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JP2005529060A - N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの固体形態 - Google Patents

N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの固体形態 Download PDF

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JP2005529060A JP2003530297A JP2003530297A JP2005529060A JP 2005529060 A JP2005529060 A JP 2005529060A JP 2003530297 A JP2003530297 A JP 2003530297A JP 2003530297 A JP2003530297 A JP 2003530297A JP 2005529060 A JP2005529060 A JP 2005529060A
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シー. アレン,キンバリー
ディー. クラーク,ジェリー
ピー. フラハー,トーマス
エー. ハンコ,ジェイソン
エル. コルバート,キンバリー
アール. リトル,クレイ
ケー. マオ,マイケル
ジェイ ミヤケ,パトリシア
シー シルク,トビン
ワイ. シェイク,アフマド
ヤーラーマンチリ,ゴピチャンド
エス. ミューディパリ,パルタ
エル. ムー,ジョディー
ビー. シーモア,クリスティン
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ファルマシア コーポレイション
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Abstract

p38キナーゼ阻害剤N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの結晶形が提供される。これらの結晶形は(a)上記化合物の他の固体状態形に比較して改善された物理的安定性を有する第一の無水物結晶形;(b)上記化合物の他の固体状態形に比較して独特の特性を有する第二の無水物結晶形;(c)上記化合物の他の固体状態形に比較して独特の特性を有する第三の無水物結晶形;及び(d)例えば、上記化合物の他の結晶形の調製における中間体固体状態形として有用である、上記化合物の溶媒和化した結晶形、水和した結晶形、及び結晶塩形を含む。少なくとも1のこれらの結晶形を含む組み合わせ及び医薬組成物、これらの結晶形の調製用及びこれらの結晶形を含む組成物の製造方法、及び患者に治療的に有効な量の少なくとも1のこれらの結晶形を投与することを含むp38キナーゼ仲介状態の予防及び/又は治療方法も提供される。

Description

関連特許出願への相互参照
本特許は(2001年9月25日出願の)米国仮出願シリアル番号60/324,987の優先権を主張する。この仮出願の全文を本願に援用する。
発明の分野
本発明はp38キナーゼ阻害剤として活性な医薬剤の分野におけるものであり、及びより特にp38キナーゼ阻害剤N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールに関連する。特に、本発明は(a)N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの新規固体状態形(solid−state forms)、(b)これらの固体状態形の調製方法、(c)結晶固体状態形の調製において有用な中間体固体状態形、(d)1以上のこれらの固体状態形を含む医薬組成物、(e)(関節炎の如き炎症に関連する状態を含む)p38キナーゼ仲介状態の治療及び/又は予防のための方法、(f)腫瘍壊死因子(「TNF」)及びインターロイキン−1(「IL−1」)の如き炎症性サイトカインの合成の制御方法、及び(g)医薬の製造における1以上のこれら固体状態形の使用に関する。
発明の背景
(本明細書中で「化合物1」と呼ばれる)以下の構造(I)を有する化合物N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールは国際特許公開番号WO 00/31063中で以前に報告された。WO 00/31063はp38キナーゼ仲介状態の治療及び/又は予防に有用である、置換されたピラゾール化合物のクラス及び関連する医薬組成物を包括的に開示する。WO 00/31063の実施例D−1及びD−2は特に化合物1及び化合物1の合成方法を開示する。WO 00/31063はそれらを全体として本明細書中に援用する。
Figure 2005529060
化合物1は以前は安定な結晶形で存在することが知られていなかった。物理的に安定な及び十分に生物学的に許容可能な化合物1の結晶形及び上記結晶形の製造及び/又は精製のための信頼できる及び再現可能なプロセスが必要であった。(a)貯蔵及び使用の通常の温度で高度の物理的安定性を有する、及び化合物1の他の固体状態形に比較して他の独特の特性を有する化合物1の新規結晶形、(b)化合物1の他の固体状態形に比較して他の独特の特性を有する化合物1のいくつかの他の新規結晶形、及び(c)これらの結晶形からの不純物の除去方法を含む、化合物1のこれら新規結晶形の調製のための方法及び中間体固体状態形がここで提供される。
発明の要約
本発明は、第一の局面において、化合物1の結晶形を提供する。
他の局面において、本発明は、化合物1の他の固体状態形に比較して改善された物理的安定性を有する化合物1の第一の無水物結晶形(「I形同質異像」)を提供する。
他の局面において、本発明は、化合物1の他の固体状態形に比較して独特の特性を有する化合物1の第二の無水物結晶形(「II形同質異像」)を提供する。
他の局面において、本発明は、化合物1の他の固体状態形に比較して独特の特性を有する化合物1の第三の無水物結晶形(「III形同質異像」)を提供する。
他の局面において、本発明は、例えば、化合物1の他の結晶形の調製における中間体として有用な化合物1の溶媒和化した結晶形を提供する。
他の局面において、本発明は、例えば、化合物1の他の結晶形の調製における中間体として有用な化合物1の水和した結晶形を提供する。
他の局面において、本発明は、例えば、化合物1の他の結晶形の調製における中間体として有用な化合物1の結晶塩を提供する。
他の局面において、本発明は、少なくとも1の化合物1の結晶形を含み、場合により1以上の化合物1の他の固体状態形を伴い、及びさらに場合により1以上の医薬として許容される賦形剤を含む、医薬組成物を提供する。
他の局面において、本発明は約0.1mg〜約1000mgの少なくとも1の化合物1の結晶形を含む医薬組成物を提供する。
他の局面において、本発明は化合物1の結晶形の調製用及び化合物1の結晶形を含む組成物の製造方法を提供する。
他の局面において、本発明は、患者に治療的に有効な量の少なくとも1の化合物1の結晶形を投与することを含む、p38キナーゼ仲介状態の予防及び/又は治療方法を提供する。
本発明の追加の局面は本明細書をとおして一部は明らかであり、及び一部は指し示されるであろう。
発明の詳細な説明
全ての医薬化合物及び組成物と同様に、N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(「化合物1」)の化学的及び物理的特性はその商業的開発において重要である。これらの特性は、非限定的に:(1)モル容積、密度及び吸湿性の如きパッキング特性、(2)融解温度、蒸気圧及び溶解性の如き熱力学的特性、(3)解離速度及び(環境状態、特に湿気への、及び貯蔵状態下での安定性を含む)安定性の如き動力学的特性、(4)表面領域、湿潤性、界面の緊張及び形状の如き表面特性、(5)硬さ、引っ張り強度、圧縮可能性、取り扱い、流れ及び調合の如き機械的特性、(6)ろ過特性、(7)化学的純度、及び(8)物理的及び化学的安定性を含む。これらの特性は、例えば、化合物1を含む医薬組成物のプロセッシング及び貯蔵に影響しうる。化合物1の他の固体状態形に比較して、1以上のこれらの特性における改善を提供する化合物1の固体状態形が所望される。
それゆえ、本発明にしたがって、化合物1のいくつかの新規固体状態形が発見された。化合物1のこれらの固体状態形は化合物1の他の固体状態形に比較して1以上の上記に示される有利な化学的、及び/又は物理的特性を有する及び/又は化合物1の1以上の他の固体状態形の調製における中間体として有用である。発見された化合物1の特定の固体状態形は以下のもの:
(1)化合物1の他の固体状態形に比較して改善された物理的特性を有する、化合物1の第一の無水物結晶形(「I形同質異像」);
(2)化合物1の他の固体状態形に比較して独特の特性を有する、化合物1の第二の無水物結晶形(「II形同質異像」);
(3)化合物1の他の固体状態形に比較して独特の特性を有する、化合物1の第三の無水物結晶形(「III形同質異像」);
(4)例えば、化合物1の他の結晶形の調製における中間体として有用である、化合物1の酢酸溶媒和化した結晶形(「酢酸溶媒和物」);
(5)例えば、化合物1の他の結晶形の調製における中間体として有用である、化合物1のN−メチルピローリドン(「NMP」)溶媒和化した結晶形(「NMP溶媒和物」);
(6)例えば、化合物1の他の結晶形の調製における中間体として有用である、化合物1の一水和した結晶形(「一水和物結晶形」);
(7)例えば、化合物1の他の結晶形の調製における中間体として有用である、化合物1の二水和した結晶形(「二水和物結晶形」);及び
(8)例えば、化合物1の他の結晶形の調製における中間体として有用である、化合物1の結晶塩形
を含む。化合物1の結晶塩形の非限定的な例はナトリウム、塩酸、メシレート及びトシレート形を含む。
1の態様において、本発明は化合物1のI形同質異像を含む。上記I形同質異像は環境温度で化合物1の他の固体状態形より大きな物理的安定性を有する。上記I形同質異像の如き、特定のプロセッシング又は貯蔵条件を必要としない、及びたびたびの創作的置換の必要性を回避する化合物1の固体状態形が所望される。例えば、(減少した粒子サイズ及び増大した表面領域を有する材料を得るための化合物1の製粉の間の如き)製造プロセスの間に物理的に安定である化合物1の固体状態形の選択は、特定のプロセッシング条件及び一般にそのような特定のプロセッシング条件に関連した増大したコストの必要性を回避しうる。同様に、(特に化合物1の寿命の間に起こりうる、異なる可能性のある貯蔵条件を考慮して)貯蔵条件の広い範囲にわたり物理的に安定である化合物1の固体状態形の選択は、生成物の損失又は生成物効率の劣化を引き起こしうる化合物1における同質異像的な又は他の分解的な変化を回避することを助けうる。それゆえ、より大きな物理的安定性を有するI形同質異像の如き化合物1の固体状態形の選択は、より安定でない化合物1の固体状態形に優る意味のある利点を提供する。
他の態様において、本発明は化合物1のII形同質異像を含む。上記II形同質異像は、例えば、I形同質異像より、水性媒体中で速い溶解速度を示す(I形同質異像の溶解速度より約2〜3倍速い)。胃腸腔における化合物1の溶解が標的細胞又は組織への化合物1のデリバリーのための速度制御段階である場合、速い溶解は一般的に改善されたバイオアベイラビリティーをもたらす。それゆえ、上記II形同質異像は化合物1の他の固体状態形に比較して改善されたバイオアベイラビリティー特性を提供しうる。さらに、そのようにより速い溶解速度を有する化合物1の固体状態形の選択は、医薬組成物、特により遅い溶解速度を有する他の固体状態形に比較して化合物1の即座の放出を示すよう意図されるもののための及びその調合における、賦形剤の選択におけるより大きな柔軟性を提供する。
他の態様において、本発明は化合物1のIII形同質異像を含む。上記III形同質異像は化合物1のいくつかの又は全ての他の固体状態形に比較してより大きな物理的安定性を有すること及び/又はより速い溶解速度を示すことが仮説として立てられる。
他の態様において、本発明は化合物1の溶媒和化した結晶形、特に酢酸溶媒和物又はNMP溶媒和物を含む。本発明の内容において特に興味深いものはI形同質異像又はII形同質異像に変換されうる化合物1の溶媒和化した結晶形である。上記酢酸溶媒和物はII形同質異像の調製における中間体として有用である、すなわち、上記酢酸溶媒和物はII形同質異像に変換されうる。上記NMP溶媒和物はI形同質異像又はII形同質異像のいずれかの調製における中間体として有用である、すなわち、上記NMP溶媒和物は選択された条件に因り、I形同質異像又はII形同質異像のいずれかに変換されうる。
化合物1の医薬として許容される溶媒和化した結晶形も医薬組成物において直接的に使用されうる。この使用のために、化合物1の溶媒和化した結晶形は好ましくは医薬として許容される溶媒ではない溶媒を実質的に除く。医薬組成物において使用される溶媒和化した結晶形は一般的に及び好ましくは医薬として許容されるより高い沸点及び/又は水素結合の溶媒を含む。溶媒和化した結晶形は集合的に、化合物1の他の固体状態形に比較して異なる溶解速度の範囲、及び胃腸腔における化合物1の溶解が標的細胞又は組織への化合物1のデリバリーのための速度制御段階である場合は異なるバイオアベイラビリティーの範囲を提供しうると考えられている。
他の態様において、本発明は化合物1の水和した結晶形、特に一水和物結晶形又は二水和物結晶形を含む。上記一水和物結晶形はI形同質異像の調製における中間体として有用である、すなわち、上記一水和物結晶形はI形同質異像に変換される。上記二水和物結晶形はI形同質異像又はIII形同質異像のいずれかの調製における中間体として有用である、すなわち、上記二水和物結晶形は選択される条件に因り、I形同質異像又はIII形同質異像に変換される。化合物1の医薬として許容される水和した結晶形も医薬組成物において直接的に使用されうる。上記水和した結晶形は集合的に、化合物1の他の固体状態形と比較して異なる溶解速度の範囲及び、胃腸腔における化合物1の溶解が標的細胞又は組織への化合物1のデリバリーのための速度制御段階である場合は異なるバイオアベイラビリティーの範囲を提供しうると考えられている。
他の態様において、本発明は化合物1の結晶塩形、特にナトリウム、塩酸、メシレート及びトシレート塩形を含む。
他の態様において、本発明はI形同質異像、II形同質異像、II形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩形、及び化合物1の無水物形から成る群から選ばれる化合物1の固体状態形の組み合わせを含む。上記組み合わせは、例えば、制御された放出組成物を含む、さまざまな溶解特性を有する医薬組成物の調製において有用である。1の態様において、固体状態形の組み合わせは、II形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩形、及び化合物1の無水物形から成る群から選ばれる1以上の固体状態形と釣り合って、少なくとも検出可能な量のI形同質異像を含んで提供される。他の態様において、固体状態形の組み合わせは、I形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩形、及び化合物1の無水物形から成る群から選ばれる1以上の固体状態形と釣り合って、少なくとも検出可能な量のII形同質異像を含んで提供される。他の態様において、固体状態形の組み合わせは、I形同質異像、II形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩形、及び化合物1の無水物形から成る群から選ばれる1以上の固体状態形と釣り合って、少なくとも検出可能な量のIII形同質異像を含んで提供される。
化合物1の固体状態形の意図された使用に因り、プロセッシングの考慮は特定の固体状態形又は上記固体状態形の特定の組み合わせが選択されうる。化合物1の固体状態形(又は最小の相純度を有する化合物1の固体状態形)の調製の容易さは一般的に固体状態形により異なる。さらに、組成物におけるI形同質異像又はII形同質異像の代わりの化合物1の溶媒和化した結晶形の使用はプロセッシング段階、つまり、そうでなければ溶媒和化した結晶形の脱溶媒和化により進行しうるそれらのプロセスための、脱溶媒和化を削除しうる。あるいは、上記脱溶媒和化段階は、例えば、上記I形同質異像が、中間体である溶媒和化した結晶形の介在する調製及び脱溶媒和化なしに適切な溶媒から直接的に結晶化される場合、削除されうる。上記プロセスは以下により詳細に示される。
適応症
本明細書中に示される化合物1の固体状態形は、非限定的に、哺乳類による過剰の又は制御されていないTNF又はp38キナーゼ生成の如き、サイトカイン生成により悪化される又は引き起こされる、ヒト又は他の哺乳類における状態の治療のために有用である。化合物1のこれらの固体状態形は、TNF及びIL−1タンパク質の如きサイトカインに直接的に又は間接的に拮抗する、及び/又は慢性関節リウマチ患者において関節破壊の自然の過程を妨げる能力を有するp38キナーゼアンタゴニストである。したがって、本発明は、患者に有効にサイトカインを妨害する量の化合物1の固体状態形を投与することを含む、サイトカイン仲介状態の治療方法を提供する。
化合物1の固体状態形は、非限定的に:
(1)炎症;
(2)慢性関節リウマチ、脊椎関節症、痛風関節炎、変形性関節症、全身性紅斑性エリテマトーデス及び若年性関節炎を含む関節炎、変形性関節症、及び他の関節炎状態;
(3)神経炎症;
(4)アレルギー、Th2仲介疾患;
(5)非限定的に、神経細胞障害の痛みを含む痛み(すなわち、鎮痛薬としての使用);
(6)熱(すなわち、解熱薬としての使用);
(7)成人の呼吸困難症候群、肺のサルコイドーシス、喘息、珪肺症、慢性肺性炎症性疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、及び喘息を含む、肺の障害又は肺の炎症;
(8)血管器官損傷、再狭窄の如き高血圧及び/又は心不全に関連する合併症に加えて、アテローム性動脈硬化症、(心筋梗塞後適応を含む)心筋梗塞、血栓症、うっ血性心不全、及び心臓再灌流傷害を含む心血管疾患;
(9)心筋症;
(10)虚血性及び出血性卒中を含む卒中;
(11)脳虚血及び心臓/冠状動脈バイパスから生ずる虚血を含む虚血;
(12)再灌流傷害;
(13)腎臓再灌流傷害;
(14)脳浮腫;
(15)神経外傷及び閉鎖性頭部損傷を含む脳の外傷;
(16)神経変性障害;
(17)アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄損傷、及び末梢神経傷害の如き、(非限定的に、炎症又はアポトーシスの成分を有する中枢神経系障害を含む)中枢神経系障害;
(18)肝臓疾患及び腎炎;
(19)炎症性腸疾患、クローン病、胃炎、過敏性腸症候群及び潰瘍性大腸炎の如き、胃腸の状態;
(20)胃の潰瘍の如き、潰瘍性疾患;
(21)歯周病;
(22)網膜炎、(糖尿病性網膜症を含む)網膜症、ブドウ膜炎、眼の光恐怖症、非緑内障性の眼の神経萎縮症、及び(ARMD−萎縮形を含む)加齢性黄斑変性(ARMD)の如き、眼の疾患;
(23)角膜移植拒絶、眼の新生血管形成、損傷又は感染後の新生血管形成を含む網膜の新生血管形成、及び水晶体後線維増殖症の如き、眼科学的状態;
(24)第一開放角緑内障(POAG)、若年開始性第一開放角緑内障、閉塞隅角緑内障、偽剥脱性緑内障、前方虚血性視神経障害(AION)、眼の高血圧、リーガー症候群、正常眼圧緑内障、血管新生緑内障、眼の炎症及びステロイド緑内障を含む緑内障;
(25)外傷後緑内障、外傷性眼神経障害、及び中枢網膜動脈閉塞(CRAO)の如き、眼の組織に対する急性傷害及び眼の外傷;
(26)糖尿病;
(27)糖尿病性神経障害;
(28)乾癬、湿疹、やけど、皮膚炎、ケロイド形成、瘢痕組織形成、及び脈管形成障害の如き、皮膚に関連した状態;
(29)敗血症、敗血症性卒中、グラム陰性敗血症、マラリア、髄膜炎、HIV感染、日和見の感染、感染又は悪性腫瘍の二次的な悪液質、後天性免疫不全症候群(AIDS)の二次的な悪液質、AIDS、ARC(AIDS関連合併症)、肺炎、及びヘルペスウイルスを含む、ウイルス及び菌感染;
(30)感染のための筋痛;
(31)インフルエンザ;
(32)内毒素の卒中、敗血症;
(33)毒性卒中症候群;
(34)移植対宿主反応及び同種移植拒絶を含む自己免疫疾患;
(35)骨粗しょう症の如き、骨吸収疾患の治療;
(36)多発性硬化症;
(37)子宮内膜症の如き、女性の生殖系の障害;
(38)乳児の血管腫を含む血管腫、鼻咽頭の血管線維腫及び骨の虚血壊死の如き、病理学的であるが、非悪性の状態;
(39)結腸直腸の癌、脳の癌、骨の癌、基底細胞癌腫の如き上皮細胞由来新形成(上皮癌腫)、腺癌、唇の癌、口腔の癌、食道の癌、小腸癌及び胃癌の如き胃腸癌、結腸癌、肝臓癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、頸部の癌、肺癌、乳癌及び鱗状細胞及び基底細胞の癌の如き皮膚癌、前立腺癌、腎臓細胞癌腫、及び体全体をとおして上皮細胞に影響する他の既知の癌の如き、癌を含む良性の及び悪性の腫瘍/新形成;
(40)白血病;
(41)リンパ腫;
(42)全身性エリテマトーデス(SLE);
(43)新形成を含む新脈管形成;及び
(44)転移
の治療又は予防に有用である。
本明細書中に開示される化合物1の結晶形はシクロオキシゲナーゼ−2の生成若しくは発現又はシクロオキシゲナーゼ−2活性を妨げるためにも有用である。
定義
上記用語「非晶質」とは、本明細書中の化合物1に適用されるとき、上記化合物1分子が無秩序の配列で存在し、そして区別可能な結晶格子又は単位セルを形成しない、固体状態をいう。X−線粉末回折にかけられたとき、非晶質の化合物1はいかなる特徴的な結晶ピークをも産生しない。
上記用語「結晶形」とは、本明細書中の化合物1に適用されるとき、化合物1分子が配列されて(i)区別可能な単位セルを含む、及び(ii)X−線放射にかけられたとき回折ピークを産生する、区別可能な結晶格子を形成する、固体状態形をいう。
上記用語「結晶化」とは、本明細書中で使用されるとき、化合物1の出発物質の調製に関して適用可能な環境に因る、結晶化及び/又は再結晶化をいいうる。
上記用語「直接的な結晶化」とは、本明細書中で使用されるとき、化合物1の中間体の溶媒和化した結晶固体状態形の形成及び脱溶媒和化を伴わない、好適な溶媒からの直接的な化合物1の結晶化をいう。
上記用語「化合物1の薬物物質」は、本明細書中で使用されるとき、上記用語が使用される文脈により限定される化合物1それ自体を意味し、及び調合されていない化合物1を又は医薬組成物の成分として存在する化合物1をいいうる。
上記用語「粒子サイズ」とは、本明細書中で使用されるとき、レーザー光分散、沈降場流動分別化、光子相関スペクトロスコピー又はディスク遠心分離の如き、本分野において周知の慣用の粒子サイズ計測技術により計測される粒子サイズをいう。粒子サイズを計測するために使用されうる技術の1の非限定的な例はSympatec Particle Size Analyzerを使用する液体分散技術である。「D90 粒子サイズ」は粒子の90重量%が上記慣用の粒子サイズ計測技術により計測されるD90粒子サイズより小さい、粒子サイズである。
上記用語「DSC」はディファレンシャルスキャニングカロリメトリー(示差熱量計測)を意味する。
上記用語「HPLC」は高圧液体クロマトグラフィーを意味する。
上記用語「IR」は赤外線を意味する。
上記用語「msec」はミリ秒を意味する。
本明細書中の上記用語「純度」は、別段の定めなき限り、慣用のHPLC分析にしたがう化合物1の化学的純度を意味する。
本明細書中の上記用語「相純度」は、本明細書中に示されるX−線粉末回折分析法により決定される、化合物1の特定の結晶又は非晶質形に関する化合物1の固体状態純度を意味する。上記用語「相純粋な」とは化合物1の他の固体状態形に関する純度をいい、及び他の化合物に関する高度の化学的純度を必ずしも示唆しない。
上記用語「PXRD」はX−線粉末回折を意味する。
上記用語「TGA」は熱重量分析を意味する。
結晶形の特徴付け
1.分子コンフォメーション
単結晶X−線分析は、上記分子コンフォメーションは化合物1のさまざまな固体状態形について異なることを示す。例えば、分子コンフォメーションにおける相違は典型的に核のピラゾール環に結合した1以上のパラ−クロロ−フェニル基、ピリミヂニル基、及び2−ヒドロキシアセチル−ピペリヂニル基の方向に関して化合物1のさまざまな結晶形において観察されうる。
2.X−線回折
化合物1のI形同質異像及び二水和物結晶形の単結晶X−線分析を、I形同質異像について約167°K及び二水和物結晶形について約173°Kの温度でモリブデンKα放射(0.71073Åの波長)を用いて、Siemens P4−UNIXディフラクトメーターを用いて行った。化合物1のNMP溶媒和物結晶形の単結晶X−線分析を約120°Kの温度で銅Kα放射(1.54178Åの波長)を用いて、Bruker Smart 6KCCD X−線ディテクターディフラクトメーターを用いて行った。
上記I形同質異像結晶はメタノールからの化合物1の結晶化により調製された。上記二水和物結晶形結晶はテトラヒドロフラン及び水からの化合物1の結晶化により調製された。上記NMP溶媒和物結晶形結晶はN−メチルピローリドン及びエタノールからの化合物1の結晶化により調製された。
上記分析は、上記I形同質異像及び上記二水和物結晶形は三斜晶系の結晶系及びP−1(番号2)空間基に属するが、一方、上記NMP溶媒和物は一斜晶系の結晶系及びP21/c(番号14)空間基に属することを示した。
さらに、化合物1の結晶形の粉末X−線回折分析をSiemens D5000粉末ディフラクトメーターを用いて行った。結晶形のサンプルをサンプルホルダー中に置き、そして生のデータを銅Kα放射(1.5405Åの波長)、ステップスキャン0.020ディグリー、及びステップタイム2秒を用いて2〜50の2θ(2シータ)値について計測した。以下の表1〜7は、粉末X−線回折分析を用いて得られた2θ値及び強度の点で、化合物1の7の結晶形についての典型的なデータを開示する:
(1)表1はI形同質異像のサンプルについて得られたデータを示す;
(2)表2はII形同質異像のサンプルについて得られたデータを示す;
(3)表3はIII形同質異像のサンプルについて得られたデータを示す;
(4)表4は酢酸溶媒和物のサンプルについて得られたデータを示す;
(5)表5はNMP溶媒和物のサンプルについて得られたデータを示す;
(6)表6は一水和物結晶形のサンプルについて得られたデータを示す;
(7)表7は二水和物結晶形のサンプルについて得られたデータを示す;及び
(8)表8は化合物1の結晶ナトリウム塩のサンプルについて得られたデータを示す;
(9)表9は化合物1の結晶塩酸塩のサンプルについて得られたデータを示す;
(10)表10は化合物1の結晶メシレート塩のサンプルについて得られたデータを示す;
(11)表11は化合物1の結晶トシレート塩のサンプルについて得られたデータを示す。
図1〜11はそのようにI形同質異像(図1)、II形同質異像(図2)、III形同質異像(図3)、酢酸溶媒和物(図4)、NMP溶媒和物(図5)、一水和物結晶形(図6)、二水和物結晶形(図7)、化合物1の結晶ナトリウム塩(図8)、化合物1の結晶塩酸塩(図9)、化合物1の結晶メシレート塩(図10)、及び化合物1の結晶トシレート塩(図11)のサンプルについての例示的なグラフのX−線粉末回折プロファイルを示す。
Figure 2005529060
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上記I形同質異像は典型的に6.2±0.2、12.3±0.2、14.9±0.2、17.1±0.2、及び19.5±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は6.2±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有するI形同質異像である。
上記II形同質異像は典型的に4.7±0.2、9.6±0.2、14.5±0.2、16.2±0.2、及び20.1±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は4.7±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有するII形同質異像である。
上記III形同質異像は典型的に10.5±0.2、11.7±0.2、12.4±0.2、及び19.1±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は10.5±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有するIII形同質異像である。
上記酢酸溶媒和物は典型的に4.2±0.2、8.3±0.2、及び18.3±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は4.2±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有する酢酸溶媒和物である。
上記NMP溶媒和物は典型的に8.0±0.2、10.3±0.2、15.3±0.2、15.8±0.2、及び20.4±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は8.0±0.2ディグリー2θ及び15.3±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有するNMP溶媒和物である。
上記一水和物結晶形は典型的に8.4±0.2、11.2±0.2、12.9±0.2、18.8±0.2、及び19.2±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は8.4±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有する一水和物結晶形である。
上記二水和物結晶形は典型的に7.2±0.2、10.4±0.2、及び14.5±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は7.2±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有する二水和物結晶形である。
上記ナトリウム塩は典型的に5.7±0.2、6.2±0.2、11.4±0.2、12.4±0.2、20.1±0.2、21.8±0.2、及び22.9±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は5.7±0.2及び6.2±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有するナトリウム塩である。
上記塩酸塩は典型的に7.5±0.2、10.0±0.2、12.6±0.2、14.5±0.2、15.1±0.2、及び19.9±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は7.5±0.2ディグリー2θ及び15.1±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有する塩酸塩である。
上記メシレート塩は典型的に8.8±0.2、10.7±0.2、17.6±0.2、18.9±0.2、21.0±0.2、及び22.2±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は8.8±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有するメシレート塩である。
上記トシレート塩は典型的に4.9±0.2、8.2±0.2、9.7±0.2、14.6±0.2、16.4±0.2、及び18.7±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれる少なくとも1のピークを含むX−線粉末回折パターンを有する。本発明の1の態様において、化合物1の固体状態形は4.9±0.2ディグリー2θ及び8.2±0.2ディグリー2θのピークを含むX−線粉末回折パターンを有するトシレート塩である。
ピーク位置におけるマイナーシフトが、製造経路に関連する結晶回折面のスペーシングにおける不完全の結果として上記I形同質異像、上記II形同質異像、上記III形同質異像、上記溶媒和化した結晶形、上記水和した結晶形、及び化合物1の塩形の回折パターンにおいて存在しうる。さらに、上記溶媒和化した結晶形及び水和した結晶形は、結晶格子における溶媒チャネル内の溶媒分子の増大した移動性のために上記回折ピークの位置においていくらかのシフトを示すことが予想される。
3.ディファレンシャルスキャニングカロリメトリー(DSC)
無水物形、水和した形、溶媒和化した形及び化合物1の塩のDSCデータはTA Instruments 2920ディファレンシャルスキャニングカロリメトリーを用いて決定された。それぞれのサンプル(約1mg〜約2mgの量)を密閉されていないアルミニウム鍋に置き、そして10℃/分で熱した。遷移温度範囲は推定された開始からピークの最大値までと定義された。
DSCサーモグラムにおけるより低い温度での1以上の吸熱事件は、水又は溶媒が上記溶媒和物結晶格子から失われたとき起こったエンタルピー変化に関連した。最も高い温度の吸熱(単数)又は吸熱(複数)は上記I形同質異像の融解に関連した。
以下の表12は化合物1のさまざまな結晶形について得られた典型的なDSC計測を要約する。
Figure 2005529060
図12〜22は以下の化合物1の結晶形についての典型的なDSCサーモグラムを示す:
(1)I形の同質異像(図12);
(2)II形同質異像(図13);
(3)III形同質異像(図14);
(4)酢酸溶媒和物(図15);
(5)NMP溶媒和物(図16);
(6)一水和物結晶形(図17);
(7)二水和物結晶形(図18);
(8)化合物1の結晶ナトリウム塩(図19);
(9)化合物1の結晶塩酸塩(図20);
(10)化合物1の結晶メシレート塩(図21);
(11)化合物1の結晶トシレート塩(図22)。
上記I形同質異像は約239℃〜約241℃の範囲において融点を示す。上記II形同質異像は約210℃〜約212℃の範囲において吸熱遷移を、続いて約213℃〜約214℃の範囲において発熱遷移を示す。上記吸熱遷移は上記II形同質異像の融解に対応し、及び上記発熱遷移は化合物1のI形同質異像への再結晶化に対応する。上記DSCは約240〜242℃でのI形同質異像の融解/分解吸熱特性を実質的に示す。上記III形同質異像は約235℃〜約237℃の範囲における吸熱遷移及び約158℃〜約163℃の範囲における発熱遷移を示す。
4.熱重量分析
化合物1のI形、II形、III形、ナトリウム塩、塩酸塩、メシレート塩及びトシレート塩の熱重量分析をTA Instruments TGA 2950熱重量分析器を用いて行った。サンプルを窒素パージ下で密閉されていないアルミニウム鍋中に置いた。化合物1のI形、II形、二水和物、ナトリウム塩、塩酸塩、メシレート塩及びトシレート塩についてのデータを室温〜300℃で10℃/分で集めた。
化合物1のIII形、一水和物、酢酸溶媒和物及びNMP溶媒和物の熱重量分析をTA Instruments TG Analyzer 2050を用いて行った。サンプルを窒素パージ下で密閉されていないセラミック鍋中に置いた。化合物1の一水和物、酢酸溶媒和物及びNMP溶媒和物のデータは室温から250℃で10℃/分で集められた。III形についてのデータは室温から225℃で10℃/分で集められた。
以下の表13は化合物1のさまざまな結晶形について得られた典型的な熱重量計測を要約する。約1%未満の重量損失は一般的に表面溶媒の損失に対応する。
Figure 2005529060
図23〜33は化合物1の以下の結晶形についての典型的な熱重量分析プロファイルを示す:
(1)図23は上記I形同質異像のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す;
(2)図24は上記II形同質異像のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す;
(3)図25は上記III形同質異像のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す;
(4)図26は上記酢酸溶媒和物のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す;
(5)図27は上記NMP溶媒和物のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す;
(6)図28は上記一水和物結晶形のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す;
(7)図29は上記二水和物結晶形のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す;及び
(8)図30は化合物1の結晶ナトリウム塩のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す;
(9)図31は化合物1の結晶塩酸塩のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す;
(10)図32は化合物1の結晶メシレート塩のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す;
(11)図33は化合物1の結晶トシレート塩のサンプルについて得られた熱重量分析プロファイルを示す。
5.赤外線スペクトロスコピー
全てのサンプルはBio−Rad FTS−45スペクトロフォトメーターを用いて600〜4000cm-1に及ぶ範囲においてスキャンされた。化合物1のI形、II形、酢酸溶媒和物、ナトリウム塩、一塩酸塩、及びトシレート塩のスペクトルはIBM micro−MIR(multiple internal reflectance)accessoryを用いて集められた。化合物1のIII形、一水和物、NMP溶媒和物及びメシレート塩のスペクトルはSensir microdiamond ATR(attenuated total reflectance)accessoryを用いて集められた。クロロフォルム中の化合物1の温かい飽 和溶液は塩化ナトリウム塩プレートで0.2mmの通路長の溶液セルを用いて分析された。
以下の表14A、14B及び14Cは化合物1のさまざまな結晶形及び塩について得られた典型的な赤外線吸収バンドを要約する。クロロフォルム中の化合物1についての典型的な赤外線バンドも比較のために表14A中に開示される。
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化合物1のさまざまな結晶形のIRバンドにおける相違が観察された。例えば、相違は上記I形同質異像(約1632cm-1)、上記II形同質異像(約1635cm-1)、上記III形同質異像(約1640cm-1)、上記酢酸溶媒和物(酸について約1719cm-1及びアミドについて1637cm-1)、上記NMP溶媒和物(約1658及び1642cm-1)、上記一水和物結晶形(約1626cm-1)、上記結晶ナトリウム塩(約1631cm-1)、上記塩酸塩(約1645及び1626cm-1)、上記メシレート塩(約1645及び1630cm-1)、上記トシレート塩(約1629cm-1)及び化合物1のクロロフォルム溶液(約1640cm-1)のエステルカルボニルストレッチにおいて観察されうる。
図33〜44は化合物1の以下の結晶形についての典型的な赤外線吸収バンドプロファイルを示す:
(1)図34は上記I形同質異像のサンプルについて得られた赤外線吸収バンドプロファイルを示す;
(2)図35は上記II形同質異像のサンプルについて得られた赤外線バンドプロファイルを示す;
(3)図36は上記III形同質異像のサンプルについて得られた赤外線バンドプロファイルを示す;
(4)図37は上記酢酸溶媒和物のサンプルについて得られた赤外線バンドプロファイルを示す;
(5)図38は上記NMP溶媒和物のサンプルについて得られた赤外線バンドプロファイルを示す;
(6)図39は上記一水和物結晶形のサンプルについて得られた赤外線バンドプロファイルを示す;
(7)図40は化合物1の結晶ナトリウム塩のサンプルについて得られた赤外線バンドプロファイルを示す;
(8)図41は化合物1の結晶塩酸塩のサンプルについて得られた赤外線バンドプロファイルを示す;
(9)図42は化合物1の結晶メシレート塩のサンプルについて得られた赤外線バンドプロファイルを示す;
(10)図43は化合物1の結晶トシレート塩のサンプルについて得られた赤外線バンドプロファイルを示す;及び
(11)図44はクロロフォルム溶液中の化合物1のサンプルについて得られた赤外線バンドプロファイルを示す。
6.単位セルパラメーター
以下の表15は上記I形同質異像、上記二水和物結晶形及び上記NMP溶媒和物について決定された単位セルパラメーターを要約する。
Figure 2005529060
化合物1の調製
本発明に係る新規結晶形を調製するために使用される上記化合物1の出発物質(すなわち、N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール)は上記に引用する国際特許公報番号WO 00/31067、特にこの公報中に示される実施例D−1及びD−2において示される方法により合成されうる。
化合物1の固体状態形の調製
溶媒和化した結晶形の調製
化合物1の溶媒和化した結晶形は好適な溶媒からの化合物1の結晶化により調製されうる。上記用語溶媒が本明細書中で使用される場合、それは単一の溶媒又は溶媒の混合物を含みうる。好適な溶媒は一般的に、化合物1が高温(一般的に有機酸について少なくとも約90℃及び非プロトン溶媒について115℃の温度)で実質的に溶解可能であるが、冷却に際して上記溶媒和物を優先的に結晶化させる、有機極性非プロトン溶媒及び/又は有機酸を含む。高温での上記溶媒における化合物1の溶解性は一般的に上記溶媒における化合物1の少なくとも約10重量パーセント溶液、特に少なくとも約15重量パーセント溶液、及びより特に少なくとも約20重量パーセント溶液を提供するのに十分である。室温での上記溶媒における化合物1の溶解性は典型的に約5重量パーセント未満であり、及び通常約0.1〜約5重量パーセント、特に約1〜約3重量パーセントの範囲内である。溶媒和物が結晶化されうる好適な溶媒は酢酸及びN−メチルピローリドンを含み、及びヂメチルスルフォキシド及びヂメチルフォルムアミドを含むことが仮説として立てられる。
上記溶媒に添加される化合物1の出発物質の量は一般的に選択される溶媒における化合物1の溶解性に因るであろう。典型的に、上記溶媒に添加される化合物1の量は室温の溶媒中に実質的に溶解しない、及び室温の溶媒とスラリーを形成するであろうが、高温の溶媒中で実質的に溶解するであろう量である。使用される化合物1の出発物質の量は溶媒により変化するであろうが、通常生ずる混合物の約25重量パーセント、特に約10〜約25重量パーセント、及びより特に約15〜約25重量パーセントまでであろう。
化合物1を上記溶媒に一度添加したら、上記混合物を、化合物1が実質的に上記溶媒中に溶解するまで熱する。化合物1が実質的に上記溶媒中に溶解した後、生ずる溶液を冷却する。例示的であるが、非限定的な冷却速度は1℃/分未満である。しかしながら、化合物1の分解を引き起こす様式での混合物の加熱は避けられるべきであるが、加熱及び冷却の長さ、速度及び量は上記結晶化に悪影響を及ぼすことなく、広く変化しうるということに留意すべきである。
化合物1の溶媒和化した結晶が回収される終点は変化しうる、及び一般的に上記溶媒の溶解曲線に因るであろう。例えば、本明細書中に示されるほとんどの溶媒について、便利な例示的な終点は約5℃以下である。上記溶媒和化した結晶は、非限定的に、ろ過又は遠心分離の如き慣用の方法により回収されうる。
抗溶媒を用いることは典型的に化合物1の溶媒和物の結晶化を高めうる。好適な抗溶媒は、非限定的に、酢酸エチル、水、メタノール及びエタノールを含む。抗溶媒の量、添加速度、溶媒の抗溶媒に対する割合、及び温度は生ずる結晶形に影響しうる。例えば、抗溶媒がNMP中の化合物1の溶液にすばやく添加され、抗溶媒の約20重量パーセント溶液を生ずる場合、得られる結晶形は典型的にNMP溶媒和物である。しかしながら、抗溶媒がNMP中の化合物1の溶液にすばやく添加され、抗溶媒の50重量パーセント溶液を生ずる場合、得られる結晶形は典型的にII形同質異像である。I形同質異像は(上記NMP溶媒和物又は上記II形同質異像の如き)化合物1の固体形を含む溶媒中の抗溶媒を還流することにより作出されうる。例示的な還流温度はメタノールが溶媒であるとき約65℃及びエタノールが溶媒であるとき約80℃を含むが、上記還流温度は溶媒に因る。
抗溶媒の添加は収率を増大させるために有用でありうるが、それは絶対的に必要なものではない。上記に示されるように、溶媒和物は抗溶媒添加の使用なしに純粋な溶媒又はスラリー変換からも直接的に作られうる。
1.酢酸溶媒和物の調製
化合物1の酢酸溶媒和物は、例えば、はじめに酢酸中に化合物1を可溶化することにより調製されうる。上記可溶化は一般的に約40℃超、好ましくは少なくとも約45℃超、及びより好ましくは少なくとも約55℃超の温度で起こる。約10重量パーセント〜約25重量パーセントが典型的に便利な範囲であるが、この混合物中の化合物1の重量画分は広く変化しうる。上記酢酸溶媒和物の核形成は約40℃の温度で起こると考えられている。したがって、上記酢酸溶液を約40℃に冷却し、及び場合によりしばらくの間その温度で保つ。便利な、しかし非限定的な、冷却速度及び保持時間はそれぞれ約1℃/分及び約1時間である。開始の、場合による保持時間の後、生ずるスラリーをさらにより低い温度まで冷却し、及び場合により追加の保持時間にかける。この温度及び場合による追加の保持時間は好ましくは酢酸溶媒和物の結晶化を最大限にするよう調整される。例えば、1の便利な方法は上記スラリーを約0℃の温度まで冷却すること及び溶液中に残る化合物1が約1重量パーセント未満になるまで上記スラリーをその温度で保つことである。典型的に、この保持時間は約12時間である。(約60重量パーセントまでの量の酢酸エチルを伴うような)抗溶媒添加は結晶化収率を改善しうる。
上記酢酸溶媒和物を調製する代替の経路は、第二の形の上記酢酸溶媒和物への変換に好適な条件下で酢酸中に、(その調製は以下に示される)上記II形同質異像の如き化合物1の第二の固体状態形をスラリー化することである。例示の目的のために、しかし限定ではなく、上記変換は酢酸中に上記第二の形のスラリーを調製すること及び少なくとも約2時間又は上記第二の形が実質的に上記酢酸溶媒和物に変換されるまでそのスラリーを約25℃以下に保持することにより行われうる。
2.NMP溶媒和物の調製
化合物1のNMP溶媒和物は、NMPが酢酸の代わりに溶媒として使用されることを除いては、酢酸溶媒和物について上記に示されるのと本質的に同じ様式で調製されうる。上記NMP溶媒和物は、例えば、はじめに化合物1をNMP溶液中に可溶化し、及びこの溶液をNMP溶媒和物が結晶化するまで、種晶あり又はなしで、冷却することにより、調製されうる。この結晶化収率は抗溶媒添加技術を用いることにより改善されうる。例えば、上記NMP溶媒和物は化合物1を含むNMP及び(約50重量パーセント未満の)水の如き抗溶媒の混合物から有利に結晶化されうる。
さらに、上記NMP溶媒和物はその結晶形をより低い温度(一般的に約25℃以下)のNMP中に溶解する又はスラリー化することにより化合物1の第二の固体状態形から調製されうることが仮説として立てられる。
I形同質異像の調製
1.中間体塩をとおしたI形同質異像の調製
上記I形同質異像は化合物1の中間体塩形をとおして進行することにより溶液から結晶化されうる。化合物1は、上記溶媒の塩基性化に際して化合物1が対応する塩基添加塩に変換される限りは、選択された溶媒中に溶解可能である必要はない(すなわち、化合物1は実質的に上記溶媒中で固体のスラリーとして存在しうる)。好適な溶媒/スラリー媒体は典型的にNMPと同じくらい極性又はNMPより極性である溶媒を含む。これらは(メタノールの如き)アルコール又は(メタノール及びキシレンの如き)アルコール及び非極性溶媒の混合物を含む。好適な塩基はその後化合物1及び溶媒の混合物に添加され、化合物1の塩基添加塩を形成する。化合物1に比較した塩基の量は典型的に少なくとも約1モル当量、特に少なくとも約1.2モル当量又はそれ以上である。
使用されうる例示的な塩基添加塩は(非限定的に)化合物1のナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム塩を含む。上記塩基添加塩の形成は便利な様式で行われうる。典型的に、水酸化アルカリ金属(例えば、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム)、水酸化アルカリ土壌金属(例えば、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、及び水酸化バリウム)又は水酸化希土壌金属の如き塩基が化合物1及び溶媒の混合物に添加される。
広い範囲の温度が使用されうるが、上記塩基添加反応は好ましくは(約0℃の如き)約5℃以下の低い温度で行われる。上記混合物のpHはその後(塩酸又は硫酸の如き)鉱物酸又は(酢酸の如き)有機酸で減少され、それにより化合物1の塩を化合物1の非塩形に戻す。この段階は好ましくは(約0℃の如き)低い温度で行われる。1の態様において、(はじめに添加される塩基に比較して)実質的に当モル数の酸が添加され、上記溶媒系を中和する。生ずる混合物をその後化合物1の上記I形同質異像への変換を促進するのに好適な(使用される溶媒に因り変化するであろう)温度まで熱する。典型的に、上記混合物の温度は少なくとも約40℃、好ましくは少なくとも約50℃、及びより好ましくは少なくとも約65℃まで上げられるべきである。I形結晶の成長速度はこの中間体塩の使用及び適切なpH操作をとおして実質的に増大されうることが発見されている。冷却速度及び加熱速度は厳密には重要でない。
2.第二の固体状態形を還流することによるI形同質異像の調製
上記I形同質異像は好適な溶媒中の化合物1の第二の固体状態形(特にII形同質異像)のスラリーを還流することによっても調製されうる。例示的な溶媒は、非限定的に、(メタノール又はエタノールの如き)アルコールを含む。典型的な還流時間は約2時間未満である。還流を停止したら、上記溶液を(一般的に約5℃〜約25℃の範囲まで)冷却し、I形同質異像を産出する。II形同質異像の形成を避けるために、少なくとも2時間の冷却期間が一般的に使用される。上記冷却速度は厳密には重要でなく、そして広く変化しうる。1の非限定的な例示的な冷却速度は約0.3℃/分である。
3.スラリー変化によるI形同質異像の調製
より熱力学的に安定なI形同質異像は、第二の形を好ましくは高温の好適な溶媒中にスラリー化することにより、(好ましくは非晶質形、NMP溶媒和物、II形同質異像、及びそれらの組み合わせから成る群から選ばれる)化合物1の第二の固体状態形から調製されうる。典型的に、上記溶媒は、非限定的に、エーテル、エーテル及び他の溶媒の組み合わせ、(メタノール又はエタノールの如き)アルコール、並びにアルコール及び他の溶媒の組み合わせの如き、化合物1が室温で約5重量パーセント、特に約1〜約3重量パーセントまでの溶解性を有するものである。NMP溶媒和物については、使用される溶媒系がNMPを含む場合、少なくとも1の追加の溶媒が実質的な量で存在するであろう。上記スラリー変換ははじめにI形同質異像よりII形同質異像の形成をもたらしうる。変換のための追加の時間及び/又は加熱は一般的に存在するII形同質異像をI形同質異像に変換する。したがって、上記スラリー変換プロセスは典型的にI形同質異像の形成を好む約50℃より高い温度で行われる。
4.水和した結晶形からのI形同質異像の調製
上記I形同質異像は、例えば、メタノールの如き好適な溶媒中のその結晶形のスラリーを還流することにより、一水和物結晶形又は二水和物結晶形からも調製されうることが仮説として立てられる。
5.NMP溶媒和物の脱溶媒和化によるI形同質異像の調製
上記I形同質異像は脱溶媒和化により上記NMP溶媒和物から直接的に調製されうることがさらに仮説として立てられる。脱溶媒和化は上記溶媒和物の加熱、上記溶媒和物の周辺環境圧の減少又はそれらの組み合わせの如き好適な脱溶媒和化方法により達成されうる。脱溶媒和化の間の最高温度は一般的に約150℃を超えない。1大気圧での変換はDSCにより約140℃で起こることが観察されている。脱溶媒和化が行われる圧は厳密には重要でなく、そして典型的に1大気未満である。
II形同質異像の調製
1.スラリー変換によるII形同質異像の調製
上記II形同質異像は、非限定的に、酢酸エチル又は酢酸エチル及び他の溶媒の組み合わせの如き、化合物1が室温では低い溶解性を有する溶媒中で、好ましくは高温で、上記溶媒和物をスラリー化することにより酢酸溶媒和物から調製されうる。このプロセスは典型的に約50℃を超える温度で行われる。同様に、上記II形同質異像は好適な溶媒中の上記NMP溶媒和物のスラリーへの抗溶媒の添加によりNMP溶媒和物から調製されうる。非限定的に、酢酸エチル、酢酸エチル及び他の溶媒の組み合わせ、(メタノール又はエタノールの如き)アルコール、並びにアルコール及び他の溶媒の組み合わせを含む、広い範囲の溶媒がスラリー変換に使用されうる。上記スラリー変換が行われる温度は好ましくは上記抗溶媒の沸騰温度より少なくとも約10℃低い。上記スラリー変換は約50℃を超える温度で行われうるが、上記II形同質異像は熱力学的に安定な結晶形ではないので、より低い温度又は高温での限定された時間が好まれうる。実際に、上記スラリー変換が高温で行われる時間が、はじめの結晶化時間を越える場合、I形同質異像が生じうる。
2.酢酸溶媒和物の脱溶媒和化によるII形同質異像の調製
さらに、上記II形同質異像は脱溶媒和化により酢酸溶媒和物から直接的に調製されうることが仮説として立てられる。脱溶媒和化は上記溶媒の加熱、上記溶媒の周辺環境圧の減少又はそれらの組み合わせの如き好適な脱溶媒和化方法により達成されうる。脱溶媒和化の間の最高温度は一般的に化合物1の所望されない固体状態変換及び/又は分解を避けるために約100℃を超えない。上記脱溶媒和化が行われる圧は厳密には重要でなく、そして典型的に1大気未満である。
III形同質異像の調製
1.水和した結晶形からのIII形同質異像の調製
上記III形同質異像は、吸引下で、好ましくは摂氏50度以下の温度で固体を乾燥させることにより(好ましくは一水和物又は二水和物から成る群から選ばれる)化合物1の第二の固体状態形から調製されうる。
一水和物及び二水和物結晶形の調製
1.抗溶媒添加を用いた一水和物及び二水和物結晶形の調製
化合物1の一水和物及び二水和物結晶形は、例えば、抗溶媒添加技術を用いて、調製されうる。1の例示的なアプローチにおいて、化合物1の量(例えば、溶媒中の化合物1の15重量パーセント溶液を形成するのに十分な量)がはじめに酢酸中に溶解される。この溶解は典型的に環境温度より高い温度で起こるであろう。例えば、少なくとも約70℃の温度は全ての化合物1が上記酢酸中に溶解されていることを実質的に確実にするはずである。その後水を上記酢酸溶液に添加し、及び上記溶液を冷却する。冷却速度は典型的に得られる結晶形が一水和物であるか又は二水和物結晶形であるかを制御する。速い冷却速度は二水和物結晶形の形成を好み、一方、遅い冷却速度は一水和物結晶形の形成を好む。
一水和物結晶形の調製のための例示的な、非限定的な、例において、酢酸中の化合物1のスラリー(酢酸中で化合物1の15重量パーセント溶液を形成するのに十分な量)を90℃まで熱し、化合物1を溶解する。十分な量の水をその後添加し、酢酸/水の40/60 v/v溶液を提供する。この溶液をその後約6時間にわたり約90℃から約0℃まで冷却し(すなわち、15℃/時間)、一水和物結晶形を作る。
二水和物結晶形の調製のための例示的な、非限定的な、例において、酢酸中の化合物1のスラリー(酢酸中で化合物1の15重量パーセント溶液を作出するのに十分な量)を90℃まで熱し、化合物1を溶解する。十分な量の水をその後添加し、酢酸/水の40/60 v/v溶液を提供する。この溶液をその後約3時間にわたり約90℃から約0℃まで冷却し(すなわち、約30℃/時間)、二水和物結晶形を作出する。
あるいは、上記酢酸/水系はNMP/水抗溶媒系の如き他の溶媒/抗溶媒系で置き換えられうる。
2.II形同質異像からの二水和物結晶形の調製
化合物1の二水和物結晶形は、例えば、テトラヒドロフラン/水混合物中のII形同質異像のスラリー変換によっても調製されうる。II形同質異像の十分な量を80:20テトラヒドロフラン/水混合物(体積基礎)に添加し、25℃の飽和溶液を形成する。上記溶液はその後二水和物結晶を沈殿させることにより内発的に非飽和する。一度沈殿したら、上記二水和物結晶は最終的により熱力学的に安定なI形同質異像に変換する。しかしながら、この変換は示される条件下で約4日間起こらない。
非晶質形の調製
1.凍結乾燥による非晶質形の調製
化合物1の非晶質形は化合物1の飽和溶液を含む、溶液を凍結乾燥することにより調製されうることが仮説として立てられる。
2.速い冷却による非晶質形の調製
化合物1の非晶質形は化合物1の飽和溶液を含む溶液の速い冷却によって調製されうることも仮説として立てられる。上記速い冷却は当業者に周知の、いくつかの方法によって行われうる。非限定的な例は液体窒素を含むデュアーフラスコ中に化合物1の溶液を含む容器を浸すことであろう。
3.機械的方法による非晶質形の調製
化合物1の非晶質形は、標準の乳鉢及び乳棒の如き装置内で固体状態材料をひくことにより、化合物1の他の固体状態形から調製されうることも仮説として立てられる。
化合物1のさまざまな結晶形の調製について上記に議論されるプロセスは最終的な結晶形産物の精製をさらに高める配列又は周期で併用されうる。例えば、I形同質異像からNMP溶媒和物への変換、続いてそのNMP溶媒和物をI形同質異像へ戻す変換はもとのI形同質異像出発物質に比較して、得られたI形同質異像の純度を実質的に増大しうる。
プロダクト−バイ−プロセス結晶形
本発明の態様は本明細書中に開示されるプロセスにしたがって調製される化合物1の特定の結晶形及びそれらの混合物をも含む。1の態様において、例えば、本発明は単独の又は本明細書中に示されるように調製される(II形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩、及び非晶質化合物1を含む)1以上の追加の固体状態形を伴う、化合物1のI形同質異像を含む。他の態様において、本発明は単独の又は本明細書中に示されるように調製される(I形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩、及び非晶質化合物1を含む)1以上の追加の固体状態形を伴う、化合物1のII形同質異像を含む。他の態様において、本発明は単独の又は本明細書中に示されるように調製される(I形同質異像、II形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩、及び非晶質化合物1を含む)1以上の追加の固体状態形を伴う、化合物1のIII形同質異像を含む。本発明の他の態様は、例えば、I形同質異像及び/又はII形及び/又はIII形同質異像の調製における中間体として有用な、及び本明細書中に示されるように調製される、化合物1の溶媒和化した又は水和した結晶形又は結晶塩形にも向けられる。
化合物1の粒子サイズ
化合物1の上記固体状態形及びそれらの混合物は広い範囲の化合物1の粒子サイズを包含しうる。しかしながら、薬物生成物プロセッシング及びバイオアベイラビリティーの考慮に基づいて、一般的に約400ミクロン未満のD90粒子サイズを有する化合物1の固体状態形を使用することが所望される。このD90粒子サイズは医薬組成物の調製において出発物質として使用される調合されていない化合物1のD90粒子サイズ又は医薬組成物中に調合される化合物1のD90粒子サイズとして計測されうる。1の態様において、上記D90粒子サイズは約400ミクロン未満である。他の態様において、D90粒子サイズは約300ミクロン未満である。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約200ミクロン未満である。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約150ミクロン未満である。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約100ミクロン未満である。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約50ミクロン未満である。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約1ミクロン〜約400ミクロンである。他の態様において、D90粒子サイズは約1ミクロン〜約300ミクロンである。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約1ミクロン〜約200ミクロンである。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約1ミクロン〜約150ミクロンである。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約1ミクロン〜約100ミクロンである。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約1ミクロン〜約50ミクロンである。
本分野において知られる製粉する、ひく、微小化する又は他の粒子サイズを減少させる方法は化合物1の結晶形を上記に示される所望の大きさ範囲にするために使用されうる。例えば、エアージェット又は製粉はこの目的のために有効でありうる。
コストにはあまり考慮せず、より高いバイオアベイラビリティーが所望される場合、化合物1の固体状態形の粒子サイズを約1ミクロン未満のD90粒子サイズへ減少させることは、上記に定義されるD90粒子サイズ範囲と比較してでさえ、調合されていない化合物1の及び化合物1のその固体状態形を含む医薬組成物のバイオアベイラビリティーをさらに高めうることが仮説として立てられる。1の態様において、それゆえ、D90粒子サイズは約1ミクロン未満である。他の態様において、D90粒子サイズは約800nm未満である。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約600nm未満である。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約500nm未満である。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約100nm〜約1ミクロンである。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約500nm〜約1ミクロンである。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約600nm〜約1ミクロンである。さらに他の態様において、D90粒子サイズは約800nm〜約1ミクロンである。
約1ミクロン未満のD90粒子サイズを有する化合物1の固体状態形は本分野において知られる適用可能な粒子サイズ減少技術にしたがって調製されうる。上記技術は、非限定的に、そのそれぞれを本明細書中に援用する、以下の特許及び公報において示されるものを含む。
Violant & Fischerの米国特許第4,826,689号。
Liversidge et alの米国特許第5,145,684号。
Na & Rajagopalanの米国特許第5,298,262号。
Liversidge et alの米国特許第5,302,401号。
Na & Rajagopalanの米国特許第5,336,507号。
Illig & Sarpotdarの米国特許第5,340,564号。
Na & Rajagopalanの米国特許第5,346,702号。
Hollister et alの米国特許第5,352,459号。
Lovrecichの米国特許第5,354,560号。
Courteille et alの米国特許第5,384,124号。
Juneの米国特許第5,429,824号。
Ruddy et alの米国特許第5,503,723号。
Bosch et alの米国特許第5,510,118号。
Bruno et alの米国特許第5,518,187号。
Eickhoff et alの米国特許第5,518,738号。
De Castroの米国特許第5,534,270号。
Canal et alの米国特許第5,536,508号。
Liversidge et alの米国特許第5,552,160号。
Eickhoff et alの米国特許第5,560,931号。
Bagchi et alの米国特許第5,560,932号。
Wong et alの米国特許第5,565,188号。
Wong et alの米国特許第5,569,448号。
Eickhoff et alの米国特許第5,571,536号。
Desieno & Stetskoの米国特許第5,573,783号。
Ruddy et alの米国特許第5,580,579号。
Ruddy et alの米国特許第5,585,108号。
Wongの米国特許第5,587,143号。
Franson et alの米国特許第5,591,456号。
Wongの米国特許第5,622,938号。
Bagchi et alの米国特許第5,662,883号。
Bagchi et alの米国特許第5,665,331号。
Ruddy et alの米国特許第5,718,919号。
Wiedmann et alの米国特許第5,747,001号。
国際特許公開番号WO 93/25190。
国際特許公開番号WO 96/24336。
国際特許公開番号WO 98/35666。
例示的なプロセスにおいて、粗い固体状態化合物1は、それがその中で本質的に不溶性である液体媒体に添加され、プレミックス懸濁物を形成する。液体媒体中の化合物1の濃度は約0.1重量%〜約60重量%まで変化しうる、及び好ましくは約5重量%〜約30重量%である。上記プレミックス懸濁物の見かけの粘性は好ましくは約1000cP未満である。
上記プレミックスは、化合物1のD90粒子サイズを所望の範囲まで減少させるために、例えば、ボールミルを用いて、直接的に機械的な方法にかけられうる。あるいは、上記プレミックスは、肉眼で視認できる大きな塊がない均一な分散が観察されるまで、例えば、ローラーミル又はCowles型ミキサーを用いてはじめにかきまわされ、そしてその後、例えば、再循環媒体ミルを用いて磨耗にかけられうる。
上記粒子は表面改変剤、例えば、重合体又は湿質剤の存在下で製粉されうる。あるいは、上記粒子は磨耗の後表面改変剤と接触されうる。上記表面改変剤は上記粒子の塊を減少させ、及び他の利点を有しうる。
化合物1を顕著に分解させない温度で、上記粒子の大きさを減少させるべきである。約30〜40℃未満のプロセッシング温度は通常好ましい。所望の場合、上記プロセッシング装置は慣用の冷却装置で冷却されうる。上記方法は環境温度で及び安全な及び製粉プロセスに有効なプロセッシング圧で便利に行われる。例えば、環境プロセッシング圧はボールミル、磨耗ミル及び振動ミルの典型である。上記温度の制御は被覆又は氷水中への製粉チャンバーの浸漬により達成されうる。約0.07〜約3.5kg/cm2のプロセッシング圧が企図され、約0.7〜1.4kg/cm2の圧が典型的である。
製粉が完了した後、上記とぎ媒体は、ろ過、網目スクリーンをとおしたふるい等の如き慣用の分離技術を用いて、乾燥又は液体分散形で、製粉された生成物から分離される。
固体状態形の組み合わせ
本発明は化合物1の第一の固体状態形及び化合物1の第二の固体状態形を含む組み合わせにも方向付けられ、ここで、上記第一の固体状態形はI形同質異像、II形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、及び化合物1の結晶塩から選ばれ、及び化合物1の第二の固体状態形はI形同質異像、II形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩、及び非晶質化合物1から異なって選ばれる。
好適な重量比率の上記第一対上記第二の固体状態形が使用されうる。上記第一対上記第二の固体状態形の好適な重量比率は一般的に、例えば、約1:99〜約99:1、約5:95〜約95:5、約1:9〜約9:1、約1:5〜約5:1、約1:3〜約3:1又は約1:2〜約2:1に及ぶであろう。本発明のさまざまな態様において、例えば、上記第一対上記第二の固体状態形の重量比率は約99:1、約98:2、約97:3、約96:4、約95:5、約94:6、約93:7、約92:8、約91:9、約90:10、約85:15、約80:20、約75:25、約70:30、約65:35、約60:40、約55:45又は約1:1である。
1の態様において、上記第一の固体状態形はI形同質異像であり、及び上記第二の固体状態形はII形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、及び化合物1の結晶塩から成る群から選ばれる。
他の態様において、上記第一の固体状態形はII形同質異像であり、及び上記第二の固体状態形はI形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、及び化合物1の結晶塩から成る群から選ばれる。
他の態様において、上記第一の固体状態形はIII形同質異像であり、及び上記第二の固体状態形はI形同質異像、II形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、及び化合物1の結晶塩から成る群から選ばれる。
他の態様において、上記第一の固体状態形はI形同質異像であり、及び上記第二の固体状態形はII形同質異像又はIII形同質異像である。
他の態様において、第三の固体形も存在する。
医薬組成物
本発明はさらに少なくとも1の化合物1の結晶形を含む医薬組成物に方向付けられる。1の態様において、上記医薬組成物は(i)場合により、II形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩、及び非晶質化合物1から成る群から選ばれる化合物1の1以上の追加の固体状態形を伴う、I形同質異像、及び(ii)1以上の医薬として許容される担体及び/又は希釈剤及び/又は補助剤(本明細書中で集合的に「賦形剤」といわれる)及び、場合により、(iii)1以上の化合物1以外の活性成分を含む。
他の態様において、本質的に上記組成物中に含まれる化合物1の全量は実質的に相純粋なI形同質異像として存在する;しかしながら、固体状態形の組み合わせが存在する場合、固体状態形の好ましい重量比率は以下に示されるとおりである。
他の態様において、上記医薬組成物は(i)場合により、I形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩、及び非晶質化合物1から成る群から選ばれる化合物1の1以上の追加の固体状態形を伴う、II形同質異像、及び(ii)1以上の医薬として許容される賦形剤、及び、場合により、(iii)1以上の化合物1以外の活性成分を含む。
他の態様において、本質的に上記組成物中に含まれる化合物1の全量は実質的に相純粋なII形同質異像として存在する;しかしながら、固体状態形の組み合わせが存在する場合、固体状態形の好ましい重量比率は以下に示されるとおりである。
他の態様において、上記第一の医薬組成物は化合物1のI形同質異像及びII形同質異像を含む。
他の態様において、上記医薬組成物は(i)場合により、I形同質異像、II形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩、及び非晶質化合物1から成る群から選ばれる化合物1の1以上の追加の固体状態形を伴う、III形同質異像、及び(ii)1以上の医薬として許容される賦形剤、及び、場合により、(iii)1以上の化合物1以外の活性成分を含む。
他の態様において、本質的に上記組成物中に含まれる化合物1の全量は実質的に相純粋なIII形同質異像として存在する;しかしながら、固体状態形の組み合わせが存在する場合、固体状態形の好ましい重量比率は以下に示されるとおりである。
他の態様において、本質的に上記組成物中に含まれる化合物1の全量は実質的に化合物1の相純粋な溶媒和化した結晶形、化合物1の相純粋な水和した形又は化合物1の相純粋な結晶塩として存在する。
本発明のさらに他の態様において、上記組成物は化合物1の2の固体状態形を含み、その少なくとも1は化合物1の結晶形である。上記組成物中の第一の固体状態形対第二の固体状態形の重量比率は一般的に、例えば、約1:99〜約99:1、約5:95〜約95:5、約1:9〜約9:1、約1:5〜約5:1、約1:3〜約3:1又は約1:2〜約2:1に及ぶであろう。本発明のさまざまな態様において、例えば、上記組成物中の第一対第二の固体状態形の重量比率は約99:1、約98:2、約97:3、約96:4、約95:5、約94:6、約93:7、約92:8、約91:9、約90:10、約85:15、約80:20、約75:25、約70:30、約65:35、約60:40、約55:45又は約1:1である。
本発明の組成物は、非限定的に、経口の、頬の、舌下の、非経口の、例えば、静脈内、腹腔内、皮下の又は筋内、局所の及び直腸の(例えば、坐剤による)経路を含む、好適な投与経路に適合されうる。これらの組成物は、所望の投与経路に適切な1以上の医薬として許容される賦形剤と共に、所望の量の化合物1を含む。
本発明に係る組成物は一般的に約0.1mg〜約1000mgの1以上の化合物1の結晶形を含む投与形態で存在しうる。他の態様において、上記投与形態は約0.2mg〜約600mg、約0.3mg〜約250mg、約0.4mg〜約150mg、約0.5mg〜約100mg、約0.6mg〜約50mg、約0.7mg〜約25mg、約0.8mg〜約15mg、約0.9mg〜約10mg又は約1mg〜約5mgの1以上の化合物1の結晶形を含む。さらに他の態様において、上記投与形態は約100mg未満の、約75mg未満の、約50mg未満の、約25mg未満の又は約10mg未満の1以上の化合物1の結晶形を含む。
上記医薬組成物の例示的な、非限定的な、投与単位形は典型的に、例えば、0.1、0.2、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、25、30、37.5、40、50、75、100、125、150、175、200、250、300、350又は400mgの1以上の化合物1の結晶形を含みうる。
治療及び/又は予防方法
本発明はp38キナーゼ仲介状態の治療及び/又は予防方法、上記状態又は障害を有する又はそれにかかりやすい患者を治療的に有効な量の化合物1の固体状態形又は化合物1の固体状態形を含む医薬組成物で治療することを含む方法をも包含する。
1の態様において、化合物1の少なくとも検出可能な画分はI形同質異像の形態で、1以上のII形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩、及び非晶質化合物1を含む平衡で存在する。
他の態様において、化合物1の少なくとも検出可能な画分はII形同質異像の形態で、1以上のI形同質異像、III形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩、及び非晶質化合物1を含む平衡で存在する。
他の態様において、化合物1の少なくとも検出可能な画分はIII形同質異像の形態で、1以上のI形同質異像、II形同質異像、化合物1の溶媒和化した結晶形、化合物1の水和した結晶形、化合物1の結晶塩、及び非晶質化合物1を含む平衡で存在する。
上記方法は、非限定的に、以前に上記に開示されるそれらの状態の治療を含む、p38キナーゼ阻害剤の投与が示唆される患者における状態の治療及び/又は予防に有用である。
ヒトの治療に有用であることに加えて、化合物1の固体状態形及びその医薬組成物は愛玩の、外来の及び家畜動物、例えば、ウマ、イヌ、及びネコの獣医学的治療にも有用である。
化合物1の固体状態形及びその組成物は(i)部分的に又は完全に他の抗炎症薬の代わりの治療において、及び/又は(ii)他の薬物との組み合わせ治療においても使用されうる。上記抗炎症性の及び他の薬物は、非限定的に、ステロイド、シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤、DMARD’s、免疫抑制剤、NSAIDs、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、LTB4アンタゴニスト及びLTA4加水分解酵素阻害剤を含みうる。上記句「組み合わせ治療」は、これらの活性剤の固定された割合を有する単一のカプセル若しくは注入で又はそれぞれの剤について一つずつ、複数の、別々の投与形態若しくは注入での如き、実質的に同時の様式の上記薬物の共投与に加えて、上記薬物の組み合わせの有用な効果を提供するであろう計画での連続した様式でのそれぞれの薬物投与を含む。
実施例
以下の実施例は本明細書中に示される化合物1のさまざまな結晶形の調製方法の詳細な記述を含む。これらの詳細な記述は本発明の範囲内に含まれ、及び本発明をその範囲を制限することなく、例示する。全てのパーセントは、別段の定めなき限り、重量による。別段の定めなき限り、以下の実施例のそれぞれにおいて使用される化合物1の出発物質は上記に引用される国際特許公報番号 WO 00/31063の実施例D−1又はD−2にしたがって調製される。
実施例1
直接的な結晶化による酢酸溶媒和物の調製
149.4gの化合物1(すなわち、55℃で約800mLの酢酸中に完全に溶解するはずである化合物1の量)を窒素ブランケット、コンデンサー、サーモメータープローブ、及びオーバーヘッドスターラーで装備した3−リットル5−首の被覆された反応器にチャージする。800mLの酢酸の上記反応器へのチャージはその後酢酸中の化合物1のスラリーを形成する。上記反応器の内容物を全ての化合物1が溶解するまで55℃まで熱する。上記溶液は全ての化合物1が溶解されたら透明であるはずである。1200mLの酢酸エチルをその後上記溶液に添加する。上記反応器の内容物を再び55℃まで熱する。上記溶液が55℃の温度まで達した後、加熱を停止し、及び上記溶液をその後以下の冷却ランププロトコールにしたがって冷却する:(a)上記溶液を約15分間にわたり約40℃まで冷却する;(b)上記溶液を約1時間約40℃の温度に保つ(核形成は典型的に冷却ランププロトコールのこの段階の間に起こるであろう);(c)上記溶液を約15分間にわたり約30℃まで冷却する;(d)上記溶液を約2.5時間約30℃の温度に保つ;及び(e)上記溶液を約2時間にわたり約0℃まで冷却する。上記反応器の温度をその後約0℃で維持し、及び上記溶液を溶液中の化合物1の濃度が上記溶液の総重量の1.0重量パーセント未満になるまで攪拌する。延長された攪拌時間は一般的に上記酢酸溶媒和物に悪い影響を及ぼさないであろう。生ずるスラリーをその後ろ過し、酢酸溶媒和物である固体生成物を得る。
実施例2
スラリー変換による酢酸溶媒和物の調製
1.5gの化合物1のII形同質異像をフラスコ内に置く。5.4mLの酢酸(すなわち、II形同質異像とスラリーをちょうど形成する酢酸の量)を添加する。上記結晶を室温で21時間スラリー化する。上記スラリーをろ過し、及び酢酸溶媒和物である固体生成物を単離する。
実施例3
選択肢A:(抗溶媒なしの)直接的な結晶化によるNMP溶媒和物の調製
40gの化合物1(すなわち、N−メチルピローリドン中の化合物1の15重量パーセントスラリーを形成するのに十分な化合物1の量)を226.7gのN−メチルピローリドンに添加する。上記スラリーをその後約58℃まで熱する。化合物1の崩壊は典型的に40℃で示される。生ずる溶液をその後約5時間にわたり約−10℃まで冷却する、結晶化の開始は約40℃〜約28℃である。上記スラリーをその後NMP溶媒和物である固体生成物を除去するためにろ過する。この固体生成物をN−メチルピローリドンで2回洗浄する。
選択肢B:反応混合物からのNMP溶媒和物
100mLの反応器を10gの5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(化合物2;WO 00/31063の実施例D−1中に示されるように調製される)、20gのN−メチルピローリヂノン(「NMP」)、9.8gのグリコール酸ブチル、及び0.45gの1,8−ヂアザバイシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(「DBU」)でチャージする。生ずる混合物を110℃まで熱し、及び3時間保つ。上記混合物を0℃まで冷却する。結晶化は典型的に50℃〜0℃で起こる。化合物1のNMP溶媒和化した結晶形を単離する。
選択肢C:種晶を伴う反応混合物からのNMP溶媒和物
100mLの反応器を10gの5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(化合物2;WO 00/31063の実施例D−1中に示されるように調製される)、20gのN−メチルピローリヂノン(「NMP」)、9.8gのグリコール酸ブチル、及び0.45gの1,8−ヂアザバイシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(「DBU」)でチャージする。生ずる混合物を110℃まで熱し、及び3時間保つ。上記混合物を75℃まで冷却し、及び約1重量%のNMP溶媒和物結晶の種晶を入れる。結晶化は典型的に約75℃で種晶を入れた後起こる。上記混合物をその後0.5℃/分で0℃まで冷却し、及びろ過する。上記生成物は化合物1のNMP溶媒和化した結晶形である。
実施例4
選択肢A:(抗溶媒を伴う)直接的な結晶化によるNMP溶媒和物の調製
4gの化合物1(すなわち、N−メチルピローリドン中で化合物1の25重量パーセント溶液を形成するのに十分な化合物1の量)を90℃の温度で12gのN−メチルピローリドン中に溶解する。この溶液を約5℃まで冷却し、及び2gの水を添加する。生ずるスラリーを約3日間約5℃の温度で攪拌する。上記スラリーをその後NMP溶媒和物である固体生成物を除去するためにろ過する。
選択肢B:(抗溶媒を伴う)上記NMP溶媒和物の調製
49Lの反応器を1.9kgの5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(化合物2;WO 00/31063の実施例D−1中に示されるように調製される)、3.8kgのN−メチルピローリヂノン(「NMP」)、1.85kgのグリコール酸ブチル、及び85.1gの1,8−ヂアザバイシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(「DBU」)でチャージする。生ずる混合物を110℃まで熱し、及び3時間保つ。上記混合物を40℃まで冷却し(あるいは、上記混合物は25℃まで冷却されうる)、及び無水物エタノール3A(化合物2の0.4×重量)を23分間にわたりチャージする。化合物1のNMP溶媒和物結晶形が作出される。生ずるスラリーを15分間にわたり40℃で保つ。上記スラリーを還流まで熱し、及び4時間保つ。上記混合物を0.25℃/分の冷却速度を用いて5℃まで冷却し、及び約6.5時間保つ。上記スラリーをろ過し、及び単離された固体をメチルt−ブチルエーテルで洗浄する。上記固体をバキュームを用いて約1.5時間ひいて乾燥させる。上記粗い生成物は化合物1のNMP溶媒和化した結晶形である。
実施例5
中間体塩を経由したI形同質異像の調製
5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(化合物2;WO 00/31063の実施例D−1中に示されるように調製される)及び2.5モーラー当量のグリコール酸ブチルをフラスコにチャージする。生ずる混合物を約132℃まで熱し、及びその温度で4時間維持し、化合物1を得る。化合物1を含むこの反応混合物を約0℃まで冷却する。1.8モーラー当量の水酸化ナトリウム(50%)、メタノール及びブタノールを、上記反応混合物の温度を約5℃未満に維持しながら、反応混合物に添加する。生ずる溶液を約0℃の温度で約15分間攪拌する。塩酸(約37%)をその後約15分間にわたり添加する。生ずるスラリーを約3時間約0℃の温度で保つ。上記スラリーを約65℃まで熱し、及び約5時間その温度で保つ。それをその後約4時間にわたり約0℃まで冷却し、及びその温度で約3時間維持する。上記スラリーをろ過し、及びろ過ケークを単離する。上記ろ過ケークをはじめにメタノールで、その後酢酸エチルで、及び最後に水で洗浄する。上記洗浄したろ過ケークを被覆された容器内に置き、水を上記容器に添加し、及び生ずるスラリーを約30分間攪拌する。上記スラリーを固体生成物を除去するためにろ過する。上記生成物をはじめに水で及びその後酢酸エチルで洗浄する。上記生成物をその後自家バキューム下で70℃のオーブン内で乾燥させ、I形同質異像を得る。
実施例6
選択肢A:NMP中の還流によるI形同質異像の調製
Figure 2005529060
25mLの丸底フラスコを2gの5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(化合物2;WO 00/31063の実施例D−1中に示されるように調製される)、2.5gのN−メチルピローリドン、1.95gのグルコール酸ブチル、及び0.1gの1,8−ヂアザバイシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(「DBU」)でチャージする。生ずる混合物を115℃まで熱し、及びその温度で3.6時間保つ。上記混合物を50℃まで冷却し、及び17.5gのメタノールを添加する。生ずるスラリーを50℃で30分間保つ。上記スラリーをその後65℃まで2時間熱し、それにより上記固体物をI形同質異像に変換させる。上記スラリーを4時間にわたり室温まで冷却し、及びその温度で一晩保つ。上記スラリーをその後約6時間5℃まで冷却する。上記スラリーをろ過し、及び単離された固体をメタノールで洗う。上記固体を自家のバキュームで一晩乾燥させ、及びその後自家のバキュームの約50℃の吸引オーブン内に置く。上記生成物はI形同質異像である。
選択肢B:NMP及びエタノール中の還流によるI形の調製
49Lの反応器を1.9kgの5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(化合物2;WO 00/31063の実施例D−1中に示されるように調製される)、3.8kgのN−メチルピローリヂノン(「NMP」)、1.85kgのグリコール酸ブチル、及び85.1gの1,8−ヂアザバイシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(「DBU」)でチャージする。生ずる混合物を110℃まで熱し、及び3時間保つ。上記混合物を25℃まで冷却し、及び無水物エタノール3A(化合物2の6.5×重量)を55分間にわたりチャージする。化合物1のNMP溶媒和化した結晶形がはじめに形成される。生ずるスラリーを25℃で1時間超保つ。上記スラリーを還流まで熱し、及び4時間保つ。上記NMP溶媒和化した結晶形は還流で約30分以内に実質的に化合物1のI形結晶形に変換される。上記混合物を0.25℃/分の冷却速度を用いて5℃まで冷却し、及び約6.75時間保つ。上記スラリーをろ過し、及び単離された固体を無水物エタノール3Aで洗浄する。上記固体をバキュームを用いて約1.5時間ひいて乾燥させる。上記粗い生成物は化合物1のI形結晶形である。
選択肢C:
上記選択肢B中に示されるように調製される化合物1のNMP溶媒和化した結晶形を単離し、及び49Lの反応器にチャージする。無水物エタノール3A(反応器中に置かれたNMP溶媒和物の9×重量)を添加する。生ずるスラリーを還流まで熱し、及び4時間保つ。上記還流は上記結晶と結合されるNMPの値を下げる。上記混合物を3時間にわたり5℃まで冷却し、及び一晩保つ。上記スラリーをろ過し、及び単離された固体を無水物エタノール3Aで洗浄する。上記固体をバキュームを用いてひいて乾燥させる。上記生成物は化合物1のI形結晶形である。
実施例7
キシレン中の還流によるI形同質異像の調製
Figure 2005529060
フラスコを5.0gの5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(化合物2;WO 00/31063の実施例D−1中に示されるように調製される)、5.0gのグリコール酸ブチル(Fluka、95%)、0.2gの1,8−ヂアザバイシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(Aldrich、99%)、及び15mLのキシレン(EM、98.5%)でチャージする。生ずる混合物(約138℃の開始温度)を還流まで熱する。約5分間の還流の後、黄色溶液が形成される。追加の5分間の還流の後、薄黄色固体が上記溶液から沈殿しはじめる。還流を続け、及び内部温度を約136℃までゆっくり下げる。約2時間の還流の後、加熱を停止し、及び上記混合物を約120℃まで冷却する。10mLの1−ブタノールを添加し、及び上記混合物を5分間還流で熱する(内部温度約122℃)。上記混合物をその後25℃まで冷却する。薄黄色固体をろ過し、トルエン(2×15mL)で及びヘキサン(40mL)で洗浄し、化合物1のI形同質異像である薄黄色固体生成物を得る。
実施例8
選択肢A:NMP溶媒和物からのI形同質異像の調製
4gの化合物1(すなわち、N−メチルピローリドン中で化合物1の25重量パーセント溶液を形成するのに十分な化合物1の量)を90℃の温度で12gのN−メチルピローリドン中に溶解する。生ずる溶液を約5℃まで冷却し、及び2gの水を添加する。12gのメタノールを添加し、及び上記溶液を約64℃まで熱する。以前に存在していた結晶はこの温度で上記溶液中に溶解すること及びすばやく再結晶化してI形同質異像を産出することが観察される。
選択肢B:NMP溶媒和物からのI形の調製
1.22kgの化合物1のNMP溶媒和化した結晶形を9.0kgの無水物エタノール3Aに添加する。生ずるスラリーを1時間保つ。この期間の終わりに、化合物1のNMP溶媒和化した結晶形は実質的に化合物1のII形結晶形に変換される。上記スラリーを還流まで熱し、及び5時間保つ。化合物1のII形結晶形は約1時間以内に実質的に化合物1のI形結晶形に変換される。上記混合物を2.5時間にわたり5℃まで冷却し、及び一晩保つ。上記スラリーをろ過し、及び単離された固体を無水物エタノール3Aで洗浄する。上記固体をバキュームを用いてひいて乾燥させ、及びその後50℃の吸引オーブン内に置く。上記生成物は化合物1のI形結晶形である。
選択肢C:(DBUでの)NMP溶媒和物からのI形の調製
4gの化合物1のNMP溶媒和化した結晶形を0.07当量のDBUと事前に混合した、36gの無水物エタノール3Aに添加する。生ずるスラリーを1時間保つ。この期間の終わりに、化合物1のNMP溶媒和化した結晶形は実質的に化合物1のII形結晶形に変換される。上記スラリーを還流まで熱し、及び4時間保つ。この期間の終わりに、化合物1のII形結晶形は実質的に化合物1のI形結晶形に変換される。上記スラリーを3時間にわたり0℃まで冷却し、及び一晩保つ。上記スラリーをろ過し、及び単離された固体を無水物エタノール3Aで洗浄する。上記固体をバキュームを用いてひいて乾燥させ、及びその後50℃の吸引オーブン内に置く。上記生成物は化合物1のI形結晶形である。
実施例9
酢酸溶媒和物からのII形同質異像の調製
化合物1の酢酸溶媒和物を含むフラスコに酢酸エチルを添加することによりスラリーを調製する。存在する酢酸溶媒和物の1グラムについて10mLの酢酸エチルを添加する。生ずるスラリーを約45℃で熱し、及びガスクロマトグラフィーにより決定される上記固体中の酢酸内容量が約0.1重量パーセント未満に落ちるまで攪拌する。上記スラリーをろ過し、II形同質異像である生成物を単離する。
実施例10
NMP溶媒和物からのII形同質異像の調製
34.8gの化合物1のNMP溶媒和物(すなわち、N−メチルピローリドン中の化合物1の12.5重量パーセントスラリーを形成するのに十分な化合物1の量)を243.5gの酢酸エチル中にスラリー化する。上記スラリーを約60℃まで熱し、及びその温度で約6時間保つ。この保持期間の間、上記溶液の粘性は典型的に減少し、それにより同質異像形における変化を示す。上記スラリーをその後約1時間にわたり約20℃まで冷却する。上記スラリーをろ過し、II形同質異像である白色固体生成物を除去する。
実施例11
二水和物結晶形からのIII形同質異像の調製
4gの化合物1を23mls酢酸を有する100ml容器中に置く。上記混合物を100deg Cまで熱し、及び1時間攪拌する。上記混合物をその後45deg Cまで冷却し、及び34.5mlsの水をプログラム化された添加で2時間にわたり添加する。上記混合物をその後5deg Cまで冷却し、及び一晩攪拌する。生ずるスラリーをその後二水和物結晶形である生成物を得るためにろ過する。上記生成物をその後約50deg Cの吸引オーブン内に置き、上記二水和物を化合物1のIII形同質異像に変換させる。
実施例12
I形同質異像からの一水和物結晶形の調製
4gの化合物1のI形同質異像を18.4mLの酢酸中に溶解する。上記混合物を約90℃まで熱する。生ずる溶液を約45℃まで冷却し、及び27.4mLの水を添加する。上記溶液をその後約6時間にわたり約5℃まで冷却する。結晶化は典型的に約28℃で起こることが見られる。上記結晶をろ過により単離し、化合物1の一水和物結晶形である固体生成物を得る。
実施例13
I形同質異像からの二水和物結晶形の調製
4gの化合物1のI形同質異像を90℃の23mLの酢酸中に溶解する。34.5mLの水を約2時間にわたり上記溶液に体積で添加する。上記2時間の添加期間の終わりに、上記溶液を約3時間にわたり約5℃まで冷却し、及びその後その温度で維持する。結晶は典型的に5℃で約3時間40分後に上記溶液中にできる。これらの結晶を5℃で約5時間後にろ過により単離し、化合物1の二水和物結晶形である生成物を得る。
実施例14
II形同質異像からの二水和物結晶形の調製
化合物1のII形同質異像を80/20テトラヒドロフラン/水溶液(v/v)を含むバイアルにゆっくり添加し、及び溶解させる。溶質へのII形同質異像の添加を過剰の固体が顕著になったとき停止する。上記バイアルを約25℃で平衡化させる。約5日後、上記バイアル中の溶液をろ過し、及び化合物1の二水和物結晶形である固体生成物を単離する。
実施例15
化合物1の結晶ナトリウム塩形の調製
化合物1の結晶ナトリウム塩形は、例えば、ナトリウムメトキシドを用いて、調製されうる。1の例示的な例において、窒素バブラーに接続された配管アダプター、及び磁気攪拌棒で装備された25mLの、1首の丸底フラスコを化合物1(0.4g、1.0mmol)及び2mLのメタノールでチャージする。ナトリウムメトキシドをメタノール中の1.0M溶液として添加する(1.0mL、1.0mmol)。生ずる懸濁物を室温で一晩攪拌し、結晶固体の懸濁物を形成させる。上記結晶をろ過により回収し、数滴のメタノールで洗浄し、及び油−ポンプバキューム下で40℃で一晩乾燥させ、0.252gの化合物1をほとんど無色の結晶固体として得る。
上記化合物は以下の特性を有する:
Figure 2005529060
マイクロ分析:C2019CIN5NaO2について計算される:C,57.22;H4.56;N,16.68。
実測:C,57.26;H,4.75;N,16.50。
実施例16
N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールのHCl塩の調製
Figure 2005529060
窒素バブラーに接続された配管アダプター及び磁気攪拌棒で装備された10mLの、1首の、丸底フラスコをN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(0.398g、1.0mmol)及び3.0mLのエタノールでチャージした。塩化水素をその後エタノール中の1.0M溶液として添加した(1.25mL、1.25mmol)。生ずる懸濁物を室温で1時間攪拌し、及びその後還流まで熱した。上記熱い溶液を少量の不溶性物質を除去するためにろ過した。上記ろ過物をその後室温で2時間攪拌した。形成された懸濁物をその後氷水浴中で冷却し、及びさらなる2時間攪拌した。上記結晶の懸濁物をろ過し、及び回収された固体を油−ポンプバキューム下で40℃で2時間乾燥させ、0.381gのHCl塩を黄色結晶固体として得た。上記塩は以下の特性を有した:
Figure 2005529060
マイクロ分析:(C2020CIN52)・HCl・0.2(EtOH)について計算される:C,55.24;H,5.04;N,15.79。実測:C,54.97;H,5.04;N,15.72。
実施例17
結晶メシレート塩形の調製
化合物1の結晶メシレート(メタンスルフォン酸)塩形は、例えば、プロパノール中のメタンスルフォン酸の溶液を用いて、調製されうる。1の例示的な例において、50mLの圧平衡化添加漏斗、窒素バブラーに接続された配管アダプター及び磁気攪拌棒で装備された500mLの、3首の、丸底フラスコを化合物1(10.3g、26.0mmol)及び170mLの2−プロパノールでチャージする。メタンスルフォン酸を3分間にわたり滴下漏斗をとおして2−プロパノール中の1.0M溶液として一滴ずつ添加する(28.6mL、28.6mmol)。上記混合物を室温で24時間攪拌する。結晶固体の懸濁物が形成される。上記結晶をろ過により回収し、10mLの冷2−プロパノールで2回洗浄し、及び一晩風乾させ、12.5gの化合物1を薄黄色結晶固体として得る。
上記化合物は以下の特性を有する:
Figure 2005529060
マイクロ分析:(C2020CIN52)・1.05(CH43S)・0.11(C38O)について計算される:C,50.80:H,4.99;N,13.87。実測:C,50.70;H,5.22;N,13.85。
実施例18
結晶トシレート塩形の調製
化合物1の結晶トシレート(p−トルエンスルフォン酸)塩形は、例えば、エタノール中のp−トルエンスルフォン酸の溶液を用いて、調製されうる。1の例示的な例において、磁気攪拌棒で装備された50mLのErlenmeyerフラスコを化合物1(1.4g、3.50mmol)及び14mLのエタノールでチャージする。p−トルエンスルフォン酸をエタノール中の1.0M溶液として添加し(4.36mL、4.36mmol)、及び上記懸濁物を約45分間75℃で熱する。生ずる透明な黄色溶液をその後12mLの容積になるまで窒素の流れで蒸発させ、15mLのアセトニトリルを添加し、及び上記混合物を室温で一晩攪拌する。結晶懸濁物が形成される。上記結晶をろ過により回収し、1mLのアセトニトリルで2回洗浄し、及び40℃の油−ポンプバキューム下で一晩乾燥させ、1.8gの化合物1をほとんど無色の結晶固体として得る。
上記化合物は以下の特性を有する:
Figure 2005529060
マイクロ分析:(C2020CIN52)・1.0(C783S)について計算される:C,56.89;H,4.95;N,12.29。実測:C,56.70;H,4.90;N,12.26。
実施例19
N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの調製
Figure 2005529060
この反応は再処理曲線攪拌器、窒素パージ系、及びコンデンサー系で装備した被覆された、49Lの反応器内で行われた。上記反応器をテトラヒドロフラン(「THF」)中のヂ−t−ブチルヂカルボン酸(1)(75%、4.674Kg、16.06mol)及びテトラヒドロフラン(5.50Kg、76.3moles)でチャージした。上記混合物を0℃まで冷却した後、上記内容物を0〜15℃の温度で維持しながら、イソニペコテート(2)(2.500Kg、15.90mol)を上記反応器にチャージした。全てのイソニペコテートエチルを添加した後、上記内容物を25℃まで温め、及びその後その温度で2時間攪拌した。上記混合物をその後0℃まで冷却した。上記THFをその後、上記一群の温度が80℃に達するまで、吸引蒸留により除去した。その後、上記内容物を25℃まで冷却した。これは3.99Kgの琥珀色の油の形態の生成物を産出した。Boc保護したイソニペコテートエチル(3)の濃度は96.3(重量)%であった。
Figure 2005529060
Figure 2005529060
この反応は再処理曲線攪拌器、窒素パージ系、上記内容物の下部の部分の除去のための底の弁、並びにDean−Starkトラップ及びコンデンサー系で装備された、同じ被覆された、49Lの反応器内で行われた。上記反応器をはじめに窒素でパージした。その後、THF中の20%カリウムt−ブトキシド(21.06Kg、37.54mol)をカニューレ系を用いてN2下で上記反応器にチャージした。この溶液をその後0℃まで冷却し、及び上記反応器を次に、上記反応器の内容物の温度を0〜5℃に維持しながら、4−メチルピリミヂン(4)(1.53Kg、16.27mol)でチャージした。その後即座に、パートA中に示されるように調製されるBoc−保護されたイソニペコテートエチル(3)(3.99Kg、15.51mol)を、上記反応器の内容物を0〜5℃の温度に維持し続けながら、30分間にわたり適切にチャージした。その後、上記反応器の内容物を5℃に維持しながら、3時間攪拌した。上記反応器の内容物の温度をその後10℃に増大させ、及びその後その温度で1時間維持した。続いて、33%水性酢酸溶液(6.71Kg、36.88mol)を、上記反応混合物を30℃未満に維持しながら、上記反応混合物にチャージした。生ずる混合物を30分間攪拌した後、30分間置いた。水層をその後分離した。その後、塩化アンモニウム溶液(2.96Kg,3.87mol)を上記反応器にチャージした。生ずる混合物を30分間攪拌した。上記混合物を30分間置いた後、水層を分離した。THFを、蒸留装置を用いて上記温度が60〜65℃に達するまで吸引下(200torr)でバッチ温度をゆっくり上げることにより残る有機層から除去した。最終濃縮物は琥珀色の油の形態であった。この油及びトルエン(12.22Kg、132.6mol)を上記反応器中で混合し、及び生ずる混合物を室温で15分間攪拌した。その後、水(4.01kg、222.5mol)を上記反応器に添加し、及び攪拌を追加の30分間室温で続けた。上記反応器の内容物を60分間置いた。水層をその後分離した。上層(すなわち、有機層)をその後パートCにおけるヒドラゾンを調製するために使用した。
Figure 2005529060
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Figure 2005529060
トルエンスルフォニルヒドラジド(6)(2.6Kg、13.96mol)を同じ反応器内でパートBからの反応混合物と混合した。生ずる混合物を攪拌しながら70℃まで熱し、及びこの温度で2時間維持した。上記反応混合物をその後Dean−Stark水分トラップを用いて1時間減圧下(200torr)で70℃で還流した。その後、上記混合物を0℃まで1.5時間にわたり冷却し、及びその後0℃で少なくとも12時間維持した。生ずる固体を(4ミクロンのフィルター布を用いて)フィルターを用いて回収した。湿ったケークをその後トルエン(3.79Kg、41.13mol、0〜5℃)、続いて酢酸エチル(3.95Kg、44.83mol、0〜5℃)で洗浄した。上記ケークを上記フィルター上で2時間乾燥させた後、及びその後少なくとも4時間40℃の吸引オーブンに移した。これは5.15Kg(70%)の薄黄色固体を産出した。ヒドラゾン(7)の濃度は99.2(重量)%であった。
Figure 2005529060
Figure 2005529060
この反応を、再処理曲線攪拌器、計測ポンプ、窒素パージ系、及びコンデンサー系で装備した、同じ被覆された、49Lの反応器内で行った。上記反応器をはじめに室温で窒素でパージした。上記清潔な、乾燥した反応器をその後パートC中に示されるように調製されるヒドラゾン(7)(2.77Kg、5.85mol)、ヂメチルアミノピリヂン(「DMAP」)(0.0715Kg、0.585mol)、テトラヒドロフラン(12.47Kg、173.04mol)、及びトリエチルアミン(0.829Kg、8.19mol)でチャージした。次に、塩化4−クロロベンゾイル(8)(「CBC」(1.28Kg、7.31moles)を、内部温度を40℃未満に保つような速度でポンプを用いて、上記反応器に20分間にわたり添加した。上記内容物は濃い黄色に変わり、及び沈殿物を形成した。上記塩化4−クロロベンゾイルの添加後、上記反応混合物を65℃まで30分間にわたり熱し、及びその後その温度で5時間維持した。続いて、上記混合物の温度を室温まで下げ、及び水(2.77kg、153.7mol)を添加した。生ずる混合物を0.5時間攪拌した。続いて、有機及び水相を分離させ、及び上記水相を上記反応器の底から除去した。残る有機層に22%水性塩化アンモニウム溶液(4.62L)を添加した。生ずる混合物を0.5時間攪拌した。攪拌を停止し、及び有機及び水相を分離させた。上記水相を反応器の底から除去した。IPA−水混合物(1:1(vol:vol);22.16L)をその後残る有機物に2時間にわたり添加した。続いて、生ずる混合物を5時間攪拌した。上記固体をろ過し(4ミクロンのフィルター布)、IPA−水(1:1(vol:vol);7.39L)で洗浄し、及び上記フィルター上で2時間乾燥させた。上記湿ったケークを6時間80℃(自家バキューム)の吸引オーブン内に移した。これは2.85Kg(84.6%)の固体を産出した。保護されたピラゾール中間体(9)の濃度は99.0(重量)%であった。
Figure 2005529060
Figure 2005529060
Figure 2005529060
以下の議論はこの反応の2の変形を示す:
A.第一の変法
第一の変法において、上記反応を、再処理曲線攪拌器、窒素パージ、及び計測ポンプで装備された、同じ被覆された、49Lの反応器内で行った。上記反応器をパートD中に示されるように調製される保護されたピラゾール中間体(9)(5.0Kg、8.42mol)及びトルエン(10.0kg、108.5mol)でチャージした。攪拌開始後、37%HCl(6.64Kg、67.4mol)をポンプを介して15分間にわたり添加した。即座の気体展開及び22.2℃〜28.4℃の温度増大が観察された。2の相が10分以内に現れた。上記温度を20℃で1.0時間維持した。その後、水(20Kg、1110mol)を添加し、及び生ずる混合物を20分間攪拌した。上記有機及び水相をその後分離し、及び上記水相を上記反応器内に戻した。上記反応器をその後追加的に30分間にわたりポンプを介して6N NaOH(10.0Kg、60.2mol)でチャージした。これは上記pHを12まで増大させ、及び白色/オフホワイトのスラリーを形成させた。上記混合物を75℃まで30分間にわたり熱し、及びその後その温度でさらなる2時間保った。続いて、上記混合物を25℃まで冷却した。上記固体を4ミクロンのフィルター布でろ過し、脱イオン水(3×15Kg)で洗浄し、及び45分間、すなわち、一定の重量(LOD<50%)が観察されるまで、風乾させた。生ずるケークをアセトニトリル(15Kg)と共に上記反応器内に導入した。この混合物を還流まで熱し、及びその後還流で1時間維持した。続いて、上記混合物を5℃まで冷却し、及びその後その温度で30分間維持した。上記固体を4ミクロンのフィルター布でろ過し、アセトニトリル(15Kg)で洗浄し、及び12時間(LOD<1%)85℃の吸引オーブン内で乾燥させた。これは2.64Kg(92%)のわずかにオフホワイトの固体を産出した。5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの濃度は97(重量)%超であった。>1(重量)%の単一の不純物は存在しなかった。発火の際の残留物(「ROI」)は<1%であり、及びKarl Fisher法(「KF」)にしたがう電量分析水決定も1<%であった。
Figure 2005529060
Figure 2005529060
B.第二の変法
第二の変法において、上記反応を再処理曲線攪拌器、窒素パージ、及び計測ポンプで装備した、同じ被覆された、49Lの反応器内で同様に行った。上記反応器をパートD中に示されるように調製される保護されたピラゾール中間体(9)(5.0Kg、8.42mol)及びトルエン(10.0kg、108.5mol)でチャージした。攪拌開始後、16分間にわたる37%HCl(6.64Kg、67.4mol)。20〜28℃の温度増大が上記添加の間に観察された。上記混合物の温度をその後70℃まで30分間にわたり(1.5℃/分)増大させ、及び70℃で2時間保った。上記混合物をその後23℃まで1時間にわたり冷却した。水(20L)を添加後、上記混合物を30分間攪拌した。攪拌をその後停止し、及び上記相を57分間分離させた。底の相(すなわち、生成物を含む、水相)を上記反応器から除去した。上相(すなわち、有機相)を除去した後、上記反応器をトルエン、続いて水ですすぎ、残留物を除いた。生成物を含む上記水相をその後上記反応器に戻した。上記反応器をその後追加的に6N NaOH(10.0kg、54.74mol、6.5equiv.)で27分間にわたりチャージした。観察された最終的なpHは12.25であった。上記反応混合物をその後75℃まで30分間にわたり熱し、及びその温度で2時間保った。上記スラリーをその後すばやく25℃まで冷却した。(固体の形態の)生成物を圧力フィルターを用いてろ過により回収し、及び上記フィルター上で水(2×15L)で洗浄した。上記すすぎの最終的なpHは7.5であった。上記ケークを60分間引いて乾燥させた。これは19.4%のLODを有する、湿ったケークを提供した。上記湿ったケークをアセトニトリル(15.0kg、19.1L)と共に、上記反応器に戻した。生ずる混合物を還流(82℃)まで熱し、及びその温度で2時間29分保った。上記スラリーをその後5℃まで冷却し、及びその後その温度で30分間保った。生ずる生成物をろ過し、及びその後フィルターを、母液がフィルターから落ちなくなるまで引いて乾燥させた。上記ケークをアセトニトリル(18L)ですすぎ、及びその後2時間引いて乾燥させた。上記湿ったケーク(LOD12.2%)を85℃の吸引ドライヤーに16時間20分移した(6〜12時間の期間が十分であっただろうと考えられるが)。これは92.2%の単離された収率で2.64Kgを提供した。
Figure 2005529060
以下の議論はこの反応の3の変法を示す:
A.第一の変法
この反応は攪拌器、窒素パージ、熱電対、及びコンデンサーで装備された、被覆された、0.1Lの反応器内で行われた。上記反応器をパートE中に示されるように調製される5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)(10g、0.029mol);1−メチル−2−ピローリヂノン(20g、0.20mol);グリコール酸ブチル(11)(9.7g、0.073mol)、及び1,8−ヂアザバイシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(「DBU」)(0.45g、0.0029mol)でチャージした。攪拌を開始した後、上記混合物を約110℃まで熱し、及びその後その温度で3時間維持した。そのとき、出発物質から生成物への変換が終わった(すなわち、<3領域%の残留出発物質)ことをHPLCにより決定した。上記反応器の内容物をその後25℃まで1時間にわたり冷却した。エタノール3A(1.74g、0.038mol)をその後上記反応器にチャージした。生ずる混合物をさらなる1時間25℃で維持し、及びその後さらに0℃まで30分間にわたり冷却した。この温度をさらなる2時間維持した。上記固体を4ミクロンのフィルター布を用いたろ過を介して回収し、NMP(2×18g)で洗浄し、及び上記フィルター上で風乾させ、所望の生成物のNMP溶媒和物を生じさせ、それをディファレンシャルスキャニングカロリメトリー(「DSC」)を介して分析した。上記固体を100mLのエタノールと共に上記反応器に導入した。生ずる混合物をその後還流まで熱し、及び還流で4時間維持した。その後、上記混合物を15℃まで3時間にわたり冷却した。上記生成物をその後4ミクロンのフィルター布を用いたろ過により単離し、エタノール3A(2×33g)で(置換洗浄を用いて)洗浄し、及び上記フィルター上で風乾させた。これは9.0gの白色/オフホワイト/黄色結晶(78%収率)(HPLC重量%>98%)を産出した。
Figure 2005529060
Figure 2005529060
B.第二の変法
第二の変法において、上記反応は再処理曲線攪拌器、窒素パージ、及び計測ポンプで装備した、被覆された、49Lの反応器内で行われた。この反応器をパートE中に示されるように調製される5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)(1.9Kg、5.6mol)及び1−メチル−2−ピローリヂノン(3.8Kg、38.3mol)でチャージした。75rpmで攪拌を開始し、及び上記混合物を6分間攪拌した後、上記反応器を上記内容物を攪拌し続けながら、さらにグリコール酸ブチル(11)(1.85Kg、14mol、添加漏斗を介して添加される)及びDBU(85.12g、0.54mol)でチャージした。上記混合物をその後110℃まで23分間にわたり熱し、及びその後その温度で3時間保った。110℃の温度に達した15分後に取られたサンプルは5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)の87.2%変換を示し、110℃の温度に達した60分後に取られたサンプルは5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)の98.7%変換を示し、及び110℃の温度に達した120分後に取られたサンプルは5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)の99.7%変換を示した。上記加熱後、上記反応混合物を約25℃まで1時間5分にわたり冷却した(最終的な隔壁の温度は28.5℃であり、その一方で、底の内容物は22.2℃であった)。サンプルを取り、及びその後上記反応器をエタノール3A(12.35Kg、268mol)で55分間にわたりチャージした。上記エタノールをチャージした後、サンプルを取った。上記混合物をその後65分間攪拌した。上記攪拌のはじめの30分後に取られたサンプルは2.8%のN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール生成物(12)が溶液中に残っていることを示し、及び上記攪拌の60分後に取られたサンプルは3.4%のN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール生成物(12)が溶液中にあることを示した。上記混合物を次に還流まで1時間2分にわたり熱し、及びその後還流で4時間維持した。上清及び固体サンプルを30分毎に回収した。4時間の還流の後、上記混合物を5℃まで0.25℃/分の速度で冷却し、及びその後その温度で一晩維持した。生ずる生成物をろ過し、17.46Kgのろ過物を得た。上記ケークをエタノール3A(2×3.14Kg(68.3mol))で洗浄した。上記洗浄したケークをその後LOD=0.67%まで引いて乾燥させた。生ずる、湿ったケークの量は2.00Kg(89.7%非分析調節したモーラー収率)であった。上記湿ったケーク中のNMP濃度はガスクロマトグラフィー(「GC」)を用いて518ppmであることが決定された。固相マイクロ−抽出(「SPME」)でのGC法を用いた上記湿ったケーク中のNMP濃度は580ppmであった。
上記湿ったケークの一部(1.0Kg、2.51mole)をその後同じ反応器内で吸引によりエタノール3A(9.0Kg、11.38L、196mol)と混合した。攪拌は80RPMに設定した。上記混合物を還流(すなわち、78〜80℃)まで33分間にわたり熱し、及びその後還流で3時間10分保った。サンプルをはじめの1時間10分後、はじめの2時間10分後、及び3時間10分の終わりに取った。上記混合物をその後5℃まで3時間10分にわたり冷却し、及び5℃で一晩(すなわち、約16時間50分)保った。サンプルを上記冷却期間中に取った。上記固体を圧力フィルターを用いてろ過し、及びサンプルを上記母液から取った。回収された母液の量は8.68Kgであった。上記ケークをエタノール3A(2×3.14Kg(68.3mol)、サンプルはそれぞれの洗浄後取った)で洗浄した。上記ケークをその後LOD=0.31%まで1〜2時間引いて乾燥させた。これは0.892Kgの湿ったケーク(89.6%非分析調節されたモーラー収率)を産出した。上記ケーク中の総不純物は0.46(重量)%であり、NMPが0.01(重量)%の濃度で及び5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)が0.01(重量)%の濃度で存在することが決定された。
C.第三の変法
第三の変法において、上記反応は攪拌器、窒素パージ、熱電対、及びコンデンサーで装備された、被覆された、0.1Lの反応器内で行われた。この反応器をパートE中に示されるように調製される5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)(1.9Kg、5.6mol、LOC=0.40%)及び1−メチル−2−ピローリヂノン(3.8Kg、38.3mol)でチャージした。75RPMでの攪拌開始後、上記反応器を、上記内容物を攪拌し続けながら、さらに添加漏斗を介してグリコール酸ブチル(11)(1.85Kg、14mol)及びDBU(85.08g、0.56mol)でチャージした。上記混合物をその後110℃まで50分間にわたり熱し、及びその後その温度で3時間25分保った。110℃の温度に達した15分後に取られたサンプルは5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)の89.8%変換を示し、110℃の温度に達した60分後に取られたサンプルは5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)の99.1%変換を示し、及び110℃の温度に達した180分後に取られたサンプルは5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)の99.6%変換を示した。上記混合物を40℃まで2時間20分にわたり冷却し、及びサンプルを取った。上記反応器をその後エタノール3A(0.76Kg、16.5mol)で23分間にわたりチャージした。上記エタノールを添加後、上記固体のサンプルを取った。上記混合物を還流まで1時間20分にわたり熱し、及びその後還流で4時間保った。上清及び固体サンプルを60分毎に回収した。上記還流後、上記混合物を5℃まで0.25℃/分の速度で冷却し、及びその後その温度で一晩保った。上記固体及び上清のサンプルを回収した。上記混合物をその後ろ過し、3.54Kgのろ過物を産出した(上記ろ過物のサンプルを回収した)。上記ケークをメチルt−ブチルエーテル(「MTBE」、2×3.14Kg(35.6mol)、MTBEのサンプルはそれぞれの洗浄後回収された)で洗浄した。上記洗浄したケークをその後1時間15分(LOD=0.47%)引いて乾燥させた。これは2.56Kgの湿ったケークを産出した。非分析調節した収率は92.1%であった。上記湿ったケーク中のNMP濃度はガスクロマトグラフィーを用いて518ppmであることが決定された。SPMEを伴うGC法を用いた上記湿ったケーク中のNMP濃度は580ppmであった。上記湿ったケークはその後2の選択可能なの手順を用いて処理された:
i.第一の選択可能な湿ったケークの処理
上記のように調製された、湿ったケークの一部(1.2Kg、LOD−0.47%)を吸引を介してエタノール3A(9.0Kg、11.38L)と共に、同じ反応器にチャージした。これは濃いスラリーを産出した。上記攪拌器のスピードを95RPMに設定した。上記スラリーを還流(すなわち、78〜80℃)まで16分間にわたり熱し、及びその後還流で5時間保った。サンプルを、上記混合物がはじめに還流に達したとき、102分後、162分後、186分後、及び251分後に回収した。上記混合物をその後5℃まで2時間46分にわたり冷却し、及びその後その温度で一晩(すなわち、11時間59分)保った。上記生成物を圧力フィルターでろ過し、8.50Kgの母液を産出した(上記母液のサンプルを回収した)。上記ケークをエタノール(2×1.60Kg、サンプルはそれぞれの洗浄後に取った)で洗浄した。上記ケークを数時間引いて乾燥させた。これは1.07Kgの湿ったケーク(LOD=18.0%)を産出した。サンプルを回収後、上記湿ったケークをその後50℃の吸引ドライヤー内でおよそ週末の期間にわたり乾燥させた。これは93.0%の非分析調節されたモーラー収率で0.894Kgの湿ったケーク(LOD=0.51%)を産出した。上記ケーク中の総不純物は0.45(重量)%であり、NMPが0.01(重量)%の濃度で及び5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール(10)が0.01(重量)%の濃度で存在することが決定された。
ii.第二の選択可能な湿ったケークの処理
上記ケークの第二の一部(4g)を冷蔵室及びオーバーヘッドスターラーで装備した、窒素パージした、100mlの、被覆された容器にチャージした。エタノール3A(34.2gエタノール及び1.8gメタノール)及びDBU(0.15g)を事前に混合し、及びその後上記内容物を250RPMで攪拌しながら、上記反応器にチャージした。攪拌を室温で1時間続けた。上記内容物をその後還流まで1時間熱し、及びその後0℃まで3時間冷却した。次の日、上記固体をろ過し、及びエタノール3Aで洗浄した。生ずるケークを自家バキュームで一晩引いて乾燥させた。上記固体をその後約50℃の吸引オーブン内にさらなる何時間か置いた。
本明細書中の実施例は、前記実施例において使用されるものについて、一般的に又は特定して示された本発明に係る反応物及び/又は操作条件を置換することにより行われうる。
上記の観点において、本発明に係るいくつかの目的が達成されることが分かるであろう。さまざまな変化が、本発明の範囲から外れることなく、本発明に係る方法、組み合わせ及び組成物においてなされることができるので、上記の記述中に含まれる全てのことは例示として解釈され、及び限定の意味ではないと解釈されることが意図される。本明細書中に挙げられる全ての文献はそれらを全体として本明細書中に明示的に援用する。
本発明の又はその好ましい態様の要素を導入するとき、上記冠詞“a”、“an”、“the”及び“said”は1以上の要素があることを意味すると意図される。上記用語“comprising(含む)”、“including(含む)”及び“having(有する)”は包括的であり、及び列挙された要素以外の追加の要素がありうることを意味することが意図される。
図1は化合物1のI形同質異像についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。 図2は化合物1のII形同質異像についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。 図3は化合物1のIII形同質異像についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。 図4は化合物1の酢酸溶媒和物についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。 図5は化合物1のNMP溶媒和物についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。 図6は化合物1の一水和物結晶形についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。 図7は化合物1の二水和物結晶形についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。 図8は化合物1の結晶ナトリウム塩についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。 図9は化合物1の結晶塩酸塩についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。 図10は化合物1の結晶メタンスルフォン酸(メシレート)塩についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。
図11は化合物1の結晶p−トルエンスルフォン酸(トシレート)塩についての例示的なX−線粉末回折パターンを示す。 図12は化合物1のI形同質異像の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラム(示差熱量計測図)を示す。 図13は化合物1のII形同質異像の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラムを示す。 図14は化合物1のIII形同質異像の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラムを示す。 図15は化合物1の酢酸溶媒和化した結晶形の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラムを示す。 図16は化合物1のNMP溶媒和化した結晶形の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラムを示す。 図17は化合物1の一水和物結晶形の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラムを示す。 図18は化合物1の二水和物結晶形の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラムを示す。 図19は化合物1の結晶ナトリウム塩の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラムを示す。 図20は化合物1の結晶塩酸塩の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラムを示す。
図21は化合物1の結晶メタンスルフォン酸(メシレート)塩の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラムを示す。 図22は化合物1の結晶p−トルエンスルフォン酸(トシレート)塩の例示的なディファレンシャルスキャニングカロリメトリーサーモグラムを示す。 図23は化合物1のI形同質異像の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。 図24は化合物1のII形同質異像の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。 図25は化合物1のIII形同質異像の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。 図26は化合物1の酢酸溶媒和物の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。 図27は化合物1のNMP溶媒和物の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。 図28は化合物1の一水和物結晶形の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。 図29は化合物1の二水和物結晶形の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。 図30は化合物1の結晶ナトリウム塩の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。
図31は化合物1の結晶塩酸塩の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。 図32は化合物1の結晶メタンスルフォン酸(メシレート)塩の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。 図33は化合物1の結晶p−トルエンスルフォン酸(トシレート)塩の例示的な熱重量分析プロファイルを示す。 図34は化合物1のI形同質異像の例示的な赤外線(IR)スペクトル(減衰した総反射率、ATR)を示す。 図35は化合物1のII形同質異像の例示的な赤外線(IR)スペクトル(減衰した総反射率、ATR)を示す。 図36は化合物1のIII形同質異像の例示的な赤外線(IR)スペクトル(減衰した総反射率、ATR)を示す。 図37は化合物1の酢酸溶媒和物の例示的な赤外線(IR)スペクトル(減衰した総反射率、ATR)を示す。 図38は化合物1のNMP溶媒和物の例示的な赤外線(IR)スペクトル(減衰した総反射率、ATR)を示す。 図39は化合物1の一水和物結晶形の例示的な赤外線(IR)スペクトル(減衰した総反射率、ATR)を示す。 図40は化合物1の結晶ナトリウム塩の例示的な赤外線(IR)スペクトル(減衰した総反射率、ATR)を示す。
図41は化合物1の結晶塩酸塩の例示的な赤外線(IR)スペクトル(減衰した総反射率、ATR)を示す。 図42は化合物1の結晶メタンスルフォン酸(メシレート)塩の例示的な赤外線(IR)スペクトル(減衰した総反射率、ATR)を示す。 図43は化合物1の結晶p−トルエンスルフォン酸(トシレート)塩の例示的な赤外線(IR)スペクトル(減衰した総反射率、ATR)を示す。 図44はクロロフォルム中の化合物1の例示的な赤外線(IR)スペクトル(溶液)を示す。

Claims (44)

  1. 6.2±0.2、12.3±0.2、14.9±0.2、17.1±0.2、及び19.5±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれるピークを含むX−線粉末回折パターンを有する、I形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  2. 約239℃〜約241℃の範囲で融点を有する、請求項1に記載の結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  3. 約1632cm-1での吸収バンドを含む赤外線吸収バンドプロファイルを有する、請求項1に記載の結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  4. 約239℃〜約241℃の範囲で融点、約1632cm-1での吸収バンドを含む赤外線吸収バンドプロファイル、及び6.2±0.2ディグリー2θでのピークを含むX−線粉末回折パターンを有する、請求項1に記載の結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  5. 実質的に図1中に示されるX−線粉末回折パターンを有する、請求項1に記載の結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  6. 検出可能な量のN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールがI形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールとして存在する、N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール及び1以上の医薬として許容される賦形剤を含む医薬組成物。
  7. 前記N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの少なくとも約50%が、I形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールとして存在する、請求項6に記載の医薬組成物。
  8. 前記N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの少なくとも約90%が、I形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールとして存在する、請求項6に記載の医薬組成物。
  9. 上記組成物中に存在するN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールが実質的に相純粋なI形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールである、請求項6に記載の医薬組成物。
  10. 上記組成物はさらにII形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールを含む、請求項6に記載の医薬組成物。
  11. 上記組成物中に存在するN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの量が約0.1mg〜約1000mgである、請求項6に記載の医薬組成物。
  12. 上記組成物中に存在するN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの量が約0.1mg〜約100mgである、請求項6に記載の医薬組成物。
  13. p38キナーゼ仲介状態の治療又は予防方法であって、上記状態又は障害を有する又はそれにかかりやすい患者に治療として又は予防として有効な量の請求項6に記載の組成物を投与することを含む方法。
  14. p38キナーゼ仲介状態は慢性関節リウマチである、請求項13に記載の方法。
  15. 4.7±0.2、9.6±0.2、14.5±0.2、16.2±0.2、及び20.1±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれるピークを含むX−線粉末回折パターンを有する、II形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  16. 約210℃〜約212℃の範囲で融点を有する、請求項15に記載の結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  17. 約1635cm-1での吸収バンドを含む赤外線吸収バンドプロファイルを有する、請求項15に記載の結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  18. 約210℃〜約212℃の範囲で融点、約1635cm-1での吸収バンドを含む赤外線吸収バンドプロファイル、及び4.7±0.2ディグリー2θでのピークを含むX−線粉末回折パターンを有する、請求項15に記載の結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  19. 実質的に図2中に示されるX−線粉末回折パターンを有する、請求項15に記載の結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  20. 検出可能な量のN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールがII形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールとして存在する、N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール及び1以上の医薬として許容される賦形剤を含む医薬組成物。
  21. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの少なくとも約50%が、II形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールとして存在する、請求項20に記載の医薬組成物。
  22. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの少なくとも約90%が、II形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールとして存在する、請求項20に記載の医薬組成物。
  23. 上記組成物中に存在するN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールが実質的に相純粋なII形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールである、請求項20に記載の医薬組成物。
  24. 上記組成物中に存在するN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの量は約0.1mg〜約1000mgである、請求項20に記載の医薬組成物。
  25. 上記組成物中に存在するN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの量は約0.1mg〜約100mgである、請求項20に記載の医薬組成物。
  26. p38キナーゼ仲介状態の治療又は予防方法であって、上記状態又は障害を有する又はそれにかかりやすい患者に治療として又は予防として有効な量の請求項20に記載の組成物を投与することを含む方法。
  27. p38キナーゼ仲介状態は慢性関節リウマチである、請求項26に記載の方法。
  28. 10.5±0.2、11.7±0.2、12.4±0.2、及び19.1±0.2ディグリー2θから成る群から選ばれるピークを含むX−線粉末回折パターンを有する、III形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  29. 実質的に図3中に示されるX−線粉末回折パターンを有する、請求項28に記載の結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール。
  30. 検出可能な量のN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールがIII形結晶N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールとして存在する、N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾール及び1以上の医薬として許容される賦形剤を含む医薬組成物。
  31. 上記組成物中に存在するN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの量は約0.1mg〜約1000mgである、請求項30に記載の医薬組成物。
  32. 上記組成物中に存在するN−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの量は約0.1mg〜約100mgである、請求項30に記載の医薬組成物。
  33. p38キナーゼ仲介状態の治療又は予防方法であって、上記状態又は障害を有する又はそれにかかりやすい患者に治療として又は予防として有効な量の請求項30に記載の組成物を投与することを含む方法。
  34. p38キナーゼ仲介状態は慢性関節リウマチである、請求項33に記載の方法。
  35. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの溶媒和化した結晶形。
  36. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールのN−メチルピローリドン溶媒和化した結晶形である、請求項35に記載の溶媒和化した結晶形。
  37. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの酢酸溶媒和化した結晶形である、請求項35に記載の溶媒和化した結晶形。
  38. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの水和した結晶形。
  39. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの一水和物結晶形である、請求項38に記載の水和した結晶形。
  40. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの二水和物結晶形である、請求項38に記載の水和した結晶形。
  41. 以下の:
    (a)N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの結晶ナトリウム塩、
    (b)N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの結晶メシレート塩、及び
    (c)N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの結晶トシレート塩:
    から成る群から選ばれる、N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの結晶塩。
  42. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの結晶ナトリウム塩である、請求項41に記載の結晶塩。
  43. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの結晶メシレート塩である、請求項41に記載の結晶塩。
  44. N−(2−ヒドロキシアセチル)−5−(4−ピペリヂル)−4−(4−ピリミヂニル)−3−(4−クロロフェニル)ピラゾールの結晶トシレート塩である、請求項41に記載の結晶塩。
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