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JP2003208055A - 像加熱装置及びこの装置に用いられる弾性ローラ - Google Patents

像加熱装置及びこの装置に用いられる弾性ローラ

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Publication number
JP2003208055A
JP2003208055A JP2002308071A JP2002308071A JP2003208055A JP 2003208055 A JP2003208055 A JP 2003208055A JP 2002308071 A JP2002308071 A JP 2002308071A JP 2002308071 A JP2002308071 A JP 2002308071A JP 2003208055 A JP2003208055 A JP 2003208055A
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JP
Japan
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layer
elastic
release layer
image heating
rotating body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2002308071A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonori Shida
仕田  知経
Masahiro Suzuki
雅博 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002308071A priority Critical patent/JP2003208055A/ja
Priority to US10/287,514 priority patent/US6792240B2/en
Publication of JP2003208055A publication Critical patent/JP2003208055A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性回転体との間でスリップが生じにくい
弾性ローラ及びこの弾性ローラを備える像加熱装置を提
供する。 【解決手段】 加圧ローラ30の非通紙領域に弾性層露
出領域があり、この露出領域の最大直径が離型層被覆領
域の最大直径以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置の定着器として用いれば好適な像加熱
装置、及びこの装置に用いられる弾性ローラに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンタ等の画像形成装
置では、消費電力の低減、一枚目のプリントを完了する
までの時間(ファーストプリントタイム)の短縮が特に
望まれている。
【0003】これらの目的を達成する手段の一つとし
て、加熱定着器の定着ニップ部を構成する回転体対のう
ち一方の厚みを薄くして(可撓性にして)熱容量を小さ
くしたものがある。例えば、細長い基板状のヒータと加
圧ローラで可撓性の回転体を挟み込み、可撓性の回転体
と加圧ローラの間に記録材を通紙して記録材上の画像を
加熱定着するタイプのものや、基板状のヒータを用いる
代わりに可撓性の回転体自体を電磁誘導により発熱させ
る誘導加熱タイプのもの、等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
可撓性の回転体を用いた像加熱装置では、可撓性の回転
体と弾性ローラからなる回転体対を回転させる構造が簡
単であるという理由で、弾性ローラ(例えば加圧ロー
ラ)を駆動して可撓性回転体を弾性ローラの回転に従動
させる弾性ローラ駆動タイプのものが多く採用されてい
る。
【0005】このような弾性ローラ駆動タイプの装置、
例えば可撓性回転体として定着フィルム、弾性ローラと
して加圧ローラを用いた装置では、定着フィルムと加圧
ローラとの圧接ニップ幅及び加圧力が大きくなると、定
着フィルムの内部に設けられており加圧ローラと協同し
てニップ部を形成するための摺動部材と定着フィルムと
の摺動抵抗が大きくなり、より大きな加圧ローラの駆動
搬送力が求められる。
【0006】加圧ローラの駆動搬送力が不十分な場合、
定着フィルムと加圧ローラとの間に記録材が通過する時
に加圧ローラの駆動力が定着フィルムに十分に伝わら
ず、加圧ローラと記録材との間でスリップが発生し、記
録材の搬送が良好に行われず、ジャム等の原因となる場
合がある。
【0007】又、定着オフセットを防止するために、定
着フィルム及び加圧ローラの表層には離型層を形成する
のが一般的であるが、このスリップ現象は、加圧ローラ
表層を耐久性及び離型性に優れたPFA(テトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体)で形成した場合に、より発生しやすい。
【0008】特開平9―126225号公報には、加圧
ローラの表層であるフッ素樹脂に高摩擦係数樹脂を混合
したり、非通紙領域の表層の粗面化処理によって加圧ロ
ーラの表層の摩擦係数を上昇させ、加圧ローラによる定
着フィルムの搬送力を増す定着装置が提案されている。
この方法によると、表面粗さが大きいために加圧ローラ
汚れが生じたり、表層の強度が低下し耐久性が不十分と
なることがある。又、非通紙領域のみの表層粗面化処理
した場合も、実使用に対しては求められる表面粗さの数
値範囲が狭く実用的ではない等の課題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、可撓性の回転体と、この可撓性回転体の内
部に設けられており可撓性回転体と接触する摺動部材
と、弾性層と表面離型層を有し可撓性回転体を間に挟み
摺動部材と協同して記録材を挟持搬送するニップ部を形
成する弾性ローラと、を有し、記録材上の画像を加熱す
る像加熱装置において、上記ニップ部の記録材が通過し
ない領域には上記弾性ローラの弾性層が露出する領域が
あり、この露出領域の最大直径は表面離型層が設けられ
た領域の最大直径以上であることを特徴とする。
【0010】更に本発明は、弾性層と表面離型層を有
し、像加熱装置に用いられる弾性ローラにおいて、上記
弾性ローラの軸方向端部には弾性層が露出する領域があ
り、この露出領域の最大直径は表面離型層が設けられた
領域の最大直径以上であることを特徴とする。
【0011】更に本発明は、可撓性の回転体と、この可
撓性回転体の内部に設けられており可撓性回転体と接触
する摺動部材と、弾性層と表面離型層を有し可撓性回転
体を間に挟み摺動部材と協同して記録材を挟持搬送する
ニップ部を形成する弾性ローラと、を有し、記録材上の
画像を加熱する像加熱装置において、上記ニップ部の記
録材が通過しない領域には上記弾性ローラの弾性層が露
出する領域があり、この露出領域には上記弾性ローラの
端部に向かって直径が徐々に大きくなる部分があること
を特徴とする。
【0012】更に本発明は、弾性層と表面離型層を有
し、像加熱装置に用いられる弾性ローラにおいて、上記
弾性ローラの軸方向端部には弾性層が露出する領域があ
り、この露出領域には上記弾性ローラの端部に向かって
直径が徐々に大きくなる部分があることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0014】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0015】始めに、本実施形態の像加熱装置を搭載し
た画像形成装置の画像形成プロセスについて簡単に説明
する。
【0016】図1は、画像形成装置の一例の概略構成を
示す図である。本例の画像形成装置は電子写真カラープ
リンタである。
【0017】図1に示すように、まず、有機感光体やア
モルファスシリコン感光体で形成された潜像担持体たる
感光体ドラム101が、帯電ローラ102によって一様
に帯電される。次に、画像信号に応じて変調されたレー
ザ光103がレーザ光学箱110から出射し、ミラー1
09を経て感光体ドラム101に照射されることで感光
体ドラム101上に静電潜像が形成される。
【0018】感光体ドラム101上の静電潜像は、現像
器104から供給されるトナーによって顕像化される。
現像器104は、イエローY,マゼンタM、シアンC、
黒Bkから構成され、一色ずつ感光体ドラム101上の
潜像を現像してこのトナー画像tを中間転写体ドラム1
05上に順次重ねてカラー画像を得る。中間転写体ドラ
ム105は金属ドラム上に中抵抗の弾性層と高抵抗の表
層を有する。金属ドラムにバイアス電位を与えることに
より感光体ドラム101との間に電位差が生じ、感光体
ドラム101上のトナー画像tは中間転写体ドラム上に
転写される。
【0019】一方、給紙カセット(図示せず)から給紙
ローラ(図示せず)によって送り出された記録材Pは、
中間転写体ドラム105上に重ねられたトナー像と同期
するように転写ローラ106と中間転写体ドラム105
との間に送り込まれる。
【0020】転写ローラ106は記録材Pの背面からト
ナーと逆極性の電荷を供給することで、中間転写体ドラ
ム105上のトナー画像tを記録材上に転写する。
【0021】そして、トナー画像tの転写を受けた記録
材は、画像形成装置に備えられた像加熱装置である定着
装置100で、未定着のトナー画像の加熱定着処理を受
けた後、カラー画像形成物として機外の排紙トレー(図
示せず)に排出される。
【0022】次に、本発明による像加熱装置である定着
装置100について詳細に説明する。
【0023】図2は、定着装置100の要部の概略構成
を示す模式的断面図である。本実施形態において定着装
置100は電磁誘導加熱方式の装置である。
【0024】定着装置100は、図2に示すように、可
撓性回転体たる定着フィルム10と、支持部材たるフィ
ルムガイド部材16と、弾性ローラたる加圧ローラ30
と、磁性コア17及び励磁コイル18からなる磁束発生
手段とを備えている。
【0025】磁性コア17は、高透磁率の部材であり、
フェライトやパーマロイ等といったトランスのコアに用
いられる材料がよく、より好ましくは100kHz以上
でも損失の少ないフェライトを用いるのがよい。
【0026】励磁コイル18は、コイル(線輪)を構成
させる導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被
覆された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用
い、これを複数回巻いて励磁コイル18を形成してい
る。本実施形態では12ターン巻いて励磁コイル18を
形成している。
【0027】上記絶縁被覆は、定着フィルム10の発熱
による熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるの
がよい。本実施形態においてはポリイミドによる被覆を
用いており耐熱温度は220℃である。ここで、励磁コ
イル18の外部から圧力をかけて密集度を向上させても
よい。
【0028】フィルムガイド部材16は、磁性コア17
と加圧用剛性ステイ22の間を絶縁する絶縁板としての
役目も果たす。フィルムガイド部材16の材質として
は、絶縁性に優れ、耐熱性がよいものがよい。例えば、
フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PE
S樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FE
P樹脂、LCP樹脂等を選択するとよい。
【0029】励磁コイル18の給電部18a,18bに
は励磁回路27(図5)が接続されている。この励磁回
路27は、20kHzから500kHzの高周波をスイ
ッチング電源で発生できるようになっている。
【0030】励磁コイル18は、励磁回路27から供給
される交番電流(高周波電流)によって交番磁束を発生
する。
【0031】図6は、励磁コイル18による交番磁束の
発生の様子を模式的に表したものである。磁束Cは励磁
コイル18によって発生した交番磁束の一部を表す。
【0032】磁性コア17に導かれた交番磁束(C)は
定着フィルム10の電磁誘導発熱性の発熱層1に渦電流
を発生させる。この渦電流は発熱層1の固有抵抗によっ
て発熱層1にジュール熱(渦電流損)を発生させる。こ
こでの発熱量Qは発熱層1を通る磁束の密度によって決
まり図6のグラフのような分布を示す。縦軸は定着フィ
ルム10の発熱層1での発熱量Qを表す。ここで、発熱
域Hは最大発熱量をQとした場合、発熱量がQ/e以上
の領域と定義する。これは、定着に必要な発熱量が得ら
れる領域である。
【0033】この定着ニップ部Nの温度は、定着フィル
ム10の温度を検知するサーミスタ等の温度センサ26
を含む温調系により励磁コイル18に対する電流供給が
制御されることで所定の温度が維持されるように温調さ
れる。本実施形態においては温度センサ26で測定され
た定着フィルム10の温度情報をもとに定着ニップ部N
の温度が制御されるようになっている。
【0034】図3は、本実施形態の定着装置100の要
部の模式的正面図であり、図4は、その模式的横断正面
図である。
【0035】加圧用剛性ステイ22の両端部と装置シャ
ーシ側のバネ受け部材29a,29bとの間にそれぞれ
加圧バネ25a,25bを縮設することで加圧用剛性ス
テイ22に押し下げ力を作用させている。これによりフ
ィルムガイド部材16の下面、即ち摺動面と加圧ローラ
30の上面とが定着フィルム10を挟んで圧せられて所
定幅のニップ領域たる定着ニップ部Nが形成される。
【0036】加圧ローラ30が回転駆動され、それに伴
って定着フィルム10が従動回転し、励磁回路27から
励磁コイル18への給電により上記のように定着フィル
ム10の電磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが所定
の温度に立ち上がって温調された状態において、現像剤
からなる画像たる未定着トナー画像tが形成された記録
材Pが定着ニップ部Nの定着フィルム10と加圧ローラ
30との間に画像面が上向き、即ち定着フィルム面に対
向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着
フィルム10の外面に密着して定着フィルム10と一緒
に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この定着ニッ
プ部Nを定着フィルム10と一緒に記録材Pが挟持搬送
されていく過程において定着フィルム10の熱で記録材
P上の未定着トナー画像tが記録材Pに加熱定着され
る。記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると、回転する
定着フィルム10の外面から分離して排出搬送されてい
く。記録材上の加熱定着トナー画像は定着ニップ部通過
後、冷却して永久固着像となる。
【0037】フランジ部材23a,23bは、定着フィ
ルム10の回転時に定着フィルム10の軸線方向の端部
を受けて定着フィルム10のフィルムガイド部材16の
長手に沿う寄り移動を規制する役目をする。このフラン
ジ部材23a,23bは定着フィルム10に従動で回転
する構成にしてもよい。
【0038】図7は、本実施形態における定着フィルム
10の層構成を示す模式図である。
【0039】本実施形態の定着フィルム10は、電磁誘
導発熱性の定着フィルム10の基層となる金属フィルム
等で形成された発熱層1と、発熱層1の外面に積層した
弾性層2と、弾性層2の外面に積層した離型層3と、発
熱層1内面に積層した摺動層4の複合構造のものであ
る。発熱層1と弾性層2との間の接着、弾性層2と離型
層3との間の接着、発熱層1と摺動層4との間のため、
各層間にプライマー層(図示せず)を設けてもよい。定
着フィルム10において摺動層4が内面側であり、離型
層3が外面側である。上述したように、発熱層1に交番
磁束が作用することで発熱層1に渦電流が発生して発熱
層1が発熱する。その熱が弾性層2及び離型層3を介し
て定着フィルム10を加熱し、定着ニップ部Nに通紙さ
れる記録材を加熱してトナー画像の加熱定着がなされ
る。
【0040】尚、発熱層1は、非磁性の金属でも良い
が、より好ましくは磁束の吸収の良いニッケル、鉄、強
磁性SUS、ニッケル−コバルト合金といった強磁性体
の金属を用いるとよい。
【0041】更に、発熱層1の厚さは、次の式で表され
る表皮深さより厚くかつ200μm以下にすることが好
ましい。表皮深さσ[m]は、励磁回路の周波数f[H
z]と透磁率μと固有抵抗ρ[Ωm]で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0042】上記の式は電磁誘導で使われる電磁波の吸
収の深さを示しており、これより深いところでは電磁波
の強度は1/e以下になっており、逆にいうと殆どのエ
ネルギーはこの深さまでで吸収されている(図8参
照)。
【0043】又、発熱層1の厚さは好ましくは1〜10
0μmがよい。発熱層1の厚さが1μmよりも小さいと
ほとんどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が
悪くなる。一方、発熱層の厚さが100μmを超えると
剛性が高くなりすぎ、又、屈曲性が悪くなり回転体とし
て使用するには現実的ではない。従って、発熱層1の厚
さは1〜100μmが好ましい。
【0044】弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴ
ム、フルオロシリコーンゴム等で耐熱性がよく、熱伝導
率がよい材質であることが好ましい。
【0045】又、弾性層2の厚さは10〜500μmが
好ましい。この弾性層2は定着画像品質を保証するため
に必要な厚さである。
【0046】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
等では記録材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が形成
される。この場合、記録材の凹凸或いはトナー層の凹凸
に加熱面(離型層3)が追従できないと加熱ムラが発生
し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に光沢ムラが
発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高く、伝熱量が
少ない部分では光沢度が低い。弾性層2の厚さとして
は、10μm以下では記録材或いはトナー層の凹凸に追
従しきれず画像光沢ムラが発生してしまう。一方、弾性
層2が1000μm以上の場合には弾性層の熱抵抗が大
きくなりクイックスタートを実現するのが難しくなる。
より好ましくは弾性層2の厚さは50〜500μmがよ
い。
【0047】弾性層2の硬度は、硬度が高すぎると記録
材或いはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ムラが
発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては60
゜(JIS−A)以下、より好ましくは45゜(JIS
−A)以下がよい。
【0048】弾性層2の熱伝導率λに関しては、 2.5×10−3〜8.4×10−3[W/cm・℃] がよい。
【0049】弾性層2の熱伝導率λが2.5×10−3
[W/cm・℃]よりも小さい場合には、熱抵抗が大き
く、定着フィルムの表層(離型層3)における温度上昇
が遅くなる。一方、弾性層2の熱伝導率λが8.4×1
−3[W/cm・℃]よりも大きい場合には、硬度が
高くなりすぎたり、圧縮永久歪みが悪化する。
【0050】よって、弾性層2の熱伝導率λは2.5×
10−3〜8.4×10−3[W/cm・℃]がよい。
より好ましくは3.3×10−3〜6.3×10
−3[W/cm・℃]がよい。
【0051】離型層3はフッ素樹脂、シリコーン樹脂、
フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴ
ム、PFA、PTFE、FEP等の離型性及び耐熱性の
よい材料を選択することができる。本実施形態において
は、離型層としてPFA樹脂を用いている。
【0052】離型層3の厚さは1〜100μmが好まし
い。離型層3の厚さが1μmよりも小さいと塗膜の塗ム
ラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足すると
いった問題が発生する。一方、離型層が100μmを超
えると熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂
系の離型層の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層2の効
果がなくなってしまう。
【0053】図7に示すように、定着フィルム10の構
成において、発熱層1の弾性層2とは反対面側に摺動層
4を設けている。摺動層4としては、フッ素樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、
PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、
PTFE樹脂、FEP樹脂等の摺動性が高く、耐熱性の
ある樹脂がよい。摺動層4を設けることにより、定着装
置100使用初期において回転駆動トルク(駆動ローラ
としての加圧ローラ軸におけるトルク)を低く抑えられ
ることに加え、定着フィルム10の発熱層1の摩耗を防
ぐことができるため、定着装置100を長時間使用して
も回転駆動トルクの上昇を抑えることができる。摺動層
4は、発熱層1に発生した熱が定着フィルムの内側に向
かわないように断熱する効果もあるため、摺動層4がな
い場合と比較して記録材P側への熱供給効率が良くな
る。よって、消費電力を抑えることもできる。
【0054】又、摺動層4の厚さとしては10〜100
0μmが好ましい。摺動層4の厚さが10μmよりも小
さい場合には耐久性が不足するうえ、断熱性も小さい。
一方、1000μmを超えると磁性コア17及び励磁コ
イル18から発熱層1距離が大きくなり、磁束が十分に
発熱層1に吸収されなくなる。
【0055】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による加圧ローラ30と定着フィルム10の摩擦
力で定着フィルム10に回転力が作用して、定着フィル
ム10がその内面が定着ニップ部Nにおいてフィルムガ
イド部材16の下面の摺動面と摺動しながら矢示の時計
方向に加圧ローラ30の回転速度にほぼ対応した周速度
をもってフィルムガイド部材16の外周を回転状態にな
る。
【0056】定着フィルム10とフィルムガイド部材1
6の摺動面には、フィルムガイド部材16とは別体の、
摺動性の良い摺動部材40を設けてもよい。又、フィル
ムガイド部材16に摺動性の高い材質を用い、摺動面と
フィルムガイド部材16を一体部材とし、フィルムガイ
ド部材自体を摺動部材として用いてもよい。本実施形態
では摺動部材40を用いている。
【0057】次に、本実施形態の定着装置100に用い
られる加圧ローラ30に関して、図9及び図12を用い
て詳細に説明する。図9は弾性層の上に表面離型層を被
せた状態を示しており、図12は表面離型層を取り除い
た状態を示している。
【0058】加圧ローラ30は、芯金30aに外径14
mmの鉄材を用い、その外周に肉厚3mmのシリコーン
ゴム層である弾性体層30bが形成され、その長手方向
(軸線方向)の記録材が通過する領域においては、弾性
体層30b上に表面離型層30cが形成されている。離
型層30cとしては、フッ素樹脂等の耐熱性に優れた材
料が選択される。本実施形態では厚さ70μmのPFA
チューブにより離型層を形成している。加熱処理時に加
圧ローラ30の軸線方向で記録材と接触しない領域であ
る非通紙領域のうち弾性体層露出部32においては、加
圧ローラ30表層には離型層を設けず、弾性体層30b
であるシリコーンゴムが露出している。弾性体層露出部
32の軸線方向の長さは、最大で非通紙領域全域とする
ことが可能であるが、弾性体層露出部32領域は離型層
部31よりも表層に汚れが付着しやすく、又、摩擦係数
が離型層部31よりも大きいために紙がずれた場合には
紙搬送が不安定になることから、少なくとも1mm以上
のマージンをとり、非通紙領域にまで離型層部31が延
びて形成されていることが望ましい。
【0059】加圧ローラ30の弾性体層露出部32の外
径の最大値は、加圧ローラ30の離型層を有する部分3
1(以下、離型層部という)の外径の最大値以上であ
る。弾性体層露出部32の外径の最大値が離型層部31
の外径の最大値よりも若干小さくても、加圧ローラと摺
動部材間には圧力が掛かっているので弾性体層露出部は
定着フィルムに接触する。しかしながら離型層部よりも
径が小さいので周速が遅い。周速が離型層部よりも遅く
摩擦係数は離型層部より大きいので、定着フィルムは離
型層部の周速より遅い弾性体層露出部の周速で回転しよ
うとする。このため、通常の記録材搬送時には弾性体層
露出部32がブレーキ作用を起こし、ジャム、紙しわ等
の問題を引き起こすことがある。
【0060】一方、加圧ローラ30の離型層部31の外
径の最大値に対して、弾性体層露出部32の外径が大き
すぎる場合も同様に画像不良を起こすことがある。離型
層部31の外径の最大値をd1、弾性体層露出部32の
外形の最大値をd2とした場合、 0≦(d2−d1)/d1≦0.2 であることが好ましい。
【0061】なお、本実施形態では、d1をφ20、d
2をφ20.325で設計した。また、表面離型層を被
せていない状態での最大直径d1’はPFAチューブが
厚み70μmであるのでφ19.86である。また、表
面離型層のある領域のシリコーンゴム層と露出領域のシ
リコーンゴム層は一体成型されていてもよいし、別々に
成型した後、接着により接続してもよい。
【0062】又、弾性体層露出部32は加圧ローラ30
の長手内側から端部に向かって外径が大きくなるテーパ
形状部を有している。
【0063】例えば、図10に示すように、加圧ローラ
30の長手方向において弾性体層露出部32の最内側の
外径が最大であり、離型層部31との境界部分の外径差
が大きい場合、離型層部31端部において圧抜けが生
じ、定着性が不十分となることがある。これを回避する
ためには、加圧ローラ30の長手を伸ばしたり、弾性体
層露出部32と離型層部31の段差の公差を詰める必要
が生じ、コストアップ要因となるため、好ましくない。
【0064】本実施形態では、図9に示すように製造が
より容易である点と公差をより広くとることができるこ
とから、離型層部31の形状は加圧ローラの長手内側か
ら端部に向かって外径が単調増加するテーパ形状として
いる。
【0065】また、図12に示すように、テーパ形状部
は0<tanθ<0.1を満たすのが好ましい。この値
を満たすことにより、非通紙領域における定着フィルム
駆動力を適正範囲内に抑えやすいというメリットがあ
る。
【0066】本実施形態では、加圧ローラ30の弾性体
層30bはシリコーンゴムを用いているが、耐熱性のあ
るフッ素ゴム、フッ素樹脂等でも良い。ゴム単体の硬度
はアスカーC(Asker−C)硬度(9.8N荷重)
で10°〜40°が好ましく、又、加圧ローラ30の成
型状態における製品硬度はアスカーC硬度(9.8N荷
重)で離型層部31においては40°〜70°、弾性体
層露出部32においては25°〜60°が好ましい。
【0067】ゴム硬度が低すぎる場合、弾性体層露出部
32においてはゴムが逃げてしまい搬送力が不足し、定
着フィルム搬送効果を失ってしまう。又、選択されるゴ
ムやゴムの架橋度から、熱や圧が加わった場合の劣化が
激しいという欠点がある。更に、離型層部31において
は低いゴム硬度で所望の製品硬度の加圧ローラを得よう
とした場合、表層である離型層30cの材質や厚さで調
整する必要がある。例えばPFAを用い、その厚さを増
した場合には、ローラが柔軟性を失い、メディアに対し
て追従性が劣るため、好ましくない。製品硬度が低すぎ
る加圧ローラでは、定着フィルムと加圧ローラとの圧接
による定着ニップ幅が広くなりすぎ、メディアのスリッ
プに対して不利となる。
【0068】一方、ゴム硬度が高すぎる場合、所望の製
品硬度の加圧ローラを得ようとすると離型層30cの厚
さを薄くする必要があるが、耐久性に劣るため離型層の
しわや破断が生じやすい。又、製品硬度が高すぎる場
合、定着ニップ幅が小さくなり、定着性が悪化する。
【0069】又、定着フィルム10と加圧ローラ30の
間の定着ニップ部Nにおける線圧が60g/mm〜18
0g/mmが好ましい。
【0070】線圧が低すぎる場合、加圧ローラ30によ
る定着フィルム10の駆動力が不足し、メディアのスリ
ップが発生しやすくなる。一方、線圧が高すぎる場合、
定着フィルム内面とフィルムガイド部材の摺動部におい
て、スティックスリップが発生し、画像不良を引き起こ
す。
【0071】気温30℃湿度80%の環境で上記環境に
て24時間以上放置したLTRサイズの平滑紙を用い、
加圧ローラは30mm/secで回転させ、1枚間欠で
100枚通紙してスリップの発生有無を観察した。未使
用及び20万枚連続通紙後の本実施形態の加圧ローラ及
び定着装置を用いて観察をおこなったが、いずれの定着
装置においてもスリップの発生は見られなかった。
【0072】一方、従来の弾性層全域を離型層30cで
覆った、弾性体層露出部32を有しない加圧ローラを用
いた定着装置においては、20万枚耐久後の定着装置で
は、定着フィルム内部のグリスが熱劣化して加圧ローラ
駆動トルクが上昇する上、弾性体層30bの劣化によっ
て定着ニップ幅が広くなり、又、離型層30cの劣化に
よって加圧ローラ30の表面の摩擦係数が小さくなっ
て、スリップ発生率が非常に高くなる。
【0073】又、耐久前の定着装置においても通紙とと
もに加圧ローラ温度が上昇してくると、紙から発生する
水蒸気量が増加してくるためスリップが発生しやすい。
【0074】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、加圧ローラ30の記録材が通過しない領域に弾性
体層30bを露出させた部分を設け、且つ、その弾性体
層露出部32の外形の最大値は、加圧ローラ30の離型
層部31の外形の最大値以上である加圧ローラ30を用
いた定着装置においては、加圧ローラ30による定着フ
ィルム10の搬送力が高いため、加圧ローラ30及び定
着フィルム10の表層にPFA等の離型性の良い材料を
用いた場合でもスリップの発生しない、紙搬送性が安定
した加圧ローラを得ることができる。
【0075】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、上述の第一の実施形態
と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0076】図11は、本実施形態の像加熱装置の要部
の概略構成を示す模式的横断図である。
【0077】本実施形態の像加熱装置にあっては、図1
1に示すように、横断面略半円弧状樋型の耐熱性、断熱
性の支持部材たるフィルムガイド16cの下面の略中央
部にフィルムガイド16cの長手方向に沿って形成具備
させた溝部に、加熱体としてのセラミックヒータ12が
嵌入して固定支持させてある。本例の場合、セラミック
ヒータ12が摺動部材に相当する。40はセラミックヒ
ータ12に形成したガラス保護層である。
【0078】円筒状若しくはエンドレス状の耐熱性の可
撓性回転体たる定着フィルム11はフィルムガイド16
cにルーズに外嵌されている。
【0079】本実施形態の像加熱装置における定着フィ
ルム11には電磁誘導発熱性を具備させておらず、厚さ
50μmのシームレスのポリイミドフィルムをベースと
し、外周面に離型層としてフッ素樹脂等を約20μmほ
ど被覆したものを用いた。
【0080】加圧用剛性ステイ22はフィルムガイド1
6cの内側に挿通している。
【0081】尚、定着ニップ部Nを形成するための加圧
手段及び定着フィルム端部の保持手段については第一の
実施形態と同様の構成であるので、ここでの説明は省略
する。
【0082】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による上記加圧ローラ30と定着フィルム11の
外面との摩擦力で定着フィルム11に回転力が作用し
て、上記定着フィルム11がその内面が定着ニップ部N
においてセラミックヒータ12の下面に密着して摺動し
ながら矢示の時計方向に加圧ローラ30の回転周速度に
ほぼ対応した周速度をもってフィルムガイド16cの外
周を回転状態になる。定着フィルム11はセラミックヒ
ータ12と加圧ローラ30で挟まれている。
【0083】本実施形態においても、第一の実施形態と
同様の構成の加圧ローラを用い、メディアのスリップの
防止が可能である。このようなフィルム加熱方式の装置
は、フィルムに電磁誘導発熱層を含まず、熱劣化の少な
い樹脂製フィルムを用いることができ、加熱体として熱
低容量のセラミックヒータや電磁誘導発熱性ヒータを、
フィルムとして低熱容量、耐熱性のある薄い材料を用い
ることができ、熱容量が大きい定着ローラを用いる熱ロ
ーラ方式の装置に比べて格段に省電力化、ウエイトタイ
ム短縮化が可能であり、クイックスタート性があり、機
内昇温も抑えられる等の利点がある。
【0084】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について説明する。尚、上述の第一の実施形態
又は第二の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号
を付し、その説明を省略する。
【0085】離型層部31と弾性体層露出部32では定
着フィルム11の搬送力が大きく異なるために、定着フ
ィルム11にはねじれ力が生じる。したがって、第二の
実施形態の定着装置のような樹脂製フィルムを用いた場
合、低速低荷重の定着装置では耐久性を満足しても、高
速高荷重の定着装置では耐久性が不十分となる。
【0086】本実施形態においては、定着フィルム11
の基層であるポリイミドと離型層の間に、弾性体層を設
けること以外は第二の実施形態と同様の構成である。
【0087】本実施形態においては弾性体層として耐熱
性のあるシリコーンゴムを用いている。
【0088】定着フィルム11の基層と離型層との間に
弾性体層を設けることにより、定着フィルム11の強度
が上がり、又、弾性体層の有する弾性のために、加圧ロ
ーラ30によって定着フィルム11を搬送する際に定着
フィルム11に生じるねじれ力を吸収できる。更に、記
録材及びトナー層への定着フィルム11の追従性が増
し、画像光沢ムラのない良好な画像を得ることができ
る。
【0089】(第四の実施形態)次に、本発明の第四の
実施形態について説明する。尚、上述の第一の実施形態
乃至第三の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号
を付し、その説明を省略する。
【0090】本実施形態においては、第二の実施形態又
は第三の実施形態に示したような板状ヒータを用いた定
着装置において、定着フィルム11の基層に金属を用い
た以外は同様の構成である。
【0091】定着フィルム11の基層として、より強度
の高い金属フィルムを基層として用いることによって定
着フィルム11の剛性が増し、大きなねじれ力が定着フ
ィルム11に生じた場合も破損しにくく、本実施形態の
定着フィルム11は高速高荷重の定着装置に適してい
る。
【0092】基層として金属フィルムを用いた場合、定
着フィルム11の内面には摺動層としてポリイミド等の
樹脂層を設けることが好ましい。
【0093】又、熱伝導性の高い金属フィルムを基層と
する定着フィルムを用いることにより、発熱体(板状ヒ
ータ)で発生した熱を効率よく紙に伝達することができ
るメリットがあり、この点においても連続プリントで定
着フィルム温度が低下しやすい高速プリンタに適してい
る。用いられる金属材料としてはNi、SUS等が好ま
しい。
【0094】尚、第一の実施形態で用いた電磁誘導発熱
性の定着フィルム11を、モノクロ或いは1パスマルチ
カラー画像等のプリンタの加熱定着器に用いる場合は弾
性層2を省略した形態のものとすることもできる。発熱
層1は樹脂に金属フィラーを混入して構成したものとす
ることもできる。発熱層単層の部材とすることもでき
る。
【0095】又、本発明の像加熱装置は上述の第一の実
施形態乃至第四の実施形態の定着装置としてに限らず、
画像を担持した記録材を加熱してつや等の表面性を改質
する像加熱装置、仮定着する像加熱装置、その他、被加
熱材の加熱乾燥装置、加熱ラミネート装置等、広く被加
熱材を加熱処理する手段、装置として使用できる。
【0096】本発明は、可撓性の回転体が弾性ローラの
回転に従動して回転する構成の像加熱装置であれば、画
像の加熱方式を問うものではない。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、可撓性回転体との間で
スリップが生じにくい弾性ローラ及びこの弾性ローラを
備える像加熱装置を提供することができる。
【0098】また、記録材を挟むニップ部端部の圧力低
下を抑えつつ可撓性回転体との間でスリップが生じにく
い弾性ローラ及びこの弾性ローラを備える像加熱装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の像加熱装置を搭載した画像形成装置の
概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】第1の実施形態の像加熱装置たる定着装置の概
略構成を示す模式的横断面図である。
【図3】図2の像加熱装置の正面図である。
【図4】図2の像加熱装置の正面断面図である。
【図5】本発明の第一の実施形態における磁束発生手段
の概略構成を示す図である。
【図6】磁束発生手段とその周方向における位置での発
熱量Qとの関係を示した図である。
【図7】本発明の第一の実施形態における可撓性回転体
(定着フィルム)の層構成を示す図である。
【図8】回転体の発熱層深さと磁束発生手段による電磁
波強度との関係を示したグラフである。
【図9】本発明の第一の実施形態における弾性ローラ
(加圧ローラ)であり、弾性層の上に表面離型層を被せ
た状態の概略構成を示す正面図である。
【図10】本発明の第一の実施形態との比較例としての
加圧ローラの概略構成を示す正面図である。
【図11】本発明の第二の実施形態における像加熱装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図12】本発明の第一の実施形態における弾性ローラ
(加圧ローラ)であり、表面離型層を被せていない状態
の概略構成を示す正面図である。
【符号の説明】 3 離型層(可撓性回転体の離型層) 10 定着フィルム(可撓性回転体、フィルム部材) 11 定着フィルム(可撓性回転体、フィルム部材) 16 フィルムガイド部材(支持部材) 16c フィルムガイド(支持部材) 17,18 磁性コア,励磁コイル(磁束発生手段) 30 加圧ローラ(弾性ローラ) 30b 弾性体層(弾性ローラの弾性体層) 30c 離型層(弾性ローラの離型層) 31 加圧ローラ(弾性ローラ) 31 離型層部 32 弾性体層露出部 40 摺動部材 100 定着装置(像加熱装置) N 定着ニップ部(ニップ領域) P 記録材 t トナー画像(現像剤からなる画像)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA14 BA11 BA12 BA25 BB05 BB14 BB18 BB21 BB29 BB30 BE03 BE06 3J103 AA02 AA72 AA85 BA03 BA41 BA43 CA66 FA20 GA57 GA58

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性の回転体と、この可撓性回転体の
    内部に設けられており可撓性回転体と接触する摺動部材
    と、弾性層と表面離型層を有し可撓性回転体を間に挟み
    摺動部材と協同して記録材を挟持搬送するニップ部を形
    成する弾性ローラと、を有し、記録材上の画像を加熱す
    る像加熱装置において、 上記ニップ部の記録材が通過しない領域には上記弾性ロ
    ーラの弾性層が露出する領域があり、この露出領域の最
    大直径は表面離型層が設けられた領域の最大直径以上で
    あることを特徴とする像加熱装置。
  2. 【請求項2】 上記露出領域の表面摩擦係数は上記表面
    離型層のそれより大きいことを特徴とする請求項1に記
    載の像加熱装置。
  3. 【請求項3】 上記表面離型層が設けられた領域の最大
    直径をd1、上記露出領域の最大直径をd2とすると、
    0≦(d2−d1)/d1≦0.2が成り立つことを特
    徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  4. 【請求項4】 上記弾性層の硬度はアスカーC硬度
    (9.8N荷重)で25°〜60°であることを特徴と
    する請求項1に記載の像加熱装置。
  5. 【請求項5】 上記可撓性回転体は弾性層を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  6. 【請求項6】 上記可撓性回転体は発熱層を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  7. 【請求項7】 上記摺動部材は発熱部を有することを特
    徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  8. 【請求項8】 弾性層と表面離型層を有し、像加熱装置
    に用いられる弾性ローラにおいて、 上記弾性ローラの軸方向端部には弾性層が露出する領域
    があり、この露出領域の最大直径は表面離型層が設けら
    れた領域の最大直径以上であることを特徴とする弾性ロ
    ーラ。
  9. 【請求項9】 上記露出領域の表面摩擦係数は上記表面
    離型層のそれより大きいことを特徴とする請求項8に記
    載の弾性ローラ。
  10. 【請求項10】 上記表面離型層が設けられた領域の最
    大直径をd1、上記露出領域の最大直径をd2とする
    と、0≦(d2−d1)/d1≦0.2が成り立つこと
    を特徴とする請求項8に記載の弾性ローラ。
  11. 【請求項11】 上記弾性層の硬度はアスカーC硬度
    (9.8N荷重)で25°〜60°であることを特徴と
    する請求項8に記載の弾性ローラ。
  12. 【請求項12】 可撓性の回転体と、この可撓性回転体
    の内部に設けられており可撓性回転体と接触する摺動部
    材と、弾性層と表面離型層を有し可撓性回転体を間に挟
    み摺動部材と協同して記録材を挟持搬送するニップ部を
    形成する弾性ローラと、を有し、記録材上の画像を加熱
    する像加熱装置において、 上記ニップ部の記録材が通過しない領域には上記弾性ロ
    ーラの弾性層が露出する領域があり、この露出領域には
    上記弾性ローラの端部に向かって直径が徐々に大きくな
    る部分があることを特徴とする像加熱装置。
  13. 【請求項13】 上記露出領域の表面摩擦係数は上記表
    面離型層のそれより大きいことを特徴とする請求項12
    に記載の像加熱装置。
  14. 【請求項14】 上記表面離型層が設けられた領域の最
    大直径をd1、上記露出領域の最大直径をd2とする
    と、0≦(d2−d1)/d1≦0.2が成り立つこと
    を特徴とする請求項12に記載の像加熱装置。
  15. 【請求項15】 上記弾性層の硬度はアスカーC硬度
    (9.8N荷重)で25°〜60°であることを特徴と
    する請求項12に記載の像加熱装置。
  16. 【請求項16】 上記可撓性回転体は弾性層を有するこ
    とを特徴とする請求項12に記載の像加熱装置。
  17. 【請求項17】 上記可撓性回転体は発熱層を有するこ
    とを特徴とする請求項12に記載の像加熱装置。
  18. 【請求項18】 上記摺動部材は発熱部を有することを
    特徴とする請求項12に記載の像加熱装置。
  19. 【請求項19】 弾性層と表面離型層を有し、像加熱装
    置に用いられる弾性ローラにおいて、 上記弾性ローラの軸方向端部には弾性層が露出する領域
    があり、この露出領域には上記弾性ローラの端部に向か
    って直径が徐々に大きくなる部分があることを特徴とす
    る弾性ローラ。
  20. 【請求項20】 上記露出領域の表面摩擦係数は上記表
    面離型層のそれより大きいことを特徴とする請求項19
    に記載の弾性ローラ。
  21. 【請求項21】 上記表面離型層が設けられた領域の最
    大直径をd1、上記露出領域の最大直径をd2とする
    と、0≦(d2−d1)/d1≦0.2が成り立つこと
    を特徴とする請求項19に記載の弾性ローラ。
  22. 【請求項22】 上記弾性層の硬度はアスカーC硬度
    (9.8N荷重)で25°〜60°であることを特徴と
    する請求項19に記載の弾性ローラ。
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