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JP3077015B2 - 履 物 - Google Patents

履 物

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Publication number
JP3077015B2
JP3077015B2 JP06338337A JP33833794A JP3077015B2 JP 3077015 B2 JP3077015 B2 JP 3077015B2 JP 06338337 A JP06338337 A JP 06338337A JP 33833794 A JP33833794 A JP 33833794A JP 3077015 B2 JP3077015 B2 JP 3077015B2
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JP
Japan
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JP06338337A
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JPH0889303A (ja
Inventor
直行 山本
Original Assignee
麓技研株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 麓技研株式会社 filed Critical 麓技研株式会社
Priority to JP06338337A priority Critical patent/JP3077015B2/ja
Publication of JPH0889303A publication Critical patent/JPH0889303A/ja
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Publication of JP3077015B2 publication Critical patent/JP3077015B2/ja
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、嵩張らずに収納するこ
とができ、容易に装着できる簡易な構造の履物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、飛行機の機内や列車のグリーン車
内で、下足を脱いでくつろぐ場合には、簡易スリッパが
用いられることが多い。この簡易スリッパは、車内に用
意されていたり、あるいは客が持参する。機内や車内に
予め用意されている場合には、一般に使用されている従
来のスリッパが使用されることが多く、これが繰り返し
使用されている。また、客が持参するものは、携帯する
際には2つに折り畳まれ、使用する際にはこれを伸ばし
て使用される。
【0003】上記、機内などに予め用意されているスリ
ッパは、不特定多数の人が使用するため、不衛生であ
り、使用する度に消毒したとしても客の評判はあまりよ
くない。また、携帯用のスリッパの場合には、折り畳ん
だ状態で癖がついてしまい、履きにくいといった欠点が
あり、さらに使用頻度は余り多くないので、紛失しやす
く、結局使用する度に購入することとなるといった問題
がある。
【0004】このような問題を解消するため、紙製の簡
易スリッパが多く提案されている。従来では例えば実開
昭52−99055号、実開昭61−12801号、実
開昭57−72903号、実開昭54−79847号、
実開昭49−113857号、実公昭59−37043
号などに記載されているような履物が挙げられる。
【0005】これらの考案は、紙という単純な材料によ
り、単純な構成で組み立てられるため、いくつかの欠点
が挙げられる。例えば、実開昭57−72903号、実
開昭54−79847号に記載されているものは、2つ
の甲皮半片や、2つの胛帯部で甲被部分を構成するが、
係合位置が1か所であり、実際には、各明細書中に図示
されている甲被部分のように、甲被部分が滑らかに湾曲
した履物にはならない。つまり、紙という単純な材料を
単純に折畳んで組み立てるため、折り目と折り目の間
や、折り目と係合部分との間は、平らな平面状となり、
極めて履き心地の悪い履物となる。
【0006】また、甲被部分を構成する場合、実開昭4
9−113857号に記載の考案のように、2つの甲被
片を切り込みを介して完全に固定する構成とすると、甲
被部の固定部分の剛性と他の部分の剛性が異なり、甲被
部を滑らかな湾曲形状とすることができない。このよう
な欠点は、実開昭57−72903号に記載の考案につ
いても同様である。
【0007】さらに、滑らかな湾曲を得るために、甲被
部の全体を2枚重ねの構成として固定してしまうと、次
のような欠点が生じる。つまり、足に装着するために甲
被部を湾曲させると、外側の甲被部材と内側の甲被部材
との間に歪みが生じ、外側の甲被部材が切れるか、また
は内側の甲被部材に弛みが生じる。
【0008】一方、実公昭59−37043号に記載の
考案のように、収納状態とするために、本底部分を折り
返す構成とするものが提案されているが、紙製のスリッ
パにこの構成を用いると、本底部分が折り畳まれるよう
に癖が付いてしまい、足を上げる度に、本底部分が下側
に折れ曲がり、歩きにくくなるといった問題が生ずる。
このような問題は、実開昭61−12801号に記載の
考案のように、甲被部を折り畳み式とした場合にも同様
で、一旦紙に折り目を付けると、その部分の剛性が弱く
なり、寿命が短くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安価
で携帯に便利な履物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明により達成される。
【0011】(1) コルゲート紙を構成要素とし、装
着時に足の裏側を覆う本体と、前記本体の両側端部に接
続された甲被部とを有する履物であって、基端部が前記
本体の両側端部にそれぞれ接続された一対の甲被片を有
し、前記各甲被片は、前記基端部近傍に第1の係合部
を、中央部近傍に第2の係合部を、先端部近傍に第3の
係合部をそれぞれ有し、一方の前記甲被片は、前記第1
の係合部と前記第3の係合部を踵側端辺に、前記第2の
係合部を爪先側端辺にそれぞれ有し、他方の前記甲被片
は、前記第1ないし第3の係合部を前記一方の甲被片の
各係合部に対して反対側の端辺にそれぞれ有し、前記各
甲被片を重ね合わせて、前記各甲被片の前記第1の係合
部と前記第3の係合部とをそれぞれ係合させ、かつ前記
第2の係合部と前記第2の係合部とを係合せさることに
よって、甲被部を形成することを特徴とする履物。
【0012】(2) 前記係合部は、係合時に遊びを有
するように形成されており、係合位置をスライドさせ得
るように構成されている上記(1)に記載の履物。
【0013】(3) 本体の中央部において横方向に形
成され、本体を2つ折りにする折り目を有し、本体の下
面を内側として2つ折りとし、各甲被片を下側へ折り返
して甲被部を裏返しに形成した収納状態と、各甲被片を
上側に折り返して甲被部を構成した使用状態とに変更可
能とし、使用状態で足に装着した際には、前記本体が幅
方向に湾曲するものである上記(1)または(2)に記
載の履物。
【0014】(4) 揮発性の消臭剤を担持している上
記(1)ないし(3)のいずれかに記載の履き物。
【0015】(5) 前記コルゲート紙の凹凸面が前記
本体の上面となっている上記(1)ないし(4)のいず
れかに記載の履物。
【0016】(6) 前記コルゲート紙の凸状と凹状と
が、本体の爪先から踵方向へ向けて形成されている上記
(1)ないし(5)のいずれかに記載の履物。
【0017】(7) 前記本体と一対の甲被片は、同一
の材料で一体として形成されている上記(1)ないし
(6)のいずれかに記載の履物。
【0018】(8) 前記各甲被片を重ね合わせて前記
甲被部を形成したとき、前記各甲被片の各基端から各前
記第1の係合部までの部分と、前記各甲被片の各前記第
1の係合部から各前記第2の係合部までの部分と、前記
各甲被片の各前記第2の係合部から各前記第3の係合部
までの部分と、前記各甲被片の各前記第3の係合部から
各先端までの部分とが、前記甲被部の外側と内側に交互
に位置するように組み立てられている上記(1)ないし
(7)のいずれかに記載の履物。
【0019】
【作用】本体と甲被部とによってスリッパ状に組み立て
られる履物をコルゲート紙で構成した場合には、紙製で
あるにもかかわらず、剛性が向上し、さらに、コルゲー
ト紙の凹凸によって足の裏と床との間に空間が形成され
るため、断熱効果と緩衝効果(クッション)が発揮され
る。
【0020】甲被部を3つの係合位置で係合した一対の
甲被片を重ね合わせて形成することにより、甲被部の強
度が増すが、このように形成された甲被部は、両端部と
中央部に係合部が位置することとなり、甲被部の全体が
2枚重ねとなる構成となる。従って、足に装着する際に
は、甲被部が、全体として均一に滑らかに湾曲した形状
となり、履きやすく、かつ履き心地が良くなる。
【0021】また、爪先側から、または踵側から本発明
の履物を見ると、甲被部と本体とによってループが形成
される。この履物を装着すると、人の体重によって、本
体は平らになり、甲被部は湾曲して足の甲の部分を被
う。
【0022】2枚重ね構造となっている甲被部が湾曲し
ても、係合部はスライド可能に構成されているために、
内側に位置する甲被片に弛みが生ずることはなく、甲被
部は常に滑らかに湾曲する。
【0023】このような、履物を収納する際には、本体
中央部の折り目において、下面を内側として2つ折りと
し、甲被片を反対側に折り曲げて、折り込まれた本体の
踵部分を抑えるように、裏返しの甲被部を形成する。2
つ折りにされた本体は、裏返しの甲被部によって折り畳
み状態に維持され、収納可能な状態となる。
【0024】足に本発明の履物を装着した状態におい
て、歩くために片足を上げ、本体が床から離れると、2
枚の甲被片が重なって構成されている甲被部の剛性が本
体の剛性よりも高いため、湾曲していた甲被部がフラッ
トな状態に復元しはじめ、逆に本体が湾曲する。折り目
において、本体に2つ折りの癖がついていても、この本
体の湾曲によって、本体は真っ直ぐな状態を維持するこ
とができる。従って、歩行中に本体が2つに折れ曲がっ
てしまうことない。このような作用は、コルゲート紙の
凸状や凹状が、本体の長辺方向、つまり爪先から踵へ向
けて形成されている場合に有効に発揮される。また、履
物には、揮発性の消臭剤を担持させれば、足全体から発
散される悪臭を消すことができる。
【0025】一対の甲被片が、甲被部の外側と内側に交
互に位置するように甲被部を構成することによって、甲
被部の湾曲に対する剛性がさらに均一となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の好適実施例の履物1について
詳細に説明する。図1は、スリッパ形状に組み立てる前
の状態を示す全体展開図である。本実施例の構造は、足
の裏の全面を覆う程度の面積と形状を有する本体7と、
該本体7の両側端に設けられた2つの甲被片8、9とを
有している。本体7は、長方形の短辺が外側に湾曲した
円弧形状または円弧形状に近似した形に形成されてい
る。一方、本体7の両側端にそれぞれ設けられている各
甲被片8、9は、本発明が装着された足の甲の部分を覆
う甲被部5を構成する。本体7と甲被片8、9は、同一
の構成材料によって一体として形成されている。
【0027】この構成材料は、コルゲート紙(片段紙)
であるが、さらに他の構成材料を一種または二種以上積
層して構成してもよい。他の構成材料としては、例えば
和紙、合成紙、洋紙、コルゲート紙などの紙類、あるい
は織布、不織布などを一種または二種以上積層したもの
を重ね合わせてもよい。さらにコルゲート紙を重ねる場
合には、波の方向が交差するように重ねることによっ
て、さらに剛性が向上する。
【0028】本実施例の場合には、ボール紙で構成され
たコルゲート紙(片段紙)にコート紙を貼り合わせたシ
ート材によって構成されている。片段紙は、片側の面が
波面であり、反対側の面が平滑面に構成されている。こ
の平滑面側にはコート紙が貼り合わされている。コート
紙には、任意の模様や記号、文字などを印刷することが
でき、コピーや社名などのコマーシャル等を印刷すれ
ば、広告媒体として利用することもでき、また任意の模
様を付加することも可能である。なお、この実施例を構
成する紙には、いずれも再生紙が用いられている。さら
に、コート紙の代わりに防水性のあるシート状の材料を
張り合せたり、または防水用のコーティング剤を塗布す
るなど、防水処理を施してもよい。
【0029】本体7の下面72は平滑面であり、上面7
3は凹凸面(波面)となっている。そして、上面73に
足が乗せられ、下面72は床等と接触する。
【0030】各甲被片8、9について説明する。甲被片
8、9の基端部には、折り目81、82、91、92が
設けられている。折り目81、91は本体7の長辺の方
向に沿って設けられ、折り目82、92は、本体7の踵
方向へ向けて本体7から外側へ傾斜して設けられてい
る。
【0031】さらに、甲被片8、9には、第1〜第3の
係合部が設けられている。第1の係合部83、93は、
甲被片8、9の基端部に各設けられ、第2の係合部8
4、94は、甲被片8、9の中央部に各設けられ、第3
の係合部85、95は、甲被片8、9の先端部に各設け
られている。
【0032】甲被片8では、第1の係合部83と第3の
係合部85は、踵側の端辺(図1中下側)にそれぞれ設
けられ、第2の係合部84は爪先側の端辺(図1中上
側)に設けられている。甲被片9では、第1の係合部9
3と第3の係合部95は、爪先側の端辺(図1中上側)
にそれぞれ設けられ、第2の係合部94は踵側の端辺
(図1中下側)に設けられている。
【0033】これらの係合部は、組立状態で相互に係合
し、1対の甲被片8、9で甲被部5が構成される。具体
的には、第1の係合部83と第3の係合部95とが、第
1の係合部93と第3の係合部85とが、第2の係合部
84と第2の係合部94とがそれぞれ係合する。
【0034】これらの係合部はいずれも楔状に切り欠い
た、切欠き部として設けられている。この楔状の切欠き
部は、楔の先端部分が鋭くなく、若干湾曲した形状とな
っており、係合部が相互に係合している状態で、本体7
の幅方向に若干スライドできるように構成されている。
つまり甲被部5が拡大したり縮小したりする方向に、甲
被片8と甲被片9とが相対的に若干スライドできるよう
に構成されている。このように若干のスライドを可能と
することによって、甲被部5を湾曲させても、甲被片8
と甲被片9とが適宜スライドして、滑らかな湾曲線を形
成することができる。なお、これらの切欠き部を形成す
ることによって、甲被片8、9は全体としてほぼ波形に
似た形状に形成されている。
【0035】また、本体7の中央部には、折り目71が
設けられている。この折り目71は、本体7を横断する
方向へ設けられている。収納時には、本体7は、この折
り目71において、下面72が内側となるように折りた
たまれる。
【0036】以上のように構成された本実施例の履物1
を使用状態に組み立てる場合には、折り目81、82、
91、92を上面73が内側となるようにして折り曲
げ、甲被片8の第2の係合部84と甲被片9の第2の係
合部94とをはめ合わせる。次に、甲被片8の第1の係
合部83と、甲被片9の第3の係合部95をはめ合わ
せ、甲被片9の先端部96を、図2に示されているよう
に、甲被片8の下側に挿入する。同様に、甲被片9の第
1の係合部93と、甲被片8の第3の係合部85をはめ
合わせ、甲被片8の先端部86を、図2に示されている
ように、甲被片9の下側に挿入する。このようにして、
甲被部5が構成される。
【0037】さらに具体的に説明すると、図2および図
3に示されている甲被部5は、各甲被片8、9の各基端
から各第1の係合部83、93までの部分は甲被部5の
外側に、各甲被片8、9の各第1の係合部83、93か
ら各第2の係合部84、94までの部分は甲被部5の内
側に、各甲被片8、9の各第2の係合部84、94から
各第3の係合部85、95までの部分は甲被部5の外側
に、各甲被片8、9の各第3の係合部85、95から各
先端86、96までの部分は甲被部5の内側に位置する
ように組み立てられている。
【0038】甲被部5は、一端から他端でがほとんど2
枚重ねの構造、つまり甲被片8、9の基端から先端まで
が全て重なって構成されており、且つ甲被片8、9は相
互に3か所で係合されている。さらに、既述のように、
甲被片8、9は、甲被部5の外側と内側に交互に位置す
る構成となっている。
【0039】従って、甲被部5は全体として均一の剛性
を有し、湾曲した状態となっても、甲被片8と甲被片9
の間で、部材内に生ずる内部応力に差が生じにくい構成
となっている。さらに、湾曲の曲率が大きくなっても、
第1〜第3の係合部が、若干のスライドが可能なように
構成されているから、甲被片8と甲被片9の間で生ずる
歪みも逃がされ、常に滑らかな湾曲線が得られる。この
ような結果は、特に本体7と甲被片8、9とを同一の材
料により一体として形成することにより得られやすい。
【0040】よって、図3に示されているように、甲被
部5は、使用状態で滑らかに湾曲した形状となり、装着
しやすく(履きやすく)、履き心地もよいといった利点
がある。また、甲被片8、9が容易に外れにくくなり、
甲被部5の意匠も美的なものとなる。
【0041】収納状態とする場合には、折り目71で下
面72が内側となるようにして本体7を2つ折りとし、
甲被片8、9を反対側に折り畳み、畳み込まれた本体7
の上側から甲被片8、9を覆い被せ、図4に示されてい
るように、甲被部5を裏返しに構成する。この裏返しに
なった甲被部5によって、収納状態が維持される。
【0042】収納状態から使用状態へ変更すると、折り
目71で折り癖が付いてしまうが、使用時には、本体7
が折り目71において折れ曲がることはなく、真っ直ぐ
な状態を維持する。これは、甲被部5の剛性が本体7の
剛性より大きいことから、足を持ち上げた時、甲被部5
が湾曲状態から平らな状態へ復元力しようとする力によ
って、本体7を湾曲させるためである。なお、このよう
な効果を、さらに十分に発揮させるためには、コルゲー
ト紙の凸状と凹状の方向は、爪先から踵の方向へ向いて
いることが好ましい。
【0043】以上のような構成とすることによって、第
1にコンパクトとなって収納スペースを取らないので、
持ち運びに便利である。第2に、使用時に床面などに接
触する本体の下面が、内側に折り込まれ、収納状態で外
側に露出しないため、衛生的であり、収納時に他の収納
物と接触して、それらを汚さない。また、第3に、それ
自体で使用時の状態と収納時の状態とに変更できるの
で、特別の収納容器を用意する必要がない。
【0044】さらに、紙製であるため、製造が容易で、
組み立てが簡単であるばかりでなく、十分な剛性を有し
ているので、形崩れすることがない。また、繰り返し使
用することがでるので、経済的である。
【0045】甲被部を2つの甲被片で構成することで、
展開した形で打ち抜き成形することができ、製造が容易
となる。また、甲被片を反対側に折り曲げることによっ
て、下面を内側にして折り畳まれた本体(収納状態)
を、その状態に維持することができる。また、収納状態
では、汚れている本体の下面が内側となるため、下面が
他の物に接触してこれを汚すことがなく、収納しやす
い。
【0046】以上説明した実施例の他、コルゲート紙の
凹凸面は、本体の上面に限らず、下面、または両面に形
成されていてもよい。下面に凹凸面が設けられだ場合に
は、床面に対して履物の滑り止めの作用を発揮する。ま
た、本体7に消臭剤を担持させることによって、足の臭
いの拡散を抑制することができる。例えば、本体7を構
成するコルゲート紙の波形状の紙材と平滑状の紙材の間
に形成された空間内に揮発性の消臭剤を充填したり、上
面73に金属フタロシアニンを担持させた構成としても
よい。これらに用いられる揮発性の消臭剤としては、例
えば、オオバコ、ムジナオオバコ、ヘラオオバコの中か
ら選択された少なくとも一種以上のオオバコ科植物の全
草抽出物を含有する消臭剤、マメ科クララ属植物に含ま
れる消臭作用を有する成分を有効成分とする消臭剤、ひ
のき油、ひば油、杉油、芳油、樟脳油などを構成成分と
する消臭剤などを挙げることができる。
【0047】このような揮発性の消臭剤を担持させるこ
とにより、単に履物に臭いが移ることを防止するのでは
なく、本実施例の履物1を装着した状態で、足から立ち
上ぼる臭いを消すこともできる。
【0048】さらに、上記消臭効果を発揮させる消臭手
段を配置する位置は、装着された足のつま先部分が位置
する部分の付近とするのが好ましい。 なお、本実施例
の構成においては、甲被部5を異なる状態に組み立てる
こともできる。つまり甲被部5を、各甲被片8、9の各
基端から各第1の係合部83、93までの部分を甲被部
5の内側に、各甲被片8、9の各第1の係合部83、9
3から各第2の係合部84、94までの部分を甲被部5
の外側に、各甲被片8、9の各第2の係合部84、94
から各第3の係合部85、95までの部分を甲被部5の
内側に、各甲被片8、9の各第3の係合部85、95か
ら各先端86、96までの部分を甲被部5の外側に位置
するように組み立てることもできる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明の履物によ
れば、コルゲート紙によって構成される履物であって
も、十分な強度と履き心地を得ることができる。つま
り、2つの甲被片を3つの係合部を介して重ね合わせる
ことにより、高い剛性と、滑らかな湾曲線を得ることが
でき、良好な履き心地と履き易さが得られた。また、本
体を折り畳んだ収納状態とした場合でも、その後本体を
真っ直ぐな状態に維持することができ、歩行の不便さを
解消した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の履物の展開図である。
【図2】本発明の実施例の組み立てられた状態を示す、
全体平面図である。
【図3】本発明の実施例の装着時の状態を示す、全体斜
視図である。
【図4】本発明の実施例の収納時の状態を示す、全体平
面図である。
【符号の説明】
1 履物 7 本体 71 折り目 72 下面 73 上面 8 甲被片 81 折り目 82 折り目 83 第1の係合部 84 第2の係合部 85 第3の係合部 86 先端部 9 甲被片 91 折り目 92 折り目 93 第1の係合部 94 第2の係合部 95 第3の係合部 96 先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 3/10 A43B 1/06 A43B 13/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルゲート紙を構成要素とし、装着時に
    足の裏側を覆う本体と、 前記本体の両側端部に接続された甲被部とを有する履物
    であって、 基端部が前記本体の両側端部にそれぞれ接続された一対
    の甲被片を有し、 前記各甲被片は、前記基端部近傍に第1の係合部を、中
    央部近傍に第2の係合部を、先端部近傍に第3の係合部
    をそれぞれ有し、 一方の前記甲被片は、前記第1の係合部と前記第3の係
    合部を踵側端辺に、前記第2の係合部を爪先側端辺にそ
    れぞれ有し、 他方の前記甲被片は、前記第1ないし第3の係合部を前
    記一方の甲被片の各係合部に対して反対側の端辺にそれ
    ぞれ有し、 前記各甲被片を重ね合わせて、前記各甲被片の前記第1
    の係合部と前記第3の係合部とをそれぞれ係合させ、か
    つ前記第2の係合部と前記第2の係合部とを係合せさる
    ことによって、前記甲被部を形成することを特徴とする
    履物。
  2. 【請求項2】 前記係合部は、係合時に遊びを有するよ
    うに形成されており、係合位置をスライドさせ得るよう
    に構成されている請求項1に記載の履物。
  3. 【請求項3】 本体の中央部において横方向に形成さ
    れ、本体を2つ折りにする折り目を有し、 本体の下面を内側として2つ折りとし、各甲被片を下側
    へ折り返して甲被部を裏返しに形成した収納状態と、 各甲被片を上側に折り返して甲被部を構成した使用状態
    とに変更可能とし、 使用状態で足に装着した際には、前記本体が幅方向に湾
    曲するものである請求項1または2に記載の履物。
  4. 【請求項4】 揮発性の消臭剤を担持している請求項1
    ないし3のいずれかに記載の履物。
  5. 【請求項5】 前記コルゲート紙の凹凸面が前記本体の
    上面となっている請求項1ないし4のいずれかに記載の
    履物。
  6. 【請求項6】 前記コルゲート紙の凸状と凹状とが、本
    体の爪先から踵方向へ向けて形成されている請求項1な
    いし5のいずれかに記載の履物。
  7. 【請求項7】 前記本体と前記一対の甲被片は、同一の
    材料で一体として形成されている請求項1ないし6のい
    ずれかに記載の履物。
  8. 【請求項8】 前記各甲被片を重ね合わせて前記甲被部
    を形成したとき、前記各甲被片の各基端から各前記第1
    の係合部までの部分と、前記各甲被片の各前記第1の係
    合部から各前記第2の係合部までの部分と、前記各甲被
    片の各前記第2の係合部から各前記第3の係合部までの
    部分と、前記各甲被片の各前記第3の係合部から各先端
    までの部分とが、前記甲被部の外側と内側に交互に位置
    するように組み立てられている請求項1ないし7のいず
    れかに記載の履物。
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