JP2592384Y2 - 充填塔における集液構造 - Google Patents
充填塔における集液構造Info
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- JP2592384Y2 JP2592384Y2 JP1992048229U JP4822992U JP2592384Y2 JP 2592384 Y2 JP2592384 Y2 JP 2592384Y2 JP 1992048229 U JP1992048229 U JP 1992048229U JP 4822992 U JP4822992 U JP 4822992U JP 2592384 Y2 JP2592384 Y2 JP 2592384Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばイオン交換樹
脂、活性炭、あるいは砂、アンスラサイト等の濾過材の
ような種々の充填物を充填してなる充填塔内の下部に配
設される集液構造に係り、特に発電所等に設備されるイ
オン交換樹脂塔に好適な集液構造に関するものである。
脂、活性炭、あるいは砂、アンスラサイト等の濾過材の
ような種々の充填物を充填してなる充填塔内の下部に配
設される集液構造に係り、特に発電所等に設備されるイ
オン交換樹脂塔に好適な集液構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電所等においては、発電用のタービン
を駆動した後の蒸気を冷却して復水となし、当該復水中
に含まれるイオンや懸濁固形物などの不純物を復水脱塩
装置で除去し、当該処理復水を再び加熱して蒸気に変換
するというサイクルで発電が行われている。このような
復水の処理に用いられる復水脱塩装置は、陽イオン交換
樹脂と陰イオン交換樹脂の混合イオン交換樹脂を充填し
て復水を処理するための複数の通水塔と、当該通水塔で
の使用済み混合イオン交換樹脂を取り出して分離および
再生するための再生塔から成り立っているのが一般的で
ある。そして、前記通水塔および再生塔(以下、両者を
併せてイオン交換樹脂塔または単に樹脂塔という)のい
ずれにおいても、塔内の下部には集液手段が付設されて
おり、当該集液手段を介して樹脂塔内の0.3〜1.1
mm程度の粒径を有するイオン交換樹脂が樹脂塔外に流
出しないようにするため、イオン交換樹脂が通過できな
い程度の目開きを有する合成繊維等で作製されたスクリ
ーンを集液手段をなす集液管の外周部に巻回して微細な
イオン交換樹脂が塔外に流出するのを防ぐようにしてい
る。
を駆動した後の蒸気を冷却して復水となし、当該復水中
に含まれるイオンや懸濁固形物などの不純物を復水脱塩
装置で除去し、当該処理復水を再び加熱して蒸気に変換
するというサイクルで発電が行われている。このような
復水の処理に用いられる復水脱塩装置は、陽イオン交換
樹脂と陰イオン交換樹脂の混合イオン交換樹脂を充填し
て復水を処理するための複数の通水塔と、当該通水塔で
の使用済み混合イオン交換樹脂を取り出して分離および
再生するための再生塔から成り立っているのが一般的で
ある。そして、前記通水塔および再生塔(以下、両者を
併せてイオン交換樹脂塔または単に樹脂塔という)のい
ずれにおいても、塔内の下部には集液手段が付設されて
おり、当該集液手段を介して樹脂塔内の0.3〜1.1
mm程度の粒径を有するイオン交換樹脂が樹脂塔外に流
出しないようにするため、イオン交換樹脂が通過できな
い程度の目開きを有する合成繊維等で作製されたスクリ
ーンを集液手段をなす集液管の外周部に巻回して微細な
イオン交換樹脂が塔外に流出するのを防ぐようにしてい
る。
【0003】すなわち、図6及び図7は従来のイオン交
換樹脂塔(通水塔)を示す概略断面図であり、図中21
はイオン交換樹脂22を充填してなる塔本体、23は当
該塔本体21の上部に付設した被処理水の供給管、24
は当該供給管23に接続されたディストリビューター
で、塔本体21内に被処理水を均等に分配する作用をな
す。25は塔本体21内の下部に多段状に付設した環状
をなす集液管であり、当該集液管25の下面には処理水
を集液管25内に取り込むための多数の通孔26が穿設
されている。また、図中の27は塔本体21の上部に付
設したイオン交換樹脂の投入口、28は塔本体21の下
面に設けたイオン交換樹脂の排出口、29は通孔26を
介して集液管25内に入った処理水を樹脂塔外に排出す
るための排出管をそれぞれ示す。このような従来型イオ
ン交換樹脂塔においては、処理の過程で前記集液管25
の通孔26内に微細な粒径のイオン交換樹脂22が入り
込むのを防ぐため、集液管25の廻りに合成繊維等で作
製されたスクリーン30を巻き付けて微細なイオン交換
樹脂が塔外に流出しないようにしているのである。
換樹脂塔(通水塔)を示す概略断面図であり、図中21
はイオン交換樹脂22を充填してなる塔本体、23は当
該塔本体21の上部に付設した被処理水の供給管、24
は当該供給管23に接続されたディストリビューター
で、塔本体21内に被処理水を均等に分配する作用をな
す。25は塔本体21内の下部に多段状に付設した環状
をなす集液管であり、当該集液管25の下面には処理水
を集液管25内に取り込むための多数の通孔26が穿設
されている。また、図中の27は塔本体21の上部に付
設したイオン交換樹脂の投入口、28は塔本体21の下
面に設けたイオン交換樹脂の排出口、29は通孔26を
介して集液管25内に入った処理水を樹脂塔外に排出す
るための排出管をそれぞれ示す。このような従来型イオ
ン交換樹脂塔においては、処理の過程で前記集液管25
の通孔26内に微細な粒径のイオン交換樹脂22が入り
込むのを防ぐため、集液管25の廻りに合成繊維等で作
製されたスクリーン30を巻き付けて微細なイオン交換
樹脂が塔外に流出しないようにしているのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記したように、従来
は集液管の廻りに主に合成繊維等で作製されたスクリー
ンを巻き付けて微細なイオン交換樹脂が集液管内に取り
込まれないようにしている。しかしながらこの方法によ
った場合は、環状の集液管の外周にスクリーンを巻回す
るものであるため、当該集液管の外側の円周と内側の円
周ではその長さに違いがあるためこれを均等に巻き付け
るためには可成りの熟練度を要し、作業にも多大な時間
が掛かるという問題点がある。また、従来型スクリーン
によった場合にはイオン交換樹脂がスクリーンの網目に
詰まり流通不良を起こし易いという欠点がある。さら
に、目詰まりや当該スクリーンの老朽化による糸切れな
どに対応するため定期的に該スクリーンの巻き替えが必
要であり、巻き換え作業に際し、集液管の取り外し作業
や巻き付け後の取り付け作業に伴い、補修維持に多額の
費用を要するという問題点がある。そこで本考案は、従
来の合成繊維製スクリーンに代えて液体は通すがイオン
交換樹脂等の充填物は通さない程度の細隙を有するウェ
ッジワイヤ型の金属製スクリーンを集液管の下面側に付
設して前記した従来の問題点を解消した充填塔における
集液構造を提供することを目的とするものである。
は集液管の廻りに主に合成繊維等で作製されたスクリー
ンを巻き付けて微細なイオン交換樹脂が集液管内に取り
込まれないようにしている。しかしながらこの方法によ
った場合は、環状の集液管の外周にスクリーンを巻回す
るものであるため、当該集液管の外側の円周と内側の円
周ではその長さに違いがあるためこれを均等に巻き付け
るためには可成りの熟練度を要し、作業にも多大な時間
が掛かるという問題点がある。また、従来型スクリーン
によった場合にはイオン交換樹脂がスクリーンの網目に
詰まり流通不良を起こし易いという欠点がある。さら
に、目詰まりや当該スクリーンの老朽化による糸切れな
どに対応するため定期的に該スクリーンの巻き替えが必
要であり、巻き換え作業に際し、集液管の取り外し作業
や巻き付け後の取り付け作業に伴い、補修維持に多額の
費用を要するという問題点がある。そこで本考案は、従
来の合成繊維製スクリーンに代えて液体は通すがイオン
交換樹脂等の充填物は通さない程度の細隙を有するウェ
ッジワイヤ型の金属製スクリーンを集液管の下面側に付
設して前記した従来の問題点を解消した充填塔における
集液構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本校案の構成を詳述すれば、イオン交換樹脂や活性炭
等の充填物を充填してなる充填塔内の下部に配設される
環状の集液管のほぼ半分を切り欠き、当該切欠部分に、
液体は通すが充填物は通さない程度の細隙を有するウェ
ッジワイヤ形の金属製スクリーンを接合したことを特徴
とする充填塔における集液構造である。
の本校案の構成を詳述すれば、イオン交換樹脂や活性炭
等の充填物を充填してなる充填塔内の下部に配設される
環状の集液管のほぼ半分を切り欠き、当該切欠部分に、
液体は通すが充填物は通さない程度の細隙を有するウェ
ッジワイヤ形の金属製スクリーンを接合したことを特徴
とする充填塔における集液構造である。
【0006】本考案の集液構造を例えば上述のようなイ
オン交換樹脂塔に適用した場合は、微細なイオン交換樹
脂はウェッジワイヤ型の金属製スクリーンが有する細隙
によって阻止されて集液管内部には入り込めず、イオン
交換樹脂が樹脂塔外に流出するという本来的な問題点を
解決することができる他、金属製のスクリーンであるの
で信頼性も高く、従来型スクリーンのように糸切れを生
ずるようなおそれがなく、恒久的な使用が可能となり従
来のような補修維持費を必要としないという利点を有す
る。また、ウェッジワイヤ型スクリーンの目開き部分は
表面の微細スリットがイオン交換樹脂を通さない細隙と
なっていると共に、内部空間がテーパー状に拡開する形
状となっているので、イオン交換樹脂が目詰まりし難い
と共に、処理液の通流がスムーズになるという作用・効
果を得ることができる。
オン交換樹脂塔に適用した場合は、微細なイオン交換樹
脂はウェッジワイヤ型の金属製スクリーンが有する細隙
によって阻止されて集液管内部には入り込めず、イオン
交換樹脂が樹脂塔外に流出するという本来的な問題点を
解決することができる他、金属製のスクリーンであるの
で信頼性も高く、従来型スクリーンのように糸切れを生
ずるようなおそれがなく、恒久的な使用が可能となり従
来のような補修維持費を必要としないという利点を有す
る。また、ウェッジワイヤ型スクリーンの目開き部分は
表面の微細スリットがイオン交換樹脂を通さない細隙と
なっていると共に、内部空間がテーパー状に拡開する形
状となっているので、イオン交換樹脂が目詰まりし難い
と共に、処理液の通流がスムーズになるという作用・効
果を得ることができる。
【0007】以下、本考案の充填塔における集液構造の
具体的構成を図示の参考例、実施例に基づき詳細に説明
する。図1は参考例の集液構造を配設したイオン交換樹
脂塔を示す概略断面図、図2はこの参考例の要部をなす
ウェッジワイヤ型の金属製スクリーンを付設してなる環
状の集液管の部分平面図、図3は図2のA−A線に沿っ
た拡大断面図、図4は図2のB−B線に沿った拡大断面
図である。図5は前記参考例の環状の集液管に換えて用
いられる本考案よりなる集液構造を示す断面図である。
なお、図1は通水塔を例にしてあるが、これを分離・再
生塔に置き換えるようにすることもできるのはいうまで
もない。
具体的構成を図示の参考例、実施例に基づき詳細に説明
する。図1は参考例の集液構造を配設したイオン交換樹
脂塔を示す概略断面図、図2はこの参考例の要部をなす
ウェッジワイヤ型の金属製スクリーンを付設してなる環
状の集液管の部分平面図、図3は図2のA−A線に沿っ
た拡大断面図、図4は図2のB−B線に沿った拡大断面
図である。図5は前記参考例の環状の集液管に換えて用
いられる本考案よりなる集液構造を示す断面図である。
なお、図1は通水塔を例にしてあるが、これを分離・再
生塔に置き換えるようにすることもできるのはいうまで
もない。
【0008】図中1はイオン交換樹脂2を充填した塔本
体、3は当該塔本体1の上部に付設した被処理液の供給
管、4は当該供給管3に接続したディストリビューター
であり、塔本体1内に被処理水を分散させる作用をな
す。5は塔本体1内の下部に3段に付設した環状の集液
管であり、当該集液管5のそれぞれの下面側には処理液
を集液管5内に取り込むための多数の通孔6が穿設され
ている。7は塔本体1の上部に付設したイオン交換樹脂
の投入口、8は塔本体1の下面に設けたイオン交換樹脂
の排出口、9は集液管5内に入った処理液を塔本体1外
に排出するための排出管をそれぞれ示す。
体、3は当該塔本体1の上部に付設した被処理液の供給
管、4は当該供給管3に接続したディストリビューター
であり、塔本体1内に被処理水を分散させる作用をな
す。5は塔本体1内の下部に3段に付設した環状の集液
管であり、当該集液管5のそれぞれの下面側には処理液
を集液管5内に取り込むための多数の通孔6が穿設され
ている。7は塔本体1の上部に付設したイオン交換樹脂
の投入口、8は塔本体1の下面に設けたイオン交換樹脂
の排出口、9は集液管5内に入った処理液を塔本体1外
に排出するための排出管をそれぞれ示す。
【0009】この参考例は、このようなイオン交換樹脂
塔に特に好適に適用される集液構造に関するものであ
り、塔本体1内の下部に配設される集液管5の下面側
に、液体は通すがイオン交換樹脂等の充填物は通さない
程度の細隙を有するウェッジワイヤ型の金属製スクリー
ン10を被装している。ウェッジワイヤ型の金属製スク
リーン10は、図2及び図4に示すように断面楔形の長
尺なワイヤ11を表面側に液体は通すがイオン交換樹脂
は通さない程度の僅かな細隙12が生ずるようにして例
えばコイル状に巻回し、且つ内側に複数本のサポートロ
ッド13を各ワイヤ11と直交する方向に溶接して金属
製スクリーン10の表面側の細隙12が保持されるよう
になしたものであり、これを集液管5の曲率とほぼ同一
の曲率にて湾曲させ、且つ筒状をなす当該金属製スクリ
ーン10を水平方向に半割りにしてその全周縁部を集液
管5の下面側に溶接等の固着手段にて取付けるものであ
る。図中の14及び15は半割りにした金属製スクリー
ン10の周縁部に付設した取付片であり、当該取付片1
4,15は金属製スクリーン10を集液管5の外周部に
溶接等の固着手段で取付けるときに使用する。金属製ス
クリーン10の内部空間はワイヤ11の断面が楔形のた
めテーパー状に拡開された状態となるが、表面側には
0.2〜0.3mm程度のスリットがあらわれ、微細な
粒径を有するイオン交換樹脂はその通過が阻止される。
なお、図示する参考例では環状の集液管5を円周方向に
4分割し、それぞれの端面を図示しないフランジにて連
結して環状を形成するようになっている。また、環状を
なす集液管5の適当箇所には、処理液を塔本体1外に排
出するための排出管9が連設されている。
塔に特に好適に適用される集液構造に関するものであ
り、塔本体1内の下部に配設される集液管5の下面側
に、液体は通すがイオン交換樹脂等の充填物は通さない
程度の細隙を有するウェッジワイヤ型の金属製スクリー
ン10を被装している。ウェッジワイヤ型の金属製スク
リーン10は、図2及び図4に示すように断面楔形の長
尺なワイヤ11を表面側に液体は通すがイオン交換樹脂
は通さない程度の僅かな細隙12が生ずるようにして例
えばコイル状に巻回し、且つ内側に複数本のサポートロ
ッド13を各ワイヤ11と直交する方向に溶接して金属
製スクリーン10の表面側の細隙12が保持されるよう
になしたものであり、これを集液管5の曲率とほぼ同一
の曲率にて湾曲させ、且つ筒状をなす当該金属製スクリ
ーン10を水平方向に半割りにしてその全周縁部を集液
管5の下面側に溶接等の固着手段にて取付けるものであ
る。図中の14及び15は半割りにした金属製スクリー
ン10の周縁部に付設した取付片であり、当該取付片1
4,15は金属製スクリーン10を集液管5の外周部に
溶接等の固着手段で取付けるときに使用する。金属製ス
クリーン10の内部空間はワイヤ11の断面が楔形のた
めテーパー状に拡開された状態となるが、表面側には
0.2〜0.3mm程度のスリットがあらわれ、微細な
粒径を有するイオン交換樹脂はその通過が阻止される。
なお、図示する参考例では環状の集液管5を円周方向に
4分割し、それぞれの端面を図示しないフランジにて連
結して環状を形成するようになっている。また、環状を
なす集液管5の適当箇所には、処理液を塔本体1外に排
出するための排出管9が連設されている。
【0010】図2乃至図4に示す参考例は、処理液を取
り込むための多数の通孔6が穿設された集液管5の下面
側に、前記したウェッジワイヤ型の金属製スクリーン1
0を被せるように装着した集液構造となっている。これ
に対し図5に示した本考案の実施例の集液構造は、環状
をなす集液管5のほぼ下半分を水平方向に切り欠き、当
該切欠部分16にウェッジワイヤ型の金属製スクリーン
10を接合するようにしている。この実施例の集液構造
においても、イオン交換樹脂等の充填物が集液管5内に
入り込むのを有効に防ぐことができる。
り込むための多数の通孔6が穿設された集液管5の下面
側に、前記したウェッジワイヤ型の金属製スクリーン1
0を被せるように装着した集液構造となっている。これ
に対し図5に示した本考案の実施例の集液構造は、環状
をなす集液管5のほぼ下半分を水平方向に切り欠き、当
該切欠部分16にウェッジワイヤ型の金属製スクリーン
10を接合するようにしている。この実施例の集液構造
においても、イオン交換樹脂等の充填物が集液管5内に
入り込むのを有効に防ぐことができる。
【0011】
【考案の効果】本考案の充填塔における集液構造は以上
のような構成からなり、イオン交換樹脂等の充填物はウ
ェッジワイヤ型の金属製スクリーンが有する細隙によっ
て阻止されて集液管内部には入り込めず、充填物が樹脂
塔外に流出するという本来的な問題点を解決することが
できる他、従来の合成繊維製スクリーンと異なり金属製
のウェッジワイヤ型スクリーンを用いたので信頼性も高
く、従来のように糸切れを生ずるようなおそれがなく、
恒久的な使用が可能となりこれまでのような補修維持費
を必要としないという効果を有する。また、ウェッジワ
イヤ型金属製スクリーンの目開き部分は表面の微細スリ
ットがイオン交換樹脂等の充填物を通さない細隙となっ
ていると共に、内部空間がテーパー状に拡開する形状と
なっているので、充填物が目詰まりし難いと共に、処理
液の通流がスムーズになるという効果も併せ有するもの
である。なお、本考案の集液構造は、上述のようなイオ
ン交換樹脂塔に限らず、粒状活性炭を充填した活性炭吸
着塔や、砂、アンスラサイト等の濾過材を充填した濾過
塔等にも適用できることはいうまでもないことである。
のような構成からなり、イオン交換樹脂等の充填物はウ
ェッジワイヤ型の金属製スクリーンが有する細隙によっ
て阻止されて集液管内部には入り込めず、充填物が樹脂
塔外に流出するという本来的な問題点を解決することが
できる他、従来の合成繊維製スクリーンと異なり金属製
のウェッジワイヤ型スクリーンを用いたので信頼性も高
く、従来のように糸切れを生ずるようなおそれがなく、
恒久的な使用が可能となりこれまでのような補修維持費
を必要としないという効果を有する。また、ウェッジワ
イヤ型金属製スクリーンの目開き部分は表面の微細スリ
ットがイオン交換樹脂等の充填物を通さない細隙となっ
ていると共に、内部空間がテーパー状に拡開する形状と
なっているので、充填物が目詰まりし難いと共に、処理
液の通流がスムーズになるという効果も併せ有するもの
である。なお、本考案の集液構造は、上述のようなイオ
ン交換樹脂塔に限らず、粒状活性炭を充填した活性炭吸
着塔や、砂、アンスラサイト等の濾過材を充填した濾過
塔等にも適用できることはいうまでもないことである。
【図1】参考例の集液構造を適用したイオン交換樹脂塔
の一例を示す概略断面図である。
の一例を示す概略断面図である。
【図2】参考例の要部をなすウェッジワイヤ型の金属製
スクリーンを付設してなる環状の集液管の部分平面図で
ある。
スクリーンを付設してなる環状の集液管の部分平面図で
ある。
【図3】図2のA−A線に沿った拡大断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿った拡大断面図である。
【図5】本考案の集液構造の実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図6】従来の集液管を配設したイオン交換樹脂塔の一
例を示す概略断面図である。
例を示す概略断面図である。
【図7】図6のC−C線に沿った断面図である。
1:塔本体 2:イオン交換樹脂 3:供給管 4:ディストリビュータ
ー 5:集液管 6:通孔 7:投入口 8:排出口 9:排出管 10:ウェッジワイヤ型の
金属製スクリーン 11:ワイヤ 12:細隙 13:サポートロッド 14:取付片 15:取付片 16:切欠部
ー 5:集液管 6:通孔 7:投入口 8:排出口 9:排出管 10:ウェッジワイヤ型の
金属製スクリーン 11:ワイヤ 12:細隙 13:サポートロッド 14:取付片 15:取付片 16:切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/42 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 8/02 B01D 24/38 B01D 29/88 B01D 39/12 B01J 47/02 C02F 1/42
Claims (1)
- 【請求項1】 イオン交換樹脂や活性炭等の充填物を充
填してなる充填塔内の下部に配設される環状の集液管の
ほぼ下半分を切り欠き、当該切欠部分に、液体は通すが
充填物は通さない程度の細隙を有するウェッジワイヤ型
の金属製スクリーンを接合したことを特徴とする充填塔
における集液構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992048229U JP2592384Y2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 充填塔における集液構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992048229U JP2592384Y2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 充填塔における集液構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH063442U JPH063442U (ja) | 1994-01-18 |
JP2592384Y2 true JP2592384Y2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=12797611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992048229U Expired - Lifetime JP2592384Y2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 充填塔における集液構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592384Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6790357B2 (en) * | 2001-05-15 | 2004-09-14 | Weatherford/Lamb, Inc. | Media bed support grid |
KR100446370B1 (ko) * | 2002-01-25 | 2004-09-04 | 정승훈 | 연수기의 원수분산장치 |
JP5249495B2 (ja) * | 2005-10-20 | 2013-07-31 | 出光興産株式会社 | 固定床反応器及びそれを用いる2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの製造方法。 |
US9636604B2 (en) | 2011-05-17 | 2017-05-02 | Organo Corporation | Ion exchanging apparatus |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP1992048229U patent/JP2592384Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH063442U (ja) | 1994-01-18 |
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