JP3658673B2 - 紙葉類区分装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、郵便物等の紙葉類に付した例えばバーコード等の宛先コードを読み取り区分する装置に係り、特に、多数の紙葉類をそれぞれの宛先コードに応じて配達順に並び替え配達道順を組立てるのに好適な紙葉類区分装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の紙葉類区分装置においては、紙葉類に設けた宛先コードを読み取り、投入された紙葉類を宛先コードによって指示された順序に並び替える装置が、例えば特開昭63−287584号公報に紙葉類配達区分システムとして開示されている。
【0003】
この従来の技術は、紙葉類の宛先コードに対応する配達宛先を入力し、入力された配達宛先に従って宛先方面別に区分を行う。その際に宛先コードと紙葉類の数量とを宛先方面別に記憶部に記憶しておく。次に記憶した配達宛先を配達順に並び変えて再度記憶する。次に、宛先方面別に区分されている紙葉類を一旦、取り出して、供給手段に再度紙葉類を供給して配達宛先を再度読み取り、記憶部の中で配達順に並んでいる宛先と照合して配達順宛先区分を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の紙葉類区分装置にあっては、紙葉類を配達道順に応じて並び替える際、一旦、区分部に区分された紙葉類を取り出して供給手段に戻す必要である。その手段として、区分された紙葉類を区分部から供給手段まで運搬して再供給する方策が取られている。この方策では、区分部に区分集積された紙葉類を供給手段に再度供給するため、区分部から取り出した紙葉類を区分部から供給手段まで3〜6m程度移動する必要がある。
【0005】
しかし、例えば配達人1人あたりの紙葉類が1000通程度とすると、その重量は合計約10kg程度のため、区分部の近傍に紙葉類を入れるかごを用意しておき、区分された紙葉類を順番を崩さないように注意しながらかごに投入し、かごを供給手段近傍まで移動して、紙葉類を順番に供給手段に供給する必要がある。このような作業は面倒である上、かごへの出し入れの際に紙葉類の順序を間違えると、配達道順の組立が正しく行われなくなるという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、区分された紙葉類を配達道順に応じて並び替える作業の効率を向上させることができる紙葉類区分装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る紙葉類区分装置は、紙葉類を立てた状態で集積する複数の区分を形成する複数の仕切り板が配列された長手方向を有する集積手段と、該集積手段の長手方向の延長上に設けられ複数の紙葉類を立てた状態で供給する供給手段と、該供給手段から供給される紙葉類を1枚ずつ分離し取り出す分離手段と、該分離手段により取り出された紙葉類を順次搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送される紙葉類の宛先コードを読み取る読取手段と、該読取手段により読み取られた宛先コードに基づいて前記搬送手段により搬送される紙葉類を前記集積手段の予め設定された区分に振り分ける振分手段と、前記集積手段の全ての前記区分に集積された状態の順序で集積された複数の紙葉類を前記供給手段に移動させる移送手段と、前記集積手段に区分して集積される紙葉類を宛先コードに記憶して紙葉類の区分処理を制御する制御手段を備えてなる紙葉類区分装置において、前記集積手段は、前記仕切り板が前記供給手段の反対側に傾斜させて設けられ、かつ該仕切り板を集積領域外に移動させる仕切板移動手段を有して形成され、前記移送手段は、前記集積手段と前記供給手段の長手方向に平行に設けられたレールと、該レールに沿って移動可能に設けられた押し板と、該押し板を前記集積手段と前記供給手段の内部に進退させる移動部材とを有して形成され、前記仕切板移動手段と前記移送手段を制御して、前記仕切り板を前記集積領域外に退避させるとともに、前記押し板を前記集積手段の後端部に移動して該集積手段の内部に進出させた後、該押し板を前記供給手段側に移動させる仕切制御手段が設けられてなることを特徴とする。
【0010】
また宛先コードは、複数桁の文字列で構成され、制御手段は、宛先コードの一つの桁に基づいて集積手段の異なる区分に振り分けると共に、集積手段に区分して集積された全ての紙葉類を仕切板移動手段と移送手段を制御して供給手段に移送し、宛先コードの桁を変更して繰り返し紙葉類の区分処理を実行することにより、紙葉類を効率よく並び替えることができる。
【0014】
さらに上記の集積手段(第1)と振分手段(第1)に構成に加えて、紙葉類を立てた状態で集積する複数の区分を形成する複数の仕切り板が配列された長手方向を有する少なくとも一つの第 2 の集積手段と、前記読取手段により読み取られた宛先コードに基づいて前記搬送手段により搬送される紙葉類を前記第2の集積手段の予め設定された区分に振り分ける第2の振分手段と、前記分離手段の搬送方向の下流側に紙葉類の厚さを測定する厚さ測定手段とを設け、制御手段は、前記厚さ測定手段により測定した紙葉類の厚さを各紙葉類の宛先コード別に対応付けて記憶する第1の記憶部と、該第1の記憶部に記憶された紙葉類の厚さに基づいて算出される前記宛先コード別の複数の紙葉類の厚さの合計が、前記供給手段に一時に供給可能な紙葉類の設定値以下の複数の処理区分に区別して記憶する第2の記憶部とを有し、該第2の記憶部の前記処理区分が複数のとき、一つの処理区分を前記第1の集積手段に振り分け、他の処理区分を前記第2の集積手段に振り分けるようにすることができる。これにより、供給手段に一時に供給可能な紙葉類の設定値を越える量の紙葉類であっても、複数回に分けて処理することができる。
【0015】
上記の場合において、制御手段は、前記宛先コードの桁毎に前記第1の集積手段の異なる区分に振り分けると共に、前記宛先コードの複数桁のうちいずれか一つの桁に対応する紙葉類の厚さを合計し、それぞれの厚さの合計が一つの区分に集積可能な量を超えるときは、前記第1の集積手段の連続する二つの区分に同一の宛先コードの桁を割り当てて記憶する第3の記憶部を有して構成することができる。
【0016】
さらに、記制御手段は、優先して配達すべき紙葉類の宛先コードが入力されたとき、前記読取手段により読み取られた宛先コードが優先して配達すべき紙葉類の宛先コードの場合は、該当する紙葉類を前記第1の集積手段に割り振り、それ以外の宛先コードの場合は、紙葉類を前記第2の集積手段に割り振るようにすることができる。
【0025】
【作用】
本発明によれば、供給手段に隣接して集積手段が配置されているため、集積手段に区分集積された紙葉類を供給手段に再度供給する際、集積手段より供給手段への紙葉類の移動が容易でかつ確実になる。また一つ以上の振り分け手段と集積手段とを設けたため、紙葉類が制御手段により配達区分情報に基づき各集積手段に振り分けられるとともに、紙葉類の量が供給手段に供給可能な量を超える際はその量以下に分割されて各集積手段に振り分けられる。そして振り分けられた紙葉類が繰返し区分されて配達順に並べ替えられ、その近傍に宛先が表示される。その結果、配達道順を組立てる作業の効率が向上される。
【0026】
【実施例】
本発明の一実施例を図1を参照しながら説明する。図1に示すように、複数の紙葉類2を搬送する手段と、搬送されたそれぞれの紙葉類2の宛先コードを読み取る少なくとも一つの読み取り手段と、宛先コード別にそれぞれの紙葉類2を区分する手段と、その区分したそれぞれの紙葉類を宛先別に記憶する制御手段と、区分したそれぞれの紙葉類2を配達順に並び替える手段とを備えた紙葉類区分装置であって、搬送する手段は、それぞれの紙葉類2を立てた状態で供給する供給手段1と、供給手段1内の紙葉類2を分離し取り出す分離手段4と、分離手段4により取り出された紙葉類2を搬送し宛先コードを読み取らせる搬送手段7とにより形成され、区分する手段は、搬送されたそれぞれの紙葉類2を宛先コードに応じて振り分ける振り分け手段13と、振り分けられたそれぞれの紙葉類2を立てた状態で集積する複数の区分領域を有しかつ供給手段1に隣接して設けられる集積手段11とにより形成されている構成とする。
【0027】
すなわち、複数の紙葉類2を立てて保持することができる供給手段1は、供給手段1に沿って矢印イ方向に移動可能に支持された紙葉類2を押しながら矢印イ方向に移動することができる押し板38を有し、供給手段1に載置された紙葉類2のうち右端にある一枚のみを分離して上方に搬送することができる分離手段4を備える。分離手段4は真空吸着ベルトを利用したサクション方式が一般的であり、真空チャンバ5を負圧にして紙葉類2を吸着ベルト6に吸着し、吸着ベルト6を例えば電動機のような駆動手段を用いて回転することによって紙葉類2のうち右端にある一枚のみを分離して上方に搬送することができる。紙葉類2を搬送することができる搬送路(搬送手段)7は、分離手段4で分離された紙葉類2の表裏をベルトに挟持して搬送する。搬送路7中に設けた反転装置(反転手段)8は、紙葉類2の進行方向を反転する。
【0028】
紙葉類2に予め付与された例えばバーコードのような宛先コードを読み取る第1の読み取り手段9により、宛先コードが読み取れなかった紙葉類2、宛先コードを誤って読み取った紙葉類2、あるいは搬送に不適と判定された紙葉類2を、紙葉類排出部10により搬送路7の外に排出して集積する。読み取りが行われた後の紙葉類2を集積する第1の集積手段11は、供給手段1に隣接してその上流側に設置されている。この第1の集積手段11の内部は例えばS1からS12の区分領域に分割されており、それぞれの区分領域に紙葉類2を底板12にほぼ立てて保持することができる。そして読み取り手段9によって読み取られた宛先コードに応じて紙葉類2を第1の集積手段11のうちの分割されたいずれかの区分領域に振り分けて投入させる第1の振り分け手段13と、例えば宛先コードに関する情報を表示する表示装置14とを具備している。
【0029】
図2は、紙葉類に予め付与された宛先コードと宛先コード読み取り手段9の一例を示す図である。紙葉類2に付与された宛先コード15’は、例えばバーの長短によって数字または記号を表すことができるバーコードで表示されている。読み取り手段9は、内部に設けたバーコード化された宛先コード15’を読み取ることができるバーコード読み取り手段92と、バーコード読み取り手段92で読み取られた宛先コード15’を元の数字または記号に復号化することができる復号化手段93とよりなり、元の数字または記号によって表される宛先コード15が復号化される。
【0030】
図3は、第1の集積手段11及び第1の振り分け手段13の一例を示す図である。第1の集積手段11は、内部に区分領域S1,S2,S3…を区切る仕切り30a,30b,30c…を有し、搬送路7の一部をなし矢印方向に移動するベルト31と、ベルト31を駆動するプーリ18と、ベルト31との間で紙葉類2を挟持するローラ34とにより搬送された紙葉類2を集積する。第1の振り分け手段13は、ベルト31とローラ34との間に挟持されて図4のイ方向から搬送されてきた紙葉類2を所定の区分領域S1,S2,S3…に振り分け投入する切り替えゲート35と、回転中心軸36とよりなり、切り替えゲート35を回転中心軸36の回りに所定の角度だけ回動することができる、例えば、切り替えゲート35が35aまたは35bのようにベルト31に対してほぼ平行な位置にある時は、紙葉類2は切り替えゲート35a,35bとベルト31との間を通って切り替えゲート35cまで搬送される。ここで、切り替えゲート35cを回転中心軸36cの回りに所定角度回動させ、切り替えゲート35cの先端がベルト31よりもプーリ18側になるようにすることにより、図示のように、紙葉類2’は切り替えゲート35cの下側を通り、区分領域11の内部に投入される。このように必要な区分領域の数だけ第1の集積手段11の長手方向に設けることにより、例えば第1の集積手段11を12の区分領域に区分することができる。それぞれの区分領域に区分投入された紙葉類2”は、それぞれの区分領域S1よりS12の仕切り30に沿って並び、傾斜しながらほぼ立てた状態で集積される。
【0031】
次に、図4〜図8を参照しながら、供給手段1より第1の集積手段11に至るまでの、供給手段1、搬送手段7、反転部8、読み取り手段9及び第1の集積手段11の構成例について説明する。図4〜図8は本実施例の構成を簡略化して表した図である。ここでは、搬送手段7を紙葉類2の移動経路のみを示す実線で表している。図4は反転部8と第1の読み取り手段9とを備えた第1の実施例を示すものである。いま、紙葉類2の先端を塗りつぶして表し、宛先コード15の印刷されている側をA面として分離手段4側を向いているものとする。
【0032】
供給手段1に立てて保持された紙葉類2は(イ)、分離手段4によって単葉に分離され、上方に搬送されて搬送手段7に受け渡される(ロ)。搬送されている紙葉類2は反転部8に入り、前後を反転してそれまでの後端側より搬送手段7に受け渡され(ハ)、読み取り手段9によって宛先コード15が読み取られる。このとき、A面は下向きであり、読み取り手段9は搬送手段7の下方に位置し、紙葉類2の下方より宛先コード15を読み取る。その後、紙葉類2は(ニ)に示す姿勢で搬送され、紙葉類2のA面に印刷された宛先コード15の内容に従って第1の集積手段11の中のいずれかの区分領域内に収容され、一連の区分動作が完了する。その時の紙葉類2の姿勢は、(ホ)に示すように、供給手段1に立てて保持された時の(イ)に示した姿勢と同一である。ここで、第1の集積手段11より供給手段1へ紙葉類2を移動させて再度分離手段4に供給することにより、紙葉類2の区分動作を繰り返すことができる。
【0033】
図5は、反転部8と第1の読み取り手段9とを備えた第2の実施例を示す図である。図4に示す第1の実施例と異なるところは、搬送手段7が供給手段1の下方を経由していることであり、この場合も供給手段1に立てて保持された紙葉類2(イ)と、搬送手段7に沿って(ロ)より(ヘ)の順に搬送されて、第1の集積手段11の中のいずれかの区分領域に収容された紙葉類2(ト)の姿勢とは同一である。したがって、ここで、第1の集積手段11より供給手段1へ紙葉類2を移動させて再度、分離手段4に供給することにより、紙葉類2の区分動作を宛先コード15の桁数と同数繰り返すことができる。
【0034】
図6は、本発明の第3の実施例を示す図であり、第1の実施例と異なるところは、反転部8を持たないことと、搬送手段7の上方に位置し、紙葉類2の上方より宛先コード15を読み取る第1の読み取り部9と、搬送手段7の下方に位置し、紙葉類2の下方より宛先コード15を読み取る第2の読み取り部90と、第1の読み取り部9と第2の読み取り手段90のいずれかを選択的に用いる選択手段91を備えたことである。紙葉類2の先端と宛先コード15の印刷面とを第1の実施例と同様に表すものとする。供給手段1に立てて保持された紙葉類2は(イ)、分離手段4によって単葉に分離され、上方に搬送されて搬送手段7に受け渡される(ロ)。紙葉類2は(ハ)の姿勢で第1の読み取り手段9によって宛先コードが読み取られる。このとき、A面は上向きであり、第1の読み取り手段9が宛先コード15を読み取る。その後、紙葉類2は(ニ)に示した姿勢で搬送され、紙葉類2のA面に印刷された宛先コード15の内容に従って第1の集積手段11の中のいずれかの区分領域内に収容され、一連の区分動作が完了する。その時の紙葉類2の姿勢は、(ホ)に示すように、供給手段1に立てて保持された時の(イ)に示した姿勢とは逆であり、前後および表裏が反転している。したがって、第1の集積手段11より供給手段1へ紙葉類2を移動して再度、分離手段4に供給して紙葉類2の区分動作を繰り返すと、紙葉類2の姿勢が逆向きのため、宛先コード15の印刷面であるA面が第1の読み取り手段9とは反対の下向きとなる。そのため、第2の読み取り手段90によって、紙葉類2の下方より宛先コード15を読み取る。このように構成することにより、一連の区分動作を繰り返す毎に第1の読み取り手段9と第2の読み取り手段90のいずれかを選択手段91によって選択することにより、紙葉類2の区分動作を繰り返すことができる。
【0035】
図7は、本発明の第4の実施例を示す図である。第3の実施例と異なるところは、搬送手段7が供給手段1の下方を経由していることであり、この場合も供給手段1に立てて保持された紙葉類2(イ)と、搬送手段7に沿って(ロ)より(ヘ)の順に搬送されて、第1の集積手段11の中のいずれかの区分領域に収容された紙葉類2(ト)の姿勢は逆向きであり、前後および表裏が反転している。したがって、一連の区分動作を繰り返す毎に第1の読み取り手段9と第2の読み取り手段90のいずれかを選択手段91によって選択することにより、紙葉類2の区分動作を繰り返すことができる。
【0036】
図6及び図7に示す実施例においては、供給手段1に供給された紙葉類2の表裏が不揃いであったとしても、紙葉類2に付与された宛先コード15を第1の読み取り手段9と第2の読み取り手段90とのいずれかの読み取り手段で読み取ることができる。そのため、紙葉類2を供給手段1に供給する際、紙葉類2の表裏を取り揃えないでも済むという効果がある。
【0037】
図8は本発明の第5の実施例を示す図であり、第1〜第4の実施例と異なるところは、分離手段4より分離される紙葉類2が下方に搬送されることである。反転部8、第2の読み取り手段90及び選択手段91を備えていない。第5の実施例において、供給手段1に立てて保持された紙葉類2(イ)と、搬送手段7に沿って(ロ)より(ホ)の順に搬送されて、第1の集積手段11の中のいずれかの区分領域に収容された紙葉類2(ヘ)の姿勢は同一である。したがって、ここで、第1の集積手段11より供給手段1へ紙葉類2を移動させて再度、分離手段4に供給することにより、紙葉類2の区分動作を繰り返すことができる。
【0038】
次に、本実施例による紙葉類2の並び替え動作(配達道順の組立て動作)の過程を説明する。図9〜図15は、本実施例の配達道順の組立て動作の一例を示す図である。ここでは図4に示す第1の実施例の構成に基づき説明するが、第2〜第5の実施例についても、供給手段1より集積手段11に至るまでの搬送手段7の形状と、紙葉類2の表裏が異なるのみで、以下同様に実現できる。
【0039】
説明のため、宛先コード15の内容は、000より999までの3桁の数字で示し、他の数字と区別するためCOD000よりCOD999として表示するものとする。ここでは、不規則に並べられたCOD000よりCOD999までの宛先コード15が付与された1000枚の紙葉類2を、宛先コード15によって示された順序に並び替える動作を示す。説明を簡単にするため、紙葉類2の数量を供給手段1に一時に投入可能な量とし、かつ各区分領域に投入される紙葉類2はそれぞれの区分領域の容量を越えないものとする。また、ここでは各構成要素の動作については詳細に述べず、紙葉類2の並び替えの過程における宛先コード15の並びについてのみ説明する。
【0040】
図9〜図15においては、説明のために紙葉類2の搬送手段7を模式的に単なる実線または破線で示す。ここで、搬送手段7を破線で示してあるものは、搬送手段7上には紙葉類2がない状態を表している。
【0041】
また、第1の集積手段11は10の区分領域に分割されており、それぞれの部分に0より9までの数を対応させる。搬送されてきた紙葉類はそれぞれの宛先コード15に対応する区分領域に区分投入されるものとする。
【0042】
図9に示すように、例えばCOD000よりCOD999までの3桁の宛先コード15が付与された1000枚の紙葉類2が供給手段1に供給されており、その並びは不規則になっているものとする。右端の紙葉類2は分離手段4に接しており、分離手段4の例えば真空吸着ベルト6が回転することにより右端の紙葉類2の一枚のみが分離され、上方に搬送される。紙葉類2が順次搬送されるに従って、押し板38が紙葉類2を分離手段4の方向に送り出し、全ての紙葉類2を搬送手段7に搬送する。搬送された紙葉類2は第1の読み取り手段9において紙葉類2上に予め付与された宛先コード15、すなわち本実施例ではCOD000よりCOD999のいずれかの数値が読み取られる。
【0043】
いま、図10に示すように、第1の集積手段11内の区分領域S1よりS10に0より9を順に対応させるものとする。第1の読み取り手段9によって宛先コード15を読み取られた紙葉類2は、宛先コード15のうちの1桁目、すなわち1の位の数字に対応したS1よりS10のいずれかの区分領域に区分投入される。全ての紙葉類2が同様に宛先コード15の1の位によって各区分領域S1よりS10に区分投入されると、それぞれの区分領域S1よりS10には1の位のみが揃った紙葉類2が集積される。ここで、宛先コードがCODXX0とは、1の位は全て0であるが、10の位、および100の位は0より9までのいずれかの数が不揃いになっている紙葉類2が集積されていることを示している。
【0044】
次に、全ての紙葉類2を第1の集積手段11の全ての区分領域S1よりS10内に集積されている状態と順序が変わらぬように供給手段1内に移動させる。紙葉類2の移動後の状態を図11に示す。この状態で供給手段1内の紙葉類2を分離手段4側に移動することにより、再度、右端の紙葉1枚のみを分離して、上方に搬送することができる。
【0045】
次に、図12においては2桁目、すなわち10の位による区分を示している。図12においては、図10に示したとは逆に、第1の集積手段11内の区分領域S1よりS10に9より0を順に対応させる。図11に示すように、まず1の位のみが9に揃った紙葉類2が分離手段4に供給され、第1の読み取り手段9で宛先コード15を読み取られた紙葉類2は、宛先コード15のうちの10の位の数字に対応したS1よりS10のいずれかの区分領域に区分投入される。同様に、順次1の位が8より0の紙葉類2も宛先コード15のうちの2桁目、すなわち10の位の数字に対応したS1よりS10のいずれかの区分領域に区分投入される。その結果、区分領域S1の内部では、その左端側に100の位は揃っていないが下2桁が99の紙葉類2が集積され、その右側に100の位は揃っていないが下2桁が98の紙葉類2が集積され、さらにその右側に100の位は揃っていないが下2桁が97の紙葉類2が集積される。これを繰り返して最も右側には100の位は揃っていないが下2桁が90の紙葉類2が集積される。区分領域S2の内部では、その左端側に100の位は揃っていないが下2桁が89の紙葉類2が集積され、その右側に100の位は揃っていないが下2桁が88の紙葉類2が集積され、さらに、その右側に100の位は揃っていないが下2桁が87の紙葉類2が集積される。これを繰り返して最も右側に100の位は揃っていないが下2桁が80の紙葉類2が集積される。同様に区分領域S10の内部では、その左端側に100の位は揃っていないが下2桁が09の紙葉類2が集積され、その右側に100の位は揃っていないが下2桁が08の紙葉類2が集積され、さらにその右側に100の位は揃っていないが下2桁が07の紙葉類2が集積される。これを繰り返して最も右側に100の位は揃っていないが下2桁が00の紙葉類2が集積される。
【0046】
このように集積手段11に集積された紙葉類2を供給手段1に移動すると、図13に示すように、右端に下2桁が00の紙葉類2が、左端に下2桁が99の紙葉類2が順番に並んだ状態となる。次に、図11及び図12に示したと同様の手順によって、区分した紙葉類2を再度、分離手段4によって1枚ずつ分離して供給手段7に供給することができる。
【0047】
次に、図14〜図15においては3桁目、すなわち100の位による区分を示している。図14においては、図12に示したとは逆に、第1の集積手段11内の区分領域S1よりS10に0より9を順に対応させる。図13に示すように、まず下2桁00に揃った紙葉類2が分離手段4に供給され、第1の読み取り手段9で宛先コード15を読み取られた紙葉類2は、宛先コード15のうちの100の位の数字に対応したS1よりS10のいずれかの区分領域に区分投入される。同様に100の位が8より0の紙葉類2も復号された宛先コード19のうちの100の位の数字に対応したS1よりS10のいずれかの区分領域に区分投入される。
【0048】
その結果、区分領域S1の内部では、その左端にCOD000の紙葉類2が集積され、その左側にCOD001の紙葉類2が集積され、さらにその右側にCOD002の紙葉類2が集積される。これを繰り返して最も右側にCOD099の紙葉類2が集積される。区分領域S2の内部では、その左端にCOD100の紙葉類2が集積され、その右側にCOD101の紙葉類2が集積され、さらにその右側にCOD102の紙葉類2が集積される。これを繰り返して最も右側にCOD199の紙葉類2が集積される。同様に区分領域S10の内部では、その左端にCOD900の紙葉類2が集積され、その右側にCOD901の紙葉類2が集積され、さらにその右側にCOD902の紙葉類2が集積される。これを繰り返して最も右端側にCOD999の紙葉類2が集積される。
【0049】
以上の動作の結果、集積手段11には左端にCOD000の紙葉類2が、右端にCOD999の紙葉類2が集積され、全ての紙葉類2が紙葉類2上に表示された宛先コード15の順序に並んだ状態となる。
【0050】
本実施例では紙葉類2を並び替えた結果、左端がCOD000で右端がCOD999であったが、図10、図12及び図14において区分領域S1よりS10に対応する数字の並びを全て逆に設定することにより、右端がCOD000、左端がCOD999となるように紙葉類2を並び替えることができる。
【0051】
また、本実施例ではCOD000よりCOD999までの1000通りの並び替え動作を、10の区分領域への区分を3回繰り返すことによって行う例を示したが、本動作はこれに限定されるものではなく、区分領域の数をU、繰り返し回数をnとすると、Uのn乗回の並び替えを行うことが可能である。
【0052】
以上、紙葉類2を紙葉類2上に表示された宛先コード15の順序に並び替える過程について説明したが、本実施例では並び替えを行う紙葉類2の量が供給手段1、あるいは集積手段11の容量を越えることがなく、かつそれぞれの区分領域S1よりS10の容量も越えない場合の例である。
【0053】
次に、紙葉類2の量が供給手段1の容量を越えた場合に、紙葉類2の並び替えを行うための手段について図16を参照しながら説明する。本実施例では、第1の集積手段(集積手段)は12の区分領域に区分されているものとして説明する。図16に示すように、紙葉類2を集積することができる一つ以上の第2の集積手段16a,16bと、第2の集積手段16a,16bに紙葉類2を区分することができる第2の振り分け手段17と、紙葉類2の厚さを検出することができる厚さ測定手段18と、第1の振り分け手段13を制御することができる第1の振り分け制御部60と、第2の振り分け手段17を制御することができる第2の振り分け制御部61と、第1の読み取り手段9によって読み取られた宛先コード15及び厚さ測定手段18によって得られた紙葉類2の厚さを記憶することができる第1の記憶部62と、宛先コードと厚さとを宛先コードの順序に並び替える順列制御部63と、順列制御部63によって並び替えられた宛先コードと厚さとを記憶しかつ全ての紙葉類2を複数の処理領域に分割して区分処理する際の処理領域情報を記憶する第2の記憶部64と、区分する宛先コードのうちの各桁毎に第1の集積手段11を区分した区分領域との対応を記憶する第3の記憶部65と、分離手段4を制御することができる分離制御部67と、供給手段(供給部)1を制御することができる供給制御部68と、表示手段14に所定の情報を表示させる表示制御部69と、紙葉類2の配達区分情報を入力することができる区分情報入力部71と、制御手段66とを備えている。
【0054】
制御手段66は、厚さ測定手段16、読み取り手段9、第1の記憶部62、第2の記憶部64、第3の記憶部65、順列制御部63、第1の振り分け制御部60、第2の振り分け制御部61、分離制御部67、供給制御部68、表示制御部69及び区分情報入力部71等を制御することができる。
【0055】
図17〜図20に示すフローチャート及び表1〜表4は、本実施例の動作を示す流れ図である。図17に示すように、区分情報入力部71より、処理する紙葉類2に付与された宛先コード15の配達道順を示す配達区分情報を取得する(手順99)。次に全ての紙葉類2の厚さと宛先コード15を取得する(手順100)。この動作について、図19を参照しながら説明する。
【0056】
図19は、紙葉類2の厚さと宛先コード15を取得する手段を示す流れ図である。図19に示すように、紙葉類2を供給手段1に供給すると(手順201)、制御手段66より供給制御部68と分離制御部67とに信号が送られ、供給手段1は紙葉類2を分離手段4の方向に移動し、分離手段4では紙葉類2を右端より1枚ずつ分離して搬送路7に送り出す(手順202)。紙葉類2は厚さ測定手段18によって厚さを検出され(手順203)、第1の記憶部62に記憶される(手順204)。紙葉類2はさらに、反転部8を経て読み取り手段9において予め付与された宛先コード15を読み取られ(手順205)、第1の記憶部62に入力される(手順206)。このようにして、第1の記憶部62には、紙葉類2の一枚毎に宛先コード15と厚さが記憶される。
【0057】
表1に、第1の記憶部62の記憶内容の一例を示す。ここで、通紙番号とは、通紙した順に紙葉類2に番号を仮に付与したものである。このように、第1の記憶部62には、紙葉類2の一枚毎に宛先コード15と厚さが対応付けて記憶される。
【0058】
【表1】
【0059】
紙葉類2を一枚ずつ通紙する毎に紙葉類2の厚さを積算し(手順207)、通紙した紙葉類2の厚さの合計が第1の集積手段11の長さよりも短ければ、第1の集積手段11に集積可能と判断できる(手順208)。その場合には第1の集積手段11に集積する(手順209)。そうでない場合には第2の振り分け制御部61を制御(手順210)して紙葉類2を第2の集積手段16に集積させる(手順211)。紙葉類2の全体量が供給手段1に一時に供給できる量を越えている場合、紙葉類2の全体を分割して処理する必要が生じる。本実施例では、紙葉類2を一度に区分処理可能な量毎にいくつかの領域に分割することとし、それぞれの領域を処理領域と呼ぶことにする(手順101)。
【0060】
図20を参照しながら処理領域を設定するための実施例について説明する。図20に示すように、第1の記憶部62より紙葉類2の宛先コード15と厚さを読み出し(手順301)、順列制御部63によって宛先コード順に並び替えてから(手順302)、第2の記憶部64に記憶する(手順303)。このときの第2の記憶部64の内容の一例を表2に示す。ここでは、宛先コード15が第1列320に、厚さが第2列321に記憶されている。
【0061】
【表2】
【0062】
次に、第2の記憶部64に記憶された宛先コード15の先頭より順に紙葉類2の厚さを全て加算し、紙葉類2の厚さの合計Tallを計算する(手順304)。ここで、Tallと供給手段1に一度に供給可能な厚さRとを比較し、Tall<Rであれば全体を一度に処理することができるが、そうでない場合は全体をいくつかの処理領域に分ける必要が生じる(305)。まず供給手段1に供給可能な紙葉類2の厚さ総計をRとし、Tall/Rを計算してその結果の小数部分を切り上げた整数値をQとすれば、Qを紙葉類2の分割数、すなわち処理領域の数と定めることができる(手順306)。すなわち、全紙葉類2は、処理領域厚さTseg=Tall/Qで計算されるQケの処理領域に分割される(手順307)。ここで、Tseg<Rとなるので、各処理領域は供給手段1に一度に供給することが可能である。
【0063】
本実施例では、Q=3の場合について説明する。宛先コードをCOD000より順に紙葉類2の厚さを積算して(手順308)、それをΣtとすることにより、Σt<Tsegの範囲に収まる宛先コードの範囲が求められる。例えばCOD000よりCOD299までの紙葉類2の厚さ合計がTsegより小さく、COD000よりCOD300までの厚さ合計が処理領域厚さTsegより大であったとすれば、COD000よりCOD299までを一つの処理領域とすることができる(手順309)。これを、第1の処理領域という意味でSEG1と称し、各宛先コード15毎に付加し、第2の記憶部64に記憶する(手順310)。同様にしてCOD300以降も厚さ合計が処理領域厚さTseg毎に処理領域を設定することができ、処理領域の設定が完了する(手順311)。表2に処理領域を設定した際の第2の記憶部64の内容の一例を示す。すなわち、宛先コード15の順に各紙葉類2の厚さと処理領域番号SEG1〜SEG3が付与されており、宛先コードCOD300よりCOD649までを第2の処理領域SEG2とし、COD650よりCOD999までを第3の処理領域SEG3とした。それぞれの処理領域に属する紙葉類2の厚さ合計Σtは互いにほぼ等しくなる。
【0064】
ここで、第1〜第3の各処理領域SEG1〜SEG3に属する紙葉類2は、それぞれ供給手段1に一度に供給可能な量になっているが、一部の宛先コード15に対応する紙葉類2が多い場合、あるいは厚い紙葉類2が多く集中した場合は、該当する区分領域で紙葉類2があふれる。このような状況を回避するため、紙葉類2が多く、あふれが生じる区分領域を予め予想し、該当する区分領域に対しては連続した複数の区分領域を割り当てることによってあふれを防止することができる(手順102)。
【0065】
つぎに、図21を参照しながら区分領域を設定する手段について説明する。図21は区分領域を設定する手段を示す流れ図である。図9〜図15を用いて配達道順の組立ての動作を説明したように、区分動作のたびに、宛先コード15の各桁の数字が同じ紙葉類2が一つの区分領域に集積される。したがって、各桁毎に一つの区分領域に集積される紙葉類2の厚さを予め求め、あふれの発生を予測することができる。
【0066】
区分動作は、第1の処理領域SEG1の宛先コードの1桁目より行われるため、その場合の一例を図21、表3及び表4を参照しながら説明する。
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
まず、処理領域を設定するが、ここでは第1の処理領域SEG1であるとする(手順401)。次に、宛先コードの桁数Nを設定する。ここでは、1桁目より開始するため、N=1とする(手順402)。次に、第2の記憶部より第1の処理領域SEG1に属する紙葉類2の宛先コード、すなわちCOD000よりCOD299までと、それぞれに対応する紙葉類2の厚さを読み出す(手順403)。宛先コードの1桁目だけが同じもの同士をまとめる(手順404)。すなわち、表3に示すように、例えばa欄には宛先コード15の1桁目が0の宛先コード15と厚さのみをまとめ、b欄には宛先コード15の1桁目が1の宛先コードと厚さのみをまとめ、同様に1桁目が2より9までについても繰り返す。
【0070】
次に、それぞれ1桁目が同じ宛先コード15でまとめられた紙葉類2の厚さを合計する(手順404)。例えばXを任意の数字として、1桁目が0の紙葉類2の厚さ合計をΣCODXX0と表し、一つの区分領域に収容できる紙葉類2の厚さをsとする。一例として、sは120mmであるとする。ΣCODXX0が例えば65mmである場合は、ΣCODXX0<sであり、これらの紙葉類2は一つの区分領域に収容することができる。ΣCODXX1が例えば152mmである場合は、ΣCODXX1>sであるからこれらの紙葉類2は一つの区分領域に収容することはできない(手順405)。そこで、1桁目が1の紙葉類2に対しては、連続した2つの区分領域を与えることにする(手順406)。
【0071】
以下、同様に1桁目が9に至るまで繰り返し、例えば宛先コードの1桁目が1と5の紙葉類2に対しては各2つの連続した区分領域を割り当て、その他に対しては各1つの区分領域を割り当てる。
【0072】
区分領域が12あって、それぞれをS1〜S12で表すと、第1の処理領域の1桁目については、区分領域S1に0を割り当て、区分領域S2と区分領域S3には1を割り当てる。同様に各区分領域に1桁目の9までを順に割り当てると、表4のc欄に示すように、全ての区分領域S1〜S12に宛先コードの1桁目が割り当てられるので、これを第3の記憶部65に記憶する(手順407)。
【0073】
以上で第1の処理領域SEG1の宛先コードの1桁目が完了する。N=n桁目まで完了したかどうかを判定し(手順408)、完了していなければ、N=n+1=2として(手順409)宛先コードの2桁目についても同様にS1〜S12の区分領域を割り当てる。ただし、図9〜図15を用いて説明したように、宛先コードの桁が変わる毎に区分領域に対する数値の設定を逆向きにする必要があるため、宛先コードの2桁目においては、区分領域S1に9を、S12に0を割り当てるようにする。表4のb欄は、第1の処理領域SEG1の宛先コード15の2桁目について、2桁目が3と7の紙葉類2に対して連続した2つの区分領域を割り当てた例である。第1の処理領域SEG1についてはCOD000よりCOD299までの紙葉類2のみが属しているため、3桁目については0より2までの数値が各区分領域に順番に割り当てられる。ここで、数値の設定を2桁目とは逆にする必要があるため、区分領域S1に0またS12には2が割り当てられる。
【0074】
3桁目までが完了したら(手順410)、第3の処理領域SEG3まで完了したかどうかを判定し(手順411)、完了していなければK=k+1=SEG2として(手順412)、第2の処理領域SEG2の区分領域を設定し、第3の処理領域SEG3についても同様に繰り返し、表4のd〜i欄に示すように、全ての処理領域の全ての区分領域が宛先コードの各桁の数値に対して設定される(手順413)。ここで、全ての区分領域について紙葉類2のあふれが生じない場合には、表4のe欄に示すように、S1よりS10までの区分領域のみを使用し、他の区分領域は使用しなくてもよい。
【0075】
以上により、第3の記憶部65には、宛先コードの各桁の数値に対応して、全ての処理領域SEG1よりSEG3の全ての区分領域S1よりS12の設定が記憶され、区分領域の設定が完了する。
【0076】
次に、第1の処理領域SEG1より処理を開始するために、処理領域番号K=SEG1を設定する(手順103)。
【0077】
まず、図9,図10に相当する宛先コード15の1桁目に対応する区分を行うため、桁数N=1を設定する(手順104)。次に、第3の記憶部65より第1の処理領域SEG1の1桁目の区分領域の設定(表4のc欄による)を取得し(手順105)、制御手段66に入力する(手順106)。制御手段66では、その設定に基づいて第1の振り分け制御部60に対して指示を送り、各切り替えゲート35a〜35jを対応させる(手順107)。
【0078】
次に、紙葉類2を供給手段1に再び供給すると(手順108)、制御手段66より供給制御部68と分離制御部67に信号が送られ、供給手段1は紙葉類2を分離手段4の方向に移動し、分離手段4では紙葉類2を右端より1枚ずつ分離して搬送路7に送り出す(手順109)。
【0079】
紙葉類2は、第1の読み取り手段9によって、宛先コードを読み取られる(手順110)。読み取られた宛先コードは第2の記憶部64の内容と照合され(手順111)、第1の処理領域SEG1より第3の処理領域SEG3のどの処理領域に属する紙葉類2かが判定される(手順112)。もし、第2の処理領域SEG2か第3の処理領域SEG3に属する紙葉類2であった場合は、制御手段66より第2の振り分け制御部60に指示が送られ、第2の振り分け手段17が動作して(手順113)紙葉類2は第2の集積手段16に集積される(手順114)。もし、紙葉類2が第1の処理領域SEG1に属する場合は、第1の集積手段11に集積される(手順115)。宛先コードの1桁目の数値に応じて、第1の振り分け制御部61より対応する切り替えゲート35a〜35jを動作する指令を出す。例えば、宛先コードがCOD180であった場合は、第2の記憶部64の内容と対応させた結果、第1の処理領域SEG1に属することが判り、さらに、第3の記憶部65の内容と対応させた結果、区分領域S1に集積されるべき紙葉類2である、と判定される。そこで、制御手段66は第1の振り分け制御部60に対し、切り替えゲート35aを動作させる指令を出し、宛先コードCOD180の紙葉類2は第1の集積手段11の区分領域S1に集積される(手順116)。
【0080】
全ての紙葉類2が第1の集積手段11、もしくは第2の集積手段16に集積したかどうかを判定し(手順117)、完了していなければ紙葉類2の供給を継続する。完了後は、第1の集積手段11には、第1の処理領域SEG1に属する紙葉類2のみが、宛先コードの1桁目が表4のc欄に示す第3の記憶部65に記憶された区分領域の設定に従って区分集積された状態になる。
【0081】
次に、第1の集積手段11に集積された紙葉類2の順序を変えないようにしながら、紙葉類2を供給手段1に移動する(手順118)。このとき、第1の集積手段11は、供給手段1に隣接し延長上に配置されているため、第1の集積手段11の区分領域S1〜S12に区分集積されている紙葉類2を、ただ隣接した供給手段1に移動するのみであるため、紙葉類2を一旦、かご等に移し変えて供給手段1の近傍に移動する必要はなく、容易に紙葉類2を供給手段1に再度、供給することができる。
【0082】
以上の手順によって、宛先コードの1桁目による区分が完了する。次に、3桁目までの区分が完了したかどうかを判定し(手順119)、未完であれば、N=n+1=2として、2桁目の区分を行う(手順120)。2桁目の区分を行う際は、第3の記憶部65より表4のb欄に示した区分領域の設定を取得する(手順105)。以下、同様な手順を繰り返して3桁目まで区分を繰り返すことにより、図9〜図15の説明と同じ手順によって第1の処理領域SEG1の紙葉類2は宛先コードの順にCOD000よりCOD299までの順に並べ変えられる。
【0083】
次に、全ての処理領域SEG1よりSEG3の処理が完了しているかどうかを判定する(手順121)。まず第1の処理領域SEG1に属する紙葉類2のみの処理が完了したら、第1の集積手段11より紙葉類2を全て取り出し(手順122)、次の処理領域K=k+1=SEG2(手順123)を設定して第2の処理領域SEG2に属する紙葉類2を供給手段1にセットして(手順108)処理を行う。このとき、第2の処理領域SEG2に属する紙葉類2と、第3の処理領域SEG3に属する紙葉類2とは、第2の集積手段16に集積されており、第2の集積手段16より取り出して供給手段1にセットすることになる。
【0084】
ここで、例えば第2の集積手段16が2つの領域16a,16bに分割されている場合は、第2の処理領域SEG2に属する紙葉類2を領域16aに集積し、第3の処理領域SEG3に属する紙葉類2を領域16bに集積することができる。このような構成によれば、第2の集積手段16内で処理領域別に区分集積することができる。
【0085】
全ての処理領域の並び替えが完了したら(手順124)、第1の処理領域SEG1より、第3の処理領域SEG3までの紙葉類2は、それぞれの処理領域毎に配達道順の組立てがなされた状態になる。それらの紙葉類2をSEG1よりSEG3までの処理領域の順番に並べることにより、全ての紙葉類2が宛先コードの順にCOD000よりCOD999まで並んだ状態となり、全紙葉類2の配達道順の組立てが完了する。
【0086】
本実施例によれば、10区分程度の小形の区分機を用いて紙葉類の配達道順の組立てを行うことができる。さらに、各紙葉類2の厚さを測定して宛先コード15と対応させて処理することにより、供給手段1に一時に供給できる以上の量の紙葉類2を分割して処理し、全紙葉類2の配達道順の組立てを行うこともできる。また、配達道順の組立て動作の過程での第1の集積手段11の区分領域よりのあふれを予測して、連続した複数の区分領域を割り当てることにより、あふれを防止することができる。
【0087】
次に、他の実施例として、配達人一人分の紙葉類が、優先して配達すべき紙葉類と、そうでない紙葉類とに区分できる際に、優先度の高い紙葉類の配達道順の組立てを先行して行う構成について説明する。図22に示すように、区分情報入力部71より優先して配達すべき紙葉類2の宛先コード15を取得する(手順1200)。(手順201)より(手順206)までの動作は、図19を用いて説明した実施例と同一である。次に、優先して配達すべき紙葉類2であるかどうかを判定し(手順1207)、もし優先して配達すべき紙葉類2であれば第1の集積手段11に集積し(手順209)、そうでない場合は第2の振り分け手段17を動作して(手順210)、第2の集積手段16に集積する(手順211)。
【0088】
このように構成することにより、優先して配達すべき紙葉類2のみを第1の集積手段11に集積することができ、引き続き図17に示す(手順101)以降の処理を行うことにより、優先度の高い紙葉類2の配達道順の組立てを先行して行うことができる。
【0089】
本実施例では、全ての紙葉類2の厚さを測定する例を示したが、紙葉類2の厚さが予め判っている場合は、厚さ測定手段18を省いてもよい。例えば、はがきを専用に区分する紙葉類区分装置であれば、厚さの測定を省略し、紙葉類2の厚さとして予め判っている厚さを使用すればよい。
【0090】
また、他の実施例として、人手を介することなく紙葉類2を第1の集積手段11より供給手段1に移動する手段の一例について説明する。図23及び図24は押し板38を供給手段1及び第1の集積手段11に沿って移動する構成の一例を示している。図23及び図24に示すように、移送する手段は、供給手段1及び第1の集積手段11に沿って配置された水平移動レール20と、水平移動レール20に沿って移動可能に支持された平行移動部材21と、平行移動部材21に設けられた垂直移動レール22と、垂直移動レール22に沿って移動可能に支持された垂直移動部材23と、一端を垂直移動部材23に固定され、他端を押し板38に固定された支持部材24とよりなり、押し板38が供給手段1の内部より外部に移動するための第1の空隙25と、第1の集積手段11のうち、分離手段4より最も遠方にある仕切り30aよりもさらに遠方に設けられ、押し板38が第1の集積部11の内部に移動することができる第2の空隙26とが設けられている。すなわち、水平移動レール20に沿って平行移動部材21を移動させることにより、押し板38を、供給手段1及び第1の集積手段11の内部を矢印K方向に移動することができる。
【0091】
また、垂直移動部材23を垂直移動レール22に沿って下方に移動させることにより、図24に38´で図示したように、押し板38は第1の空隙25を通って供給手段1の外部に移動することができる。さらに、押し板38が供給手段1の外部にある場合は、押し板38を水平移動レール20に沿って第1の集積手段11に沿って移動することができ、垂直移動部材23を垂直移動レール22に沿って上方に移動させることにより、第2の空隙26を通って第1の集積手段11の内部に移動することができる。すなわち、押し板38は図23に示す押し板移動軌跡27に沿って移動することができる構成である。
【0092】
図25及び図26は、第1の集積手段11内部の各区分領域の仕切り30を移動する構成の一例を示している。図25及び図26に示すように、仕切板移動手段は、固定された回転中心41a,41bの回りを回転することができるリンク43a,43bと、仕切り30に固定された回転中心45a,45bの回りに一端を回転自在に軸支され、他端を接続軸42a,42bにおいて43a,43bとの間に回転自在に軸支されているリンク44a,44bとを備えている。図25は仕切り30が第1の集積手段11の内部にある状態を示しており、図26に示すように、リンク43a,43bを互いに外側に回転させることにより、仕切り30を第1の集積手段11の外側に移動することができる構成である。
【0093】
次に、動作について図23,図27,図28を参照しながら説明する。図23は図10と同様に、紙葉類2が供給手段1より供給され、それぞれの宛先コード15に応じて第1の集積手段11の内部に区分集積された状態を示している。
【0094】
次に、図27に示すように、押し板38を押し板移動軌跡27に沿って(チ)位置より(リ)位置まで移動し、第1の集積手段11内にある全ての仕切り30を図26の位置になるように移動させる。すると第1の集積手段11内にある紙葉類2の間にある仕切り30がなくなり、紙葉類2の左端に押し板38が位置する状態となる。しかる後、図28に示すように、押し板38を分離手段4の方向に移動させることにより、紙葉類2は第1の集積手段11より供給手段1へと移動し、右端の紙葉は再び分離手段4に接する。この状態は、図11と同様である。以上の動作を繰り返すことにより、人手を介することなく図9〜図15に示す配達道順の組立て動作を行うことが可能となる。
【0095】
図29は、人手を介することなく紙葉類2を第1の集積手段11より供給手段1に移動する手段を備えた一実施例の構成を示すブロック図である。図16に示す実施例との相違は、第1の集積手段11の仕切り30を移動する仕切板移動手段と、押し板38を供給手段1及び第1の集積手段11に沿って移動させる手段とを制御する、仕切制御部70を備えることのみである。
【0096】
本実施例では、配達道順の組立てが完了した際、例えば宛先コード15の読み取りが正常にできなかった紙葉類、あるいは搬送に不適と判定された紙葉類2が排除され、紙葉類排出部10に集積される。これらの排除された紙葉類2は、配達道順の組立てが完了した後に、所定の位置に宛先コード15順に並ぶように人手によって挿入しなければならない。その際は、配達道順の組立ての完了した紙葉類2の宛先コード15または手書きされた配達宛先を目視で順次読み取って、紙葉類2を挿入すべき位置を探す必要がある。
【0097】
図30は、配達道順の組立てが完了した際、区分が完了した状態を表示する図1に示す表示手段14の一実施例を示す図である。図30に示すように、配達道順の組立てが完了した際の各区分領域と、そこに集積された紙葉類2の宛先の範囲とを表示した一例である。人手で挿入すべき紙葉類2の宛先を読んで表示された区分結果と比較することにより、どの区分領域内に挿入すべきであるかが判る。
【0098】
図31,図32は、区分が完了した状態を表示する表示手段の他の実施例を示す図である。図31に示すように、各区分領域S1よりS12に対応して区分領域の近傍に設けられた表示手段72が、表示制御部69により表示内容を制御される。図32は表示手段72の表示内容の一例を示しており、区分が完了した際の各区分領域S1〜S12のそれぞれに区分集積された紙葉類2の宛先の範囲を示す図である。人手で挿入すべき紙葉類2の宛先を読んで表示された区分結果と比較することにより、どの区分領域内に挿入すべきであるかが判る。また、本実施例では一つの区分領域毎に独立した表示手段72を設けたが、例えば隣接した2つの区分領域毎に表示手段を設けてもよい。
【0099】
さらに、宛先コード15は同じだが配達先が複数あり、一旦、宛先コード15順に配達道順の組立てを行った後、再度、確認のため手書きの宛先を目視で読み取り、配達先により順立し直す必要が生じる場合がある。このような場合は、予め確認の必要な宛先コード15を区分情報入力部71より入力しておき、該当する宛先コード15が含まれる区分領域については別の表示手段、例えば表示灯を点灯するか、あるいは表示手段14,72の該当する区分領域の表示を点滅させるか、あるいは異なる色彩で表示する等の手段により、確認する必要のある区分領域を容易に認識することができる。
【0100】
本実施例によれば、紙葉類の厚さと数量に基づいて一時に供給する紙葉類の数量を適正に制限することにより集積手段で紙葉類があふれることを防止できる。
【0101】
紙葉類の集積手段を供給手段の上流側に隣接して設け、紙葉類を集積手段より供給手段に移動回収することができるため、並び替えのために人手で紙葉類を集積手段から供給手段に移動する必要もなく、かつ移動が短時間に完了するため、並び替え動作に要する時間が短くて済むという効果がある。
【0102】
並び替え完了時に各区分領域の区分情報を表示することにより、例えば区分領域より排除された紙葉類を所定の位置に挿入する時の助けになる。また、同一の宛先コードをもつ複数の紙葉類で、人手による目視確認によって並び替えを必要とする場合は、該当する宛先コードを予め入力しておくことにより、並び替えが完了した時点でいずれの区分領域に収容されているかを表示することができ、人手によって作業する際の目安とすることができる。
【0103】
10口程度の小形の区分機を用い、宛先コードが表示された紙葉類を、宛先コードによって示された順序に並び替えることが可能である。一例として宛先コードが紙葉類の配達先を表わし、その並び方を紙葉類の配達道順に対応づけることにより、供給された紙葉類を配達道順に並び替えることができる。
【0104】
さらに、供給手段に接した上流側に区分領域を備えているため、区分領域に区分集積された紙葉類を供給手段に再度、供給する際、移動のためのかご等の手段を用いる必要はなく、上流側にある区分領域より下流側にある供給手段に紙葉類を移動するのみである。従って、手作業で紙葉類を区分領域より供給手段に移動する場合でも、移動作業は容易となる。
【0105】
さらに、区分領域と供給手段は互いに延長上にあるため、押し板を移動する手段を設けることにより紙葉類を区分領域から供給手段に移動させることができる。このようにすることにより、手作業を介在することなく区分された紙葉類を供給手段に再度、供給することができ、紙葉類の配達道順の組立てを自動的に行うことが可能になる。
【0106】
なお、前記の実施例においては、紙葉類を立てた状態の場合について説明したが、水平状態の場合にも、適用することができる。
【0107】
【発明の効果】
本発明によれば、宛先コードが表示された紙葉類を、宛先コードによって示される順序に並び替えることが可能であり、その配達道順の組立て作業の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の宛先コードの読み取り手段の一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の集積手段と第1の振り分け手段の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例を簡略化して表した構成図である。
【図5】本発明の他の実施例を簡略化して表した構成図である。
【図6】本発明の他の実施例を簡略化して表した構成図である。
【図7】本発明の他の実施例を簡略化して表した構成図である。
【図8】本発明の他の実施例を簡略化して表した構成図である。
【図9】本発明の配達道順に応じて並び替える動作を説明する図である。
【図10】本発明の配達道順に応じて並び替える他の動作を説明する図である。
【図11】本発明の配達道順に応じて並び替える他の動作を説明する図である。
【図12】本発明の配達道順に応じて並び替える他の動作を説明する図である。
【図13】本発明の配達道順に応じて並び替える他の動作を説明する図である。
【図14】本発明の配達道順に応じて並び替える他の動作を説明する図である。
【図15】本発明の配達道順に応じて並び替える他の動作を説明する図である。
【図16】本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の一実施例の動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の一実施例の動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の一実施例の動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明の一実施例の動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の一実施例の動作を示すフローチャートである。
【図22】本発明の一実施例の動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の押し板を移動する手段の一例を示す図である。
【図24】図23に示す押し板の動作を説明する図である。
【図25】本発明の仕切りを移動する手段の一例を示す図である。
【図26】図25に示す仕切りを移動する手段の動作を説明する図である。
【図27】紙葉類を第1の集積手段より供給手段に移動する手段の動作を説明する図である。
【図28】紙葉類を第1の集積手段より供給手段に移動する手段の他の動作を説明する図である。
【図29】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図である。
【図30】本発明の表示手段の表示内容の一例を示す図である。
【図31】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図32】本発明の表示手段の表示内容の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 供給手段
2 紙葉類
4 分離手段
7 搬送手段
8 反転部
9 第1の読み取り手段
11 第1の集積手段
13 第1の振り分け手段
14 表示手段
15 宛先コード
16 第2の集積手段
17 第2の振り分け手段
18 厚さ測定手段
60 第1の振り分け制御部
61 第2の振り分け制御部
62 第1の記憶部
63 順列制御部
64 第2の記憶部
65 第3の記憶部
66 制御手段
67 分離制御部
68 供給制御部
69 表示制御部
70 仕切制御部
71 区分情報入力部
72 表示手段
90 第2の読み取り手段
Claims (6)
- 紙葉類を立てた状態で集積する複数の区分を形成する複数の仕切り板が配列された長手方向を有する集積手段と、該集積手段の長手方向の延長上に設けられ複数の紙葉類を立てた状態で供給する供給手段と、該供給手段から供給される紙葉類を1枚ずつ分離し取り出す分離手段と、該分離手段により取り出された紙葉類を順次搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送される紙葉類の宛先コードを読み取る読取手段と、該読取手段により読み取られた宛先コードに基づいて前記搬送手段により搬送される紙葉類を前記集積手段に予め設定された区分に振り分ける振分手段と、前記集積手段の全ての前記区分に集積された状態の順序で集積された複数の紙葉類を前記供給手段に移動させる移送手段と、前記集積手段に区分して集積される紙葉類を宛先コードに記憶して紙葉類の区分処理を制御する制御手段を備えてなる紙葉類区分装置において、
前記集積手段は、前記仕切り板が前記供給手段の反対側に傾斜させて設けられ、かつ該仕切り板を集積領域外に移動させる仕切板移動手段を有して形成され、
前記移送手段は、前記集積手段と前記供給手段の長手方向に平行に設けられたレールと、該レールに沿って移動可能に設けられた押し板と、該押し板を前記集積手段と前記供給手段の内部に進退させる移動部材とを有して形成され、
前記仕切板移動手段と前記移送手段を制御して、前記仕切り板を前記集積領域外に退避させるとともに、前記押し板を前記集積手段の後端部に移動して該集積手段の内部に進出させた後、該押し板を前記供給手段側に移動させる仕切制御手段が設けられてなることを特徴とする紙葉類区分装置。 - 前記宛先コードは、複数桁の文字列で構成され、
前記制御手段は、前記宛先コードの一つの桁に基づいて前記集積手段の異なる区分に振り分けると共に、前記集積手段に区分して集積された全ての紙葉類を前記仕切板移動手段と前記移送手段を制御して前記供給手段に移送し、前記宛先コードの桁を変更して繰り返し紙葉類の区分処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類区分装置。 - 紙葉類を立てた状態で集積する複数の区分を形成する複数の仕切り板が配列された長手方向を有する第1の集積手段と、前記第1の集積手段の長手方向の延長上に設けられ複数の紙葉類を立てた状態で供給する供給手段と、該供給手段から供給される紙葉類を1枚ずつ分離し取り出す分離手段と、該分離手段により取り出された紙葉類を順次搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送される紙葉類の宛先コードを読み取る読取手段と、該読取手段により読み取られた宛先コードに基づいて前記搬送手段により搬送される紙葉類を前記第1の集積手段の予め設定された区分に振り分ける第1の振分手段と、前記第1の集積手段の全ての前記区分に集積された状態の順序で集積された複数の紙葉類を前記供給手段に移動させる移送手段と、前記第1の集積手段に区分して集積される紙葉類の宛先コードを記憶して紙葉類の区分処理を制御する制御手段を備えてなる紙葉類区分装置において、
前記第1の集積手段は、前記仕切り板が前記供給手段の反対側に傾斜させて設けられ、かつ該仕切り板を集積領域外に移動させる仕切板移動手段を有して形成され、
前記移送手段は、前記第1の集積手段と前記供給手段の長手方向に平行に設けられたレールと、該レールに沿って移動可能に設けられた押し板と、該押し板を前記集積手段と前記供給手段の内部に進退させる移動部材とを有して形成され、
前記仕切板移動手段と前記移送手段を制御して、前記仕切り板を前記第1の集積領域外に退避させるとともに、前記押し板を前記第1の集積手段の後端部に移動して該第1の集積手段の内部に進出させた後、該押し板を前記供給手段側に移動させる仕切制御手段が設けられ、
紙葉類を立てた状態で集積する複数の区分を形成する複数の仕切り板が配列された長手方向を有する少なくとも一つの第 2 の集積手段と、前記読取手段により読み取られた宛先コードに基づいて前記搬送手段により搬送される紙葉類を前記第2の集積手段の予め設定 された区分に振り分ける第2の振分手段と、前記分離手段の搬送方向の下流側に紙葉類の厚さを測定する厚さ測定手段とが設けられ、
前記制御手段は、前記厚さ測定手段により測定した紙葉類の厚さを各紙葉類の宛先コード別に対応付けて記憶する第1の記憶部と、該第1の記憶部に記憶された紙葉類の厚さに基づいて算出される前記宛先コード別の複数の紙葉類の厚さの合計が、前記供給手段に一時に供給可能な紙葉類の設定値以下の複数の処理区分に区別して記憶する第2の記憶部とを有し、該第2の記憶部の前記処理区分が複数のとき、一つの処理区分を前記第1の集積手段に振り分け、他の処理区分を前記第2の集積手段に振り分けることを特徴とする紙葉類区分装置。 - 前記宛先コードは、複数桁の文字列で構成され、
前記制御手段は、前記宛先コードの一つの桁に基づいて前記集積手段の異なる区分に振り分けると共に、前記第1の集積手段に区分して集積された全ての紙葉類を前記仕切板移動手段と前記移送手段を制御して前記供給手段に移送し、前記宛先コードの桁を変更して繰り返し紙葉類の区分処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の紙葉類区分装置。 - 前記制御手段は、前記宛先コードの桁毎に前記第1の集積手段の異なる区分に振り分けると共に、前記宛先コードの複数桁のうちいずれか一つの桁に対応する紙葉類の厚さを合計し、それぞれの厚さの合計が一つの区分に集積可能な量を超えるときは、前記第1の集積手段の連続する二つの区分に同一の宛先コードの桁を割り当てて記憶する第3の記憶部を有していることを特徴とする請求項4に記載の紙葉類区分装置。
- 前記制御手段は、優先して配達すべき紙葉類の宛先コードが入力されたとき、前記読取手段により読み取られた宛先コードが優先して配達すべき紙葉類の宛先コードの場合は、該当する紙葉類を前記第1の集積手段に割り振り、それ以外の宛先コードの場合は、紙葉類を前記第2の集積手段に割り振ることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の紙葉類区分装置。
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