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JP2025008159A - スピンドルモータ及びハードディスク駆動装置 - Google Patents

スピンドルモータ及びハードディスク駆動装置 Download PDF

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JP2025008159A
JP2025008159A JP2023110095A JP2023110095A JP2025008159A JP 2025008159 A JP2025008159 A JP 2025008159A JP 2023110095 A JP2023110095 A JP 2023110095A JP 2023110095 A JP2023110095 A JP 2023110095A JP 2025008159 A JP2025008159 A JP 2025008159A
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Japan
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axial direction
case
spindle motor
peripheral surface
shaft
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Application number
JP2023110095A
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昭彦 鈴木
Akihiko Suzuki
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MinebeaMitsumi Inc
Original Assignee
MinebeaMitsumi Inc
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Abstract

Figure 2025008159000001
【課題】スピンドルモータにおいてスリーブ及びケースの仕上げ加工時に使用された加工油がスリーブの上端面に染み出しにくい構造を提供する。
【解決手段】軸方向に延びる筒状に形成される軸受スリーブ40と、軸方向に延びる筒状に形成され、内周面51aが軸受スリーブ40の外周面41bと対向する状態で接合されたケース50と、を備え、軸受スリーブ40には、一方の端部である第1端部44の端面に軸方向と直交する径方向に延びる第1平面45が形成され、接合された外周面41bと内周面51aとが形成する第1接合部71の端部である第2端部73が軸方向において第1平面45から離れているとともに、第1端部44が第2端部73に対して軸方向に突出するスピンドルモータ3。
【選択図】図2

Description

本発明は、スピンドルモータ及びハードディスク駆動装置に関する。
スピンドルモータとして、シャフトが回転するタイプのものが知られている(例えば、特許文献1)。このタイプのスピンドルモータは、筒状のケースに圧入した筒状のスリーブ部品の内周面でシャフトを支持する。スリーブ部品とシャフトの間には潤滑油が充填され、シャフトが回転すると流体動圧軸受として動作する。
スリーブ部品の端部は、回転する部品であるロータハブ及びシャフトのフランジ部と対向するため、高い面精度が求められる。したがって、スリーブ部品は、ケースに圧入された後、仕上げ加工が行われる。
特開2006-200583号公報
ところで、仕上げ加工の際には加工部位に加工油が使用される。加工油は、ケースとスリーブ部品の間に染み込むことがあり、経時変化によって染み出てくることがある。染み出た加工油がスリーブ上端面を経由してスリーブ部品とシャフトの間に充填された潤滑油に混入すると、潤滑油を劣化させるおそれがある。
本発明は、スピンドルモータにおいてスリーブ及びケースの仕上げ加工時に使用された加工油がスリーブの上端面に染み出しにくい構造を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、軸方向に延びる筒状に形成されるスリーブと、前記軸方向に延びる筒状に形成され、内周面が前記スリーブの外周面と対向する状態で接合されたケースと、を備え、前記スリーブには、一方の端部である第1端部の端面に前記軸方向と直交する径方向に延びる第1平面が形成され、接合された前記外周面と前記内周面とが形成する第1接合部の端部である第2端部が軸方向において前記第1平面から離れているとともに、前記第1端部が前記第2端部に対して前記軸方向に突出するスピンドルモータが提供される。
本発明によれば、スピンドルモータにおいてスリーブ及びケースの仕上げ加工時に使用された加工油がスリーブの上端面に染み出しにくい。
ハードディスク駆動装置1の斜視図である。 スピンドルモータ3の部分断面図である。 変形例1におけるスピンドルモータ3の部分断面図である。 変形例2におけるスピンドルモータ3の部分断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、ハードディスク駆動装置1の構成を示す斜視図である。図2は、ハードディスク駆動装置1に用いられるスピンドルモータ3の一例を示す部分断面図である。
ここで、図2等に示すように、後述するシャフト80の中心軸に平行な方向を軸方向、シャフト80の中心軸周りの方向を周方向、軸方向に垂直な方向を径方向とする。また、説明のために軸方向を上下方向とし、静止部10に対して回転部20側を上、静止部10側を下とする。
<ハードディスク駆動装置>
ハードディスク駆動装置1は、筐体2と、スピンドルモータ3と、記録ディスク4と、軸受装置5と、を備える。
筐体2は、ケース6と、カバー7と、を備える。ケース6は、略直方体の一方の面が開放された有底の箱状の形状を有する。カバー7は、ケース6の開放された面を塞ぐ板状の部材である。カバー7は、ねじ7Aを用いてケース6に締結される。ケース6とカバー7との間には図示しないシール手段が設けられ、これにより、カバー7は、ケース6と共に密閉された内部空間Sを有する筐体2を形成する。
筐体2の内部空間Sには、空気、あるいは空気よりも密度の低いヘリウムガスが充填されている。なお、内部空間Sには、空気やヘリウムガスの他に、例えば窒素ガス、もしくはヘリウムと窒素との混合ガスが充填されてもよい。内部空間Sには、スピンドルモータ3と、記録ディスク4と、軸受装置5とが収容される。
スピンドルモータ3は、複数の記録ディスク4を回転可能に支持する。なお、スピンドルモータ3の詳細な構造については、後述する。
記録ディスク4は、複数設けられ、それぞれのディスク面が対向するようにスピンドルモータ3に支持される。それぞれの記録ディスク4の間には、隙間が形成される。
軸受装置5は、それぞれの記録ディスク4の間の隙間に配置される複数のスイングアーム8を揺動可能に支持する。
スイングアーム8は、先端部に磁気ヘッド9を有する。磁気ヘッド9は、記録ディスク4に磁気を与え、また、記録ディスク4から磁気を読み取る。スイングアーム8が揺動すると、磁気ヘッド9は、記録ディスク4の上を移動する。
スピンドルモータ3が回転すると、記録ディスク4も回転する。その状態で、スイングアーム8が揺動すると、磁気ヘッド9は、回転する記録ディスク4の上を移動する。そして、磁気ヘッド9は、記録ディスク4に磁気を与え、記録ディスク4にデータを記録する。また、磁気ヘッド9は、記録ディスク4から磁気を読み取って、記録ディスク4に記憶されたデータの読み出しを行う。
<スピンドルモータ>
続いて、スピンドルモータ3の詳細な構成について説明する。図2は、スピンドルモータ3の構成を示す部分断面図である。スピンドルモータ3は、静止部10と、軸受機構を介して静止部10に対して回転する回転部20と、を備える。
(静止部)
静止部10は、ベースプレート30と、軸受スリーブ40と、ケース50と、ステータコア60と、を有する。
ベースプレート30は、金属製の部材である。ベースプレート30には、貫通穴31と、円周溝部32と、円周壁部33とが形成される。
貫通穴31は、ケース50を固定するための穴である。貫通穴31は、ベースプレート30を軸方向に貫通するように設けられる。貫通穴31は、筒形で、筒の内径がケース50の外径と略同じかそれよりも大きい。
円周溝部32は、貫通穴31の径方向外側に形成される。円周溝部32は、軸方向視で貫通穴31の中心軸と同軸となるように設けられる環状の溝である。
円周壁部33は、軸方向視で円周溝部32の底面から軸方向上向きに突出する環状の壁面部として形成される。円周壁部33の径は、貫通穴31の径よりも大きい。
軸受スリーブ40は、シャフト80を回転可能に支持する。軸受スリーブ40は、軸方向に延びる円筒状の真鍮製部材である。軸受スリーブ40は、本体部41と、フランジ部42と、貫通穴43と、を有する。
本体部41は、軸方向に延びる円筒状の部材である。本体部41は、内周面41aと、外周面41bと、第1端部44と、を有する。内周面41aは、シャフト80と対向し、外周面41bは、ケース50と対向する。第1端部44は、本体部41の軸方向上側の端部である。
フランジ部42は、本体部41から径方向に拡がる部材である。フランジ部42は、第1端部44から径方向外側に延び、第1端部44の周方向全周に亘って設けられる。フランジ部42の軸方向上面には、第1平面45が形成される。フランジ部42の外径は、ケース50の外径と等しい。なお、フランジ部42の外径は、ケース50の外径より小さくてもよい。
貫通穴43は、本体部41の径方向内側に形成された穴である。貫通穴43は、軸方向視において、本体部41を軸方向に貫通するように形成される。
ケース50は、軸受スリーブ40を保持し、ベースプレート30に固定する。ケース50は、軸方向に延びる円筒状のステンレス等の鉄製部材である。ケース50は、内側に軸受スリーブ40が圧入されている。ケース50は、ケース本体部51と、貫通穴52と、下端凹部53と、を有する。
ケース本体部51は、軸方向に延びる円筒状の部材である。ケース本体部51は、内周面51aと、外周面51bと、を有する。内周面51aは、本体部41の外周面41bと対向し、外周面51bは、ベースプレート30の貫通穴31の内周面と対向する。ケース本体部51の軸方向上端には、第2平面54が形成される。
貫通穴52は、ケース本体部51の径方向内側に形成された穴である。貫通穴52は、軸方向視において、ケース本体部51を軸方向に貫通するように形成される。貫通穴52は、軸受スリーブ40が挿入される。貫通穴52は、下端凹部53と連続する。
下端凹部53は、ケース本体部51の下側端部に設けられた凹部である。下端凹部53は、軸方向視で貫通穴52の中心軸と同軸となるように設けられる円柱状の空間である。下端凹部53は、下方に向けて開口する。下端凹部53の径は、貫通穴52の径よりも大きい。下端凹部53には、カウンタープレート55が取り付けられる。
カウンタープレート55は、ケース本体部51の下方から下端凹部53に挿入される円盤状の蓋である。カウンタープレート55は、下端凹部53を塞ぐ。
ここで、ベースプレート30と、軸受スリーブ40及びケース50の関係について説明する。軸受スリーブ40は、本体部41の外周面41bがケース本体部51の内周面51aと対向するようにケース本体部51の軸方向上側から圧入される。この時、軸受スリーブ40は、フランジ部42の下面がケース本体部51の第2平面54と接触するまで圧入される。このようにして軸受スリーブ40とケース50は、接合される。そして、外周面41bと内周面51aが接合されて、第1接合部71が形成される。また、フランジ部42の下面と第2平面54が接合されて、第2接合部72が形成される。なお、フランジ部42の下面が外周面41bと接するため、第2接合部72の外周面41b側の端部は、第1接合部71と連続する。
第1接合部71の軸方向上側の端部である第2端部73は、フランジ部42の下面と接触している。したがって、第2端部73は、軸方向においてフランジ部42の厚さの分だけフランジ部42の上面である第1平面45から離れている。
また、フランジ部42は、第1端部44から径方向外側に延びるように設けられている。そして、第2端部73は、フランジ部42の下面と接触している。したがって、第1端部44は、フランジ部42の厚さの分だけ第2端部73に対して軸方向に突出する。
また、第2接合部72の一端(外周面41b側の端部)は、第1接合部71の軸方向上側の端部である第2端部73において第1接合部71と連続している。また、第2接合部72の他端である第3端部74は、径方向に拡がる第2接合部72の径方向外側の端部である。したがって、第3端部74は、第2端部73よりも径方向外側に位置している。
軸受スリーブ40がケース50に接合された状態において、本体部41の下端は、カウンタープレート55の上面よりも軸方向上側に離れている。本体部41の下端とカウンタープレート55の上面との間には、後述するシャフト80のシャフトフランジ部82が配置される。
なお、従来構造の軸受スリーブ及びケースの場合、軸受スリーブをケースに圧入した後、軸受スリーブ及びケースの上下端面は、仕上げ加工(例えば研削加工)がなされる。したがって、仕上げ加工の際に使用される加工油が軸受スリーブ及びケースの接合部の隙間に侵入することがある。しかし、本実施形態において、軸受スリーブ40は、フランジ部42の上面である第1平面45に仕上げ加工がなされた後、ケース50に圧入される。したがって、軸受スリーブ40をケース50に圧入した後、第1平面45に再度仕上げ加工をする必要がない。つまり、仕上げ加工は、軸受スリーブ40及びケース50の下側端面のみになされる。
軸受スリーブ40が接合されたケース50は、ケース本体部51の外周面51bとベースプレート30の貫通穴31の内周面が対向するように貫通穴31に挿入される。ケース50は、外周面51bと貫通穴31の内周面の一方又は両方に接着剤が塗布された状態で貫通穴31に挿入され、接着剤が硬化することによって貫通穴31に固定される。
ステータコア60は、軸方向視で環状の電磁鋼板を軸方向に複数積層した部材である。ステータコア60は、円周溝部32の内部に配置され、接着等の方法によって固定される。ステータコア60は、径方向外側に延び、周方向に沿って複数配置される極歯(突極)を有する。極歯にはコイル61が巻き回されている。ステータコア60は、コイル61に電流が流れることによって磁束を発生させる。
(回転部)
回転部20は、シャフト80と、ロータハブ90と、ロータマグネット100と、を有する。
シャフト80は、スピンドルモータ3の回転軸となる部材である。シャフト80は、軸受スリーブ40の内部に回転可能に支持される。シャフト80は、柱状の軸部81と、シャフトフランジ部82と、を有する。シャフト80は、軸部81とシャフトフランジ部82とが一体となっている。
軸部81は、円柱状の軸部材である。軸部81は、下側の軸端部83にシャフトフランジ部82が一体となって設けられる。軸部81は、シャフトフランジ部82が設けられた軸端部83を下側とするように軸受スリーブ40の内部に配置される。つまり、軸部81の外周面は、本体部41の内周面41aに包囲されている。そして、軸部81の外周面と内周面41aは、微小隙間を隔てて対向する。軸部81の外周面には、ラジアル動圧発生溝84が形成されている。
ラジアル動圧発生溝84は、軸部81の外周面に設けられる。本実施形態においては、ラジアル動圧発生溝84は、軸部81の外周面において、周方向に連続した列状に形成され、且つ軸方向に間隔を隔てて2列形成される。
シャフトフランジ部82は、軸方向視で径方向に拡がる円環状のフランジ部材である。シャフトフランジ部82は、軸端部83に接合され、軸部81と一体となっている。シャフトフランジ部82の外径は、ケース本体部51の内径よりも小さい。シャフトフランジ部82の上面及び下面には、それぞれスラスト動圧発生溝85が形成されている。
スラスト動圧発生溝85は、シャフトフランジ部82の上面及び下面に設けられる。スラスト動圧発生溝85は、軸方向視で、シャフトフランジ部82の中心軸と同軸となるように環状に設けられる。
シャフトフランジ部82は、シャフト80が軸受スリーブ40に支持される状態において、本体部41の下端とカウンタープレート55の上面との間に配置される。シャフトフランジ部82の上面は、本体部41の軸方向下側端面である環状面46と微小隙間を隔てて対向する。シャフトフランジ部82の下面はカウンタープレート55の上面と微小隙間を隔てて対向する。シャフトフランジ部82の側面は、ケース本体部51の内周面51aと微小隙間を隔てて対向する。シャフトフランジ部82が環状面46とカウンタープレート55の間に配置されることによって、シャフト80の軸方向の移動は、防止される。
シャフト80と軸受スリーブ40及びケース50との間には、潤滑油が充填される。具体的には、潤滑油は、軸部81の外周面と本体部41の内周面41aとの間、シャフトフランジ部82の上面と環状面46との間、シャフトフランジ部82の下面とカウンタープレート55の上面との間、及び、シャフトフランジ部82の側面とケース本体部51の内周面51aとの間に充填される。
ロータハブ90は、シャフト80と共に回転する部材である。ロータハブ90は、シャフト80の上端に取り付けられ、シャフト80と接続される。ロータハブ90は、円板部91と、円筒部92と、外縁部93とを有する。
円板部91は、軸方向視でシャフト80の中心軸と同軸となるような円盤状の部材である。円板部91は、ロータハブ貫通穴94を有する。ロータハブ貫通穴94は、軸方向視で円板部91の中心に設けられる。円板部91は、シャフト80に対して固定される。具体的には、ロータハブ貫通穴94に対してシャフト80の上端が挿入されて、且つ、圧入や接着等の方法で固定されることにより、円板部91は、シャフト80に対して固定される。
円筒部92は、径方向に厚さを有する円筒状の部材である。円筒部92は、軸方向視でロータハブ貫通穴94の中心軸と同軸となるように設けられ、軸方向下向きに突出する。円筒部92は、円板部91の外縁に設けられる。円筒部92の内径は、軸受スリーブ40の外径よりも大きい。円筒部92の内周面は、軸受スリーブ40の外周面と隙間を隔てて対向する。
外縁部93は、環状の部材である。外縁部93は、円筒部92の下端に設けられる。外縁部93は、円筒部92から径方向外側に突出し、フランジ状に形成される。外縁部93の上方且つ円筒部92の径方向外側には、複数の記録ディスク4が設置される(図1参照)。
ロータマグネット100は、軸方向視で周方向に沿って極性がN,S,N,S…と反転する状態で着磁された磁極構造を有する環状の部材である。本実施形態においては、ロータマグネット100は、外縁部93の下端に取り付けられている環状のヨーク101の内周面に取り付けられている。ロータマグネット100は、軸方向においてステータコア60と略同一の位置にあり、径方向においてステータコア60と円周溝部32の内周面の間の位置にある。
ヨーク101は、ロータマグネット100からの磁束の漏洩を抑制する。なお、円筒部92又は外縁部93がステータコア60と円周溝部32の内周面との間に配置され、環状のヨーク101が、円筒部92の内周面又は外縁部93の内周面に取り付けられてもよい。その場合、ロータマグネット100は、ステータコア60と対向するようにヨーク101の内周面に取り付けられる。
<スピンドルモータの動作>
コイル61に通電した場合、ロータマグネット100の磁極とステータコア60の極歯との間で生じる磁気吸引力と磁気反発力とが切り替わる。その結果、回転部20は、シャフト80を回転軸として静止部10に対して回転する。
シャフト80は、軸受スリーブ40に対して回転する。この時、ラジアル動圧発生溝84によって潤滑油が加圧されることにより、潤滑油に動圧が発生する。発生した動圧によって、シャフト80は、軸受スリーブ40に対して径方向に非接触状態で支持される。
シャフト80が回転することにより、シャフトフランジ部82も回転する。この時、スラスト動圧発生溝85によって潤滑油が加圧されることにより、潤滑油に動圧が発生する。発生した動圧によって、シャフト80は、軸受スリーブ40及びスラストプレート55に対して軸方向に非接触状態で支持される。
<効果>
本実施形態に係るスピンドルモータ3は、軸方向に延びる筒状に形成される軸受スリーブ40と、軸方向に延びる筒状に形成され、内周面51aが軸受スリーブ40の外周面41bと対向する状態で接合されたケース50と、を備え、軸受スリーブ40には、一方の端部である第1端部44の端面に軸方向と直交する径方向に延びる第1平面45が形成され、接合された外周面41bと内周面51aとが形成する第1接合部71の端部である第2端部73が軸方向において第1平面45から離れているとともに、第1端部44が第2端部73に対して軸方向に突出する。
以上のスピンドルモータ3によれば、軸受スリーブ40の上端面である第1平面45と第1接合部71の上端部である第2端部73が軸方向において離れているため、第1接合部71の隙間に染み込んだ仕上げ加工の際に用いられる加工油が隙間から出てきて第2端部73に到達したとしても、第1平面45に到達しにくい。したがって、加工油が第1平面45を経由して軸受スリーブ40とシャフト80の間に充填された流体動圧軸受の潤滑油に混入しにくい。その結果、潤滑油の劣化が起こりにくくなり、スピンドルモータ3の寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態に係るスピンドルモータ3は、軸受スリーブ40が、筒状の本体部41と、本体部41の軸方向端部から径方向に延び、第1平面45を有するフランジ部42と、を有し、ケース50は、軸方向の第1端部44の側にフランジ部42と接合された第2平面54を有し、接合されたフランジ部42と第2平面54が形成する第2接合部72が第1接合部71と連続する。
以上のスピンドルモータ3によれば、軸受スリーブ40がフランジ部42を有するため、フランジ部42の上面である第1平面45を仕上げ加工した後で軸受スリーブ40をケース50に圧入する。また、軸受スリーブ40がケース50に圧入された状態において、上側端面は、第1平面45のみによって構成される。したがって、軸受スリーブ40をケース50に圧入した後で、第1平面45を再度加工する必要がない。つまり、第1接合部71の隙間に加工油が染み込むことがないため、加工油が第1接合部71の隙間から染み出ることがない。
また、本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、スピンドルモータ3を備える。
以上のハードディスク駆動装置1によれば、スピンドルモータ3に用いられている流体動圧軸受の潤滑油の劣化が起こりにくく、スピンドルモータ3の寿命が長い。したがって、ハードディスク駆動装置1の寿命が延びる。
<変形例>
なお、スピンドルモータ3は、以下に説明する各変更点を組み合わせたものでもよい。
(1)変形例1
図3に示すように、軸受スリーブ40は、フランジ部42の無い軸受スリーブ140であってもよい。軸受スリーブ140は、本体部141と、貫通穴143と、を有する。
本体部141は、軸方向に延びる円筒状の部材である。本体部141は、内周面141aと、外周面141bと、第1端部144と、を有する。内周面141aは、シャフト80と対向し、外周面141bは、ケース50と対向する。第1端部144は、本体部141の軸方向上側の端部である。
第1端部144の端面には、第1平面145が形成される。第1平面145の径方向外方には、第1凹部147が設けられる。
第1凹部147は、第1平面145の径方向外方に周方向に沿って延びる。第1凹部147は、第1平面145の径方向外方の全周に亘って設けられる。第1凹部147は、軸方向に深さを有する。第1凹部147は、軸方向において径方向の幅が一定となっている。
貫通穴143は、本体部141の径方向内側に形成された穴である。貫通穴143は、軸方向視において、本体部141を軸方向に貫通するように形成される。
ここで、ベースプレート30と、軸受スリーブ140及びケース50の関係について説明する。軸受スリーブ140は、本体部141の外周面141bがケース本体部51の内周面51aと対向するようにケース本体部51の軸方向上側から圧入される。この時、軸受スリーブ140は、第1平面145とケース本体部51の第2平面54とが軸方向において面一となるまで圧入される。そして、外周面141bと内周面51aが接合されて、第1接合部171が形成される。
第1接合部171の軸方向上側の端部である第2端部173は、軸方向において第1凹部147の下端と同じ位置となる。したがって、第2端部173は、軸方向において第1凹部147の深さの分だけ第1平面145から離れている。
また、第1端部144は、第1凹部147の下端から突出している。したがって、第1端部144は、第1凹部147の深さの分だけ第2端部173に対して軸方向に突出する。
(2)変形例2
図4に示すように、ケース50は、第2凹部156を有するケース150であってもよい。この場合、軸受スリーブは、変形例1にて説明した軸受スリーブ140でもよいし、第1凹部147を有さない軸受スリーブ240でもよい。ここでは、ケース150及び軸受スリーブ240の組み合わせについて説明する。
軸受スリーブ240は、本体部241と、貫通穴243と、を有する。
本体部241は、軸方向に延びる円筒状の部材である。本体部241は、内周面241aと、外周面241bと、第1端部244と、を有する。内周面241aは、シャフト80と対向し、外周面241bは、ケース50と対向する。第1端部244は、本体部241の軸方向上側の端部である。第1端部244の端面には、第1平面245が形成される。
貫通穴243は、本体部241の径方向内側に形成された穴である。貫通穴243は、軸方向視において、本体部241を軸方向に貫通するように形成される。
ケース150は、ケース本体部151と、貫通穴152と、下端凹部153と、第2凹部156と、を有する。
ケース本体部151は、軸方向に延びる円筒状の部材である。ケース本体部151は、内周面151aと、外周面151bと、を有する。内周面151aは、本体部241の外周面241bと対向し、外周面151bは、ベースプレート30の貫通穴31の内周面と対向する。ケース本体部151の軸方向上端には、第2平面154が形成される。第2平面154の径方向内方には、第2凹部156が設けられる。
第2凹部156は、第2平面154の径方向内方において周方向に沿って延びる。第2凹部156は、第2平面154の径方向内方の全周に亘って設けられる。第2凹部156は、軸方向に深さを有する。第2凹部156は、軸方向において径方向の幅が一定となっている。
貫通穴152は、ケース本体部151の径方向内側に形成された穴である。貫通穴152は、軸方向視において、ケース本体部151を軸方向に貫通するように形成される。貫通穴152は、軸受スリーブ240が挿入される。貫通穴152は、下端凹部153と連続する。
下端凹部153は、ケース本体部151の下側端部に設けられた凹部である。下端凹部153は、軸方向視で貫通穴152の中心軸と同軸となるように設けられる円柱状の空間である。下端凹部153は、下方に向けて開口する。下端凹部153の径は、貫通穴152の径よりも大きい。下端凹部153には、カウンタープレート55が取り付けられる。
ここで、ベースプレート30と、軸受スリーブ240及びケース150の関係について説明する。軸受スリーブ240は、本体部241の外周面241bがケース本体部151の内周面151aと対向するようにケース本体部151の軸方向上側から圧入される。この時、軸受スリーブ240は、第1平面245とケース本体部151の第2平面154とが軸方向において面一となるまで圧入される。そして、外周面241bと内周面151aが接合されて、第1接合部271が形成される。
第1接合部271の軸方向上側の端部である第2端部273は、軸方向において第2凹部156の下端と同じ位置となる。したがって、第2端部273は、軸方向において第2凹部156の深さの分だけ第1平面245から離れている。
また、第1端部244は、第2凹部156の下端から突出している。したがって、第1端部244は、第2凹部156の深さの分だけ第2端部273に対して軸方向に突出する。
<効果>
変形例1に係るスピンドルモータ3は、ケース50は、軸方向において第1平面145と面一な第2平面54を有する。
変形例1に係るスピンドルモータ3の軸受スリーブ140は、第1平面145の径方向外方に径方向と直交する周方向に沿って延びるとともに軸方向に同一幅の深さを持つ第1凹部147を有する。
以上のスピンドルモータ3によれば、軸受スリーブ140が第1凹部147を有するため、第1接合部171の隙間に染み込んだ加工油が第2端部173から染み出てきたとしても、第1凹部147に溜まる構造となっている。したがって、加工油が第1平面145に到達しにくく、加工油が流体動圧軸受の潤滑油に混入しにくい。
また、変形例2に係るスピンドルモータ3のケース150は、第2平面154の径方向内方に径方向と直交する周方向に沿って延びるとともに軸方向に同一幅の深さを持つ第2凹部156を有する。
以上のスピンドルモータ3によれば、ケース150が第2凹部156を有するため、第1接合部271の隙間に染み込んだ加工油が第2端部273から染み出てきたとしても、第2凹部156に溜まる構造となっている。したがって、加工油が第1平面245に到達しにくく、加工油が流体動圧軸受の潤滑油に混入しにくい。
1…ハードディスク駆動装置,3…スピンドルモータ,40,140,240…軸受スリーブ,41,141,241…本体部,41b,141b,241b…外周面,42…フランジ部,44,144,244…第1端部,45,145,245…第1平面,50,150…ケース,51a,151a…内周面,54,154…第2平面,71,171,271…第1接合部,72…第2接合部,73,173,273…第2端部,147…第1凹部,156…第2凹部

Claims (6)

  1. 軸方向に延びる筒状に形成されるスリーブと、
    前記軸方向に延びる筒状に形成され、内周面が前記スリーブの外周面と対向する状態で接合されたケースと、
    を備え、
    前記スリーブには、一方の端部である第1端部の端面に前記軸方向と直交する径方向に延びる第1平面が形成され、
    接合された前記外周面と前記内周面とが形成する第1接合部の端部である第2端部が軸方向において前記第1平面から離れているとともに、前記第1端部が前記第2端部に対して前記軸方向に突出する
    スピンドルモータ。
  2. 前記スリーブは、筒状の本体部と、前記本体部の軸方向端部から前記径方向に延び、前記第1平面を有するフランジ部と、を有し、
    前記ケースは、前記軸方向の前記第1端部の側に前記フランジ部と接合された第2平面を有し、
    接合された前記フランジ部と前記第2平面が形成する第2接合部が前記第1接合部と連続する、請求項1に記載のスピンドルモータ。
  3. 前記ケースは、前記軸方向において前記第1平面と面一な第2平面を有する、請求項1に記載のスピンドルモータ。
  4. 前記スリーブは、前記第1平面の前記径方向外方に前記径方向と直交する周方向に沿って延びるとともに前記軸方向に同一幅の深さを持つ第1凹部を有する、請求項3に記載のスピンドルモータ。
  5. 前記ケースは、前記第2平面の径方向内方に前記径方向と直交する周方向に沿って延びるとともに前記軸方向に同一幅の深さを持つ第2凹部を有する、請求項3に記載のスピンドルモータ。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載のスピンドルモータを備えるハードディスク駆動装置。
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