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JP2003238847A - 水性インキバインダー組成物 - Google Patents

水性インキバインダー組成物

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Publication number
JP2003238847A
JP2003238847A JP2003024271A JP2003024271A JP2003238847A JP 2003238847 A JP2003238847 A JP 2003238847A JP 2003024271 A JP2003024271 A JP 2003024271A JP 2003024271 A JP2003024271 A JP 2003024271A JP 2003238847 A JP2003238847 A JP 2003238847A
Authority
JP
Japan
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polymer
ink
weight
water
binder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003024271A
Other languages
English (en)
Inventor
Scott Lind Egolf
スコット・リンド・エゴルフ
William Christopher Finch
ウィリアム・クリストファー・フィンチ
Aaron Thomas Mailloux
アーオン・トーマス・メロー
Miao-Hsun Li Sheng
ミャオ−スン・リー・シェン
Stephen Lee Walker
ステファン・リー・ウォーカー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Publication of JP2003238847A publication Critical patent/JP2003238847A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins
    • C09D11/106Printing inks based on artificial resins containing macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C09D11/107Printing inks based on artificial resins containing macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds from unsaturated acids or derivatives thereof

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プレス再溶解性を有し、インキの乾燥インキフ
ィルムが耐水性を発揮する新規なインクの提供。 【解決手段】(a)第一のポリマー重量に基づいて15
〜75重量%の2.0から4.6のpKaを有するエチ
レン性不飽和カルボン酸モノマーを重合単位として含
み、1.3から2.1の計算ハンシュパラメーターを有
する第一のポリマーを、バインダー組成物の乾燥重量に
基づいて30〜60重量%;および(b)バインダー組
成物の乾燥重量に基づいて70〜40重量%の、水性エ
マルションポリマーである第二のポリマー、を含む水性
インキバインダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、水性インキバインダー組成物に
関し、特に、第一のポリマー重量に基づいて15〜75
重量%の2.0から4.6のpKaを有するエチレン性
不飽和カルボン酸モノマーを重合単位として含み、1.
3から2.1の計算ハンシュパラメーターを有する第一
のポリマーを、バインダー組成物の乾燥重量に基づいて
30〜60重量%;およびバインダー組成物の乾燥重量
に基づいて70〜40重量%の、水性エマルションポリ
マーである第二のポリマー、を含む水性インキバインダ
ーに関する。また、本発明は、前記インキバインダーを
含む水性インキ組成物及びプレス再溶解性及び乾燥イン
キフィルムとしての耐水性を有する水性インキを提供す
る方法に関する。
【0002】ここで「水性インキ組成物」は、着色イン
キ及びオーバープリントワニスとして当分野で知られる
非着色インキ双方を含む。可溶性樹脂とエマルションポ
リマーを含む水性インキ組成物、及びブレンディングと
種々の二段階重合方法による斯かる組成物の形成が、開
示されていた。斯かる組成物は、レオロジーのような有
益なインキ特性を提供するために提案された。しかしな
がら、これらから形成されるインキは、プレスについて
許容できない再溶解性及び乾燥インキフィルムとしての
貧弱な耐水性のいずれかを呈する。プレスについてのイ
ンキ再溶解性が許容できないときは、短期間のプレス停
止が新しいインキに再溶解しない程度までインキを乾燥
させ、プレスを再開した場合乾燥インキ粒子をプレス表
面及び最終的に仕上げプリント基体表面にへ移動させ
る。一方では、仕上げプリント基体表面が水との接触に
より影響を受けないよう乾燥インキフィルムは耐水性を
発揮するのが望ましい。
【0003】米国特許第5,284,894号は、分散
アクリルポリマー、高分子電解質樹脂及び非イオン性乳
化剤を含む低発泡性プリントインキ用の樹脂フォルティ
ファイド(resin−fortified)ラテック
スポリマーを開示する。
【0004】しかしながら、改良された水性インキバイ
ンダー組成物が、プレス再溶解性及び乾燥インキフィル
ムとしての耐水性の双方を有する水性インキを提供する
ために未だ望まれている。ある種の第一のポリマーとエ
マルションポリマーから形成されたある種のインキバイ
ンダー組成物が、それから形成されたインキはプレス再
溶解性を発揮し及びそれらのインキの乾燥インキフィル
ムは耐水性を発揮するという、望ましい性能を発揮する
ことがここに見出された。
【0005】本発明の第一の態様において、(a)第一
のポリマー重量に基づいて15〜75重量%の2.0か
ら4.6のpKaを有するエチレン性不飽和カルボン酸
モノマーを重合単位として含み、1.3から2.1の計
算ハンシュパラメーター(Hansch parame
ter)を有する第一のポリマーを、バインダー組成物
の乾燥重量に基づいて30〜60重量%;および(b)
バインダー組成物の乾燥重量に基づいて70〜40重量
%の、水性エマルションポリマーである第二のポリマ
ー、を含む水性インキバインダーが提供される。
【0006】本発明の第二の態様において、水性インキ
バインダー及び任意の顔料を含む水性インキであって、
該インキは、(a)第一のポリマー重量に基づいて15
〜75重量%の2.0から4.6のpKaを有するエチ
レン性不飽和カルボン酸モノマーを重合単位として含む
第一のポリマー及び(b)水性エマルションポリマーで
ある第二のポリマーを含み、該第一のポリマー対該第二
のポリマーの固形分を基準にした重量比が0.43:1
対1.5:1である水性インキが提供される。
【0007】本発明の第三の態様においては、プレス再
溶解性及び乾燥フィルムとして耐水性を有する水性イン
キを提供する方法であって、(a)水性インキバインダ
ー及び任意に顔料を含む水性インキであって、(i)第
一のポリマー重量に基づいて15〜75重量%の2.0
から4.6のpKaを有するエチレン性不飽和カルボン
酸モノマーを重合単位として含み、1.3から2.1の
計算されたハンシュパラメーターを有する第一のポリマ
ー、及び(ii)水性エマルションポリマーである第二
のポリマーを含み、該第一のポリマー対該第二のポリマ
ーの固形分を基準にした重量比が0.43:1対1.
5:1である水性インキを形成し;(b)該インキをプ
レスで基体に適用し;及び(c)該適用インキを乾燥し
又は乾燥させることを含む方法が提供される
【0008】本発明の水性インキバインダーは、バイン
ダー組成物の乾燥重量に基づいて、30〜60重量%、
好ましくは35〜60重量%の第一のポリマーを含み、
該第一のポリマーは第一のポリマー重量に基づいて15
〜75重量%、好ましくは20〜40重量の2.0から
4.6、好ましくは2.5から4.5、より好ましくは
3.0から4.4のpKaを有するエチレン性不飽和カ
ルボン酸モノマーを重合単位として含み、好ましくは
1.3から2.1の計算ハンシュパラメーターを有す
る。「水性」とは、そのバインダー組成物が溶解され又
は分散される媒体が主として水であることを意味する。
その第一のポリマーは、重合単位として、第一のポリマ
ーの重量に基づいて15〜75重量%の、2.0と4.
6の間のpKaを有する少なくとも一つのエチレン性不
飽和カルボン酸モノマーを含む。モノマーのpKaは、
当分野で知られており、例えば、ラングのハンドブック
(第15版)に見出され得る。好ましいカルボン酸モノ
マーは、アクリル酸である。
【0009】第一のポリマーは、更に、共重合単位とし
て、カルボン酸官能性モノマーに加えて少なくとも一つ
のモノエチレン性不飽和モノマーを含み、例えば、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、2‐エチルヘキシルアクリレート、デシルアクリ
レート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、アミノアルキル(メタ)アクリレート、
N‐アルキルアミノアルキル(メタクリレート)、N,
N‐ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、
ウレイド(メタ)アクリレート;(メタ)アクリロニト
リル及び(メタ)アクリルアミド;スチレン、α‐メチ
ルスチレン又は他のアルキル置換スチレン;ブタジエ
ン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル又は他のビニルエ
ステル;塩化ビニル、塩化ビニリデン及びN‐ビニルピ
ロリドン等のビニルモノマーである。本明細書において
は、アクリレート、アクリロニトリル又はアクリルアミ
ドのような他の用語が後に続く、用語「(メタ)」の使
用は、アクリレート及びメタクリレート、アクリロニト
リル及びメタクリロニトリル、又はアクリルアミド及び
メタクリルアミド、のそれぞれを意味する。カルボン酸
官能性モノマーに加えて好ましいモノエチレン性不飽和
モノマーは、スチレン、α‐メチルスチレン及びこれら
の混合物である。
【0010】第一のポリマー組成物は、1.3から2.
1の計算ハンシュパラメーターを提供するよう選択され
る。2以上の第一のポリマーがインキバインダー組成物
に存在する場合においては、重量平均ハンシュパラメー
ターが使用される。ポリマーについてのハンシュパラメ
ーターは、グループ寄与法をを使用して計算される。ポ
リマーを形成するモノマー単位はポリマーの疎水性寄与
度及び疎水性度が付与され、ハンシュパラメーターはハ
ンシュ及び藤田、J.Amer.Chem.Soc.,
86、1616〜1626(1964);H.クビナ
イ、Methodand Principles of
Medicinal Chemistry、第1巻、
編集、R.マンホールド等、VCH,ウェインハイム
(1993);C.ハンシュ及びA.レオ、化学及び生
物学における相関分析の置換定数、ワイリー、ニューヨ
ーク(1979);及びC.ハンシュ、P.マローニ
ー、T.藤田及びR.ムール、Nature、194
巻、178〜180頁(1962)に開示されたポリマ
ーにおけるモノマーの重量平均に基づいて計算される。
【0011】幾つかのモノマーについての疎水性寄与度
の値は: モノマー 疎水性寄与度 エチルアクリレート 2.11 ブチルアクリレート 3.19 2‐エチルヘキシルアクリレート 5.22 スチレン 4.29 α‐メチルスチレン 4.7 メチルメタクリレート 1.89 エチルメタクリレート 2.43 ブチルメタクリレート 3.51 イソボルニルメタクリレート 2.22 アクリル酸 −2.52 イタコン酸 −3.34 メタクリル酸 −2.2 無水マレイン酸 −3.5
【0012】第一のポリマーは、典型的にはpH8にお
いて水性インキ組成物に実質的に可溶性である;好まし
くは第一のポリマーは、pH7.0において水性インキ
組成物に実質的に可溶性である。 ここで「実質的に可
溶性」であるとは、25℃において90部の水性媒体に
溶解した10重量部のポリマーが視覚的に透明であるこ
とを意味している。
【0013】第一のポリマーは、典型的に3,000か
ら20,000のMwを有する。ここで報告されるMw
は、ポリスチレン標準に対して測定されるゲル浸透クロ
マトグラフィーにより決定される重量平均分子量であ
る。
【0014】第一のポリマーのガラス転移温度(「T
g」)は典型的には70℃より大であり、望ましいTg
範囲を達成するために選択されるモノマー及びモノマー
量は当分野でよく知られている。ここで使用されるTg
は、モノマーM1及びM2の共重合体についてのTgを
計算するための下式、フォックス式(T.G.フォック
ス、Bull.Am.Physics Soc.、第1
巻、第3号、123頁(1956年))を使用して計算
されるものである、
【0015】
【数1】
【0016】ここで、Tg(計算値)は共重合体につい
て計算されたガラス転移温度 w(M1)は共重合体中のモノマーM1の重量画分 w(M2)は共重合体中のモノマーM2の重量画分 Tg(M1)はM1のホモポリマーに付いてのガラス転
移温度 Tg(M2)はM2のホモポリマーに付いてのガラス転
移温度、全ての温度は °Kである。
【0017】ホモポリマーのガラス転移温度は、例え
ば、J.ブランドラップ及びE.H.インマーグートに
よるインターサイエンスパブリッシャーズ編集の「ポリ
マーハンドブック」において見出され得る。
【0018】本発明のインキバインダーの第一のポリマ
ーを調製すのに使用される遊離基付加重合技術は、当分
野でよく知られている。好ましいのは、濃縮溶液又はバ
ルクでの、例えば、プラグフロー反応器、CFSTR又
は熱チューブ反応器を使用する半連続又は連続法による
重合である。ペルオキシド及びヒドロペルオキシドのよ
うな遊離基発生開始剤化合物は、総モノマー重量に基づ
いて0〜5重量%の濃度において使用され得る。モノマ
ー混合物は、速度又は組成について均一に添加され得
る。反応温度は、1〜30分の滞留時間の期間、100
℃から500℃の間の温度において維持される。好まし
いのは150℃から260℃の間の温度で2.5〜15
分の滞留時間である。
【0019】本発明の水性インキバインダーは、該バイ
ンダー組成物の乾燥重量に基づいて70〜40重量%、
好ましくは65〜40重量%の、水性エマルション重合
により調製される第二のポリマーを含む。水性エマルシ
ョンの第二のポリマーは、(共)重合単位として、少な
くとも一つの共重合されたエチレン性不飽和モノマーを
含む。典型的なエチレン性不飽和モノマーとしては、例
えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレ−ト、2‐エチルヘキシルアクリレート、デ
シルアクリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタ
クリレート、ブチルメタクリレート、イソデシルメタク
リレート、ラウリルメタクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレートを
含む(メタ)アクリルエステルモノマー;(メタ)アク
リロニトリル;メタアクリルアミド;アミノ官能性及び
ウレイド官能性モノマー;アセトアセテート官能基を有
するモノマー;スチレン及び置換スチレン;ブタジエ
ン;エチレン;プロピレン;1‐デセンのようなα‐オ
レフィン;酢酸ビニル、酪酸ビニル及び他のビニルエス
テル;及び塩化ビニル、塩化ビニリデンのようなビニル
モノマーが挙げられる。好ましいのは、全アクリル、主
としてアクリル及びスチレン/アクリルコポリマーであ
る。
【0020】第二のポリマーは、コポリマーの乾燥重量
に基づいて0から5重量%の共重合されたエチレン性不
飽和酸モノマーを含有し、それらは例えば、(メタ)ア
クリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイ
ン酸、イタコン酸モノメチル、フマル酸モノメチル、フ
マル酸モノブチル、2‐アクリルアミド‐2‐メチルプ
ロパンスルホン酸、スルホン酸ビニル、スチレンスルホ
ン酸、1‐アリルオキシ‐2‐ヒドロキシプロパンスル
ホン酸、アルキルアリルスルホコハク酸、スルフォエチ
ルメタクリレート、ホスホエチル(メタ)アクリレー
ト、ホスホプロピル(メタ)アクリレート及びホスホブ
チル(メタ)アクリレートのようなホスホアルキル(メ
タ)アクリレート、ホスホアルキルクロトネート、ホス
ホアルキルマレエート、ホスホアルキルフマレート、ホ
スホジアルキル(メタ)アクリレート、ホスホジアルキ
ルクロトネート及びアリルホスフェート及び無水マレイ
ン酸のようなモノマーである。好ましいのは、0〜1%
の共重合されたエチレン性不飽和カルボン酸;より好ま
しいのは0〜1%の共重合された(メタ)アクリル酸で
ある。
【0021】第二のポリマーは、コポリマーの乾燥重量
に基づいて0%から5%の共重合した多エチレン性不飽
和モノマー、例えば、アリルメタクリレート、ブタジエ
ン、ジアリルフタレート、1,4‐ブチレングリコール
ジメタクリレート、1,2‐エチレングリコールジメタ
クリレート、1,6‐ヘキサンジオールジアクリレート
及びジビニルベンゼンを含有することができる。
【0022】水性エマルションコポリマーを調製するた
めに使用される重合技術は、当分野でよく知られてい
る。エマルション重合法においては慣用の界面活性剤が
使用され得るが、それらは、例えば、アルキル、アリー
ルもしくはアルキルアリールの硫酸エステル、スルホン
酸エステルもしくは燐酸エステルのアルカリ金属もしく
はアンモニウム塩;アルキルスルホン酸;スルホコハク
酸塩;脂肪酸;エチレン性不飽和界面活性剤モノマー及
びエトキシル化アルコール又はフェノールである。使用
される斯かる界面活性剤の量は、通常はモノマーの重量
に基づいて0.1重量%から6重量%である。好ましい
態様においては、エマルション(第二)ポリマーは、重
合における単独界面活性剤又は補助界面活性剤として第
一のポリマー水溶液の存在下で調製される。より好まし
い態様においては、エマルション(第二)ポリマーは、
重合における単独界面活性剤又は補助界面活性剤として
7.5未満のpHにおいて第一のポリマーの水溶液の存
在下で調製される。
【0023】熱又はレドックス開始法のいずれかが使用
され得る。反応温度は、反応過程の全体に亘り100℃
より低い温度に維持される。好ましいのは、30℃から
95℃、より好ましくは50℃から90℃の間である。
モノマー混合物は、正味で又は水中エマルションとして
添加され得る。モノマー混合物は、反応期間に亘り、1
以上の添加、又は連続して又は直線的に又はそうではな
く、又はこれらの組み合わせで添加され得る。
【0024】慣用の遊離基開始剤は、例えば、過酸化水
素、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、t‐ブチルヒ
ドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、過硫酸
アンモニウム及び/又はアルカリ金属塩、過ホウ酸ナト
リウム、過燐酸及びそれらの塩、過マンガン酸カリウム
及びペルオキシ二硫酸のアンモニウム又はアルカリ金属
塩等が、全モノマーの重量に基づいて0.01重量%か
ら3重量%の濃度で使用され得る。例えば、ホルムアル
デヒドスルホキシレートナトリウム、アスコルビン酸、
イソアスコルビン酸、亜硫酸、重亜硫酸、チオ硫酸、ヒ
ドロ亜硫酸、硫化物、ヒドロ硫化物又は亜二チオン酸の
ナトリウム塩のような硫黄含有塩のアルカリ金属及びア
ンモニウム塩、ホルムアジンスルフィン酸、ヒドロキシ
メタンスルホン酸、アセトン重亜硫酸塩、エタノールア
ミンのようなアミン、グリコール酸、グリオキシル酸水
和物、乳酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸及び前記
の酸の塩のような好適な還元剤と一緒になって同一開始
剤を使用するレドックス系が、使用され得る。鉄、銅、
マンガン、銀、白金、バナジウム、ニッケル、クロム、
パラジウム又はコバルトのレドックス反応触媒金属塩
が、使用され得る。
【0025】例えば、テトラブロモメタン等のハロゲン
化合物;アリル化合物;又はアルキルチオグリコレー
ト、アルキルメルカプトアルカノエート及びC〜C
22線状又は分岐アルキルメルカプタンのようなメルカ
プタンのような連鎖移動剤が、エマルションポリマーの
分子量を低下させるために及び/又は任意の遊離基発生
開始剤により得られたであろうものとは異なる分子量分
布を提供するために使用され得る。n‐ドデシルメルカ
プタン及びt‐ドデシルメルカプタンのような直鎖又は
分岐C〜C22アルキルメルカプタンが、好ましい。
連鎖移動剤は、前反応期間の大部分又は全てに亘り、又
は例えば、ケトル充填において及び残存モノマーの減少
段階における反応期間の限定的部分の過程で1以上の添
加により又は連続的、直線的に又はそうでなく添加され
得る。
【0026】本発明の他の態様において、エマルション
ポリマーは、組成において異なる少なくとも二つの段階
が逐次的様式で重合される多段階エマルション重合法に
より調製され得る。斯かる方法は、通常は少なくとも二
つの非相溶性組成物の生成を生じ、それによりポリマー
粒子中に少なくとも二つの相の形成をもたらす。斯かる
粒子は、例えば、コア/シェル又はコア/シース粒子、
コアを不完全にカプセル化するシェル相を有するコア/
シェル粒子、複数のコアを有するコア/シェル粒子及び
相互侵入網目構造粒子等の種々のジオメトリーを有する
2以上の相からなる。多段階エマルションポリマーの各
段階は、エマルションポリマーについてここで上記され
たような同一モノマー、界面活性剤、連鎖移動剤等を含
有することができる。多段階ポリマー粒子の場合は、本
発明の目的用の計算Tg、任意のモノマーの量又は計算
ハンシュパラメーターは、段階の数又はその中の相に関
係なくエマルションポリマーの全体組成物から決定され
る。斯かる多段階エマルションポリマーを調製するため
に使用される重合技術は、例えば、米国特許第4,32
5,856号;4,654,397号;及び4,81
4,373号等の分野においてよく知られている。
【0027】エマルションポリマーのガラス転移温度
(「Tg」)は、−80℃から120℃である。ここで
使用されるTgは、上記されたようなフォックス式を使
用して計算されるものである。エマルションポリマーの
ハンシュパラメーターは、好ましくは3.0より大、よ
り好ましくは3.5より大である。エマルションコポリ
マーの平均直径は、BI‐90パーティクルサイザーに
より測定された際に30ナノメートルから500ナノメ
ートルであるのが好ましい。
【0028】本発明の第二の態様では、例えば、フレキ
ソ印刷、グラビア印刷又はオフセット印刷プロセス用に
好適な着色又は非着色水性インキが提供される。そのイ
ンキは、(a)重合単位として第一のポリマー重量に基
づいて15〜75重量%の2.0から4.6のpKaを
有するエチレン性不飽和カルボン酸モノマーを含み、
1.3から2.1の計算されたハンシュパラメーターを
有する第一のポリマー;及び(b)水性エマルションポ
リマーである第二のポリマーを含み、該第一のポリマー
対該第二のポリマーの固形分を基にした重量比は0.4
3:1から1.5:1、好ましくは0.53:1から
1.5:1である水性インキバインダー及び任意に1以
上の顔料を含む。
【0029】任意の顔料は、典型的には、水性媒体;顔
料;及び当分野で公知の顔料分散剤を混合し、顔料を分
散させるのに充分な時間その混合物に剪断力を加えるこ
とにより水性媒体中に分散される。その顔料は、有機ま
たは無機顔料、顔料複合物又はそれらの混合物の少なく
とも一つであり得る。その混合物は、乾燥顔料重量に基
づいて1〜50重量%、好ましくは8〜25重量%の顔
料分散剤を含む。好ましい態様において、本発明の第一
のポリマーは、顔料分散剤の一部として、好ましくはそ
の主たる部分として、より好ましくはその全てとして使
用される。1を超える第一のポリマーを含有するインキ
において、重量画分平均基準で、インキ内の全ての第一
のポリマーの好ましいハンシュパラメーターは、1.3
から2.1、より好ましくは1.4から2.0、最も好
ましくは1.5から1.9である。
【0030】その混合物は、その後、顔料分散分野で公
知の粉砕又は微粉砕装置内における剪断に付される。斯
かる粉砕又は微粉砕装置には、ロールミル、ボールミ
ル、ビーズミル、アトリッターミルが含まれ、混合物が
連続して再循環されるミルが含まれる。その混合物の剪
断は顔料を分散するのに充分な時間の間連続される。こ
れは顔料をの一次粒子のサイズにして顔料の安定性及び
色素発現を最大化することと、完全な分散を達成するた
めに要求される時間及びエネルギーのコストとが典型的
に均衡が取られることを意味する。顔料を分散するのに
充分な時間は、典型的には顔料及び顔料分散剤の性質及
び使用される粉砕又は微粉砕装置に依存し、当分野の熟
練者により決定される。顔料ディスパーションは、顔料
ディスパーションの重量に基づいて、30〜50重量%
顔料で提供される。顔料ディスパーションは、また、例
えばワックス、消泡剤、バイオサイド、他のバインダー
樹脂、増粘剤及び保湿剤等の追加の成分を含むか、又は
それらは後でインキに添加され得る。インキバインダー
及び顔料ディスパーションは、それから、低剪断混合に
より混合される。
【0031】本発明の第三の態様においては、(a)本
発明の水性インキを形成し;(b)例えば、フレキソ印
刷、グラビア印刷又はオフセット印刷等のプレスで基体
にインキを適用し;及び(c)適用インキを乾燥し又は
乾燥させることを含む、プレス再溶解性及び乾燥フィル
ムとして耐水性を有する水性インキを提供する方法が提
供される。
【0032】次の実施例は、本発明及び試験手順により
得られた結果を例示するために提示される。
【0033】全体に亘り使用される略語: STY=スチレン AMS=α‐メチルスチレン MMA=メチルメタクリレート BA=ブチルアクリレート EHA=2‐エチルヘキシルアクリレート AA=アクリル酸 DI水=脱イオン水
【0034】実施例1〜8 第一のポリマーの調製 内径3.2mm(0.125インチ)の内径を有する1
1.9m(39フィート)ステンレス鋼(SS)チュー
ブは、一端が高圧ポンプ(熱分離型コンストラメトリッ
ク(ConstraMetric)3200)に接続さ
れ、他端は背圧調節装置に接続された。二つの端の間で
管にはコイルが巻かれオーブン内に配置された。オーブ
ンはコイルが巻かれたチューブに加えられる熱を調節す
る温度プローブが装備された。熱交換器が、試料が採取
される前に熱を取り除くために装備された。希釈溶媒を
配給する第二SSチューブが設置された。3.2mm
(0.125インチ)の内径を有する第二チューブの一
端は、熱交換器の前で第一チューブに接続された。他端
は、高圧ポンプ(熱分離型コンストラメトリック(Co
nstraMetric)3200)に接続された。
【0035】反応混合物は、溶媒、モノマー及び開始剤
を混合することにより調製された。アセトンが1から2
0ml/分の速度において高圧ポンプを経由してより大
きな配管を通してポンプにより供給された。圧力は、平
方インチ当たり(「psi」)500から2000ポン
ドの水準に維持された。オーブンは、望ましい重合温度
に加熱された。約15分後、配管を通してポンプにより
供給されたアセトンは、反応混合物で置き換えられ、こ
れは一定速度で配管を通して連続的に供給された。同時
に、希釈溶媒が、ポリマーが冷却される前にポリマーを
希釈するため、0.5から20ml/分の速度でより小
さな第二配管を通してポンプで供給された。アセトンが
配管からなくなるまでの適当な時間が与えられた後で、
生成物は背圧調節装置からの流出液として収集された。
反応混合物がほぼ消費された後で、アセトンが反応混合
物と同じ速度及び温度でポンプで配管に供給された。樹
脂は、揮発性物質を除去するためワイプト‐フィルム‐
エバポレーター(wiped‐film‐evapor
ator)を使用して分離され、アルカリ水溶液に溶解
された。関連するポリマーの分子量は、ポリスチレン標
準を使用してゲル浸透クロマトグラフィーにより測定さ
れた。転化率は、残存モノマーの関数として測定され
た。
【0036】実施例1〜8は、上で要約された手順に従
い調製された。反応混合物は、ダウワノール(Dowa
nol、商標)DPM内の下記の86重量%モノマー溶
液及び全モノマー重量に基づいて1.0重量%のt‐ブ
チルペルオキシドであった。流量は、4分の滞留時間を
提供するよう調整された。組成及び分子量は下記表1.
1に示される。
【0037】
【表1】
【0038】実施例9〜4及び比較実施例A〜D 第
二のポリマー及びインキバインダーの調製 実施例9の調製。四つ口丸底フラスコには、パドル撹拌
器、温度計、窒素流入口及び還流冷却器が装備された。
フラスコに433gの実施例2の第一のポリマーの2
9.1%固形分溶液及びDI水66gが、添加された。
混合物は81℃に加熱され、5.6gのDI水に溶解さ
れた2.4gの過硫酸アンモニウム溶液が、添加され
た。46gBA、46gSTY及び118gEHAから
なるモノマー混合物が2時間に亘り徐々に添加され、反
応温度は83℃に増加した。75gDI水に溶解された
0.38g過硫酸アンモニウムの溶液が、20分間、徐
々にフラスコに添加された。反応温度は、その後、70
℃に冷却された。7.5gDI水に溶解されたtert
‐ブチルヒドロペルオキシド溶液及び16gDI水に溶
解された0.9gイソアスコルビン酸及び0.45g水
酸化ナトリウムの溶液が、双方とも25分に亘り徐々に
反応フラスコに加えられた。反応混合物は室温に冷却さ
れ、生成される凝塊を除去するため濾過された。最終ラ
テックス生成物は、40.7%の固形分及び91nmの
粒径を有していた。
【0039】実施例10〜14及び比較実施例A〜D
は、表2の組成物を使用して実施例9の手順に従い調製
された。粒径は、ブルックヘブンインスツルメンツ型B
I−90パーティクルサイズアナライザーを使用して測
定された。エマルション粘度が、30rpmにおいてブ
ルックフィールド型LV粘度計及びスピンドル#4を使
用して測定された。
【0040】
【表2】
【0041】実施例15 水性インキの調製及び評価 インキ組成物はインキバインダー、顔料ディスパーショ
ン及び水を含み、25〜30秒の範囲のザーンカップ粘
度を提供したが、そこで、比較インキの#2ザーンカッ
プ粘度はそれぞれが1秒以内に調整され、顔料分は等し
く維持された。出発組成物は下記成分を混合することに
より調製された: 成分 重量部 フレキシバース(Flexiverse、商標)RFD‐3217 顔料ディスパーション 28 水 22 インキバインダー(NHOHでpH=8.5〜9.0に調整) 50
【0042】インキは、必要に応じて水及び顔料ディス
パーションを加えることにより均等な#2ザーンカップ
粘度及び顔料分に調整され、その結果最終粘度は25〜
30秒の範囲内に収まった。1cm当たり118アニロ
ックスセル(インチ当たり300アニロックスセル)シ
リンダーを装備したパマルコハンドプルーファー(Pa
marco handproofer)を使用してコロ
ナ処理された低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム上に
インクを塗布し、試験及び比較インキのスプリットプル
ーフ(サイドバイサイド)を形成し、120°Fで15
秒間乾燥した。耐水性試験は、試料がオーブンから除去
された1分間後に開始された。四滴の水が、規定接触時
間の間それぞれのフィルム上に置かれ、引き続き目視に
よりフィルム透明度を評価付けし、湿潤ティッシュペー
パーで一度フィルム表面をこすり暴露過程での分解又は
軟化に対するフィルムの抵抗性を試験した。試験領域
は、次の尺度を使用して評点された: 1=水の完全な白色化、完全なフィルム除去 2=水の穏かな白色化、穏かなフィルム除去 3=水の僅かな白色化、僅かなフィルム除去、リンクル 4=水の僅かな白色化、フィルム除去無し 5=水の白色化無し、フィルム除去無し
【0043】それぞれのインキ配合物のプレス安定性及
び再湿潤、又は再溶解性、性能は、1cm当たり79ア
ニロックスセル(インチ当たり200アニロックス)を
有する小グラビアシリンダーを装備したガイガーグラビ
アプルーフィングプレス上で測定された。印刷は、シリ
ンダーからインキを基体に直接転移して達成された。最
初のプリントがスタートアップ後行われ、プレスは5分
間停止され、インキをシリンダーセル内で乾燥させ、そ
の後プレスを再スタートさせ、プリントが1、5、10
及び15分の操業後、作成された。プリント品質は1〜
5段階尺度を使用して評点され、そこでは、1=貧弱な
プリント品質、及び5=優れたプリント品質且つ初回ス
タートアッププリントと同等である。プレス上でインキ
の乾燥後、印刷稼動の再スタートの後、最短の時間で優
れたプリント品質を得るのが望ましい。
【0044】
【表3】
【0045】本発明の実施例9〜13のインキバインダ
ーを含有する本発明のインキは、比較実施例A〜Dのイ
ンキバインダーを含有するインキと比較して、耐水性及
びプレス再溶解性において優れた性能を発揮する。
【0046】実施例16 顔料ディスパーション及び
水性インキの調製及びインキの評価 サンファスト(Sunfast、商標)ブルー15:3
(サンケミカル249‐1282)フタロブルー顔料の
顔料ディスパーションが、次の成分を一緒に混合するこ
とにより調製された。 実施例7第一のポリマー溶液(31.8%) 146.75g 水 269.75g PI‐35消泡剤 3.5g (100%、ウルトラアディティブ) 顔料(100%) 280.0g 40.0wt%の顔料量及び6/1の顔料/樹脂比を与
える。ディスパーションpHは、NHOHで7.0に
調整された。混合物は、プロペラブレードを装備した実
験室用撹拌器を使用して15分間、穏かな速度で予備分
散され、それからアイガーミニモーターミル250(ア
イガーマシナリー)を使用して、20分間、4000r
pmにて粉砕された。粒径は、ガードコ(Gardc
o、商標)粒ゲージで測定され、1ミクロン未満であっ
た。顔料ディスパーション粘度は、60rpmにおいて
ブルックフィールドDV‐I+スピンドル#2粘度計で
測定され、71cPsであった。
【0047】実質的に中性pHのインキは、次の量の、
上記により調製された中性pHフタロブルー顔料ディス
パーションと実施例14及び比較実施例Aとを一緒に混
合して調製された。 上記顔料ディスパーション(47.2%) 17.06g 水 2.06g インキバインダー(40.5%) 40.55g 最終インキは、必要に応じ水及び顔料ディスパーション
を加えることにより、26秒の#2ザーンカップ粘度及
び等量の顔料分に調製された。インキの最終pHは、
7.1であった。1インチ当たり300アニロックスセ
ルのシリンダーを装備したパマルコハンドプルーファー
を使用してコロナ処理された低密度ポリエチレン(LD
PE)フィルム上にインクを塗布し、インキのスプリッ
トプルーフ(サイドバイサイド)を形成し、120°F
で15秒間乾燥した。乾燥フィルムの耐水性は上記のウ
ォタースポット法を使用して試験された。
【0048】表16.1 インキの評価
【表4】
【0049】インキバインダーからの及び顔料ディスパ
ーションからの第一のポリマーの結果である重量平均ハ
ンシュ値を有する本発明のインキは、優れた耐水性を発
揮した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年5月15日(2003.5.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明の第二の態様において、水性インキ
バインダー及び任意顔料を含む水性インキであって、
該インキは、(a)第一のポリマー重量に基づいて15
〜75重量%の2.0から4.6のpKaを有するエチ
レン性不飽和カルボン酸モノマーを重合単位として含む
第一のポリマー及び(b)水性エマルションポリマーで
ある第二のポリマーを含み、該第一のポリマー対該第二
のポリマーの固形分を基準にした重量比が0.43:1
から1.5:1である水性インキが提供される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明の第三の態様においては、プレス再
溶解性及び乾燥フィルムとして耐水性を有する水性イン
キを提供する方法であって、(a)水性インキバインダ
ー及び任意に顔料を含む水性インキであって、(i)第
一のポリマー重量に基づいて15〜75重量%の2.0
から4.6のpKaを有するエチレン性不飽和カルボン
酸モノマーを重合単位として含み、1.3から2.1の
計算されたハンシュパラメーターを有する第一のポリマ
ー、及び(ii)水性エマルションポリマーである第二
のポリマーを含み、該第一のポリマー対該第二のポリマ
ーの固形分を基準にした重量比が0.43:1から1.
5:1である水性インキを形成し;(b)該インキをプ
レスで基体に適用し;及び(c)該適用インキを乾燥し
又は乾燥させることを含む方法が提供される
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スコット・リンド・エゴルフ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19446, ランズデール,イースト・シックスス・ス トリート・32 (72)発明者 ウィリアム・クリストファー・フィンチ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19422, ブルー・ベル,ラムズゲート・コート・82 (72)発明者 アーオン・トーマス・メロー アメリカ合衆国ペンシルバニア州19444, ラファイエット・ヒル,リッジ・パイク・ 634エー (72)発明者 ミャオ−スン・リー・シェン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19002, ロアー・グウィニード,ストーンブリッ ジ・ロード・1002 (72)発明者 ステファン・リー・ウォーカー アメリカ合衆国イリノイ州60152,マレン ゴ,ウッドベイル・ドライブ・20501 Fターム(参考) 4J039 AD03 AD09 AD10 AD11 AD12 BE01 BE02 BE12 BE22 CA03 CA06 EA38 GA02 GA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)第一のポリマー重量に基づいて15
    〜75重量%の2.0から4.6のpKaを有するエチ
    レン性不飽和カルボン酸モノマーを重合単位として含
    み、1.3から2.1の計算ハンシュパラメーターを有
    する第一のポリマーを、バインダー組成物の乾燥重量に
    基づいて30〜60重量%;および(b)バインダー組
    成物の乾燥重量に基づいて70〜40重量%の、水性エ
    マルションポリマーである第二のポリマー、を含む水性
    インキバインダー。
  2. 【請求項2】該バインダーが該第一のポリマーの存在下
    で該第二のポリマーを形成することを含む方法により形
    成される請求項1に記載の水性インキバインダー。
  3. 【請求項3】水性インキバインダー及び任意の顔料を含
    む水性インキであって、該インキは、(a)第一のポリ
    マー重量に基づいて15〜75重量%の2.0から4.
    6のpKaを有するエチレン性不飽和カルボン酸モノマ
    ーを重合単位として含む第一のポリマー及び(b)水性
    エマルションポリマーである第二のポリマーを含み、該
    第一のポリマー対該第二のポリマーの固形分を基準にし
    た重量比が0.43:1対1.5:1である水性イン
    キ。
  4. 【請求項4】該顔料が該第一のポリマーの少なくとも一
    部の存在下で分散されている該顔料を含む請求項3に記
    載の水性インキ。
  5. 【請求項5】該インキが7.5未満のpHを有する請求
    項3又は請求項4に記載の水性インキ。
  6. 【請求項6】プレス再溶解性及び乾燥フィルムとして耐
    水性を有する水性インキを提供する方法であって、
    (a)水性インキバインダー及び任意に顔料を含む水性
    インキであって、(i)第一のポリマー重量に基づいて
    15〜75重量%の2.0から4.6のpKaを有する
    エチレン性不飽和カルボン酸モノマーを重合単位として
    含み、1.3から2.1の計算されたハンシュパラメー
    ターを有する第一のポリマー、及び(ii)水性エマル
    ションポリマーである第二のポリマーを含み、該第一の
    ポリマー対該第二のポリマーの固形分を基準にした重量
    比が0.43:1対1.5:1である水性インキを形成
    し;(b)該インキをプレスで基体に適用し;及び
    (c)該適用インキを乾燥し又は乾燥させることを含
    む、方法。
  7. 【請求項7】該インキが該第一のポリマーの少なくとも
    一部の存在下で分散されている該顔料を含む請求項6に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】該インキが7.5未満のpHを有する請求
    項6又は請求項7に記載の方法。
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