JP2995967B2 - 移動通信システム - Google Patents
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- 238000010295 mobile communication Methods 0.000 title claims description 14
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 49
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 29
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 claims description 4
- 238000005259 measurement Methods 0.000 abstract description 9
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 2
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J3/00—Time-division multiplex systems
- H04J3/02—Details
- H04J3/06—Synchronising arrangements
- H04J3/0635—Clock or time synchronisation in a network
- H04J3/0682—Clock or time synchronisation in a network by delay compensation, e.g. by compensation of propagation delay or variations thereof, by ranging
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Selective Calling Equipment (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信システムに係
り、とくに、複数の基地局を用いて広いサービスエリア
を構成する小ゾーン方式の移動通信システムに関する。
り、とくに、複数の基地局を用いて広いサービスエリア
を構成する小ゾーン方式の移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信方式は、基地局・端末間は無線
方式を用いるもので他に代替手段がないのが特徴的であ
る。かかる移動通信方式で使用しうる周波数帯域には限
度があるため、多数の利用者を収容し、サービス性の良
いシステムを構成するには、無線周波数の有効利用が不
可欠となる。その一つの要因に無線ゾーンの構成があ
り、複数の小無線ゾーンを用いて広いサービス・エリア
をカバーする場合に、周波数の有効利用から各小無線ゾ
ーン毎に設置された複数の無線基地局から同時に同じ送
信電波を送出する方法が多く用いられる(参考文献:電
子情報通信学会発行「移動通信の基礎」7.4項)。
方式を用いるもので他に代替手段がないのが特徴的であ
る。かかる移動通信方式で使用しうる周波数帯域には限
度があるため、多数の利用者を収容し、サービス性の良
いシステムを構成するには、無線周波数の有効利用が不
可欠となる。その一つの要因に無線ゾーンの構成があ
り、複数の小無線ゾーンを用いて広いサービス・エリア
をカバーする場合に、周波数の有効利用から各小無線ゾ
ーン毎に設置された複数の無線基地局から同時に同じ送
信電波を送出する方法が多く用いられる(参考文献:電
子情報通信学会発行「移動通信の基礎」7.4項)。
【0003】その際に、複数の無線基地局からの電波の
強度がほぼ等しい地域で必要な伝送品質を確保するため
に、各無線基地局から送出する信号の位相を同期させる
必要がある。二つの基地局間の位相同期をさせるために
は、信号を送出する局(以下「中央局」と言う。)と各
無線基地局間の伝送路の遅延時間を測定し、その遅延時
間が全ての無線基地局に対して中央局と同一になるよう
に信号を遅延させる必要がある。遅延時間を測定する方
法として、基準となる無線基地局(以下、「基準局」と
いう。)の電波を他の無線基地局(以下、「周辺局」と
いう。)で受信して比較するなど、無線回線を用いるの
が一般的である(参考文献:電子情報通信学会発行
「「自動車電話」7.5項)。なお、中央局から送信さ
れる信号の遅延時間が中央局と各周辺局との間の伝送路
の遅延時間より大きくなるように、中央局に遅延回路を
挿入する必要がある。
強度がほぼ等しい地域で必要な伝送品質を確保するため
に、各無線基地局から送出する信号の位相を同期させる
必要がある。二つの基地局間の位相同期をさせるために
は、信号を送出する局(以下「中央局」と言う。)と各
無線基地局間の伝送路の遅延時間を測定し、その遅延時
間が全ての無線基地局に対して中央局と同一になるよう
に信号を遅延させる必要がある。遅延時間を測定する方
法として、基準となる無線基地局(以下、「基準局」と
いう。)の電波を他の無線基地局(以下、「周辺局」と
いう。)で受信して比較するなど、無線回線を用いるの
が一般的である(参考文献:電子情報通信学会発行
「「自動車電話」7.5項)。なお、中央局から送信さ
れる信号の遅延時間が中央局と各周辺局との間の伝送路
の遅延時間より大きくなるように、中央局に遅延回路を
挿入する必要がある。
【0004】図6には、従来の小ゾーン方式の移動通信
システムの構成が示されている。この図6のシステム
は、位相同期のための信号を送出する中央局31と、基
準局32と、周辺局33とから構成されている。ここ
で、基準局32,周辺局33は、回線伝送路34,35
をそれぞれ介して中央局31と接続されている。この図
6において、符号36は中央局31の送信アンテナを、
符号37は基準局32の受信アンテナを、符号38は基
準局32の送信アンテナを、符号39は変復調器(MO
DEM)を、それぞれ示す。
システムの構成が示されている。この図6のシステム
は、位相同期のための信号を送出する中央局31と、基
準局32と、周辺局33とから構成されている。ここ
で、基準局32,周辺局33は、回線伝送路34,35
をそれぞれ介して中央局31と接続されている。この図
6において、符号36は中央局31の送信アンテナを、
符号37は基準局32の受信アンテナを、符号38は基
準局32の送信アンテナを、符号39は変復調器(MO
DEM)を、それぞれ示す。
【0005】図7には、周辺局33の構成が示されてい
る。この周辺局33は、受信・制御部41と、送信機4
2の二部分から構成されており、受信制御部41は、受
信アンテナ43を介して到来した電波を受信し復調する
RF受信機44と、到来電波に含まれる特殊信号を解読
する符号解読部45と、解読されたそれぞれの特殊信号
の位相差を測定する位相比較部46と、位相比較部46
で測定された位相差に対応する遅延量が挿入される可変
遅延部47と、クロック同期部49とを含んで構成され
ている。この図において、符号48は送信アンテナを示
す。
る。この周辺局33は、受信・制御部41と、送信機4
2の二部分から構成されており、受信制御部41は、受
信アンテナ43を介して到来した電波を受信し復調する
RF受信機44と、到来電波に含まれる特殊信号を解読
する符号解読部45と、解読されたそれぞれの特殊信号
の位相差を測定する位相比較部46と、位相比較部46
で測定された位相差に対応する遅延量が挿入される可変
遅延部47と、クロック同期部49とを含んで構成され
ている。この図において、符号48は送信アンテナを示
す。
【0006】図8には、このような構成の従来システム
における位相差測定のタイミングチャートが示されてい
る。この図8のタイミングチャートを参照しつつ、従来
の位相同期のための位相差測定動作について説明する。
周辺局33のRF受信機44では、受信アンテナ43を
介して自らの送信アンテナ48から送出された電波(自
周辺局電波)EW2、基準局32から送出された電波
(基準局電波)EW1をそれぞれ受信,復調し、符号解
読部45で受信電波(正確には受信電波の復調信号)に
含まれる特殊信号を解読する。そして、位相比較部46
では、図8に示すように、受信した自局の特殊信号S1
を基準に仮想特殊信号S2のタイミングを発生させ、基
準局33の特殊信号S3をRF受信機44で受信復調さ
れたタイミングと比較し、位相差Aを測定する。このよ
うにして位相差A,即ち遅延時間差を測定することによ
り等価的に伝送路の遅延時間が測定されていた。
における位相差測定のタイミングチャートが示されてい
る。この図8のタイミングチャートを参照しつつ、従来
の位相同期のための位相差測定動作について説明する。
周辺局33のRF受信機44では、受信アンテナ43を
介して自らの送信アンテナ48から送出された電波(自
周辺局電波)EW2、基準局32から送出された電波
(基準局電波)EW1をそれぞれ受信,復調し、符号解
読部45で受信電波(正確には受信電波の復調信号)に
含まれる特殊信号を解読する。そして、位相比較部46
では、図8に示すように、受信した自局の特殊信号S1
を基準に仮想特殊信号S2のタイミングを発生させ、基
準局33の特殊信号S3をRF受信機44で受信復調さ
れたタイミングと比較し、位相差Aを測定する。このよ
うにして位相差A,即ち遅延時間差を測定することによ
り等価的に伝送路の遅延時間が測定されていた。
【0007】ここで、RF受信機44で受信する電波E
W1,EW2の周波数は同一であるため、図8に符号B
で示すように、基準局32の電波EW1を受信する時
は、一時周辺局33の電波EW2の出力を停止させ、基
準局33からの電波EW1を受信する必要があった。し
かし、基準局32と周辺局33との間の距離が長かった
り、基準局32と周辺局33との間に山等の障害があっ
たりすると、周辺局33に設置されたRF受信機44で
は十分な受信電界が得られない場合がある。このような
場合、高利得の受信アンテナを使用したり、RF受信機
44の前段にNFの良い増幅器等を挿入し、利得を高め
ることがなされていた。
W1,EW2の周波数は同一であるため、図8に符号B
で示すように、基準局32の電波EW1を受信する時
は、一時周辺局33の電波EW2の出力を停止させ、基
準局33からの電波EW1を受信する必要があった。し
かし、基準局32と周辺局33との間の距離が長かった
り、基準局32と周辺局33との間に山等の障害があっ
たりすると、周辺局33に設置されたRF受信機44で
は十分な受信電界が得られない場合がある。このような
場合、高利得の受信アンテナを使用したり、RF受信機
44の前段にNFの良い増幅器等を挿入し、利得を高め
ることがなされていた。
【0008】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例にあっては、受信アンテナの利得に限界があっ
たり、同じシステムにおいてチャンネルが増えるとRF
受信機の前段にNFの良い増幅器を挿入した場合でも混
変調を軽減するため狭帯域な帯域濾波器を設ける必要が
あることから十分な利得が得られなくなるという不都合
があった。また、上述した従来システムにあっては、一
定間隔ごとに位相補正動作がなされるため、各基地局の
送信機の起動及び停止により回路部品等へのストレスが
かかり、このことが故障の原因ともなっていた。
た従来例にあっては、受信アンテナの利得に限界があっ
たり、同じシステムにおいてチャンネルが増えるとRF
受信機の前段にNFの良い増幅器を挿入した場合でも混
変調を軽減するため狭帯域な帯域濾波器を設ける必要が
あることから十分な利得が得られなくなるという不都合
があった。また、上述した従来システムにあっては、一
定間隔ごとに位相補正動作がなされるため、各基地局の
送信機の起動及び停止により回路部品等へのストレスが
かかり、このことが故障の原因ともなっていた。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来技術の有す
る不都合を改善し、とくに、受信電界強度が弱い場合で
も2基地局間の伝送路の遅延時間差を十分に測定し得る
とともに、位相同期動作のために各基地局の回路部品に
かかるストレスを軽減し得る移動通信システムを提供す
ることにある。
る不都合を改善し、とくに、受信電界強度が弱い場合で
も2基地局間の伝送路の遅延時間差を十分に測定し得る
とともに、位相同期動作のために各基地局の回路部品に
かかるストレスを軽減し得る移動通信システムを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の移動通信システ
ムは、複数の小無線ゾーンのひとつに設けられ無線基地
局間の位相同期のための信号を送出する中央局と、この
中央局が設けられた小無線ゾーン以外の小無線ゾーンの
それぞれに設置され中央局に回線伝送路を介して接続さ
れた複数の周辺局と、中央局からの電波と複数の周辺局
からの電波とが共に十分受信できる位置に設置され回線
伝送路を介して中央局に接続された位相差測定局とを備
えている。そして、この位相差測定局が、複数の無線基
地局から一定時間間隔で送信される第1の特殊信号を常
時受信し解読する機能と、第1の特殊信号を解読できな
かった場合に中央局へ位相同期動作の命令信号を出力す
るとともに中央局と周辺局からの電波に含まれる第2の
特殊信号を受信し解読する機能と、この解読されたそれ
ぞれの第2の特殊信号の位相差を測定し中央局へ送出す
る機能とを有するとともに、中央局が、位相同期動作の
命令信号を受けた場合に位相差測定局が位相差の測定が
できるように各周辺局及び自局の送信機を起動・停止制
御する機能と、位相差測定局から送出された位相差に応
じて位相差の補正を行なう機能とを有している。このよ
うな構成によって、前述した目的を達成しようとするも
のである。
ムは、複数の小無線ゾーンのひとつに設けられ無線基地
局間の位相同期のための信号を送出する中央局と、この
中央局が設けられた小無線ゾーン以外の小無線ゾーンの
それぞれに設置され中央局に回線伝送路を介して接続さ
れた複数の周辺局と、中央局からの電波と複数の周辺局
からの電波とが共に十分受信できる位置に設置され回線
伝送路を介して中央局に接続された位相差測定局とを備
えている。そして、この位相差測定局が、複数の無線基
地局から一定時間間隔で送信される第1の特殊信号を常
時受信し解読する機能と、第1の特殊信号を解読できな
かった場合に中央局へ位相同期動作の命令信号を出力す
るとともに中央局と周辺局からの電波に含まれる第2の
特殊信号を受信し解読する機能と、この解読されたそれ
ぞれの第2の特殊信号の位相差を測定し中央局へ送出す
る機能とを有するとともに、中央局が、位相同期動作の
命令信号を受けた場合に位相差測定局が位相差の測定が
できるように各周辺局及び自局の送信機を起動・停止制
御する機能と、位相差測定局から送出された位相差に応
じて位相差の補正を行なう機能とを有している。このよ
うな構成によって、前述した目的を達成しようとするも
のである。
【0011】
【作用】数基地局間(中央局と数局の周辺局間)の伝送
路の遅延時間差(位相差)を測定する位相差測定局が、
中央局からの電波の受信電界と各周辺局からの電波の受
信電界が十分に得られる地点(例えば、中間地点)に設
置されていることから、この位相差測定局で、中央局と
周辺局の伝送路の遅延時間(位相差)を測定し、測定さ
れた位相差に基づき中央局で位相差の補正を行うことに
より各基地局間の位相の同期がとられる。また、位相差
測定局では、数基地局から送られてくる一定間隔の特殊
信号を常時監視し、特殊信号が解読出来なくなった時の
み、位相補正動作を行うことから、各基地局の送信機の
起動及び停止による回路部品等へのストレスが軽減され
る。
路の遅延時間差(位相差)を測定する位相差測定局が、
中央局からの電波の受信電界と各周辺局からの電波の受
信電界が十分に得られる地点(例えば、中間地点)に設
置されていることから、この位相差測定局で、中央局と
周辺局の伝送路の遅延時間(位相差)を測定し、測定さ
れた位相差に基づき中央局で位相差の補正を行うことに
より各基地局間の位相の同期がとられる。また、位相差
測定局では、数基地局から送られてくる一定間隔の特殊
信号を常時監視し、特殊信号が解読出来なくなった時の
み、位相補正動作を行うことから、各基地局の送信機の
起動及び停止による回路部品等へのストレスが軽減され
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0013】図1には、本発明の一実施例の構成が示さ
れている。この図1の実施例は、複数の小無線ゾーンの
ひとつに設けられ無線基地局間の位相同期のための信号
を送出する中央局1と、この中央局1が設けられた小無
線ゾーン以外の小無線ゾーンのそれぞれに設置され中央
局1に回線伝送路7を介して各別に接続された3つの周
辺局3と、中央局1からの電波と3つの周辺局3からの
電波とが共に十分受信できる位置に設置され回線伝送路
8を介して中央局1に接続された位相差測定局2とを備
えている。この図1において符号4は中央局1の送信ア
ンテナを、符号5は周辺局3の送信アンテナをそれぞれ
示す。
れている。この図1の実施例は、複数の小無線ゾーンの
ひとつに設けられ無線基地局間の位相同期のための信号
を送出する中央局1と、この中央局1が設けられた小無
線ゾーン以外の小無線ゾーンのそれぞれに設置され中央
局1に回線伝送路7を介して各別に接続された3つの周
辺局3と、中央局1からの電波と3つの周辺局3からの
電波とが共に十分受信できる位置に設置され回線伝送路
8を介して中央局1に接続された位相差測定局2とを備
えている。この図1において符号4は中央局1の送信ア
ンテナを、符号5は周辺局3の送信アンテナをそれぞれ
示す。
【0014】ここで、位相差測定局2は、中央局1及び
3つの周辺局3から一定時間間隔で送信される第1の特
殊信号を常時受信し解読する機能と、第1の特殊信号を
解読できなかった場合に中央局1へ位相同期動作の命令
信号を出力するとともに中央局1と周辺局3からの電波
に含まれる第2の特殊信号を受信し解読する機能と、こ
の解読されたそれぞれの第2の特殊信号の位相差を測定
し中央局1へ送出する機能とを有している。また、中央
局1は、位相同期動作の命令信号を受けた場合に位相差
測定局2が位相差の測定ができるように各周辺局3及び
自局の送信機を起動・停止制御する機能と、位相差測定
局2から送出された位相差に応じて位相差の補正を行な
う機能とを有している。
3つの周辺局3から一定時間間隔で送信される第1の特
殊信号を常時受信し解読する機能と、第1の特殊信号を
解読できなかった場合に中央局1へ位相同期動作の命令
信号を出力するとともに中央局1と周辺局3からの電波
に含まれる第2の特殊信号を受信し解読する機能と、こ
の解読されたそれぞれの第2の特殊信号の位相差を測定
し中央局1へ送出する機能とを有している。また、中央
局1は、位相同期動作の命令信号を受けた場合に位相差
測定局2が位相差の測定ができるように各周辺局3及び
自局の送信機を起動・停止制御する機能と、位相差測定
局2から送出された位相差に応じて位相差の補正を行な
う機能とを有している。
【0015】これを更に詳述すると、周辺局3は、図2
に示すように、クロック同期部13と、回線伝送路7を
介して中央局1から送られてきた制御信号を解読する符
号解読部14と、この符号解読部14及び中央局1から
の信号により制御される送信機15とを備えている。
に示すように、クロック同期部13と、回線伝送路7を
介して中央局1から送られてきた制御信号を解読する符
号解読部14と、この符号解読部14及び中央局1から
の信号により制御される送信機15とを備えている。
【0016】位相差測定局2は、図3に示すように、受
信アンテナ11,受信アンテナ12及びRF受信電波合
成部30をそれぞれ介して中央局1,3つの周辺局3か
ら到来した電波EW1,EW2を受信し復調するRF受
信機17と、中央局1及び3つの周辺局3から一定時間
間隔に送信され到来電波の復調波に含まれる第1の特殊
信号(図5中符号S111 ,S121 参照)を常時受信
し解読する第1の符号解読部18と、中央局1からの電
波EW1と3つの周辺局3からの電波EW2に含まれる
第2の特殊信号(図5中符号13参照)を受信し解読す
る第2の符号解読部19と、この第2の符号解読部19
で解読されたそれぞれの第2の特殊信号の位相差を測定
する位相比較部20と、この位相比較部20で測定され
た位相差に相当する遅延量を符号化して中央局1に送出
する符号化部24と、中央局1より回線伝送路8を介し
て入力した信号を解読し位相比較部20に出力する符号
解読部23と、クロック同期回路21,22とを含んで
構成されている。
信アンテナ11,受信アンテナ12及びRF受信電波合
成部30をそれぞれ介して中央局1,3つの周辺局3か
ら到来した電波EW1,EW2を受信し復調するRF受
信機17と、中央局1及び3つの周辺局3から一定時間
間隔に送信され到来電波の復調波に含まれる第1の特殊
信号(図5中符号S111 ,S121 参照)を常時受信
し解読する第1の符号解読部18と、中央局1からの電
波EW1と3つの周辺局3からの電波EW2に含まれる
第2の特殊信号(図5中符号13参照)を受信し解読す
る第2の符号解読部19と、この第2の符号解読部19
で解読されたそれぞれの第2の特殊信号の位相差を測定
する位相比較部20と、この位相比較部20で測定され
た位相差に相当する遅延量を符号化して中央局1に送出
する符号化部24と、中央局1より回線伝送路8を介し
て入力した信号を解読し位相比較部20に出力する符号
解読部23と、クロック同期回路21,22とを含んで
構成されている。
【0017】中央局1は、図4に示すように、3つの周
辺局3に対応して設けられ位相差測定局2を構成する符
号化部24で符号化されたそれぞれの遅延量を解読する
3つの遅延量解読部26と、各周辺局3への回線伝送路
7に対応してそれぞれ設けられ解読された遅延量が挿入
される3つの可変遅延部27と、クロック同期部25と
を含んで構成されている。図1ないし図4において、符
号6は変復調器を示す。
辺局3に対応して設けられ位相差測定局2を構成する符
号化部24で符号化されたそれぞれの遅延量を解読する
3つの遅延量解読部26と、各周辺局3への回線伝送路
7に対応してそれぞれ設けられ解読された遅延量が挿入
される3つの可変遅延部27と、クロック同期部25と
を含んで構成されている。図1ないし図4において、符
号6は変復調器を示す。
【0018】図5には、本実施例における位相差測定の
タイミングチャートが示されている。ここで、この図5
を参照しつつ、本実施例の動作を説明する。
タイミングチャートが示されている。ここで、この図5
を参照しつつ、本実施例の動作を説明する。
【0019】位相差測定局2では、各無線基地局から送
られてくる電波をRF受信機17で受信し復調する。第
1の符号解読部18で受信電波に含まれる第1の特殊信
号を解読する。この場合において、図5(A)に示すよ
うに中央局1及び周辺局3から同時送信される電波EW
1,EW2に含まれる信号の位相が合っていると第1の
特殊信号(図5中S111 ,121 参照)を符号解読部
18で解読できる。しかし、中央局1及び周辺局3から
同時送信される電波に含まれる信号の位相がずれている
と、第1の特殊信号(図5中S112 ,S122 参照)
を第1の符号解読部18で解読できなくなる。
られてくる電波をRF受信機17で受信し復調する。第
1の符号解読部18で受信電波に含まれる第1の特殊信
号を解読する。この場合において、図5(A)に示すよ
うに中央局1及び周辺局3から同時送信される電波EW
1,EW2に含まれる信号の位相が合っていると第1の
特殊信号(図5中S111 ,121 参照)を符号解読部
18で解読できる。しかし、中央局1及び周辺局3から
同時送信される電波に含まれる信号の位相がずれている
と、第1の特殊信号(図5中S112 ,S122 参照)
を第1の符号解読部18で解読できなくなる。
【0020】この時、位相差測定局2の位相比較部20
では、位相の比較ができないので、符号化部24,回線
伝送路8を経由して中央局1へ位相同期動作の命令信号
を送出する。中央局1では、この位相同期動作の命令信
号を受けて各周辺局3に制御信号を出力して各送信機1
5の送信動作を停止し、図5(B)中符号Cで示すよう
に中央局電波の測定の妨害電波となる周辺局電波を一時
的に停止させる。この時、位相差測定局2では、RF受
信機17で中央局1からの第二特殊信号S13を受信復
調し、第2の符号解読部19で解読する。
では、位相の比較ができないので、符号化部24,回線
伝送路8を経由して中央局1へ位相同期動作の命令信号
を送出する。中央局1では、この位相同期動作の命令信
号を受けて各周辺局3に制御信号を出力して各送信機1
5の送信動作を停止し、図5(B)中符号Cで示すよう
に中央局電波の測定の妨害電波となる周辺局電波を一時
的に停止させる。この時、位相差測定局2では、RF受
信機17で中央局1からの第二特殊信号S13を受信復
調し、第2の符号解読部19で解読する。
【0021】次に、位相比較部20では、受信した中央
局の第2の特殊信号13を基準に図5(C)に示すよう
に中央局の仮想第2の特殊信号S15のタイミングを発
生させる。また、中央局1では、自局からの電波(中央
局1の電波)を図5(B)中符号Dで示すように、一時
停止させる。この時、位相差測定局2では、RF受信機
17で周辺局3からの第2の特殊信号S14を受信復調
し、第2の符号解読部19で解読する。
局の第2の特殊信号13を基準に図5(C)に示すよう
に中央局の仮想第2の特殊信号S15のタイミングを発
生させる。また、中央局1では、自局からの電波(中央
局1の電波)を図5(B)中符号Dで示すように、一時
停止させる。この時、位相差測定局2では、RF受信機
17で周辺局3からの第2の特殊信号S14を受信復調
し、第2の符号解読部19で解読する。
【0022】そして、位相比較部20では、周辺局3か
らの第2の特殊信号S14を受信復調したタイミング
と、前述した中央局の仮想第2の特殊信号S15のタイ
ミングとを比較し、図5(C)に示す位相差(遅延量)
Aを測定する。測定された位相差Aは、符号化部24で
符号化され回線伝送路8を経由して中央局1へ送出され
る。次に、中央局1では、送られてきた符号化された遅
延量を遅延量解読部26で解読し、可変遅延部27に挿
入し、回線伝送路7を介して位相差が測定された周辺局
3に送出し、信号の位相を同期させる。このようにし
て、全ての周辺局3に対して位相同期動作を行うことに
より、すべての位相を同期させることができる。
らの第2の特殊信号S14を受信復調したタイミング
と、前述した中央局の仮想第2の特殊信号S15のタイ
ミングとを比較し、図5(C)に示す位相差(遅延量)
Aを測定する。測定された位相差Aは、符号化部24で
符号化され回線伝送路8を経由して中央局1へ送出され
る。次に、中央局1では、送られてきた符号化された遅
延量を遅延量解読部26で解読し、可変遅延部27に挿
入し、回線伝送路7を介して位相差が測定された周辺局
3に送出し、信号の位相を同期させる。このようにし
て、全ての周辺局3に対して位相同期動作を行うことに
より、すべての位相を同期させることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
相差測定局が中央局からの受信電界強度と各周辺局から
の受信電界強度が十分に得られる地点に設置されている
ことから、中央局からの受信電界強度が弱い場合でも2
基地局間(中央局と各周辺局)の伝送路の遅延時間差
(位相差)を十分に測定することができ、同じシステム
においてチャンネルが増えた場合にRF受信機内で発生
する混変調に対しても、希望波(D波)が強くなり妨害
波(U波)が弱くなるために特性が改善され、位相差測
定に使用する装置を位相差測定局にのみ設ければ十分で
あり、各周辺局に各別に設ける必要がなくなり、また、
各基地局からの信号の位相がずれた時にのみ、位相補正
動作を行うことから、各基地局の送信機の起動及び停止
による回路部品等へのストレスを軽減できるという従来
にない優れた移動通信システムを提供することができ
る。
相差測定局が中央局からの受信電界強度と各周辺局から
の受信電界強度が十分に得られる地点に設置されている
ことから、中央局からの受信電界強度が弱い場合でも2
基地局間(中央局と各周辺局)の伝送路の遅延時間差
(位相差)を十分に測定することができ、同じシステム
においてチャンネルが増えた場合にRF受信機内で発生
する混変調に対しても、希望波(D波)が強くなり妨害
波(U波)が弱くなるために特性が改善され、位相差測
定に使用する装置を位相差測定局にのみ設ければ十分で
あり、各周辺局に各別に設ける必要がなくなり、また、
各基地局からの信号の位相がずれた時にのみ、位相補正
動作を行うことから、各基地局の送信機の起動及び停止
による回路部品等へのストレスを軽減できるという従来
にない優れた移動通信システムを提供することができ
る。
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】図1の周辺局の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の位相差測定局の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図4】図1の中央局の構成を示すブロック図である。
【図5】図1の実施例の動作説明図である。
【図6】従来の移動通信システムの構成を示すブロック
図である。
図である。
【図7】従来の周辺局の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の位相差測定方法を示す図である。
1 中央局 2 位相差測定局 3 周辺局 7 回線伝送路 8 回線伝送路 18 第1の符号解読部 19 第2の符号解読部 20 位相比較部 24 符号化部 27 遅延量解読部 28 可変遅延部
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の小無線ゾーンのひとつに設けられ
無線基地局間の位相同期のための信号を送出する中央局
と、この中央局が設けられた小無線ゾーン以外の小無線
ゾーンのそれぞれに設置され前記中央局に回線伝送路を
介して接続された複数の周辺局と、前記中央局からの電
波と前記複数の周辺局からの電波とが共に十分受信でき
る位置に設置され回線伝送路を介して前記中央局に接続
された位相差測定局とを備え、当該位相差測定局が、前
記複数の無線基地局から一定時間間隔で送信される第1
の特殊信号を常時受信し解読する機能と、前記第1の特
殊信号を解読できなかった場合に前記中央局へ位相同期
動作の命令信号を出力するとともに前記中央局と周辺局
からの電波に含まれる第2の特殊信号を受信し解読する
機能と、この解読されたそれぞれの第2の特殊信号の位
相差を測定し前記中央局へ送出する機能とを有するとと
もに、前記中央局が、前記位相同期動作の命令信号を受
けた場合に前記位相差測定局が前記位相差の測定ができ
るように前記各周辺局及び自局の送信機を起動・停止制
御する機能と、前記位相差測定局から送出された位相差
に応じて位相差の補正を行なう機能とを有していること
を特徴とした移動通信システム。 - 【請求項2】 前記位相差測定局が、前記複数の無線基
地局から一定時間間隔に送信される第1の特殊信号を常
時受信し解読する第1の符号解読部と、前記中央局から
の電波と前記複数の周辺局からの電波に含まれる第2の
特殊信号を受信し解読する第2の符号解読部と、この第
2の符号解読部で解読されたそれぞれの第2の特殊信号
の位相差を測定する位相比較部と、この位相比較部で測
定された位相差に相当する遅延量を符号化して前記中央
局に送出する符号化部とを含んで構成されるとともに、
前記中央局が前記符号化された遅延量を解読する遅延量
解読部と、前記各周辺局への回線伝送路に対応してそれ
ぞれ設けられ解読された遅延量が挿入される可変遅延部
とを含んで構成されていることを特徴とした請求項1記
載の移動通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32712291A JP2995967B2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 移動通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32712291A JP2995967B2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 移動通信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05145469A JPH05145469A (ja) | 1993-06-11 |
JP2995967B2 true JP2995967B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=18195555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32712291A Expired - Lifetime JP2995967B2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 移動通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2995967B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0759137A (ja) * | 1993-08-13 | 1995-03-03 | Nec Corp | 広域無線呼出システムの局間位相補償方式 |
JPH0759136A (ja) * | 1993-08-13 | 1995-03-03 | Nec Corp | 広域無線呼出システムの局間位相補償方式 |
-
1991
- 1991-11-15 JP JP32712291A patent/JP2995967B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05145469A (ja) | 1993-06-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990928 |