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JP4270637B2 - ポリオレフィン系樹脂化粧材およびその製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂化粧材およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリオレフィン系樹脂のシートどうしを熱溶融性接着剤を使用して積層してあるポリオレフィン系樹脂化粧材、およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物の内外装用、もしくは家具、家電製品、またはその他の雑貨等の表面化粧用として、合成樹脂製シートを基材とし、これに化粧を施した合成樹脂製化粧材があり、中でも、ポリ塩化ビニル樹脂製シートを基材とした、通称「塩ビ化粧シート」がよく使われている。
なお、本明細書においては、比較的基材が薄いものを指す化粧シートと、基材が厚くなったものや裏打ちしたものも含めて「化粧材」と称することとする。
【0003】
ポリ塩化ビニル樹脂製シートの基材を構成するポリ塩化ビニル樹脂は、通常、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体であり、接着性に寄与する酢酸ビニル部分を有するために、ポリ塩化ビニル樹脂製シートは、印刷やラミネートに適している。また、ポリ塩化ビニル樹脂製シートは、加熱により軟化し、エンボス等の加工が容易である事、可塑剤の添加量により硬軟の度合いを自在に調整できる事、火災の際にも自身では燃え出さない、即ち自燃性がない事等の多くの利点があり、かつ、汎用樹脂であるために、価格的にも安定しているという経済上の利点をも有している。
ただ、ポリ塩化ビニル樹脂シートは、数々の利点を有する反面、欠点もある。ポリ塩化ビニル樹脂は、構造中に塩素を含むので、経時的に変褪色することが避けられない上、通常は可塑剤と共に使用されるために、燃焼時には有毒ガスや煙が発生する可能性が発生する恐れがある。
【0004】
そこで、使用する樹脂をポリオレフィン樹脂に変更しつつも、ポリ塩化ビニル樹脂製シートの持つ特性を維持したポリオレフィン化粧材を実現するための検討が行われている。
ポリオレフィン樹脂は、汎用樹脂であるものが多く、価格的には安定しているが、シートとした場合には、熱接着性はあるものの、インキの付着性や、化粧シートとした後に他の基材に接着する際の接着性がポリ塩化ビニル樹脂製シートにくらべると劣るため、これらの点について改良が行われている。
【0005】
ポリ塩化ビニル樹脂製シートの場合もそうであるが、複数(2枚以上、ただし、通常は2枚か、多くても3枚)のシートを互いに貼り合わせて使用することが多い。貼り合わせはポリウレタン樹脂系接着剤を用いたドライラミネーションによって行なうことが多いが、接着力が経時的に増大するのが一般的であり、初期接着力があまり十分でないことが多く、しかも、加工速度を上げられない。また、塗布量を減らすと接着力が低下するので、材料を減らすことが難しい。
そこで、熱溶融性樹脂を使用する、いわゆるヒートシール剤による接着という考えが出てきたが、熱溶融性樹脂からなる接着剤は熱溶融温度が高いため、通常のドライラミネート工程における加熱では、十分な接着力が得られず、ラミネートの際に加熱ローラから多くの熱を得る目的で、加工速度を遅くしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、従来のラミネート工程では、熱溶融性接着剤を使用したときに、加工速度が遅かった欠点を解消しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
接着剤層に使用する熱溶融性樹脂を熱溶融温度の異なる2種類以上とし、熱溶融温度の低い方の樹脂で、初期接着力を確保し、その後、熱溶融温度の高い方の樹脂も溶融させて、接着力を増大させることにより、上記の課題の解決が可能になった。
【0008】
請求項1の発明は、少なくとも2層以上のポリオレフィン系樹脂層どうしが熱溶融性接着剤層を介して積層されていて、前記熱溶融性接着剤層が、熱溶融温度の異なる2種類以上の樹脂の混合物からなり、前記樹脂はすべての樹脂がポリエステル系樹脂からなることを特徴とするポリオレフィン系樹脂化粧材に関するものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、前記熱溶融性接着剤層が、熱溶融温度の異なる2種類の樹脂の混合物からなることを特徴とするポリオレフィン系樹脂化粧材に関するものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1において、前記熱溶融性接着剤層が、熱溶融温度の異なる3種類の樹脂の混合物からなることを特徴とするポリオレフィン系樹脂化粧材に関するものである。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1〜3いずれかに記載の化粧材を製造する際に、少なくとも2層以上のポリオレフィン系樹脂層を熱溶融温度の異なる2種類以上のポリエステル系樹脂の混合物からなる熱溶融性接着剤層を介して重ね合わせ、まず、前記熱溶融性接着剤層を構成する樹脂のうち最も熱溶融温度の低い樹脂を熱溶融させるか、または、最も熱溶融温度の高い樹脂以外の樹脂を熱溶融させて仮接着させ、その後、残る樹脂をも熱溶融させて、接着を完成させることを特徴とするポリオレフィン系樹脂化粧材の製造方法に関するものである。また、請求項5の発明は、請求項4に記載のポリオレフィン系樹脂化粧材の製造方法において、エンボスロールを使用して、エンボス加工を行うと共に、接着を完成させることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の実施態様のポリオレフィン系樹脂化粧材の断面構造の典型的な例を示す図である。
【0013】
図1に示すように、本発明のポリオレフィン系樹脂化粧材の構造の一例は、基材1の上面側(=表面側)に模様層2が積層され、模様層2上に熱溶融性接着剤層3を介して別の透明な基材1’が積層され、さらに、透明な基材1’の表面には凹凸4が形成され、かつ、凹凸4の凹部内には、着色材5が充填されたものである。
模様層2と熱溶融性接着剤層3とは、上下が入れ違って、即ち、基材1の上面側にまず熱溶融性接着剤層3が積層され、その上に模様層2が積層され、透明な基材1’で被覆されていてもよい。
【0014】
図1に示すような構造は、基材1が着色シートであり、その着色シート上に印刷する際に、色調が意図通り、あるいは、原稿通りに印刷されているかの判定が、しやすい利点がある。化粧材の分野では、従来から、ハイライト色で着色した着色シート上に、1〜3色の、所定の色相になるよう特別に調色した特色インキで印刷することが多いからである。基材1が着色シートである場合で、基材1’の裏側に印刷するときには、印刷後、基材1と重ねて眺めれば、色調の判定ができる。
通常の印刷のように、3色ないし墨色を加えた4色の版で印刷する場合には、基材1上に印刷しても、基材1’の下面側に印刷してもよい。
【0015】
本発明のポリオレフィン系樹脂化粧材は、図1に示すような模様層2を積層して化粧する代わりに、着色層を積層して化粧したものであってもよく、あるいは、基材とは別個の着色層を積層したものではなく、基材1そのものが着色されることにより表面側が着色されたものであってもよい。
あるいは、模様層2も着色層も積層せず、その代わりに最表面に凹凸5を設けることによって、化粧とすることもできる。凹凸4の凹部に着色材5を充填しなくてもよいが、充填すると、物理的な凹凸に加え、色相の違いにより、立体感が増す。
【0016】
図2は、図1に示したものの最上面に、透明保護層6を積層したものに相当するものであって、さらに、透明保護層6の表面には凹凸4が施され、凹凸4の凹部には着色材5が充填されている。
図2に示すものにおいても、凹凸4は模様層2や着色層を伴わず、単独で形成されていてもよい。また、凹凸4は、着色材5の充填を伴なわなくてもよい。
なお、図示しないが、基材を3層以上用いたり、着色せずに透明な基材を持ちいることも可能である。
【0017】
本発明のポリオレフィン系樹脂化粧材の構造においては、必要に応じ、基材1’や基材1に対する接着性を向上させる意味で、基材1’または/および基材1の片面または両面に、コロナ放電処理を施したり、プライマー塗布を行ったり等してもよい。
【0018】
本発明において、化粧とは、模様層2や着色層が積層されていることや、凹凸4が形成されていることを指す。
代表的な化粧は、印刷等による模様層2の積層であるが、模様層2を設けただけの化粧材は、ともすれば、平板な感じがしやすい。そこで、模様層2の上に透明な基材1’やさらに透明保護層5を積層すると、模様層2上に透明な層があるために、見た目の深みが増す。透明保護層5は、熱可塑性樹脂の塗料による塗装によってもよいが、表面の保護の意味も兼ねて、熱硬化性樹脂や電離放射線硬化性樹脂組成物の塗料によって塗装し、架橋硬化させて強固な透明保護層5を積層してもよい。
【0019】
模様層2の積層に代えて、表面に凹凸4を形成しても化粧になる。例えば、基材1を白色の無地のシートとしておき、透明な基材1’の表面に布目の凹凸3を付与すれば、布の柔らかな感じが生じ、落ちついた雰囲気を与え、かつ、透明な基材1’により、深みと光沢がもたらされる。
凹凸4は、模様層2と併用すると、さらに複雑な印象を与え、例えば、木目の模様を持つ模様層2と、板の表面の細かい凹凸4を組み合わせると、印刷だけでは出ない、本物の木目の感じに近い立体感を生じさせることができる。
さらに、模様層2および透明保護層5の積層、ならびに凹凸4の形成の3つの要素を組み合わせると、なお、一層、深みと本物らしさが増す。
【0020】
基材1を着色する場合には、多くの場合、着色剤に加えて、充填剤も添加されているが、基材1の成膜の際に、充填剤が押し出し口のスリット近傍に堆積し、支障を生じることがあるため、充填剤を含む層の両面を充填剤を含まない層で被覆するようにして共押し出しして成膜すると、充填剤の堆積による支障が発生せず、好ましい。この場合の基材1は、充填剤を含まない裏面層、充填剤と着色剤を含む中心層、および充填剤を含まない表面層の3つの層が順に積層されたものである。
【0021】
基材1’の下面には、予め、接着性樹脂層を積層しておき、接着力を増すようにしてもよい。基材1’の製造時に共押し出しにより成膜する方法が好ましく、あるいは、一旦成膜した基材1’の片面に、接着性樹脂を溶融押し出しして直ちに積層するやり方によってもよい。
図1、図2を引用して説明したすべての化粧材の最下面には、化粧材を他の基板や物品に貼ることを想定し、一般的な接着剤と接着しやすくなることを目的とした裏面プライマー層が積層してあってもよい。
【0022】
以下に、基材1および基材1’、模様層2、接着剤層3、凹凸4、透明保護層6、および着色材5の素材等について説明する。
【0023】
本発明のポリオレフィン系樹脂化粧材の基材1および基材1’はポリオレフィン系樹脂シートである。化粧材の用途に適したポリオレフィン系樹脂には、さらに詳しく言うと、大別して、非エラストマーであるポリオレフィン系樹脂と、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーの2つのタイプがある。
【0024】
ポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオレフィン系樹脂の1つのタイプは非エラストマーであるが、具体的にはポリエチレン(低密度、又は高密度)、ポリプロピレン(イソタクチック型、シンジオタクチック型、又はこれらの混合型)、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン/プロピレン共重合体、プロピレン/ブテン共重合体等の高結晶質のものである。
【0025】
ポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオレフィン系樹脂のもう1つのタイプは、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーであって、次の(1)〜(8)のようなものである。
【0026】
(1)主原料がハードセグメントである高密度ポリエチレン、又はアイソタクチックポリプロピレン等からなり、更に、ソフトセグメントとしてのエラストマー及び、必要に応じて無機充填剤を添加したもの。
ここで、エラストマーとしては、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマー等が用いられる。
ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/イソプレンゴム、スチレン/ブタジエンゴム等がある。
水素添加ジエンゴムは、上記のジエン系ゴム分子の二重結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるもので、ポリオレフィン系樹脂(本発明においては、高密度ポリエチレン又はポリプロピレン)の結晶化を抑え、柔軟性を向上させたものである。
オレフィンエラストマーとしては、2種類又は3種類以上のオレフィンと共重合しうるポリエンを少なくとも1種加えた弾性共重合体であり、オレフィンとしてはエチレン、プロピレン、α−オレフィン等が使用され、ポリエンとしては、1,4−ヘキサジエン、環状ジエン、ノルボルネン等が使用される。好ましいオレフィン系共重合体ゴムとしては、例えばエチレン/プロピレン共重合体ゴム等のオレフィンを主成分とする弾性共重合体が挙げられる。なお、これらのエラストマーは、必要に応じて有機過酸化物、硫黄等の架橋剤を用いて、適量架橋させてもよい。
【0027】
(2)ハードセグメントがアイソタクチックポリプロピレン、ソフトセグメントがアタクチックポリプロピレンであるもので、好ましくは、後者の割合が5重量%未満のもの(特公平6−23278号公報記載)。
【0028】
(3)エチレン/プロピレン/ブテンの共重合体で、ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、またはイソブチレンの3種の構造異性体の1種を含むもの。次の(3a)〜(3c)が代表的である。
(3a)エチレン/プロピレン/ブテンの3元のランダム共重合体であり、モノマー中のプロピレンが、好ましくは90重量%であるもの(特開平9−111055号公報記載)。
(3b)プロピレン成分含有率が50重量%以上である、エチレン/プロピレン/ブテンの3元の共重合体からなる非晶質と、結晶質ポリプロピレンからなるもの(特開平5−77371号公報記載)。
(3c)プロピレン及び/又は1−ブテンの含有量が50重量%以上の低結晶質と、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶性ポリオレフィンを含むものに、更に、油ゲル化剤を0.5重量%添加したもの(特開平7−316358号公報記載)。
【0029】
(4)ハードセグメントがポリエチレン、ポリプロピレン又はポリメチルペンテン等の結晶質であり、ソフトセグメントが部分架橋したエチレン/プロピレン非共役ジエン3元共重合体ゴム等のモノオレフィン共重合体ゴムであるもの(特公昭53−21021号公報記載)。
【0030】
(5)ハードセグメントとしてのオレフィン系共重合体(結晶質)とソフトセグメントとしての未架橋モノオレフィン共重合体ゴムとを加熱しつつ剪断応力を加え、部分架橋させてあるもの(特公昭53−34210号公報記載)。
【0031】
(6)過酸化物と混合・加熱すると分子量が減って流動性が増す過酸化物分解型オレフィン重合体、例えば、アイソタクチックポリプロピレン、プロピレン/エチレン共重合体、又はプロピレン/ブテン−1共重合体をハードセグメントとし、同様な操作で流動性が減る過酸化物架橋型モノオレフィン重合体、例えば、エチレン/プロピレン共重合体ゴム、エチレン/プロピレン/非共役ジエン3元共重合体ゴム等をソフトセグメントとし、更には、同様な操作で架橋せず、流動性も変わらない過酸化物非架橋型炭化水素ゴム、等を過酸化物の存在下で混合・加熱して得られるもの(特公昭56−15741号公報記載)。
【0032】
(7)エチレン/スチレン/ブタジエン共重合体(特開平2−139232号公報記載)。
【0033】
(8)水酸基又はカルボキシル基を持たせた上記(1)〜(7)のオレフィン系エラストマー。
【0034】
基材1および透明な基材1’には、太陽光等の紫外線の悪影響を回避する目的で、ポリオレフィン系樹脂として、紫外線吸収剤または光安定剤の添加剤を添加したものを使用することが好ましい。紫外線吸収剤、光安定剤がポリオレフィン系のモノマーと重合し得る場合にはそのままで、単独では重合し得ない場合には、アクリロイル基等の重合可能な官能基を導入したものを配合して共重合体を生成させ、得られた共重合体樹脂を主成分として基材1および基材1’を構成することがより好ましい。
【0035】
紫外線吸収剤としては、次の(1)〜(5)のようなものが使用できる。
(1)ベンゾフェノン系;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン−5−スルホン酸。
(2)ベンゾトリアゾール系;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]。
(3)アクリレート系;エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート。
(4)サリシレート系;フェニルサリシレート、4−t−ブチルフェニルサリシレート。
(5)オキザニリド系;2−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシドビスアニリド、2−エトキシン−5−t−ブチル−2’−エチルオキザリックアシドビスアニリド。
これらの紫外線吸収剤を適用する割合は、添加する対象の層の樹脂分に対し、好ましくは、0.1〜2重量%の範囲である。0.1重量%未満では添加効果が乏しく、2重量%を超えても、効果の向上が見られない。
【0036】
光安定剤としては、ヒンダードアミン系のHALS(Hindered Amine Light Stabilizerの英語名の頭文字)と通称される光安定剤である次のような化合物が使用できる。
ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、ビス−(N−メチル、2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、[コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6,−テトラメチルピペリジン]縮合物、ポリ{[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノール]}。
これらの光安定剤を添加する割合は、添加する対象の層の樹脂分に対し、好ましくは、0.1〜2重量%の範囲である。0.1重量%未満では添加効果が乏しく、2重量%を超えても、効果の向上が見られない。
【0037】
なお、紫外線吸収剤と光安定剤は、それぞれを単独で使用した場合でも効果はあるが、併用した方が、理由は定かではないが、相乗的に効果が向上するため、併用する事が望ましい。
紫外線吸収剤と光安定剤は、単に混合しただけでは、使用中のブリードが避けがたいために、上記のヒンダードアミン系の光安定材に代えて、4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1−プロピル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、または4−(メタ)アクリロイルオキシ−1−ブチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等の(メタ)アクリロイルオキシ基を持つ化合物、もしくは4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、または4−クロトノイルオキシ−1−プロピル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等のクロトノイルオキシ基を持つ化合物をグラフト共重合させた樹脂を使用して、ブリードを防止することがより好ましい。
【0038】
本発明においては透明な基材1’がポリオレフィン系樹脂シートである場合、その下層に接着性ポリオレフィン系樹脂層を予め積層しておき、それらの下層との接着性を向上させることができる。
ここで、接着性ポリオレフィン系樹脂層とは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはエチレン/プロピレン共重合体、もしくはこれらと他のα−オレフィンや酢酸ビニル等との共重合体である広義のポリオレフィン類に、マレイン酸、アクリル酸、もしくはフマル酸、特にマレイン酸を10-4〜10重量%、好ましくは10-3〜5重量%の範囲で、グラフト共重合させてなる樹脂の層である。
接着性ポリオレフィン系樹脂層の積層は、透明な基材1’を構成するポリオレフィン系樹脂層を押し出す際に、同時に1つのTダイから押し出す、溶融押し出し法によるか、いずれか一方の樹脂層を成膜した後に、他方の樹脂層をエクストルージョンコーティングにより積層する方法によるとよい。
【0039】
模様層2は本発明の化粧材に、外観意匠的な価値を与えるためのものであり、通常、インキを用いる印刷法により形成する。模様層2の絵柄は任意のものでよく、用途に合わせて選択する。
印刷法としては、接着性を考慮した場合のバインダーの選択範囲が広い、グラビア印刷法が適しているが、これ以外の手法によってもよい。電子写真法やインキジェット等は、化粧材分野ではあまり利用実績がないが、原則的には模様層2の形成手段として使用可能である。
【0040】
印刷する位置は、模様層2の保護の観点から、基材1の上面側か、または透明な基材1’の下面側のいずれかが好ましい。このうち、透明な基材1’の裏側に印刷する場合には、左右の区別のある絵柄模様は、左右を逆に作成した、いわゆる逆版を用いて印刷するのがよい。
透明な基材1’の上面側や透明保護層6の上面側に印刷することもあり得ないことではないが、長期間使用する化粧材であれば、基材1と透明な基材1’との間が適切である。もしも、透明保護層6の上面側に印刷するとすれば、凹凸感を表現するために、凹部であるかのように見せたい部分を艶消し硬化のあるインキで印刷する場合である。
【0041】
印刷法で模様層2を形成する際には、基材1または1’との接着性を考慮する必要がある。
インキのバインダーとしては、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ウレタンアクリレート等のポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、等の単独、または混合したものがポリオレフィン樹脂層に対する接着性の良好なものとして挙げられる。
なお、模様層2をインキで形成する場合には、インキに含まれる顔料や染料等の着色剤は、接着性についてはマイナスに働く傾向があるので、模様層2の表面に、模様層2を形成するのに用いるインキのバインダーと同じバインダーを含み、着色剤を含まない無色のレジューサー(エキステンダー、メジュウム等とも呼ばれる。)を塗布して、透明樹脂層を形成しておくと、模様層2上の接着性が改善され、好ましい。
【0042】
本発明のポリオレフィン系樹脂化粧材においては、シート同士の積層は、熱溶融性接着剤層3を介在させた熱溶融方式による。
熱溶融性接着剤層3としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ニトロセルロース樹脂等が使用でき、単独、若しくは混合して塗料組成物、又はインキ組成物とし、適宜な塗布手段、又は印刷手段を用いて接着剤層3とする。
接着剤の塗布は通常、ロールコーティング、グラビアロールコーティングによって行ない、塗布量は固形分換算で2〜10g/m2 程度である。
【0043】
熱溶融性接着剤層3としては、熱溶融温度の異なる2種類以上の樹脂の混合物からなっており、2種類ないし3種類の混合物からなるものが使いやすい。
熱溶融温度の異なる2種類以上の樹脂を使用するときは、それぞれの熱溶融温度T1、T2の差が20〜50℃程度であることが好ましく、熱溶融温度の異なる3種類以上の樹脂を使用するときは、各樹脂の熱溶融温度T1、T2、およびT3(ただし、T1<T2<T3)各温度の差T2−T1、およびT3−T2が20〜50℃であることが好ましい。
この温度差は、同じ樹脂系であれば、重合度、架橋密度等により制御することができる。
ところで、熱溶融性接着剤層3を構成する樹脂の溶融温度は、本発明のポリオレフィン系樹脂化粧材を製造する際の、シートどうしの積層に関与する工程で必要な温度TA、TBと次のような(1)または(2)の関係であることが望ましい。
(1)T1<TA、T2<TB、かつT3<TB、または、
(2)T1<TA、T2<TA、かつT3<TB。
【0044】
ここで、シートどうしの積層に関与する工程で必要な温度TA、TBとは、例えば、TAが、シート1’とシート1とを貼り合わせる際に、ラミネーション用の熱ローラにより加熱されて昇温したときの温度を示す。この温度では、接着剤すべてが溶融するわけではないので、接着力はあまり強くない。
またTBは、例えば、上記のラミネーション後、仮に接着しているシート同士をさらに再加熱し、凹凸加工を施す際のシートの温度を指す。
具体的な温度の一例としては、熱溶融温度の異なる2種類の樹脂を使用して接着剤層を構成した場合には、T1=80〜90℃、T2=120〜130℃であり、この場合のTA=110℃、TB=150℃である。
実際、接着剤層3を構成する樹脂が押し出されたときの温度は200℃以上であるが、クーリングローラに引き取られ、ラミネートされた時にはかなり温度が下がっている。このため、同じ材質のものを昇温させて接着させ、同じ密着強度を与える温度を求めてTAとした。
【0045】
本発明のポリオレフィン系樹脂化粧材は、前記したように、最上層として透明保護層6を積層してもよい。透明保護層5は、アクリルウレタン樹脂系のものや紫外線又は電子線の照射により硬化する電離放射線硬化性の樹脂組成物を用いて形成し、それぞれに応じて硬化の手段を施す。
透明保護層5には、表面の耐擦傷性を向上させる意味での耐摩耗剤、表面の艶を調整する意味での艶消し剤等を含ませてもよい。前者の例としては、アルミナ、シリカ、または炭酸カルシウム等を、後者の例としては、シリカ、または炭酸カルシウム、シラスバルーン、樹脂ビーズ等がある。
【0046】
本発明の化粧材には、図1および図2に示したように、凹凸4を形成してあってもよい。凹凸4については既に説明してきたので、凹凸4の形成方法を補足すると、実物を模してつくる化粧材の場合には、木目、布目、石目等の表面形状を型取りし、通常は、その型を原型として、修正したり、つなぎ合わせて面積を大きくする等して、工業生産に適したロール型を製造する。
ロール型は通常、金属製で、使用時には、対象となるシートを予め加熱して軟化させておき、所定の圧力をかけてロール型表面のの凹凸をシートに転移させて凹凸付けを行なう。
【0047】
表面に塗装を施す際には、賦型フィルムというものがよく使われる。賦型フィルムを使用する場合でも、化粧材表面にもたらされる凹凸自体は、ロール型を使用する場合と変わらない。紙やプラスチックフィルム等に比較的硬い材料で凹凸を形成しておき、塗装した塗料面に重ねたまま、塗料を硬化させ、賦型フィルムを剥離することにより、賦型フィルム上の凹凸を転移させることができる。
【0048】
このほか、従来から、凹凸を付与する方法は種々知られており、表面の塗料の硬化の度合いを変化させて樹脂を流動させ、凹凸を形成する方法や、塗料を弾く区域を形成しておいて塗料が弾かれたことによる凹部を形成させる方法、塗料の一部を未硬化にしておき、未硬化部を剥離除去するか、溶剤等が溶解除去する方法、凹部であるように見せたい部分を艶消しまたは/および暗色で形成し、凸部であるように見せたい部分を艶有りまたは/および明色で形成して、視覚的に凹凸があるかのように見せる方法、等があり、本発明の化粧材には、いずれの方式も適用可能である。
【0049】
凹凸4の凹部には、着色材5を充填すると、凹凸の高低差に加え、色相差が生じるために、立体感が増す。凸部を有するロールの凸部頂上付近に着色剤を塗布しておき、凹凸形成と同時に着色する方法があり、適用可能であるが、一旦凹凸を形成した後に、塗料を塗布しつつ、スキージーのようなものでかきとることにより、凹部にのみ着色材を充填し、平坦部の着色材を除去する方法があり、ワイピング塗装法として知られており、この方法も適用が可能である。
ただ、凹凸の凹部に着色材5を適用すると、その部分では着色材5が最表面に出るため、物理的・化学的性質の要求度合いによっては、着色材5を硬化タイプのもので構成することを考慮する必要も生じるので、用途に応じて素材を選択するとよい。
【0050】
本発明の化粧材は、別の接着剤層を介して、種々の基板に積層して使用することができる。
基板としては、通常、化粧材を貼る対象として用いられている素材であれば、いずれも使用可能であり、大別すれば、各種の紙類、プラスチックフィルム又はプラスチックシート、金属箔、金属シート、又は金属板、木材などの木質系の板、各種の窯業系素材等の各群である。用途から見ると、合板やパーチクルホード、MDF(中密度繊維板)等を基板とすることが多い。
これら各群に含まれる素材は単独で使用してもよいが、紙同士の複合体や紙とプラチスチックフィルムの複合体等、これら素材の任意の組合わせによる積層体も利用できる。これらの基体は、色彩を整える意味で塗装を施されていたり、デザイン的な観点で通常の模様が予め形成されていてもよい。塗装や通常の模様形成に先立って表面が平滑化されていたり、模様の密着度を上げるために下地処理が施されていてもよい。塗装や通常の模様形成後には、後の加工を容易にするための接着性改善処理を施すことも差し支えない。
【0051】
【実施例】
(実施例)
基材シートとして、三菱化成ビニル社製、ポリプロピレン樹脂系着色フィルム、PB013、厚み60μm)を準備し、両面にコロナ放電処理を行なった。ここで使用したポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレン樹脂、水素添加ブタジエン・スチレンゴム、充填材として炭酸カルシウム、および着色材として二酸化チタン、酸化第2鉄を添加し、溶融混練してスリットから押し出してシート化したものである。
【0052】
次に、この基材シートの片面にアクリルウレタン系樹脂の2液硬化型インキを使用して、グラビア印刷により模様層を形成して、印刷シートを得た。
次に、熱溶融性接着剤組成物作製のため、熱溶融温度がA;80〜90℃、およびB;120〜130℃であるA、Bの2種類のポリエステル系樹脂を重量比で1:1になるよう併用し、メチルエチルケトン/トルエンの容量比1:1の混合溶剤で希釈し、グラビアロールコーティングにより乾燥時塗布量が3g/m2 になるよう印刷シート上に塗布した。
塗膜を塗布機に続いて設けられた乾燥ゾーンにより乾燥させ、乾燥ゾーンの出口から出た直後の場所で、エチレン−プロピレン−ブテンの3元ランダム共重合体(プロピレン含有率;90重量%)に光安定剤を0.3重量%含有させた樹脂を厚みが60μmになるよう、上記の印刷シート上に溶融押し出しし、熱ローラで加熱加圧することにより、上記のポリエステル系樹脂のうち、Aが溶融するがBが溶融しない温度まで昇温して、仮接着させた。
【0053】
得られた仮接着体を、予熱ヒーターにより予熱し、シート温度が上記のBの熱溶融温度になるよう加熱し、直ちに、エンボスロールを使用して、エンボス加工を行なうと共に、積層を完了させた。
エンボス加工後、最上層である、エチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体樹脂層の全面に、グラビアロールコータを使用して、アクリルウレタン系樹脂を塗布し、トップコート層を形成した。
【0054】
(比較例)
熱溶融性接着剤層を熱溶融温度が120〜130℃のBのポリエステル系樹脂のみで構成し、その他は実施例と同様にして行なった。
実施例においては、100m/分の速度で加工して、接着性が低下することはなかったが、比較例においては、途中段階での仮接着が行なえないため、100m/分の速度で加工すると接着性が不十分であり、実施例のものと同等の接着性を実現するためには、速度を30m/分以下に落とさざるを得なかった。
【0055】
(実施例および比較例;密着の耐熱性、耐湿熱性、および耐候性等)
熱溶融温度の異なる4種類のポリエステル系樹脂を用意し、それらのうちの1種類、2種類、3種類、または4種類を選び、2種類〜4種類の場合には、容量比を1:1、1:1:1、または1:1:1:1としてそのほかは実施例1と同様に行ない、初期密着強度測定、最終密着強度測定、耐熱性試験、耐湿熱性試験、および耐候性試験を行なった結果を、表1に示す。表1中、使用接着剤樹脂及び溶融温度の欄中の○はその樹脂を使用した事を示す。
【0056】
【表1】
Figure 0004270637
【0057】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、熱溶融温度の異なる2種類以上の樹脂の混合物からなる接着剤を使用して積層してあるため、1種類の樹脂を使用したときよりも、積層した外観上の不具合が解消し、密着強度が向上して、強固に積層されている上、密着の耐熱性、耐湿熱性、または耐候性等の物性(=耐久性)が向上する。ドライラミネートにくらべ、接着剤塗布量を減らせ、加工速度も上がる。
【0058】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、2種類の樹脂を使用しているので、3種類以上のものに比べ、確実な積層をより容易に行なえる。
【0059】
請求項3の発明によれば、接着剤層が、熱溶融温度の異なる3種類の樹脂の混合物からなるため、昇温と共に、接着性が2段階に上昇し、積層がより確実に行なえる。更に、2種類の樹脂を使用した場合よりも、密着強度が向上し、かつ、密着の耐熱性、耐湿熱性、または耐候性等の物性(=耐久性)が向上する。
【0060】
請求項4の発明によれば、使用した熱溶融性接着剤のうち、熱溶融温度の低い順に、接着に関与して行くため、ポリオレフィン系樹脂層どうしの接着力が、段階的に向上し、最初にポリオレフィン系樹脂層どうしが接触した直後に、層どうしが仮固定され、以降の加熱、エンボスが円滑に行なえる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧材の断面図である。
【図2】透明保護層を積層した化粧材の断面図である。
【符号の説明】
1 基材(1’は透明な基材)
2 模様層
3 熱溶融性接着剤層
4 凹凸
5 着色材
6 透明保護層

Claims (5)

  1. 少なくとも2層以上のポリオレフィン系樹脂層同士が熱溶融性接着剤層を介して積層されていて、前記熱溶融性接着剤層が、熱溶融温度の異なる2種類以上の樹脂の混合物からなり、前記樹脂はすべての樹脂がポリエステル系樹脂からなることを特徴とするポリオレフィン系樹脂化粧材。
  2. 前記熱溶融性接着剤層が、熱溶融温度の異なる2種類の樹脂の混合物からなることを特徴とする請求項1記載のポリオレフィン系樹脂化粧材。
  3. 前記熱溶融性接着剤層が、熱溶融温度の異なる3種類の樹脂の混合物からなることを特徴とする請求項1記載のポリオレフィン系樹脂化粧材。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載の化粧材を製造する際に、少なくとも2層以上のポリオレフィン系樹脂層を熱溶融温度の異なる2種類以上のポリエステル系樹脂の混合物からなる熱溶融性接着剤層を介して重ね合わせ、まず、前記熱溶融性接着剤層を構成する樹脂のうち最も熱溶融温度の低い樹脂を熱溶融させるか、または、最も熱溶融温度の高い樹脂以外の樹脂を熱溶融させて仮接着させ、その後、残る樹脂をも熱溶融させて、接着を完成させることを特徴とするポリオレフィン系樹脂化粧材の製造方法。
  5. エンボスロールを使用して、エンボス加工を行うと共に、接着を完成させることを特徴とする請求項4に記載のポリオレフィン系樹脂化粧材の製造方法。
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