JP2003077621A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents
加熱装置および画像形成装置Info
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- JP2003077621A JP2003077621A JP2001268749A JP2001268749A JP2003077621A JP 2003077621 A JP2003077621 A JP 2003077621A JP 2001268749 A JP2001268749 A JP 2001268749A JP 2001268749 A JP2001268749 A JP 2001268749A JP 2003077621 A JP2003077621 A JP 2003077621A
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- fixing
- heating
- heating device
- fixing film
- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィルム加熱方式において、定着フィルム回
転摺動トルクを減少させ、耐久でもトルクが上昇しない
加熱装置により、定着フィルムのスリップが発生せず、
長期に渡り高品位な画像を得る画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 ヒーター表面のガラスコート部を定着フ
ィルム移動方向に研磨する、凹部を設けることにより、
定着フィルムとの摺動方向の接触面積を小さくすること
で、トルクを減少させる。また、凹部にグリスを保持さ
せる効果により、耐久によってもトルク上昇が少ない。
転摺動トルクを減少させ、耐久でもトルクが上昇しない
加熱装置により、定着フィルムのスリップが発生せず、
長期に渡り高品位な画像を得る画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 ヒーター表面のガラスコート部を定着フ
ィルム移動方向に研磨する、凹部を設けることにより、
定着フィルムとの摺動方向の接触面積を小さくすること
で、トルクを減少させる。また、凹部にグリスを保持さ
せる効果により、耐久によってもトルク上昇が少ない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱材を加圧・
加熱する加熱装置、及び前記加熱装置を被記録材に形成
担持させた未定着像を加熱定着処理する像加熱装置とし
て具備した電子写真装置・静電記録装置等の画像形成装
置に関する。
加熱する加熱装置、及び前記加熱装置を被記録材に形成
担持させた未定着像を加熱定着処理する像加熱装置とし
て具備した電子写真装置・静電記録装置等の画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備させる、トナー画像を被記録材に加熱定着さ
せる像加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
装置に具備させる、トナー画像を被記録材に加熱定着さ
せる像加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセスなどの適宜の画
像形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレ
クトロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・
印刷用紙・フオーマット紙など)に転写方式あるいは直
接方式にて形成担持させた画像情報の未定着画像(トナ
ー画像)を被記録材面に永久固着画像として加熱定着さ
せる定着装置としては熱ローラ加熱方式の装置が広く用
いられていた。
・静電記録プロセス・磁気記録プロセスなどの適宜の画
像形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレ
クトロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・
印刷用紙・フオーマット紙など)に転写方式あるいは直
接方式にて形成担持させた画像情報の未定着画像(トナ
ー画像)を被記録材面に永久固着画像として加熱定着さ
せる定着装置としては熱ローラ加熱方式の装置が広く用
いられていた。
【0004】近時は、クイックスタートや省エネルギー
の観点からフィルム加熱方式の装置が実用化されてい
る。また、電磁誘導加熱方式の装置も提案されている。
の観点からフィルム加熱方式の装置が実用化されてい
る。また、電磁誘導加熱方式の装置も提案されている。
【0005】a)熱ローラ方式
これは、定着ローラ(加熱ローラ)と加圧ローラとの圧
接ローラ対を基本構成とし、前記ローラ対を回転させ、
前記ローラ対の相互圧接部である定着ニップ部(加熱ニ
ップ部)に画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持
させた被記録材を導入して挟持搬送させて、定着ローラ
の熱と定着ニップ部の加圧力にて未定着トナー画像を被
記録材面に熱圧定着させるものである。
接ローラ対を基本構成とし、前記ローラ対を回転させ、
前記ローラ対の相互圧接部である定着ニップ部(加熱ニ
ップ部)に画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持
させた被記録材を導入して挟持搬送させて、定着ローラ
の熱と定着ニップ部の加圧力にて未定着トナー画像を被
記録材面に熱圧定着させるものである。
【0006】定着ローラは一般に、アルミニウムの中空
金属ローラ(芯金)とし、その内空に熱源としてのハロ
ゲンランプを挿入配置してあり、ハロゲンランプの発熱
で加熱され、外周面が所定の定着温度に維持されるよう
にハロゲンランプヘの通電が制御されて温調される。ま
た、加圧ローラ内にも熱源を具備させて、加圧ローラも
加熱・温調する構成にしたものもある。
金属ローラ(芯金)とし、その内空に熱源としてのハロ
ゲンランプを挿入配置してあり、ハロゲンランプの発熱
で加熱され、外周面が所定の定着温度に維持されるよう
にハロゲンランプヘの通電が制御されて温調される。ま
た、加圧ローラ内にも熱源を具備させて、加圧ローラも
加熱・温調する構成にしたものもある。
【0007】熱ローラ方式は、定着ローラの熱容量が大
きいので、電源を投入してから定着ローラが所定の温度
に立ち上がるまでにかなりの待ち時間(ウェイトタイ
ム)を要する。温度立ち上げ後も、画像形成装置からい
つでもすぐに画像出力ができるように、装置待機中も定
着ローラの熱源(ハロゲンランプ等)に通電して、定着
ローラ温度を常時高温に維持する制御が必要なため、消
費エネルギーが大きい等の問題があった。
きいので、電源を投入してから定着ローラが所定の温度
に立ち上がるまでにかなりの待ち時間(ウェイトタイ
ム)を要する。温度立ち上げ後も、画像形成装置からい
つでもすぐに画像出力ができるように、装置待機中も定
着ローラの熱源(ハロゲンランプ等)に通電して、定着
ローラ温度を常時高温に維持する制御が必要なため、消
費エネルギーが大きい等の問題があった。
【0008】b)フィルム加熱方式
フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−3
13182号公報、特開平2−157878号公報、特
開平4−44075号公報、特開平4−204980号
公報などに提案されている。
13182号公報、特開平2−157878号公報、特
開平4−44075号公報、特開平4−204980号
公報などに提案されている。
【0009】即ち、加熱体として一般にセラミックヒー
ターと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フ
ィルム(定着フィルム、定着ベルト)を挟ませて定着ニ
ップ部を形成させ、前記定着ニップ部の定着フィルムと
加圧ローラとの間に、画像定着すべき未定着トナー画像
を形成担持させた被記録材を導入して定着フィルムと一
緒に挟持搬送させることで、定着ニップ部においてセラ
ミックヒーターの熱を定着フィルムを介して被記録材に
与え、また定着ニップ部の加圧力にて未定着トナー画像
を被記録材面に熱圧定着させるものである。
ターと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フ
ィルム(定着フィルム、定着ベルト)を挟ませて定着ニ
ップ部を形成させ、前記定着ニップ部の定着フィルムと
加圧ローラとの間に、画像定着すべき未定着トナー画像
を形成担持させた被記録材を導入して定着フィルムと一
緒に挟持搬送させることで、定着ニップ部においてセラ
ミックヒーターの熱を定着フィルムを介して被記録材に
与え、また定着ニップ部の加圧力にて未定着トナー画像
を被記録材面に熱圧定着させるものである。
【0010】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒーター及び定着フィルムとして低熱容量の部材
を用いてオンデマンドタイプの装置を構成することがで
き、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態
までの待ち時間が短く(クイックスタート性)、従って
画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミ
ックヒーターに通電して所定の定着温度に発熱させた状
態にすればよく、装置待機中は加熱体への通電をOFF
することができるので、スタンバイ時の消費電力も大幅
に小さい(省電力)などの利点がある。
ミックヒーター及び定着フィルムとして低熱容量の部材
を用いてオンデマンドタイプの装置を構成することがで
き、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態
までの待ち時間が短く(クイックスタート性)、従って
画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミ
ックヒーターに通電して所定の定着温度に発熱させた状
態にすればよく、装置待機中は加熱体への通電をOFF
することができるので、スタンバイ時の消費電力も大幅
に小さい(省電力)などの利点がある。
【0011】c)電磁誘導加熱方式
特開平7−114276号公報には、定着フィルム自
身、あるいは定着フィルムに近接させた導電性部材に渦
電流を発生させジュール熱によって発熱させる加熱装置
が提案されている。この電磁誘導式・フィルム加熱方式
は、発熱域を被加熱体に近くすることができるため、消
費エネルギーの効率UPが達成できる。
身、あるいは定着フィルムに近接させた導電性部材に渦
電流を発生させジュール熱によって発熱させる加熱装置
が提案されている。この電磁誘導式・フィルム加熱方式
は、発熱域を被加熱体に近くすることができるため、消
費エネルギーの効率UPが達成できる。
【0012】フィルム加熱方式の加熱装置あるいは電磁
誘導式・フィルム加熱方式の加熱装置において、回転体
としての円筒状もしくはエンドレスフィルム状の定着フ
ィルムの駆動方法としては、定着フィルム内周面を案内
するフィルムガイド部材(フィルム支持部材)と加圧ロ
ーラとで圧接された定着フィルムを加圧ローラの回転駆
動によって従動回転させる方法(加圧ローラ駆動方式)
や、逆に駆動ローラとテンションローラによって張架さ
れたエンドレスフィルム状の定着フィルムの駆動によっ
て加圧ローラを従動回転させるもの等がある。
誘導式・フィルム加熱方式の加熱装置において、回転体
としての円筒状もしくはエンドレスフィルム状の定着フ
ィルムの駆動方法としては、定着フィルム内周面を案内
するフィルムガイド部材(フィルム支持部材)と加圧ロ
ーラとで圧接された定着フィルムを加圧ローラの回転駆
動によって従動回転させる方法(加圧ローラ駆動方式)
や、逆に駆動ローラとテンションローラによって張架さ
れたエンドレスフィルム状の定着フィルムの駆動によっ
て加圧ローラを従動回転させるもの等がある。
【0013】フィルム加熱方式の装置においては、特開
平5−27619号公報に提案されているように、定着
フィルムとフィルムガイド部材との間に耐熱性の潤滑剤
(グリス)を介在させることにより定着フィルムとフィ
ルムガイド部材との間の摺動性を確保する構成もある。
平5−27619号公報に提案されているように、定着
フィルムとフィルムガイド部材との間に耐熱性の潤滑剤
(グリス)を介在させることにより定着フィルムとフィ
ルムガイド部材との間の摺動性を確保する構成もある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにフィル
ム加熱方式あるいは電磁誘導式・フィルム加熱方式の加
熱装置においては、定着ニップ部で定着フィルム内面と
フィルムガイド部材が摺動するために、摺動部面に耐熱
グリスを塗布していたが、定着フィルムが回転すると、
定着ニップ部形成のための加圧力により潤滑剤が定着フ
ィルムと摺動部面との間から掃き出されてしまい、耐久
が進むと、定着ニップ部に対応する摺動部面には潤滑剤
がほとんど残らなかった。
ム加熱方式あるいは電磁誘導式・フィルム加熱方式の加
熱装置においては、定着ニップ部で定着フィルム内面と
フィルムガイド部材が摺動するために、摺動部面に耐熱
グリスを塗布していたが、定着フィルムが回転すると、
定着ニップ部形成のための加圧力により潤滑剤が定着フ
ィルムと摺動部面との間から掃き出されてしまい、耐久
が進むと、定着ニップ部に対応する摺動部面には潤滑剤
がほとんど残らなかった。
【0015】そのため、耐久により、駆動ローラ(駆動
モータ)の回転開始時において、定着フィルムと摺動部
面の密接力が増し、トルクが上昇するため駆動ローラ
(駆動モータ)の脱調や、被記録材搬送時に定着フィル
ムと被記録材とがスリップして、画像が乱れる定着フィ
ルムスリップや、定着フィルムスリップによる定着ジャ
ムなどの不具合が発生することがあった。
モータ)の回転開始時において、定着フィルムと摺動部
面の密接力が増し、トルクが上昇するため駆動ローラ
(駆動モータ)の脱調や、被記録材搬送時に定着フィル
ムと被記録材とがスリップして、画像が乱れる定着フィ
ルムスリップや、定着フィルムスリップによる定着ジャ
ムなどの不具合が発生することがあった。
【0016】また、前記駆動モータの脱調を防止するた
めに、より大きなトルクが発生できる駆動モータを使用
するために、駆動モータ形状が大きくなり画像形成装置
が大きくなる、高価な駆動モータを用いることで画像形
成装置が高くなる等の問題も発生した。
めに、より大きなトルクが発生できる駆動モータを使用
するために、駆動モータ形状が大きくなり画像形成装置
が大きくなる、高価な駆動モータを用いることで画像形
成装置が高くなる等の問題も発生した。
【0017】そこで本発明は、フィルム加熱方式や電磁
誘導・フィルム加熱方式の加熱装置において、フィルム
と摺動部面との密着力増大(フィルムの回転摺動トルク
増大)の問題点を解決し、回転起動時トルクを低く抑
え、安価な画像形成装置により、鮮明な定着画像を得る
ことを目的とする。
誘導・フィルム加熱方式の加熱装置において、フィルム
と摺動部面との密着力増大(フィルムの回転摺動トルク
増大)の問題点を解決し、回転起動時トルクを低く抑
え、安価な画像形成装置により、鮮明な定着画像を得る
ことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の本発
明に係るローラ、および加熱定着装置にて達成される。
要約すれば、 (1)第1部材に対して摺動して移動する第2部材と、
前記第2部材を挟んで前記第1部材に当接する第3部材
とを有し、前記第2部材と前記第3部材との当接によっ
て形成される接触部で被加熱材を挟持搬送して、被加熱
材を加圧及び加熱する加熱装置において、前記第1部材
の、前記第2部材と前記第3部材との当接によって形成
される接触部に相当する第2部材摺動部が、前記第2部
材移動方向に研磨されていることを特徴とする加熱装置
である。
明に係るローラ、および加熱定着装置にて達成される。
要約すれば、 (1)第1部材に対して摺動して移動する第2部材と、
前記第2部材を挟んで前記第1部材に当接する第3部材
とを有し、前記第2部材と前記第3部材との当接によっ
て形成される接触部で被加熱材を挟持搬送して、被加熱
材を加圧及び加熱する加熱装置において、前記第1部材
の、前記第2部材と前記第3部材との当接によって形成
される接触部に相当する第2部材摺動部が、前記第2部
材移動方向に研磨されていることを特徴とする加熱装置
である。
【0019】(2)第1部材に対して摺動して移動する
第2部材と、前記第2部材を挟んで前記第1部材に当接
する第3部材とを有し、前記第2部材と前記第3部材と
の当接によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送
して、被加熱材を加圧及び加熱する加熱装置において、
前記第1部材の、前記第2部材と前記第3部材との当接
によって形成される接触部に相当する第2部材摺動部
は、前記第2部材移動方向の表面粗さが、前記第2部材
移動方向と直交する方向の表面粗さより小さいことを特
徴とする加熱装置である。
第2部材と、前記第2部材を挟んで前記第1部材に当接
する第3部材とを有し、前記第2部材と前記第3部材と
の当接によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送
して、被加熱材を加圧及び加熱する加熱装置において、
前記第1部材の、前記第2部材と前記第3部材との当接
によって形成される接触部に相当する第2部材摺動部
は、前記第2部材移動方向の表面粗さが、前記第2部材
移動方向と直交する方向の表面粗さより小さいことを特
徴とする加熱装置である。
【0020】(3)前記第1部材の第2部材摺動部は、
前記第2部材移動方向に、幅0.5mm以下、深さ0.
5mm以下の凹部を複数個設けたことを特徴とする前記
(1)、(2)記載の加熱装置である。
前記第2部材移動方向に、幅0.5mm以下、深さ0.
5mm以下の凹部を複数個設けたことを特徴とする前記
(1)、(2)記載の加熱装置である。
【0021】(4)前記第1部材の前記第2部材摺動部
と、第2部材との間に潤滑剤を介在させる構成におい
て、前記第1部材の第2部材摺動部の凹部は潤滑剤を保
持することを特徴とする前記(3)記載の加熱装置であ
る。
と、第2部材との間に潤滑剤を介在させる構成におい
て、前記第1部材の第2部材摺動部の凹部は潤滑剤を保
持することを特徴とする前記(3)記載の加熱装置であ
る。
【0022】(5)前記第2部材は回転体であることを
特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の加熱
装置である。
特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の加熱
装置である。
【0023】(6)前記第3部材は加圧部材であること
を特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の加
熱装置である。
を特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の加
熱装置である。
【0024】(7)前記第2部材は可撓性を有するエン
ドレスフィルムであることを特徴とする前記(1)〜
(6)のいずれかに記載の加熱装置である。
ドレスフィルムであることを特徴とする前記(1)〜
(6)のいずれかに記載の加熱装置である。
【0025】(8)前記第1部材は前記第2部材の支持
部材であることを特徴とする前記(1)〜(7)のいず
れかに記載の加熱装置である。
部材であることを特徴とする前記(1)〜(7)のいず
れかに記載の加熱装置である。
【0026】(9)前記第1部材が加熱体であり、前記
第2部材と前記第3部材との当接によって形成される接
触部で被加熱材を挟持搬送して被加熱材を前記第1部材
からの熱により加熱することを特徴とする前記(1)〜
(7)のいずれかに記載の加熱装置である。
第2部材と前記第3部材との当接によって形成される接
触部で被加熱材を挟持搬送して被加熱材を前記第1部材
からの熱により加熱することを特徴とする前記(1)〜
(7)のいずれかに記載の加熱装置である。
【0027】(10)前記第2部材は電磁誘導発熱性部
材からなり、前記電磁誘導発熱部材に磁場を入れて発熱
させる磁場発生手段を有し、前記第2部材と前記第3部
材との当接によって形成される接触部で被加熱材を挟持
搬送して被加熱材を前記第2部材の電磁誘導発熱性部材
からの熱により加熱することを特徴とする前記(1)〜
(8)のいずれかに記載の加熱装置である。
材からなり、前記電磁誘導発熱部材に磁場を入れて発熱
させる磁場発生手段を有し、前記第2部材と前記第3部
材との当接によって形成される接触部で被加熱材を挟持
搬送して被加熱材を前記第2部材の電磁誘導発熱性部材
からの熱により加熱することを特徴とする前記(1)〜
(8)のいずれかに記載の加熱装置である。
【0028】(11)前記加熱体が通電により発熱する
抵抗発熱体を有するヒーターであることを特徴とする前
記(9)に記載の加熱装置である。
抵抗発熱体を有するヒーターであることを特徴とする前
記(9)に記載の加熱装置である。
【0029】(12)前記加熱体が電磁誘導発熱性部材
からなり、前記加熱体に磁場を入れて発熱させる磁場発
生手段を有することを特徴とする前記(9)記載の加熱
装置である。
からなり、前記加熱体に磁場を入れて発熱させる磁場発
生手段を有することを特徴とする前記(9)記載の加熱
装置である。
【0030】(13)前記第3部材が回転駆動される加
圧回転体であることを特徴とする前記(1)〜(12)
のいずれかに記載の加熱装置である。
圧回転体であることを特徴とする前記(1)〜(12)
のいずれかに記載の加熱装置である。
【0031】(14)被加熱材が未定着像を形成担持さ
せた被記録材であり、装置が未定着像を被記録材に加熱
定着させる加熱定着装置であることを特徴とする前記
(1)〜(13)のいずれかに記載の加熱装置である。
せた被記録材であり、装置が未定着像を被記録材に加熱
定着させる加熱定着装置であることを特徴とする前記
(1)〜(13)のいずれかに記載の加熱装置である。
【0032】(15)被記録材に未定着像を形成担持さ
せる作像手段と、被記録材に形成担持させた未定着像を
定着させる定着手段を有し、前記定着手段が前記(1)
〜(14)のいずれかに記載の加熱装置であることを特
徴とする画像形成装置である。
せる作像手段と、被記録材に形成担持させた未定着像を
定着させる定着手段を有し、前記定着手段が前記(1)
〜(14)のいずれかに記載の加熱装置であることを特
徴とする画像形成装置である。
【0033】
【作用】即ち、第1部材の、第2部材と第3部材との当
接によって形成される接触部に相当する第2部材摺動部
に、第2部材移動方向に凹部を複数個設けることによ
り、第1部材と第2部材との摺動部における摺動方向の
接触面積が少なくなって摺動摩擦抵抗を低減し、さらに
通紙耐久による摺動摩擦抵抗の増加を抑制することが出
来て装置の長寿命化を図ることができる。
接によって形成される接触部に相当する第2部材摺動部
に、第2部材移動方向に凹部を複数個設けることによ
り、第1部材と第2部材との摺動部における摺動方向の
接触面積が少なくなって摺動摩擦抵抗を低減し、さらに
通紙耐久による摺動摩擦抵抗の増加を抑制することが出
来て装置の長寿命化を図ることができる。
【0034】よって、被加熱材のスリップを防止できる
ので、安定した被加熱材の搬送を確保することができ、
画像形成装置の加熱装置にあっては、高品位な画像と安
定した被記録材の搬送を確保することが可能となる。
ので、安定した被加熱材の搬送を確保することができ、
画像形成装置の加熱装置にあっては、高品位な画像と安
定した被記録材の搬送を確保することが可能となる。
【0035】さらに、加熱装置の駆動モータとして、駆
動トルクのより小さなものを使用することができ、製品
コストの低減につながる。
動トルクのより小さなものを使用することができ、製品
コストの低減につながる。
【0036】また、第1部材の第2部材摺動部と第2部
材の間に潤滑剤を介在させた場合には、その潤滑剤が第
1部材の第2部材摺動部に設けた凹部内に安定に保持さ
れて、潤滑剤が摺動部における第1部材と第2部材との
間から掃き出されてしまいほとんど残らないような事態
が生じることが防止され、潤滑剤による第1部材と第2
部材との摺動摩擦抵抗の低減効果も長期に渡って維持さ
せることが可能となる。
材の間に潤滑剤を介在させた場合には、その潤滑剤が第
1部材の第2部材摺動部に設けた凹部内に安定に保持さ
れて、潤滑剤が摺動部における第1部材と第2部材との
間から掃き出されてしまいほとんど残らないような事態
が生じることが防止され、潤滑剤による第1部材と第2
部材との摺動摩擦抵抗の低減効果も長期に渡って維持さ
せることが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1〜図5により本
発明に係る実施例1について説明する。
発明に係る実施例1について説明する。
【0038】本実施形態例における加熱装置は、加熱体
としてセラミックヒーターを用いたフィルム加熱方式の
加熱装置例である。
としてセラミックヒーターを用いたフィルム加熱方式の
加熱装置例である。
【0039】図1に示すように加熱装置100は、耐熱
性・断熱性のフィルムガイド部材16と、このフィルム
ガイド部材16の下面の略中央部にガイド部材長手に沿
って形成具備させた溝部に固定支持させた加熱体として
のセラミックヒーター12と、このセラミックヒーター
12の第1部材としての摺動部材40と、セラミックヒ
ーターを含むフィルムガイド部材16にルーズに外環さ
せた、第2部材としての円筒状もしくはエンドレス状の
耐熱性の定着フィルム11と、フィルムガイド部材16
側のセラミックヒーター12の下面との間に定着フィル
ム11を挟んで定着ニップ部Nを形成させた、第3部材
としての加圧部材である加圧ローラ30とからなる。
性・断熱性のフィルムガイド部材16と、このフィルム
ガイド部材16の下面の略中央部にガイド部材長手に沿
って形成具備させた溝部に固定支持させた加熱体として
のセラミックヒーター12と、このセラミックヒーター
12の第1部材としての摺動部材40と、セラミックヒ
ーターを含むフィルムガイド部材16にルーズに外環さ
せた、第2部材としての円筒状もしくはエンドレス状の
耐熱性の定着フィルム11と、フィルムガイド部材16
側のセラミックヒーター12の下面との間に定着フィル
ム11を挟んで定着ニップ部Nを形成させた、第3部材
としての加圧部材である加圧ローラ30とからなる。
【0040】加圧ローラ30は弾性ローラであり、芯金
30aにシリコーンゴム・フツ素ゴム等の弾性層30b
を設けて硬度を下げたもので、芯金30aの両端部を装
置の不図示の手前側と奥側のシャーシ側板間に回転自由
に軸受け保持させて配設してある。表面性、およびトナ
ーtに対する離型性を向上させるため、さらに外周にP
TFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂層を設けても良
い。
30aにシリコーンゴム・フツ素ゴム等の弾性層30b
を設けて硬度を下げたもので、芯金30aの両端部を装
置の不図示の手前側と奥側のシャーシ側板間に回転自由
に軸受け保持させて配設してある。表面性、およびトナ
ーtに対する離型性を向上させるため、さらに外周にP
TFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂層を設けても良
い。
【0041】定着フィルム11を外環させたフィルムガ
イド部材16はセラミックヒーター12側を下向きにし
て加圧ローラ30の上側に配置され、フィルムガイド部
材16内に挿通して配設した加圧剛性ステイ22の両端
部と、不図示の装置シャーシ側のバネ受け部材との間に
それぞれ加圧バネを縮設することで加圧用剛性ステイ2
2に押し下げ力を作用させている。本実施例では、前記
不図示のバネにより、片側6kgfずつの総圧12kg
fの押し下げ力を作用させた。これにより、フィルムガ
イド部材16側のセラミックヒーター12の下面と加圧
ローラ30の上面とが定着フィルム11を挟んで圧接し
て所定幅の定着ニップ部Nが形成される。本実施例で
は、定着ニップ部Nは約5〜7mm程度である。
イド部材16はセラミックヒーター12側を下向きにし
て加圧ローラ30の上側に配置され、フィルムガイド部
材16内に挿通して配設した加圧剛性ステイ22の両端
部と、不図示の装置シャーシ側のバネ受け部材との間に
それぞれ加圧バネを縮設することで加圧用剛性ステイ2
2に押し下げ力を作用させている。本実施例では、前記
不図示のバネにより、片側6kgfずつの総圧12kg
fの押し下げ力を作用させた。これにより、フィルムガ
イド部材16側のセラミックヒーター12の下面と加圧
ローラ30の上面とが定着フィルム11を挟んで圧接し
て所定幅の定着ニップ部Nが形成される。本実施例で
は、定着ニップ部Nは約5〜7mm程度である。
【0042】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。定着フィルム11は、こ
の加圧ローラ30の回転駆動により、前記加圧ローラ3
0と定着フィルム11の外面との摩擦力で定着フィルム
11に回転力が作用し、前記定着フィルム11の内周面
が定着ニップ部Nにおいてセラミックヒーター12の下
面に密着して、摺勤しながら矢示の時計方向に加圧ロー
ラ30の周速度にほぼ対応した周速度をもってフィルム
ガイド部材16の外回りを回転状態になる(加圧ローラ
駆動方式)。
反時計方向に回転駆動される。定着フィルム11は、こ
の加圧ローラ30の回転駆動により、前記加圧ローラ3
0と定着フィルム11の外面との摩擦力で定着フィルム
11に回転力が作用し、前記定着フィルム11の内周面
が定着ニップ部Nにおいてセラミックヒーター12の下
面に密着して、摺勤しながら矢示の時計方向に加圧ロー
ラ30の周速度にほぼ対応した周速度をもってフィルム
ガイド部材16の外回りを回転状態になる(加圧ローラ
駆動方式)。
【0043】プリントスタート信号に基づいて加圧ロー
ラ30の回転が開始され、またセラミックヒーター12
のヒートアップが開始される。加圧ローラ30の回転に
よる定着フィルム11の回転周速度が定常化し、セラミ
ックヒーター12の温度が所定温度に立ち上がった状態
において、定着ニップ部Nの定着フィルム11と加圧ロ
ーラ30との間に、被加熱材としてのトナー画像tを担
持させた被記録材Pがトナー画像担持面側を定着フィル
ム11側にして導入されることで、被記録材Pは定着ニ
ップ部Nにおいて定着フィルム11を介してセラミック
ヒーター12の下面に密着して定着ニップ部Nを定着フ
ィルム11と一緒に移動通過していく。その移動通過過
程においてセラミックヒーター12の熱が定着フィルム
11を介して被記録材Pに付与されてトナー画像tが被
記録材P上に加熱定着される。定着ニップ部Nを通過し
た被記録材Pは定着フィルム11面から分離されて搬送
される。
ラ30の回転が開始され、またセラミックヒーター12
のヒートアップが開始される。加圧ローラ30の回転に
よる定着フィルム11の回転周速度が定常化し、セラミ
ックヒーター12の温度が所定温度に立ち上がった状態
において、定着ニップ部Nの定着フィルム11と加圧ロ
ーラ30との間に、被加熱材としてのトナー画像tを担
持させた被記録材Pがトナー画像担持面側を定着フィル
ム11側にして導入されることで、被記録材Pは定着ニ
ップ部Nにおいて定着フィルム11を介してセラミック
ヒーター12の下面に密着して定着ニップ部Nを定着フ
ィルム11と一緒に移動通過していく。その移動通過過
程においてセラミックヒーター12の熱が定着フィルム
11を介して被記録材Pに付与されてトナー画像tが被
記録材P上に加熱定着される。定着ニップ部Nを通過し
た被記録材Pは定着フィルム11面から分離されて搬送
される。
【0044】定着フィルム11は熱容量を小さくしてク
イックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は
150μm以下、好ましくは80〜30μmの耐熱性の
PTFE、PFA、FEPの単層、あるいはポリイミ
ド、ポリイミドアミド、PEEK、PES、PPS等の
ベース層の外周面に5〜20μm程度のPTFE、PF
A、FEP等の離型層をコーティングした複合層フィル
ムを使用できる。本実施例では、厚み60μmのベース
層としてのポリイミドの外周面に、厚み10μmの離型
層としてPTFEをコーティングした直径25mm、総
厚み70μm、長手方向長さ230mm(A4縦紙対
応)の定着フィルムを用いた。
イックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は
150μm以下、好ましくは80〜30μmの耐熱性の
PTFE、PFA、FEPの単層、あるいはポリイミ
ド、ポリイミドアミド、PEEK、PES、PPS等の
ベース層の外周面に5〜20μm程度のPTFE、PF
A、FEP等の離型層をコーティングした複合層フィル
ムを使用できる。本実施例では、厚み60μmのベース
層としてのポリイミドの外周面に、厚み10μmの離型
層としてPTFEをコーティングした直径25mm、総
厚み70μm、長手方向長さ230mm(A4縦紙対
応)の定着フィルムを用いた。
【0045】加熱体としてのセラミックヒーター12
は、定着フィルム11・被記録材Pの移動方向に直交す
る方向を長手とする低熱容量の横長の線状加熱体であ
り、一般的にアルミナ(Al2O3)が知られている。
本実施例では、アルミナより低熱容量のチッ化アルミニ
ウム(AIN)の厚み1mm、幅9.0mm、長手方向
長さ280mm(A4縦紙対応)のヒーター基板12a
の表面に、発熱抵抗体12bとして、例えばAg/Pd
(銀パラジウム)等の電気抵抗材料を厚み10〜20μ
m、幅3mmにスクリーン印刷等により塗工・焼成し、
その保護層および定着フィルム11内面との摺動部材4
0としてガラスやフッ素樹脂等を塗工・焼成してコート
してある。
は、定着フィルム11・被記録材Pの移動方向に直交す
る方向を長手とする低熱容量の横長の線状加熱体であ
り、一般的にアルミナ(Al2O3)が知られている。
本実施例では、アルミナより低熱容量のチッ化アルミニ
ウム(AIN)の厚み1mm、幅9.0mm、長手方向
長さ280mm(A4縦紙対応)のヒーター基板12a
の表面に、発熱抵抗体12bとして、例えばAg/Pd
(銀パラジウム)等の電気抵抗材料を厚み10〜20μ
m、幅3mmにスクリーン印刷等により塗工・焼成し、
その保護層および定着フィルム11内面との摺動部材4
0としてガラスやフッ素樹脂等を塗工・焼成してコート
してある。
【0046】本実施例例では保護層・摺動部材40とし
てガラスコートを用いた。
てガラスコートを用いた。
【0047】温度制御は、被記録材Pの通紙域に設けら
れたサーミスタ等の温度検知素子50の出力情報を基
に、不図示の制御回路により、発熱抵抗体12bに通電
するAC電圧を位相、または波数制御等により、発熱抵
抗体21bへの通電電力を制御することで、所定温度に
温調管理される。
れたサーミスタ等の温度検知素子50の出力情報を基
に、不図示の制御回路により、発熱抵抗体12bに通電
するAC電圧を位相、または波数制御等により、発熱抵
抗体21bへの通電電力を制御することで、所定温度に
温調管理される。
【0048】本実施例では、定着ニップ部Nにおける定
着フィルム摺動部面である前記セラミックヒーター12
の摺動部材であるガラスコート40は、定着フィルム1
1の内面との摺動摩擦抵抗を低減するため、図2で示す
ように、矢示のように反時計方向に回転する研磨部材6
0に圧接して、セラミックヒーター12を矢示のように
不図示の移動手段により右側に移動させることによっ
て、ガラスコート40を定着フィルム11の移動方向に
研磨する。そして図3に示すように、定着フィルム11
の移動方向に研磨目(凹部)41を配設することで、ガ
ラスコート40上に微小な凹部41を複数形成する。こ
の研磨目(凹部)41により、定着ニップ部Nにおける
摺動部面であるセラミックヒーター12のガラスコート
40と定着フィルム11の内面との摺動方向の接触面積
が減少し、相互摺動摩擦力を低減化させる構成のもので
ある。
着フィルム摺動部面である前記セラミックヒーター12
の摺動部材であるガラスコート40は、定着フィルム1
1の内面との摺動摩擦抵抗を低減するため、図2で示す
ように、矢示のように反時計方向に回転する研磨部材6
0に圧接して、セラミックヒーター12を矢示のように
不図示の移動手段により右側に移動させることによっ
て、ガラスコート40を定着フィルム11の移動方向に
研磨する。そして図3に示すように、定着フィルム11
の移動方向に研磨目(凹部)41を配設することで、ガ
ラスコート40上に微小な凹部41を複数形成する。こ
の研磨目(凹部)41により、定着ニップ部Nにおける
摺動部面であるセラミックヒーター12のガラスコート
40と定着フィルム11の内面との摺動方向の接触面積
が減少し、相互摺動摩擦力を低減化させる構成のもので
ある。
【0049】比較例1としては、図4に示すように、矢
示のように反時計方向に回転する研磨部材60に圧接し
て、セラミックヒーター12を矢示のように不図示の移
動手段により右側に移動させることによって、ガラスコ
ート40を定着フィルム11の移動方向と直交する方向
に研磨する。そして図5に示すように、定着フィルム1
1の移動方向と直交する方向に研磨目41を配設するこ
とで、ガラスコート40上に微小な凹部41を複数成す
る構成とした。
示のように反時計方向に回転する研磨部材60に圧接し
て、セラミックヒーター12を矢示のように不図示の移
動手段により右側に移動させることによって、ガラスコ
ート40を定着フィルム11の移動方向と直交する方向
に研磨する。そして図5に示すように、定着フィルム1
1の移動方向と直交する方向に研磨目41を配設するこ
とで、ガラスコート40上に微小な凹部41を複数成す
る構成とした。
【0050】また、比較例2としては、ガラスコート4
0を塗工・焼成したのみの、研磨無しの構成とした。
0を塗工・焼成したのみの、研磨無しの構成とした。
【0051】本実施例では、研磨部材60として150
0番の研磨部材を用いた。
0番の研磨部材を用いた。
【0052】研磨によるガラスコート凹郎の大きさは微
小なため、表面粗さ計で測定した。
小なため、表面粗さ計で測定した。
【0053】表面粗さは、「Surfcorder S
E3400 Kosaka Lab製」の表面粗さ計
で、speed:0.5mm/sec、Cutoffλ
c:0.8mm、(測定)Length:6mmの条件
において、定着フィルム11移動方向と、定着フィルム
11移動方向と直交する方向を測定した。
E3400 Kosaka Lab製」の表面粗さ計
で、speed:0.5mm/sec、Cutoffλ
c:0.8mm、(測定)Length:6mmの条件
において、定着フィルム11移動方向と、定着フィルム
11移動方向と直交する方向を測定した。
【0054】定着フィルムの回転摺動トルクは、加熱装
置100において、駆動手段Mにより加圧ローラ30の
周速を100mm/secのスピードで回転させ、定着
フィルム11の周速も略100mm/secのスピード
で回転させ(加圧ローラ30と定着フィルム11とはス
リップ無い、セラミックヒーター12に通電して、加圧
ローラ30の表面温度145℃時(実使用温度)におい
て、駆動手段Mの回転負荷トルクの平均値を測定して代
用した。加圧ローラ30の弾性層30bの長手方向長さ
は220mmであり、両端が定着フィルム11の内側に
入っている。
置100において、駆動手段Mにより加圧ローラ30の
周速を100mm/secのスピードで回転させ、定着
フィルム11の周速も略100mm/secのスピード
で回転させ(加圧ローラ30と定着フィルム11とはス
リップ無い、セラミックヒーター12に通電して、加圧
ローラ30の表面温度145℃時(実使用温度)におい
て、駆動手段Mの回転負荷トルクの平均値を測定して代
用した。加圧ローラ30の弾性層30bの長手方向長さ
は220mmであり、両端が定着フィルム11の内側に
入っている。
【0055】本実施例、比較例1および比較例2の表面
粗さ、およびトルクの測定結果を下記に示す。
粗さ、およびトルクの測定結果を下記に示す。
【0056】
表面粗さ(単位:μm)
定着フィルム移動方向 定着フィルム移動方向と直交する方向
本実施例 Ra=0.1686/Rz=1.295/Rmax=2.400 Ra=0.8046/Rz=4.570/Rmax=11.00
比較例1 Ra=0.8046/Rz=4.570/Rmax=11.00 Ra=0.1686/Rz=1.295/Rmax=2.400
比較製2 Ra=0.1004/Rz=1.010/Rmax=1.804 Ra=0.1004/Rz=1.010/Rmax=1.804
トルク(gf・cm)
本実施例(定着フィルム移動方向に研磨) : 1200
比較例1(定着フィルム移動方向と直交する方向に研磨) : 1650
比較例2(研磨無し) : 1450
【0057】上記のように、定着フィルム11の回転ト
ルクは、比較例1ではトルクが最も大きく、次いで比較
例2となり、本実施例が最も小さい。上記結果より、定
着フィルム11の内面との摺動部材40としては、摺動
部材表面が定着フィルム移動方向に適度に凹部を持つも
のが、定着フィルムとの摺動方向の接触面積が小さくな
り、トルクが小さく好適である。特に、定着フィルム内
面とセラミックビーターとの摺動部の表面粗さは、定着
フィルム移動方向の表面粗さが、定着フィルム移動方向
と直交する方向の表面粗さより小さいことが重要であ
る。
ルクは、比較例1ではトルクが最も大きく、次いで比較
例2となり、本実施例が最も小さい。上記結果より、定
着フィルム11の内面との摺動部材40としては、摺動
部材表面が定着フィルム移動方向に適度に凹部を持つも
のが、定着フィルムとの摺動方向の接触面積が小さくな
り、トルクが小さく好適である。特に、定着フィルム内
面とセラミックビーターとの摺動部の表面粗さは、定着
フィルム移動方向の表面粗さが、定着フィルム移動方向
と直交する方向の表面粗さより小さいことが重要であ
る。
【0058】従って、ガラスコート40を定着フィルム
移動方向に研磨することにより、セラミックヒーター1
2のガラスコート40と定着フィルム11の内面との相
互摺動摩擦力を低減化させることができ、被加熱材であ
る被記録材Pのスリップを防止できるので、安定した被
記録材の搬送を確保することができ、画像形成装置にお
いて、高品位な画像を得ることができる。
移動方向に研磨することにより、セラミックヒーター1
2のガラスコート40と定着フィルム11の内面との相
互摺動摩擦力を低減化させることができ、被加熱材であ
る被記録材Pのスリップを防止できるので、安定した被
記録材の搬送を確保することができ、画像形成装置にお
いて、高品位な画像を得ることができる。
【0059】さらに、加熱装置の駆動モータとして、駆
動トルクのより小さなものを使用することができるの
で、製品コストを低減することができる。
動トルクのより小さなものを使用することができるの
で、製品コストを低減することができる。
【0060】また、上記ではガラスコートを研磨した
が、これはガラスコートの塗布時の塗りムラ等によっ
て、ガラスコート焼成後に小さな突起等が発生し、定着
フィルム内面を傷つけ、さらには定着フィルムを破損し
てしまうといった問題が発生する場合もあったが、この
研磨工程により、前記突起等も均一に研磨することがで
きるので、定着フィルムの削れ・破損を防止する効果も
ある。
が、これはガラスコートの塗布時の塗りムラ等によっ
て、ガラスコート焼成後に小さな突起等が発生し、定着
フィルム内面を傷つけ、さらには定着フィルムを破損し
てしまうといった問題が発生する場合もあったが、この
研磨工程により、前記突起等も均一に研磨することがで
きるので、定着フィルムの削れ・破損を防止する効果も
ある。
【0061】本実施例では研磨方向(研磨目41)を定
着フィルム11移動方向としたが、製造上の公差から、
研磨方向(研磨目41)と定着フィルム移動方向との角
度が±30°の範囲内であれば、本発明の効果は得られ
るが、角度が0°に近づく程、トルク低減の効果は大き
くなり、公差として±10°の範囲内とするのがより好
適である。
着フィルム11移動方向としたが、製造上の公差から、
研磨方向(研磨目41)と定着フィルム移動方向との角
度が±30°の範囲内であれば、本発明の効果は得られ
るが、角度が0°に近づく程、トルク低減の効果は大き
くなり、公差として±10°の範囲内とするのがより好
適である。
【0062】本実施例では、定着フィルム内面とセラミ
ックヒーターとの摺動部材としてガラスを用いた構成に
関して説明したが、他の材質を摺動部材としても効果は
同様である。
ックヒーターとの摺動部材としてガラスを用いた構成に
関して説明したが、他の材質を摺動部材としても効果は
同様である。
【0063】また、本実施例での表面粗さは、一例を示
したにすぎず、摺動部材の材質、定着フィルム内面の材
質等に応じて、研磨部材60の番数を任意に設定して、
任意の表面粗さとして良い。
したにすぎず、摺動部材の材質、定着フィルム内面の材
質等に応じて、研磨部材60の番数を任意に設定して、
任意の表面粗さとして良い。
【0064】さらに、本実施例では、定着フィルム内面
とセラミックヒーターとの摺動部材であるガラスコート
の全面を研磨したが、加熱装置構成によっては、定着ニ
ップ部Nに相当する部分のみ、あるいは被記録材Pが通
過する部分のみ等、定着ニップ部Nに相当する摺動部面
積の一部でも研磨してあれば、効果は同様に得られる。
ただし、少なくとも定着ニップ部Nに相当する摺動部を
研磨するのがより好適である。
とセラミックヒーターとの摺動部材であるガラスコート
の全面を研磨したが、加熱装置構成によっては、定着ニ
ップ部Nに相当する部分のみ、あるいは被記録材Pが通
過する部分のみ等、定着ニップ部Nに相当する摺動部面
積の一部でも研磨してあれば、効果は同様に得られる。
ただし、少なくとも定着ニップ部Nに相当する摺動部を
研磨するのがより好適である。
【0065】(実施例2)図6〜図8、図20〜図21
により本発明に係る実施例2について説明する。
により本発明に係る実施例2について説明する。
【0066】実施例1では、研磨することにより定着フ
ィルム移動方向に凹部を配設する構成に関して述べた
が、本実施例では実施例1におけるガラスコート40の
塗工時に、ガラスコート40に凹部を設けて塗工し、焼
成することによって凹部を配設する構成に関して述べ
る。
ィルム移動方向に凹部を配設する構成に関して述べた
が、本実施例では実施例1におけるガラスコート40の
塗工時に、ガラスコート40に凹部を設けて塗工し、焼
成することによって凹部を配設する構成に関して述べ
る。
【0067】通常、ガラスコート40は、1層が約20
μmを2〜5層の複数回塗工して、焼成する構成となっ
ている。本実施例では5層塗工において、1〜3層目は
通常のセラミックヒーター12の全面に塗工し、4〜5
層目のガラスコートのマスクに塗工部と未塗工部を設け
て塗工し、焼成することにより、図6に示すように、定
着フィルム11移動方向に凹部42をガラスコート40
表面に設ける構成である。
μmを2〜5層の複数回塗工して、焼成する構成となっ
ている。本実施例では5層塗工において、1〜3層目は
通常のセラミックヒーター12の全面に塗工し、4〜5
層目のガラスコートのマスクに塗工部と未塗工部を設け
て塗工し、焼成することにより、図6に示すように、定
着フィルム11移動方向に凹部42をガラスコート40
表面に設ける構成である。
【0068】本実施例では図7に示すような幅60μ
m、深さ40μmの凹部42を、ピッチ60μmで配設
した。
m、深さ40μmの凹部42を、ピッチ60μmで配設
した。
【0069】実施例1と同様の測定法により、定着フィ
ルムの回転摺動トルクを測定した結果を下記に示す。
ルムの回転摺動トルクを測定した結果を下記に示す。
【0070】
トルク(gf・cm)
本実施例(凹部42) : 1050
実施例1(定着フィルム移動方向に研磨) : 1200
実施例1に比べて凹部を大きく、規則正しく配設するこ
とにより、ガラスコート40と定着フィルム11内面と
の摺動方向の接触面積を、さらに減らすことによって、
実施例1の研磨方法と比べて、トルクを低減することが
できた。
とにより、ガラスコート40と定着フィルム11内面と
の摺動方向の接触面積を、さらに減らすことによって、
実施例1の研磨方法と比べて、トルクを低減することが
できた。
【0071】前記凹部の幅、深さは大きくすることによ
りさらにトルクを低減することが可能となるが、大きす
ぎると定着フィルム内面とガラスコートの接触部と非接
触部で、定着性に違いが生じ、トナーtの定着部と未定
着郎が生じる定着ムラが発生してしまう。この定着ムラ
を発生させないためには、幅0.5mm以下、深さ0.
5mm以下とするのが良い。
りさらにトルクを低減することが可能となるが、大きす
ぎると定着フィルム内面とガラスコートの接触部と非接
触部で、定着性に違いが生じ、トナーtの定着部と未定
着郎が生じる定着ムラが発生してしまう。この定着ムラ
を発生させないためには、幅0.5mm以下、深さ0.
5mm以下とするのが良い。
【0072】また、図7では凹部42のエッジが直角に
なっているが、ガラスコート40の焼成温度・時間を調
整することによって、前記エッジ部は図8で示すような
曲面となる。凹部のエッジにより定着フィルム内面が傷
つくことがあるので、ガラスコートの焼成条件を調整し
て図8のように凹部42のエッジ部を曲線とするような
構成とすると、より好適であり、さらにトルク低減とな
る。
なっているが、ガラスコート40の焼成温度・時間を調
整することによって、前記エッジ部は図8で示すような
曲面となる。凹部のエッジにより定着フィルム内面が傷
つくことがあるので、ガラスコートの焼成条件を調整し
て図8のように凹部42のエッジ部を曲線とするような
構成とすると、より好適であり、さらにトルク低減とな
る。
【0073】本実施例では凹部42を定着フィルム移動
方向としたが、製造上の公差から、凹部42と定着フィ
ルム移動方向との角度が±30°の範囲内であれば、本
発明の効果は得られるが、角度が0°に近づく程、トル
ク低減の効果は大きくなり、公差として±10°の範囲
内とするのがより好適である。
方向としたが、製造上の公差から、凹部42と定着フィ
ルム移動方向との角度が±30°の範囲内であれば、本
発明の効果は得られるが、角度が0°に近づく程、トル
ク低減の効果は大きくなり、公差として±10°の範囲
内とするのがより好適である。
【0074】摺動部材40面に設ける凹部42は、図2
0で示すように±5°の傾きを持った形状や、図21で
示すように定着フィルム進行方向の下流側で終端となっ
ている形状等では凹部42に潤滑剤を保持しやすい等の
利点もあるため、凹部42形状は、本発明の範囲内で、
任意に設定して良い。
0で示すように±5°の傾きを持った形状や、図21で
示すように定着フィルム進行方向の下流側で終端となっ
ている形状等では凹部42に潤滑剤を保持しやすい等の
利点もあるため、凹部42形状は、本発明の範囲内で、
任意に設定して良い。
【0075】また、凹部42の深さに関しても、定着フ
ィルム進行方向の上流側と下流側とで、凹部42に潤滑
剤を保持しやすくするために、上流側を下流側より深く
する等とすることもできる。
ィルム進行方向の上流側と下流側とで、凹部42に潤滑
剤を保持しやすくするために、上流側を下流側より深く
する等とすることもできる。
【0076】本実施例では、定着フィルム内面とセラミ
ックヒーターとの摺動部材としてガラスに関して説明し
たが、他の材質を摺動部材としても効果は同様である。
ックヒーターとの摺動部材としてガラスに関して説明し
たが、他の材質を摺動部材としても効果は同様である。
【0077】また、本実施例での凹部42の幅、深さお
よびピッチは、一例を示したにすぎず、摺動部材の材
質、定着フィルム内面の材質等に応じて、任意に設定し
て良い。
よびピッチは、一例を示したにすぎず、摺動部材の材
質、定着フィルム内面の材質等に応じて、任意に設定し
て良い。
【0078】本実施例では、ガラスコート塗工時にマス
ク形状を変更して凹部42を形成したが、摺動部材とし
てガラス以外の材質を用いた場合は、塗工時のマスク形
状を変更する方法でなくても、切削やエッチング等、他
の方法により凹部42を形成する製造方法を用いても良
い。
ク形状を変更して凹部42を形成したが、摺動部材とし
てガラス以外の材質を用いた場合は、塗工時のマスク形
状を変更する方法でなくても、切削やエッチング等、他
の方法により凹部42を形成する製造方法を用いても良
い。
【0079】さらに、本実施例では、定着フィルム内面
とセラミックヒーターとの摺動部材であるガラスコート
の全面に均等に凹部を配設したが、加熱装置構成によっ
ては、定着ニップ部Nに相当する部分のみ、あるいは被
記録材Pが通過する部分のみ等、定着ニップ部Nに相当
する摺動部面積の一部でも凹部が配設してあれば、効果
は得られる。ただし、少なくとも定着ニップ部Nに相当
する摺動部には凹部が配設されるのが好ましい。
とセラミックヒーターとの摺動部材であるガラスコート
の全面に均等に凹部を配設したが、加熱装置構成によっ
ては、定着ニップ部Nに相当する部分のみ、あるいは被
記録材Pが通過する部分のみ等、定着ニップ部Nに相当
する摺動部面積の一部でも凹部が配設してあれば、効果
は得られる。ただし、少なくとも定着ニップ部Nに相当
する摺動部には凹部が配設されるのが好ましい。
【0080】(実施例3)図9により本発明に係る実施
例3について説明する。
例3について説明する。
【0081】実施例1および実施例2では、定着フィル
ム内面と摺動部材であるガラスコートとの間に潤滑剤が
無い例に関して述べたが、本実施例では、定着フィルム
内面とガラスコートとの間に、耐熱性のグリス等の潤滑
剤がある構成に関して述べる。
ム内面と摺動部材であるガラスコートとの間に潤滑剤が
無い例に関して述べたが、本実施例では、定着フィルム
内面とガラスコートとの間に、耐熱性のグリス等の潤滑
剤がある構成に関して述べる。
【0082】従来、定着フィルム内面とガラスコートと
の間に潤滑剤がある場合には、潤滑剤が無い場合に比べ
て、初期の定着フィルムの回転摺動トルクは小さくな
る。しかし、通紙耐久によって、定着フィルムが回転
し、定着ニップ部N形成のための加圧力により潤滑剤が
定着フィルムと摺動部面であるガラスコート面との間か
ら掃き出されてしまい、定着ニップ部Nに対応する摺動
部面にはほとんど潤滑剤が残らなかった。そのため、耐
久により定着フィルムの回転摺動トルクが上昇する。
の間に潤滑剤がある場合には、潤滑剤が無い場合に比べ
て、初期の定着フィルムの回転摺動トルクは小さくな
る。しかし、通紙耐久によって、定着フィルムが回転
し、定着ニップ部N形成のための加圧力により潤滑剤が
定着フィルムと摺動部面であるガラスコート面との間か
ら掃き出されてしまい、定着ニップ部Nに対応する摺動
部面にはほとんど潤滑剤が残らなかった。そのため、耐
久により定着フィルムの回転摺動トルクが上昇する。
【0083】そこで、本実施例では、定着フィルム内面
と摺動部材であるガラスコートとの間に潤滑剤が有る場
合、例えば実施例2のように定着ニップ部Nの摺動面に
凹部42を配設することにより、耐久後でも図9で示す
ように、前記凹部42に潤滑剤(グリス)Gが残存・保
持する効果により、定着フィルムの回転摺動トルクの上
昇を防止するものである。
と摺動部材であるガラスコートとの間に潤滑剤が有る場
合、例えば実施例2のように定着ニップ部Nの摺動面に
凹部42を配設することにより、耐久後でも図9で示す
ように、前記凹部42に潤滑剤(グリス)Gが残存・保
持する効果により、定着フィルムの回転摺動トルクの上
昇を防止するものである。
【0084】本実施例は、実施例2の構成にグリスを塗
布したものである。
布したものである。
【0085】比較例としては、実施例1での比較例2
(凹部無し/研磨無し)に、グリスを塗布した構成を比
較例3として、実施例1と同様の測定法により、初期と
20万枚(A4紙縦通紙)耐久後の定着フィルムの回転
摺動トルクを測定した結果を下記に示す。
(凹部無し/研磨無し)に、グリスを塗布した構成を比
較例3として、実施例1と同様の測定法により、初期と
20万枚(A4紙縦通紙)耐久後の定着フィルムの回転
摺動トルクを測定した結果を下記に示す。
【0086】グリスはガラスコート40の定着フィルム
11との摺動部全面に、耐熱性グリス(商品名:HP−
300、ダウコーニングアジア製)を総量500mgで
略均一に塗布した。
11との摺動部全面に、耐熱性グリス(商品名:HP−
300、ダウコーニングアジア製)を総量500mgで
略均一に塗布した。
【0087】
トルク(gf・cm)
初期 20万枚耐久後
本実施例(凹部42+グリス有り) : 750 950
比較例3(凹部無し&研磨無し+グリス有り):1150 1600
上記結果より、本実施例である実施例2のガラスコート
40にマスクによる凹部42を配設する構成に、潤滑剤
(グリス)を塗布した場合には、初期トルクは最も小さ
く、20万枚の通紙耐久後でも、凹部42に図9のよう
にグリスGが残存・保持されているため、耐久によるト
ルク上昇は200gf・cmと非常に小さい。
40にマスクによる凹部42を配設する構成に、潤滑剤
(グリス)を塗布した場合には、初期トルクは最も小さ
く、20万枚の通紙耐久後でも、凹部42に図9のよう
にグリスGが残存・保持されているため、耐久によるト
ルク上昇は200gf・cmと非常に小さい。
【0088】一方、比較例3は、初期トルクは、実施例
1での比較例2に比べてグリス塗布によって小さくなる
が、20万枚の通紙耐久後では、定着フィルム11内面
とガラスコート40との摺動面のグリスGが掃き出され
て、ほとんどグリス無しの状態となり、定着フィルム内
面が耐久により削れて、フィルムの削れカス等が定着フ
ィルムとガラスコート摺動部に付着し、トルクが上昇す
る。耐久によるトルク上昇は450gf・cmと非常に
大きい。
1での比較例2に比べてグリス塗布によって小さくなる
が、20万枚の通紙耐久後では、定着フィルム11内面
とガラスコート40との摺動面のグリスGが掃き出され
て、ほとんどグリス無しの状態となり、定着フィルム内
面が耐久により削れて、フィルムの削れカス等が定着フ
ィルムとガラスコート摺動部に付着し、トルクが上昇す
る。耐久によるトルク上昇は450gf・cmと非常に
大きい。
【0089】従って、定着フィルム11内面とガラスコ
ート40との間に潤滑剤を塗布する構成においては、本
実施例のように凹部42が有る場合には、従来のように
凹部42が無い場合と比較して、摺動部での定着フィル
ム内面との摺動方向の接触面積が小さいために、初期ト
ルクが小さくなるだけでなく、凹部42のグリス保持効
果によって、耐久によるトルク上昇も小さくすることが
できた。本実施例では、潤滑剤としてHP−300を用
いたが、他の潤滑剤を用いても、効果は同様である。
ート40との間に潤滑剤を塗布する構成においては、本
実施例のように凹部42が有る場合には、従来のように
凹部42が無い場合と比較して、摺動部での定着フィル
ム内面との摺動方向の接触面積が小さいために、初期ト
ルクが小さくなるだけでなく、凹部42のグリス保持効
果によって、耐久によるトルク上昇も小さくすることが
できた。本実施例では、潤滑剤としてHP−300を用
いたが、他の潤滑剤を用いても、効果は同様である。
【0090】(実施例4)図10〜図17により本発明
に係る実施例4について説明する。
に係る実施例4について説明する。
【0091】本実施形態例における加熱装置は、加熱部
材として電磁誘導発熱性の円筒状の定着フィルム(定着
ベルト)を用いた、加圧ローラ駆動方式の電磁誘導加熱
方式の加熱装置例である。
材として電磁誘導発熱性の円筒状の定着フィルム(定着
ベルト)を用いた、加圧ローラ駆動方式の電磁誘導加熱
方式の加熱装置例である。
【0092】(1)装置全体の概略構成
図10で示すように、加熱装置100は、円筒状のフィ
ルムガイド部材16と、このフィルムガイド部材16の
下面の略中央部にガイド部材長手に沿って形成具備させ
た溝部に固定支持させた、第1部材としての摺動部材4
0と、このフィルムガイド部材16にルーズに外環させ
た、第2部材としての円筒状の電磁誘導発熱性の定着フ
ィルム10と、フィルムガイド部材16との間に定着フ
ィルム10を挟んで定着ニップ部Nを形成させた、第3
部材としての加圧部材である加圧ローラ30が配設され
ている。
ルムガイド部材16と、このフィルムガイド部材16の
下面の略中央部にガイド部材長手に沿って形成具備させ
た溝部に固定支持させた、第1部材としての摺動部材4
0と、このフィルムガイド部材16にルーズに外環させ
た、第2部材としての円筒状の電磁誘導発熱性の定着フ
ィルム10と、フィルムガイド部材16との間に定着フ
ィルム10を挟んで定着ニップ部Nを形成させた、第3
部材としての加圧部材である加圧ローラ30が配設され
ている。
【0093】円筒状のフィルムガイド部材(フィルム支
持部材)16は、左右一対の横断面略半円弧上桶型半体
16aと16bとを互いに開口側を向かい合わせて組み
合わせることで円筒体を構成させてある。フィルムガイ
ド部材右側半体16aの内側には、磁場発生手段として
の磁性コア17a・17b・17cと、励磁コイル18
を配設して保持させてある。
持部材)16は、左右一対の横断面略半円弧上桶型半体
16aと16bとを互いに開口側を向かい合わせて組み
合わせることで円筒体を構成させてある。フィルムガイ
ド部材右側半体16aの内側には、磁場発生手段として
の磁性コア17a・17b・17cと、励磁コイル18
を配設して保持させてある。
【0094】加圧ローラ30は、芯金30aと、シリコ
ーンゴム・フッ素ゴム等の耐熱性弾性層30bとで構成
されており、芯金30aの両端部を装置の不図示のシャ
ーシ側板金間に回転自由に軸受け保持させて配設してあ
る。表面性、およびトナーtに対する離型性を向上させ
るため、さらに外周にPTFE、PFA、FEP等のフ
ッ素樹脂層を設けても良い。
ーンゴム・フッ素ゴム等の耐熱性弾性層30bとで構成
されており、芯金30aの両端部を装置の不図示のシャ
ーシ側板金間に回転自由に軸受け保持させて配設してあ
る。表面性、およびトナーtに対する離型性を向上させ
るため、さらに外周にPTFE、PFA、FEP等のフ
ッ素樹脂層を設けても良い。
【0095】図11および図12に示すように、定着フ
ィルム10を外環させたフィルムガイド部材16は、加
圧ローラ30の上側に配置され、フィルムガイド部材1
6内に挿通して配設した加圧用剛性ステイ22の両端部
と装置シャーシ側のバネ受け部材29a・29bとの間
にそれぞれ加圧バネ25a・25bを縮設することで加
圧用剛性ステイ22に押し下げ力を作用させている。本
実施例では、前記加圧バネ25a・25bにより、片側
6kgfずつの総圧12kgfの押し下げ力を作用させ
た。これにより、フィルムガイド部材16の下面と加圧
ローラ30の上面とが定着フィルム10を挟んで圧接し
て、所定幅の定着ニップ部Nが形成される。本実施例で
は定着ニップ部N幅は約5〜7mm程度である。
ィルム10を外環させたフィルムガイド部材16は、加
圧ローラ30の上側に配置され、フィルムガイド部材1
6内に挿通して配設した加圧用剛性ステイ22の両端部
と装置シャーシ側のバネ受け部材29a・29bとの間
にそれぞれ加圧バネ25a・25bを縮設することで加
圧用剛性ステイ22に押し下げ力を作用させている。本
実施例では、前記加圧バネ25a・25bにより、片側
6kgfずつの総圧12kgfの押し下げ力を作用させ
た。これにより、フィルムガイド部材16の下面と加圧
ローラ30の上面とが定着フィルム10を挟んで圧接し
て、所定幅の定着ニップ部Nが形成される。本実施例で
は定着ニップ部N幅は約5〜7mm程度である。
【0096】加圧ローラ30は、駆動手段M(図10)
により矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ロ
ーラ30の回転駆動により、定着ニップ部Nにおいて加
圧ローラ30と定着フィルム10の外面との摩擦力で定
着フィルム10に回転力が作用し、定着フィルム10の
内周面が定着ニップ部Nにおいて、フィルムガイド部材
16の下面に密着して摺勤しながら矢示の時計方向に加
圧ローラ30の周速度にほぼ対応した周速度をもってフ
ィルムガイド部材16の外回りを回転状態になる(加圧
ローラ駆動方式)。
により矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ロ
ーラ30の回転駆動により、定着ニップ部Nにおいて加
圧ローラ30と定着フィルム10の外面との摩擦力で定
着フィルム10に回転力が作用し、定着フィルム10の
内周面が定着ニップ部Nにおいて、フィルムガイド部材
16の下面に密着して摺勤しながら矢示の時計方向に加
圧ローラ30の周速度にほぼ対応した周速度をもってフ
ィルムガイド部材16の外回りを回転状態になる(加圧
ローラ駆動方式)。
【0097】定着ニップ部Nにおけるフィルムガイド部
材16の下面と定着フィルム10の内面との相互摺動摩
擦力を低減化させるために、フィルムガイド部材16の
下面の定着ニップ部Nに対応する面部分には、耐熱性・
低摩擦性の摺動部材40を配設してある。
材16の下面と定着フィルム10の内面との相互摺動摩
擦力を低減化させるために、フィルムガイド部材16の
下面の定着ニップ部Nに対応する面部分には、耐熱性・
低摩擦性の摺動部材40を配設してある。
【0098】また、図13に示すように、右側のフィル
ムガイド部材半体16aの周面に、その長手方向に所定
の間隔を置いて凸リブ部16cを形成具備させ、フィル
ムガイド部材半体16aの周面と定着フィルム10の内
面との接触摺動抵抗を低減させて定着フィルム10の回
転負荷を少なくしている。このような凸リブ部16cは
左側のフィルムガイド部材半体16bにも同様に形成具
備することができる。
ムガイド部材半体16aの周面に、その長手方向に所定
の間隔を置いて凸リブ部16cを形成具備させ、フィル
ムガイド部材半体16aの周面と定着フィルム10の内
面との接触摺動抵抗を低減させて定着フィルム10の回
転負荷を少なくしている。このような凸リブ部16cは
左側のフィルムガイド部材半体16bにも同様に形成具
備することができる。
【0099】23a・23bは円筒状のフィルムガイド
部材16の手前側と奥側の端部に嵌着して配設したフラ
ンジ部材であり、定着フィルム10の回転時に定着フィ
ルムの端部を受けて定着フィルム10のフィルムガイド
部材16の長手に沿う寄り移動を規制する役目をする。
フランジ部材23a、23bは定着フィルム10の回転
に従動で回転する構成にしても良い。
部材16の手前側と奥側の端部に嵌着して配設したフラ
ンジ部材であり、定着フィルム10の回転時に定着フィ
ルムの端部を受けて定着フィルム10のフィルムガイド
部材16の長手に沿う寄り移動を規制する役目をする。
フランジ部材23a、23bは定着フィルム10の回転
に従動で回転する構成にしても良い。
【0100】加圧ローラ30が回転駆動され、それに伴
って定着フィルム10が回転し、励磁回路27(図1
3)から励磁コイル18への給電により発生する磁場の
作用で加熱部材としての定着フィルム10の電磁誘導発
熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がっ
て温調された状態において、不図示の画像形成手段部か
ら搬送された未定着画像tが形成された被記録材Pが定
着ニップ部Nの定着フィルム10と加圧ローラ30との
間に画像面が上向き、即ち定着フィルム10面に対向し
て導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着フィ
ルム10の外面に密着して定着フィルム10と一緒に定
着ニップ部Nを挟持搬送されていく。
って定着フィルム10が回転し、励磁回路27(図1
3)から励磁コイル18への給電により発生する磁場の
作用で加熱部材としての定着フィルム10の電磁誘導発
熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がっ
て温調された状態において、不図示の画像形成手段部か
ら搬送された未定着画像tが形成された被記録材Pが定
着ニップ部Nの定着フィルム10と加圧ローラ30との
間に画像面が上向き、即ち定着フィルム10面に対向し
て導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着フィ
ルム10の外面に密着して定着フィルム10と一緒に定
着ニップ部Nを挟持搬送されていく。
【0101】この定着ニップ部Nと定着フィルム10と
一緒に被記録材Pが挟持搬送されていく過程において、
定着フィルム10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材
P上の未定着トナー画像tが加熱定着される。
一緒に被記録材Pが挟持搬送されていく過程において、
定着フィルム10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材
P上の未定着トナー画像tが加熱定着される。
【0102】(2)磁場発生手段
磁性コア17a・17b・17cは高透磁率の部材であ
り、フェライトやパーマロイ等のトランスのコアに用い
られる材料が良く、より好ましくは100kHz以上で
も損失の少ないフェライトを用いるのが良い。
り、フェライトやパーマロイ等のトランスのコアに用い
られる材料が良く、より好ましくは100kHz以上で
も損失の少ないフェライトを用いるのが良い。
【0103】励磁コイル18はコイル(線輪)を構成さ
せる導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆
された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、
これを複数回巻いて励磁コイルを形成している。本実施
例では10ターン巻いて励磁コイル18を形成してい
る。
せる導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆
された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、
これを複数回巻いて励磁コイルを形成している。本実施
例では10ターン巻いて励磁コイル18を形成してい
る。
【0104】絶縁被覆は定着フィルム10の発熱による
熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのが良
い。例えば、アミドイミドやポリイミド等の被覆を用い
ると良い。本実施例においてはポリイミド被覆を用いて
おり、耐熱温度は220℃である。
熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのが良
い。例えば、アミドイミドやポリイミド等の被覆を用い
ると良い。本実施例においてはポリイミド被覆を用いて
おり、耐熱温度は220℃である。
【0105】励磁コイル18は外部から圧力を加えて密
集度を向上させても良い。
集度を向上させても良い。
【0106】磁場発生手段17a・17b・17c・1
8と、加圧用剛性ステイ22の間には絶縁部材19が配
設してある。この絶縁部材19としては絶縁性・耐熱性
に優れたものが良い。例えば、フェノール樹脂、フッ素
樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、PFA樹脂、
PTFE樹脂、FEP樹脂、LCP樹脂等を選択すると
良い。
8と、加圧用剛性ステイ22の間には絶縁部材19が配
設してある。この絶縁部材19としては絶縁性・耐熱性
に優れたものが良い。例えば、フェノール樹脂、フッ素
樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、PFA樹脂、
PTFE樹脂、FEP樹脂、LCP樹脂等を選択すると
良い。
【0107】励磁コイル18には給電部18a・18b
に励磁回路27を接続してある。この励磁回路27は2
0kHz〜500kHzの高周波をスイッチング電源で
発生できるようになっている。
に励磁回路27を接続してある。この励磁回路27は2
0kHz〜500kHzの高周波をスイッチング電源で
発生できるようになっている。
【0108】励磁コイル18は励磁回路27から供給さ
れる交番電流(高周波電流)によって交番磁束を発生す
る。
れる交番電流(高周波電流)によって交番磁束を発生す
る。
【0109】図14は交番磁束の発生の様子を模式的に
表したものである。磁束Cは発生した交番磁束の一部を
示す。磁性コア17a・17b・17cに導かれた交番
磁束Cは、磁性コア17aと磁性コア17bとの間、そ
して磁性コア17aと磁性コア17cとの間において定
着フィルム10の後述する電磁誘導発熱層1に渦電流を
発生させる。この渦電流は電磁誘導発熱層1の固有抵抗
によって電磁誘導発熱層1にジュール熱(渦電流損)を
発生させる。ここでの発熱量Qは電磁誘導発熱層を通る
磁束の密度によって決まり、図14のグラフような分布
を示す。
表したものである。磁束Cは発生した交番磁束の一部を
示す。磁性コア17a・17b・17cに導かれた交番
磁束Cは、磁性コア17aと磁性コア17bとの間、そ
して磁性コア17aと磁性コア17cとの間において定
着フィルム10の後述する電磁誘導発熱層1に渦電流を
発生させる。この渦電流は電磁誘導発熱層1の固有抵抗
によって電磁誘導発熱層1にジュール熱(渦電流損)を
発生させる。ここでの発熱量Qは電磁誘導発熱層を通る
磁束の密度によって決まり、図14のグラフような分布
を示す。
【0110】図14のグラフは、縦軸が磁性コア17a
の中心を0とした角度θで表した定着フィルム10にお
ける円周方向の位置を示し、横軸が定着フィルム10の
電磁誘導発熱層1での発熱量Qを示す。ここで、発熱域
Hは最大発熱量をQとした場合、発熱量がQ/e以上の
領域と定義する。これは、定着に必要な発熱量が得られ
る領域である。
の中心を0とした角度θで表した定着フィルム10にお
ける円周方向の位置を示し、横軸が定着フィルム10の
電磁誘導発熱層1での発熱量Qを示す。ここで、発熱域
Hは最大発熱量をQとした場合、発熱量がQ/e以上の
領域と定義する。これは、定着に必要な発熱量が得られ
る領域である。
【0111】この定着ニップ部Nの温度は温度検知手段
26(図10)を含む不図示の温調系により励磁コイル
18に対する電流供給が制御されることで所定の温度が
維持されるように温調される。温度検知手段26は定着
フィルム10の温度を検知するサーミスタ等の温度セン
サーであり、本実施例においては温度センサー26で測
定した定着フィルム10の温度情報をもとに定着ニップ
部Nの温度を制御するようにしている。
26(図10)を含む不図示の温調系により励磁コイル
18に対する電流供給が制御されることで所定の温度が
維持されるように温調される。温度検知手段26は定着
フィルム10の温度を検知するサーミスタ等の温度セン
サーであり、本実施例においては温度センサー26で測
定した定着フィルム10の温度情報をもとに定着ニップ
部Nの温度を制御するようにしている。
【0112】(3)定着フィルム10
図15で示すように、本実施例の電磁誘導発熱性の定着
フィルム10は、金属フィルム等でできた発熱層1と、
その外面に積層したベース層2と、更にその外面に積層
した離型層3の複合構造のものである。各層間には接着
のためのプライマー層(不図示)を設けても良い。
フィルム10は、金属フィルム等でできた発熱層1と、
その外面に積層したベース層2と、更にその外面に積層
した離型層3の複合構造のものである。各層間には接着
のためのプライマー層(不図示)を設けても良い。
【0113】略円筒形状である定着フィルム10におい
て、発熱層1が内面側であり、離型層3が外周側であ
る。前述したように、発熱層1に交番磁束が作用するこ
とで、発熱層1に渦電流が発生して発熱層1が発熱す
る。この層で誘導発熱した熱がベース層2・離型層3を
介して定着フィルム10全体を加熱し、定着ニップ部N
に通紙される被記録材Pを加熱してトナーt画像の加熱
定着がなされる。
て、発熱層1が内面側であり、離型層3が外周側であ
る。前述したように、発熱層1に交番磁束が作用するこ
とで、発熱層1に渦電流が発生して発熱層1が発熱す
る。この層で誘導発熱した熱がベース層2・離型層3を
介して定着フィルム10全体を加熱し、定着ニップ部N
に通紙される被記録材Pを加熱してトナーt画像の加熱
定着がなされる。
【0114】発熱層1は、非磁性の金属でも良いが、よ
り好ましくはニッケル、鉄、強磁性SUS、ニッケル−
コバルト合金といった強磁性体の金属を用いると良い。
その厚みは次の式で表される表皮深さより厚く、かつ2
00μm以下にすることが好ましい。
り好ましくはニッケル、鉄、強磁性SUS、ニッケル−
コバルト合金といった強磁性体の金属を用いると良い。
その厚みは次の式で表される表皮深さより厚く、かつ2
00μm以下にすることが好ましい。
【0115】σ=503×(ρ/fμ)1/2
表皮深さ:σ,[m]、励磁回路の周波数:f[H
z]、透磁率:μ、固有抵抗:ρ[Ωm] これは、電磁誘導で使われる電磁波の吸収の深さを示し
ており、これより深いところでは電磁波の強度は1/e
以下になっていることを示す。逆に言うと、殆どのエネ
ルギーはこの深さまでで吸収されている(図17)。
z]、透磁率:μ、固有抵抗:ρ[Ωm] これは、電磁誘導で使われる電磁波の吸収の深さを示し
ており、これより深いところでは電磁波の強度は1/e
以下になっていることを示す。逆に言うと、殆どのエネ
ルギーはこの深さまでで吸収されている(図17)。
【0116】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μ
mが良い。厚みが1μmより小さいとほとんどの電磁エ
ネルギーが吸収しきれないため効率が悪くなる。また、
厚みが100μを超えると剛性が高くなりすぎ、また屈
曲性が悪くなり回転体として使用するには現実的ではな
い。
mが良い。厚みが1μmより小さいとほとんどの電磁エ
ネルギーが吸収しきれないため効率が悪くなる。また、
厚みが100μを超えると剛性が高くなりすぎ、また屈
曲性が悪くなり回転体として使用するには現実的ではな
い。
【0117】ベース層2は、実施例1で説明したような
耐熱性のポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、P
ES、PPS等を、厚さ100μ以下、好ましくは30
〜80μmの厚さの層を用いると良い。本実施例では、
50μmのポリイミドを用いた。
耐熱性のポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、P
ES、PPS等を、厚さ100μ以下、好ましくは30
〜80μmの厚さの層を用いると良い。本実施例では、
50μmのポリイミドを用いた。
【0118】離型層3は、ベース層2の外周面にPTF
E、PFA、FEP等をコーティングしたものを用い
る。本実施例では、厚さ10μmのPTFE層を離型層
としてコーティングした。
E、PFA、FEP等をコーティングしたものを用い
る。本実施例では、厚さ10μmのPTFE層を離型層
としてコーティングした。
【0119】また、図16に示すように、定着フィルム
10の構成において、発熱層1の自由面側(発熱層1の
ベース層2側と反対面側)に断熱層4を設ける構成でも
良い。
10の構成において、発熱層1の自由面側(発熱層1の
ベース層2側と反対面側)に断熱層4を設ける構成でも
良い。
【0120】断熱層4としては、前記ベース層2で挙げ
た耐熱樹脂が良い。厚みは10〜1000μmが好まし
い。断熱層4の厚みが10μmよりも小さい場合には、
断熱効果が得られず、また、耐久性も不足する。一方、
1000μmを超えると磁性コア17及び励磁コイル1
8から発熱層1の距離が大きくなり、磁束が十分に発熱
層1に吸収されなくなる。断熱層4は、発熱層1に発生
した熱が定着フィルム10の内側に向かわないように断
熱できるので、断熱層4がない場合と比較して、被記録
材P側への熱供給効率が良くなり、消費電力を抑えるこ
とができるので、省エネ効果が大きい。本実施例では、
厚さ100μmのベース層2と同様のポリイミド樹脂を
用いた。
た耐熱樹脂が良い。厚みは10〜1000μmが好まし
い。断熱層4の厚みが10μmよりも小さい場合には、
断熱効果が得られず、また、耐久性も不足する。一方、
1000μmを超えると磁性コア17及び励磁コイル1
8から発熱層1の距離が大きくなり、磁束が十分に発熱
層1に吸収されなくなる。断熱層4は、発熱層1に発生
した熱が定着フィルム10の内側に向かわないように断
熱できるので、断熱層4がない場合と比較して、被記録
材P側への熱供給効率が良くなり、消費電力を抑えるこ
とができるので、省エネ効果が大きい。本実施例では、
厚さ100μmのベース層2と同様のポリイミド樹脂を
用いた。
【0121】(4)摺動部材40
定着ニップ部Nにおけるフィルムガイド部材16の下面
と定着フィルム10の内面との相互摩擦力を低減化させ
るためにフィルムガイド部材16の下面の定着ニップ部
Nに対応する定着フィルム摺動部面には、例えば、ポリ
イミド樹脂(PI)、ガラス、アルミナ、アルミナにガ
ラスをコートしたもの等の耐熱性・低摩擦性の摺動部材
40が配設してある。この摺動部材40は、フィルムガ
イド部材16の下面に長手に沿って具備させた嵌め込み
用溝部に嵌めこんで、位置決め保持させてある。さらに
は耐熱性接着剤で固定すると良い。本実施例では、実施
例1と同様に摺動部材40として、アルミナの基材上の
自由面(定着フィルムとの摺動面)にガラスコートした
ものを用いた。
と定着フィルム10の内面との相互摩擦力を低減化させ
るためにフィルムガイド部材16の下面の定着ニップ部
Nに対応する定着フィルム摺動部面には、例えば、ポリ
イミド樹脂(PI)、ガラス、アルミナ、アルミナにガ
ラスをコートしたもの等の耐熱性・低摩擦性の摺動部材
40が配設してある。この摺動部材40は、フィルムガ
イド部材16の下面に長手に沿って具備させた嵌め込み
用溝部に嵌めこんで、位置決め保持させてある。さらに
は耐熱性接着剤で固定すると良い。本実施例では、実施
例1と同様に摺動部材40として、アルミナの基材上の
自由面(定着フィルムとの摺動面)にガラスコートした
ものを用いた。
【0122】本実施例においても、前記実施例1〜3と
同様に、摺動部材であるガラスコート40面を、定着フ
ィルム10移動方向に研磨して研磨目41を配設する、
ガラスコート形成時のマスクにより凹部42を配設す
る、さらに潤滑剤であるグリスを摺動部に塗布する等の
構成により、適度な凹部を摺動部面に配設して定着フィ
ルムの回転摺動トルクを低減し、さらに耐久においても
凹部の潤滑剤Gの保持効果により、トルクの上昇が少な
く、定着フィルムのスリップ等の問題が発生せず、耐久
を通じて加熱装置の寿命まで、安定して被記録材Pを搬
送することができるという実施例1〜3と同様の効果が
得られた。
同様に、摺動部材であるガラスコート40面を、定着フ
ィルム10移動方向に研磨して研磨目41を配設する、
ガラスコート形成時のマスクにより凹部42を配設す
る、さらに潤滑剤であるグリスを摺動部に塗布する等の
構成により、適度な凹部を摺動部面に配設して定着フィ
ルムの回転摺動トルクを低減し、さらに耐久においても
凹部の潤滑剤Gの保持効果により、トルクの上昇が少な
く、定着フィルムのスリップ等の問題が発生せず、耐久
を通じて加熱装置の寿命まで、安定して被記録材Pを搬
送することができるという実施例1〜3と同様の効果が
得られた。
【0123】なお、本実施例では、フィルムガイド部材
16の少なくとも定着ニップ部Nに対応する面部分に別
途、摺動部材40を設け、この摺動部材40を定着フィ
ルム10移動方向に研磨、または凹部を設ける構成であ
るが、フィルムガイド部材16自体を耐熱性・摺動性の
良好な材料で成形し、同時に少なくとも定着ニップ部対
応面部分を定着フィルム10移動方向に研磨、または凹
部を一体に形成して定着フィルム摺動部面とした構成に
することもでき、この場合も同様の効果が得られた。
16の少なくとも定着ニップ部Nに対応する面部分に別
途、摺動部材40を設け、この摺動部材40を定着フィ
ルム10移動方向に研磨、または凹部を設ける構成であ
るが、フィルムガイド部材16自体を耐熱性・摺動性の
良好な材料で成形し、同時に少なくとも定着ニップ部対
応面部分を定着フィルム10移動方向に研磨、または凹
部を一体に形成して定着フィルム摺動部面とした構成に
することもでき、この場合も同様の効果が得られた。
【0124】また、本実施例では、定着フィルムが電磁
誘導発熱性部材とした場合について述べたが、例えば前
記実施例1の加熱装置において、加熱体としてのセラミ
ックヒーター12を、鉄板等の電磁誘導発熱性部材と、
そのフィルム面側に摺動部材40としてガラスコートし
たものに変更し、フィルムガイド部材16の内側に磁場
発生手段としての励磁コイル・磁性コアを配設して、前
記鉄板等の電磁誘導発熱性部材を加熱体として電磁誘導
発熱させることで、その発熱を定着ニップ部Nにおいて
定着フィルム11を介して被記録材Pに付与する構成の
装置とすることもできる。
誘導発熱性部材とした場合について述べたが、例えば前
記実施例1の加熱装置において、加熱体としてのセラミ
ックヒーター12を、鉄板等の電磁誘導発熱性部材と、
そのフィルム面側に摺動部材40としてガラスコートし
たものに変更し、フィルムガイド部材16の内側に磁場
発生手段としての励磁コイル・磁性コアを配設して、前
記鉄板等の電磁誘導発熱性部材を加熱体として電磁誘導
発熱させることで、その発熱を定着ニップ部Nにおいて
定着フィルム11を介して被記録材Pに付与する構成の
装置とすることもできる。
【0125】(実施例5)図18により本発明に係る実
施例5について説明する。
施例5について説明する。
【0126】実施例1〜4では、加圧ローラ駆動方式に
関して述べたが、本発明は加圧ローラ駆動方式に限定さ
れるものではない。
関して述べたが、本発明は加圧ローラ駆動方式に限定さ
れるものではない。
【0127】本実施形態例における加熱装置は、加熱部
材として電磁誘導発熱性の円筒状の定着フィルム(定着
ベルト)を用いた、定着フィルム駆動方式の電磁誘導加
熱方式の加熱装置例である。
材として電磁誘導発熱性の円筒状の定着フィルム(定着
ベルト)を用いた、定着フィルム駆動方式の電磁誘導加
熱方式の加熱装置例である。
【0128】図18に示すように、フィルムガイド部材
16と、駆動ローラ31と、テンションローラ32との
間に、電磁誘導発熱性のエンドレスフィルム状の定着フ
ィルム10を懸回張設し、フィルムガイド部材16の下
面部と加圧部材としての加圧ローラ30とを定着フィル
ム10を挟ませて圧接させて定着ニップ部Nを形成さ
せ、定着フィルム10を駆動ローラ31によって回転駆
動させる装置構成である。この場合、加圧ローラ30は
従動回転である。
16と、駆動ローラ31と、テンションローラ32との
間に、電磁誘導発熱性のエンドレスフィルム状の定着フ
ィルム10を懸回張設し、フィルムガイド部材16の下
面部と加圧部材としての加圧ローラ30とを定着フィル
ム10を挟ませて圧接させて定着ニップ部Nを形成さ
せ、定着フィルム10を駆動ローラ31によって回転駆
動させる装置構成である。この場合、加圧ローラ30は
従動回転である。
【0129】フィルムガイド部材16の内側には磁場発
生手段としての磁性コア17a・17b・17cと励磁
コイル18を設けてある。
生手段としての磁性コア17a・17b・17cと励磁
コイル18を設けてある。
【0130】フィルムガイド部材16の、定着ニップ部
Nに対応する下面部分には定着フィルム10の内面との
相互摺動摩擦力を低減化させるために摺動部材としてガ
ラスコート40を配設してある。
Nに対応する下面部分には定着フィルム10の内面との
相互摺動摩擦力を低減化させるために摺動部材としてガ
ラスコート40を配設してある。
【0131】本実施例においても、前記実施例1〜4と
同様に、ガラスコート40面を、定着フィルム10移動
方向に研磨して研磨目41を配設する、ガラスコート形
成時のマスクにより凹部42を配設する、さらに潤滑剤
であるグリスを摺動部に塗布する等の構成により、適度
な凹部を摺動部面に配設して定着フィルムの回転摺動ト
ルクを低減し、さらに耐久においても凹部の潤滑剤Gの
保持効果により、トルクの上昇が少なく、例えば、駆動
ローラ31と定着フィルム10とのスリップ等の問題が
発生せず、耐久を通じて加熱装置の寿命まで、安定して
被記録材Pを搬送することができるという実施例1〜4
と同様の効果が得られた. (実施例6)図19により本発明に係る実施例6につい
て説明する。
同様に、ガラスコート40面を、定着フィルム10移動
方向に研磨して研磨目41を配設する、ガラスコート形
成時のマスクにより凹部42を配設する、さらに潤滑剤
であるグリスを摺動部に塗布する等の構成により、適度
な凹部を摺動部面に配設して定着フィルムの回転摺動ト
ルクを低減し、さらに耐久においても凹部の潤滑剤Gの
保持効果により、トルクの上昇が少なく、例えば、駆動
ローラ31と定着フィルム10とのスリップ等の問題が
発生せず、耐久を通じて加熱装置の寿命まで、安定して
被記録材Pを搬送することができるという実施例1〜4
と同様の効果が得られた. (実施例6)図19により本発明に係る実施例6につい
て説明する。
【0132】本実施形態例は画像形成装置例である。本
実施例の画像形成装置は電子写真プロセス利用のレーザ
ープリンターである。
実施例の画像形成装置は電子写真プロセス利用のレーザ
ープリンターである。
【0133】図19に示すように、101は、像担持体
としての、有機感光体やアモルファスシリコン感光体で
できた感光ドラムであり、矢印R1方向に所定のプロセ
ススピード(周速度)で回転駆動される。感光ドラム1
01の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、帯電
ローラ(帯電装置)102、露光手段103、現像装置
104、転写ローラ(転写装置)105、クリーニング
装置106が配設されている。
としての、有機感光体やアモルファスシリコン感光体で
できた感光ドラムであり、矢印R1方向に所定のプロセ
ススピード(周速度)で回転駆動される。感光ドラム1
01の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、帯電
ローラ(帯電装置)102、露光手段103、現像装置
104、転写ローラ(転写装置)105、クリーニング
装置106が配設されている。
【0134】また、紙等のシート状の被記録材Pを収納
した給紙カセット107が配置されており、被記録材P
の搬送経路に沿って上流側から順に、給紙ローラ11
5、搬送ローラ108、トップセンサー109、搬送ガ
イド110、定着装置(画像加熱装置)100、搬送ロ
ーラ112、排紙ローラ113、排紙トレイ114が配
置されている。定着装置100は、例えば、本発明の実
施例1に示した装置である。
した給紙カセット107が配置されており、被記録材P
の搬送経路に沿って上流側から順に、給紙ローラ11
5、搬送ローラ108、トップセンサー109、搬送ガ
イド110、定着装置(画像加熱装置)100、搬送ロ
ーラ112、排紙ローラ113、排紙トレイ114が配
置されている。定着装置100は、例えば、本発明の実
施例1に示した装置である。
【0135】次に、上述構成の画像形成装置の動作を説
明する。
明する。
【0136】駆動手段(不図示)によって矢印R1方向
に回転駆動された感光ドラム101は、帯電ローラ10
2によって所定の極性、所定の電位に一様に帯電され
る。
に回転駆動された感光ドラム101は、帯電ローラ10
2によって所定の極性、所定の電位に一様に帯電され
る。
【0137】帯電後の感光ドラム101は、その表面に
対しレーザー光学系等の露光手段103によって画像情
報に基づいた画像露光Lがなされ、露光部分の電荷が除
去されて静電潜像が形成される。
対しレーザー光学系等の露光手段103によって画像情
報に基づいた画像露光Lがなされ、露光部分の電荷が除
去されて静電潜像が形成される。
【0138】静電潜像は、現像装置104によって現像
される。現像装置104は、現像ローラ104aを有し
ており、この現像ローラ104aに現像バイアスを印加
して、感光ドラム101上の静電潜像にトナーtを付着
させることで、トナー像としての現像(顕像化)を行
う。
される。現像装置104は、現像ローラ104aを有し
ており、この現像ローラ104aに現像バイアスを印加
して、感光ドラム101上の静電潜像にトナーtを付着
させることで、トナー像としての現像(顕像化)を行
う。
【0139】トナー像tは、転写ローラ105によって
紙等の被記録材Pに転写される。被記録材Pは、給紙カ
セット107に収納されており、給紙ローラ115・搬
送ローラ108によって給紙・搬送され、トップセンサ
ー109を介して、感光ドラム101と転写ローラ10
5との間の転写ニップ部に搬送される。このとき被記録
材Pは、トップセンサー109によって先端が検知さ
れ、感光ドラム101上のトナー像と同期がとられる。
転写ローラ105には、転写バイアスが印加され、これ
により感光ドラム101上のトナー像tが被記録材P上
の所定の位置に転写される。
紙等の被記録材Pに転写される。被記録材Pは、給紙カ
セット107に収納されており、給紙ローラ115・搬
送ローラ108によって給紙・搬送され、トップセンサ
ー109を介して、感光ドラム101と転写ローラ10
5との間の転写ニップ部に搬送される。このとき被記録
材Pは、トップセンサー109によって先端が検知さ
れ、感光ドラム101上のトナー像と同期がとられる。
転写ローラ105には、転写バイアスが印加され、これ
により感光ドラム101上のトナー像tが被記録材P上
の所定の位置に転写される。
【0140】転写によって表面に未定着トナー像tを担
持した被記録材Pは、搬送ガイド110に沿って定着装
置100に搬送され、ここで未定着トナー像tが加熱・
加圧されて被記録材P上に定着される。
持した被記録材Pは、搬送ガイド110に沿って定着装
置100に搬送され、ここで未定着トナー像tが加熱・
加圧されて被記録材P上に定着される。
【0141】トナー像t定着後の被記録材Pは、搬送ロ
ーラ112・排出ローラ113によって画像形成装置上
面の排紙トレイ114上に搬送・排出される。
ーラ112・排出ローラ113によって画像形成装置上
面の排紙トレイ114上に搬送・排出される。
【0142】一方、トナー像t転写後の感光ドラム10
1は、被記録材Pに転写されないで表面に残った転写残
トナーがクリーニング装置106のクリーニングブレー
ド106aによって除去され、次の画像形成に備える。
1は、被記録材Pに転写されないで表面に残った転写残
トナーがクリーニング装置106のクリーニングブレー
ド106aによって除去され、次の画像形成に備える。
【0143】以上の動作を繰り返すことで、次々と画像
形成を行うことができる。
形成を行うことができる。
【0144】本実施例の画像形成装置は、白黒画像等の
モノカラー画像形成装置を例に説明したが、他にも複色
のトナーを使用した、例えば4色のトナーを使用し、被
記録材上に4色のトナーを積層させてカラー画像を得る
ようなカラー画像形成装置としても良い。
モノカラー画像形成装置を例に説明したが、他にも複色
のトナーを使用した、例えば4色のトナーを使用し、被
記録材上に4色のトナーを積層させてカラー画像を得る
ようなカラー画像形成装置としても良い。
【0145】(その他の実施例)
(1)定着フィルム10および11は、カラー画像等の
加熱定着用の場合には、トナーt層が4色積層されて厚
いため、トナーtの凹凸に加熱面が追従できないと加熱
ムラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に
光沢ムラが発生するため、定着フィルム10および11
のベース層と離型層との間に、シリコーンゴム、フッ素
ゴム、フルオロシリコーンゴム等を用いて、弾性層を形
成する構成とすることもできる。この弾性層により、ト
ナーtの凹凸に追従できるため、加熱ムラ・光沢ムラの
発生を防止できる。
加熱定着用の場合には、トナーt層が4色積層されて厚
いため、トナーtの凹凸に加熱面が追従できないと加熱
ムラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に
光沢ムラが発生するため、定着フィルム10および11
のベース層と離型層との間に、シリコーンゴム、フッ素
ゴム、フルオロシリコーンゴム等を用いて、弾性層を形
成する構成とすることもできる。この弾性層により、ト
ナーtの凹凸に追従できるため、加熱ムラ・光沢ムラの
発生を防止できる。
【0146】また、定着フィルム10の発熱層1は、樹
脂に金属フィラーを混入して構成したものとすることも
でき、さらに発熱層単層の部材とすることもできる。
脂に金属フィラーを混入して構成したものとすることも
でき、さらに発熱層単層の部材とすることもできる。
【0147】(2)定着フィルム10や11はエンドレ
スの回転部材ではなく、例えば、ロール巻きにした長尺
の有端のウエブ部材とし、これを繰り出して走行移動さ
せる形態の装置構成にすることもできる。
スの回転部材ではなく、例えば、ロール巻きにした長尺
の有端のウエブ部材とし、これを繰り出して走行移動さ
せる形態の装置構成にすることもできる。
【0148】(3)加圧部材30はローラ体に限らず、
回動ベルト型等の他の形態の部材にすることもできる。
回動ベルト型等の他の形態の部材にすることもできる。
【0149】また、加圧部材30側からも被記録材に熱
エネルギーを供給するために、加圧部材30側にも電磁
誘導加熱等の発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調
する装置構成にすることもできる。
エネルギーを供給するために、加圧部材30側にも電磁
誘導加熱等の発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調
する装置構成にすることもできる。
【0150】(4)本発明の加熱装置は実施形態例の画
像加熱定着装置に限らず、画像を担持した被記録材を加
熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着す
る像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱
ラミネート装置等、広く被加熱材を加熱処理する手段・
装置として使用できる。
像加熱定着装置に限らず、画像を担持した被記録材を加
熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着す
る像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱
ラミネート装置等、広く被加熱材を加熱処理する手段・
装置として使用できる。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えばフィルム加熱方式や、電磁誘導・フィルム加熱方
式等の加熱装置のように、第1部材に対して摺動して移
動する第2部材と、第2部材を挟んで第1部材に当接す
る第3部材とを有し、第2部材と第3部材との当接によ
って形成される接触部で被加熱材を挟持搬送して被加熱
材を加圧および加熱する加熱装置、および前記加熱装置
を画像加熱定着装置として具備する画像形成装置におい
て、第1部材の、第2部材と第3部材との当接によって
形成される接触部に相当する第2部材摺動部において、
前記第2部材移動方向に研磨された、または前記第2部
材移動方向に凹部を設けた、または前記第2部材移動方
向の表面粗さが、前記第2部材移動方向と直交する方向
の表面粗さより小さくしたことにより、第1部材と第2
部材との摺動部における摺動方向での接触面積が少なく
なって摺動摩擦抵抗を低減し、さらに通紙耐久による摺
動摩擦抵抗の増加を抑制することが出来て装置の長寿命
化を図ることができる。
例えばフィルム加熱方式や、電磁誘導・フィルム加熱方
式等の加熱装置のように、第1部材に対して摺動して移
動する第2部材と、第2部材を挟んで第1部材に当接す
る第3部材とを有し、第2部材と第3部材との当接によ
って形成される接触部で被加熱材を挟持搬送して被加熱
材を加圧および加熱する加熱装置、および前記加熱装置
を画像加熱定着装置として具備する画像形成装置におい
て、第1部材の、第2部材と第3部材との当接によって
形成される接触部に相当する第2部材摺動部において、
前記第2部材移動方向に研磨された、または前記第2部
材移動方向に凹部を設けた、または前記第2部材移動方
向の表面粗さが、前記第2部材移動方向と直交する方向
の表面粗さより小さくしたことにより、第1部材と第2
部材との摺動部における摺動方向での接触面積が少なく
なって摺動摩擦抵抗を低減し、さらに通紙耐久による摺
動摩擦抵抗の増加を抑制することが出来て装置の長寿命
化を図ることができる。
【0152】よって、被加熱材のスリップを防止できる
ので、安定した被加熱材の搬送を確保することができ、
画像加熱定着装置にあっては、高品位な画像と安定した
被記録材の搬送を確保することが可能となる。
ので、安定した被加熱材の搬送を確保することができ、
画像加熱定着装置にあっては、高品位な画像と安定した
被記録材の搬送を確保することが可能となる。
【0153】さらに、加熱装置の駆動モータとして、駆
動トルクのより小さいものを使用することができるの
で、製品コストを低減できる。
動トルクのより小さいものを使用することができるの
で、製品コストを低減できる。
【0154】また、定着ニップ部における第1部材と第
2部材との間に潤滑剤を介在させても良く、この場合に
はその潤滑剤が第1部材の定着ニップ部における第2部
材摺動部面に設けた凹部に保持されるから、潤滑剤が定
着ニップ部における第1部材と第2部材との間から掃き
出されてしまい、ほとんど残らないような事態が生じる
ことが防止され、潤滑剤による第1部材と第2部材との
摺動摩擦抵抗の低減効果も長期に渡って維持させること
が可能となる。
2部材との間に潤滑剤を介在させても良く、この場合に
はその潤滑剤が第1部材の定着ニップ部における第2部
材摺動部面に設けた凹部に保持されるから、潤滑剤が定
着ニップ部における第1部材と第2部材との間から掃き
出されてしまい、ほとんど残らないような事態が生じる
ことが防止され、潤滑剤による第1部材と第2部材との
摺動摩擦抵抗の低減効果も長期に渡って維持させること
が可能となる。
【図1】 本発明の第1実施形態例の加熱装置の要部の
横断側面概略図
横断側面概略図
【図2】 本発明の第1実施形態例の研磨方法の概略図
【図3】 本発明の第1実施形態例の摺動部材表面の概
略図
略図
【図4】 本発明の第1実施形態例での比較例の研磨方
法の概略図
法の概略図
【図5】 本発明の第1実施形態例での比較例の摺動部
材表面の概略図
材表面の概略図
【図6】 本発明の第2実施形態例の摺動部材表面の概
略図
略図
【図7】 本発明の第2実施形態例の定着フィルム進行
方向から見た摺動部材の概略図
方向から見た摺動部材の概略図
【図8】 本発明の第2実施形態例の改良形態における
定着フィルム進行方向から見た摺動部材の拡大概略図
定着フィルム進行方向から見た摺動部材の拡大概略図
【図9】 本発明の第3実施形態例の定着フィルム進行
方向から見た摺動部材の拡大概略図
方向から見た摺動部材の拡大概略図
【図10】 本発明の第4実施形態例の加熱装置の要部
の横断面概略図
の横断面概略図
【図11】 本発明の第4実施形態例の加熱装置の要部
の正面概略図
の正面概略図
【図12】 本発明の第4実施形態例の加熱装置の要部
の縦断正面概略図
の縦断正面概略図
【図13】 本発明の第4実施形態例の内部に磁場発生
手段を配設支持させた右側のフィルムガイド部材半体の
斜視概略図
手段を配設支持させた右側のフィルムガイド部材半体の
斜視概略図
【図14】 本発明の第4実施形態例の磁場発生手段と
発熱量Qの関係を示した図
発熱量Qの関係を示した図
【図15】 本発明の第4実施形態例の定着フィルムの
層構成概略図(その1)
層構成概略図(その1)
【図16】 本発明の第4実施形態例の定着フィルムの
層構成概略図(その2)
層構成概略図(その2)
【図17】 発熱層深さと電磁波強度の関係を示したグ
ラフ
ラフ
【図18】 本発明の第5実施形態例の加熱装置の横断
側面概略図
側面概略図
【図19】 本発明の第6実施形態例の画像形成装置の
横断側面概略図
横断側面概略図
【図20】 本発明の第2実施形態例の改良形態におけ
る摺動部材表面の概略図(その1)
る摺動部材表面の概略図(その1)
【図21】 本発明の第2実施形態例の改良形態におけ
る摺動部材表面の概略図(その2)
る摺動部材表面の概略図(その2)
1 発熱層
2 ベース層
3 離型層
4 断熱層
10、11 定着フィルム
12 セラミックヒーター
16 フィルムガイド部材
17 磁性コア
18 励磁コイル
23a、23b 定着フィルム端部の規制・保持用フラ
ンジ部材 26、50 温度検知素子(サーミスタ) 30 加圧ローラ 31 駆動ローラ 32 テンションローラ 40 摺動部材 41 研磨目(凹部) 42 凹部 60 研磨部材 100 加熱装置 101 像担持体(感光ドラム) 102 帯電装置(帯電ローラ) 103 露光手段 104 現像装置 105 転写装置(転写ローラ) 106 クリーニング装置 t トナー G 潤滑剤(グリス) N 定着ニップ
ンジ部材 26、50 温度検知素子(サーミスタ) 30 加圧ローラ 31 駆動ローラ 32 テンションローラ 40 摺動部材 41 研磨目(凹部) 42 凹部 60 研磨部材 100 加熱装置 101 像担持体(感光ドラム) 102 帯電装置(帯電ローラ) 103 露光手段 104 現像装置 105 転写装置(転写ローラ) 106 クリーニング装置 t トナー G 潤滑剤(グリス) N 定着ニップ
Claims (15)
- 【請求項1】 第1部材に対して摺動して移動する第2
部材と、前記第2部材を挟んで前記第1部材に当接する
第3部材とを有し、前記第2部材と前記第3部材との当
接によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送し
て、被加熱材を加圧及び加熱する加熱装置において、 前記第1部材の、前記第2部材と前記第3部材との当接
によって形成される接触部に相当する第2部材摺動部
が、前記第2部材移動方向に研磨されていることを特徴
とする加熱装置。 - 【請求項2】 第1部材に対して摺動して移動する第2
部材と、前記第2部材を挟んで前記第1部材に当接する
第3部材とを有し、前記第2部材と前記第3部材との当
接によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送し
て、被加熱材を加圧及び加熱する加熱装置において、 前記第1部材の、前記第2部材と前記第3部材との当接
によって形成される接触部に相当する第2部材摺動部
は、前記第2部材移動方向の表面粗さが、前記第2部材
移動方向と直交する方向の表面粗さより小さいことを特
徴とする加熱装置。 - 【請求項3】 前記第1部材の第2部材摺動部は、前記
第2部材移動方向に、幅0.5mm以下、深さ0.5m
m以下の凹部を複数個設けたことを特徴とする請求項
1、2記載の加熱装置。 - 【請求項4】 前記第1部材の前記第2部材摺動部と、
第2部材との間に潤滑剤を介在させる構成において、前
記第1部材の第2部材摺動部の凹部は潤滑剤を保持する
ことを特徴とする請求項3記載の加熱装置。 - 【請求項5】 前記第2部材は回転体であることを特徴
とする請求項1〜4のいずれかに記載の加熱装置。 - 【請求項6】 前記第3部材は加圧部材であることを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の加熱装置。 - 【請求項7】 前記第2部材は可撓性を有するエンドレ
スフィルムであることを特徴とする請求項1〜6のいず
れかに記載の加熱装置。 - 【請求項8】 前記第1部材は前記第2部材の支持部材
であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
の加熱装置。 - 【請求項9】 前記第1部材が加熱体であり、前記第2
部材と前記第3部材との当接によって形成される接触部
で被加熱材を挟持搬送して被加熱材を前記第1部材から
の熱により加熱することを特徴とする請求項1〜7のい
ずれかに記載の加熱装置。 - 【請求項10】 前記第2部材は電磁誘導発熱性部材か
らなり、前記電磁誘導発熱部材に磁場を入れて発熱させ
る磁場発生手段を有し、前記第2部材と前記第3部材と
の当接によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送
して被加熱材を前記第2部材の電磁誘導発熱性部材から
の熱により加熱することを特徴とする請求項1〜8のい
ずれかに記載の加熱装置。 - 【請求項11】 前記加熱体が通電により発熱する抵抗
発熱体を有するヒーターであることを特徴とする請求項
9に記載の加熱装置。 - 【請求項12】 前記加熱体が電磁誘導発熱性部材から
なり、前記加熱体に磁場を入れて発熱させる磁場発生手
段を有することを特徴とする請求項9記載の加熱装置。 - 【請求項13】 前記第3部材が回転駆動される加圧回
転体であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか
に記載の加熱装置。 - 【請求項14】 被加熱材が未定着像を形成担持させた
被記録材であり、装置が未定着像を被記録材に加熱定着
させる加熱定着装置であることを特徴とする請求項1〜
13のいずれかに記載の加熱装置。 - 【請求項15】 被記録材に未定着像を形成担持させる
作像手段と、被記録材に形成担持させた未定着像を定着
させる定着手段を有し、前記定着手段が請求項1〜14
のいずれかに記載の加熱装置であることを特徴とする画
像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001268749A JP2003077621A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 加熱装置および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001268749A JP2003077621A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 加熱装置および画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003077621A true JP2003077621A (ja) | 2003-03-14 |
Family
ID=19094684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001268749A Withdrawn JP2003077621A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 加熱装置および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003077621A (ja) |
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US12164250B2 (en) | 2020-10-14 | 2024-12-10 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Fixing apparatus for minimizing abrasion of contact surface between heater and fixing belt |
-
2001
- 2001-09-05 JP JP2001268749A patent/JP2003077621A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081202 |