JPH0833502A - スリッパ - Google Patents
スリッパInfo
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- JPH0833502A JPH0833502A JP17122094A JP17122094A JPH0833502A JP H0833502 A JPH0833502 A JP H0833502A JP 17122094 A JP17122094 A JP 17122094A JP 17122094 A JP17122094 A JP 17122094A JP H0833502 A JPH0833502 A JP H0833502A
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- sole plate
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Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄く、耐久性、防水性があり、しかも優れた
履き心地を発揮できるスリッパを提供する。 【構成】 足底板10を有し、この足底板10にバンド
部16,17を取り付けたスリッパにおいて、足底板1
0は、塩化ビニールシート製の中芯12a,12bと、
この中芯12a,12bを覆う塩化ビニールペースト製
の第1および第2のクッション部材13a,13bと、
これらクッション部材13a,13bを覆う塩化ビニー
ルシート製の表面シート14とから成る。また、バンド
部16,17には両者を接合する接合手段としてマジッ
クテープ(登録商標)18,18が設けられている。
履き心地を発揮できるスリッパを提供する。 【構成】 足底板10を有し、この足底板10にバンド
部16,17を取り付けたスリッパにおいて、足底板1
0は、塩化ビニールシート製の中芯12a,12bと、
この中芯12a,12bを覆う塩化ビニールペースト製
の第1および第2のクッション部材13a,13bと、
これらクッション部材13a,13bを覆う塩化ビニー
ルシート製の表面シート14とから成る。また、バンド
部16,17には両者を接合する接合手段としてマジッ
クテープ(登録商標)18,18が設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄形タイプのスリッパ
に関するものであり、特に、スリッパの薄形化、耐久性
および履き心地に改良を施したものである。
に関するものであり、特に、スリッパの薄形化、耐久性
および履き心地に改良を施したものである。
【0002】
【従来の技術】一般にスリッパは、室内履きとして広く
普及しており、様々なタイプが提案されている。例え
ば、図29に示すスリッパは、足を乗せる足底板1に取
り付けられる甲被バンド2が、足底板1の上面(天板)
側に畳まれるように構成された薄形タイプのものであ
る。このようなスリッパは甲被バンド2を畳むことがで
きるので、優れた収納性を発揮することができ、大量に
収納することが要求されるホテルなどでの使用に好適で
あり、さらには携帯用のスリッパとして高い需要を得て
いる。
普及しており、様々なタイプが提案されている。例え
ば、図29に示すスリッパは、足を乗せる足底板1に取
り付けられる甲被バンド2が、足底板1の上面(天板)
側に畳まれるように構成された薄形タイプのものであ
る。このようなスリッパは甲被バンド2を畳むことがで
きるので、優れた収納性を発揮することができ、大量に
収納することが要求されるホテルなどでの使用に好適で
あり、さらには携帯用のスリッパとして高い需要を得て
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のスリ
ッパには次のような課題1〜5を解決することが望まれ
ている。
ッパには次のような課題1〜5を解決することが望まれ
ている。
【0004】[課題1.履き心地を重視すると、収納性
が低下する。]一般的に、スリッパの足底板1は、履き
心地の良さを出すために、図30に示すような構成を有
している。すなわち、足底板1内に中芯3を備え、この
中芯3の上下に中スポンジ4,5を設け、さらに上側の
中スポンジ4を天板6で覆い、下側の中スポンジ5を底
板7で覆っている。
が低下する。]一般的に、スリッパの足底板1は、履き
心地の良さを出すために、図30に示すような構成を有
している。すなわち、足底板1内に中芯3を備え、この
中芯3の上下に中スポンジ4,5を設け、さらに上側の
中スポンジ4を天板6で覆い、下側の中スポンジ5を底
板7で覆っている。
【0005】このような構成を持つ足底板1は、適度な
クッション性を持つので履き心地は良いものの、その反
面、厚さ寸法が厚くなる。そのため、収納する際にかさ
ばり、収納性が低いという不具合がある。
クッション性を持つので履き心地は良いものの、その反
面、厚さ寸法が厚くなる。そのため、収納する際にかさ
ばり、収納性が低いという不具合がある。
【0006】[課題2.薄さを優先すると、履き心地が
悪くなる。]また、従来のスリッパにおいて、足底板の
厚さを薄くしようとすると、やや厚めの紙に、布、合成
皮革、塩化ビニールまたは不繊布などを巻いただけのも
の、あるいは前記の材料を単一に利用したものが多い。
そのため、足底板にクッション性がないので履き心地が
悪かった。
悪くなる。]また、従来のスリッパにおいて、足底板の
厚さを薄くしようとすると、やや厚めの紙に、布、合成
皮革、塩化ビニールまたは不繊布などを巻いただけのも
の、あるいは前記の材料を単一に利用したものが多い。
そのため、足底板にクッション性がないので履き心地が
悪かった。
【0007】[課題3.洗浄し易いスリッパが要求され
ている。]資源の有効利用と言う観点から見て、使い捨
てタイプのスリッパは敬遠される傾向にある。そこで何
度も使用できるように、水洗いに耐え得る防水性を持っ
たスリッパが要求されている。特にホテルや病院など衛
生面が重要視される環境では、頻繁に洗浄を行う必要が
ある。そのため、防水性と共に速乾性が求められてい
る。また、洗浄しても型くずれのしにくいスリッパが望
まれている。
ている。]資源の有効利用と言う観点から見て、使い捨
てタイプのスリッパは敬遠される傾向にある。そこで何
度も使用できるように、水洗いに耐え得る防水性を持っ
たスリッパが要求されている。特にホテルや病院など衛
生面が重要視される環境では、頻繁に洗浄を行う必要が
ある。そのため、防水性と共に速乾性が求められてい
る。また、洗浄しても型くずれのしにくいスリッパが望
まれている。
【0008】[課題4.従来の甲被バンドを畳み込むタ
イプのスリッパは履き難い。]また図29に示したよう
な従来の甲被バンドを畳み込むタイプのスリッパでは、
甲被バンドを畳む時に甲被バンドについた折り癖と甲被
バンドの弾性によって、スリッパを脱ぐたびに甲被バン
ドが自然に畳まれてしまうことがある。そのため、スリ
ッパを履くたびに改めて甲被バンドを立ち上げねばなら
ず、面倒であった。
イプのスリッパは履き難い。]また図29に示したよう
な従来の甲被バンドを畳み込むタイプのスリッパでは、
甲被バンドを畳む時に甲被バンドについた折り癖と甲被
バンドの弾性によって、スリッパを脱ぐたびに甲被バン
ドが自然に畳まれてしまうことがある。そのため、スリ
ッパを履くたびに改めて甲被バンドを立ち上げねばなら
ず、面倒であった。
【0009】[課題5.スリッパの甲被バンドが固定サ
イズなので履き心地が悪い。]さらにスリッパは通常、
サイズが固定されており、個々人の足のサイズに合せ
て、甲被バンドの大きさを調整するようなことはしてい
ない。そのため、同じサイズのスリッパを履くにして
も、足幅が狭く甲が低い使用者は歩行時にスリッパが足
からずり落ちてしまうことがあり、反対に足幅が広く甲
が高い使用者はスリッパがきつく、いずれの使用者にと
っても履き心地が悪いという問題点がある。
イズなので履き心地が悪い。]さらにスリッパは通常、
サイズが固定されており、個々人の足のサイズに合せ
て、甲被バンドの大きさを調整するようなことはしてい
ない。そのため、同じサイズのスリッパを履くにして
も、足幅が狭く甲が低い使用者は歩行時にスリッパが足
からずり落ちてしまうことがあり、反対に足幅が広く甲
が高い使用者はスリッパがきつく、いずれの使用者にと
っても履き心地が悪いという問題点がある。
【0010】[本発明の目的]以上述べたように、従来
のスリッパにおいて、「薄さ」と、「防水性」と、「履
き心地の良さ」とを、高い水準で同時に満たすというこ
とは極めて困難であった。
のスリッパにおいて、「薄さ」と、「防水性」と、「履
き心地の良さ」とを、高い水準で同時に満たすというこ
とは極めて困難であった。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
提案されたものであり、薄く、防水性があり、しかも優
れた履き心地を発揮できるスリッパを提供することを主
たる目的とする。
提案されたものであり、薄く、防水性があり、しかも優
れた履き心地を発揮できるスリッパを提供することを主
たる目的とする。
【0012】さらに詳しく言えば、請求項1の発明の目
的は薄形化を進めたスリッパを提供することにある。請
求項2の発明の目的は薄形化と同時にクッション性を確
保したスリッパを提供することにある。請求項3,4,
5の発明の目的は防水性を有する足底板を備えたスリッ
パを提供することにある。特に請求項5の発明の目的は
容易に防水部を設けることができるスリッパを提供する
ことにある。請求項6の発明の目的は甲被バンドが丈夫
且つすっきり取付けられたスリッパを提供することにあ
る。請求項7,8の発明の目的は甲被バンドが丈夫に取
付けられており、且つ足底板の防水性を確保したスリッ
パを提供することにある。
的は薄形化を進めたスリッパを提供することにある。請
求項2の発明の目的は薄形化と同時にクッション性を確
保したスリッパを提供することにある。請求項3,4,
5の発明の目的は防水性を有する足底板を備えたスリッ
パを提供することにある。特に請求項5の発明の目的は
容易に防水部を設けることができるスリッパを提供する
ことにある。請求項6の発明の目的は甲被バンドが丈夫
且つすっきり取付けられたスリッパを提供することにあ
る。請求項7,8の発明の目的は甲被バンドが丈夫に取
付けられており、且つ足底板の防水性を確保したスリッ
パを提供することにある。
【0013】請求項9の発明の目的は甲被バンドを構成
するバンド部を畳むことができるスリッパにおいて、十
分な薄さを確保することにある。請求項10の発明の目
的はバンド部を畳み易いスリッパを提供することにあ
る。請求項11,12,13の発明の目的は足底板に対
し2つのバンド部を簡単に取付けることができるスリッ
パを提供することにある。請求項14,15の発明の目
的は足底板に対し2つのバンド部を簡単に取付けること
ができるスリッパにおいて、足底板の防水性を確保する
ことにある。
するバンド部を畳むことができるスリッパにおいて、十
分な薄さを確保することにある。請求項10の発明の目
的はバンド部を畳み易いスリッパを提供することにあ
る。請求項11,12,13の発明の目的は足底板に対
し2つのバンド部を簡単に取付けることができるスリッ
パを提供することにある。請求項14,15の発明の目
的は足底板に対し2つのバンド部を簡単に取付けること
ができるスリッパにおいて、足底板の防水性を確保する
ことにある。
【0014】請求項16の発明の目的は2つのバンド部
を接合する接合手段を簡単に形成できるスリッパを提供
することにある。請求項17の発明の目的は薄さを確保
しつつ使用者の足のサイズに応じて甲被バンドの大きさ
を調整できるスリッパを提供することにある。請求項1
8,19,20の発明の目的はバンド部を畳んだときの
占有スペースを小さくし、高い収納性を確保できるスリ
ッパを提供することである。特に請求項20の発明の目
的は構成の簡略化を図ることにある。
を接合する接合手段を簡単に形成できるスリッパを提供
することにある。請求項17の発明の目的は薄さを確保
しつつ使用者の足のサイズに応じて甲被バンドの大きさ
を調整できるスリッパを提供することにある。請求項1
8,19,20の発明の目的はバンド部を畳んだときの
占有スペースを小さくし、高い収納性を確保できるスリ
ッパを提供することである。特に請求項20の発明の目
的は構成の簡略化を図ることにある。
【0015】請求項21,22の発明の目的は甲被バン
ドの大きさの調整が簡単なスリッパを提供することにあ
る。請求項23,24の発明の目的は丈夫な甲被バンド
を有するスリッパを提供することにある。請求項25の
発明の目的は防水性を持つ甲被バンドを備えたスリッパ
を提供することにある。
ドの大きさの調整が簡単なスリッパを提供することにあ
る。請求項23,24の発明の目的は丈夫な甲被バンド
を有するスリッパを提供することにある。請求項25の
発明の目的は防水性を持つ甲被バンドを備えたスリッパ
を提供することにある。
【0016】請求項26の発明の目的はスリッパ毎に識
別力を発揮できるスリッパを提供することにある。請求
項27の発明の目的は識別力を発揮できるスリッパにお
いて履き心地の良さを確保することにある。請求項28
の発明の目的は衛生的に優れたスリッパを提供すること
にある。請求項29の発明の目的は室外履きにも適用可
能なスリッパを提供することにある。
別力を発揮できるスリッパを提供することにある。請求
項27の発明の目的は識別力を発揮できるスリッパにお
いて履き心地の良さを確保することにある。請求項28
の発明の目的は衛生的に優れたスリッパを提供すること
にある。請求項29の発明の目的は室外履きにも適用可
能なスリッパを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、足底板が設けられ、この足底
板に甲被バンドが取り付けられたスリッパにおいて、前
記足底板は、シート状の中芯と、この中芯の上下両面を
覆うクッション部材と、前記クッション部材を覆う表面
シートとから構成されることを特徴とする。
めに、請求項1の発明は、足底板が設けられ、この足底
板に甲被バンドが取り付けられたスリッパにおいて、前
記足底板は、シート状の中芯と、この中芯の上下両面を
覆うクッション部材と、前記クッション部材を覆う表面
シートとから構成されることを特徴とする。
【0018】請求項2の発明は、足底板が設けられ、こ
の足底板に甲被バンドが取り付けられたスリッパにおい
て、前記足底板は、互いに貼り合わされる第1および第
2のクッション部材と、前記第1および第2のクッショ
ン部材の少なくとも一方に形成されるシート状の中芯
と、前記第1および第2のクッション部材を覆う表面シ
ートとから構成されることを特徴とする。
の足底板に甲被バンドが取り付けられたスリッパにおい
て、前記足底板は、互いに貼り合わされる第1および第
2のクッション部材と、前記第1および第2のクッショ
ン部材の少なくとも一方に形成されるシート状の中芯
と、前記第1および第2のクッション部材を覆う表面シ
ートとから構成されることを特徴とする。
【0019】請求項3の発明は、前記足底板の外周部に
防水手段が設けられることを特徴とする。請求項4の発
明は、前記防水手段が前記足底板の外周部に嵌め込まれ
る嵌合部材から構成されることを特徴とする。
防水手段が設けられることを特徴とする。請求項4の発
明は、前記防水手段が前記足底板の外周部に嵌め込まれ
る嵌合部材から構成されることを特徴とする。
【0020】請求項5の発明は、前記中芯および前記表
面シートが塩化ビニールシートから構成され、前記クッ
ション部材がペースト発泡処理によって形成された塩化
ビニールペーストから構成されると共に、前記防水手段
は、前記中芯、前記表面シートおよび前記クッション部
材がウェルダ裁断されることにより形成されることを特
徴とする。
面シートが塩化ビニールシートから構成され、前記クッ
ション部材がペースト発泡処理によって形成された塩化
ビニールペーストから構成されると共に、前記防水手段
は、前記中芯、前記表面シートおよび前記クッション部
材がウェルダ裁断されることにより形成されることを特
徴とする。
【0021】請求項6の発明は、前記第1のクッション
部材およびこれを覆う表面シートの外周部付近には前記
甲被バンドの端部が挿通可能な差込溝が形成され、前記
足底板に前記甲被バンドが取り付けられる際、前記甲被
バンドの端部が前記足底板の外側につり込まれるように
して前記差込溝に挿通され、前記第1のクッション部材
と第2のクッション部材との間に挟まれて前記甲被バン
ドが固定されることを特徴とする。
部材およびこれを覆う表面シートの外周部付近には前記
甲被バンドの端部が挿通可能な差込溝が形成され、前記
足底板に前記甲被バンドが取り付けられる際、前記甲被
バンドの端部が前記足底板の外側につり込まれるように
して前記差込溝に挿通され、前記第1のクッション部材
と第2のクッション部材との間に挟まれて前記甲被バン
ドが固定されることを特徴とする。
【0022】請求項7の発明は、前記差込溝には、この
差込溝を開ける際にウェルダ裁断されることにより防水
部が形成されることを特徴とする。請求項8の発明は、
前記差込溝に挿通された前記甲被バンドの端部を下方か
ら覆うようにして薄い防水シートが設けられることを特
徴とする。
差込溝を開ける際にウェルダ裁断されることにより防水
部が形成されることを特徴とする。請求項8の発明は、
前記差込溝に挿通された前記甲被バンドの端部を下方か
ら覆うようにして薄い防水シートが設けられることを特
徴とする。
【0023】請求項9の発明は、足底板が設けられ、こ
の足底板に甲被バンドが取り付けられたスリッパにおい
て、前記甲被バンドは、前記足底板に対して平行に畳み
込むことが可能な2つのバンド部から構成され、前記バ
ンド部を前記足底板に取り付けるためのバンド取付手段
が設けられ、前記バンド部には、これらバンド部同士を
立ち上げた状態で両者を接合するための接合手段が設け
られることを特徴とする。
の足底板に甲被バンドが取り付けられたスリッパにおい
て、前記甲被バンドは、前記足底板に対して平行に畳み
込むことが可能な2つのバンド部から構成され、前記バ
ンド部を前記足底板に取り付けるためのバンド取付手段
が設けられ、前記バンド部には、これらバンド部同士を
立ち上げた状態で両者を接合するための接合手段が設け
られることを特徴とする。
【0024】請求項10の発明は、前記バンド部の端部
が前記足底板の外側に向くようにして前記足底板に取り
付けられることを特徴とする。請求項11の発明は、前
記バンド取付手段が、前記バンド部に取り付けられるシ
ャフト部と、このシャフト部を回動自在に支持するよう
前記足底板に形成されるシャフト支持部とから構成され
ることを特徴とする。請求項12の発明は、前記バンド
取付手段が、前記バンド部に形成される取付穴と、この
取付穴に挿通されて前記バンド部を保持するよう前記足
底板に形成されるバンド保持部とから構成されることを
特徴とする。請求項13の発明は、前記バンド取付手段
が、凹部材と凸部材から成るワンタッチ鋲から構成され
ることを特徴とする。
が前記足底板の外側に向くようにして前記足底板に取り
付けられることを特徴とする。請求項11の発明は、前
記バンド取付手段が、前記バンド部に取り付けられるシ
ャフト部と、このシャフト部を回動自在に支持するよう
前記足底板に形成されるシャフト支持部とから構成され
ることを特徴とする。請求項12の発明は、前記バンド
取付手段が、前記バンド部に形成される取付穴と、この
取付穴に挿通されて前記バンド部を保持するよう前記足
底板に形成されるバンド保持部とから構成されることを
特徴とする。請求項13の発明は、前記バンド取付手段
が、凹部材と凸部材から成るワンタッチ鋲から構成され
ることを特徴とする。
【0025】請求項14の発明は、前記足底板がウレタ
ン成型により構成されることを特徴とする。請求項15
の発明は、前記足底板が塩化ビニール成型により構成さ
れることを特徴とする。
ン成型により構成されることを特徴とする。請求項15
の発明は、前記足底板が塩化ビニール成型により構成さ
れることを特徴とする。
【0026】請求項16の発明は、前記接合手段が、前
記バンド部の一方に形成される接合穴と、前記バンド部
の他方に形成され前記接合穴に挿通可能な挿通部とから
構成されることを特徴とする。請求項17の発明は、前
記バンド部には、前記バンド部同士が重なり合う部分の
大きさを調整する調整手段が設けられることを特徴とす
る。
記バンド部の一方に形成される接合穴と、前記バンド部
の他方に形成され前記接合穴に挿通可能な挿通部とから
構成されることを特徴とする。請求項17の発明は、前
記バンド部には、前記バンド部同士が重なり合う部分の
大きさを調整する調整手段が設けられることを特徴とす
る。
【0027】請求項18の発明は、前記バンド部が、前
記バンド部を前記足底板側に畳んだとき、前記足底板の
外周部からはみ出さないように構成されることを特徴と
する。請求項19の発明は、前記バンド部を前記足底板
側に畳んだ位置で、これらバンド部を固定する固定部材
が設けられることを特徴とする。請求項20の発明は、
前記固定部材および前記接合部材が、同一の部材から構
成されることを特徴とする。
記バンド部を前記足底板側に畳んだとき、前記足底板の
外周部からはみ出さないように構成されることを特徴と
する。請求項19の発明は、前記バンド部を前記足底板
側に畳んだ位置で、これらバンド部を固定する固定部材
が設けられることを特徴とする。請求項20の発明は、
前記固定部材および前記接合部材が、同一の部材から構
成されることを特徴とする。
【0028】請求項21の発明は、前記バンド部の表面
に、前記甲被バンドの大きさを調整する際の目安となる
マークが設けられることを特徴とする。請求項22の発
明は、前記接合手段および調整手段がマジックテープか
ら構成されることを特徴とする。
に、前記甲被バンドの大きさを調整する際の目安となる
マークが設けられることを特徴とする。請求項22の発
明は、前記接合手段および調整手段がマジックテープか
ら構成されることを特徴とする。
【0029】請求項23の発明は、前記甲被バンドは、
ナイロン製の織布と、この織布の両面に貼り合わされる
クッション部材とから構成されることを特徴とする。請
求項24の発明は、前記甲被バンドは、ナイロン製の織
布と、この織布の両面に貼り合わされる塩化ビニールシ
ートとから構成されることを特徴とする。
ナイロン製の織布と、この織布の両面に貼り合わされる
クッション部材とから構成されることを特徴とする。請
求項24の発明は、前記甲被バンドは、ナイロン製の織
布と、この織布の両面に貼り合わされる塩化ビニールシ
ートとから構成されることを特徴とする。
【0030】請求項25の発明は、前記甲被バンドに含
まれる前記クッション部材がペースト発泡処理によって
形成された塩化ビニールペーストから構成され、前記甲
被バンドがウェルダ裁断されることにより、該甲被バン
ドの外周部に防水部が形成されることを特徴とする。
まれる前記クッション部材がペースト発泡処理によって
形成された塩化ビニールペーストから構成され、前記甲
被バンドがウェルダ裁断されることにより、該甲被バン
ドの外周部に防水部が形成されることを特徴とする。
【0031】請求項26の発明は、足底板が設けられ、
この足底板に甲被バンドが取り付けられたスリッパにお
いて、前記甲被バンドおよび足底板の表面の少なくとも
一方に、シールを貼ることが可能なシール装着部が形成
され、前記シール装着部に近接して、前記シールを剥が
し易くするための凹部が形成されることを特徴とする。
請求項27の発明は、前記シール装着部が前記足底板の
上面に形成されるスリッパにおいて、当該シール装着部
がへこんで形成されることを特徴とする。
この足底板に甲被バンドが取り付けられたスリッパにお
いて、前記甲被バンドおよび足底板の表面の少なくとも
一方に、シールを貼ることが可能なシール装着部が形成
され、前記シール装着部に近接して、前記シールを剥が
し易くするための凹部が形成されることを特徴とする。
請求項27の発明は、前記シール装着部が前記足底板の
上面に形成されるスリッパにおいて、当該シール装着部
がへこんで形成されることを特徴とする。
【0032】請求項28の発明は、前記足底板の前記表
面シートおよび前記甲被バンドの表面のうち、少なくと
も一方が、抗菌性シートから構成されることを特徴とす
る。請求項29の発明は、前記足底板の底部に室外履き
が可能となるような補強板が取り付けられることを特徴
とする。
面シートおよび前記甲被バンドの表面のうち、少なくと
も一方が、抗菌性シートから構成されることを特徴とす
る。請求項29の発明は、前記足底板の底部に室外履き
が可能となるような補強板が取り付けられることを特徴
とする。
【0033】
【作用】上記のような構成を有する請求項1の発明にお
いては、足底板が、シート状の中芯の両面にクッション
部材を設け、これらを表面シートで覆って構成するの
で、その厚さを十分に薄くすることができる。また足底
板の内部にはクッション部材があるので、適度なクッシ
ョン性を確保できる。
いては、足底板が、シート状の中芯の両面にクッション
部材を設け、これらを表面シートで覆って構成するの
で、その厚さを十分に薄くすることができる。また足底
板の内部にはクッション部材があるので、適度なクッシ
ョン性を確保できる。
【0034】請求項2の発明では、足底板が、シート状
の中芯の両面に第1および第2のクッション部材を貼り
合わせ、これらを表面シートで覆って構成するので、そ
の厚さを十分に薄くすることができる。また足底板の内
部には2枚のクッション部材を設けたので、良好なクッ
ション性を確保できる。
の中芯の両面に第1および第2のクッション部材を貼り
合わせ、これらを表面シートで覆って構成するので、そ
の厚さを十分に薄くすることができる。また足底板の内
部には2枚のクッション部材を設けたので、良好なクッ
ション性を確保できる。
【0035】請求項3の発明では足底板の外周部に防水
手段を設けたので、この足底板は防水性を確保すること
ができる。特に請求項4の発明では足底板の外周部に嵌
め込む嵌合部材を防水手段とするため、足底板の内部に
水が侵入することを確実に防ぐことができる。
手段を設けたので、この足底板は防水性を確保すること
ができる。特に請求項4の発明では足底板の外周部に嵌
め込む嵌合部材を防水手段とするため、足底板の内部に
水が侵入することを確実に防ぐことができる。
【0036】さらに請求項5の発明では、塩化ビニール
材料から成る足底板をウェルダ裁断することによって、
足底板の外周にウェルダ加工処理部を形成させる。そし
て、このウェルダ加工処理部を防水手段とする。このよ
うにして足底板の外周に防水手段を容易に形成すること
ができる。すなわち本発明では、足底板の裁断と同時
に、足底板の外周に防水加工処理を施すことができる。
しかも、請求項5の発明では、足底板全体が塩化ビニー
ル製なので、撥水性を確保することができる。したがっ
て、水分が付着してもすぐに拭き取れるためスリッパを
素早く乾かすことができる。また、中芯と表面シートが
塩化ビニールシート製なので耐久性を高めることができ
る。
材料から成る足底板をウェルダ裁断することによって、
足底板の外周にウェルダ加工処理部を形成させる。そし
て、このウェルダ加工処理部を防水手段とする。このよ
うにして足底板の外周に防水手段を容易に形成すること
ができる。すなわち本発明では、足底板の裁断と同時
に、足底板の外周に防水加工処理を施すことができる。
しかも、請求項5の発明では、足底板全体が塩化ビニー
ル製なので、撥水性を確保することができる。したがっ
て、水分が付着してもすぐに拭き取れるためスリッパを
素早く乾かすことができる。また、中芯と表面シートが
塩化ビニールシート製なので耐久性を高めることができ
る。
【0037】請求項6の発明では、足底板に甲被バンド
を取り付ける際、甲被バンドの端部が足底板の外側につ
り込んで甲被バンドを固定することができるため、甲被
バンド端部が多少のカーブを描いていても、甲被バンド
端部が波打つことを防止できる。したがって、仮に、中
芯、第1のクッション部材および表面シートが薄くて
も、甲被バンド端部が波打つことがないので足底板の上
下面にしわが生じることもない。
を取り付ける際、甲被バンドの端部が足底板の外側につ
り込んで甲被バンドを固定することができるため、甲被
バンド端部が多少のカーブを描いていても、甲被バンド
端部が波打つことを防止できる。したがって、仮に、中
芯、第1のクッション部材および表面シートが薄くて
も、甲被バンド端部が波打つことがないので足底板の上
下面にしわが生じることもない。
【0038】請求項7の発明では、ウェルダ裁断するこ
とにより差込溝に防水部を形成するので、差込溝の部分
から足底板内に水が侵入するということがなく、足底板
の防水性を確保することができる。
とにより差込溝に防水部を形成するので、差込溝の部分
から足底板内に水が侵入するということがなく、足底板
の防水性を確保することができる。
【0039】請求項8の発明では、薄い防水シートが甲
被バンド端部を下方から覆うことにより、甲被バンドの
端部上方から足底板内部に水が入ることを防止すること
ができる。
被バンド端部を下方から覆うことにより、甲被バンドの
端部上方から足底板内部に水が入ることを防止すること
ができる。
【0040】請求項9の発明では、各バンド部を足底板
側に平行に畳むことにより、スリッパ全体を薄いシート
状にすることができる。したがって、狭いスペースにス
リッパを積み上げて大量に収納することができる。また
スリッパを履く場合は、接合手段がバンド部同士を立ち
上げた状態で両者を接合するので、2つのバンド部は1
本の甲被バンドとなり、履き易さを確保することができ
る。
側に平行に畳むことにより、スリッパ全体を薄いシート
状にすることができる。したがって、狭いスペースにス
リッパを積み上げて大量に収納することができる。また
スリッパを履く場合は、接合手段がバンド部同士を立ち
上げた状態で両者を接合するので、2つのバンド部は1
本の甲被バンドとなり、履き易さを確保することができ
る。
【0041】請求項10の発明では、前記バンド部端部
を足底板に取り付ける際、バンド部端部を足底板の外側
に向けるので、バンド部はこの端部を軸にして足底板側
に倒れ込み易くなる。したがって、バンド部を足底板側
に容易に畳むことが可能となる。
を足底板に取り付ける際、バンド部端部を足底板の外側
に向けるので、バンド部はこの端部を軸にして足底板側
に倒れ込み易くなる。したがって、バンド部を足底板側
に容易に畳むことが可能となる。
【0042】請求項11の発明では、バンド部のシャフ
ト部をシャフト支持部に取付けることで、バンド部を足
底板に対し回動自在に支持することができ、バンド部を
畳む動作がスムーズになる。請求項12の発明では、足
底板側のバンド保持部にバンド部の取付穴に取付けるだ
けなので、足底板に対しバンド部を容易に取付けること
が可能となる。請求項13の発明においては、足底板に
対しバンド部をワンタッチ鋲にて取り付けるので、極め
て簡単に製造することができる。請求項14の発明にお
いては、足底板がウレタン成型により構成されることに
より、一方、請求項15の発明においては、足底板が塩
化ビニール成型により構成されることにより、足底板の
防水性を確保することができる。
ト部をシャフト支持部に取付けることで、バンド部を足
底板に対し回動自在に支持することができ、バンド部を
畳む動作がスムーズになる。請求項12の発明では、足
底板側のバンド保持部にバンド部の取付穴に取付けるだ
けなので、足底板に対しバンド部を容易に取付けること
が可能となる。請求項13の発明においては、足底板に
対しバンド部をワンタッチ鋲にて取り付けるので、極め
て簡単に製造することができる。請求項14の発明にお
いては、足底板がウレタン成型により構成されることに
より、一方、請求項15の発明においては、足底板が塩
化ビニール成型により構成されることにより、足底板の
防水性を確保することができる。
【0043】請求項16の発明では、接合手段を、接合
穴を一方のバンド部に形成し、この接合穴に挿通可能な
挿通部を他方のバンド部に形成することにより、接合手
段をバンド部に一体的に形成することができる。したが
って接合部材をバンド部とは別の部材として設ける必要
がなく、バンド部の構造をシンプルにすることが可能で
ある。
穴を一方のバンド部に形成し、この接合穴に挿通可能な
挿通部を他方のバンド部に形成することにより、接合手
段をバンド部に一体的に形成することができる。したが
って接合部材をバンド部とは別の部材として設ける必要
がなく、バンド部の構造をシンプルにすることが可能で
ある。
【0044】請求項17の発明の作用は次の通りであ
る。すなわち、バンド部同士が重なり合う部分の大きさ
を変えて、甲被バンドの大きさを調整することができ、
甲被バンドを所望の大きさにした状態で、接合手段がバ
ンド部同士を接合する。したがって、使用者の足のサイ
ズに応じて甲被バンドの大きさを容易に変更することが
できる。
る。すなわち、バンド部同士が重なり合う部分の大きさ
を変えて、甲被バンドの大きさを調整することができ、
甲被バンドを所望の大きさにした状態で、接合手段がバ
ンド部同士を接合する。したがって、使用者の足のサイ
ズに応じて甲被バンドの大きさを容易に変更することが
できる。
【0045】請求項18の発明は、バンド部を足底板側
に畳んだとき、バンド部が足底板からはみ出ないので、
バンド部を畳んだ状態でスリッパを大量に積み上げて
も、バンド部の端部が折れ曲がるなどのスリッパの変形
が起こり難い。
に畳んだとき、バンド部が足底板からはみ出ないので、
バンド部を畳んだ状態でスリッパを大量に積み上げて
も、バンド部の端部が折れ曲がるなどのスリッパの変形
が起こり難い。
【0046】請求項19の発明では、バンド部を足底板
側に畳んだ状態で固定手段がバンド部を固定するため、
バンド部が足底板側に対してばたつくことがない。した
がって、収納用の袋などに入れ易く、持ち運ぶときや、
片付けるときに便利である。特に、請求項20の発明で
は、前記固定部材および前記接合部材を、同一の部材で
構成するので、構成の簡略化を図ることができる。
側に畳んだ状態で固定手段がバンド部を固定するため、
バンド部が足底板側に対してばたつくことがない。した
がって、収納用の袋などに入れ易く、持ち運ぶときや、
片付けるときに便利である。特に、請求項20の発明で
は、前記固定部材および前記接合部材を、同一の部材で
構成するので、構成の簡略化を図ることができる。
【0047】請求項21の発明においては、バンド部の
表面に設けたマークを目安にしてバンド部同士に接合す
ることにより、いちいちスリッパを履いて使用者の足の
サイズに合わせてなくても、甲被バンドを所望の大きさ
にすることができる。また請求項22の発明では、接合
手段がマジックテープから成るので、バンド部同士の接
合状態を容易に変えることができる。
表面に設けたマークを目安にしてバンド部同士に接合す
ることにより、いちいちスリッパを履いて使用者の足の
サイズに合わせてなくても、甲被バンドを所望の大きさ
にすることができる。また請求項22の発明では、接合
手段がマジックテープから成るので、バンド部同士の接
合状態を容易に変えることができる。
【0048】請求項23および24の発明においては、
甲被バンドにナイロン製の織布を挟み込んだので、甲被
バンドが強い力で引張られても延びることがない。ま
た、請求項23の発明では、足に触れる甲被バンドの表
面は、硬度の低い塩化ビニールペースト製のクッション
部材なので、柔らかい感触を得ることができる。一方、
請求項24の発明では、甲被バンドがナイロン製の織布
と、これに貼り合わされる塩化ビニールシートとから構
成されるので、甲被バンドを薄くすることができる。
甲被バンドにナイロン製の織布を挟み込んだので、甲被
バンドが強い力で引張られても延びることがない。ま
た、請求項23の発明では、足に触れる甲被バンドの表
面は、硬度の低い塩化ビニールペースト製のクッション
部材なので、柔らかい感触を得ることができる。一方、
請求項24の発明では、甲被バンドがナイロン製の織布
と、これに貼り合わされる塩化ビニールシートとから構
成されるので、甲被バンドを薄くすることができる。
【0049】請求項25の発明では、甲被バンドをウェ
ルダ裁断することにより、甲被バンドの外周部に防水部
を形成することができるので、甲被バンドの裁断と同時
に、甲被バンドの外周に防水加工処理を施すことができ
る。
ルダ裁断することにより、甲被バンドの外周部に防水部
を形成することができるので、甲被バンドの裁断と同時
に、甲被バンドの外周に防水加工処理を施すことができ
る。
【0050】請求項26の発明では、甲被バンドおよび
足底板の表面の少なくとも一方に形成されたシール装着
部にシールを貼ることにより、不特定多数の使用者に使
われる状況でスリッパの識別を可能にする。これによ
り、1つのスリッパを自分のスリッパとして決めること
ができ、衛生面における安心感を使用者に与えることが
できる。また、凹部を利用することで前記シールを簡単
に剥がすことができ、スリッパを洗浄する際に、シール
を剥がす作業が面倒となることがない。特に請求項27
の発明では、シール装着部自体がへこんでいるので、ス
リッパを履いているときにシールが足に触れることがな
く、シールによって履き心地が悪くなるということがな
い。
足底板の表面の少なくとも一方に形成されたシール装着
部にシールを貼ることにより、不特定多数の使用者に使
われる状況でスリッパの識別を可能にする。これによ
り、1つのスリッパを自分のスリッパとして決めること
ができ、衛生面における安心感を使用者に与えることが
できる。また、凹部を利用することで前記シールを簡単
に剥がすことができ、スリッパを洗浄する際に、シール
を剥がす作業が面倒となることがない。特に請求項27
の発明では、シール装着部自体がへこんでいるので、ス
リッパを履いているときにシールが足に触れることがな
く、シールによって履き心地が悪くなるということがな
い。
【0051】請求項28の発明では、前記足底板の前記
表面シートおよび前記甲被バンドの表面のうち、少なく
とも一方を抗菌性シートから構成することにより、抗菌
性を発揮することができ、衛生面での性能が向上する。
表面シートおよび前記甲被バンドの表面のうち、少なく
とも一方を抗菌性シートから構成することにより、抗菌
性を発揮することができ、衛生面での性能が向上する。
【0052】また請求項29の発明では、足底板の底部
に補強板を取付けることにより室外履きとして使用する
ことが可能となる。
に補強板を取付けることにより室外履きとして使用する
ことが可能となる。
【0053】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図8を参照
して具体的に説明する。図1および図2は本実施例の平
面図であり、図1は一方のバンド部を展開した状態、図
2はバンド部を両方とも畳んだ状態を示している。図3
は図2のA−A部分の断面構成を説明するための拡大断
面図、図4はバンド部の断面構成を説明するための拡大
断面図、図5は本実施例の使用状態を示す斜視図、図6
は図5に示した使用状態の正面図、図7は図2に示した
バンド部を両方とも畳んだ状態の正面図、図8はバンド
部の端部と足底板の上部との拡大断面図である。
して具体的に説明する。図1および図2は本実施例の平
面図であり、図1は一方のバンド部を展開した状態、図
2はバンド部を両方とも畳んだ状態を示している。図3
は図2のA−A部分の断面構成を説明するための拡大断
面図、図4はバンド部の断面構成を説明するための拡大
断面図、図5は本実施例の使用状態を示す斜視図、図6
は図5に示した使用状態の正面図、図7は図2に示した
バンド部を両方とも畳んだ状態の正面図、図8はバンド
部の端部と足底板の上部との拡大断面図である。
【0054】I.実施例の構成 (1)足底板10の構成…図1,図2,図3参照 本実施例のスリッパには、足底板10が設けられ、この
足底板10の左側縁部および右側縁部おのおのにバンド
部16,17が取り付けられている。足底板10は、互
いに貼り合わされる第1のクッション部材13a(上
側),第2のクッション部材13b(下側)と、第1の
クッション部材13aの下面および第2のクッション部
材13bの上面に形成されるシート状の中芯12a,1
2aと、第1および第2のクッション部材13a,13
bを覆う表面シート14とから構成される。なお、図3
に示した足底板10では、構成の理解を図るために、中
芯12aおよび第1のクッション部材13aと、中芯1
2bおよび第2のクッション部材13bとの間に、クリ
アランスを設けて図示している。
足底板10の左側縁部および右側縁部おのおのにバンド
部16,17が取り付けられている。足底板10は、互
いに貼り合わされる第1のクッション部材13a(上
側),第2のクッション部材13b(下側)と、第1の
クッション部材13aの下面および第2のクッション部
材13bの上面に形成されるシート状の中芯12a,1
2aと、第1および第2のクッション部材13a,13
bを覆う表面シート14とから構成される。なお、図3
に示した足底板10では、構成の理解を図るために、中
芯12aおよび第1のクッション部材13aと、中芯1
2bおよび第2のクッション部材13bとの間に、クリ
アランスを設けて図示している。
【0055】中芯12a,12aは硬度の高い塩化ビニ
ールシートから成り、クッション部材13a,13bは
ペースト発泡処理によって形成された塩化ビニールペー
ストから成る。また、表面シート14はエンボス加工を
施した塩化ビニールシートから成る。さらに、前記中芯
12、前記クッション13部材および前記表面シート1
4をウェルダ裁断することによって足底板10の外周部
にウェルダ加工処理が施され、この部分により防水部1
5が構成される。
ールシートから成り、クッション部材13a,13bは
ペースト発泡処理によって形成された塩化ビニールペー
ストから成る。また、表面シート14はエンボス加工を
施した塩化ビニールシートから成る。さらに、前記中芯
12、前記クッション13部材および前記表面シート1
4をウェルダ裁断することによって足底板10の外周部
にウェルダ加工処理が施され、この部分により防水部1
5が構成される。
【0056】(2)バンド部16,17の足底板10へ
の取付…図1,図2,図3,図8参照 バンド部16,17は、スリッパを履いた場合に使用者
の足のフィットするよう、その端部が若干のカーブを描
いて足底板10上面に対し固定されている。具体的には
バンド部16,17は次のようにして足底板10に対し
固定される。すなわち、第1のクッション部材13aお
よびこれを覆う表面シート14においてこれらの外周部
より5〜10mm程度内側に、バンド部16,17の端
部が挿通可能となるよう差込溝24が形成される。この
差込溝24に対してバンド16,17の端部が足底板1
0の外側につり込まれるようにして挿通され、第1のク
ッション部材13aと第2のクッション部材13bとの
間(より正確には中芯12aと12bとの間)に、バン
ド部16,17の端部が挟まれる。その後、中芯12a
と12bとが貼り合わされることによりバンド部16,
17が足底板10に固定される。このとき、バンド部1
6,17の端部、第1のクッション部材13aおよび中
芯12aを下方から覆うようにして薄い防水シート25
が設けられる。なお、図8に示すように、差込溝24の
内周部には差込溝24を開ける際にウェルダ裁断される
ことにより防水部24aが形成される。
の取付…図1,図2,図3,図8参照 バンド部16,17は、スリッパを履いた場合に使用者
の足のフィットするよう、その端部が若干のカーブを描
いて足底板10上面に対し固定されている。具体的には
バンド部16,17は次のようにして足底板10に対し
固定される。すなわち、第1のクッション部材13aお
よびこれを覆う表面シート14においてこれらの外周部
より5〜10mm程度内側に、バンド部16,17の端
部が挿通可能となるよう差込溝24が形成される。この
差込溝24に対してバンド16,17の端部が足底板1
0の外側につり込まれるようにして挿通され、第1のク
ッション部材13aと第2のクッション部材13bとの
間(より正確には中芯12aと12bとの間)に、バン
ド部16,17の端部が挟まれる。その後、中芯12a
と12bとが貼り合わされることによりバンド部16,
17が足底板10に固定される。このとき、バンド部1
6,17の端部、第1のクッション部材13aおよび中
芯12aを下方から覆うようにして薄い防水シート25
が設けられる。なお、図8に示すように、差込溝24の
内周部には差込溝24を開ける際にウェルダ裁断される
ことにより防水部24aが形成される。
【0057】以上のようにして足底板10に取り付けら
れたバンド部16,17は、足底板10に取り付けられ
る側縁部を軸にして左右に展開する動作、および足底板
10の上面(天板)側への畳み込み動作を行うようにな
っている。バンド部16,17が畳み込み動作を行うに
際して、バンド部16が上側、バンド部17が下側にな
り、且つバンド部16,17の外周部が足底板10の外
周部からはみ出さないようになっている。さらにバンド
部16,17は、足底板10の上面にほぼ平行に畳み込
まれるようになっている。
れたバンド部16,17は、足底板10に取り付けられ
る側縁部を軸にして左右に展開する動作、および足底板
10の上面(天板)側への畳み込み動作を行うようにな
っている。バンド部16,17が畳み込み動作を行うに
際して、バンド部16が上側、バンド部17が下側にな
り、且つバンド部16,17の外周部が足底板10の外
周部からはみ出さないようになっている。さらにバンド
部16,17は、足底板10の上面にほぼ平行に畳み込
まれるようになっている。
【0058】(3)バンド部16,17の構成…図1,
図2,図4参照 バンド部16,17は両者が接合してスリッパの甲被バ
ンドを構成するものであり、図4に示すように、ナイロ
ン製の織布であるナイロンシート20と、このナイロン
シート20の両面に貼り合わされる塩化ビニールペース
ト製のクッション部材21とから成る。
図2,図4参照 バンド部16,17は両者が接合してスリッパの甲被バ
ンドを構成するものであり、図4に示すように、ナイロ
ン製の織布であるナイロンシート20と、このナイロン
シート20の両面に貼り合わされる塩化ビニールペース
ト製のクッション部材21とから成る。
【0059】バンド部16の上面側には、シールSを貼
ることが可能な楕円形のシール装着部23が形成され
る。このシール装着部23はエンボス加工などによりへ
こんで形成されており、その外周部付近にはシール装着
部23よりもさらにへこませた小さい円形の凹部26が
設けられる。
ることが可能な楕円形のシール装着部23が形成され
る。このシール装着部23はエンボス加工などによりへ
こんで形成されており、その外周部付近にはシール装着
部23よりもさらにへこませた小さい円形の凹部26が
設けられる。
【0060】バンド部17の上面側には、3本のガイド
線19が記される(図1に図示)。これらガイド線19
は、バンド部16,17同士が重なり合う大きさを変え
て、バンド部16,17の接合により構成される甲被バ
ンドの大きさを調整するときの目安となるマークであ
り、バンド部16,17が接合する際のバンド部16の
右側縁部の形状に合せた緩やかな曲線である。ここでは
ガイド線19は足のサイズに対応して24,25,26
の3段階が示されている。またバンド部16,17はウ
ェルダ裁断されることにより、これらバンド部16,1
7の外周部に防水部22が形成される。
線19が記される(図1に図示)。これらガイド線19
は、バンド部16,17同士が重なり合う大きさを変え
て、バンド部16,17の接合により構成される甲被バ
ンドの大きさを調整するときの目安となるマークであ
り、バンド部16,17が接合する際のバンド部16の
右側縁部の形状に合せた緩やかな曲線である。ここでは
ガイド線19は足のサイズに対応して24,25,26
の3段階が示されている。またバンド部16,17はウ
ェルダ裁断されることにより、これらバンド部16,1
7の外周部に防水部22が形成される。
【0061】(4)バンド部16,17の接合手段の構
成…図1,図2,図5〜7参照 バンド部16の下面側およびバンド部17の上面側に
は、両バンド部16,17を接合させる手段として、マ
ジックテープ18,18が設置される。これらマジック
テープ18,18は、バンド部16,17同士が重なり
合う部分の大きさを変えられるように、所定の幅を持っ
て設定される。またマジックテープ18,18には、バ
ンド部16,17を足底板10側に畳んだ位置で互いに
接合し、バンド部16,17をその位置に固定する固定
部18aが設けられている。
成…図1,図2,図5〜7参照 バンド部16の下面側およびバンド部17の上面側に
は、両バンド部16,17を接合させる手段として、マ
ジックテープ18,18が設置される。これらマジック
テープ18,18は、バンド部16,17同士が重なり
合う部分の大きさを変えられるように、所定の幅を持っ
て設定される。またマジックテープ18,18には、バ
ンド部16,17を足底板10側に畳んだ位置で互いに
接合し、バンド部16,17をその位置に固定する固定
部18aが設けられている。
【0062】II.実施例の作用効果 上記のような構成を有する本実施例の作用効果は次の通
りである。
りである。
【0063】スリッパの薄形化および収納性・可搬性
の向上 足底板10は、シート状の中芯12を用いたことによ
り、厚さ寸法を4mm程度にすることができ、足底板1
0として十分薄くすることができる。また、各バンド部
16,17を足底板10側に平行に畳み込むことによ
り、不使用状態では甲被バンドが足底板10から立ち上
がって断面がアーチ状となることがなく、スリッパ全体
の厚さ寸法を抑えることが可能となる。
の向上 足底板10は、シート状の中芯12を用いたことによ
り、厚さ寸法を4mm程度にすることができ、足底板1
0として十分薄くすることができる。また、各バンド部
16,17を足底板10側に平行に畳み込むことによ
り、不使用状態では甲被バンドが足底板10から立ち上
がって断面がアーチ状となることがなく、スリッパ全体
の厚さ寸法を抑えることが可能となる。
【0064】このようなスリッパによれば、バンド部を
畳んだ状態では優れた収納性を獲得でき、狭いスペース
にスリッパを積み上げて大量に収納することができる。
またバンド部16,17を足底板10側に畳み込んだと
き、バンド部16,17が足底板10の外周からはみ出
ることがない。さらにバンド部16,17を足底板10
側に畳んだ状態で、マジックテープ18の固定部18a
がバンド部16,17を固定するため、バンド部16,
17がひらひらすることがない。そのため、スリッパを
複数積み上げたとしても、バンド部16,17の外周部
付近が折れ曲がったり、変形したりすることがなく、ス
リッパを収納用の袋に入れて持ち運ぶときや、片付ける
ときに便利である。その結果、複数のスリッパを段ボー
ルなどに効率良く積み重ねて、一度に大量のスリッパを
運ぶことが可能となる。このような収納性・可搬性の高
さは、ホテルや病院などへスリッパを大量に運ぶ際に特
に便利である。
畳んだ状態では優れた収納性を獲得でき、狭いスペース
にスリッパを積み上げて大量に収納することができる。
またバンド部16,17を足底板10側に畳み込んだと
き、バンド部16,17が足底板10の外周からはみ出
ることがない。さらにバンド部16,17を足底板10
側に畳んだ状態で、マジックテープ18の固定部18a
がバンド部16,17を固定するため、バンド部16,
17がひらひらすることがない。そのため、スリッパを
複数積み上げたとしても、バンド部16,17の外周部
付近が折れ曲がったり、変形したりすることがなく、ス
リッパを収納用の袋に入れて持ち運ぶときや、片付ける
ときに便利である。その結果、複数のスリッパを段ボー
ルなどに効率良く積み重ねて、一度に大量のスリッパを
運ぶことが可能となる。このような収納性・可搬性の高
さは、ホテルや病院などへスリッパを大量に運ぶ際に特
に便利である。
【0065】履き心地の向上 足底板10の内部に2枚のクッション部材13a,13
bを設けたので、優れたクッション性を発揮することが
できる。さらに、使用者の足に直接触れるバンド部1
6,17の表面は柔らかいクッション部材21なので、
感触を良く、履き心地の良さが向上する。
bを設けたので、優れたクッション性を発揮することが
できる。さらに、使用者の足に直接触れるバンド部1
6,17の表面は柔らかいクッション部材21なので、
感触を良く、履き心地の良さが向上する。
【0066】甲被バンドの調整 本実施例においては、バンド部16,17同士を接合す
ることで甲被バンドを形成するが、このとき、バンド部
16,17同士が重なり合う部分の大きさを変えること
により、甲被バンドの大きさを調整し、所望の大きさに
した状態でマジックテープ18,18がバンド部16,
17同士を接合する。このようにして、甲被バンドを使
用者の足のサイズに応じて容易に変更することができ
る。これにより使用者は常に高い履き心地を得ることが
できる。
ることで甲被バンドを形成するが、このとき、バンド部
16,17同士が重なり合う部分の大きさを変えること
により、甲被バンドの大きさを調整し、所望の大きさに
した状態でマジックテープ18,18がバンド部16,
17同士を接合する。このようにして、甲被バンドを使
用者の足のサイズに応じて容易に変更することができ
る。これにより使用者は常に高い履き心地を得ることが
できる。
【0067】また本実施例では、バンド部17表面に設
けたガイド線19を目安にしてバンド部16,17同士
に接合することができるため、使用者がスリッパを履い
てから足幅の大きさに合わせるといった手間がかから
ず、甲被バンド全体の大きさを簡単に調整することが可
能である。したがって本実施例のスリッパは、甲被バン
ドが畳めるタイプでありながら、極めて履き易いという
利点がある。しかも、本実施例の接合手段はマジックテ
ープ18であるため、その接合および取外しが容易であ
り、且つバンド部16,17同士の接合状態を簡単に変
えることができる。
けたガイド線19を目安にしてバンド部16,17同士
に接合することができるため、使用者がスリッパを履い
てから足幅の大きさに合わせるといった手間がかから
ず、甲被バンド全体の大きさを簡単に調整することが可
能である。したがって本実施例のスリッパは、甲被バン
ドが畳めるタイプでありながら、極めて履き易いという
利点がある。しかも、本実施例の接合手段はマジックテ
ープ18であるため、その接合および取外しが容易であ
り、且つバンド部16,17同士の接合状態を簡単に変
えることができる。
【0068】防水性の確保 足底板10およびバンド部16,17は塩化ビニール製
なので、撥水性を発揮でき、水分が付着してもすぐに拭
き取れるため、スリッパを素早く乾かすことができる。
しかも本実施例では、 a.足底板10の外周部、 b.バンド部16,17の外周部、 c.差込溝24の内周部、 をウェルダ裁断することにより、それぞれの箇所に防水
部15、22、24aを形成することができる。
なので、撥水性を発揮でき、水分が付着してもすぐに拭
き取れるため、スリッパを素早く乾かすことができる。
しかも本実施例では、 a.足底板10の外周部、 b.バンド部16,17の外周部、 c.差込溝24の内周部、 をウェルダ裁断することにより、それぞれの箇所に防水
部15、22、24aを形成することができる。
【0069】さらに本実施例では、薄い防水シート25
が、バンド部16,17の端部を下方から覆うので、バ
ンド部16,17の端部上方から足底板内部(より具体
的にはバンド部16,17端部と中芯12aとの間)
に,水が入ることを確実に防止することができる。
が、バンド部16,17の端部を下方から覆うので、バ
ンド部16,17の端部上方から足底板内部(より具体
的にはバンド部16,17端部と中芯12aとの間)
に,水が入ることを確実に防止することができる。
【0070】以上のように、本実施例によれば、足底板
10、バンド部16,17および差込溝24の裁断と同
時にこれらの周囲に防水処理を施すことができ、且つ塩
化ビニール製なので速乾性を持つことができる。したが
ってスリッパを頻繁に水洗いしても、劣化することがな
く、乾き易いという利点がある。そのため、ホテルや病
院などのように衛生面が重要視される環境において特に
好適である。しかも、従来のスリッパにおける甲被バン
ドとは異なり、本実施例では甲被バンドとなるバンド部
16,17が常にアーチ状になって足底板10に固定さ
れているわけではないので、スリッパを洗浄した場合で
も、バンド部16,17が型くずれするという心配がな
い。
10、バンド部16,17および差込溝24の裁断と同
時にこれらの周囲に防水処理を施すことができ、且つ塩
化ビニール製なので速乾性を持つことができる。したが
ってスリッパを頻繁に水洗いしても、劣化することがな
く、乾き易いという利点がある。そのため、ホテルや病
院などのように衛生面が重要視される環境において特に
好適である。しかも、従来のスリッパにおける甲被バン
ドとは異なり、本実施例では甲被バンドとなるバンド部
16,17が常にアーチ状になって足底板10に固定さ
れているわけではないので、スリッパを洗浄した場合で
も、バンド部16,17が型くずれするという心配がな
い。
【0071】強度の向上 足底板10の中芯12a,12bは硬度の高い塩化ビニ
ールシートから成るため、足底板10にいわゆる「こ
し」を与えることかできる。またバンド部16,17に
はナイロンシート20を挟み込んだので、バンド部1
6,17に足の踏込力が強く加わっても、これらが延び
ることがない。
ールシートから成るため、足底板10にいわゆる「こ
し」を与えることかできる。またバンド部16,17に
はナイロンシート20を挟み込んだので、バンド部1
6,17に足の踏込力が強く加わっても、これらが延び
ることがない。
【0072】外観のデザイン性の向上 本実施例では、足底板10にバンド部16,17を取り
付ける際、バンド部16,17の端部を足底板10の外
周部側につり込むようにして差込溝24に挿通してい
る。そのため、バンド部16,17の端部が多少のカー
ブを描いていてもバンド部16,17の端部に波打ちが
発生することがない。バンド部16,17の端部が波打
ちしていると、厚さ寸法の薄い表面シート14の上面お
よび下面には「しわ」が生じることになるが、本実施例
では、このようなバンド部16,17端部の波打ちを防
止しているため、表面シート14の上面および下面にお
ける「しわ」の発生を防ぐことができる。したがって、
使用者の足に触れる足底板10上面および床面に接する
足底板10下面が平らになるので履き心地が良くなるば
かりでなく、スリッパの外観がすっきりとした印象とな
り、デザイン性が向上する。
付ける際、バンド部16,17の端部を足底板10の外
周部側につり込むようにして差込溝24に挿通してい
る。そのため、バンド部16,17の端部が多少のカー
ブを描いていてもバンド部16,17の端部に波打ちが
発生することがない。バンド部16,17の端部が波打
ちしていると、厚さ寸法の薄い表面シート14の上面お
よび下面には「しわ」が生じることになるが、本実施例
では、このようなバンド部16,17端部の波打ちを防
止しているため、表面シート14の上面および下面にお
ける「しわ」の発生を防ぐことができる。したがって、
使用者の足に触れる足底板10上面および床面に接する
足底板10下面が平らになるので履き心地が良くなるば
かりでなく、スリッパの外観がすっきりとした印象とな
り、デザイン性が向上する。
【0073】また、本実施例ではバンド部16,17の
端部を足底板10の外側に向けて取り付けているので、
バンド部16,17はその端部を軸にして足底板10側
に倒れ込み易い。したがって、バンド部16,17を足
底板10側に容易に畳むことができる。
端部を足底板10の外側に向けて取り付けているので、
バンド部16,17はその端部を軸にして足底板10側
に倒れ込み易い。したがって、バンド部16,17を足
底板10側に容易に畳むことができる。
【0074】シール装着による効果 シール装着部23にシールSを貼ることにより、不特定
多数の使用者に使われる状況でもスリッパを識別するこ
とができる。すなわち、同じ場所に多数のスリッパが設
置してある場合でも、その中から1つのスリッパを選
び、このスリッパのシール装着部23に所定のシールS
を貼ることによって、自分のスリッパとして決めること
ができる。そのため、旅館などの共同の風呂やトイレ、
あるいは宴会場などに入る場合に、スリッパをいったん
脱いだ後、自分のスリッパを間違うことなく再度確実に
履くことができる。したがって、衛生面における安心感
を使用者に与えることができる。また、シール装着部2
3に近接して凹部26を設けたため、ここを利用してシ
ールSを簡単に剥がすことができる。したがって、スリ
ッパを洗浄する際にシールSを剥がす作業が面倒となる
ことがない。
多数の使用者に使われる状況でもスリッパを識別するこ
とができる。すなわち、同じ場所に多数のスリッパが設
置してある場合でも、その中から1つのスリッパを選
び、このスリッパのシール装着部23に所定のシールS
を貼ることによって、自分のスリッパとして決めること
ができる。そのため、旅館などの共同の風呂やトイレ、
あるいは宴会場などに入る場合に、スリッパをいったん
脱いだ後、自分のスリッパを間違うことなく再度確実に
履くことができる。したがって、衛生面における安心感
を使用者に与えることができる。また、シール装着部2
3に近接して凹部26を設けたため、ここを利用してシ
ールSを簡単に剥がすことができる。したがって、スリ
ッパを洗浄する際にシールSを剥がす作業が面倒となる
ことがない。
【0075】III .他の実施例 本発明のスリッパは、上記の実施例に限定されるもので
はなく、各構成部材の形状や寸法などは適宜変更可能で
あり、以下のような実施例を包含するものである。な
お、上記実施例と同一の部材については、同一符号を付
し、説明は省略する。
はなく、各構成部材の形状や寸法などは適宜変更可能で
あり、以下のような実施例を包含するものである。な
お、上記実施例と同一の部材については、同一符号を付
し、説明は省略する。
【0076】A:各構成部材に関する他の実施例 足底板の構成に関する他の実施例 足底板の構成としては、2枚のクッション部材を具備す
るのではなく、クッション部材が1枚であっても良い。
るのではなく、クッション部材が1枚であっても良い。
【0077】また、つまさき側およびかかと側の少なく
とも一方に5mm程度の穴を形成した足底板であっても
良い。このような足底板を持つスリッパにおいては、前
記穴を所定のピンに引掛けて吊すことにより、収納や洗
浄を効率良く行うことができる。なお、前記穴の周囲に
はウェルダ加工して防水処理を施すことにより防水性を
確保することが可能である。
とも一方に5mm程度の穴を形成した足底板であっても
良い。このような足底板を持つスリッパにおいては、前
記穴を所定のピンに引掛けて吊すことにより、収納や洗
浄を効率良く行うことができる。なお、前記穴の周囲に
はウェルダ加工して防水処理を施すことにより防水性を
確保することが可能である。
【0078】甲被バンドのマークに関する他の実施例 甲被バンドの大きさを調整する際の目安となるマーク
は、曲線に限ったものではなく、動物や幾何学模様な
ど、自由に変更可能であり、さらに凹凸をつけても構わ
ない。また、マークを付ける必要がない側のバンド部
(つまり上側に重なるバンド部)の表面にも同様のマー
クをつけ、甲被バンド全体のデザイン性を高めることも
できる。
は、曲線に限ったものではなく、動物や幾何学模様な
ど、自由に変更可能であり、さらに凹凸をつけても構わ
ない。また、マークを付ける必要がない側のバンド部
(つまり上側に重なるバンド部)の表面にも同様のマー
クをつけ、甲被バンド全体のデザイン性を高めることも
できる。
【0079】甲被バンドの素材に関する他の実施例 ナイロンシート20の両面に貼り合わされるものは塩化
ビニールシートであっても良い。このようなスリッパに
よれば、バンド部16,17を一層薄くすることが可能
となる。
ビニールシートであっても良い。このようなスリッパに
よれば、バンド部16,17を一層薄くすることが可能
となる。
【0080】防水手段に関する他の実施例…図9参照 防水手段として足底板の外周部に嵌め込まれる嵌合部材
を用いても良い。このような嵌合部材としては、図に示
すような断面形状がコ字形の嵌合部材30が適してい
る。この嵌合部材30はプラスチックやゴムなど、防水
性を有する部材から成る。このような嵌合部材30を足
底板10の外周部に嵌め込むことによって、足底板10
内部への水の侵入を、簡単且つ確実に防ぐことができ
る。
を用いても良い。このような嵌合部材としては、図に示
すような断面形状がコ字形の嵌合部材30が適してい
る。この嵌合部材30はプラスチックやゴムなど、防水
性を有する部材から成る。このような嵌合部材30を足
底板10の外周部に嵌め込むことによって、足底板10
内部への水の侵入を、簡単且つ確実に防ぐことができ
る。
【0081】抗菌性を有する他の実施例 本発明のスリッパにおいて、足底板の表面シートおよび
甲被バンドの表面のうち、少なくとも一方が、抗菌性シ
ートから構成された実施例も含まれる。このようなスリ
ッパによれば、抗菌処理を施すことにより、衛生面での
性能が向上する。使用後のスリッパをまとめて回収して
洗浄する場合、使用してから洗浄するまである程度の期
間がおかれることになるが、このような場合であっても
抗菌処理を施しているので、細菌の発生を抑えることが
でき、安全である。
甲被バンドの表面のうち、少なくとも一方が、抗菌性シ
ートから構成された実施例も含まれる。このようなスリ
ッパによれば、抗菌処理を施すことにより、衛生面での
性能が向上する。使用後のスリッパをまとめて回収して
洗浄する場合、使用してから洗浄するまである程度の期
間がおかれることになるが、このような場合であっても
抗菌処理を施しているので、細菌の発生を抑えることが
でき、安全である。
【0082】シール装着部に関する他の実施例 シール装着部を足底板の上面に設け、このシール装着部
をへこませた実施例も包含する。このような実施例によ
れば、スリッパを履いているときにシール装着部に貼ら
れたシールが足に触れることがなく、シールによって履
き心地が悪くなるということを防止できる。
をへこませた実施例も包含する。このような実施例によ
れば、スリッパを履いているときにシール装着部に貼ら
れたシールが足に触れることがなく、シールによって履
き心地が悪くなるということを防止できる。
【0083】畳んだ位置でバンド部を固定する手段の
他の実施例 なお、畳んだ位置でバンド部を固定する手段としては、
上記実施例における固定部18aのように接合手段であ
るマジックテープ18を利用するだけではなく、接合手
段とは独立して設けたホックであっても良い。また、こ
のような固定手段はバンド部や足底板の適当な位置に設
けることができる。
他の実施例 なお、畳んだ位置でバンド部を固定する手段としては、
上記実施例における固定部18aのように接合手段であ
るマジックテープ18を利用するだけではなく、接合手
段とは独立して設けたホックであっても良い。また、こ
のような固定手段はバンド部や足底板の適当な位置に設
けることができる。
【0084】室外履きとなる実施例 足底板の底部に補強板を取付けることにより室外履きと
して使用することが可能となる。
して使用することが可能となる。
【0085】B:足底板へのバンド取付手段に関する他
の実施例 [B−1]図10〜図12に示すように、バンド部1
6,17を足底板10に取付ける手段として、シャフト
部27とシャフト支持部28を設ける。シャフト部27
はバンド部16,17の側縁部に取り付けられ、シャフ
ト支持部28はシャフト部27を回動自在に支持するよ
う足底板10に形成される。このような実施例によれ
ば、バンド部16,17のシャフト部27をシャフト支
持部28に取付けることにより、バンド部16,17を
足底板10に対して回動自在に支持することができる。
したがって、バンド部16,17を足底板10に畳む動
作をスムーズに行うことができる。
の実施例 [B−1]図10〜図12に示すように、バンド部1
6,17を足底板10に取付ける手段として、シャフト
部27とシャフト支持部28を設ける。シャフト部27
はバンド部16,17の側縁部に取り付けられ、シャフ
ト支持部28はシャフト部27を回動自在に支持するよ
う足底板10に形成される。このような実施例によれ
ば、バンド部16,17のシャフト部27をシャフト支
持部28に取付けることにより、バンド部16,17を
足底板10に対して回動自在に支持することができる。
したがって、バンド部16,17を足底板10に畳む動
作をスムーズに行うことができる。
【0086】[B−2]図13〜図15に示すように、
バンド部16,17を足底板10に取付ける手段とし
て、バンド部16,17の側縁部を硬化させて、バンド
部16,17側縁部の長手方向に突起を有する取付部3
1を形成し、この取付部31が装着されるバンド保持穴
32を足底板10に形成する。このような実施例によれ
ば、バンド取付手段の構成を簡略化することができる。
バンド部16,17を足底板10に取付ける手段とし
て、バンド部16,17の側縁部を硬化させて、バンド
部16,17側縁部の長手方向に突起を有する取付部3
1を形成し、この取付部31が装着されるバンド保持穴
32を足底板10に形成する。このような実施例によれ
ば、バンド取付手段の構成を簡略化することができる。
【0087】[B−3]図16〜図18に示すように、
バンド部16,17を足底板10に取付ける手段とし
て、バンド部16,17の端部に取付穴33を形成する
と共に、この取付穴33を保持するバンド保持部34を
足底板10に形成する。このような実施例によれば、前
記[B−2]の実施例と同様に、シンプルな構造でバン
ド取付手段を構成することが可能となる。
バンド部16,17を足底板10に取付ける手段とし
て、バンド部16,17の端部に取付穴33を形成する
と共に、この取付穴33を保持するバンド保持部34を
足底板10に形成する。このような実施例によれば、前
記[B−2]の実施例と同様に、シンプルな構造でバン
ド取付手段を構成することが可能となる。
【0088】なお、以上の[B−1]〜[B−3]に示
した実施例における足底板としては、塩化ビニール成型
されたものや、ウレタン成型されたものが、足底板側の
加工がしやすいため、好適である。
した実施例における足底板としては、塩化ビニール成型
されたものや、ウレタン成型されたものが、足底板側の
加工がしやすいため、好適である。
【0089】[B−4]図19〜図21に示すように、
差込溝24を利用してバンド部16,17を足底板10
に取り付けるのではなく、足底板10に対しバンド部1
6,17がワンタッチ鋲にて取り付けられる実施例もあ
る。ワンタッチ鋲35,36は凹部材と凸部材から成
り、図19ではピン形の鋲、図20では線形の鋲を用い
ている。このような実施例によれば、足底板10に対し
バンド部16,17をワンタッチ鋲35,36にて簡単
に取り付けることができる。これにより、スリッパの製
造工程を簡略化できるという効果がある。
差込溝24を利用してバンド部16,17を足底板10
に取り付けるのではなく、足底板10に対しバンド部1
6,17がワンタッチ鋲にて取り付けられる実施例もあ
る。ワンタッチ鋲35,36は凹部材と凸部材から成
り、図19ではピン形の鋲、図20では線形の鋲を用い
ている。このような実施例によれば、足底板10に対し
バンド部16,17をワンタッチ鋲35,36にて簡単
に取り付けることができる。これにより、スリッパの製
造工程を簡略化できるという効果がある。
【0090】また、図21はバンド部16の取付部分の
断面図を示しているが、図に示すように、ワンタッチ鋲
35が挿通する挿通穴37の周囲には、足底板10内へ
の水の侵入を防止するためにウェルダ加工処理によって
防水部38が設けられている。なお、ここではクッショ
ン部材13が1枚である足底板10を用いている。
断面図を示しているが、図に示すように、ワンタッチ鋲
35が挿通する挿通穴37の周囲には、足底板10内へ
の水の侵入を防止するためにウェルダ加工処理によって
防水部38が設けられている。なお、ここではクッショ
ン部材13が1枚である足底板10を用いている。
【0091】また図22に示すように、ワンタッチ鋲3
5は足底板10下面にまで貫通していても構わない。
5は足底板10下面にまで貫通していても構わない。
【0092】C:バンド部同士の接合手段に関する他の
実施例 [C−1]バンド部同士を接合するための接合手段が、
前記バンド部の一方に形成される接合穴と、前記バンド
部の他方に形成され前記接合穴に挿通可能な挿通部とか
ら構成される実施例も包含する。このような実施例の1
つであるスリッパ40を図23〜図25に示す。図23
はバンド部を畳んだ状態の平面図、図24はバンド部を
立ち上げた状態の平面図、図25はバンド部単体の平面
図である。
実施例 [C−1]バンド部同士を接合するための接合手段が、
前記バンド部の一方に形成される接合穴と、前記バンド
部の他方に形成され前記接合穴に挿通可能な挿通部とか
ら構成される実施例も包含する。このような実施例の1
つであるスリッパ40を図23〜図25に示す。図23
はバンド部を畳んだ状態の平面図、図24はバンド部を
立ち上げた状態の平面図、図25はバンド部単体の平面
図である。
【0093】図に示すように、スリッパ40はバンド部
41,42を備えている。このうち一方のバンド部41
(図中左側)は、右側縁部に接合穴41aが形成されて
おり、この接合穴41aの前後に切欠41b,41cが
形成されている。他方のバンド部42(図中左側)には
2本の溝が形成されており、その溝の間の部分により、
前記接合穴41aに挿通可能な挿通部42aが構成され
る。また、バンド部42の前後の側縁部には前記切欠4
1b,41cに挿通するように挿通部42b,42cが
形成される。
41,42を備えている。このうち一方のバンド部41
(図中左側)は、右側縁部に接合穴41aが形成されて
おり、この接合穴41aの前後に切欠41b,41cが
形成されている。他方のバンド部42(図中左側)には
2本の溝が形成されており、その溝の間の部分により、
前記接合穴41aに挿通可能な挿通部42aが構成され
る。また、バンド部42の前後の側縁部には前記切欠4
1b,41cに挿通するように挿通部42b,42cが
形成される。
【0094】このようなスリッパ40によれば、バンド
41,42の接合手段を、バンド部41に形成される接
合穴41aおよび切欠41b,41cと、バンド部42
に形成される挿通部41a,切欠41b,41cとから
構成することができる。そのため、バンド接合手段をバ
ンド部41,42に一体的に形成することができる。し
たがって、バンド接合部材をバンド部と別部材として設
ける必要がなく、バンド部の構造をシンプルにすること
ができる。
41,42の接合手段を、バンド部41に形成される接
合穴41aおよび切欠41b,41cと、バンド部42
に形成される挿通部41a,切欠41b,41cとから
構成することができる。そのため、バンド接合手段をバ
ンド部41,42に一体的に形成することができる。し
たがって、バンド接合部材をバンド部と別部材として設
ける必要がなく、バンド部の構造をシンプルにすること
ができる。
【0095】[C−2]さらに上記[C−1]に示した
実施例の変形例であるスリッパ43を、図26〜図28
に示す。図26はバンド部を畳んだ状態の平面図、図2
7はバンド部を畳んだ状態の正面図、図28はバンド部
単体の先端部斜視図ある。
実施例の変形例であるスリッパ43を、図26〜図28
に示す。図26はバンド部を畳んだ状態の平面図、図2
7はバンド部を畳んだ状態の正面図、図28はバンド部
単体の先端部斜視図ある。
【0096】図に示すように、スリッパ43はバンド部
44,45を備えている。このうち一方のバンド部44
(図中左側)は、先端部に接合穴44aが形成されてお
り、この接合穴44aの図中左側端部に被係合部44b
が設けられている。他方のバンド部45(図中左側)は
前記接合穴44aに挿通可能に構成されており、その先
端部には上方に突出して係合部45aが形成されてい
る。この係合部45aは、被係合部44bに対して図中
左方から当接するようになっている。
44,45を備えている。このうち一方のバンド部44
(図中左側)は、先端部に接合穴44aが形成されてお
り、この接合穴44aの図中左側端部に被係合部44b
が設けられている。他方のバンド部45(図中左側)は
前記接合穴44aに挿通可能に構成されており、その先
端部には上方に突出して係合部45aが形成されてい
る。この係合部45aは、被係合部44bに対して図中
左方から当接するようになっている。
【0097】このようなスリッパ43によれば、バンド
43,45の接合手段を、バンド部43に形成される接
合穴44aおよび被係合部44bと、バンド部45に形
成される係合部45とから構成することができ、より簡
単な構成で、前記[C−1]の実施例と同様の作用効果
を得ることができる。
43,45の接合手段を、バンド部43に形成される接
合穴44aおよび被係合部44bと、バンド部45に形
成される係合部45とから構成することができ、より簡
単な構成で、前記[C−1]の実施例と同様の作用効果
を得ることができる。
【0098】[C−3]なお、以上の[C−1]や[C
−2]に示した実施例の変形例として、バンド部の大き
さを調整する調整手段として、一方のバンド部に凸状の
ホックを設け、他方のバンド部の凹状のホック穴を設け
た実施例や、バンド部を畳んだ位置で固定する手段を備
えた実施例を含むことは言うまでもない。
−2]に示した実施例の変形例として、バンド部の大き
さを調整する調整手段として、一方のバンド部に凸状の
ホックを設け、他方のバンド部の凹状のホック穴を設け
た実施例や、バンド部を畳んだ位置で固定する手段を備
えた実施例を含むことは言うまでもない。
【0099】
【発明の効果】以上述べたような本発明のスリッパによ
れば、足底板を、塩化ビニールシート製の中芯と、この
中芯を覆う塩化ビニールペースト製のクッション部材
と、前記クッション部材を覆う塩化ビニールシート製の
表面シートとから構成すると同時に、2分割された接合
可能なバンド部を具備することによって、バンド部を畳
むことができ、且つ薄く、耐久性、防水性があり、しか
も優れた履き心地を発揮できるスリッパを提供すること
ができた。
れば、足底板を、塩化ビニールシート製の中芯と、この
中芯を覆う塩化ビニールペースト製のクッション部材
と、前記クッション部材を覆う塩化ビニールシート製の
表面シートとから構成すると同時に、2分割された接合
可能なバンド部を具備することによって、バンド部を畳
むことができ、且つ薄く、耐久性、防水性があり、しか
も優れた履き心地を発揮できるスリッパを提供すること
ができた。
【図1】本発明の一実施例の平面図であり、一方のバン
ド部を展開した状態を示している。
ド部を展開した状態を示している。
【図2】本実施例の平面図であり、バンド部を両方とも
折り畳んだ状態を示している。
折り畳んだ状態を示している。
【図3】図2のA−A部分の断面図。
【図4】バンド部の断面構成を説明するための拡大断面
図。
図。
【図5】本実施例の使用状態を示す斜視図。
【図6】図5に示した使用状態の正面図。
【図7】図2に示したバンド部を両方とも畳んだ状態の
正面図。
正面図。
【図8】バンド部端部と足底板上部との拡大断面図。
【図9】防水手段に関する他の実施例を示す断面図。
【図10】足底板へのバンド取付手段に関する他の実施
例を示す側面図。
例を示す側面図。
【図11】図10に示したバンド部の平面図。
【図12】図10に示した実施例の要部断面図。
【図13】足底板へのバンド取付手段に関する他の実施
例を示す側面図。
例を示す側面図。
【図14】図13に示したバンド部の平面図。
【図15】図13に示した実施例の要部断面図。
【図16】足底板へのバンド取付手段に関する他の実施
例を示す側面図。
例を示す側面図。
【図17】図16に示したバンド部の平面図。
【図18】図16に示した実施例の要部断面図。
【図19】足底板へのバンド取付手段に関する他の実施
例を示す平面図。
例を示す平面図。
【図20】足底板へのバンド取付手段に関する他の実施
例を示す平面図。
例を示す平面図。
【図21】図19に示した実施例の要部断面図。
【図22】図21に示した実施例の変形例を示す要部断
面図。
面図。
【図23】バンド部同士の接合手段に関する他の実施例
を示す平面図(バンド部を畳んだ状態)。
を示す平面図(バンド部を畳んだ状態)。
【図24】バンド部同士の接合手段に関する他の実施例
を示す平面図(バンド部を立ち上げた状態)。
を示す平面図(バンド部を立ち上げた状態)。
【図25】図23,図24に示したバンド部の単体の平
面図。
面図。
【図26】バンド部同士の接合手段に関する他の実施例
を示す平面図(バンド部を畳んだ状態)。
を示す平面図(バンド部を畳んだ状態)。
【図27】図26に示した実施例の正面図。
【図28】図26,図27に示したバンド部の先端部の
斜視図。
斜視図。
【図29】従来のスリッパの平面図。
【図30】従来のスリッパの側面断面図。
10:足底板 12a,12b:中芯 13a,13b:クッション部材 14:表面シート 15:防水部 16,17:バンド部 18:マジックテープ 18a:固定部 19:ガイド線 20:ナイロンシート 21:クッション部材 22:防水部 23:シール装着部 24:差込溝 24a:防水部 25:防水シート 26:凹部 27:シャフト部 28:シャフト支持部 30:嵌合部材 31:取付部 32:バンド保持穴 33:取付穴 34:バンド保持部 35,36:ワンタッチ鋲 37:挿通穴 38:防水部 40,43:スリッパ 41,42,44,45:バンド部 41a,44a:接合穴 41b,41c:切欠 42a,42b,42c:挿通部 44b:被係合部 45a:係合部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A43B 23/02 107
Claims (29)
- 【請求項1】 足底板が設けられ、この足底板に甲被バ
ンドが取り付けられたスリッパにおいて、 前記足底板は、 シート状の中芯と、 この中芯の上下両面を覆うクッション部材と、 前記クッション部材を覆う表面シートとから構成される
ことを特徴とするスリッパ。 - 【請求項2】 足底板が設けられ、この足底板に甲被バ
ンドが取り付けられたスリッパにおいて、 前記足底板は、 互いに貼り合わされる第1および第2のクッション部材
と、 前記第1および第2のクッション部材の少なくとも一方
に形成されるシート状の中芯と、 前記第1および第2のクッション部材を覆う表面シート
とから構成されることを特徴とするスリッパ。 - 【請求項3】 前記足底板の外周部に防水手段が設けら
れることを特徴とする請求項1または2記載のスリッ
パ。 - 【請求項4】 前記防水手段が前記足底板の外周部に嵌
め込まれる嵌合部材から構成されることを特徴とする請
求項1,2,または3記載のスリッパ。 - 【請求項5】 前記中芯および前記表面シートが塩化ビ
ニールシートから構成され、 前記クッション部材がペースト発泡処理によって形成さ
れた塩化ビニールペーストから構成されると共に、 前記防水手段は、前記中芯、前記表面シートおよび前記
クッション部材がウェルダ裁断されることにより形成さ
れることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の
スリッパ。 - 【請求項6】 前記第1のクッション部材およびこれを
覆う表面シートの外周部付近には前記甲被バンドの端部
が挿通可能な差込溝が形成され、 前記足底板に前記甲被バンドが取り付けられる際、前記
甲被バンドの端部が前記足底板の外側につり込まれるよ
うにして前記差込溝に挿通され、前記第1のクッション
部材と第2のクッション部材との間に挟まれて前記甲被
バンドが固定されることを特徴とする請求項2,3,4
または5記載のスリッパ。 - 【請求項7】 前記差込溝には、この差込溝を開ける際
にウェルダ裁断されることにより防水部が形成されるこ
とを特徴とする請求項6記載のスリッパ。 - 【請求項8】 前記差込溝に挿通された前記甲被バンド
の端部を下方から覆うようにして薄い防水シートが設け
られることを特徴とする請求項6または7記載のスリッ
パ。 - 【請求項9】 足底板が設けられ、この足底板に甲被バ
ンドが取り付けられたスリッパにおいて、 前記甲被バンドは、前記足底板に対して平行に畳み込む
ことが可能な2つのバンド部から構成され、 前記バンド部を前記足底板に取り付けるためのバンド取
付手段が設けられ、 前記バンド部には、これらバンド部同士を立ち上げた状
態で両者を接合するための接合手段が設けられることを
特徴とするスリッパ。 - 【請求項10】 前記バンド部の端部が前記足底板の外
側に向くようにして前記足底板に取り付けられることを
特徴とする請求項9記載のスリッパ。 - 【請求項11】 前記バンド取付手段は、前記バンド部
に取り付けられるシャフト部と、このシャフト部を回動
自在に支持するよう前記足底板に形成されるシャフト支
持部とから構成されることを特徴とする請求項9または
10記載のスリッパ。 - 【請求項12】 前記バンド取付手段は、前記バンド部
に形成される取付穴と、この取付穴に挿通されて前記バ
ンド部を保持するよう前記足底板に形成されるバンド保
持部とから構成されることを特徴とする請求項9または
10記載のスリッパ。 - 【請求項13】 前記バンド取付手段は、凹部材と凸部
材から成るワンタッチ鋲から構成されることを特徴とす
る請求項9または10記載のスリッパ。 - 【請求項14】 前記足底板は、ウレタン成型により構
成されることを特徴とする請求項9,10,11,12
または13記載のスリッパ。 - 【請求項15】 前記足底板は、塩化ビニール成型によ
り構成されることを特徴とする請求項9,10,11,
12または13記載のスリッパ。 - 【請求項16】 前記接合手段は、前記バンド部の一方
に形成される接合穴と、前記バンド部の他方に形成され
前記接合穴に挿通可能な挿通部とから構成されることを
特徴とする請求項9,10,11,12,13,14ま
たは15記載のスリッパ。 - 【請求項17】 前記バンド部には、前記バンド部同士
が重なり合う部分の大きさを調整する調整手段が設けら
れることを特徴とする請求項9,10,11,12,1
3,14,15または16記載のスリッパ。 - 【請求項18】 前記バンド部は、前記バンド部を前記
足底板側に畳んだとき、前記足底板の外周部からはみ出
さないように構成されることを特徴とする請求項9,1
0,11,12,13,14,15,16または17記
載のスリッパ。 - 【請求項19】 前記バンド部を前記足底板側に畳んだ
位置で、これらバンド部を固定する固定部材が設けられ
ることを特徴とする請求項9,10,11,12,1
3,14,15,16,17または18記載のスリッ
パ。 - 【請求項20】 前記固定部材および前記接合部材が、
同一の部材から構成されることを特徴とする請求項19
記載のスリッパ。 - 【請求項21】 前記バンド部の表面に、前記甲被バン
ドの大きさを調整する際の目安となるマークが設けられ
ることを特徴とする請求項9,10,11,12,1
3,14,15,16,17,18,19または20記
載のスリッパ。 - 【請求項22】 前記接合手段および調整手段がマジッ
クテープから構成されることを特徴とする請求項9,1
0,11,12,13,14,15,16,17,1
8,19,20または21記載のスリッパ。 - 【請求項23】 前記甲被バンドは、ナイロン製の織布
と、この織布の両面に貼り合わされるクッション部材と
から構成されることを特徴とする請求項1,2,3,
4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,1
4,15,1617,18,19,20,21または2
2記載のスリッパ。 - 【請求項24】 前記甲被バンドは、ナイロン製の織布
と、この織布の両面に貼り合わされる塩化ビニールシー
トとから構成されることを特徴とする請求項1,2,
3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,1
3,14,15,16,17,18,19,20,21
または22記載のスリッパ。 - 【請求項25】 前記甲被バンドに含まれる前記クッシ
ョン部材がペースト発泡処理によって形成された塩化ビ
ニールペーストから構成され、 前記甲被バンドがウェルダ裁断されることにより、該甲
被バンドの外周部に防水部が形成されることを特徴とす
る請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,
11,12,13,14,15,16,17,18,1
9,20,21,22,23または24記載のスリッ
パ。 - 【請求項26】 足底板が設けられ、この足底板に甲被
バンドが取り付けられたスリッパにおいて、 前記甲被バンドおよび足底板の上面の少なくとも一方
に、シールを貼ることが可能なシール装着部が形成さ
れ、 前記シール装着部に近接して、前記シールを剥がし易く
するための凹部が形成されることを特徴とするスリッ
パ。 - 【請求項27】 前記シール装着部が前記足底板の上面
に形成されるスリッパにおいて、当該シール装着部がへ
こんで形成されることを特徴とする請求項26記載のス
リッパ。 - 【請求項28】 前記足底板の前記表面シートおよび前
記甲被バンドの表面のうち、少なくとも一方が、抗菌性
シートから構成されることを特徴とする請求項1,2,
3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,1
3,14,15,16,17,18,19,20,2
1,22,23,24,25,26または27記載のス
リッパ。 - 【請求項29】 前記足底板の底部に室外履きが可能と
なるような補強板が取り付けられることを特徴とする請
求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,1
1,12,13,14,15,16,17,18,1
9,20,21,22,23,24,25,26,27
または28記載のスリッパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17122094A JPH0833502A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | スリッパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17122094A JPH0833502A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | スリッパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0833502A true JPH0833502A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=15919274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17122094A Pending JPH0833502A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | スリッパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0833502A (ja) |
-
1994
- 1994-07-22 JP JP17122094A patent/JPH0833502A/ja active Pending
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