変位させるように構成したため、上記遮蔽部材2の使用時には、上部遮蔽板6を起立状態とすることにより、遮蔽部材2の設置高さを十分に確保して乗員の着座部に対する風の流入を効果的に阻止することができる。
【0028】
また、上記遮蔽部材2の非使用時には、下部遮蔽部材5に比べて上下寸法の小さい上部遮蔽板6を後方に揺動変位させて格納するように構成したため、この上部遮蔽板6を後方に揺動変位させる際に、車室の後方に折り畳まれた幌部材のリヤウインドガラス28に上記上部遮蔽部材6が干渉するという事態を生じることなく、この上部遮蔽部材6を格納状態に移行させることができる。
【0029】
特に、上記実施形態に示すように、下部遮蔽板5の上部と上部遮蔽板6の下部との間に、上部遮蔽板6の揺動支点となる連結軸10を設け、この連結軸10を支点にして上部遮蔽板6を揺動変位させることにより、下部遮蔽板6上に立設された起立状態から、下部遮蔽板6の後面側に重ねられた格納状態に上部遮蔽板6を移行させるように構成した場合には、遮蔽部材2の前方に位置する乗員用シート1に邪魔されることなく、上記上部遮蔽板6を容易に格納状態に移行させることができる。
【0030】
また、上記実施形態では、上部遮蔽板6の揺動支点となる連結軸10の設置部に、上記板ばね部材13の突部27と、連結軸10の第1,第2凹部25,26とからなる係止手段を設け、上記突部27を第1,第2凹部25,26に係合することにより、上部遮蔽板6を上記起立状態および格納状態に係止するように構成したため、簡単な構成で上部遮蔽板6の起立状態および格納状態を安定して維持することができる。
【0031】
なお、上記連結軸10の第2凹部26を省略し、上部遮蔽板6をその自重に応じて上記格納状態に維持するようにしてもよいが、上記のように連結軸10の周面に設けられた第2凹部26に板ばね部材13の突部27を嵌入して上部遮蔽板6を格納状態に係止するように構成した場合には、この上部遮蔽板6を安定した格納状態に維持することができるため、上記第2凹部26を設けた構造とすることが望ましい。
【0032】
また、図7に示すように、上部遮蔽板6の下面に合成ゴム等の弾性体からなる圧接部材29を設置し、上部遮蔽板6が起立状態となった場合に、上記圧接部材29を下部遮蔽板5の上端面に圧接させるように構成してもよい。このように構成した場合には、上部遮蔽板6の下面に取り付けられた圧接部材29を下部遮蔽板5の上端面に圧接させることにより、上部遮蔽板6を、より安定した起立状態に維持することができるとともに、車両の走行時に上部遮蔽板6が振動することを上記圧接部材29によって効果的に抑制することができる。
【0033】
また、上記実施形態では、下部遮蔽板5の上部に、連結軸10が横架される凹部9を形成するとともに、上部遮蔽板6の下部に上記凹部9内に嵌入される突部11を形成し、この突部11に上記連結軸10の抱持部となる上記ヒンジブラケット12と、連結軸10の係止手段を構成する板ばね部材13とを設け、上部遮蔽板6の突部11を下部遮蔽板5の凹部9内に嵌入した状態で両遮蔽板5,6を互いに連結するように構成したため、両遮蔽板5,6の連結部および上記係止手段が外部に露出するのを防止して、その外観を向上させることができる。なお、上部遮蔽板6の下部に、連結軸10が横架される凹部9を形成するとともに、下部遮蔽板5の上部に上記凹部9内に嵌入される突部11を形成し、この突部11に上記連結軸10の抱持部を設けた構造としてもよい。
【0034】
さらに、上記実施形態では、下部遮蔽板5と上部遮蔽板6との境界部を車体のベルトラインに位置させるように構成したため、上部遮蔽板6を下方の格納状態に変位させた場合における遮蔽部材2の上部ラインと、サイドドア7の上部ラインとを一致させることにより、優れた外観を呈することができる。
【0035】
なお上記実施形態では、上部遮蔽板6の上端部を後方側に揺動変位させることにより、下部遮蔽板5の後面側に上部遮蔽板6を重ねるようにした例について説明したが、上記連結軸10を支点にして上部遮蔽板6の上端部を前方側に揺動変位させることにより、下部遮蔽板5上に立設された起立状態から、下部遮蔽板5の前面側に重ねた格納状態に上部遮蔽板6を変位させるように構成してもよい。
【0036】
上記ように構成した場合には、遮蔽部材の全体を前方側に揺動変位させて格納するように構成された従来例に比べ、遮蔽部材2の揺動軌跡を小さく設定することができるため、遮蔽部材2の前方に位置する上記乗員用シート1を前方側に多く移動させることなく、この乗員用シート1と上記遮蔽部材2との干渉を防止することができる。したがって、上記乗員用シート1の背もたれ部を邪魔にならないように大きく前方側に傾動変位させる等の煩雑な作業が不要となり、上部遮蔽板6の格納作業を容易に行うことができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、乗員用シートの後方に配設されて乗員の着座部への風の巻き込みを防止する遮蔽部材を備えたオープンカーの風の巻き込み防止装置において、上記遮蔽部材を、車体側部材に固定された下部遮蔽板と、その上部に設置された上部遮蔽板とによって構成するとともに、下部遮蔽板の上部と上部遮蔽板の下部との間に、上部遮蔽板の揺動支点となる連結軸を設け、この連結軸を支点にして上部遮蔽板を揺動変位させることにより、この上部遮蔽板を、下部遮蔽板上に立設された起立状態から、下部遮蔽板の後面側または前面側に重ねられた格納状態に移行させるように構成し、かつ上部遮蔽板の下面に、上部遮蔽板が起立状態となった場合に、下部遮蔽板の上端面に圧接される圧接部材を設置したため、上記遮蔽部材の使用時には、その設置高さを十分に確保して乗員の着座部に対する風の流入を遮蔽部材によって効果的に阻止することができるとともに、上記遮蔽部材の非使用時には、車室の後方に設置された幌部材のリヤウインドガラスに干渉する等の事態を生じることなく、上部遮蔽板を邪魔にならないように格納してオープンカーの開放感を向上させることができ、かつ上部遮蔽板を下方に位置する格納状態から下部遮蔽板上に立設された起立状態に移行させた状態では、上部遮蔽板の下面に設けられた圧接部材が下部遮蔽板の上端面に圧接されることにより、上部遮蔽板の起立状態が安定して維持できるという利点がある。
また、本発明は、乗員用シートの後方に配設されて乗員の着座部への風の巻き込みを防止する遮蔽部材を備えたオープンカーの風の巻き込み防止装置において、上記遮蔽部材を、車体側部材に固定された下部遮蔽板と、その上部に設置された上部遮蔽板とによって構成するとともに、下部遮蔽板の上部と上部遮蔽板の下部との間に、上部遮蔽板の揺動支点となる連結軸を設け、この連結軸を支点にして上部遮蔽板を揺動変位させることにより、この上部遮蔽板を、下部遮蔽板上に立設された起立状態から、下部遮蔽板の後面側または前面側に重ねられた格納状態に移行させるように構成し、かつ下部遮蔽板の上部および上部遮蔽板の下部の一方に、連結軸が横架される凹部を形成するとともに、他方にこの凹部内に嵌入される突部を形成し、この突部に上記連結軸の抱持部を設けたため、上記遮蔽部材の使用時には、その設置高さを十分に確保して乗員の着座部に対する風の流入を遮蔽部材によって効果的に阻止することができるとともに、上記遮蔽部材の非使用時には、車室の後方に設置された幌部材のリヤウインドガラスに干渉する等の事態を生じることなく、上部遮蔽板を邪魔にならないように格納してオープンカーの開放感を向上させることができ、かつ両遮蔽板の連結部等が外部に露出するのを防止して、その外観を向上させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風の巻き込み防止装置の実施形態を示す断面図である。
【図2】上記風の巻き込み防止装置を備えたオープンカーの構成を示す斜視図である。
【図3】上記風の巻き込み防止装置の要部の構成を示す斜視図である。
【図4】上記風の巻き込み防止装置の要部の構成を示す背面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】ヒンジブラケットおよび板ばね部材の構成を示す斜視図である。
【図7】圧接部材の設置状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 乗員用シート
2 遮蔽部材
4 車体側部材
9 凹部
10 連結軸
11 突部
12 ヒンジブラケット(抱持部)
25 第1凹部(係止手段)
27 突部(係止手段)
29 圧接部材
Claims (4)
- 乗員用シートの後方に配設されて乗員の着座部への風の巻き込みを防止する遮蔽部材を備えたオープンカーの風の巻き込み防止装置において、上記遮蔽部材を、車体側部材に固定された下部遮蔽板と、その上部に設置された上部遮蔽板とによって構成するとともに、下部遮蔽板の上部と上部遮蔽板の下部との間に、上部遮蔽板の揺動支点となる連結軸を設け、この連結軸を支点にして上部遮蔽板を揺動変位させることにより、この上部遮蔽板を、下部遮蔽板上に立設された起立状態から、下部遮蔽板の後面側または前面側に重ねられた格納状態に移行させるように構成し、かつ上部遮蔽板の下面に、上部遮蔽板が起立状態となった場合に、下部遮蔽板の上端面に圧接される圧接部材を設置したことを特徴とするオープンカーの風の巻き込み防止装置。
- 乗員用シートの後方に配設されて乗員の着座部への風の巻き込みを防止する遮蔽部材を備えたオープンカーの風の巻き込み防止装置において、上記遮蔽部材を、車体側部材に固定された下部遮蔽板と、その上部に設置された上部遮蔽板とによって構成するとともに、下部遮蔽板の上部と上部遮蔽板の下部との間に、上部遮蔽板の揺動支点となる連結軸を設け、この連結軸を支点にして上部遮蔽板を揺動変位させることにより、この上部遮蔽板を、下部遮蔽板上に立設された起立状態から、下部遮蔽板の後面側または前面側に重ねられた格納状態に移行させるように構成し、かつ下部遮蔽板の上部および上部遮蔽板の下部の一方に、連結軸が横架される凹部を形成するとともに、他方にこの凹部内に嵌入される突部を形成し、この突部に上記連結軸の抱持部を設けたことを特徴とするオープンカーの風の巻き込み防止装置。
- 上部遮蔽板の揺動支点となる連結軸の設置部に、上部遮蔽板を起立状態に係止する係止手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のオープンカーの風の巻き込み防止装置。
- 下部遮蔽板と上部遮蔽板との境界部を車体のベルトラインに位置させたことを請求項1〜3のいずれか1項に記載のオープンカーの風の巻き込み防止装置。
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1998
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