JP3185336B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
内燃機関の空燃比制御装置Info
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- JP3185336B2 JP3185336B2 JP07890692A JP7890692A JP3185336B2 JP 3185336 B2 JP3185336 B2 JP 3185336B2 JP 07890692 A JP07890692 A JP 07890692A JP 7890692 A JP7890692 A JP 7890692A JP 3185336 B2 JP3185336 B2 JP 3185336B2
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- Japan
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- feedback control
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- air
- fuel ratio
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の空燃比制御
装置に係り、特に内燃機関の排気通路に設けられた触媒
体上流側の前記排気通路に第1排気センサが設けられる
とともに、触媒体下流側の前記排気通路に第2排気セン
サが設けられた内燃機関の空燃比制御装置に関する。
装置に係り、特に内燃機関の排気通路に設けられた触媒
体上流側の前記排気通路に第1排気センサが設けられる
とともに、触媒体下流側の前記排気通路に第2排気セン
サが設けられた内燃機関の空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される内燃機関には、空燃比
制御装置を設けたものがある。空燃比制御装置は、排気
通路に排気成分値たる例えば酸素濃度を検出する排気セ
ンサとして酸素センサを設け、この酸素センサの出力す
る検出信号から算出されるフィードバック制御値により
空燃比が目標値になるようフィードバック制御すること
により、触媒体による排気浄化効率を向上して排出され
る排気有害成分値の低減を図っている。
制御装置を設けたものがある。空燃比制御装置は、排気
通路に排気成分値たる例えば酸素濃度を検出する排気セ
ンサとして酸素センサを設け、この酸素センサの出力す
る検出信号から算出されるフィードバック制御値により
空燃比が目標値になるようフィードバック制御すること
により、触媒体による排気浄化効率を向上して排出され
る排気有害成分値の低減を図っている。
【0003】このような内燃機関の空燃比制御装置とし
ては、特開昭61−234241号公報に開示されるも
のがある。この公報に開示の空燃比制御装置は、内燃機
関の排気通路に設けられた触媒体上流側の排気通路に第
1酸素センサを設けるとともに前記触媒体下流側の排気
通路に第2酸素センサを設け、第1酸素センサの出力す
る第1検出信号から算出される第1フィードバック制御
値のスキップ量を第2酸素センサの出力する第2検出信
号により補正して、第1酸素センサの劣化による応答性
の低下の防止を図ったものである。
ては、特開昭61−234241号公報に開示されるも
のがある。この公報に開示の空燃比制御装置は、内燃機
関の排気通路に設けられた触媒体上流側の排気通路に第
1酸素センサを設けるとともに前記触媒体下流側の排気
通路に第2酸素センサを設け、第1酸素センサの出力す
る第1検出信号から算出される第1フィードバック制御
値のスキップ量を第2酸素センサの出力する第2検出信
号により補正して、第1酸素センサの劣化による応答性
の低下の防止を図ったものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関の
排気通路に設けられた触媒体上流側の排気通路に第1排
気センサたる第1酸素センサを設けるとともに、前記触
媒体下流側の排気通路に第2排気センサたる第2酸素セ
ンサを設けた空燃比制御装置においては、図13に示す
如く、第1酸素センサの出力する第1検出信号から算出
される第1フィードバック制御値(OXFB)により空
燃比が目標値になるよう第1フィードバック制御すると
ともに、図14に示す如く、第2酸素センサの出力する
第2検出信号から算出される第2フィードバック制御値
(SOXFB)により図15に示す如く、第1検出信号
がリッチ信号及びリーン信号間で反転した際の第1フィ
ードバック制御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間
(DLR、DRL)を補正すべく第2フィードバック制御す
ることにより、第1酸素センサによる第1フィードバッ
ク制御が制御中心からはずれることを防止するものがあ
る。
排気通路に設けられた触媒体上流側の排気通路に第1排
気センサたる第1酸素センサを設けるとともに、前記触
媒体下流側の排気通路に第2排気センサたる第2酸素セ
ンサを設けた空燃比制御装置においては、図13に示す
如く、第1酸素センサの出力する第1検出信号から算出
される第1フィードバック制御値(OXFB)により空
燃比が目標値になるよう第1フィードバック制御すると
ともに、図14に示す如く、第2酸素センサの出力する
第2検出信号から算出される第2フィードバック制御値
(SOXFB)により図15に示す如く、第1検出信号
がリッチ信号及びリーン信号間で反転した際の第1フィ
ードバック制御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間
(DLR、DRL)を補正すべく第2フィードバック制御す
ることにより、第1酸素センサによる第1フィードバッ
ク制御が制御中心からはずれることを防止するものがあ
る。
【0005】また、この空燃比制御装置は、第2酸素セ
ンサの出力する第2検出信号がリッチ信号及びリーン信
号間で反転した際に夫々第2フィードバック制御スキッ
プ値(SRL、SLR)(以下、スキップ値)によりスキッ
プさせ、第2検出信号のリッチ信号及びリーン信号の夫
々の継続時間(TR 、TL )を積分値判定時間tk 毎に
判定し、この積分値判定時間tk 毎に所定の第2フィー
ドバック制御積分値(IRL)(以下、積分値)の加減を
行っている。
ンサの出力する第2検出信号がリッチ信号及びリーン信
号間で反転した際に夫々第2フィードバック制御スキッ
プ値(SRL、SLR)(以下、スキップ値)によりスキッ
プさせ、第2検出信号のリッチ信号及びリーン信号の夫
々の継続時間(TR 、TL )を積分値判定時間tk 毎に
判定し、この積分値判定時間tk 毎に所定の第2フィー
ドバック制御積分値(IRL)(以下、積分値)の加減を
行っている。
【0006】ところが、このような空燃比制御装置にお
いては、図10〜図12に示す如く、第1酸素センサの
第1検出信号の周期(TFR)に対して、第2酸素センサ
の第2検出信号の周期(TRE)が触媒体の劣化状態によ
り変化する。即ち、触媒体が劣化すると、非劣化時の第
2検出信号の周期(TRE)に対して劣化時の第2検出信
号の周期(TRE)が短くなり、第1酸素センサの第1検
出信号の周期(TFR)に近ずくことになる(図11、図
12参照)。
いては、図10〜図12に示す如く、第1酸素センサの
第1検出信号の周期(TFR)に対して、第2酸素センサ
の第2検出信号の周期(TRE)が触媒体の劣化状態によ
り変化する。即ち、触媒体が劣化すると、非劣化時の第
2検出信号の周期(TRE)に対して劣化時の第2検出信
号の周期(TRE)が短くなり、第1酸素センサの第1検
出信号の周期(TFR)に近ずくことになる(図11、図
12参照)。
【0007】この結果、触媒体が新品である非劣化時と
触媒体が長期間使用された劣化時とにおいては、第2検
出信号のリッチ信号及びリーン信号の夫々の継続時間
(TR、TL )が変化することになる。
触媒体が長期間使用された劣化時とにおいては、第2検
出信号のリッチ信号及びリーン信号の夫々の継続時間
(TR、TL )が変化することになる。
【0008】このように、触媒体の劣化状態により第2
検出信号のリッチ信号及びリーン信号の夫々の継続時間
(TR 、TL )が変化することに対して積分値判定時間
tkを一定とすると、触媒体の非劣化時と劣化時とにお
いて第2酸素センサによる第2フィードバック制御値
(SOXFB)が大きく変化してしまい、第1酸素セン
サによる第1フィードバック制御値(OXFB)の空燃
比反転遅れ時間(DLR、DRL)にずれを生じる問題があ
る。
検出信号のリッチ信号及びリーン信号の夫々の継続時間
(TR 、TL )が変化することに対して積分値判定時間
tkを一定とすると、触媒体の非劣化時と劣化時とにお
いて第2酸素センサによる第2フィードバック制御値
(SOXFB)が大きく変化してしまい、第1酸素セン
サによる第1フィードバック制御値(OXFB)の空燃
比反転遅れ時間(DLR、DRL)にずれを生じる問題があ
る。
【0009】このため、第1酸素センサによる第1フィ
ードバック制御が制御中心からはずれてしまい、第1酸
素センサにより空燃比が目標値になるよう精度良く第1
フィードバック制御し得ず、排気浄化効率が悪化して排
気有害成分値を低減し得ない不都合がある。
ードバック制御が制御中心からはずれてしまい、第1酸
素センサにより空燃比が目標値になるよう精度良く第1
フィードバック制御し得ず、排気浄化効率が悪化して排
気有害成分値を低減し得ない不都合がある。
【0010】また、前記の如く、第2酸素センサの出力
する第2検出信号から算出される第2フィードバック制
御値(SOXFB)により、第1検出信号がリッチ信号
及びリーン信号間で反転した際の第1フィードバック制
御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間(DLR、DRL)
を補正すべく第2フィードバック制御すると、第2酸素
センサによる第2フィードバック制御に対して第1酸素
センサによる第1フィードバック制御が過敏に応答して
しまう問題がある(図15参照)。
する第2検出信号から算出される第2フィードバック制
御値(SOXFB)により、第1検出信号がリッチ信号
及びリーン信号間で反転した際の第1フィードバック制
御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間(DLR、DRL)
を補正すべく第2フィードバック制御すると、第2酸素
センサによる第2フィードバック制御に対して第1酸素
センサによる第1フィードバック制御が過敏に応答して
しまう問題がある(図15参照)。
【0011】このため、第2フィードバック制御値(S
OXFB)が大きく変化することに対して第1酸素セン
サによる第1フィードバック制御が過敏に応答すること
により、第1排気センサによる第1フィードバック制御
を安定して応答させ得ず、これにより、第1酸素センサ
による第1フィードバック制御が制御中心からはずれて
しまい、第1酸素センサにより空燃比が目標値になるよ
う精度良く第1フィードバック制御し得ず、排気浄化効
率が悪化して排気有害成分値を低減し得ない不都合があ
る。
OXFB)が大きく変化することに対して第1酸素セン
サによる第1フィードバック制御が過敏に応答すること
により、第1排気センサによる第1フィードバック制御
を安定して応答させ得ず、これにより、第1酸素センサ
による第1フィードバック制御が制御中心からはずれて
しまい、第1酸素センサにより空燃比が目標値になるよ
う精度良く第1フィードバック制御し得ず、排気浄化効
率が悪化して排気有害成分値を低減し得ない不都合があ
る。
【0012】詳述すると、触媒体の劣化状態により第2
検出信号のリッチ信号及びリーン信号の夫々の継続時間
(TR 、TL )が変化することに対して積分値判定時間
tkを一定とすると、図16に示す如く、触媒体が劣化
して積分値判定時間tk が第2排気検出信号の例えばリ
ッチ信号の継続時間ta よりも大きくなった(tk ≧t
a )場合に、積分値判定時間tk 内において第2検出信
号が反転することになる。
検出信号のリッチ信号及びリーン信号の夫々の継続時間
(TR 、TL )が変化することに対して積分値判定時間
tkを一定とすると、図16に示す如く、触媒体が劣化
して積分値判定時間tk が第2排気検出信号の例えばリ
ッチ信号の継続時間ta よりも大きくなった(tk ≧t
a )場合に、積分値判定時間tk 内において第2検出信
号が反転することになる。
【0013】このように、積分値判定時間tk が継続時
間ta よりも大きくなった(tk ≧ta )場合には、第
2検出信号がリッチ信号であるかリーン信号であるかを
判定できないことになる。これより、図17に示す如
く、積分値判定時間tk が経過する前に第2検出信号が
反転してしまい積分値(IRL)が発生しなくなるので、
第2酸素センサによる第2フィードバック制御値(SO
XFB)は、いずれの側にも変化できず、現行の値付近
においてスキップ値(SRL、SLR)のみによりスキップ
することになる。
間ta よりも大きくなった(tk ≧ta )場合には、第
2検出信号がリッチ信号であるかリーン信号であるかを
判定できないことになる。これより、図17に示す如
く、積分値判定時間tk が経過する前に第2検出信号が
反転してしまい積分値(IRL)が発生しなくなるので、
第2酸素センサによる第2フィードバック制御値(SO
XFB)は、いずれの側にも変化できず、現行の値付近
においてスキップ値(SRL、SLR)のみによりスキップ
することになる。
【0014】このため、図18に示す如く、第2フィー
ドバック制御値(SOXFB)により第1フィードバッ
ク制御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間(DLR、D
RL)を補正すべく第2フィードバック制御している場合
に、第1酸素センサによる第1フィードバック制御値
(OXFB)の空燃比反転遅れ時間(DLR、DRL)にず
れを生じ、第1フィードバック制御による空燃比が制御
中心であるλ=1の状態からはずれてしまい、第1酸素
センサにより空燃比が目標値になるよう精度良く第1フ
ィードバック制御し得ず、排気浄化効率が悪化して排気
有害成分値を低減し得ない不都合がある。
ドバック制御値(SOXFB)により第1フィードバッ
ク制御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間(DLR、D
RL)を補正すべく第2フィードバック制御している場合
に、第1酸素センサによる第1フィードバック制御値
(OXFB)の空燃比反転遅れ時間(DLR、DRL)にず
れを生じ、第1フィードバック制御による空燃比が制御
中心であるλ=1の状態からはずれてしまい、第1酸素
センサにより空燃比が目標値になるよう精度良く第1フ
ィードバック制御し得ず、排気浄化効率が悪化して排気
有害成分値を低減し得ない不都合がある。
【0015】また、図19、図20に示す如く、積分値
判定時間tk を第1検出信号の周期と同程度になるよう
に短く設定すると、触媒体が新品である非劣化時におい
ては、第2検出信号の周期が長いことにより、積分値
(IRL)が頻繁に発生して積分量が大きくなり、第2フ
ィードバック制御値(SOXFB)が大きく変化するこ
とになる。このように、大きく変化する第2フィードバ
ック制御値(SOXFB)により第1フィードバック制
御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間(DLR、DRL)
を補正すべく第2フィードバック制御するため、第1フ
ィードバック制御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間
(DLR、DRL)が徒に長くなったり短くなったり変化し
て、第2フィードバック制御に対して第1酸素センサに
よる第1フィードバック制御が過敏に応答し、第1フィ
ードバック制御を安定して応答させ得ず、これにより、
第1フィードバック制御による空燃比が制御中心である
λ=1の状態からはずれてしまい、第1酸素センサによ
り空燃比が目標値になるよう精度良く第1フィードバッ
ク制御し得ず、排気浄化効率が悪化して排気有害成分値
を低減し得ない不都合がある。
判定時間tk を第1検出信号の周期と同程度になるよう
に短く設定すると、触媒体が新品である非劣化時におい
ては、第2検出信号の周期が長いことにより、積分値
(IRL)が頻繁に発生して積分量が大きくなり、第2フ
ィードバック制御値(SOXFB)が大きく変化するこ
とになる。このように、大きく変化する第2フィードバ
ック制御値(SOXFB)により第1フィードバック制
御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間(DLR、DRL)
を補正すべく第2フィードバック制御するため、第1フ
ィードバック制御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間
(DLR、DRL)が徒に長くなったり短くなったり変化し
て、第2フィードバック制御に対して第1酸素センサに
よる第1フィードバック制御が過敏に応答し、第1フィ
ードバック制御を安定して応答させ得ず、これにより、
第1フィードバック制御による空燃比が制御中心である
λ=1の状態からはずれてしまい、第1酸素センサによ
り空燃比が目標値になるよう精度良く第1フィードバッ
ク制御し得ず、排気浄化効率が悪化して排気有害成分値
を低減し得ない不都合がある。
【0016】更に、予め積分値判定時間tkを全ての運
転状態に合わせて設定することは、制御用ソフトの容量
を増大させ、コストの増加を招き、経済的に不利である
という不都合がある。
転状態に合わせて設定することは、制御用ソフトの容量
を増大させ、コストの増加を招き、経済的に不利である
という不都合がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、内燃機関の排気通路に設け
られた触媒体上流側の前記排気通路に第1排気センサを
設けるとともに前記触媒体下流側の前記排気通路に第2
排気センサを設け、前記第1排気センサの出力する第1
検出信号から算出される第1フィードバック制御値によ
り空燃比が目標値になるよう第1フィードバック制御す
るとともに前記第2排気センサの出力する第2検出信号
の継続時間を積分値判定時間毎に判定して積分値を加減
し算出される第2フィードバック制御値により前記第1
フィードバック制御値の空燃比反転遅れ時間を補正すべ
く第2フィードバック制御する内燃機関の空燃比制御装
置において、前記積分値判定時間が前記第2検出信号の
継続時間より短くなるよう該第2検出信号の周期に応
じ、該周期が短くなるに従って前記積分値判定時間が小
となるように補正するとともに前記第2フィードバック
制御値のスキップ毎に前回スキップ直前値と今回スキッ
プ直前値とから算出される相加平均と前記第2排気セン
サからの第2検出信号の周期状態に応じて算出される相
加平均数とから前記第2排気センサの第2フィードバッ
ク制御学習値を算出して空燃比をフィードバック制御す
る制御手段を設けたことを特徴とする。
述不都合を除去するために、内燃機関の排気通路に設け
られた触媒体上流側の前記排気通路に第1排気センサを
設けるとともに前記触媒体下流側の前記排気通路に第2
排気センサを設け、前記第1排気センサの出力する第1
検出信号から算出される第1フィードバック制御値によ
り空燃比が目標値になるよう第1フィードバック制御す
るとともに前記第2排気センサの出力する第2検出信号
の継続時間を積分値判定時間毎に判定して積分値を加減
し算出される第2フィードバック制御値により前記第1
フィードバック制御値の空燃比反転遅れ時間を補正すべ
く第2フィードバック制御する内燃機関の空燃比制御装
置において、前記積分値判定時間が前記第2検出信号の
継続時間より短くなるよう該第2検出信号の周期に応
じ、該周期が短くなるに従って前記積分値判定時間が小
となるように補正するとともに前記第2フィードバック
制御値のスキップ毎に前回スキップ直前値と今回スキッ
プ直前値とから算出される相加平均と前記第2排気セン
サからの第2検出信号の周期状態に応じて算出される相
加平均数とから前記第2排気センサの第2フィードバッ
ク制御学習値を算出して空燃比をフィードバック制御す
る制御手段を設けたことを特徴とする。
【0018】
【作用】この発明の構成によれば、制御手段によって、
第2排気センサからの第2検出信号の出力の反転する周
期が短くなるに従って第2排気センサの第2フィードバ
ック制御の補正判定時間は小となるように補正され、第
2フィードバック制御値のスキップ毎に前回スキップ直
前値と今回スキップ直前値とから算出される相加平均
は、前記第2排気センサからの第2検出信号の出力の反
転する周期に応じて決定される相加平均数に従って算出
され、この相加平均から前記第2排気センサの第2フィ
ードバック制御学習値を算出し、空燃比をフィードバッ
ク制御している。よって、積分値判定時間tk が経過す
る前に第2検出信号が反転してしまい積分値(IRL)が
発生しなくなり、第2酸素センサによる第2フィードバ
ック制御値(SOXFB)は、いずれの側にも変化でき
ず、現行の値付近においてスキップ値(SRL、SLR)の
みによりスキップすることを防止し得る。さらに、第2
フィードバック制御値を相加平均により算出し、しかも
第2検出信号の出力の反転する周期に応じて相加平均す
る数を決定しているので、過敏に応答することを防止得
て、第1フィードバック制御を安定して応答させ、これ
により、第1フィードバック制御による空燃比が制御中
心であるλ=1の状態からはずれてしまい、第1酸素セ
ンサにより空燃比が目標値になるよう精度良く第1フィ
ードバック制御し得ず、排気浄化効率が悪化して排気有
害成分値を低減し得ない不都合を防止できる。
第2排気センサからの第2検出信号の出力の反転する周
期が短くなるに従って第2排気センサの第2フィードバ
ック制御の補正判定時間は小となるように補正され、第
2フィードバック制御値のスキップ毎に前回スキップ直
前値と今回スキップ直前値とから算出される相加平均
は、前記第2排気センサからの第2検出信号の出力の反
転する周期に応じて決定される相加平均数に従って算出
され、この相加平均から前記第2排気センサの第2フィ
ードバック制御学習値を算出し、空燃比をフィードバッ
ク制御している。よって、積分値判定時間tk が経過す
る前に第2検出信号が反転してしまい積分値(IRL)が
発生しなくなり、第2酸素センサによる第2フィードバ
ック制御値(SOXFB)は、いずれの側にも変化でき
ず、現行の値付近においてスキップ値(SRL、SLR)の
みによりスキップすることを防止し得る。さらに、第2
フィードバック制御値を相加平均により算出し、しかも
第2検出信号の出力の反転する周期に応じて相加平均す
る数を決定しているので、過敏に応答することを防止得
て、第1フィードバック制御を安定して応答させ、これ
により、第1フィードバック制御による空燃比が制御中
心であるλ=1の状態からはずれてしまい、第1酸素セ
ンサにより空燃比が目標値になるよう精度良く第1フィ
ードバック制御し得ず、排気浄化効率が悪化して排気有
害成分値を低減し得ない不都合を防止できる。
【0019】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0020】図1〜図8は、この発明による空燃比制御
装置の実施例を示すものである。図2において、2は内
燃機関、4は吸気通路、6は排気通路である。内燃機関
2の吸気通路4は、上流側から順次に接続されたエアク
リーナ8とエアフローメータ10とスロットルボディ1
2と吸気マニホルド14とにより形成される。前記スロ
ットルボディ12内の吸気通路4には、吸気絞り弁16
を備えている。吸気通路4は、内燃機関2の燃焼室18
に連通されている。
装置の実施例を示すものである。図2において、2は内
燃機関、4は吸気通路、6は排気通路である。内燃機関
2の吸気通路4は、上流側から順次に接続されたエアク
リーナ8とエアフローメータ10とスロットルボディ1
2と吸気マニホルド14とにより形成される。前記スロ
ットルボディ12内の吸気通路4には、吸気絞り弁16
を備えている。吸気通路4は、内燃機関2の燃焼室18
に連通されている。
【0021】また、内燃機関2の燃焼室18に連通され
る排気通路6は、上流側から順次に接続された排気マニ
ホルド20と上流側排気管22と触媒コンバータ24と
下流側排気管26とにより形成される。触媒コンバータ
24内の排気通路6には、触媒体28を設けている。
る排気通路6は、上流側から順次に接続された排気マニ
ホルド20と上流側排気管22と触媒コンバータ24と
下流側排気管26とにより形成される。触媒コンバータ
24内の排気通路6には、触媒体28を設けている。
【0022】前記内燃機関2には、燃焼室18に指向さ
せて燃料噴射弁30を設けている。燃料噴射弁30は、
燃料分配通路32を介して燃料供給通路34により燃料
タンク36に連通されている。燃料タンク36内には、
燃料ポンプ38が設けられている。燃料ポンプ38の圧
送する燃料は、燃料フィルタ40により塵埃を除去され
て燃料供給通路34により燃料分配通路32に供給さ
れ、燃料噴射弁30に分配供給される。
せて燃料噴射弁30を設けている。燃料噴射弁30は、
燃料分配通路32を介して燃料供給通路34により燃料
タンク36に連通されている。燃料タンク36内には、
燃料ポンプ38が設けられている。燃料ポンプ38の圧
送する燃料は、燃料フィルタ40により塵埃を除去され
て燃料供給通路34により燃料分配通路32に供給さ
れ、燃料噴射弁30に分配供給される。
【0023】前記燃料分配通路32には、燃料の圧力を
調整する燃料圧力調整部42が設けられている。燃料圧
力調整部42は、吸気通路4に連通する導圧通路44か
ら導入される吸気圧により燃料圧力を一定値に調整し、
余剰の燃料を燃料戻り通路46により燃料タンク36に
戻す。
調整する燃料圧力調整部42が設けられている。燃料圧
力調整部42は、吸気通路4に連通する導圧通路44か
ら導入される吸気圧により燃料圧力を一定値に調整し、
余剰の燃料を燃料戻り通路46により燃料タンク36に
戻す。
【0024】前記燃料タンク36は、スロットルボディ
12の吸気通路4に蒸発燃料用通路48により連通して
設け、この蒸発燃料用通路48の途中に燃料タンク36
側から順次に2方向弁50とキャニスタ52とを介設し
ている。また、前記スロットルボディ12の吸気絞り弁
16を迂回して吸気通路4を連通するバイパス通路54
を設け、このバイパス通路54の途中にバイパス空気量
を増減させてアイドル回転数を安定させるアイドル空気
量制御弁56を設けている。なお、符号58はエアレギ
ュレータ、60はパワーステアリングスイッチ、62は
パワーステアリング用空気量制御弁、64はブローバイ
ガス通路、66はPCVバルブである。
12の吸気通路4に蒸発燃料用通路48により連通して
設け、この蒸発燃料用通路48の途中に燃料タンク36
側から順次に2方向弁50とキャニスタ52とを介設し
ている。また、前記スロットルボディ12の吸気絞り弁
16を迂回して吸気通路4を連通するバイパス通路54
を設け、このバイパス通路54の途中にバイパス空気量
を増減させてアイドル回転数を安定させるアイドル空気
量制御弁56を設けている。なお、符号58はエアレギ
ュレータ、60はパワーステアリングスイッチ、62は
パワーステアリング用空気量制御弁、64はブローバイ
ガス通路、66はPCVバルブである。
【0025】前記エアフローメータ10、燃料噴射弁3
0、アイドル空気量制御弁56、パワーステアリング用
空気量制御弁62は、制御手段たる制御部68に接続さ
れている。制御部68には、クランク角センサ70と、
ディストリビュータ72と、吸気絞り弁16の開度セン
サ74と、ノックセンサ76と、水温センサ78と、車
速センサ80と、が夫々接続されている。なお、ディス
トリビュータ72は、イグニションコイル82及び点火
用パワーユニット84を介して制御部68に接続されて
いる。
0、アイドル空気量制御弁56、パワーステアリング用
空気量制御弁62は、制御手段たる制御部68に接続さ
れている。制御部68には、クランク角センサ70と、
ディストリビュータ72と、吸気絞り弁16の開度セン
サ74と、ノックセンサ76と、水温センサ78と、車
速センサ80と、が夫々接続されている。なお、ディス
トリビュータ72は、イグニションコイル82及び点火
用パワーユニット84を介して制御部68に接続されて
いる。
【0026】また、前記内燃機関2には、触媒体28上
流側の排気通路6に排気成分値たる酸素濃度を検出する
排気センサである第1酸素センサ86を設けるととも
に、触媒体28下流側の排気通路6に排気成分値たる酸
素濃度を検出する排気センサである第2酸素センサ88
を設けている。これら第1酸素センサ86と第2酸素セ
ンサ88とは、前記制御部68に接続して設けている。
流側の排気通路6に排気成分値たる酸素濃度を検出する
排気センサである第1酸素センサ86を設けるととも
に、触媒体28下流側の排気通路6に排気成分値たる酸
素濃度を検出する排気センサである第2酸素センサ88
を設けている。これら第1酸素センサ86と第2酸素セ
ンサ88とは、前記制御部68に接続して設けている。
【0027】制御部68は、第1酸素センサ86の出力
する第1検出信号から算出される第1フィードバック制
御値(OXFB)により空燃比が目標値になるよう第1
フィードバック制御するとともに、第2酸素センサ88
の出力する第2検出信号から算出される第2フィードバ
ック制御値(SOXFB)により前記第1フィードバッ
ク値(OXFB)を補正すべく第2フィードバック制御
するものである。
する第1検出信号から算出される第1フィードバック制
御値(OXFB)により空燃比が目標値になるよう第1
フィードバック制御するとともに、第2酸素センサ88
の出力する第2検出信号から算出される第2フィードバ
ック制御値(SOXFB)により前記第1フィードバッ
ク値(OXFB)を補正すべく第2フィードバック制御
するものである。
【0028】このような内燃機関2の空燃比制御装置に
おいて、制御部68によって、前記第2酸素センサ88
からの第2検出信号の出力周期状態、例えばリッチ信号
及びリーン信号の反転する周期(TRE)に応じて第2酸
素センサ88の第2フィードバック制御の補正判定時間
tkと積分値(IRL)とを変化させるよう制御してい
る。即ち、第2検出信号の周期(TRE)が短くなるに従
って補正判定時間tkが小さくなるよう補正し、積分値
(IRL)が小さくなるよう補正している。さらに、前記
第2フィードバック制御値のスキップ毎に前回スキップ
直前値と今回スキップ直前値とから算出される相加平均
(SOXFBAV)と前記第2酸素センサ88からの第
2検出信号の出力周期状態、例えばリッチ信号及びリー
ン信号の反転する周期(TRE)に応じて決定される相加
平均数(χ)とから前記第2酸素センサ88の第2フィ
ードバック制御学習値(SOXFLAV)を算出し、こ
の第2フィードバック制御学習値(SOXFLAV)に
より第1フィードバック制御値(OXFB)の空燃比反
転遅れ時間(DLR、DRL)を補正し、第1検出信号がリ
ッチ信号及びリーン信号間で反転した際の第1フィード
バック制御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間(DL
R、DRL)を補正するよう第2フィードバック制御する
ものである。
おいて、制御部68によって、前記第2酸素センサ88
からの第2検出信号の出力周期状態、例えばリッチ信号
及びリーン信号の反転する周期(TRE)に応じて第2酸
素センサ88の第2フィードバック制御の補正判定時間
tkと積分値(IRL)とを変化させるよう制御してい
る。即ち、第2検出信号の周期(TRE)が短くなるに従
って補正判定時間tkが小さくなるよう補正し、積分値
(IRL)が小さくなるよう補正している。さらに、前記
第2フィードバック制御値のスキップ毎に前回スキップ
直前値と今回スキップ直前値とから算出される相加平均
(SOXFBAV)と前記第2酸素センサ88からの第
2検出信号の出力周期状態、例えばリッチ信号及びリー
ン信号の反転する周期(TRE)に応じて決定される相加
平均数(χ)とから前記第2酸素センサ88の第2フィ
ードバック制御学習値(SOXFLAV)を算出し、こ
の第2フィードバック制御学習値(SOXFLAV)に
より第1フィードバック制御値(OXFB)の空燃比反
転遅れ時間(DLR、DRL)を補正し、第1検出信号がリ
ッチ信号及びリーン信号間で反転した際の第1フィード
バック制御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時間(DL
R、DRL)を補正するよう第2フィードバック制御する
ものである。
【0029】なお、図2において、符号90はダッシュ
ポット、92はサーモヒューズ、94はアラームリレ
ー、96は警告灯、98はダイアグノーシススイッチ、
100はTSスイッチ、102はダイアグノーシスラン
プ、104はメインスイッチ、106はバッテリであ
る。
ポット、92はサーモヒューズ、94はアラームリレ
ー、96は警告灯、98はダイアグノーシススイッチ、
100はTSスイッチ、102はダイアグノーシスラン
プ、104はメインスイッチ、106はバッテリであ
る。
【0030】次に、空燃比制御装置による制御を図1に
従って説明する。
従って説明する。
【0031】内燃機関2を始動し、制御用プログラムが
スタート(ステップ200)すると、第2酸素センサ8
8の第2フィードバック制御実施条件を判定(202)
する。
スタート(ステップ200)すると、第2酸素センサ8
8の第2フィードバック制御実施条件を判定(202)
する。
【0032】この判定(202)は、図6に示す如く、
第1酸素センサ86が第1フィードバック制御中である
こと、内燃機関2がアイドリング中でないこと、内燃機
関2が暖機を終了していること、第1酸素センサ86が
故障していないこと、第2酸素センサ88が故障してい
ないこと、のすべての条件を満足するか否かにより判定
するものである。
第1酸素センサ86が第1フィードバック制御中である
こと、内燃機関2がアイドリング中でないこと、内燃機
関2が暖機を終了していること、第1酸素センサ86が
故障していないこと、第2酸素センサ88が故障してい
ないこと、のすべての条件を満足するか否かにより判定
するものである。
【0033】前記判定(202)において、図6に示す
条件のいずれか一を満足しない場合には、第2酸素セン
サ88の第2フィードバック制御を実施しない。判定
(202)において、図6に示す条件のすべてを満足す
る場合には、第2酸素センサ88の第2フィードバック
制御を実施する。
条件のいずれか一を満足しない場合には、第2酸素セン
サ88の第2フィードバック制御を実施しない。判定
(202)において、図6に示す条件のすべてを満足す
る場合には、第2酸素センサ88の第2フィードバック
制御を実施する。
【0034】この第2フィードバック制御は、図14に
示す如く、第2酸素センサ88の出力する第2検出信号
がリッチ信号及びリーン信号間で反転する毎に夫々スキ
ップ値(SRL、SLR)を加減するものである(20
4)。
示す如く、第2酸素センサ88の出力する第2検出信号
がリッチ信号及びリーン信号間で反転する毎に夫々スキ
ップ値(SRL、SLR)を加減するものである(20
4)。
【0035】また、判定(202)を行った後に、図3
に示す如く、第2酸素センサ88の反転する周期(TR
E)に応じて周期(TRE)が短くなるに従って積分値判
定時間tk 小さくなるよう変化させるとともに、図4に
示す如く、第2酸素センサ88の反転する周期(TRE)
に応じて周期(TRE)が短くなるに従って積分値(IR
L)をも小さくなるよう変化(206)させる。
に示す如く、第2酸素センサ88の反転する周期(TR
E)に応じて周期(TRE)が短くなるに従って積分値判
定時間tk 小さくなるよう変化させるとともに、図4に
示す如く、第2酸素センサ88の反転する周期(TRE)
に応じて周期(TRE)が短くなるに従って積分値(IR
L)をも小さくなるよう変化(206)させる。
【0036】そして、図7に示す如く、第2酸素センサ
88の反転する際の第2フィードバック制御値(SOX
FB)のスキップ毎に前回スキップ直前値(A)と今回
スキップ直前値(B)との相加平均(SOXFBAV)
を、SOXFBAV=(A+B/2)により算出(20
8)する。
88の反転する際の第2フィードバック制御値(SOX
FB)のスキップ毎に前回スキップ直前値(A)と今回
スキップ直前値(B)との相加平均(SOXFBAV)
を、SOXFBAV=(A+B/2)により算出(20
8)する。
【0037】得られた相加平均(SOXFBAV)か
ら、前記第1フィードバック制御値(OXFB)の空燃
比反転遅れ時間(DLR、DRL)を補正すべく、第2フィ
ードバック制御学習値(SOXFLAV)を 〔数1〕 により算出(210)する。
ら、前記第1フィードバック制御値(OXFB)の空燃
比反転遅れ時間(DLR、DRL)を補正すべく、第2フィ
ードバック制御学習値(SOXFLAV)を 〔数1〕 により算出(210)する。
【0038】次に、図5に示す如く、第2酸素センサ8
8の反転する周期(TRE)によって 〔数2〕 のxである相加平均数を変化させる(212)。
8の反転する周期(TRE)によって 〔数2〕 のxである相加平均数を変化させる(212)。
【0039】前記算出された第2フィードバック制御学
習値(SOXFLAV)により、図8に示す如く、第1
フィードバック制御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時
間(DLR、DRL)を補正すべくフィードバック制御(2
14)する。
習値(SOXFLAV)により、図8に示す如く、第1
フィードバック制御値(OXFB)の空燃比反転遅れ時
間(DLR、DRL)を補正すべくフィードバック制御(2
14)する。
【0040】以上の(202)〜(214)を、繰り返
し制御するものである(216)。
し制御するものである(216)。
【0041】よって、積分値判定時間tk が経過する前
に第2検出信号が反転してしまい積分値(IRL)が発生
しなくなり、第2酸素センサによる第2フィードバック
制御値(SOXFB)は、いずれの側にも変化できず、
現行の値付近においてスキップ値(SRL、SLR)のみに
よりスキップすることを防止得る。さらに、第2フィー
ドバック制御値を相加平均により算出し、しかも第2検
出信号の出力の反転する周期に応じて相加平均する数を
決定しているので、過敏に応答することを防止得て、第
1フィードバック制御を安定して応答させ、これによ
り、第1フィードバック制御による空燃比が制御中心で
あるλ=1の状態からはずれてしまい、第1酸素センサ
により空燃比が目標値になるよう精度良く第1フィード
バック制御し得ず、排気浄化効率が悪化して排気有害成
分値を低減し得ない不都合を防止できる。
に第2検出信号が反転してしまい積分値(IRL)が発生
しなくなり、第2酸素センサによる第2フィードバック
制御値(SOXFB)は、いずれの側にも変化できず、
現行の値付近においてスキップ値(SRL、SLR)のみに
よりスキップすることを防止得る。さらに、第2フィー
ドバック制御値を相加平均により算出し、しかも第2検
出信号の出力の反転する周期に応じて相加平均する数を
決定しているので、過敏に応答することを防止得て、第
1フィードバック制御を安定して応答させ、これによ
り、第1フィードバック制御による空燃比が制御中心で
あるλ=1の状態からはずれてしまい、第1酸素センサ
により空燃比が目標値になるよう精度良く第1フィード
バック制御し得ず、排気浄化効率が悪化して排気有害成
分値を低減し得ない不都合を防止できる。
【0042】また、第2酸素センサ88の反転する周期
(TRE)を利用して第2フィードバック制御学習値(S
OXFLAV)を算出したことにより、性能を低下させ
ることなく制御用プログラムを簡略化できるとともに、
製作を容易にでき、コストを低廉に維持し得て、経済的
に有利である。
(TRE)を利用して第2フィードバック制御学習値(S
OXFLAV)を算出したことにより、性能を低下させ
ることなく制御用プログラムを簡略化できるとともに、
製作を容易にでき、コストを低廉に維持し得て、経済的
に有利である。
【0043】なお、この発明し上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0044】例えば、この実施例においては、第2酸素
センサの反転する周期(TRE)を利用して第2フィード
バック制御学習値(SOXFLAV)を算出すべく制御
用プログラムを形成したが、図9に示す如く、第2酸素
センサの一周期の面積を利用して第2フィードバック制
御学習値(SOXFLAV)を算出すべく制御用プログ
ラムを形成することも可能である。
センサの反転する周期(TRE)を利用して第2フィード
バック制御学習値(SOXFLAV)を算出すべく制御
用プログラムを形成したが、図9に示す如く、第2酸素
センサの一周期の面積を利用して第2フィードバック制
御学習値(SOXFLAV)を算出すべく制御用プログ
ラムを形成することも可能である。
【0045】
【発明の効果】このように、この発明によれば、第2排
気センサからの第2検出信号の出力の反転する周期に応
じて第2排気センサの第2フィードバック制御の補正判
定時間を変化させるとともに第2フィードバック制御値
のスキップ毎に前回スキップ直前値と今回スキップ直前
値とから算出される相加平均と第2排気センサからの第
2検出信号の出力の反転する周期に応じて算出される相
加平均数とから第2排気センサの第2フィードバック制
御学習値を算出して空燃比をフィードバック制御する制
御手段を設けたので、第2フィードバック制御学習値に
よって精度良く空燃比をフィードバック制御でき、排気
浄化効率を向上し得て、排気有害成分値を低減すること
ができる。また、第2排気センサの出力の反転する周期
を利用して第2フィードバック制御学習値を算出したこ
とにより、性能を低下させることなく制御用プログラム
を簡略化できるとともに、製作を容易にでき、コストを
低廉に維持し得て、経済的に有利である。
気センサからの第2検出信号の出力の反転する周期に応
じて第2排気センサの第2フィードバック制御の補正判
定時間を変化させるとともに第2フィードバック制御値
のスキップ毎に前回スキップ直前値と今回スキップ直前
値とから算出される相加平均と第2排気センサからの第
2検出信号の出力の反転する周期に応じて算出される相
加平均数とから第2排気センサの第2フィードバック制
御学習値を算出して空燃比をフィードバック制御する制
御手段を設けたので、第2フィードバック制御学習値に
よって精度良く空燃比をフィードバック制御でき、排気
浄化効率を向上し得て、排気有害成分値を低減すること
ができる。また、第2排気センサの出力の反転する周期
を利用して第2フィードバック制御学習値を算出したこ
とにより、性能を低下させることなく制御用プログラム
を簡略化できるとともに、製作を容易にでき、コストを
低廉に維持し得て、経済的に有利である。
【図1】この発明の実施例を示す内燃機関の空燃比制御
装置のフローチャートである。
装置のフローチャートである。
【図2】内燃機関の空燃比制御装置の構成図である。
【図3】第2酸素センサの反転周期と積分値判定時間と
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図4】第2酸素センサの反転周期と積分値との関係を
示す図である。
示す図である。
【図5】第2酸素センサの反転周期と相加平均数との関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図6】第2フィードバック制御実施条件の論理回路図
である。
である。
【図7】第2フィードバック値(SOXFB)を示す図
である。
である。
【図8】第2フィードバック制御学習値(SOXFLA
V)と第1フィードバック制御値(OXFB)の空燃比
反転遅れ時間(DLR、DRL)との関係を示す図である。
V)と第1フィードバック制御値(OXFB)の空燃比
反転遅れ時間(DLR、DRL)との関係を示す図である。
【図9】第2酸素センサの周期の面積を示す図である。
【図10】第1酸素センサの第1検出信号の波形図であ
る。
る。
【図11】触媒体の非劣化時における第2酸素センサの
第2検出信号の波形図である。
第2検出信号の波形図である。
【図12】触媒体の劣化時における第2酸素センサの第
2検出信号の波形図である。
2検出信号の波形図である。
【図13】第1酸素センサの第1検出信号と第1フィー
ドバック制御値(OXFB)との関係を示す波形図であ
る。
ドバック制御値(OXFB)との関係を示す波形図であ
る。
【図14】第2酸素センサの第2検出信号と第2フィー
ドバック制御値(SOXFB)との関係を示す波形図で
ある。
ドバック制御値(SOXFB)との関係を示す波形図で
ある。
【図15】従来の第2フィードバック制御値(SOXF
B)と第1フィードバック制御値(OXFB)の空燃比
反転遅れ時間(DLR、DRL)との関係を示す図である。
B)と第1フィードバック制御値(OXFB)の空燃比
反転遅れ時間(DLR、DRL)との関係を示す図である。
【図16】従来の触媒体の劣化時における第1酸素セン
サの第1検出信号と第2酸素センサの第2検出信号との
関係を示す図である。
サの第1検出信号と第2酸素センサの第2検出信号との
関係を示す図である。
【図17】従来の触媒体の劣化時における第2フィード
バック制御値(SOXFB)を示す図である。
バック制御値(SOXFB)を示す図である。
【図18】従来の触媒体の劣化時における空燃比と第1
酸素センサの第1検出信号と第1フィードバック制御値
(OXFB)との関係を示す図である。
酸素センサの第1検出信号と第1フィードバック制御値
(OXFB)との関係を示す図である。
【図19】従来の第2フィードバック制御値(SOXF
B)を示す図である。
B)を示す図である。
【図20】従来の第1検出信号と第2検出信号と第2フ
ィードバック制御値(SOXFB)との関係を示す図で
ある。
ィードバック制御値(SOXFB)との関係を示す図で
ある。
2 内燃機関 4 吸気通路 6 排気通路 8 エアクリーナ 12 スロットルボディ 14 吸気マニホルド 16 吸気絞り弁 18 燃焼室 20 排気マニホルド 24 触媒コンバータ 28 触媒体 30 燃料噴射弁 68 制御部 70 クランク角センサ 74 開度センサ 76 ノックセンサ 78 水温センサ 80 車速センサ 86 第1酸素センサ 88 第2酸素センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−195350(JP,A) 特開 昭63−212743(JP,A) 特開 平3−290035(JP,A) 特開 平2−204648(JP,A) 特開 平1−232137(JP,A) 特開 平1−224426(JP,A) 特開 昭63−219845(JP,A) 特開 昭61−234241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/14 310
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられた触媒体
上流側の前記排気通路に第1排気センサを設けるととも
に前記触媒体下流側の前記排気通路に第2排気センサを
設け、前記第1排気センサの出力する第1検出信号から
算出される第1フィードバック制御値により空燃比が目
標値になるよう第1フィードバック制御するとともに前
記第2排気センサの出力する第2検出信号の継続時間を
積分値判定時間毎に判定して積分値を加減し算出される
第2フィードバック制御値により前記第1フィードバッ
ク制御値の空燃比反転遅れ時間を補正すべく第2フィー
ドバック制御する内燃機関の空燃比制御装置において、
前記積分値判定時間が前記第2検出信号の継続時間より
短くなるよう該第2検出信号の周期に応じ、該周期が短
くなるに従って前記積分値判定時間が小となるように補
正するとともに前記第2フィードバック制御値のスキッ
プ毎に前回スキップ直前値と今回スキップ直前値とから
算出される相加平均と前記第2排気センサからの第2検
出信号の周期状態に応じて算出される相加平均数とから
前記第2排気センサの第2フィードバック制御学習値を
算出して空燃比をフィードバック制御する制御手段を設
けたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07890692A JP3185336B2 (ja) | 1992-02-29 | 1992-02-29 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
US08/021,332 US5337557A (en) | 1992-02-29 | 1993-02-23 | Air-fuel ratio control device for internal combustion engine |
DE4306055A DE4306055C2 (de) | 1992-02-29 | 1993-02-26 | Regelungseinrichtung zum Regeln des Luft-Kraftstoff-Verhältnisses eines Verbrennungsmotors |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07890692A JP3185336B2 (ja) | 1992-02-29 | 1992-02-29 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05240089A JPH05240089A (ja) | 1993-09-17 |
JP3185336B2 true JP3185336B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=13674878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07890692A Expired - Fee Related JP3185336B2 (ja) | 1992-02-29 | 1992-02-29 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185336B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-29 JP JP07890692A patent/JP3185336B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05240089A (ja) | 1993-09-17 |
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