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JP3184844U - コンパス - Google Patents

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JP3184844U
JP3184844U JP2013002551U JP2013002551U JP3184844U JP 3184844 U JP3184844 U JP 3184844U JP 2013002551 U JP2013002551 U JP 2013002551U JP 2013002551 U JP2013002551 U JP 2013002551U JP 3184844 U JP3184844 U JP 3184844U
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JP2013002551U
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和生 糸井
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Osaka Clip Co Ltd
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Osaka Clip Co Ltd
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Abstract

【課題】針を突出させた位置及び収納した位置で簡単な機構により適切に保持することができ、且つ、変形や破損が生じ難いコンパスを提供する。
【解決手段】先端側に針8が設けられたノック部材6が中心脚2の収納筒部20に当該収納筒部20に移動可能に挿入される。収納筒部20に、ノック部材6を針8と反対側に付勢するばね90が設けられる。収納筒部20に窓孔208が形成されると共にノック部材6に爪部707が形成される。ノック部材6がばね90の付勢力に抗して押動されたときに、爪部707が窓孔208の縁部209に係合されて、ノック部材6が針8を収納筒部20から突出した突出位置で保持される。ノック部材6に、抜止機能を付与する突起702が爪部707とは別に形成される。
【選択図】図1

Description

本考案は、針を収納可能にしたコンパスに関する。
特許文献1には、針脚に形成された筒状部に、中心針が出入自在に設けられたコンパスが開示されている。中心針は、筒状部に移動自在に収納された保持幹の先端部に設けられている。筒状部には、圧縮ばねが設けられており、保持幹は、圧縮ばねによって中心針が筒状部内に引き込まれる方向及び筒状部の周方向に回動する方向に付勢されている。筒状部には、縦割溝が形成されており、保持幹には、縦割溝に移動自在に挿入されたピンが設けられている。保持幹を押し下げると、保持幹が圧縮ばねの付勢によって一方向に回動して、ピンが筒状部の縦割溝の一方側に形成された切欠に係止され、これにより、中心針を筒状部から突出させた状態が維持されるようになっている。また、ピンを圧縮ばねの付勢に抗して回動することで、ピンが圧縮ばねの付勢により縦割溝の上端位置まで移動し、中心針が筒状部内に収納されるようになっている。
特開平11−240293号公報
特許文献1に開示されるコンパスは、中心針を筒状部に収納したときに、ピンが縦割溝の上端に当たることで、保持幹が筒状部から抜け出ることが防止されている。ところが、ピンは、中心針が筒状部から突出したときにおいて、筒状部に係止される部分をも兼ねてている。すなわち、ピンは、保持幹の抜止めを図る機能と、中心針を突出させたときに保持幹を保持する機能の両者を担っている。このため、保持幹の抜止めを図る機能と、中心針を突出させたときに保持幹を保持する機能を適切に発揮させることが難しい。また、ピンに繰り返し力が加わって、変形や破損が生じる可能性もある。
本考案は前記事情に鑑みてなされたものであって、針を突出させた位置及び収納した位置で簡単な機構により適切に保持することができ、しかも、変形や破損が生じ難いコンパスを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本考案のコンパス1は、中心脚2に設けられた収納筒部20と、先端側に針8が設けられたノック部材6とを備え、前記ノック部材6が前記収納筒部20に当該収納筒部20の軸方向に移動可能に挿入され、前記収納筒部20に、前記ノック部材6を前記針8と反対側に付勢する付勢手段が設けられ、前記収納筒部20に係合部が形成されると共に前記ノック部材6に被係合部が形成され、前記ノック部材6が前記付勢手段の付勢力に抗して押動されたときに、前記被係合部が前記係合部に係合されて、前記ノック部材6が前記針8を前記収納筒部20から突出した突出位置で保持され、前記ノック部材6が前記突出位置に配置された状態で前記被係合部の係合が解除されたときに、前記ノック部材6が前記付勢手段の付勢力によって前記針8を前記収納筒部20に収納した収納位置まで移動するコンパス1において、前記ノック部材6に、前記被係合部とは別の被抜止部が形成され、前記収納筒部20に、前記被抜止部に当接することで前記収納位置に配置された前記ノック部材6が前記収納筒部20から前記針8と反対側に抜け出すことを防止するための抜止部が設けられたことを特徴とする。
また、前記ノック部材6に、前記被係合部及び前記被抜止部とは別の第二被抜止部が形成され、前記収納筒部20に、前記第二被抜止部に当接することで前記ノック部材6が前記収納筒部20から前記針8と反対側に抜け出すことを防止するための第二抜止部が設けられることが好ましい。
また、前記収納筒部20に当該収納筒部20の周壁部を貫通する窓孔208が形成され、前記係合部が前記窓孔208の前記針8と反対側の縁部で構成され、前記中心脚2及びこの中心脚2に対して回動自在に連結される回転脚3の両脚2、3のうちの一方に係止解除部材92が設けられ、前記ノック部材6が前記突出位置に配置された状態で、前記中心脚2及び前記回転脚3の両脚2、3が閉じられたときに、前記係止解除部材92により、前記窓孔208に配置された前記被係合部が前記係合部との係合が外れる位置まで押動されるようにすることが好ましい。
本考案にあっては、ノック部材に形成された被係合部と収納筒部に形成された係合部との係合により、突出位置に配置されたノック部材を保持し、ノック部材に被係合部とは別に形成された被抜止部が収納筒部に設けられた抜止部に当接することにより、収納位置に配置されたノック部材が中心脚回動中心側に抜け出ることを防止することができる。従って、ノック部材の被係合部を対応する係合部に適した形状にする等して、突出位置に配置されたノック部材を適切に保持することができ、また、ノック部材の被係合部とは別に形成された被抜止部を対応する抜止部に適した形状にする等して、収納位置に配置されたノック部材が収納筒部から中心脚回動中心側に抜け出ることを適切に防止することができる。また、ノック部材において被係合部と被抜止部を別々に形成したことで、収納筒部からの針の出し入れに伴って被係合部及び被抜止部に加わる力を軽減できる。このため、被係合部や被抜止部の変形や破損を抑制できる。
本考案の第一実施形態におけるコンパスの中心脚の要部を示し、(a)はノック部材を収納位置に配置したときの正面図、(b)はノック部材を収納位置に配置したときの断面図、(c)はノック部材を突出位置に配置したときの正面図、(d)はノック部材を突出位置に配置したときの断面図である。 同上のコンパスの正面図である。 同上のノック部材の正面図である。 第二実施形態のコンパスを示し、(a)は係止解除部材を押込位置に配置した状態を示す正面図であり、(b)は係止解除部材を使用位置に配置した状態を示す正面図であり、(c)は係止解除部材を非使用位置に配置した状態を示す正面図である。
以下、本考案を添付図面に基づいて説明する。第一実施形態のコンパス1は、図2に示されるように、中心脚2及び回転脚3の夫々の長手方向の端部を、摘まみ40が突設された軸支部材4に回動自在に連結し、両脚2、3を軸支部材4を中心にして開閉自在にしている。コンパス1は、一般的なコンパスと同様に、両脚2、3を開き、中心脚2に設けられた針8を紙面上に置き、摘まみ40を摘まんで回転脚3を中心脚2を中心に回動することで、回転脚3に設けられた筆記具によって紙面に円や円弧を描くことができるものである。
両脚2、3は金属製であって、例えばダイキャストにより製造される。回転脚3の先端部(軸支部材4と反対側の端部)には、筆記具としての鉛筆5を着脱自在に取付可能な取付部30が形成されている。取付部30は、回転脚3の先端部から中心脚2と反対側に向かって突出している。取付部30には、回転脚3の先端側に行く程中心脚2側に近づくように傾斜した挿通孔300が形成されている。
取付部30の突出端部の外周には、雄ねじ部301が形成されている。雄ねじ部301には、締付部材31が取り付けられている。締付部材31は、リング状で内周には雌ねじ部310が形成されている。締付部材31は、雌ねじ部310を取付部30の雄ねじ部301に螺合することで、取付部30に取り付けられている。締付部材31は、雄ねじ部301に対するねじ込み深さを変更することで、中心脚2側に近づけたり、中心脚2から遠ざけたりすることができる。
取付部30に鉛筆5を取り付けるには、挿通孔300に鉛筆5を挿入した後、取付部30に螺合された締付部材31を締めて、締付部材31で鉛筆5を取付部30の挿通孔300の中心脚2側の側面に押圧する。取付部30に取り付けた鉛筆5を取り外すには、取付部30に螺合された締付部材31を緩めた後、挿通孔300から鉛筆5を引き抜く。なお、本実施形態では、回転脚3の先端部に鉛筆5を設けたが、鉛筆5に替えて、筆記芯やシャープペンシル等の他の筆記具を設けても構わない。
中心脚2の先端部(軸支部材4と反対側の端部)には、針8を出入自在に収納するための収納筒部20が形成されている。収納筒部20の軸方向は、中心脚2の長手方向と略平行であり、詳しくは、中心脚2先端側に行く程回転脚3側に位置するように僅かに傾斜している。図1(b)及び図1(d)に示されるように、収納筒部20の内側には、中心脚2の先端側及び回動中心側(軸支部材4側)に開口した収納孔200が形成されている。
収納筒部20の収納孔200には、ノック部材6が収納されている。ノック部材6は、収納筒部20の軸方向に長い移動体7と、移動体7の中心脚2先端側に設けられた針8とで構成されている。
移動体7は、樹脂成型品であって、収納筒部20の軸方向にスライド自在に収納されるスライド部70と、スライド部70の中心脚2先端側の端部から中心脚2先端側に向けて一体に突出した針接続部71とで構成されている。移動体7の先端部である針接続部71には、先鋭形状の針8の終端側が埋め込まれて接続されている。針8の先端側は、針接続部71から中心脚2先端側に向かって突出している。
収納筒部20の中心脚2先端側の部分には、付勢手段としてのばね90が収納されている。ばね90はコイルばねであり、その内側には針接続部71が挿入されている。ばね90の中心脚2先端側は、収納筒部20の中心脚2先端側の端部内面に形成された段差面202で受けられている。ばね90の中心脚2回動中心側(針8と反対側)は、スライド部70の中心脚2先端側(針8側)の端面で受けられている。ばね90は、押しばねであり、ノック部材6のスライド部70を針8と反対側(中心脚2回動中心側)に付勢する。なお、本実施形態では、ノック部材6を針8と反対側に付勢する付勢手段をばね90により構成したが、付勢手段はこれに限られず、例えばコイルばね以外の他のばねや、ゴム等の弾性体であってもよい。
スライド部70は、針8側(中心脚2先端側)の部分と針8と反対側の部分とを、中心脚2と反対側に位置する接続片部700で一体に接続したものである。
図3に示されるように、スライド部70の針8と反対側の部分における回転脚3側には、針8側に突出した突出片部701が形成されている。突出片部701の突端部には、両脚2、3の開閉面(中心脚2の回動面)と直交する方向に突出した突起702が形成されている。
図1に示されるように、収納筒部20の中心脚2回動中心側の周壁部には、収納筒部20の軸方向に長く、両脚2、3の開閉面と直交する方向に貫通したスライド孔203が形成されている。ノック部材6の突起702は、スライド孔203に収納筒部20の軸方向(スライド孔203の長手方向)にスライド自在に挿入されている。
ノック部材6は、突起702がスライド孔203の中心脚2回動中心側の端部から中心脚2先端側の端部に位置する範囲内で、収納筒部20の軸方向に移動可能となっている。
図1(a)に示されるように、ノック部材6が針8を収納筒部20に収納した収納位置に配置されたとき、ばね90の付勢力を受けたノック部材6の突起702は、収納筒部20のスライド孔203の中心脚2回動中心側の縁部204に当接する。すなわち、スライド孔203の縁部204は、収納位置に配置されたノック部材6を保持する役割を果たしている。また、スライド孔203の縁部204は、収納位置に配置されたノック部材6が、収納筒部20から針8と反対側に抜け出すことを防止するための抜止部を構成している。
スライド部70の針8と反対側の部分には、ガイド孔703が形成されている。ガイド孔703は、収納筒部20の軸方向に長く、両脚2、3の開閉面に直交する方向に貫通している。
収納筒部20の中心脚2回動中心側の端部における対向する壁部間には、両脚2、3の開閉面と直交する方向と平行なリベット91が架設されている。
リベット91は、その軸部910を収納筒部20の周壁部の対向位置に形成されたリベット用孔に挿通し、軸部910においてリベット91の頭部911(図2参照)と反対側の端部をかしめることで、収納筒部20に取り付けられる。
リベット91の軸部910は、ノック部材6のガイド孔703に収納筒部20の軸方向にスライド自在に挿通される。これによって、ノック部材6は、周方向の回動が規制された状態で、収納筒部20の軸方向にスライド自在となっている。
図1(b)に示されるように、ノック部材6が針8を収納筒部20に収納した収納位置に配置されたとき、リベット91の軸部910は、ガイド孔703の針8側の端部に配置され、ガイド孔703の針8側の縁部に対向する。このため、収納位置に配置されたノック部材6が、収納筒部20から針8と反対側に抜け出す方向に移動しようとした際には、ガイド孔703の針8側の縁部704がリベット91の軸部910に針8側から当接するようになっている。すなわち、本実施形態では、ガイド孔703の縁部704により第二被抜止部が構成され、収納筒部20に架設されたリベット91の軸部910により、収納位置に配置されたノック部材6が収納筒部20から針8と反対側に抜け出すことを防止する第二抜止部が構成されている。なお、リベット91の軸部910は、ノック部材6が収納位置に配置されたときに、ガイド孔703の縁部704に当接するものであってもよいし、ガイド孔703の縁部704とは接触せずに縁部704の近傍に配置されるものであってもよい。
スライド部70の針8と反対側の端部は、ノック部材6を針8側に押し込む際に利用者の指で押圧される押圧部705となっている。押圧部705は、収納筒部20から針8と反対側に向かって突出している。押圧部705の外周部は、収納筒部20の内周面よりも外周側に突出している。この突出部分は、収納位置に配置されたノック部材6が針8側に所定量押し込まれたときに、収納筒部20の中心脚2回動中心側の端面に当接し、ノック部材6がそれ以上押し込まれることを防止するストッパー部として機能する。
スライド部70の針8側の端部における回転脚3側には、針8と反対側に突出した突片部706が形成されている。突片部706の突出端部には、被係合部として、回転脚3側に突出した爪部707が形成されている。突片部706は、接続片部700の中心脚2側に隙間を介して位置している。この隙間により、突片部706は、回転脚3と反対側へ撓み変形できるようになっている。
突片部706の爪部707側の端部は自由端となっており、また、突片部706の厚み方向は、爪部707の突出方向と略平行である。これにより、突片部706は爪部707の突出方向と反対側に弾性変形しやすくなっている。
収納筒部20の回転脚3側の壁部には、当該壁部の厚み方向に貫通する窓孔208が形成されている。収納筒部20において窓孔208の中心脚2回動中心側の縁部209は、ノック部材6を針8が収納筒部20から中心脚2先端側に突出した突出位置に配置したときに、当該ノック部材6の爪部707(被係合部)が係合される係合部を構成する。また、収納筒部20において窓孔208の中心脚2回動中心側の内面は、窓孔208に近づく程収納筒部20の内側に位置するように傾斜した傾斜面201になっている。
図1(a)、図1(b)に示されるように収納筒部20に針8を収納した状態から、収納筒部20から中心脚2先端側に針8を突出した状態にするには、手指でノック部材6の押圧部705をばね90の付勢力に抗して針8側に押圧し、図1(c)、図1(d)に示されるようにノック部材6を突出位置まで移動させる。このようにすることで、ノック部材6の爪部707は収納筒部20の傾斜面201によって押圧されて、突片部706が収納筒部20の内側に撓み変形する。そして、この爪部707が傾斜面201を乗り越えて窓孔208に対応する位置に配置された時点で突片部706が弾性復帰し、これにより爪部707が窓孔208に入り込んで窓孔208の縁部209に係合される。このように、爪部707が係合されることで、ノック部材6の針8と反対側への移動が規制されて、ノック部材6は突出位置で保持される。
図1(c)、図1(d)に示されるように、針8を収納筒部20から中心脚2先端側に突出した状態から、図1(a)、図1(b)に示されるように収納筒部20に針8を収納した状態にするには、手指で窓孔208から収納筒部20の外部に露出した爪部707を収納筒部20の内側に向かって押圧し、これにより、突片部706を回転脚3と反対側に撓み変形させて爪部707を窓孔208の縁部209との係合が外れる位置まで移動させる。このようにすると、ノック部材6は、図1(a)、図1(b)に示されるように、ばね90の付勢力によって中心脚2回動中心側に移動して収納位置に配置される。また、このとき突片部706は弾性復帰し、爪部707は収納筒部20の傾斜面201に沿って配置される。
以上説明したように、本実施形態のコンパス1は、ノック部材6に、被係合部(爪部707)とは別の被抜止部(突起702)が形成され、収納筒部20に、被抜止部に当接することで収納位置に配置されたノック部材6が収納筒部20から針8と反対側に抜け出すことを防止するための抜止部(スライド孔203の縁部204)が設けられている。これにより、ノック部材6に形成された被係合部と収納筒部20に形成された係合部(窓孔208の縁部209)との係合により、突出位置に配置されたノック部材6を保持し、ノック部材6に被係合部とは別に形成された被抜止部が収納筒部20に設けられた抜止部に当接することにより、収納位置に配置されたノック部材6が針8と反対側に抜け出ることを防止することができる。従って、ノック部材6の被係合部を対応する係合部に適した形状にする等して、突出位置に配置されたノック部材6を適切に保持することができ、また、ノック部材6の被係合部とは別に形成された被抜止部を対応する抜止部に適した形状にする等して、収納位置に配置されたノック部材6が収納筒部20から針8と反対側に抜け出ることを適切に防止することができる。また、ノック部材6において被係合部と被抜止部を別々に形成したことで、収納筒部20からの針8の出し入れに伴って被係合部及び被抜止部に加わる力を軽減できる。このため、被係合部や被抜止部の変形や破損を抑制できる。
また、本実施形態では、ノック部材6に、被係合部及び被抜止部とは別の第二被抜止部(ガイド孔703の縁部704)が形成され、収納筒部20に、第二被抜止部に当接することでノック部材6が針8と反対側に抜け出すことを防止するための第二抜止部(リベット91の軸部910)が設けられている。このため、ノック部材6が収納筒部20から中心脚2の回動中心側に抜け出すことを、被抜止部の抜止部に対する当接と、第二被抜止部の第二抜止部に対する当接とによって二重に防止することができる。
次に前記第一実施形態とは異なる第二実施形態について説明する。なお、以下の説明では第一実施形態と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
図4に示される本実施形態のコンパス1は、中心脚2に係止解除部材92を設け、ノック部材6が突出位置に配置された状態で、両脚2、3が閉じられたときに、係止解除部材92により、窓孔208に配置された爪部707が窓孔208の縁部209との係合が外れる位置まで押動されるようにしたものである。
中心脚2の収納筒部20側には、回転脚3側に突出した枢支部21が形成されている。係止解除部材92は僅かに湾曲した棒状であって、その一端部は中心脚2の枢支部21に回動自在に連結されている。係止解除部材92は、その回動軸方向が両脚2、3の回動軸方向と平行であり、枢支部21側の端部を中心にして両脚2、3の開閉面に沿って回動するようになっている。
係止解除部材92は、図4(c)に示されるように、中心脚2の収納筒部20よりも回動中心側の部分の回転脚3側の面に沿った非使用位置に配置された状態から、図4(a)に示されるように、収納筒部20の回動脚3側の面に沿った押込位置に配置された状態までの範囲で、回動自在となっている。
係止解除部材92を用いるときには、係止解除部材92を図4(b)に示されるように中心脚2先端側に回動して中心脚2先端側に突出させた使用位置に配置する。なお、中心脚2には、図4(a)に示される押込位置に配置された係止解除部材92を、図4(b)に示される使用位置まで移動させるばね等の付勢手段を設けることが好ましい。このようにすることで、押込位置に配置された係止解除部材92を使用位置まで回動させる手間を軽減できる。
係止解除部材92の先端部(枢支部21と反対側の端部)には、非使用位置から押込位置に向かって回動するときの回動方向前側に向かって突出した押込部920が形成されている。
図4(b)に示されるように、ノック部材6を突出位置に配置し且つ係止解除部材92を使用位置に配置した状態で両脚2、3を閉じたときには、図4(a)に示されるように、回転脚3の先端部により係止解除部材92の枢支部21側が中心脚2側に押し込まれ、この係止解除部材92の押込部920によって、窓孔208から露出した爪部707が収納筒部20の内側に押動されて、爪部707と窓孔208の縁部209との係合が解除される位置まで移動するようになっている。このため、両脚2、3を閉じたときには、係止解除部材92によって、爪部707と窓孔208の縁部209との係合が解除され、これによりノック部材6がばね90の付勢力によって収納位置まで移動するようになっている。
両脚2、3の対向面には、他方の脚から離れる方向に凹ませた凹面93が形成されている。図4(c)に示されるように両脚2、3を閉じた状態では、両脚2、3の凹面93の間に非使用位置に配置された係止解除部材92が配置される隙間が形成されている。また、回転脚3の中心脚2側の面には、両脚2、3を閉じたときに枢支部21が収納される凹部94が形成されている。
以上説明したように、本実施形態のコンパス1は、ノック部材6が突出位置に配置された状態で、中心脚2及び回転脚3の両脚2、3が閉じられたときに、係止解除部材92により、窓孔208に配置された被係合部(爪部707)が係合部(窓孔208の縁部209)との係合が外れる位置まで押動されるようにしてある。このため、ノック部材6を突出位置に配置した状態で両脚2、3を閉じたときには、係止解除部材92によって被係合部を押し込んで被係合部と係合部の係合を解除し、ノック部材6を収納位置に移動させることができる。従って、コンパス1を仕舞うとき等に、窓孔208から露出した被係合部を手指で押す作業をすることなく、簡単に針8を収納筒部20に収納することができる。
なお、係止解除部材92は、ノック部材6を突出位置に配置した状態で両脚2、3を閉じたときに被係合部を押し込むことができるものであれば、回転脚3に設けても構わない。また、本実施形態のコンパス1は、第一実施形態と同様、ノック部材6に被係合部とは別の被抜止部を形成したものであるが、従来のように被係合部が被抜止部を兼ねるものとしても構わない。
また、前記各実施形態におけるノック部材6は針8を移動体7と一体的に接続したものであるが、例えば移動体7の先端側に針8を配置すると共に、収納筒部20に針8を移動体7側に付勢する付勢手段を設け、移動体7が中心脚2先端側に押し込まれたときに当該移動体7によって針8が収納筒部20から中心脚2先端側に突出する位置まで移動するようにし、被係合部と係合部の係合が解除されたときに、移動体7が付勢手段により付勢された針8によって押されて針8と共に中心脚2回動中心側に移動するようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、ノック部材6が針8と反対側に抜け出すことを、被抜止部の抜止部に対する当接と、第二被抜止部の第二抜止部に対する当接とによって二重に防止したが、このうちの一方のみでノック部材6の抜止めを図ってもよい。
また、本実施形態のコンパスは、円や円弧を描くために利用されるものであるが、本考案は、コンパスの一種であって、両脚に針を設けて二点間の距離を測定するためのいわゆるディバイダーにも適用可能である。
また、この他、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば係合部、被係合部、抜止部、被抜止部、第二抜止部、及び第二被抜止部の形状を変更する等、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜設計変更可能である。
1 コンパス
2 中心脚
6 ノック部材
8 針
20 収納筒部
90 ばね(付勢手段)
92 係止解除部材
204 スライド孔の縁部(抜止部)
208 窓孔
209 窓孔の縁部(係合部)
702 突起(被抜止部)
704 ガイド孔の縁部(第二被抜止部)
707 爪部(被係合部)
910 リベットの軸部(第二抜止部)

Claims (3)

  1. 中心脚に設けられた収納筒部と、
    先端側に針が設けられたノック部材とを備え、
    前記ノック部材が前記収納筒部に当該収納筒部の軸方向に移動可能に挿入され、
    前記収納筒部に、前記ノック部材を前記針と反対側に付勢する付勢手段が設けられ、
    前記収納筒部に係合部が形成されると共に前記ノック部材に被係合部が形成され、
    前記ノック部材が前記付勢手段の付勢力に抗して押動されたときに、前記被係合部が前記係合部に係合されて、前記ノック部材が前記針を前記収納筒部から突出した突出位置で保持され、
    前記ノック部材が前記突出位置に配置された状態で前記被係合部の係合が解除されたときに、前記ノック部材が前記付勢手段の付勢力によって前記針を前記収納筒部に収納した収納位置まで移動するコンパスにおいて、
    前記ノック部材に、前記被係合部とは別の被抜止部が形成され、前記収納筒部に、前記被抜止部に当接することで前記収納位置に配置された前記ノック部材が前記収納筒部から前記針と反対側に抜け出すことを防止するための抜止部が設けられたことを特徴とするコンパス。
  2. 前記ノック部材に、前記被係合部及び前記被抜止部とは別の第二被抜止部が形成され、前記収納筒部に、前記第二被抜止部に当接することで前記ノック部材が前記収納筒部から前記針と反対側に抜け出すことを防止するための第二抜止部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のコンパス。
  3. 前記収納筒部に当該収納筒部の周壁部を貫通する窓孔が形成され、前記係合部が前記窓孔の前記針と反対側の縁部で構成され、前記中心脚及びこの中心脚に対して回動自在に連結される回転脚の両脚のうちの一方に係止解除部材が設けられ、前記ノック部材が前記突出位置に配置された状態で、前記中心脚及び前記回転脚の両脚が閉じられたときに、前記係止解除部材により、前記窓孔に配置された前記被係合部が前記係合部との係合が外れる位置まで押動されるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンパス。
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