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JP2002093565A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2002093565A
JP2002093565A JP2000274503A JP2000274503A JP2002093565A JP 2002093565 A JP2002093565 A JP 2002093565A JP 2000274503 A JP2000274503 A JP 2000274503A JP 2000274503 A JP2000274503 A JP 2000274503A JP 2002093565 A JP2002093565 A JP 2002093565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
film
guide member
heating
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000274503A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisateru Okubo
尚輝 大久保
Takashi Nomura
崇 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000274503A priority Critical patent/JP2002093565A/ja
Publication of JP2002093565A publication Critical patent/JP2002093565A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁誘導加熱方式の加熱装置における定着ニッ
プ部において、フィルムの変形を極力小さくすることが
でき、カールの低下及び、耐久によるフィルムの繰り返
し変形による疲労を低減すること。 【解決手段】定着フィルム9と、定着フィルム9をガイ
ドするフィルムガイド部材11と、フィルムガイド部材11
に対し定着フィルム9を介して圧接し、定着ニップ部N
を形成する加圧ローラ10と、定着フィルム9を昇温させ
定着フィルム9の移動と共に定着ニップ部N内を搬送さ
れる被記録材Pを加熱する励磁コイル12と、を有する加
熱装置において、フィルムガイド部材11の、定着フィル
ム9を介して加圧ローラ10が圧接する定着ニップ部N
は、加圧ローラ10方向に凸状の連続した曲率を有するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイド部材にガイ
ドされつつ移動する耐熱性のフィルムに、被記録材を密
着させて加熱するフィルム加熱方式の加熱装置及び前記
加熱定着装置を電子写真、静電記録等の適宜の画像形成
プロセスにおける加熱装置として備える画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ここでは、複写機・プリンタ等の画像形
成装置において、トナー画像を被記録材に加熱定着させ
る像加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段で被記録材(転写材シート・エレクト
ロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印刷
用紙・フォーマット紙等)に転写方式あるいは直接方式
にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像(トナ
ー画像)を被記録材面に永久固着画像Tとして加熱定着
させる定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く用い
られていた。また近時は、省エネルギー化やウェイトタ
イムの短縮化等を図る上で有利なフィルム加熱方式の装
置が実用化されている。同様に電磁誘導加熱方式の装置
も提案されている。
【0004】a)熱ローラ方式の定着装置 熱ローラ方式の定着装置は、基本構成として、定着ロー
ラ(加熱ローラ)と加圧ローラとの圧接ローラ対を有す
る。前記ローラ対を回転させ、前記ローラ対の相互圧接
部である定着ニップ部に画像定着すべき未定着トナー画
像を形成担持させた被記録材を導入して挟持搬送させ、
定着ローラの熱と、定着ニップ部の加圧力にて未定着ト
ナー画像を被記録材面に熱圧定着させるものである。
【0005】定着ローラは、一般に、アルミニウムの中
空金属ローラを基体(芯金)とし、その内空に熱源とし
てのハロゲンランプを挿入配設してあり、ハロゲンラン
プの発熱で加熱され、外周面が所定の定着温度に維持さ
れるようにハロゲンランプへの通電が制御されて温調さ
れる。
【0006】特に、最大4層のトナー画像層を十分に加
熱溶融させて混色させる能力が要求されるフルカラーの
画像形成を行う画像形成装置の定着装置としては、定着
ローラの芯金を高い熱容量を有するものにし、またその
芯金外周にトナー画像を包み込んで均一に溶融するため
のゴム弾性層を具備させ、そのゴム弾性層を介してトナ
ー画像の加熱を行っている。
【0007】また、加圧ローラ内にも熱源を具備させて
加圧ローラも加熱・温調する構成にしたものもある。
【0008】しかし、熱ローラ方式の定着装置は画像形
成装置の電源をオンにしたと同時に熱源であるハロゲン
ランプに通電を開始しても、定着ローラの熱容量が大き
い為、定着ローラ等が冷え切っている状態から所定の定
着可能温度に立ち上がるまでには、かなりの待ち時間
(ウェイトタイム)を要し、クイックスタート性に欠け
る。
【0009】また何時でも画像形成動作が実行できるよ
うに画像形成装置のスタンバイ状態時(非画像出力時)
であってもハロゲンランプに通電し、定着ローラを所定
の温調状態に維持させておく必要があり、電力消費量が
大きい等の問題があった。
【0010】また、上述のフルカラーの画像形成装置の
定着装置のように特に熱容量の大きな定着ローラを用い
るものにおいては、温調と定着ローラ表面の昇温とに遅
延が発生するため、定着不良や光沢ムラ、オフセット等
の問題が発生していた。
【0011】b)フィルム加熱方式の定着装置 フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報・特
開平4−44075号公報・特開平4−204980号
公報等に提案されている。
【0012】即ち、加熱手段としてのセラミックヒータ
と、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フィル
ム(定着フィルム)を挟ませて定着ニップ部を形成さ
せ、前記ニップ部の定着フィルムと加圧ローラとの間
に、画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持させた
被記録材を導入し、定着フィルムと一緒に挟持搬送させ
ることで、前記定着ニップ部においてセラミックヒータ
の熱を定着フィルムを介して被記録材に与え、また定着
ニップ部の加圧力にて未定着トナー画像を被記録材面に
熱圧定着させるものである。
【0013】この定着フィルム加熱方式の定着装置は、
セラミックヒータ及び定着フィルムとして低熱容量の部
材を用いてオンデマンドタイプの装置を構成することが
でき、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としての
セラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させ
た状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像
形成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタ
ート性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省
電力)等の利点がある。
【0014】ただ、大きな熱量が要求されるフルカラー
画像形成装置や高速機種用の定着装置としては熱量的に
難点がある。
【0015】c)電磁誘導加熱方式の定着装置 実開昭51−109736号公報には、磁束により定着
ローラに電流を誘導させ、ジュール熱によって発熱させ
る誘導加熱定着装置が開示されている。これは、誘導電
流の発生を利用して直接定着ローラを発熱させることに
より、ハロゲンランプを熱源として用いた熱ローラ方式
の定着装置よりも高効率の定着プロセスを達成してい
る。
【0016】電磁誘導加熱方式の定着装置においては、
磁場発生手段としての励磁コイルによる交番磁束によっ
て電磁誘導発熱性の回転体としての円筒状の定着フィル
ム自身を発熱させることにより定着プロセスを行なう。
【0017】図11に従来の電磁誘導加熱方式の定着装
置の構成を示す。
【0018】109は電磁誘導発熱層(導電体層、磁性体
層、抵抗体層)を有する、電磁誘導発熱性の回転体とし
ての円筒状の定着フィルムである。
【0019】111は横断面略半円弧状樋型のフィルムガ
イド部材であり、円筒状定着フィルム109はこのフィル
ムガイド部材111の外側にルーズに外嵌させてある。
【0020】磁場発生手段は励磁コイル112とT型を形
成する磁性コア(芯材)113a・113bを有する。
【0021】110は弾性加圧ローラであり、定着フィル
ム109を挟ませてフィルムガイド部材111の下面と所定の
圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成させて相
互圧接させてある。
【0022】加圧ローラ110は矢示の反時計回りに回転
駆動される。この加圧ローラ110の回転駆動による該加
圧ローラ110と定着フィルム109の外面との摩擦力で定着
フィルム109に回転力が作用する。すると、この定着フ
ィルム109がその内面を定着ニップ部Nにおいてフィル
ムガイド部材111の下面に密着させて摺動しながら、矢
示の時計回りに加圧ローラ110の回転周速度にほぼ対応
した周速度をもって、フィルムガイド部材111の外回り
を回転駆動させられる(加圧ローラ駆動方式)。
【0023】フィルムガイド部材111は、定着ニップ部
Nへの加圧、磁場発生手段としての励磁コイル112及び
磁性コア(芯材)113a・113bの支持、定着フィルム10
9の支持及び定着フィルム109の回転時の搬送安定性を図
る役目をする。このフィルムガイド部材111は磁束の通
過を妨げない絶縁性の部材であり、高い荷重に耐えられ
る材料が用いられる。
【0024】定着ニップ部Nの温度は、定着フィルム10
9の内面に当接させた温度検知手段118によって検知さ
れ、これに基づいて励磁コイル112に対する電流供給が
制御されることで所定の温度が維持されるように温調さ
れる。
【0025】こうして、加圧ローラ110が回転駆動さ
れ、それに伴って円筒状の定着フィルム109がフィルム
ガイド部材111の外回りを回転し、励磁回路から励磁コ
イル112への給電により、定着フィルム109の電磁誘導発
熱がなされる。
【0026】定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がっ
て温調された状態において、不図示の画像形成手段で未
定着トナー画像tが形成された被記録材Pが、定着ニッ
プ部Nの定着フィルム109と加圧ローラ110との間に画像
面を上向き、即ち定着フィルム面に対向させて導入さ
れ、前記画像面を定着フィルム109の外面に密着させた
状態で挟持されて定着フィルム109と一緒に定着ニップ
部N内を搬送されていく。
【0027】この定着ニップ部Nを搬送されていく過程
において、定着フィルム109の電磁誘導発熱で加熱され
て被記録材P上の未定着トナー画像tが加熱定着され
る。
【0028】被記録材Pは定着ニップ部Nを通過する
と、回転定着フィルム109の外面から分離して、画像T
となり排出搬送されていく。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11のよう
な定着フィルム109が発熱する電磁誘導方式の定着装置
において以下のような問題点があった。
【0030】OHTの透過性や、厚紙の定着性をより向
上させるため、加圧力を上げようとした場合、あるいは
OHTや厚紙の定着のプロセススピードを速くするた
め、加圧力を上げようとした場合、回転トルクの増大に
より駆動モータの出力をあげる必要性が生じるなどコス
トアップの要因となった。
【0031】フィルムガイド部材111の下面に配設した
摺動部材116の下面と加圧ローラ110の上面とが定着フィ
ルム109を挟んで圧接されて、所定幅の定着ニップ部N
が形成される。
【0032】このため、定着フィルム109は、フィルム
ガイド部材111及び摺動部材116の形状にならう変形を生
じる。これに伴い、被記録材Pもこの変形にならい、著
しいカールの発生原因となった。
【0033】またフィルム109は、プリント枚数の増加
とともに、定着ニップ部Nを通過する度に繰り返し変形
を起こし、結果的に疲労により、クラックの発生、ある
いは破損を起こすといった不具合も発生した。
【0034】そこで本発明では、電磁誘導加熱方式の加
熱装置における定着ニップ部において、フィルムの変形
を極力小さくすることができ、カールの低下及び、耐久
によるフィルムの繰り返し変形による疲労を低減するこ
とを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の代表的な構成は、フィルム状の移動体と、前
記移動体をガイドするガイド部材と、前記ガイド部材に
対し前記移動体を介して圧接し、ニップ部を形成する加
圧部材と、前記移動体を昇温させ前記移動体の移動と共
に前記ニップ部内を搬送される被記録材を加熱する加熱
手段と、を有する加熱装置において、前記ガイド部材
の、前記移動体を介して前記加圧部材が圧接するニップ
部は、前記加圧部材方向に凸状の連続した曲率を有する
ことを特徴とする。
【0036】上記構成により、移動体の変形が曲率部に
おいて小さくなり、被記録材のカール量が小さくでき、
移動体の長寿命化の達成ができる。
【0037】さらに、定着ニップ部全体の接触面積が小
さくなり、総加圧力を大にすることなく線圧を大にする
ことで、被記録材の定着性の向上、透過性の向上を実現
することが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明に
係る加熱装置を備えた画像形成装置の第1実施形態につ
いて図面を用いて詳しく説明する。説明の順序として
は、まず画像形成装置の説明をし、次に加熱装置として
の定着装置の説明をする。
【0039】図2は電子写真プロセスを用いた画像形成
装置の断面の概略図である。
【0040】図2に示された画像形成装置は中間転写体
として中間転写ベルト6を使用し、各色ごとに現像器
2、露光手段5(以下「レーザスキャナ」)、像担持体
1(以下「感光体ドラム」)、帯電ローラ3、クリーニ
ング手段4を備えており、これらを総称して、被記録材
P上にトナー画像を形成させる像形成手段と呼ぶ。
【0041】図2中の第1の感光体ドラム1aは矢印d
1の方向に所定の周速で回転駆動されながら帯電ローラ
3aにて一様に帯電され、レーザスキャナ5aから走査
されるデジタル画像信号に対応して変調されたレーザビ
ームを結像露光光学系を介して受けることにより第1色
(ここではイエロー)成分の静電潜像を形成する。
【0042】続いて、第1の現像器2aを用いて第1色
(イエロー)トナーによって静電潜像は現像され、第1
色成分に対する可視像を得る。以上に記した手順を第2
色(マゼンタ)、第3色(シアン)、第4色(ブラッ
ク)に対して行なう。
【0043】第1実施形態では、中間転写ベルト6は矢
印d2の方向に感光体ドラム1aと同じ周速で回転駆動
される。
【0044】感光体ドラム1aから中間転写ベルト6へ
のイエロー可視像の転写(1次転写)は電源S1から供
給される一次転写バイアスを印加することにより行な
う。
【0045】マゼンタ、シアン、ブラックについても同
様の手段を用いて順次中間転写ベルト6の上に重ね合わ
せて1次転写することによって、重ねあわせたトナー画
像を得る。
【0046】中間転写ベルト6上に形成されたトナー画
像は2次転写ローラ7とのニップ部において搬送されて
くる被記録材P上に一括転写(2次転写)される。
【0047】トナー画像を2次転写された被記録材Pは
定着装置8へ搬送され、定着ローラと加圧ローラの定着
ニップ部Nにおいて熱と圧力によってトナー画像が定着
される。
【0048】次に、定着装置8について詳しく述べる。
【0049】図1は第1実施形態における定着装置8の
横断面図。図3は第1実施形態における定着装置8の正
面図。図4は第1実施形態における定着装置8の縦断面
図である。
【0050】第1実施形態における定着装置8は、移動
体として円筒状の電磁誘導発熱性フィルムを用い、加圧
ローラ駆動方式を採用し、A3サイズの被記録材Pにも
対応する。定着フィルム9の加熱にあたっては、加熱手
段としての励磁コイル12を用いた電磁誘導加熱方式を採
用し、定着フィルム9に誘導電流を発生させることによ
り定着フィルム9を発熱させる。
【0051】図3に示す定着フィルム9の長手方向(被
記録材の搬送方向に交差する方向)の長さLfは350
mmであり、加圧ローラ10の長手方向長さLrは310
mmである。
【0052】磁性コア13a・13bは高透磁率の部材であ
り、フェライトやパーマロイ等といったトランスのコア
に用いられる材料がよく、より好ましくは100kHz
以上でも損失の少ないフェライトを用いるのがよい。第
1実施形態ではフェライトを用いている。
【0053】励磁コイル12には給電部23a・23bに図4
に示す励磁回路24を接続してある。この励磁回路24は2
0kHzから500kHzの高周波をスイッチング電源
で発生できるようになっている。
【0054】励磁コイル12は励磁回路24から供給される
交番電流(高周波電流)によって交番磁束を発生する。
【0055】図1、図3及び図4中に示すように、移動
体としての定着フィルム9をガイドするガイド部材とし
ての半円弧樋型のフィルムガイド部材11を、図1の横断
面図のような向きに配置し、その外側に、円筒状の電磁
誘導発熱性フィルムである定着フィルム9をルーズに外
嵌させてある。
【0056】フィルムガイド部材11の材質としては、定
着フィルム9との絶縁を確保するために絶縁性に優れ、
耐熱性がよいものがよい。例えば、フェノール樹脂、フ
ッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミ
ドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹
脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂、LCP樹
脂等を選択するとよい。
【0057】フィルムガイド部材11は、磁場発生手段と
しての磁性コア13a・13bと励磁コイル12とを内側に保
持している。
【0058】14はフィルムガイド部材11の内面平面部に
当接させて配設した横長の加圧用剛性ステイである。
【0059】15は定着ニップ部Nの熱が加圧用剛性ステ
イ14へ逃げるのを防ぐための断熱部材である。
【0060】19は磁性コア13a・13b及び励磁コイル12
と加圧用剛性ステイ14の間を絶縁するための絶縁性部材
である。
【0061】21a・21bはフィルムガイド部材11のアセ
ンブリの左右両端部に外嵌し、前記左右両端部を固定し
つつ回転自在に取り付け、定着フィルム9の端部を規制
・保持するフランジ部材である。
【0062】加圧部材としての加圧ローラ10は、芯金10
aと、芯金10a周りに同心一体にローラ状に成形被覆さ
せた、シリコンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂などの耐
熱性・弾性材層10bとで構成されており、芯金10aの両
端部を装置のシャーシ側板(不図示)間に回転自由に軸
受け保持させて配設させてある。
【0063】加圧用剛性ステイ14の両端部と装置シャー
シ側のバネ受け部材20a・20bとの間にそれぞれ加圧ば
ね22a・22bを縮設することで加圧用剛性ステイ14に押
し下げ力を作用させている。これによりフィルムガイド
部材11が、定着フィルム9を挟んで加圧ローラ10に対し
て圧接し、定着ニップ部Nが形成される。また、フィル
ムガイド部材11において、加圧ローラ10に対向する位置
に摺動部材16を配置する。
【0064】図1に示すように、加圧ローラ10は矢示の
反時計回りに回転駆動される。この加圧ローラ10の回転
駆動による加圧ローラ10と定着フィルム9の外面との摩
擦力で定着フィルム9に回転力が作用し、定着フィルム
9が、その内面を定着ニップ部Nにおいて、摺動部材16
の下面に密着させ摺動しながら矢示の時計回りに加圧ロ
ーラ10の回転周速度にほぼ対応した周速度をもってフィ
ルムガイド部材11の外回りを回転状態になる。
【0065】この場合、定着ニップ部Nにおける摺動部
材16の下面と定着フィルム9の内面との相互摺動摩擦力
を低減化させるために定着ニップ部Nの摺動部材16の下
面と定着フィルム9の内面との間に耐熱性グリス等の潤
滑剤を介在させる、或いは摺動部材16の下面を潤滑部材
で被覆することもできる。
【0066】図5は磁場発生手段である励磁コイル12と
磁性コア13a・13bからの交番磁束の様子を模式的に表
したものである。磁束Mは発生した交番磁束の一部を表
す。
【0067】磁性コア13a・13bに導かれた磁束Mは、
定着フィルム9の電磁誘導発熱層9aに渦電流を発生さ
せる。この渦電流は発熱層9aの固有抵抗によって発熱
層9aにジュール熱(渦電流損)を発生させる。
【0068】励磁コイル12はコイル(線輪)を構成させ
る銅線(電線)として、一本ずつ、それぞれ絶縁被覆さ
れた銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、こ
れを複数回巻いて励磁コイルを形成している。本実施形
態では7ターン巻いて励磁コイル12を形成している。
【0069】絶縁被覆は定着フィルム9の発熱による熱
伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよい。
本実施形態においてはポリイミドによる被覆を用いてお
り、耐熱温度は220℃である。
【0070】ここで、励磁コイル12の外部から圧力をか
けて密集度を向上させてもよい。
【0071】励磁コイル12の形状は、図1、図5のよう
に発熱層の局面に沿うようにしている。
【0072】図6に定着フィルム9の断面図を示し、図
6(a)に示すのが第1実施形態における定着フィルム
9の断面図である。
【0073】第1実施形態の定着フィルム9は、電磁誘
導発熱性の定着フィルム9の基層となる金属フィルム等
でできた発熱層9aと、その外面に積層した弾性層9b
と、その外面に積層した離型層9cの複合構造のもので
ある。
【0074】発熱層9aと弾性層9bとの間の接着、弾
性層9bと離型層9cとの間の接着のため、各層間にプ
ライマー層(不図示)を設けてもよい。
【0075】前記層構成において、発熱層9aが円筒形
状である定着フィルム9の内面側、離型層9cがその外
面側としている。
【0076】前述のように、発熱層9aに交番磁束が作
用することで発熱層9aに渦電流が発生して発熱層9a
が発熱する。その熱が弾性層9b、離型層9cを介して
定着フィルム9を加熱し、定着ニップ部Nを通過する被
記録材Pを加熱してトナー画像の加熱定着がなされる。
【0077】以下に定着フィルム9を構成する発熱層9
a、弾性層9b、離型層9cについて説明する。
【0078】a)発熱層9a 発熱層9aは非磁性の金属でもよいが、ニッケル、窒化
アルミニウム、強磁性SUS、ニッケル−コバルト合金
といった強磁性体の金属を用いるとよい。
【0079】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚く、かつ200μm以下にすることが好ましい。表皮
深さσ[m]は、励磁回路24の周波数f[Hz]と透磁
率μと固有抵抗ρ[Ωm]で、 σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0080】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強
度は1/e以下になり、逆にいうとほとんどのエネルギ
ーはこの深さまでで吸収されている。
【0081】発熱層9aの厚さは好ましくは1〜100
μmがよい。発熱層9aの厚みが1μmよりも小さい
と、ほとんどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効
率が悪くなる。また発熱層が100μmのを超えると剛
性が高くなりすぎ、また屈曲性が悪くなり回転として使
用するには現実的でない。従って、発熱層9aの厚みは
1〜100μmが好ましい。
【0082】第1実施形態では発熱層9a厚さ50μm
のニッケルである。
【0083】b)弾性層9b 弾性層9bは、シリコンゴム、フッ素ゴム、フルオロシ
リコンゴム等で耐熱性がよく、熱伝導率がよい材質であ
る。
【0084】弾性層9bの厚さは10〜500μmが好
ましい。この弾性層9bは定着画像品質を保証するため
に必要な厚さである。
【0085】画像を印刷する場合、特に写真画像などで
は被記録材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が形成さ
れる。この場合、被記録材Pの凹凸、あるいはトナー層
の凹凸に加熱面(離型層9c)が追従できないと加熱ム
ラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に光
沢ムラが発生し、伝熱量が多い部分は光沢度が高く、伝
熱量が少ない部分では光沢度が低い。弾性層9bの厚さ
としては、10μm以下では被記録材Pあるいはトナー
層の凹凸に追従しきれず画像光沢ムラが発生してしま
う。また、弾性層9bが1000μm以上の場合には弾
性層の熱抵抗が大きくなりクイックスタートを実現する
のが難しくなる。より好ましくは弾性層9bの厚みは5
0〜500μmがよい。
【0086】弾性層9bの硬度は、高すぎると被記録材
Pあるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ムラ
が発生してしまう。そこで、弾性層9bの硬度としては
60°(JIS−A)以下、より好ましくは45°(J
IS−A)以下がよい。
【0087】弾性層9bの熱伝導率λに関しては、0.
25〜0.84[w・m-1・K-1]がよい。
【0088】熱伝導率λが0.25[w・m-1・K-1
よりも小さい場合には、熱抵抗が大きく、定着フィルム
9の表層(離型層9c)における温度上昇が遅くなる。
【0089】熱伝導率λが0.84[w・m-1・K-1
よりも大きい場合には、硬度が高くなりすぎたり、圧縮
永久歪みが悪化する。
【0090】よって熱伝導率λは0.25〜0.84
[w・m-1・K-1]がよい。より好ましくは0.34〜
0.63[w・m-1・K-1]がよい。
【0091】以上より第1実施形態では弾性層9bは厚
さ300μmのシリコンゴムである。
【0092】c)離型層9c 離型層9cは、フッ素樹脂、シリコン樹脂、フルオロシ
リコンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、PFA樹脂、
PTFE樹脂、FEP樹脂等の離型性かつ耐熱性のよい
材料を選択することができる。
【0093】離型層9cの厚さは1〜100μmが好ま
しい。離型層9cの厚さが1μmよりも小さいと塗膜の
塗ムラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足す
るといった問題が発生する。また、離型層が100μm
を超えると熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に
樹脂系の離型層の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層9
bの効果がなくなってしまう。
【0094】第1実施形態では離型層9cは厚さ5μm
のPFA樹脂である。
【0095】また、第1実施形態では特に設けないが図
6(b)に示すように、定着フィルム9の層構成におい
て、発熱層9aの自由面側(発熱層9aの弾性層9b側
とは反対面側)に潤滑層9dを設けてもよい。
【0096】潤滑層9dとしては、フッ素樹脂、ポリイ
ミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、P
EEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、P
TFE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0097】また、潤滑層9dの厚さとしては10〜1
000μmが好ましい。潤滑層9dの厚さが10μmよ
りも小さい場合には強度が得られず、また、耐久性も不
足する。一方、1000μmを超えると磁性コア13a・
13b及び励磁コイル12から発熱層9aの距離が大きくな
り、磁束が十分に発熱層9aに吸収されなくなる。
【0098】この潤滑層は定着フィルム9に内嵌する別
体のスリーブあってもよい。
【0099】前記交番電流により発生した交番磁束によ
り、発熱層9aである電磁誘導発熱性フィルムに発生す
る渦電流により、図3に示す発熱層9aである電磁誘導
発熱性フィルムの発熱域Hが発熱する。
【0100】定着フィルム9の発熱は、温度検知手段18
を含む温調系により、励磁コイル12に対する電流供給が
制御されることで、定着ニップ部Nの温度が所定に維持
されるように温調される。温度検知手段18は定着フィル
ム9の温度を検知するサーミスタ等の温度センサであ
り、第1実施形態においては、温度センサ18を定着フィ
ルム9の内面で定着ニップ部Nの定着フィルム9回転方
向下流側に配設し、温度センサ18の温度に基づいて、定
着ニップ部Nの温度を制御するようにしている。
【0101】定着動作は、加圧ローラ10が回転駆動さ
れ、それに伴って円筒状の定着フィルム9がフィルムガ
イド部材11の外回りを回転し、励磁コイル12への給電に
より定着フィルム9の電磁誘導発熱がなされ、定着ニッ
プ部Nが所定の温度である180℃に立ち上がり温調さ
れた状態において行なう。
【0102】前記の状態において、未定着トナー画像t
が形成された被記録材Pが定着ニップ部Nの定着フィル
ム9と加圧ローラ10との間に画像面を上向き、即ち定着
フィルム上に対向させて導入され、画像面を定着フィル
ム9の外面に密着させた状態で搬送され、この過程にお
いて、定着フィルム9の電磁誘導による発熱で加熱され
て未定着トナー画像tが被記録材Pに加熱定着される。
被記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると回転定着フィ
ルム9の外面から分離して排出搬送されていく。被記録
材P上の加熱定着トナー画像は定着ニップ部N通過後、
冷却して永久固着画像Tとなる。
【0103】第1実施形態では未定着トナー画像tに低
軟化物質を含有させたトナーを使用したため、定着装置
8にオフセット防止のためのオイル塗布機構を設けてい
ないが、低軟化物質を含有させていないトナーを使用し
た場合にはオイル塗布機構を設けてもよい。また、低軟
化物質を含有させたトナーを使用した場合にもオイル塗
布や冷却分離を行ってもよい。
【0104】従来の定着装置における定着動作時におい
て、特に被記録材がOHPフィルムや、厚紙の場合は画
像の透過性を向上するにあたり、スループットを低下す
る、あるいは総加圧力を増加するといった方法によらな
ければ良好な定着性、透過性を満足できなかった。
【0105】さらに定着フィルム9が定着ニップ部Nを
通過するたびの変形が、被記録材Pにおよび、カールな
どの原因となり、カールを補正する部材を新たに設ける
必要があった。
【0106】そこで、第1実施形態では、前記の問題を
解決するために、定着動作時に定着ニップ部Nを通過す
る定着フィルム9の変形量を小さくすることができ、カ
ール量を抑え、また、定着ニップ部Nの総加圧力を変化
させずに、線圧を増加させることを目的として、フィル
ムガイド部材11を以下のように構成している。
【0107】図7に第1実施形態の摺動部材の斜視図を
示す。
【0108】図7に示すように、フィルムガイド部材11
の定着ニップ部N(定着フィルム9にを介した加圧ロー
ラ10との圧接部)に摺動部材16を配設し、該摺動部材16
は加圧ローラ10方向に凸状の連続した曲率の曲率部17を
有する。
【0109】ここで、曲率部17の曲率は、フィルムガイ
ド部材11の曲率をRとしたとき、0.8R〜3.0Rで
あることが好ましい。第1実施形態では、摺動部材16の
曲率部17の曲率は、フィルムガイド部材11の曲率をRと
したとき、2.2Rとしているが、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0110】第1実施形態では、フィルムガイド部材11
にPPS樹脂あるいは、LCP樹脂を用い、摺動部材16
にはポリイミド樹脂、あるいはPEEK樹脂を用いるこ
とにより、フィルムガイド部材11に対してより摺動性を
もたせた。
【0111】以上のように第1実施形態では、図7のよ
うにフィルムガイド部材11の定着ニップ部Nに配設した
摺動部材16に、加圧ローラ10方向に凸状の連続した曲率
(曲率部17)を設けることにより、定着フィルム9の変
形を小さくすることができ、これに伴って、被記録材P
のカール量を抑えることができ、透過性の要求される被
記録材等に対しても、定着性や透過性の向上を達成する
ことができる。
【0112】また、定着フィルム9が定着ニップ部Nで
繰り返し変形を生じないため、定着フィルム9の疲労も
低減させることとなり、結果的に定着フィルム9の長寿
命化を達成できる。
【0113】さらには、被記録材Pによるプロセススピ
ードの変更を行なわないため、スループットの向上をも
達成することができる。
【0114】なお、ここでは曲率部17を有する摺動部材
16を、フィルムガイド部材11と異なる部材から構成した
場合を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、
定着フィルム9を介した加圧ローラ10との圧接部におい
て、フィルムガイド部材11自体に、加圧ローラ10方向に
凸状の連続した曲率を有する構成にしてもよい。この構
成に関しては第2実施形態及び第3実施形態についても
同様のことがいえる。
【0115】(第2実施形態)図8に第2実施形態の摺
動部材16の斜視図を示す。
【0116】本実施形態では、同図に示すように摺動部
材16表面に複数の球冠状の凹部30を図1中に示す定着フ
ィルム9の移動方向に対して格子状に配設している。
【0117】この球冠状の凹部30は、グリス等の潤滑剤
を、図1中の定着ニップ部Nにおいて定着フィルム9と
の間で長期的に保持することが可能となり、摺動性の向
上も同時に達成可能となる。本実施形態では、球冠状の
凹部の直径は2.5mmで、深さは0.2mmである。
【0118】(第3実施形態)図9に第3実施形態の摺
動部材16の斜視図を示す。
【0119】本実施形態では、同図に示すように摺動部
材16表面に複数の溝31が、図1中の定着フィルム9の移
動方向に対して斜めに配設されている。
【0120】溝31は、グリス等の潤滑剤を、図1中の定
着ニップ部Nにおいて、定着フィルム9との間で長期的
に保持することが可能となり、また第2実施形態同様、
摺動性の向上も期待できる。本実施形態では、定着フィ
ルム9の移動方向に対して斜めにクロスする20mm間
隔で、幅5mm、深さ0.2mmの溝31で形成されてい
る。
【0121】さらに、本実施形態の発展例として、摺動
部材16の長手方向に垂直な任意の断面における溝31の数
が同じになるように、溝の間隔と角度を設定することに
より、さらに均一な温度分布を達成することが可能とな
り、図1中の定着フィルム9とフィルムガイド部材11表
面の間に均一に潤滑剤の保持を行なうことができ、摺動
抵抗に対しても有利となる。
【0122】(他の実施形態)図10は定着装置の他の
実施形態の構成を示す。
【0123】図10(a)、(b)、(c)は、それぞ
れ電磁誘導加熱方式の定着装置の他の実施形態を示し、
図10(d)は抵抗発熱体による加熱方式の定着装置の
実施形態を示す。
【0124】図10(a)の定着装置は、電磁誘導加熱
構造体217の摺動部材16の下面と、駆動ローラ225と、従
動ローラ(テンションローラ)226との3部材間にエン
ドレスベルト状の導電部材としてのフィルム230を懸回
張設して駆動ローラ225によりフィルム230を回転駆動す
る構成のものである。210はフィルム230を挟んで摺動部
材下面に圧接させた加圧ローラであり、フィルム230の
回転移動に伴い従動回転する。
【0125】図10(b)の定着装置は、電磁誘導加熱
構造体217の摺動部材16の下面と、駆動ローラ225との2
部材間にエンドレスベルト状の導電部材としてのフィル
ム230を懸回張設して駆動ローラ225により回転駆動する
構成のものである。
【0126】図10(c)の定着装置は、導電部材とし
てのフィルム230として、エンドレスベルト状のもので
はなく、ロール巻きにした長尺の有端フィルム231を用
い、これを繰り出し軸227側から電磁誘導加熱構造体217
の摺動部材16の下面を経由させて、巻き取り軸228側へ
所定の速度で走行させるように構成したものである。
【0127】図10(d)の定着装置は、フィルム幅方
向に長手の線状抵抗発熱体240を保持した摺動部材16に
エンドレス状のフィルム230を外嵌し、該フィルム230を
挟んで摺動部材16下面に加圧ローラ210を圧接し、加圧
ローラ210の駆動によりフィルム230を回転駆動するもの
である。
【0128】上記4つの定着装置に、第1乃至第3実施
形態における摺動部材16を適用しても、上述した実施形
態と同様の効果を得ることができる。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ガ
イド部材の、移動体を介して加圧部材が圧接するニップ
部は、加圧部材方向に凸状の連続した曲率を有する構成
としたために、移動体の変形量を小さくすることがで
き、これに伴って被記録材の変形量を小さくすることが
可能となり、同時に加圧力を増加することなく、或いは
スループットを低下することなく、定着性の向上、及び
透過性の向上を実現することが可能となり、さらには移
動体の長寿命化を実現可能な加熱装置及び画像形成装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における定着装置の横断面図であ
る。
【図2】電子写真プロセスを用いた画像形成装置の断面
の概略図である。
【図3】第1実施形態における定着装置の正面図であ
る。
【図4】第1実施形態における定着装置の縦断面図であ
る。
【図5】励磁コイルと磁性コアからの交番磁束の様子の
説明図である。
【図6】定着フィルムの断面図である。
【図7】第1実施形態の摺動部材の斜視図である。
【図8】第2実施形態の摺動部材の斜視図である。
【図9】第3実施形態の摺動部材の斜視図である。
【図10】定着装置の他の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図11】従来の電磁誘導加熱方式の定着装置の構成を
示す図である。
【符号の説明】
H …発熱域 M …磁束 N …定着ニップ部 P …被記録材 T …永久固着画像 t …未定着トナー画像 2 …現像器 3 …帯電ローラ 4 …クリーニング手段 5 …露光手段 6 …ルト 7 …2次転写ローラ 8 …定着装置 9 …定着フィルム 9a …発熱層 9b …弾性層 9c …離型層 9d …潤滑層 10 …加圧ローラ 10a …芯金 10b …弾性材層 11 …フィルムガイド部材 12 …励磁コイル 13a、13b …磁性コア 14 …加圧用剛性ステイ 15 …断熱部材 16 …摺動部材 17 …曲率部 18 …温度検知手段 19 …絶縁性部材 20a、20b …バネ受け部材 22a、22b …加圧ばね 21a、21b …フランジ部材 23a、23b …給電部 24 …励磁回路 30 …凹部 31 …溝 210 …加圧ローラ 217 …電磁誘導加熱構造体 225 …駆動ローラ 227 …軸 228 …軸 230 …フィルム 240 …線状抵抗発熱体
フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA15 AA23 AA47 BA11 BA12 BA25 BA27 BB28 BB33 BE03 BE06 3K059 AA08 AB04 CD52 CD75

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム状の移動体と、前記移動体をガ
    イドするガイド部材と、前記ガイド部材に対し前記移動
    体を介して圧接し、ニップ部を形成する加圧部材と、前
    記移動体を昇温させ前記移動体の移動と共に前記ニップ
    部内を搬送される被記録材を加熱する加熱手段と、を有
    する加熱装置において、 前記ガイド部材の、前記移動体を介して前記加圧部材が
    圧接するニップ部は、前記加圧部材方向に凸状の連続し
    た曲率を有することを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材の曲率をRとしたとき、
    前記ガイド部材の曲率部の曲率が0.8R〜3.0Rと
    なることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材の曲率部は、前記ガイド
    部材と異なる部材から構成されることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材の曲率部に複数の球冠状
    の凹部を配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載の加熱装置
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材の曲率部に移動体の移動
    方向に対して斜めに複数の溝を配設したことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の加熱装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド部材の曲率部において、前記
    複数の溝はガイド部材の長手方向に対して垂直な任意の
    断面における溝の数が同じであることを特徴とする請求
    項5に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱手段は、移動体に誘導電流を発
    生させることにより移動体を発熱させることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の加熱装
    置。
  8. 【請求項8】 前記加熱手段は、移動体とガイド部材に
    潤滑剤を介在させることを特徴とする請求項1乃至請求
    項7のいずれか1項に記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 被記録材上に形成させた画像を加熱処理
    することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか
    1項に記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】 被記録材上にトナー画像を形成させる
    像形成手段と、 前記被記録材上のトナー画像を加熱処理する請求項1乃
    至請求項9のいずれか1項に記載の加熱装置と、を有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
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