I.定義
「約」という用語は本明細書において使用される場合に本技術分野の当業者に容易に理解される各値の通常の誤差範囲を指す。本明細書における「約」がついた値またはパラメーターへの参照は、その値またはパラメーター自体に向けられている実施形態を含む(および、記載する)。
本明細書における目的にかなう「ヒトアクセプターフレームワーク」は、下で定義されるヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワークに由来する軽鎖可変ドメイン(VL)フレームワークまたは重鎖可変ドメイン(VH)フレームワークのアミノ酸配列を含むフレームワークである。ヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワークに「由来する」ヒトアクセプターフレームワークはフレームワークと同じアミノ酸配列を含んでよく、またはアミノ酸配列の変化を含んでよい。幾つかの実施形態ではアミノ酸変化の数は10以下、9以下、8以下、7以下、6以下、5以下、4以下、3以下、または2以下である。幾つかの実施形態ではVLヒトアクセプターフレームワークはVLヒト免疫グロブリンフレームワーク配列またはVLヒトコンセンサスフレームワーク配列と配列が同一である。
「親和性」は分子(例えば、抗体)の単一の結合部位とその結合パートナー(例えば、抗原)との間の非共有結合性相互作用の強度の総計を指す。別段の指示が無い限り、本明細書において使用される場合、「結合親和性」は結合ペア(例えば、抗体と抗原)のメンバー間の1:1の相互作用を反映する固有の結合親和性を指す。分子XのそのパートナーYに対する親和性は一般に解離定数(Kd)によって表され得る。本明細書に記載される方法を含む当技術分野において知られている一般的方法によって親和性を測定することができる。結合親和性を測定するための具体的な例示的および模範的実施形態が下に記載される。
「親和性成熟」抗体は1つ以上の超可変領域(HVR)に1つ以上の変化を有している抗体であって、そのような変化を有していない親抗体と比較するとそのような変化の結果として抗原に対する親和性が改善されている抗体を指す。
「抗CD3抗体」および「CD3結合抗体」という用語はその抗体がCD3のターゲティングに関して診断薬および/または治療薬として有用であるほど充分な親和性でCD3に結合することが可能である抗体を指す。1つの実施形態では関連のない非CD3タンパク質への抗CD3抗体の結合の程度は例えば放射免疫アッセイ(RIA)によって測定されるとCD3へのその抗体の結合の約10%未満である。ある特定の実施形態ではCD3結合抗体は1μM以下、100nM以下、10nM以下、1nM以下、0.1nM以下、0.01nM以下、または0.001nM以下(例えば10−8M以下、例えば10−8Mから10−13Mまで、例えば、10−9Mから10−13Mまで)の解離定数(Kd)を有する。ある特定の実施形態では抗CD3抗体は様々な種のCD3の間で保存されているCD3エピトープに結合する。
本明細書における「抗体」という用語は最も広い意味で使用され、所望の抗原結合活性を示す限りモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二特異性抗体)、および抗体断片を含むがこれらに限定されない様々な抗体構造を包含する。
「抗体断片」は完全な抗体の一部を含む、完全な抗体以外の分子であって、その完全な抗体が結合する抗原に結合する分子を指す。抗体断片の例にはFv、Fab、Fab’、Fab’−SH、F(ab’)2、ディアボディ、直鎖状抗体、単鎖抗体分子(例えばscFv)、および抗体断片から形成される多重特異性抗体が含まれるがこれらに限定されない。
「結合ドメイン」は、標的エピトープ、抗原、リガンド、または受容体に特異的に結合する化合物または分子の部分を意味する。結合ドメインには抗体(例えば、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、組換え抗体、ヒト化抗体、およびキメラ抗体)、抗体断片またはそれらの部分(例えば、Fab断片、Fab’2、scFv抗体、SMIP、ドメイン抗体、ディアボディ、ミニボディ、scFv−Fc、アフィボディ、ナノボディ、ならびに抗体のVHドメインおよび/またはVLドメイン)、受容体、リガンド、アプタマー、および結合パートナーが特定されている他の分子が含まれるがこれらに限定されない。
「化学療法剤」は癌の治療に有用な化学化合物である。化学療法剤の例にはチオテパおよびシクロスホスファミド(cyclosphosphamide)(シトキサン(登録商標))などのアルキル化剤;ブスルファン、イムプロスルファンおよびピポスルファンなどのスルホン酸アルキル;ベンゾドパ(benzodopa)、カルボコン、メツレドパ(meturedopa)、およびウレドパ(uredopa)などのアジリジン類;アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミドおよびトリメチロメラミンをはじめとするエチレンイミン類およびメチラメラミン類(methylamelamines);アセトゲニン類(特にブラタシンおよびブラタシノン)、δ−9−テトラヒドロカンナビノール(ドロナビノール、マリノール(登録商標))、β−ラパコン、ラパコール、コルヒチン類、ベツリン酸、カンプトテシン(合成類似体トポテカン(ハイカムチン(登録商標))、CPT−11(イリノテカン、カンプトサル(登録商標))、アセチルカンプトテシン、スコポレクチン(scopolectin)、および9−アミノカンプトテシンを含む)、ブリオスタチン、カリスタチン、CC−1065(そのアドゼレシン合成類似体、カルゼレシン合成類似体およびビゼレシン合成類似体を含む)、ポドフィロトキシン、ポドフィリン酸、テニポシド、クリプトフィシン類(具体的にはクリプトフィシン1およびクリプトフィシン8)、ドラスタチン、デュオカルマイシン(合成類似体KW−2189およびCB1−TM1を含む)、エリュテロビン、パンクラチスタチン、サルコジクチイン、スポンジスタチン;クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド(chlorophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノブエムビキン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロフォスファミド、ウラシルマスタードなどのナイトロジェンマスタード;カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、およびラニムヌスチン(ranimnustine)などのニトロソウレア類;エンジイン抗生物質(例えば、カリケアマイシン、特にカリケアマイシンγIIおよびカリケアマイシンωII(例えば、 Nicolaou et al., Angew. Chem Intl. Ed. Engl., 33: 183−186 (1994)を参照されたい)などの抗生物質;CDP323、経口α−4インテグリン阻害剤;ダイネミシンAをはじめとするダイネミシン;エスペラマイシン、ならびにネオカルジノスタチンクロモフォアおよび関連のクロモプロテイン系エンジイン抗生クロモフォア)、アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、オートラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン類、カクチノマイシン、カラビシン、カミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン類、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン(登録商標)、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン、注射用ドキソルビシンHClリポソーム(ドキシル(登録商標))、リポソームドキソルビシンTLC D−99(MYOCET(登録商標))、ペグ化リポソームドキソルビシン(CAELYX(登録商標))、およびデオキシドキソルビシンを含む)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンCなどのマイトマイシン類、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメックス、ジノスタチン、ゾルビシン;メトトレキサート、ゲムシタビン(ジェムザール(登録商標))、テガフール(UFTORAL(登録商標))、カペシタビン(ゼローダ(登録商標))、エポチロン、および5‐フルオロウラシル(5−FU)などの代謝拮抗剤;コンブレスタチン;デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサートなどの葉酸類似体;フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなどのプリン類似体;アンシタビン、アザシチジン、6‐アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジンなどのピリミジン類似体;カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンなどのアンドロゲン;アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタンなどの抗副腎剤;フロリン酸(frolinic acid)などの葉酸補充剤;アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトラキサート(edatraxate)、デフォファミン(defofamine)、デメコルシン、ジアジコン、エルフォルミチン(elformithine)、酢酸エリプチニウム、エポチロン、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダイニン(lonidainine);メイタンシンおよびアンサマイトシン類などのメイタンシノイド類;ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール(mopidanmol)、ニトラエリン(nitraerine)、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK(登録商標)多糖複合体(JHSナチュラル・プロダクツ社、ユージーン、オレゴン州)、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフラン(sizofuran)、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジコン、2、2’、2’−トリクロロトリエチルアミン、トリコテセン(特にT−2トキシン、ベラキュリン(verracurin)A、ロリジンAおよびアングイジン)、ウレタン、ビンデシン(ELDISINE(登録商標)、フィルデシン(登録商標))、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド(「Ara−C」)、チオテパ;タキソイド、例えば、パクリタキセル(タキソール(登録商標)、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ・オンコロジー社、プリンストン、ニュージャージー州)、パクリタキセルのアルブミン添加ナノ粒子製剤(アブラキサン(商標))、およびドセタキセル(タキソテール(登録商標)、Rhome−Poulene Rorer社、アントニー、フランス);クロランブシル(chloranbucil)、6−チオグアニン、メルカプトプリン、メトトレキサート;シスプラチン、オキサリプラチン(例えば、エロキサチン(登録商標))、およびカルボプラチンなどのプラチナ剤;チューブリン重合によって微小管が形成されることを妨げるビンブラスチン(VELBAN(登録商標))、ビンクリスチン(オンコビン(登録商標))、ビンデシン(ELDISINE(登録商標)、フィルデシン(登録商標))、およびビノレルビン(ナベルビン(登録商標))をはじめとするビンカ類;エトポシド(VP−16)、イホスファミド、ミトキサントロン、ロイコボリン、ノバントロン、エダトレキサート、ダウノマイシン、アミノプテリン、イバンドロネート、トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000、ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);ベキサロテン(タルグレチン(登録商標))をはじめとするレチノイン酸などのレチノイド類;クロドロネート(例えば、BONEFOS(登録商標)またはOSTAC(登録商標))、エチドロネート(DIDROCAL(登録商標))、NE−58095、ゾレドロン酸/ゾレドロネート(ゾメタ(登録商標))、アレンドロネート(FOSAMAX(登録商標))、パミドロネート(アレディア(登録商標))、チルドロネート(SKELID(登録商標))、またはリセドロネート(アクトネル(登録商標))などのビスホスホネート;トロキサシタビン(1,3−ジオキソラン ヌクレオシドシトシン類似体);アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に異常細胞増殖に関係が有るとされているシグナル伝達経路の遺伝子、例えば、PKC−α、Raf、H−Ras、および上皮成長因子受容体(EGF−R)などの発現を阻害するもの(例えば、エルロチニブ(タルセバ(商標)));ならびに細胞増殖を減少させるVEGF−A;THERATOPE(登録商標)ワクチンなどのワクチンおよび遺伝子治療ワクチン、例えば、ALLOVECTIN(登録商標)ワクチン、LEUVECTIN(登録商標)ワクチン、およびVAXID(登録商標)ワクチン;トポイソメラーゼ1阻害剤(例えば、ルルトテカン(登録商標))、rmRH(例えば、アバレリクス(登録商標))、BAY439006(ソラフェニブ、バイエル社)、SU−11248(スニチニブ、スーテント(登録商標)、ファイザー社)、ペリホシン、COX−2阻害剤(例えばセレコキシブまたはエトリコキシブ)、プロテオソーム阻害剤(例えばPS341)、ボルテゾミブ(ベルケイド(登録商標))、CCI−779、チビファルニブ(R11577)、オラフェニブ(orafenib)、ABT510;オブリメルセンナトリウム(GENASENSE(登録商標))などのBcl−2阻害剤;ピキサントロン、EGFR阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤;ラパマイシン(シロリムス、RAPAMUNE(登録商標))などのセリントレオニンキナーゼ阻害剤;ロナファルニブ(SCH6636、SARASAR(商標))などのファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、および上記のもののいずれかの薬学的に許容可能な塩、酸または誘導体、ならびにシクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、およびプレドニソロンの併用療法の略語であるCHOPなどの上記のもののうちの2つ以上の配合物、ならびに5−FUおよびロイコボリン、および上記のもののいずれかの薬学的に許容可能な塩、酸または誘導体と併用するオキサリプラチン(エロキサチン(商標))を含む治療法の略語であるFOLFOX、ならびに上記のもののうちの2つ以上の配合物が含まれる。
本明細書において定義される化学療法剤には癌の増殖を促進することができるホルモンの作用を制御、低減、妨害、または抑制するように作用する「抗ホルモン剤」または「内分泌治療薬」が含まれる。それらの薬剤はホルモン自体であり得、限定されないが、例えばタモキシフェン(ノルバデックス(登録商標)タモキシフェンを含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、およびFARESTON.cndot.トレミフェンをはじめとする抗エストロゲン剤および選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、副腎におけるエストロゲン生産を制御する酵素であるアロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤、例えば、4(5)−イミダゾール類、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)メゲストロールアセテート、アロマシン(登録商標)エキセメスタン、フォルマスタニー(formestanie)、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)ボロゾール、フェマーラ(登録商標)レトロゾール、およびアリミデックス(登録商標)アナストロゾールなど、ならびにフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、リュープロレリン、およびゴセレリンなどの抗アンドロゲン剤、ならびにトロキサシタビン(1,3−ジオキソランヌクレオシドシトシン類似体)、アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に異常細胞増殖に関係が有るとされているシグナル伝達経路の遺伝子、例えば、PKC−α、Raf、およびH−Rasなどの発現を阻害するもの、VEGF発現阻害剤(例えば、ANGIOZYME(登録商標)リボザイム)およびHER2発現阻害剤などのリボザイム;遺伝子治療ワクチンなどのワクチン、例えば、ALLOVECTIN(登録商標)ワクチン、LEUVECTIN(登録商標)ワクチン、およびVAXID(登録商標)ワクチン;PROLEUKIN(登録商標)rIL−2、ルルトテカン(登録商標)トポイソメラーゼ1阻害剤、アバレリクス(登録商標)rmRH、ビノレルビンおよびエスペラミシン類(米国特許第4675187号明細書を参照されたい)、ならびに上記のもののいずれかの薬学的に許容可能な塩、酸または誘導体、ならびに上記のもののうちの2つ以上の配合物を含む。
「キメラ」抗体という用語は重鎖および/または軽鎖の一部が特定の起源または種に由来し、一方で重鎖および/または軽鎖の残りの部分が異なる起源または種に由来している抗体を指す。
「分化抗原群列3」または「CD3」という用語は、本明細書において使用される場合、霊長類動物(例えばヒト)およびげっ歯類動物(例えばマウスおよびラット)などの哺乳類動物をはじめとするあらゆる脊椎動物起源のあらゆる天然CD3を指し、別段の指示が無い限り例えばCD3ε鎖、CD3γ鎖、CD3α鎖、およびCD3β鎖を含む。その用語は「完全長型」でプロセッシングを受けていないCD3(例えば、プロセッシングまたは修飾を受けていないCD3εまたはCD3γ)、ならびに細胞内でのプロセッシングにより生じるあらゆる形態のCD3を包含する。その用語はCD3の例えばスプライス変異体またはアレル変異体をはじめとする天然変異体も包含する。CD3は、例えば、207アミノ酸長のヒトCD3εタンパク質(NCBI RefSeq番号NP_000724)および182アミノ酸長のヒトCD3γタンパク質(NCBI RefSeq番号NP_000064)を含む。
抗体の「クラス」はその重鎖が有する定常ドメインまたは定常領域の種類を指す。5つの主要な抗体クラス、すなわち、IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMが存在し、これらのクラスのうちの幾つかはさらにサブクラス(アイソタイプ)、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2に分類され得る。様々なクラスの免疫グロブリンに対応する重鎖定常ドメインがそれぞれα、δ、ε、γ、およびμと呼ばれる。
本明細書に記載される本発明の態様および実施形態には態様および実施形態を「含むこと(comprising)」、それらから「なること(consisting)」、およびそれらから「基本的になること(consisting essentially of)」が含まれることが理解される。
「細胞傷害剤」という用語は本明細書において使用される場合に細胞機能を阻害または妨害し、且つ/または細胞死もしくは細胞破壊を引き起こす物質を指す。細胞傷害剤には放射性同位体(例えば、At211、I131、I125、Y90、Re186、Re188、Sm153、Bi212、P32、Pb212およびLuの放射性同位体)、化学療法剤または化学療法薬(例えば、メトトレキサート、アドリアマイシン、ビンカアルカロイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン、エトポシド)、ドキソルビシン、メルファラン、マイトマイシンC、クロラムブシル、ダウノルビシンまたは他のインターカレート剤)、増殖抑制剤、核酸分解酵素などの酵素およびそれらの断片、抗生物質、細菌起源、真菌起源、植物起源、または動物起源の小分子毒素または酵素活性型毒素などの毒素であってそれらの断片および/または変異体を含む毒素、ならびに下で開示される様々な抗腫瘍剤または抗癌剤が含まれるがこれらに限定されない。
「疾患」は、治療から利益を得るあらゆる状態であって、限定されないが、哺乳類動物を問題の疾患に罹りやすくする病的状態をはじめとする慢性疾患および急性疾患を含む状態である。
「細胞増殖性疾患」および「増殖性疾患」という用語はある程度の異常細胞増殖を伴う疾患を指す。1つの実施形態では細胞増殖性疾患は癌である。1つの実施形態では細胞増殖性疾患は腫瘍である。
「癌」および「癌性」という用語は制御されていない細胞増殖を特徴とすることを典型的とする哺乳類動物における生理学的状態を指す、またはそのような生理学的状態を説明する。癌の例には癌腫、リンパ腫、芽腫、肉腫、および白血病またはリンパ性腫瘍が含まれるがこれらに限定されない。そのような癌のより具体的な例には鱗状細胞癌(例えば、上皮鱗状細胞癌)、小細胞肺癌、非小細胞性肺癌、肺腺癌および肺扁平上皮癌をはじめとする肺癌、腹膜癌、肝細胞癌、胃腸癌および胃腸間質癌をはじめとする胃癌、膵臓癌、膠芽腫、子宮頚部癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、尿路癌、肝癌、乳癌、大腸癌、直腸癌、大腸癌、子宮内膜癌または子宮癌、唾腺癌、腎臓癌、前立腺癌、陰門癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌、黒色腫、表在拡大型黒色腫、悪性黒子由来黒色腫、末端性黒子型黒色腫、結節型黒色腫、多発性骨髄腫およびB細胞リンパ腫(低悪性度/濾胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)、小リンパ球性(SL)NHL、中悪性度/濾胞性NHL、中悪性度びまん性NHL、高悪性度免疫芽球性NHL、高悪性度リンパ芽球性NHL、高悪性度小非分割細胞NHL、巨大腫瘤病変NHL、マントル細胞リンパ腫、AIDS関連リンパ腫、およびワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症を含む)、慢性リンパ性白血病(CLL)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、有毛状細胞性白血病、慢性骨髄芽球性白血病、および移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)、ならびに母斑症を伴う異常血管増殖、浮腫(脳腫瘍に伴うものなど)、メイグス症候群、脳癌ならびに頭頸部癌、および関連の転移が含まれるがこれらに限定されない。ある特定の実施形態では本発明の抗体による治療を受け入れることができる癌には乳癌、大腸癌、直腸癌、非小細胞性肺癌、膠芽腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、腎細胞癌、前立腺癌、肝臓癌、膵臓癌、軟部肉腫、カポジ肉腫、カルチノイド癌、頭頸部癌、卵巣癌、中皮腫、および多発性骨髄腫が含まれる。幾つかの実施形態では癌は小細胞肺癌、膠芽腫、神経芽細胞腫、黒色腫、乳癌、胃癌、大腸癌(CRC)、および肝細胞癌から選択される。さらに、幾つかの実施形態では癌は非小細胞性肺癌、大腸癌、膠芽腫および乳癌から選択され、転移型のそれらの癌を含む。他の実施形態では癌は、ホジキンリンパ腫を除外するが胚中心B細胞様(GCB)DLBCL、活性化B細胞様(ABC)DLBCL、濾胞性リンパ腫(FL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、辺縁帯リンパ腫(MZL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、リンパ形質細胞性リンパ腫(LL)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、中枢神経系リンパ腫(CNSL)、バーキットリンパ腫(BL)、B細胞性前リンパ球性白血病、脾臓周辺帯リンパ腫、有毛状細胞性白血病、脾リンパ腫/脾性白血病分類不能型、びまん性赤脾髄小型B細胞リンパ腫、有毛状細胞性白血病亜型、ワルデンストレームマクログロブリン血症、重鎖病、α重鎖病、γ重鎖病、μ重鎖病、形質細胞性骨髄腫、孤発性骨形質細胞腫、骨外性形質細胞腫、粘膜関連リンパ組織型節外性辺縁帯リンパ腫(MALTリンパ腫)、節性辺縁帯リンパ腫、小児節性辺縁帯リンパ腫、小児濾胞性リンパ腫、原発性皮膚濾胞中心リンパ腫、T細胞/組織球豊富型大細胞型B細胞リンパ腫、中枢神経原発性DLBCL、皮膚原発性DLBCL下肢型、高齢者EBV陽性DLBCL、慢性炎症付随型DLBCL、リンパ腫様肉芽腫症、縦隔(胸腺)原発性大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、ALK陽性大細胞型B細胞リンパ腫、形質芽球性リンパ腫、HHV8関連多中心性キャッスルマン病に生ずる大細胞型B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫とバーキットリンパ腫の中間の特徴を有する原発性滲出性リンパ腫/B細胞リンパ腫分類不能型、およびびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と古典的ホジキンリンパ腫の中間の特徴を有するB細胞リンパ腫分類不能型を包含する一クラスの成熟型B細胞癌から選択される。
「腫瘍」は、本明細書において使用される場合、悪性にしても良性にしても全ての腫瘍性の細胞成長および細胞増殖、ならびに全ての前癌性および癌性の細胞と組織を指す。「癌」、「癌性」、「細胞増殖性疾患」、「増殖性疾患」および「腫瘍」という用語は、本明細書において言及される場合、相互に対立するものではない。
「腫瘍抗原」という用語は、本明細書において使用される場合、腫瘍細胞上に提示されている抗原として理解され得る。これらの抗原は、多くの場合にその分子の膜貫通および細胞質部分とつながっている細胞外部分によって細胞表面に提示され得る。これらの抗原は腫瘍細胞によってのみ提示され、正常細胞によって提示されることが決してない場合が有り得る。腫瘍抗原は専ら腫瘍細胞上で発現することができ、または正常細胞と比べて腫瘍特異的な突然変異を表出し得る。この場合、それらの抗原は腫瘍特異的抗原と呼ばれる。腫瘍細胞と正常細胞によって提示される腫瘍抗原のほうが一般的であり、それらの抗原は腫瘍関連抗原と呼ばれる。これらの腫瘍関連抗原は正常細胞と比べて過剰発現されることがあり得、または正常組織と比べてあまり密ではない腫瘍組織の構造のために腫瘍細胞においては容易に抗体結合を起こしやすい。1つの態様において腫瘍抗原は下の表1に示されている腫瘍抗原から選択される。
「エフェクター機能」は抗体のFc領域に起因する生物活性を指し、エフェクター機能は抗体のアイソタイプによって変化する。抗体エフェクター機能の例にはC1q結合および補体依存性細胞傷害(CDC)、Fc受容体結合、抗体依存性細胞介在性細胞傷害(ADCC)、食作用、細胞表面受容体(例えばB細胞受容体)の発現低下、およびB細胞活性化が含まれる。
化合物、例えば、本発明の抗CD3抗体、またはその組成物(例えば、医薬組成物)の「有効量」は、所望の治療成果または予防成果、例えば、特定の疾患(例えば、細胞増殖性疾患、例えば、癌)のある程度の改善または予防を達成するために必要な少なくとも最少の量である。本明細書における有効量は患者の疾病の状態、年齢、性別、および体重、ならびにその個体において望ましい反応を誘起するその抗体の能力のような要因に応じて変化し得る。有効量はその処置のあらゆる毒性効果または有害効果よりも治療上有益な効果が勝るような量でもある。予防上の使用について、有益または望ましい成果には疾患、疾患の合併症、および疾患の発症時に現れる中間の病理学的表現型の生化学上の症状、組織学上の症状、および/または行動上の症状をはじめとする疾患のリスクの除去または低下、疾患の重症度の低下、または疾患の発症の遅延化などの成果が含まれる。治療上の使用について、有益または望ましい成果には疾患により生じる1つ以上の症状の減少、疾患の患者のクオリティ・オブ・ライフの向上、疾患を治療するために必要な他の医薬品の用量の減少、標的化などによる別の薬物治療の効果の増強、疾患の進行の遅延化、および/または生存期間の延長などの臨床成果が含まれる。癌または腫瘍の事例では薬品の有効量は癌細胞の数の減少、腫瘍サイズの減少、末梢器官への癌細胞の浸潤の抑制(すなわち、ある程度の遅延化、または望ましくは停止)、腫瘍転移の抑制(すなわち、ある程度の遅延化、および望ましくは停止)、腫瘍成長のある程度の抑制、および/または疾患に付随する症状の1つ以上のある程度の軽減に効果を有し得る。有効量は1回以上の投与で投与され得る。本発明の目的のため、薬品、化合物、または医薬組成物の有効量は予防処置または治療処置を直接的または間接的に達成するために充分な量である。臨床的な背景において理解されているように、薬品、化合物、または医薬組成物は別の薬品、化合物、または医薬組成物と併せて有効量になってもならなくてもよい。したがって、1種類以上の治療薬を投与する状況で「有効量」を考えてよく、1種類以上の他の薬剤と併せて望ましい成果が達成され得る場合、または達成される場合に1種類の薬剤を有効量で投与することを考えてよい。
本明細書における「Fc領域」という用語は定常領域の少なくとも一部を含む免疫グロブリン重鎖のC末端領域を定義するために使用される。その用語は天然配列Fc領域および変異Fc領域を含む。1つの実施形態ではヒトIgG重鎖Fc領域は重鎖のCys226またはPro230からカルボキシル末端までに及ぶ。しかしながら、Fc領域のC末端リシン(Lys447)は存在しても存在しなくてもよい。本明細書において別途明示されない限り、Fc領域または定常領域中のアミノ酸残基の番号付けは、Kabat et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest、第5版、公衆衛生局、米国国立衛生研究所、ベセスダ、メリーランド州、1991年に記載されるEUインデックスとも呼ばれるEU付番系に従う。
「フレームワーク」または「FR」は超可変領域(HVR)残基以外の可変ドメイン残基を指す。可変ドメインのFRは一般的に4つのFRドメイン、すなわち、FR1、FR2、FR3、およびFR4からなる。したがって、HVR配列およびFR配列は一般的にVH(またはVL)において次の順序、すなわち、FR1−H1(L1)−FR2−H2(L2)−FR3−H3(L3)−FR4で現れる。
「完全長抗体」、「完全抗体」、および「全抗体」という用語は天然抗体構造と実質的に類似する構造を有する抗体、または本明細書において規定されるFc領域を含む重鎖を有する抗体を指すために本明細書において互換的に使用される。
「増殖阻害剤」は本明細書において使用されるときにインビトロまたはインビボで細胞の増殖を阻害する化合物または組成物を指す。1つの実施形態では増殖阻害剤は増殖阻害性抗体であって、その抗体が結合する抗原を発現する細胞の増殖を妨げるか、または抑制する増殖阻害性抗体である。別の実施形態ではその増殖阻害剤はS期の細胞のパーセンテージを著しく減少させるものであり得る。増殖抑制剤の例にはG1期停止およびM期停止を誘導する薬剤などの細胞周期の進行を(S期以外の所で)阻止する薬剤が含まれる。古典的なM期阻害剤にはビンカ類(ビンクリスチンおよびビンブラスチン)、タキサン類、ならびにドキソルビシン、エピルビシン、ダウノルビシン、エトポシド、およびブレオマイシンなどのトポイソメラーゼII阻害剤が含まれる。G1期を停止させる薬剤、例えば、タモキシフェン、プレドニゾン、ダカルバジン、メクロレタミン、シスプラチン、メトトレキサート、5‐フルオロウラシル、およびara−CなどのDNAアルキル化剤はS期停止にも波及する。さらなる情報をMendelsohnおよびIsrael編、The Molecular Basis of Cancer、第1章、表題「Cell cycle regulation, oncogenes, and antineoplastic drugs」Murakamiら著(W.B. サウンダース、フィラデルフィア、1995年)の例えば13頁に見出すことができる。タキサン類(パクリタキセルおよびドセタキセル)は両方ともイチイから得られる抗癌剤である。ヨーロッパイチイから得られるドセタキセル(テキソテール(登録商標)、ローヌ・プーラン・ローラー社)はパクリタキセル(TAXOL(登録商標)、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社)の半合成類似体である。パクリタキセルおよびドセタキセルはチューブリン二量体からの微小管の組み立てを促進し、脱重合を妨害することにより微小管を安定化して細胞における有糸分裂を阻害する。
「HER2陽性」癌という用語は正常レベルよりも多いHER2を有する癌細胞を含む。HER2陽性癌の例にはHER2陽性乳癌およびHER2陽性胃癌が含まれる。任意で、HER2陽性癌は2+または3+の免疫組織化学(IHC)スコアおよび/または2.0以上のインサイチュハイブリダイゼーション(ISH)増幅比率を有する。
「宿主細胞」、「宿主細胞株」、および「宿主細胞培養物」という用語は互換的に使用され、且つ、外来性核酸が導入された細胞を指し、そのような細胞の子孫を含む。宿主細胞には「形質転換体」および「形質転換細胞」が含まれ、それらには初代形質転換細胞および継代数と無関係にその細胞に由来する子孫が含まれる。子孫は核酸内容について親細胞と完全に同一でなくてもよく、突然変異を含んでもよい。最初の形質転換細胞においてスクリーニングまたは選択されたのと同じ機能を有する突然変異子孫が本明細書に含まれる。
「ヒト抗体」は、ヒトまたはヒト細胞によって産生される抗体のアミノ酸配列、またはヒト抗体レパートリーもしくは他のヒト抗体コード配列を活用している非ヒト起源に由来する抗体のアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列を有する抗体である。ヒト抗体のこの定義は非ヒト抗原結合性残基を含むヒト化抗体を特に除外している。ファージディスプレイライブラリーをはじめとする当技術分野において知られている様々な技術を用いてヒト抗体を作製することができる。Hoogenboom and Winter, J. Mol. Biol., 227:381 (1991)、Marks et al., J. Mol. Biol., 222:581 (1991)。Cole et al., Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Liss, p. 77 (1985)、Boerner et al., J. Immunol., 147(1):86−95 (1991)に記載されている方法もヒトモノクローナル抗体の調製に利用可能である。van Dijk and van de Winkel, Curr. Opin. Pharmacol., 5: 368−74 (2001)も参照されたい。ヒト抗体は、抗原刺激に応答してそのような抗体を産生するように改変されており、その内在性遺伝子座が機能しないようにされている遺伝子導入動物、例えば、免疫したゼノマウス(例えば、ゼノマウス(商標)テクノロジーについての米国特許第6075181号明細書および第6150584号明細書を参照されたい)に抗原を投与することによって調製され得る。例えばヒトB細胞ハイブリドーマテクノロジーによって作製されるヒト抗体についてのLi et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 103:3557−3562 (2006)も参照されたい。
「ヒトコンセンサスフレームワーク」はヒト免疫グロブリンVLフレームワーク配列またはVHフレームワーク配列の選択において最も一般的に生じるアミノ酸残基を表すフレームワークである。一般に、ヒト免疫グロブリンVL配列またはVH配列の選択はあるサブグループの可変ドメイン配列からの選択である。一般に、配列のそのサブグループはKabat et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest、第5版、NIHパブリケーション91−3242、ベセスダ、メリーランド州(1991年)、第1〜3巻にあるとおりのサブグループである。VLについての1つの実施形態ではそのサブグループは上掲のKabat et al.にあるサブグループκIである。VHについての1つの実施形態ではそのサブグループは上掲のKabat et al.にあるサブグループIIIである。
「ヒト化」抗体は非ヒトHVR由来のアミノ酸残基とヒトFR由来のアミノ酸残基を含むキメラ抗体を指す。ある特定の実施形態ではヒト化抗体は、HVR(例えば、CDR)の全てまたは実質的に全てが非ヒト抗体のものに対応し、且つ、FRの全てまたは実質的に全てがヒト抗体のものに対応している少なくとも1つ、および典型的には2つの可変ドメインの全てを実質的に含む。ヒト化抗体は所望によりヒト抗体に由来する抗体定常領域の少なくとも一部を含んでもよい。「ヒト化型」の抗体、例えば、非ヒト抗体はヒト化が行われた抗体を指す。
「超可変領域」または「HVR」という用語は本明細書において使用される場合に配列中で超可変的であり(「相補性決定領域」または「CDR」)、且つ/または構造的に規定されたループ(「超可変ループ」)を形成し、且つ/または抗原接触残基(「抗原接触部」)を含む抗体可変ドメイン領域の各々を指す。一般に、抗体は6つのHVR、すなわち、VH中の3つ(H1、H2、H3)とVL中の3つ(L1、L2、L3)を含む。本明細書における例となるHVRには
(a)アミノ酸残基26〜32(L1)、50〜52(L2)、91〜96(L3)、26〜32(H1)、53〜55(H2)、および96〜101(H3)において生じる超可変ループ(Chothia and Lesk, J. Mol. Biol. 196:901−917 (1987))、
(b)アミノ酸残基24〜34(L1)、50〜56(L2)、89〜97(L3)、31〜35b(H1)、50〜65(H2)、および95〜102(H3)において生じるCDR(Kabat et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest, 第5版、公衆衛生局、米国国立衛生研究所、ベセスダ、メリーランド州(1991年))、
(c)アミノ酸残基27c〜36(L1)、46〜55(L2)、89〜96(L3)、30〜35b(H1)、47〜58(H2)、および93〜101(H3)において生じる抗原接触部(MacCallum et al. J. Mol. Biol. 262: 732−745 (1996))、および
(d)HVRアミノ酸残基46〜56(L2)、47〜56(L2)、48〜56(L2)、49〜56(L2)、26〜35(H1)、26〜35b(H1)、49〜65(H2)、93〜102(H3)、および94〜102(H3)を含む(a)、(b)、および/または(c)の組合せ
が含まれる。
別段の指示が無い限りHVR残基および可変ドメイン中の他の残基(例えば、FR残基)には本明細書において上掲のKabat et al.に従って番号が付けられる。
「免疫複合体」は細胞傷害剤を含むがこれらに限定されない1つ以上の異種性分子に結合した抗体である。
「対象」または「個体」は哺乳類動物である。哺乳類動物には家畜(例えば、ウシ、ヒツジ、ネコ、イヌ、およびウマ)、霊長類動物(例えば、ヒトおよびサルなどの非ヒト霊長類動物)、ウサギ、およびげっ歯類動物(例えば、マウスおよびラット)が含まれるがこれらに限定されない。ある特定の実施形態では対象または個体はヒトである。
「単離」抗体はその天然環境の成分から分離された抗体である。幾つかの実施形態では抗体は、例えば電気泳動(例えば、SDS−PAGE,等電点電気泳動(IEF),キャピラリー電気泳動)またはクロマトグラフィー(例えば、イオン交換または逆相HPLC)によって測定されると95%または99%を超える純度にまで精製される。抗体純度の評価方法の総説については、例えば、Flatman et al., J. Chromatogr. B 848:79−87 (2007)を参照されたい。
「単離」核酸はその天然環境の成分から分離された核酸を指す。単離核酸は細胞に含まれる核酸分子であって通常その核酸分子を含む細胞に含まれる核酸分子を包含するが、その核酸分子は染色体外に存在するか、またはその核酸分子の天然の染色体上の位置とは異なる染色体上の位置に存在する。
「抗CD3抗体をコードする単離核酸」は抗体重鎖と軽鎖(またはそれらの断片)をコードする1つ以上の核酸分子を指し、単一のベクターまたは別々のベクター中のそのような核酸分子、および宿主細胞中の1か所以上の場所に存在するそのような核酸分子を含む。
「モノクローナル抗体」という用語は本明細書において使用される場合に実質的に均一な抗体の集団から得られた抗体を指す。すなわち、その集団を構成する個々の抗体は、可能性がある変異抗体、例えば、天然の突然変異を含む変異抗体、またはモノクローナル抗体調製物の作製中に生じる変異抗体であって、一般に少量で存在するそのような変異体を除いて同一であり、且つ/または同じエピトープに結合する。様々な決定基(エピトープ)を指向する様々な抗体を含んでいることが典型的であるポリクローナル抗体調製物と対照的に、モノクローナル抗体調製物の各モノクローナル抗体は抗原上の単一の決定基に向けられる。したがって、「モノクローナル」という修飾語は実質的に均一な抗体の集団から得られたというその抗体の特徴を示しており、何か特定の方法によってその抗体を生産することが必要であると解釈されてはならない。例えば、本発明に準じて使用されるモノクローナル抗体は、限定されないが、ハイブリドーマ法、組換えDNA法、ファージディスプレイ法、およびヒト免疫グロブリン遺伝子座の全てまたは一部を含む遺伝子導入動物を利用する方法をはじめとする様々な技術によって作製され得る。モノクローナル抗体を作製するためのそのような方法および多の例となる方法は本明細書に記載されている。
「裸抗体」は異種性部分(例えば、細胞傷害性部分)または放射性標識に結合していない抗体を指す。その裸抗体は医薬製剤中に存在し得る。
「天然抗体」は様々な構造を有する天然の免疫グロブリン分子を指す。例えば、天然IgG抗体はジスルフィド結合によって結合されている2つの同一の軽鎖と2つの同一の重鎖から構成される約150,000ダルトンのヘテロ四量体糖タンパク質である。N末端からC末端に向かって各重鎖は可変重鎖ドメインまたは重鎖可変ドメインとも呼ばれる可変領域(VH)とそれに続く3つの定常ドメイン(CH1、CH2、およびCH3)を有する。同様にN末端からC末端に向かって各軽鎖は可変軽鎖ドメインまたは軽鎖可変ドメインとも呼ばれる可変領域(VL)とそれに続く軽鎖定常(CL)ドメインを有する。抗体の軽鎖はその定常ドメインのアミノ酸配列に基づいてカッパ(κ)およびラムダ(λ)と呼ばれる2つの種類のうちの1つに割り当てられ得る。
「添付文書」という用語は、市販の治療用製品パッケージに習慣的に含まれており、そのような治療用製品の使用に関する適応症、使用法、服用量、投与、併用療法、禁忌、および/または注意についての情報を含む指示書を指すために使用される。
「PD−1軸結合性アンタゴニスト」という用語は、PD−1シグナル伝達軸上でのシグナル伝達により生じるT細胞機能不全を除去するためにPD−1軸結合パートナーとその結合パートナーのうちのいずれか1つ以上との相互作用を阻害し、その結果としてT細胞機能(例えば、増殖、サイトカイン生産、標的細胞殺傷)を回復または増進する分子を指す。本明細書において使用される場合、PD−1軸結合性アンタゴニストはPD−1結合性アンタゴニスト、PD−L1結合性アンタゴニストおよびPD−L2結合性アンタゴニストを含む。
「PD−1結合性アンタゴニスト」という用語はPD−1とPD−L1、PD−L2などのその結合パートナーの1つ以上との相互作用により生じるシグナル伝達を減少させる、阻止する、阻害する、抑止する、または妨害する分子を指す。幾つかの実施形態では、PD−1結合性アンタゴニストはPD−1とその結合パートナーの1つ以上との結合を阻害する分子である。特定の態様においてそのPD−1結合性アンタゴニストはPD−1のPD−L1および/またはPD−L2への結合を阻害する。例えば、PD−1結合性アンタゴニストにはPD−1のPD−L1および/またはPD−L2との相互作用により生じるシグナル伝達を減少させる、阻止する、阻害する、抑止する、または妨害する抗PD−1抗体、それらの抗原結合断片、イムノアドヘンシン、融合タンパク質、オリゴペプチドおよび他の分子が含まれる。1つの実施形態ではPD−1結合性アンタゴニストは機能低下T細胞の機能低下を軽減するように(例えば、抗原認識に対するエフェクター応答を増進させるように)PD−1によるシグナル伝達を介してTリンパ球上に発現している細胞表面タンパク質によって媒介される、またはそれらの細胞表面タンパク質を介して媒介される負の補助刺激シグナルを減少させる。幾つかの実施形態ではそのPD−1結合性アンタゴニストは抗PD−1抗体である。特定の態様においてPD−1結合性アンタゴニストは本明細書に記載されるMDX−1106(ニボルマブ)である。別の特定の態様においてPD−1結合性アンタゴニストは本明細書に記載されるMK−3475(ランブロリズマブ)である。別の特定の態様においてPD−1結合性アンタゴニストは本明細書に記載されるCT−011(ピディリズマブ)である。別の特定の態様においてPD−1結合性アンタゴニストは本明細書に記載されるAMP−224である。
「PD−L1結合性アンタゴニスト」という用語はPD−L1とPD−1、B7−1などのその結合パートナーのいずれか1つ以上との相互作用により生じるシグナル伝達を減少させる、阻止する、阻害する、抑止する、または妨害する分子を指す。幾つかの実施形態ではPD−L1結合性アンタゴニストはPD−L1とその結合パートナーとの結合を阻害する分子である。特定の態様においてそのPD−L1結合性アンタゴニストはPD−L1のPD−1および/またはB7−1への結合を阻害する。幾つかの実施形態ではそのPD−L1結合性アンタゴニストにはPD−L1とPD−1、B7−1などのその結合パートナーの1つ以上との相互作用により生じるシグナル伝達を減少させる、阻止する、阻害する、抑止する、または妨害する抗PD−L1抗体、それらの抗原結合断片、イムノアドヘンシン、融合タンパク質、オリゴペプチドおよび他の分子が含まれる。1つの実施形態ではPD−L1結合性アンタゴニストは機能低下T細胞の機能低下を軽減するように(例えば、抗原認識に対するエフェクター応答を増進させるように)PD−L1によるシグナル伝達を介してTリンパ球上に発現している細胞表面タンパク質によって媒介される、またはそれらの細胞表面タンパク質を介して媒介される負の補助刺激シグナルを減少させる。幾つかの実施形態ではPD−L1結合性アンタゴニストは抗PD−L1抗体である。特定の態様において抗PD−L1抗体は本明細書に記載されるYW243.55.S70である。別の特定の態様において抗PD−L1抗体は本明細書に記載されるMDX−1105である。さらに別の特定の態様において抗PD−L1抗体は本明細書に記載されるMPDL3280Aである。さらに別の特定の態様において抗PD−L1抗体は本明細書に記載されるMEDI4736である。
「PD−L2結合性アンタゴニスト」という用語はPD−L2とPD−1などのその結合パートナーのいずれか1つ以上との相互作用により生じるシグナル伝達を減少させる、阻止する、阻害する、抑止する、または妨害する分子を指す。幾つかの実施形態ではPD−L2結合性アンタゴニストはPD−L2とその結合パートナーの1つ以上との結合を阻害する分子である。特定の態様においてそのPD−L2結合性アンタゴニストはPD−L2のPD−1への結合を阻害する。幾つかの実施形態ではそのPD−L2アンタゴニストにはPD−L2とPD−1などのその結合パートナーのいずれか1つ以上との相互作用により生じるシグナル伝達を減少させる、阻止する、阻害する、抑止する、または妨害する抗PD−L2抗体、それらの抗原結合断片、イムノアドヘンシン、融合タンパク質、オリゴペプチドおよび他の分子が含まれる。1つの実施形態ではPD−L2結合性アンタゴニストは機能低下T細胞の機能低下を軽減するように(例えば、抗原認識に対するエフェクター応答を増進させるように)PD−L2によるシグナル伝達を介してTリンパ球上に発現している細胞表面タンパク質によって媒介される、またはそれらの細胞表面タンパク質を介して媒介される負の補助刺激シグナルを減少させる。幾つかの実施形態ではPD−L2結合性アンタゴニストはイムノアドヘンシンである。
「タンパク質」という用語は、本明細書において使用される場合、別段の指示が無い限り霊長類動物(例えばヒト)およびげっ歯類動物(例えばマウスおよびラット)などの哺乳類動物をはじめとするあらゆる脊椎動物起源のあらゆる天然タンパク質を指す。その用語は「完全長型」でプロセッシングを受けていないタンパク質、ならびに細胞内でのプロセッシングにより生じるあらゆる形態のそのタンパク質を包含する。本用語はそのタンパク質の天然変異体、例えば、スプライス変異体または対立遺伝子変異体も包含する。本発明に従うタンパク質は例えば表1に記載されるあらゆるタンパク質を含む。
基準ポリペプチド配列に対しての「パーセント(%)アミノ酸配列同一性」は基準ポリペプチド配列と候補配列を整列させ、最大のパーセント配列同一性を得るために必要であればギャップを導入した後の基準ポリペプチド配列内のアミノ酸残基と同一である候補配列内のアミノ酸残基のパーセンテージであって、どのような保存的置換も配列同一性の一部として考慮しないパーセンテージとして定義される。当技術分野の範囲内にある様々な方法で、例えば、BLASTソフトウェア、BLAST−2ソフトウェア、ALIGNソフトウェアまたはMegalign(DNASTAR)ソフトウェアなどの公開コンピューターソフトウェアを使用してパーセントアミノ酸配列同一性を決定することを目的とした整列を行うことができる。当業者は比較されている配列の全長にわたる最大アラインメントを達成するために必要なあらゆるアルゴリズムをはじめとする配列を整列させるための適切なパラメーターを決定することができる。しかしながら本明細書における目的のため、配列比較コンピュータープログラムALIGN−2を使用して%アミノ酸配列同一性の値を作成する。ALIGN−2配列比較コンピュータープログラムはGenentech社によって作成された。そのソースコードはユーザー文書提出によって米国ワシントンDC、20559の米国著作権局に提出されており、米国著作権登録番号第TXU510087号として登録されている。ALIGN−2プログラムはカリフォルニア州サウス・サンフランシスコのGenentech社から公開されており、またはソースコードからそのプラグラムをコンパイルすることができる。デジタルUNIX V4.0DをはじめとするUNIXオペレーティングシステム上で使用するにはALIGN−2プログラムをコンパイルする必要がある。全ての配列比較パラメーターはALIGN−2プログラムによって設定され、変化しない。
アミノ酸配列比較のためにALIGN−2が使用される状況では、所与のアミノ酸配列Aの所与のアミノ酸配列Bに対する、その配列との、またはその配列に対しての%アミノ酸配列同一性(所与のアミノ酸配列Bに対する、その配列との、またはその配列に対してある特定の%アミノ酸配列同一性を有する、または備える所与のアミノ酸配列Aと言い換えることができる)を次のように計算する:
100×分数X/Y。
その式では、Xは配列アラインメントプログラムALIGN−2によってそのプログラムのAとBのアラインメントの中の完全な一致としてスコアされたアミノ酸残基数であり、YはBのアミノ酸残基の総数である。アミノ酸配列Aの長さがアミノ酸配列Bの長さと等しくない場合にBに対するAの%アミノ酸配列同一性はAに対するBの%アミノ酸配列同一性と等しくないことが理解される。別途具体的に明言されない限り、本明細書において使用される全ての%アミノ酸配列同一性の値はALIGN−2コンピュータープログラムを使用して直前の段落において記載されているように得られる。
「医薬製剤」という用語は中に含まれる有効成分の生物活性が効果的であることを許すような形態の調製物であって、その製剤が投与される対象にとって許容的ないほど有毒である追加成分を含まない調製物を指す。
「薬学的に許容可能な担体」は対象にとって無毒である有効成分以外の医薬製剤中の成分を指す。薬学的に許容可能な担体には緩衝剤、賦形剤、安定化剤、または保存剤が含まれるがこれらに限定されない。
本明細書において使用される場合、「治療(treatment)」(および「治療する(treat)」または「治療すること(treating)」のような文法上のその変形体)は治療を受けている個体の自然な経過を変えようと試みる臨床介入を指し、それは予防のために、または臨床病理の最中に実施され得る。治療の望ましい効果には疾患の発症または再発の予防、症状の軽減、疾患のあらゆる直接的または間接的な病理学的帰結の消失、転移の予防、疾患の進行速度の低下、疾患状態の改善または緩和、および寛解または予後改善が含まれるがこれらに限定されない。幾つかの実施形態では疾患の発症を遅らせるため、または疾患の進行を遅くするために本発明の抗体が使用される。
本明細書において使用される場合、疾患または疾病の「進行を遅らせること」は疾病または疾患(例えば、細胞増殖性疾患,例えば、癌)の発症を先延ばしにすること、妨げること、遅くすること、遅らせること、落ち着かせること、および/または延期することを意味する。この遅れはその疾患の履歴および/または治療を受けている個体に応じて様々な長さの時間の遅れであり得る。当業者にとって明らかであるように、充分に遅れること、または著しく遅れることは、個体がその疾患を発症しないという点での発症の防止を事実上包含し得る。例えば、転移の発生などの後期の癌を遅らせることができる。
「低下させる(reduce)」または「抑制する(inhibit)」は例えば、20%以上、50%以上、または75%、85%、90%、95%、またはそれより上の全体的な減少を引き起こす能力を意味する。ある特定の実施形態では「低下させる」または「抑制する」は抗体Fc領域が媒介する抗体のエフェクター機能を受けることができ、そのようなエフェクター機能には具体的に補体依存性細胞傷害(CDC)、抗体依存性細胞傷害(ADCC)、および抗体依存性細胞貪食(ADCP)が含まれる。
「可変領域」または「可変ドメイン」という用語は抗体の抗原への結合に関与する抗体重鎖または軽鎖のドメインを指す。天然抗体の重鎖および軽鎖の可変ドメイン(それぞれVHおよびVL)は一般的に類似の構造を有し、各ドメインは4つの保存されたフレームワーク領域(FR)と3つの超可変領域(HVR)を備える(例えば、Kindt et al. Kuby Immunology、第6版、W.H. Freeman and Co.、91頁(2007年)を参照されたい)。抗原結合特異性を付与するには単一のVHドメインまたはVLドメインで充分であり得る。さらに、特定の抗原に結合する抗体は、その抗原に結合する抗体のVHドメインまたはVLドメインを使用してそれぞれ相補的なVLドメインまたはVHドメインのライブラリーをスクリーニングして単離され得る。例えば、Portolano et al., J. Immunol. 150:880−887 (1993)、Clarkson et al., Nature 352:624−628 (1991)を参照されたい。
「ベクター」という用語は本明細書において使用される場合にそれが結合している別の核酸を増やすことができる核酸分子を指す。その用語には自己複製核酸構造体としてのベクターならびに導入された宿主細胞のゲノムに組み込まれるベクターが含まれる。ある特定のベクターはそれらのベクターが機能的に結合している核酸を発現させることができる。そのようなベクターは本明細書において「発現ベクター」と呼ばれる。
本明細書において使用される場合、「投与すること(administering)」は一回用量の化合物(例えば、本発明の抗CD3抗体または本発明の抗CD3抗体をコードする核酸)または組成物(例えば、医薬組成物、例えば、本発明の抗CD3抗体を含む医薬組成物)を対象に提供する方法を意味する。本明細書に記載される方法において利用される組成物は、例えば、筋肉内に、静脈内に、皮内に、経皮的に、動脈内に、腹腔内に、病巣内に、頭蓋内に、関節内に、前立腺内に、胸膜内に、気管支内に、鼻腔内に、硝子体内に、膣内に、直腸内に、局所的に、腫瘍内に、腹膜に、皮下に、結膜下に、小胞内に、粘膜に、心膜内に、臍帯内に、眼内に、経口的に、局所的に、局在的に、吸入によって、注射によって、点滴によって、連続点滴によって、標的細胞を直接的に洗浄する局所的灌流によって、カテーテルによって、洗浄によって、クリーム中に入れて、または脂質組成物中に入れて投与され得る。投与方法は様々な因子(例えば、投与されている化合物または組成物、および治療されている体調、疾病、または疾患の重症度)に応じて変化し得る。
II. 組成物および方法
1つの態様において本発明は部分的に抗CD3抗体を基礎とする。ある特定の実施形態ではそれら抗CD3抗体は多重特異性(例えば、二特異性)であり、CD3またはその断片に加えて第2の生体分子(例えば、細胞表面抗原、例えば、腫瘍抗原)に結合する。本発明の抗体は例えば細胞増殖性疾患(例えば、癌)または自己免疫疾患の治療またはその進行の遅延化、またはそのような疾患を有する対象における免疫機能の強化に有用である。
A.例となる抗CD3抗体
1つの態様において本発明はCD3(例えば、CD3εおよび/またはCD3γ)に結合する単離抗体を提供する。
例えば、1つの態様において本発明は(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号301〜304の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号305〜308の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号184に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号185に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。他の例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号293〜296の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号297〜300の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号186に対して少なくとも少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号187に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は40G5c、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
別の態様において本発明の抗体は(a)(i)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(ii)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、および(iii)配列番号3より選択されるアミノ酸配列を含むHVR−H3から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つ全てのVHHVR配列を含むVHドメイン、および(b)(i)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(ii)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(iii)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つ全てのVLHVR配列を含むVLドメインを備える。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号184のアミノ酸配列を含むVHドメインと配列番号185のアミノ酸配列を含むVLドメインを有してよい。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号186のアミノ酸配列を含むVHドメインと配列番号187のアミノ酸配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は40G5c、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号181のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号182のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。
ある特定の実施形態では上で規定された抗CD3抗体のいずれか1つ以上のアミノ酸が次のHVR位置、すなわち、
HVR−H3(配列番号181)中の位置1、位置2、位置5、位置6、および位置7、ならびに
HVR−L3(配列番号182)中の位置1、位置2、位置4、および位置5
において置換される。
ある特定の実施形態では置換は本明細書において定義されるように保存的置換である。ある特定の実施形態では次の置換、すなわち、
HVR−H3(配列番号181)中のD1TまたはS、S1DまたはT、T1DまたはS、G2AまたはS、A2GまたはS、S2AまたはG、R5N、N5R、Y6A、A6Y、A7Y、およびY7A、ならびに
HVR−L3(配列番号182)中のK1T、T1K、Q2A、A2Q、F4A、A4F、I5AおよびA5I
のうちのいずれか1つ以上をあらゆる組合せで行ってよい。
例えば、幾つかの例では本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号188に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号189に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は38E4v1、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号190に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号191に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は38E4v2、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号192に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号193に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は38E4v3、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号194に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号195に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は38E4v4、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号196に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号197に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は38E4v5、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号198に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号199に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は38E4v6、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号200に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号201に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は38E4v7、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号202に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号203に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は38E4v8、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号204に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号205に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は38E4v9、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号206に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号207に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は38E4c、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では38E4v1〜38E4v9および38E4c抗CD3抗体のいずれも、それぞれ配列番号309〜312の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号313〜316の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含んでよい。
1つの態様において本発明は(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号183のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。
ある特定の実施形態では上で規定された抗CD3抗体のいずれか1つ以上のアミノ酸が次のHVR位置、すなわち、
HVR−H2(配列番号183)中の位置9、位置12、位置13、位置14、位置15、および位置17
において置換される。
ある特定の実施形態では置換は本明細書において定義されるように保存的置換である。ある特定の実施形態では次の置換、すなわち、
HVR−H2(配列番号183)中のS9T、T9S、N12A、A12N、Q13D、D13Q、K14S、S14K、F15V、V15F、D17G、およびG17D
のうちのいずれか1つ以上をあらゆる組合せで行ってよい。
例えば、幾つかの例では本発明は(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号317〜320の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号321〜324の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号208に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号209に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体はUCHT1v9、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号325〜328の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号329〜332の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号210に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号211に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体はUCHT1v1、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号333〜336の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号337〜340の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号212に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号213に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体はUCHT1vM1、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号341〜344の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号345〜348の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号214に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号215に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。他の例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号349〜352の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号353〜356の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号216に対して少なくとも少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号217に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体はSP34v52、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号357〜360の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号361〜364の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号218に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号219に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。他の例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号365〜368の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号369〜372の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号220に対して少なくとも少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号221に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は41D9a、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号373〜376の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号377〜380の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号222に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号223に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。他の例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号381〜384の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号385〜388の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号226に対して少なくとも少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号227に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は13A3、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
幾つかの例では本発明は(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号389〜392の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号393〜396の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号224に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号225に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は13A3.v2、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号397〜400の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号401〜404の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号228に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号229に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。他の例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号405〜408の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号409〜412の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号230に対して少なくとも少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、および/または配列番号231に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は30A1、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号413〜416の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号417〜420の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号232に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号233に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は30A1.v2、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号421〜424の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号425〜428の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号234に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号235に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体はh21A9、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号429〜432の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号433〜436の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号236に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号237に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は21B2、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号437〜440の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号441〜444の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号238に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号239に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は125A1、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号445〜448の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号449〜452の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号240に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号241に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は72H6、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号453〜456の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号457〜460の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号242に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号243に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は19B1、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号461〜464の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号465〜468の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号244に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号245に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は71H7、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号469〜472の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号473〜476の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号246に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号247に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は14C7、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号477〜480の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号481〜484の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号248に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号249に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は127B3、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号485〜488の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号489〜492の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号250に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号251に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は18F12、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号493〜496の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号497〜500の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号252に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号253に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は27H5−1、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号501〜504の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号505〜508の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号254に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号255に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は39B7、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号509〜512の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号513〜516の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号256に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号257に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は40D2、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号517〜520の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号521〜524の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号258に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号259に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は79B7、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号525〜528の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号529〜532の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号260に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号261に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は95A2、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号533〜536の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号537〜540の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号262に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号263に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体は118G9、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
1つの態様において本発明は(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む結合ドメインを有する抗CD3抗体を提供する。幾つかの例では抗CD3抗体はそれぞれ配列番号541〜544の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号545〜548の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例では抗CD3抗体は配列番号264に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む重鎖可変(VH)ドメイン、および/または配列番号265に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含む軽鎖可変(VL)ドメインを有してよい。特定の例では抗CD3抗体はRab17、またはその派生物もしくはクローン性関連物であり得る。
上記実施形態のいずれにおいても抗CD3抗体はヒト化される。1つの実施形態では抗CD3抗体は上記実施形態のいずれかのとおりのHVRを含み、且つ、ヒトアクセプターフレームワーク、例えば、ヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワークをさらに含む。
別の態様において上で提供された実施形態のいずれかのとおりのVHと上で提供された実施形態のいずれかのとおりのVLを含む抗CD3抗体であって、可変ドメイン配列の一方または両方が翻訳後修飾を含んでいる抗CD3抗体が提供される。
追加の態様において本発明は本明細書において提供される抗CD3抗体が結合するのと同じエピトープに結合する抗体を提供する。例えば、ある特定の実施形態では配列番号184のVH配列と配列番号185のVL配列を含む抗CD3抗体が結合するのと同じエピトープに結合する抗体が提供される。ある特定の実施形態ではヒトCD3εのアミノ酸1〜26(配列番号283)または1〜27(配列番号278)からなるCD3断片(例えば、ヒトCD3ε)内のエピトープに結合する抗体が提供される。
別の態様において本発明は固有のCD3エピトープに結合する抗体を提供する。ある特定の実施形態では本発明の抗CD3抗体は3.5オングストローム、3.25オングストローム、3.00オングストローム、2.75オングストロームまたはそれより短い距離でヒトCD3εのアミノ酸とその抗体特有の接触を行う。ある特定の実施形態では3.5オングストローム、3.25オングストローム、3.00オングストローム、2.75オングストローム、またはそれより短い距離でヒトCD3εの1アミノ酸、2アミノ酸、3アミノ酸、4アミノ酸、または5アミノ酸からなるエピトープに結合する抗体が提供される。1つの実施形態では本発明の抗CD3抗体は3.5オングストローム以下の距離でヒトCD3εのアミノ酸とその抗体特有の接触を行う。ある特定の実施形態では3.5オングストローム以下の距離でヒトCD3εの1アミノ酸、2アミノ酸、3アミノ酸、4アミノ酸、または5アミノ酸からなるエピトープに結合する抗体が提供される。例えば、ある特定の実施形態ではGln1、Asp2、Asn4、Glu6、およびMet7から選択されるヒトCD3εのアミノ酸からなるエピトープに結合する抗体が提供される。1つの特定の実施形態では抗CD3抗体は特にGlu6を含むエピトープに結合する。ある特定の他の実施形態ではヒトCD3εアミノ酸Glu5を含むエピトープに結合しない抗体が提供される。ある特定の他の実施形態ではヒトCD3εアミノ酸Gly3およびGlu5を含むエピトープに結合しない抗体が提供される。
抗CD3エピトープはそのエピトープのペプチド断片に対する抗CD3抗体の結合によって決定され得る。あるいは、抗CD3エピトープはアラニンスキャニング突然変異形成によって決定され得る。1つの実施形態では変異型CD3への抗CD3抗体の結合が20%減少、30%減少、50%減少、80%減少またはそれ以上減少することで、アラニンスキャニング突然変異形成アッセイにおいて突然変異形成されたCD3のそのアミノ酸残基がその抗CD3抗体のエピトープ残基であることが示される。あるいは、抗CD3エピトープは質量分析法によって決定され得る。幾つかの実施形態ではエピトープは結晶解析(例えば、実施例において記載される結晶解析方法)によって決定される。
幾つかの実施形態では結晶解析によって決定されるエピトープはCD3のアミノ酸Q1〜M7を使用して決定される。幾つかの実施形態では結晶解析によって決定されるエピトープはCD3のアミノ酸QDGNEEMGGITQTPYK(配列番号284)を使用して決定される。
幾つかの実施形態では結晶解析によって決定されるエピトープは、0.15MのNaCl、pH7.5で25mMのトリスに10mg/mlの濃度で溶解した抗CD3抗体Fabを2倍モル過剰量(1mg)のCD3εペプチドと混合し、沈殿剤のスパースマトリックスの初期スクリーニングをシッティングドロップ蒸気拡散方式で行うことで実施され得る。70(体積/体積)%のメチル−ペンタンジオールとpH7.5で0.1MのHEPES緩衝液を含むリザーバー溶液との1:1混合物から最適化結晶を成長させることができる。そのリザーバーを凍結保護物質として使用してよい。それらの結晶を急に液体窒素に浸すことにより極低温まで移行させてよい。
MAR300 CCD検出器を使用して先端放射光施設ビームライン22IDにおいて結晶の回折データを収集することができる。HKL2000プログラムを使用して記録された回折について積分とスケーリングを行うことができる。
Phaserプログラムを使用する分子置換(MR)法によって構造の位相を決定することができる。例えば、MRサーチモデルはHGFA/Fab複合体(PDBコード:2R0L)結晶構造体に由来するFabサブユニットである。CD3εペプチドをFo−Fcマップに基づいてその構造に組み入れる。その後、最尤標的関数、異方性個別B因子精密化法、およびTLS精密化法を使用するREFMAC5プログラムおよびPHENIXプログラムによりその構造を精密化して一つの構造に集束させることができる。
ある特定の他の実施形態では本明細書において提供される抗CD3抗体が結合するのと同じエピトープに結合するパラトープを含む抗体が提供される。例えば、ある特定の実施形態では3.5オングストローム以下の距離での接触を形成するアミノ酸を含む抗CD3抗体パラトープが結合するのと同じエピトープに結合する抗体が提供される。ある特定の実施形態では33Tyr、35His、50Trp、97Tyr、および98Serを含む群から選択される抗CD3抗体のVH領域のアミノ酸からなる抗CD3抗体パラトープが結合するのと同じエピトープに結合する抗体が提供される。ある特定の実施形態では33Tyr、35His、50Trp、97Tyr、および98Serを含む群から選択される抗CD3抗体のVH領域の1アミノ酸、2アミノ酸、3アミノ酸、4アミノ酸、または5アミノ酸からなる抗CD3抗体パラトープが結合するのと同じエピトープに結合する抗体が提供される。ある特定の実施形態では27Arg、27Asn、30Lys、32Tyr、92Phe、94Leu、および96Argを含む群から選択される抗CD3抗体のVL領域のアミノ酸からなる抗CD3抗体パラトープが結合するのと同じエピトープに結合する抗体が提供される。ある特定の実施形態では27Arg、27Asn、30Lys、32Tyr、92Phe、94Leu、および96Argを含む群から選択される抗CD3抗体のVL領域の1アミノ酸、2アミノ酸、3アミノ酸、4アミノ酸、5アミノ酸、6アミノ酸、または7アミノ酸からなる抗CD3抗体パラトープが結合するのと同じエピトープに結合する抗体が提供される。随意選択的実施形態では91Serを含むVL領域のアミノ酸からなる抗CD3抗体パラトープが結合するのと同じエピトープに結合しない抗体が提供される。本発明の追加の態様において上記実施形態のいずれかに従う抗CD3抗体はモノクローナル抗体であり、キメラ抗体、ヒト化抗体、またはヒト抗体を含む。1つの実施形態では抗CD3抗体は抗体断片、例えば、Fv断片、Fab断片、Fab’断片、scFv断片、ディアボディ、またはF(ab’)2断片である。別の実施形態では抗体は完全長抗体、例えば、完全IgG抗体(例えば、完全IgG1抗体)または本明細書において規定される他の抗体クラスまたはアイソタイプである。
さらなる態様において上記実施形態のいずれかに従う抗CD3抗体は下の第1〜7節に記載される特徴のいずれかを単独で、または組み合わせて編入してよい。
1.抗体親和性
ある特定の実施形態では本明細書において提供される抗体は1μM以下、100nM以下、10nM以下、1nM以下、0.1nM以下、0.01nM以下、または0.001nM以下(例えば10−8M以下、例えば10−8Mから10−13Mまで、例えば、10−9Mから10−13Mまで)の解離定数(Kd)を有する。
1つの実施形態ではKdは放射性標識抗原結合アッセイ(RIA)によって測定される。1つの実施形態ではRIAはFab型の目的の抗体とその抗原を用いて実施される。例えば、抗原に対するFabの溶液結合親和性は、力価測定用の一連の非標識抗原の存在下で最小濃度の(125I)標識抗原とFabを平衡化し、次に結合した抗原を抗Fab抗体被覆プレートによって捕捉することによって測定される(例えば、Chen et al., J. Mol. Biol. 293:865−881(1999)を参照されたい)。そのアッセイの条件を確立するためにマイクロタイター(登録商標)マルチウェルプレート(サーモ・サイエンティフィック社)を50mMの炭酸ナトリウム(pH9.6)中に5μg/mlの濃度の捕捉抗Fab抗体(Cappel Labs社)で一晩にわたって被覆し、その後にPBS中の2%(重量/体積)ウシ血清アルブミンにより室温(約23℃)で2〜5時間にわたってブロックする。非吸着性プレート(Nunc番号269620)内で100pMまたは26pMの[125I]標識抗原を目的のFabの段階希釈物と混合する(例えば、Presta et al., Cancer Res. 57:4593−4599 (1997)内の抗VEGF抗体であるFab−12の評価と一致する)。その目的のFabを次に一晩インキュベートする。しかしながら、平衡に達することを確実にするためにそのインキュベーションをさらに長い時間(例えば、約65時間)にわたって継続することができる。その後、それらの混合物を(例えば、1時間にわたる)室温でのインキュベーション用の捕捉プレートに移す。その後、その溶液を取り除き、プレートをPBS中の0.1%ポリソルベート20(ツイーン20(登録商標))で8回洗浄する。それらのプレートが乾燥したところでウェル当たり150μlのシンチラント(MICROSCINT−20(商標)、Packard社)を添加し、TOPCOUNT(商標)ガンマカウンター(Packard社)上でそれらのプレートを10分間にわたって計測する。最大結合の20%以下の結合を生じる各Fab濃度を競合結合アッセイにおいて使用するために選択する。
別の実施形態によると、BIACORE(登録商標)表面プラズモン共鳴アッセイを用いてKdが測定される。例えば、BIACORE(登録商標)−2000またはBIACORE(登録商標)−3000(BIAcore社、ピスカタウェイ、ニュージャージー州)を使用するアッセイは約10応答単位(RU)で固定化抗原CM5チップを用いて25℃で実施される。1つの実施形態では供給業者の指示に従ってN−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミドヒドロクロリド(EDC)とN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)を用いてカルボキシメチル化デキストランバイオセンサーチップ(CM5、BIACORE社)を活性化する。抗原をpH4.8で10mMの酢酸ナトリウムで5μg/ml(約0.2μM)まで希釈した後に5μl/分の流速で注入して約10応答単位(RU)の結合タンパク質を得る。抗原の注入に続いて1Mのエタノールアミンを注入して未反応基をブロックする。動態測定のため、0.05%ポリソルベート20(ツイーン20(商標))界面活性剤を含むPBS(PBST)中にFabの2倍段階希釈物(0.78nMから500nM)を25℃において約25μl/分の流速で注入する。単純一対一Langmuir結合モデル(BIACORE(登録商標)評価ソフトウェア、バージョン3.2)を使用して結合センサーグラムと解離センサーグラムを同時にフィッテングすることで結合速度(kon)と解離速度(koff)を計算する。平衡解離定数(Kd)は比率kon/koffとして計算される。例えば、Chen et al., J. Mol. Biol. 293:865−881 (1999)を参照されたい。結合速度が上記表面プラズモン共鳴アッセイによって106M−1s−1を超える場合、結合速度は、流動停止装置装備型分光光度計(Aviv Instruments社)または撹拌キュベットを備える8000−シリーズSLM−AMINCO(商標)分光光度計(ThermoSpectronic社)などの分光計で測定するときに抗原の濃度を上昇させながらpH7.2のPBS中の20nMの抗抗原性抗体(Fab型)の蛍光発光強度(励起=295nm、発光=340nm、16nmのバンドパス)の増減を25℃で測定する蛍光消光技術を用いて決定され得る。
2.抗体断片
ある特定の実施形態では本明細書において提供される抗体は抗体断片である。抗体断片にはFab断片、Fab’断片、Fab’−SH断片、F(ab’)2断片、Fv断片、およびscFv断片、および下に記載される他の断片が含まれるがこれらに限定されない。ある特定の抗体断片の総説についてはHudson et al. Nat. Med. 9:129−134 (2003)を参照されたい。scFv断片の総説については、例えば、The Pharmacology of Monoclonal Antibodies、第113巻、Rosenburg および Moore編、(シュプリンガー・フェアラーク、ニューヨーク)269〜315頁(1994年)内のPluckthunの著作を、また、国際公開第93/16185号パンフレット、および米国特許第5571894号明細書および第5587458号明細書を参照されたい。サルベージ受容体結合エピトープ残基を含み、且つ、長くなったインビボ半減期を有するFab断片とF(ab’)2断片の考察については米国特許第5869046号明細書を参照されたい。
ディアボディは二価または二特異性であり得る2つの抗原結合部位を有する抗体断片である。例えば、欧州特許第404097号明細書、国際公開第1993/01161号パンフレット、Hudson et al. Nat. Med. 9:129−134 (2003)、およびHollinger et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90: 6444−6448 (1993)を参照されたい。トリアボディとテトラボディもHudson et al. Nat. Med. 9:129−134 (2003)に記載されている。
単ドメイン抗体は抗体の重鎖可変ドメインの全てもしくは一部または軽鎖可変ドメインの全てもしくは一部を含む抗体断片である。ある特定の実施形態では単ドメイン抗体はヒト単ドメイン抗体(Domantis社、ウォルサム、マサチューセッツ州、例えば、米国特許第6248516(B1)号明細書を参照されたい)である。
抗体断片は本明細書に記載されるように完全抗体のタンパク質分解ならびに組換え宿主細胞(例えば大腸菌またはファージ)による生産を含むがこれらに限定されない様々な技術によって作製され得る。
3.キメラ抗体およびヒト化抗体
ある特定の実施形態では本明細書において提供される抗体はキメラ抗体である。ある特定のキメラ抗体は、例えば、米国特許第4816567号明細書、および Morrison et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 81:6851−6855 (1984))に記載されている。一例ではキメラ抗体は非ヒト可変領域(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、またはサルなどの非ヒト霊長類に由来する可変領域)とヒト定常領域を含む。その他の例ではキメラ抗体はクラスまたはサブクラスが親抗体のものから変更されている「クラススイッチ」抗体である。キメラ抗体にはそれらの抗原結合断片が含まれる。
ある特定の実施形態ではキメラ抗体はヒト化抗体である。非ヒト抗体は親非ヒト抗体の特異性と親和性を保持しながらヒトに対する免疫原性を低下させるためにヒト化されることが典型的である。一般に、ヒト化抗体はHVR、例えば、CDR(またはそれらの部分)が非ヒト抗体に由来し、FR(またはそれらの部分)がヒト抗体配列に由来する1つ以上の可変ドメインを含む。ヒト化抗体はヒト定常領域の少なくとも一部を含んでもよい。幾つかの実施形態ではヒト化抗体中の幾つかのFR残基は、例えば、抗体の特異性または親和性を回復または改善するために非ヒト抗体(例えば、HVR残基が由来する抗体)の対応する残基で置換される。
ヒト化抗体およびヒト化抗体の作製方法は、例えばAlmagro and Fransson, Front. Biosci. 13:1619−1633 (2008)において論評されており、例えば、Riechmann et al., Nature 332:323−329 (1988)、Queen et al., Proc. Nat’l Acad. Sci. USA 86:10029−10033 (1989)、米国特許第5821337号明細書、第7527791号明細書、第6982321号明細書、および第7087409号明細書、Kashmiri et al., Methods 36:25−34 (2005) (特異性決定領域(SDR)の接続について記載している)、Padlan, Mol. Immunol. 28:489−498 (1991) (「再表面化」について記載している)、Dall’Acqua et al., Methods 36:43−60 (2005) (「FRシャッフリング」について記載している)、および Osbourn et al., Methods 36:61−68 (2005) および Klimka et al., Br. J. Cancer, 83:252−260 (2000) (FRシャッフリングに対する「誘導選択(guided selection)」アプローチについて記載している)においてさらに説明されている。
ヒト化に使用され得るヒトフレームワーク領域には「ベストフィット」法を用いて選択されたフレームワーク領域(例えば、Sims et al. J. Immunol. 151:2296 (1993) を参照されたい)、特定のサブグループの軽鎖可変領域または重鎖可変領域を有するヒト抗体のコンセンサス配列に由来するフレームワーク領域(例えば、Carter et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 89:4285 (1992)、および Presta et al. J. Immunol., 151:2623 (1993) を参照されたい)、ヒト成熟(体細胞変異)フレームワーク領域またはヒト生殖系列フレームワーク領域(例えば、Almagro and Fransson, Front. Biosci. 13:1619−1633 (2008) を参照されたい)、およびFRライブラリーのスクリーニングから得られるフレームワーク領域(例えば、Baca et al., J. Biol. Chem. 272:10678−10684 (1997) および Rosok et al., J. Biol. Chem. 271:22611−22618 (1996)を参照されたい)が含まれるがこれらに限定されない。
4.ヒト抗体
ある特定の実施形態では本明細書において提供される抗体はヒト抗体である。当技術分野において知られている様々な技術を用いてヒト抗体を作製することができる。ヒト抗体はvan Dijk and van de Winkel, Curr. Opin. Pharmacol. 5: 368−74 (2001) および Lonberg, Curr. Opin. Immunol. 20:450−459 (2008)において概ね説明されている。
ヒト抗体は、抗原刺激に応答して完全ヒト抗体またはヒト可変領域を有する完全抗体を生産するように改変されている遺伝子導入動物に免疫原を投与することで調製され得る。そのような動物は内在性免疫グロブリン遺伝子座を置き換えるか、または染色体外に存在するか、またはその動物の染色体に無作為に組み込まれているヒト免疫グロブリン遺伝子座の全てまたは一部を含むことが典型的である。そのような遺伝子導入マウスでは内在性免疫グロブリン遺伝子座が概ね不活化されている。遺伝子導入動物からヒト抗体を得るための方法の総説についてはLonberg, Nat. Biotech. 23:1117−1125 (2005)を参照されたい。例えば、ゼノマウス(商標)テクノロジーについて記載している米国特許第6075181号明細書および第6150584号明細書、HUMAB(登録商標)テクノロジーについて記載している米国特許第5770429号明細書、K−Mマウス(登録商標)テクノロジーについて記載している米国特許第7041870号明細書、およびVELOCIマウス(登録商標)テクノロジー)について記載している米国特許出願公開第2007/0061900号明細書も参照されたい。そのような動物が作製した完全抗体のヒト可変領域は、例えば、異なるヒト定常領域と組み合わせることでさらに改変されてもよい。
ヒト抗体はハイブリドーマベースの方法によっても作製され得る。ヒトモノクローナル抗体の生産用のヒト骨髄腫細胞株とマウスヒトヘテロ骨髄腫細胞株が説明されている。(例えば、Kozbor J. Immunol., 133: 3001 (1984)、Brodeur et al., Monoclonal Antibody Production Techniques and Applications, 51〜63頁(マーセル・デッカー社、ニューヨーク、1987年)、および Boerner et al., J. Immunol., 147: 86 (1991)を参照されたい。)ヒトB細胞ハイブリドーマ技術によって作製されたヒト抗体もLi et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 103:3557−3562 (2006)において説明されている。その他の方法には、例えば、米国特許第7189826号明細書(ハイブリドーマ細胞株からのモノクローナルヒトIgM抗体の生産について記載している)および Ni, Xiandai Mianyixue, 26(4):265−268 (2006) (ヒト間ハイブリドーマについて記載している)において記載されている方法が含まれる。ヒトハイブリドーマテクノロジー(トリオーマ・テクノロジー)はVollmers and Brandlein, Histology and Histopathology, 20(3):927−937 (2005) および Vollmers and Brandlein, Methods and Findings in Experimental and Clinical Pharmacology, 27(3):185−91 (2005)においても説明されている。
ヒト抗体はヒト由来ファージディスプレイライブラリーから選択されるFvクローン可変ドメイン配列を単離することでも作製され得る。そのような可変ドメイン配列をその後で所望のヒト定常ドメインと組み合わせてよい。抗体ライブラリーからヒト抗体を選択するための技法が下に記載されている。
5.ライブラリー由来抗体
本発明の抗体は所望の活性または所望の複数の活性を有する抗体についてコンビナトリアルライブラリーをスクリーニングすることで単離され得る。例えば、ファージディスプレイライブラリーを作製するための様々な方法、および所望の結合特性を有する抗体についてそのようなライブラリーをスクリーニングするための様々な方法が当技術分野において知られている。そのような方法は、例えば、Methods in Molecular Biology 178:1−37(O’Brienら編、ヒューマンプレス、トトワ、ニュージャージー州、2001年)内のHoogenboomらの著作において論評されており、例えば、McCafferty et al., Nature 348:552−554、Clackson et al., Nature 352: 624−628 (1991)、Marks et al., J. Mol. Biol. 222: 581−597 (1992)、Methods in Molecular Biology 248:161−175 (Lo編、ヒューマンプレス、トトワ、ニュージャージー州、 2003年)内のMarks and Bradburyの著作、Sidhu et al., J. Mol. Biol. 338(2): 299−310 (2004)、Lee et al., J. Mol. Biol. 340(5): 1073−1093 (2004)、Fellouse, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 101(34): 12467−12472 (2004)、および Lee et al., J. Immunol. Methods 284(1−2): 119−132(2004)においてさらに説明されている。
ある特定のファージディスプレイ方法ではVH遺伝子とVL遺伝子のレパートリーがポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって別々にクローン化され、ファージライブラリー内で無作為に組み換えられ、次にそれらの遺伝子をWinter et al., Ann. Rev. Immunol., 12: 433−455 (1994)に記載されているように抗原結合性ファージについてスクリーニングすることができる。ファージは単鎖Fv(scFv)断片またはFab断片として抗体断片を提示することが典型的である。免疫を受けた起源から作製されたライブラリーはハイブリドーマの構築を必要とすることなくその免疫原に対する高親和性抗体を提供する。あるいは、ナイーブレパートリーを(例えばヒトから)クローン化してGriffiths et al., EMBO J, 12: 725−734 (1993)によって記載されたように免疫を全く行うことなく単一起源の抗体を広範囲の非自己抗原に対して、および自己抗原に対しても提供することができる。最後に、Hoogenboom and Winter, J. Mol. Biol., 227: 381−388 (1992)によって記載されたように再構成前のV遺伝子断片を幹細胞からクローン化し、ランダム配列を含むPCRプライマーを使用して超可変CDR3領域をコード化し、且つ、再構成をインビトロで達成することでナイーブライブラリーを合成的に作製することもできる。ヒト抗体ファージライブラリーについて記載している特許刊行物には、例えば、米国特許第5,750,373号、および米国特許出願公開第2005/0079574号、第2005/0119455号、第2005/0266000号、第2007/0117126号、第2007/0160598号、第2007/0237764号、第2007/0292936号、および第2009/0002360号が含まれる。
ヒト抗体ライブラリーから単離された抗体または抗体断片は本明細書においてヒト抗体またはヒト抗体断片と見なされる。
6.多重特異性抗体
上記の態様のいずれにおいても、本明細書において提供される抗CD3抗体は多重特異性抗体、例えば、二特異性抗体である。多重特異性抗体は少なくとも2つの異なる部位に対する結合特異性を有するモノクローナル抗体である。ある特定の実施形態では二特異性抗体はCD3の2つの異なるエピトープ(例えば、CD3εまたはCD3γ)に結合し得る。ある特定の実施形態ではそれらの結合特異性のうちの一方はCD3(例えば、CD3εまたはCD3γ)に対するものであり、他方は他のいずれかの抗原(例えば、第2生体分子、例えば、細胞表面抗原、例えば、腫瘍抗原)に対するものである。したがって、二特異性抗CD3抗体はCD3と表1に記載されており、米国特許出願公開第2010/0111856号明細書に記載されている第2生体分子(例えば、腫瘍抗原)のような第2生体分子に対する結合特異性を有してよい。
二特異性抗CD3抗体(例えば、上記抗CD3抗体のいずれか1つ)はCD3とMHCによって細胞表面に提示されているヒト白血球抗原(HLA)ペプチド複合体などの第2生体分子に対する結合特異性を有してよい。二特異性抗CD3抗体(例えば、上記抗CD3抗体のいずれも)はCD3と以下の群より選択されるHLAペプチド複合体を含む第2生体分子に対する結合特異性を有してよく、その群は0772P(CA125、MUC16;Genbank受託番号AF36148)、アディポフィリン(ペリリピン2、脂肪細胞分化関連タンパク質、ADRP、ADFP、MGC10598;NCBI基準配列:NP_001113.2)、AIM−2(アブセント・イン・メラノーマ2、PYHIN4、インターフェロン誘導タンパク質AIM2;NCBI基準配列:NP_004824.1)、ALDH1A1(アルデヒドデヒドロゲナーゼ1ファミリーメンバーA1、ALDH1、PUMB1、レチンアルデヒドデヒドロゲナーゼ1、ALDC、ALDH−E1、ALHDII、RALDH1、EC1.2.1.36、ALDH11、HEL−9、HEL−S−53e、HEL12、RALDH1、アセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ1、可溶性アルデヒドデヒドロゲナーゼ1、肝臓細胞質性アルデヒドデヒドロゲナーゼ、ALDHクラス1、精巣上体内腔タンパク質12、精巣上体内腔タンパク質9、精巣上体分泌性精子結合タンパク質Li 53e、レチナールデヒドロゲナーゼ1、RalDH1、アルデヒドデヒドロゲナーゼファミリー1メンバーA1、細胞質性アルデヒドデヒドロゲナーゼ、EC1.2.1;NCBI基準配列:NP_000680.2)、α−アクチニン4(ACTN4、アクチニンα4、FSGS1、巣状分節性糸球体硬化症1、非筋α−アクチニン4、F−アクチン架橋タンパク質、FSGS、ACTININ−4、アクチニンα4アイソフォーム、α−アクチニン4;NCBI基準配列:NP_004915.2)、α−フェトプロテイン(AFP、HPAFP、FETA、α−1−フェトプロテイン、α−フェトグロブリン、α−1−フェトプロテイン、α−フェトグロブリンHP;GenBank:AAB58754.1)、アンフィレグリン(AREG、SDGF、シュワン細胞腫由来増殖因子、結腸直腸細胞由来増殖因子、AR、CRDGF;GenBank:AAA51781.1)、ARTC1(ART1、ADP−リボシルトランスフェラーゼ1、モノ(ADP−リボシル)トランスフェラーゼ1、ADP−リボシルトランスフェラーゼC2およびC3トキシン様1、ART2、CD296、RT6、ADP−リボシルトランスフェラーゼ2、GPI結合NAD(P)(+)−アルギニンADP−リボシルトランスフェラーゼ1、EC2.4.2.31、CD296抗原;NP)、ASLG659、ASPHD1(アスパラギン酸β−ヒドロキシラーゼドメイン含有1、アスパラギン酸β−ヒドロキシラーゼドメイン含有タンパク質1、EC1.14.11.−、EC1.14.11;GenBank:AAI44153.1)、B7−H4(VTCN1、V−Setドメイン含有T細胞活性化阻害因子1、B7H4、B7スーパーファミリーメンバー1、免疫共刺激タンパク質B7−H4、B7h.5、T−細胞共刺激分子B7x、B7S1、B7X、VCTN1、H4、B7ファミリーメンバー、PRO1291、B7ファミリーメンバー、H4、T細胞共刺激分子B7x、V−Setドメイン−含有T−細胞活性化阻害因子1、タンパク質B7S1;GenBank:AAZ17406.1)、BAFF−R(TNFRSF13C、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー13C、BAFFR、B−細胞活性化因子受容体、BAFF受容体、BLyS受容体3、CVID4、BROMIX、CD268、B細胞活性化因子受容体、プロリキシン、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー13C、BR3、CD268抗原;NCBI基準配列:NP_443177.1)、BAGE−1、BCLX(L)、BCR−ABL融合タンパク質(b3a2)、β−カテニン(CTNNB1、カテニン(カドヘリン結合タンパク質)β1,88kDa、CTNNB、MRD19、カテニン(カドヘリン結合タンパク質)β1(88kD)、アルマジロ、カテニンβ−1;GenBank:CAA61107.1)、BING−4(WDR46、WDリピートドメイン46、C6orf11、BING4、WDリピート−含有タンパク質BING4、6番染色体オープン・リーディング・フレーム11、FP221、UTP7、WDリピート−含有タンパク質46;NP)、BMPR1B(骨形成タンパク質受容体タイプIB;Genbank受託番号NM_00120;NP)、B−RAF、ブレビカン(BCAN、BEHAB;Genbank受託番号AF22905)、ブレビカン(BCAN、コンドロイチン硫酸プロテオグリカン7、脳濃縮ヒアルロン酸結合タンパク質、BEHAB、CSPG7、ブレビカンプロテオグリカン、ブレビカンコアプロテイン、コンドロイチン硫酸プロテオグリカンBEHAB;GenBank:AAH27971.1)、CALCA(カルシトニン関連ポリペプチドα、CALC1、カルシトニン1、カルシトニン、α−タイプCGRP、カルシトニン遺伝子関連ペプチドI、CGRP−I、CGRP、CGRP1、CT、KC、カルシトニン/カルシトニン関連ポリペプチドα、カタカルシン;NP)、CASP−5(CASP5、カスパーゼ5、アポトーシス関連システインペプチダーゼ、カスパーゼ5、アポトーシス関連システインプロテアーゼ、プロテアーゼICH−3、プロテアーゼTY、ICE(rel)−III、ICE(rel)III、ICEREL−III、ICH−3、カスパーゼ−5、TYプロテアーゼ、EC3.4.22.58、ICH3、EC3.4.22;NP)、CASP−8、CD19(CD19−B−リンパ球抗原CD19アイソフォーム2前駆体、B4、CVID3[ホモ・サピエンス];NCBI基準配列:NP_001761.3)、CD20(CD20−B−リンパ球抗原CD20、膜貫通4−ドメイン・サブファミリーA・メンバー1、B1、Bp35、CD20、CVID5、LEU−16、MS4A2、S7;NCBI基準配列:NP_690605.1)、CD21(CD21、CR(補体受容体)2またはC3DR(C3d/エプスタイン・バー・ウイルス受容体)またはHs.73792;Genbank受託番号M2600)、CD22(B細胞受容体CD22−Bアイソフォーム、BL−CAM、Lyb−8、Lyb8、SIGLEC−2、FLJ22814;Genbank受託番号AK02646)、CD22、CD33(CD33分子、CD33抗原(Gp67)、シアル酸結合性Ig様レクチン3、シアル酸結合Ig様レクチン3、SIGLEC3、gp67、SIGLEC−3、骨髄細胞表面抗原CD33、p67、Siglec−3、CD33抗原;GenBank:AAH28152.1)、CD45、CD70(CD70腫瘍壊死因子(リガンド)スーパーファミリーメンバー7、表面抗原CD70、Ki−24抗原、CD27リガンド、CD27−L、腫瘍壊死因子リガンドスーパーファミリーメンバー7;ホモ・サピエンス種のNCBI基準配列:NP_001243.1)、CD72(CD72、B細胞分化抗原CD72、Lyb−;359アミノ酸、pI:8.66、MW:40225、TM:1[P] 遺伝子染色体:9p13.3;Genbank受託番号NP_001773)、CD79a(CD79a、CD79A、CD79a、免疫グロブリン結合タンパク質α、Igβ(CD79B)と共有結合によって相互作用し、IgM分子と表面上で複合体を形成し、B細胞分化に関わるシグナルを伝達するB細胞特異的タンパク質)、pI:4.84、MW:25028、TM:2[P] 遺伝子染色体:19q13.2;Genbank受託番号NP_001774.1)、CD79b(CD79b、CD79B、CD79b、IGb(免疫グロブリン結合タンパク質β)、B29;Genbank受託番号NM_000626または1103867)、Cdc27(細胞分裂サイクル27、D0S1430E、D17S978E、後期促進複合体サブユニット3、後期促進性複合体サブユニット3、ANAPC3、APC3、CDC27Hs、H−NUC、CDC27ホモログ、細胞分裂サイクル27ホモログ(出芽酵母)、HNUC、NUC2、後期促進性複合体タンパク質3、細胞分裂サイクル27ホモログ、細胞分裂サイクルタンパク質27ホモログ、Nuc2ホモログ;GenBank:AAH11656.1)、CDK4(サイクリン依存性キナーゼ4、細胞分裂プロテインキナーゼ4、PSK−J3、EC2.7.11.22、CMM3、EC2.7.11;NCBI基準配列:NP_000066.1)、CDKN2A(サイクリン依存性キナーゼ阻害因子2A、MLM、CDKN2、MTS1、サイクリン依存性キナーゼ阻害因子2A(黒色腫、P16、CDK4を阻害)、サイクリン依存性キナーゼ4阻害因子A、多発性腫瘍抑制因子1、CDK4I、MTS−1、CMM2、P16、ARF、INK4、INK4A、P14、P14ARF、P16−INK4A、P16INK4、P16INK4A、P19、P19ARF、TP16、CDK4阻害因子 P16−INK4、細胞周期ネガティブレギュレーターβ、p14ARF、p16−INK4、p16−INK4a、p16INK4A、p19ARF;NP)、CEA、CLL1(CLL−1、CLEC12A、MICL、およびDCAL。C型レクチン/C型レクチン様ドメイン(CTL/CTLD)スーパーファミリーのメンバーをコードする。このファミリーのメンバーは共通のタンパク質フォールドを共有し、細胞接着、細胞間シグナル伝達、糖タンパク質代謝、および炎症と免疫応答における役割のような種々の機能を有する。この遺伝子がコードするタンパク質は顆粒球および単球の機能の負の調節因子である。この遺伝子のアルタナティブスプライシングによる幾つかの転写物変異体が記述されているが、これらの変異体のうちで完全長であることが決定されているものは無い。この遺伝子は染色体12p13上のナチュラルキラー遺伝子複合領域内の他のCTL/CTLDスーパーファミリーメンバーと近接している。Drickamer K Curr.
Opin. Struct. Biol. 9 :585−90、 van Rhenen A, et al., Blood 110 :2659−66、Chen CH, et al. Blood 107 :1459−67、Marshall AS, et al. Eur. J. Immunol. 36 :2159−69、Bakker AB, et al Cancer Res. 64 :8443−50、Marshall AS, et al J. Biol. Chem. 279 :14792−80。CLL−1は(カルシウムまたは糖に結合すると予測されていない)単一のC型レクチン様ドメイン、ストーク領域、膜貫通ドメインおよびITIMモチーフを有する短鎖細胞質内テールを含むタイプII膜貫通受容体であることが示されている。)、CLPP(カゼイン分解性ミトコンドリアマトリックスペプチダーゼタンパク質分解サブユニット、エンドペプチダーゼClp、EC3.4.21.92、PRLTS3、ATP依存性プロテアーゼClpAP(大腸菌)、ClpP(カゼイン分解性プロテアーゼATP依存性タンパク質分解サブユニット、大腸菌)ホモログ、ClpPカゼイン分解性ペプチダーゼATP依存性タンパク質分解サブユニットホモログ(大腸菌)、ClpPカゼイン分解性プロテアーゼATP依存性タンパク質分解サブユニットホモログ(大腸菌)、ヒトATP依存性プロテアーゼClpAPのタンパク質分解サブユニット、タンパク質分解サブユニット、ヒトClpPカゼイン分解性ペプチダーゼATP依存性タンパク質分解サブユニット、ClpPカゼイン分解性ペプチダーゼATP依存性タンパク質分解サブユニットホモログ、ClpPカゼイン分解性プロテアーゼATP依存性タンパク質分解サブユニットホモログ、ミトコンドリア性推定ATP依存性Clpプロテアーゼタンパク質分解サブユニット;NP)、COA−1、CPSF、CRIPTO(CRIPTO、CR、CR1、CRGF、CRIPTO、TDGF1、奇形癌腫由来増殖因子;Genbank受託番号NP_003203またはNM_00321)、Cw6、CXCR5 CXCR5(バーキットリンパ腫受容体1、CXCL13ケモカインによって活性化され、リンパ球遊走と液性防御において機能し、HIV−2感染、およびおそらくAIDS、リンパ腫、骨髄腫および白血病の発症において役割を果たすGタンパク質共役受容体)、372アミノ酸、pI:8.54、MW:41959、TM:7[P] 遺伝子染色体:11q23.3;Genbank受託番号NP_001707)、CXORF61 CXORF61(X染色体オープン・リーディング・フレーム61[ホモ・サピエンス];NCBI基準配列:NP_001017978.1)、サイクリンD1(CCND1、BCL1、PRAD1、D11S287E、B細胞CLL/リンパ腫1、B細胞リンパ腫1タンパク質、BCL−1オンコジーン、PRAD1オンコジーン、サイクリンD1(PRAD1:副甲状腺腺腫症1)、G1/S期特異的サイクリンD1、副甲状腺腺腫症1、U21B31、G1/S期特異的サイクリンD1、BCL−1;NCBI基準配列:NP_444284.1)、サイクリンA1(CCNA1、CT146、サイクリンA1;GenBank:AAH36346.1)、dek−can融合タンパク質、DKK1(ディックコップ(Dickkopf)WNTシグナル伝達経路阻害因子1、SK、hDkk−1、ディックコップ(アフリカツメガエル)ホモログ1、ディックコップ1ホモログ(アフリカツメガエル)、DKK−1、ディックコップ1ホモログ、ディックコップ関連タンパク質−1、ディックコップ−1様、ディックコップ様タンパク質1、ディックコップ関連タンパク質1、ディックコップ−1、Dkk−1;GenBank:AAQ89364.1)、DR1(転写下方制御因子1、TBP結合性(陰性補因子2)、陰性補因子2−β、TATA結合性タンパク質関連ホスホプロテイン、NC2、NC2−BETA、プロテインDr1、NC2−β、転写下方制御因子1;NCBI基準配列:NP_001929.1)、DR13(主要組織適合性複合体、クラスII、DRβ1、HLA−DR1B、DRw10、DW2.2/DR2.2、SS1、DRB1、HLA−DRB、HLAクラスII組織適合性抗原、DR−1β鎖、ヒト白血球抗原DRB1、リンパ球抗原DRB1、MHCクラスII抗原、MHCクラスII HLA−DRβ1鎖、MHCクラスII HLA−DR−β細胞表面糖タンパク質、MHCクラスII HLA−DRw10−β、DR−1、DR−12、DR−13、DR−14、DR−16、DR−4、DR−5、DR−7、DR−8、DR−9、DR1、DR12、DR13、DR14、DR16、DR4、DR5、DR7、DR8、DR9、DRw11、DRw8、HLA−DRB2、クローンP2−β−3、MHCクラスII抗原DRB1*1、MHCクラスII抗原DRB1*10、MHCクラスII抗原DRB1*11、MHCクラスII抗原DRB1*12、MHCクラスII抗原DRB1*13、MHCクラスII抗原DRB1*14、MHCクラスII抗原DRB1*15、MHCクラスII抗原DRB1*16、MHCクラスII抗原DRB1*3、MHCクラスII抗原DRB1*4、MHCクラスII抗原DRB1*7、MHCクラスII抗原DRB1*8、MHCクラスII抗原DRB1*9;NP)、E16(E16、LAT1、SLC7A5;Genbank受託番号NM_00348)、EDAR(EDAR−腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバーEDAR前駆体、EDA−A1受容体、ダウンレスホモログ、エクジスプラシンA受容体、外胚葉異形成症受容体、無汗性エクジスプラシン受容体1、DL、ECTD10A、ECTD10B、ED1R、ED3、ED5、EDA−A1R、EDA1R、EDA3、HRM1[ホモ・サピエンス];NCBI基準配列:NP_071731.1)、EFTUD2(伸長因子Tu GTP結合ドメイン含有2、伸長因子Tu GTP−結合ドメイン含有タンパク質2、hSNU114、SNU114ホモログ、116KDa U5 SnRNP期特異的タンパク質、MFDGA、KIAA0031、116KD、U5 SnRNP特異的タンパク質、116KDa U5核内低分子リボ核タンパク質成分、MFDM、SNRNP116、Snrp116、Snu114、U5−116KD、SNRP116、U5−116KDa;GenBank:AAH02360.1)、EGFR(上皮成長因子受容体、ERBB、プロトオンコジーンC−ErbB−1、受容体チロシンプロテインキナーゼErbB−1、ERBB1、HER1、EC2.7.10.1、上皮成長因子受容体(トリ赤芽球性白血症ウイルス(V−Erb−B)オンコジーンホモログ)、赤芽球性白血症ウイルス(V−Erb−B)オンコジーンホモログ(鳥類)、PIG61、鳥類赤芽球性白血症ウイルス(V−Erb−B)オンコジーンホモログ、細胞増殖阻害タンパク質40、細胞増殖誘導タンパク質61、mENA、EC2.7.10;GenBank:AAH94761.1)、EGFR−G719A、EGFR−G719C、EGFR−G719S、EGFR−L858R、EGFR−L861Q、EGFR−S768I、EGFR−T790M、伸長因子2(EEF2、真核生物翻訳伸長因子2、EF2、ポリペプチジル−TRNAトランスロカーゼ、EF−2、SCA26、EEF−2;NCBI基準配列:NP_001952.1)、ENAH(hMena)(アネイブルド・ホモログ(ドロソフィラ)、MENA、哺乳類アネイブルド、ENA、NDPP1、プロテインアネイブルドホモログ;GenBank:AAH95481.1(「ENAH(hMena)」ではなくただの「ENAH」の結果である))、EpCAM(上皮細胞接着分子、M4S1、MIC18、腫瘍関連カルシウムシグナルトランスデューサ−1、TACSTD1、TROP1、腺癌関連抗原、細胞表面糖タンパク質Trop−1、表皮糖タンパク質314、主要胃腸腫瘍関連タンパク質GA733−2、EGP314、KSA、DIAR5、HNPCC8、モノクローナル抗体AUA1特定抗原、EGP−2、EGP40、ESA、KS1/4、MK−1、ヒト表皮糖タンパク質−2、膜成分4番染色体由来表面マーカー(35kD糖タンパク質)、EGP、Ep−CAM、GA733−2、M1S2、CD326抗原、表皮細胞表面抗原、hEGP314、KS1/4抗原、ACSTD1;GenBank:AAH14785.1)、EphA3(EPH受容体A3、ETK1、ETK、TYRO4、HEK、Eph様チロシンキナーゼ1、チロシンプロテインキナーゼ受容体ETK1、EK4、EPH様キナーゼ4、EC2.7.10.1、EPHA3、HEK4、エフリンタイプ−A受容体3、ヒト胚キナーゼ1、TYRO4タンパク質チロシンキナーゼ、hEK4、ヒト胚キナーゼ、チロシンプロテインキナーゼTYRO4、EC2.7.10;GenBank:AAH63282.1)、EphB2R、エピレグリン(EREG、ER、プロエピレグリン;GenBank:AAI36405.1)、ETBR(EDNRB、
エンドセリン受容体タイプB、HSCR2、HSCR、エンドセリン受容体非選択タイプ、ET−B、ET−BR、ETRB、ABCDS、WS4A、ETB、エンドセリンB受容体;NP)、ETV6−AML1融合タンパク質、EZH2(エンハンサー・オブ・ゼステ・ホモログ2(ドロソフィラ)、リシンN−メチルトランスフェラーゼ6、ENX−1、KMT6、EC2.1.1.43、EZH1、WVS、エンハンサー・オブ・ゼステ(ドロソフィラ)ホモログ2、ENX1、EZH2b、KMT6A、WVS2、ヒストンリシンN−メチルトランスフェラーゼEZH2、エンハンサー・オブ・ゼステホモログ2、EC2.1.1;GenBank:AAH10858.1)、FcRH1(FCRL1、Fc受容体様1、FCRH1、Fc受容体ホモログ1、FcR様タンパク質1、免疫受容体移行関連タンパク質5、IFGP1、IRTA5、hIFGP1、IFGPファミリータンパク質1、CD307a、Fc受容体様タンパク質1、免疫グロブリンスーパーファミリーFc受容体、Gp42、FcRL1、CD307a抗原;GenBank:AAH33690.1)、FcRH2(FCRL2、Fc受容体様2、SPAP1、SH2ドメイン含有ホスファターゼアンカータンパク質1、Fc受容体ホモログ2、FcR様タンパク質2、免疫グロブリン受容体移行関連タンパク質4、FCRH2、IFGP4、IRTA4、IFGPファミリータンパク質4、SPAP1A、SPAP1B、SPAP1C、CD307b、Fc受容体様タンパク質2、免疫受容体移行関連タンパク質4、免疫グロブリンスーパーファミリーFc受容体、Gp42、SH2ドメイン含有ホスファターゼアンカータンパク質1、FcRL2、CD307b抗原;GenBank:AAQ88497.1)、FcRH5(FCRL5、Fc受容体様5、IRTA2、Fc受容体ホモログ5、FcR様タンパク質5、免疫受容体移行関連タンパク質2、BXMAS1、FCRH5、CD307、CD307e、PRO820、Fc受容体様タンパク質5、免疫グロブリンスーパーファミリー受容体移行関連2(IRTA2)、FcRL5、CD307e抗原;GenBank:AAI01070.1)、FLT3−ITD、FN1(フィブロネクチン1、寒冷不溶性グロブリン、FN、遊走促進因子、CIG、FNZ、GFND2、LETS、ED−B、FINC、GFND、MSF、フィブロネクチン;GenBank:AAI43764.1)、G250(MN、CAIX、炭酸脱水酵素IX、炭酸デヒドラターゼ、RCC関連タンパク質G250、炭酸デヒドラターゼIX、膜抗原MN、腎細胞癌関連抗原G250、CA−IX、P54/58N、pMW1、RCC関連抗原G250、炭酸脱水酵素9;NP(「G250/MN/CAIX」ではなく「G250」の別名の結果である))、GAGE−1,2,8、GAGE−3,4,5,6,7、GDNF−Ra1(GDNFファミリー受容体α1、GFRA1、GDNFR、GDNFRA、RETL1、TRNR1、RET1L、GDNFR−α1、GFR−ALPHA−、U95847、BC014962、NM_145793、NM_005264)、GEDA(Genbank受託番号AY26076)、GFRA1(GDNFファミリー受容体α−1、GDNF受容体α−1、GDNFR−α−1、GFR−α−1、RETリガンド1、TGF−β関連神経栄養因子受容体1[ホモ・サピエンス];ProtKB/Swiss−Prot:P56159.2)、グリピカン−3(GPC3、グリピカン3、SDYS、
グリピカンプロテオグリカン3、腸タンパク質OCI−5、GTR2−2、MXR7、SGBS1、DGSX、OCI−5.SGB、SGBS、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、分泌グリピカン−3、OCI5;GenBank:AAH35972.1)、GnTVf、gp100(PMEL、プレメラノソームタンパク質、SILV、D12S53E、PMEL17、SIL、メラノサイトプロテインPmel17、メラノサイト系列特異的抗原GP100、黒色腫関連ME20抗原、シルバーローカスプロテインホモログ、ME20−M、ME20M、P1、P100、シルバー(マウスホモログ)様、シルバーホモログ(マウス)、ME20、SI、メラノサイトプロテインMel17、メラノサイトプロテインPMEL、メラノソームマトリックスタンパク質17、マウスシルバーのホモログ;GenBank:AAC60634.1)、GPC、GPNMB(糖タンパク質(膜貫通)Nmb、糖タンパク質NMB、糖タンパク質Nmb様タンパク質、オステオアクチビン、膜貫通糖タンパク質HGFIN、HGFIN、NMB、膜貫通糖タンパク質、膜貫通糖タンパク質NMB;GenBank:AAH32783.1)、GPR172A(Gタンパク質共役受容体172A、GPCR41、FLJ11856、D15Ertd747e、NP_078807.1、NM_024531.3)、GPR19(Gタンパク質共役受容体19、Mm.478、NP_006134.1、NM_006143.2)、GPR54(KISS1受容体、KISS1R、GPR54、HOT7T175、AXOR1、NP_115940.2;NM_032551.4)、HAVCR1(A型肝炎ウイルス細胞受容体1、T−細胞免疫グロブリンムチンファミリーメンバー1、腎障害分子1、KIM−1、KIM1、TIM、TIM−1、TIM1、TIMD−1、TIMD1、T−細胞免疫グロブリンムチン受容体1、T−細胞膜タンパク質1、HAVCR、HAVCR−1、T細胞免疫グロブリンドメインおよびムチンドメインタンパク質1、HAVcr−1、T−細胞免疫グロブリンおよびムチンドメイン−含有タンパク質1;GenBank:AAH13325.1)、HER2(ERBB2、V−Erb−B2鳥類赤芽球性白血症ウイルスオンコジーンホモログ2、NGL、NEU、神経芽腫/膠芽腫由来オンコジーンホモログ、転移リンパ節遺伝子19タンパク質、プロトオンコジーンC−ErbB−2、プロトオンコジーンNeu、チロシンキナーゼ−タイプ細胞表面受容体HER2、MLN19、p185erbB2、EC2.7.10.1、V−Erb−B2鳥類赤芽球性白血症ウイルスオンコジーンホモログ2(神経芽腫/膠芽腫由来オンコジーンホモログ)、CD340、HER−2、HER−2/neu、TKR1、C−Erb B2/Neuタンパク質、ハースタチン、神経芽細胞腫/膠芽腫由来オンコジーンホモログ、受容体チロシンプロテインキナーゼErbB−2、V−Erb−B2赤芽球性白血症ウイルスオンコジーンホモログ2、神経芽腫/膠芽腫由来オンコジーンホモログ、MLN19、CD340抗原、EC2.7.10;NP(HER−2/neuは上記のものの別名である))、HERV−K−MEL、HLA−DOB(ペプチドに結合し、それらをCD4+Tリンパ球に提示するMHCクラスII分子βサブユニット(Ia抗原)、273アミノ酸、
pI:6.56、MW:30820.TM:1[P] 遺伝子染色体:6p21.3;Genbank受託番号NP_002111)、hsp70−2(HSPA2、ヒートショック70kDaプロテイン2、ヒートショック70kDプロテイン2、HSP70−3、ヒートショック関連70KDaプロテイン2、ヒートショック70KDaプロテイン2;GenBank:AAD21815.1)、IDO1(インドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼ1、IDO、INDO、インドールアミン−ピロール2,3−ジオキシゲナーゼ、IDO−1、インドールアミン−ピロール2,3ジオキシゲナーゼ、インドール2,3ジオキシゲナーゼ、インドール2,3ジオキシゲナーゼ、EC1.13.11.52;NCBI基準配列:NP_002155.1)、IGF2B3、IL13Rα2(IL13RA2、インターロイキン13受容体α2、癌/精巣抗原19、インターロイキン−13結合タンパク質、IL−13R−α−2、IL−13RA2、IL−13受容体サブユニットα−2、IL−13Rサブユニットα−2、CD213A2、CT19、IL−13R、IL13BP、インターロイキン13結合タンパク質、インターロイキン13受容体α2鎖、インターロイキン−13受容体サブユニットα−2、IL13R、CD213a2抗原;NP)、IL20Rα、腸カルボキシルエステラーゼ、IRTA2(FcRH5の別名)、カリクレイン4(KLK4、カリクレイン関連ペプチダーゼ4、PRSS17、EMSP1、エナメルマトリックスセリンプロテイナーゼ1、カリクレイン様タンパク質1、セリンプロテアーゼ17、KLK−L1、PSTS、AI2A1、カリクレイン4(前立腺エナメルマトリックスプロスターゼ)、ARM1、EMSP、アンドロゲン制御メッセージ1、エナメルマトリックスセリンプロテアーゼ1、カリクレイン、カリクレイン−4、プロスターゼ、EC3.4.21.−、プロスターゼ、EC3.4.21;GenBank:AAX30051.1)、KIF20A(キネシンファミリーメンバー20A、RAB6KIFL、RAB6相互作用性キネシン様タンパク質(Rabキネシン6)、有糸分裂期a)、LAGE−1、LDLR−フコシルトランスフェラーゼAS融合タンパク質、レングシン(LGSN、レングシン、グルタミンシンテターゼドメイン含有レンズタンパク質、GLULD1、グルタミン酸アンモニアリガーゼドメイン含有タンパク質1、LGS、グルタミン酸アンモニアリガーゼ(グルタミンシンテターゼ)ドメイン含有1、グルタミン酸アンモニアリガーゼ(グルタミンシンターゼ)ドメイン含有1、レンズグルタミンシンターゼ様;GenBank:AAF61255.1)、LGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役受容体5、GPR49、GPR6、NP_003658.1、NM_003667.2)、LY64(リンパ球抗原64(RP10、ロイシンリッチリピート(LRR)ファミリーI型膜タンパク質。B細胞活性化およびアポトーシスを制御する。機能喪失が全身性エリテマトーデスの患者における疾患活動度の上昇と関連する。)、661アミノ酸、pI:6.20、MW:74147、TM:1[P]遺伝子染色体:5q12;Genbank受託番号NP_005573)、Ly6E(リンパ球抗原6複合体E遺伝子座)、Ly67、RIG−E、SCA−2、TSA−、NP_002337.1、NM_002346.2)、Ly6G6D(リンパ球抗原6複合体G6D遺伝子座、Ly6−D、MEGT、NP_067079.2、NM_021246.2)、LY6K(リンパ球抗原6複合体K遺伝子座、LY6K、HSJ001348、FLJ3522、NP_059997.3、NM_017527.3)、LyPD1(LY6/PLAURドメイン含有1、PHTS[ホモ・サピエンス]、GenBank:AAH17318.1)、MAGE−A1(黒色腫抗原ファミリーA,1(抗原MZ2−Eの発現を制御、MAGE1、黒色腫抗原ファミリーA1、MAGEA1、黒色腫抗原MAGE−1、黒色腫関連抗原1、黒色腫関連抗原MZ2−E、抗原MZ2−E、癌/精巣抗原1.1、CT1.1、MAGE−1抗原、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー1、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー1、MAGE1A;NCBI基準配列:NP_004979.3)、MAGE−A10(MAGEA10、黒色腫抗原ファミリーA,10、MAGE10、MAGE−10抗原、黒色腫関連抗原10、癌/精巣抗原1.10、CT1.10、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー10、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー10;NCBI基準配列:NP_001238757.1)、MAGE−A12(MAGEA12、黒色腫抗原ファミリーA,12、MAGE12、癌/精巣抗原1.12、CT1.12、MAGE12F抗原、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー12、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー12、黒色腫関連抗原12、MAGE−12抗原;NCBI基準配列:NP_001159859.1)、MAGE−A2(MAGEA2、黒色腫抗原ファミリーA,2、MAGE2、癌/精巣抗原1.2、CT1.2、MAGEA2A、MAGE−2抗原、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー2、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー2、黒色腫抗原2、黒色腫関連抗原2;NCBI基準配列:NP_001269434.1)、MAGE−A3(MAGEA3、黒色腫抗原ファミリーA,3、MAGE3、MAGE−3抗原、抗原MZ2−D、黒色腫関連抗原3、癌/精巣抗原1.3、CT1.3、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー3、HIP8、HYPD、MAGEA6、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー3;NCBI基準配列:NP_005353.1)、MAGE−A4(MAGEA4、黒色腫抗原ファミリーA,4、MAGE4、黒色腫関連抗原4、癌/精巣抗原1.4、CT1.4、MAGE−4抗原、MAGE−41抗原、MAGE−X2抗原、MAGE4A、MAGE4B、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー4、MAGE−41、MAGE−X2、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー4;NCBI基準配列:NP_001011550.1)、MAGE−A6(MAGEA6、黒色腫抗原ファミリーA,6、MAGE6、MAGE−6抗原、黒色腫関連抗原6、癌/精巣抗原1.6、CT1.6、MAGE3B抗原、癌/精巣抗原ファミリー1、黒色腫抗原ファミリーA6、メンバー6、MAGE−3b、MAGE3B、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー6;NCBI基準配列:NP_787064.1)、MAGE−A9(MAGEA9、黒色腫抗原ファミリーA,9、MAGE9、MAGE−9抗原、黒色腫関連抗原9、癌/精巣抗原1.9、CT1.9、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー9、癌/精巣抗原ファミリー1メンバー9、MAGEA9A;NCBI基準配列:NP_005356.1)、MAGE−C1(MAGEC1、黒色腫抗原ファミリーC、1、癌/精巣抗原7.1、CT7.1、MAGE−C1抗原、癌/精巣抗原ファミリー7メンバー1、CT7、癌/精巣抗原ファミリー7メンバー1、黒色腫関連抗原C1;NCBI基準配列:NP_005453.2)、
MAGE−C2(MAGEC2、黒色腫抗原ファミリーC、2、MAGEE1、癌/精巣抗原10、CT10、HCA587、黒色腫抗原、ファミリーE、1、癌/精巣特異的、肝細胞癌関連抗原587、MAGE−C2抗原、MAGE−E1抗原、肝細胞癌抗原587、黒色腫関連抗原C2;NCBI基準配列:NP_057333.1)、マンマグロビンA(SCGB2A2、セクレトグロビンファミリー2Aメンバー2、MGB1、マンマグロビン1、UGB2、マンマグロビンA、マンマグロビン−A、マンマグロビン−1、セクレトグロビンファミリー2Aメンバー2;NP)、MART2(HHAT、ヘッジホッグアシルトランスフェラーゼ、SKI1、T−細胞認識黒色腫抗原2、スキニーヘッジホッグプロテイン1、Skn、T細胞認識黒色腫抗原2、プロテイン−システインN−パルミトイルトランスフェラーゼHHAT、EC2.3.1.−;GenBank:AAH39071.1)、M−CSF(CSF1、コロニー刺激因子1(マクロファージ)、MCSF、CSF−1、ラニモスチム、マクロファージコロニー刺激性因子1、ラニモスチム;GenBank:AAH21117.1)、MCSP(SMCP、精子ミトコンドリア関連システインリッチプロテイン、MCS、ミトコンドリア鞘セレノプロテイン、HSMCSGEN1、精子ミトコンドリア性関連システインリッチプロテイン;NCBI基準配列:NP_109588.2)、XAGE−1b/GAGED2a、WT1(ウィルムス腫瘍1、WAGR、GUD、WIT−2、WT33、EWSのアミノ末端ドメイン、NPHS4、WT1のDNA結合ドメインの最後の3ジンクフィンガー、AWT1、ウィルムス腫瘍タンパク質、EWS−WT1;GenBank:AAB33443.1)、VEGF、チロシナーゼ(TYR、OCAIA、OCA1A、チロシナーゼ、SHEP、NP_000363.1、NM_000372.4;GenBank:AAB60319.1)、TrpM4(BR22450、FLJ20041、TRPM4、TRPM4B、一過性受容器電位カチオンチャネル、サブファミリーM、メンバー4;Genbank受託番号NM_01763)、TRP2−INT2、TRP−2、TRP−1/gp75(チロシナーゼ関連タンパク質1、5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸オキシダーゼ、CAS2、CATB、TYRP、OCA3、カタラーゼB、b−プロテイン、糖タンパク質75、EC1.14.18. 、黒色腫抗原Gp75、TYRP1、TRP、TYRRP、TRP1、SHEP11、DHICAオキシダーゼ、EC1.14.18、GP75、EC1.14.18.1)、トリオースリン酸イソメラーゼ(トリオースリン酸イソメラーゼ1、TPID、トリオースホスフェートイソメラーゼ、HEL−S−49、TIM、精巣上体分泌タンパク質Li49、TPI、トリオースリン酸イソメラーゼ、EC5.3.1.1)、TRAG−3(CSAGファミリーメンバー2、癌/精巣抗原ファミリー24、CSAG3B、メンバー2、CSAGファミリーメンバー3B、癌/精巣抗原ファミリー24メンバー2、癌/精巣抗原24.2、軟骨肉腫関連遺伝子2/3タンパク質、タキソール耐性関連遺伝子3タンパク質、軟骨肉腫関連遺伝子2/3タンパク質様、CT24.2、タキソール耐性関連遺伝子3、TRAG−3、CSAG3A、TRAG3)、TMEM46(shisaホモログ2(アフリカツメガエル)、SHISA、NP_001007539.1、NM_001007538.1)、TMEM118(膜貫通型リングフィンガータンパク質2、RNFT2、FLJ1462、NP_001103373.1、NM_001109903.1)、TMEFF1(EGF様ドメイン2ホリスタチン様ドメイン含有膜貫通タンパク質1、トモレグリン−、H7365、C9orf2、C9ORF2、U19878、X83961、NM_080655、NM_003692)、TGF−βRII(TGFBR2、トランスフォーミング増殖因子β受容体II(70/80kDa)、TGFβ−RII、MFS2、tbetaR−II、TGFR−2、TGF−β受容体タイプIIB、TGF−βタイプII受容体、TGF−β受容体タイプ−2、EC2.7.11.30、トランスフォーミング増殖因子β受容体タイプIIC、AAT3、TbetaR−II、トランスフォーミング増殖因子、β受容体II(70−80kD)、TGF−β受容体タイプII、FAA3、トランスフォーミング増殖因子−β受容体タイプII、LDS1B、HNPCC6、LDS2B、LDS2、RIIC、
EC2.7.11、TAAD2)、TENB2(TMEFF2、トモレグリン、TPEF、HPP1、TR、推定膜貫通型プロテオグリカン、EGF/ヘレグリンファミリー増殖因子およびホリスタチンに関連)、374アミノ酸;NCBI受託:AAD55776、AAF91397、AAG49451;NCBI RefSeq:NP_057276;NCBI Gene:23671;OMIM:605734;SwissProt Q9UIK5;Genbank受託番号AF179274、AY358907、CAF85723、CQ782436)、TAG−2、TAG−1(コンタクチン2(アクソン性)、TAG−1、AXT、アクソニン−1細胞接着分子、TAX、コンタクチン2(一過的発現性)、TAX1、コンタクチン−2、アクソン糖タンパク質TAG−1、一過的発現性アクソン糖タンパク質、一過性アクソン糖タンパク質、アクソニン−1、TAX−1、TAG1、FAME5、PRF:444868)、SYT−SSX1または−SSX2融合タンパク質、サービニン、STEAP2(HGNC_8639、IPCA−1、PCANAP1、STAMP1、STEAP2、STMP、前立腺癌関連遺伝子1、前立腺癌関連タンパク質1、前立腺六回膜貫通上皮抗原2、六回膜貫通前立腺タンパク質;Genbank受託番号AF45513、STEAP1(前立腺6回膜貫通型上皮抗原;Genbank受託番号NM_01244)、SSX−4、SSX−2(SSX2、滑膜肉腫Xブレイクポイント2、Xブレイクポイント2 SSX、滑膜肉腫Xブレイクポイント2B、癌/精巣抗原5.2、滑膜肉腫X染色体関連2、腫瘍抗原HOM−MEL−40、CT5.2、HD21、癌/精巣抗原ファミリー5、HOM−MEL−40、アイソフォームB、癌/精巣抗原ファミリー5メンバー2a、メンバー2a、タンパク質SSX2、肉腫、肉腫、滑膜、X染色体関連2、滑膜、滑膜肉腫、Xブレイクポイント2B、滑膜サルコーマ、SSX2A)、Sp17、SOX10(SRY(性別決定領域Y)−ボックス10、マウス、PCWH、DOM、WS4、WS2E、WS4C、マウスドミナント・メガコロン、ドミナント・メガコロンのヒトホモログ、SRY関連HMG−ボックス遺伝子10、転写因子SOX−10のヒトホモログ、GenBank:CAG30470.1)、SNRPD1(核内低分子リボ核タンパク質D1、核内低分子リボ核タンパク質D1、ポリペプチド16kDa、ポリペプチド(16kD)、SNRPD、HsT2456、Sm−D1、SMD1、Sm−D自己抗原、核内低分子リボ核タンパク質D1ポリペプチド16kDa偽遺伝子、SnRNPコアプロテインD1、核内低分子リボ核タンパク質Sm D1)、SLC35D3(溶質輸送体ファミリー35、メンバーD3、FRCL1、フリンジ・コネクション様タンパク質1、bA55K22.3、Frc、フリンジ様1、溶質輸送体ファミリー35メンバーD3;NCBI GenBank:NC_000006.11、NC_018917.2、NT_025741.16)、SIRT2(サーチュイン2、NAD依存性デアセチラーゼサーチュイン−2、SIRL2、サイレント情報調節因子2、調節性タンパク質SIR2ホモログ2、Sir2関連タンパク質タイプ2、SIR2様プロテイン2、サーチュインタイプ2、サーチュイン(サイレントメイティングタイプ情報制御2ホモログ)2(出芽酵母)、サーチュイン−2、サーチュイン(サイレントメイティングタイプ情報制御2、出芽酵母、ホモログ)2、EC3.5.1. 、SIR2;GenBank:AAK51133.1)、Sema5b(FLJ10372、KIAA1445、Mm.42015、SEMA5B、SEMAG、セマフォリン5bホモログ、
semaドメイン・セブントロンボスポンジンリピート(タイプ1およびタイプ1様)・膜貫通ドメイン(TM)および短鎖細胞質ドメイン(セマフォリン)5B;Genbank受託番号AB04087)、セセルニン1(SCRN1、SES1、KIAA0193、セセリン−1;GenBank:EAL24458.1)、SAGE(SAGE1、肉腫抗原1、癌/精巣抗原14、CT14、推定腫瘍抗原;NCBI基準配列:NP_061136.2)、RU2AS(KAAG1、腎関連抗原1、RU2AS、RU2アンチセンス遺伝子タンパク質、腎臓関連抗原1;GenBank:AAF23613.1)、RNF43(E3ユビキチンプロテインリガーゼRNF43前駆体[ホモ・サピエンス]、RNF124、URCC;NCBI基準配列:NP_060233.3)、RhoC、RGS5(Gタンパク質シグナル伝達調節因子5、MSTP032、Gタンパク質シグナル伝達調節因子5、MSTP092、MST092、MSTP106、MST106、MSTP129、MST129;GenBank:AAB84001.1)、RET(retプロトオンコジーン、MEN2A、HSCR1、MEN2B、MTC1、PTC、CDHF12、Hs.168114、RET51、RET−ELE、NP_066124.1、NM_020975.4)、RBAF600(UBR4、ユビキチンプロテインリガーゼE3成分N−レコグニン4、ジンクフィンガーUBR1タイプ1、ZUBR1、E3ユビキチンプロテインリガーゼUBR4、RBAF600、600KDa網膜芽細胞腫タンパク質関連因子、ジンクフィンガーUBR1タイププロテイン1、EC6.3.2. 、N−レコグニン4、KIAA0462、p600、EC6.3.2、KIAA1307;GenBank:AAL83880.1)、RAGE−1(MOK、MOKプロテインキナーゼ、腎臓腫瘍抗原、RAGE、MAPK/MAK/MRKオーバーラッピングキナーゼ、腎臓腫瘍抗原1、腎細胞癌抗原、RAGE−1、EC2.7.11.22、RAGE1;UniProtKB/Swiss−Prot:Q9UQ07.1)、RAB38/NY−MEL−1(RAB38、NY−MEL−1、RAB38 RASオンコジーンファミリーメンバー、黒色腫抗原NY−MEL−1、Rab関連GTP結合タンパク質、Ras関連タンパク質Rab−38、rrGTPbp;GenBank:AAH15808.1)、PTPRK(DJ480J14.2.1(受容体型タンパク質チロシンホスファターゼκ、R−PTP−KAPPA、タンパク質チロシンホスファターゼ・カッパ、タンパク質チロシンホスファターゼκ)、受容体型タンパク質チロシンホスファターゼ・κ、プロテインチロシンホスファターゼ・カッパ、受容体型プロテインチロシンホスファターゼκ、R−PTP−κ、受容体型チロシンプロテインホスファターゼ・カッパ、EC3.1.3.48、PTPK;GenBank:AAI44514.1)、PSMA、PSCA hlg(2700050C12Rik、C530008O16Rik、RIKEN cDNA 2700050C12、RIKEN cDNA 2700050C12遺伝子;Genbank受託番号AY358628)、PSCA(前立腺幹細胞抗原前駆体;Genbank受託番号AJ29743)、PRDX5(ペルオキシレドキシン5、EC1.11.1.15、TPxタイプVI、B166、抗酸化酵素B166、HEL−S−55、
肝組織2D−PAGEスポット71B、PMP20、ペルオキシソーム抗酸化酵素、PRDX6、チオレドキシンペルオキシダーゼPMP20、PRXV、AOEB166、精巣上体分泌タンパク質Li 55、Aluコリプレッサー1、ミトコンドリア性ペルオキシレドキシン5、ペルオキシレドキシンV、prx−V、チオレドキシンレダクターゼ、Prx−V、ACR1、Alu補助抑制因子、PLP;GenBank:CAG33484.1)、PRAME(黒色腫優先発現抗原、黒色腫の優先発現抗原、MAPE、OIP−4、OIPA、CT130、癌/精巣抗原130、腫瘍優先発現黒色腫抗原、Opa相互作用タンパク質4、Opa相互作用タンパク質OIP4;GenBank:CAG30435.1)、pml−RARα融合タンパク質、PMEL17(シルバーホモログ、SILV、D12S53E、PMEL17、SI、SIL、ME20、gp10 BC001414、BT007202、M32295、M77348、NM_006928)、PBF(ZNF395、ジンクフィンガータンパク質395、PRF−1、ハンチントン病制御性、HD遺伝子調節領域結合性タンパク質、領域結合性プロテイン2、プロテイン2、パピローマウイルス調節因子1、HD制御因子2、パピローマウイルス調節因子、PRF1、HDBP−2、Si−1−8−14、HDBP2、ハンチントン病遺伝子調節領域結合プロテイン2、HDRF−2、パピローマウイルス調節因子PRF−1、PBF;GenBank:AAH01237.1)、PAX5(ペアード・ボックス5、ペアード・ボックスホメオティック遺伝子5、BSAP、ペアード・ボックスタンパク質Pax−5、
B細胞系列特異的活性化因子、ペアード・ドメイン遺伝子5、ペアード・ボックス遺伝子5(B細胞系列特異的活性化因子タンパク質)、B細胞特異的転写因子、ペアード・ボックス遺伝子5(B細胞系列特異的活性化因子))、PAP(REG3A、再生膵島由来3α、INGAP、PAP−H、肝臓小腸膵臓プロテイン、PBBCGF、ヒト膵島前駆ペプチド、REG−III、膵臓炎関連タンパク質1、Reg3、Reg III−α、ヘパトカルシノーマ・インテスティン・パンクレアス、再生膵島由来タンパク質III−α、膵臓β細胞増殖因子、HIP、PAP相同タンパク質、HIP/PAP、増殖誘導タンパク質34、PAP1、増殖誘導タンパク質42、REG−3−α、再生膵島由来タンパク質3−α、膵臓炎関連タンパク質;GenBank:AAH36776.1)、p53(TP53、腫瘍タンパク質P53、TPR53、P53、細胞腫瘍抗原P53、抗原NY−CO−13、変異腫瘍タンパク質53、ホスホプロテインP53、P53腫瘍抑制因子、BCC7、トランスフォーメーション関連タンパク質53、LFS1、腫瘍タンパク質53、リ・フラウメニ症候群タンパク質、腫瘍抑制因子P53)、P2X5(プリン受容体P2Xリガンド開口型イオンチャネル5、すなわち、シナプス伝達および神経形成に関与し、その欠損が特発性排尿筋不安定症の病態生理学に寄与し得る細胞外ATPによって開閉されるイオンチャネル、422アミノ酸、pI:7.63、MW:47206、TM:1[P] 遺伝子染色体:17p13.3;Genbank受託番号NP_002552)、OGT(O結合N−アセチルグルコサミン(GlcNAc)トランスフェラーゼ、O−GlcNAcトランスフェラーゼP110サブユニット、O結合N−アセチルグルコサミン(GlcNAc)トランスフェラーゼ、UDP−N−アセチルグルコサミン:ポリペプチド−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、UDP−N−アセチルグルコサミン−ペプチドN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ110KDaサブユニット、UDP−N−アセチルグルコサミン:ポリペプチド−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、ウリジンジホスホ−N−アセチルグルコサミン:ポリペプチドβ−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、O−GlcNAcトランスフェラーゼサブユニットP110、EC2.4.1.255、O結合N−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ110KDaサブユニット、EC2.4.1、HRNT1、EC2.4.1.186、O−GLCNAC;GenBank:AAH38180.1)、OA1(骨関節炎QTL1、OASD;GenBank:CAA88742.1)、NY−ESO−1/LAGE−2(癌/精巣抗原1B、CTAG1B、NY−ESO−1、LAGE−2、ESO1、CTAG1、CTAG、LAGE2B、癌/精巣抗原1、自己免疫原癌/精巣抗原NY−ESO−1、アンサー(Ancer)抗原3、癌/精巣抗原6.1、ニューヨーク食道扁平上皮癌1、L抗原ファミリーメンバー2、LAGE2、CT6.1、
LAGE2A;GenBank:AAI30365.1)、NY−BR−1(ANKRD30A、アンキリンリピートドメイン30A、乳癌抗原NY−BR−1、血清学的識別乳癌抗原NY−BR−1、アンキリンリピートドメイン含有タンパク質30A;NCBI基準配列:NP_443723.2)、N−ras(NRAS、神経芽細胞腫RASウイルス(V−Ras)オンコジーンホモログ、NRAS1、トランスフォーミングプロテインN−Ras、GTPase NRas、ALPS4、N−Rasタンパク質パート4、NS6、オンコジーンホモログ、HRAS1;GenBank:AAH05219.1)、NFYC(核内転写因子Y,γ、HAP5、HSM、核内転写因子YサブユニットC、トランス活性化因子HSM−1/2、CCAAT結合因子サブユニットC、NF−YC、CCAAT転写結合因子サブユニットγ、CAATボックスDNA結合タンパク質サブユニットC、ヒストンH1転写因子ラージサブユニット2A、CBFC、核内転写因子Yサブユニットγ、CBF−C、トランス活性化因子HSM−1、H1TF2A、転写因子NF−Y,Cサブユニット)、ネオPAP(PAPOLG、ポリ(A)ポリメラーゼγ、ネオ−ポリ(A)ポリメラーゼ、核内ポリ(A)ポリメラーゼγ、ポリヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼγ、SRP RNA3’アデニル化酵素/Pap2、PAP−γ、Neo−PAP、SRP RNA3’−アデニル化酵素PAP2、EC2.7.7.19、PAPG;NCBI基準配列:NP_075045.2)、NCA(CEACAM6;Genbank受託番号M1872)、Napi3b(NAPI−3B、NPTIIb、SLC34A2、溶質輸送体ファミリー34(リン酸ナトリウム)、メンバー2、II型ナトリウム依存性リン酸トランスポーター3b;Genbank受託番号NM_00642)、クラスIミオシン、MUM−3、MUM−2(TRAPPC1、トラフィッキング・プロテイン・パーティクル・コンプレックス1、BET5、BET5ホモログ、MUM2、メラノーマ・ユビキタス・ミューテイテッド2、多発性骨髄腫プロテイン2、トラフィッキング・プロテイン・パーティクル・コンプレックスサブユニット1)、MUM−1f、ムチン(MUC1、ムチン1、細胞表面結合性、PEMT、PUM、CA15−3、MCKD1、ADMCKD、髄質性嚢胞性腎疾患1(常染色体優性)、ADMCKD1、膜貫通性ムチン1、CD227、乳癌関連抗原DF3、MAM6、癌抗原15−3、MCD、癌関連ムチン、MCKD、クレブス・フォン・デン・ルンゲン6、MUC−1/SEC、ピーナッツ反応性尿中ムチン、MUC1/ZD、腫瘍関連表皮膜抗原、DF3抗原、腫瘍関連ムチン、エピシアリン、EMA、H23抗原、H23AG、ムチン−1、KL−6、腫瘍関連表皮ムチン、MUC−1、エピシアリン、PEM、CD227抗原;UniProtKB/Swiss−Prot:P15941.3)、MUC5AC(オリゴマー粘液/ゲル形成性ムチン5AC、気管気管支内ムチン、MUC5、TBM、気管気管支内/胃内ムチン5サブタイプAおよびC、leB、胃内ムチン、オリゴマー粘液/ゲル形成性偽遺伝子性ムチン5AC、ルイスB血液型抗原、LeB、主要気道糖タンパク質、MUC−5AC、気管気管支内ムチン−5サブタイプAC)、MUC1(ムチン1、細胞表面結合性、PEMT、PUM、CA15−3、MCKD1、ADMCKD、髄質性嚢胞性腎疾患1(常染色体優性)、ADMCKD1、ムチン1、膜貫通、CD227、乳癌関連抗原DF3、MAM6、癌抗原15−3、MCD、癌関連ムチン、MCKD、クレブス・フォン・デン・ルンゲン6、MUC−1/SEC、ピーナッツ反応性尿中ムチン、MUC−1/X、多型性表皮ムチン、MUC1/ZD、腫瘍関連表皮膜抗原、DF3抗原、腫瘍関連ムチン、エピシアリン、EMA、h23抗原、H23AG、ムチン−1、KL−6、腫瘍関連表皮ムチン、MUC−1、エピシアリン、PEM、CD227抗原)、MSG783(RNF124、推定タンパク質FLJ20315;Genbank受託番号NM_01776)、MRP4(多剤耐性関連タンパク質4アイソフォーム3、MOAT−B、MOATB[ホモ・サピエンス];NCBI基準配列:NP_001288758.1)、MPF(MPF、MSLN、SMR、巨核球増強因子、メソテリン;Genbank受託番号NM_00582)、MMP−7(MMP7、マトリリシン、MPSL1、マトリン、マトリックスメタロプロテイナーゼ7(マトリリシン、ウテリン)、ウテリンマトリリシン、マトリックスメタロプロテイナーゼ−7、EC3.4.24.23、Pump−1プロテアーゼ、マトリン、ウテリンメタロプロテイナーゼ、PUMP1、MMP−7、EC3.4.24、PUMP−1;GenBank:AAC37543.1)、MMP−2(MMP2、マトリックスメタロペプチダーゼ2(ゼラチナーゼA、72kDaゼラチナーゼ、72kDaタイプIVコラゲナーゼ)、MONA、CLG4A、マトリックスメタロプロテイナーゼ2(ゼラチナーゼA、72kDゼラチナーゼ、72kDタイプIVコラゲナーゼ)、CLG4、72kDaゼラチナーゼ、72kDaタイプIVコラゲナーゼ、マトリックスメタロプロテイナーゼ−2、MMP−II、72KDaゼラチナーゼ、コラゲナーゼタイプIV−A、MMP−2、マトリックスメタロプロテイナーゼ−II、TBE−1、好中球ゼラチナーゼ、EC3.4.24.24、EC3.4.24;GenBank:AAH02576.1)、およびMeloeからなる。
例えば、幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインはそれぞれ配列番号557〜560の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号561〜564の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインはそれぞれ配列番号565〜568の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号569〜572の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインはそれぞれ配列番号549〜552の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号553〜556の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインはそれぞれ配列番号597〜600の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号601〜604の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインはそれぞれ配列番号605〜608の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号609〜612の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインはそれぞれ配列番号573〜576の配列を含む重鎖フレームワーク領域FR−H1、FR−H2、FR−H3、およびFR−H4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)、および/またはそれぞれ配列番号577〜580の配列を含む軽鎖フレームワーク領域FR−L1、FR−L2、FR−L3、およびFR−L4のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つ)を含む。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40G5cなどの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v1などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v2などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v3などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v4などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v5などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v6などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v7などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v8などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4v9などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する38E4cなどの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v9などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1v1などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するUCHT1vM1などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するSP34v52などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する41D9aなどの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する13A3.v2などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する30A1.v2などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するh21A9などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する21B2などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する125A1などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する72H6などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する19B1などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する71H7などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する14C7などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する127B3などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する18F12などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する27H5−1などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する39B7などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する40D2などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では43H8など、(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3からはCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号631のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号632のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号633のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号634のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号635のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号636のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する43H8などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する79B7などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する95A2などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有する118G9などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
別の例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はCD20に結合する第2結合ドメインを有してよい。CD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではCD20に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(米国特許第7,799,900号明細書に記載される)抗CD20抗体2H7.v16が有するような(a)配列番号266に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号267に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はFcRH5に結合する第2結合ドメインを有してよい。FcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗FcRH5抗体1G7が有するような(a)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではFcRH5に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号268に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号269に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体hu4D5が有するような(a)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号270に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号271に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体2C4が有するような(a)配列番号581のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号582のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号583のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号584のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号585のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号586のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号593に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号594に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はHER2に結合する第2結合ドメインを有してよい。HER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗HER2抗体7C2が有するような(a)配列番号587のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号588のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号589のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号590のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号591のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号592のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではHER2に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号595に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号596に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はLYPD1に結合する第2結合ドメインを有してよい。LYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗LYPD1抗体YWO.49.H6が有するような(a)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではLYPD1に結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号272に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号273に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はLY6G6Dに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はPMEL17に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はLY6Eに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はCD19に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はCD33に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はCD22に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はCD79Aに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はCD79Bに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はEDARに結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はGFRA1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はMRP4に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はRETに結合する第2結合ドメインを有してよい。RETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、抗RET抗体41205.v6が有するような(a)配列番号613のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号614のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号615のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号616のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号617のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号618のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含んでよい。幾つかの例ではRETに結合するその第2結合ドメインは、例えば、(a)配列番号629に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVHドメイン、(b)配列番号630に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列またはその配列番号の配列を含むVLドメイン、または(c)(a)のとおりのVHドメインと(b)のとおりのVLドメインを含んでよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はSteap1に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの例では(a)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR−L3から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの超可変領域(HVR)を含む第1結合ドメインを有するRab17などの抗CD3抗体はTenB2に結合する第2結合ドメインを有してよい。
幾つかの実施形態では表1に記載されている腫瘍抗原(例えば、CD20、FcRH5、HER2、LYPD1、LY6G6D、PMEL17、LY6E、CD19、CD33、CD22、CD79A、CD79B、EDAR、GFRA1、MRP4、RET、Steap1、またはTenB2)などの腫瘍抗原を発現する細胞に細胞傷害剤を局在化させるために二特異性抗体を使用してもよい。完全長抗体または抗体断片として二特異性抗体を調製することもできる。
多重特異性抗体の作製技術には異なる特異性を有する2種類の免疫グロブリン重鎖軽鎖対の組換え共発現(Milstein and Cuello, Nature 305: 537(1983))、国際公開第93/08829号パンフレット、およびTraunecker et al., EMBO J. 10: 3655(1991)を参照されたい)、および「ノブ・イン・ホール」エンジニアリング(例えば、米国特許第5,731,168号明細書を参照されたい)が含まれるがこれらに限定されない。多重特異性抗体の「ノブ・イン・ホール」エンジニアリングはノブを含む第1アームと第1アームのノブが結合し得るホールを含む第2アームを作製するために活用され得る。1つの実施形態では本発明の多重特異性抗体のノブは抗CD3アームであり得る。あるいは、1つの実施形態では本発明の多重特異性抗体のノブは抗標的/抗抗原性アームであり得る。1つの実施形態では本発明の多重特異性抗体のホールは抗CD3アームであり得る。あるいは、1つの実施形態では本発明の多重特異性抗体のホールは抗標的/抗抗原性アームであり得る。多重特異性抗体は、(Fabドメイン交換またはCrossMabフォーマットとしても知られる)免疫グロブリンクロスオーバーテクノロジー(例えば、国際公開第2009/080253号パンフレット、Schaefer et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 108:11187〜11192(2011)を参照されたい)を用いても設計され得る。多重特異性抗体は、抗体Fcヘテロ二量体分子を作製するための工学的静電ステアリング作用(engineering electrostatic steering effect)(国際公開第2009/089004(A1)号パンフレット)、2つ以上の抗体または断片の架橋(例えば、米国特許第4,676,980号明細書、およびBrennan et al., Science, 229: 81(1985)を参照されたい)、二特異性抗体を作製するためのロイシンジッパーの使用(例えば、Kostelny et al., J. Immunol., 148(5):1547〜1553(1992)を参照されたい)、二特異性抗体断片を作製するための「ディアボディ」テクノロジーの使用(例えば、Hollinger et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 90:6444〜6448(1993)を参照されたい)、および単鎖Fv(sFv)ダイマーの使用(例えばGruber et al., J. Immunol., 152:5368(1994)を参照されたい)、および例えばTutt et al. J. Immunol. 147: 60(1991)に記載されているような三特異性抗体の調製によっても作製され得る。
「オクトパス抗体」をはじめとする3つ以上の機能性抗原結合部位を有する改変抗体も本明細書に含まれる(例えば、米国特許出願公開第2006/0025576(A1)号明細書を参照されたい)。
本抗体またはそれらの抗体断片にはCD3ならびに別の異なる抗原(例えば、第2生体分子)に結合する抗原結合部位を含む「二重作用性FAb」または「DAF」も含まれ得る(例えば、米国特許出願公開第2008/0069820号明細書を参照されたい)。
7.抗体変異体
ある特定の実施形態では本発明の抗CD3抗体のアミノ酸配列変異体(例えば、CD3と第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原に結合する本発明のTDB抗体またはそれらの変異体などの本発明の二特異性抗CD3抗体)が企図されている。例えば、本抗体の結合親和性および/または他の生物学的特性を改善することが望ましい場合があり得る。抗体のアミノ酸配列変異体はその抗体をコードするヌクレオチド配列に適切な修飾を導入することによって、またはペプチド合成によって調製され得る。そのような修飾には、例えば、その抗体のアミノ酸配列からの欠失、および/またはそのアミノ酸配列への挿入、および/またはそのアミノ酸配列内の残基の置換が含まれる。最終的な構築物が所望の特性、例えば抗原結合性を有することを条件として、その最終的な構築物に到達するためには欠失、挿入、および置換のあらゆる組合せを行うことができる。
a.置換変異体、挿入変異体、および欠失変異体
ある特定の実施形態では1つ以上のアミノ酸置換を有する抗体変異体が提供される。置換突然変異形成のための目的部位にはHVRおよびFRが含まれる。表2において「好ましい置換」という見出しの下に保存的置換が示されている。アミノ酸側鎖クラスに関して下にさらに記載されるように表2において「例となる置換」という見出しの下により大きな変化が提供されている。目的の抗体にアミノ酸置換を導入してよく、それらの産物が所望の活性について、例えば、保持/改善された抗原結合性、減少した免疫原性、または改善されたADCCもしくはCDCについてスクリーニングされる。
アミノ酸は側鎖の共通する特性に応じてグループ分けされ得る。
(1)疎水性:ノルロイシン、Met、Ala、Val、Leu、Ile;
(2)中性親水性:Cys、Ser、Thr、Asn、Gln;
(3)酸性:Asp、Glu;
(4)塩基性:His、Lys、Arg;
(5)鎖の方向に影響する残基:Gly、Pro;
(6)芳香族:Trp、Tyr、Phe。
非保存的置換はこれらのクラスのうちの1つのクラスのメンバーを別のクラスのものに変更することを必要とする。
一種類の置換変異体は親抗体(例えば、ヒト化抗体またはヒト抗体)の1つ以上の超可変領域残基の置換を伴う。それにより生じる変異体であって、さらなる研究用に選択された変異体は、その親抗体と比べてある特定の生物学的特性の改変(例えば、改善)(例えば、上昇した親和性、減少した免疫原性)を有し、且つ/またはその親抗体の実質的に保持されたある特定の生物学的特性を有していることが一般的である。例となる置換変異体は親和性成熟抗体であり、その抗体は、例えば、本明細書に記載される親和性成熟技術などのファージディスプレイベースの親和性成熟技術を用いて簡便に作製され得る。簡単に説明すると、1つ以上のHVR残基に突然変異を形成し、それらの変異体抗体をファージ上に提示させ、特定の生物活性(例えば結合親和性)についてスクリーニングする。
例えば、抗体親和性を改善するためにHVRに改変(例えば、置換)を行ってよい。そのような改変をHVR「ホットスポット」、すなわち、体細胞成熟過程の間に高頻度で突然変異を起こすコドンによってコードされる残基(例えば、Chowdhury, Methods Mol. Biol. 207:179〜196(2008)を参照されたい)および/または抗原と接触する残基に行ってよく、それにより生じる変異体VHまたはVLが結合親和性について検査される。二次ライブラリーを構築し、その二次ライブラリーから再選択することによる親和性成熟が、例えば、Methods in Molecular Biology 178:1〜37(O’Brienら編、ヒューマンプレス、トトワ、ニュージャージー州、(2001年))内のHoogenboomらの著作中に記載されている。親和性成熟の幾つかの実施形態では成熟させるために選んだ可変遺伝子に様々な方法のうちのいずれか(例えば、エラープローンPCR、チェーン・シャッフリング、またはオリゴヌクレオチド部位特異的突然変異形成)によって多様性を導入する。次に二次ライブラリーを作製する。その後、そのライブラリーをスクリーニングして所望の親和性を有するあらゆる抗体変異体を特定する。多様性を導入する別の方法は幾つかのHVR残基(例えば、一度に4〜6残基)が無作為化されるHVR指向性アプローチを伴う。抗原結合に関わるHVR残基が、例えばアラニンスキャニング突然変異形成またはアラニンスキャニングモデリングを用いて具体的に特定され得る。CDR−H3とCDR−L3が特に標的とされることが多い。
ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失が、そのような改変が抗体の抗原に結合する能力を大幅に低下させない限り、1つ以上のHVR内に生じてよい。例えば、結合親和性を大幅に低下させることがない保存的改変(例えば、本明細書において規定される保存的置換)をHVRに行ってよい。そのような改変は、例えば、HVR内の抗原接触残基の外側であり得る。上で規定された変異体VH配列および変異体VL配列のある特定の実施形態では各HVRは改変されていないか、または1つを超えない、2つを超えない、もしくは3つを超えないアミノ酸置換を含んでいるかのどちらかである。
突然変異形成の標的とされ得る抗体残基または抗体領域の特定に有用な方法は、Cunningham and Wells(1989) Science, 244:1081〜1085によって記載された「アラニンスキャニング突然変異形成」と呼ばれる。この方法では標的残基の一残基または一群(例えば、アルギニン、アスパラギン酸、ヒスチジン、リシン、およびグルタミン酸などの荷電性残基)が特定され、中性アミノ酸または負荷電アミノ酸(例えば、アラニンまたはポリアラニン)によって置換されてその抗体の抗原との相互作用が影響を受けるか決定される。それらの最初の置換に機能的感受性を示すアミノ酸の位置に追加の置換を導入してよい。あるいは、または加えて、抗体と抗原の間の接触点を特定するための抗原抗体複合体の結晶構造。そのような接触残基および隣接する残基を置換の候補として標的とするか、または除外してよい。変異体が所望の特性を有しているか決定するために変異体をスクリーニングしてよい。
アミノ酸配列挿入体には長さが1残基から100以上の残基を含むポリペプチドまでにわたるアミノ末端融合体および/またはカルボキシル末端融合体、ならびに単数または複数のアミノ酸残基の配列内挿入体が含まれる。末端挿入体の例にはN末端メチオニル残基を有する抗体が含まれる。本抗体分子の他の挿入変異体には酵素(例えば、ADEPT用の酵素)またはその抗体の血清半減期を増加させるポリペプチドへのその抗体のN末端またはC末端への融合体が含まれる。
b.グリコシル化変異体
ある特定の実施形態では本発明の抗CD3抗体(例えば、CD3と第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原に結合する本発明のTDB抗体またはそれらの変異体などの本発明の二特異性抗CD3抗体)は、その抗体のグリコシル化の程度を上昇または低下させるように改変され得る。本発明の抗CD3抗体へのグリコシル化部位の付加または欠失は1つ以上のグリコシル化部位が作製または除去されるようにアミノ酸配列を改変することによって簡便に達成され得る。
本抗体がFc領域を含む場合、その領域に結合している炭水化物が改変され得る。哺乳類細胞によって産生される天然抗体は概してFc領域のCH2ドメインのAsn297へのN結合によって結合している分岐型二分岐オリゴ糖を含んでいることが典型的である。例えば、Wright et al. TIBTECH 15:26〜32(1997)を参照されたい。そのオリゴ糖には様々な炭水化物、例えばマンノース、N−アセチルグルコサミン(GlcNAc)、ガラクトース、およびシアル酸、ならびに二分岐型オリゴ糖構造の「幹」にあるGlcNAcに結合しているフコースが含まれ得る。幾つかの実施形態では本発明の抗体中のオリゴ糖の修飾は、ある特定の改善された特性を有する抗体変異体を作製するために行われ得る。
1つの実施形態ではFc領域に(直接的または間接的に)結合するフコースを欠いている炭水化物構造体を有する抗CD3抗体変異体が提供される。例えば、そのような抗体中のフコースの量は1%から80%まで、1%から65%まで、5%から65%まで、または20%から40%までの量であり得る。フコースの量は、例えば、国際公開第2008/077546号パンフレットに記載されているようにMALDI−TOFマススペクトロメトリーによって測定されるAsn297に結合している全ての糖構造体(例えば、複雑な混成および高マンノース構造体)の総量と比べてAsn297の位置にある糖鎖内のフコースの平均量を計算することで決定される。Asn297はFc領域内の位置約297(Fc領域残基のEU番号付け)に位置するアスパラギン残基を指すが、しかしながらAsn297は抗体のわずかな配列の変化のために位置297の約±3アミノ酸上流または下流、すなわち、位置294と位置300の間に位置してもよい。そのようなフコシル化変異体は改善されたADCC機能を有し得る。例えば、米国特許出願公開第2003/0157108号明細書(Presta, L.)、米国特許出願公開第2004/0093621号明細書(協和発酵工業株式会社)を参照されたい。「脱フコシル化」抗体変異体または「フコース欠損」抗体変異体に関連する刊行物の例には米国特許出願公開第2003/0157108号明細書、国際公開第2000/61739号パンフレット、国際公開第2001/29246号パンフレット、米国特許出願公開第2003/0115614号明細書、米国特許出願公開第2002/0164328号明細書、米国特許出願公開第2004/0093621号明細書、米国特許出願公開第2004/0132140号明細書、米国特許出願公開第2004/0110704号明細書、米国特許出願公開第2004/0110282号明細書、米国特許出願公開第2004/0109865号明細書、国際公開第2003/085119号パンフレット、国際公開第2003/084570号パンフレット、国際公開第2005/035586号パンフレット、国際公開第2005/035778号パンフレット、国際公開第2005/053742号パンフレット、国際公開第2002/031140号パンフレット、Okazaki et al. J. Mol. Biol. 336:1239〜1249(2004)、Yamane−Ohnuki et al. Biotech. Bioeng. 87: 614(2004)が含まれる。脱フコシル化抗体を産生することができる細胞株の例にはタンパク質フコシル化に欠損を有するLec13 CHO細胞(Ripka et al. Arch. Biochem. Biophys. 249:533〜545(1986)、Presta, Lの米国特許出願公開第2003/0157108(A1)号明細書、およびAdamsらの国際公開第2004/056312(A1)号パンフレット、特に実施例11)、およびα−1,6−フコシルトランスフェラーゼ遺伝子であるFUT8のノックアウトCHO細胞などのノックアウト細胞株(例えば、Yamane−Ohnuki et al. Biotech. Bioeng. 87: 614(2004)、Kanda, Y. et al., Biotechnol. Bioeng., 94(4):680〜688(2006)、および国際公開第2003/085107号パンフレットを参照されたい)が含まれる。
抗CD3抗体変異体はバイセクト型オリゴ糖をさらに備えており、例えば、それらの変異体では抗体のFc領域に結合している二分岐型オリゴ糖がGlcNAcによってバイセクト化される。そのような抗体変異体はフコシル化の減少および/または改善されたADCC機能を有し得る。そのような抗体変異体の例は、例えば、国際公開第2003/011878号パンフレット(Jean−Mairetら)、米国特許第6,602,684号明細書(Umanaら)、および米国特許出願公開第2005/0123546号明細書(Umanaら)に記載されている。Fc領域に結合しているオリゴ糖の中に少なくとも1つのガラクトース残基を有する抗体変異体も提供される。そのような抗体変異体は改善されたCDC機能を有し得る。そのような抗体変異体は、例えば、国際公開第1997/30087号パンフレット(Patelら)、国際公開第1998/58964号パンフレット(Raju, S.)、および国際公開第1999/22764号パンフレット(Raju, S.)に記載されている。
c.Fc領域変異体
ある特定の実施形態では1つ以上のアミノ酸修飾を本発明の抗CD3抗体(例えば、CD3と第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原に結合する本発明のTDB抗体またはその変異体などの本発明の二特異性抗CD3抗体)のFc領域に導入することによってFc領域変異体を作製してよい(例えば、米国特許出願公開第2012/0251531号明細書を参照されたい)。そのFc領域変異体は1か所以上のアミノ酸位置にアミノ酸修飾(例えば、置換)を備えるヒトFc領域配列(例えば、ヒトIgG1 Fc領域、IgG2 Fc領域、IgG3 Fc領域、またはIgG4 Fc領域)を含み得る。
ある特定の実施形態では本発明は全てのエフェクター機能ではなく幾つかのエフェクター機能を有する抗CD3抗体変異体を企図しており、それによってその抗体変異体は、インビボでの抗体半減期が重要であるがそれでもある特定のエフェクター機能(補体およびADCCなど)が不必要または有害である用途にとって望ましい候補になる。インビトロ細胞傷害アッセイおよび/またはインビボ細胞傷害アッセイを実施してCDC活性および/またはADCC活性の低下/除去を確認することができる。例えば、Fc受容体(FcR)結合アッセイを実施して抗体がFcγR結合を欠いている(したがって、ADCC活性を欠いている可能性が高い)がFcRn結合能を保持していることを確認することができる。ADCCを媒介する一次細胞であるNK細胞はFcγRIIIだけを発現し、一方で単球はFcγRI、FcγRII、およびFcγRIIIを発現する。造血細胞でのFcR発現がRavetch and Kinet, Annu. Rev. Immunol. 9:457〜492(1991)の464頁の表3に要約されている。目的分子のADCC活性を評価するインビトロアッセイの非限定的な例が米国特許第5,500,362号明細書(例えば、Hellstrom, I. et al. Proc. Nat’l Acad. Sci. USA 83:7059〜7063(1986)を参照されたい)、およびHellstrom, I et al., Proc. Nat’l Acad. Sci. USA 82:1499〜1502(1985)、米国特許第5,821,337号明細書(Bruggemann, M. et al., J. Exp. Med. 166:1351〜1361(1987)を参照されたい)に記載されている。あるいは、非放射性アッセイ方法(例えば、フローサイトメトリー用ACTI(商標)非放射性細胞傷害アッセイ(CellTechnology社、マウンテイン・ビュー、カリフォルニア州)、およびCytoTox96(登録商標)非放射性細胞傷害アッセイ(プロメガ社、マジソン、ウィスコンシン州)を参照されたい)を用いることができる。そのようなアッセイに有用なエフェクター細胞には末梢血単核細胞(PBMC)およびナチュラルキラー(NK)細胞が含まれる。あるいは、または加えて、その目的分子のADCC活性は、例えば、Clynes et al. Proc. Nat’l Acad. Sci. USA 95:652〜656(1998)において開示されているモデルのような動物モデルにおいてインビボで評価され得る。C1q結合アッセイを実施して抗体がC1qに結合することができず、したがってCDC活性を欠いていることを確認してもよい。例えば、国際公開第2006/029879号パンフレットおよび国際公開第2005/100402号パンフレットの中のC1qおよびC3c結合性ELISAを参照されたい。補体活性化を評価するためにCDCアッセイを実施してよい(例えば、Gazzano−Santoro et al. J. Immunol. Methods 202:163(1996)、 Cragg, M.S. et al. Blood. 101:1045〜1052(2003)、およびCragg, M.S. and M.J. Glennie Blood. 103:2738〜2743(2004)を参照されたい)。FcRn結合とインビボクリアランス/半減期の決定も当技術分野において知られている方法を用いて実施され得る(例えば、Petkova, S.B. et al. Int’l. Immunol. 18(12):1759〜1769(2006)を参照されたい)。
低下したエフェクター機能を有する抗体にはFc領域の残基238、残基265、残基269、残基270、残基297、残基327および残基329のうちの1つ以上の置換を有する抗体が含まれる(米国特許第6,737,056号明細書および第8,219,149号明細書)。そのようなFc突然変異体には残基265および残基297のアラニンへの置換を有するいわゆる「DANA」Fc突然変異体(米国特許第7,332,581号明細書および第8,219,149号明細書)をはじめとするアミノ酸位置265、位置269、位置270、位置297および位置327のうちの2つ以上に置換を有するFc突然変異体が含まれる。
ある特定の実施形態では本抗体内の野生型ヒトFc領域の位置329のプロリンがグリシンまたはアルギニンまたはそのFcのプロリン329とFcgRIIIのトリプトファン残基Trp87およびTrp110との間に形成されるFc/Fcγ受容体接触面内のプロリン・サンドウィッチを破壊するほど充分に大きいアミノ酸残基で置換される(Sondermann et al.: Nature 406, 267〜273(2000年7月20日))。ある特定の実施形態では本抗体は少なくとも1つの追加のアミノ酸置換を含む。1つの実施形態ではその追加のアミノ酸置換はS228P、E233P、L234A、L235A、L235E、N297A、N297D、またはP331Sであり、さらに別の実施形態ではその少なくとも1つの追加のアミノ酸置換はヒトIgG1 Fc領域のL234AおよびL235AまたはヒトIgG4 Fc領域のS228PおよびL235Eであり(例えば、米国特許出願公開第2012/0251531号明細書を参照されたい)、さらに別の実施形態ではその少なくとも1つの追加のアミノ酸置換はヒトIgG1 Fc領域のL234AおよびL235AおよびP329Gである。
FcRへの結合が改善または減少したある特定の抗体変異体が記載されている(例えば、米国特許第6,737,056号明細書、国際公開第2004/056312号パンフレット、およびShields et al., J. Biol. Chem. 9(2): 6591〜6604(2001)を参照されたい)。
ある特定の実施形態では抗体変異体はADCCを改善する1つ以上のアミノ酸置換、例えばFc領域の位置298、位置333、および/または位置334(残基のEU番号付け)における置換を有するFc領域を含む。
幾つかの実施形態では改変された(すなわち、改善されたか、または低下した)C1q結合および/または補体依存性細胞傷害(CDC)を生じることになる、例えば、米国特許第6,194,551号明細書、国際公開第99/51642号パンフレット、およびIdusogie et al. J. Immunol. 164: 4178〜4184(2000)に記載されるような改変をFc領域に行う。
増加した半減期、および母体IgGの胎児への移行の原因となる(Guyer et al., J. Immunol. 117:587 (1976)およびKim et al., J. Immunol. 24:249 (1994))新生児Fc受容体(FcRn)への改善された結合を有する抗体が米国特許出願公開第2005/0014934(A1)号明細書(Hintonら)に記載されている。それらの抗体はFc領域のFcRnへの結合を改善する1つ以上の置換を有するそのFc領域を中に含む。そのようなFc変異体にはFc領域残基の1つ以上、すなわち、残基238、残基256、残基265、残基272、残基286、残基303、残基305、残基307、残基311、残基312、残基317、残基340、残基356、残基360、残基362、残基376、残基378、残基380、残基382、残基413、残基424または残基434における置換、例えばFc領域残基434の置換(米国特許第7,371,826号明細書)を有する変異体が含まれる。
Fc領域変異体の他の例に関してはDuncan & Winter, Nature 322:738〜40(1988)、米国特許第5,648,260号明細書、米国特許第5,624,821号明細書、および国際公開第94/29351号パンフレットも参照されたい。
幾つかの態様において本抗CD3抗体(例えば、二特異性抗CD3抗体)はN297G突然変異を含むFc領域を備える。幾つかの実施形態ではN297G突然変異を含むその抗CD3抗体は、次の6つのHVR、すなわち、(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号4のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号5のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号6のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む第1結合ドメインを備える抗CD3アーム、ならびに次の6つのHVR、すなわち、(a)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR−H1、(b)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR−H2、(c)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR−H3、(d)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR−L1、(e)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR−L2、および(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR−L3を含む第2結合ドメインを備える抗CD20アームを含む。
幾つかの実施形態ではN297G突然変異を含むその抗CD3抗体は、(a)配列番号184のアミノ酸配列を含むVHドメインと(b)配列番号185のアミノ酸配列を含むVLドメインを含む第1結合ドメインを備える抗CD3アーム、および(a)配列番号266のアミノ酸配列を含むVHドメインと(b)配列番号267のアミノ酸配列を含むVLドメインを含む第2結合ドメインを備える抗CD20アームを含む。
幾つかの実施形態ではN297G突然変異を含むその抗CD3抗体は1つ以上の重鎖定常ドメインを含み、それら1つ以上の重鎖定常ドメインが第1のCH1(CH11)ドメイン、第1のCH2(CH21)ドメイン、第1のCH3(CH31)ドメイン、第2のCH1(CH12)ドメイン、第2のCH2(CH22)ドメイン、および第2のCH3(CH32)ドメインから選択される。幾つかの例ではそれら1つ以上の重鎖定常ドメインのうちの少なくとも1つが別の重鎖定常ドメインと対になる。幾つかの例ではCH31ドメインとCH32ドメインがそれぞれ出っ張りまたは窪みを含み、そのCH31ドメイン中の出っ張りまたは窪みがそれぞれそのCH32ドメイン中の窪みまたは出っ張りに位置することができる。幾つかの例ではCH31ドメインとCH32ドメインが前記出っ張りと前記窪みの間の接触面において接触する。幾つかの例ではCH21ドメインとCH22ドメインがそれぞれ出っ張りまたは窪みを含み、そのCH21ドメイン中の出っ張りまたは窪みがそれぞれそのCH22ドメイン中の窪みまたは出っ張りに位置することができる。他の例ではCH21ドメインとCH22ドメインが前記出っ張りと前記窪みの間の接触面において接触する。幾つかの例ではその抗CD3抗体はIgG1抗体である。
他の実施形態ではN297G突然変異を含むその抗CD3抗体は、(a)配列番号184のアミノ酸配列を含むVHドメインと(b)配列番号185のアミノ酸配列を含むVLドメインを含む第1結合ドメインを備える抗CD3アーム、および(a)配列番号266のアミノ酸配列を含むVHドメインと(b)配列番号267のアミノ酸配列を含むVLドメインを含む第2結合ドメインを備える抗CD20アームを含み、(a)その抗CD3アームがT366S置換突然変異、L368A置換突然変異、Y407V置換突然変異、およびN297G置換突然変異を含み、且つ、(b)その抗CD20アームがT366W置換突然変異およびN297G置換突然変異を含む。
d.システイン改変抗体変異体
ある特定の実施形態では抗体の1つ以上の残基がシステイン残基で置換されているシステイン改変抗体、例えば「チオMAb」を作製することが望ましい場合があり得る。特定の実施形態では本抗体のアクセス可能な部位に置換残基が生じる。それらの残基をシステインで置換することで反応性チオール基がそれによって本抗体のアクセス可能な部位に配置され、本明細書においてさらに説明されるように本抗体を薬品部分またはリンカー・薬品部分などの他の部分に結合して免疫複合体を作製するためにそれらの反応性チオール基が使用され得る。ある特定の実施形態では次の残基、すなわち、軽鎖のV205(Kabat番号付け)、重鎖のA118(EU番号付け)、および重鎖Fc領域のS400(EU番号付け)のうちのいずれか1つ以上がシステインで置換され得る。システイン改変抗体は、例えば、米国特許第7,521,541号明細書に記載されるように作製され得る。
e.抗体誘導体
ある特定の実施形態では本明細書において提供される本発明の抗CD3抗体(例えば、CD3と第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原に結合する本発明のTDB抗体またはその変異体などの本発明の二特異性抗CD3抗体)は、当技術分野において知られており、且つ、容易に利用可能である追加の非タンパク質性部分を含むようにさらに改変され得る。本抗体の誘導体化に適切な部分には水溶性重合体が含まれるがこれらに限定されない。水溶性重合体の非限定的な例にはポリエチレングリコール(PEG)、エチレングリコール/プロピレングリコール共重合体、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ−1,3−ジオキソラン、ポリ−1,3,6−トリオキサン、エチレン/無水マレイン酸共重合体、ポリアミノ酸(ホモ重合体かランダム共重合体のどちらか)、およびデキストランまたはポリ(n−ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、プロプロピレングリコール・ホモ重合体、プロリプロピレン(prolypropylene)オキシド/エチレンオキシド共重合体、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセロール)、ポリビニルアルコール、およびそれらの混合物が含まれるがこれらに限定されない。ポリエチレングリコールプロピオンアルデヒドは水中でのその安定性のために製造上の利点を有し得る。その重合体はどんな分子量でもよく、分岐していても分岐していなくてもよい。本抗体に結合している重合体の数は様々であってよく、1つより多くの重合体が結合している場合にそれらの重合体は同一の分子または異なる分子であり得る。一般に、誘導体化に使用される重合体の数および/または種類は、限定されないが、改善されるべきの抗体の特定の特性または機能、その抗体誘導体が特定の条件下で治療に使用されるかどうか等をはじめとする考慮事項に基づいて決定され得る。
別の実施形態では抗体および放射線への曝露によって選択的に加熱され得る非タンパク質性部分からなる複合体が提供される。1つの実施形態ではその非タンパク質性部分はカーボンナノチューブである(Kam et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 102: 11600〜11605(2005))。その放射線はあらゆる波長の放射線でよく、その放射線は、限定されないが、普通の細胞を傷つけることはないが、その抗体と非タンパク質性部分の近位にある細胞を殺滅する温度までその非タンパク質性部分を加熱する波長を含む。
B.組換えの方法および組成物
本発明の抗CD3抗体(例えば、CD3と第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原に結合する本発明のTDB抗体またはそれらの変異体などの本発明の二特異性抗CD3抗体)は、例えば米国特許第4,816,567号明細書に記載される組換えの方法と組成物を用いて作製され得る。1つの実施形態では本明細書に記載される抗CD3抗体をコードする単離核酸が提供される。そのような核酸は本抗体のVLを構成するアミノ酸配列および/または本抗体のVHを構成するアミノ酸配列(例えば、本抗体の軽鎖および/または重鎖)をコードし得る。さらなる実施形態ではそのような核酸を含む1つ以上のベクター(例えば、発現ベクター)が提供される。さらなる実施形態ではそのような核酸を含む宿主細胞が提供される。1つのそのような実施形態では宿主細胞は(1)本抗体のVLを構成するアミノ酸配列および本抗体のVHを構成するアミノ酸配列をコードする核酸を含むベクター、または(2)本抗体のVLを構成するアミノ酸配列をコードする核酸を含む第1ベクターと本抗体のVHを構成するアミノ酸配列をコードする核酸を含む第2ベクターを含む(例えば、(1)または(2)のベクターで形質転換されている)。1つの実施形態ではその宿主細胞は真核細胞、例えばチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞またはリンパ系細胞(例えば、Y0細胞、NS0細胞、Sp20細胞)である。1つの実施形態では抗CD3抗体の作製方法であって、上で規定された本抗体をコードする核酸を含む宿主細胞を本抗体の発現に適切な条件下で培養すること、および所望によりその宿主細胞(または宿主細胞培地)から本抗体を回収することを含む方法が提供される。
抗CD3抗体の組換え生産のために、抗体をコードする核酸、例えば上で記載された核酸を単離し、追加のクローニングおよび/または宿主細胞中での発現のために1つ以上のベクターに挿入する。そのような核酸は容易に単離され、従来の技法を用いて(例えば、抗体の重鎖と軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを使用することにより)配列解析され得る。
抗体をコードするベクターのクローニングまたは発現に適切な宿主細胞には本明細書に記載される原核細胞または真核細胞が含まれる。例えば、特にグリコシル化とFcエフェクター機能が必要ではないときは細菌内で抗体を作製してよい。細菌内での抗体断片およびポリペプチドの発現について、例えば、米国特許第5,648,237号明細書、第5,789,199号明細書、および第5,840,523号明細書を参照されたい。(大腸菌内での抗体断片の発現について記述しているCharlton著、Methods in Molecular Biology、第248巻(B.K.C. Lo編、ヒューマナ・プレス、トトワ、ニュージャージー州、2003年)、245〜254頁も参照されたい。)発現後、可溶性画分中の細菌細胞ペーストから本抗体を単離することができ、さらに精製することができる。
原核生物に加えて、糸状菌または酵母のような真核微生物が抗体をコードするベクターにとって適切なクローニング宿主または発現宿主であり、それらの真核微生物にはグリコシル化経路が「ヒト化」されており、結果として部分的または完全にヒト型のグリコシル化パターンを有する抗体を産生する真菌株および酵母株が含まれる。Gerngross, Nat. Biotech. 22:1409〜1414(2004)、およびLi et al., Nat. Biotech. 24:210〜215(2006)を参照されたい。
グリコシル化抗体の発現に適切な宿主細胞は多細胞生物(無脊椎動物および脊椎動物)にも由来する。無脊椎動物細胞の例には植物細胞および昆虫細胞が含まれる。昆虫細胞と併用することができる、特にヨトウガ(Spodoptera frugiperda)細胞の形質移入用に併用することができる多数のバキュロウイルス株が特定されている。
植物細胞培養物も宿主として利用可能である。例えば、米国特許第5,959,177号明細書、第6,040,498号明細書、第6,420,548号明細書、第7,125,978号明細書、および第6,417,429号明細書(遺伝子導入植物内で抗体を生産するためのPLANTIBODIES(商標)テクノロジーについて記載している)を参照されたい。
脊椎動物細胞も宿主として使用可能である。例えば、懸濁状態で増殖するように改造されている哺乳類細胞株が有用であり得る。有用な哺乳類宿主細胞株の他の例はSV40によって形質転換されたサル腎臓CV1株(COS−7)、ヒト胚性腎臓株(例えば、Graham et al., J. Gen Virol. 36:59(1977)に記載される293または293細胞)、ベビーハムスター腎臓細胞(BHK)、マウスセルトリ細胞(例えば、Mather, Biol. Reprod. 23:243〜251(1980)に記載されるTM4細胞)、サル腎臓細胞(CV1)、アフリカミドリザル腎臓細胞(VERO−76)、ヒト子宮頸癌細胞(HELA)、イヌ腎臓細胞(MDCK)、バッファローラット肝臓細胞(BRL3A)、ヒト肺細胞(W138)、ヒト肝臓細胞(HepG2)、マウス乳腺腫瘍(MMT060562)、例えばMather et al., Annals N.Y. Acad. Sci. 383:44〜68(1982)に記載されるTRI細胞、MRC5細胞、およびFS4細胞である。他の有用な哺乳類宿主細胞株にはDHFR− CHO細胞(Urlaub et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 77:4216(1980))をはじめとするチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、ならびにY0、NS0およびSp2/0などの骨髄腫細胞株が含まれる。抗体生産に適切なある特定の哺乳類宿主細胞株に関する総説について、例えば、Yazaki and Wu、Methods in Molecular Biology、第248巻(B.K.C. Lo編、ヒューマナ・プレス、トトワ、ニュージャージー州)、255〜268頁(2003年)を参照されたい。
C.アッセイ
本明細書において提供される本発明の抗CD3抗体(例えば、CD3と第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原に結合する本発明のTDB抗体またはそれらの変異体などの本発明の二特異性抗CD3抗体)は当技術分野において知られている様々なアッセイによって特定され、それらの物理的特性/化学的特性および/または生物活性についてスクリーニングされ、またはそれらについて特性分析され得る。
1.結合アッセイおよび他のアッセイ
1つの態様において本発明の抗CD3抗体は例えばELISA、ウエスタンブロット等のような公知の方法によってその抗原結合活性について検査される。
別の態様においてCD3への結合について本発明の抗CD3抗体と競合する抗体を特定するために競合アッセイが用いられ得る。
例となる競合アッセイではCD3に結合する第1標識抗体およびCD3への結合についてその第1抗体と競合する能力について検査されている第2非標識抗体を含む溶液中で固定化CD3がインキュベートされる。その第2抗体はハイブリドーマ上清中に存在し得る。対照として、その第1標識抗体を含むがその第2非標識抗体を含まない溶液中で固定化CD3がインキュベートされる。その第1抗体のCD3への結合にとって許容的な条件下でインキュベートした後に過剰な未結合抗体を除去し、固定化CD3と結合した標識の量を測定する。固定化CD3と結合した標識の量が対照試料と比べて検査試料で大幅に減少している場合、そのことはその第2抗体がCD3への結合についてその第1抗体と競合していることを表している。例えば、Harlow and Lane(1988年) Antibodies: A Laboratory Manual. 第14章(コールドスプリングハーバー・ラボラトリー、コールドスプリングハーバー、ニューヨーク州)を参照されたい。
1つの態様において生物活性を有する本発明の抗CD3抗体を特定するためのアッセイが提供される。生物活性には、例えば、インビボ、インビトロ、またはエクスビボのいずれかでのCD3(例えば、T細胞表面上のCD3)またはそのペプチド断片への結合が含まれ得る。本発明の多重特異性(例えば、二特異性)抗CD3抗体(例えば、1つの抗CD3アームと第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原を認識する1つのアームを有するTDB抗体)の場合では、生物活性には、例えば、エフェクター細胞の活性化(例えば、T細胞(例えば、CD8+および/またはCD4+T細胞)の活性化)、エフェクター細胞集団の増殖(すなわち、T細胞数の増加)、標的細胞集団の減少(すなわち、細胞表面に第2生体分子を発現する細胞の集団の減少)、および/または標的細胞の殺傷も含まれ得る。インビボおよび/またはインビトロでそのような生物活性を有する抗体が提供される。ある特定の実施形態では本発明の抗体は、本明細書中の下記の実施例において詳細に説明されるようにそのような生物活性について検査される。
幾つかの実施形態では前記活性はB細胞殺傷および/または細胞傷害性T細胞の活性化を支援する能力を含む。ある特定の実施形態では本発明の抗B細胞標的化抗CD3抗体(抗CD20 TDBなど)は、本明細書、特に実施例に記載される方法のいずれかによってそのようなB細胞殺傷および/またはT細胞生物活性の細胞傷害作用の活性化について検査される。これらの活性アッセイのうちのいずれかの幾つかの実施形態ではフィコール分離によって健康なドナーの全血からPBMCが単離され得る。特に、ヒト血液をヘパリン添加注射器に採取してよく、LeucosepとFicoll Paque Plusを使用してPBMCが単離される。必要な場合は製造業者の指示に従ってMiltenyiキットを使用してCD4+T細胞とCD8+T細胞を分離してよい。
さらに、10%FBSを含有し、GlutaMax、ペニシリンとストレプトマイシンを添加されたRPMI培地で細胞を洗浄し、約20万個の懸濁細胞を96ウェルU底プレートに添加してよい。加湿標準細胞培養恒温器内で細胞を10%FBS添加RPMI1640中に37℃で培養してよい。BJAB細胞殺傷アッセイのため、様々な濃度のTDB抗体が存在する中で20,000個のBJAB細胞をヒトPBMCまたは精製T細胞のどちらかのようなエフェクター細胞と表示されているアッセイ当たりの比率で24時間にわたってインキュベートしてよい。内在性B細胞殺傷アッセイのため、200,000個のヒトPBMCを様々な濃度のTDB抗体と24時間にわたってインキュベートしてよい。
培養後、細胞をFACS緩衝液(PBS中の0.5%BSA、0.05%アジ化ナトリウム)で洗浄してよい。その後、細胞をFACS緩衝液中で染色し、FACS緩衝液で洗浄し、1μg/mlのヨウ化プロピジウムを含む100μlのFACS緩衝液中に懸濁してよい。データはFACSCaliburフローサイトメーター上で収集され、FlowJoを使用して分析され得る。生存B細胞をFACSによりPI−CD19+B細胞またはPI−CD20+B細胞としてゲートアウトすることができ、内部計数対照として反応混合物に添加したFITCビーズを用いて絶対細胞数を得ることができる。細胞殺傷のパーセント(%)は非TDB処理対照に基づいて計算され得る。活性化T細胞は抗CD69−FITCおよび抗CD25−PEを使用してCD69およびCD25の表面発現によって検出され得る。
D.免疫複合体
本発明は、化学療法剤または化学療法薬、増殖抑制剤、毒素(例えば、タンパク質毒素、細菌起源、真菌起源、植物起源、または動物起源の酵素活性型毒素、またはそれらの断片)、または放射性同位体などの1つ以上の細胞傷害剤に結合した本明細書における抗CD3抗体を含む免疫複合体も提供する。
1つの実施形態では免疫複合体は1つ以上の薬品に抗体が結合している抗体薬物複合体(ADC)であり、それらの薬品にはメイタンシノイド(米国特許第5,208,020号明細書、第5,416,064号明細書および欧州特許第0425235(B1)号明細書を参照されたい)、モノメチルオーリスタチン薬品部分DEおよびDF(MMAEおよびMMAF)などのオーリスタチン(米国特許第5,635,483号明細書および第5,780,588号明細書、および第7,498,298号明細書を参照されたい)、ドラスタチン、カリチアマイシンまたはその誘導体(米国特許第5,712,374号明細書、第5,714,586号明細書、第5,739,116号明細書、第5,767,285号明細書、第5,770,701号明細書、第5,770,710号明細書、第5,773,001号明細書、および第5,877,296号明細書、Hinman et al., Cancer Res. 53:3336〜3342(1993)、およびLode et al., Cancer Res. 58:2925〜2928(1998)を参照されたい)、ダウノマイシンまたはドキソルビシンなどのアントラサイクリン(Kratz et al., Current Med. Chem. 13:477〜523(2006)、Jeffrey et al., Bioorganic & Med. Chem. Letters 16:358〜362(2006)、Torgov et al., Bioconj. Chem. 16:717〜721(2005)、Nagy et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 97:829〜834(2000)、Dubowchik et al., Bioorg. & Med. Chem. Letters 12:1529〜1532(2002)、King et al., J. Med. Chem. 45:4336〜4343(2002)、および米国特許第6,630,579号明細書を参照されたい)、メトトレキサート、ビンデシン;ドセタキセル、パクリタキセル、ラロタキセル、テセタキセル、およびオルタタキセルなどのタキサン;トリコテセン、およびCC1065が含まれるがこれらに限定されない。
別の実施形態では免疫複合体は酵素活性型毒素またはその断片に結合した本明細書に記載される抗CD3抗体を含み、その酵素活性型毒素またはその断片にはジフテリアA鎖、ジフテリア毒素の非結合性活性断片、エクソトキシンA鎖(緑膿菌由来)、リシンA鎖、アブリンA鎖、モデシンA鎖、αサルシン、シナアブラギリタンパク質、ジアンチンタンパク質、ヨウシュヤマゴボウ(Phytolaca americana)タンパク質(PAPI、PAPII、およびPAP−S)、ツルレイシ阻害剤、クルシン、クロチン、サボンソウ(Sapaonaria officinalis)阻害剤、ゲロニン、ミトゲリン(mitogellin)、レストリクトシン、フェノマイシン(phenomycin)、エノマイシン(enomycin)、およびトリコテセン類が含まれるがこれらに限定されない。
別の実施形態では免疫複合体は放射性複合体を形成するために放射性原子に結合した本明細書に記載される抗CD3抗体を含む。様々な放射性同位体が放射性複合体の作製に利用可能である。例にはAt211、I131、I125、Y90、Re186、Re188、Sm153、Bi212、P32、Pb212およびLuの放射性同位体が含まれる。その放射性複合体が検出に使用されるとき、その放射性複合体はシンチグラフ検査用の放射性原子、例えばTc99mまたはI123、または核磁気共鳴(NMR)画像法(磁気共鳴画像法、MRIとしても知られる)用のスピンラベル、例えば再びヨウ素−123、ヨウ素−131、インジウム−111、フッ素−19、炭素−13、窒素−15、酸素−17、ガドリニウム、マンガンまたは鉄を含み得る。
抗体と細胞傷害剤からなる複合体は、N−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート(SPDP)、スクシンイミジル−4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(SMCC)、イミノチオラン(IT)、イミドエステルの二官能性誘導体(アジプイミド酸ジメチルHClなど)、活性エステル(スベリンン酸ジスクシンイミジルなど)、アルデヒド類(グルタルアルデヒドなど)、ビスアジド化合物(ビス(p−アジドベンゾイル)ヘキサンジアミンなど)、ビスジアゾニウム誘導体(ビス(p−ジアゾニウムベンゾイル)−エチレンジアミンなど)、ジイソシアネート類(トルエン2,6−ジイソシアネート)、およびビス活性フッ素化合物(1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼンなど)のような様々な二官能性タンパク質カップリング剤を使用して作製され得る。例えば、リシン免疫毒素はVitetta et al., Science 238:1098(1987)に記載されているように調製され得る。炭素−14標識1−イソチオシアナトベンジル−3−メチルジエチレントリアミン五酢酸(MX−DTPA)は本抗体への放射性ヌクレオチドの複合体化のための例となるキレート剤である。国際公開第94/11026号パンフレットを参照されたい。そのリンカーは細胞内での細胞傷害薬品の解放を促進する「切断可能リンカー」であり得る。例えば、酸不安定性リンカー、ペプチダーゼ感受性リンカー、感光性リンカー、ジメチルリンカーまたはジスルフィド含有リンカー(Chari et al., Cancer Res. 52:127〜131(1992)、米国特許第5,208,020号明細書)を使用してよい。
本明細書における免疫複合体またはADCは、限定されないが、(例えば、米国イリノイ州ロックフォードのピアース・バイオテクノロジー社から)市販されているBMPS、EMCS、GMBS、HBVS、LC−SMCC、MBS、MPBH、SBAP、SIA、SIAB、SMCC、SMPB、SMPH、スルホ−EMCS、スルホ−GMBS、スルホ−KMUS、スルホ−MBS、スルホ−SIAB、スルホ−SMCC、およびスルホ−SMPB、およびSVSB(スクシンイミジル−(4−ビニルスルホン)ベンゾエート)をはじめとする架橋試薬を使用して調製されるそのような複合体を明らかに企図しているが、それらに限定されない。
E.診断と検出のための方法および組成物
ある特定の実施形態では本発明の抗CD3抗体(例えば、CD3と第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原に結合する本発明のTDB抗体またはそれらの変異体などの本発明の二特異性抗CD3抗体)のいずれも生体試料中のCD3の存在の検出に有用である。「検出すること(detecting)」という用語は本明細書において使用される場合に定量的検出または定性的検出を包含する。ある特定の実施形態では生体試料は細胞または組織を含む。
1つの実施形態では診断方法または検出方法に使用される抗CD3抗体が提供される。さらなる態様において生体試料中のCD3の存在を検出する方法が提供される。ある特定の実施形態ではその方法は本明細書に記載される抗CD3抗体のCD3への結合にとって許容的な条件下でその生体試料をその抗CD3抗体と接触させること、およびその抗CD3抗体とCD3の間で複合体が形成されているか検出することを含む。そのような方法はインビトロ方法またはインビボ方法であり得る。
ある特定の実施形態では標識抗CD3抗体が提供される。標識には直接的に検出される標識または部分(蛍光標識、発色標識、高電子密度標識、化学発光標識、および放射性標識など)、ならびに間接的に検出される、例えば、酵素反応または分子相互作用を介して検出される酵素またはリガンドなどの部分が含まれるがこれらに限定されない。例となる標識には放射性同位体32P、14C、125I、3H、および131I、レアアースキレート剤またはフルオレセインおよびその誘導体などのフルオロフォア、ローダミンおよびその誘導体、ダンシル、ウンベリフェロン、ルセリフェラーゼ(luceriferase)、例えばホタルルシフェラーゼおよび細菌性ルシフェラーゼ(米国特許第4,737,456号明細書)、ルシフェリン、2,3−ジヒドロフタラジンジオン類、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ、グルコサミラーゼ、リゾチーム、サッカリドオキシダーゼ、例えばグルコースオキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、およびグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、HRPなどの色素前駆体を酸化するために過酸化水素を使用する酵素と共役するウリカーゼおよびキサンチンオキシダーゼなどのヘテロ環オキシダーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、またはミクロペルオキシダーゼ、ビオチン/アビジン、スピン標識、バクテリオファージ標識、安定性フリーラジカルなどが含まれるがこれらに限定されない。
F.医薬製剤
本発明の抗CD3抗体(例えば、CD3と第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原に結合する本発明のTDB抗体またはその変異体などの本発明の二特異性抗CD3抗体)の医薬製剤は所望の程度の純度を有するそのような抗体を1種類以上の選択的な薬学的に許容可能な担体(Remington’s Pharmaceutical Sciences 第16版、Osol, A.編(1980年))と混合することにより凍結乾燥製剤または水溶液の形態で調製される。薬学的に許容可能な担体は採用される投薬量および濃度では受容者にとって概ね無毒であり、それらにはリン酸、クエン酸および他の有機酸などの緩衝剤;アスコルビン酸およびメチオニンをはじめとする抗酸化剤;保存剤(オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、塩化ヘキサメトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノールアルコール、ブチルアルコール、またはベンジルアルコオール、メチルパラベンまたはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン、カテコール、レゾルシノール、シクロヘキサノール、3−ペンタノール、およびm−クレゾールなど);低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、または免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性重合体;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、またはリシンなどのアミノ酸;グルコース、マンノース、またはデキストリンをはじめとする単糖類、二糖類、および他の炭水化物;EDTAなどのキレート剤;ショ糖、マンニトール、トレハロースまたはソルビトールなどの糖;ナトリウムなどの塩形成性対イオン;金属複合体(例えばZnタンパク質複合体)、および/またはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン性界面活性剤が含まれるが、これらに限定されない。本明細書における例となる薬学的に許容可能な担体には可溶性中性活性ヒアルロニダーゼ糖タンパク質(sHASEGP)のような間質薬物分散剤、例えばrHuPH20(HYLENEX(登録商標)、バクスター・インターナショナル社)などのヒト可溶性PH−20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質がさらに含まれる。rHuPH20をはじめとするある特定の例となるsHASEGPと使用方法が米国特許出願公開第2005/0260186号明細書および第2006/0104968号明細書に記載されている。1つの態様においてsHASEGPはコンドロイチナーゼなどの1種類以上の追加のグリコサミノグリカナーゼと組み合わせられる。
例となる凍結乾燥抗体製剤が米国特許第6,267,958号明細書に記載されている。水性抗体製剤には米国特許第6,171,586号明細書および国際公開第2006/044908号パンフレットに記載されている製剤が含まれ、後者の製剤は酢酸ヒスチジン緩衝液を含む。
本明細書における製剤には治療されている特定の適応症に必要なものとして1種類より多くの有効成分が含まれてもよく、好ましくは相互に悪影響を与えない相補的活性を有する1種類よりも多くの有効成分が含まれてもよい。例えば、追加治療薬(例えば化学療法剤、細胞傷害剤、増殖阻害剤、および/または抗ホルモン剤、例えば本明細書中上で列挙された薬剤)をさらに提供することが望ましい場合があり得る。そのような有効成分は意図した目的にとって効果的な量で組み合わされて適切に存在する。
有効成分は、例えばそれぞれコアセルベーション技術または界面重合によって調製されたミクロカプセル、例えばヒドロキシメチルセルロースミクロカプセルまたはゼラチンミクロカプセルおよびポリ(メチルメタクリレート)ミクロカプセル中に、コロイド状薬品送達系(例えば、リポソーム、アルブミンミクロスフィア、ミクロエマルジョン、ナノパーティクル、およびナノカプセル)中に、またはマクロエマルジョン中に封入され得る。そのような技術はRemington’s Pharmaceutical Sciences 第16版、Osol, A.編(1980年)に開示されている。
持続放出性調製物を調製してよい。持続放出性調製物の適切な例には本抗体を含有する固形疎水性重合体の半透過性マトリックスが含まれ、それらのマトリックスは成形物品、例えばフィルムまたはミクロカプセルの形態である。
インビボ投与に使用される製剤は一般に無菌性である。無菌性は、例えば、無菌濾過膜を通す濾過によって容易に達成され得る。
G.治療の方法および組成物
本発明の抗CD3抗体(例えば、CD3と第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原に結合する本発明のTDB抗体またはそれらの変異体などの本発明の二特異性抗CD3抗体)のいずれも治療方法に使用され得る。
1つの態様において薬品として使用される抗CD3抗体が提供される。さらなる態様において細胞増殖性疾患(例えば、癌)または自己免疫疾患(例えば、関節炎)の治療またはその進行の遅延化に使用される抗CD3抗体が提供される。ある特定の実施形態では治療方法に使用される抗CD3抗体が提供される。ある特定の実施形態では本発明は、細胞増殖性疾患または自己免疫疾患を有する個体を治療する方法に使用される抗CD3抗体であって、その個体にその抗CD3抗体の有効量を投与することを含む前記方法に使用される抗CD3抗体を提供する。1つのそのような実施形態ではその方法は少なくとも1種類の追加治療薬、例えば下に記載されるような追加治療薬の有効量をその個体に投与することをさらに含む。さらなる実施形態では本発明は、細胞増殖性疾患または自己免疫疾患を有する個体における免疫機能の強化に使用される抗CD3抗体を提供する。ある特定の実施形態では本発明は、細胞増殖性疾患または自己免疫疾患を有する個体において免疫機能を強化する方法に使用される抗CD3抗体であって、エフェクター細胞(例えば、T細胞、例えばCD8+T細胞および/またはCD4+T細胞)を活性化する、エフェクター細胞集団を増殖させる(増加させる)、標的細胞(例えば、本発明の二特異性TDB抗体などの本発明の抗CD3抗体によって認識される第2生体分子を発現する細胞)集団を減少させる、および/または標的細胞(例えば、標的腫瘍細胞)を殺滅するためにその個体にその抗CD3抗体の実兵力を投与することを含む方法に使用されるその抗CD3抗体を提供する。上記実施形態のいずれかに従う「個体」はヒトであり得る。
さらなる態様において本発明は薬品の製造または調製における抗CD3抗体の使用法を提供する。1つの実施形態ではその薬品は細胞増殖性疾患(例えば、癌)または自己免疫疾患(例えば、関節炎)の治療用の薬品である。さらなる実施形態ではその薬品は、細胞増殖性疾患または自己免疫疾患を治療する方法であって、細胞増殖性疾患または自己免疫疾患を有する個体にその薬品の有効量を投与することを含む方法において使用される薬品である。1つのそのような実施形態ではその方法は少なくとも1種類の追加治療薬、例えば下に記載されるような追加治療薬の有効量をその個体に投与することをさらに含む。さらなる実施形態ではその薬品はその個体におけるエフェクター細胞(例えば、T細胞、例えばCD8+T細胞および/またはCD4+T細胞)の活性化、エフェクター細胞集団の増殖(増加)、標的細胞(例えば、本発明の二特異性TDB抗体などの本発明の抗CD3抗体によって認識される第2生体分子を発現する細胞)集団の減少、および/または標的細胞(例えば、標的腫瘍細胞)の殺滅のための薬品である。さらなる実施形態ではその薬品は、細胞増殖性疾患または自己免疫疾患を有する個体において免疫機能を強化する方法であって、エフェクター細胞(例えば、T細胞、例えばCD8+T細胞および/またはCD4+T細胞)を活性化する、エフェクター細胞集団を増殖させる(増加させる)、標的細胞(例えば、本発明の二特異性TDB抗体などの本発明の抗CD3抗体によって認識される第2生体分子を発現する細胞)集団を減少させる、および/または標的細胞(例えば、標的腫瘍細胞)を殺滅するためにその個体にその薬品の有効量を投与することを含む方法に使用される薬品である。上記実施形態のいずれかに従う「個体」はヒトであり得る。
さらなる態様において本発明は細胞増殖性疾患(例えば、癌)または自己免疫疾患(例えば、関節炎)を治療するための方法を提供する。1つの実施形態ではその方法はそのような細胞増殖性疾患または自己免疫疾患を有する個体に抗CD3抗体の有効量を投与することを含む。1つのそのような実施形態ではその方法は少なくとも1種類の追加治療薬、例えば下に記載されるような追加治療薬の有効量をその個体に投与することをさらに含む。上記実施形態のいずれかに従う「個体」はヒトであり得る。
さらなる態様において本発明は、細胞増殖性疾患または自己免疫疾患を有する個体において細胞増殖性疾患または自己免疫疾患を有する個体において免疫機能を強化するための方法を提供する。1つの実施形態ではその方法はエフェクター細胞(例えば、T細胞、例えばCD8+T細胞および/またはCD4+T細胞)を活性化する、エフェクター細胞集団を増殖させる(増加させる)、標的細胞(例えば、本発明の二特異性TDB抗体などの本発明の抗CD3抗体によって認識される第2生体分子を発現する細胞)集団を減少させる、および/または標的細胞(例えば、標的腫瘍細胞)を殺滅するためにその個体に抗CD3抗体の有効量を投与することを含む。1つの実施形態では「個体」はヒトである。
さらなる態様において本発明は本発明の二特異性TDB抗体などの本発明の抗CD3抗体、例えば抗CD3アームと抗CD20アームを有するCD20−TDBなどの抗B細胞標的化TDBの有効量を投与することによってB細胞癌などの血液癌(例えば、成熟B細胞リンパ腫)を治療するための方法を提供する。その実施形態のさらなる態様においてその成熟B細胞リンパ腫は非ホジキンリンパ腫(NHL)である。その実施形態のさらなる態様においてそのNHLは胚中心B細胞様(GCB)DLBCL、活性化B細胞様(ABC)DLBCL、濾胞性リンパ腫(FL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、辺縁帯リンパ腫(MZL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、リンパ形質細胞性リンパ腫(LL)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、中枢神経系リンパ腫(CNSL)、バーキットリンパ腫(BL)、B細胞性前リンパ球性白血病、脾臓周辺帯リンパ腫、有毛状細胞性白血病、脾リンパ腫/脾性白血病分類不能型、びまん性赤脾髄小型B細胞リンパ腫、有毛状細胞性白血病亜型、ワルデンストレームマクログロブリン血症、重鎖病、α重鎖病、γ重鎖病、μ重鎖病、形質細胞性骨髄腫、孤発性骨形質細胞腫、骨外性形質細胞腫、粘膜関連リンパ組織型節外性辺縁帯リンパ腫(MALTリンパ腫)、節性辺縁帯リンパ腫、小児節性辺縁帯リンパ腫、小児濾胞性リンパ腫、原発性皮膚濾胞中心リンパ腫、T細胞/組織球豊富型大細胞型B細胞リンパ腫、中枢神経原発性DLBCL、皮膚原発性DLBCL下肢型、高齢者EBV陽性DLBCL、慢性炎症付随型DLBCL、リンパ腫様肉芽腫症、縦隔(胸腺)原発性大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、ALK陽性大細胞型B細胞リンパ腫、形質芽球性リンパ腫、HHV8関連多中心性キャッスルマン病に生ずる大細胞型B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫とバーキットリンパ腫の中間の特徴を有する原発性滲出性リンパ腫/B細胞リンパ腫分類不能型、およびびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と古典的ホジキンリンパ腫の中間の特徴を有するB細胞リンパ腫分類不能型を含む群から選択される。本発明の好ましい実施形態ではその方法は、胚中心B細胞様(GCB)DLBCL、活性化B細胞様(ABC)DLBCL、濾胞性リンパ腫(FL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、辺縁帯リンパ腫(MZL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、リンパ形質細胞性リンパ腫(LL)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、中枢神経系リンパ腫(CNSL)、またはバーキットリンパ腫(BL)を含む癌を治療することを含む。
1つの実施形態では、その方法はそのような血液癌(例えば、B細胞癌、例えばB細胞リンパ腫)を有する個体に本発明の抗CD3抗体、例えば抗CD20標的アームと抗CD3標的アームを含むCD20 TDBなどの二特異性TDB抗体の有効量を投与することを含む。他の実施形態ではCD20 TDBは1種類以上の追加治療薬と共投与される。1つの実施形態ではその治療薬はCD20を標的とする抗体である。1つの実施形態ではCD20 TDBは、キメラモノクローナルCD20抗体であるリツキシマブ(リツキサン(登録商標))またはモノクローナルCD20抗体であるオビヌツズマブ(Gazyva(登録商標))から選択される1種類以上のCD20を標的とする抗体と共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはリツキシマブと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはオビヌツズマブと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはオビヌツズマブおよびリツキシマブと共投与される。
1つのさらなる実施形態では本発明の抗CD3抗体(例えば、前記CD20 TDB)はCD20モノクローナル抗体と共に、またはCD20モノクローナル抗体を伴わずに、追加の化学療法剤および/または抗体薬物複合体(ADC)と共に投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはシクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、およびプレドニソロン(CHOP)から選択される1種類以上の追加の化学療法剤と共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはADCと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはビンクリスチンがADCによって置き換えられているCHOPと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBは抗CD79b抗体薬物複合体(米国特許第8,088,378号明細書および/または米国特許出願公開第2014/0030280号明細書のいずれか一方に記載されている抗CD79b−MC−vc−PAB−MMAEまたは抗CD79b抗体薬物複合体、またはポラツズマブベドチンなど)、抗CD19抗体薬物複合体、抗CD22抗体薬物複合体、抗CD45抗体薬物複合体、および抗CD32薬物複合体から選択されるADCと共投与される。
1つの他の実施形態ではその治療薬は生物学的修飾物質である。1つの実施形態ではCD20 TDBは、BCL−2阻害剤(GDC−0199/ABT−199など)、レナリドミド(レブラミド(登録商標))、PI3K−δ阻害剤(イデラリシブ(Zydelig(登録商標))など)、PD−1軸結合性アンタゴニスト;活性化補助刺激分子を対象とするアゴニスト、例えばアゴニスト抗体、例えば、CD40を対象とするアゴニスト、CD226を対象とするアゴニスト、CD28を対象とするアゴニスト、OX40を対象とするアゴニスト(例えばAgonOX)、GITRを対象とするアゴニスト、CD137(TNFRSF9、4−1BB、またはILAとしても知られる)を対象とするアゴニスト、CD27を対象とするアゴニスト(例えばCDX−1127)、HVEMを対象とするアゴニスト、またはCD127を対象とするアゴニスト;阻害性補助刺激分子を対象とするアンタゴニスト、例えばアンタゴニスト抗体、例えば、CTLA−4(CD152としても知られる)を対象とするアンタゴニスト、PD−1を対象とするアンタゴニスト、TIM−3を対象とするアンタゴニスト、BTLAを対象とするアンタゴニスト、VISTAを対象とするアンタゴニスト、LAG−3を対象とするアンタゴニスト、B7−H3を対象とするアンタゴニスト、B7−H4を対象とするアンタゴニスト、IDOを対象とするアンタゴニスト(例えば1−メチル−D−トリプトファン(1−D−MTとしても知られる))、TIGITを対象とするアンタゴニスト、MICA/Bを対象とするアンタゴニスト、GITRを対象とするアンタゴニスト(例えばTRX518)、またはアルギナーゼを対象とするアンタゴニスト;イピリムマブ(MDX−010、MDX−101、またはヤーボイ(登録商標)としても知られる)、トレメリムマブ(チシリムマブまたはCP−675,206としても知られる)、ウレルマブ(BMS−663513としても知られる)、MGA271;TGFβを対象とするアンタゴニスト、例えばメテリムマブ(metelimumab)(CAT−192としても知られる)、フレソリムマブ(GC1008としても知られる)、LY2157299k;およびキメラ抗原受容体(CAR)を発現するT細胞(例えば、細胞傷害性T細胞またはCTL)の養子移入、例えば、優性阻害性TGFβ受容体、例えば優性阻害性TGFβタイプII受容体を備えるT細胞の養子移入から選択される1つ以上の生物学的修飾物質と共投与される。
1つの実施形態ではCD20 TDBはリツキシマブおよび1種類以上の化学療法剤と共投与される。1つのそのような実施形態ではCD20 TDBはリツキシマブおよびCHOPと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはリツキシマブおよびADCと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはリツキシマブ、およびビンクリスチンがADCによって置き換えられているCHOPと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBは抗CD79b抗体薬物複合体(米国特許第8,088,378号明細書および/または米国特許出願公開第2014/0030280号明細書のいずれか一方に記載されている抗CD79b−MC−vc−PAB−MMAEまたは抗CD79b抗体薬物複合体、またはポラツズマブベドチンなど)、抗CD19抗体薬物複合体、抗CD22抗体薬物複合体、抗CD45抗体薬物複合体、および抗CD32薬物複合体から選択されるADCと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBは、リツキシマブ、ならびにBCL−2阻害剤(GDC−0199/ABT−199など)、レナリドミド(レブラミド(登録商標))、PI3K−δ阻害剤(イデラリシブ(Zydelig(登録商標))など)、PD−1軸結合性アンタゴニスト;活性化補助刺激分子を対象とするアゴニスト、例えばアゴニスト抗体、例えば、CD40を対象とするアゴニスト、CD226を対象とするアゴニスト、CD28を対象とするアゴニスト、OX40を対象とするアゴニスト(例えばAgonOX)、GITRを対象とするアゴニスト、CD137(TNFRSF9、4−1BB、またはILAとしても知られる)を対象とするアゴニスト、CD27を対象とするアゴニスト(例えばCDX−1127)、HVEMを対象とするアゴニスト、またはCD127を対象とするアゴニスト;阻害性補助刺激分子を対象とするアンタゴニスト、例えばアンタゴニスト抗体、例えば、CTLA−4(CD152としても知られる)を対象とするアンタゴニスト、PD−1を対象とするアンタゴニスト、TIM−3を対象とするアンタゴニスト、BTLAを対象とするアンタゴニスト、VISTAを対象とするアンタゴニスト、LAG−3を対象とするアンタゴニスト、B7−H3を対象とするアンタゴニスト、B7−H4を対象とするアンタゴニスト、IDOを対象とするアンタゴニスト(例えば1−メチル−D−トリプトファン(1−D−MTとしても知られる))、TIGITを対象とするアンタゴニスト、MICA/Bを対象とするアンタゴニスト、GITRを対象とするアンタゴニスト(例えばTRX518)、またはアルギナーゼを対象とするアンタゴニスト;イピリムマブ(MDX−010、MDX−101、またはヤーボイ(登録商標)としても知られる)、トレメリムマブ(チシリムマブまたはCP−675,206としても知られる)、ウレルマブ(BMS−663513としても知られる)、MGA271;TGFβを対象とするアンタゴニスト、例えばメテリムマブ(metelimumab)(CAT−192としても知られる)、フレソリムマブ(GC1008としても知られる)、LY2157299k;およびキメラ抗原受容体(CAR)を発現するT細胞(例えば、細胞傷害性T細胞またはCTL)の養子移入、例えば、優性阻害性TGFβ受容体、例えば優性阻害性TGFβタイプII受容体を備えるT細胞の養子移入から選択される1つ以上の生物学的修飾物質と共投与される。
1つの実施形態ではCD20 TDBは、リツキシマブ、1種類以上の化学療法剤、ならびにBCL−2阻害剤(GDC−0199/ABT−199など)、レナリドミド(レブラミド(登録商標))、PI3K−δ阻害剤(イデラリシブ(Zydelig(登録商標))など)、PD−1軸結合性アンタゴニスト;活性化補助刺激分子を対象とするアゴニスト、例えばアゴニスト抗体、例えば、CD40を対象とするアゴニスト、CD226を対象とするアゴニスト、CD28を対象とするアゴニスト、OX40を対象とするアゴニスト(例えばAgonOX)、GITRを対象とするアゴニスト、CD137(TNFRSF9、4−1BB、またはILAとしても知られる)を対象とするアゴニスト、CD27を対象とするアゴニスト(例えばCDX−1127)、HVEMを対象とするアゴニスト、またはCD127を対象とするアゴニスト;阻害性補助刺激分子を対象とするアンタゴニスト、例えばアンタゴニスト抗体、例えば、CTLA−4(CD152としても知られる)を対象とするアンタゴニスト、PD−1を対象とするアンタゴニスト、TIM−3を対象とするアンタゴニスト、BTLAを対象とするアンタゴニスト、VISTAを対象とするアンタゴニスト、LAG−3を対象とするアンタゴニスト、B7−H3を対象とするアンタゴニスト、B7−H4を対象とするアンタゴニスト、IDOを対象とするアンタゴニスト(例えば1−メチル−D−トリプトファン(1−D−MTとしても知られる))、TIGITを対象とするアンタゴニスト、MICA/Bを対象とするアンタゴニスト、GITRを対象とするアンタゴニスト(例えばTRX518)、またはアルギナーゼを対象とするアンタゴニスト;イピリムマブ(MDX−010、MDX−101、またはヤーボイ(登録商標)としても知られる)、トレメリムマブ(チシリムマブまたはCP−675,206としても知られる)、ウレルマブ(BMS−663513としても知られる)、MGA271;TGFβを対象とするアンタゴニスト、例えばメテリムマブ(metelimumab)(CAT−192としても知られる)、フレソリムマブ(GC1008としても知られる)、LY2157299k;およびキメラ抗原受容体(CAR)を発現するT細胞(例えば、細胞傷害性T細胞またはCTL)の養子移入、例えば、優性阻害性TGFβ受容体、例えば優性阻害性TGFβタイプII受容体を備えるT細胞の養子移入から選択される1つ以上の生物学的修飾物質と共投与される。
1つの実施形態ではCD20 TDBは、リツキシマブ、ADC、ならびにBCL−2阻害剤(GDC−0199/ABT−199など)、レナリドミド(レブラミド(登録商標))、PI3K−δ阻害剤(イデラリシブ(Zydelig(登録商標))など)、PD−1軸結合性アンタゴニスト;活性化補助刺激分子を対象とするアゴニスト、例えばアゴニスト抗体、例えば、CD40を対象とするアゴニスト、CD226を対象とするアゴニスト、CD28を対象とするアゴニスト、OX40を対象とするアゴニスト(例えばAgonOX)、GITRを対象とするアゴニスト、CD137(TNFRSF9、4−1BB、またはILAとしても知られる)を対象とするアゴニスト、CD27を対象とするアゴニスト(例えばCDX−1127)、HVEMを対象とするアゴニスト、またはCD127を対象とするアゴニスト;阻害性補助刺激分子を対象とするアンタゴニスト、例えばアンタゴニスト抗体、例えば、CTLA−4(CD152としても知られる)を対象とするアンタゴニスト、PD−1を対象とするアンタゴニスト、TIM−3を対象とするアンタゴニスト、BTLAを対象とするアンタゴニスト、VISTAを対象とするアンタゴニスト、LAG−3を対象とするアンタゴニスト、B7−H3を対象とするアンタゴニスト、B7−H4を対象とするアンタゴニスト、IDOを対象とするアンタゴニスト(例えば1−メチル−D−トリプトファン(1−D−MTとしても知られる))、TIGITを対象とするアンタゴニスト、MICA/Bを対象とするアンタゴニスト、GITRを対象とするアンタゴニスト(例えばTRX518)、またはアルギナーゼを対象とするアンタゴニスト;イピリムマブ(MDX−010、MDX−101、またはヤーボイ(登録商標)としても知られる)、トレメリムマブ(チシリムマブまたはCP−675,206としても知られる)、ウレルマブ(BMS−663513としても知られる)、MGA271;TGFβを対象とするアンタゴニスト、例えばメテリムマブ(metelimumab)(CAT−192としても知られる)、フレソリムマブ(GC1008としても知られる)、LY2157299k;およびキメラ抗原受容体(CAR)を発現するT細胞(例えば、細胞傷害性T細胞またはCTL)の養子移入、例えば、優性阻害性TGFβ受容体、例えば優性阻害性TGFβタイプII受容体を備えるT細胞の養子移入から選択される1つ以上の生物学的修飾物質と共投与される。
1つの実施形態ではCD20 TDBはオビヌツズマブおよび1種類以上の化学療法剤と共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはオビヌツズマブおよびCHOPと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはオビヌツズマブおよびADCと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBはオビヌツズマブ、およびビンクリスチンがADCによって置き換えられているCHOPと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBは抗CD79b抗体薬物複合体(米国特許第8,088,378号明細書および/または米国特許出願公開第2014/0030280号明細書のいずれか一方に記載されている抗CD79b−MC−vc−PAB−MMAEまたは抗CD79b抗体薬物複合体、またはポラツズマブベドチンなど)、抗CD19抗体薬物複合体、抗CD22抗体薬物複合体、抗CD45抗体薬物複合体、および抗CD32薬物複合体から選択されるADCと共投与される。1つの実施形態ではCD20 TDBは、オビヌツズマブ、ならびにBCL−2阻害剤(GDC−0199/ABT−199など)、レナリドミド(レブラミド(登録商標))、PI3K−δ阻害剤(イデラリシブ(Zydelig(登録商標))など)、PD−1軸結合性アンタゴニスト;活性化補助刺激分子を対象とするアゴニスト、例えばアゴニスト抗体、例えば、CD40を対象とするアゴニスト、CD226を対象とするアゴニスト、CD28を対象とするアゴニスト、OX40を対象とするアゴニスト(例えばAgonOX)、GITRを対象とするアゴニスト、CD137(TNFRSF9、4−1BB、またはILAとしても知られる)を対象とするアゴニスト、CD27を対象とするアゴニスト(例えばCDX−1127)、HVEMを対象とするアゴニスト、またはCD127を対象とするアゴニスト;阻害性補助刺激分子を対象とするアンタゴニスト、例えばアンタゴニスト抗体、例えば、CTLA−4(CD152としても知られる)を対象とするアンタゴニスト、PD−1を対象とするアンタゴニスト、TIM−3を対象とするアンタゴニスト、BTLAを対象とするアンタゴニスト、VISTAを対象とするアンタゴニスト、LAG−3を対象とするアンタゴニスト、B7−H3を対象とするアンタゴニスト、B7−H4を対象とするアンタゴニスト、IDOを対象とするアンタゴニスト(例えば1−メチル−D−トリプトファン(1−D−MTとしても知られる))、TIGITを対象とするアンタゴニスト、MICA/Bを対象とするアンタゴニスト、GITRを対象とするアンタゴニスト(例えばTRX518)、またはアルギナーゼを対象とするアンタゴニスト;イピリムマブ(MDX−010、MDX−101、またはヤーボイ(登録商標)としても知られる)、トレメリムマブ(チシリムマブまたはCP−675,206としても知られる)、ウレルマブ(BMS−663513としても知られる)、MGA271;TGFβを対象とするアンタゴニスト、例えばメテリムマブ(metelimumab)(CAT−192としても知られる)、フレソリムマブ(GC1008としても知られる)、LY2157299k;およびキメラ抗原受容体(CAR)を発現するT細胞(例えば、細胞傷害性T細胞またはCTL)の養子移入、例えば、優性阻害性TGFβ受容体、例えば優性阻害性TGFβタイプII受容体を備えるT細胞の養子移入から選択される1つ以上の生物学的修飾物質と共投与される。
1つの実施形態ではCD20 TDBは、オビヌツズマブ、ADC、ならびにBCL−2阻害剤(GDC−0199/ABT−199など)、レナリドミド(レブラミド(登録商標))、PI3K−δ阻害剤(イデラリシブ(Zydelig(登録商標))など)、PD−1軸結合性アンタゴニスト;活性化補助刺激分子を対象とするアゴニスト、例えばアゴニスト抗体、例えば、CD40を対象とするアゴニスト、CD226を対象とするアゴニスト、CD28を対象とするアゴニスト、OX40を対象とするアゴニスト(例えばAgonOX)、GITRを対象とするアゴニスト、CD137(TNFRSF9、4−1BB、またはILAとしても知られる)を対象とするアゴニスト、CD27を対象とするアゴニスト(例えばCDX−1127)、HVEMを対象とするアゴニスト、またはCD127を対象とするアゴニスト;阻害性補助刺激分子を対象とするアンタゴニスト、例えばアンタゴニスト抗体、例えば、CTLA−4(CD152としても知られる)を対象とするアンタゴニスト、PD−1を対象とするアンタゴニスト、TIM−3を対象とするアンタゴニスト、BTLAを対象とするアンタゴニスト、VISTAを対象とするアンタゴニスト、LAG−3を対象とするアンタゴニスト、B7−H3を対象とするアンタゴニスト、B7−H4を対象とするアンタゴニスト、IDOを対象とするアンタゴニスト(例えば1−メチル−D−トリプトファン(1−D−MTとしても知られる))、TIGITを対象とするアンタゴニスト、MICA/Bを対象とするアンタゴニスト、GITRを対象とするアンタゴニスト(例えばTRX518)、またはアルギナーゼを対象とするアンタゴニスト;イピリムマブ(MDX−010、MDX−101、またはヤーボイ(登録商標)としても知られる)、トレメリムマブ(チシリムマブまたはCP−675,206としても知られる)、ウレルマブ(BMS−663513としても知られる)、MGA271;TGFβを対象とするアンタゴニスト、例えばメテリムマブ(metelimumab)(CAT−192としても知られる)、フレソリムマブ(GC1008としても知られる)、LY2157299k;およびキメラ抗原受容体(CAR)を発現するT細胞(例えば、細胞傷害性T細胞またはCTL)の養子移入、例えば、優性阻害性TGFβ受容体、例えば優性阻害性TGFβタイプII受容体を備えるT細胞の養子移入から選択される1つ以上の生物学的修飾物質と共投与される。
本発明のさらなる態様においてその追加療法は抗CD20抗体を含む。1つの実施形態ではその抗CD20抗体はリツキシマブである。1つの実施形態ではその抗CD20抗体はヒト化B−Ly1抗体である。1つの実施形態ではそのヒト化B−Ly1抗体はオビニツズマブ(obinituzumab)である。1つの実施形態ではその抗CD20抗体はオファツムマブ、ウブリツキシマブ(ublituximab)、および/またはイブリツモマブチウキセタンである。
本発明のさらなる態様においてその追加療法はアルキル化剤を含む。1つの実施形態ではそのアルキル化剤は4−[5−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]−1−メチルベンズイミダゾール−2−イル]ブタン酸およびその塩である。1つの実施形態ではそのアルキル化剤はベンダムスチンである。
本発明のさらなる態様においてその追加療法はBCL−2阻害剤を含む。1つの実施形態ではそのBCL−2阻害剤は4−(4−{[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチルシクロヘクス−1−エン−1−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)−N−({3−ニトロ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ)ベンズアミドおよびその塩である。1つの実施形態ではそのBCL−2阻害剤はベネトクラックス(CAS番号:1257044−40−8)である。
本発明のさらなる態様においてその追加療法はホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)阻害剤を含む。1つの実施形態ではそのPI3K阻害剤はδアイソフォームPI3K(すなわち、P110δ)を阻害する。幾つかの実施形態ではそのPI3K阻害剤は5−フルオロ−3−フェニル−2−[(1S)−1−(7H−プリン−6−イルアミノ)プロピル]−4(3H)−キナゾリノンおよびその塩である。幾つかの実施形態ではそのPI3K阻害剤はイデラリシブ(CAS番号:870281−82−6)である。1つの実施形態ではそのPI3K阻害剤はαアイソフォームおよびδアイソフォームのPI3Kを阻害する。幾つかの実施形態ではそのPI3K阻害剤は2−{3−[2−(1−イソプロピル−3−メチル−1H−1,2-4−トリアゾール−5−イル)−5,6−ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2−d][1,4]オキサゼピン−9−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}−2−メチルプロパンアミドおよびその塩である。
本発明のさらなる態様においてその追加療法はブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤を含む。1つの実施形態ではそのBTK阻害剤は1−[(3R)−3−[4−アミノ−3−(4−フェノキシフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]ピペラジン−1−イル]プロプ−2−エン−1−オンおよびその塩である。1つの実施形態ではそのBTK阻害剤はイブルチニブ(CAS番号:936563−96−1)である。
本発明のさらなる態様においてその追加療法はサリドマイドまたはその誘導体を含む。1つの実施形態ではそのサリドマイドまたはその誘導体は(RS)−3−(4−アミノ−1−オキソ1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンおよびその塩である。1つの実施形態ではそのサリドマイドまたはその誘導体はレンダリドミド(lendalidomide)(CAS番号:191732−72−6)である。
本発明のさらなる態様においてその追加療法はシクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、またはプレドニソロン(CHOP)のうちの1つ以上を含む。1つの実施形態では前記その療法は上で記載されたような抗CD20抗体(例えば、GA−101および/またはリツキサン(登録商標))をさらに含む。例えばB細胞癌または乳癌の治療をはじめとして、あらゆる癌に無制限に上記の方法および治療法のどれを用いてもよい。
さらなる態様において本発明はHER2陽性癌を治療するための方法を提供する。1つの実施形態ではその方法はそのような癌を有する個体に本発明の抗HER2抗体、例えば抗HER2標的アームおよび抗CD3標的アームを有する二特異性TDB抗体の有効量を投与することを含む。好ましい実施形態ではそのHER2−TDBは有効用量で患者に投与されたときに許容可能な毒性プロファイルを有する。1つの実施形態では許容可能な毒性プロファイルを有するそのHER2−TDBのCD3アームは低親和性CD3アームである。1つの実施形態では許容可能な毒性プロファイルを有するそのHER2−TDBのCD3アームは40G5cである。
好ましい実施形態ではそのHER2陽性癌はHER2陽性乳癌またはHER2陽性胃癌である。1つの実施形態ではHER2 TDBはHER経路を標的とする1種類以上の追加治療薬と共投与される。1つの実施形態ではHER経路を標的とするその追加治療薬はEGFR阻害剤、HER2阻害剤、HER3阻害剤、および/またはHER4阻害剤から選択される。1つの実施形態ではHER2 TDBはトラスツズマブ(ハーセプチン(登録商標))、T−DM1(カドサイラ(登録商標))およびペルツズマブ(パージェタ(登録商標))から選択される1種類以上の追加治療薬と共投与される。1つの実施形態ではHER2 TDBはトラスツズマブと共投与される。1つの実施形態ではHER2 TDBはT−DM1と共投与される。1つの実施形態ではHER2 TDBはペルツズマブと共投与される。1つの実施形態ではHER2 TDBはトラスツズマブおよびペルツズマブと共投与される。1つの実施形態ではHER2 TDBはT−DM1およびペルツズマブと共投与される。
さらなる態様において本発明は、例えば、上記の治療方法のいずれかに使用される本明細書において提供される抗CD3抗体のいずれかを含む医薬製剤を提供する。1つの実施形態では医薬製剤は本明細書において提供される抗CD3抗体のいずれか、および薬学的に許容可能な担体を含む。別の実施形態では医薬製剤は本明細書において提供される抗CD3抗体のいずれか、および少なくとも1種類の追加治療薬、例えば本明細書に記載される追加治療薬を含む。
本発明の抗体は治療法において単独で、または他の薬剤と組み合わせて使用され得る。例えば、本発明の抗体は少なくとも1種類の追加治療薬と共投与され得る。ある特定の実施形態では追加治療薬は化学療法剤、増殖阻害剤、細胞傷害剤、放射線療法に使用される薬剤、抗血管形成剤、アポトーシス促進剤、抗チューブリン剤、または他の薬剤、例えば上皮成長因子受容体(EGFR)アンタゴニスト(例えばチロシンキナーゼ阻害剤)、HER1/EGFR阻害剤(例えばエルロチニブ(タルセバ(商標))、血小板由来増殖因子阻害剤(例えばグリベック(商標)(イマチニブメシル酸塩))、COX−2阻害剤(例えばセレコキシブ)、インターフェロン、サイトカイン、本発明の抗CD3抗体以外の抗体、例えば、次の標的ErbB2、ErbB3、ErbB4、PDGFR−β、BlyS、APRIL、BCMA VEGF、またはVEGF受容体、TRAIL/Apo2、PD−1、PD−L1、PD−L2のうちの1つ以上に結合する抗体、または別の生物活性剤または有機化学薬剤である。
幾つかの実施形態では本発明はその追加治療薬がグルココルチコイドである方法を提供する。1つの実施形態ではそのグルココルチコイドはデキサメタゾンである。
上で述べられたそのような併用療法は(2種類以上の治療薬が同じ製剤または別々の製剤に含まれる)併用投与および分離投与を包含し、後者の事例では本発明の抗体の投与はその追加治療薬またはそれらの追加治療薬の投与の前に、その投与と同時に、および/またはその投与の後に起こり得る。1つの実施形態ではその抗CD3抗体の投与と追加治療薬の投与は相互に約1月以内、または約1週間以内、約2週間以内、または約3週間以内、または約1日以内、約2日以内、約3日以内、約4日以内、約5日以内、または約6日以内に起こる。本発明の抗CD3抗体(例えば、CD3と第2生体分子、例えば細胞表面抗原、例えば腫瘍抗原に結合する本発明のTDB抗体またはその変異体などの本発明の二特異性抗CD3抗体)を放射線療法と併用することもできる。
本発明の抗体(および/またはあらゆる追加治療薬)は、非経口投与、肺内投与、および鼻腔内投与、および局所的治療に望まれる場合は傷害内投与をはじめとするあらゆる適切な手段によって投与され得る。非経口点滴には筋肉内投与、静脈内投与、動脈内投与、腹腔内投与、または皮下投与が含まれる。幾つかの実施形態では本抗体は皮下投与によって投与される。幾つかの実施形態では皮下注射によって投与された抗CD3抗体は静脈内注射によって投与された同じ抗CD3抗体よりも低い毒性応答を患者において示す。投与は部分的にはその投与にかかる時間の長短に応じてあらゆる適切な経路によって、例えば静脈内注射または皮下注射などの注射によって行われ得る。単回投与または様々な時点での反復投与、ボーラス投与、およびパルス点滴を含むがこれらに限定されない様々な投与スケジュールが本明細書において企図されている。
本発明の抗体は良好な医療行為に合うように製剤され、投薬され、投与される。この状況で考慮する要因には治療されている特定の疾患、治療されている特定の哺乳類動物、個々の患者の臨床状態、疾患の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジューリング、および医師に知られている他の要因が含まれる。本抗体は、問題の疾患を予防または治療するために現在使用されている1種類以上の薬剤と共に製剤される必要は無いが、そうされてもよい。そのような他の薬剤の有効量はその製剤中に存在する抗体の量、疾患または治療の種類、および上で議論した他の要因に左右される。これらは概して本明細書に記載されたのと同じ投薬量および投与経路で使用され、または本明細書に記載される投薬量の約1%から99%までで使用され、または適切であると経験的/臨床的に判断されるあらゆる投薬量およびあらゆる経路で使用される。
疾病の予防または治療のため、(単独で、または1種類以上の他の追加治療薬と組み合わせて使用されるときの)本発明の抗体の適切な投薬量は治療される疾病の種類、抗体の種類、その疾病の重症度および経過、本抗体が予防目的で投与されるのか、または治療目的で投与されるのかということ、これまでの治療法、患者の病歴と本抗体に対する応答、および主治医の判断に左右される。本抗体は患者に一度に、または一連の治療時に適切に投与される。
一般命題として、ヒトに投与される本抗CD3抗体の治療有効量は、1回以上の投与によるものにしてもそうでないにしても患者の体重に対して約0.01〜約100mg/kgの範囲内にある。幾つかの実施形態では使用された本抗体は、例えば、約0.01〜約45mg/kg、約0.01〜約40mg/kg、約0.01〜約35mg/kg、約0.01〜約30mg/kg、約0.01〜約25mg/kg、約0.01〜約20mg/kg、約0.01〜約15mg/kg、約0.01〜約10mg/kg、約0.01〜約5mg/kg、または約0.01〜約1mg/kgの用量で毎日投与される。1つの実施形態では本明細書に記載される抗CD3抗体は21日周期の第1日に約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約500mg、約600mg、約700mg、約800mg、約900mg、約1000mg、約1100mg、約1200mg、約1300mgまたは約1400mgの用量でヒトに投与される。その用量は単回用量として投与されても複数回用量(例えば、2用量または3用量)として、例えば点滴として投与されてもよい。数日以上にわたる反復投与については、状態に応じて望まれている疾患症状の抑制が生じるまでその治療が持続されることが一般的である。本抗体の1つの例となる投薬量は約0.05mg/kgから約10mg/kgまでの範囲内にある。したがって、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、4.0mg/kg、または10mg/kg(またはそれらのあらゆる組合せ)の用量が1回以上患者に投与され得る。そのような用量は(例えば、患者が約2用量から約20用量の、例えば、約6用量の本抗CD3抗体を受容するように)断続的に、例えば毎週または3週間毎に投与され得る。最初の高めの負荷用量とそれに続く1回以上の低めの用量が投与され得る。この治療法の進捗は従来の技術およびアッセイによって容易にモニターされる。
幾つかの実施形態では前記方法は追加療法をさらに含んでよい。その追加療法は放射線療法、外科手術、化学療法、遺伝子治療、DNA治療、ウイルス療法、RNA治療、免疫療法、骨髄移植、ナノ療法、モノクローナル抗体療法、または前述のものの組合せであり得る。その追加療法はアジュバント療法またはネオアジュバント療法の形態であり得る。幾つかの実施形態ではその追加療法は小分子酵素阻害剤または抗転移剤の投与である。幾つかの実施形態ではその追加療法は副作用制限剤(例えば、治療副作用の発生および/または重症度を軽減することを目的とした制吐薬等のような薬剤)の投与である。幾つかの実施形態ではその追加療法は放射線療法である。幾つかの実施形態ではその追加療法は外科手術である。幾つかの実施形態ではその追加療法は放射線療法と外科手術の組合せである。幾つかの実施形態ではその追加療法はガンマ線照射である。幾つかの実施形態ではその追加療法は上記の治療薬のうちの1つ以上の別々の投与であり得る。
H.製品
本発明の別の態様において上記疾患の治療、予防および/または診断に有用な物質を含む製品が提供される。その製品は容器とその容器上の、またはその容器に添えられたラベルまたは添付文書を含む。適切な容器には、例えば、瓶、バイアル瓶、注射器、静脈内投与用溶液バッグ等が含まれる。それらの容器はガラスまたはプラスチックなどの様々な材料から形成され得る。その容器は病気の治療、予防、および/または診断に単独で有効である、または別の組成物と組み合わされて有効である組成物を保持し、その容器は無菌アクセスポートを有してよい(例えば、その容器は皮下注射針によって突き刺すことができるストッパーを有する静脈内溶液バッグまたはバイアル瓶であり得る)。その組成物中の少なくとも1種類の活性薬剤が本発明の抗体である。その組成物は選ばれた病状の治療に使用されることが前記ラベルまたは添付文書によって示される。また、その製品は(a)本発明の抗体を含む組成物を中に含む第1の容器、および(b)追加の細胞傷害薬またはそうでない場合は追加の治療薬を含む組成物を中に含む第2の容器を含んでよい。本発明のこの実施形態の製品はそれらの組成物が特定の病状を治療するために使用され得ることを示している添付文書をさらに含んでよい。あるいは、または加えて、その製品は静菌性注射用水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル溶液およびブドウ糖溶液などの薬学的に許容可能な緩衝液を含む第2の(または第3の)容器をさらに含んでよい。その製品は、他の緩衝液、希釈液、フィルター、針、および注射器をはじめとする商業的立場および使用者の立場から望ましい他の物をさらに含んでよい。
III. 実施例
以降は本発明の方法および組成物の例である。これまでに提供された概要を考慮すると他の様々な実施形態が実施可能であることが理解される。
抗CD3抗体の作製
CD3ε抗原
A.マウスIgG2a−Fcに融合した二特異性ヒトおよびカニクイザルCD3ε+CD3γ(CD3εγ−muFc)
ヒトまたはカニクイザル(cyno)のCD3εまたはCD3γの細胞外部分をコードするcDNAをC末端でマウスIgG2a Fcに融合してCD3−Fc融合体を作製した。ヒトまたはカニクイザルのCD3εおよびCD3γの細胞外部分をコードするcDNAは、抗CD3/抗CD28活性化末梢血単核細胞(PBMC)に由来する全RNAを使用して作製された。通常のPBMCを10%FBS添加RPMI中でプレート固定化抗CD3および抗CD28によって72時間にわたって活性化した。Qiagen社のRNeasyミニキットを使用して全mRNAを単離した。Invitrogen社のTOPO TAクローニングキットと共に提供されるプロトコルに従って、Taqポリメラーゼで増幅されたPCR産物を使用してRT−PCRにより遺伝子特異的プライマーを使用してcDNAをTOPOベクターにクローン化した。その結果生じた断片を、PhusionハイフィデリティーDNAポリメラーゼ(ニューイングランド・バイオラブズ社、カタログ番号M0530L)を使用する制限酵素不使用サブクローニングによって、マウスIgG2a Fcドメインを含む哺乳類発現ベクターに導入した。このようにしてそれらのCD3断片をシグナル配列の直ぐ下流、且つ、マウスFcのN末端側に正しく配置するための鋳型プラスミドに含まれる重複領域と共にこれらの断片を増幅した。
ヒトとカニクイザルの両方のコンストラクトについて、CD3ε−Fc含有プラスミドをCD3γ−Fc含有プラスミドと共に哺乳類CHO細胞の中で一時的に共発現させた。CD3ε/γのヘテロ二量体をプロテインAセファロース(Pharmacia Biotech社)によって精製した。
B.N末端ペプチド−KLH複合体(CD3ε−KLH)
カニクイザルとヒトのCD3εのN末端配列を含むペプチド断片を合成した。充分な免疫応答を生じさせるための広く使用されているキャリアータンパク質であるキーホールリンペットヘモシアニン(KLH)に免疫を目的としたそれらの断片を結合した。カニクイザルとヒトのCD3εの位置28に天然型システインを付加することでそのチオール含有C末端システインへのマレイミド活性化KLHの結合が可能になった。
C.単鎖CD3ε−26マー−CD3γ(CD3εγ)
ヒトのCD3εサブユニットおよびCD3γサブユニットの細胞外部分をコードするcDNAをPCRにより作製した。26アミノ酸の可動性ペプチドリンカーを使用してヒトCD3εのアミノ酸1〜97とヒトCD3γのアミノ酸1〜81を接続してCD3ε−26マー−CD3γコンストラクト(CD3εγ)(図1)を形成した。そのコンストラクトは、アルカリホスファターゼプロモーターとSTIII分泌シグナル配列を使用する大腸菌からの分泌のためにHisタグを有する発現ベクターにクローン化された。CD3εγをNiカラム上で精製し、その後でリフォールディングした。その後、OKT3親和性カラムを使用して、正しく折りたたまれたCD3εγを精製した。
加えて、幾つかの結合実験のために市販のCD3εをニューヨーク州シャーリー11967のCreative Biomart社より購入した(カタログ番号CD3E−2194H)。
免疫
A.マウスの免疫
BALB/cマウスまたはC57BL/6マウスを免疫した(マウス当たり一回の注射につき2μgまたは10μg)。モノホスホリルリピドA/トレハロースジコリノミコラートアジュバント中に懸濁した抗原を総計で12〜15回の追加免疫のために3日から4日の間隔で足蹠に注射した。灌流前の最後の追加免疫から3日後、免疫したマウスの脾臓とリンパ節のリンパ球を採取した。サイトパルスCEEF−50装置(Cyto Pulse Sciences社)を使用することにより、単離されたマウスリンパ球をSP2/0−Ag14骨髄腫細胞(米国培養細胞系統保存機関)と融合した。簡単に説明すると、サイトフュージョン・メディウムC(カタログ番号LCM−C)で2回洗浄した後、単離された脾臓細胞とSP2/0−Ag14細胞を1:1の比率で混合し、次に1000万細胞/mlの濃度でサイトフュージョン・メディウムCの中に懸濁し、製造業者の案内に従って電気融合を実施した。7%CO2培養器内で融合細胞をClonaCell−HYメディウムC(カタログ番号03803)中に37℃で一晩培養した。翌日、それらの融合細胞を遠心分離し、次に10mlのClonaCell−HYメディウムCに懸濁し、次にHAT成分を含む90mlのメチルセルロースベースのClonaCell−HYメディウムD(カタログ番号03804)と穏やかに混合した。それらの細胞をOmniTrayプレート(サーモ・サイエンティフィック社)に播種し、7%CO2培養器内において37℃で増殖させた。6〜7日の培養後、個々のハイブリドーマクローンをClonePix FL(Molecular Devices社)によって選別し、ウェル当たり200μLのClonaCell−HYメディウムE(カタログ番号03805)を含む96ウェル細胞培養プレート(353075番、Becton Dickinson社)に移動した。ハイブリドーマ培養培地をELISAスクリーニングの前に交換した。
B.ウサギの免疫
ウサギの免疫は、5回の注射について2週間毎に(0日目、14日目、28日目、42日目、56日目)一回の注射につき0.5mgのCFA/IFAを添加したヒトおよびカニクイザルのCD3ε−KLHを使用して実施された。52日目と66日目に採血を行った。
PEG融合とスクリーニングは次のように行われた。サイログロブリン(THY)に結合したCD3εのN末端部分への結合についてクローンをELISAによってスクリーニングした。全ての陽性クローンがカニクイザルCD3εと交差反応することもELISAによってわかり、16種類の固有のクローンをサブクローニングに選択した。全RNAを凍結細胞ペレットから抽出し、製造業者の指示に従ってQiagen RNeasyキットを使用して精製した。RT−PCRワンステップ(Qiagen社)を使用してファーストストランドcDNAを合成した。ウサギ免疫ライブラリーの作製について記載されたプロトコル(Kontermann and Dubel. Antibody Engineering. 1: 115〜123, 2010)を使用してウサギVHドメインおよびVLドメインをさらにPCR増幅した。一般的なウサギ生殖系列免疫グロブリン遺伝子に対応するために適度の縮重を企図した。
抗体のスクリーニング
A.マウスハイブリドーマのスクリーニング
培地交換から3日後に下に記載されるようにハイブリドーマ上清をヒトとカニクイザルの両方のCD3εへの結合についてELISAによりスクリーニングした。全てのELISA陽性クローンをヒトJurkat T細胞、ヒトPBMC、およびカニクイザルPBMCへの結合についてフローサイトメトリーによりさらにスクリーニングした(図2および3)。ハイブリドーマ上清をプロテインA親和性クロマトグラフィーにより精製し、次に無菌濾過し(0.2μmの孔径、ナルジェヌンク・インターナショナル社、ニューヨーク州、米国)、PBS中に4℃で保存した。機能アッセイでさらに検査される前に、精製されたmAbをELISAにより確認した。ロッシュ・ダイアグノスティクス社のマウスモノクローナル抗体アイソタイピングキットを使用してmAbアイソタイプを決定した。
抗CD3抗体13A3、72H6、および19B1の軽鎖可変ドメインおよび重鎖可変ドメインのアミノ酸配列が図4Aに示されている。図4Aはそれら3つの抗体の各々のHVR配列の範囲も定めている。図4B、4C、5A、および5Bは他の抗CD3抗体の軽鎖可変ドメインおよび重鎖可変ドメインの追加的なアミノ酸配列を示している。
B.ウサギの免疫後のスクリーニング
8種類の固有の重鎖配列と6種類の固有の軽鎖配列を前記ハイブリドーマ細胞株からクローン化した。図7はこれらの抗体のうちの1つであるRab17の重鎖配列および軽鎖配列を示している。高い配列類似性のため、6つの重鎖と軽鎖の対に集中することに決定した。それにより生じたそれらの6種類の抗体を小規模(293Sの100ml培養物)でキメラウサギ/ヒトIgGとして発現させ、ELISAによってCD3εへの結合についてスクリーニングした。
抗体の特性分析 ‐ 結合親和性アッセイおよびT細胞活性化活性アッセイ
A.CD3εγ結合ELISAアッセイ
CD3εγ結合ELISAアッセイは、0.05M炭酸緩衝液(pH9.6)中に2μg/mlの濃度のTHY結合ヒト/カニクイザルCD3εN末端アミノ酸か、またはマウスFc融合ヒト/カニクイザルCD3ε/γのどちらかで被覆された96ウェルマイクロタイターELISAプレート(グライナー社、ドイツ)中において4℃で一晩にわたって実施された。洗浄緩衝液(PBS中の0.05%ツイーン20)で3回洗浄した後にBSAを含む200μLのELISAアッセイ希釈液でプレートをブロックした。100μLの培養上清または希釈された精製mAbを添加し、室温で1時間にわたってインキュベートした。それらのプレートを3回洗浄し、HRP複合体化ヤギ抗マウスIgG Fcと1時間にわたってインキュベートした。3回洗浄した後にウェル当たり100μLのTMB基質(BioFXラボラトリーズ社、メリーランド州、米国)を5分間にわたって添加することで結合した酵素を検出した。ウェル当たり100μLの停止試薬(BioFXラボラトリーズ社、メリーランド州、米国)を添加することで反応を停止させ、A630nmで発色を検出した。
B.フローサイトメトリー分析
ヒトJurkat T細胞、ヒトPBMC、またはカニクイザルPBMCをFACS染色用緩衝液(1%ウシ胎児血清を含むリン酸緩衝生理食塩水)で2回洗浄し、次に5×106細胞/mlの終濃度までFACS染色用緩衝液中に懸濁した。100μlの細胞をU底96ウェル組織培養プレート(353077番、Becton Dickinson社)に添加し、100μlのハイブリドーマ上清または希釈された精製mAbを添加した。氷上での30分のインキュベーションの後に細胞をFACS染色用緩衝液で2回洗浄し、その後に1:300の希釈度のFITC複合体化またはアロフィコシアニン(APC)複合体化ヤギ抗マウスIgG抗体(1012−11番、Southern Biotech社)で30分間にわたって染色した。FACS染色用緩衝液で2回洗浄した後に細胞をFACSCalibur(BDバイオサイエンス社)フローサイトメトリーによって分析した。FlowJoソフトウェア(Tree Star社)を使用してデータを分析した。
C.ヒトT細胞活性化アッセイ
ヒト血液をヘパリン添加注射器中に採取し、Leucosep(グライナー・バイオワン社、カタログ番号227290P)およびFicoll Paque Plus(GEヘルスケアバイオサイエンス社、カタログ番号95038−168)を製造業者によって推奨されるように使用してPBMCを単離した。10%FBSを含有し、GlutaMax(Gibco社、カタログ番号35050−061)、ペニシリンとストレプトマイシン(Gibco社、カタログ番号15140−122)を添加されたRPMI培地中で細胞を洗浄し、約20万個の懸濁細胞を96ウェルU底プレートに添加した。抗CD3抗体を10μg/mlと0.01μg/mlの間の濃度で添加した。約20時間の培養後に細胞をFACS緩衝液(PBS中の0.5%BSA、0.05%アジ化ナトリウム)で洗浄した。その後、細胞をFACS緩衝液中の抗CD69−FITC(BD、カタログ番号555530)、抗CD25−PE(BD、カタログ番号555432)、抗CD4−APC(BD、カタログ番号555349)または抗CD8−APC(BD、カタログ番号555369)で染色し、FACS緩衝液で洗浄し、1μg/mlのヨウ化プロピジウムを含む100ulのFACS緩衝液中に懸濁した。データをFACSCaliburフローサイトメーター上で収集し、FlowJoを使用して分析した。CD4+T細胞またはCD8+T細胞中のCD69+およびCD25+集団のパーセンテージを比較してT細胞活性化の程度を決定した。
D.カニクイザルT細胞活性化アッセイ
カニクイザル血液をヘパリン添加チューブ中に採取した。赤血球をACK赤血球溶解緩衝液(0.874%NH4Cl、0.1%KHCO3、0.00368 EDTA二ナトリウム)で2回溶解した。10%FBSを含有し、GlutaMax(Gibco社、カタログ番号35050−061)、ペニシリンとストレプトマイシン(Gibco社、カタログ番号15140−122)を添加されたRPMI培地中で細胞を洗浄し、約20万個の懸濁細胞を96ウェルU底プレートに添加した。抗CD3抗体を10μg/mlの濃度で添加した。約20時間の培養後に細胞をFACS緩衝液(PBS中の0.5%BSA、0.05%アジ化ナトリウム)で洗浄した。その後、細胞をFACS緩衝液中の抗CD69−FITC(BD、カタログ番号555530)、抗CD25−PE(BD、カタログ番号555432)、抗CD4−APC(BD、カタログ番号551980)で染色し、FACS緩衝液で洗浄し、1μg/mlのヨウ化プロピジウムを含む100μgのFACS緩衝液中に懸濁した。データをFACSCaliburフローサイトメーター上で収集し、FlowJoを使用して分析した。CD4+T細胞中のCD69+およびCD25+集団のパーセンテージを比較することによってT細胞活性化の程度を決定した。
抗CD3抗体変異体の作製
A.マウスCD3εγヒト/カニクイザル交差反応性ハイブリドーマのクローニングおよびシーケンシング
RNeasyキット(Qiagen社)を使用して全RNAをマウスハイブリドーマ細胞から抽出し、SuperScript III RTキット(Invitrogen社)を使用してファーストストランドcDNAを合成した。5’縮重プライマー混合物と3’Cγ特異的プライマー、3’Cκ特異的プライマー、3’Cλ特異的プライマーを使用するエラー校正TaqポリメラーゼPCRによって抗体遺伝子を増幅した。PCR産物を精製し、そのPCR産物をシーケンシングすることでそれらの抗体重鎖と抗体軽鎖の可変領域を得た。それらの抗体重鎖と抗体軽鎖の可変領域を適切な制限酵素で消化し、それぞれのpRK発現ベクターにクローン化した。それらのマウス抗体を293細胞内で発現させた。
B.ヒト化
ヒト/カニクイザルCD3εγ交差反応性ハイブリドーマの配列を最も相同性が高いヒトコンセンサス軽鎖および重鎖可変ドメインまたは生殖系列軽鎖および重鎖可変ドメインと整列させた(図7)。mu40G5cと呼ばれるコンセンサス配列が関連のハイブリドーマクローンの軽鎖可変ドメインおよび重鎖可変ドメインから得られた(図7)。超可変領域(HVR)を操作して軽鎖ヒトアクセプターフレームワークおよび重鎖ヒトアクセプターフレームワークの中に組み入れてヒト化CDR移植体を作製した(例えば、図8A〜8Fを参照されたい)。ヒト化変異体をFab断片の形態で、またはIgGとして評価した。VLドメインの位置24〜34(L1)、位置50〜56(L2)および位置89〜97(L3)およびVHドメインの位置26〜35(H1)、位置50〜65(H2)および位置95〜102(H3)をそれらの移植体について使用した(図8A〜8F)。1か所以上のマウスバーニヤポジションの様々な組合せを含む追加の変異体も作製し、結合親和性について検査した(例えば、図9A〜9Fを参照されたい)。選択したバーニヤポジションにあるマウス可変ドメイン残基の結合親和性改善能力に基づいてそれらの残基を最終的なヒト化配列に組み入れた。選択されたヒト化抗体の様々なCD3ε抗原に対する一価結合親和性が図10に示されている。ヒト化抗CD3抗体38E4の親和性変異体(38E4v1〜38E4v9)および40G5cの結合親和性が図11に示されている。
C.パラトープマッピング
クンケル突然変異形成を用いてhu38E4のHVR−L3およびHVR−H3の中の各残基を別々にアラニンに変異させた。加えて、HVR−H3中の位置95もセリン、トレオニン、またはグルタミン酸に変異させた。これらの単一点突然変異を有する変異体をHEK293細胞の中でFabとして発現させ、最初にBiacore T100上でシングルサイクルカイネティクス法によりスクリーニングした。選択された変異体のスケールアップと精製も従来のマルチサイクルカイネティクス法のために行った。シングルサイクルカイネティクスのため、BiacoreシリーズS CM5センサーチップに抗ヒトFab抗体を固定化した(ヒトFabキャプチャキット、GEヘルスケア社)。各Fabを培養上清から捕捉し、注入と注入の間に表面を再生させることなく一回の分析で濃度を上昇させながらヒトCD3εγ(HBSP緩衝液中に3nMから250nMまでの範囲)を30μl/分の流速で順次注入した。各サイクルに10分間の解離を得た。従来のマルチサイクルカイネティクスのため、Biacore社のアミンカップリングキットを使用してヒトCD3εγ、カニクイザルCD3εγ、または27マーペプチドをBiacoreシリーズS CM5センサーチップ上に固定化した。各Fab変異体の3倍段階希釈物を30μl/分の流速で注入した。3分間の結合と3分間の解離からなるプロトコルを用いて各試料を分析した。両方の方法において10mMグリシン(pH1.7)を使用してBiacoreチップを再生した。結合応答をブランクの減算により補正し、konとkoffの同時フィッティングの1:1ラングイル(Languir)モデルをカイネティクス分析に使用した。これらの突然変異の効果が図12に要約されており、軽鎖残基R96と重鎖残基Y97、R99およびF100bがCD3εγへの結合において重要な役割を果たすことを示している。
D.CD3エピトープマッピング
N末端結合性抗CD3ε抗体のエピトープ認識を評価するためにアラニン突然変異をCD3ε1〜27−Fcに導入した。PBS中に2μg/mlの濃度で各CD3ε1〜27−Fc変異体を4℃において一晩にわたってヌンク・マキシソーププレート上に固定化した。0.05%ツイーン20を含むPBS中の2%粉ミルクでそれらのプレートを1時間にわたってブロッキングした後に、100μlの3nM抗CD3εを各ウェルに添加し、1時間にわたって25℃で結合させた。0.05%ツイーン20を含むPBSで6回洗浄した後に抗マウスIgG−HRP二次抗体の添加により図13Aに示されているように抗体結合を検出した。
CD3εγをファージ上に提示する、または非サプレッサー大腸菌株内で発現することができるようにアンバー終止コドンの前にC末端gDタグを含むM13ファージミドにCD3εγをサブクローニングした。クンケル突然変異形成によってCD3ε中に単一アラニン突然変異を作製するための鋳型としてこのCD3εγファージミドを使用した。ファージ上に提示される各CD3εアラニン突然変異体をDNAシーケンシングにより確認し、単一コロニーから単離し、KO7ヘルパーファージを含む2YT/カルベニシリン中で一晩にわたって培養し、PEG沈殿により精製した。ファージELISAを用いて抗CD3抗体結合に対するCD3εγ中のアラニン突然変異の効果を評価した。PBS緩衝液中に2μg/mlの濃度で各抗CD3抗体を4℃において一晩にわたってヌンク・マキシソーププレート上に固定化した。CD3εγアラニン変異体を提示する精製ファージ上清(1.0 OD450)をそのプレートに添加し、振盪しながら室温で1時間にわたって結合させた。洗浄後、抗M13−HRP(GEヘルスケア社カタログ番号45−001−419)を使用して結合したファージを検出した。各CD3εγアラニン変異体の結合を野生型CD3εγファージの結合と比較した(図13B)。ファージ濃度の関数として結合を評価することにより、抗CD3抗体との結合に影響を与えるアラニン変異体をさらに特性分析した(図13C)。
抗体結合に対するCD3中のアラニン突然変異の影響を定量するため、選択されたCD3アラニン突然変異体を非サプレッサー大腸菌株内で発現させた。抗CD3抗体UCHT1v9を使用して、分泌されたそれらのCD3εγ変異体を粗ペリプラズム画分より捕捉した。GEヘルスケア社の抗ヒトIgG(Fc)抗体キャプチャキット(BR−1008−39)を使用してアミンカップリングによりUCHT1v9をCM5シリーズSチップ上に固定化した。カイネティクス評価ソフトウェアを利用してSPR測定をBiacore 4000機器上で実施した。一価結合親和性を測定するため、一方のアームが検査予定の抗CD3であり、そのアームが無関係な抗原を認識する抗CD3二特異性抗体を使用した。それらの二特異性抗CD3抗体を0.39〜100nMまでの2倍希釈物の濃度シリーズで捕捉上清の上に通した。Biacore 4000 BIAevaluationソフトウェア(製品コード28−9664−57)を使用して、それにより生じるカイネティクス(図13D)を測定および計算した。
E.CD3ε結合部位の構造マッピング
1.Hu38E4.v1 Fab
Hu38E4.v1 Fabを0.15MのNaCl、pH7.5で25mMのトリスに10mg/mlの濃度で溶解し、2倍モル過剰量(1mg)のCD3εペプチドであるQDGNEEMGGITQTPYK(配列番号284)(図14A)を混合し、結晶化試行に供した。シッティングドロップ蒸気拡散方式で沈殿剤のスパースマトリックスを用いて初期スクリーニングを行った。最適化結晶が70(体積/体積)%のペンタンジオール、およびpH7.5で0.1MのHEPES緩衝液を含むリザーバー溶液との1:1混合物から成長した。そのリザーバーを凍結保護物質として使用した。それらの結晶を急に液体窒素に浸すことにより極低温まで移行させた。
MAR300 CCD検出器を使用して先端放射光施設ビームライン22IDにおいてhu38E4.v1 FabとCD3εペプチドの共結晶の回折データを収集した。次にHKL2000プログラムを使用して記録された回折について積分とスケーリングを行った。
Phaserプログラムを使用する分子置換(MR)法によって構造の位相を決定した。そのMRサーチモデルはHGFA/Fab複合体(PDBコード:2R0L)結晶構造体に由来するFabサブユニットであった。CD3εペプチドをFo−Fcマップに基づいてその構造に組み入れた。その後、最尤標的関数、異方性個別B因子精密化法、およびTLS精密化法を使用するREFMAC5プログラムおよびPHENIXプログラムによりその構造を精密化して一つの構造に集束させた。そのデータおよび精密化統計情報が表3Aに示されている。
1括弧の中の値は2.02Å〜1.95Åである最外殻分解能での値である。
2Rsym=Σ|I
hi−I
h|/ΣI
hiであり、I
hiは反射hのi番目の対称性関連観測値のスケーリング済み強度であり、I
hは平均値である。
3Rcryst=Σ
h|F
o,h−F
c,h|/Σ
hF
o,hであり、F
o,hとF
c,hは反射hの構造因子振幅の観察値と計算値である。
4R
free値は精密化に含まれていない5%の無作為に選択された反射について計算される。
hu38E4.v1 Fab/CD3εペプチド複合体の結晶構造を1.9Åの分解能で決定した。その構造からCD3εペプチドが小さな弧を描いており、38E4.v1 Fabの重鎖と軽鎖の間の裂け目の中に深く入り込んでいることが明らかになった(図14Bおよび14C)。結合によってそのペプチドとそのFab断片との間で666Å2の溶媒露出面積が覆い隠され、その結合に疎水性相互作用、水素結合性相互作用およびイオン性相互作用からなる複雑なネットワークが関わる(図14D)。N末端ピログルタミン酸(pyroglu)リングが重鎖Tyr33にパッキングし、且つ、HVR−H1中の重鎖His35と水素結合を形成している。HVR−H3中の残基F100bの大きな側鎖がHis35のピログルタミン酸との相互作用にとって適切な方向にHis35を押しており、F100bが小さな側鎖の残基であるアラニンに変異させられたときに観察される結合の喪失を説明している。加えて、アラニンスキャニングの結果と一致して、CDR−L3中のR96が前記ピログルタミン酸のカルボキシル基と重要な水素結合を形成し、一方でCDR−H3中のY97がCD3εペプチドのMet7と水素結合を形成する(図14E)。興味深いことに、CDR−H3中のR99におけるアラニン置換は抗原結合に対して劇的な効果を有するが、この側鎖はCD3εペプチドから離れており、且つ、そのペプチドとのどのような相互作用にも関与していないことがその構造から明らかである。その代り、R99はCDR−H3中の幾つかの残基と密接しており、それにはD101との水素結合およびバーニヤ残基である軽鎖Y49にさらに影響を与えるY100aに対する疎水性パッキングが含まれる(図14F)。これらの相互作用はCD3εペプチドとの結合を可能にする重鎖と軽鎖の間の重要な中央の裂け目を編成することによる38E4.v1 Fab中のCDRループの維持とそれらのループの全体的配置にとって重要である可能性がある。
図14GはCD3εペプチドから5Å以内に存在すると判断された38E4.v1 Fabの全ての残基を特定している。これらの抗原接触残基はhu38E4.v1の残基G96がhu40G5ではセリン残基(S96)であることを除いてhu38E4.v1とhu40G5cの間で同一である(hu38E4.v1の接触残基G96の位置を示している図14Hを参照されたい)。
抗CD3(38E4.v1)とCD3
εγペプチドの間の接点をアラニンスキャニングに基づいて計算した。下の表3Bにおいて提供されているように、38E4v1抗CD3によって認識されるエピトープは3.5オングストローム以下の距離を有する接点である。この分析より、CD3エピトープGln1(PCA1、ピログルタミン酸)、Asp2、Glu6、およびMet7は、そのCD3抗体の軽鎖可変領域および重鎖可変領域のパラトープとの重要な接点形成性残基であることがわかった。
*2つの側鎖間の水素結合を表す。
灰色の影をつけたセルは確かな水素結合性接点を表す。
太字の接点は側鎖と主鎖骨格との間に形成された水素結合である。
[訳者注:PCT/US2014/070951では、下線が引かれた文字は太字である。]
2.SP34v52 Fab
SP34v52 Fabを0.25MのNaCl、pH5.5で25mMのMESに10mg/mLの濃度で溶解した。シッティングドロップ蒸気拡散形式でスパースマトリックス(PEGII、Qiagen社)スクリーンを使用して初期結晶化スクリーニングを行った。0.2MのCaCl2、pH7.5で0.1MのHEPES、および30(重量/体積)%のPEG4000を含むリザーバー液を使用したドロップの中に結晶化の成功を見出した。最適化結晶が2μLのタンパク質と20〜23(重量/体積)%のPEG3350、pH7.2で0.1MのHEPES、0.1MのCaCl2を含む2μLのリザーバー溶液の混合物から成長した。ハンギングドロップ蒸気拡散法を用い、最終的な結晶化ドロップを18℃でインキュベートした。
PILATUS検出器を使用してスタンフォード・シンクロトロン放射光源ビームライン12−2においてSP34v52 Fabの回折データを収集した。その後、記録された回折についてXDSプログラムを使用して積分を行い、SCALAプログラムを使用してスケーリングを行った。Phaserプログラムを使用する分子置換(MR)法によって構造の位相を決定した。そのMRサーチモデルはHGFA/Fab複合体(PDBコード:2R0L)結晶構造体に由来するFabサブユニットであった。CD3εペプチドをF
o−F
cマップに基づいてその構造に組み入れた。その後、最尤標的関数、異方性個別B因子精密化法、およびTLS精密化法を使用するREFMAC5プログラムおよびPHENIXプログラムによりその構造を精密化して一つの構造に集束させた。そのデータおよび精密化統計情報が下の表4に示されている。
1括弧の中の値は2.51Å〜2.50Åである最外殻分解能での値である。
2Rsym=Σ|I
hi−I
h|/ΣI
hiであり、I
hiは反射hのi番目の対称性関連観測値のスケーリング済み強度であり、I
hは平均値である。
3Rcryst=Σ
h|F
o,h−F
c,h|/Σ
hF
o,hであり、F
o,hとF
c,hは反射hの構造因子振幅の観察値と計算値である。
4R
free値は精密化に含まれていない5%の無作為に選択された反射について計算される。
図14I〜14Lにおいてhu38E4.v1 FabとSP34v52 Fabの結晶構造が同方向で比較された。CD3εペプチドをhu38E4.v1の場合と同じ方向でSP34v52 Fabにスーパーインポーズすると、そのペプチドのSP34v52との明らかな衝突が観察された(図14L)。hu38E4.v1またはhu40G5cのどちらにも存在しない残基であるSP34v52のHVR−H2残基R50およびR52はSP34v52によるCD3の結合にとって重要であることがわかった(図14L)。これらのデータはhu38E4.v1とhu40G5cがSP34v52のもととは明らかに異なる様式でCD3に結合することを示している。
CD3εγのN末端ペプチドとの複合体中のhu38E4.v1の結晶構造が図14Mおよび14Nに示されている。図14MはCD3εγ中の第6残基との接触に関与する重要な分子間相互作用の拡大図を提供している。縮小図で、図14Nは第5残基が相互作用部位から完全に離れている前記Fab/CD3ペプチド複合体の空間充填モデルを示している。示されているように、第6残基はそのFabとの相互作用に関与し、その活性部位の中に入り込んでいる。
T細胞依存的二特異性(TDB)抗体の作製と選択
腫瘍細胞の撲滅にT細胞の高い細胞傷害能を利用する1つのアプローチはT細胞依存的二特異性(TDB)抗体の使用である。CD19/CD3二特異性BiTE抗体であるB細胞標的化ブリナツモマブなどの分子による臨床応答の促進が報告されている。しかしながら、多数の報告されている二特異性抗体治療法の治療上の有望性は、好ましくない薬物動態(PK)、毒性、および/または製造上の問題をはじめとする障害のために制限されている。したがって、我々は最初にノブ・イントゥー・ホール形式の完全長抗体として作製される抗CD3アームと抗腫瘍抗原アーム(例えば、抗CD20アーム、抗FcRH5アーム、抗HER2アーム、抗LYPD1アーム、抗LY6Eアーム、抗LY6G6Dアーム、抗PMEL17アーム、抗CD19アーム、抗CD22アーム、抗CD33アーム、抗CD79Aアーム、抗CD79Bアーム、抗EDARアーム、抗GFRA1アーム、抗MRP4アーム、抗RETアーム、抗Steap1アーム、抗TenB2アーム)の様々な組合せを有する抗CD3 TDB抗体を作製し、それらを特性分析した。予期せぬことに、我々は特定の組合せ(対)の抗CD3アームと抗腫瘍抗原アームが他のTDBよりも好ましい活性を示すTDBになることを見出した。
TDB抗体をこれまでに記載された(Atwell et al. J. Mol. Biol. 270: 26〜35, 1997)ようにヒトIgG1のようなノブ・イントゥー・ホール形式の完全長抗体として作製した。半抗体を大腸菌またはチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞のどちらかの中で発現させ、プロテインA親和性クロマトグラフィーにより精製し、これまでに記載された(Spiess et al. Nat. Biotechnol. 2013)ように適切な半抗体対をインビトロでアニールした。CHO細胞内でTDB抗体生産を行った場合、その抗体は例えば残基N297に非グリコシル化突然変異(例えば、N297G)を含むことがあり得、その結果としてそのTDB抗体はエフェクター機能欠損変異体であり、且つ、抗体依存性細胞介在性細胞傷害(ADCC)を開始することができなかった。図15はCD3/CD20 TDB生産の模式的概観を示している。
アニーリングの後にそれらのCD3/CD20 TDBを疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によって精製し、分析的ゲル濾過、マススペクトロメトリー、およびポリアクリルアミドゲル電気泳動によって特性分析した。それらの精製された抗体はゲル濾過で0.2%未満の凝集体を有する単一のピーク(シグナルの99%超)として挙動した。ホモ二量体はマススペクトロメトリーによって検出されなかった。CD3/CD20 TDBの作製において検査された抗CD20アームには2H7v16、2H7v114、2H7v511、およびGA101が含まれた。CD3/CD20 TDBの作製において検査された抗CD3アームにはUCHT1v1、UCHT1v9、UCHT1vM1、72H6、13A3、30A1、41D9a、SP34v52、40G5c、38E4v1−38E4v9、21B2、125A1、および21A9が含まれた。CD3/CD20 TDBをCD3への結合、ならびにインビトロB細胞殺傷アッセイとT細胞活性化アッセイによって評価される活性について検査した。
A.結合親和性
それらのCD3/CD20 TDBの各々の結合親和性を抗CD3抗体について上で記載されたようにBiacore分析またはFACS分析によって検査した。簡単に説明すると、Biacore結合アッセイについてはBiacore社のアミンカップリングキットを使用してヒトCD3εγをBiacoreシリーズS CM5センサーチップに固定化し、CD3/CD20 TDBまたはそれらのFab変異体をフロースルー画分に入れた。FACS結合アッセイのためにBjab細胞(B細胞抗原用)かJurkat細胞(CD3抗原用)のどちらかを様々な濃度のTDB抗体と4℃で30分間にわたってインキュベートし、その後に細胞を洗浄し、二次抗体(抗huIgG−PE、BDバイオサイエンス社)と別の15分間にわたってインキュベートし、その後に細胞を再び洗浄してFACS分析の用意ができた。図16はCD3/CD20 TDBのインビトロFACS結合アッセイの結果を示している。それらの結果は特定の組合せの抗CD3抗体アームと抗腫瘍抗原アーム(例えば、抗CD20アーム)がより好ましい結合特性を有するTDB抗体になることを示している。図17はこれらの特定のCD3/CD20 TDBの一価および二価結合親和性を示している。抗CD3アーム(例えば、UCHT1v9)と2H7v16の特定の対形成により、例えば、異なる抗CD20アームを有する他の検査されたCD3/CD20 TDBと比較して予期せぬほど強い結合をBjab細胞とJurkat細胞の両方に対して示すCD3/CD20 TDBが生じた。2H7v16抗CD20アームと様々な抗CD3アームを有する他のCD3/CD20 TDBの結合親和性も検査した(図18〜24を参照されたい)。
B.インビトロB細胞殺傷アッセイおよびT細胞活性化アッセイ
作製されたCD3/CD20 TDBはB細胞殺傷およびT細胞の細胞傷害作用の活性化を支援するそれらの能力についても検査された。これらのアッセイではB腫瘍細胞株(Bjab)をATCCから取得し、PBMCをフィコール分離によって健康なドナーの全血から単離した。必要な場合は製造業者の指示に従ってMiltenyiキットを使用してCD4+T細胞とCD8+T細胞を分離した。加湿標準細胞培養恒温器内で細胞を10%FBS(Sigma−Aldrich)添加RPMI1640中に37℃で培養した。Bjab細胞殺傷アッセイのため、様々な濃度のTDB抗体が存在する中で20,000個のBjab細胞をヒトhuPBMCまたは精製T細胞のどちらかのようなエフェクター細胞と表示されているアッセイ当たりの比率でアッセイ当たりの表示されている期間にわたってインキュベートした。内在性B細胞殺傷アッセイのため、200,000個のヒトhuPBMCを様々な濃度のTDB抗体と表示されているアッセイ当たりの時間にわたってインキュベートした。各アッセイの最後に生存B細胞をFACSによりPI−CD19+B細胞またはPI−CD20+B細胞としてゲートアウトし、内部計数対照として反応混合物に添加したFITCビーズを用いて絶対細胞数を得た。細胞殺傷のパーセント(%)を非TDB処理対照に基づいて計算した。活性化T細胞はCD69およびCD25の表面発現によって検出された。
CD3と第2生体分子(この例ではCD20)に対する二特異性を有する作製された前記TDB抗体の様々な効力は、高い効力を有する例となるTDBの作製における両抗体アームの重要で予想できない貢献を強調している(図25〜49を参照されたい)。
例となるCD3/CD20 TDB(CD20 TDB)の特性分析
我々は上記の例となるCD3/CD20 TDB(CD20 TDB)のうちの2つをさらに特性分析し、それらはインビトロB細胞殺傷アッセイおよびT細胞活性化アッセイにおいて高い効力を示した。各TDB抗体のCD20アームは抗CD20クローン2H7.v16であり(図50を参照されたい)、一方でCD3アームはクローンUCHT1v9(例えば、Zhu et al. Int. J. Cancer. 62: 319〜324, 1995を参照されたい)または同等の活性を有するカニクイザル交差反応性クローン40G5c(例えば、図51を参照されたい)であった。
材料と方法
A.抗体の作製
T細胞依存的二特異性(TDB)抗体をこれまでに記載された(Atwell et al. J. Mol. Biol. 270: 26〜35, 1997)ようにヒトIgG1としてノブ・イントゥー・ホール形式の完全長抗体として作製した。半抗体を大腸菌内で発現させることで非グリコシル化し、プロテインA親和性クロマトグラフィーにより精製し、これまでに記載された(Spiess et al. Nat. Biotechnol. 2013)ように適切な半抗体対をインビトロでアニールした。アニーリングの後にそれらの抗体を疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によって精製し、分析的ゲル濾過、マススペクトロメトリー、およびポリアクリルアミドゲル電気泳動によって特性分析した。それらの精製された抗体はゲル濾過で検出可能な凝集体が無い単一のピーク(シグナルの99%超)として挙動し(図52A)、ホモ二量体がマススペクトロメトリーによって検出されることはなかった(図52B)。
B.インビトロB細胞殺傷アッセイおよびT細胞活性化アッセイ
B腫瘍細胞株をATCCから取得し、PBMCをフィコール分離によって健康なドナーの全血から単離した。製造業者の指示に従ってMiltenyiキットを使用してCD4+T細胞とCD8+T細胞を分離した。細胞を10%FBS(Sigma−Aldrich社)添加RPMI1640中に培養した。B細胞殺傷アッセイのため、生存B細胞をFACSによりPI−CD19+B細胞としてゲートアウトし、内部計数対照として反応混合物に添加したFITCビーズを用いて絶対細胞数を得た。活性化T細胞はCD69およびCD25の表面発現によって検出された。細胞内グランザイムB誘導をFACSにより検出した。培地中のパーフォリン濃度はELISA(eBioscience社)によって検出される。全ての抗体をBDバイオサイエンス社から購入した。
C.マウスモデルにおけるインビボ効力試験
ヒト化NSGマウスおよびヒト化SCIDマウスをジャクソン研究所から購入した。ヒトCD20遺伝子導入マウスおよびヒトCD3遺伝子導入マウスをこれまでに記載された(Gong et al. J. Immunol. 174: 817〜826, 2005およびde la Here et al. J. Exp. Med. 173: 7〜17, 1991)ように作製し、それら2種類の単一遺伝子導入マウスを交配することによりヒトCD20/CD3二重遺伝子導入マウスを作製した。ヒトリンパ腫マウスモデルは40匹のメスマウスの右脇腹にHBSS中の5×106個のBjab−ルシフェラーゼ細胞を単独で、または10×106個のヒトドナーPBMCと混合して皮下投与することにより作製された。ベヒクルまたは0.5mg/kgの用量のCD20 TDBを用いる静脈内投与による処理を接種から1時間後、およびその最初の処理から1週間後にマウスに行った。腫瘍を週に1、2回測定し、体重を最後の処理から7日後まで週に2回測定した。体重減少が観察されなかった場合には所与の動物についてそれ以上体重を測定しなかった。体重減少が総重量の15%を超えた場合には影響を受けたマウスの体重を毎日測定し、体重減少が20%を超えた場合にはそれらのマウスを安楽死させた(または獣医の診察を受けさせた)。試験期間中に臨床観察を週に2回行ってそれらの動物の健康状態をモニターした。その動物の健康または活動性を妨げ得るサイズまたは状態の腫瘍を有するあらゆる動物を安楽死させた。その他の場合では、最初の処理から6か月後に、または腫瘍が潰瘍化するか、腫瘍の体積が2500mm3を超えた場合に動物を安楽死させた。
患者由来慢性リンパ性白血病(CLL)マウスモデルをこれまでに記載された(Bagnara et al. Blood. 117: 5463〜5472, 2011)ように作製した。簡単に説明すると、5×105個の活性化T細胞をCLL PBMCから精製し、NSGマウスへ後眼窩注入した。T細胞移植後、2×107個のCLL PBMCを後眼窩注入した。14日後、移植したB細胞およびT細胞の循環をFACS分析により確認した。その後、移植に成功した動物を3.5週間後に尾静脈注射により静脈内投与されるTDB抗体で処置した。処置から6日後または14日後に動物を安楽死させた。動物が麻酔下にある間にヘパリン添加ピペットを使用して眼窩静脈叢の穿刺により全血を採取するか、またはCO2安楽死の後にヘパリン添加注射器を使用して最終的心臓穿刺により全血を採取し、直ちにヘパリン添加チューブにその全血を移した。CO2安楽死の後に脾臓を採取した。試験毎に臨床観察を週に2回行ってそれらの動物の健康状態をモニターした。動物の体重を少なくとも週に1回測定した。PBMCを赤血球溶解の後に単離し、B細胞(muCD45+CD19+)とT細胞(muCD90.2+CD4+、またはmuCD90.2+CD8+)についてそれらをFACSによって分析した。使用した全ての抗体はBDバイオサイエンス社またはeBiosciences社のどちらかから購入されている。
D.カニクイザルにおけるPKPD試験
実験用に繁殖させた無感作の中国起源カニクイザルを使用して全てのカニクイザル試験を実施した。単回投与PKPD試験のために3匹のオスカニクイザルに1mg/kgの用量のCD20 TDBからなる単回遅延ボーラス静脈内投与が行われ、反復投与試験のために4匹のカニクイザルに合計で4回の投与について1mg/kgの用量のCD20 TDBからなる遅延ボーラス静脈内投与を週に1回行った。FACSによるB細胞とT細胞の計数のために選択された時点で全血または組織を採取した。血清を採取し、各血清試料中の検査物品の量を決定するためにELISAを用いてアッセイされるまで−70Cで貯蔵した。WinNonlinソフトウェア(Pharsight社、マウンテイン・ビュー、カリフォルニア州)を使用して薬物動態(PK)パラメーターを推定するために各動物の血清中濃度時間プロファイルを使用した。
従来の抗体PK特性を有する完全長ヒト化IgGとして作製された高品質CD20 TDB
抗原同一性、細胞外ドメインのサイズ、および膜からのエピトープの距離をはじめとするB細胞標的化TDB能力に影響し得る標的化特性を調べるため、我々はCD3ε、CD19、CD20、CD22、CD79a、およびCD79bの上のエピトープを標的とする40種類を超える様々なTDBを作製した。代表的な結果が図56Iに示されている。我々は小細胞外ドメイン(ECD)および標的細胞膜の近傍にあるエピトープを有する癌標的抗原を標的とするTDBが最も強力なTDBであることを見出した。最も良好な標的の中には自家T細胞による正常ドナーB細胞の殺傷について約10ng/mlまたは約67pMで効力を有するCD20、CD79a、およびCD79bがあった。
抗CD20/CD3 TDB(CD20−TDB)はこれらのB細胞標的化TDBの薬理学的活性を展示する概念実証分子としてここに記載される。ホモ二量体および凝集体を含まない天然抗体構成を有する完全長型完全ヒト化IgGとしてCD20 TDBを細菌から生産した(図52)。非結合性種であるラットにおけるCD20 TDBの薬物動態(PK)特性が約7日の半減期という点で他のヒトIgG抗体の薬物動態特性と類似している(図53)。
CD20 TDBによるB細胞殺傷はグランザイムパーフォリン経路を介してT細胞依存的である
CD20+B細胞悪性腫瘍などの細胞増殖性疾患の潜在的な治療法としてのCD20 TDBを評価するため、我々はT細胞動員性二特異性抗体としてのCD20 TDBの作用機序を最初に調べた。古典的なモノクローナル抗体療法の主要な作用機序であるADCC活性とは異なり、CD20 TDBはその活性にFc領域を必要としない。CD20 TDBのF(ab’)2部分が完全長IgG CD20 TDBと同じ効力をB細胞殺傷に関して保持した(図54A)。CD20 TDBは条件的アゴニストであり、標的の発現、T細胞、および抗体を活性に必要とする。CD3+T細胞を除いたPBMCを用いるとB細胞殺傷が検出されなかったので、CD20 TDBのB細胞殺傷活性はT細胞依存的である(図54B)。CD20の発現が無いとT細胞の活性化が起こらないので標的の発現がT細胞活性化に必要である(図54C)。T細胞上でのCD69とCD25の両方の誘導によって評価すると、CD20 TDBはCD4+T細胞とCD8+T細胞の両方を活性化することができる(図54D)。エフェクターとしてどちらかのT細胞を使用して同等のB細胞殺傷を達成することができ、一方でCD8+T細胞によって同数のCD4+T細胞よりも高い程度の細胞殺傷が生じたのでCD8+T細胞はBJAB細胞殺傷においてより有効であるように見える(図54C)。しかしながら、グランザイムの発現上昇がCD8+T細胞内でより広く認められ(図54E)、同様にCD8+T細胞と関連するより高いレベルのパーフォリン放出とグランザイムAおよびBの放出(示されず)がELISAによって培地中に検出された(図54F)。活性化T細胞が増殖可能である(図55)。しかしながら、全体的なT細胞数はインビトロではサイトカイン添加が無いとCD20 TDBおよびB細胞の存在下で24時間後でもあまり増加しなかった。これは培養条件に起因する可能性がある。実際に、マウスモデルを使用する効力試験およびカニクイザルにおける効力試験から堅調なT細胞増殖がインビボで観察された(図58Aおよび67C)。
インビトロでのB白血病/リンパ腫細胞の殺傷および自己B細胞の殺傷に有効なCD20 TDB
CD20 TDBのB細胞殺傷効力はまた、インビトロで1ダースを超えるB白血病/リンパ腫細胞株を使用して検査された。そのCD20−TDBの効力を評価するため、広範囲のCD20発現レベルを有する細胞を代表する8株を選択した(図56B)。エフェクター細胞として健康なドナーから単離されたPBMCを用いた用量応答B細胞殺傷曲線がそれらの8細胞株について示されている(図56A)。有意なことに、CD20−TDBはCD20発現が無いSU−DHL1細胞に対しては何の活性も有しなかった。そのCD20−TDBの効力はフローサイトメトリーによって検出された表面CD20の様々なレベルとやや相関した(56A)。そうではあるが、CD20 TDBは用量依存的に8株全ての殺傷に効力を有し、EC50は24時間アッセイについて0.38〜11ng/mlまでの範囲である。細胞殺傷の程度は24時間アッセイにおいて最大で1000ng/mlまでのTDBによって60〜90%までやや変化する(図56C)。一般に、抗体濃度が上昇すると、またはアッセイ時間が長くなると完全なB細胞殺傷が達成され得る。SU−DHL−1細胞がその殺傷アッセイにCD20陰性対照として含まれており、その細胞では細胞殺傷が観察されず、CD20 TDB活性に標的の発現が必要であることを示している。このアッセイにおいて示されるNalm−6細胞およびSC−1細胞は全て非常に低いCD20表面発現を有しているので(図56B)、CD20 TDBの活性は非常に低いレベルの標的発現を必要とするようである。CD20に対するCD20 TDBの一価結合親和性は親抗CD20の二価結合親和性よりも弱く、スキャッチャードにより決定された54nMのKDを有する。まとめると、KD値およびCD20 TDB B細胞殺傷効力、CD20 TDB活性に必要な受容体占有率はわずかに0.1%未満である。様々なB細胞抗原を標的とするように作製されたTDBは図56Dにおいて示されているようにB細胞殺傷の媒介においても効果的である。その図ではCD20 TDB(TDB A:2H7v16/UCHT1v9)をはじめ、5種類の異なるB細胞抗原を標的とするTDBがB細胞の75%〜90%を殺滅した。CD20 TDBは可変的なCD20表面抗原発現を有するその他のBリンパ腫株の殺傷をさらに媒介することができる(図56E)。
CD20 TDBは健康なドナーの末梢血から単離されたヒトPBMCを用いて検査された自己B細胞の殺傷においても高い効力を有する(図56F)。8人のランダムドナーの用量応答性殺傷曲線が図56Fに示されており、同様に30人のドナーについての24時間アッセイにおいて1000ng/mlの抗体を使用したときのEC50とB細胞殺傷の程度の要約プロットが示されている(図56G)。検査されたそれら30試料のうち、B細胞の57〜96%が最大で1000ng/mlまでの抗体によって24時間以内に殺滅され、EC50は0.43〜135ng/mlまでの範囲であり、中央値は3ng/ml未満であった。CD20 TDBによる24時間以内のB細胞殺傷の程度は抗CD3/抗CD19 scFvによるB細胞殺傷と非常に類似しているか、またはそれよりも高い(図56H)。
CD20 TDBはマウスモデルにおいてインビボでB細胞除去に効力を有する
我々が検査したCD20 TDBはマウスCD20抗原およびマウスCD3抗原を認識しないので、我々はヒトCD20遺伝子導入マウスとヒトCD3遺伝子導入マウス(上記)を利用して後のインビボでの効力試験用にヒトCD3/CD20二重遺伝子導入マウスを作製した。図57Aに示されているように、ヒトCD3/CD20二重遺伝子導入マウスはヒト由来のT細胞およびB細胞と比較して検出可能なレベルでCD19+B細胞の表面上にhuCD20を発現することに加えてCD4+T細胞およびCD8+T細胞の表面上にhuCD3εを発現する。ヒトCD20遺伝子導入マウスについて、CD20 TDBはヒトCD3を発現していないマウスT細胞を用いることができないのでリツキシマブのみがB細胞を除去することができる(図57B)。一方でヒトCD3/CD20二重遺伝子導入マウスについて、CD20 TDBはhuCD3を発現するマウスT細胞を用いることができ、huCD20を発現するマウスB細胞の除去に効力を有する(図57C)。リツキシマブを10mg/kgの用量で単回投与した後と比較して少ないB細胞がCD20 TDBを0.5mg/kgの用量で単回静脈内投与してから7日後のマウス脾臓において検出されるので、CD20 TDBはB細胞の除去により効力を有するように見える。同じCD3アームを有するが、一方で他方のアームがHER2に結合するHER2 TDBがこの実験でアイソタイプ対照として使用され、この実験では細胞除去に活性を示さなかった。
ヒトCD3/CD20二重遺伝子導入マウスについてのB細胞除去におけるCD20 TDBの最低有効用量を調査するため、0.5mg/kgから始まって0.00005mg/kgまで下る用量のCD20 TDBの単回投与でマウスを処置した。その後、血中B細胞数を1日目(投与から24時間後)、8日目、および15日目にモニターした。B細胞数の減少が1日目に観察され、B細胞除去がCD20 TDB処理後15日目まで持続した(図58A)。この血中B細胞数の観察結果と一致して、マウス脾臓におけるほぼ完全なB細胞の除去が0.5mg/kgの用量の単回投与後7日目に達成され、一方でそれより少ない0.05mg/kgの用量によって脾臓B細胞の除去が部分的に起こり、且つ、その用量がED50投与レベルにほぼ等しかった(図58B)。前記二重遺伝子導入マウスを使用するタイムコース試験によって0.5mg/kgの用量での単回投与処理から早くも3日後には脾臓においてB細胞除去がほぼ完全であり、14日目までB細胞回復の顕著な兆候が無いことが明らかになった(図58A)。図58Cに見られるように、CD20 TDBは二重遺伝子導入体huCD20/huCD3の末梢におけるB細胞除去を媒介し、そのB細胞除去は処理から早くも2時間後の血液において検出され、処理後最大で7日間にわたって維持される。さらに、活性化CD8+T細胞および活性化CD4+T細胞がCD20 TDB投与の2時間以内に血液中に検出され、その後、処理後2日までに減少する(図58D)。
さらに、CD20 TDBは0.5mg/kgの用量の単回静脈内投与の後にマウス脾臓において辺縁帯B細胞(MZB)(図59Aおよび図59B)を濾胞性B細胞(FOB)(図59Aおよび図59C)と同程度に効率的に除去した。我々は、脾臓B細胞が1日目(投与から24時間後)までに基線から約50%減少し、且つ、急激に減少し続けて3日目に最下点に到達し、それが試験期間を通して維持されることを観察した。このことはリツキシマブについての以前の報告と明らかに異なっており、その報告では微小環境がリツキシマブの効果に関して役割を果たすと考えられており、リツキシマブのものとは異なるCD20 TDBのインビボでの作用機序を示唆している。マウスT細胞活性化は通常は血液においてCD20 TDB処理から早くも30分後に観察され、脾臓においてほとんどが最初の24時間以内に観察される(図59Dおよび59E)。T細胞活性化の後に細胞増殖の結果としてT細胞数の増加が2日目〜3日目の辺りで観察された(図59Dおよび59E)。2日目までに、CD69+CD8+細胞のレベルが2週間の試験の残りの期間にわたって10〜30%までの範囲であり続けたにもかかわらず、T細胞の大半がもはやCD69陽性ではなかった。しかしながら、おそらくは活性化誘導性細胞死に起因してT細胞数が増殖期の後に減少する傾向がある。T細胞数は最終的にTDB処理後に回復し、マウスT細胞の再生にはCD20 TDB処理の阻害性効果が無いことを示唆している。
ヒト化NSGマウスもマウスモデルおよび反復投与設定におけるB細胞除去に関するCD20 TDB効力をさらに検証するために使用された。図60A〜60Dに示されている試験に登録された実際のマウスは末梢血液中に35〜80%のヒトCD45+細胞を有し、CD4+細胞、CD8+細胞、およびCD20+細胞の範囲はそれぞれ12〜25%、2.1〜8.7%、および32〜60%(生存白血球ゲートからのものとして報告されたパーセンテージ)であった。この基線特性分析の代表例が図60Eに示されている。これらのマウスに由来するCD3標的抗原およびCD20標的抗原のレベルを正常ヒトドナーのそれらの標的抗原のレベルと比較し、それらの標的抗原のレベルが著しく異なることを見出した(図60F)。図59に示されているように、ヒト化NSGマウスを0.5mg/kgの用量のCD20 TDBで週に3回処置した。B細胞が7日目に血液中で激減し、21日目にB細胞がほとんど検出されなかった(図60A)。堅固なB細胞除去は21日目のTDB処理マウスの脾臓においても観察された(図60B)。さらに、CD20 TDBによるヒト化NSGマウスの処置は図60Cに示されるようにT細胞増殖を促進し、B細胞除去を導いた。CD8+T細胞について、それらの細胞数は7日目の血液において最大で10倍まで増加し、14日目および21日目に基線以下まで戻った(図60D)。同様の傾向はCD4+T細胞についても観察された。
CD20 TDBはインビトロおよびインビボにおいてCLL B細胞の殺傷に効力を有する
我々は、B腫瘍量が通常多い一方でT細胞数が少なく、且つ、T細胞機能が損なわれている可能性があり得る(Riches et al. Semin. Cancer Biol. 20(6): 431〜438, 2010)CLL患者の自家T細胞を使用するB白血病細胞の殺傷におけるCD20 TDBの効力も検査した。9人のCLL患者の末梢血液から単離されたPBMCを単回の1000ng/mLという高用量のCD20 TDBと共に最大で48時間にわたってインキュベートした。図61Aに示されているように、CD20 TDBは自家T細胞によるCLL B細胞の殺傷に効力を有する。示されている2試料について、患者試料番号1のPBMC中でB白血病腫瘍量が70%であり、8.4%がCD8+T細胞であり、患者試料番号2についてはB白血病腫瘍量が80%であり、4.4%がCD8+T細胞である。CD20 TDBは非常に低いエフェクター:標的比率(この実験で示されている2試料について1:8および1:18)で効率的なB細胞殺傷を明らかに達成することができる。CD20 TDBによる自家T細胞を使用するCLL B細胞の殺傷はCD8+T細胞数とよく相関する(図61B)。我々はT細胞含有量が(単核細胞の0.4%と8%の間で)著しく変化することを見出し、著しくは、我々は事前処理値と比較したB細胞の細胞溶解の程度がT細胞含有量とよく相関することを観察した。非常に少ない自家T細胞しか利用できないCLL PBMCに精製したCD8+T細胞を添加することにより、B白血病細胞がT細胞依存的にCD20 TDBによって効率的に殺滅された(図61C)。
CD20 TDBはマウスに移植されたCLL白血病細胞の除去にも効力を有する(図62A)。簡単に説明すると、患者由来自己活性化T細胞の移植に続いて患者白血病細胞をNSGマウスに移植し、その白血病移植体の定着を確認した後に処置を開始する。マウス脾臓の代表例のIHC染色により、NSGマウスにおけるCLL患者由来のB白血病細胞および自家T細胞の移植の成功が示された。0.1mg/kgまたは0.5mg/kgの用量でのCD20−TDB処理の単回投与の後に検出できたB細胞はほとんどなかった。B細胞除去はリツキシマブ処理でも観察されたが、一方でアイソタイプ対照としてのHER2−TDBではB細胞除去が検出されない(図62B)。
腫瘍進行の背景では、CD20 TDB処置はヒトドナーPBMCの存在下でB細胞リンパ腫瘍増殖の妨害に有効である。ヒトBjab細胞を移植されたSCID(重症複合免疫不全)マウスはベヒクルまたはCD20 TDBのみで処置されると接種後12日目までに検出可能な腫瘍を発生した。さらに、PBMCのみの移植によって腫瘍増殖が遅延化されたが、これらのマウスは接種後25日目までに検出可能な腫瘍を発生した。したがって、CD20 TDBはPBMCエフェクター細胞の存在下で腫瘍増殖のインビボでの妨害にも有効である(図63)。
CD20 TDBの効力は非常に低いCD20発現レベルを必要とする
従来の抗CD20と対照的なCD20 TDB活性への抗体Fc領域の異なる必要性、および腫瘍微小環境に対するおそらくは異なる依存性に加え、CD20 TDBは効率的なB細胞殺傷のためにより低レベルの抗原発現を必要とするようでもある。高レベルのCD20発現(図64A)を有するBjab細胞についてリツキシマブとCD20 TDBによって同等の細胞殺傷が達成された(図64B)。しかしながら、ずっと低いレベルのCD20発現(図64A)を有するNalm−6細胞、SC−1細胞、およびOCI−Ly19細胞はCD20 TDBだけで殺滅され、リツキシマブによる細胞殺傷は検出されなかった(図64C)。これらの低CD20細胞株の推定CD20コピー数はBJAB細胞との比較でスキャッチャードおよびFACS結合データに基づくと500未満である(データを示さず)。加えて、CD20へのCD20−TDBの一価結合親和性は約50〜100nMであり、リツキシマブの1〜5nMという親和性よりも著しく低い(両方ともスキャッチャードによって測定された)。まとめると、CD20−TDBの効力は、TCRの開始に10〜100分子という低い受容体占有率が必要とされるだけであるという考えと合致する(Purbhoo, M.A., et al. Nat Immunol 5:524〜530, 2004、Irvine, D.J.,et al. Nature 419:845〜849, 2002、Sykulev, Y., et al. Immunity 4:565〜571, 1996)。
CD20 TDBはリツキシマブおよびステロイドの存在下で活性を有する
リツキシマブおよび化学療法とのその組合せが病院でのB細胞悪性腫瘍の治療に広く使用されているので、CD20 TDBとリツキシマブが両方とも同じ抗原を標的とするのでどの位CD20 TDBをこの背景で使用することができるか調査することが重要である。我々は、ヒトCD20/CD3二重遺伝子導入マウスにおいて検査するとB細胞殺傷活性を有さずにCD20に結合するだけである(図64D)エフェクター機能欠損リツキシマブ変異体(残基265および残基297のアラニンへの置換(米国特許第7,332,581号明細書および第8,219,149号明細書に記載されるDANA突然変異)を含むリツキシマブ)であるリツキシマブ−DANAを利用した。CD20−TDB結合と競合するこの不活性リツキシマブ分子を使用する正常ドナーB細胞標的細胞の前処理は、CD20−TDBの活性の鈍化に著しく最低限の効果を有しただけであった。最大で250μg/mlまでのリツキシマブ−DANAの濃度(42ng/mlというEC50投与レベルよりも5000倍過剰)において、我々は用量応答曲線のわずかに控えめなシフトをインビトロで観察した(EC50において、42ng/ml対320ng/mlという7倍未満のシフト)。顕著なことに、CD20 TDBはこの状況でもなお活性を有する。CD20−TDBのEC50はリツキシマブ−DANA濃度が高くなると約7倍増加したが、B細胞殺傷の程度はあまり変化していない(図65A)。このことは非常に低い抗原発現レベルまたは非常に低い受容体占有率がCD20 TDBの効力に必要であるという我々のこれまでの発見と合致する。それらのインビトロの観察結果は2mg/kgまたは10mg/kgの用量のリツキシマブ−DANAタンパク質で前処置され、その後でCD20−TDBに曝露されたCD3/CD20二重遺伝子導入マウスにおいてインビボで再現された。ここで我々はCD20 TDBがリツキシマブ−DANAにより前処置されたマウスにおけるB細胞除去になお活性を有することをインビボで示す(図66)。これらの結果はB細胞悪性腫瘍に対する将来の併用療法における高い汎用性を示している。
CD20 TDBはT細胞動員性抗体であり、その効力はT細胞の活性化に依存する。T細胞免疫応答に影響する可能性があり得るステロイドによる前処理がCD20 TDB活性に影響するか見ることも調べられた。インビトロCD20 TDBは高濃度のデキサメタゾンが存在する中でB細胞の殺傷になお活性を有した(図65B)。
カニクイザルにおけるCD20+B細胞悪性腫瘍の有望な治療法としてのCD20 TDBの臨床前評価
CD20 TDBのパイロットPKPD試験をカニクイザルでも実施した。3匹の動物を静脈内投与により1mg/kgの用量のCD20 TDBで一度処置する単回投与試験において、抗体処置から7日後に完全なB細胞除去が血液中で観察され(図67A)、同様に脾臓およびリンパ節において観察された(図67Bおよび67C)。歴史的ベヒクル対照が4匹のベヒクル処理動物の平均値および標準偏差として示されている(図67D)。リンパ球のうちの割合(%)として計算するとCD8+T細胞とCD4+T細胞の両方が対照と同等またはそれより高いレベルにあったので、明確なT細胞消失は観察されなかった。投与から4時間後にT細胞活性化が血液において検出された。処置から7日後の血液ではT細胞の消失は観察されず、明らかに多くなったCD8+T細胞数が検出された(図67A)。
免疫細胞に対するCD20 TDB処置の長期作用も4週間の反復投与試験とそれに続く8週間の回復期を用いて検査した。1mg/kgの用量の週に一度の投与を受けた4匹の処置動物に由来する血液において、B細胞数およびT細胞数ならびにCD20 TDBの血清中濃度を測定し、77日間にわたってそれぞれ個々の動物についてプロットした(図68A)。全ての4匹の動物において処置後すぐにB細胞が血液中に検出されなくなり、CD20 TDBの血清中濃度が100ng/mlより上のままである間は元に戻らなかった(4502番動物対4001番動物、4002番動物、および4503番動物)。CD8+T細胞数ならびにそれより低い程度であるがCD4+T細胞数が初回の投与の後に著しく増加し、徐々に基線値の25〜150%の範囲内に戻った。まとめると、CD20 TDBはT細胞を損なうことなくB細胞の除去に高い活性を有する。
両方の試験から測定されたCD20 TDBの血清中濃度を用いてCD20 TDBのPK特性は図68Bの中でも要約された。反復投与試験について示されたように、CD20 TDBは期間を通して良好な曝露を維持し、初回の投与(0日目〜7日目)の間にCLは約17ml/日/kgであった。CL値が4回目の投与(21日目〜28日目)の間に約6ml/日/kgまで減少したので標的介在性クリアランスは初回の投与(0日目〜7日目)の間ではより高いように見える。
同質遺伝子腫瘍モデルにおけるCD20 TDBのPD−L1アンタゴニストとの併用
同質遺伝子腫瘍モデルにおけるPD−L1アンタゴニスト(DANA突然変異を有するマウスIgG2aアイソタイプ抗PD−L1抗体25A1)と組み合わせたCD20 TDBのインビボ効力も検査した。この試験ではヒトCD20およびマウスPD−L1を細胞表面上に発現するA20−huCD20マウスBリンパ腫細胞を同質遺伝子腫瘍モデルの作製のために利用した(例えば、図69Aを参照されたい)。使用したCD20 TDBはノブ・イン・ホール(K&H)形式(例えば、Atwell et al., J Mol Biol., 270:26〜35, 1997を参照されたい)で作製された、「ノブ」アームが抗CD20 2H7v16であり、「ホール」アームが抗CD3 2C11(Leo et al., Proc Natl Acad Sci USA, 84:1374〜8, 1987)であるマウスIgG2aアイソタイプ2H7v16/2C11 TDBであった。使用したPD−L1アンタゴニストはDANA Fc突然変異(残基265および残基297のアラニンへの置換;例えば、米国特許第7,332,581号明細書および第8,219,149号明細書を参照されたい)を有するマウスIgG2aアイソタイプ抗PD−L1抗体であった。
7日前に65匹のBalb/Cマウスの右の片側の胸部領域に100μlの(200μlを超えない)体積のHBSS中にある250万個のA20pRK−CD20−GFP細胞を皮下接種した。それらのマウスに腫瘍を増殖させた。その後、腫瘍が約100〜200mm3の平均腫瘍体積に到達するまで(接種からおよそ7日後)週に1、2回それらのマウスを計量および測定した。その後、それらの動物を次の4つの処理群、すなわち、250万個のA20/CD20細胞が接種され、週一回のベヒクルの静脈内投与が3週間実施され、n=9である第1群、250万個のA20/CD20細胞が接種され、週一回の0.5mg/kgの用量の抗CD20xCD3 K&H TDB(2H7v16−2C11マウスIgG2)の静脈内投与が3週間実施され、n=9である第2群、250万個のA20/CD20細胞が接種され、週三回の10mg/kgの用量の抗PDL1(25A1、mIgG2a DANA)の腹腔内投与が3週間実施され、n=9である第3群、および250万個のA20/CD20細胞が接種され、週三回の10mg/kgの用量の抗PDL1(25A1、mIgG2a DANA)の腹腔内投与が3週間実施され、且つ、週一回の0.5mg/kgの用量の抗CD20xCD3 K&H TDB(2H7−2C11マウスIgG2)の静脈内投与が3週間実施され、n=9である第4群に分けた。似ていない腫瘍体積のために上記の処理群のうちの1つに動員されなかったマウスを安楽死させた。処理が0日目に始まり、全ての抗体投与が上で記載されたように100mlの体積で静脈内に行われた。
腫瘍を週に1、2回測定した。体重を最後の処理から7日後まで週に2回測定した。体重減少が観察されなかった場合にはそれ以上体重を測定しなかった。体重減少が15%を超えると観察された場合には影響を受けたマウスの体重を毎日測定し、体重減少が20%以上であった場合にはそれらのマウスを安楽死させた。試験全体の間に臨床観察を週に2回行ってそれらの動物の健康状態をモニターし、その動物の健康または活動性を妨げ得るサイズまたは状態である腫瘍を有するあらゆる動物を安楽死させた。
図69Bに示されているように、抗PD−L1抗体とのCD20 TDBの併用処理(第4群)はCD20 TDB、抗PD−L1抗体、またはベヒクル単体による処理と比較すると腫瘍増殖の抑制に関して予期せぬ、且つ、相乗的な効果を示した。
同質遺伝子腫瘍モデルにおけるCD20 TDBのPD−1アンタゴニストとの併用
さらに、PD−1アンタゴニスト(DANA突然変異を有するマウスIgG2アイソタイプ抗PD1抗体8F11)と組み合わせたCD20 TDBのインビボ効力もA20/huCD20同質遺伝子Bリンパ腫マウスモデルにおいて検査した。この試験では使用したCD20 TDBはマウスIgG2aアイソタイプ2H7v16/2C11 TDBであり、使用したPD−1アンタゴニストはDANA Fc突然変異を有するマウスIgG2アイソタイプ抗PD−1抗体であった。
ヒトCD20およびGFPを発現するようにA20マウスBリンパ腫細胞に形質移入を行い、その後にクローン選択と移植用の増殖のために単一細胞選別を行った。8〜10週齢のメスBalb/cマウス(チャールズリバー社、ホリスター、カリフォルニア州)の右の片側の胸部領域に250万個のA20.hCD20−GFP細胞を皮下接種した。腫瘍が100〜200mm3の平均腫瘍体積に達したところでマウスを動員し、それらのマウスが4つの処理群、すなわち、第1群(250万個のA20/CD20細胞が接種され、週一回のベヒクルの静脈内投与が3週間実施される)、第2群(250万個のA20/CD20細胞が接種され、週一回の0.5mg/kgの用量の抗CD20xCD3 K&H TDB(2H7v16−2C11マウスIgG2)の静脈内投与が3週間実施される)、第3群(250万個のA20/CD20細胞が接種され、週三回の10mg/kgの用量の抗PD1(8F11、mIgG2a DANA)の腹腔内投与が3週間実施される)、および第4群(250万個のA20/CD20細胞が接種され、週三回の10mg/kgの用量の抗PD1(8F11、mIgG2a DANA)の腹腔内投与が3週間実施され、且つ、週一回の0.5mg/kgの用量の抗CD20xCD3 K&H TDB(2H7v16−2C11マウスIgG2)の静脈内投与が3週間実施される)のうちの1つ(n=9匹のマウス/群)にランダム化され、抗体処理を次の第1日に開始した。
それらのマウスに3週間にわたって毎週静脈内投与でベヒクルまたは0.5mg/kgの用量のCD20 TDBを処置し、且つ/または10mg/kgの用量の抗PD−1抗体を最初の投与については静脈内投与で、続いて3週間にわたって週に3回の腹腔内投与で処置した(N=9マウス/群)。
図108Aおよび108Bに示されているように、抗PD−1抗体とのCD20 TDBの併用処理(第4群)はCD20 TDB、抗PD−1抗体、またはベヒクル単体による処理と比較すると腫瘍増殖の抑制に関して予期せぬ、且つ、相乗的な効果を示した。
例となるCD3/FcRH5 TDB(FcRH5 TDB)の作製と特性分析
我々は、異なる細胞表面抗原であるFcRH5を認識することによって腫瘍細胞の撲滅にT細胞の細胞傷害活性を動員するTDB抗体の能力も調査した。この目的のために我々は抗CD3アームと抗FcRH5アームを有する二特異性抗CD3抗体(FcRH5 TDB)を作製し、それらを特性分析した。上記のように、それらのFcRH5 TDBをこれまでに記載された(Atwell et al. J. Mol. Biol. 270: 26〜35, 1997)ようにヒトIgG1のようなノブ・イントゥー・ホール形式の完全長抗体として作製した。半抗体を大腸菌内で発現させ、プロテインA親和性クロマトグラフィーにより精製し、これまでに記載された(Spiess et al. Nat. Biotechnol. 2013)ように適切な半抗体対をインビトロでアニールした。アニーリングの後にそれらのFcRH5 TDBを上で記載されたように疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によって精製し、分析的ゲル濾過、マススペクトロメトリー、およびポリアクリルアミドゲル電気泳動によって特性分析した。FcRH5 TDBの作製に使用された抗FcRH5アームは(a)配列番号268のアミノ酸配列を含むVHドメインと(b)配列番号269のアミノ酸配列を含むVLドメインを備える抗FcRH5抗体1G7のアームであった。FcRH5 TDBの作製において検査された抗CD3アームにはUCHT1v9、40G5c、および38E4v1が含まれた。
それらの特定のFcRH5 TDBをCD8+T細胞への結合(CD3結合)、ならびにインビトロ細胞傷害アッセイおよびT細胞活性化アッセイによって評価される活性について検査した。
A.結合親和性
それらのFcRH5 TDBの各々の結合親和性をCD20 TDBについて上で記載されたようにFACS分析で検査した。簡単に説明すると、FACS結合アッセイのためにCD8+T細胞を様々な濃度のFcRH5 TDB抗体と4℃で30分間にわたってインキュベートし、その後に細胞を洗浄し、二次抗体(抗huIgG−PE、BDバイオサイエンス社)とさらに15分間にわたってインキュベートし、その後に細胞を再び洗浄してFACS分析の用意ができた。図70はFcRH5 TDBのインビトロFACS結合アッセイの結果を示している。それらの結果は抗FcRH5アーム1G7と対になった抗CD3抗体アーム38E4v1という特定の組合せによってエフェクター細胞に対して高めの結合親和性を有するFcRH5抗体が生じることを示している。
B.インビトロMOLP−2標的細胞殺傷アッセイおよびT細胞活性化アッセイ
作製されたFcRH5 TDBは、FcRH5発現MOLP−2標的細胞の殺傷およびT細胞の細胞傷害作用の活性化を支援するそれらの能力についても検査された。フローサイトメトリーによってインビトロ細胞傷害をモニターした。標的細胞を製造業者のプロトコルに従ってCFSE(Invitrogen社、番号C34554)で標識した。カルボキシフルオレセインスクシンイミジルエステル(CFSE)標識標的細胞およびヒトPBMCから精製されたCD8+T細胞を3:1の比率でTDBと共に、またはTDBを含まずに48時間にわたって混合した。それらの細胞を等量のPBS+2%FBS+1mM EDTA+ヨウ化プロピジウム(PI)の中に再懸濁した。フローサイトメトリー分析を自動操作形式のFACSCalibur上で行った。CFSE陽性/PI陰性細胞に対してゲーティングを行うことで生存標的細胞数を計数した。細胞傷害率(%)を次のように計算した:細胞傷害率(%)=(TDBを含まないときの生存標的細胞数−TDBを含むときの生存標的細胞)/(TDBを含まないときの生存標的細胞数)×100。図71Aおよび71Bに示されているように、抗CD3アームにUCHT1v9または38E4v1を有するFcRH5 TDBは抗CD3アームとして40G5cを有するFcRH5 TDBと比較して堅固なインビトロMOLP−2標的細胞殺傷を示した。
T細胞活性化アッセイに検査されると、抗CD3アームにUCHT1v9または38E4v1を有するFcRH5 TDBは抗CD3アームとして40G5cを有するFcRH5 TDBと比較してインビトロでT細胞活性を堅固に誘導することができたことが図72A〜72Dによって示されている。これらのアッセイでは標的細胞および精製されたCD8+T細胞をTDBが存在する、または存在しない状態で混合し、フローサイトメトリーによってT細胞活性化を分析した。そのインキュベーションの最後に細胞をCD8−FITC(BDバイオサイエンス社、555634)、CD69−PE(BDバイオサイエンス社、555531)およびCD107a−Alexa−Fluor647(eBioscience社、51−1079)で染色した。あるいは、CD8−FITCとCD69−PEで表面を染色した後に細胞を固定し、Cytofix/CytoPerm溶液(BDバイオサイエンス社、554722)で透過処理し、抗グランザイムB−Alexa−Fluor647(BDバイオサイエンス社、560212)で細胞内染色を行った。T細胞活性化をCD8+CD69+細胞、CD8+CD107a+細胞、およびCD8+CD69+グランザイムB+細胞のパーセンテージによって評価した。
例となるCD3/HER2 TDB(HER2 TDB)の作製と特性分析
我々は、異なる細胞表面抗原であるHER2を認識することによって腫瘍細胞の撲滅にT細胞の細胞傷害活性を動員するTDB抗体の能力も調査した。この目的のために我々は抗CD3アームと抗HER2アームを有する二特異性抗CD3抗体(HER2 TDB)を作製し、それらを特性分析した。上記のように、それらのHER2 TDBをこれまでに記載された(Atwell et al. J. Mol. Biol. 270: 26〜35, 1997)ようにヒトIgG1のようなノブ・イントゥー・ホール形式の完全長抗体として作製した。半抗体を大腸菌またはチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞のどちらかの中で発現させ、プロテインA親和性クロマトグラフィーにより精製し、これまでに記載された(Spiess et al. Nat. Biotechnol. 2013)ように適切な半抗体対をインビトロでアニールした。CHO細胞内でTDB抗体生産を行った場合、その抗体は例えば残基N297に非グリコシル化突然変異(例えば、N297G)を含み、その結果としてそのTDB抗体はエフェクター機能欠損変異体であり、且つ、抗体依存性細胞介在性細胞傷害(ADCC)を開始することができなかった。アニーリングの後にそれらのHER2 TDBを上で記載されたように疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によって精製し、分析的ゲル濾過、マススペクトロメトリー、およびポリアクリルアミドゲル電気泳動によって特性分析した。HER2 TDBの作製に使用された1つの抗HER2アームは(a)配列番号270のアミノ酸配列を含むVHドメインと(b)配列番号271のアミノ酸配列を含むVLドメインを備える抗HER2抗体hu4D5のアームであった。HER2の細胞外ドメイン(ECD)の様々な領域を標的とするために追加のHER2 TDBを作製した。抗HER2抗体2C4が(a)配列番号593のアミノ酸配列を含むVHドメインと(b)配列番号594のアミノ酸配列を含むVLドメインを備える抗Her2アームとして使用された。抗HER2アームとして使用された別の抗HER2抗体は(a)配列番号595のアミノ酸配列を含むVHドメインと(b)配列番号596のアミノ酸配列を含むVLドメインを備える抗HER2抗体7C2のアームであった。HER2 TDBの作製に使用された他の抗HER2アームにはhu4D5親和性変異体であるhu4D5.91Aおよびhu4D5.Y100A(US米国特許第7,435,797号明細書に記載される)が含まれた。
それらの特定のHER2 TDBをCD8+T細胞への結合(CD3結合)およびSKBR3細胞への結合(Her2結合)、ならびにインビトロ細胞傷害アッセイおよびT細胞活性化アッセイによって評価される活性について検査した。
A.結合親和性
それらのHER2 TDBの各々の結合親和性をCD20 TDBについて上で記載されたようにFACS分析によって検査した。簡単に説明すると、FACS結合アッセイのためにJurkat細胞(CD3抗原用)、ヒトCD8+細胞(CD3抗原用)、またはSKBR3(Her2抗原用)を様々な濃度のHER2 TDB抗体と4℃で30分間にわたってインキュベートし、その後に細胞を洗浄し、二次抗体(抗huIgG−PE、BDバイオサイエンス社、または抗huIgG−AlexaFluor647、Southern Biotech社)と別の15分間にわたってインキュベートし、その後に細胞を再び洗浄してFACS分析の用意ができた。フローサイトメトリーによって蛍光の幾何平均を読み取った。図73、76A、78A〜78C、79A、および80A〜80BはHER2 TDBのインビトロFACS結合アッセイの結果を示している。HER2の様々な領域に結合する複数のHER2アームをCD3εの様々な領域に結合する複数のCD3アームと組み合わせて検査して各組合せの結合特性を分析した。図76AはHER2 ECDの結晶構造とCD3εの結晶構造を提供し、異なるHER2アームとCD3アームが相互に結合している領域を強調している。hu4D5 HER2抗体はトラスツズマブとして知られており、細胞膜に最も近接するタンパク質領域であるHER2のドメインIVの中のエピトープに結合する。組換えヒト化モノクローナル抗体2C4(rhuMAb 2C4)はペルツズマブとしても知られており、hu4D5が結合する場所から50オングストローム離れているHER2のドメインIIの中のエピトープに結合する。ペルツズマブ(パージェタ(登録商標)、Genentech社、サウス・サンフランシスコ)はHER二量体化阻害剤(HDI)として知られる新しいクラスの薬剤のうちの最初のものを代表し、他のHER受容体(EGFR/HER1、HER2、HER3およびHER4など)との活性ヘテロ二量体、またはホモ二量体を形成するHER2の能力(Harari and Yarden. Oncogene 19:6102〜6114, 2000、Yarden and Sliwkowski. Nat. Rev. Mol. Cell Biol. 2:127〜137, 2001、Sliwkowski. Nat. Struct. Biol. 10:158〜159, 2003、Cho et al. Nature 421:756〜60, 2003、およびMalik et al. Pro. Am. Soc. Cancer Res. 44:176〜177, 2003)を抑制するように機能する。抗HER2マウス抗体7C2はhu4D5が結合するHER2領域から100オングストローム離れているHER2のドメインI(PCT国際公開第98/17797号パンフレット)の中のエピトープに結合する(図76A)。
さらに、複数の抗CD3アームを用いてHER2 TDBの結合親和性を検査した。所与の抗HER2アームのうちの1つをSP34および38E4v1などの高親和性ヒトCD3標的アームと組み合わせた。他のHER2 TDBの組合せには低親和性ヒトCD3標的アーム40G5cまたはマウスCD3標的アーム2C11が含まれた。本明細書においてHER2 TDB(UCHT1v9/hu4D5)またはHER2 TDBと呼ばれるUCHT1v9抗CD3アームとhu4D5抗HER2アームの組合せを競合的スキャッチャードアッセイ(Ramirez−Carrozzi et al. Nature Immunology. 12: 1159〜1166, 2011)において抗HER2抗体、トラスツズマブ、およびトラスツズマブ−Fab断片と比較した。このアッセイではトラスツズマブ、トラスツズマブ−Fab、または二特異性HER2 TDBとの125I標識トラスツズマブFabの競合結合によってSKBR−3への結合を決定した。図74AはHER2 TDBのインビトロ競合的スキャッチャードアッセイの結果を示している。
B.インビトロSKBR3およびMCF7標的細胞殺傷アッセイおよびT細胞活性化アッセイ
HER2発現SKBR3細胞またはMCF7細胞の標的細胞殺傷を媒介する能力について、3種類の抗HER2アーム(hu4D5、2C4、および7C2)のうちの1つと高親和性38E4v1抗CD3アームまたは低親和性40G5c抗CD3アームのどちらかとのHER2 TDBの組合せをインビトロで検査した(図77)。どちらかの抗CD3アームを有するhu4D5 TDBのインビトロ活性は、それらのEC50によって評価すると、最大限のSKBR3細胞殺傷およびMCF7細胞殺傷の媒介に関して2C4 TDBおよび7C2 TDBよりも効果的であることが判明した(図78)。この殺傷活性は利用されたCD3アームにも依存した。抗HER2 hu4D5アーム、2C4アーム、または7C2アームのいずれか1つと抗CD3アーム38E4v1の組合せが40G5c HER2 TDBの組合せのものよりも高い効力を有した(図79)。それら6種類のHER2 TDBの組合せをさらに検査することでそれらの標的細胞殺傷活性が標的細胞におけるHER2発現レベルに依存していないことが明らかになった。図80はそれらのHER2 TDBが低HER2発現MCF7標的細胞よりも高HER2発現SKBR3標的細胞に対して選択的であったわけではないことを示している。代わりにHER2 TDBの活性はHER2に対する抗HER2アームの親和性に依存した(図81)。低HER2親和性TDBは低HER2発現MCF7細胞に対する活性を保持し、HER2増幅化SKBR3細胞を選択的に殺滅することができなかった(図82)。
HER2 TDBを各々のHER2エピトープに対する抗HER2アームの特異性についてもアッセイした。トラスツズマブ(hu4D5)の濃度を上昇させつつ組み合わせるとhu4D5−40G5c HER2−TDBの殺傷活性が制限された。しかしながら、トラスツズマブの効力はそのhu4D5抗体とそのhu4D5 TDBの組合せによって影響を受けない(図83)。対照的なのは二価単特異性抗体ペルツズマブ(2C4)または7C2の共投与によってそれぞれブロックされたときの2C4−40G5cまたは7C2 38E4v1によって媒介される標的細胞殺傷である(図83)。追加の抗HER2アームを複数の親和性アッセイにおいて検査すると、高程度または中程度のHER2 TDB活性を示す全てのクローンがトラスツズマブまたはペルツズマブと競合した(図84)。インビボでアッセイされる候補TDBの特定のため、マウス由来ヒト化CD3+T細胞を使用して高親和性CD3アーム(38E4v1、38E4、およびSP34)および低親和性CD3アーム(40G5cおよび2C11)をhu4D5、2C4、および7C2の抗HER2アームと組み合わせてインビトロで検査した(図85〜86)。このアッセイから3種類の候補TDB、すなわち、hu4D5−SP34、hu4D5−2C11、および2C4−38E4をさらにインビボで特性分析するためにそれらの殺傷活性に基づいて選択した。hu4D5−2C11 HER2 TDBによるHER2発現腫瘍担持動物の処置によって処置から早くも4時間後にその腫瘍中でCD45+細胞とCD8+細胞が増加した。さらに分析すると、HER2−TDB処置腫瘍はIFNγ+細胞およびPD1+CD8+T細胞の増加、ならびにT調節性(Treg)細胞の存在の増加を明らかにした(図87B)。腫瘍における免疫浸潤物の増加の検出はベヒクル対照処理と比較したときのHER2−TDB処理動物の腫瘍体積の減少とも相関した(図87A)。図88Aにおいて、低親和性抗CD3アームである2C11または高親和性抗CD3アームであるSP34と組み合わされた抗HER2アームhu4D5が両方とも遺伝子導入HER2マウスにおいて腫瘍退縮を引き起こした。しかしながら、この応答は38E4高親和性抗CD3アームと組み合わされた低親和性2C4抗HER2アームでは観察されなかった(図88A〜88B)。
SKBR3増殖を直接的に抑制する能力についてもHER2 TDBを二価トラスツズマブおよびトラスツズマブ−Fab断片と比較した。HER2発現SKBR3標的細胞を96ウェルプレートに5×103細胞/ウェルの密度で播種し、指定された抗体または断片抗体による処理の前に一晩にわたってインキュベートして細胞を接着させた。細胞増殖/生存度を処理の6日後にCELLTITERGLO(登録商標)生物発光細胞生存度アッセイ(プロメガ社、マジソン、ウィスコンシン州)によって分析した。このアッセイの結果が図74Bに示されている。さらに、トラスツズマブ、大腸菌内で産生されたトラスツズマブ、およびHER2 TDBを使用してインビトロ細胞傷害アッセイを実施してNK細胞介在性抗体依存性細胞介在性細胞傷害(ADCC)(Jefferis Trends in Pharmacological sciences. 30: 356〜362, 2009、Simmons et al. Journal of Immunological Methods. 263: 133〜147, 2002)を誘導するそれらの能力を測定した。大腸菌内で産生された抗体はグリコシル化されず、それによってADCCを媒介するために必要なFcγR結合が損なわれる。Junttilaら(Cancer Research. 70: 4481〜4489, 2010)中のように細胞傷害性検出キットLDH(ロッシュ社、マンハイム、ドイツ)を使用して細胞傷害アッセイを実施した。簡単に説明すると、明示されている抗体による処理から4時間後に溶解細胞を乳酸脱水素酵素(LDH)放出によって検出した。結果が図74Cに示されている。
作製されたHER2 TDBはHER2発現SKBR3標的細胞の殺傷およびT細胞の細胞傷害作用の活性化を支援するそれらの能力についても検査された。フローサイトメトリーによってインビトロ細胞傷害をモニターした。標的細胞を製造業者のプロトコルに従ってカルボキシフルオレセインスクシンイミジルエステル(CFSE)(Invitrogen社、番号C34554)で標識した。CFSE標識標的細胞およびヒトPBMCから精製されたCD8+T細胞を(図の凡例に表示されている)ある特定のE:T比率でTDBと共に、またはTDBを含まずに24時間にわたって混合した。そのインキュベーションの最後にそれらの細胞をトリプシンによってそのプレートから浮き上がらせ、収集した。それらの細胞を等体積のPBS+2%FBS+1mM EDTA+ヨウ化プロピジウム(PI)の中に再懸濁した。フローサイトメトリー分析を自動操作形式のFACSCalibur上で行った。CFSE陽性/PI陰性細胞に対してゲーティングを行うことで生存標的細胞数を計数した。細胞傷害率(%)を次のように計算した:細胞傷害率(%)=(TDBを含まないときの生存標的細胞数−TDBを含むときの生存標的細胞)/(TDBを含まないときの生存標的細胞数)×100。図75に示されているように、HER2 TDBは抗HER2アームとしてhu4D5親和性変異体91AまたはY100Aのどちらかを有するHER2 TDBと比較して堅固なインビトロSKBR3標的細胞殺傷を示した(hu4D5/UCHT1v9 TDBのEC50=0.1ng/ml、hu4D5.91A/UCHT1v9 TDBのEC50=25.5ng/ml、hu4D5.Y100A/UCHT1v9 TDBのEC50=決定することができなかった)。
加えて、HER2細胞外ドメイン(ECD)に対する抗HER2 hu4D5変異体の結合親和性(0.4nM)はHER2アーム2C4(2.0nM)および7C2(1.7nM)よりも高く、そのことは図76Bに示されている。さらに、図76Cはhu4D5 HER2−TDBが2C4 HER2−TDBおよび7C2 HER2−TDBよりも強力なMCF7標的細胞殺傷のメディエーターであることを示している。HER2 TDBによって誘導されるその殺傷の動態をさらにアッセイした。図94Aに見られるように、4〜12時間では顕著な殺傷活性が検出されなかった。24時間において堅固な殺傷が検出され、時間経過と共に殺傷活性が上昇した。図90A〜90Cおよび92Cに示されているように、hu4D5 HER2−TDBの抗CD3アームの追加の比較によりHER2発現SKBR3細胞の殺傷の媒介における様々なクローンの有効性が示された。特に、hu4D5/38E4cとhu4D5/40G5cの2種類のHER2 TDBが驚くべきことに標的細胞殺傷の媒介に関してHER2 TDB hu4D5/SP34と同じ位に、またはそれ以上に効果的であった(図90Bおよび90C)。
T細胞活性化アッセイに検査されると、HER2 TDBは抗HER2アームとしてhu4D5親和性変異体91AまたはY100Aのどちらかを有するHER2 TDBと比較してインビトロでT細胞活性を堅固に誘導することができたことが図89によって示されている。アッセイされたhu4D5 HER2−TDBの3種類の抗CD3アーム(SP34、38E4c、および40G5c)は図91Aに見られるようにヒトCD8+T細胞上のCD3抗原に対して異なる結合親和性を示した。それにもかかわらず、3種類のHER2−TDBの全てがCD8+T細胞活性化を媒介することができた(図91B)。hu4D5 HER2−TDBの38E4抗CD3アームおよび38E4c抗CD3アームのCD8+T細胞活性化を媒介する能力の追加の分析が図92Dに示されている。HER2 TDBによって誘導されるT細胞活性化の動態をさらにアッセイした。HER2 TDB処理が開始されてから4時間後にT細胞活性化の初期の兆候(CD69)が現れた。しかしながら、後期活性化マーカー(細胞外CD107a)は、その後24時間の時点で検出された(図94A)。さらに、CD8+細胞をHER2 TDB、またはヒトHER2を発現しない標的細胞(BJAB細胞)とインキュベートしたときにはT細胞活性化は48時間の後には検出されなかった。HER2+SKBR3細胞が標的として使用されたときには細胞傷害性顆粒の放出に伴って堅固なT細胞活性化が見られた(図93A)。
我々は、BT474標的細胞の殺傷を誘導し、且つ、T細胞を活性化するHER2 TDBの能力も検査し、次の5つの標的細胞に対するエフェクターCD8+T細胞の比率、すなわち、1:5、1:2、1:1、3:1、および5:1についてその能力をアッセイした。この実験はLDH放出によって測定される細胞傷害がエフェクター細胞のタイトレーションによって著しく減少することを明らかにした。しかしながら、1:1以下のE:T比率であっても弱いLDHシグナルと堅固なT細胞活性化が検出された(図94B)。
これらのアッセイでは標的細胞および精製されたCD8+T細胞をTDBが存在する、または存在しない状態で混合し、フローサイトメトリーによってT細胞活性化を分析した。そのインキュベーションの最後に細胞をCD8−FITC(BDバイオサイエンス社、555634)、CD69−PE(BDバイオサイエンス社、555531)およびCD107a−Alexa−Fluor647(eBioscience社、51−1079)で染色した。所望により細胞をCD8−FITCとCD69−PEで染色し、CD8+細胞中のCD8+CD69+細胞のパーセンテージによってT細胞活性化を評価した。あるいは、CD8−FITCとCD69−PEで表面を染色した後に細胞を固定し、Cytofix/CytoPerm溶液(BDバイオサイエンス社、554722)で透過処理し、抗グランザイムB−Alexa−Fluor647(BDバイオサイエンス社、560212)で細胞内染色を行った。T細胞活性化をCD8+CD107a+細胞のパーセンテージによって評価した。
HER2 TDB(UCHT1v9/hu4D5)のT細胞介在性細胞傷害を測定した別の手段は脱顆粒アッセイである。図93Bは製造業者のプロトコルに従ってELISAによって培地から検出された可溶性パーフォリン(Cell Sciences社)、グランザイムAおよびグランザイムB(eBioscience社)の結果を示している。このアッセイではHER2 TDBと同じCD3アームを有するが、関連の無い標的アームを有するものである対照TDB(10ng/ml)、またはHER2 TDB(10ng/ml)を利用した。SKBR3標的細胞、およびリンパ球分離媒体(MPバイオメディカル社、ソロン、オハイオ州)を使用して健康なボランティアの血液から分離されたエフェクター末梢血単核細胞(PBMC)とそれらの抗体を個々に18時間にわたってインキュベートした。インビトロ細胞傷害を上で記載されたようにLDH放出によって測定した。HER2 TDB(1ng/ml)、エフェクターPBMC、およびSKBR3標的細胞を使用して一連のアポトーシスアッセイを実施した。処理の24時間後に脱顆粒がカスパーゼ3/7活性(CASPASE−GLO(登録商標)3/7アッセイ、プロメガ社)、アポトーシス(細胞死検出ELISAplusアッセイ、ロッシュ社)、および上に記載されている乳酸脱水素酵素(LDH)放出によって測定される細胞傷害の顕著なHER2 TDB誘導性上昇と同時に起きた(図93C)。
HER2形質移入3T3細胞またはベクター形質移入3T3細胞の殺傷を誘導するHER2 TDBの能力を前述のLDH細胞傷害アッセイによって測定し、その場合にベクター形質移入3T3細胞の殺傷は19時間後に検出されず、対照的にHER2形質移入3T3細胞は非常に効率的に殺滅された(図93D)。その殺傷アッセイを改変してトラスツズマブFab(1μg/ml)または可溶性HER2細胞外ドメイン(HER2 ECD)(1μg/ml)を使用してHER2アーム結合を妨害し、その改変によって24時間後の殺傷活性の効率的な阻害が生じた(図93E)。殺傷のT細胞依存性を確認するためにMiltenyi社のCD3+ミクロビーズ(番号130−050−101)を使用してPBMCからCD3+細胞を除去した。図93Fは、HER2 TDBの存在下でFACS分析によって評価すると、その除去によって19時間後に標的細胞殺傷活性が消失することを示している。
HER2 TDBはT細胞増殖を誘導する
HER2 TDBによってT細胞増殖が誘導されるか調査するため、CD8+T細胞、標的細胞(SKBR3)および0.1μg/mlのHER2 TDBを共培養し、その後で標的細胞とHER2 TDBが無い状態でT細胞培養を行った。3日目に細胞分裂によるCD8+/PI−細胞中のCFSEの希釈としてT細胞の増殖をフローサイトメトリーによって測定した。3日後に短時間のHER2 TDBと標的細胞による処理を受けたT細胞のうちの75%が図95Aに示されるように細胞分裂を起こしていた。精製したCD8+T細胞を製造業者のプロトコルに従ってCFSE(Invitrogen社、番号C34554)で標識することにより、HER2 TDBによって誘導されたT細胞数をアッセイした。CFSE標識されたCD8+T細胞をTDBが存在する、または存在しない状態で標的細胞と19時間にわたってインキュベートした。T細胞を収集し、洗浄し、2〜7日間にわたって培養した(RPMI+10%FBS)。生存CD8+細胞数(CD8+/PI−)とCFSEが薄くなった細胞のパーセンテージをFACSにより検出した。図95Bではその細胞数が増加しなかった。培地にIL−2(20ng/ml)をさらに添加することでCD8+細胞に生存シグナルが与えられ、堅固なT細胞増殖がそれらのT細胞において検出されたが、それはそれらのT細胞がHER2 TDBと標的細胞の両方に曝露された場合にのみ起こった(図95C)。重要なことに、同じ培養物中の大半のHER2+細胞が殺滅される条件において、非標的発現細胞に対するバイスタンダー効果は検出されなかった。腫瘍浸潤性リンパ球の拡大にとって重要であり得るT細胞の増殖とポリクローン拡大がHER2 TDBによって誘導された。
HER2 TDB活性は標的細胞HER2発現レベルと相関する
標的コピー数とTDB活性との間の関係を調査するため、細胞膜上に所定の数のHER2受容体を有する一群の癌細胞株を選択した(Aguilar et al. Oncogene. 18:6050〜62, 1999)。HER2陰性細胞株(BJAB LUC)、3種類の低HER2細胞株(MDA435、MDA231、MCF7)、および3種類のHER2増幅/過剰発現細胞株(MD453、SKBR3、BT474)におけるHER2タンパク質発現レベルをウエスタンブロットにより検出した(図96A)。HER2陰性細胞株、低HER2発現細胞株、およびHER2過剰発現細胞株をHER2 TDBおよびエフェクターPBMCと25:1のE:T比率で26時間にわたってインキュベートした。この時点でLDH放出アッセイを用いて細胞傷害を検出した。図96Bは、HER2増幅/過剰発現細胞がTDB媒介性殺傷に対して有意に高い感受性を示し(p=0.015、t検定)、且つ、フェムトモル濃度から低ピコモル濃度で効率的に溶解された(EC50=0.8〜3pM)ことを示している。低レベルのHER2を発現する細胞株はHER2 TDB抗体に対して有意に低い感受性を示した(EC50=33〜51pM)。1000未満という低いコピー数の標的抗原がT細胞性殺傷を支援するのに充分であった。
図96C〜96Dにおいて実施された試験について、同じ殺傷アッセイにおいてHER2 TDBが存在する中でMCF7細胞株またはBJAB細胞株がSKBR3細胞と共に標的となった。このアッセイではMCF7細胞またはBJAB細胞をCFSEで標識し、SKBR3およびPBMC(E:T 20:1)と混合し、続いてHER2 TDBを用いる19時間の処理を行った。細胞を抗HER2 APCとPIで染色した。図96CはFACSによって検出され、蛍光ビーズに対して正規化された生存SKBR3細胞(高HER2、PI−)と生存MCF7細胞(CFSE+、PI−)のパーセンテージを示している。SKBR3殺傷のEC50ではMCF7細胞の殺傷は検出されなかった。FACSによって検出され、蛍光ビーズに対して正規化された生存SKBR3細胞(高HER2、PI−)および生存BJAB細胞(CFSE+、PI−)のパーセンテージが示されている。どのHER2 TDB濃度でもBJAB細胞の顕著な殺傷は検出されなかった(図96D)。
非常に低い標的占有率がTDB活性に充分である
次に式[D]/[D]+KD(式中、D=薬品であり、HER2 TDBのKDは5.4nMであった)を使用してHER2 TDBのEC50におけるHER2占有率を計算した。HER2コピー数は以前に報告されている(Aguilar et al. Oncogene. 18: 6050〜6062, 1999)。図97B中の用量応答データからEC50値を計算した。図96Eは全ての検査された細胞株で1%未満の標的占有率が効率的な殺傷にとって充分であったことを示している。HER2高発現細胞株の場合、必要な占有率はさらに低かった(0.01〜0.05%)。そのEC50においてHER2に結合したHER2 TDBの算出された絶対数は、低発現性細胞株ではわずかに10〜150であった。これらの結果はHER2 TDBの非常に強い効力を示しており、わずかに1〜25コピーのTCRがT細胞応答の誘起に関わる必要があることを示唆しているTCR刺激試験(Irvine et al. Nature. 419: 845〜849, 2002、Purbhoo et al. Nature Immunology. 5: 524〜530, 2004、Sykulev et al. Immunity. 4: 565〜571, 1996)と合致する。HER2 TDBの効力は一貫して低ピコモル濃度からフェムトモル濃度範囲であった。さらに、わずかに10〜500コピーのHER2結合TDBが著しいインビトロ細胞傷害の誘導に充分であった。細胞膜上のわずかに約1000コピーのHER2が殺傷の誘導に充分であった。これらの試験は標的の発現レベルとHER2 TDBに対するインビトロ感受性との間の相関も示した。
HER2 TDBは抗HER2療法に対して難治性であるHER2+癌細胞の殺傷に優れている
次に、高レベルのHER2を発現することが以前に示されているが、トラスツズマブおよびラパチニブの直接的な細胞作用に対してインビトロで非感受性である細胞株を調査した(Junttila et al., Cancer Cell, 15:429〜40, 2009、Junttila et al. Breast Cancer Res Treat, 2010)。幾つかの細胞株についてはPI3K触媒サブユニット中の獲得活性化突然変異(KPL4、HCC202)に起因する、またはPTENの喪失(HCC1596)によるPI3K経路の活性化が耐性の原因となり得る。一連の6種類の細胞株(5種類が乳房、1種類が肺)を10:1の比率でエフェクターPBMCが存在し、且つ、HER2 TDBが存在する状態で細胞傷害の尺度としてのLDH放出について19時間にわたってアッセイした。HER2 TDB媒介性殺傷のEC50はフェムトモル濃度範囲内または低ピコモル濃度範囲であった(図97A)。親BT474−M1クローンおよびT−DM1耐性BT474−M1クローンをT−DM1で3日間にわたって処理した。この時点でCELLTITERGLO(登録商標)を使用して細胞生存度を測定した(図97B)。それらの細胞株のT−DM1に対する感受性は以前に報告されている(Junttila et al. Breast Cancer Res Treat. 2010、Lewis Phillips et al. Cancer Research. 68: 9280〜9290, 2008)。これに対して親BT474−M1クローンおよびT−DM1耐性BT474−M1クローンを3:1の比率でエフェクターCD8+T細胞が存在する状態で24時間にわたってHER2 TDBで処理した。FACSアッセイを用いて細胞傷害性を検出した(図97C)。加えて、HER2 TDBはHER2+肺癌細胞の殺傷に効果的であった。2種類の独立した細胞株モデルKPL4およびBT474を使用したところ(図97B〜97C)、獲得されたT−DM1に対する耐性はHER2 TDBに対する感受性に影響しなかった。
HER2 TDBを使用するT細胞性殺傷活性の動員はHER2発現に依存するが、それはHER2シグナル伝達経路と無関係であり、そのことはHER2 TDBが現在の抗HER2療法に対して難治性である腫瘍の治療に優れている可能性があることを示唆している。それと一致して、複数のトラスツズマブ/ラパチニブ耐性細胞株の処理における感受性細胞と比較して同等の活性がデータによって示された。これらの細胞における耐性はHER2経路に影響する様々な機構によって形成される。ここで提示されているデータはHER2 TDBを使用することで代替的な作用機序に切り換えることによって抗体薬物複合体(例えばT−DM1)、小分子標的阻害剤(例えばラパチニブ)、および経路シグナル伝達を阻害する治療用モノクローナル抗体(例えばトラスツズマブ)に対する耐性の克服が広く可能になり得ることを示唆している。
ラットにおけるHER2 TDBの薬物動態
HER2 TDBの薬物動態(PK)プロファイルを評価するためにスプラーグ・ドーリーラットを利用した。動物を次の2群に分けた:第1群:HER2 TDB(10mg/kg、単回静脈内投与、n=4)、第2群:トラスツズマブ(10mg/kg、単回静脈内投与、n=4)。投与から35日間にわたる時点で群当たり4匹のラットから試料を採取した。約0.2mlの全血を(CO2/O2麻酔下で)頸静脈から採取した。それらの試料を凝血させ、冷蔵下で遠心分離(2000×g、5℃で10分間)して血清を得た。ELISAによってヒトIgGについて血清試料をアッセイし、そのELISAにおいてマイクロタイタープレートに被覆されているロバ抗huFcを循環しているヒト化抗HER2抗体の捕捉に使用し、ヤギ抗huFc−HRP(マウス吸着済み)を検出に使用した。PKパラメーターは、WINNONLIN(登録商標)、バージョン5.2.1(Pharsight社、マウンテイン・ビュー、カリフォルニア州)を使用して2−コンパートメント法(モデル7)によって決定された。HER2 TDBはラットCD3またはラットHER2と交差反応せず、それは時間的に短い分布相と長い排出相を有するIgG1に特徴的な二相性置換を示した(図98)。HER2 TDBのクリアランスと半減期の両方がトラスツズマブに類似しており、且つ、ラット中で典型的なIgG1の予期される範囲内であった。
HER2 TDBは免疫不全マウスにおいてインビボで腫瘍増殖を阻害する
内在性機能性T細胞およびB細胞を欠いており、且つ、減少したレベルのNK細胞種、DC細胞種、およびマクロファージ細胞種を有するNOD−SCIDマウスにおいてHER2 TDBのインビボ効力を検査した。この実験では細胞接種の1〜3日前にNOD/SCIDマウス(NOD.CB17−Prkdcscid/J、ジャクソン研究所ウェスト)の腫瘍接種と反対側の脇腹に0.36mgの60日間持続放出性エストロゲンペレット(Innovative Research of America社)を皮下移植した。0日目に5×106個のMCF7−neo/HER2細胞を単独で、または2人の健康なドナーのうちの一方に由来するHBSSマトリゲル中の10×106個の未刺激ヒトPBMC(PBMC1、2)と共に右の第2/第3乳腺脂肪体に注入した。接種されたマウスを次の5群に分けた:第1群:ベヒクル(対照TDB、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=5〜10)、第2群:PBMC(1)(PBMC(1)+対照TDB、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=5〜10)、第3群:PBMC(1)+HER2 TDB(PBMC(1)とHER2 TDB、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=5〜10)、第4群:PBMC(2)(PBMC(2)+対照TDB、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=5〜10)、および第5群:PBMC(2)+HER2 TDB(PBMC(2)とHER2 TDB、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=5〜10)。最初の処置を接種後2時間目に行った。個々のマウスの腫瘍体積と処理群のフィッティング腫瘍体積が図99Aに提示されており、そこではHER2 TDBによってHER2発現腫瘍の増殖が妨げられた。
HER2 TDBのヒトPBMCに対する依存性を類似の免疫不全マウスモデルにおいてさらに検査した。再び説明すると、5×106個のMCF7−neo/HER2細胞を単独で、または健康なドナーに由来するHBSSマトリゲル中の10×106個の未刺激ヒトPBMC(PBMC3)と共に右の第2/第3乳腺脂肪体に注入し、接種後2時間目に最初の処置を行った。図100Aにおいて、接種済みマウスを次の2群に分けた:第1群:非処置(n=7)、第2群:HER2 TDB(HER2 TDB、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=7)。図100Bにおいて、接種されたマウスを次の3群に分けた:第1群:非処置(n=7)、第2群:PBMC(3)(PBMC(3)+ベヒクル、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=7)、第3群:PBMC(3)+対照TDB(PBMC(3)+対照TDB−2C11、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=7)。それらの結果の腫瘍体積測定値は対照TDB処理動物では腫瘍増殖に対する効果が無いことを明らかにしている。
HER2 TDBはhuHER2遺伝子導入マウスにおいて大きな乳腺腫瘍の退縮を引き起こす。
免疫適格マウスにおけるHER2 TDBの活性をモデル化するため、ヒトMMTV−huHER2遺伝子導入マウスを使用し(Finkle et al. Clinical Cancer Research. 10: 2499〜2511; 2004)、且つ、マウスIgG2A CD3反応性抗体クローン2C11(Leo et al. Proc Natl Acad Sci USA. 84: 1374〜1378, 1987)を備える代用HER2 TDBを作製してそのTDBに対する免疫応答を回避した。muIgG2aとしての発現のために同等のノブ・イントゥー・ホール突然変異(Atwell et al. J Mol Biol. 270: 26〜35, 1997)をFc領域に導入し、ならびにエフェクター機能を消失させるためにD265AおよびN297G(EU番号付け)をFc領域に導入した。muIgG2a HER2 TDBでは「ノブ」アームはマウス抗HER2 hu4D5であり、「ホール」はキメラ抗マウスCD3 2C11(Leo et al. Proc Natl Acad Sci USA. 84: 1374〜1378, 1987)(TDB 2C11/hu4D5)か、またはマウス抗huCD3 SP34(Pessano et al. The EMBO Journal. 4: 337〜344, 1985)(TDB SP34/hu4D5)のどちらかであった。それらのmuIgG2a二特異性抗体をCHO細胞内で発現させ、インビトロ集合によって組み立てた。二特異性抗体を別の文献で記載されている(Speiss et al. Nat Biotechnology. 31: 753〜758, 2013)ように疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によって混入汚染物質から精製した。その結果生じた物質をエンドトキシンレベルについてENDOSAFE(登録商標)ポータブル検査システム(チャールズリバー社、米国)を使用して分析し、必要なときには0.1%トリトン(商標)X−114でそのタンパク質を洗浄することでエンドトキシン含有量を減少させた。hu4D5/2C11−TDBのインビトロ活性はヒトCD3反応性HER2 TDBと同様であった(図101)。
図99B〜99Dにおいて、定着した乳腺腫瘍を有するMMTV−huHER2遺伝子導入動物を次の2群に分けた:第1群:ベヒクル(0.5mg/kg、週一回を5週間、静脈内投与、0日目に開始、n=7)、および第2群:HER2 TDB(HER2 TDB(2C11/hu4D5)、0.5mg/kg、週一回を5週間、静脈内投与、0日目に開始、n=7)。図99Bは処置後に57%のマウスで退縮が検出され、且つ、43%のマウスが検出可能な腫瘍を有しなかったことを示している。図99Cは1つの腫瘍を例外としてHER2 TDB(2C11/hu4D5)によって50%を超える腫瘍退縮が生じたことを示している。応答動物には図99Dに見られるように処理開始時に1000mm3を超える腫瘍が含まれた。同様の実験において、マウス特異的CD3アームがヒト特異的CD3アームに交換されているCD3アーム対照TDB(HER2 TDB(SP34/hu4D5))、およびHER2 TDB(2C11/hu4D5)と同じCD3アームを有するが、無関係の標的アームを有する対照TDB(対照TDB−2C11)の2種類の対照TDBを利用した。図99Eにおいて、定着した乳腺腫瘍を有するMMTV−huHER2遺伝子導入動物を次の2群に分けた:第1群:CD3アーム対照TDB(HER2 TDB(SP34/hu4D5)、0.5mg/kg、週一回を5週間、静脈内投与、0日目に開始、n=5)、および第2群:対照TDB(対照TDB−2C11、0.5mg/kg、週一回を5週間、静脈内投与、0日目に開始、n=5)。MMTV−huHER2遺伝子導入腫瘍の増殖は対照TDBに影響されなかった。
HER2 TDBをhuCD3遺伝子導入マウスにおいてインビボ効力についてさらに検査した。ヒトCD3ε遺伝子導入マウスは以前に記載されている((huCD3遺伝子導入体)、de la Hera et al. J Exp Med. 173: 7〜17, 1991)。この試験では10万個のCT26−HER2細胞をhuCD3遺伝子導入マウスに皮下注射した。CT26−HER2腫瘍が定着したところで動物を次の2群に分けた:第1群:ベヒクル(0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=7)、第2群:HER2 TDB(HER2 TDB(SP34/hu4D5)、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=7)。定着腫瘍の増殖がHER2 TDBによって抑制されたが、その効果は一時的であり、完全奏功は見られなかった(図99F)。その試験によってMMTV−huHER2遺伝子導入マウスにおける劇的な応答をはじめとするHER2 TDBの強力なインビボ活性が示された。
同様の実験においてマウス反応性HER2 TDB(2C11/hu4D5)のインビボ効力をBalb/cマウスにおいて検査した。再び説明すると、1×105個のCT26−HER2細胞を皮下注射することによって同質遺伝子腫瘍をBalb/cマウスに定着させた。腫瘍担持動物を次の4群のうちの1つに分けた:第1群:ベヒクル(0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=10)、第2群:HER2 TDB(HER2 TDB(2C11/hu4D5)、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=10)、第3群:対照TDB(CTRL TDB(2C11/hu4D5)、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=10)、および第4群:TDM−1(TDM−1、15mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、0日目に開始、n=10)。図99Gは不完全な奏功にもかかわらずHER2 TDBによって腫瘍進行までの時間が有意に延長した(0.0001未満のログランクp値)ことを示している。対照的に、無関係の腫瘍アームを有する対照TDBは腫瘍増殖に対して効果を有しなかった。加えて、それらの腫瘍はTDM−1に対して無反応であった。
HER2 TDBは免疫適格マウスにおいて定着腫瘍の増殖を抑制する
ヒトCD3ε遺伝子導入マウス(de la Hera et al. J Exp Med. 173: 7〜17, 1991)を使用して免疫適格マウスにおけるHER2 TDBの活性をモデル化した。この実験ではhuCD3遺伝子導入BALB/cマウスの脾臓から、または健康なヒトドナーの末梢血液からhuCD3遺伝子導入T細胞を抽出した。細胞をマウスまたはヒトのCD8について染色し、且つ、図101AにおいてはヒトCD3(クローンUCHT1)または図101BにおいてはマウスCD3(クローン2C11)について染色した。フローサイトメトリーによってCD8+細胞を検出した。図101AはhuCD3遺伝子導入T細胞がヒトT細胞のレベルの約50%でヒトCD3を発現することを示しており、図101BはhuCD3遺伝子導入T細胞がBALB/cマウスのレベルの約50%でマウスCD3を発現することを示している。
次に、ヒトHER2発現CT26標的細胞をインビトロで殺滅する能力についてhuCD3遺伝子導入T細胞をアッセイした。この試験ではT細胞をhuCD3遺伝子導入マウスの脾臓、BALB/cマウスの脾臓、または健康なヒトドナーの末梢血液から抽出した。図102AにおいてはヒトCD3特異的HER2 TDB(UCHT1v9/hu4D5)を使用して、または図102BにおいてはマウスCD3特異的HER2 TDB(2C11/hu4D5)を使用してCT26−HER2細胞のインビトロ殺傷活性を検査した。指定されたHER2 TDBが存在する中でエフェクターT細胞を20:1の比率で標的細胞に40時間にわたって添加した。フローサイトメトリーによってインビトロ細胞傷害をモニターした。マウス脾臓T細胞の殺傷活性(EC50=2.4ng/ml)はヒト末梢T細胞(EC50=0.4ng/ml)と比較して一貫して低かったが、図102Aに見られるようにヒトHER2発現標的細胞はインビトロでhuCD3遺伝子導入T細胞によって殺滅された。マウス特異的HER2 TDB(2C11/hu4D5)は図102Bに見られるようにhuCD3遺伝子導入マウス(EC50=11ng/ml)とBALB/cマウス(EC50=10ng/ml)の両方に由来するT細胞による標的細胞の殺傷を誘導した。
HER2 TDBの抗腫瘍活性のT細胞依存性を同質遺伝子腫瘍モデルにおいてさらにアッセイした。上記のように、1×105個のCT26−HER2細胞をBALB/cマウスに皮下注射した。定着した腫瘍を有するマウスを次の2群のうちの1つに分けた:第1群:ベヒクル(n=10)、第2群:HER2 TDB(SP34/hu4D5)(HER2 TDB(SP34/hu4D5)、0.5mg/kg、週一回を3週間、静脈内投与、n=10)。図103は、非huCD3遺伝子導入マウスにおいてHER2 TDBが効果を有しなかったので、HER2 TDBの活性がT細胞に依存したことを示している。この試験によってhuCD3標的化分子用の新規効力モデルとしてhuCD3遺伝子導入マウスが使用され得ることが示された。
例となるCD3/LYPD1 TDB(LYPD1 TDB)の作製と特性分析
我々は、異なる細胞表面抗原であるLYPD1を認識することによって腫瘍細胞の撲滅にT細胞の細胞傷害活性を動員するTDB抗体の能力も調査した。この目的のために我々は抗CD3アームと抗LYPD1アームを有する二特異性抗CD3抗体(LYPD1 TDB)を作製し、それらを特性分析した。上記のように、それらのLYPD1 TDBをこれまでに記載された(Atwell et al. J. Mol. Biol. 270: 26〜35, 1997)ようにヒトIgG1のようなノブ・イントゥー・ホール形式の完全長抗体として作製した。半抗体を大腸菌またはチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞のどちらかの中で発現させ、プロテインA親和性クロマトグラフィーにより精製し、これまでに記載されている(Spiess et al. Nat. Biotechnol. 2013)ように適切な半抗体対をインビトロでアニールした。CHO細胞内でTDB抗体生産を行った場合、その抗体は例えば残基N297に非グリコシル化突然変異(例えば、N297G)を含み、その結果としてそのTDB抗体はエフェクター機能欠損変異体であり、且つ、抗体依存性細胞介在性細胞傷害(ADCC)を開始することができなかった。アニーリングの後にそれらのLYPD1 TDBを上で記載されたように疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によって精製し、分析的ゲル濾過、マススペクトロメトリー、およびポリアクリルアミドゲル電気泳動によって特性分析した。LYPD1 TDBの作製に使用された抗LYPD1アームは(a)配列番号272のアミノ酸配列を含むVHドメインと(b)配列番号273のアミノ酸配列を含むVLドメインを備える抗LYPD1抗体YWO.49.H6のアームであった。LYPD1 TDBの作製において検査された抗CD3アームにはUCHT1v9、40G5、SP34、および38E4v1が含まれた。
それらの特定のHER2 TDBをCD8+T細胞への結合(CD3結合)、ならびにインビトロ細胞傷害アッセイおよびT細胞活性化アッセイによって評価される活性について検査した。
A.結合親和性
それらのLYPD1 TDBの各々の結合親和性をCD20 TDBについて上で記載されたようにFACS分析で検査した。簡単に説明すると、FACS結合アッセイのためにCD8+T細胞を様々な濃度のLYPD1 TDB抗体と4℃で30分間にわたってインキュベートし、その後に細胞を洗浄し、二次抗体(抗huIgG−PE、BDバイオサイエンス社)とさらなる15分間にわたってインキュベートし、その後に細胞を再び洗浄してFACS分析の用意ができた。図104はLYPD1 TDBのインビトロFACS結合アッセイの結果を示している。それらの結合試験は抗CD3アームとしてUCHT1v9または38E4v1のどちらかを有するLYPD1 TDBが結果としてのエフェクター細胞に対してより高い結合親和性を示したことを示している。
B.インビトロOVCAR3.Luc標的細胞殺傷アッセイおよびT細胞活性化アッセイ
作製されたLYPD1 TDBはLYPD1発現OVCAR3.Luc標的細胞の殺傷およびT細胞の細胞傷害作用の活性化を支援するそれらの能力についても検査された。フローサイトメトリーによってインビトロ細胞傷害をモニターした。標的細胞を製造業者のプロトコルに従ってCFSE(Invitrogen社、番号C34554)で標識した。カルボキシフルオレセインスクシンイミジルエステル(CFSE)標識標的細胞およびヒトPBMCから精製されたCD8+T細胞を3:1の比率でTDBと共に、またはTDBを含まずに48時間にわたって混合した。それらの細胞を等量のPBS+2%FBS+1mM EDTA+ヨウ化プロピジウム(PI)の中に再懸濁した。フローサイトメトリー分析を自動操作形式のFACSCalibur上で行った。CFSE陽性/PI陰性細胞に対してゲーティングを行うことで生存標的細胞数を計数した。細胞傷害率(%)を次のように計算した:細胞傷害率(%)=(TDBを含まないときの生存標的細胞数−TDBを含むときの生存標的細胞)/(TDBを含まないときの生存標的細胞数)×100。図105に示されているように、抗CD3アームにUCHT1v9、38E4v1、またはSP34を有するLYPD1 TDBは抗CD3アームとして40G5を有するLYPD1 TDBと比較して堅固なインビトロOVCAR3.Luc標的細胞殺傷を示した。
T細胞活性化アッセイに検査されると、抗CD3アームに38E4v1を有するLYPD1 TDB、ならびにそれより低い程度であるがUCHT1v9およびSP34を有するLYPD1 TDBは抗CD3アームとして40G5cを有するLYPD1 TDBと比較してインビトロでT細胞活性を堅固に誘導することができたことが図106によって示されている。これらのアッセイでは標的細胞および精製されたCD8+T細胞をTDBが存在する、または存在しない状態で混合し、フローサイトメトリーによってT細胞活性化を分析した。そのインキュベーションの最後に細胞をCD8−FITC(BDバイオサイエンス社、555634)、CD69−PE(BDバイオサイエンス社、555531)およびCD107a−Alexa−Fluor647(eBioscience社、51−1079)で染色した。あるいは、CD8−FITCとCD69−PEで表面を染色した後に細胞を固定し、Cytofix/CytoPerm溶液(BDバイオサイエンス社、554722)で透過処理し、抗グランザイムB−Alexa−Fluor647(BDバイオサイエンス社、560212)で細胞内染色を行った。T細胞活性化をCD8+CD69+細胞およびCD8+CD25+細胞のパーセンテージによって評価した。
他の実施形態
理解を明確にするために図版および実施例によって前述の発明を幾らか詳細に説明してきたが、それらの説明および実施例は本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。本明細書において引用された全ての特許文献および科学文献の開示の全体が参照によって明示的に援用される。