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JP2008290348A - 化粧シートおよびその製造方法 - Google Patents

化粧シートおよびその製造方法 Download PDF

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JP2008290348A
JP2008290348A JP2007138446A JP2007138446A JP2008290348A JP 2008290348 A JP2008290348 A JP 2008290348A JP 2007138446 A JP2007138446 A JP 2007138446A JP 2007138446 A JP2007138446 A JP 2007138446A JP 2008290348 A JP2008290348 A JP 2008290348A
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Japan
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thermoplastic resin
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JP2007138446A
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Hiromasa Togasaki
浩昌 戸賀崎
Mikiyuki Ogasawara
幹之 小笠原
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Toppan Cosmo Inc
Original Assignee
Toppan Cosmo Inc
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Publication date
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Abstract

【課題】本来木材が有するいわゆる照り感や導管形状の表現性に優れ、かつ耐候性を有し、層間の密着性の問題もない化粧シート及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】透明又は半透明の熱可塑性樹脂シートの裏面側に絵柄模様層と隠蔽ベタ層とを設けてなる化粧シートにおいて、前記熱可塑性樹脂シートは、その絵柄模様層側の紫外線吸収剤を添加していない透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層と、その表面側の紫外線吸収剤を添加した透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層とからなり、前記隠蔽ベタ層は、隠蔽性インキ100重量部にウレタン樹脂系ポリオール5重量部とイソシアネート樹脂系硬化剤5重量部とからなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築用材料・屋内消費財用材料に使用する化粧シートであり、特に木材板のもつ照りを生かしつつ意匠性を向上させ、絵柄層のインキ密着の良い、かつ焼却が容易なシート及びその製造方法に関する。
従来、内装や家具の表面材として使用される化粧板としては基材の表面に木材単板を張り合わせた突板化粧板が広く用いられてきた。しかし近年、天然資源特に、楢、桜、チーク、ウオールナット等の広葉樹材の枯渇により、これらを用いた突板化粧板の代替として合板、MDF(Medium Density Fibreboard)等の基材にこれらの模様を印刷した化粧シートを貼り合わせた化粧板が多く使用されている。しかしこの方法では、本来木材が有するいわゆる照り感や導管形状の表現性に限界があった。
そこで他の方法として、比較的入手のしやすい針葉樹材や安価な資源枯渇の心配ない南洋材を基材として、この上に広葉樹材の導管に相当する凸部を有する冷却エンボスロールの表面に溶融押出し、圧着、冷却後剥離し、裏面に木目模様を印刷し、一方、針葉樹材料よりなる板状基材の上に透明または任意の着色接着剤を塗布し、前記透明オレフィン系樹脂の木目模様印刷側と板状基材の接着剤側とを圧着してなることにより任意の木目柄を形成する方法がある。この方法によれば広葉樹に特徴的な道管孔を表現することができた。
しかし、耐候性を付与する紫外線吸収剤を添加したポリオレフィン系樹脂を溶融押出すると、紫外線吸収剤がブリードアウトして絵柄用の印刷インキの密着性が甘くなることがあった。また、絵柄模様層と木質基材などとの接着性に問題があった。
また、従来の製造方法では、溶融した熱可塑性樹脂を二軸延伸ポリエステルフィルム(以下、PETフィルムとする。)に押し出ししながら、凹凸付与、トップコート塗工後、PETフィルムを剥離して廃棄するという無駄が生じていた。またこの剥離の際に静電気による異物混入も問題となっていた。
特許第3672636号公報
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、本来木材が有するいわゆる照り感や導管形状の表現性に優れ、かつ耐候性を有し、層間の密着性の問題もない化粧シート及びその製造方法を提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、透明又は半透明の熱可塑性樹脂シートの裏面側に絵柄模様層と隠蔽ベタ層とを設けてなる化粧シートにおいて、前記熱可塑性樹脂シートは、その絵柄模様層側の紫外線吸収剤を添加していない透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層と、その表面側の紫外線吸収剤を添加した透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層とからなり、前記隠蔽ベタ層は、隠蔽性インキ100重量部にウレタン樹脂系ポリオール5重量部とイソシアネート樹脂系硬化剤5重量部とからなることを特徴とする化粧シートである。
またその請求項2記載の発明は紫外線吸収剤を添加した溶融状態の透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂を、紫外線吸収剤を添加していない透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂製シート上に押し出し、同時または直後に前記紫外線吸収剤を添加した透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂側の表面に冷却エンボスロールにて凹凸模様を付与しつつ冷却固化により積層一体化させた後、前記紫外線吸収剤を添加していない透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層に絵柄模様を印刷し、さらに隠蔽性インキ100重量部にウレタン樹脂系ポリオール5重量部とイソシアネート樹脂系硬化剤5重量部とからなる隠蔽ベタ層を設けてなる化粧シートの製造方法である。
本発明の請求項1記載の発明により、紫外線吸収剤の添加されていないポリオレフィン系樹脂が紫外線吸収剤をブロックするので、紫外線吸収剤がブリードアウトして絵柄用の印刷インキの密着性が甘くなることが無くなり、また、隠蔽ベタ層にウレタン樹脂系ポリオール5重量部とイソシアネート樹脂系硬化剤5重量部を添加することで易接着性を持たせたので、木質基材との接着性を持たせるためのプライマー層を設けなくてもよくなり、木質基材との密着性がよいものとなるという作用効果を奏する。
また請求項2記載の発明により、耐候性を付与する紫外線吸収剤を添加したポリオレフィン系樹脂を、紫外線吸収剤の添加されて無いポリオレフィン系樹脂に溶融押出すると、該紫外線吸収剤の添加されて無いポリオレフィン系樹脂が紫外線吸収剤をブロックすることにより、この紫外線吸収剤がブリードアウトして絵柄用の印刷インキの密着性が甘くなることが無くなるという作用効果を奏する。また、従来では製造工程が簡略化されて剥離フィルムが不用となり、かつ製造工程上の静電気発生による異物混入もなくなるという作用効果を奏する。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の化粧シートの一実施例の断面の構造を示す。表面から、紫外線吸収剤を添加した透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層1、紫外線吸収剤を添加しない透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層2、絵柄模様層3、隠蔽ベタ層4とからなる。
紫外線吸収剤を添加した透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層1に用いる樹脂としては、ポモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレン−ポリプロピレン共重合樹脂、ポリメチルペンテン樹脂などが使用可能である。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾイミン系などが使用可能である。添加量としては熱可塑性樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部程度が好適である。
紫外線吸収剤を添加しない透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層2に用いる樹脂としては、前記紫外線吸収剤を添加した透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層1に使用可能な樹脂が使用可能であり、同様の樹脂であっても、異なる樹脂であっても良い。
絵柄模様層3としては、グラビア印刷などにより設けられる印刷インキ層があげられ、用いるインキとしては、2液ウレタン樹脂バインダー(マトリックス)に顔料などを添加したものが好適に用いられる。
隠蔽ベタ層4としては、2液ウレタン樹脂バインダー(マトリックス)にシリカ、多孔質シリカゲル等を添加して水性接着剤などとの投錨効果が出やすい2液ウレタン樹脂にポリビニルブチラール樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂などが使用可能である。
紫外線吸収剤を添加していない厚さ30μmの透明延伸ポリプロピレン樹脂シートに、溶融状態としたホモポリプロピレン樹脂100重量部にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を5重量部添加した樹脂を押出機を用いて押出し、広葉樹材である桜材を原稿として得られたエンボスの付与された冷却ロールでシート厚100μm、エンボス深さ95μm以下となるようシート成形した。その後非エンボス面に2液ウレタン樹脂バインダー透明性インキで木目模様を印刷し、次に、隠蔽性インキ100重量部にウレタン樹脂系ポリオール5重量部とイソシアネート樹脂系硬化剤5重量部を添加した隠蔽ベタ層を印刷し、乾燥後シートを巻きとり、本発明の化粧シートを得た。
<比較例1>
実施例1の隠蔽ベタ層のインキが2液ウレタン樹脂と顔料のみからなるインキの他は実施例1と同じ化粧シートを作製した。
<性能評価>
前記シートを貼り付ける基材として、針葉樹材である松材板を用い、透明性ウレタン系接着剤を基材に塗布し、貼り合わせ、30〜50℃でプレス機を用いて圧締し、化粧板を得た。得られた化粧板は、実施例1の化粧板は、基材の松材の光沢や照りを生かしつつ、道管孔をもった、あたかも広葉樹材のような意匠性を持つものであったがインキ密着は問題なかった。しかし、比較例1の化粧板はインキ層と木質基材の間で剥離してしまった。
本発明の化粧シートは建築用材料・屋内消費財用材料に使用可能であり、特に木材板のもつ照りを生かしつつ意匠性を向上させる目的に使用可能である。
本発明の化粧シートの一実施例の断面の構造を示す説明図である。
符号の説明
1…紫外線吸収剤を添加していない透明オレフィン系熱可塑性樹脂
2…紫外線吸収剤を添加した透明オレフィン系樹脂
3…絵柄模様層
4…隠蔽ベタ層

Claims (2)

  1. 透明又は半透明の熱可塑性樹脂シートの裏面側に絵柄模様層と隠蔽ベタ層とを設けてなる化粧シートにおいて、
    前記熱可塑性樹脂シートは、その絵柄模様層側の紫外線吸収剤を添加していない透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層と、その表面側の紫外線吸収剤を添加した透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層とからなり、
    前記隠蔽ベタ層は、隠蔽性インキ100重量部にウレタン樹脂系ポリオール5重量部とイソシアネート樹脂系硬化剤5重量部とからなることを特徴とする化粧シート。
  2. 紫外線吸収剤を添加した溶融状態の透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂を、紫外線吸収剤を添加していない透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂製シート上に押し出し、同時または直後に前記紫外線吸収剤を添加した透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂側の表面に冷却エンボスロールにて凹凸模様を付与しつつ冷却固化により積層一体化させた後、前記紫外線吸収剤を添加していない透明又は半透明のオレフィン系熱可塑性樹脂層に絵柄模様を印刷し、さらに隠蔽性インキ100重量部にウレタン樹脂系ポリオール5重量部とイソシアネート樹脂系硬化剤5重量部とからなる隠蔽ベタ層を設けてなる化粧シートの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7121065B2 (ja) 2020-03-27 2022-08-17 凸版印刷株式会社 化粧シート、化粧部材、及び化粧シートの製造方法

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