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JP2016147420A - 印刷制御装置および印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御装置および印刷制御方法 Download PDF

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JP2016147420A
JP2016147420A JP2015025037A JP2015025037A JP2016147420A JP 2016147420 A JP2016147420 A JP 2016147420A JP 2015025037 A JP2015025037 A JP 2015025037A JP 2015025037 A JP2015025037 A JP 2015025037A JP 2016147420 A JP2016147420 A JP 2016147420A
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ink
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JP2015025037A
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達雄 古田
Tatsuo Furuta
達雄 古田
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】不良ノズルに起因する画質劣化を抑制する。
【解決手段】不良ノズルを検出する不良ノズル検出部と、印刷データにおける不良ノズル対応画素が連続する画素列に対する近傍画素にドットを付与するか近傍画素が有するドットのサイズを大きくする補完処理を施すための補完処理部と、印刷データにおける不良ノズル対応画素が有するドットによるインク量である欠落インク量を集計し、欠落インク量が減少するように画素とノズルとの割り当ての関係を変更するデータシフト処理を施すためのデータシフト処理部とを備え、不良ノズルが所定方向に連続しない場合に、補完処理部が印刷データに補完処理を施し、補完処理部が補完処理を実行しない場合に、データシフト処理部が印刷データにデータシフト処理を施す。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷制御装置および印刷制御方法に関する。
複数のノズルからインクを印刷媒体へ吐出して印刷を行うインクジェットプリンターにおいては、ノズルが目詰まりすることがある。例えば、ノズルの開口付近でインクが乾燥したり、紙粉や埃等がノズルに付着したりすることで、このような目詰まりが発生する。ノズルの目詰まりは、インクの吐出不良を招く。吐出不良が発生したノズル(不良ノズル)により、本来吐出されるべきインクが吐出されないことによる印刷媒体上でのドットの欠落(ドット抜けとも言う)が生じる。
ここで、画像データに基づいて、同じノズルに割り当てられる画素群毎に、液体を噴射すべき画素の数である液体噴射画素数を算出し、複数のノズルの中から噴射不良が発生する不良ノズルを検出し、液体噴射画素数と不良ノズルの位置とに基づいて、複数のノズルから液体を噴射することにより形成される画像の媒体上の位置を調整する液体噴射方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2010‐684号公報
前記文献1のように画像の位置を調整することで、不良ノズルに割り当てられる液体噴射画素数の数、つまりドット抜けの数を減らすことができる。しかし、ドット抜けの数が減少したとしても、依然として幾つかのドット抜けが発生し得る。このような状況において、ドット抜けを抑制するためのさらなる改善が求められていた。
本発明は少なくとも上記課題を解決するためになされたものであり、不良ノズルに起因する画質劣化を、より的確に抑制することが可能な印刷制御装置および印刷制御方法を提供する。
本発明の態様の一つは、複数の画素でドットのパターンを表現する印刷データに基づいて、所定方向に所定間隔で並ぶ複数のノズルを有するノズル列によるインクの吐出を制御する印刷制御装置であって、前記複数のノズルの中からインクの吐出不良が発生する不良ノズルを検出する不良ノズル検出部と、前記印刷データにおける前記不良ノズルに割り当てられる画素である不良ノズル対応画素が連続する画素列に対する近傍画素にドットを付与するか、或いは当該近傍画素が有するドットのサイズを大きくする補完処理を前記印刷データに施すための補完処理部と、前記印刷データにおける前記不良ノズル対応画素が有するドットによるインク量である欠落インク量を集計し、当該欠落インク量が減少するように前記画素と前記ノズルとの割り当ての関係を変更するデータシフト処理を前記印刷データに施すためのデータシフト処理部と、を備え、前記不良ノズルが前記所定方向に連続しない場合に、前記補完処理部が前記印刷データに前記補完処理を施し、前記補完処理部が前記補完処理を実行しない場合に、前記データシフト処理部が前記印刷データに前記データシフト処理を施す。
また本発明の態様の一つは、複数の画素でドットのパターンを表現する印刷データに基づいて、所定方向に所定間隔で並ぶ複数のノズルを有するノズル列によるインクの吐出を制御する印刷制御装置であって、前記複数のノズルの中からインクの吐出不良が発生する不良ノズルを検出する不良ノズル検出部と、前記印刷データにおける前記不良ノズルに割り当てられる画素である不良ノズル対応画素のうちドットを有するドット欠落画素に対応させて、前記所定方向における位置が前記不良ノズルと同じである前記吐出不良が発生しない正常ノズルにインクを吐出させる補完処理を実行するための補完処理部と、前記印刷データにおける前記不良ノズル対応画素が有するドットによるインク量である欠落インク量を集計し、当該欠落インク量が減少するように前記画素と前記ノズルとの割り当ての関係を変更するデータシフト処理を前記印刷データに施すためのデータシフト処理部と、を備え、前記正常ノズルが存在する場合に、前記補完処理部が前記補完処理を実行し、前記補完処理部が前記補完処理を実行しない場合に、前記データシフト処理部が前記印刷データに前記データシフト処理を施す。
これら構成によれば、ノズル列に不良ノズルが含まれているとき、不良ノズルが前記所定方向に連続しない場合や、前記正常ノズルが存在する場合のように、補完処理部が補完処理を実行可能な状況であれば補完処理が優先的に実行される。一方、不良ノズルが前記所定方向に連続する場合や、前記正常ノズルが存在しない場合のように、補完処理部が補完処理を実行不能な状況であれば、データシフト処理が実行される。従って、従来と比較して、不良ノズルに起因するドット抜け(画質劣化)がより抑制され易くなり、印刷結果において高い画質を提供することができる。
本発明の態様の一つは、前記補完処理部は、前記所定方向における位置が前記不良ノズルと同じである、前記不良ノズルが吐出すべきインクの色と同色のインクを吐出する前記正常ノズルにインクを吐出させる前記補完処理を実行するとしてもよい。
当該構成によれば、不良ノズルと同色のインクに対応する正常ノズルからのインク吐出により、不良ノズルに起因するドット抜けを補完することができる。
本発明の態様の一つは、前記不良ノズルが吐出すべきインクは無彩色であり、前記補完処理部は、前記所定方向における位置が前記不良ノズルと同じである、互いに異なる有彩色のインクを吐出する複数の前記正常ノズルにインクを吐出させる前記補完処理を実行するとしてもよい。
当該構成によれば、複数の正常ノズルから吐出する複数の有彩色インクの混合により、不良ノズルに起因するドット抜けを補完することができる。
本発明の態様の一つは、前記補完処理部が前記補完処理を実行しない場合に、前記データシフト処理部は、前記印刷データにおける前記不良ノズル対応画素を含む所定領域に対応して吐出されるべきインク量が第1のしきい値以上かつ当該第1のしきい値より多い第2のしきい値以下である場合に、前記印刷データに前記データシフト処理を施すとしてもよい。
当該構成によれば、不良ノズルに起因するドット抜けが目立ち易い(視認され易い)場合にデータシフト処理により、そのようなドット抜けを少なくすることができる。
本発明の態様の一つは、前記補完処理部が前記補完処理を実行しない場合に、前記データシフト処理部は、前記印刷データに前記データシフト処理を施す前の前記欠落インク量から前記データシフト処理を施した後の前記欠落インク量を差し引いた値が第3のしきい値以上となる場合に、前記印刷データに前記データシフト処理を施すとしてもよい。
当該構成によれば、不良ノズルに起因するドット抜けを減らす効果がある程度認められる場合に、データシフト処理により、そのようなドット抜けを少なくすることができる。
本発明の態様の一つは、前記補完処理部が前記補完処理を実行しない場合に、前記データシフト処理部は、前記印刷データに前記データシフト処理を施す前の前記欠落インク量が第4のしきい値以上である場合に、前記印刷データに前記データシフト処理を施すことしてもよい。
当該構成によれば、そもそも不良ノズルに起因するドット抜けがある程度発生し得る場合に、データシフト処理により、そのようなドット抜けを少なくすることができる。
本発明の技術的思想は、印刷制御装置という物以外によっても実現される。例えば、本発明は、印刷制御装置の各部が実行する各工程を含んだ方法(印刷制御方法)、あるいは当該方法をコンピューターに実行させるコンピュータープログラム、さらには当該プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記憶媒体、とった各種カテゴリーにて実現されてもよい。
また、複数の画素でドットのパターンを表現する印刷データに基づいて、所定方向に所定間隔で並ぶ複数のノズルを有するノズル列によるインクの吐出を制御する印刷制御装置であって、前記複数のノズルの中からインクの吐出不良が発生する不良ノズルを検出する不良ノズル検出部と、前記印刷データにおける前記不良ノズルに割り当てられる画素である不良ノズル対応画素が有するドットによるインク量である欠落インク量(第1欠落インク量)と、前記印刷データを180度回転させた回転後の印刷データにおける前記不良ノズルに割り当てられる画素である不良ノズル対応画素が有するドットによるインク量である欠落インク量(第2欠落インク量)と、を比較し、第2欠落インク量の方が少ない場合には、当該回転後の印刷データに基づいて前記インクの吐出を制御する、という構成を把握することができる。
本実施形態にかかる装置構成を例示するブロック図。 印刷ヘッドの構成を例示する図。 印刷制御処理を示すフローチャート。 補完処理(近傍補完)の一例を説明するための図。 データシフト処理を示すフローチャート。 データシフト処理の一例を説明するための図。 対ノズル補完および混色補完を説明するための図。 第4実施形態にかかる印刷制御処理を示すフローチャート。 第5実施形態にかかるデータシフト処理を示すフローチャート。
1.装置構成の概略:
図1は、本実施形態にかかる印刷制御装置10等の機能をブロック図により例示したものである。印刷制御装置10は、例えば、プリンターや、プリンターの機能を含んだ複合機、等といった製品として把握される。印刷制御装置10が、印刷媒体への印刷を実際に行う印刷部30と、印刷部30の挙動を制御するための一部の構成(例えば、後述する制御部11)とを含む構成であるとした場合、一部の構成を指して印刷制御装置10と称してもよい。また、印刷制御装置10を、印刷装置、画像処理装置、等と呼んでもよい。図1に示した各構成は、一箇所あるいは一筐体内に集約されている場合に限らず、それら各構成が互いに離れた場所に存在し且つ通信可能な状態でいることで一システムを構築していてもよい。例えば、印刷制御装置10は、印刷媒体への印刷を実際に行うプリンターと、当該プリンターの挙動を制御するためのコンピュータープログラム(プリンタードライバー)を搭載して当該プリンターを制御する装置(パーソナルコンピューター等)と、を含んで構成されるとしてもよい。
図1では、印刷制御装置10を、制御部11、操作入力部16、表示部17、通信インターフェイス(I/F)18、スロット部19、不良ノズル検出部20、印刷部30、等を含む構成として例示している。制御部11は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するICや、その他の記憶媒体等により構成される。制御部11では、CPUが、ROM等に保存されたプログラムに従った演算処理を、RAM等をワークエリアとして用いて実行することにより、様々な機能(例えば、補完処理部12、データシフト処理部13、等)を実現する。
操作入力部16は、ユーザーによる操作を受け付けるための各種ボタンやキー等を含む。表示部17は、印刷制御装置10に関する各種情報を示すための部位であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)により構成される。操作入力部16の一部は、表示部17に表示されたタッチパネルとして実現されるとしてもよい。
印刷部30は、画像を印刷媒体に印刷するための機構である。印刷部30が採用する印刷方式がインクジェット方式である場合、印刷部30は、印刷ヘッド31(図2参照)や、印刷媒体を所定の搬送方向に沿って搬送する搬送部36、等の構成を有する。印刷部30(あるいは印刷制御装置10)が、いわゆるラインプリンターに相当する製品である場合、ラインヘッドとしての印刷ヘッド31は基本的には移動しないため、図1に破線で示すキャリッジ35は不要となる。
印刷ヘッド31は、複数種類のインク(例えば、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インク、ブラック(K)インク、等)毎の不図示のインクカートリッジから各種インクの供給を受ける。印刷ヘッド31は、各種インクに対応して設けられた複数のノズルからインク(インク滴)を吐出(噴射)可能である。吐出されたインクが印刷媒体に着弾することで印刷媒体にドットが形成されて印刷が実現する。「ドット」とは、基本的には印刷媒体に着弾したインク滴を指すが、インク滴が印刷媒体に着弾する前の工程に関する説明においても、ドットという表現を適宜用いる。印刷部30が使用する液体の具体的な種類や数は上述したものに限られず、例えば、ライトシアン、ライトマゼンダ、オレンジ、グリーン、グレー、ライトグレー、ホワイト、メタリック…等、種々のインクや液体を使用可能である。
搬送部36は、印刷媒体を支持して搬送するためのローラーや当該ローラーを回転させるためのモーター(いずれも不図示)等を含んでいる。印刷媒体は、代表的には紙である。ただし、本実施形態は、液体を記録可能であって搬送部36により搬送可能な素材であれば、紙以外の素材も印刷媒体の概念に含める。
通信I/F18は、印刷制御装置10を外部機器100と有線あるいは無線にて接続するためのインターフェイスの総称である。外部機器100としては、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デジタルスチルカメラ、パーソナルコンピューター(PC)等、印刷制御装置10にとって画像データの入力元となる様々な機器が該当する。印刷制御装置10は、通信I/F18を介して外部機器100と、例えば、USBケーブル、有線ネットワーク、無線LAN、電子メール通信等の様々な手段や通信規格により接続可能である。
スロット部19は、メモリーカード等の外部の記憶媒体を挿入するための部位である。つまり印刷制御装置10は、スロット部19に挿入されたメモリーカード等の外部の記憶媒体から、当該記憶媒体に記憶されている画像データを入力することも可能である。
制御部11は、入力した画像データから印刷データを生成するための画像処理を実行可能である。画像データのフォーマットは種々考えられるが、例えば、画素毎にRGB(レッド、グリーン、ブルー)で階調表現されたデータである。制御部11は、画像データに対し、解像度変換処理、色(表色系)変換処理、ハーフトーン処理といった、知られた画像処理を適宜施すことにより、印刷対象の画像を複数の画素でドットのパターンにより表現する印刷データを生成する。むろん、制御部11は、このような印刷データを、外部機器100等から入力するとしてもよい。
ドットのパターン(ドットパターン)とは、ドットのオン(ドット形成つまりインク吐出)・オフ(ドット非形成つまりインク非吐出)の配列であり、画素毎のドットのオン・オフを規定しているとも言える。例えば、印刷ヘッド31が、CMYKインクを吐出するものである場合、印刷データは、CMYK毎の、画素毎のドットのオン・オフを規定したデータを含んでいる。また、印刷データは、単にドットのオン・オフを示す2値データである以外に、1滴あたりの体積が互いに異なる複数サイズのドット(例えば、大ドット、中ドット、小ドット、等と称される複数サイズのドット)のいずれかのオンまたはドットオフを示す多値(4値)データであってもよい。なお、大ドット、中ドット、小ドットとは、ドットについてのサイズの相対的な差に従った呼び名に過ぎず、ここでは、ノズルが形成可能な複数サイズのドットのうち最小サイズのドットを小ドット、最大サイズのドットを大ドット、小ドットより大きくて大ドットより小さいドットを中ドット、と呼んでいる。むろんノズルはさらに多くの異なるサイズのドットを形成可能なものであってもよい。
印刷ヘッド31は、このような印刷データに基づいて各ノズルを駆動する。例えば、印刷ヘッド31へは、各ノズルを駆動するための駆動信号(パルスの一種)が与えられるとする。詳しい説明は省略するが、印刷ヘッド31においては、印刷データが表現する画素毎のドットのオン・オフ情報(あるいは大ドットオン、中ドットオン、小ドットオン、ドットオフ、の情報)に応じて、ノズル毎に設けられた駆動素子への前記駆動信号の印加をスイッチングすることで、印刷データに基づいた各ノズルからのインク吐出・非吐出を実現する。
不良ノズル検出部20は、印刷ヘッド31が有する複数のノズルの中から不良ノズルを検出するための手段である。不良ノズルとは、前記駆動信号の印加によるインク吐出の動作を行ったにもかかわらずインク滴を正常に吐出できない(吐出不良が発生する)ノズルの総称である。吐出不良が発生する原因としては、ノズルやノズルに連通するインクの流路内への気泡の混入、ノズル付近でのインクの乾燥・増粘(固着)、ノズル開口付近への紙粉付着、等が挙げられる。吐出不良が発生すると、その結果として、典型的にはノズルからインクが吐出されないため、印刷媒体に本来形成されるべきドットが欠落する現象(ドット抜け)が生じる。また、吐出不良の場合には、ノズルからインクが吐出されたとしても、液量が過少であったり、インクの飛行方向(弾道)がずれたりして適正に着弾しないので、やはりドット抜けが生じやすい。
本実施形態では、不良ノズル検出部20は、ノズル情報を制御部11へ通知する。ノズル情報とは、印刷ヘッド31が有するノズル毎の吐出不良の有無を示す情報、つまり、各ノズルについて不良ノズルであるか否かを示す情報である。ノズル情報は、ノズル毎に不良ノズルであるか否かが直接あるいは間接的に判る情報であれば何でも良い。本実施形態ではノズル情報を生成するための工程は特に問わず、不良ノズルを判定、検出するためのあらゆる技術を採用可能である。例えば、不良ノズル検出部20は、特開2013‐126776号公報に開示されている手法を利用してノズル毎に吐出不良の有無を検出し、その結果をノズル情報として制御部11へ通知することができる。具体的には、前記駆動信号の印加による駆動素子(圧電素子)の変形に伴って撓むいわゆる振動板(印刷ヘッド31を構成する要素の一部)等の残留振動の波形(周期等)を計測することにより、各ノズルからインクの吐出が正常に行われたか吐出不良が在ったかを検出する。あるいは、不良ノズル検出部20は、印刷ヘッド31の各ノズルからインクを吐出させて印刷したテストパターンにおけるドット抜けの有無の評価(人為的あるいは機械的な評価)を得ることにより、ノズル毎の吐出不良の有無を検出し、ノズル情報を生成してもよい。
図2は、ラインヘッドとしての印刷ヘッド31の構成等を簡易的に例示している。図2の上段には、印刷ヘッド31のインク吐出面31aにおけるノズル34の配列を例示している。インク吐出面31aとは、ノズル34が開口する面であり、搬送部36により搬送される印刷媒体Sと相対する面である。図2において、方向D2は前記搬送方向に該当する。方向D1は、方向D2に直交する方向であり、特許請求の範囲における所定方向に該当する。また図2では、個々のノズル34をヘッド32内の黒点により示している。
図2の例では、印刷ヘッド31は、複数のヘッド32を方向D1に沿って繋げて(ユニット化して)構成されている。各ヘッド32は同じ構成であり、いずれもインクの色毎のノズル列33C,33M,33Y,33Kを有する。ノズル列33Cは、Cインクを吐出するためのノズル34が所定間隔で並んでなるノズル列であり、ノズル列33Mは、Mインクを吐出するためのノズル34が所定間隔で並んでなるノズル列であり、ノズル列33Yは、Yインクを吐出するためのノズル34が所定間隔で並んでなるノズル列であり、ノズル列33Kは、Kインクを吐出するためのノズル34が所定間隔で並んでなるノズル列である。ノズル列33C,33M,33Y,33Kは互いに平行であり、図2の例では、方向D1とも平行である。
このような印刷ヘッド31全体(複数のヘッド32の集合)で見たとき、印刷ヘッド31は、方向D1において、印刷媒体Sの幅をカバー可能な範囲に亘って所定間隔(所定ノズルピッチ)で並ぶ複数のノズル34を有するノズル列を、インクの色(例えばCMYK)毎に有していると言える。ヘッド32毎のノズル列33Cを全てまとめてノズル列CNLとも呼ぶ。つまり、ノズル列CNLが、印刷ヘッド31が有するCインクの吐出のためのノズル列である。同様に、ヘッド32毎のノズル列33Mを全てまとめてノズル列MNL、ヘッド32毎のノズル列33Yを全てまとめてノズル列YNL、ヘッド32毎のノズル列33Kを全てまとめてノズル列KNL、と表現する。
図2から判るように、個々のヘッド32は、方向D2においてずれて配置されている。従って、1つの色のインク(例えばCインク)の吐出のためのノズル列(ノズル列CNL)を構成するノズル34は、必ずしも同一直線上に並んでおらず、方向D2においてずれて存在し得る。また、1つの色のインク(例えばCインク)の吐出のためのノズル列(ノズル列CNL)を構成するノズル34は、結果的に方向D1において所定間隔(等間隔)で並んでいればよい。そのため、ノズル列33C,33M,33Y,33Kの向きは、方向D1に対し斜めであってもよい。
このような構成によれば、印刷制御装置10は、複数の画素でドットのパターンを表現する印刷データに基づいて、所定方向(方向D1)に所定間隔で並ぶ複数のノズル34を有するノズル列によるインクの吐出を制御する、と言える。
さらに、図2から判るように、ヘッド32は、方向D1において、他のヘッド32と端部同士が重複している。このような重複する範囲(重複範囲OL)では、重複する一方のヘッド32内のノズル34と、重複する他方のヘッド32内のノズル34とが、方向D1において同一位置に存在する。つまり重複範囲OLでは、方向D1におけるある位置に対応して1つの色のインク(例えばCインク)を吐出するためのノズル34が当該重複範囲OLを共有するそれぞれのヘッド32に存在することになる。このような方向D1における位置が同じで属するヘッド32が異なる同色インクを吐出するための2つのノズル34を「対ノズル」と呼ぶ。なお本明細書において、各構成の方向や位置等について、平行、直交、等間隔、同一、等と表現した場合であっても、それらは厳密な平行、直交、等間隔、同一、のみを意味するのではなく、製品性能上許容される程度の誤差や製品製造時に生じ得る程度の誤差も含む意味である。
2.印刷制御処理:
図3は、制御部11が実行する印刷制御処理を示すフローチャートである。
ステップS100では、制御部11は、不良ノズル検出部20から通知された最新のノズル情報を参照し、不良ノズルの有無に応じて処理を分岐する。ここでは、ノズル情報が、印刷ヘッド31が有する複数のノズル34の中に不良ノズルが有ることを示している場合にステップS120へ進む。一方、ノズル情報が、印刷ヘッド31が有する複数のノズル34の中に不良ノズルが無いことを示している場合にステップS110へ進む。なおステップS110では、制御部11は、印刷データに基づき、通常印刷処理を実行する。つまり、印刷データに基づいて印刷ヘッド31を含む印刷部30の挙動を制御して印刷媒体に画像を印刷させる。通常印刷処理については、特徴は無いため、これ以上の説明は省く。
ステップS120では、制御部11は、ノズル情報が示す不良ノズルによるドット抜けを補完するための補完処理を補完処理部12が実行可能な状況であるか否か判定し、補完処理が実行可能な状況であればステップS130へ進み、補完処理が実行不能な状況であればステップS140へ進む。ここでは、補完処理としての「近傍補完」が実行可能な状況であるか否かを判定する。
まず、近傍補完とは、印刷データにおける不良ノズルに割り当てられる画素である不良ノズル対応画素が連続する画素列に対する近傍画素にドットを付与するか、或いは当該近傍画素が有するドットのサイズを大きくする処理を印刷データに施すことを指す。ここで言う近傍画素とは、方向D1において不良ノズル(第1不良ノズル)に隣接するノズルにより印刷される画素を含む。仮に、当該近傍画素を印刷するためのノズル(方向D1において第1不良ノズルに隣接するノズル)も不良ノズル(第2不良ノズル)であると、当然、第1不良ノズルによるドット抜けを、第2不良ノズルによるインク吐出で補完することはできないし、同様に、第2不良ノズルによるドット抜けを、第1不良ノズルによるインク吐出で補完することもできない。そのため、制御部11は、ノズル情報が示す不良ノズルが方向D1に連続していなければ、近傍補完可能と判定し(ステップS120において“Yes”)、ステップS130へ進む。逆に、ノズル情報が示す不良ノズルが方向D1に連続していれば、近傍補完不能と判定し(ステップS120において“No”)、ステップS140へ進む。
ステップS130では、補完処理部12による補完処理(近傍補完)を伴う印刷処理を実行する。
図4は、近傍補完の一例を説明するための図である。図4の上段には、1つの色のインク(例えばKインク)を吐出するための複数のノズル34(白丸)によるノズル列KNLの一部と、処理前の印刷データDBとの対応関係を例示している。ここで言う“処理前”とは、補完処理と後述のデータシフト処理とのいずれも施されていない状態を意味する。図4の下段には、補完処理後の印刷データDACを例示している。印刷データDB,DACを構成する1つ1つの矩形が画素を表している。図4に示す印刷データDB,DACは、Kインクのドットパターンを表現する印刷データである。ノズル列KNLに含まれるノズル34のうち符号34Nで示すノズルが不良ノズル(不良ノズル検出部20により検出された不良ノズル)であるとする。
印刷データDB,DACは、方向D1及び方向D2へそれぞれ対応して並ぶ複数の画素により構成されている。以下において、印刷データを構成する画素の並びの向きを、方向D1や方向D2により表現することがあるが、これはあくまで、印刷ヘッド31による印刷実行時における画像の向きと方向D1,D2との対応(一致)関係に基づいている。補完処理部12は、印刷データDBに基づいて、不良ノズル34Nにより形成されるべきドットを補完した印刷データDACを生成する。
図4に示す画素列NPLは、不良ノズル34Nに割り当てられる画素(不良ノズル対応画素NP)が方向D2へ繋がった領域であり、不良ノズル対応画素列NPLとも呼ぶ。方向D1において不良ノズル対応画素NPの両隣にある画素を一次近傍画素と呼び、一次近傍画素から不良ノズル対応画素NPとは反対側にある画素を二次近傍画素と呼ぶ。また、方向D1においてノズル列KNL内で不良ノズル34Nの両隣にあるノズル34を一次近傍ノズルと呼び、ノズル列KNL内で一次近傍ノズルから不良ノズル34Nとは反対側にあるノズル34を二次近傍ノズルと呼ぶ。一次近傍ノズルから吐出されるインクによりドットが一次近傍画素に対応して形成され、二次近傍ノズルから吐出されるインクによりドットが二次近傍画素に対応して形成される。
補完処理部12による近傍補完では、少なくとも一次近傍画素にドットを付与するか、或いは一次近傍画素が有するドットのサイズを大きくする。図4において印刷データDB,DACの各画素に記した0、S、M、Lは、それら画素が有するドットのサイズを示す。つまり、0はドットオフ、Sは小ドットオン、Mは中ドットオン、Lは大ドットオンを示す。補完処理部12は、例えば、印刷データDBに従ったとき、“不良ノズル対応画素NPのうちドットを有する画素(つまりドット抜けが生じる画素。以下、「ドット欠落画素」と呼ぶ。)”に対して方向D1に隣接する一次近傍画素について、ドットオフであれば小ドットオンに変換する(ドット付与)。また、補完処理部12は、例えば、印刷データDBに従ったとき、前記ドット欠落画素に対して方向D1に隣接する一次近傍画素について、小ドットオンであれば中ドットオンに変換し、中ドットオンであれば大ドットオンに変換する(ドットサイズ増大)。図4に示す印刷データDACは、印刷データDBに対してこのような変換(近傍補完)を施した後のデータである。図4の印刷データDACでは、ドットの付与あるいはドットサイズの増大がなされた一次近傍画素については太枠にて示している。
近傍補完の具体的手法は上述の手法に限られない。例えば、補完処理部12は、印刷データDBに従ったときの前記ドット欠落画素のドットサイズと当該ドット欠落画素に対して方向D1に隣接する一次近傍画素のドットサイズと、から算出されるドットサイズを、当該一次近傍画素についての変換後のドットサイズ(印刷データDACにおけるドットサイズ)とする。例えば、ドットオフ=0、小ドット=1、中ドット=2、大ドット=3、等とドットサイズを定義し、印刷データDBに従ったときの前記ドット欠落画素のドットサイズ(1,2,3のいずれか)と当該ドット欠落画素に対して方向D1に隣接する一次近傍画素のドットサイズ(0,1,2,3のいずれか)と、を足したドットサイズを、当該一次近傍画素についての変換後のドットサイズとする。ただしこのような算出により4以上となったドットサイズは、3つまり大ドットとみなす。このような算出によりドットサイズを変換する処理は、印刷データDBに従ったときの前記ドット欠落画素の両隣の一次近傍画素にそれぞれ行っても良いし、一方の一次近傍画素にのみ行っても良い。
なお、印刷データDBが、単に画素毎のドットのオン・オフを示す2値データである場合は、近傍補完としては、一次近傍画素に対してドットを付与するか否かの単純な処理となる。補完処理部12は、二次近傍画素についてもドットの変更(ドットの付与、削除、サイズ増大、サイズ減少のいずれか)を行って印刷データDACを生成してもよい。
補完処理部12による補完処理(近傍補完)を伴う印刷処理(ステップS130)では、補完処理後の印刷データDACに基づいて印刷ヘッド31を含む印刷部30の挙動を制御して印刷媒体に画像を印刷させる。従って、不良ノズル34Nによるドット抜け(ドット欠落画素に対応して生じるドット抜け)が近傍画素について増量されたインク吐出によって補完された画像、つまり不良ノズル34Nによるドット抜けが解消あるいは抑制された画像が印刷結果として得られる。
一方、ステップS140では、データシフト処理部13によるデータシフト処理を伴う印刷処理を実行する。データシフト処理とは、印刷データにおける不良ノズル対応画素が有するドットによるインク量である欠落インク量を集計し、当該欠落インク量が減少するように画素とノズルとの割り当ての関係を変更する処理である。
図5は、データシフト処理を示すフローチャートである。
図6は、データシフト処理の一例を説明するための図である。
図6の上段には、1つの色のインク(例えばKインク)を吐出するための複数のノズル34によるノズル列KNLと、印刷データDBとの対応関係を例示している。図6の下段には、データシフト処理後の印刷データDASを例示している。ただし図6では、図4と異なり、印刷データを構成する個々の画素を矩形で表現することはしていない。図6では、ノズル列KNLを構成するノズル34は、ノズル番号1〜29までの計29個存在するとしている。むろん、実際にはノズル列KNLを構成するノズル34の数はもっと多く、また、その全てが同一直線上に在るとは限らない。
また、図6では、印刷データDB,DASは、方向D1に沿って25画素を有するデータであるとしている。方向D1における位置が同じ画素が方向D2へ繋がった領域を単に画素列と呼ぶ。上述の不良ノズル対応画素列NPLも、このような画素列の1つである。図6では、便宜上、これら画素列に画素列番号1〜25を付している。同じ画素列内の画素は全て同じノズル34に割り当てられる。このような構成において、本実施形態では、データシフト処理が実行されない場合、印刷データは、ノズル番号3〜27の計25個のノズル34で印刷される。つまり、ノズル番号1,2,28,29のノズル34は、通常使用されない。このように通常使用されないノズル34を、予備ノズルと呼ぶ。言い換えると、印刷ヘッド31は、インク色毎のノズル列CNL,MNL,YNL,KNLそれぞれにおいて、通常使用されない予備ノズルを有している。
図5のステップS200では、データシフト処理部13は、印刷データDBにおける前記欠落インク量(シフト前欠落インク量A1)を集計する。一例として、前記ノズル情報を参照した場合、図6の上段に示すノズル番号1〜29の内、ノズル番号12,13の連続する2つのノズルが不良ノズルであるとする。また、図6では参考までに、画素列番号1〜25の画素列毎に、画素列内インク量を記している。これは、図6の印刷データDB,DAS内に例示するような画像(“1PE”という文字列)を印刷するために必要な画素列毎のインク量である。
ただし本実施形態では、画素列内インク量はドット数で代替表現する。印刷データDBが、単に画素毎のドットのオン・オフを示す2値データである場合は、画素列内においてドットを有する画素数、つまり画素列内のドット数が画素列内インク量となる。一方、印刷データDBが、画素毎の大ドット、中ドット、小ドットのいずれかのオンまたはドットオフを示す4値データである場合、例えば、1大ドットを1ドット、1中ドットを0.5ドット、1小ドットを0.25ドット、等とドット1滴当たりのインク量の違いに応じた換算を行って集計した画素列内のドット数が画素列内インク量となる。
上述したようにノズル番号12のノズル34は不良ノズルであり、図6の例では、当該ノズル番号12のノズル34に割り当てられる印刷データDBにおける画素列番号10の画素列内インク量は12である。また、上述したようにノズル番号13のノズル34は不良ノズルであり、図6の例では、当該ノズル番号13のノズル34に割り当てられる印刷データDBにおける画素列番号11の画素列内インク量は12である。従って、これら印刷データDBにおける画素列番号10,11の画素列内インク量の合計(12+12=24)が、シフト前欠落インク量A1である。
ステップS210では、データシフト処理部13は、データシフトのためのシフトノズル数を設定する。データシフトとは、印刷データDBとノズルとの位置関係を方向D1においてシフトノズル数分、移動させる処理である。図6の例では、通常使用されるノズル番号3〜27の両側に予備ノズルが2つずつ存在するため、シフトノズル数として設定し得る値は、−2,−1,+1,+2のいずれかである。むろん、予備ノズルが多い程、設定し得るシフトノズル数の種類は増える。ここでは、マイナスのシフトノズル数は、1つの画素列に注目したとき割り当てられるノズル番号が通常使用するノズル番号よりも小さい番号にシフトすることを指し、プラスのシフトノズル数は、1つの画素列に注目したとき割り当てられるノズル番号が通常使用するノズル番号よりも大きい番号にシフトすることを指す。ここでは、例えば、シフトノズル数=−2に設定したとする。
ステップS220では、データシフト処理部13は、ステップS210で設定したシフトノズル数に応じてデータシフトしたときの、前記欠落インク量(シフト後欠落インク量A2)を集計する。上述したようにシフトノズル数=−2に設定されている場合、ノズル番号1,2の予備ノズルを含むノズル番号1〜25のノズル34が、画素列番号1〜25の印刷に用いられることになる。この場合、ノズル番号12のノズル34(不良ノズル)に割り当てられる画素列番号12の画素列内インク量は4であり、ノズル番号13のノズル34(不良ノズル)に割り当てられる画素列番号13の画素列内インク量は4であるため、画素列番号12,13の画素列内インク量の合計(4+4=8)が、シフト後欠落インク量A2となる。
ステップS230では、データシフト処理部13は、予備ノズルの数から導かれる設定し得るシフトノズル数(上述の例では、−2,−1,+1,+2)を全て設定済みであるか否か判断する。未設定のシフトノズル数が残っている場合にはステップS210に戻る。ステップS210では、未設定のシフトノズル数のうちの1つを設定した上で、ステップS220へ進む。未設定のシフトノズル数が残っていない場合には、ステップS240へ進む。
ステップS240では、データシフト処理部13は、シフト前欠落インク量A1からシフト後欠落インク量A2を差し引いた値(ドット抜け減少量)が最大となるときのシフトノズル数(最適シフトノズル数)に従ったデータシフト処理を実行する。上述の例で言えば、シフト前欠落インク量A1と、シフトノズル数−2,−1,+1,+2のそれぞれに応じてステップS220で集計された4通りのシフト後欠落インク量A2との各差分(ドット抜け減少量)を算出し、最大のドット抜け減少量が得られたときのシフトノズル数が、最適シフトノズル数となる。
ちなみに、シフトノズル数=−1である場合、ノズル番号2〜26のノズル34が、画素列番号1〜25の印刷に用いられることになり、ノズル番号12のノズル34(不良ノズル)に割り当てられる画素列番号11の画素列内インク量は12、ノズル番号13のノズル34(不良ノズル)に割り当てられる画素列番号12の画素列内インク量は4であるため、シフト後欠落インク量A2=16となる。
また、シフトノズル数=+1である場合、ノズル番号4〜28のノズル34が、画素列番号1〜25の印刷に用いられることになり、ノズル番号12のノズル34(不良ノズル)に割り当てられる画素列番号9の画素列内インク量は0、ノズル番号13のノズル34(不良ノズル)に割り当てられる画素列番号10の画素列内インク量は12であるため、シフト後欠落インク量A2=12となる。
また、シフトノズル数=+2である場合、ノズル番号5〜29のノズル34が、画素列番号1〜25の印刷に用いられることになり、ノズル番号12のノズル34(不良ノズル)に割り当てられる画素列番号8の画素列内インク量は0、ノズル番号13のノズル34(不良ノズル)に割り当てられる画素列番号9の画素列内インク量は0であるため、シフト後欠落インク量A2=0となる。
このような例によれば、最大のドット抜け減少量が得られる最適シフトノズル数は、+2である。従って、データシフト処理部13は、印刷データDBについて、最適シフトノズル数=+2に従ったデータシフト処理を実行する。図6の下段には、このようなデータシフト処理後の印刷データDASとノズル列KNLとの対応関係を例示している。つまり、印刷データDBとノズル列KNLとの対応関係を基準としたとき、印刷データDASを構成する全ての画素がシフトノズル数=+2だけ方向D1においてシフトした先のノズル34に割り当てられる。データシフト処理部13によるデータシフト処理を伴う印刷処理(ステップS140)では、データシフト処理後の印刷データDASに基づいて印刷ヘッド31を含む印刷部30の挙動を制御して印刷媒体に画像を印刷させる。従って、不良ノズル34Nによるドット抜けが減少した画像が印刷結果として得られる。
当然のことであるが、最適シフトノズル数を与えるシフト後欠落インク量A2は、シフト前欠落インク量A1よりも少ない数である。仮に、シフトノズル数の設定を変えて繰り返し実行されるステップS220で算出された全てのシフト後欠落インク量A2が、シフト前欠落インク量A1以上であった場合、データシフト処理によってドット抜けを減らすことができない。この場合、データシフト処理部13は、ステップS240を実行する意味がないので実行せず、結果的には、印刷データDBに基づく印刷(通常印刷処理)が実行される。
このような実施形態によれば、印刷ヘッド31が有するノズル列に不良ノズル34Nが含まれているとき、不良ノズル34Nが方向D1に連続しない場合、つまり補完処理部12が補完処理(近傍補完)を実行可能な状況であれば、近傍補完が優先的に実行されてドット抜けが補完される。一方、不良ノズル34Nが方向D1に連続する場合、つまり補完処理部12が補完処理(近傍補完)を実行不能な状況であれば、データシフト処理部13によるデータシフト処理が実行されてドット抜けが減少する。従って、従来と比較して、不良ノズルに起因するドット抜け(画質劣化)がより的確に抑制され、印刷結果において高い画質を提供することができる。
さらにデータシフト処理により、次のような効果が生じる。制御部11は、印刷ヘッド31へ色毎のインクを供給する不図示のインクカートリッジにおけるインク消費量を随時カウントする。このようなカウントは、印刷ヘッド31が吐出する色毎のインク量を印刷ヘッド31へ与える印刷データにおけるドットパターンに応じて算出(推定)することにより実行する。つまり、実際にインクが吐出されたか否かではなく、印刷データにドットオンが規定されていれば、当該ドットに相当するインクが吐出されたとみなして現在のインク消費量を更新する。このようなカウント手法においては、不良ノズル34Nが存在する場合、実際には吐出されないインクが吐出されたものとしてインク消費量の一部にカウントされる。そのため、実際のインク消費量と、前記カウントに基づいて制御部11が把握するインク消費量とが乖離する。データシフト処理によれば、不良ノズル34Nにより生じる実際のドット抜けを減少させることができる。従って、データシフト処理により、当該乖離が抑制される(インク消費量のカウント精度が向上する)という効果も得られると言える。
3.他の実施形態:
本発明は上述の実施形態(便宜上、第1実施形態と呼ぶ。)に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば後述するような実施形態を採用可能である。各実施形態を適宜組み合わせた構成も本発明の開示範囲に入る。以下の実施形態の説明においては、第1実施形態と共通の事項は説明を適宜省略する。
(第2実施形態)
第2実施形態の説明に際しても、図3のフローチャートを参照する。
ステップS120では、制御部11は、ノズル情報が示す不良ノズルによるドット抜けを補完するための補完処理を補完処理部12が実行可能な状況であるか否か判定し、補完処理が実行可能な状況であればステップS130へ進み、補完処理が実行不能な状況であればステップS140へ進む。ただし第2実施形態では、補完処理として「位置対応ノズルによる補完」が実行可能な状況であるか否かを判定する。
位置対応ノズルによる補完とは、印刷データDBの前記ドット欠落画素に対応させて、方向D1における位置が不良ノズル34Nと同じである吐出不良が発生しない正常ノズル(位置対応ノズル)にインクを吐出させる補完処理である。位置対応ノズルによる補完の概念には、「対ノズル補完」と「混色補完」が含まれる。ここでは先ず、補完処理部12が対ノズル補完を実行し得ることを前提として第2実施形態の説明を行う。
対ノズル補完とは、補完処理部12が、方向D1における位置が不良ノズル34Nと同じである、不良ノズル34Nが吐出すべきインクの色と同色のインクを吐出する正常ノズルにインクを吐出させる処理である。
図7Aは、対ノズル補完の一例を説明するための図である。図7Aには、1つの色のインク(例えばKインク)を吐出するための複数のノズル34によるノズル列KNLの一部であって重複範囲OLを含む一部と、印刷データDB(Kインクのドットパターンを表現する印刷データ)との対応関係を例示している。図7Aにおいては、不良ノズル34N(不良ノズル検出部20により検出された不良ノズル)が、重複範囲OLに含まれている。
前記ステップS120では、制御部11は、ノズル情報が示す不良ノズル34Nが対ノズルを構成するノズルに該当するか否か判定する。対ノズルの定義については既に説明した通りである。そもそも、不良ノズル34Nが対ノズルを構成するノズルに該当しない場合は、前記位置対応ノズルが存在せず、対ノズル補完は不可能であるため、制御部11は補完処理を実行不能な状況であると判定する(ステップS140へ進む)。また、不良ノズル34Nが対ノズルを構成するノズルに該当しても、当該不良ノズル34Nとの関係で対ノズルを構成する他方のノズルも不良ノズルである場合は、対ノズル補完は不可能である(前記位置対応ノズルが存在しない)ため、制御部11は、補完処理を実行不能な状況であると判定する(ステップS140へ進む)。
図7Aにおいて破線で囲った不良ノズル34Nと、ノズル34Pとは、1組の対ノズルを構成する。また、ノズル34Pは、不良ノズルではない(つまり正常ノズルである)とする。従って、ノズル34Pは、前記位置対応ノズルの一例に該当する。このような場合、前記ステップS120では、制御部11は、補完処理(対ノズル補完)が実行可能な状況であると判定し、ステップS130へ進む。
ステップS130では、補完処理部12による補完処理(対ノズル補完)を伴う印刷処理を実行する。対ノズル補完を伴う印刷処理では、不良ノズル34Nを含む対ノズルに割り当てられる画素列(図7Aに例示した画素列NPL)のうちドットを有する画素について、割り当て先を当該対ノズルに含まれる不良ノズル34Nではない方のノズル34(図7Aの例ではノズル34P)とする。印刷データDBに基づく通常印刷処理では、重複範囲OLに該当する画素列については、方向D1における位置が対応する対ノズルを構成する2つのノズル34のうちどちらのノズルにどの頻度(比率)で画素を割り当てるかの取決めが有る。対ノズル補完では、このような取決めを無視し、当該画素列NLPのうちドットを有する画素について、当該対ノズルに含まれる不良ノズル34Nではない方のノズル34に割り当てることにより、印刷データDBにおいてドット有りとされていた画素位置に対応させて確実にドットが形成されるようにする。この結果、不良ノズル34Nに起因するドット抜けが生じない。
次に、補完処理部12が混色補完を実行し得ることを前提として第2実施形態の説明を行う。混色補完とは、不良ノズル34Nが吐出すべきインクが無彩色である場合に、補完処理部12が、方向D1における位置が当該不良ノズル34Nと同じである、互いに異なる有彩色インクを吐出する複数の正常ノズルにインクを吐出させる処理である。
図7Bは、混色補完の一例を説明するための図である。図7Bには、ノズル列KNL,CNL,MNL,YNL,それぞれの一部と、印刷データDB(Kインクのドットパターンを表現する印刷データ)との対応関係を例示している。図7Bにおいては、不良ノズル34N(不良ノズル検出部20により検出された不良ノズル)が、ノズル列KNLに含まれている。
前記ステップS120では、制御部11は、ノズル情報が示す不良ノズル34Nが無彩色インクを吐出するためのノズルに該当するか否か判定する。印刷ヘッド31がCMYKインクを吐出するものである場合は、Kインクが無彩色インクに該当する。有彩色インクのドット抜けはそもそも混色補完で解消することができない。従って、ノズル情報が示す不良ノズル34Nが、CMYインクのような有彩色インクを吐出するためのノズル(ノズル列CNL,MNL,YNLのいずれかに属するノズル)である場合は、混色補完は不可能である(前記位置対応ノズルが存在しない)ため、制御部11は、補完処理を実行不能な状況であると判定する(ステップS140へ進む)。また、不良ノズル34Nが無彩色インクを吐出するためのノズルに該当しても、方向D1における位置が当該不良ノズル34Nと同じである各有彩色インクのノズルに不良ノズルが含まれる場合は、混色補完は不可能である(前記位置対応ノズルが存在しない)ため、制御部11は、補完処理を実行不能な状況であると判定する(ステップS140へ進む)。
図7Bにおいて破線で囲った不良ノズル34Nと、ノズル列CNLにおけるノズル34Cと、ノズル列MNLにおけるノズル34Mと、ノズル列YNLにおけるノズル34Yは、方向D1における位置が同じである1組のノズルを構成する。また、ノズル34C,34M,34Yは、いずれも不良ノズルではない(つまり正常ノズルである)とする。従って、ノズル34C,34M,34Yは、前記位置対応ノズルの一例に該当する。このような場合、前記ステップS120では、制御部11は、補完処理(混色補完)が実行可能な状況であると判定し、ステップS130へ進む。
ステップS130では、補完処理部12による補完処理(混色補完)を伴う印刷処理を実行する。混色補完を伴う印刷処理では、不良ノズル34Nに割り当てられる不良ノズル対応画素NP(図7Bに例示した画素列NPL参照)のうちドットを有する画素(ドット欠落画素)に対応させて、ノズル34C,34M,34Yそれぞれからインクを吐出させる。このような処理の結果、印刷データDBにおいてKインクのドット有りとされていた画素位置(不良ノズル34NによるKインクのドット抜けが生じる画素位置)に対応して、CMYインクのドットが重ねて形成され、これらドットの混色により不良ノズル34NによるKインクのドット抜けが補完される。なお、混色補完は、グレー(ライトブラック)、ライトグレー等といった、Kインクよりも淡い無彩色インクを対象としても実行可能である。例えば、印刷ヘッド31が、グレー、ライトシアン、ライトマゼンダ、イエロー等といったインクを吐出するものである場合、グレーインクのドット抜けを、ライトシアン、ライトマゼンダ、イエローといった3色のインクで混色補完することも可能である。
このような第2実施形態によれば、印刷ヘッド31が有するノズル列に不良ノズル34Nが含まれているとき、前記位置対応ノズルが存在する場合、つまり補完処理部12が補完処理(位置対応ノズルによる補完)を実行可能な状況であれば、位置対応ノズルによる補完が優先的に実行されてドット抜けが補完される。一方、前記位置対応ノズルが存在しない場合、つまり補完処理部12が補完処理(位置対応ノズルによる補完)を実行不能な状況であれば、データシフト処理部13によるデータシフト処理が実行されてドット抜けが減少する。従って、従来と比較して、不良ノズルに起因するドット抜け(画質劣化)がより的確に抑制され、印刷結果において高い画質を提供することができる。
(第3実施形態)
図3のステップS120では、制御部11は、ノズル情報が示す不良ノズルによるドット抜けを補完するために、複数種類の補完処理のうち少なくとも1つの補完処理を補完処理部12が実行可能な状況であるか否か判定するとしてもよい。そして、複数種類の補完処理のうち少なくとも1つの補完処理を実行可能な状況であればステップS130へ進み、補完処理部12が補完処理を実行し、複数種類の補完処理の全てが実行不能な状況であればステップS140へ進み、データシフト処理部13がデータシフト処理を実行する。例えば、制御部11は、ノズル情報に基づいてある不良ノズルを認知した場合(ステップS100)、当該不良ノズルによるドット抜けを補完するために、上述した近傍補完、対ノズル補完、混色補完のいずれか1つでも実行可能な状況であれば、そのような実行可能な補完処理のうちの1つを補完処理部12に実行させる(ステップS120,S130)。この場合、不良ノズルが、方向D1において連続しており、かつ、重複範囲OLに属しておらず、かつ、有彩色インクの吐出のためのノズルである場合は、近傍補完、対ノズル補完、混色補完の全てが実行不能であるため、データシフト処理が実行される(ステップS140)。
当該第3実施形態においては、補完処理に優先順位を付けることができる。近傍補完、対ノズル補完、混色補完の中であれば、最も良好な補完結果が得られ易いのは対ノズル補完であると言える。そのため、制御部11は、ノズル情報が示す不良ノズルによるドット抜けを補完するために、先ず、対ノズル補完が実行可能であるか否か判定し(ステップS120)、対ノズル補完が実行可能であれば補完処理部12に対ノズル補完を実行させる(ステップS130)。制御部11は、ノズル情報が示す不良ノズルによるドット抜けを補完するために、対ノズル補完が実行不能であると判定した場合、近傍補完と混色補完とのいずれかが実行可能であるか否か判定し(ステップS120)、近傍補完と混色補完とのいずれかが実行可能であれば、補完処理部12に近傍補完と混色補完とのいずれか一方を実行させる(ステップS130)。
制御部11は、近傍補完と混色補完に優先順位を付けてもよいし付けなくてもよい。近傍補完と混色補完に優先順位を付ける場合、制御部11は、例えば、印刷に使用される印刷媒体の特性に応じて優先順位を付けることができる。ここで言う印刷媒体の特性とは、インクの滲み易さ/滲み難さ、である。近傍補完は、不良ノズルによるドット抜けを、前記一次近傍ノズルから吐出するインクの増量等により見え難くする技術であるため、インクが滲み難い印刷媒体においては、前記一次近傍ノズルが吐出したインクが拡がる効果(ドット抜けを埋める効果)が小さい。一方で、近傍補完は、混色補完のように補完対象となる色が限定されるものではない。そこで制御部11は、印刷部30が使用する印刷媒体の設定が、例えば、光沢紙のように比較的インクが滲み難い所定の第1印刷媒体である場合は、近傍補完と混色補完との比較においては、混色補完を優先して実行するように補完処理部12を制御する。一方、制御部11は、印刷部30が使用する印刷媒体の設定が、例えば、普通紙のように比較的インクが滲み易い所定の第2印刷媒体である場合は、近傍補完と混色補完との比較においては、近傍補完を優先して実行するように補完処理部12を制御する。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態において制御部11が実行する印刷制御処理を示すフローチャートであって、図3とは異なる例である。図8は、ステップS135の判定を有する点で図3と異なっている。制御部11は、ステップS120で、ノズル情報が示す不良ノズルによるドット抜けを補完するための補完処理を補完処理部12が実行不能な状況と判定した場合(ステップS120において“No”)、ステップS135へ進む。
ステップS135では、制御部11は、データシフト処理を実行すべき条件(データシフト実行条件)が成立しているか否か判定し、データシフト実行条件が成立している場合に、ステップS140(データシフト処理を伴う印刷処理)へ進む。一方、データシフト実行条件が不成立である場合には、ステップS110(通常印刷処理)へ進む。
制御部11は、印刷データDBにおける不良ノズル対応画素NPを含む所定領域に対応して吐出されるべきインク量が第1のしきい値以上かつ当該第1のしきい値より多い第2のしきい値以下である場合に、データシフト実行条件成立とする。不良ノズル対応画素NPを含む所定領域とは、例えば、印刷データDBにおける、不良ノズル対応画素列NPLを略中心に置いて方向D1に連続する複数の画素列による領域である。また、当該所定領域に対応して吐出されるべきインク量とは、例えば、当該所定領域の全画素が大トッドを有する場合のインク量(最大インク量:デューティー100%)に対する比率で把握できる。
制御部11は、印刷データDBに従ったとき当該所定領域の画素が有するドットによるインク量を集計する。例えば、当該所定領域の画素数をQとした場合、印刷データDBに従ったとき当該所定領域内に規定されているドット数qに、100/Q[%]を掛けた値を、当該所定領域に対応して吐出されるべきインク量、として把握する。この場合でも、印刷データDBが、単に画素毎のドットのオン・オフを示す2値データである場合は、当該所定領域内に規定されているドット数を前記ドット数qとする。一方、印刷データDBが、画素毎の大ドット、中ドット、小ドットのいずれかのオンまたはドットオフを示す4値データである場合、例えば、1大ドットを1ドット、1中ドットを0.5ドット、1小ドットを0.25ドット、等とドット1滴当たりのインク量の違いに応じた換算を行って集計した当該所定領域内のドット数が、前記ドット数qとなる。
ここで、不良ノズル34Nによるドット抜けは、不良ノズル対応画素列NPLに対応して印刷媒体上で筋(印刷媒体の色の筋)となって表われる。しかし、不良ノズル対応画素列NPLを含むある程度の面積を持った領域内に吐出されるべきインク量がそもそも少ない場合は、このような筋は殆ど目立たない。また、このような領域内に吐出されるべきインク量が最大インク量に近いような比較的多い量である場合は、ドット抜けが近傍のドットによる侵食で実質的に殆ど埋まり、このような筋は殆ど目立たない。言い換えると、ドット抜けによる前記筋は、不良ノズル対応画素列NPLを含むある程度の面積を持った領域内に吐出されるべきインク量が少な過ぎず且つ多過ぎない場合に目立ち易いため、そのような条件が成立する場合に、ドット抜けを減らすための処置(データシフト処理)を実行するようにする。
第1のしきい値および第2のしきい値の具体的数値は種々考えられるが、このような事情を鑑みて、例えば、第1のしきい値=30%、第2のしきい値=70%、程度とすることができる。つまり、印刷データDBにおける不良ノズル対応画素NPを含む所定領域に対応して吐出されるべきインク量が、最大インク量に対する50%程度(30%〜70%程度)であるときにドット抜けによる前記筋が目立ち易いため、データシフト実行条件成立とする。このような第4実施形態によれば、データシフト処理により適切な効果が生じると認められる場合にデータシフト処理を実行するため、殆ど意味のないデータシフト処理を実行して制御部11の処理負担が上がる、という事態が回避される。
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態におけるデータシフト処理を示すフローチャートであって、図5とは異なる例である。図9は、ステップS205,S235の判定を有する点で図5と異なっている。ただし、ステップS205,S235の判定は、いずれも必須の判定とするのではなく、どちらか一方の判定だけが図5のフローチャートに追加されるとしてもよい。
ステップS205では、データシフト処理部13は、ステップS200で集計したシフト前欠落インク量A1が所定のしきい値(特許請求の範囲における「第4のしきい値」)以上であるか否か判定する。データシフト処理部13は、シフト前欠落インク量A1が予め定められた当該第4のしきい値以上である場合にステップS210へ進み、シフト前欠落インク量A1が当該第4のしきい値に満たない場合に当該フローチャート(図9)を終了する。
また、ステップS235では、データシフト処理部13は、ステップS200で集計したシフト前欠落インク量A1と、ステップS210で設定し得るシフトノズル数のそれぞれに応じてステップS220で集計した各シフト後欠落インク量A2との各差分(ドット抜け減少量)のうちの最大のドット抜け減少量が所定のしきい値(特許請求の範囲における「第3のしきい値」)以上であるか否か判定する。データシフト処理部13は、当該最大のドット抜け減少量が予め定められた当該第3のしきい値以上である場合にステップS240へ進み、当該最大のドット抜け減少量が当該第3のしきい値に満たない場合に当該フローチャート(図9)を終了する。
ステップS205の判定からダイレクトに当該フローチャート(図9)を終了した場合、および、ステップS235の判定からダイレクトに当該フローチャート(図9)を終了した場合は、いずれもデータシフト処理(ステップS240)が実行されず、ステップS140(図3,8)は実質的に通常印刷処理(ステップS110)と同じとなる。シフト前欠落インク量A1が少量である場合は、そもそもドット抜けが目立たず、データシフト処理を実行することによる効果が薄い(データシフト処理により画質が向上したことをユーザーが認識し難い)。また、前記最大のドット抜け減少量とは、データシフト処理によって減少するドット抜けの量であるが、この量がそもそも少量である場合も、データシフト処理を実行する意味が薄い。そのため第5実施形態では、シフト前欠落インク量A1が第4のしきい値以上に存在する場合や、前記最大のドット抜け減少量が第3のしきい値以上となる場合、つまりデータシフト処理による画質改善効果が実質的に認められる場合に、データシフト処理を実行するようにしている。
(第6実施形態)
制御部11は、印刷ヘッド31に、ノズルクリーニングを実行させるとしてもよい。ノズルクリーニングとは、印刷ヘッド31が有する各ノズル34から強制的にインク吐出をさせることにより、そのとき生じているノズル34の目詰まりを解消し、不良ノズル34を正常ノズルに戻すための処理である。ノズルクリーニングの実行タイミングは様々であるが、例えば、制御部11は、ステップS130やステップS140(図3,8)を終えた後に、印刷ヘッド31にノズルクリーニングを実行させる。また、制御部11は、不良ノズルが存在している状況で補完処理を実行せず且つデータシフト処理も実行しなかった場合に、印刷ヘッド31にノズルクリーニングを実行させるとしてもよい。つまり、ステップS135(図8)でデータシフト実行条件不成立と判定した場合や、ステップS205の判定からダイレクトに図9のフローチャートを終了した場合や、ステップS235の判定からダイレクトに図9のフローチャートを終了した場合に、印刷ヘッド31にノズルクリーニングを実行させるとしてもよい。
(第7実施形態)
制御部11は、印刷データDBにおける不良ノズル対応画素NLが有するドットによるインク量である欠落インク量(回転前欠落インク量(=前記シフト前欠落インク量A1))と、印刷データDBを180度回転させた回転後の印刷データにおける不良ノズル対応画素NLが有するドットによるインク量である欠落インク量(回転後欠落インク量)と、を比較し、回転後欠落インク量の方が少ない場合には、当該回転後の印刷データに基づいて印刷ヘッド31に印刷を実行させるとしてもよい。
図6の上段に示した印刷データDBを例に説明すると、印刷データDBにおける回転前欠落インク量は、ノズル番号12のノズル34(不良ノズル34N)に割り当てられる画素列番号10の画素列の画素列内インク量(12)と、ノズル番号13のノズル34(不良ノズル34N)に割り当てられる画素列番号11の画素列の画素列内インク量(12)との合計である、24となる。一方、当該印刷データDBを180度回転させた場合、当該回転前に画素列番号16であった画素列がノズル番号12のノズル34(不良ノズル34N)に割り当てられ、当該回転前に画素列番号15であった画素列がノズル番号13のノズル34(不良ノズル34N)に割り当てられる。従って、回転後欠落インク量は、当該回転前に画素列番号16であった画素列の画素列内インク量(0)と、当該回転前に画素列番号15であった画素列の画素列内インク量(3)との合計である、3となる。
当該例では、回転後欠落インク量の方が回転前欠落インク量よりも少ないため、制御部11は、当該回転後の印刷データに基づいて印刷ヘッド31に印刷を実行させる。印刷データを180度回転させること自体は、ユーザーが得る印刷物を変えるものではない(印刷媒体の長辺/短辺と、印刷データの長辺/短辺との対応関係を変えるものではない)ためユーザーに不利益は生じない。また、このように印刷データを180度回転させることで、ドット抜けを減少させることができ、画質が向上する。
(第8実施形態)
これまでは、印刷ヘッド31はラインヘッドである場合を例に説明をしてきたが、むろん、印刷ヘッド31は、いわゆるシリアルプインターに搭載される、キャリッジ35により所定の主走査方向へ移動するタイプの印刷ヘッドであってもよい。図2を参考にして、印刷ヘッド31がシリアルプインターに搭載される印刷ヘッドであると仮定すると、印刷媒体Sは、方向D2ではなく、方向D1に平行な方向へ搬送部36により搬送されることとなる。また、印刷ヘッド31は、キャリッジ35により方向D2に平行な方向(主走査方向)に沿って移動する。つまり、このような印刷ヘッド31の移動に伴うインク吐出(パス)と、印刷媒体Sの一定距離の搬送(紙送り)とが交互に繰り返されることで、印刷媒体Sにバンド単位の画像の印刷が繰り返される。
この場合、印刷データにおいて、方向D1における位置が同じ画素が方向D2に沿って繋がる(主走査方向に沿って繋がる)領域が、これまでの説明で用いた画素列に該当する。つまり、ラインプリンターとシリアルプリンターとでは、印刷媒体Sの搬送方向と画素列が向く方向との関係性が異なる。このようなシリアルプリンターであっても、これまでの補完処理やデータシフト処理の説明が同様に適用される。ただし、データシフト処理を実行する場合、つまりパス毎に使用するノズル番号の範囲を変更する場合は、印刷媒体Sへ先のパスで印刷された画像(バンド画像)と印刷媒体Sへ次のパスで印刷される画像(バンド画像)とが方向D1において繋がるように、制御部11は、前記紙送りの距離を紙送り毎に調整する必要がある。
10…印刷制御装置、11…制御部、12…補完処理部、13…データシフト処理部、20…不良ノズル検出部、30…印刷部、31…印刷ヘッド、32…ヘッド、34…ノズル、34N…不良ノズル、35…キャリッジ、36…搬送部、100…外部機器、S…印刷媒体、KNL,CNL,MNL,YNL…ノズル列

Claims (9)

  1. 複数の画素でドットのパターンを表現する印刷データに基づいて、所定方向に所定間隔で並ぶ複数のノズルを有するノズル列によるインクの吐出を制御する印刷制御装置であって、
    前記複数のノズルの中からインクの吐出不良が発生する不良ノズルを検出する不良ノズル検出部と、
    前記印刷データにおける前記不良ノズルに割り当てられる画素である不良ノズル対応画素が連続する画素列に対する近傍画素にドットを付与するか、或いは当該近傍画素が有するドットのサイズを大きくする補完処理を前記印刷データに施すための補完処理部と、
    前記印刷データにおける前記不良ノズル対応画素が有するドットによるインク量である欠落インク量を集計し、当該欠落インク量が減少するように前記画素と前記ノズルとの割り当ての関係を変更するデータシフト処理を前記印刷データに施すためのデータシフト処理部と、を備え、
    前記不良ノズルが前記所定方向に連続しない場合に、前記補完処理部が前記印刷データに前記補完処理を施し、
    前記補完処理部が前記補完処理を実行しない場合に、前記データシフト処理部が前記印刷データに前記データシフト処理を施す、ことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 複数の画素でドットのパターンを表現する印刷データに基づいて、所定方向に所定間隔で並ぶ複数のノズルを有するノズル列によるインクの吐出を制御する印刷制御装置であって、
    前記複数のノズルの中からインクの吐出不良が発生する不良ノズルを検出する不良ノズル検出部と、
    前記印刷データにおける前記不良ノズルに割り当てられる画素である不良ノズル対応画素のうちドットを有するドット欠落画素に対応させて、前記所定方向における位置が前記不良ノズルと同じである前記吐出不良が発生しない正常ノズルにインクを吐出させる補完処理を実行するための補完処理部と、
    前記印刷データにおける前記不良ノズル対応画素が有するドットによるインク量である欠落インク量を集計し、当該欠落インク量が減少するように前記画素と前記ノズルとの割り当ての関係を変更するデータシフト処理を前記印刷データに施すためのデータシフト処理部と、を備え、
    前記正常ノズルが存在する場合に、前記補完処理部が前記補完処理を実行し、
    前記補完処理部が前記補完処理を実行しない場合に、前記データシフト処理部が前記印刷データに前記データシフト処理を施す、ことを特徴とする印刷制御装置。
  3. 前記補完処理部は、前記所定方向における位置が前記不良ノズルと同じである、前記不良ノズルが吐出すべきインクの色と同色のインクを吐出する前記正常ノズルにインクを吐出させる前記補完処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記不良ノズルが吐出すべきインクは無彩色であり、
    前記補完処理部は、前記所定方向における位置が前記不良ノズルと同じである、互いに異なる有彩色のインクを吐出する複数の前記正常ノズルにインクを吐出させる前記補完処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  5. 前記補完処理部が前記補完処理を実行しない場合に、前記データシフト処理部は、前記印刷データにおける前記不良ノズル対応画素を含む所定領域に対応して吐出されるべきインク量が第1のしきい値以上かつ当該第1のしきい値より多い第2のしきい値以下である場合に、前記印刷データに前記データシフト処理を施すことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷制御装置。
  6. 前記補完処理部が前記補完処理を実行しない場合に、前記データシフト処理部は、前記印刷データに前記データシフト処理を施す前の前記欠落インク量から前記データシフト処理を施した後の前記欠落インク量を差し引いた値が第3のしきい値以上となる場合に、前記印刷データに前記データシフト処理を施すことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。
  7. 前記補完処理部が前記補完処理を実行しない場合に、前記データシフト処理部は、前記印刷データに前記データシフト処理を施す前の前記欠落インク量が第4のしきい値以上である場合に、前記印刷データに前記データシフト処理を施すことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の印刷制御装置。
  8. 複数の画素でドットのパターンを表現する印刷データに基づいて、所定方向に所定間隔で並ぶ複数のノズルを有するノズル列によるインクの吐出を制御する印刷制御方法であって、
    前記複数のノズルの中からインクの吐出不良が発生する不良ノズルを検出する不良ノズル検出工程と、
    前記不良ノズルが前記所定方向に連続しない場合に、前記印刷データにおける前記不良ノズルに割り当てられる画素である不良ノズル対応画素が連続する画素列に対する近傍画素にドットを付与するか、或いは当該近傍画素が有するドットのサイズを大きくする補完処理を前記印刷データに施す補完工程と、
    前記補完工程が実行されない場合に、前記印刷データにおける前記不良ノズル対応画素が有するドットによるインク量である欠落インク量を集計し、当該欠落インク量が減少するように前記画素と前記ノズルとの割り当ての関係を変更するデータシフト処理を前記印刷データに施すデータシフト工程と、を備えることを特徴とする印刷制御方法。
  9. 複数の画素でドットのパターンを表現する印刷データに基づいて、所定方向に所定間隔で並ぶ複数のノズルを有するノズル列によるインクの吐出を制御する印刷制御方法であって、
    前記複数のノズルの中からインクの吐出不良が発生する不良ノズルを検出する不良ノズル検出工程と、
    前記所定方向における位置が前記不良ノズルと同じである前記吐出不良が発生しない正常ノズルが存在する場合に、前記印刷データにおける前記不良ノズルに割り当てられる画素である不良ノズル対応画素のうちドットを有するドット欠落画素に対応させて、前記正常ノズルにインクを吐出させる補完処理をする補完工程と、
    前記補完工程が実行されない場合に、前記印刷データにおける前記不良ノズル対応画素が有するドットによるインク量である欠落インク量を集計し、当該欠落インク量が減少するように前記画素と前記ノズルとの割り当ての関係を変更するデータシフト処理を前記印刷データに施すデータシフト工程と、を備えることを特徴とする印刷制御方法。
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