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JP2921711B2 - 基地局周波数補正方式を用いた移動通信システム - Google Patents

基地局周波数補正方式を用いた移動通信システム

Info

Publication number
JP2921711B2
JP2921711B2 JP8503787A JP50378796A JP2921711B2 JP 2921711 B2 JP2921711 B2 JP 2921711B2 JP 8503787 A JP8503787 A JP 8503787A JP 50378796 A JP50378796 A JP 50378796A JP 2921711 B2 JP2921711 B2 JP 2921711B2
Authority
JP
Japan
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frequency
transmission
base station
transmission wave
accuracy
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP8503787A
Other languages
English (en)
Inventor
清人 永田
輝也 藤井
克徳 濱田
和彦 柿沼
政彰 吉見
達明 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Mobile Communications Networks Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Mobile Communications Networks Inc filed Critical NTT Mobile Communications Networks Inc
Application granted granted Critical
Publication of JP2921711B2 publication Critical patent/JP2921711B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J1/00Details of adjusting, driving, indicating, or mechanical control arrangements for resonant circuits in general
    • H03J1/0008Details of adjusting, driving, indicating, or mechanical control arrangements for resonant circuits in general using a central processing unit, e.g. a microprocessor
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/403Circuits using the same oscillator for generating both the transmitter frequency and the receiver local oscillator frequency
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2621Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using frequency division multiple access [FDMA]
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04W88/02Terminal devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/204Multiple access
    • H04B7/208Frequency-division multiple access [FDMA]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、複数の無線基地局がそれぞれ無線ゾーンを
構成し、移動局が無線ゾーン内および無線ゾーン間を移
動して基地局と通信を行う移動通信システムにおいて各
基地局の送受信周波数を高精度に設定するための周波数
補正方式に関する。
背景技術 移動通信方式において基地局からの送信周波数の精度
は高精度であることが必要である。これは、例えば基地
局の送信周波数の誤差が大きい値であれば、隣接する周
波数で通信を行う他の基地局および移動局に干渉を与え
ることになり、結果として周波数の利用効率を劣化させ
ることになるからである。
また、位相変調を用いたディジタル移動通信方式で
は、移動局と基地局で周波数誤差がある許容値以上とな
ると、復調不可能となる場合もある。
従って、従来の移動通信方式の基地局では、基地局の
送受信装置に恒温槽式の周波数発振器を設け、高精度化
を図っている。
しかしながら、基地局の送受信装置に使用される恒温
槽式の高精度な周波数発振器は、高価であるとともに、
体積的にも大きく、基地局送受信装置の経済化および小
型化を図ることができないという問題がある。
一方、移動通信システムにおいては、移動局が複数の
無線ゾーンにわたって、移動し、各無線ゾーンの基地局
からの無線信号を受信しながら通信を行うものであるた
め、各基地局の周波数精度がサービスエリア全体にわた
って高精度かつ同じであることが必要である。
従って、従来の移動通信システムにおいては、基地局
に高精度な基準周波数発振器に設けることにより、サー
ビスエリア全体の周波数精度を均一にしており、特に基
地局の基準周波数を補正する機能は有しておらず、移動
局のみが受信周波数に対して自局基準周波数補正を行っ
ている。
このような従来の移動通信システムでは、通話中のゾ
ーン移行中のチャネル切り替え時に、移動局側で移行先
の周波数に自局周波数補正を行った後に切り替え動作を
行うため、チャネル切替中の通話不能時間が増加する。
また、待ち受け中の場合は着信不在率が増加する欠点が
ある。
更に、上述の通り各基地局は高精度な基準周波数発振
器を有しているため高価であり、恒温槽式基準周波数発
振器等の採用により装置が大型化し、それに伴って装置
設置場所選定が困難になる等のようにシステムの構築が
困難になるという問題がある。
発明の開示 従って、本発明は、高価で体積の大きな高精度周波数
発振器を使用することなく、送受信周波数を高精度化し
得る移動通信システムにおける基地局周波数補正方式お
よびそのための移動局装置と基地局装置を提供すること
を目的とする。
又、本発明は、各基地局の周波数精度を廉価に高精度
化して経済化を図るとともに、移動局の待ち受け中およ
び無線ゾーン移行時の不具合を解消し、サービスの向上
を図った移動通信システムにおける基地局周波数補正方
式を提供することを別の目的とする。
本発明の一側面によると、複数の無線ゾーンを形成す
る送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と該
複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を介
して通信を行なう移動局から構成される移動通信システ
ムであって、高精度の周波数発振器を有する高精度周波
数基地局装置と、前記高精度周波数基地局装置以外の低
精度の周波数発振器を有する低精度周波数基地局装置で
あって、所定の周波数精度を有する送信周波数による前
記高精度周波数基地局装置からの送信波を受信し、自局
の送受信周波数を受信した送信波の周波数精度に合わせ
て制御して送受信を行なう低精度周波数基地局装置と、
を有することを特徴とする移動通信システムが提供され
る。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける各基地局の基地局装置であって、所定の周
波数精度を有する送信周波数による他の基地局からの送
信波を受信する受信手段と、自局と送受信周波数を前記
受信手段で受信した送信波の周波数精度に合わせて制御
する周波数制御手段と、前記周波数制御手段で制御され
た送受信周波数による送受信を行なう送受信機と、を有
することを特徴とする基地局装置が提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、高精度の周波数発振器を有する高精度周
波数基地局装置と、所定の周波数精度を有する送信周波
数による前記高精度周波数基地局装置からの送信波を受
信し、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を受
信した送信波の周波数精度に合わせて制御し、制御され
た基準周波数に基づく送受信周波数で基地局に対する送
受信を行なう移動局の移動局装置と、前記高精度周波数
基地局装置以外の低精度の周波数発振器を有する低精度
周波数基地局装置であって、制御された基準周波数に基
づく送受信周波数で送受信を行なう移動局装置からの送
信波を受信し、自局の送受信周波数の基準となる基準周
波数を受信した送信波の周波数精度に合わせて制御し、
制御された送受信周波数に基づく送受信周波数で移動局
に対する送受信を行なう低精度周波数基地局装置と、か
らなることを特徴とする移動通信システムが提供され
る。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける移動局の移動局装置であって、基地局から
の送信波を受信し、受信した送信波が高精度周波数のも
のであることを判断する手段と、自局の送受信周波数の
基準となる基準周波数を前記受信し判断する手段で受信
した送信波の周波数精度に合わせて制御する手段と、前
記制御する手段で制御された基準周波数に基づく送受信
周波数で基地局に対する送受信を行なう送受信手段と、
を有することを特徴とする移動局装置が提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける各基地局の基地局装置であって、移動局か
らの送信波を受信し、受信した送信波が高精度周波数の
ものであることを判断する手段と、自局の送受信周波数
の基準となる基準周波数を前記受信し判断する手段で受
信した送信波の周波数精度に合わせて制御する手段と、
前記制御する手段で制御された基準周波数に基づく送受
信周波数で移動局に対する送受信を行なう送受信手段
と、を有することを特徴とする基地局装置が提供され
る。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、各基地局の基地局装置が、所定の周波数
精度を有する送信周波数による他の基地局からの送信波
を受信して、受信した送信波に含まれる周波数精度情報
から受信した送信波が高精度周波数のものであることを
判断する受信手段と、該受信手段が受信した送信波は高
精度周波数のものであると判断した時、自局の送受信周
波数の基準となる基準周波数を前記受信手段で受信した
送信波の周波数精度に合わせて制御する周波数制御手段
と、該周波数制御手段が自局の基準周波数を前記受信手
段で受信した送信波の周波数精度に合わせて制御した
後、送信周波数の周波数精度が高精度であることを示す
周波数精度情報を含む送信波を前記周波数制御手段で制
御された基準周波数に基づく送信周波数により送信する
送信手段と、を有することを特徴とする移動通信システ
ムが提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、各基地局の基地局装置が、他の基地局か
らの送信波の有無を検出し、検出した送信波の送信周波
数を自局の無線ゾーンに在圏する移動局に通知して、検
出した送信波が高精度周波数のものであるかを該移動局
に識別させ識別結果を返送させる受信手段と、該移動局
から返送された識別結果が検出した送信波は高精度周波
数のものであることを示す時、自局の送受信周波数の基
準となる基準周波数を検出した送信波の周波数精度に合
わせて制御する周波数制御手段と、前記周波数制御手段
が自局の基準周波数を検出した送信波の周波数精度に合
わせて制御した後、送信周波数の周波数精度が高精度で
あることを示す周波数精度情報を含む送信波を前記周波
数制御手段で制御された基準周波数に基づく送信周波数
により送信する送信手段と、を有し、移動局の移動局装
置が、現在在圏中の基地局の前記受信手段から通知され
た送信周波数による送信波を受信し、受信した送信波に
含まれる周波数精度情報から受信した送信波が高精度周
波数のものであるかを識別する識別手段と、該識別手段
で得られた識別結果を現在在圏中の基地局に返送する識
別結果返送手段と、を有することを特徴とする移動通信
システムが提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、各基地局の基地局装置が、他の基地局と
通信中の移動局の送信波の有無を検出し、検出した送信
波に含まれる周波数制度情報から検出した送信波が高精
度周波数のものであるかを識別する識別手段と、該識別
手段が検出した送信波は高精度周波数のものであると識
別した時、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数
を検出した送信波の周波数精度に合わせて制御する周波
数制御手段と、を有することを特徴とする移動通信シス
テムが提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける移動通信方式であって、高精度の周波数発
振器を有する高精度周波数基地局装置から所定の周波数
精度を有する送信周波数による送信波を送信するステッ
プと、前記高精度周波数基地局装置以外の低精度の周波
数発振器を有する低精度周波数基地局装置において、前
記高精度周波数基地局装置からの送信波を受信し、自局
の送受信周波数を受信した送信波の周波数精度に合わせ
て制御して送受信を行なうステップと、からなることを
特徴とする移動通信方式が提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける移動通信方式であって、高精度の周波数発
振器を有する高精度周波数基地局装置から所定の周波数
精度を有する送信周波数による送信波を送信するステッ
プと、移動局の移動局装置において、前記高精度周波数
基地局装置からの送信波を受信し、自局の送受信周波数
の基準となる基準周波数を受信した送信波の周波数精度
に合わせて制御し、制御された基準周波数に基づく送受
信周波数で基地局に対する送受信を行なうステップと、
前記高精度周波数基地局装置以外の低精度の周波数発振
器を有する低精度周波数基地局装置において、制御され
た基準周波数に基づく送受信周波数で送受信を行なう移
動局装置からの送受信を受信し、自局の送受信周波数の
基準となる基準周波数を受信した送信波の周波数精度に
合わせて制御し、制御された送受信周波数に基づく送受
信周波数で移動局に対する送受信を行なうステップと、
からなることを特徴とする移動通信方式が提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける移動通信方式であって、各基地局の基地局
装置において、所定の周波数精度を有する送信周波数に
よる他の基地局からの送信波を受信して、受信した送信
波に含まれる周波数精度情報から受信した送信波が高精
度周波数のものであることを判断するステップと、該受
信し判断するステップで受信した送信波は高精度周波数
のものであると判断した時、各基地局の基地局装置にお
いて、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を受
信した送信波の周波数精度に合わせて制御するステップ
と、該制御するステップで自局の基準周波数を受信した
送信波の周波数精度に合わせて制御した後、各基地局の
基地局装置において、送信周波数の周波数精度が高精度
であることを示す周波数精度情報を含む送信波を前記制
御するステップで制御された基準周波数に基づく送信周
波数により送信するステップと、からなることを特徴と
する移動通信方式が提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける移動通信方式であって、各基地局の基地局
装置において、他の基地局からの送信波の有無を検出
し、検出した送信波の送信周波数を自局の無線ゾーンに
在圏する移動局に通知するステップと、移動局の移動局
装置において、該検出し通知するステップで現在在圏中
の基地局から通知された送信周波数による送信波を受信
し、受信した送信波に含まれる周波数精度情報から受信
した送信波が高精度周波数のものであるかを識別するス
テップと、移動局の移動局装置において、該受信し識別
するステップで得られた識別結果を現在在圏中の基地局
に返送するステップと、該返送するステップで移動局か
ら返送された識別結果が検出した送信波は高精度周波数
のものであることを示す時、各基地局の基地局装置にお
いて、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を検
出した送信波の周波数精度に合わせて制御するステップ
と、前記制御するステップで基準周波数を検出した送信
波の周波数精度に合わせて制御した後、各基地局の基地
局装置において、送信周波数の周波数精度が高精度であ
ることを示す周波数精度情報を含む送信波を前記制御す
るステップで制御された基準周波数に基づく送信周波数
により送信するステップと、からなることを特徴とする
移動通信方式が提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、各基地局の基地局装置において、他の基
地局と通信中の移動局の送信波の有無を検出し、検出し
た送信波に含まれる周波数精度情報から検出した送信波
が高精度周波数のものであるかを識別する識別ステップ
と、該検出し識別するステップで検出した送信波は高精
度周波数のものであると識別した時、各基地局の基地局
装置において、自局の送受信周波数の基準となる基準周
波数を検出した送信波の周波数精度に合わせて制御する
ステップと、からなることを特徴とする移動通信方式が
提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、前記複数の基地局は所定の順序関係にあ
り、該所定の順序関係を示す情報を互いに通知する手段
を有し、各基地局は、他の基地局からの送信波を受信
し、前記所定の順序関係に基づいて周波数補正を行うか
否かを判断し、周波数補正を行うと判断した場合には自
局の送受信周波数を受信した送信波の周波数精度に合わ
せて制御して送受信を行なう基地局装置からなる、こと
を特徴とする移動通信システムが提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成され、該複数の基地
局は所定の順序関係にあり、該予定の順序関係を示す情
報を互いに通信する手段を有する移動通信システムにお
ける各基地局の基地局装置であって、他の基地局からの
送信波を受信する受信手段と、前記所定の順序関係に基
づいて周波数補正を行うか否かを判断し、周波数補正を
行うと判断した場合には自局の送受信周波数を前記受信
手段で受信した送信波の周波数精度に合わせて制御する
周波数制御手段と、前記周波数制御手段で制御された送
受信周波数による送受信を行なう送受信機と、を有する
ことを特徴とする基地局装置が提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、前記複数の基地局の一つからの送信波を
受信し、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を
受信した送信波の周波数精度に合わせて制御し、制御さ
れた基準周波数に基づく送受信周波数で基地局に対する
送受信を行なう移動局の移動局装置と、制御された基準
周波数に基づく送受信周波数で送受信を行なう移動局装
置からの送信波を受信し、自局の送受信周波数の基準と
なる基準周波数を受信した送信波の周波数精度に合わせ
て制御し、制御された送受信周波数に基づく送受信周波
数で移動局に対する送受信を行なう基地局装置と、から
なることを特徴とする移動通信システムが提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける各基地局の基地局装置であって、移動局か
らの送信波を受信し、受信した送信波が前記複数の基地
局の一つに対して制御された基準周波数に基づくもので
あることを判断する手段と、自局の送受信周波数の基準
となる基準周波数を前記受信し判断する手段で受信した
送信波の周波数精度に合わせて制御する手段と、前記制
御する手段で制御された基準周波数に基づく送受信周波
数で移動局に対する送受信を行なう送受信手段と、を有
することを特徴とする基地局装置が提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、各基地局の基地装置が、他の基地局から
の送信波を受信して、受信した送信波に含まれる周波数
精度情報から受信した送信波が周波数補正済のものであ
ることを判断する受信手段と、該受信手段が受信した送
信波は周波数補正済のものであると判断した時、自局の
送受信周波数の基準となる基準周波数を前記受信手段で
受信した送信波の周波数精度に合わせて制御する周波数
制御手段と、該周波数制御手段が自局の基準周波数を前
記受信手段で受信した送信波の周波数精度に合わせて制
御した後、送信周波数の周波数精度が周波数補正済のも
のであることを示す周波数精度情報を含む送信波を前記
周波数制御手段で制御された基準周波数に基づく送信周
波数により送信する送信手段と、を有することを特徴と
する移動通信システムが提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、各基地局の基地局装置が、他の基地局か
らの送信波の有無を検出し、検出した送信波の送信周波
数を自局の無線ゾーンに在圏する移動局に通知して、検
出した送信波が周波数補正済のものであるかを該移動局
に識別させ識別結果を返送させる受信手段と、該移動局
から返送された識別結果が検出した送信波は周波数補正
済のものであることを示す時、自局の送受信周波数の基
準となる基準周波数を検出した送信波の周波数精度に合
わせて制御する周波数制御手段と、前記周波数制御手段
が自局の基準周波数を検出した送信波の周波数精度に合
わせて制御した後、送信周波数の周波数精度が周波数補
正済のものであることを示す周波数精度情報を含む送信
波を前記周波数制御手段で制御された基準周波数に基づ
く送信周波数により送信する送信手段と、を有し、移動
局の移動局装置が、現在在圏中の基地局の前記受信手段
から通知された送信周波数による送信波を受信し、受信
した送信波に含まれる周波数精度情報から受信した送信
波が周波数補正済のものであるかを識別する識別手段
と、該識別手段で得られた識別結果を現在在圏中の基地
局に返送する識別結果返送手段と、を有することを特徴
とする移動通信システムが提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、各基地局の基地局装置が、他の基地局と
通信中の移動局の送信波の有無を検出し、検出した送信
波に含まれる周波数制度情報から検出した送信波が周波
数補正済のものであるかを識別する識別手段と、該識別
手段が検出した送信波は周波数補正済のものであると識
別した時、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数
を検出した送信波の周波数精度に合わせて制御する周波
数制御手段と、を有することを特徴とする移動通信シス
テムが提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成され、該複数の基地
局は所定の順序関係にあり、該所定の順序関係を示す情
報を互いに通知する手段を有する移動通信システムにお
ける移動通信方式であって、各基地局の基地局装置にお
いて他の基地局からの送信波を受信するステップと、各
基地局の基地局装置において前記所定の順序関係に基づ
いて周波数補正を行うか否かを判断し、周波数補正を行
うと判断した場合には自局の送受信周波数を受信した送
信波の周波数精度に合わせて制御して送受信を行なうス
テップと、からなることを特徴とする移動通式方式が提
供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける移動通信方式であって、移動局の移動局装
置において、前記複数の基地局の一つの基地局装置から
の送信波を受信し、自局の送受信周波数の基準となる基
準周波数を受信した送信波の周波数精度に合わせて制御
し、制御された基準周波数に基づく送受信周波数で基地
局に対する送受信を行なうステップと、各基地局の基地
局装置において、制御された基準周波数に基づく送受信
周波数で送受信を行なう移動局装置からの送信波を受信
し、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を受信
した送信波の周波数精度に合わせて制御し、制御された
送受信周波数に基づく送受信周波数で移動局に対する送
受信を行なうステップと、からなることを特徴とする移
動通信方式が提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける移動通信方式であって、各基地局の基地局
装置において、他の基地局からの送信波を受信して、受
信した送信波に含まれる周波数精度情報から受信した送
信波が周波数補正済のものであることを判断するステッ
プと、該受信し判断するステップで受信した送信波は周
波数補正済のものであると判断した時、各基地局の基地
局装置において、自局の送受信周波数の基準となる基準
周波数を受信した送信波の周波数精度に合わせて制御す
るステップと、該制御するステップで自局の基準周波数
を受信した送信波の周波数精度に合わせて制御した後、
各基地局の基地局装置において、送信周波数の周波数精
度が周波数補正済のものであることを示す周波数精度情
報を含む送信波を前記制御するステップで制御された基
準周波数に基づく送信周波数により送信するステップ
と、からなることを特徴とする移動通信方式が提供され
る。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムにおける移動通信方式であって、各基地局の基地局
装置において、他の基地局からの送信波の有無を検出
し、検出した送信波の送信周波数を自局の無線ゾーンに
在圏する移動局に通知するステップと、移動局の移動局
装置において、該検出し通知するステップで現在在圏中
の基地局から通知された送信周波数による送信波を受信
し、受信した送信波に含まれる周波数精度情報から受信
した送信波が周波数補正済のものであるかを識別するス
テップと、移動局の移動局装置において、該受信し識別
するステップで得られた識別結果を現在在圏中の基地局
に返送するステップと、該返送するステップで移動局か
ら返送された識別結果が検出した送信波は周波数補正済
のものであることを示す時、各基地局の基地局装置にお
いて、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を検
出した送信波の周波数精度に合わせて制御するステップ
と、前記制御するステップで基準周波数を検出した送信
波の周波数精度に合わせて制御した後、各基地局の基地
局装置において、送信周波数の周波数精度が周波数補正
済のものであることを示す周波数精度情報を含む送信波
を前記制御するステップで制御された基準周波数に基づ
く送信周波数により送信するステップと、からなること
を特徴する移動通信方式が提供される。
本発明の他の側面によると、複数の無線ゾーンを形成
する送受信周波数精度が常に均一でない複数の基地局と
該複数の無線ゾーン内を移動しながら該複数の基地局を
介して通信を行なう移動局から構成される移動通信シス
テムであって、各基地局の基地局装置において、他の基
地局と通信中の移動局の送信波の有無を検出し、検出し
た送信波に含まれる周波数精度情報から検出した送信波
が周波数補正済のものであるかを識別する識別ステップ
と、該検出し識別するステップで検出した送信波は周波
数補正済のものであると識別した時、各基地局の基地局
装置において、自局の送受信周波数の基準となる基準周
波数を検出した送信波の周波数精度に合わせて制御する
ステップと、からなることを特徴とする移動通信方式が
提供される。
図面の簡単な説明 図1は本発明の第1実施例に係る移動通信システムの
全体的構成を示す概略図である。
図2は図1に示す移動通信システムにおける、低精度
周波数基地局が有する送受信部の構成を示すブロック図
である。
図3は本発明の第2実施例に係る移動通信システムの
全体構成を示す概略図である。
図4は図3に示す移動通信システムにおける移動局が
有する送受信部の構成を示すブロック図である。
図5は図3に示す移動通信システムにおける低精度周
波数基地局が有する送受信部の構成を示すブロック図で
ある。
図6は本発明の第3実施例に係る移動通信システムに
おける基地局の周波数補正方式を説明するための移動通
信システムの概略図である。
図7は図6に示す移動通信システムに用いる報知情報
メッセージフォーマットの一例を示す図である。
図8は図7に示す報知情報メッセージフォーマットを
用いた時の図6に示す移動通信システムにおける低精度
周波数基地局の動作のフローチャートである。
図9は図6に示す移動通信システムに用いる報知情報
メッセージフォーマットの他の例を示す図である。
図10は図9に示す報知情報メッセージフォーマットを
用いた時の図6に示す移動通信システムにおける低精度
周波数基地局の動作のフローチャートである。
図11は更に別の報知態様を用いた時の図6に示す移動
通信システムにおける低精度周波数基地局の動作のフロ
ーチャートである。
図12は本発明の第4実施例に係る移動通信システムに
おける基地局周波数補正方式を説明するための移動通信
システムの概略図である。
図13は図12に示す移動通信システムに用いる報知情報
メッセージフォーマットの一例を示す図である。
図14は図12に示す移動通信システムに用いるオペレー
タ固有情報メッセージフォーマットの一例を示す図であ
る。
図15は図13に示す報知情報メッセージフォーマットと
図14に示すオペレータ固有情報メッセージフォーマット
を用いた時の図12に示す移動通信システムにおける動作
のシーケンスフローチャートである。
図16は本発明の第5実施例に係る移動通信システムに
おける基地局周波数補正方式を説明するための移動通信
システムの概略図である。
図17は図16に示す移動通信システムに用いる上り通信
用チャネルの構造の一例を示す図である。
図18は本発明の第6実施例に係る移動通信システムに
おける基地局周波数補正方式を説明するための移動通信
システムの概略図である。
発明を実施するための最良の形態 まず、図1〜図2を参照して本発明の第1実施例を説
明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る移動通信システム
の全体構成を示す図である。図1に示す移動通信システ
ムは、第1の基地局1および移動局3を含む第1の無線
ゾーン11と第2の基地局5を含む第2の無線ゾーン12と
から構成されている。第1の基地局1と移動局3は、ア
ンテナ1aおよびアンテナ3aを介して周波数f0にて通信を
行う。
この第1実施例の移動通信システムにおいては、無線
ゾーンをそれぞれ構成する複数の基地局のうち、いくつ
かの基地局にのみ、高精度な周波数発振器を設け、その
他の基地局には、このような高精度な周波数発振器を設
けず、低価格および小型の周波数発振器を設ける一方で
後述するような基地局装置構成を採用し、これによりこ
れらその他の基地局については低価格で小型の周波数発
振器を用いただけでも送受信周波数の高精度化を達成す
るものである。
そのために、図1では、第1の基地局1に高精度周波
数発振器1bを設けている。一方、第2の基地局5は、前
記のその他の基地局装置の一つとして、図2に示すよう
な送受信部を有する基地局装置構成を採るものであり、
この第2の基地局5の周波数発振器は特に高精度のもの
でなく、低価格で小型のものである。
ここで、高精度周波数発振器を有していない第2の基
地局5が有する送受信部は、図2に示すように、アンテ
ナ5aに接続され、送信周波数と受信周波数を分離する分
波器21と、該分波器21に接続されたスイッチ23と、該ス
イッチ23の一方の接点に接続された送信機25と、前記ス
イッチ23の他方の接点に接続された受信回路27と、該受
信回路27に接続された周波数基準回路29と、前記分波器
21に接続された受信機22と、該受信機22および前記送信
機25に接続された周波数シンセサイザ24とから構成され
る。
このように構成される送受信部を有する第2の基地局
5は、移動局との通信の開始に先立ち、自局の送受信周
波数を補正するために、スイッチ23を受信回路27側に切
り替え、これにより第2の基地局5はアンテナ5aによっ
て高精度周波数発振器1bを有する第1の基地局1からの
送信信号を受信し、この受信信号を分波器21、スイッチ
23を介して受信回路27に入力する。なお、この受信した
信号が高精度周波数発振器1bを有する第1の基地局1か
らの信号であるかどうかの判断は、周波数による方法
や、復調されたデータによる方法等がある。
第1の基地局1からの受信信号を入力された受信回路
27は、例えば特開昭第63−281526号に開示されている技
術を利用し、周波数基準回路29の周波数を前記受信信号
の周波数精度と同程度の周波数精度となるように制御す
る。
このように周波数基準回路29の周波数は受信信号の周
波数精度である前記高精度周波数発振器1bの周波数精度
と同程度となるように制御され、また通話が開始される
と、この周波数基準回路29から出力される基準信号が周
波数シンセサイザ24に供給され、これにより周波数シン
セサイザ24は、送信用および受信用のローカル信号をそ
れぞれ送信機25および受信機22に供給し、これにより送
受信を開始する。
以上説明したように、この第1実施例によれば、各基
地局において他の高精度周波数発振器を有する基地局か
らの送信周波数を受信し、この受信した周波数の精度と
同程度となるように自局の送受信周波数を自律的に制御
しているので、各基地局毎に高精度な周波数発振器を設
けることなく、各基地局において高精度な周波数で送受
信することができ、移動通信システムにおける基地局の
経済化および小型化を図ることができる。
次に、図3〜図5を参照して本発明の第2実施例を説
明する。
図3は、本発明の第2実施例に係る移動通信システム
の全体構成を示す図である。図3に示す移動通信システ
ムは、第1の基地局1および移動局3Aを含む第1の無線
ゾーン11と第2の基地局5Aおよび第1の無線ゾーン11か
ら移動してきた移動局3Aを含む第2の無線ゾーン12とか
ら構成されている。第1の無線ゾーン11においては、第
1の基地局1と移動局3Aがアンテナ1aおよび3aを介して
通信を行い、またこの移動局3Aが第2の無線ゾーン12に
移動した場合には、移動局3Aと第2の基地局5Aがアンテ
ナ3aおよび5aを介して通信を行う。
この第2実施例の移動通信システムにおいては、無線
ゾーンをそれぞれ構成する複数の基地局のうち、いくつ
かの基地局にのみ、高精度な周波数発振器を設け、その
他の基地局には、このような高精度な周波数発振器を設
けず、低価格および小型の周波数発振器を設ける一方で
移動局およびこれらその他の基地局には後述するような
移動局装置構成および基地局装置構成をそれぞれ採用
し、これによりこれらその他の基地局については低価格
で小型の周波数発振器を用いただけでも送受信周波数の
高精度化を達成するものである。
そのために、図3では、第1の基地局1に高精度周波
数発振器1bを設けている。なお、このような高精度周波
数発振器1bを有する基地局を以下では高精度周波数基地
局とも称する。一方、第2の基地局5Aは、前記のその他
の基地局装置の一つとして、後述するような送受信部を
有する基地局装置構成を採るものであり、この第2の基
地局5Aの周波数発振器は特に高精度のものでなく、低価
格で小型のものである。なお、このような特に高精度で
ない周波数発振器を有する基地局を以下では低精度周波
数基地局とも称する。更に、移動局3Aに設けられている
周波数発振器も当然低価格で小型のものである。そし
て、後述するように、移動局3Aは、自局の送受信周波数
の基準となる基準周波数が第1の基地局装置1のような
高精度周波数基地局の送信周波数と同程度となるように
制御し、このように制御された移動局3Aが前記その他の
基地局の一つである第2の基地局装置5Aと通信を行うこ
とにより、第2の基地局装置5Aの送受信周波数の基準と
なる基準周波数を移動局3Aの送信周波数と同程度になる
ように制御し、これにより第2の基地局装置5Aの送受信
周波数も適確に制御するものである。
このため、移動局3Aは、図4に示すような送受信部を
有し、これは、アンテナ3aに接続され、送信周波数と受
信周波数とを分離する分波器31、該分波器31に接続され
た送信機32および受信機33、基準周波数を発生する周波
数基準回路34、該周波数基準回路34からの基準信号を供
給され、送信用ローカル信号および受信用ローカル信号
をそれぞれ前記送信機32および受信機33に供給し、これ
により該送信機32および受信機33に送受信動作を行わせ
る周波数シンセサイザ35、高精度周波数基地局である第
1の基地局1からの送信周波数と移動局3Aの基準周波数
との差を制御量として蓄積する第1の制御量バッファ37
および第2の制御量バッファ38、および全体の動作を制
御する制御部36から構成される。
また、高精度周波数発振器を有していない第2の基地
局5Aが有する送受信部は、図5に示すように、アンテナ
5aに接続され、送信周波数と受信周波数とを分離する分
波器51、該分波器51に接続された送信機52および受信機
53、基準周波数を発生する周波数基準回路54、該周波数
基準回路54からの基準信号を供給され、送信用ローカル
信号および受信用ローカル信号をそれぞれ前記送信機52
および受信機53に供給し、これにより該送信機52および
受信機53に送受信動作を行わせる周波数シンセサイザ5
5、移動局3Aからの送信周波数と第2の基地局5Aの基準
周波数との差を制御量として蓄積する制御量バッファ5
7、および全体の動作を制御する制御部56から構成され
る。
以上のように構成された各基地局と移動局から成る移
動通信システムにおいて、第1の基地局1は高精度周波
数発振器1bにより高精度な周波数を使用して送受信を行
っているのに対し、移動局3Aおよび第2の基地局5Aは、
それぞれ周波数基準回路34,54により送受信周波数の基
準となる基準周波数を発生し、この基準周波数信号を周
波数シンセサイザ35,55に供給し、これにより送信機32,
52および受信機33,53に送受信動作を行わせているが、
この周波数基準回路34,54から出力される基準周波数
は、第1の基地局1からの高精度な周波数と異なってい
る場合がある。
ところで、無線伝送方式が例えばディジタル位相変調
システムである場合には、移動局の受信周波数と基地局
の送信周波数との誤差は一定の許容値以下とすることが
必要である。従って、移動局3Aが第1の基地局1と通信
を行う場合には、移動局3Aは第1の基地局1からの送信
周波数の精度と同程度になるように自局の基準周波数を
制御する動作を行う必要がある。
更に具体的に説明すると、移動局3Aが第1の基地局1
からの送信信号を受信すると、第1の制御量バッファ37
を利用して、第1の基地局1の送信周波数と同程度の精
度になるように自局の周波数基準回路34の基準周波数を
制御するとともに、この制御により第1の制御量バッフ
ァ37に蓄積された制御量を第2の制御量バッファ38にも
蓄積する。なお、このように、移動局3Aの基準周波数を
第1の基地局1の送信周波数と同程度の精度となるよう
に制御する方法は、例えば特開昭第63−281526号に開示
されている技術を利用することができる。
前記制御量を制御量バッファ37,38に蓄積した移動局3
Aは、以降は、この蓄積した制御量、特に第2の制御量
バッファ38に蓄積された制御量に基づいて周波数基準回
路34を介して基準周波数を制御する。
なお、第1の基地局1は、この第1の基地局1が高精
度周波数発振器1bを備えている高精度周波数基地局であ
ることを示す情報を送信データに含ませて送信するよう
になっているので、この第1の基地局1からの送信デー
タを受信した移動局3Aは、受信データから相手基地局が
高精度周波数発振器1bを有する高精度周波数基地局、す
なわち第1の基地局1であることを識別することができ
るようになっている。
上述したように、第1の基地局1と通信を行い、自己
の基準周波数を第1の基地局1の送信周波数と同程度の
精度に制御されている移動局3Aが図3において矢印で示
すように第1の無線ゾーン11から第2の無線ゾーン12に
移動し、この第2の無線ゾーン12の第2の基地局5Aと通
信を行う場合には、第2の基地局5Aの送受信周波数は移
動局3Aの送受信周波数と異なっている場合があり、実際
には異なっている場合が多い。今仮にこれらが異なって
いるとすると、移動局3Aは上述したように第1の制御量
バッファ37および第2の制御量バッファ38に前記制御量
を蓄積しているが、この制御量バッファ37,38のうちの
一方である第1の制御量バッファ37を使用して、この移
動局3Aの基準周波数が第2の基地局5Aの送信周波数と同
程度になるように制御して第2の基地局5Aの送信周波数
に追従することにより、第2の基地局5Aの送信周波数を
検出し、これにより第2の基地局5Aと通信可能になる。
このようにして、移動局3Aが第2の基地局5Aと通信可
能になった後、移動局3Aは第2の制御量バッファ38に記
憶されている前記制御量により周波数基準回路34を制御
する。この結果、移動局3Aの送信周波数は高精度基地局
である第1の基地局1の精度と同程度になる。
移動局3Aの送信周波数が第1の基地局1の精度と同程
度になった後、低精度基地局である第2の基地局5Aは、
制御量バッファ54を使用しながら、この第2の基地局5A
の送受信周波数の基準となる基準周波数が移動局3Aの送
信周波数の精度と同程度となるように制御することによ
り、第2の基地局5Aの周波数は高精度基地局である第1
の基地局1の周波数精度と同程度になり、またこの時の
制御量が制御量バッファ54に蓄積されることになる。
なお、移動局3Aは、自局が高精度周波数基地局である
第1の基地局と通信した後であることを示す情報を含む
データを第2の基地局5Aに送信するようになっていると
ともに、または第2の基地局5Aは、移動局3Aから受信し
たデータにより移動局3Aが高精度周波数基地局である第
1の基地局1と通信した後であることを判断することが
できるようになっている。
以上説明したように、この第2実施例によれば、移動
局は高精度周波数基地局からの送信周波数を受信し、こ
の受信した送信周波数の周波数精度と同程度になるよう
に自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を制御
し、低精度周波数基地局は通信を行おうとした移動局が
高精度周波数基地局と通信した後の移動局である場合、
自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を移動局の
送信周波数の精度と同程度となるように制御するので、
高精度周波数基地局以外の低精度周波数基地局では高精
度周波数発振器を設けることなく、自局の周波数を移動
局を介して高精度周波数基地局の送受信周波数と同程度
の精度に制御することができ、移動通信システムにおけ
る基地局の経済化および小型化を図ることができる。
次に、図6〜図11を参照して本発明の第3実施例を説
明する。
図6は、本発明の第3実施例に係る移動通信システム
の全体構成を示す図である。図6において、61a、61bお
よび61cは高精度な基準周波数発振器を持たず、後述す
る基地局61eの送信周波数を受信、復調し、周波数補正
をする機能を持ち同一サービスエリアを構成する基地
局、63は無線ゾーンA、BおよびCに在圏可能な移動
局、61eは高精度な基準周波数発振器を持つ基地局、
A、B、CおよびEは各々基地局61a、61b、61cおよび6
1eの無線ゾーン、f1、f2、f3およびf4は各々基地局61
a、61b、61cおよび61eの送信波の各周波数、f5は周波数
f1〜f3と同一周波数帯域の不要外来波の周波数を示す。
基地局61aは、周波数f2、f4およびf5の各送信波を受
信して復調し、この復調した信号内容から周波数f2は同
一システムの周波数未補正の基地局送信波であり、周波
数f4は高精度な基準周波数発振器を持つ基地局送信波で
あり、周波数f5は解析不能な外来波であることを認識
し、周波数f4に対して自局の基準周波数補正を行う。
また、基地局61bは、周波数f1、f3およびf5の送信波
を受信して復調解析し、これにより周波数f1が周波数補
正済みであることを認識し、この周波数f1に対して自局
の基準周波数補正を行う。
更に、基地局61cは、同様に周波数f2およびf5の送信
波を受信して復調解析し、これにより周波数f2が周波数
補正済みであることを認識し、この周波数f2に対して自
局の基準周波数補正を行う。
この結果、無線ゾーンA、BおよびCは不要な外来波
f5による周波数の誤補正を行うことなく、均一な周波数
精度となり、かつ無線ゾーンEと同等の絶対精度の高い
周波数精度を確立することになり、移動局63は、無線ゾ
ーン移行毎に該当基地局周波数に基準周波数補正を行う
ことなく、短時間でスムーズな待ち受け中、または通話
中のゾーン移行が無線ゾーンA、BおよびCにおいて可
能となる。
ここで、移動局63が基地局61eに在圏する機能および
権利を有する場合、前述と同様に短時間でスムーズな待
ち受け中、または通話中のゾーン移行が無線ゾーンEに
ついても可能となる。
また、無線ゾーンA、BおよびCのサービスエリア構
築の際、基地局を廉価で製作可能となり、基地局の小型
化により、設置場所の確保が容易になる。
尚、この第3実施例において、低精度周波数数基地局
が自律的に周波数補正の対象とする基地局を選択する方
法として以下のような具体例が考えられる。
まず、第1の具体例として、図7に示すような報知情
報メッセージフォーマットを用いることが考えられる。
この場合、図6において低精度周波数基地局61aの動作
は図8のフローチャートに沿って以下のように進められ
る。
周波数補正動作の開始(S0)後、基地局61aは周辺の
下り周波数帯域の電界レベル測定を行い(S1)、下りの
電波があるかどうか判定して(S2)、得られた受信レベ
ルからf2、f4の存在を認識する。そして、これらf2、f4
各々の電波の報知情報を受信して復調し、その内容を解
析する(S3)。
ここで、周辺の無線ゾーンA及びEがPDC(Personal
Digital Cellular Telecommunication System)方式(R
CR(Research and Development Center for Radio Syst
ems)STANDARD(RCR STD−27)準拠)の場合、基地局61
eと基地局61bが各々自局の送信周波数が高精度あるいは
低精度である旨を図7に示すように制御チャネルの報知
情報に新たに定義した「拡張情報要素」内に「高精度送
信波/低精度送信波ビット」として規定することによ
り、基地局61aはf4が高精度周波数基地局61eから送信さ
れた電波であることを認識できるようになる。例えば、
この「高精度送信波/低精度送信波ビット」を1とする
ことで高精度である旨を示す。尚、図7において()内
は各情報要素の内容を示し、斜線部は新たに定義した部
分を示す。
そこで基地局61aは、各報知情報の「高精度送信波/
低精度送信波ビット」が1であるかどうか判定し(S
4)、高精度と判定された周波数に基づいて自局の基準
周波数の補正を行う(S5)。
この方法により周波数補正を行い、基地局61eと同等
の周波数精度となった基地局61aは、自局の送信波の報
知情報内の「高精度送信波/低精度送信波ビット」高精
度送信波とする。
次に、第2の具体例として、図9に示すような報知情
報メッセージフォーマットを用いることが考えられる。
この場合、図6において低精度周波数基地局61aの動作
は図10のフローチャートに沿って以下のように進められ
る。
周波数補正動作の開始(S10)後、基地局61aは周辺の
下り周波数帯域の電界レベル測定を行い(S11)、下り
の電波があるかどうか判定して(S12)、得られた受信
レベルからf2とf4の存在を認識する。そして、これらf
2、f4各々の電波の報知情報を受信して復調し、その内
容を解析する(S13)。
ここで、周辺の無線ゾーンA及びEがPDC方式(RCR S
TD−27準拠)の場合、図9に示すように報知情報に定義
されている「網番号」内の「グループ内網番号」をオペ
レータがシステム運用時に高精度周波数基地局と低精度
周波数基地局で使い分けることにより、基地局61aはf4
が高精度周波数基地局61eから送信された電波であるこ
とを認識できるようになる。例えば、この「グループ内
網番号」が0〜7を高精度周波数基地局とし8〜15を低
精度周波数基地局用として使い分ける。尚、図9におい
て()内は各情報要素の内容を示す。
そこで基地局61aは、各報知情報の「グループ内網番
号」が0〜7のいずれかであるかどうか判定し(S1
4)、高精度と判定された周波数に基づいて自局の基準
周波数の補正を行う(S15)。
この方法により周波数補正を行い、基地局61eと同等
の周波数精度となった基地局61aは、自局の送信波の報
知情報内の「グループ内網番号」を高精度を示す0〜7
のいずれかとする。
次に、第3の具体例として、移動通信システムのオペ
レータが高精度周波数基地局と低精度周波数基地局の送
信周波数帯域を分けてシステム運用することが考えられ
る。例えば、高精度周波数基地局用の周波数帯域として
f1、f4を用い、低精度周波数基地局用の周波数帯域とし
てf2、f3を用いる。各基地局は予めこの周波数帯域分け
を運用情報として記憶しておく。この場合、図6におい
て低精度周波数基地局61aの動作は図11のフローチャー
トに沿って以下のように進められる。
周波数補正動作の開始(S20)後、基地局61aは高精度
周波数基地局用の周波数帯域であるf1、f4の下り電界レ
ベル測定を行い(S21)、高精度の下りの電波があるか
どうか判定して(S22)、得られた受信レベルからf4の
存在を認識する。ここで高精度の周波数が複数ある場合
(S23Yes)には受信レベルの最も高い電波を選択する
(S24)。そして、基地局61aは、得られた高精度の周波
数に基づいて自局の基準周波数の補正を行う(S25)。
この方法により周波数補正を行い、基地局61eと同等
の周波数精度となった基地局61aは、自局の送信波を高
精度周波数基地局用の周波数帯域の周波数、例えばf1を
用いて送信する。
次に、図13〜図15を参照して本発明の第4実施例を説
明する。
図12は、本発明の第4実施例に係る移動通信システム
の全体構成を示す図である。図12において、61aおよび6
2bは高精度な基準周波数発振器を持たない基地局、61e
は高精度な基準周波数発振器を持つ基地局、63aおよび6
3bは各々無線ゾーンAおよびBに在圏中の移動局、A、
BおよびEは各々基地局61a、61bおよび61eの無線ゾー
ン、f1−1およびf1−2は各々基地局61aの送信波およ
び受信波の周波数、f2は基地局61bの送受信波の周波
数、f4は基地局61eの送信波の周波数、f5は周波数f1−
1、f1−2、f2、f4と同一周波数帯域の不要外来波の周
波数を示す。
基地局61aは、自局の周辺電界レベル測定を行い、周
辺に周波数f2、f4およびf5の送信波または受信波が存在
することを検出する。それから、基地局61aは、自局の
無線ゾーンAに在圏中の移動局63aに対して周波数f2、f
4およびf5の解析を指示する。
移動局63aは、これに従い各周波数を受信して復調
し、この復調した信号の内容解析を行い、周波数f2は同
一システムの周波数未補正の基地局送信波であり、周波
数f4は高精度な基準周波数発振器を持つ基地局送信波で
あり、周波数f5は解析不能な外来波であることを認識
し、この解析結果を基地局61aに通知する。
この結果、基地局61aはこの周波数f4に対して自局の
基準周波数補正を行い、周波数補正済みの内容を含んだ
信号を送信する。
同様にして、基地局61bは、周波数f1−1およびf5の
解析を移動局63bに指示し、移動局63bの解析結果から周
波数f1−1が周波数補正済みであることを認識し、この
周波数f1−1に対して自局の基準周波数補正を行う。
この結果、基地局61aおよび61bは、基地局送信波の復
調機能を具備することなく、無線ゾーンAおよびBは、
不要な外来波f5による周波数の誤補正を行うことなく、
均一な周波数精度となり、かつ無線ゾーンEと同等の絶
対精度の高い周波数精度を確立することになり、移動局
63aおよび63bは、無線ゾーン移行毎に該当基地局周波数
に基準周波数補正を行うことなく、短時間でスムーズな
待ち受け中、または通話中のゾーン移行が無線ゾーンA
およびBにおいて可能となる。
ここで、移動局63aおよび63bが基地局61eに在圏する
機能および権利を有する場合、前述と同様に短時間でス
ムーズな待ち受け中、または通話中のゾーン移行が無線
ゾーンEについても可能となる。
また、無線ゾーンAおよびBのサービスエリア構築の
際、基地局を廉価で製作可能となり、基地局の小型化に
より、設置場所の確保が容易になる。また、無線ゾーン
Eとの連続したサービスエリアの構築も容易となる。
尚、この第4実施例において、低精度周波数基地局が
周波数補正の対象とする基地局を選択する方法として以
下のような具体例が考えられる。
即ち、図13に示すような報知情報メッセージフォーマ
ットと図14に示すようなオペレータ固有情報メッセージ
フォーマットを用いることが考えられる。
図13の報知情報メッセージフォーマットでは、無線ゾ
ーンがPDC方式(RCR STD−27準拠)の場合、上記第3実
施例の第1の具体例と同様に各基地局は自局の送信周波
数が高精度あるいは低精度である旨を制御チャネルの報
知情報に新たに定義した「拡張情報要素」内に「高精度
送信波/低精度送信波ビット」として規定する。また、
基地局から移動局に報知情報の解析を依頼するために
「信号内容解析周波数」という情報要素を報知情報内に
新たに定義する。一方、図14のオペレータ固有情報メッ
セージフォーマットでは、報知情報の解析結果を移動局
から基地局に報告するために「信号内容解析結果報告」
というメッセージをオペレータ固有情報として新たに定
義する。尚、図13,図14において()内は各情報要素の
内容を示し、斜線部は新たに定義した部分を示す。
この場合、図12において低精度周波数基地局61a、高
精度周波数基地局61e、移動局63aの動作は図15のシーケ
ンスフローチャートに沿って以下のように進められる。
まず、基地局61eはf4で送信中である(S30)。ここで
基地局61aは周辺の下り電界レベル測定を行い(S31)、
得られた受信レベルからf4の存在を認識する(S32)。
そこで、基地局61aはf1−1で送信を開始して無線ゾ
ーンAを形成し(S33)、移動局63aはf1−1を受信する
ことにより無線ゾーンAを認識してそこに在圏する(S3
4)。次いで、基地局61aは認識したf4の内容解析依頼を
報知情報の「信号内容解析周波数」メッセージにより通
知する(S35)。
この報知情報を受信した(S36)移動局63aは、「信号
内容解析周波数」にf4の周波数コードが格納されている
ことを認識し、自局の周波数シンセサイザをf4に切り替
えて(S37)、基地局61eからのf4を受信して復調し、そ
の内容を解析する(S38)。その結果、f4が高精度送信
波であることを認識する(S39)と、移動局63aは自局の
周波数シンセサイザをf1−1に切り替えて(S40)、f4
は高精度送信波であるという解析結果を上り制御信号
(SCCH)の「信号内容解析結果報告」メッセージにより
基地局61aに報告する(S41)。
この報告を受信した(S42)基地局61aは、基地局61e
からのf4を受信して、これに基づいて自局の基準周波数
の補正を行う(S43)。
次に、図16〜図17を参照して本発明の第5実施例を説
明する。
図16は、本発明の第5実施例に係る移動通信システム
の全体構成を示す図である。図16において、61aは高精
度な基準周波数発振器を持たない基地局、61eは高精度
な基準周波数発振器を持つ基地局、63は無線ゾーンEに
在圏中であり、基地局61eと通信中の移動局、Aおよび
Eは各々基地局61aおよび61eの無線ゾーン、f4−1は基
地局61eから移動局63への送信波の周波数、f4−2は移
動局63から基地局61eへの送信波の周波数、f5は周波数f
4−1、f4−2と同一周波数帯域の不要外来波の周波数
を示す。
基地局61aは、自局の受信周波数帯域の周辺電界レベ
ル測定を行い、周辺に周波数f4−2およびf5の送信波が
存在することを検出する。それから、基地局61aは、周
波数f4−2および周波数f5の信号内容解析を行い、周波
数f4−2は移動局63が通話に使用している送信波であ
り、その通話相手が高精度な基準周波数発振器を持つ基
地局61eである旨を認識し、周波数f5は解析不能な外来
波であることを認識する。そして、基地局61aは、周波
数f4−2に対して自局の基準周波数補正を行い、自局の
基地局送信波で周波数補正済みの内容を含んだ信号を送
信する。
この結果、基地局61aは、この基地局61aが他の基地局
の無線ゾーン外に設置されているために、この他の基地
局の送信波を直接受信できない環境下においても、基地
局送信波の復調機能を具備することなく、この他の基地
局の周波数に対して自局の周波数補正が可能となる。こ
れにより、基地局61aの置局設計(基地局を設置する場
合に、トラヒックや無線ゾーンの広さ等を決定する要素
として基地局数、基地局送信出力、各基地局が使用する
周波数等を検討すること)および設置場所の確保等が容
易になる。
また、この第5実施例では、移動局63の通話相手が高
精度な基準周波数発振器を持つ基地局61eとしている
が、周波数補正済みとしている基地局であっても同様で
ある。更に、無線ゾーンAおよびEが不連続であって
も、移動局63の周波数f4−2の送信波が基地局61aに届
く範囲においては同様の効果が得られ、基地局61aの周
波数精度を基地局61eに合わせることが可能となり、こ
れにより移動局63が無線ゾーンEから無線ゾーンAに移
行する場合、移動局63は制御信号受信のために自局の基
準周波数をあらためて基地局61aの周波数に補正するこ
となく、短時間で無線ゾーンAに在圏可能となる。
尚、この第5実施例において、低精度周波数基地局が
通話中の移動局の上り電波を傍受し、自局の基準周波数
を補正する方法として以下のような具体例が考えられ
る。
即ち、高精度周波数基地局と低精度周波数基地局の無
線ゾーンがPDC方式(RCR STD−27準拠)の場合、移動通
信システムのオペレータが図17に示すような通信用チャ
ネルのカラーコードを高精度周波数基地局用と低精度周
波数基地局用に分けてシステム運用することか考えられ
る。例えば、高精度周波数基地局用のカラーコードとし
て1〜128(Decimal)を用い、低精度周波数基地局用の
カラーコードとして129〜255(Decimal)を用いる。
尚、図17において斜線部はスクランブル部分を示す。
この場合、図16aにおいて低精度周波数基地局61aの動
作は以下のように進められる。
基地局61aは周辺の上り電界レベル測定を行い、他の
基地局と通信中の移動局の上り電波の存在を認識する。
そして、この上り電波を受信して復調し、その内容を解
析してカラーコードを取得する。
そして、基地局61aは、取得したカラーコードが1〜1
28の範囲内であるかどうか判定することで、当該上り電
波が高精度周波数基地局61eと通信中の移動局63の送信
波であることを判定し、この移動局送信波の周波数に基
づいて自局の基準周波数の補正を行う。
次に、図18を参照して本発明の第6実施例を説明す
る。
この第6実施例は、地下街や屋内のように、屋外の高
精度周波数基地局からの電波が届かない場所に複数の低
精度周波数基地局を設置し、サービスエリアを構築する
場合に、本発明の移動通信システムにおける基地局周波
数補正方式を適用した例である。
この場合、図18に示すように屋外の高精度周波数基地
局81eからの電波が届かないビル100内に低精度周波数基
地局81a、81b、81cが設置されており、このビル100内で
移動局83と通信を行う。ここで、低精度周波数基地局81
a、81b、81cはPDC方式の無線ゾーンを形成しており、各
低精度周波数基地局は固有の製造番号情報をメモリ(図
示せず)内に格納している。これら低精度周波数基地局
81a、81b、81cは、それらの製造番号が無線ゾーンの連
続する基地局81a、81b、81cに対して001、005、007のよ
うに大小順に並ぶように設置されている。
各低精度周波数基地局は報知情報内に新たに定義した
「自局製造番号情報」という拡張情報要素に、自局の製
造番号情報を格納して送信する。
一方、各低精度周波数基地局は周辺の下り電界レベル
測定、及び報知情報の受信、復調、内容解析により、周
辺の低精度周波数基地局の報知情報から周辺の低精度周
波数基地局の製造番号を取得し、取得した製造番号を自
局の製造番号と比較して、自局よりも小さい製造番号の
基地局を選択し、その基地局送信波に基づいて自局の基
準周波数の補正を行う。
このような動作を各低精度周波数基地局が定期的に行
うことにより、ビル100内の基地局81a、81b、81cの基準
周波数精度を均一にできる。
ここで、各低精度周波数基地局の基準周波数精度が絶
対周波数精度に対して+(1×10-6)ずれていた場合、
移動局83が屋外からビル100内に入ったりビル100内で電
源を入れて基地局81aの無線ゾーンに在圏する時には、
周波数引き込み動作(自局と周波数精度の異なる送信元
から発射された送信波を受信するために自局の受信周波
数を微妙にずらし、送信波を受信可能とする動作)が必
要となり、移動局83が在圏可能な状態になるまでに数秒
の時間を要する。この時、移動局83は基地局81aの無線
ゾーンに在圏した時点で自局の基準周波数精度が+(1
×10-6)となる。
その後、移動局83が隣接する基地局81bの無線ゾーン
に移行する場合には、基地局81bの無線ゾーンにおける
周波数精度は既に+(1×10-6)となっているため、周
波数引き込み動作を行うことなく移動局83は基地局81b
の無線ゾーンに在圏可能となる。従って、ゾーン移行や
ハンドオーバーが短時間で行えるようになる。
このように、屋内や地下街のような環境においては、
基地局周波数精度が絶対周波数精度からずれている場合
においても、基地局同志の周波数精度を相対的にあわせ
ることで有効な効果を得ることが可能である。
以上説明したように、本発明によれば、各基地局は受
信波の内容、移動局からの識別結果、または他の基地局
と通信中の移動局の送信波の識別結果に基づいて、高精
度な基準周波数に対してまたは周波数補正済み送信波に
対して自局の基準周波数を補正しているので、高価かつ
大型で高精度な基準周波数発振器を有する必要もなく、
廉価で小型な基地局装置を用いて高品質で経済的な移動
通信サービスエリアの構築が可能となり、サービスエリ
ア確保のために、多数の基地局設備が必要となるマイク
ロセルあるいはピコセル等を採用した自局の動車電話シ
ステムやコードレス電話システム等の移動通信システム
の実現に有効である。また、移動通信サービスエリア全
体の周波数精度が向上するとともに均一化されるため、
移動局の待ち受け中または通話中の短時間でスムーズな
無線ゾーン移行が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/36 (72)発明者 若林 達明 神奈川県横須賀市長沢94―2―5―201 (56)参考文献 特開 平2−11027(JP,A) 特開 平1−311729(JP,A) 特開 昭63−280520(JP,A) 米国特許4901368(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (40)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波数
    精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾー
    ン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行な
    う移動局から構成される移動通信システムであって、 高精度の周波数発振器を有する高精度周波数基地局装置
    と、 所定の周波数精度を有する送信周波数による前記高精度
    周波数基地局装置からの送信波を受信し、自局の送受信
    周波数の基準となる基準周波数を受信した送信波の周波
    数精度に合わせて制御し、制御された基準周波数に基づ
    く送受信周波数で基地局に対する送受信を行なう移動局
    の移動局装置と、 前記高精度周波数基地局装置以外の低精度の周波数発振
    器を有する低精度周波数基地局装置であって、制御され
    た基準周波数に基づく送受信周波数で送受信を行なう移
    動局装置からの送信波を受信し、自局の送受信周波数の
    基準となる基準周波数を受信した送信波の周波数精度に
    合わせて制御し、制御された送受信周波数に基づく送受
    信周波数で移動局に対する送受信を行なう低精度周波数
    基地局装置と、 を有することを特徴とする移動通信システム。
  2. 【請求項2】前記移動局装置は、前記高精度周波数基地
    局装置からの送信波の周波数精度に合わせて自局の基準
    周波数を補正するのに要する制御量を記憶するバッファ
    手段と、該バッファ手段に記憶された制御量に基づいて
    自局の基準周波数を制御する制御手段と、を有すること
    を特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 【請求項3】前記移動局装置は、前記低精度周波数基地
    局装置からの送信波の周波数精度に合わせて自局の基準
    周波数を補正するのに要する追加の制御量を記憶する追
    加のバッファ手段を有し、前記制御手段は該追加のバッ
    ファ手段に記憶された追加の制御量に基づいて自局の基
    準周波数を制御して当該移動局装置を前記低精度周波数
    基地局装置と通信可能とした後、前記バッファ手段に記
    憶された制御量に基づいて自局の基準周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項2記載の移動通信システム。
  4. 【請求項4】前記高精度周波数基地局装置は、送信周波
    数の周波数精度が高精度であることを示す周波数精度情
    報を含む送信波を送信し、 前記移動局装置は前記高精度周波数基地局装置からの送
    信波に含まれる周波数精度情報により受信した送信波が
    高精度周波数のものであることを判断して、自局の基準
    周波数を受信した送信波の周波数精度に合わせて制御し
    た後、送信周波数の周波数精度が高精度であることを示
    す周波数精度情報を含む送信波を送信し、 前記低精度周波数基地局装置は前記移動局装置からの送
    信波に含まれる周波数精度情報から受信した送信波が高
    精度周波数のものであると判断して、自局の基準周波数
    を受信した送信波の周波数精度に合わせて制御すること
    を特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  5. 【請求項5】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波数
    精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾー
    ン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行な
    う移動局から構成される移動通信システムにおける移動
    局の移動局装置であって、 基地局からの送信波を受信し、受信した送信波が高精度
    周波数のものであることを判断する手段と、 自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を前記受信
    し判断する手段で受信した送信波の周波数精度に合わせ
    て制御する手段と、 前記制御する手段が自局の基準周波数を受信した送信波
    の周波数精度に合わせて制御した後、送信周波数が高精
    度であることを示す周波数精度情報を含む送信波を送信
    するように、前記制御する手段で制御された基準周波数
    に基づく送受信周波数で基地局に対する送受信を行なう
    送受信手段と、 を有することを特徴とする移動局装置。
  6. 【請求項6】前記制御する手段は、前記高精度周波数の
    送信波の周波数精度に合わせて自局の基準周波数を補正
    するのに要する制御量を記憶するバッファ手段を有し、
    該バッファ手段に記憶された制御量に基づいて自局の基
    準周波数を制御することを特徴とする請求項5記載の移
    動局装置。
  7. 【請求項7】前記制御する手段は、前記高精度周波数の
    送信波以外の受信した送信波の周波数精度に合わせて自
    局の基準周波数を補正するのに要する追加の制御量を記
    憶する追加のバッファ手段を有し、該追加のバッファ手
    段に記憶された追加の制御量に基づいて自局の基準周波
    数を制御した後、前記バッファ手段に記憶された制御量
    に基づいて自局の基準周波数を制御することを特徴とす
    る請求項6記載の移動局装置。
  8. 【請求項8】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波数
    精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾー
    ン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行な
    う移動局から構成される移動通信システムにおける各基
    地局の基地局装置であって、 移動局からの送信波を受信し、受信した送信波が高精度
    の周波数発振器を有する高精度周波数基地局装置に対し
    て制御された基準周波数に基づく高精度周波数のもので
    あることを判断する手段と、 自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を前記受信
    し判断する手段で受信した送信波の周波数精度に合わせ
    て制御する手段と、 前記制御する手段で制御された基準周波数に基づく送受
    信周波数で移動局に対する送受信を行なう送受信手段
    と、 を有することを特徴とする基地局装置。
  9. 【請求項9】前記制御する手段は、前記移動局からの送
    信波の周波数精度に合わせて自局の基準周波数を補正す
    るのに要する制御量を記憶するバッファ手段を有し、該
    バッファ手段に記憶された制御量に基づいて自局の基準
    周波数を制御することを特徴とする請求項8記載の基地
    局装置。
  10. 【請求項10】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムであって、 各基地局の基地局装置が、 所定の周波数精度を有する送信周波数による他の基地局
    からの送信波を受信して、受信した送信波に含まれる周
    波数精度情報から受信した送信波が高精度の周波数発振
    器を有する高精度周波数基地局装置に対して制御された
    基準周波数に基づく高精度周波数のものであることを判
    断する受信手段と、 該受信手段が受信した送信波は高精度周波数のものであ
    ると判断した時、自局の送受信周波数の基準となる基準
    周波数を前記受信手段で受信した送信波の周波数精度に
    合わせて制御する周波数制御手段と、 該周波数制御手段が自局の基準周波数を前記受信手段で
    受信した送信波の周波数精度に合わせて制御した後、送
    信周波数の周波数精度が高精度であることを示す周波数
    精度情報を含む送信波を前記周波数制御手段で制御され
    た基準周波数に基づく送信周波数により送信する送信手
    段と、を有する ことを特徴とする移動通信システム。
  11. 【請求項11】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムであって、 各基地局の基地局装置が、 他の基地局からの送信波の有無を検出し、検出した送信
    波の送信周波数を自局の無線ゾーンに在圏する移動局に
    通知して、検出した送信波が高精度周波数のものである
    かを該移動局に識別させ識別結果を返送させる受信手段
    と、 該移動局から返送された識別結果が検出した送信波は高
    精度周波数のものであることを示す時、自局の送受信周
    波数の基準となる基準周波数を検出した送信波の周波数
    精度に合わせて制御する周波数制御手段と、 前記周波数制御手段が自局の基準周波数を検出した送信
    波の周波数精度に合わせて制御した後、送信周波数の周
    波数精度が高精度であることを示す周波数精度情報を含
    む送信波を前記周波数制御手段で制御された基準周波数
    に基づく送信周波数により送信する送信手段と、を有
    し、 移動局の移動局装置が、 現在在圏中の基地局の前記受信手段から通知された送信
    周波数による送信波を受信し、受信した送信波に含まれ
    る周波数精度情報から受信した送信波が高精度周波数の
    ものであるかを識別する識別手段と、 該識別手段で得られた識別結果を現在在圏中の基地局に
    返送する識別結果返送手段と、を有する ことを特徴とする移動通信システム。
  12. 【請求項12】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムであって、 各基地局の基地局装置が、 他の基地局と通信中の移動局の送信波の有無を検出し、
    検出した送信波に含まれる周波数制度情報から検出した
    送信波が高精度周波数のものであるかを識別する識別手
    段と、 該識別手段が検出した送信波は高精度周波数のものであ
    ると識別した時、自局の送受信周波数の基準となる基準
    周波数を検出した送受信の周波数精度に合わせて制御す
    る周波数制御手段と、を有する ことを特徴とする移動通信システム。
  13. 【請求項13】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムにおける移
    動通信方法であって、 高精度の周波数発振器を有する高精度周波数基地局装置
    から所定の周波数精度を有する送信周波数による送信波
    を送信するステップと、 移動局の移動局装置において、前記高精度周波数基地局
    装置からの送信波を受信し、自局の送受信周波数の基準
    となる基準周波数を受信した送信波の周波数精度に合わ
    せて制御し、制御された基準周波数に基づく送受信周波
    数で基地局に対する送受信を行なうステップと、 前記高精度周波数基地局装置以外の低精度の周波数発振
    器を有する低精度周波数基地局装置において、制御され
    た基準周波数に基づく送受信周波数で送受信を行なう移
    動局装置からの送信波を受信し、自局の送受信周波数の
    基準となる基準周波数を受信した送信波の周波数精度に
    合わせて制御し、制御された送受信周波数に基づく送受
    信周波数で移動局に対する送受信を行なうステップと、 を有することを特徴とする移動通信方法。
  14. 【請求項14】前記移動局装置は、バッファ手段にて前
    記高精度周波数基地局装置からの送信波の周波数精度に
    合わせて自局の基準周波数を補正するのに要する制御量
    を記憶し、該バッファ手段に記憶された制御量に基づい
    て自局の基準周波数を制御することを特徴とする請求項
    13記載の移動通信方法。
  15. 【請求項15】前記移動局装置は、追加のバッファ手段
    にて前記低精度周波数基地局装置からの送信波の周波数
    精度に合わせて自局の基準周波数を補正するのに要する
    追加の制御量を記憶し、該追加のバッファ手段に記憶さ
    れた追加の制御量に基づいて自局の基準周波数を制御し
    て当該移動局装置を前記低精度周波数基地局装置と通信
    可能とした後、前記バッファ手段に記憶された制御量に
    基づいて自局の基準周波数を制御することを特徴とする
    請求項14記載の移動通信方法。
  16. 【請求項16】前記高精度周波数基地局装置は、送信周
    波数の周波数精度が高精度であることを示す周波数精度
    情報を含む送信波を送信し、 前記移動局装置は前記高精度周波数基地局装置からの送
    信波に含まれる周波数精度情報により受信した送信波が
    高精度周波数のものであることを判断して、自局の基準
    周波数を該受信した送信波の周波数精度に合わせて制御
    した後、送信周波数の周波数精度が高精度であることを
    示す周波数精度情報を含む送信波を送信し、 前記低精度周波数基地局装置は前記移動局装置からの送
    信波に含まれる周波数精度情報から受信した送信波が高
    精度周波数のものであると判断して、自局の基準周波数
    を受信した送信波の周波数精度に合わせて制御すること
    を特徴とする請求項13記載の移動通信方法。
  17. 【請求項17】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムにおける移
    動通信方法であって、 各基地局の基地局装置において、所定の周波数精度を有
    する送信周波数による他の基地局からの送信波を受信し
    て、受信した送信波に含まれる周波数精度情報から受信
    した送信波が高精度の周波数発振器を有する高精度周波
    数基地局装置に対して制御された基準周波数に基づく高
    精度周波数のものであることを判断するステップと、 該受信し判断するステップで受信した送信波は高精度周
    波数のものであると判断した時、各基地局の基地局装置
    において、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数
    を受信した送信波の周波数精度に合わせて制御するステ
    ップと、 該制御するステップで自局の基準周波数を受信した送信
    波の周波数精度に合わせて制御した後、各基地局の基地
    局装置において、送信周波数の周波数精度が高精度であ
    ることを示す周波数精度情報を含む送信波を前記制御す
    るステップで制御された基準周波数に基づく送信周波数
    により送信するステップと、 を有することを特徴とする移動通信方法。
  18. 【請求項18】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムにおける移
    動通信方法であって、 各基地局の基地局装置において、他の基地局からの送信
    波の有無を検出し、検出した送信波の送信周波数を自局
    の無線ゾーンに在圏する移動局に通知するステップと、 移動局の移動局装置において、該検出し通知するステッ
    プで現在在圏中の基地局から通知された送信周波数によ
    る送信波を受信し、受信した送信波に含まれる周波数精
    度情報から受信した送信波が高精度周波数のものである
    かを識別するステップと、 移動局の移動局装置において、該受信し識別するステッ
    プで得られた識別結果を現在在圏中の基地局に返送する
    ステップと、 該返送するステップで移動局から返送された識別結果が
    検出した送信波は高精度周波数のものであることを示す
    時、各基地局の基地局装置において、自局の送受信周波
    数の基準となる基準周波数を検出した送信波の周波数精
    度に合わせて制御するステップと、 前記制御するステップで基準周波数を検出した送信波の
    周波数精度に合わせて制御した後、各基地局の基地局装
    置において、送信周波数の周波数精度が高精度であるこ
    とを示す周波数精度情報を含む送信波を前記制御するス
    テップで制御された基準周波数に基づく送信周波数によ
    り送信するステップと、 を有することを特徴とする移動通信方法。
  19. 【請求項19】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムであって、 各基地局の基地局装置において、他の基地局と通信中の
    移動局の送信波の有無を検出し、検出した送信波に含ま
    れる周波数精度情報から検出した送信波が高精度周波数
    のものであるかを識別する識別ステップと、 該検出し識別するステップで検出した送信波は高精度周
    波数のものであると識別した時、各基地局の基地局装置
    において、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数
    を検出した送信波の周波数精度に合わせて制御するステ
    ップと、 を有することを特徴とする移動通信方法。
  20. 【請求項20】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムであって、 前記複数の基地局は所定の順序関係にあり、該所定の順
    序関係を示す情報を互いに通知する手段を有し、各基地
    局は、他の基地局からの送信波を受信し、前記所定の順
    序関係に基づいて、受信した送信波が高精度の周波数発
    振器を有する高精度周波数基地局装置に対して制御され
    た基準周波数に基づく高精度周波数のものであるかを判
    断し、受信した送信波が高精度周波数のものであると判
    断した場合には自局の送受信周波数を受信した送信波の
    周波数精度に合わせて制御して送受信を行なう基地局装
    置からなる、 ことを特徴とする移動通信システム。
  21. 【請求項21】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成され、該複数の基地局は所定の順序
    関係にあり、該所定の順序関係を示す情報を互いに通信
    する手段を有する移動通信システムにおける各基地局の
    基地局装置であって、 他の基地局からの送信波を受信する受信手段と、 前記所定の順序関係に基づいて、受信した送信波が高精
    度の周波数発振器を有する高精度周波数基地局装置に対
    して制御された基準周波数に基づく高精度周波数のもの
    であるかを判断し、受信した送信波が高精度周波数のも
    のであると判断した場合には自局の送受信周波数を前記
    受信手段で受信した送信波の周波数精度に合わせて制御
    する周波数制御手段と、 前記周波数制御手段で制御された送受信周波数による送
    受信を行なう送受信機と、 を有することを特徴とする基地局装置。
  22. 【請求項22】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムであって、 前記複数の基地局の一つからの送信波を受信し、自局の
    送受信周波数の基準となる基準周波数を受信した送信波
    の周波数精度に合わせて制御し、制御された基準周波数
    に基づく送受信周波数で基地局に対する送受信を行なう
    移動局の移動局装置と、 制御された基準周波数に基づく送受信周波数で送受信を
    行なう移動局装置からの送信波を受信し、自局の送受信
    周波数の基準となる基準周波数を受信した送信波の周波
    数精度に合わせて制御し、制御された送受信周波数に基
    づく送受信周波数で移動局に対する送受信を行なう基地
    局装置と、 を有することを特徴とする移動通信システム。
  23. 【請求項23】前記複数の基地局は所定の順序関係にあ
    り、前記移動局の移動局装置は自局の送信波がある基地
    局に対して基準周波数を制御したものであることと、前
    記所定の順序関係を示す情報とを含んだ送信波を送信
    し、各基地局の基地局装置は前記所定の順序関係に基づ
    いて周波数補正を行うか否かを判断し、周波数補正を行
    うと判断した時に基準周波数を制御することを特徴とす
    る請求項22記載の移動通信システム。
  24. 【請求項24】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムにおける各
    基地局の基地局装置であって、 移動局から送信波を受信し、受信した送信波が前記複数
    の基地局の一つに対して制御された基準周波数に基づく
    ものであることを判断する手段と、 自局の送受信周波数の基準となる基準周波数を前記受信
    し判断する手段で受信した送信波の周波数精度に合わせ
    て制御する手段と、 前記制御する手段で制御された基準周波数に基づく送受
    信周波数で移動局に対する送受信を行なう送受信手段
    と、 を有することを特徴とする基地局装置。
  25. 【請求項25】前記複数の基地局は所定の順序関係にあ
    り、前記移動局は自局の送信波がある基地局に対して基
    準周波数を制御したものであることと、前記所定の順序
    関係を示す情報とを含んだ送信波を送信し、各基地局の
    基地局装置は前記受信し判断する手段で更に前記所定の
    順序関係に基づいて周波数補正を行うか否かを判断し、
    周波数補正を行うと判断した時に前記制御する手段で基
    準周波数を制御することを特徴とする請求項24記載の基
    地局装置。
  26. 【請求項26】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムであって、 各基地局の基地局装置が、 他の基地局からの送信波を受信して、受信した送信波に
    含まれる周波数精度情報から受信した送信波が高精度の
    周波数発振器を有する高精度周波数基地局装置に対して
    制御された基準周波数に基づく周波数補正済のものであ
    ることを判断する受信手段と、 該受信手段が受信した送信波は周波数補正済のものであ
    ると判断した時、自局の送受信周波数の基準となる基準
    周波数を前記受信手段で受信した送信波の周波数精度に
    合わせて制御する周波数制御手段と、 該周波数制御手段が自局の基準周波数を前記受信手段で
    受信した送信波の周波数精度に合わせて制御した後、送
    信周波数の周波数精度が周波数補正済のものであること
    を示す周波数精度情報を含む送信波を前記周波数制御手
    段で制御された基準周波数に基づく送信周波数により送
    信する送信手段と、を有する ことを特徴とする移動通信システム。
  27. 【請求項27】前記複数の基地局は所定の順序関係にあ
    り、該所定の順序関係を示す情報を互いに通知する手段
    を有し、各基地局の基地局装置は前記受信手段で更に前
    記所定の順序関係に基づいて周波数補正を行うか否かを
    判断し、周波数補正を行うと判断した時に前記周波数制
    御手段で基準周波数を制御することを特徴とする請求項
    26記載の移動通信システム。
  28. 【請求項28】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムであって、 各基地局の基地局装置が、 他の基地局からの送信波の有無を検出し、検出した送信
    波の送信周波数を自局の無線ゾーンに在圏する移動局に
    通知して、検出した送信波が周波数補正済のものである
    かを該移動局に識別させ識別結果を返送させる受信手段
    と、 該移動局から返送された識別結果が検出した送信波は周
    波数補正済のものであることを示す時、自局の送受信周
    波数の基準となる基準周波数を検出した送信波の周波数
    精度に合わせて制御する周波数制御手段と、 前記周波数制御手段が自局の基準周波数を検出した送信
    波の周波数精度に合わせて制御した後、送信周波数の周
    波数精度が周波数補正済のものであることを示す周波数
    精度情報を含む送信波を前記周波数制御手段で制御され
    た基準周波数に基づく送信周波数により送信する送信手
    段と、を有し、 移動局の移動局装置が、 現在在圏中の基地局の前記受信手段から通知された送信
    周波数による送信波を受信し、受信した送信波に含まれ
    る周波数精度情報から受信した送信波が周波数補正済の
    ものであるかを識別する識別手段と、 該識別手段で得られた識別結果を現在在圏中の基地局に
    返送する識別結果返送手段と、を有する ことを特徴とする移動通信システム。
  29. 【請求項29】前記複数の基地局は所定の順序関係にあ
    り、前記移動局の移動局装置は前記識別手段で更に前記
    所定の順序関係に基づいて現在在圏中の基地局において
    周波数補正を行うべきか否かを判断し、各基地局の基地
    局装置は前記移動局から返送された識別結果が周波数補
    正を行うべきであることを示す時に前記周波数制御手段
    で基準周波数を制御することを特徴とする請求項28記載
    の移動通信システム。
  30. 【請求項30】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムであって、 各基地局の基地局装置が、 他の基地局と通信中の移動局の送信波の有無を検出し、
    検出した送信波に含まれる周波数制度情報から検出した
    送信波が周波数補正済のものであるかを識別する識別手
    段と、 該識別手段が検出した送信波は周波数補正済のものであ
    ると識別した時、自局の送受信周波数の基準となる基準
    周波数を検出した送信波の周波数精度に合わせて制御す
    る周波数制御手段と、を有する ことを特徴とする移動通信システム。
  31. 【請求項31】前記複数の基地局は所定の順序関係にあ
    り、前記移動局は周波数精度情報と、現在通信中の前記
    他の基地局に関する前記所定の順序関係を示す情報とを
    含んだ送信波を送信し、各基地局の基地局装置は前記識
    別手段で更に前記所定の順序関係に基づいて周波数補正
    の行うべきか否かを判断し、周波数補正を行うべきであ
    ると判断した時に前記周波数制御手段で基準周波数を制
    御することを特徴とする請求項30記載の移動通信システ
    ム。
  32. 【請求項32】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成され、該複数の基地局は所定の順序
    関係にあり、該所定の順序関係を示す情報を互いに通知
    する手段を有する移動通信システムにおける移動通信方
    法であって、 各基地局の基地局装置において他の基地局からの送信波
    を受信するステップと、 各基地局の基地局装置において前記所定の順序関係に基
    づいて、受信した送信波が高精度の周波数発振器を有す
    る高精度周波数基地局装置に対して制御された基準周波
    数に基づく高精度周波数のものであるかを判断し、受信
    した送信波が高精度周波数のものであると判断した場合
    には自局の送受信周波数を受信した送信波の周波数精度
    に合わせて制御して送受信を行うステップと、 を有することを特徴とする移動通信方法。
  33. 【請求項33】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムにおける移
    動通信方法であって、 移動局の移動局装置において、前記複数の基地局の一つ
    の基地局装置からの送信波を受信し、自局の送受信周波
    数の基準となる基準周波数を受信した送信波の周波数精
    度に合わせて制御し、制御された基準周波数に基づく送
    受信周波数で基地局に対する送受信を行なうステップ
    と、 各基地局の基地局装置において、制御された基準周波数
    に基づく送受信周波数で送受信を行なう移動局装置から
    の送信波を受信し、自局の送受信周波数の基準となる基
    準周波数を受信した送信波の周波数精度に合わせて制御
    し、制御された送受信周波数に基づく送受信周波数で移
    動局に対する送受信を行なうステップと、 を有することを特徴とする移動通信方法。
  34. 【請求項34】前記複数の基地局は所定の順序関係にあ
    り、前記移動局の移動局装置は自局の送信波がある基地
    局に対して基準周波数を制御したものであることと、前
    記所定の順序関係を示す情報とを含んだ送信波を送信
    し、各基地局の基地局装置は前記所定の順序関係に基づ
    いて周波数補正を行うか否かを判断し、周波数補正を行
    うと判断した時に基準周波数を制御することを特徴とす
    る請求項33記載の移動通信方法。
  35. 【請求項35】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムにおける移
    動通信方法であって、 各基地局の基地局装置において、他の基地局からの送信
    波を受信して、受信した送信波に含まれる周波数精度情
    報から受信した送信波が高精度の周波数発振器を有する
    高精度周波数基地局装置に対して制御された基準周波数
    に基づく周波数補正済のものであることを判断するステ
    ップと、 該受信し判断するステップで受信した送信波は周波数補
    正済のものであると判断した時、各基地局の基地局装置
    において、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数
    を受信した送信波の周波数精度に合わせて制御するステ
    ップと、 該制御するステップで自局の基準周波数を受信した送信
    波の周波数精度に合わせて制御した後、各基地局の基地
    局装置において、送信周波数の周波数精度が周波数補正
    済のものであることを示す周波数精度情報を含む送信波
    を前記制御するステップで制御された基準周波数に基づ
    く送信周波数により送信するステップと、 を有することを特徴とする移動通信方法。
  36. 【請求項36】前記複数の基地局は所定の順序関係にあ
    り、該所定の順序関係を示す情報を互いに通知する手段
    を有し、各基地局の基地局装置は前記受信し判断するス
    テップで更に前記所定の順序関係に基づいて周波数補正
    を行うか否かを判断し、周波数補正を行うと判断した時
    に前記制御するステップで基準周波数を制御することを
    特徴とする請求項35記載の移動通信方法。
  37. 【請求項37】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムにおける移
    動通信方法であって、 各基地局の基地局装置において、他の基地局からの送信
    波の有無を検出し、検出した送信波の送信周波数を自局
    の無線ゾーンに在圏する移動局に通知するステップと、 移動局の移動局装置において、該検出し通知するステッ
    プで現在在圏中の基地局から通知された送信周波数によ
    る送信波を受信し、受信した送信波に含まれる周波数精
    度情報から受信した送信波が周波数補正済のものである
    かを識別するステップと、 移動局の移動局装置において、該受信し識別するステッ
    プで得られた識別結果を現在在圏中の基地局に返送する
    ステップと、 該返送するステップで移動局から返送された識別結果が
    検出した送信波は周波数補正済のものであることを示す
    時、各基地局の基地局装置において、自局の送受信周波
    数の基準となる基準周波数を検出した送信波の周波数精
    度に合わせて制御するステップと、 前記制御するステップで基準周波数を検出した送信波の
    周波数精度に合わせて制御した後、各基地局の基地局装
    置において、送信周波数の周波数精度が周波数補正済の
    ものであることを示す周波数精度情報を含む送信波を前
    記制御するステップで制御された基準周波数に基づく送
    信周波数により送信するステップと、 を有することを特徴とする移動通信方法。
  38. 【請求項38】前記複数の基地局は所定の順序関係にあ
    り、前記移動局の移動局装置は前記識別するステップで
    更に前記所定の順序関係に基づいて現在在圏中の基地局
    において周波数補正を行うべきか否かを判断し、各基地
    局の基地局装置は前記移動局から返送された識別結果が
    周波数補正を行うべきであることを示す時に前記制御す
    るステップで基準周波数を制御することを特徴とする請
    求項37記載の移動通信方法。
  39. 【請求項39】複数の無線ゾーンを形成する送受信周波
    数精度が常に均一でない複数の基地局と該複数の無線ゾ
    ーン内を移動しながら該複数の基地局を介して通信を行
    なう移動局から構成される移動通信システムであって、 各基地局の基地局装置において、他の基地局と通信中の
    移動局の送信波の有無を検出し、検出した送信波に含ま
    れる周波数精度情報から検出した送信波が周波数補正済
    のものであるかを識別する識別ステップと、 該検出し識別するステップで検出した送信波は周波数補
    正済のものであると識別した時、各基地局の基地局装置
    において、自局の送受信周波数の基準となる基準周波数
    を検出した送信波の周波数精度に合わせて制御するステ
    ップと、 を有することを特徴とする移動通信方法。
  40. 【請求項40】前記複数の基地局は所定の順序関係にあ
    り、前記移動局は周波数精度情報と、現在通信中の前記
    他の基地局に関する前記所定の順序関係を示す情報とを
    含んだ送信波を送信し、各基地局の基地局装置は前記検
    出し識別するステップで更に前記所定の順序関係に基づ
    いて周波数補正を行うべきか否かを判断し、周波数補正
    を行うべきであると判断した時に前記制御するステップ
    で基準周波数を制御することを特徴とする請求項39記載
    の移動通信方法。
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