JP3802265B2 - 化粧材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックシートを基材とする積層構造からなる化粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物の内外装用、もしくは家具、家電製品、またはその他の雑貨等の表面化粧用として、合成樹脂製シートを基材とし、化粧を施したものがあり、中でも、ポリ塩化ビニル樹脂製シートを基材とした、通称「塩ビ化粧シート」がよく使われている。
なお、本明細書においては、化粧シートの基材が厚くなったものや裏打したものも含めて「化粧材」と称することとする。
【0003】
ポリ塩化ビニル樹脂製シートの基材を構成するポリ塩化ビニル樹脂は、通常、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体の形態であり、接着性に寄与する酢酸ビニル部分を有するために、ポリ塩化ビニル樹脂製シートは、印刷やラミネートに適している。
また、ポリ塩化ビニル樹脂製シートは、加熱により軟化し、エンボス等の加工が容易である事、可塑剤の添加量により硬軟の度合いを自在に調整できる事、火災の際にも自身では燃え出さない、即ち自燃性がない事等の多くの利点があり、かつ、汎用樹脂であるために、価格的にも安定しているという経済上の利点をも有している。
ただ、ポリ塩化ビニル樹脂シートは、数々の利点を有する反面、欠点もある。ポリ塩化ビニル樹脂は、構造中に塩素を含んでいるため、経時的に変褪色することが避けられない。また、燃焼時には有毒ガスや煙が発生する可能性が発生し、更にはまた、可塑剤を含んでいることに起因する種々の問題もある。
【0004】
そこで、ポリ塩化ビニル樹脂製シートの特性を維持し、使用する樹脂をポリオレフィン樹脂に変更した、ポリオレフィン化粧材の検討が行われている。
ポリオレフィン樹脂は、汎用樹脂であるものが多く、価格的には安定しているが、シートとした場合には、熱接着性はあるものの、インキの付着性や、化粧シートとした後に他の基材に接着する際の接着性がポリ塩化ビニル樹脂製シートにくらべると劣るため、種々の改良が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プラスチックシートを基材として化粧材を構成する際には、プラスチックシート自身に隠蔽性を持たせる意味で、着色剤または充填剤を添加することが普通であるが、カレンダー法によって製造するポリ塩化ビニル樹脂シートでは問題ないが、Tダイ等の狭いスリットから、溶融した樹脂を押し出してプラスチックシートを製造する、溶融押し出し法において、着色剤、充填剤がスリットの出口に堆積し、剥落して押し出されたプラスチックシート上に付着する現象が起こり、化粧シートを構成する際に、欠点を生じる。
本発明においては、溶融押し出し法によって化粧材の基材を製造する際の着色剤、充填剤の堆積、剥落、プラスチックシート上への付着を防止し得る構造の基材を使用した化粧材を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明者が検討した結果、着色剤を多量に添加混練したシートを押し出す際に、表裏に充填剤を全く添加しないプラスチックの薄層を同時に押し出して、3層構造とすることにより、上記の課題が解決されることが判明したため、このことに基づいてさらに検討し、本発明に到達した。
【0007】
請求項1の発明は、着色剤および充填剤を混練してなる中心層と、前記中心層の表裏に積層された少なくとも充填剤を含まない表面層の共押し出しによる3層積層構造のプラスチックシートからなる基材上に、模様層が積層されてなる化粧材において、前記基材の中心層は、樹脂100重量部に対し、着色剤5〜80重量部を添加し、および充填剤を樹脂100重量部に対し、5〜80重量部添加したものを溶融混練して押し出したものであり、中心層の厚みと各表面層の厚みの比は、中心層/表面層=2/1〜10/1であることを特徴とする化粧材に関するものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、基材上に凹凸が形成されていることを特徴とする化粧材に関するものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2において、中心層が着色されている着色基材上に模様層が積層されており、前記模様層上に接着剤層を介して透明シートと表面保護層とが順に積層されていることを特徴とする化粧材に関するものである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1〜3いずれかにおいて、プラスチックシートがポリオレフィン系樹脂シートであることを特徴とする化粧材に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は本発明の実施態様の断面構造を示す図である。
本発明の化粧材に用いる基材1は、図1に示すような三層構造を有しており、着色剤および充填剤を混練してなる中心層2と、前記中心層2の表裏に積層された少なくとも充填剤を含まない表面層3および3’とからなるものである。
従って、表面層としては、着色剤を含むことがある。
【0012】
要は、基材1が欠点を生じないためには、表裏に積層する層が粒子系の大きい粒子を含まないことがポイントで、一般に着色剤(この場合、ほとんど顔料である。)は粒子が小さく、また、樹脂によく混練して一様な組成物となるため、剥落してシートに付着すれば、目立ちやすいが、実際上、溶融押し出し上のトラブルは少ない。
一方、充填剤を添加混練した場合には、堆積、剥落、および付着のトラブルにつながりやすい。
なお、溶融押し出しする際に樹脂に添加されるもののうち、溶解するものや、溶解しなくても、添加量が極く少ないものは、トラブルにつながらないので、事実上、充填材についてのみ注意すればよい。
【0013】
図1に示すような構造の基材1は、中心層2となる部分を作るための組成物と、表面層3および3’を作るための組成物を別々に溶融混練し、Tダイの部分で層状に重ねて押し出す共押し出し法により、3層が互いに熱融着した積層構造とすることができる。
なお、共押し出し法により、充填剤を含まない表面層を片側にのみ積層する場合でも、表面層を積層する側においては、着色剤、充填剤がスリットの出口に堆積し、剥落して押し出されたプラスチックシートに付着する現象が回避できるので、表面層を積層しない側の表面性状や外観が問題にならない場合には、片側にのみ表面層を積層することもできる。
【0014】
なお、中心層2を構成する樹脂組成物中の樹脂成分と、表面層3および3’を構成する樹脂組成物中の樹脂成分の両者は、同種である方が製造上または接着力の向上の意味で望ましいが、ポリオレフィン系樹脂の範囲であれば、異種であってもよい。また、表面層3および3’を構成する樹脂組成物中の樹脂成分は、接着性のあるものとして知られている樹脂であってもよい。
【0015】
図2は、図1に示すような基材を使用した化粧材の例を示すものである。
図2のものは、基材1上に模様層4が積層され、模様層4上に表面保護層5が積層され、さらに、最表面に凹凸6を有するものである。
代表的な化粧は、印刷等による模様層4の積層である。模様層4を設けただけの化粧材は、ともすれば、平板な感じがしやすいので、模様層4の上に塗装を施すと、深みが増す。塗装は、ニトロセルロース系塗料等による単なるニス塗りでもよいが、表面の保護の意味も兼ねて、熱硬化性樹脂の塗料によって塗装し、表面保護層を積層形成してもよい。
【0016】
模様層4の積層に代えて、表面に凹凸6を形成しても化粧になる。例えば、白色の無地のシートの表面に布目の凹凸6を付与すれば、布の柔らかな感じが生じ、落ちついた雰囲気を与える。
凹凸6は、模様層4と併用すると、さらに複雑な印象を与え、例えば、木目の模様と、板の表面の細かい凹凸6を組み合わせると、印刷だけでは出ない、本物の木目の感じに近づけることができる。
さらに、模様層4および表面保護層5の積層、ならびに凹凸6の形成の3つの要素を組み合わせた化粧を施すと、なお、一層、深みと本物らしさが増す。
【0017】
図2に示したものは、基材1上に模様層4を積層する等して、化粧を施したものであるが、図3に示すものは、模様層4の保護の意味で、模様層4上に透明シート7を積層した、いわゆるダブリングシートと呼ばれるものである。透明シート7は、プラスチックシートの熱融着によって積層してもよいが、接着剤層8を介して積層してあってもよい。透明シート7の積層により、模様層4の深みが増す。さらに一層の表面強化のために、表面保護層5を積層してもよく。その上から凹凸6が形成されていてもよい。
【0018】
図4に示すものは、図3に示すものを改良したものであり、透明シート7を積層するに当たって、接着性が乏しく、積層しにくいポリオレフィン系樹脂等を透明シート7として使用する場合等に、予め、透明シート7の下面に、接着性樹脂層9を積層しておき、接着力を増すようにしたものである。なお、図4に示すものの最下面には、化粧材を他の基板や物品に貼ることを想定し、一般的な接着剤と接着しやすくなることを目的とした裏面プライマー層10が積層してある。
【0019】
以下に、基材1、模様層4、表面保護層5、透明シート7、接着性樹脂層9、接着剤層8、裏面プライマー層10について説明する。
【0020】
本発明の化粧材の基材1は、溶融押し出し可能なプラスチックシートである。具体的な素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルブチラール、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレン/ビニルアルコール、フッ素樹脂等のポリマーが該当する。
ただし、性能、価格を考慮すると、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、またはフッ素樹脂等の樹脂のシートが使いやすい基材1として挙げられる。
【0021】
基材1の中心層2は、樹脂100重量部に対し、着色剤5〜80重量部を添加するか、および/または充填剤を同じ基準で5〜80重量部して溶融混練して押し出したものである。表面層3および3’については、制約はないが、着色剤は、中心層2と同様、5〜80重量部程度の添加量とするのがよい。
基材1の合計の厚みは用途にもよるが、20μm〜100μm程度であり、このうち、中心層2の厚みと表面層3または3’の厚みの比は、中心層/表面層=2/1〜10/1程度である。
【0022】
基材1を構成し得る上記の重量のうち、ポリ塩化ビニル樹脂は、前記したように、一方で利点があるものの、欠点も有しており、現在、他の樹脂のシートに置き換える検討が各所でなされている。ポリメチルメタクリレートは耐候性を上げることができるため、また、フッ素樹脂フィルムは、表面の耐汚染性が優れているため、各々、化粧材の最表層を構成するフィルムとして使用が可能であるが、いずれも利用例はそれほど多くはない。
従って、特殊な使用方法を除くと、ポリエチレン、ポリプロピレン、および、それらを主体とする共重合体も含めたポリオレフィン系樹脂のシートが化粧材の用途に適している。
【0023】
化粧材の用途に適したポリオレフィン系樹脂には、さらに詳しく言うと、大別して、非エラストマーであるポリオレフィン系樹脂と、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーの2つのタイプがある。
【0024】
ポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオレフィン系樹脂の1つのタイプは非エラストマーであるが、具体的にはポリエチレン(低密度、又は高密度)、ポリプロピレン(イソタクチック型、シンジオタクチック型、又はこれらの混合型)、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン/プロピレン共重合体、プロピレン/ブテン共重合体等の高結晶質のものである。
【0025】
ポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオレフィン系樹脂のもう1つのタイプは、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーであって、次の(1)〜(8)のようなものである。
【0026】
(1)主原料がハードセグメントである高密度ポリエチレン、又はアイソタクチックポリプロピレン等からなり、更に、ソフトセグメントとしてのエラストマー及び、必要に応じて無機充填剤を添加したもの。
ここで、エラストマーとしては、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマー等が用いられる。
ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/イソプレンゴム、スチレン/ブタジエンゴム等がある。
水素添加ジエンゴムは、上記のジエン系ゴム分子の二重結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるもので、ポリオレフィン系樹脂(本発明においては、高密度ポリエチレン又はポリプロピレン)の結晶化を抑え、柔軟性を向上させたものである。
オレフィンエラストマーとしては、2種類又は3種類以上のオレフィンと共重合しうるポリエンを少なくとも1種加えた弾性共重合体であり、オレフィンとしてはエチレン、プロピレン、α−オレフィン等が使用され、ポリエンとしては、1,4−ヘキサジエン、環状ジエン、ノルボルネン等が使用される。好ましいオレフィン系共重合体ゴムとしては、例えばエチレン/プロピレン共重合体ゴム等のオレフィンを主成分とする弾性共重合体が挙げられる。なお、これらのエラストマーは、必要に応じて有機過酸化物、硫黄等の架橋剤を用いて、適量架橋させてもよい。
【0027】
(2)ハードセグメントがアイソタクチックポリプロピレン、ソフトセグメントがアタクチックポリプロピレンであるもので、好ましくは、後者の割合が5重量%未満のもの(特公平6−23278号公報記載)。
【0028】
(3)エチレン/プロピレン/ブテンの共重合体で、ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、またはイソブチレンの3種の構造異性体の1種を含むもの。次の(3a)〜(3c)が代表的である。
(3a)エチレン/プロピレン/ブテンの3元のランダム共重合体であり、モノマー中のプロピレンが、好ましくは90重量%であるもの(特開平9−111055号公報記載)。
(3b)プロピレン成分含有率が50重量%以上である、エチレン/プロピレン/ブテンの3元の共重合体からなる非晶質と、結晶質ポリプロピレンからなるもの(特開平5−77371号公報記載)。
(3c)プロピレン及び/又は1−ブテンの含有量が50重量%以上の低結晶質と、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶性ポリオレフィンを含むものに、更に、油ゲル化剤を0.5重量%添加したもの(特開平7−316358号公報記載)。
【0029】
(4)ハードセグメントがポリエチレン、ポリプロピレン又はポリメチルペンテン等の結晶質であり、ソフトセグメントが部分架橋したエチレン/プロピレン非共役ジエン3元共重合体ゴム等のモノオレフィン共重合体ゴムであるもの(特公昭53−21021号公報記載)。
【0030】
(5)ハードセグメントとしてのオレフィン系共重合体(結晶質)とソフトセグメントとしての未架橋モノオレフィン共重合体ゴムとを加熱しつつ剪断応力を加え、部分架橋させてあるもの(特公昭53−34210号公報記載)。
【0031】
(6)過酸化物と混合・加熱すると分子量が減って流動性が増す過酸化物分解型オレフィン重合体、例えば、アイソタクチックポリプロピレン、プロピレン/エチレン共重合体、又はプロピレン/ブテン−1共重合体をハードセグメントとし、同様な操作で流動性が減る過酸化物架橋型モノオレフィン重合体、例えば、エチレン/プロピレン共重合体ゴム、エチレン/プロピレン/非共役ジエン3元共重合体ゴム等をソフトセグメントとし、更には、同様な操作で架橋せず、流動性も変わらない過酸化物非架橋型炭化水素ゴム、等を過酸化物の存在下で混合・加熱して得られるもの(特公昭56−15741号公報記載)。
【0032】
(7)エチレン/スチレン/ブタジエン共重合体(特開平2−139232号公報記載)。
【0033】
(8)水酸基又はカルボキシル基を持たせた上記(1)〜(7)のオレフィン系エラストマー。
【0034】
模様層4は本発明の化粧材に、外観意匠的な価値を与えるためのものであり、通常、インキを用いる印刷法により形成する。
印刷法としては、接着性を考慮した場合のバインダーの選択範囲が広い、グラビア印刷法が適しているが、これ以外の手法によってもよい。現在、あまり利用実績はない電子写真法やインキジェット等も、原則的には模様層4の形成手段として使用可能である。
【0035】
模様層4の絵柄模様は任意のものでよく、用途に合わせて選択する。
印刷する位置が印刷対象のシートの裏側の場合は、左右のある絵柄模様は、左右を逆に作成した、いわゆる逆版を用いて印刷するのがよい。図4に示したような基材1上に模様層4等を介して透明シート7を積層するような場合には、透明シート7の裏面への印刷があり得る。
ダブリングシートの場合であって、着色シート4側に印刷するときは、模様層2の絵柄模様左右の向きを考慮しなくてよいが、上側の透明ポリオレフィン系樹脂シートの裏側の面に印刷するときは、上記のような逆版を用いて印刷するのがよい。
【0036】
印刷法で模様層2を形成する際には、特にポリオレフィン樹脂シートが印刷対象である場合には、インキの接着性が問題になる。
インキのバインダーとしては、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、またはセルロース系樹脂等の単独、または混合したものがポリオレフィン樹脂層に対する接着性の良好なものとして挙げられる。
【0037】
本発明の化粧材は最表層をポリオレフィン樹脂層そのままにしておくと、表面の物理的、化学的性状が不足することがある。
このため、表面保護層5を透明シート1aの上面に形成するのがよい。
表面保護層5は、アクリルウレタン樹脂系のものや紫外線又は電子線の照射により硬化する電離放射線硬化性の樹脂組成物を用いて形成し、それぞれに応じて硬化の手段を施す。
表面保護層5には、表面の耐擦傷性を向上させる意味での耐摩耗剤、表面の艶を調整する意味での艶消し剤等を含ませてもよい。前者の例としては、アルミナ、シリカ、または炭酸カルシウム等を、後者の例としては、シリカ、または炭酸カルシウム、シラスバルーン、樹脂ビーズ等がある。
【0038】
透明シート7は、基材と同様に、種々のプラスチックシートであり得るが、価格、性状を考慮し、特殊なケースを除けば、中心的なものは、やはり、ポリオレフィン系樹脂のシートである。
透明シート7の厚みは、基材1と同様、20μm〜100μmである。
【0039】
本発明においては、透明シート7がポリオレフィン系樹脂シートである場合等には、その下層に接着性樹脂層9として接着性ポリオレフィン系樹脂層9を予め積層しておき、それらの下層との接着性を向上させることができる。
ここで、接着性ポリオレフィン系樹脂層とは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはエチレン/プロピレン共重合体、もしくはこれらと他のα−オレフィンや酢酸ビニル等との共重合体である広義のポリオレフィン類に、マレイン酸、アクリル酸、もしくはフマル酸を10-4〜10重量%、好ましくは10-3〜5重量%の範囲でグラフト共重合させてなる樹脂の層である。
グラフト共重合させる物質の中でも、マレイン酸が好ましい。
【0040】
透明シート7、および接着性樹脂層9は、別々に成膜して接着剤でラミネートしても、本発明の化粧材を構成する目的で使用し得る。ただ、別個のラミネーションの工程を必要とするし、接着剤も必要になるため、必ずしも得策とは言えない。
透明シート7、および接着性樹脂層9の積層体を効率よく構成するには、透明シート7を構成するポリオレフィン系樹脂層と接着性樹脂層9を構成する接着性ポリオレフィン系樹脂層とを別々に加熱溶融して最終的には1つのTダイから押し出す、溶融押し出し法によるか、いずれか一方の樹脂層を成膜した後に、他方の樹脂層をエクストルージョンコーティングにより積層するとよい。
【0041】
本発明において使用する基材1、透明シート7、および接着性樹脂層9としては、延伸シート、未延伸シートのいずれも使用可能である。透明シート7、接着性樹脂層9には、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、または光安定剤等の各種の添加剤を添加する。
透明シート7と接着性樹脂層9の厚みは、それらの合計が20〜100μmであり、透明シート7と接着性樹脂層9の厚みの比は、透明シート7/接着性樹脂層9=2/1〜20/1である。好ましい一例は、透明シート7が50μmであり、接着性樹脂層9が10μmである。
【0042】
なお、透明シート7、接着性樹脂層9、および基材1は、印刷又は接着に関与する面にコロナ放電処理を行なって、接着性を改善しておくとよい。透明シート7の上面は、表面保護層5を積層することが多いので、コロナ放電処理を施しておく方がよい。透明シート7および接着性樹脂層9の内面は、製造方法にもよるが、必要に応じて、コロナ放電処理を施す。基材1は、上面は模様層2または接着剤層3が接着するし、下面は、装飾を施す対象に貼る際の接着力確保の意味で、コロナ放電処理を施しておく方がよい。
【0043】
また、同様の主旨で、好ましくは、コロナ放電処理を施した後の面に、プライマー層を形成しておいてもよい。
プライマー層を構成する樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ニトロセルロース樹脂等が使用できるほか、アルキルチタネート系やエチレンイミン系の化合物も使用できる。
これらの樹脂やふ化合物は、単独、若しくは混合して塗料組成物、又はインキ組成物とし、適宜な塗布手段、又は印刷手段を用いてプライマー層とする。
【0044】
ダブリングシートの場合には、塩ビ化粧シートであれば、熱融着で貼ることが通常行なわれるが、表面側がポリオレフィン樹脂層であるときは、接着剤を使用したラミネーションによる方が、接着が確実である。
基材1(あるいはその上のプライマー層)と、透明シート7の下面の模様層4(あるいは、模様層4上に形成した透明樹脂層)との間、または、基材1上に形成した模様層4(あるいは、模様層4上に形成した透明樹脂層)と透明シート7(あるいはその下のプライマー層)との下面との間を接着剤を使用してラミネートする。
接着剤としては、ポリエステルポリオールとイソシアネート化合物からなるポリウレタン樹脂性接着剤が適しており、接着する2つの面の片方、または両方に塗布し、通常、一旦乾燥した後に、両者を重ね合わせ、加熱および加圧して接着する。
【0045】
本発明の化粧材では、基材1も最表層もポリオレフィン樹脂層とすることが好ましいため、化粧材を実際に使用する際に、透明シート7側から入射する太陽光等の紫外線の悪影響がある。この悪影響は、積層してある各層間の接着性の低下や甚だしい場合には剥離をも伴なうため、このための対策を講じておくのがよい。
このため、本発明の化粧材においては、化粧材の各層のうち、剥離の起きやすい部分の上層に、好ましくは、紫外線吸収剤と光安定剤とからなる添加剤を含ませておく。
【0046】
ダブリングシートの場合には、表面保護層5、透明シート7、接着性樹脂層9、もしくは、模様層2または接着剤層3の少なくともいずれかに、上記の添加剤を添加しておく。
添加材を添加する部位は、剥離がおきやすい部位の上層が好ましく、また、1つの層に添加剤を添加するよりも、2つの層に添加した方が、化粧材全体としての添加効果があり、さらに、添加材を添加する層をふやしてよい。
【0047】
紫外線吸収剤と光安定剤とからなる添加剤を適用するには、対象となる層を形成するための樹脂組成物、塗料組成物又はインキ組成物中に適量を混練又は分散させた後、それらを用いて成膜、塗布又は印刷によって行なう。
透明シート7や基材1に添加剤を添加する場合には、樹脂のペレットと共に添加剤を加熱溶融して混合するか、あるいは、少量の樹脂ペレットに予め、添加剤を溶融混合しておいたものを必要な量の樹脂ペレットと溶融混合する方法によってもよい。
【0048】
紫外線吸収剤としては、次の(1)〜(5)のようなものが使用できる。
(1)ベンゾフェノン系;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン−5−スルホン酸。
(2)ベンゾトリアゾール系;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]。
(3)アクリレート系;エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート。
(4)サリシレート系;フェニルサリシレート、4−t−ブチルフェニルサリシレート。
(5)オキザニリド系;2−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシドビスアニリド、2−エトキシン−5−t−ブチル−2’−エチルオキザリックアシドビスアニリド。
これらの紫外線吸収剤を添加する割合は、添加する対象の層の樹脂分に対し、好ましくは、0.1〜2重量%の範囲である。0.1重量%未満では添加効果が乏しく、2重量%を超えても、効果の向上が見られない。
【0049】
光安定材としては、ヒンダードアミン系の光安定材(Hindered Amine Light Stabilizerの英語名の頭文字を取って、HALSと通称される、次のような化合物が使用できる。
ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、ビス−(N−メチル、2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、[コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6,−テトラメチルピペリジン]縮合物、ポリ{[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノール]}。
これらの光安定剤を添加する割合は、添加する対象の層の樹脂分に対し、好ましくは、0.1〜2重量%の範囲である。0.1重量%未満では添加効果が乏しく、2重量%を超えても、効果の向上が見られない。
【0050】
なお、紫外線吸収剤と光安定剤は、それぞれを単独で使用した場合でも効果はあるが、併用した方が、理由は定かではないが、相乗的に効果が向上するため、併用する事が望ましい。
紫外線吸収剤と光安定剤は、使用中のブリードが避けがたいために、種々の方策が講じられているが、上記のHALSについては、層を構成する樹脂に対し、例えば、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、あるいは4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等の(メタ)アクリロイルオキシ基等の官能基を持つ環状アミン化合物をグラフト共重合させた樹脂を使用して、ブリードを防止する技術の実用が開始されており、この方式を利用するとなおよい。
【0051】
本発明の化粧材は、別の接着剤層を介して、種々の基板に積層して使用することができる。
基板としては、比較的厚いものを想定しているが、これに限定されるものではない。
【0052】
基板としては、通常、化粧材を貼る対象として用いられている素材であれば、いずれも使用可能であり、大別すれば、各種の紙類、プラスチックフィルム又はプラスチックシート、金属箔、金属シート、又は金属板、木材などの木質系の板、各種の窯業系素材等の各群である。これら各群に含まれる素材は単独で使用してもよいが、紙同士の複合体や紙とプラチスチックフィルムの複合体等、これら素材の任意の組合わせによる積層体も利用できる。これらの基体は、色彩を整える意味で塗装を施されていたり、デザイン的な観点で通常の模様が予め形成されていてもよい。塗装や通常の模様形成に先立って表面が平滑化されていたり、模様の密着度を上げるために下地処理が施されていてもよい。塗装や通常の模様形成後には、後の加工を容易にするための接着性改善処理を施すことも差し支えない。
【0053】
上記の基板との接着のため、化粧材7の最下面の接着性を向上させる目的の裏面プライマー層10を形成するとよい。コロナ処理を行なってから形成すると、なおよい。
裏面プライマー層10を構成する樹脂としては、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、またはセルロース系樹脂等が適している。また、これら樹脂とイソシアネート化合物を含む2液硬化型のものがより好ましい。
【0054】
【実施例】
(実施例1)
基材シートの中心層用としてポリプロピレン樹脂100重量部に対し、着色剤として二酸化チタンおよび酸化第2鉄、充填剤として炭酸カルシウムを添加し、表裏の表面層用として、同じポリプロピレン樹脂のみで着色剤および充填剤を含まない素材を準備した。
【0055】
上記の2種類の素材を溶融混練し、中心層の厚みが30μmであり、表裏両面に着色剤および充填剤を含まない、各々の厚みが15μmの層を伴なった合計厚み60μmの3層構造のシートを溶融共押し出し法により作成した後、表裏両面をコロナ放電処理した。
なお、上記の中心層を構成したのと同じ組成で、中心層のみを押し出した場合には、押し出し成膜中に、スリット出口付近に滓がたまり、その滓がときどき、シート上に剥落したが、この実施例における共押し出し法においては、滓の発生は見られなかった。
【0056】
次に、この基材シートの片面にアクリルウレタン系樹脂の2液硬化型インキを使用して、グラビア印刷により模様層を形成して、印刷シートを得た。
得られた印刷シートの印刷面に、2液硬化型のアクリルウレタン系樹脂接着剤を6g/m2 塗布し、塗布機に設けられた乾燥フードにより乾燥した後、乾燥フードの出口側において、マレイン酸成分を3%含むポリプロピレン樹脂層、およびエチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体樹脂層の二つの層を、前者の厚みが10μm、後者の厚みが50μmになるよう共押し出しして、ポリウレタン系樹脂接着剤の塗布面に、マレイン酸成分を含むポリプロピレン樹脂層側が接するようにして重ね、ニップローラ間で加圧して、ラミネートを行なった。
【0057】
ラミネートされた積層体を、ニップローラの出口側に設置された予熱機により加熱し、直ちに、エンボスロールを使用して、エンボス加工を行なった。
エンボス加工後、表側の全面に、グラビアロールコータを使用して、アクリルウレタン系樹脂を使用し、最上層である、エチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体樹脂層のさらに上に、トップコート層を形成した。
得られた化粧材のラミネート部分の剥離強度は2.6Kg/cmであった。
【0058】
(比較例1)
実施例1と同様に、ただし、マレイン酸成分を3%含むポリプロピレン樹脂層、およびエチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体樹脂層の二つの層を形成する代わりに、エチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体樹脂層のみを厚み60μmになるよう形成して積層し、また、エチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体樹脂層の接着性が低い点を補うため、接着剤の塗布量を実施例1の2倍とした。
この比較例1で得られた化粧材は、剥離強度が2.0Kg/cmであり、接着性が低かった。
【0059】
【発明の効果】
着色したプラスチックシート基材を使用して化粧材を構成する際に、基材を着色剤および充填剤を混練してなる中心層と、表裏に積層した少なくとも充填剤を含まない表面層からなる構造としたために、着色したプラスチックシートの単独の層で化粧材を構成する際のシートの欠点に基づく不良品の発生がない。
【0060】
請求項1記載の発明の効果に加え、着色層、模様層、または凹凸を伴なったことによる、変化に富んだ化粧材が提供できる。
【0061】
請求項1または2記載の発明の効果に加え、透明シートの存在により模様層の絵柄模様の深み(=奥行き感)が増し、かつ、表面が強化された化粧材を提供することができる。
【0062】
請求項1〜3いずれか記載の発明の効果に加え、基材がポリオレフィン系樹脂で構成されているため、従来のポリ塩化ビニル樹脂を使用した化粧材の欠点を少なくすることができる。
なお、透明シートをもポリオレフィン系樹脂で構成したときは、その効果が更に助長される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する基材の断面図である。
【図2】本発明の化粧材の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の化粧材の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の化粧材の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基材
2 中心層
3 表面層
4 模様層
5 表面保護層
6 凹凸
7 透明シート
8 接着材層
9 接着性樹脂層
10 裏面プライマー層
Claims (4)
- 着色剤および充填剤を混練してなる中心層と、前記中心層の表裏に積層された少なくとも充填剤を含まない表面層の共押し出しによる3層積層構造のプラスチックシートからなる基材上に、模様層が積層されてなる化粧材において、前記基材の中心層は、樹脂100重量部に対し、着色剤5〜80重量部を添加し、および充填剤を樹脂100重量部に対し、5〜80重量部添加したものを溶融混練して押し出したものであり、中心層の厚みと各表面層の厚みの比は、中心層/表面層=2/1〜10/1であることを特徴とする化粧材。
- 基材上に凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1記載の化粧材。
- 中心層が着色されている着色基材上に模様層が積層されており、前記模様層上に接着剤層を介して透明シートと表面保護層とが順に積層されていることを特徴とする請求項1または2記載の化粧材。
- プラスチックシートがポリオレフィン系樹脂シートであることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の化粧材。
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