[go: up one dir, main page]

JP2003270998A - 像加熱装置 - Google Patents

像加熱装置

Info

Publication number
JP2003270998A
JP2003270998A JP2002368256A JP2002368256A JP2003270998A JP 2003270998 A JP2003270998 A JP 2003270998A JP 2002368256 A JP2002368256 A JP 2002368256A JP 2002368256 A JP2002368256 A JP 2002368256A JP 2003270998 A JP2003270998 A JP 2003270998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
recording material
nip portion
heating
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002368256A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Suzuki
雅博 鈴木
Tomonori Shida
仕田  知経
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002368256A priority Critical patent/JP2003270998A/ja
Priority to US10/330,102 priority patent/US6847793B2/en
Publication of JP2003270998A publication Critical patent/JP2003270998A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分離爪を用いずに定着スリーブへの記録材の
巻き付きを防止する。 【解決手段】 記録材の先端が定着ニップ部を所定距離
通過した時、定着器の設定温度を第1の温度から第1の
温度より高い第2の温度に切り換えるモードを有してお
り、前記所定距離を定着ニップ部と定着ニップ部直後の
搬送手段の間の距離の0.3倍〜2.0倍に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や静
電記録方式、磁気記録方式等の記録方式を用いた複写機
やプリンタの加熱定着器として用いれば好適な像加熱装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタに搭載されている加熱
定着器のような像加熱装置では、加熱定着後の記録材の
定着ローラへの巻き付き防止のための手段として、定着
ローラ表面に接触配置され定着後の記録材を定着ローラ
から強制的に分離させる分離爪が知られている。しかし
ながら、この分離爪は、その機構上、定着ローラ表面を
傷つけやすいため、分離爪による定着ローラの傷跡が定
着時に画像に転写され、画像品質を低下させる問題があ
る。また、定着ローラの代わりに可撓性のスリーブを用
いた定着装置では分離爪を使用すること自体難しい。
【0003】そこで、分離爪を用いずに、定着ローラや
定着フィルムの曲率を利用して、定着後の記録材を定着
ローラや定着フィルムから曲率分離させる構成がある。
【0004】
【特許文献1】特開平6−75505号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような分離爪を用いない定着装置では、次に述べるよう
な問題がある。
【0006】記録材の搬送方向の先端が定着ニップ部を
抜けてから排紙ローラに到達するまでの間、記録材は定
着ニップ部の一点で支えられている状態となる。このた
め、この状態の時の上記先端側領域の搬送挙動は、不安
定な状態にある。特に、コシの弱い薄紙や、熱が付与さ
れるとコシが極端に弱まるOHTフィルム等の樹脂から
なる記録材の場合、トナーと定着ローラとの粘着力等の
影響を受け、定着ローラへ巻き付き気味になりやすい。
又、定着装置の定着ニップ部における搬送方向が垂直に
近い構成の場合、定着ニップ部からの記録材の脱出角度
が垂直となる、若しくは記録材の画像面が下方に向くこ
とになり、重力も加わるため、定着ローラへ巻き付き気
味になりやすい。
【0007】記録材上のトナー像と接触する定着ローラ
側へ記録材の搬送方向の先端が巻き付き気味に排紙され
ると、記録材の搬送方向の先端部に過剰の熱量が加わる
ため、トナー像がホットオフセットし、画像品質の低下
を招きやすい問題がある。更には、記録材が定着ローラ
に巻き付いてジャムしやすい問題も発生する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明は、記録材を挟持搬送するニップ部を有する加熱手
段と、記録材移動方向で前記ニップ部の直後に設けられ
ている搬送手段と、加熱手段の温度が設定温度を維持す
るように加熱手段への通電を制御する制御手段と、を有
する像加熱装置において、前記制御手段は、記録材の先
端が前記ニップ部を所定距離通過した時、前記設定温度
を第1の温度から第1の温度より高い第2の温度に切り
換えるモードを有しており、前記所定距離が前記ニップ
部と前記搬送手段の間の距離の0.3倍〜2.0倍であ
ることを特徴とする。
【0009】更に本発明は、記録材を挟持搬送するニッ
プ部を有する加熱手段と、記録材移動方向で前記ニップ
部の直後に設けられている搬送手段と、を有する像加熱
装置において、前記加熱手段が記録材の先端から所定距
離までをその後の加熱温度より低い温度で加熱するモー
ドを有し、前記所定距離が前記ニップ部と前記搬送手段
の間の距離の0.9倍〜2.6倍であることを特徴とす
る。
【0010】更に本発明は、記録材を挟持搬送するニッ
プ部を有する加熱手段と、記録材移動方向で前記ニップ
部の直後に設けられている搬送手段と、加熱手段の温度
が設定温度を維持するように加熱手段への通電を制御す
る制御手段と、を有する像加熱装置において、前記制御
手段は、記録材の先端が前記ニップ部を通過した後、前
記設定温度を第1の温度から第1の温度より高い第2の
温度に切り換えるモードを有しており、記録材の種類に
応じて前記モードを設定することを特徴とする。
【0011】更に本発明は、加熱部材と、加熱部材と共
に記録材を挟持搬送するニップ部を形成するバックアッ
プ部材と、を有する加熱手段と、記録材移動方向で前記
ニップ部の直後に設けられている搬送手段と、加熱手段
の温度が設定温度を維持するように加熱手段への通電を
制御する制御手段と、を有する像加熱装置において、前
記制御手段は、記録材の先端が前記ニップ部を通過した
後、前記設定温度を第1の温度から第1の温度より高い
第2の温度に切り換えるモードを有しており、前記バッ
クアップ部材の温度状態に応じて前記第1の温度を設定
することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0013】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0014】図1は、本発明の像加熱装置を搭載した画
像形成装置の一例の概略構成を示す図である。本実施形
態の画像形成装置はカラーレーザプリンタである。
【0015】かかる画像形成装置にあっては、先ず、有
機感光体やアモルファスシリコン感光体で形成された潜
像担持体たる感光ドラム101は、矢示の反時計方向に
所定の搬送速度(周速度)で回転駆動される。そして、
感光ドラム101はその回転過程で帯電ローラ等の帯電
装置102によって所定の極性及び電位の一様な帯電処
理を受ける。
【0016】次いで、その帯電処理面は、レーザ光学箱
(レーザスキャナー)110から出力されるレーザ光1
03により、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。
レーザ光学箱110は画像読み取り装置等の画像信号発
生装置(図示せず)からの目的画像情報の時系列電気デ
ジタル画素信号に対応してオン又はオフに切り換えられ
て変調したレーザ光103を出力し、感光ドラム101
面に走査露光した目的画像情報に対応した静電潜像が形
成される。このとき、レーザ光学箱110からの出力レ
ーザ光はミラー109によって感光ドラム101の露光
位置に偏向される。
【0017】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像における第一の色分解成分画像、例えばイエ
ロー成分画像についての走査露光、潜像形成がなされ、
その潜像が4色カラー現像装置104のうちイエロー現
像器104Yの作動でイエロートナー画像として現像さ
れる。そのイエロートナー画像は感光ドラム101と中
間転写ドラム105との接触部(或いは近接部)である
一次転写部T1において中間転写ドラム105面に転写
される。中間転写ドラム105面に対するトナー画像転
写後の感光ドラム101面はクリーナ107により転写
残トナー等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
【0018】上記のような帯電、走査露光、現像、一次
転写、清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第二の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第三の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第四の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現
像器104Bkが作動)の各色分解成分画像について順
次実行され、中間転写ドラム105面にイエロートナー
画像、マゼンタトナー画像、シアントナー画像、黒トナ
ー画像の4色のトナー画像が順次重ねて転写されて、目
的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像が合成
形成される。
【0019】中間転写ドラム105は、金属ドラム上に
中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を設けたもので、感光ド
ラム101に接触して或いは近接して感光ドラム101
と同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、中間転
写ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を与えて感
光ドラム101との電位差で感光ドラム101側のトナ
ー画像を中間転写ドラム105面側に転写させる。
【0020】上記の中間転写ドラム105面に形成され
たカラートナー画像は、中間転写ドラム105と転写ロ
ーラ106との接触ニップ部である二次転写部T2にお
いて、二次転写部T2に給紙部(図示せず)から所定の
タイミングで送り込まれた記録材Pの面に転写されてい
く。転写ローラ106は記録材Pの背面からトナーと逆
極性の電荷を供給することで中間転写ドラム105面側
から記録材P側へ合成カラートナー画像を一括転写す
る。
【0021】二次転写部T2を通過した記録材Pは、中
間転写ドラム105面から分離されて定着手段たる定着
装置100へ導入され、未定着トナー画像が加熱定着処
理されて定着トナー画像となり、機外の排紙トレー(図
示せず)に排出される。
【0022】記録材Pに対するカラートナー画像転写後
の中間転写ドラム105はクリーナ108により転写残
トナーや紙粉等の付着残留物の除去を受けて清掃され
る。このクリーナ108は常時は中間転写ドラム105
に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105
から記録材Pに対するカラートナー画像の二次転写実行
過程において中間転写ドラム105に接触状態に保持さ
れる。
【0023】又、転写ローラ106も常時中間転写ドラ
ム105に非接触状態に保持されており、中間転写ドラ
ム105から記録材Pに対するカラートナー画像の二次
転写実行過程において中間転写ドラム105に記録材P
を介して接触状態に保持される。
【0024】次に、上述の画像形成装置に具備された定
着装置(像加熱装置、加熱手段)100について図2乃
至図5に基づき説明する。
【0025】本実施形態における定着装置100は、電
磁誘導加熱方式を用いたフィルム加熱方式を採用してい
る。図2乃至図5は、本実施形態の定着装置100の要
部の構成を示す図であり、それぞれ、図2は側面の断面
模型図であり、図3は図2のA方向からみた正面模型図
であり、図4は図2のII−II線に沿った断面模型図
であり、図5は図2のI−I線に沿った断面を示す斜視
模型図(定着フィルム不図示)である。本実施形態で
は、定着フィルムが加熱部材、加圧ローラがバックアッ
プ部材に相当する。
【0026】図2において、フィルムガイド16a,1
6bは、断面略半円弧状樋型の形状をしており、開口側
を互いに向かい合わせて略円柱体を構成する。このフィ
ルムガイド16a,16bの外周面側には、円筒状のフ
ィルムである定着フィルム10がルーズに外嵌される。
【0027】磁性コア17a,17b,17c、励磁コ
イル18及び励磁回路27(図7参照)は磁場発生手段
を構成し、励磁コイル18による磁場によって定着フィ
ルム10が自己発熱する。磁性コア17a,17b,1
7cは、フィルムガイド16aの内側にT字状に配置さ
れている。励磁コイル18は、磁性コア17a,17c
及びフィルムガイド16aによって囲まれた空間と、磁
性コア17a,17b及びフィルムガイド16aによっ
て囲まれた空間に、保持されている。
【0028】磁性コア17a,17b,17cは、高透
磁率の部材であり、フェライトやパーマロイ等といった
トランスのコアに用いられる材料が好ましく、100k
Hz以上でも磁性の損失の少ないフェライトがより好ま
しく用いられる。
【0029】励磁コイル18は、図5に示すように、給
電部18a,18bを有しており、これら給電部18
a,18bによって励磁回路27に接続されている。こ
の励磁回路27は、20kHzから500kHzの高周
波をスイッチング電源により発生可能である。励磁コイ
ル18は励磁回路27から供給される交番電流(高周波
電流)によって交番磁束を発生する。
【0030】定着フィルム10の温度は、温度センサ2
6を含む温調系(制御回路200)により、励磁コイル
18に対する電流供給が制御されることで所定の設定温
度に維持されるように制御される。温度センサ26はサ
ーミスタ等の温度検知素子である。即ち温度センサ26
による定着フィルム検知温度情報が制御回路部200に
入力され、制御回路部200は、温度センサ26からの
入力温度情報が所定の定着可能な設定温度を維持するよ
うに、励磁回路27から励磁コイル18に供給する電力
を制御する。この制御回路200は後述する設定温度の
変更や定着モードの切り換え等の機能を持っている。
【0031】フィルムガイド16a,16bは、定着ニ
ップ部Nへの加圧、磁場発生手段としての励磁コイル1
8と磁性コア17の支持、定着フィルム10の支持、定
着フィルム10の回転時の搬送安定性等の機能を有する
ものである。このフィルムガイド16a,16bには、
磁束の通過を妨げない絶縁性を有し、且つ高い荷重に耐
えられる材料が用いられる。このような材料としては、
例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド
イミド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルス
ルフォン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、液晶
ポリマー等が挙げられる。
【0032】フィルムガイド16bには、図2に示すよ
うに紙面垂直方向長手の摺動部材40が定着ニップ部N
の加圧ローラ30との対向面側で、定着フィルム10の
内側に配設されている。即ち、この摺動部材40は、定
着ニップ部Nにおいて、定着フィルム10を介して加圧
ローラ30と対向する位置に配置されている。この摺動
部材40は、定着ニップ部Nにおいて、加圧ローラ30
の加圧力に対して、定着フィルム10をその内周面から
支持する部材である。
【0033】この摺動部材40としては、摺動抵抗を低
減させるために、滑り性の良い部材が好ましい。このよ
うな部材として、フッ素樹脂、ガラス、窒化ホウ素、グ
ラファイト等が挙げられる。摺動部材40は、滑り性の
他に、熱伝導性の高い部材であると、さらに良い。この
ような摺動部材40は長手方向の温度分布を均一にする
効果がある。例えば、小サイズ紙を通紙した場合、定着
フィルム10での非通紙部の熱量が摺動部材40へ伝熱
し、摺動部材40の長手方向の熱伝導により、非通紙部
の熱量が小サイズ紙通紙部へ伝熱される。これにより、
小サイズ紙通紙時の消費電力を低減させる効果も得られ
る。このような摺動部材40には、鏡面研磨したアルミ
ニウムといった金属や、フッ素樹脂粒子若しくは窒化ホ
ウ素粒子若しくはグラファイト粒子等を分散させた金属
等の複合材料等が挙げられる。又、高熱伝導部材上に滑
り性の良い部材をコートしたような2層構成の部材、例
えば、窒化アルミ上にガラスをコートしたものでも良
い。本実施形態では、アルミナ基板上に、ガラスをコー
トした部材を使用した。
【0034】摺動部材40が導電性を有する場合、磁場
発生手段である励磁コイル18と磁性コア17a,17
b,17cから発生する磁場の影響を受けないように、
この磁場の外に配設するのが好ましい。具体的には、摺
動部材40を励磁コイル18に対して磁性コア17bか
ら隔てた位置に配設し、励磁コイル18による磁路の外
側に配置させる。
【0035】定着ニップ部Nにおける摺動部材40と定
着フィルム10との摺動摩擦力をさらに低減させるため
に、摺動部材40と定着フィルム10との間に耐熱性グ
リース等の潤滑剤を介在させることもできる。潤滑剤塗
布により、更なる摺動抵抗の低減と装置の長寿命化を図
ることができる。
【0036】フィルムガイド16bの内面平面部には、
断面形状がコの字型で横長の加圧用剛性ステイ22が当
接されている。又、この加圧用剛性ステイ22と各磁性
コア17との間には、これら両者を絶縁するための絶縁
部材19が設けられている。
【0037】又、フランジ部材23a,23b(図3参
照)は、フィルムガイド16a,16bのアセンブリの
左右両端部に外嵌させ、上記左右位置を固定しつつ回転
自在に取り付けられている。このフランジ部材23は、
回転時に定着フィルム10の端部を受けてフィルムガイ
ド16の長手方向に沿った寄り移動を規制する。
【0038】バックアップ部材としての加圧ローラ30
は、芯金30aと、上記芯金周りに同心一体にローラ状
に成形被覆させた、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フッ
素樹脂等の耐熱性弾性材層30bとで構成されている。
この加圧ローラ30は、芯金30aの両端部が定着装置
のシャーシ側板金(図示せず)間に回転自由に軸受け保
持されることにより配設される。
【0039】図3において、加圧用剛性ステイ22の両
端部と装置シャーシ(図示せず)側のバネ受け部材29
a,29bとの間に、それぞれ加圧バネ25a,25b
を縮設することにより、加圧用剛性ステイ22に押し下
げ力が作用される。これによりフィルムガイド16bに
設けられた摺動部材40の下面と加圧ローラ30の上面
とが定着フィルム10を挟んで圧接して所定幅の定着ニ
ップ部Nが形成される。
【0040】加圧ローラ30は駆動手段Mにより、図中
矢印aで示される反時計方向に回転駆動される。この加
圧ローラ30の回転駆動により、加圧ローラ30と定着
フィルム10の外面との摩擦力が発生し、定着フィルム
10に回転力が作用する。そして、定着フィルム10
は、その内周面を定着ニップ部Nにおいて摺動部材40
の下面に密着して摺動しながら、加圧ローラ30の周速
度にほぼ対応した周速度をもって、図中矢印bで示され
る時計方向にフィルムガイド16a,16bの外周を回
転する。即ち、定着フィルム10は加圧ローラとの表面
摩擦力により、この加圧ローラ30に従動回転される。
【0041】図5に示すように、フィルムガイド16a
の周面には、複数の凸リブ部16eが、その長手方向に
所定の間隔を置いて形成されている。これにより、フィ
ルムガイド16aの周面と定着フィルム10の内面との
接触摺動抵抗を低減させて、定着フィルム10の回転負
荷を少なくしている。このような凸リブ部をフィルムガ
イド16bにも同様に形成具備することができる。
【0042】図6は、磁場発生手段によって発生される
交番磁束の発生の様子を模式的に表したものである。
【0043】磁束Cは発生した交番磁束の一部を表す。
磁性コア17a,17b,17cに導かれた交番磁束C
は、磁性コア17aと磁性コア17bとの間、そして磁
性コア17aと磁性コア17cとの間において定着フィ
ルム10の発熱層10aに渦電流を発生させる。この渦
電流は、発熱層10aの固有抵抗によって、発熱層10
aにジュール熱(渦電流損)を発生させる。
【0044】発熱量Qは発熱層10aを通る磁束Cの密
度によって決まり、図6のグラフような分布を示す。図
6に示すグラフは、縦軸が磁性コア17aの中心を0と
した角度θで表した定着フィルム10における円周方向
の位置を示し、横軸が定着フィルム10の発熱層10a
での発熱量Qを示す。ここで、発熱域Hは最大発熱量を
Qとし、発熱量がQ/e以上の領域と定義する(eは自
然対数の底)。これは、定着プロセスに必要な発熱量が
得られる領域である。
【0045】上述のように、励磁コイル18が励磁回路
27によって給電されることにより、定着フィルム10
が電磁誘導発熱して所定の設定温度まで上昇する。そし
て、設定温度に温調制御された状態で、画像形成手段部
から搬送された未定着トナーtn画像が形成された記録
材Pが、定着フィルム10と加圧ローラ30との間に、
画像面が定着フィルム面に対向するように導入される。
そして、記録材Pが定着ニップ部Nにおいて定着フィル
ム10と共に挟持搬送されていく過程において、記録材
P上の未定着トナーtnが加熱定着処理される。未定着
トナーtnは、定着ニップ部Nを通過後、冷却されて定
着トナーtn’となる。
【0046】本実施形態ではトナーtnに低軟化物質を
含有させたトナーを使用したため、定着装置100にオ
フセット防止のためのオイル塗布機構を設けていない。
低軟化物質を含有させていないトナーを使用した場合に
は、オイル塗布機構を設けてもよい。又、低軟化物質を
含有させたトナーを使用した場合にもオイル塗布や冷却
分離を行ってもよい。
【0047】定着装置の熱暴走時に励磁コイル18への
給電を遮断するための温度検知素子であるサーモスイッ
チ50は、定着フィルム10外面の発熱域H(図6)の
対向位置に非接触に配設している。サーモスイッチ50
と定着フィルム10との間の距離は約2mmとした。こ
れにより、定着フィルム10にサーモスイッチ50の接
触による傷が付くことがなく、耐久的な使用による画像
の劣化を防止することができる。
【0048】図7は本実施形態で使用した熱暴走防止回
路の回路図である。サーモスイッチ50は、この熱暴走
防止回路に組み込まれている。サーモスイッチ50は2
4VのDC電源とリレースイッチ70と直列に接続され
ている。サーモスイッチ50が切れると、リレースイッ
チ70への給電が遮断され、リレースイッチ70が動作
して励磁回路27への給電が遮断されることにより、励
磁コイル18への給電を遮断する構成をとっている。
【0049】本実施形態によれば、温調制御の故障によ
る定着装置100の熱暴走時に、定着ニップ部Nに記録
材Pが挟まった状態で定着装置100が停止し、励磁コ
イル18に給電が続けられ定着フィルム10が発熱し続
けた場合でも、定着ニップ部Nで発熱する構成とは違
い、記録材Pが挟まっている定着ニップ部Nでは発熱し
ないので、記録材Pが直接加熱されることがない。又、
発熱量が多い発熱域Hには、サーモスイッチ50が配設
してあるため、サーモスイッチ50が異常な昇温を感知
してオープンになった時点で、リレースイッチ70によ
り励磁コイル18への給電が遮断される。本実施形態に
よれば、紙の発火温度は約400℃近辺であるため紙が
発火することなく、定着フィルム10の発熱を停止する
ことができる。サーモスイッチの他に、温度ヒューズを
用いても良い。
【0050】ここで、上述した定着装置(加熱装置)に
用いられる各部材について説明する。
【0051】磁場発生手段を構成する励磁コイル18
は、コイル(線輪)を構成させる導線(電線)として、
一本ずつがそれぞれ絶縁被覆された銅製の細線を複数本
束ねたもの(束線)を用い、これを複数回巻いて励磁コ
イルを形成している。
【0052】絶縁被覆を行う被覆部材は、定着フィルム
10の発熱による熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆
を用いることが好ましい。例えば、アミドイミドやポリ
イミド等の被覆を用いるとよい。励磁コイル18は外部
から圧力を加えて密集度を向上させてもよい。
【0053】励磁コイル18の形状は、図2のように、
定着フィルム10の曲面に沿うよう形成されている。
又、定着フィルム10の発熱層と励磁コイル18との間
の距離は、約2mmになるように設定した。
【0054】絶縁部材19の材質としては、絶縁性に優
れ、耐熱性がよいものが好ましい。例えば、フェノール
樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリ
エーテルスルフォン樹脂、ポリフェニレンサルファイド
樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂、LCP
樹脂等を選択するとよい。
【0055】磁性コア17a,17b,17c及び励磁
コイル18と、定着フィルム10の発熱層との間の距離
はできる限り近づけた方が磁束の吸収効率が高くなる。
この距離は5mm以下であれば、定着フィルムが高効率
に磁束を吸収することができるため、好ましい。この距
離が上記範囲よりも大きい場合には、磁束の吸収効率が
著しく低下してしまうため、好ましくない。又、定着フ
ィルム10の発熱層と励磁コイル18の距離が5mm以
内であれば、この距離は一定である必要はない。
【0056】尚、図5において、励磁コイル18からの
引き出されている18a,18bについては、束線の外
側に絶縁被覆を施している。
【0057】図8は、本実施形態における定着体として
の定着フィルム10の層構成模型図である。
【0058】本実施形態の定着フィルム10は、基層と
なる電磁誘導発熱性の金属フィルム等でできた発熱層1
0aと、その外面に積層した弾性層10bと、その外面
に積層した離型層10cの複合構造のものである。発熱
層10aと弾性層10bとの間の接着、弾性層10bと
離型層10cとの間の接着のために、各層間にプライマ
ー層(図示せず)を設けてもよい。尚、図8において、
略円筒形状である定着フィルム10において、発熱層1
0aが摺動部材40と接触する内側であり、離型層10
cが加圧ローラ若しくは記録材(被加熱材)と接触する
外側である。
【0059】上述したように、発熱層10aに交番磁束
が作用することにより、発熱層10aに渦電流が発生し
て発熱層10aが発熱する。その熱が弾性層10b、離
型層10cに伝達されて、定着フィルム全体が加熱さ
れ、定着ニップ部Nに通紙される記録材Pを加熱してト
ナー画像の加熱定着がなされる。
【0060】発熱層10aとしては、磁性及び非磁性の
金属を用いることができるが、磁性金属が好ましく用い
られる。このような磁性金属としては、ニッケル、鉄、
強磁性ステンレス、ニッケル−コバルト合金、パーマロ
イといった強磁性体の金属が好ましく用いられる。又、
定着フィルム10回転時に受ける繰り返しの屈曲応力に
よる金属疲労を防ぐために、ニッケル中にマンガンを添
加した部材を用いるのも良い。
【0061】発熱層10aの厚さは、次の式で表される
表皮深さσ[m]より厚く、且つ200μm以下にする
ことが好ましい。発熱層10aの厚さをこの範囲とすれ
ば、発熱層10aが電磁波を効率よく吸収することがで
きるため、効率良く発熱させることができる。
【0062】 σ=503×(ρ/fμ)1/2 …(1) ここで、fは励磁回路の周波数[Hz]、μは発熱層1
0aの透磁率、ρは発熱層10aの固有抵抗[Ωm]で
ある。
【0063】この表皮深さσは、電磁誘導で使われる電
磁波の吸収の深さを示しており、これより深いところで
は電磁波の強度は1/e以下になっている。逆にいうと
殆どのエネルギーはこの深さまでで吸収されている(図
10に示した発熱層深さと電磁波強度の関係を参照)。
【0064】発熱層10aの厚さは、より好ましくは1
〜100μmがよい。発熱層10aの厚みが上記範囲よ
りも薄い場合には、ほとんどの電磁エネルギーが吸収し
きれないため効率が悪くなる。又、発熱層10aが上記
範囲よりも厚い場合には、発熱層10aの剛性が高くな
りすぎ、又、屈曲性が悪くなり回転体として使用するに
は現実的でなくなる。
【0065】弾性層10bは、シリコーンゴム、フッ素
ゴム、フルオロシリコーンゴム等の、耐熱性、熱伝導率
が良い材質が好ましく用いられる。
【0066】弾性層10bの厚さは、定着画像品質を保
証するために10〜500μmであることが好ましい。
カラー画像を印刷する場合、特に写真画像等では、記録
材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が形成される。こ
の場合、記録材Pの凹凸或いは未定着トナーtnの凹凸
に加熱面(離型層10c)が追従できないと加熱ムラが
発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に光沢ム
ラが発生する。即ち、伝熱量が多い部分は光沢度が高
く、伝熱量が少ない部分では光沢度が低くなる。弾性層
10bの厚さが上記範囲よりも小さい場合には、上記離
型層10cが記録材P或いは未定着トナーtnの凹凸に
追従しきれず、画像光沢ムラが発生してしまう。又、弾
性層10bが上記範囲よりも大きすぎる場合には、弾性
層の熱抵抗が大きくなりすぎ、クイックスタートを実現
するのが難しくなる。この弾性層10bの厚さは、より
好ましくは50〜500μmが良い。
【0067】弾性層10bは、硬度が高すぎると記録材
P或いは未定着トナーtnの凹凸に追従しきれず画像光
沢ムラが発生してしまう。そこで、弾性層10bの硬度
としては60゜(JIS−A)以下、より好ましくは4
5゜(JIS−A)以下がよい。
【0068】弾性層10bの熱伝導率λは、2.5×1
−1〜8.4×10−1W/m・℃であることが好ま
しい。熱伝導率λが上記範囲よりも小さい場合には、熱
抵抗が大きすぎて、定着フィルム10の表層(離型層1
0c)における温度上昇が遅くなる。熱伝導率λが上記
範囲よりも大きい場合には、弾性層10bの硬度が高く
なりすぎたり、圧縮永久歪みが発生しやすくなる。より
好ましくは3.3×10−1〜6.3×10−1W/m
・℃が良い。
【0069】離型層10cは、フッ素樹脂、シリコーン
樹脂、フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコー
ンゴム、PFA、PTFE、FEP等の離型性且つ耐熱
性のよい材料を用いることが好ましい。
【0070】離型層10cの厚さは1〜100μmが好
ましい。離型層10cの厚さが上記範囲よりも薄い場合
には、塗膜の塗ムラが生じ、離型性の悪い部分が発生し
たり、耐久性が不足するといった問題が発生する。又、
離型層が上記範囲よりも厚い場合には、熱伝導が悪化す
る。特に、離型層10cに樹脂系の材質を用いた場合
は、離型層10cの硬度が高くなりすぎて、弾性層10
bの効果がなくなってしまう。
【0071】図9に示すように、定着フィルム10の構
成において、発熱層10aの摺動部材40との接触面側
に断熱層10dを設けてもよい。断熱層10dとして
は、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PP
S樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂等の耐
熱樹脂がよい。又、断熱層10dの厚さとしては10〜
1000μmが好ましい。断熱層10dの厚さが10μ
mよりも薄い場合には断熱効果が得られず、又、耐久性
も不足する。一方、1000μmを超えると磁性コア1
7a,17b,17c及び励磁コイル18から発熱層1
0aまでの距離が大きくなり、磁束が十分に発熱層10
aに吸収されなくなる。断熱層10dは、発熱層10a
に発生した熱が定着フィルム10の内側に向かわないよ
うに断熱できるので、断熱層10dがない場合と比較し
て記録材Pへの熱供給効率が良くなる。よって、消費電
力を抑えることができる。
【0072】又、断熱層10dを滑り性の良い材料で構
成すれば、摺動部材40と定着フィルム10との摺動抵
抗を軽減することができる。
【0073】次に、本発明の特徴である定着装置100
の温調制御について説明する。
【0074】本実施形態にあっては、先ず、記録材の搬
送路中の所定位置に設けられた記録材検知手段たるレジ
検知センサ(レジシャッタ)111によって記録材の搬
送方向の先端の通過が検知される。そして、この検知タ
イミングを基準に、レジ検知センサ111の検知位置と
定着ニップ部Nとの間の距離、レジ検知センサ111の
検知位置と排紙ローラとの間の距離、これらの間におけ
る記録材の搬送速度を考慮して、記録材の定着時の設定
温度の変更タイミングが制御回路部200によって計算
され決定される。
【0075】尚、記録材搬送路中でのレジ検知センサの
配置位置、即ち記録材検知手段の検知位置については、
例えば、排紙ローラ部若しくはそれよりも記録材の搬送
方向で下流側の位置であってもよく、記録材検知手段が
記録材の搬送方向の先端を検知した時点を設定温度の変
更タイミングとすることも可能である。この場合、設定
温度の変更タイミングについて、記録材検知手段の検知
位置と定着ニップ部Nとの間の距離、記録材検知手段の
検知位置と排紙ローラとの間の距離、これらの間におけ
る記録材の搬送速度を定着動作中に考慮して計算する必
要がないが、予めこれらを考慮して記録材検知手段の検
知位置を設定し、設定温度の変更タイミングが所望のタ
イミングとなるようにする必要がある。
【0076】本発明では、定着処理中に記録材の特定箇
所の設定温度を局所的に変更するため、温調温度の変更
にリニアに反応できる定着装置が不可欠である。本実施
形態における画像形成装置の定着装置では、上述のよう
に、熱容量が比較的小さい定着フィルムを用いて、定着
装置の温度調整のレスポンスを向上させている。定着ス
リーブとしては、定着フィルムに限るものではなく、温
調温度の変更にすばやく追随できる部材であればよい。
更に、本実施形態では、誘導加熱方式を用いて定着フィ
ルム自身を発熱させることにより、定着装置の温度レス
ポンスのさらなる向上を図っている。
【0077】本発明は、記録材の搬送方向での先端側領
域の定着時における設定温度を、該先端側領域より下流
の領域の定着時における設定温度よりも低下させること
を特徴とする。記録材が定着ニップ部Nへ突入する前ま
でに、設定温度を低下させ、定着フィルム10の温度を
低下させておく必要がある。
【0078】図11は、本実施形態における温調制御を
示した概略図である。図11において、横軸を経過時
間、縦軸を温度としている。図中の太線は設定温度(制
御温度)を表し、細線は定着フィルムの実際の温度を表
している。
【0079】本実施形態では、図11に示すように、記
録材の搬送方向での先端側領域の定着時の設定温度をT
low、上記先端側領域より下流側の領域の定着時の設
定温度をTfとしている。記録材先端領域を定着する際
の実際の記録材加熱温度を若干下げることにより定着フ
ィルムとトナーの粘着力を下げ、記録材先端領域が定着
フィルムから分離しやすいようにしている。したがって
Tlowは、Tfよりも低い関係にある。プリント開始
時に行われる温調立上げ後や定着ニップ部Nへの記録材
の連続通紙中の紙間において、予め設定温度をTfに低
下させて、記録材の定着準備をしておくと良い。特に、
熱容量の大きい定着スリーブを用いている定着装置で
は、設定温度の変更に定着スリーブの温度が追随しにく
いため、定着時の設定温度を早めに変更する制御が必要
である。又、記録材の搬送方向での先端側領域における
定着時の設定温度Tlowは、熱量不足による定着不良
が発生しない範囲で、巻き付きジャム及びホットオフセ
ットが発生しない温度まで低下させる。本実施形態にお
いては、Tfを190℃、Tlowを175℃に設定し
た。
【0080】本発明者らの検討によると、記録材の先端
が少なくとも排紙ローラ対(搬送手段)60(図12参
照)のニップ部に侵入する直前までTfよりも低い温度
で記録材を加熱すれば、その後は排紙ローラ対60に先
端が挟持されるので、定着フィルムへの巻付等のトラブ
ルを防げることがわかった。このような理由で、Tfよ
りも低い温度で加熱する記録材の領域を記録材先端から
定着ニップ部と排紙ローラ対のニップ部の間の距離の
0.9倍〜2.6倍の長さに設定すればよいことが判明
した。
【0081】図11に示すように、実際には、設定温度
(制御温度)を変更してもフィルムの温度が設定温度に
達するまでには若干の時間差がある。この時間差を見込
んで設定温度の切り換えを早めに行う必要がある。温度
Tfよりも低い温度で加熱する領域を記録材の先端から
定着ニップ部と排紙ローラ対のニップ部の間の距離の
0.9倍〜2.6倍の長さにするには、設定温度変更タ
イミングを、記録材先端が定着ニップ部を「定着ニップ
部と排紙ローラ対のニップ部の間の距離の0.3倍〜
2.0倍の長さ」だけ通過した時に設定すればよい。
【0082】このように本実施例では、設定温度の切り
換えを記録材先端が定着ニップ部を「定着ニップ部と排
紙ローラ対のニップ部の間の距離の0.3倍〜2.0倍
の長さ」だけ通過した所定のタイミングで行う。記録材
の搬送方向の先端部の搬送挙動が不安定となり巻き付き
ジャムやホットオフセットが発生しやすいのは、定着ニ
ップ部Nから搬送手段の記録材搬送可能位置に到達する
までの間だからである。
【0083】図12は、本実施形態における定着ニップ
部Nと排紙ローラ60の位置関係を示す断面模型図であ
る。
【0084】本実施形態では、排紙ローラ60は、記録
材の定着ニップ部N通過後の最初の搬送手段であり、定
着ニップ部N(ニップ部の中心)と排紙ローラ60の記
録材搬送可能位置(搬送手段のニップ部の中心)との空
間距離はDである。よって、設定温度をTlowにする
領域は、記録材の搬送方向の先端から、0.3×D以上
2.0×D以下の範囲としている。記録材の定着時の設
定温度を低下させる領域が、上記空間距離Dの0.3倍
よりも狭い場合、記録材の巻き付きジャム及びホットオ
フセット防止効果が十分に発揮できない。逆に、上記空
間距離Dの2.0倍よりも広い場合、画像全体の光沢度
やOHT透過性が低下してしまう問題がある。本実施形
態における定着ニップ部Nと排紙ローラ60の記録材搬
送可能位置との空間距離Dは25mmであり、記録材の
定着時の設定温度をTlowに低下させる最下流の位置
(すなわち設定温度をTlowからTfに変更する位
置)を記録材先端から1.2×Dの長さ(=30mm)
に設定した。このタイミングで設定温度を変更すれば記
録材先端から(1.8×D)=45.0mm以降の領域
は温度Tfで加熱されることになる。
【0085】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、定着装置における記録材の巻き付きジャムやホッ
トオフセットによる画像不良を防止できるので、搬送安
定化及び高画質化を図ることができる。
【0086】尚、記録材先端から所定の距離までの領域
を上述のように温度Tfより低い温度で加熱する制御
(モード)は、定着ニップ部を抜けた後の挙動が不安定
な記録材の時だけ行ってもよい。例えば加熱されると腰
がなくなる樹脂シートの時は上述の設定温度変更モード
を実行し、それ以外の記録材の時、あるいは普通紙の
時、には設定温度の変更は行わず記録材の先端から温度
Tfで加熱する通常モードを実行すればよい。このよう
な記録材の種類に応じてモード切替を行う例を図14に
フローチャートで示した。図14の例では記録材の種類
をOHTか否かで判断しているが、判断基準はこれに限
られるものではない。また、温度TfはOHTと普通紙
とで異なっていてもよい。
【0087】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、上述の第一の実施形態
と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0088】本実施形態では、上述の第一の実施形態に
おける温調制御に加え、加圧ローラの温度に応じて記録
材の搬送方向の先端部の定着時の設定温度を低下させる
ことを特徴とする。
【0089】間欠プリントや連続プリントを行っていく
と、加圧ローラ30は定着フィルム10から熱を受けて
昇温していく。加圧ローラ30が昇温すると、記録材に
は、定着フィルム10の他に加圧ローラ30からも熱が
加わるようになり、定着時に加わる熱量は過剰になって
いく。よって、加圧ローラ30の昇温に応じて、記録材
の搬送方向での先端側領域の定着時の設定温度を低下さ
せて、記録材に加わる熱量を一定に保つ必要がある。
【0090】本実施形態では、加圧ローラの温度状態を
判定するために、加圧ローラ30に温度検知手段である
サーミスタ(図示せず)を設け、その検知温度の上昇に
合わせて、記録材の搬送方向の先端側領域における設定
温度Tlowを徐々に低下させる。又、上記サーミスタ
による加圧ローラ30の温度情報に応じて、記録材の搬
送方向での先端側領域だけでなく、記録材全体における
定着時の設定温度(TlowとTfの両方)を一律に低
下させてもよい。
【0091】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、加圧ローラ30の昇温状態に関わらず、定着装置
における記録材の巻き付きジャムやホットオフセットに
よる画像不良を防止できるので、更なる搬送安定化及び
高画質化を図ることができる。また、このような設定温
度変更モードは、第1実施形態と同様、所定の記録材の
時にだけ設定してもよい。
【0092】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について説明する。尚、上述の第一の実施形態
又は第二の実施形態と同様の構成に関しては、同一符号
を付し、その説明を省略する。
【0093】本実施形態では、上述の第二の実施形態に
おける温調制御において、加圧ローラ30の温度を検知
するためのサーミスタを設けずに、加圧ローラ30の昇
温状態を把握することを特徴とする。これにより、画像
形成装置のコストダウンを図ることができる。
【0094】本実施形態では、非加熱時の定着フィルム
10の温度降下量と、複数の記録材の連続画像形成時に
おける定着ニップ部Nへの記録材の連続通紙枚数の2つ
のパラメータより、加圧ローラ30の昇温状態を把握す
る。
【0095】図13は、本実施形態における温調制御を
示した概略図である。図13において、横軸を経過時
間、縦軸を温度としている。図中の太線は設定温度(制
御温度)を表し、細線は定着フィルム温度を表してい
る。
【0096】最初に、非加熱時の定着フィルム10の温
度降下量より加圧ローラ30の昇温状態を把握する温調
制御について説明する。
【0097】プリント開始時の温調立上げ工程におい
て、先ず、所定温度まで定着フィルム10を昇温させ
る。尚、ここでは所定温度をTfとしているが、この温
度に限るものではない。
【0098】次に、定着装置への電力供給を停止し、一
定時間温調停止させる。そして、定着フィルム10の単
位時間あたりの温度降下量ΔTを測定する。加圧ローラ
30が冷えている場合、定着フィルム10の熱は加圧ロ
ーラ30に奪われやすいため、一定時間内の定着フィル
ム10の温度降下量ΔTは大きくなる。逆に、加圧ロー
ラ30が昇温している場合(蓄熱している場合)、定着
フィルム10の温度降下量ΔTは小さくなる。よって、
定着フィルム10の単位時間あたりの温度降下量ΔTよ
り、加圧ローラ30の昇温状態を把握することができ
る。定着フィルム10の温度降下量ΔTが小さいほど、
記録材の搬送方向での先端側領域の定着時の設定温度T
lowを低くすればよい。又、該先端側領域だけでな
く、記録材全体における定着時の設定温度(Tlowと
Tfの両方)を一律に低下させてもよい。
【0099】加圧ローラの温度状態を判定した後、定着
装置への電力供給を再開し、温調を復帰させる。この
時、先に判定した定着フィルム10の温度降下量ΔTに
応じて設定温度を設定する。
【0100】次に、連続通紙枚数より加圧ローラ30の
昇温状態を把握する温調制御について説明する。
【0101】連続プリントを行っていくと、当然ながら
加圧ローラ30の温度は定着フィルム10からの熱を受
け、昇温していく。よって、連続通紙枚数の増加に応じ
て、記録材の搬送方向での先端側領域の定着時の設定温
度Tlowを低下させれば良い。又、該先端側領域だけ
でなく、記録材全体における定着時の設定温度(Tlo
wとTfの両方)を一律に低下させてもよい。
【0102】紙間時間が比較的長い場合(単位時間あた
りの処理枚数が少ない場合)、連続通紙中に加圧ローラ
30の昇温状態を把握する手段として、上述したよう
に、紙間で非加熱状態にした時の定着フィルム10の温
度降下量から加圧ローラ30の温度を検知しても良い。
【0103】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、加圧ローラ30の昇温状態に関わらず、定着装置
における記録材の巻き付きジャムやホットオフセットに
よる画像不良を防止でき、低コストで、更なる搬送安定
化及び高画質化を図ることができる。
【0104】尚、第一の実施形態乃至第三の実施形態で
は電磁誘導加熱方式を用いたフィルム加熱方式の定着装
置を採用しているが、本発明において定着装置はこれに
限られるものではない。発熱手段としてセラミックヒー
タを用いたフィルム加熱方式の装置であってもよい。熱
ローラ方式の装置であってもよい。
【0105】又、画像形成装置の記録材に対する未定着
トナー像の形成原理やプロセスに限定はなく任意であ
る。感光体などの像担持体に画像を形成した後、記録材
にこの画像を転写する転写方式でも、記録材に直接画像
を形成する直接方式でもよい。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成で記録材の
ジャムや画像不良などのトラブルを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の像加熱装置を搭載した画像形成装置の
一例の構成概略を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の像加熱装置の一例である誘導加熱方式
の定着装置の模式的断面図である。
【図3】図2の定着装置のA方向から見た模式図であ
る。
【図4】図2の定着装置のII−II断面図である。
【図5】図2の定着装置に備えられた磁場発生手段のI
−I断面図である。
【図6】図2の定着装置に備えられた磁場発生手段と、
その磁場による定着スリーブの周方向における発熱量Q
と、の関係を示す図である。
【図7】図2の定着装置に備えられた磁場発生手段とこ
れを駆動する励磁回路との関係を示す図である。
【図8】図2の定着装置に備えられた定着スリーブの層
構成を示す部分断面図である。
【図9】図2の定着装置に備えられた定着スリーブの層
構成の他の例を示す部分断面図である。
【図10】定着スリーブの発熱層深さと磁場発生手段に
よる電磁波強度との関係を示したグラフである。
【図11】本発明の第一の実施形態における温度制御を
説明するための図である。
【図12】本発明の第一の実施形態における定着装置の
ニップ領域と搬送手段の記録材搬送可能位置との関係を
説明するための図である。
【図13】本発明の第三の実施形態における温度制御を
説明するための図である。
【図14】記録材の種類に応じたモード切替の例を示し
たフローチャートである。
【符号の説明】
10 定着フィルム 17,18,27 磁性コア,励磁コイル,励磁回路
(磁場発生手段) 30 加圧ローラ 60 排紙ローラ 100 定着装置 111 レジ検知センサ(記録材検知手段) 200 制御回路部(温度変更手段) N 定着ニップ部(ニップ領域) P 記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DA20 DC02 DC05 DE07 DE09 EA12 EC06 ED25 EE07 EF10 FB07 FB19 2H033 AA16 AA47 BA10 BA12 BA30 BA59 BB18 BB21 BE03 BE06 CA04 CA07 CA16 CA22 CA30 CA44

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材を挟持搬送するニップ部を有する
    加熱手段と、記録材移動方向で前記ニップ部の直後に設
    けられている搬送手段と、加熱手段の温度が設定温度を
    維持するように加熱手段への通電を制御する制御手段
    と、を有する像加熱装置において、 前記制御手段は、記録材の先端が前記ニップ部を所定距
    離通過した時、前記設定温度を第1の温度から第1の温
    度より高い第2の温度に切り換えるモードを有してお
    り、前記所定距離が前記ニップ部と前記搬送手段の間の
    距離の0.3倍〜2.0倍であることを特徴とする像加
    熱装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、加熱部材と、加熱部材
    と共にニップ部を形成するバックアップ部材と、を有
    し、前記制御手段は前記バックアップ部材の温度状態に
    応じて前記第1の温度を設定することを特徴とする請求
    項1に記載の像加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は前記バックアップ部材の
    温度が高いほど前記第1の温度を低く設定することを特
    徴とする請求項2に記載の像加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記装置は更に、前記バックアップ部材
    の温度を検知する温度検知部材を有し、前記制御手段は
    前記温度検知部材の出力に応じて前記第1の温度を設定
    することを特徴とする請求項2に記載の像加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記バックアップ部材の温度状態は記録
    材の搬送条件に応じて変化するものであり、前記制御手
    段は記録材の搬送条件に応じて前記第1の温度を設定す
    ることを特徴とする請求項2に記載の像加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は更に、記録材の種類に応
    じて前記モードを設定することを特徴とする請求項1に
    記載の像加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱手段は誘導加熱の原理を用いた
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装
    置。
  8. 【請求項8】 記録材を挟持搬送するニップ部を有する
    加熱手段と、記録材移動方向で前記ニップ部の直後に設
    けられている搬送手段と、を有する像加熱装置におい
    て、 前記加熱手段が記録材の先端から所定距離までをその後
    の加熱温度より低い温度で加熱するモードを有し、前記
    所定距離が前記ニップ部と前記搬送手段の間の距離の
    0.9倍〜2.6倍であることを特徴とする像加熱装
    置。
  9. 【請求項9】 前記加熱手段は誘導加熱の原理を用いた
    ものであることを特徴とする請求項8に記載の像加熱装
    置。
  10. 【請求項10】 記録材を挟持搬送するニップ部を有す
    る加熱手段と、記録材移動方向で前記ニップ部の直後に
    設けられている搬送手段と、加熱手段の温度が設定温度
    を維持するように加熱手段への通電を制御する制御手段
    と、を有する像加熱装置において、 前記制御手段は、記録材の先端が前記ニップ部を通過し
    た後、前記設定温度を第1の温度から第1の温度より高
    い第2の温度に切り換えるモードを有しており、記録材
    の種類に応じて前記モードを設定することを特徴とする
    像加熱装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は記録材が樹脂シートの
    時前記モードを設定することを特徴とする請求項10に
    記載の像加熱装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、記録材が紙の時、一
    枚の記録材が前記ニップ部を通過している期間に前記設
    定温度の切換えを行わないことを特徴とする請求項11
    に記載の像加熱装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は記録材の先端が前記ニ
    ップ部を所定距離通過した時に前記設定温度を前記第2
    の温度に切り換え、前記所定距離はthenip po
    rtionとsaid搬送手段の間の距離の0.3倍〜
    2.0倍であることを特徴とする請求項10に記載の像
    加熱装置。
  14. 【請求項14】 加熱部材と、加熱部材と共に記録材を
    挟持搬送するニップ部を形成するバックアップ部材と、
    を有する加熱手段と、記録材移動方向で前記ニップ部の
    直後に設けられている搬送手段と、加熱手段の温度が設
    定温度を維持するように加熱手段への通電を制御する制
    御手段と、を有する像加熱装置において、 前記制御手段は、記録材の先端が前記ニップ部を通過し
    た後、前記設定温度を第1の温度から第1の温度より高
    い第2の温度に切り換えるモードを有しており、前記バ
    ックアップ部材の温度状態に応じて前記第1の温度を設
    定することを特徴とする像加熱装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は前記バックアップ部材
    の温度が高いほど前記第1の温度を低く設定することを
    特徴とする請求項14に記載の像加熱装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は更に、前記バックアッ
    プ部材の温度状態に応じて前記第2の温度を設定するこ
    とを特徴とする請求項14に記載の像加熱装置。
  17. 【請求項17】 前記制御手段は前記バックアップ部材
    の温度が高いほど前記第1及び第2の温度を低く設定す
    ることを特徴とする請求項16に記載の像加熱装置。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は更に、記録材の種類に
    応じて前記モードを設定することを特徴とする請求項1
    4に記載の像加熱装置。
  19. 【請求項19】 前記制御手段は記録材の先端が前記ニ
    ップ部を所定距離通過した時に前記設定温度を前記第2
    の温度に切り換え、前記所定距離はthenip po
    rtionとsaid搬送手段の間の距離の0.3倍〜
    2.0倍であることを特徴とする請求項14に記載の像
    加熱装置。
JP2002368256A 2002-01-08 2002-12-19 像加熱装置 Withdrawn JP2003270998A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002368256A JP2003270998A (ja) 2002-01-08 2002-12-19 像加熱装置
US10/330,102 US6847793B2 (en) 2002-01-08 2002-12-30 Temperature control for an image heating apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002-1424 2002-01-08
JP2002001424 2002-01-08
JP2002368256A JP2003270998A (ja) 2002-01-08 2002-12-19 像加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003270998A true JP2003270998A (ja) 2003-09-25

Family

ID=27667398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002368256A Withdrawn JP2003270998A (ja) 2002-01-08 2002-12-19 像加熱装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6847793B2 (ja)
JP (1) JP2003270998A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020827A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、及びこれを用いた画像形成装置、並びに定着装置の加熱方法
JP2017058546A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2017062383A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 キヤノン株式会社 画像加熱装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4194387B2 (ja) * 2003-02-18 2008-12-10 キヤノン株式会社 加熱装置
WO2005048145A1 (en) * 2003-10-13 2005-05-26 Starbucks Corporation D/B/A Starbucks Coffee Company Dual card
US20050080672A1 (en) * 2003-10-13 2005-04-14 Starbucks Corporation Creating customer loyalty
JP2009276384A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、画像形成方法、及び、画像形成プログラム
US20100014880A1 (en) * 2008-07-17 2010-01-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device, temperature control method of fixing device, and image forming apparatus
KR20160131025A (ko) 2014-03-07 2016-11-15 스타벅스 코포레이션 디/비/에이 스타벅스 커피 컴퍼니 키 카드 기능 및 가치 저장 카드 기능을 갖춘 듀얼 기능 카드
JP6638237B2 (ja) * 2015-07-29 2020-01-29 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、定着部の制御方法、および、コンピュータプログラム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2622314B2 (ja) * 1991-03-12 1997-06-18 三田工業株式会社 画像形成装置
JPH056043A (ja) * 1991-06-28 1993-01-14 Canon Inc 画像形成装置
US5659844A (en) 1992-08-26 1997-08-19 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Fixing device for thermally fixing toner onto a paper sheet and having a controller for controlling the amount of heat received by the paper sheet
US5321481A (en) * 1992-08-27 1994-06-14 Mathers James E Fuser temperature and copy output controller
JP3437392B2 (ja) * 1996-11-28 2003-08-18 キヤノン株式会社 像加熱装置
JPH10268697A (ja) * 1997-03-25 1998-10-09 Canon Inc 加熱定着装置
JPH1138827A (ja) * 1997-07-16 1999-02-12 Toshiba Corp 定着装置
JP2002169410A (ja) 2000-12-01 2002-06-14 Canon Inc 定着装置および画像形成装置
US6453130B1 (en) * 2001-03-09 2002-09-17 Hewlett-Packard Company Fusing methods and apparatus for image-producing devices
US6567624B1 (en) * 2001-10-31 2003-05-20 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Fixing apparatus and image forming apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020827A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、及びこれを用いた画像形成装置、並びに定着装置の加熱方法
JP2017058546A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2017062383A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 キヤノン株式会社 画像加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20030147664A1 (en) 2003-08-07
US6847793B2 (en) 2005-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3634679B2 (ja) 加熱装置
JP4717292B2 (ja) 画像形成装置
JP4474056B2 (ja) 加熱装置
JP3913069B2 (ja) 加熱装置
JP2001083822A (ja) 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置
JP4115147B2 (ja) 加熱装置
JP2002056960A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2003077621A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2000321895A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2003098895A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2003270998A (ja) 像加熱装置
JP2002025759A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP4261727B2 (ja) 像加熱装置
JP2002008845A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2001203072A (ja) 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置
JP2002134264A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP3584132B2 (ja) 像加熱装置
JP4585700B2 (ja) 画像形成装置
JP4512990B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2001228732A (ja) 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置
JP2001102163A (ja) 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置
JP4115137B2 (ja) 定着装置
JP2006098931A (ja) 無端ベルト、加熱装置及び画像形成装置
JP3787426B2 (ja) 加熱装置
JP3542445B2 (ja) 像加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060307