JP2963619B2 - 動圧軸受装置 - Google Patents
動圧軸受装置Info
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Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動圧軸受装置、さらに詳
しくは磁性流体を潤滑油として用いた動圧軸受装置に関
する。
しくは磁性流体を潤滑油として用いた動圧軸受装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁性流体を潤滑油として用いた動圧軸受
装置の提案が、例えば特開昭62−155327号公報
や実開昭62−202526号公報等になされている。
この動圧軸受装置を適用した、例えばHDD用のスピン
ドルモータの一例を示したのが図8である。このスピン
ドルモータは所謂中心軸回転型且つラジアル軸受固定型
であって、図が煩雑になるのを避けるために、中心線よ
り右半分のみが示されている。
装置の提案が、例えば特開昭62−155327号公報
や実開昭62−202526号公報等になされている。
この動圧軸受装置を適用した、例えばHDD用のスピン
ドルモータの一例を示したのが図8である。このスピン
ドルモータは所謂中心軸回転型且つラジアル軸受固定型
であって、図が煩雑になるのを避けるために、中心線よ
り右半分のみが示されている。
【0003】同図において、符号1は固定部材たるモー
タハウジングとしてのフレームを示しており、このフレ
ーム1には筒状の軸受ホルダー部1aが立設するように
して一体成形されている。すなわち、軸受ホルダー部1
aを含むフレーム1は、一端が閉塞され他方が開放され
た凹形状をなしている。該軸受ホルダー部1aの外周面
にはステ−タコア6が固定されており、このステ−タコ
ア6にはコイル5が巻回されている。
タハウジングとしてのフレームを示しており、このフレ
ーム1には筒状の軸受ホルダー部1aが立設するように
して一体成形されている。すなわち、軸受ホルダー部1
aを含むフレーム1は、一端が閉塞され他方が開放され
た凹形状をなしている。該軸受ホルダー部1aの外周面
にはステ−タコア6が固定されており、このステ−タコ
ア6にはコイル5が巻回されている。
【0004】上記軸受ホルダー部1aの内周にはラジア
ル滑り軸受2,2がそれぞれ嵌合固定されており、これ
らラジアル滑り軸受2,2の内周には回転軸としての中
心軸3が挿入配置されている。該中心軸3の外周面及び
ラジアル滑り軸受2,2の内周面の少なくとも一方に
は、例えばへリングボーン状等の動圧発生溝が形成され
ており、摺動面(中心軸3とラジアル滑り軸受2,2と
の間の空隙)には磁性流体14が充填されている。すな
わち、中心軸3は、ラジアル滑り軸受2,2の内周面と
の間に発生するラジアル動圧力によりラジアル方向の振
れが抑えられて、ラジアル滑り軸受2,2内を回転する
ようになっている。
ル滑り軸受2,2がそれぞれ嵌合固定されており、これ
らラジアル滑り軸受2,2の内周には回転軸としての中
心軸3が挿入配置されている。該中心軸3の外周面及び
ラジアル滑り軸受2,2の内周面の少なくとも一方に
は、例えばへリングボーン状等の動圧発生溝が形成され
ており、摺動面(中心軸3とラジアル滑り軸受2,2と
の間の空隙)には磁性流体14が充填されている。すな
わち、中心軸3は、ラジアル滑り軸受2,2の内周面と
の間に発生するラジアル動圧力によりラジアル方向の振
れが抑えられて、ラジアル滑り軸受2,2内を回転する
ようになっている。
【0005】中心軸3のフレーム閉塞側(図における下
方)の端面3aに対向する位置には、フレーム1の凹所
底部を形成するスラスト板1bが設けられている。この
スラスト板1b及び中心軸3のフレーム閉塞側端面3a
の少なくとも一方には、動圧発生溝が形成されており、
摺動面(中心軸3のフレーム閉塞側端面3aとこれに対
向するスラスト板1bの図における上端面との間の空
隙)には磁性流体14が充填されている。すなわち、中
心軸3のフレーム閉塞側端面3aとスラスト板1bの上
端面との間に、中心軸3に対してフレーム開放側に向う
スラスト動圧力が発生するようになっている。
方)の端面3aに対向する位置には、フレーム1の凹所
底部を形成するスラスト板1bが設けられている。この
スラスト板1b及び中心軸3のフレーム閉塞側端面3a
の少なくとも一方には、動圧発生溝が形成されており、
摺動面(中心軸3のフレーム閉塞側端面3aとこれに対
向するスラスト板1bの図における上端面との間の空
隙)には磁性流体14が充填されている。すなわち、中
心軸3のフレーム閉塞側端面3aとスラスト板1bの上
端面との間に、中心軸3に対してフレーム開放側に向う
スラスト動圧力が発生するようになっている。
【0006】また、中心軸3には、ステ−タコア6と駆
動マグネット7の磁気中心をずらす公知の手法等によ
り、中心軸3に対してフレーム閉塞側に向う磁気吸引力
が発生するようになっている。従って、この磁気吸引力
と上記スラスト動圧力とにより、スラスト方向のバラン
ス及び振れが抑えられて、スラスト板1b上を回転する
ようになっている。
動マグネット7の磁気中心をずらす公知の手法等によ
り、中心軸3に対してフレーム閉塞側に向う磁気吸引力
が発生するようになっている。従って、この磁気吸引力
と上記スラスト動圧力とにより、スラスト方向のバラン
ス及び振れが抑えられて、スラスト板1b上を回転する
ようになっている。
【0007】中心軸3のフレーム開放側(図における上
方)の端部には、上記コア6、コイル5等を覆うような
形状のハブ4が嵌合固定されている。このハブ4の外周
面には図示されないディスクが装着されており、ハブ4
内周の上記コア6に対向する位置には駆動マグネット7
が固定されている。
方)の端部には、上記コア6、コイル5等を覆うような
形状のハブ4が嵌合固定されている。このハブ4の外周
面には図示されないディスクが装着されており、ハブ4
内周の上記コア6に対向する位置には駆動マグネット7
が固定されている。
【0008】上記軸受ホルダー部1aの内外を連通する
通路10の途中、すなわち軸受ホルダー1aの図におけ
る上端部(フレーム開放側のラジアル滑り軸受2より上
方の位置)には磁性流体シール8が配設されている。こ
の磁性流体シール8は、磁石8bと、この磁石8bを軸
線方向に挟むようにして設けられ磁路を形成するポール
ピース8a,8aとから構成されており、このポールピ
ース8a,8a内周面と中心軸3の外周面との間に磁性
流体9,9が保持され得るようになっている。従って、
この磁性流体シール8により、上記摺動面に充填されて
いる磁性流体を含むホルダー部1a内部に満たされてい
る磁性流体14の軸受部から外方への漏れが防止されて
いると共に、外部から軸受部内への塵芥等の侵入の防止
が図られている。
通路10の途中、すなわち軸受ホルダー1aの図におけ
る上端部(フレーム開放側のラジアル滑り軸受2より上
方の位置)には磁性流体シール8が配設されている。こ
の磁性流体シール8は、磁石8bと、この磁石8bを軸
線方向に挟むようにして設けられ磁路を形成するポール
ピース8a,8aとから構成されており、このポールピ
ース8a,8a内周面と中心軸3の外周面との間に磁性
流体9,9が保持され得るようになっている。従って、
この磁性流体シール8により、上記摺動面に充填されて
いる磁性流体を含むホルダー部1a内部に満たされてい
る磁性流体14の軸受部から外方への漏れが防止されて
いると共に、外部から軸受部内への塵芥等の侵入の防止
が図られている。
【0009】また、該磁性流体14のフレーム開放側へ
の漏れ防止を図るものとしては、図9に示されるよう
に、磁性流体シール8に代えて、フレーム開放側のラジ
アル滑り軸受2のフレーム開放側端面に、軸方向に着磁
が施されたマグネット16を配設し、このマグネット1
6の開放磁界により磁性流体14を保持させるという構
造のものもある。
の漏れ防止を図るものとしては、図9に示されるよう
に、磁性流体シール8に代えて、フレーム開放側のラジ
アル滑り軸受2のフレーム開放側端面に、軸方向に着磁
が施されたマグネット16を配設し、このマグネット1
6の開放磁界により磁性流体14を保持させるという構
造のものもある。
【0010】そして、図示されないモータ外部の電源供
給手段からフレキシブル基板12を介してコイル5に所
定の駆動電圧が印加されると、ディスクを装着したハブ
4が回転するようになっている。なお、符号11は滑り
軸受2,2間に当接して配置される軸受カラーを、13
は中心軸3の抜け止めをそれぞれ示している。
給手段からフレキシブル基板12を介してコイル5に所
定の駆動電圧が印加されると、ディスクを装着したハブ
4が回転するようになっている。なお、符号11は滑り
軸受2,2間に当接して配置される軸受カラーを、13
は中心軸3の抜け止めをそれぞれ示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記HDD用
のスピンドルモータ等にあっては、清浄な雰囲気が要求
されているために、軸受ホルダー部1a内に満たされて
いる磁性流体14の漏れ防止は重要な点となっており、
例えば振動・衝撃・遠心力が加わったり、姿勢が変化し
ても、漏れないことが必要とされる。
のスピンドルモータ等にあっては、清浄な雰囲気が要求
されているために、軸受ホルダー部1a内に満たされて
いる磁性流体14の漏れ防止は重要な点となっており、
例えば振動・衝撃・遠心力が加わったり、姿勢が変化し
ても、漏れないことが必要とされる。
【0012】しかしながら、軸受ホルダー部1a内に満
たされている磁性流体14の液面位置は、気圧・温度変
化による磁性流体(実際には内部に混在する空気)の体
積変化や、部品寸法・注入する磁性流体の量のばらつき
等により変化し、このように磁性流体の液面位置が変化
すると、図8、図9に示した磁性流体の漏れ防止構造で
は、磁性流体に対する磁気的保持力が大幅に低下してし
まい、磁性流体の漏れを防止できないといった問題があ
った。
たされている磁性流体14の液面位置は、気圧・温度変
化による磁性流体(実際には内部に混在する空気)の体
積変化や、部品寸法・注入する磁性流体の量のばらつき
等により変化し、このように磁性流体の液面位置が変化
すると、図8、図9に示した磁性流体の漏れ防止構造で
は、磁性流体に対する磁気的保持力が大幅に低下してし
まい、磁性流体の漏れを防止できないといった問題があ
った。
【0013】このような問題は、上記一端が閉塞され他
方が開放された中心軸回転型のモータに限らず、両端が
開放された形状の中心軸固定型のモータにあっても、同
様に発生する。
方が開放された中心軸回転型のモータに限らず、両端が
開放された形状の中心軸固定型のモータにあっても、同
様に発生する。
【0014】そこで本発明は、磁性流体の外部への漏れ
が確実に防止される動圧軸受装置を提供することを目的
とする。
が確実に防止される動圧軸受装置を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1手段の動圧軸受装置
は上記目的を達成するために、固定部材または回転部材
の何れか一方に固定され、該回転部材を回転自在に支承
するラジアル軸受を備え、このラジアル軸受の摺動面に
充填された磁性流体に動圧を生ぜしめるよう構成された
動圧軸受装置において、前記ラジアル軸受より開放側に
おける固定部材または回転部材の何れか一方にマグネッ
トを設け、このマグネットのラジアル方向に対向する他
方の回転部材または固定部材を磁性体とし、この磁性体
及び前記マグネットによって形成される磁気回路によ
り、該磁性体と前記マグネットとの間のスペースの軸方
向の磁束密度勾配を、前記開放側の逆方向に向かって増
大する一方向磁束密度勾配としたことを特徴としてい
る。
は上記目的を達成するために、固定部材または回転部材
の何れか一方に固定され、該回転部材を回転自在に支承
するラジアル軸受を備え、このラジアル軸受の摺動面に
充填された磁性流体に動圧を生ぜしめるよう構成された
動圧軸受装置において、前記ラジアル軸受より開放側に
おける固定部材または回転部材の何れか一方にマグネッ
トを設け、このマグネットのラジアル方向に対向する他
方の回転部材または固定部材を磁性体とし、この磁性体
及び前記マグネットによって形成される磁気回路によ
り、該磁性体と前記マグネットとの間のスペースの軸方
向の磁束密度勾配を、前記開放側の逆方向に向かって増
大する一方向磁束密度勾配としたことを特徴としてい
る。
【0016】第2手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、マグネットまたは
磁性体の何れか一方の対向面を、他方の対向面に対して
開放側の逆方向に向かって接近する方向に傾斜させてな
る。
するために、上記第1手段に加えて、マグネットまたは
磁性体の何れか一方の対向面を、他方の対向面に対して
開放側の逆方向に向かって接近する方向に傾斜させてな
る。
【0017】第3手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、マグネットのラジ
アル方向の厚さが開放側の逆方向に向かって厚くなる方
向に、該マグネットの対向面の反対側の面を傾斜させて
なる。
するために、上記第1手段に加えて、マグネットのラジ
アル方向の厚さが開放側の逆方向に向かって厚くなる方
向に、該マグネットの対向面の反対側の面を傾斜させて
なる。
【0018】第4手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、開放側の逆方向に
向かってマグネットの着磁強さを増大してなる。
するために、上記第1手段に加えて、開放側の逆方向に
向かってマグネットの着磁強さを増大してなる。
【0019】第5手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、マグネットの着磁
をラジアル方向にしたことを特徴としている。
するために、上記第1手段に加えて、マグネットの着磁
をラジアル方向にしたことを特徴としている。
【0020】第6手段の動圧軸受装置は上記目的を達成
するために、上記第1手段に加えて、マグネットを保持
する部材を磁性体としたことを特徴としている。
するために、上記第1手段に加えて、マグネットを保持
する部材を磁性体としたことを特徴としている。
【0021】
【作用】このような第1、第5手段における動圧軸受装
置によれば、例えば気圧・温度変化による磁性流体の体
積変化や、部品寸法・注入する磁性流体の量のばらつき
等により、磁性流体の液面位置が変化しても、開放側の
逆方向に向かって増大する一方向磁束密度勾配による磁
気力により、磁性流体は良好に保持される。また、例え
ば振動・衝撃・遠心力が加わったり、姿勢が変化して
も、該一方向磁束密度勾配による磁気力により、漏れよ
うとする磁性流体は引き戻される。
置によれば、例えば気圧・温度変化による磁性流体の体
積変化や、部品寸法・注入する磁性流体の量のばらつき
等により、磁性流体の液面位置が変化しても、開放側の
逆方向に向かって増大する一方向磁束密度勾配による磁
気力により、磁性流体は良好に保持される。また、例え
ば振動・衝撃・遠心力が加わったり、姿勢が変化して
も、該一方向磁束密度勾配による磁気力により、漏れよ
うとする磁性流体は引き戻される。
【0022】このような第2手段における動圧軸受装置
によれば、開放側の逆方向に向かって増大する一方向磁
束密度勾配は、マグネットまたは磁性体の何れか一方の
対向面を、他方の対向面に対して開放側の逆方向に向か
って接近する方向に傾斜させることにより、得られる。
によれば、開放側の逆方向に向かって増大する一方向磁
束密度勾配は、マグネットまたは磁性体の何れか一方の
対向面を、他方の対向面に対して開放側の逆方向に向か
って接近する方向に傾斜させることにより、得られる。
【0023】このような第3手段における動圧軸受装置
によれば、開放側の逆方向に向かって増大する一方向磁
束密度勾配は、マグネットのラジアル方向の厚さが開放
側の逆方向に向かって厚くなる方向に、該マグネットの
対向面の反対側の面を傾斜させることにより、得られ
る。
によれば、開放側の逆方向に向かって増大する一方向磁
束密度勾配は、マグネットのラジアル方向の厚さが開放
側の逆方向に向かって厚くなる方向に、該マグネットの
対向面の反対側の面を傾斜させることにより、得られ
る。
【0024】このような第4手段における動圧軸受装置
によれば、開放側の逆方向に向かって増大する一方向磁
束密度勾配は、開放側の逆方向に向かってマグネットの
着磁強さを増大させることにより、得られる。
によれば、開放側の逆方向に向かって増大する一方向磁
束密度勾配は、開放側の逆方向に向かってマグネットの
着磁強さを増大させることにより、得られる。
【0025】このような第6手段における動圧軸受装置
によれば、マグネットを保持する部材を磁性体として磁
気回路を構成することにより、第1手段の効果がさらに
増大される。
によれば、マグネットを保持する部材を磁性体として磁
気回路を構成することにより、第1手段の効果がさらに
増大される。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例を示す動圧軸受装置を
適用した、例えば中心軸回転型且つラジアル軸受固定型
のHDD用のスピンドルモータの横断面図であり、従来
技術で説明したのと同一なもの及び同一機能を果たすも
のについては同一符号が付してあり、これらについては
重複を避けるために、ここでの説明は省略する。
する。図1は本発明の第1実施例を示す動圧軸受装置を
適用した、例えば中心軸回転型且つラジアル軸受固定型
のHDD用のスピンドルモータの横断面図であり、従来
技術で説明したのと同一なもの及び同一機能を果たすも
のについては同一符号が付してあり、これらについては
重複を避けるために、ここでの説明は省略する。
【0027】この第1実施例にあっては、中心軸3及び
フレーム開放側のラジアル滑り軸受2は磁性材料よりな
り、このフレーム開放側のラジアル滑り軸受2より開放
側、すなわちフレーム開放側のラジアル滑り軸受2のフ
レーム開放側端面に、ラジアル方向に着磁がなされた環
状のマグネット30が配設されている。このマグネット
30は、フレーム開放側のラジアル滑り軸受2及びマグ
ネット30の外周に固定配置された磁性材よりなる保持
部材40により保持された状態となっており、従って、
マグネット30、中心軸3、フレーム開放側のラジアル
滑り軸受2、保持部材40により磁気回路が形成された
状態となっている。
フレーム開放側のラジアル滑り軸受2は磁性材料よりな
り、このフレーム開放側のラジアル滑り軸受2より開放
側、すなわちフレーム開放側のラジアル滑り軸受2のフ
レーム開放側端面に、ラジアル方向に着磁がなされた環
状のマグネット30が配設されている。このマグネット
30は、フレーム開放側のラジアル滑り軸受2及びマグ
ネット30の外周に固定配置された磁性材よりなる保持
部材40により保持された状態となっており、従って、
マグネット30、中心軸3、フレーム開放側のラジアル
滑り軸受2、保持部材40により磁気回路が形成された
状態となっている。
【0028】マグネット30の中心軸3に対する対向面
(内周面)30aは、中心軸3の外周面に対して開放側
の逆方向(図における下方)に向かって接近するような
傾斜面となっている。
(内周面)30aは、中心軸3の外周面に対して開放側
の逆方向(図における下方)に向かって接近するような
傾斜面となっている。
【0029】このように、マグネット30に上述のよう
な傾斜面30aを形成して中心軸3との間に磁気回路を
形成すると、マグネット30と中心軸3との間のスペー
ス及びマグネット30のフレーム開放側端面近傍のスペ
ースの各磁束A,B(図6参照)の軸方向における磁束
密度分布は、図7に示されるようになる。
な傾斜面30aを形成して中心軸3との間に磁気回路を
形成すると、マグネット30と中心軸3との間のスペー
ス及びマグネット30のフレーム開放側端面近傍のスペ
ースの各磁束A,B(図6参照)の軸方向における磁束
密度分布は、図7に示されるようになる。
【0030】ここで、本実施例においては、マグネット
30と中心軸3との間のスペースの軸方向の磁束密度勾
配は、図7に示される区間Xの範囲を採るようになって
いる。すなわち、マグネット30と中心軸3との間のス
ペースの軸方向の磁束密度勾配は、開放側の逆方向に向
かって増大する一方向磁束密度勾配となっている。
30と中心軸3との間のスペースの軸方向の磁束密度勾
配は、図7に示される区間Xの範囲を採るようになって
いる。すなわち、マグネット30と中心軸3との間のス
ペースの軸方向の磁束密度勾配は、開放側の逆方向に向
かって増大する一方向磁束密度勾配となっている。
【0031】なお、符号41は非磁性材料よりなるスト
ッパーを、42,43は吸収シートをそれぞれ示してい
る。
ッパーを、42,43は吸収シートをそれぞれ示してい
る。
【0032】このように、第1実施例においては、マグ
ネット30、中心軸3、フレーム開放側のラジアル滑り
軸受2、保持部材40によって形成される磁気回路によ
り、該中心軸3とマグネット30との間のスペースの軸
方向の磁束密度勾配を、開放側の逆方向に向かって増大
する一方向磁束密度勾配としたので、例えば気圧・温度
変化による磁性流体14の体積変化や、部品寸法・注入
する磁性流体14の量のばらつき等により、磁性流体1
4の液面位置が変化しても、開放側の逆方向に向かって
増大する一方向磁束密度勾配(図7の符号A’で示され
る急勾配なる一方向磁束密度勾配に凡そ対応)による磁
気力により、磁性流体14は良好に保持されるようにな
っている。また、例えば振動・衝撃・遠心力が加わった
り、姿勢が変化し、磁性流体14が漏れる方向に移動し
た場合でも、該一方向磁束密度勾配(図7の符号AA’
で示される緩やかなる一方向磁束密度勾配に凡そ対応)
による磁気力により、マグネット30より離れた位置で
も比較的大きな一方向の磁束密度勾配が継続するため
に、漏れようとする磁性流体は引き戻されるようになっ
ている。従って、磁性流体14の外部への漏れが確実に
防止されるようになっている。
ネット30、中心軸3、フレーム開放側のラジアル滑り
軸受2、保持部材40によって形成される磁気回路によ
り、該中心軸3とマグネット30との間のスペースの軸
方向の磁束密度勾配を、開放側の逆方向に向かって増大
する一方向磁束密度勾配としたので、例えば気圧・温度
変化による磁性流体14の体積変化や、部品寸法・注入
する磁性流体14の量のばらつき等により、磁性流体1
4の液面位置が変化しても、開放側の逆方向に向かって
増大する一方向磁束密度勾配(図7の符号A’で示され
る急勾配なる一方向磁束密度勾配に凡そ対応)による磁
気力により、磁性流体14は良好に保持されるようにな
っている。また、例えば振動・衝撃・遠心力が加わった
り、姿勢が変化し、磁性流体14が漏れる方向に移動し
た場合でも、該一方向磁束密度勾配(図7の符号AA’
で示される緩やかなる一方向磁束密度勾配に凡そ対応)
による磁気力により、マグネット30より離れた位置で
も比較的大きな一方向の磁束密度勾配が継続するため
に、漏れようとする磁性流体は引き戻されるようになっ
ている。従って、磁性流体14の外部への漏れが確実に
防止されるようになっている。
【0033】また、マグネット30を保持する部材とし
てのフレーム開放側のラジアル滑り軸受2及び保持部材
40を磁性材料より構成し、これらと上記中心軸3及び
マグネット30により磁気回路を構成しているので、中
心軸3及びマグネット30だけにより磁気回路を構成し
たものに比して、その効果をさらに高めることができる
ようになっている。
てのフレーム開放側のラジアル滑り軸受2及び保持部材
40を磁性材料より構成し、これらと上記中心軸3及び
マグネット30により磁気回路を構成しているので、中
心軸3及びマグネット30だけにより磁気回路を構成し
たものに比して、その効果をさらに高めることができる
ようになっている。
【0034】因に、上記一方向磁束密度勾配は軸方向に
長く急勾配となるのが望ましく、また磁性流体が保持さ
れる保持部容積も大きいことが望ましい。このような所
望の一方向磁束密度勾配や磁性流体の保持部容積は、マ
グネット30の傾斜等を変えることにより、簡単に得る
ことができるようになっている。
長く急勾配となるのが望ましく、また磁性流体が保持さ
れる保持部容積も大きいことが望ましい。このような所
望の一方向磁束密度勾配や磁性流体の保持部容積は、マ
グネット30の傾斜等を変えることにより、簡単に得る
ことができるようになっている。
【0035】図2は本発明の第2実施例を示す動圧軸受
装置を適用した、例えば中心軸固定型且つラジアル軸受
回転型のHDD用のスピンドルモータの横断面図であ
り、第1実施例で説明したのと同一なもの及び同一機能
を果たすものについては同一符号が付してあり、これら
については重複を避けるために、ここでの説明は省略す
る。
装置を適用した、例えば中心軸固定型且つラジアル軸受
回転型のHDD用のスピンドルモータの横断面図であ
り、第1実施例で説明したのと同一なもの及び同一機能
を果たすものについては同一符号が付してあり、これら
については重複を避けるために、ここでの説明は省略す
る。
【0036】この第2実施例のモータは、中心軸21a
が磁性材よりなるフレーム21と共に固定された中心軸
固定型のモータであるので、両開放端からの磁性流体の
漏れを防止すべく、マグネット30は、各ラジアル滑り
軸受2,2より開放側にそれぞれ配設されている。ま
た、第1実施例と同様な磁気回路を形成するために、図
における上側のマグネット30に対向する中心軸21a
及び図における下側のマグネット30に対向する部材4
4(この部材44を設けない場合にはハブ54)は、そ
れぞれ磁性材料より構成されている。
が磁性材よりなるフレーム21と共に固定された中心軸
固定型のモータであるので、両開放端からの磁性流体の
漏れを防止すべく、マグネット30は、各ラジアル滑り
軸受2,2より開放側にそれぞれ配設されている。ま
た、第1実施例と同様な磁気回路を形成するために、図
における上側のマグネット30に対向する中心軸21a
及び図における下側のマグネット30に対向する部材4
4(この部材44を設けない場合にはハブ54)は、そ
れぞれ磁性材料より構成されている。
【0037】このように構成しても、第1実施例と同様
な効果を得ることができるというのはいうまでもない。
な効果を得ることができるというのはいうまでもない。
【0038】図3は本発明の第3実施例を示す動圧軸受
装置の要部の横断面図である。この第3実施例にあって
は、マグネット31の中心軸3に対する対向面31aを
傾斜面とせずに、このマグネット31に対向する位置の
中心軸3外周に、環状の磁性体35が固定されている。
この磁性体35のマグネット31に対する対向面(外周
面)35aは、マグネット31の対向面31aに対して
開放側の逆方向(図における下方)に向かって接近する
ような傾斜面となっている。
装置の要部の横断面図である。この第3実施例にあって
は、マグネット31の中心軸3に対する対向面31aを
傾斜面とせずに、このマグネット31に対向する位置の
中心軸3外周に、環状の磁性体35が固定されている。
この磁性体35のマグネット31に対する対向面(外周
面)35aは、マグネット31の対向面31aに対して
開放側の逆方向(図における下方)に向かって接近する
ような傾斜面となっている。
【0039】このように構成しても、マグネット31、
磁性体35、中心軸3、フレーム開放側のラジアル滑り
軸受2、保持部材40によって形成される磁気回路によ
り、該磁性体35とマグネット31との間のスペースの
軸方向の磁束密度勾配を、第1実施例と同様な開放側の
逆方向に向かって増大する一方向磁束密度勾配とするこ
とができるので、第1実施例と同様な効果を得ることが
できる。
磁性体35、中心軸3、フレーム開放側のラジアル滑り
軸受2、保持部材40によって形成される磁気回路によ
り、該磁性体35とマグネット31との間のスペースの
軸方向の磁束密度勾配を、第1実施例と同様な開放側の
逆方向に向かって増大する一方向磁束密度勾配とするこ
とができるので、第1実施例と同様な効果を得ることが
できる。
【0040】図4は本発明の第4実施例を示す動圧軸受
装置の要部の横断面図である。この第4実施例の動圧軸
受装置が第1実施例のそれと違う点は、マグネット32
の中心軸3に対する対向面32aを傾斜面とせずに、該
マグネット32の対向面32aの反対側の面(裏面)3
2bを、該マグネット32のラジアル方向の厚さが開放
側の逆方向に向かって厚くなるように、傾斜させた点で
ある。
装置の要部の横断面図である。この第4実施例の動圧軸
受装置が第1実施例のそれと違う点は、マグネット32
の中心軸3に対する対向面32aを傾斜面とせずに、該
マグネット32の対向面32aの反対側の面(裏面)3
2bを、該マグネット32のラジアル方向の厚さが開放
側の逆方向に向かって厚くなるように、傾斜させた点で
ある。
【0041】このように構成しても、マグネット32、
中心軸3、フレーム開放側のラジアル滑り軸受2、保持
部材40によって形成される磁気回路により、該中心軸
3とマグネット32との間のスペースの軸方向の磁束密
度勾配を、第1実施例と同様な開放側の逆方向に向かっ
て増大する一方向磁束密度勾配とすることができるの
で、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
中心軸3、フレーム開放側のラジアル滑り軸受2、保持
部材40によって形成される磁気回路により、該中心軸
3とマグネット32との間のスペースの軸方向の磁束密
度勾配を、第1実施例と同様な開放側の逆方向に向かっ
て増大する一方向磁束密度勾配とすることができるの
で、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
【0042】図5は本発明の第5実施例を示すものであ
り、(a)は動圧軸受装置の要部の横断面図、(b)は
(a)中に示されるマグネットの着磁分布図である。
り、(a)は動圧軸受装置の要部の横断面図、(b)は
(a)中に示されるマグネットの着磁分布図である。
【0043】この第5実施例の動圧軸受装置が第1実施
例のそれと違う点は、マグネット33の中心軸3に対す
る対向面33aを傾斜面とせずに、マグネット33の着
磁強さが、開放側の逆方向に向かって増大するように、
該マグネット33に着磁を施した点である。
例のそれと違う点は、マグネット33の中心軸3に対す
る対向面33aを傾斜面とせずに、マグネット33の着
磁強さが、開放側の逆方向に向かって増大するように、
該マグネット33に着磁を施した点である。
【0044】このように構成しても、第1実施例と同様
な効果を得ることができるというのはいうまでもない。
な効果を得ることができるというのはいうまでもない。
【0045】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例え
ば、マグネット30〜33を、該マグネット30〜33
に対向する部材としての中心軸3に固定し(第2実施例
の図における上側のマグネット30にあっては中心軸2
1aに、図における下側のマグネット30にあってはハ
ブ54に固定し)、マグネット30〜33のあった位置
に磁性体を対向するように設けても良い。
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例え
ば、マグネット30〜33を、該マグネット30〜33
に対向する部材としての中心軸3に固定し(第2実施例
の図における上側のマグネット30にあっては中心軸2
1aに、図における下側のマグネット30にあってはハ
ブ54に固定し)、マグネット30〜33のあった位置
に磁性体を対向するように設けても良い。
【0046】また、マグネット30〜33を、周方向に
N,S極が交互に着磁された多極着磁マグネットとして
も良い。
N,S極が交互に着磁された多極着磁マグネットとして
も良い。
【0047】また、上記実施例においては、動圧軸受装
置を、中心軸回転型且つラジアル軸受固定型(図1、図
3乃至図5に示されるもの)や、中心軸固定型且つラジ
アル軸受回転型(図2に示されるもの)のスピンドルモ
ータに対して適用した例が述べられているが、ラジアル
軸受の外周面が摺動面となる中心軸及びラジアル軸受回
転型や、中心軸及びラジアル軸受固定型のスピンドルモ
ータに対しも適用できる。
置を、中心軸回転型且つラジアル軸受固定型(図1、図
3乃至図5に示されるもの)や、中心軸固定型且つラジ
アル軸受回転型(図2に示されるもの)のスピンドルモ
ータに対して適用した例が述べられているが、ラジアル
軸受の外周面が摺動面となる中心軸及びラジアル軸受回
転型や、中心軸及びラジアル軸受固定型のスピンドルモ
ータに対しも適用できる。
【0048】また、上記実施例においては、動圧軸受装
置をHDD用のスピンドルモータに対して適用した例が
述べられているが、レーザビームプリンタ用のモータに
対しても適用可能であり、さらに他のモータに対しても
同様に適用可能である。
置をHDD用のスピンドルモータに対して適用した例が
述べられているが、レーザビームプリンタ用のモータに
対しても適用可能であり、さらに他のモータに対しても
同様に適用可能である。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、第1乃至第6発明の
動圧軸受装置によれば、例えば気圧・温度変化による磁
性流体の体積変化や、部品寸法・注入する磁性流体の量
のばらつき等により、磁性流体の液面位置が変化して
も、開放側の逆方向に向かって増大する一方向磁束密度
勾配による磁気力により、磁性流体は良好に保持され
る。また、例えば振動・衝撃・遠心力が加わったり、姿
勢が変化しても、該一方向磁束密度勾配による磁気力に
より、漏れようとする磁性流体は引き戻される。従っ
て、磁性流体の外部への漏れを確実に防止することが可
能となる。
動圧軸受装置によれば、例えば気圧・温度変化による磁
性流体の体積変化や、部品寸法・注入する磁性流体の量
のばらつき等により、磁性流体の液面位置が変化して
も、開放側の逆方向に向かって増大する一方向磁束密度
勾配による磁気力により、磁性流体は良好に保持され
る。また、例えば振動・衝撃・遠心力が加わったり、姿
勢が変化しても、該一方向磁束密度勾配による磁気力に
より、漏れようとする磁性流体は引き戻される。従っ
て、磁性流体の外部への漏れを確実に防止することが可
能となる。
【0050】特に、第6発明の動圧軸受装置によれば、
マグネットを保持する部材を磁性体として磁気回路を構
成するようにしたので、上記効果をさらに増大すること
が可能となる。
マグネットを保持する部材を磁性体として磁気回路を構
成するようにしたので、上記効果をさらに増大すること
が可能となる。
【図1】本発明の第1実施例を示す動圧軸受装置を適用
した中心軸回転型且つラジアル軸受固定型のHDD用モ
ータの横断面図である。
した中心軸回転型且つラジアル軸受固定型のHDD用モ
ータの横断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す動圧軸受装置を適用
した中心軸固定型且つラジアル軸受回転型のHDD用モ
ータの横断面図である。
した中心軸固定型且つラジアル軸受回転型のHDD用モ
ータの横断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す動圧軸受装置の要部
の横断面図である。
の横断面図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す動圧軸受装置の要部
の横断面図である。
の横断面図である。
【図5】本発明の第5実施例を示すものであり、(a)
は動圧軸受装置の要部の横断面図、(b)は(a)中に
示されるマグネットの着磁分布図である。
は動圧軸受装置の要部の横断面図、(b)は(a)中に
示されるマグネットの着磁分布図である。
【図6】第1乃至第5実施例のマグネット及び磁性体周
辺の磁束を表した解析図である。
辺の磁束を表した解析図である。
【図7】図6中に符号A,Bで表した磁束の密度分布図
である。
である。
【図8】従来技術を示す動圧軸受装置を適用した中心軸
回転型且つラジアル軸受固定型のHDD用モータの横断
面図である
回転型且つラジアル軸受固定型のHDD用モータの横断
面図である
【図9】図8中の磁性流体保持構造の他の例を表した横
断面図である。
断面図である。
1,1a,21,21a 固定部材 2 ラジアル軸受 3,54 回転部材 14 磁性流体 30〜33 マグネット 31a〜33a マグネットの対向面 32b マグネットの対向面の反対側の面 35,44 磁性体 35a 磁性体の対向面 40 マグネットを保持する部材
Claims (6)
- 【請求項1】 固定部材または回転部材の何れか一方に
固定され、該回転部材を回転自在に支承するラジアル軸
受を備え、このラジアル軸受の摺動面に充填された磁性
流体に動圧を生ぜしめるよう構成された動圧軸受装置に
おいて、 前記ラジアル軸受より開放側における固定部材または回
転部材の何れか一方にマグネットを設け、 このマグネットのラジアル方向に対向する他方の回転部
材または固定部材を磁性体とし、 この磁性体及び前記マグネットによって形成される磁気
回路により、該磁性体と前記マグネットとの間のスペー
スの軸方向の磁束密度勾配を、前記開放側の逆方向に向
かって増大する一方向磁束密度勾配としたことを特徴と
する動圧軸受装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 マグネットまたは磁性体の何れか一方の対向面が、他方
の対向面に対して開放側の逆方向に向かって接近する方
向に傾斜してなる動圧軸受装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 マグネットのラジアル方向の厚さが開放側の逆方向に向
かって厚くなる方向に、該マグネットの対向面の反対側
の面が傾斜してなる動圧軸受装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 開放側の逆方向に向かってマグネットの着磁強さを増大
してなる動圧軸受装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 マグネットの着磁をラジアル方向にしたことを特徴とす
る動圧軸受装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の動圧軸受装置において、 マグネットを保持する部材を磁性体としたことを特徴と
する動圧軸受装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12698494A JP2963619B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 動圧軸受装置 |
US08/442,321 US5675199A (en) | 1994-05-17 | 1995-05-16 | Bearing device with a primary and secondary magnetic fluid sealing mechanism |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12698494A JP2963619B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 動圧軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07310734A JPH07310734A (ja) | 1995-11-28 |
JP2963619B2 true JP2963619B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=14948777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12698494A Expired - Lifetime JP2963619B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 動圧軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2963619B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104214207B (zh) * | 2014-09-01 | 2016-07-20 | 安徽省水利水电勘测设计院 | 特大型立式组合轴承装置 |
CN110594288B (zh) * | 2019-09-29 | 2024-03-08 | 中国矿业大学 | 一种基于纳米磁性液体的磁控柔性瓦块推力滑动轴承 |
-
1994
- 1994-05-17 JP JP12698494A patent/JP2963619B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07310734A (ja) | 1995-11-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990727 |