JP6740333B2 - 定着装置 - Google Patents
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とする)の場合、圧力ピークは中央部よりも端部の方が大きくなる。逆に中央部の定着ニップ幅が端部よりも相対的に広い形状(以下、中太ニップと呼称する)の場合、圧力ピークは端部よりも中央部の方が大きくなる。記録材の皺を防止する点では、あえて端太ニップを形成することが好ましいが、その場合、上記のように端部と中央部で圧力ピークに差が生じる。
筒状のフィルム部材と、前記フィルム部材の内周面に当接する当接部材と、前記フィルム部材を介して前記当接部材と共に前記フィルム部材との間に定着ニップ部を形成するローラ部材と、を有し、前記定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、記録材に形成されている未定着トナー像を記録材に定着する定着装置であって、
前記当接部材が、前記ローラ部材に向って突出する突出部であって、前記定着ニップ部のうち少なくとも記録材の搬送方向における前記定着ニップ部の中央部以外の部分の中で最も大きな力で記録材を加圧する突出部を有する定着装置において、
前記ローラ部材は、前記ローラ部材の軸方向において、直径が第1の大きさである第1径部と、直径が前記第1径部よりも大きい第2径部を有し、
前記突出部のうち、前記第2径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分は、前記突出部のうち前記第1径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分よりも、前記搬送方向において前記定着ニップ部の中央部から離れていることを特徴とする。
また、本発明に係る定着装置は、
筒状のフィルム部材と、前記フィルム部材の内周面に当接する当接部材と、前記フィルム部材を介して前記当接部材と共に前記フィルム部材との間に定着ニップ部を形成するローラ部材と、を有し、前記定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、記録材に形成されている未定着トナー像を記録材に定着する定着装置であって、
前記当接部材が、前記ローラ部材に向って突出する突出部であって、前記定着ニップ部のうち少なくとも記録材の搬送方向における前記定着ニップ部の中央部以外の部分の中で最も大きな力で記録材を加圧する突出部を有する定着装置において、
前記フィルム部材と前記当接部材の接触領域である内面ニップ部が、前記搬送方向における幅が第1の幅である第1領域と、前記ローラ部材の軸方向において前記第1領域とは異なる位置の領域であって前記第1領域よりも前記搬送方向における幅が大きい第2領域と、を有し、
前記突出部のうち、前記内面ニップ部の前記第2領域に対応する前記ローラ部材の部分と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する第2部分は、前記突出部のうち、前記内面ニップ部の前記第1領域に対応する前記ローラ部材の部分と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する第1部分よりも、前記搬送方向において前記定着ニップ部の中央部から離れていることを特徴とする。
まず、図1を参照して、本発明の実施例(以下、本実施例という)に係る画像形成装置の全体構成について説明する。図1は、本実施例に係る画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。以下、画像形成装置の一例として、感光ドラム1を複数備えたフルカラーレーザビームプリンタ(以下、単にプリンタという)71を用いて説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、感光ドラムを1つ備えたモノクロの複写機、プリンタであってもよい。
(2)定着装置
次に、図2、図3を参照して、本発明の実施例1の定着装置について説明する。図2は、実施例1の定着装置を示す図であって、図2(a)は概略断面図であり、図2(b)は図2(a)の定着ニップ部付近の拡大図である。図3は、実施例1の定着装置の模式図である。以下の説明において、定着装置72および定着装置72を構成する部材に関して、長手方向とは、加圧ローラ20の軸方向、すなわち記録材Pの搬送方向と直交する方向である。なお、図2において定着装置72の向きは、説明の便宜上、図1の向きを90度回転して図示している。
定着フィルム10は、耐熱性と可撓性を有する材料によりエンドレスのフィルム状に形成されている基層11と、その基層11の外周面上に設けられている離型層12とを有する。また、定着性向上、画質向上のために、その基層11の外周面上で、離型層12の内
周面側との間にシリコーンゴムなどの弾性層13を有する。弾性層13を有することにより、記録材Pに担持される未定着トナー像Tを包み込むことによって均一に熱を与えることができる。しかし、弾性層13の厚みが厚すぎると熱容量が大きくなり、定着フィルム10の温度を、トナー像Tを記録材Pに定着させるために必要な温度まで到達させるのに時間が掛かってしまい、フィルム加熱方式特有のオンデマンド性が低下してしまう。そのため、弾性層13の厚みは50μm以上500μm以下にしている。また、弾性層13の熱伝導度は高いほど好ましく、0.5W/mK以上であることが好ましい。そのような熱伝導度を達成するために、ZnO、Al2O3、SiC、金属ケイ素等の熱伝導性フィラーをシリコーンゴムに混入し、熱伝導度を調整している。
ヒータホルダ41は、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等の耐熱性樹脂により横断面半円形状樋型に形成されている。ヒータホルダ41の下面(加圧ローラ20側の面)には、図2(b)に示すように、ヒータホルダ41の長手方向に沿って凹み形状の溝41aが設けられている。そして、この凹み形状の溝41aによりヒータ30を保持している。そして、そのヒータホルダ41の外周には定着フィルム10がルーズに外嵌されている。定着フィルム10が外嵌されたヒータホルダ41は、ヒータホルダ41の長手方向両端部が装置フレーム27の不図示の両端部に保持されている。
図2(a)、図4を参照して、実施例1の加圧ローラについて説明する。図4は、実施例1の加圧ローラを示す図である。加圧ローラ20は、芯軸部21と、その芯軸部21の外周面上に設けられている少なくとも1層以上の耐熱性弾性層22と、その耐熱性弾性層22の外周面上に設けられている離型層24とを有する。耐熱性弾性層22は、例えばシリコーンゴム又はフッ素ゴムなど一般的な耐熱性ゴム弾性材料を用いることができる。離型層24は耐熱性弾性層22上にPFA、PTFE、FEPなどのフッ素樹脂を単品もしくはブレンドしてコーティングするか、上記フッ素樹脂の単品あるいはブレンド品のチューブを耐熱性弾性層22に被覆する。実施例1では、芯金21としてはφ22mmの鉄製芯金を用い、耐熱性弾性層22には厚み4mmのシリコーンゴムを用いた。離型層24としては、PFAのチューブを50um被覆させている。
の長手方向の端部の直径D2(第2の径)と中央部の直径D1(第1の径)との差の1/2を逆クラウン量Crとすると、実施例1の逆クラウン量Crは0.15mmである。このように加圧ローラ20を逆クラウン形状にすることで、加圧ローラ20の回転による記録材Pの搬送速度が中央部より両端部付近で速くなり、記録材Pが定着ニップ部で搬送される際に中央部から両端部に向かって引っ張られる力を受ける。そのため、記録材Pの皺の発生を抑制できる。
ヒータ30は、定着フィルム10の内周面に接触しながら定着フィルム10を急速加熱する板状発熱体である。このヒータ30は長手方向に細長い基板を有する。基板は、アルミナや窒化アルミ等のセラミックス基板、あるいはポリイミド、PPS、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂基板を用いることができる。その基板の裏面(加圧ローラ20と反対側の面)には、基板の長手方向に沿って例えばAg/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等の通電発熱抵抗層が細帯状に塗工して形成してある。また、基板の裏面には、通電発熱抵抗層の保護と絶縁性を確保するためにガラスコートが形成されている。基板の表面(加圧ローラ20側の面)には、基板の摺動性を良好にする目的で、摺動層を設けている。摺動層としては、ポリイミドやポリアミドイミドなどの耐熱性樹脂やガラスコートなどが用いられる。実施例1では、ヒータ30の基板の寸法は、長手方向を350mm、短手方向(記録材の搬送方向)を10mm、厚み方向を0.6mmとしている。
加圧ステー42は剛性を有する金属等の材料により横断面下向きU字形状に形成してある。この加圧ステー42は、定着フィルム10の内側においてヒータホルダ41の上面(加圧ローラ20と反対側の面)の短手方向中央に配置されている。そして、装置フレーム27に保持されている定着フランジ45を介して加圧ステー42の長手方向両端部を加圧バネ等の加圧手段43により加圧ローラ20の軸線に向けて付勢する。これによって、ヒータ30が定着フィルム10を介して加圧ローラ20表面に押圧される。
図3に示す制御手段としての回転駆動・温調制御部44は、プリント指令に応じて所定の回転駆動制御シーケンスを実行し、駆動源であるモータMを駆動して加圧ローラ20の芯軸部21の長手方向端部に設けられている駆動ギアGを回転させる。これにより加圧ローラ20は所定の周速度で回転する。その際、定着ニップ部N2における加圧ローラ20表面と定着フィルム10表面との摩擦力によって、定着フィルム10には加圧ローラ20の回転方向とは逆向きに回転する回転力が作用する。これにより、定着フィルム10は、定着フィルム10内面がヒータ30の摺動層に接触しながらヒータホルダ41の外側を加圧ローラ20と略同じ周速度で従動回転する。
3−1)実施例1の突出部の形状
図2、図6〜図8を参照して、実施例1のヒータホルダ41の突出部41bについて詳細を説明する。図2(b)に示すように突出部41bは、加圧ローラ20の中心軸に向けて(定着フィルム10外面側に向けて)、摺動面から突出量hだけ突出している。実施例1の定着装置では突出量hを0.2mmとしている。なお、ここで摺動面とは、ヒータ30の面のうち定着フィルム10とが摺動する面をいう。突出部41bは、定着ニップ部N2のうち少なくとも記録材Pの搬送方向における定着ニップ部N2の中央部以外の部分の中で最も大きな力で記録材Pを加圧する。
図である。図8に示すように、実施例1の突出部41bは、中央部41c、端部41d、41eに分離して形成される。実施例1では、中央部41cの長さを285mm、両端部41d、41eの長さを20mmとした。
図9〜図11を参照して、従来例のヒータホルダ41の突出部41bについて説明する。図9は、従来例のヒータホルダとヒータを示す図であって、図9(a)は外観斜視図、図9(b)はヒータ取付面側から見た図である。従来例における突出部41bの突出量hは実施例1と同様に0.2mmである。図10は、従来例のヒータホルダとヒータを示す断面図であって、図10(a)は長手方向の端部の断面図、図10(b)は長手方向の中央部の断面図である。図11は、従来例の定着ニップ部と内面ニップ部に対する突出部の位置関係を説明する図である。
次に、図12を参照して、実施例1の効果について、圧分布、光沢度、定着フィルム10の離型層12の摩耗に対する耐久性に関して、従来例と比較しながら説明する。まず、記録材Pの搬送方向の圧分布について従来例との比較結果を説明する。図12は、実施例1と従来例の定着ニップ部における圧分布を示すグラフである。図12(a)は、従来例の中央部Aと端部Bにおける記録材Pの搬送方向の定着ニップ部の圧分布である。
着ニップ部の圧分布である。実施例1では、端部Bにおける突出部41bを従来例よりも記録材Pの搬送方向の下流にシフトさせたため、突出部41bの加圧ローラ20への侵入量が小さくなり、下流側の圧力ピークが従来例よりも低く形成される。このため、突出部41bによる圧力は中央部Aと端部Bでほぼ同じになる。
次に、図15〜図17を参照して、本発明の実施例2について説明する。実施例2の定着装置の基本的な構成および動作は、実施例1の定着装置と同じである。したがって、実施例1の定着装置のものと同一またはそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略し、実施例2にて特徴的な点について説明する。これは以降の実施例も同様である。
図であり、図15(b)はヒータ取付面側から見た図である。実施例2の突出部41bは、実施例1と同様に、記録材Pの搬送方向の中央部よりも下流側に形成されており、中央部よりも端部の方がより下流側に配置されている。そして、実施例2の突出部41bは、実施例1の突出部41bのように中央部41cと端部41d、41eの境界で不連続になっておらず、図15(b)に示すように、連続的に形成され、くの字形状になっている。
次に、図18〜図20を参照して、本発明の実施例3について説明する。図18は、実施例3のヒータホルダとヒータを示す図であり、図18(a)は外観斜視図であり、図18(b)はヒータ取付面側から見た図である。実施例3の突出部41bは実施例1、2のような直線状ではなく、緩やかなカーブを描く湾曲形状をしている。図19は、実施例3の定着ニップ部N2と内面ニップ部N3に対する突出部41bの位置関係を示す図である。図19に示すように、内面ニップ部N3が湾曲した形状をしているのは実施例1、2と同様である。実施例3ではこのニップ形状に対して沿うように突出部41bを湾曲して形成する。具体的には、内面ニップ部N3の下流端と突出部41bの先端までの距離s1が長手方向全域に亘って等しくなるように、突出部41bの位置を設定した。したがって、実施例1、2のように中央部A、端部Bといった限定された位置でのみ距離s1が等しくなるわけではない。
る。
次に、図21、図22を参照して、本発明の実施例4について説明する。図21は、実施例4の定着ニップ部N2と内面ニップ部N3に対する突出部41bの位置関係を示す図である。実施例4における定着ニップ部N2および内面ニップ部N3のニップ幅は長手方向で異なり、端部のニップ幅(第1の幅)よりも中央部のニップ幅(第2の幅)の方が大きい中太ニップになっている。このようなニップ形状にするために、端部に掛かる圧力に比べて中央部に掛かる圧力を大きくしている。具体的には、ヒータホルダ41のヒータ保持面の中央部の厚みを両端部よりも大きくして、ヒータ保持面が加圧ローラ20側へ凸形状となるようにしている。なお、実施例2においてローラ部材としての加圧ローラ20の径は長手方向で一様である。
次に、図23、図24を参照して、本発明の実施例5について説明する。図23は、実施例5の圧力のピークについて説明する図である。図23(a)は、実施例5における定着装置のニップ部の拡大図である。図23(b)は、実施例5の内面ニップ部における記録材Pの搬送方向の圧分布図である。図示したように、実施例5では、ヒータホルダ41の突出部41bが、記録材Pの搬送方向の上流側にある。この場合、定着フィルム10と加圧ローラ20によって形成される記録材Pの搬送方向の圧分布は、記録材Pの搬送方向の上流側に圧力ピークCをもつことになる。
次に、図25〜図27を参照して、本発明の実施例6について説明する。図26は、実施例6と従来例2の構成を比較して説明する図である。図26(a)は、実施例6のヒータホルダとヒータを記録材搬送方向の下流側から見た図であり、図26(b)は、ヒータ取付面側から見た図である。また、図26(c)は、従来例2のヒータホルダとヒータをヒータ取付面側から見た図である。
分布を示すグラフである。実施例6では、突出部41bは中央部に対して端部がより下流側に配置されているので、端部における突出部41bの加圧ローラ20への侵入量を小さくすることができる。そのため、図27(b)に示したように、圧力ピークを従来例2よりも低く形成することができる。
次に、図28、図29を参照して、本発明の実施例7について説明する。実施例1〜6の説明に用いた定着装置は、加熱体としてヒータ30を用いたが、本発明はこのような加熱体に限定されるものではない。加熱方式に依らず突出部により加圧ピークを形成する構成であれば他の構成であってもよい。例えば、以下に示すような、電磁誘導を用いたフィルム加熱方式にも本発明を適用することができる。
また、実施例4〜6に記載した発明を、電磁誘導を用いたフィルム加熱方式に適用しても、実施例4〜6と同様の効果を得ることができる。
次に、図30を参照して、本発明の実施例8について説明する。本発明は加圧フィルム方式の定着装置に対しても適用できる。図30は、実施例8の加圧フィルム方式の定着装置の模式図である。以下に、図30を用いて加圧フィルム方式の定着装置について説明する。尚、実施例1と同様の構成については、ここでの説明を省略する。
Claims (16)
- 筒状のフィルム部材と、前記フィルム部材の内周面に当接する当接部材と、前記フィルム部材を介して前記当接部材と共に前記フィルム部材との間に定着ニップ部を形成するローラ部材と、を有し、前記定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、記録材に形成されている未定着トナー像を記録材に定着する定着装置であって、
前記当接部材が、前記ローラ部材に向って突出する突出部であって、前記定着ニップ部のうち少なくとも記録材の搬送方向における前記定着ニップ部の中央部以外の部分の中で最も大きな力で記録材を加圧する突出部を有する定着装置において、
前記ローラ部材は、前記ローラ部材の軸方向において、直径が第1の大きさである第1径部と、直径が前記第1径部よりも大きい第2径部を有し、
前記突出部のうち、前記第2径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分は、前記突出部のうち前記第1径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分よりも、前記搬送方向において前記定着ニップ部の中央部から離れていることを特徴とする定着装置。 - 前記突出部のうち前記第2径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分は、前記突出部のうち前記第1径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分よりも、突出量が大きいことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記第1径部は前記ローラ部材の軸方向の端部に設けられ、前記第2径部は前記軸方向の中央部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記第2径部は前記ローラ部材の軸方向の端部に設けられ、前記第1径部は前記軸方向の中央部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記突出部のうち前記第2径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分は、前記突出部のうち前記第1径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分よりも、前記搬送方向において前記定着ニップ部の中央部よりも下流側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記突出部のうち前記第2径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分は、前記突出部のうち前記第1径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分よりも、前記搬送方向において前記定着ニップ部の中央部よりも上流側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記突出部のうち前記第2径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分と、前記突出部のうち前記第1径部と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する部分とは連続的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記定着装置を前記定着ニップ部の面に対して略垂直な方向に見た時、前記ローラ部材と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する前記突出部は湾曲していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の定着装置。
- 筒状のフィルム部材と、前記フィルム部材の内周面に当接する当接部材と、前記フィルム部材を介して前記当接部材と共に前記フィルム部材との間に定着ニップ部を形成するローラ部材と、を有し、前記定着ニップ部で記録材を挟持搬送しつつ、記録材に形成されている未定着トナー像を記録材に定着する定着装置であって、
前記当接部材が、前記ローラ部材に向って突出する突出部であって、前記定着ニップ部のうち少なくとも記録材の搬送方向における前記定着ニップ部の中央部以外の部分の中で最も大きな力で記録材を加圧する突出部を有する定着装置において、
前記フィルム部材と前記当接部材の接触領域である内面ニップ部が、前記搬送方向における幅が第1の幅である第1領域と、前記ローラ部材の軸方向において前記第1領域とは異なる位置の領域であって前記第1領域よりも前記搬送方向における幅が大きい第2領域と、を有し、
前記突出部のうち、前記内面ニップ部の前記第2領域に対応する前記ローラ部材の部分と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する第2部分は、前記突出部のうち、前記内面ニップ部の前記第1領域に対応する前記ローラ部材の部分と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する第1部分よりも、前記搬送方向において前記定着ニップ部の中央部から離れていることを特徴とする定着装置。 - 前記第2部分は、前記第1部分よりも、突出量が大きいことを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
- 前記第2部分は前記第1部分よりも前記搬送方向において前記定着ニップ部の下流側に設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載の定着装置。
- 前記第2部分は前記第1部分よりも前記搬送方向において前記定着ニップ部の上流側に設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載の定着装置。
- 前記第2部分と前記第1部分とは連続的に形成されていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記定着装置を前記定着ニップ部の面に対して略垂直な方向に見た時、前記ローラ部材と共に前記定着ニップ部の圧力ピークを形成する前記突出部は湾曲していることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記当接部材はヒータを有し、前記ヒータも前記フィルム部材の内周面に接触していることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記突出部は、前記フィルム部材と接触する前記ヒータの面よりも前記ローラ部材に向って突出していることを特徴とする請求項15に記載の定着装置。
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