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JP3188579B2 - 空燃比センサの故障検出装置 - Google Patents

空燃比センサの故障検出装置

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JP3188579B2
JP3188579B2 JP01873894A JP1873894A JP3188579B2 JP 3188579 B2 JP3188579 B2 JP 3188579B2 JP 01873894 A JP01873894 A JP 01873894A JP 1873894 A JP1873894 A JP 1873894A JP 3188579 B2 JP3188579 B2 JP 3188579B2
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air
fuel ratio
control amount
ratio control
signal
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JP01873894A
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裕史 大内
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1493Details
    • F02D41/1495Detection of abnormalities in the air/fuel ratio feedback system
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/417Systems using cells, i.e. more than one cell and probes with solid electrolytes
    • G01N27/4175Calibrating or checking the analyser

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  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の空燃比セ
ンサの故障検出装置に係り、特に排気管内の触媒の前後
に設けられた2個の空燃比センサからの空燃比信号に基
づいて空燃比のフィードバック制御を行う内燃機関用空
燃比制御装置を用いて前記空燃比センサの故障検出を行
う空燃比センサの故障検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関の燃料噴射量は、混合
気の空燃比が運転状態に応じた最適値(例えば、14.
7程度)となるように、排気管に設けられた空燃比セン
サ(O2 センサ等)からの信号によりフィードバック制
御されている。
【0003】通常、排気ガスの酸素濃度は、混合気の空
燃比が14.7よりも低いリッチ側の場合には減少し、
それより高いリーン側の場合には増大するので、O2
ンサの出力信号は、空燃比が14.7に相当する酸素濃
度に応答して、電圧レベルが0〜1Vの間で変化するよ
うになっている。例えば空燃比がリッチの場合には、酸
素濃度の減少に応じて空燃比センサの出力信号(空燃比
信号)の電圧値は増大する。
【0004】しかしながら、排気管内の触媒の上流側の
みに単一の空燃比センサを設けた場合は、空燃比センサ
の出力特性(動作点)のバラツキによって制御精度に支
障が生じるので、触媒の下流側にも別の空燃比センサを
設け、触媒の上流側の空燃比信号によるフィードバック
制御に加えて下流側の空燃比信号によるフィードバック
制御を行う装置が提案されている。
【0005】この場合、触媒の下流側の空燃比センサ
は、触媒反応後で平均化された酸素濃度の排気ガスを検
出すると共に、排気ガスによる劣化も軽減されるので、
高精度の空燃比フィードバック制御を可能にする。
【0006】すなわち、空燃比センサ及びインジェクタ
(燃料噴射弁)等のバラツキや出力特性の経時変化を補
償することができる。このような二重空燃比センサシス
テムは、例えば米国特許第3,939,654号明細書
に記載されている。
【0007】図7は、触媒の前後(上流側及び下流側)
に空燃比センサを設けた一般的な内燃機関用空燃比制御
装置の一例を示す構成図である。
【0008】図において、1は内燃機関すなわちエンジ
ン、2はエンジン1に混合気を供給する吸気管、3は吸
気管2の上流側の吸気口に設けられたエアクリーナ、4
は吸気管2の下流側とエンジン1との接続部に形成され
たインテークマニホールド、5は吸気管2の上流側に設
けられた燃料噴射用のインジェクタである。
【0009】6はインテークマニホールド4内の圧力P
を検出する半導体型の圧力センサであり、吸気管2から
インテークマニホールド4を介してエンジン1に吸入さ
れる空気量を圧力Pとして測定する。7は吸気管2内の
インジェクタ5の下流側に設けられたスロットル弁であ
る。
【0010】8はスロットル弁7のスロットル開度φを
検出するスロットルセンサ、9はエンジン1から燃焼後
の排気ガスを導出する排気管、10は排気管9に挿入さ
れて排気ガスを三元処理する触媒、11は触媒10の上
流側に設けられた第一の空燃比センサ、12は触媒10
の下流側に設けられた第二の空燃比センサである。
【0011】13は昇圧トランスから成る点火コイル、
14は点火コイル13の一次巻線を通電遮断するパワー
トランジスタから成るイグナイタである。15はスロッ
トルセンサ8と一体構造のアイドルスイッチであり、ス
ロットル弁7の全閉時にアイドリング運転状態を検出し
てオンする。16はエンジン1の冷却水温度Tを検出す
るサーミスタ型の水温センサ、17は電源となるバッテ
リ、18はバッテリ17からの給電を開始させてイグニ
ッション駆動させるためのキースイッチ、19は種々の
異常検出時に駆動される警報ランプである。
【0012】20は各種の運転状態に応じてインジェク
タ5及び警報ランプ19等を駆動制御するECU(電子
式制御ユニット)であり、運転状態として、スロットル
センサ8からのスロットル開度φ、圧力センサ6からの
インテークマニホールド4内の圧力P、水温センサ16
からの冷却水温度T、アイドルスイッチ15からのアイ
ドル信号D、点火コイル13の通電遮断に基づく回転信
号R、各空燃比センサ11及び12からの空燃比信号V
1及びV2が入力される。
【0013】ECU20は、キースイッチ18の閉成に
よりバッテリ17から給電されて機能し、空燃比信号V
1及びV2並びに運転状態に応答してインジェクタ5に
対する燃料噴射量Jを生成して空燃比をフィードバック
制御すると共に、異常発生時には警報ランプ19に対す
る異常信号Eを生成する。また、イグナイタ14に対す
る点火信号は、ECU20から生成されてもよい。
【0014】図8はECU20の具体的な機能構成を示
すブロック図であり、21は回転信号Rを波形整形して
割込信号INTとする入力インタフェース、22は空燃
比信号V1、V2、圧力P、水温T及びスロットル開度
φを取り込む入力インタフェース、23はアイドル信号
Dを取り込む入力インタフェース、24は異常信号E及
び燃料噴射信号J等を出力する出力インタフェース、2
5はキースイッチ18を介してバッテリ17に接続され
た電源回路、30は入力インタフェース21〜23、出
力インタフェース24及び電源回路25に接続されたマ
イクロコンピュータである。
【0015】マイクロコンピュータ30は、空燃比信号
V1及びV2等に応じて空燃比フィードバック制御量
(以下、単に空燃比制御量という)を算出するCPU3
1と、入力インタフェース21を介した回転信号Rすな
わち割込信号INTに基づいてエンジン1の回転周期を
計測するフリーランニングのカウンタ32と、各種の制
御のための計時を行うタイマ33と、入力インタフェー
ス22を介したアナログ信号(空燃比信号V1、V2、
圧力P、水温T、及びスロットル開度φ)をディジタル
信号に変換するA/D変換器34と、入力インタフェー
ス23を介したアイドル信号Dを取り込む入力ポート3
5と、CPU31のワークメモリとして使用されるRA
M36と、CPU31の動作プログラム等が記憶された
ROM37と、出力インタフェース24を介して各種制
御信号E及びJを出力するための出力ポート38と、各
要素32〜38をCPU31に結合するコモンバス39
とから構成される。
【0016】CPU31は、入力インタフェース21を
介して割込信号INTが入力されると、カウンタ32の
値を読み取ると共に、カウンタ32の今回値と前回値と
の偏差からエンジン1の回転周期を算出してRAM36
に格納する。
【0017】出力インタフェース24は、出力ポート3
8からの制御信号を増幅して異常信号E及び燃料噴射信
号Jとして出力する。
【0018】図9は従来のマイクロコンピュータ30に
よる空燃比フィードバック制御演算動作を図式的に示す
機能ブロック図であり、41は第一の空燃比センサ11
からの空燃比信号V1に対してPI(比例積分)制御を
行う第一のPIコントローラ、42は空燃比センサ12
からの空燃比信号V2に対してPI制御を行う第二のP
Iコントローラである。
【0019】各PIコントローラ41及び42は、各空
燃比信号V1及びV2に基づいて各空燃比制御量C1及
びC2を演算するための演算手段を構成しており、第二
の空燃比制御量C2は、第一の空燃比制御量C1に対す
る補正量として作用する。また、第一の空燃比制御量C
1は空燃比補正量に相当し、これにより最終的なインジ
ェクタ5に対する燃料噴射信号Jをフィードバック制御
し、第二の空燃比信号V2を第二の目標値VR2に一致
させるようになっている。
【0020】VR1及びVR2は各空燃比信号V1及び
V2に対して予め設定された空燃比制御用の第一及び第
二の目標値であり、いずれも最適空燃比14.7にほぼ
対応する電圧値に設定されているが、第二の目標値VR
2は、第一の目標値VR1よりもわずかに高い電圧値
(リッチ側、すなわち14.7より小さい空燃比に対応
する)に設定されてもよい。
【0021】FRは吸入空気量に対応した圧力Pから演
算される基本燃料量、CFは水温T及びスロットル開度
φに基づく加減速状態に対応した燃料補正量、KFは目
標燃料量に対するインジェクタ5の噴射時間補正係数、
Qはインジェクタ5の駆動時間に対する無駄時間補正量
である。
【0022】43は第二の目標値VR2と空燃比信号V
2との偏差ΔV2を求めて第二のPIコントローラ42
に入力する減算器、44は第一の目標値VR1に第二の
空燃比制御量C2を加算して補正目標値VT1を求める
加算器、45は補正目標値VT1と空燃比信号V1との
偏差ΔV1を求めて第一のPIコントローラ41に入力
する減算器である。
【0023】加算器44は、第一のPIコントローラ4
1により演算される空燃比制御量C1を補正するための
補正手段を構成している。
【0024】46は第一のPIコントローラ41からの
空燃比制御量C1に基本燃料量FRを乗算して目標燃料
量F1を生成する乗算器、47は目標燃料量F1に燃料
補正量CFを乗算して補正燃料量Fを生成する乗算器、
48は補正燃料量Fに噴射時間補正係数KFを乗算して
インジェクタ5の駆動時間Gを生成する乗算器、49は
駆動時間Gに無駄時間補正量Qを加算してインジェクタ
5に対する最終的な燃料噴射信号Jを生成する加算器で
ある。これらの乗算器46〜48及び加算器49は、空
燃比制御量C1を燃料噴射信号Jに変換するための制御
量変換手段を構成している。
【0025】次に、図7〜図9と共に、図10の波形図
を参照しながら、従来の内燃機関用空燃比制御装置の具
体的な動作について説明する。
【0026】まず、減算器43は、触媒10の下流側の
第二の空燃比信号V2と第二の目標値VR2とを比較し
て偏差ΔV2(=VR2−V2)を生成し、第二のPI
コントローラ42は、偏差ΔV2をPI制御して空燃比
制御量C2を演算する。
【0027】一方、加算器44は、第一の目標値VR1
に空燃比制御量C2すなわち補正量を加算し、第一の空
燃比センサ11に対する補正目標値VT1(=VR1+
C2)を生成する。また、減算器45は、触媒10の上
流側の第一の空燃比信号V1と補正目標値VT1とを比
較して偏差ΔV1(=VT1−V1)を生成し、第一の
PIコントローラ41は、偏差ΔV1をPI制御してフ
ィードバック用の空燃比制御量C1を演算する。
【0028】こうして、第一の空燃比信号V1に基づく
空燃比制御量C1は、第二の空燃比制御量C2により補
正されて、最終的な空燃比制御量となる。
【0029】次に、圧力センサ6からの圧力Pに基づい
て吸入空気量を検出すると共に、吸入空気量から基本燃
料量FRを演算し、乗算器46により、空燃比制御量C
1に基本燃料量FRを乗算して目標燃料量F1を求め
る。
【0030】続いて、水温センサ16からの水温Tに基
づいてエンジン1の暖気状態に対応した補正量を演算す
ると共に、この補正量とスロットルセンサ8からのスロ
ットル開度φとに基づいて加減速状態を検出し、加減速
状態に対応した補正量等により燃料補正量CFを演算す
る。そして、乗算器47により、目標燃料量F1に燃料
補正量CFを乗算して、最終的な燃料噴射量に相当する
燃料補正量Fを求める。
【0031】さらに、乗算器48は、補正燃料量Fに噴
射時間補正係数KFを乗算してインジェクタ5の駆動時
間Gを求め、加算器49は、駆動時間Gに無駄時間補正
量Qを加算して、インジェクタ5に対する最終的な燃料
噴射信号Jを求める。
【0032】このように、第二の空燃比センサ12から
の空燃比信号V2を用いて、第一の空燃比センサ11に
対する目標値VR1を補正することにより、触媒10の
下流側の空燃比信号V2が第二の目標値VR2となるよ
うに空燃比フィードバック制御が行われる。
【0033】すなわち、触媒10の下流側の空燃比信号
V2がリーン側(空燃比が14.7より大)を示せば、
燃料噴射信号Jが長く設定されて、空燃比はリッチ側に
制御される。また、触媒10の下流側の空燃比信号V2
がリッチ側(空燃比が14.7より小)を示せば、燃料
噴射信号Jが短く設定されて、空燃比はリーン側に設定
される。この様子を図10を基に説明すれば、例えば前
記V2がリッチ側となっていれば前記VR2とV2との
差が正となり、このΔV2を第一の空燃比センサの目標
値VR1から差し引いた補正目標値VT1を設定し、リ
ッチと判定する時間を長くすることによって空燃比制御
量C1を変化させ、燃料噴射量を減少させる。
【0034】しかしながら、各空燃比センサ11及び1
2は、特性管理されて製造されているが個々の出力特性
のバラツキを有するうえ、特に上流側の第一の空燃比セ
ンサ11は、第二の空燃比センサよりエンジンに近いた
めセンサ素子が高温にさらされると共に触媒前の有害な
排気ガス成分に素子が直接さらされるのでセンサ素子の
劣化が発生しやすく、このセンサ素子の劣化により特性
の経時変化を生じる。一方、第二の空燃比センサは、第
一の空燃比センサより低温かつ触媒後の比較的クリーン
な排気ガスにさらされるので経時変化はほとんどない。
以下、第一の空燃比センサの出力特性のバラツキ及び素
子劣化による問題点について具体的に説明する。
【0035】図11は空燃比(A/F)を強制的に変化
させた場合の一般的な空燃比センサの出力応答特性を示
す波形図であり、Vaは特性中心の空燃比センサによる
空燃比信号、特性バラツキまたは素子劣化した空燃比セ
ンサの空燃比信号をVb,Vcに示す。
【0036】図11から明らかなように、目標値14.
7を境界とするリーン側及びリッチ側への空燃比変動に
対し、特性中心の空燃比センサによる空燃比信号Vaは
約100m秒程度で応答し、リッチからリーンへの変化
の場合の応答が遅れる空燃比センサによる空燃比信号V
bは約200m秒程度で応答し、リッチからリーンへの
変化及びリーンからリッチへの変化の場合に共に応答が
遅れる空燃比センサによる空燃比信号Vcは、最大1.
0秒程度で応答する。
【0037】図12は図11の空燃比信号Va〜Vcの
各出力特性を有する空燃比センサを第一の空燃比センサ
11として用いた場合の空燃比フィードバック制御動作
を示す波形図である。
【0038】ここでは、第一の空燃比信号V1に対する
第一の目標値VR1をα、補正目標値VT1をβとし、
第二の空燃比信号V2に基づく空燃比制御量C2により
第一の目標値がαからβに補正される場合を示す。すな
わち、第二の空燃比信号V2が第二の目標値VR2より
リッチ側(電圧値が高い)を示し、負の空燃比制御量C
2を加算して補正目標値VT1を低下させることによ
り、空燃比がリーン側にフィードバック制御される場合
を示す。
【0039】図12において、Tα及びTβは空燃比信
号V1と目標値α及びβとの比較によりリッチ側と判定
される時間であり、Tαは目標値をαとした場合のリッ
チ判定時間、Tβは目標値をβとした場合のリッチ判定
時間である。
【0040】例えば、空燃比信号Va(特性中心)の空
燃比センサ11に基づく空燃比制御量C1は、リッチ判
定時間がTαよりも長いTβに補正されることにより、
空燃比の目標値が破線のように減少側(空燃比リーン
側)に変化するので、結果的に空燃比をリーン化するこ
とができる。
【0041】同様に、空燃比信号Vb又はVcの空燃比
センサ11を用いたときのリッチ判定時間は、第一の空
燃比信号V1の目標値をαからβに補正することによ
り、Tαよりも長いTβに変化する。
【0042】このとき、各空燃比信号Va〜Vcのよう
な空燃比センサ11の出力特性のバラツキにより、図1
1のように応答時間が異なるので、図12のように、特
性中心Vaの場合とVb又はVcの場合とでリッチ判定
時間の変化量(Tβ−Tα)が異なる。
【0043】このように、第一の空燃比センサ11の出
力特性が異なる場合、第二の空燃比制御量C2による第
一の目標値VR1の変更量(β−α)に対して、リッチ
判定時間Tα及びTβの変更量が異なるため、最終的な
空燃比制御量C1が異なってしまう。
【0044】したがって、第一の空燃比センサ11の出
力特性及び応答時間の違いによって、第一の目標値VR
1の補正量である空燃比制御量C2に対する空燃比制御
量C1の変更量が異なる。
【0045】すなわち、空燃比信号Va(特性中心)の
空燃比センサ11を用いた場合は、応答時間が比較的速
いため、第一の目標値VR1の補正量である空燃比制御
量C2に対するリッチ判定時間の変化量が小さくなる。
この結果、第一の目標値VR1の補正量である空燃比制
御量C2を変化させることによって適正な空燃比制御を
行うことができる。
【0046】また、空燃比信号Vbの場合はリッチから
リーンに変化する場合の応答が遅れるが、リーンからリ
ッチに変化する場合の応答性は比較的速いので、空燃比
センサ12を通じた空燃比制御量C2で第一の目標値V
R1が補正されることにより、適切な空燃比制御が行な
える。また、空燃比信号Vcの空燃比センサ11を用い
た場合は、Vbの空燃比センサを用いた場合よりもリッ
チからリーン,リーンからリッチの応答が共に遅れるの
でリッチ判定時間の変化量が更に大きくなり、C2を変
化させてもTbが長くなるので、C2によるVR1の補
正量が実際に必要なVR1の補正量に合わなくなり、適
正な空燃比制御を行うことができない。特に、触媒10
の上流側にある第一の空燃比センサ11は劣化し易いた
め、このような空燃比制御量C1の変化を引き起こし、
適正な空燃比制御を行うことができない。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用空燃
比制御装置は、以上のように構成されているので、第一
の空燃比センサの特性バラツキ、経時変化による特性変
化により、特に上記Vcの場合に適正な空燃比制御を行
うことができにくくなるという問題点があった。またV
bの場合には、適正な空燃比制御は確保できるものの、
第一の空燃比センサ11自体は異常であるため、これを
故障として検出したほうがよい。一方、上記では説明し
ていないが、第一の空燃比センサの出力信号である空燃
比信号V1の大きさが変動する場合や、第一の空燃比信
号の変化点がずれる場合も第一の空燃比センサが故障し
ていると判断するほうが望ましい。
【0048】請求項1および請求項2の発明は上記のよ
うな問題点を解消するためになされたもので、第一の空
燃比センサの故障を確実に検出して空燃比の制御を適正
に行うことのできる空燃比センサの故障検出装置を得る
ことを目的とする。
【0049】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る空
燃比センサの故障検出装置は、第一の空燃比信号が第一
の空燃比制御量の補正目標値を横切る周期を計測する周
期計測手段と、該周期計測手段により計測した周期が所
定値以上であるときに第一の空燃比センサが故障である
と判定する第一の判定手段と、前記第二の空燃比制御量
又は前記第一の空燃比制御量の補正目標値の変化率を演
算し、該変化率が所定値以上の場合に前記第一の判定手
段の動作を禁止する故障判定禁止手段とを設けたもので
ある。
【0050】請求項2の発明に係る空燃比センサの故障
検出装置は、前記第二の空燃比制御量又は前記第一の空
燃比制御量の補正目標値が所定範囲外にあるときに前記
第一の空燃比センサが故障であると判定する第二の判定
手段と、前記第二の空燃比制御量又は前記第一の空燃比
制御量の補正目標値の変化率を演算し、該変化率が所定
値以上の場合に前記第二の判定手段の動作を禁止する故
障判定禁止手段とを設けたものである。
【0051】
【作用】請求項1の発明における空燃比センサの故障検
出装置は、周期計測手段により第一の空燃比信号が第一
の空燃比制御量の補正目標値を横切る周期を計測し、測
定した周期が所定値以上であるとき、すなわち空燃比セ
ンサのリーン側及びリッチ側の応答時間が長くなったと
きに第一の判定手段により第一の空燃比センサが故障で
あると判定する。また、故障判定禁止手段が、第二の空
燃比制御量又は第一の空燃比制御量の補正目標値の変化
率を演算し、該変化率が所定値以上の場合に前記第一の
判定手段の動作を禁止する。これにより、第二の空燃比
制御量又は第一の空燃比制御量の補正目標値が安定した
後、故障判定を行うので、誤検出のない確実な故障検出
ができる。
【0052】請求項2の発明における空燃比センサの故
障検出装置は、第二の空燃比制御量又は第一の空燃比制
御量の補正目標値が所定範囲外にあるとき、すなわち空
燃比センサのリーン側又はリッチ側の特性変化が生じた
とき第一の空燃比センサが故障であると判定する。これ
により、第一の空燃比センサの故障を確実に検出して空
燃比の制御を適正に行うことができる。また、故障判定
禁止手段が、第二の空 燃比制御量又は第一の空燃比制御
量の補正目標値の変化率を演算し、該変化率が所定値以
上の場合に前記第二の判定手段の動作を禁止する。これ
により、第二の空燃比制御量又は第一の空燃比制御量の
補正目標値が安定した後、故障判定を行うので、誤検出
のない確実な故障検出ができる。
【0053】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。本発
明の第一の実施例である実施例1のハードウェアの構成
は図7及び図8に示す従来の内燃機関用空燃比制御装置
の構成と同一であるのでその説明を省略する。また、本
発明の故障検出装置を適用する空燃比フィードバック制
御の演算動作は、図9に示す従来の内燃機関用空燃比制
御装置の演算動作と同一であるので、その説明を省略す
る。すなわち、本発明の空燃比センサの故障検出装置
は、典型的には図7及び図8に示す構成で図9に示すよ
うな演算動作を行う、触媒10の前後に2個の空燃比セ
ンサ11,12を設けた内燃機関用空燃比制御装置の空
燃比センサの故障検出を行うためのものである。
【0054】次に、この実施例の動作原理について説明
する。図4の(1)に示す表1は、第一の空燃比センサ
11に特性変化が発生した場合の、前述した第二の空燃
比制御量C2及び該空燃比センサ11からの空燃比信号
V1が該空燃比制御量C2に等しくなる周期T2(図3
の(2)参照)の関係を示したものである。
【0055】表1より、空燃比センサ11が故障して応
答時間が変化した場合(表のAの場合)で、図11、図
12で説明した空燃比信号Vcの場合の如く、リッチ側
リーン側とも応答時間が長くなり、遅れが増大した場合
には、第二の空燃比センサ12による第一の空燃比セン
サ11の空燃比制御量の補正によってリッチ側,リーン
側の遅れが相殺されるため、空燃比制御量C2の値は変
化しないが、周期T2が長くなる。
【0056】また、図11、図12で説明した空燃比信
号Vbの場合の如く、リーン側の応答時間が長くなり、
遅れが増大した場合には、空燃比制御量C2の値は第二
の空燃比センサ12の出力電圧である空燃比信号V2に
より前述の目標値αから目標値βに変更される。すなわ
ち、C2の値は減少する。周期T2の変化は少ない。同
様に、リッチ側の応答時間が長くなり、遅れが増大した
場合には、空燃比制御量C2の値は空燃比センサ12の
空燃比信号V2により補正され、リーン側とは逆方向、
すなわちC2の値は増加方向に変更される。この場合
も、周期T2の変化は少ない。
【0057】次に、空燃比センサ11の出力電圧である
空燃比信号V1の大きさが変動する表1の(B)の場合
について述べる。図4の(2)の破線で描いた曲線の如
く、実線で描いた正常状態時の出力電圧特性に対して正
のオフセット電圧が発生した場合には、空燃比センサ1
2の出力はリーン側を示すので、空燃比制御量C2の値
は増大される。また応答時間は変化しないので、周期T
2の変化は少ない。同様に、負のオフセット電圧が発生
した場合には、空燃比制御量C2の値は減少し、周期T
2の変化は少ない。
【0058】更に、空燃比信号V1の変化点がずれる表
1の(C)の場合では、図4の(3)に示すように、空
燃比信号V1の変化点が、図の実線で示す正常状態に対
して、曲線の如くリーン側にずれた場合には、空燃比制
御量C2の値は増大し、周期T2はほとんど変化しな
い。同様に、空燃比信号V1の変化点がリッチ側にずれ
た場合には、空燃比制御量C2の値は減少し、周期T2
はほとんど変化しない。
【0059】以上の如く、空燃比センサ11が何らかの
原因により故障した場合には、空燃比制御量C2の値又
は空燃比センサ11からの空燃比信号V1が該空燃比制
御量C2に等しくなる周期T2に変化が生じ、この一方
を検出することによりある場合での空燃比センサ11の
故障が検出でき、また両者を検出することにより空燃比
センサ11の故障を完全に検出することが可能となる。
【0060】本実施例はこのような原理に基づき、空燃
比制御量C2の値及び上記周期T2を検出することによ
り空燃比センサ11の故障を検出するものである。以
下、本実施例の具体的な動作について説明する。
【0061】図1は本実施例の空燃比センサの故障検出
装置のECU20の動作を示す機能ブロック図である。
図1において、B101は空燃比信号V1が第一の空燃
比制御量の補正目標値を横切る周期T2を計測する周期
計測手段、B102は周期計測手段B101により計測
した周期T2が所定値以上であるときに第一の空燃比セ
ンサ11が故障であると判定する第一の判定手段、B1
03は前記空燃比制御量C2が所定範囲外にあるときに
前記空燃比センサ11が故障であると判定する第二の判
定手段である。これにより、前述した空燃比制御量C2
の値及び周期T2を検出して空燃比センサ11の故障を
検出することができる。
【0062】次に、図2のフローチャートを参照して、
本実施例の故障検出動作を説明する。ECU20のマイ
クロコンピュータ30は、まず、前回の故障検出処理以
後所定時間が経過したか否か判断し(ステップST20
1)、所定時間が経過していないときは、該所定時間の
経過を待つ。すなわち、この故障検出処理は所定時間毎
に行う。所定時間が経過すると、マイクロコンピュータ
30は、PIコントローラ42の算出した空燃比制御量
C2を読み出し(ステップST202)、読み出した空
燃比制御量C2が適正な空燃比制御を実施できる予め決
められた所定範囲内にあるか否かを判定する(ステップ
ST203)。空燃比制御量C2が上記所定範囲外にあ
る場合は、マイクロコンピュータ30は、ステップST
207へ進み、第一の空燃比センサ11が異常であると
判定する。空燃比制御量C2が所定範囲内にある場合
は、マイクロコンピュータ30は、ステップST204
に進み、前記周期T2を読み出し、読み出した周期T2
が、空燃比制御を実施できる予め決められた所定値を超
えているか否かを判定する(ステップST205)。周
期T2が所定値を超えていれば、マイクロコンピュータ
30はステップST207に進み、第一の空燃比センサ
11が異常であると判定する。また、周期T2が所定値
を超えていなければ、第一の空燃比センサ11は正常で
あると判定する(ステップST206)。以上の如く、
空燃比センサ11の状態を空燃比制御量C2の値の大き
さと周期T2の大きさを判断して故障検出処理を行う。
【0063】なお、本実施例においては、空燃比制御量
C2の値の大きさを判定したが、第一の空燃比センサ1
1に対する補正目標値VT1(=VR1+C2)を用い
て実施してもよい。また、本実施例においては、空燃比
制御量C2判定のための所定範囲及び周期T2判定のた
めの所定値を固定値としているが、これらの所定範囲及
び所定値は内燃機関の運転状態によって適切な範囲,値
が異なるので、空燃比センサ11の故障検出を確実に行
うために、内燃機関の運転状態に応じて変化させるよう
にしてもよい。また、本実施例においては、上記故障検
出処理を所定時間毎に内燃機関の運転状態に関係なく行
うが、前記C2判定のための所定範囲や所定値を固定し
ておき、内燃機関の運転状態に応じて上記所定範囲や所
定値に適合する運転領域にあるときに所定時間毎に行う
ようにしてもよい。更に、周期T2の判定は、本実施例
の如く単に所定値と比較するのでなく、周期T2の計測
値のバラツキの影響を除去するために、周期T2が所定
値を所定時間連続して超えたか否かにより判定してもよ
い。又、T2を平均化してもよい。
【0064】次に、図3の(1)のフローチャートに基
づき周期T2の計測処理動作を説明する。マイクロコン
ピュータ30は、まず前回の計測処理動作の後所定時間
が経過したか否かを判定し(ステップST301)、所
定時間が経過した後計測処理動作を行う。この所定時間
は、周期T2よりも十分に短く設定してあり、計測処理
動作はこの短い所定時間毎に行われる。
【0065】所定時間が経過すると、マイクロコンピュ
ータ30は、まず周期計測のための初期時間Ta、すな
わち空燃比センサ11の出力電圧である空燃比信号V1
が空燃比制御量C2に等しくなる最初の時間(図3の
(2)参照)の計測が終了しているか否かを判定する
(ステップST302)。初期時間Taが計測されてい
ない場合は、空燃比信号V1が空燃比制御量C2を超え
ているか否かを判定し(ステップST303)、超えて
いなければ超えるまで待機し、空燃比信号V1が空燃比
制御量C2を超えたときに、このときのタイマ33の計
時値を初期時間TaとしてRAM36に記憶する(ステ
ップST304)。
【0066】このようにして、初期時間Taの計測が終
了すると、次にマイクロコンピュータ30は、初期時間
Taの設定後空燃比信号V1が一旦VT1以下となった
か否かを判定する(ステップST305)。空燃比信号
V1がVT1以下となっていなければ周期T2は判定で
きないので、以下となるまで待機し、以下となったとき
にステップST306に進み、空燃比信号V1がVT1
以上となるのを待機する。空燃比信号V1が空燃比制御
量C2以上となったときに、そのときのタイマ33の計
時値を終了時間TbとしてRAM36に記憶する(ステ
ップST307)。
【0067】続いて、マイクロコンピュータ30は、か
くして得られた初期時間Taと終了時間TbからTb−
Taを算出して周期T2を求め(ステップST30
8)、その後終了時間Tbを初期時間Taとして初期時
間Taを更新する(ステップST309)。以上の処理
を繰り返して周期T2の計測を行う。
【0068】なお、本実施例では、空燃比信号V1のリ
ーン側からリッチ側への変化を計測して周期T2を求め
たが、リッチ側からリーン側への変化を計測して周期T
2を求めてもよい。また、空燃比信号V1がリッチ側に
ある時間及びリーン側にある時間をそれぞれ計測して周
期T2を求めてもよい。更に、空燃比信号V1が初期時
間内にVT1を横切る回数を計測して周期T2を求めて
もよい。また、V1のノイズ成分の影響をなくすためV
T1にヒステリシスを設けても良い。
【0069】実施例2. 次に、本発明の第二の実施例である実施例2について説
明する。本実施例においても、ハードウェアの構成は図
7及び図8に示す従来の内燃機関用空燃比制御装置の構
成と同一であり、空燃比フィードバック制御の演算動作
は図9に示す従来の内燃機関用空燃比制御装置の演算動
作と同一であるので、それらの説明を省略する。更に、
本実施例の故障判定動作は実施例1の故障判定動作と同
一であるのでその説明も省略する。本実施例は、空燃比
制御量C2が第一の空燃比センサ11の故障の態様に応
じて安定した値を示すまで、実施例1に開示した故障判
定動作を禁止し、誤判定を防止するものである。したが
って、次に本実施例の誤判定防止のための空燃比制御量
C2の安定判定処理を図5のフローチャートに基づいて
説明する。
【0070】マイクロコンピュータ30は、まずこの安
定判定処理を実施する時間間隔である所定時間の経過を
待つ(ステップST111)。所定時間の経過後、マイ
クロコンピュータ30は、このときの空燃比制御量C2
の値をAC2としてRAM36に記憶する(ステップS
T112)。なお、電源17の投入後初めてこの値AC
2を記憶するときは、前回の処理時の記憶値としてのB
C2もAC2と等しい値として設定して初期化する。続
いて、マイクロコンピュータ30は、RAM36に記憶
した値AC2と前回の処理時に記憶した値BC2との偏
差を算出し、この偏差|BC2−AC2|、すなわち空
燃比制御量C2の変化量が所定値以内にあるか否かを判
定する(ステップST113)。この偏差が所定値以内
であれば、ステップST114に進み、実施例1に開示
した故障判定動作を行う。偏差が所定値以上であれば、
空燃比制御量C2の値が安定していないのであるから、
故障判定動作を禁止する(ステップST115)。この
後、ステップST116にてRAM36に記憶した値B
C2を値AC2として、値AC2の更新を行う。なお、
ステップST113で偏差|BC2−AC2|が所定値
以下である状態が所定時間継続されたか否かを判定する
処理を追加して、更に安定度の判定処理を確実にしても
よい。
【0071】次に、本実施例の変形例につき説明する。
図6は本実施例の変形例の動作を示すフローチャートで
ある。図6において、マイクロコンピュータ30は空燃
比制御量C2の算出回数が所定回数を超えたか否かを判
定し(ステップST121)、所定回数を超えていると
きは、実施例1に示した故障判定動作を実施し(ステッ
プST122)、所定回数を超えていないときには、故
障判定動作を禁止する(ステップST123)。これに
より、空燃比制御量C2の安定度が判定できる。これ
は、例えばPIコントローラ41,42の更新が点火入
力毎であるならば、空燃比制御量C2値の算出回数が所
定回数を超えていれば、空燃比制御量C2は安定してい
るものと見做し得ることに基づいている。
【0072】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、空燃比信号が第一の空燃比制御量の補正目標値を横
切る周期を計測し、計測した周期が所定値以上であると
きに第一の空燃比センサが故障であると判定するように
構成したので、特に第一の空燃比センサのリッチ側及び
リーン側の遅れが増大した場合などの第一の空燃比セン
サの故障を確実に検出して空燃比の制御を適正に行うこ
とができるなどの効果がある。また、第二の空燃比制御
量又は第一の空燃比制御量の補正目標値の変化率を演算
し、該変化率が所定値以上の場合に空燃比センサの故障
判定動作を禁止するように構成したので、誤検出を防止
でき、確実に故障検出ができるなどの効果がある。
【0073】請求項2の発明によれば、第二の空燃比制
御量又は第一の空燃比制御量の補正目標値が所定範囲外
にあるときに第一の空燃比センサが故障であると判定す
るように構成したので、特に第一の空燃比センサがリッ
チ側又はリーン側において遅れが増大したり、出力電圧
が変動したり、空燃比変化点がずれたりした場合などの
第一の空燃比センサの故障を確実に検出できるなどの効
果がある。また、請求項1および2の構成を共に備えて
おれば第一の空燃比センサの故障を完全に検出できる。
さらに、第二の空燃比制御量又は第一の空燃比制御量の
補正目標値の変化率を演算し、該変化率が所定値以上の
場合に空燃比センサの故障判定動作を禁止するように構
成したので、誤検出を防止でき、確実に故障検出ができ
るなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による空燃比センサの故
障検出装置の機能ブロックを示す機能ブロック図であ
る。
【図2】 この発明の実施例1の故障検出処理を示すフ
ローチャートである。
【図3】 この発明の実施例1の故障検出処理のうち第
一の空燃比センサの出力電圧の周期の計測処理を示すフ
ローチャート及び第一の空燃比センサの出力電圧の波形
を示す波形図である。
【図4】第一の空燃比センサの故障時の空燃比制御量及
び空燃比センサの出力電圧の周期の状態を示す表図及び
空燃比センサの出力電圧の空燃比に対する波形を示す波
形図である。
【図5】この発明の実施例2による空燃比センサの故障
検出装置の空燃比制御量の安定判定処理を示すフローチ
ャートである。
【図6】図5の実施例の安定判定処理の変形例を示すフ
ローチャートである。
【図7】従来の内燃機関用空燃比制御装置の一例を示す
構成図である。
【図8】図7の内燃機関用空燃比制御装置のECUの具
体的な機能構成を示すブロック図である。
【図9】従来のマイクロコンピュータ30による空燃比
フィードバック制御演算動作を図式的に示す機能ブロッ
ク図である。
【図10】図7の内燃機関用空燃比制御装置の空燃比信
号及び空燃比制御量の波形を示す波形図である。
【図11】空燃比(A/F)を強制的に変化させた場合
の一般的な空燃比センサの出力応答特性を示す波形図で
ある。
【図12】図11の空燃比信号の各出力特性を有する空
燃比センサを第一の空燃比センサとして用いた場合の空
燃比フィードバック制御動作を示す波形図である。
【符号の説明】
B101 周期計測手段 B102 第一の判定手段 B103 第二の判定手段 1 エンジン(内燃機関) 10 触媒 11 第一の空燃比センサ 12 第二の空燃比センサ 20 ECU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 41/40 F02D 43/00 - 45/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に挿入された排気ガス
    浄化用の触媒と、該触媒の上流側に設けられて前記排気
    ガスの特定成分濃度を第一の空燃比信号として検出する
    第一の空燃比センサと、前記触媒の下流側に設けられて
    前記排気ガスの特定成分濃度を第二の空燃比信号として
    検出する第二の空燃比センサと、前記第一及び第二の空
    燃比信号に基づいて空燃比制御量を演算するECUとを
    備え、前記ECUが、前記第一の空燃比信号に基づいて
    第一の空燃比制御量を演算する第一の演算手段と、前記
    第二の空燃比信号に基づいて第二の空燃比制御量を演算
    する第二の演算手段と、前記第二の空燃比制御量により
    前記第一の空燃比制御量を補正して前記空燃比制御量と
    する補正手段とを含む内燃機関燃料噴射装置の空燃比セ
    ンサの故障検出装置において、前記ECUが、前記第一
    の空燃比信号が前記第一の空燃比制御量の補正目標値を
    横切る周期を計測する周期計測手段と、該周期計測手段
    により計測した周期が所定値以上であるときに前記第一
    の空燃比センサが故障であると判定する第一の判定手段
    、前記第二の空燃比制御量又は前記第一の空燃比制御
    量の補正目標値の変化率を演算し、該変化率が所定値以
    上の場合に前記第一の判定手段の動作を禁止する故障判
    定禁止手段とを備えたことを特徴とする空燃比センサの
    故障検出装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の排気系に挿入された排気ガス
    浄化用の触媒と、該触媒の上流側に設けられて前記排気
    ガスの特定成分濃度を第一の空燃比信号として検出する
    第一の空燃比センサと、前記触媒の下流側に設けられて
    前記排気ガスの特定成分濃度を第二の空燃比信号として
    検出する第二の空燃比センサと、前記第一及び第二の空
    燃比信号に基づいて空燃比制御量を演算するECUとを
    備え、前記ECUが、前記第一の空燃比信号に基づいて
    第一の空燃比制御量を演算する第一の演算手段と、前記
    第二の空燃比信号に基づいて第二の空燃比制御量を演算
    する第二の演算手段と、前記第二の空燃比制御量により
    前記第一の空燃比制御量を補正して前記空燃比制御量と
    する補正手段とを含む内燃機関燃料噴射装置の空燃比セ
    ンサの故障検出装置において、前記ECUが、前記第二
    の空燃比制御量又は前記第一の空燃比制御量の補正目標
    値が所定範囲外にあるときに前記第一の空燃比センサが
    故障であると判定する第二の判定手段と、前記第二の空
    燃比制御量又は前記第一の空燃比制御量の補正目標値の
    変化率を演算し、該変化率が所定値以上の場合に前記第
    二の判定手段の動作を禁止する故障判定禁止手段とを備
    えたことを特徴とする空燃比センサの故障検出装置。
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