JP3592216B2 - プリンタシステムおよびプリンタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上位装置とプリンタ装置とが双方向性の通信線で接続され、上位装置から送出される印刷用データをプリンタ装置で印刷するプリンタシステム、および、上位装置から与えられる印刷用データを印刷するプリンタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、双方向性のインタフェースを備えたプリンタ装置は、ホストコンピュータなどの上位装置に接続されていない場合であっても、一度電源が投入されると、装置各部を通電状態にする。そして、一定期間の待機状態が経過したときには、装置各部への電源の供給を停止することで、消費電力を抑える電力制御を行っていた(第1の従来技術とする)。
【0003】
また、特開平9−191568号として提案された従来技術においては、双方向性のインタフェースを介して接続された上位装置が、出力データの送信が不能な状態にあることを検知した場合、直ちに、装置本体の全部、または装置本体の主要部への電源の供給を停止する電源制御方法が開示されている(第2の従来技術とする)。
【0004】
また、プリンタ装置の電源スイッチを操作したとき、電源電圧が所定の電圧値よりも高い状態にある場合には、回路を保護する目的から、電源がオンにならないようにしている従来技術が提案されている。また、この技術においては、電源電圧が所定の電圧値よりも低い状態にある場合には、所定動作が不可能なため、電源がオンにならないようにしている(第3の従来技術とする)。
【0005】
また、印刷用紙がなくなったとき、あるいは、装置本体のカバーが開いているといったような状態異常が発生したときには、ユーザが適切な処置を行うまで状態異常の表示を行う構成が提案されている(第4の従来技術とする)。
【0006】
また、特開平9−188043号として提案された従来技術では、印刷処理強制終了を指示する操作部を備えた構成が開示されている。そして、印刷処理強制終了が入力された場合には、ステータスの作成と送信、および、カウンタのリセットを行っていた(第5の従来技術とする)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の従来技術を用いた場合には、以下に示す問題を生じていた。すなわち、上位装置に接続されていない場合であっても、一度電源が投入されると、装置各部を通電状態にする。また、この状態は一定期間において継続される。従って、不要な電力の損失が発生する。その結果、プリンタ装置の動作電源が、商用電源ではなく、乾電池などであるときには、総印刷枚数、総印刷長、あるいは、動作可能時間などが低減されることになる。
【0008】
また、第2の従来技術における電力制御方法は、プリンタ装置が上位装置に接続され、通信が可能な状態にあることを前提とした節電方法となっている。このため、プリンタ装置が持ち運び可能な装置である場合には、以下に示す問題を生じていた。すなわち、持ち運びが可能なプリンタ装置は、上位装置との接続が外された状態となる期間の比率が大きい。従って、この期間では、消費電力を抑制する効果が発揮されないので、動作電源となる電池の電力が不要に消費される事態が生じていた。
【0009】
また、第3の従来技術を用いた場合には、以下に示す問題を生じていた。すなわち、プリンタ装置の電源スイッチが操作されたとき、電源電圧に異常があった場合には、電源がオンにならないので、ユーザの側からはエラー内容を確認できなくなっていた。
【0010】
また、第4の従来技術を用いた場合には、以下に示す問題を生じていた。すなわち、印刷用紙が無いといった状態、あるいは、カバーが開いているといった状態が生じたときにも、装置全体、あるいは装置の一部が通電状態になっている。従って、不要な電力の損失が発生する。その結果、プリンタ装置の動作電源が、商用電源ではなく、乾電池などであるときには、総印刷枚数、総印刷長、あるいは、動作可能時間などが低減されることになる。
【0011】
また、第5の従来技術においては、印刷処理強制終了が入力された場合、ステータスの作成と送信、および、カウンタのリセットを行うことが開示されているのみで、電源の制御については記載されていない。このため、消費電力を低減しようとする場合には、適用することが困難な技術となっている。
【0012】
本発明は上記課題を解決するため創案されたものであって、その目的は、上位装置との接続が確認できないときには、プリンタ装置の電源をオフとすることにより、上位装置からの印刷用データを受信できない状態でプリンタ装置の電源が投入されたときの電力の損失を抑制することのできるプリンタシステムを提供することにある。
【0013】
また、本発明の目的は、電源を投入したときのプリンタ装置の状態が正常でない場合には、プリンタ装置の電源をオフすることにより、プリンタ装置が使用できない状態で電源が投入されたときの電力の損失を抑制することのできるプリンタシステムを提供することにある。
【0014】
また、本発明の目的は、印刷動作中あるいは紙送り動作中のプリンタ装置の状態が正常でないと確認されたときには、プリンタ装置の電源をオフすることにより、プリンタ装置が印刷動作あるいは紙送り動作を継続できない状態になったときの電力の損失を抑制することのできるプリンタシステムを提供することにある。
【0015】
また、上記目的に加え、プリンタ装置において確認されたエラー内容を上位装置に通知することにより、プリンタ装置の電源がオフになっても、プリンタ装置に発生しているエラー内容を確認することのできるプリンタシステムを提供することにある。
【0016】
また、上記目的に加え、印刷動作が終了したときにはプリンタ装置の電源をオフにすることにより、プリンタ装置が動作する必要のない状態における電力の損失を抑制することのできるプリンタシステムを提供することにある。
【0017】
また、上記目的に加え、紙送り動作が終了したときにはプリンタ装置の電源をオフにすることにより、プリンタ装置が動作する必要のない状態における電力の損失を抑制することのできるプリンタシステムを提供することにある。
【0018】
また、上記目的に加え、印刷強制終了命令によってプリンタ装置の印刷動作が中断されたときには、プリンタ装置の電源をオフにすることにより、プリンタ装置が動作する必要のない状態における電力の損失を抑制することのできるプリンタシステムを提供することにある。
【0019】
また、上記目的に加え、上位装置が一時停止要求コマンドを送出するときには、プリンタ装置が電源をオフするタイミングを遅延させることにより、プリンタ装置に状態異常が発生したときにも、上位装置がプリンタ装置との間で通信を続けることのできるプリンタシステムを提供することにある。
【0020】
また、本発明の目的は、上位装置との接続が確認できないときには電源をオフとすることにより、上位装置からの印刷用データを受信できない状態における電力の損失を抑制することのできるプリンタ装置を提供することにある。
【0021】
また、本発明の目的は、電源が投入されたときの装置状態が正常でない場合には、電源をオフすることにより、所定動作を実行できない状態で電源が投入されたときの電力の損失を抑制することのできるプリンタ装置を提供することにある。
【0022】
また、本発明の目的は、印刷動作中あるいは紙送り動作中の装置状態が正常でないと確認されたときには、電源をオフすることにより、印刷動作あるいは紙送り動作を継続できない状態になったときの電力の損失を抑制することのできるプリンタ装置を提供することにある。
【0023】
また、上記目的に加え、電源キーを、その他の機能のためのキーと兼用とし、キー数を低減させることによって、装置のコストを低減することのできるプリンタ装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係るプリンタシステムは、双方向性の通信線を介して上位装置とプリンタ装置とが接続され、印刷命令が上位装置あるいはプリンタ装置に与えられたときには、プリンタ装置は、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタシステムに適用し、上位装置は、前記通信線を介してプリンタ装置から送出された接続確認コマンドを解読する上位側コマンド解読手段と、上位側コマンド解読手段により解読された内容に従って接続確認コマンドを発生すると共に、発生した接続確認コマンドを、前記通信線を介してプリンタ装置に送出する上位側コマンド発生手段とを備え、プリンタ装置は、電源が投入されたときには接続確認コマンドを発生すると共に、発生した接続確認コマンドを、前記通信線を介して上位装置に送出するプリンタ側コマンド発生手段と、前記通信線を介して上位装置から送出された接続確認コマンドを解読することによって、上位装置との接続確認を行うプリンタ側コマンド解読手段と、プリンタ側コマンド解読手段が上位装置との接続確認を行うことができないときには、電源をオフにする電源制御部とを備えている。
【0025】
すなわち、上位装置と接続されていない、通信線の断線を含めて上位装置との接続が完全でない、接続された上位装置の電源が入っていない、あるいは、接続された上位装置がプリンタ装置を使用できない上位装置であるなど、プリンタ装置が上位装置より印刷用データを受信できない状態の場合、電源が投入されると、プリンタ装置は、直ちに電源のオフ状態に移行する。
【0026】
また、本発明に係るプリンタシステムは、双方向性の通信線を介して上位装置とプリンタ装置とが接続され、印刷命令が上位装置あるいはプリンタ装置に与えられたときには、プリンタ装置は、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタシステムに適用し、プリンタ装置は、電源が投入されたときには、装置状態が正常であるかどうかを判断する状態確認部と、状態確認部が装置状態が正常でないと判断したときには電源をオフにする電源制御部とを備えている。
【0027】
すなわち、プリンタ装置は、電源を投入される毎に、プリンタ装置の状態の確認を行う。そして、状態が正常でなければ、直ちに電源のオフ状態に移行する。従って、印刷用紙がセットされていない、全てのカバーが閉じられていない、あるいは周辺温度が許容範囲外である、といったように、プリンタ装置が使用できない状態では、電源が投入されると、直ちに電源のオフ状態となる。
【0028】
また、本発明に係るプリンタシステムは、双方向性の通信線を介して上位装置とプリンタ装置とが接続され、印刷命令が上位装置あるいはプリンタ装置に与えられたときには、プリンタ装置は、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタシステムに適用し、プリンタ装置は、印刷動作中あるいは紙送り動作中に、装置状態が正常であるかどうかを判断する状態確認部と、状態確認部が装置状態が正常でないと判断したときには電源をオフにする電源制御部とを備えている。
【0029】
すなわち、プリンタ装置は、印刷動作中あるいは紙送り動作中に、装置の状態の確認を行い、状態が正常でなければ、電源のオフ状態に移行する。このため、印刷用紙が無くなった、いずれかのカバーが開いた、あるいは、印刷用紙が詰まった、といったような、印刷動作あるいは紙送り動作を継続できない状態になったときには、プリンタ装置の電源は、直ちにオフになる。
【0030】
また、上記構成に加え、前記プリンタ側コマンド発生手段は、前記状態確認部の判断結果であるエラー内容を示す状態通知コマンドを発生すると共に、発生した状態通知コマンドを、前記通信線を介して上位装置に送出し、前記上位装置は、状態通知コマンドに基づいてエラー内容を表示する。
【0031】
すなわち、電源が投入されたとき、または印刷動作時、あるいは紙送り動作時に異常が確認されて、プリンタ装置の電源がオフになっても、上位装置のディスプレイ装置などで、プリンタ装置に発生しているエラー内容が表示されることになる。
【0032】
また、上記構成に加え、前記電源制御部は、印刷動作が終了したときには電源をオフにする。
【0033】
すなわち、プリンタ装置は、印刷動作が終了した際に、自動的に電源がオフになる。このため、印刷動作終了後で、プリンタ装置が動作する必要のない状態における電力の損失が最小限に抑制される。
【0034】
また、上記構成に加え、前記電源制御部は、紙送り動作が終了したときには電源をオフにする。
【0035】
すなわち、プリンタ装置は、紙送り動作が終了した際に、自動的に電源がオフになる。このため、紙送り動作終了後で、プリンタ装置が動作する必要のない状態における電力の損失が最小限に抑制される。
【0036】
また、上記構成に加え、前記電源制御部は、印刷強制終了命令が与えられたときには電源をオフにする。
【0037】
すなわち、上位装置あるいはプリンタ装置に、印刷強制終了命令が与えられ、印刷動作が中断されたときには、プリンタ装置は、自動的に電源がオフになる。このため、印刷動作中断後で、プリンタ装置が動作する必要のない状態における電力の損失が最小限に抑制される。
【0038】
また、上記構成に加え、前記上位側コマンド発生手段は、一時停止要求コマンドを発生すると共に、発生した一時停止要求コマンドを、前記通信線を介してプリンタ装置に送出し、前記プリンタ側コマンド解読手段は、上位装置から前記通信線を介して送出された一時停止要求コマンドを受信し、前記電源制御部は、プリンタ側コマンド解読手段が一時停止要求コマンドを受信したときには、電源をオフにするタイミングを予め設定された期間だけ遅らせる。
【0039】
すなわち、上位装置が一時停止要求コマンドをプリンタ装置に送信して後の一定期間においては、プリンタ装置は電源をオフしない。このため、印刷動作終了後、紙送り動作終了後、印刷強制終了後、あるいは、一定期間、上位装置からの印刷用データおよびコマンドの送信がない状態を含めた状態異常発生時でも、上位装置がプリンタ装置との間で通信を続けることができる。
【0040】
また、本発明に係るプリンタ装置は、双方向性の通信線を介して上位装置と接続され、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタ装置に適用し、前記通信線を介して上位装置から送出された接続確認コマンドを解読することによって、上位装置との接続確認を行うプリンタ側コマンド解読手段と、プリンタ側コマンド解読手段が上位装置との接続確認を行うことができないときには、電源をオフにする電源制御部とを備えている。
【0041】
すなわち、上位装置と接続されていない、通信線の断線を含めて上位装置との接続が完全でない、接続された上位装置の電源が入っていない、あるいは、接続された上位装置がプリンタ装置を使用できない上位装置であるなど、印刷用データを上位装置から受信できない状態の場合、電源が投入されると、直ちに電源のオフ状態に移行する。
【0042】
また、本発明に係るプリンタ装置は、双方向性の通信線を介して上位装置と接続され、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタ装置に適用し、電源が投入されたときには、装置状態が正常であるかどうかを判断する状態確認部と、状態確認部が装置状態が正常でないと判断したときには電源をオフにする電源制御部とを備えている。
【0043】
すなわち、電源が投入される毎に、装置状態の確認が行われる。そして、状態が正常でなければ、直ちに電源オフの状態に移行する。従って、印刷用紙がセットされていない、全てのカバーが閉じられていない、あるいは周辺温度が許容範囲外である、といったように、所定動作を実行できない状態では、電源が投入されると、直ちに電源のオフ状態となる。
【0044】
また、本発明に係るプリンタ装置は、双方向性の通信線を介して上位装置と接続され、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタ装置に適用し、印刷動作中あるいは紙送り動作中に、装置状態が正常であるかどうかを判断する状態確認部と、状態確認部が装置状態が正常でないと判断したときには電源をオフにする電源制御部とを備えている。
【0045】
すなわち、印刷動作中あるいは紙送り動作中に、装置の状態の確認を行い、状態が正常でなければ、電源のオフ状態に移行する。このため、印刷用紙が無くなった、いずれかのカバーが開いた、あるいは、印刷用紙が詰まった、といったような、印刷動作あるいは紙送り動作を継続できない状態になったときには、電源が直ちにオフになる。
【0046】
また、上記構成に加え、前記電源制御部に電源オンの指示を与える電源キーを備え、電源キーを操作することによって印刷を行うようにしている。
【0047】
すなわち、電源キーを用いて、印刷動作の指示を入力することができる。従って、操作用のキー数が低減される。また、キー数が少なくなるので、操作が簡素化される。
【0048】
また、上記構成に加え、前記電源制御部に電源オンの指示を与える電源キーを備え、前記電源キーを操作することによって、紙送りを行っている。
【0049】
すなわち、電源キーを用いて、紙送り動作の指示を入力することができる。従って、操作用のキー数が低減される。また、キー数が少なくなるので、操作が簡素化される。
【0050】
また、上記構成に加え、前記電源制御部に電源オンの指示を与える電源キーを備え、印刷動作の状態において前記電源キーが操作されたときには、印刷の強制終了を行っている。
【0051】
すなわち、電源キーを用いて、印刷強制終了の指示を入力することができる。従って、操作用のキー数が低減される。また、キー数が少なくなるので、操作が簡素化される。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0053】
図1は、本発明に係るプリンタシステムの一実施形態の機能的構成を示すブロック線図である。
【0054】
図において、プリンタシステム20は、大別すると、上位装置21とプリンタ装置31とによって構成されている。そして、上位装置21とプリンタ装置31とは、双方向性の通信線30を介して接続されている。また、プリンタ装置31は、印刷命令が、上位装置21あるいはプリンタ装置31に与えられたときには、通信線30を介して上位装置21から送出された印刷用データを印刷する。
【0055】
このため、上位装置21は、上位側コマンド解読手段22、上位側コマンド発生手段23、および、双方向通信部24を備えている。また、プリンタ装置31は、双方向通信部32、入力操作部33、プリンタ側コマンド発生手段34、状態確認部36、プリンタ側コマンド解読手段35、状態表示部37、および、電源制御部38を備えている。
【0056】
詳細には、双方向通信部24と双方向通信部32とを互いに接続する双方向性の通信線30については、例えば、セントロニクス規格方式などのように、プリンタ装置に専用のパラレル方式の通信線とすることがてきる。また、SCSIなどの汎用のパラレル方式の通信線や、USBやRS−232Cなどの、汎用のシリアル方式の通信線とすることができる。また、IrDA(Infrared Data Association)規格や、Bluetoothなどの、無線データ通信方式を用いることもできる。また、LANなどのネットワークを介在させた構成とすることもできる。なお、双方向通信部24と双方向通信部32とは、通信線30を介した通信を行うときのインタフェースとなる。
【0057】
上位装置21について説明すると、上位側コマンド解読手段22は、通信線30を介してプリンタ装置31から送出された接続確認コマンドを解読するブロックとなっている。
【0058】
また、上位側コマンド発生手段23は、上位側コマンド解読手段22によって解読された内容に従って接続確認コマンドを発生するブロックとなっている。そして、発生した接続確認コマンドを、通信線30を介して、プリンタ装置31に送出する。また、プリンタ装置31の動作を一時的に停止させるため、一時停止要求コマンドを発生すると共に、発生した一時停止要求コマンドを、通信線30を介してプリンタ装置31に送出する。
【0059】
プリンタ装置31について説明すると、プリンタ側コマンド発生手段34は、電源が投入されたとき(電源制御部38が動作電源の供給を開始させたとき)には、接続確認コマンドを発生するブロックとなっている。そして、発生した接続確認コマンドを、通信線30を介して、上位装置21に送出する。また、状態確認部36(後に詳述する)の判断結果であるエラー内容を示す状態通知コマンドを発生すると共に、発生した状態通知コマンドを、通信線30を介して上位装置21に送出する。
【0060】
プリンタ側コマンド解読手段35は、通信線30を介して、上位装置21から送出された接続確認コマンドを解読するブロックとなっている。また、通信線30を介して上位装置21から送出された一時停止要求コマンドを受信すると共に、一時停止要求コマンドを受信したことを電源制御部38に知らせる。
【0061】
状態確認部36は、電源が投入されたときには、装置状態が正常であるかどうかを判断するブロックとなっている。また、印刷動作中あるいは紙送り動作中ににおいても、装置状態が正常であるかどうかを判断する。
【0062】
電源制御部38は、プリンタ装置31の各ブロック32〜37に動作電源を供給する電源を制御するためのブロックとなっている。そして、プリンタ側コマンド解読手段35が、上位装置21との接続確認が不能であることを知らせるときには、電源をオフにする。また、状態確認部36が、装置状態が正常でないと判断したときには電源をオフにする。また、印刷動作が終了したとき、あるいは、紙送り動作が終了したときには、電源をオフにする。
【0063】
また、電源制御部38は、プリンタ側コマンド解読手段35が一時停止要求コマンドを受信したことを知らせるときには、電源をオフにするタイミングを、予め設定された期間だけ遅らせる。
【0064】
入力操作部33は、電源キー(図示を省略)、などを備えたブロックとなっている。また、この電源キーは、電源制御部38に電源オンの指示を与える。また、電源オンの状態において、第1の所定期間を超えない範囲で押下されたときには、印刷の開始を指示する。また、電源オンの状態において、第1の所定期間を超えて押下され続けたときには、紙送りの指示を行う。また、印刷動作の状態において、第2の所定期間を超えて押下され続けたときには、印刷の強制終了を指示する。
【0065】
図2は、図1に示す上位装置21とプリンタ装置31との電気的構成を示すブロック線図となっている。
【0066】
上位装置21は、CPU41、プログラム用ROM42、および、双方向インタフェース43を備えている。
【0067】
詳細には、CPU41は、プログラム用ROM42に予め格納されているプログラムを実行することにより、図1に示す上位側コマンド解読手段22、上位側コマンド発生手段23、および、双方向通信部24としての機能を実行する。また、CPU41は、双方向インタフェース43を制御することによって、図1に示す双方向通信部24の機能を実行する。
【0068】
また、プリンタ装置31は、双方向インタフェース51、プリンタ制御用CPU52、プログラム用ROM53、スイッチ装置54、および、ディスプレイ装置55を備えている。
【0069】
プリンタ制御用CPU52は、プログラム用ROM53に予め格納されているプログラムを実行することにより、図1に示す双方向通信部32、入力操作部33、プリンタ側コマンド発生手段34、プリンタ側コマンド解読手段35、状態確認部36、状態表示部37、および、電源制御部38としての機能を実行する。また、双方向インタフェース51を介して、上位装置21と双方向の通信を行うプログラム動作は、図1の双方向通信部32を構成している。
【0070】
また、図1に示す入力操作部33としての機能を実行するときには、スイッチ装置54が利用される。なお、スイッチ装置54には、タッチパネル方式の入力装置、あるいは、キースイッチなどの、各種スイッチ装置を用いることができる。しかし、本実施形態においては、既に説明したように、スイッチ装置54には、キースイッチ(電源キー)が採用されている。
【0071】
また、プリンタ制御用CPU52がディスプレイ装置55を制御することによって、図1に示す状態表示部37が形成されている。なお、ディスプレイ装置55には、LED(Light Emitting Diode)、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、および、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの、各種表示装置のいずれかを用いることができる。
【0072】
図3は、プリンタ装置31に電源が投入されて後、動作準備が完了するまでの手順を示すフローチャートである。
【0073】
プリンタ装置31の入力操作部33の電源キー(スイッチ装置54)をユーザが押下する(あるいはスライドさせる)と、図1に示すプリンタシステムの動作が開始される(ステップS1)。電源キーの押下が知らされると、電源制御部38は動作電源の供給を開始させる(プリンタ装置31本体の電源がオンになる)。このため、状態表示部37においては、LEDの点滅が行われ、プリンタ装置31が動作準備中の状態にあることが示される(ステップS2)。
【0074】
次いで、プリンタ装置31は、上位装置21との接続を確認するための識別コードなどを含んだを接続確認コマンドをプリンタ側コマンド発生手段34から取り出し、双方向通信部32を介して、上位装置21に送出する(ステップS3)。次いで、プリンタ装置31は、一定期間内に上位装置21から特定の接続確認コマンドの応答があるか否かを判断する。なお、上位装置21からの応答を待つ一定の期間は、200mSのように、極めて短い期間に設定することができる(ステップS4)。
【0075】
一方、上位装置21の側では、プリンタ装置31より送出された接続確認コマンドを、上位側コマンド解読手段22によって解読する。次いで、解読結果に対応して、特定の接続確認コマンドを上位側コマンド発生手段23から取り出す。そして、取り出した接続確認コマンドを、双方向通信部24を介して、プリンタ装置31に送出する。
【0076】
プリンタ装置31は、上位装置21より送出された接続確認コマンドを、プリンタ側コマンド解読手段35によって解読する。そして、一定期間内に、上位装置21から特定の接続確認コマンドの応答があったと判断したときには、動作を、ステップS4からステップS6に移行する。
【0077】
しかし、ステップS4の判断において、一定期間内に上位装置21から応答がないと判断したときには、動作を、ステップS4からステップS5に移行する。そして、ステップS5において、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDの消灯などの方法を用いることによって、動作準備中の表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフする(動作電源の供給を停止する)ことによって、プリンタシステム20の動作を停止させる。
【0078】
なお、一定期間内に上位装置21から応答がない事態とは、以下に示す不具合が生じた場合に発生する。すなわち、通信線30がプリンタ装置31と上位装置21との間に接続されていない場合、通信線30とプリンタ装置31との間の接続や、通信線30と上位装置21との間の接続が不完全な場合、通信線30に断線などの不具合が生じている場合、あるいは、通信線30を介してプリンタ装置31に接続された上位装置21の電源が入っていない場合、などである。
【0079】
また、下記に示すような場合にも、一定期間内に上位装置21から応答がないと判断される事態が生じる。すなわち、通信線30を介してプリンタ装置31に接続された上位装置21が、プリンタ装置31に対応していないため、上位装置21が応答できない場合、あるいは、上位装置21がプリンタ装置31を使用できないように設定されているため、特定の接続確認コマンドとは異なるコマンドをプリンタ装置31に送信する場合、などである。
【0080】
一方、一定期間内に上位装置21から応答があった場合、動作は、ステップS5からステップS6に移行する。そして、ステップS6において、プリンタ装置31は、状態確認部36を用いることにより、プリンタ装置31の各部に状態異常がないかどうかを調べる。
【0081】
すなわち、状態確認部36は、印刷用紙がセットされているかどうか、印刷用紙が詰まっていないかどうか、全てのカバーが閉じられているかどうか、周辺温度が所定の温度範囲となっているかどうか、を調べる。また、電源電圧が所定の電圧範囲となっているかどうかを調べる。
【0082】
なお、このとき、動作電源が乾電池である場合には、電源電圧に基づき、乾電池の残量も、併せて調べる。すなわち、電源電圧が所定範囲より低いときには、乾電池の残量が不足していると判断する。また、トナーを使用している場合には、トナーの残量を調べる。また、プリンタ装置31がサーマルヘッドを使用している場合には、ヘッド部の温度が所定の温度範囲にあるかどうかを調べる(その他の項目を追加して調べる構成とすることもできる)。
【0083】
そして、上記した項目において、状態異常があると判断された場合、プリンタ装置31は、状態表示部37において、一定の期間の間、エラー表示を行う。そして後、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法を用いることによって、動作準備中の表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる(ステップS7)。
【0084】
なお、テップS7におけるエラー表示においては、状態表示部37がLEDによって構成されている場合には、LEDを点滅させる方法、あるいは、LEDの発光色を変更させる方法、などを用いることができる。また、状態表示部37が液晶ディスプレイによって構成されている場合には、液晶ディスプレイにエラーである旨を表示させる方法などを用いることがてきる。
【0085】
また、ステップS7におけるエラー表示については、プリンタ装置31の状態表示部37を利用しない構成とすることができる。そして、この構成を用いる場合には、プリンタ装置31において、エラー内容を通知するための状態通知コマンドがプリンタ側コマンド発生手段34から取り出される。そして、取り出された状態通知コマンドは、双方向通信部32を介して、上位装置21に送出される。そして、上位装置21の側では、受信した状態通知コマンドに基づき、ディスプレイ装置(図示を省略)に、プリンタ装置31のエラー内容を表示する。従って、この表示方法を用いる場合には、プリンタ装置31の電源がオフになった後にも、ユーザは、プリンタ装置31に生じたエラー内容を、上位装置21のディスプレイ装置によって確認することができる。
【0086】
また、上記構成(上位装置21の側においてエラー内容を表示する構成)を用いる場合には、上位装置21がプリンタ装置31からの状態通知コマンドを受信した後、プリンタ装置31に一時停止要求コマンドを送信させる構成とすることができる。
【0087】
そして、この構成とする場合には、プリンタ装置31の電源制御部38が電源のオフ状態に移行するタイミングを、一定の予め設定された期間だけ、遅延させることができる。従って、電源制御部38が電源のオフ状態に移行する前に、一時停止要求コマンドを繰り返し送出すると、プリンタ装置31の側では、電源のオフ状態への移行の遅延が繰り返される。このため、上位装置21は、プリンタ装置31が電源オフの状態に移行するタイミングを、任意の期間分だけ遅らせることができる。
【0088】
以上のことから、プリンタ装置31の電源制御部38の構成が、一時停止要求コマンドを受信した後、電源のオフ状態に移行するまでの遅延時間が短く設定されている場合にも、上位装置21は、一時停止要求コマンドを繰り返し送出することによって、任意の期間分だけ、プリンタ装置31と通信を行うための期間を確保できるようになる。
【0089】
ステップS6の判断動作に説明を戻す。この判断において、プリンタ装置31の状態確認部36が、プリンタ装置31が正常な状態であると判断する場合、動作はステップS8に移行する。そして、ステップS8においては、状態表示部37のLEDを点灯するなどの方法によって、印刷動作の準備の完了を表示する。すなわち、全ての動作準備が完了したことを、状態表示部37によって表示する。
【0090】
図4は、プリンタ装置31の動作準備が完了した後の印刷動作を示すフローチャートである。
【0091】
ユーザが、上位装置21あるいはプリンタ装置31に対して印刷命令を与える(ステップS11)と、プリンタ装置31は、通信線30を介して、上位装置21から印刷用データを受信し、印刷動作を開始する(ステップS12)。この印刷動作を行っているとき、プリンタ装置31は、状態確認部36を用いることにより、プリンタ装置31の各部に状態異常がないかどうかを調べる(ステップS13)。
【0092】
すなわち、状態確認部36は、印刷用紙がセットされているかどうか、印刷用紙が詰まっていないかどうか、全てのカバーが閉じられているかどうか、周辺温度が所定の温度範囲となっているかどうか、を調べる。また、電源電圧が所定の電圧範囲となっているかどうかを調べる。
【0093】
なお、このとき、動作電源が乾電池である場合には、電源電圧に基づき、乾電池の残量も、併せて調べる。すなわち、電源電圧が所定範囲より低いときには、乾電池の残量が不足していると判断する。また、トナーを使用している場合には、トナーの残量を調べる。また、プリンタ装置31がサーマルヘッドを使用している場合には、ヘッド部の温度が所定の温度範囲にあるかどうかを調べる(その他の項目を追加することもできる)。
【0094】
また、上位装置21との通信において、パリティエラー、あるいはフレイミングエラーなどの通信エラーが発生していないかどうか、上位装置21より送出されたコマンドを、プリンタ側コマンド解読手段35が解読できているかどうか、あるいは、上位装置21からデータの送信されない期間が所定の期間を超えていないかどうかを調べる。
【0095】
そして、上記した項目において、状態異常があると判断した場合、プリンタ装置31は、状態表示部37において、一定の期間の間、エラー表示を行う。そして後、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法を用いることによって、印字動作中の表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる(ステップS14)。
【0096】
なお、テップS14におけるエラー表示においては、状態表示部37がLEDによって構成されている場合には、LEDを点滅させる方法、あるいは、LEDの発光色を変更させる方法、などを用いることができる。また、状態表示部37が液晶ディスプレイによって構成されている場合には、液晶ディスプレイにエラーである旨を表示させる方法などを用いることができる。
【0097】
また、ステップS14におけるエラー表示については、プリンタ装置31の状態表示部37を利用しない構成とすることができる。そして、この構成を用いる場合には、プリンタ装置31において、エラー内容を通知するための状態通知コマンドがプリンタ側コマンド発生手段34から取り出される。そして、取り出された状態通知コマンドは、双方向通信部32を介して、上位装置21に送出される。そして、上位装置21の側では、受信した状態通知コマンドに基づき、ディスプレイ装置(図示を省略)に、プリンタ装置31のエラー内容を表示する。従って、この表示方法を用いる場合には、プリンタ装置31の電源がオフになった後にも、ユーザは、プリンタ装置31に生じたエラー内容を、上位装置21のディスプレイ装置によって確認することができる。
【0098】
また、上記構成(上位装置21の側においてエラー内容を表示する構成)を用いる場合には、上位装置21がプリンタ装置31からの状態通知コマンドを受信した後、プリンタ装置31に一時停止要求コマンドを送信させる構成とすることができる。そして、この構成とする場合には、プリンタ装置31の電源制御部38が電源のオフ状態に移行するタイミングを、任意の期間分だけ延させることができる。
【0099】
一方、ステップS13の判断において、状態異常の発生を確認しない場合には、プリンタ装置31は印刷動作を継続する。この状態において、ユーザが、上位装置21あるいはプリンタ装置31に対し、印刷強制終了命令を与える(ステップS15)と、動作は、ステップS15からステップS16に移行する。このとき、プリンタ装置31は印刷動作を中止する。また、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法を用いることによって、印刷動作中を示す表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる。
【0100】
なお、プリンタ装置31が印刷動作を中断した後、電源のオフ状態に移行する前に、上位装置21の側からプリンタ装置31に、一時停止要求コマンドを送信させる構成とすることができる。そして、この構成とする場合には、プリンタ装置31の電源制御部38が電源のオフ状態に移行するタイミングを、所望の期間だけ、遅延させることができる。
【0101】
一方、プリンタ装置31が印刷動作を行っているとき、状態異常の発生もなく、且つ、ユーザからの印刷強制終了命令がプリンタシステム20に対して与えられることもない場合には、一連の印刷用データが最後まで印刷される。そして、上位装置21から送出された印刷終了コマンドを受信した場合、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法を用いることによって、印刷動作中を示す表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる(ステップS18)。
【0102】
なお、上位装置21がプリンタ装置31に印刷終了コマンドを送信した直後、あるいは、一連の印刷用データを送信した後、プリンタ装置31に一時停止要求コマンドを送信すれば、プリンタ装置31が自動的に電源オフ状態に移行することを一定期間だけ遅延させることができる。
【0103】
図5は、プリンタ装置31の動作準備が完了した後の紙送り動作の手順を示すフローチャートである。同図を参照しつつ、紙送りキーが操作された場合の動作について説明する。
【0104】
なお、以下の実施形態では、プリンタ装置31の入力操作部33の紙送りキーをユーザが押下したとき、排紙処理を含めた紙送り動作がプリンタ装置31において行われるプリンタシステム20を想定している。しかし、上位装置21に対して紙送り命令をユーザが与える場合、あるいは、印刷動作に引き続いて、自動的に一定量の紙送り動作が行われる場合にも、同様の処理が可能である。
【0105】
ユーザがプリンタ装置31の入力操作部33の紙送りキーを押下する(ステップS21)と、プリンタ装置31は紙送り動作を開始すると共に、紙送りキーが押し続けられている間、プリンタ装置31は紙送り動作を継続する(ステップS22)。
【0106】
紙送り動作を行っているとき、プリンタ装置31は、状態確認部36を用いることにより、プリンタ装置31の各部に状態異常がないかどうかを調べる(ステップS23)。
【0107】
すなわち、状態確認部36は、印刷用紙がセットされているかどうか、印刷用紙が詰まっていないかどうか、全てのカバーが閉じられているかどうか、周辺温度が所定の温度範囲となっているかどうか、を調べる。また、電源電圧が所定の電圧範囲となっているかどうかを調べる。
【0108】
なお、このとき、動作電源が乾電池である場合には、電源電圧に基づき、乾電池の残量も、併せて調べる。すなわち、電源電圧が所定範囲より低いときには、乾電池の残量が不足していると判断する。
【0109】
そして、上記した項目において、状態異常があると判断された場合、プリンタ装置31は、状態表示部37において、一定の期間の間、エラー表示を行う。そして後、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法を用いることによって、紙送り動作中を示す表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる(ステップS24)。
【0110】
なお、ステップS24におけるエラー表示においては、状態表示部37がLEDによって構成されている場合には、LEDを点滅させる方法、あるいは、LEDの発光色を変更させる方法、などを用いることができる。また、状態表示部37が液晶ディスプレイによって構成されている場合には、液晶ディスプレイにエラーである旨を表示させる方法などを用いることができる。
【0111】
また、ステップS24におけるエラー表示については、プリンタ装置31の状態表示部37を利用しない構成とすることができる。そして、この構成を用いる場合には、プリンタ装置31において、エラー内容を通知するための状態通知コマンドがプリンタ側コマンド発生手段34から取り出される。そして、取り出された状態通知コマンドは、双方向通信部32を介して、上位装置21に送出される。そして、上位装置21の側では、受信した状態通知コマンドに基づき、ディスプレイ装置(図示を省略)に、プリンタ装置31のエラー内容が表示される。従って、この表示方法を用いる場合には、プリンタ装置31の電源がオフになった後にも、ユーザは、プリンタ装置31に生じたエラー内容を、上位装置21のディスプレイ装置によって確認することができる。
【0112】
なお、プリンタ装置31が紙送り動作を中断した後、電源のオフ状態に移行する前に、上位装置21の側からプリンタ装置31に、一時停止要求コマンドを送信させる構成とすることができる。そして、この構成とする場合には、プリンタ装置31の電源制御部38が電源のオフ状態に移行するタイミングを、一定の予め設定された期間だけ、遅延させることができる。
【0113】
一方、プリンタ装置31に状態異常が発生しなかったため、プリンタ装置31が紙送り動作を行っているとき、紙送りキーの入力が停止されたとする。このときには、動作は、ステップS25からステップS26に移行する。その結果、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法によって、紙送り動作を示す表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる。
【0114】
なお、プリンタ装置31が紙送り動作を終了した後、電源のオフ状態に移行する前に、上位装置21の側からプリンタ装置31に、一時停止要求コマンドを送信させる構成とすることができる。そして、この構成とする場合には、プリンタ装置31の電源制御部38が電源のオフ状態に移行するタイミングを、一定の予め設定された期間だけ、遅延させることができる。
【0115】
図6は、プリンタ装置31の入力操作部33の電源キーが、プリントキー、紙送りキー、および、印刷強制終了キーを兼ねている場合の操作手順および動作手順を示すフローチャートである。
【0116】
図3に示す手順によって動作準備が完了した後には、プリンタ装置31は、入力操作部33の状態を調べる。すなわち、電源投入のために押下された電源キー(スイッチ装置54)の押下の継続期間が、第1の所定期間(所定期間1)より長いか、あるいは、第1の所定期間より短いかを調べる(ステップS31)。電源キーの押下の継続期間が第1の所定期間より長いと判断される場合、プリンタ装置31は、紙送り動作を開始すると共に、電源キーが押下され続けている間中、紙送り動作を継続する(ステップS32)。
【0117】
プリンタ装置31は、紙送り動作中には、状態確認部36を用いることによって、プリンタ装置31の各部に状態異常がないかどうかを調べる(ステップS33)。
【0118】
すなわち、状態確認部36は、印刷用紙がセットされているかどうか、印刷用紙が詰まっていないかどうか、全てのカバーが閉じられているかどうか、周辺温度が所定の温度範囲となっているかどうか、を調べる。また、電源電圧が所定の電圧範囲となっているかどうかを調べる。なお、このとき、動作電源が乾電池である場合には、電源電圧に基づき、乾電池の残量も、併せて調べる。すなわち、電源電圧が所定範囲より低いときには、乾電池の残量が不足していると判断する。
【0119】
そして、上記した項目において、状態異常があると判断された場合、プリンタ装置31は、状態表示部37において、一定の期間の間、エラー表示を行う。そして後、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法によって、紙送り動作中であることを示す表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる(ステップS34)。
【0120】
なお、ステップS34におけるエラー表示においては、状態表示部37がLEDによって構成されている場合には、LEDを点滅させる方法、あるいは、LEDの発光色を変更させる方法、などを用いることができる。また、状態表示部37が液晶ディスプレイによって構成されている場合には、液晶ディスプレイにエラーである旨を表示させる方法などを用いることができる。
【0121】
また、ステップS34におけるエラー表示については、プリンタ装置31の状態表示部37を利用しない構成とすることができる。そして、この構成を用いる場合には、プリンタ装置31において、エラー内容を通知するための状態通知コマンドがプリンタ側コマンド発生手段34から取り出される。そして、取り出された状態通知コマンドは、双方向通信部32を介して、上位装置21に送出される。そして、上位装置21の側では、受信した状態通知コマンドに基づき、ディスプレイ装置に、プリンタ装置31のエラー内容が表示される。従って、この表示方法を用いる場合には、プリンタ装置31の電源がオフになった後にも、ユーザは、プリンタ装置31に生じたエラー内容を、上位装置21のディスプレイ装置によって確認することができる。
【0122】
一方、プリンタ装置31が紙送り動作を行っているとき、プリンタ装置31に状態異常が発生することもなく、電源キーの押下が終了となった場合、プリンタ装置31は、紙送り動作の終了であると判定する。このため、紙送り動作を終了する。また、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法によって、紙送り動作を示す表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる(ステップS35,S36)。
【0123】
一方、ステップS31において、電源キーの押下の継続期間が、第1の所定期間より短い場合には、印刷開始の指示であると判断する。このため、プリンタ装置31は、印刷開始を要求する印刷開始要求コマンドをプリンタ側コマンド発生手段34から取り出す。そして、取り出した印刷開始要求コマンドを、通信線30を介して、上位装置21に送信する(ステップS37)。次いで、プリンタ装置31は、上位装置21から受信する印刷用データに基づいて印刷動作を開始する(ステップS38)。
【0124】
印刷動作を行っているとき、プリンタ装置31は、状態確認部36を用いることにより、プリンタ装置31の各部に状態異常がないかどうかを調べる(ステップS39)。
【0125】
すなわち、状態確認部36は、印刷用紙がセットされているかどうか、印刷用紙が詰まっていないかどうか、全てのカバーが閉じられているかどうか、周辺温度が所定の温度範囲となっているかどうか、を調べる。また、電源電圧が所定の電圧範囲となっているかどうかを調べる。
【0126】
なお、このとき、動作電源が乾電池である場合には、電源電圧に基づき、乾電池の残量も、併せて調べる。すなわち、電源電圧が所定範囲より低いときには、乾電池の残量が不足していると判断する。また、トナーを使用している場合には、トナーの残量を調べる。また、プリンタ装置31がサーマルヘッドを使用している場合には、ヘッド部の温度が所定の温度範囲にあるかどうかを調べる(その他の項目を追加することもできる)。
【0127】
また、上位装置21との通信において、パリティエラー、あるいはフレイミングエラーなどの通信エラーが発生していないかどうか、上位装置21より送出されたコマンドを、プリンタ側コマンド解読手段35が解読できているかどうか、あるいは、上位装置21からデータの送信されない期間が所定の期間を超えていないがどうかを調べる。
【0128】
そして、上記した項目において、状態異常があると判断された場合、プリンタ装置31は、状態表示部37において、一定の期間の間、エラー表示を行う。そして後、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法によって、印字動作中を示す表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる(ステップS34)。
【0129】
なお、テップS34におけるエラー表示においては、状態表示部37がLEDによって構成されている場合には、LEDを点滅させる方法、あるいは、LEDの発光色を変更させる方法、などを用いることができる。また、状態表示部37が液晶ディスプレイによって構成されている場合には、液晶ディスプレイにエラーである旨を表示させる方法などを用いることができる。
【0130】
また、ステップS34におけるエラー表示については、プリンタ装置31の状態表示部37を利用しない構成とすることができる。そして、この構成を用いる場合には、プリンタ装置31において、エラー内容を通知するための状態通知コマンドがプリンタ側コマンド発生手段34から取り出される。そして、取り出された状態通知コマンドは、双方向通信部32を介して、上位装置21に送出される。そして、上位装置21の側では、受信した状態通知コマンドに基づき、ディスプレイ装置に、プリンタ装置31のエラー内容が表示される。従って、この表示方法を用いる場合には、プリンタ装置31の電源がオフになった後にも、ユーザは、プリンタ装置31に生じたエラー内容を、上位装置21のディスプレイ装置によって確認することができる。
【0131】
状態異常が発生しなかったことから、プリンタ装置31が印刷動作を継続しているとき、入力操作部33の電源キーがユーザによって押下されたとする。また、押下の継続期間が、第2の所定期間(所定期間2)より長いとする。この場合、プリンタ装置31は、印刷強制終了命令が与えられたと判断し、印刷動作を中断する。また、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法によって、印刷動作中を示す表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる(ステップS40,S41)。
【0132】
一方、プリンタ装置31が印刷動作を行っているとき、プリンタ装置31に状態異常が発生することもなく、且つ、ユーザからの印刷強制終了命令がプリンタ装置31に対して与えられることもない場合には、一連の印刷用データが最後まで印刷される。そして、上位装置21から送出された印刷終了コマンドを受信した場合、プリンタ装置31は、状態表示部37におけるLEDを消灯するなどの方法によって、印刷動作中を示す表示を停止する。また、電源制御部38は、電源をオフすることによって、プリンタシステム20の動作を停止させる(ステップS42,S43)。
【0133】
図7は、プリンタ装置31の入力操作部33の電源キーが、プリントキー、紙送りキー、および、印刷強制終了キーを兼ねている場合の、電源キーの機能および操作方法を示す説明図である。
【0134】
すなわち、プリンタ装置31が上位装置21と接続されており、且つ、プリンタ装置31に状態異常がない状態で、電源キーの押下の継続期間が、第1の所定時間(所定時間1)より短い場合には、プリンタ装置31に電源が投入されて印刷動作が開始される。そして、印刷動作中に、電源キーを、第2の所定時間(所定時間2)より長く押下し続ける場合には、印刷動作が強制終了される。
【0135】
また、プリンタ装置31が上位装置21と接続されており、プリンタ装置31に状態異常がない状態で、電源キーを第1の所定時間より長く押下し続ける場合、プリンタ装置31に電源が投入されると共に、電源キーが押下されている期間において、紙送り動作が実行される。
【0136】
すなわち、プリンタ装置31が上位装置21と接続されており、且つ、プリンタ装置31に状態異常がない状態で、電源キーの押下の継続期間が第1の所定時間(所定期間1)より短い場合には、プリンタ装置31に電源が投入されると共に、印刷動作が開始される。そして、プリンタ装置31が印刷動作中に、電源キーが押下され、且つ、押下の継続期間が第2の所定期間(所定時間2)より長い場合には、印刷動作が強制終了される。
【0137】
また、プリンタ装置31が上位装置21と接続されており、且つ、プリンタ装置31に状態異常がない状態で、電源キーの押下の継続期間が第1の所定時間より長い場合には、プリンタ装置31に電源が投入されると共に、電源キーが押下されている期間において紙送り動作が実行される。
【0138】
なお、第1の所定期間(所定時間1)、および、第2の所定期間(所定期間2)については、それぞれを、例えば、2秒および1秒とすることができる。また、操作の確実さと快適さとを損なわない範囲で、任意の値に設定することができる。
【0139】
以上説明したように、プリンタ装置31は、下記に示す場合において、自動的に電源のオフ状態に移行する。すなわち、電源の投入状態に移行した後に、上位装置21との接続を確認できなかった場合、電源の投入状態に移行したとき、状態異常を確認した場合、印刷動作中あるいは紙送り動作中に状態異常を確認した場合、印刷動作が最後まで完了した場合、印刷動作が強制終了された場合、および、紙送り動作が終了した場合の全てにおいて、プリンタ装置31は自動的に電源のオフ状態に移行する。従って、電源をオフにするための電源キーの操作が不要となっている。従って、電源の切り忘れの事態の発生が防止される。
【0140】
このため、携帯電話機あるいはPDA(Personal Digital Assistants)などの上位装置に接続されるプリンタ装置など、使用されないときは上位装置から外されており、使用するときにのみ上位装置に接続されるプリンタ装置において節電効果が大きい。
【0141】
また、プリンタ装置が、乾電池などを動作電源とし、上位装置とは非接続の状態で持ち運ばれ、主に屋外で使用されるようなプリンタ装置である場合、鞄の中などで、偶然、電源キーが押下される事態が生じたときにも、乾電池の消耗を最小限に抑制することができる。また、プリンタ装置の誤動作を抑止することができる。
【0142】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るプリンタシステムにおいては、プリンタ装置が上位装置と接続されていない、通信線の断線を含めて上位装置との接続が完全ではない、接続された上位装置の電源が入っていない、あるいは、接続された上位装置がプリンタ装置を使用できない上位装置であるなど、プリンタ装置が印刷用データを上位装置から受信できない状態の場合、電源が投入されると、プリンタ装置は、直ちに電源のオフ状態に移行する。このため、上位装置からの印刷用データを受信できない状態でプリンタ装置の電源が投入されたとき、プリンタ装置において生じる電力の損失を抑制することができる。
【0143】
また、本発明に係るプリンタシステムにおいては、プリンタ装置は、電源を投入される毎に、プリンタ装置の状態の確認を行う。そして、状態が正常でなければ、直ちに電源のオフ状態に移行する。従って、印刷用紙がセットされていない、全てのカバーが閉じられていない、あるいは周辺温度が許容範囲外である、といったように、プリンタ装置が使用できない状態では、電源が投入されると、直ちに電源がオフ状態となる。このため、プリンタ装置が使用できない状態で電源が投入されたとき、プリンタ装置において生じる電力の損失を抑制することができる。
【0144】
また、本発明に係るプリンタシステムにおいては、プリンタ装置は、印刷動作中あるいは紙送り動作中に、装置の状態の確認を行い、状態が正常でなければ、電源のオフ状態に移行する。このため、印刷用紙が無くなった、いずれかのカバーが開いた、あるいは、印刷用紙が詰まった、といったような、印刷動作あるいは紙送り動作を継続できない状態になったときには、プリンタ装置の電源は、直ちにオフになる。このため、プリンタ装置が印刷動作あるいは紙送り動作を継続できない状態になったとき、プリンタ装置において生じる電力の損失を抑制することができる。
【0145】
また、さらに、前記プリンタ側コマンド発生手段は、前記状態確認部の判断結果であるエラー内容を示す状態通知コマンドを発生すると共に、発生した状態通知コマンドを、前記通信線を介して上位装置に送出し、上位装置は、エラー内容を表示する。従って、電源が投入されたとき、印刷動作時、あるいは紙送り動作時に、異常が確認されて、プリンタ装置の電源がオフになっても、上位装置のディスプレイ装置などで、プリンタ装置に発生しているエラー内容が表示される。このため、プリンタ装置の電源がオフになっても、プリンタ装置に発生しているエラー内容を確認することができる。
【0146】
また、さらに、プリンタ装置は、印刷動作が終了した際に、自動的に電源がオフになる。このため、印刷動作終了後で、プリンタ装置が動作する必要のない状態における電力の損失を抑制することができる。
【0147】
また、さらに、前記電源制御部は、紙送り動作が終了したときには電源をオフにする。従って、プリンタ装置は、紙送り動作が終了した際に、自動的に電源がオフになる。このため、紙送り動作終了後で、プリンタ装置が動作する必要のない状態における電力の損失を抑制することができる。
【0148】
また、さらに、前記電源制御部は、印刷強制終了命令が与えられたときには電源をオフにする。従って、上位装置あるいはプリンタ装置に、印刷強制終了命令が与えられ、印刷動作が中断されたときには、プリンタ装置は、自動的に電源がオフになる。このため、印刷動作中断後で、プリンタ装置が動作する必要のない状態における電力の損失を抑制することができる。
【0149】
また、さらに、前記上位側コマンド発生手段は、一時停止要求コマンドを発生すると共に、発生した一時停止要求コマンドを、前記通信線を介してプリンタ装置に送出し、前記プリンタ側コマンド解読手段は、上位装置から前記通信線を介して送出された一時停止要求コマンドを受信し、前記電源制御部は、プリンタ側コマンド解読手段が一時停止要求コマンドを受信したときには、電源をオフにするタイミングを予め設定された期間だけ遅らせる。従って、上位装置が一時停止要求コマンドをプリンタ装置に送信して後の一定期間においては、プリンタ装置は電源をオフしない。このため、プリンタ装置に状態異常が発生したときにも、上位装置がプリンタ装置との間で通信を続けることができる。
【0150】
また、本発明に係るプリンタ装置は、上位装置と接続されていない、通信線の断線を含めて上位装置との接続が完全でない、接続された上位装置の電源が入っていない、あるいは、接続された上位装置がプリンタ装置を使用できない上位装置であるなど、印刷用データを上位装置から受信できない状態の場合、電源が投入されると、直ちに電源のオフ状態に移行する。このため、上位装置からの印刷用データを受信できない状態における電力の損失を抑制することができる。
【0151】
また、本発明に係るプリンタ装置は、電源を投入される毎に、装置状態の確認が行われる。そして、状態が正常でなければ、直ちに電源のオフ状態に移行する。従って、印刷用紙がセットされていない、全てのカバーが閉じられていない、あるいは周辺温度が許容範囲外である、といったように、所定動作を実行できない状態では、電源が投入されると、直ちに電源のオフ状態となる。このため、所定動作を実行できない状態で電源が投入されたときの電力の損失を抑制することができる。
【0152】
また、本発明に係るプリンタ装置は、印刷動作中あるいは紙送り動作中に、装置の状態の確認を行い、状態が正常でなければ、電源のオフ状態に移行する。このため、印刷用紙が無くなった、いずれかのカバーが開いた、あるいは、印刷用紙が詰まった、といったような、印刷動作あるいは紙送り動作を継続できない状態になったときには、電源が直ちにオフになる。このため、印刷動作あるいは紙送り動作を継続できない状態になったときの電力の損失を抑制することができる。
【0153】
また、さらに、前記電源制御部に電源オンの指示を与える電源キーを備え、電源キーを操作することによって、印刷を行うようにしている。従って、電源キーを用いて、印刷動作の指示を入力することができ、操作用のキー数が低減されるので、装置のコストを低減することのできる。また、操作用のキー数が少なくなるので、操作が簡素化されるという効果を併せもつ。
【0154】
また、さらに、前記電源制御部に電源オンの指示を与える電源キーを備え、前記電源キーを操作することによって、紙送りを行っている。従って、電源キーを用いて、紙送り動作の指示を入力することができ、操作用のキー数が低減されるので、装置のコストを低減することのできる。また、操作用のキー数が少なくなるので、操作が簡素化されるという効果を併せもつ。
【0155】
また、さらに、前記電源制御部に電源オンの指示を与える電源キーを備え、印刷動作の状態において前記電源キーが操作されたときには、印刷の強制終了を行っている。従って、電源キーを用いて、印刷強制終了の指示を入力することができ、操作用のキー数が低減されるので、装置のコストを低減することのできる。また、操作用のキー数が少なくなるので、操作が簡素化されるという効果を併せもつ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタシステムの一実施形態の機能的構成を示すブロック線図である。
【図2】図1に示す上位装置とプリンタ装置との電気的構成を示すブロック線図である。
【図3】プリンタ装置に電源が投入されて後、動作準備が完了するまでの手順を示すフローチャートである。
【図4】プリンタ装置の動作準備が完了した後の印刷動作を示すフローチャートである。
【図5】プリンタ装置の動作準備が完了した後の紙送り動作の手順を示すフローチャートである。
【図6】プリンタ装置の入力操作部の電源キーが、プリントキー、紙送りキー、および、印刷強制終了キーを兼ねている場合の操作手順および動作手順を示すフローチャートである。
【図7】プリンタ装置の入力操作部の電源キーが、プリントキー、紙送りキー、および、印刷強制終了キーを兼ねている場合の、電源キーの機能および操作方法を示す説明図である。
【符号の説明】
20 プリンタシステム
21 上位装置
22 上位側コマンド解読手段
23 上位側コマンド発生手段
30 通信線
31 プリンタ装置
33 入力操作部
34 プリンタ側コマンド発生手段
35 プリンタ側コマンド解読手段
36 状態確認部
38 電源制御部
54 スイッチ装置
Claims (14)
- 双方向性の通信線を介して上位装置とプリンタ装置とが接続され、印刷命令が上位装置あるいはプリンタ装置に与えられたときには、プリンタ装置は、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタシステムにおいて、
上位装置は、
前記通信線を介してプリンタ装置から送出された接続確認コマンドを解読する上位側コマンド解読手段と、
上位側コマンド解読手段により解読された内容に従って接続確認コマンドを発生すると共に、発生した接続確認コマンドを、前記通信線を介してプリンタ装置に送出する上位側コマンド発生手段とを備え、
プリンタ装置は、
電源が投入されたときには接続確認コマンドを発生すると共に、発生した接続確認コマンドを、前記通信線を介して上位装置に送出するプリンタ側コマンド発生手段と、
前記通信線を介して上位装置から送出された接続確認コマンドを解読することによって、上位装置との接続確認を行うプリンタ側コマンド解読手段と、
プリンタ側コマンド解読手段が上位装置との接続確認を行うことができないときには、電源をオフにする電源制御部とを備えたことを特徴とするプリンタシステム。 - 双方向性の通信線を介して上位装置とプリンタ装置とが接続され、印刷命令が上位装置あるいはプリンタ装置に与えられたときには、プリンタ装置は、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタシステムにおいて、
プリンタ装置は、
電源が投入されたときには、装置状態が正常であるかどうかを判断する状態確認部と、
状態確認部が装置状態が正常でないと判断したときには電源をオフにする電源制御部とを備えたことを特徴とするプリンタシステム。 - 双方向性の通信線を介して上位装置とプリンタ装置とが接続され、印刷命令が上位装置あるいはプリンタ装置に与えられたときには、プリンタ装置は、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタシステムにおいて、
プリンタ装置は、
印刷動作中あるいは紙送り動作中に、装置状態が正常であるかどうかを判断する状態確認部と、
状態確認部が装置状態が正常でないと判断したときには電源をオフにする電源制御部とを備えたことを特徴とするプリンタシステム。 - 前記プリンタ側コマンド発生手段は、
前記状態確認部の判断結果であるエラー内容を示す状態通知コマンドを発生すると共に、発生した状態通知コマンドを、前記通信線を介して上位装置に送出し、
前記上位装置は、状態通知コマンドに基づいてエラー内容を表示することを特徴とする請求項2または請求項3記載のプリンタシステム。 - 前記電源制御部は、印刷動作が終了したときには電源をオフにすることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のプリンタシステム。
- 前記電源制御部は、紙送り動作が終了したときには電源をオフにすることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のプリンタシステム。
- 前記電源制御部は、印刷強制終了命令が与えられたときには電源をオフにすることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載のプリンタシステム。
- 前記上位側コマンド発生手段は、一時停止要求コマンドを発生すると共に、発生した一時停止要求コマンドを、前記通信線を介してプリンタ装置に送出し、
前記プリンタ側コマンド解読手段は、上位装置から前記通信線を介して送出された一時停止要求コマンドを受信し、
前記電源制御部は、プリンタ側コマンド解読手段が一時停止要求コマンドを受信したときには、電源をオフにするタイミングを予め設定された期間だけ遅らせることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載のプリンタシステム。 - 双方向性の通信線を介して上位装置と接続され、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタ装置において、
前記通信線を介して上位装置から送出された接続確認コマンドを解読することによって、上位装置との接続確認を行うプリンタ側コマンド解読手段と、
プリンタ側コマンド解読手段が上位装置との接続確認を行うことができないときには、電源をオフにする電源制御部とを備えたことを特徴とするプリンタ装置。 - 双方向性の通信線を介して上位装置と接続され、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタ装置において、
電源が投入されたときには、装置状態が正常であるかどうかを判断する状態確認部と、
状態確認部が装置状態が正常でないと判断したときには電源をオフにする電源制御部とを備えたことを特徴とするプリンタ装置。 - 双方向性の通信線を介して上位装置と接続され、前記通信線を介して上位装置から送出された印刷用データを印刷するプリンタ装置において、
印刷動作中あるいは紙送り動作中に、装置状態が正常であるかどうかを判断する状態確認部と、
状態確認部が装置状態が正常でないと判断したときには電源をオフにする電源制御部とを備えたことを特徴とするプリンタ装置。 - 前記電源制御部に電源オンの指示を与える電源キーを備え、
電源キーを操作することによって、印刷を行うことを特徴とする請求項9から請求項11までのいずれかに記載のプリンタ装置。 - 前記電源制御部に電源オンの指示を与える電源キーを備え、
前記電源キーを操作することによって、紙送りを行うことを特徴とする請求項9から請求項12までのいずれかに記載のプリンタ装置。 - 前記電源制御部に電源オンの指示を与える電源キーを備え、
印刷動作の状態において前記電源キーが操作されたときには、印刷の強制終了を行うことを特徴とする請求項9から請求項13までのいずれかに記載のプリンタ装置。
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