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JP2002511711A - 多重搬送波復調システムにおいて精細な周波数同期を行うための方法および装置 - Google Patents

多重搬送波復調システムにおいて精細な周波数同期を行うための方法および装置

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JP2002511711A
JP2002511711A JP2000544109A JP2000544109A JP2002511711A JP 2002511711 A JP2002511711 A JP 2002511711A JP 2000544109 A JP2000544109 A JP 2000544109A JP 2000544109 A JP2000544109 A JP 2000544109A JP 2002511711 A JP2002511711 A JP 2002511711A
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 それぞれ異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差によって定義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差分位相復号化を実行可能なタイプの多重搬送波復調システムにおいて、発振器周波数からの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期に関する。異なるシンボルにおける同一搬送波の位相間の位相差が、決定される。その後、M−PSK決定装置を利用して、位相差から伝送された情報に関連する位相シフトの不確定性を取り除くことにより、周波数オフセットが決定される。最後に、搬送波周波数偏差のフィードバック修正が、決定された周波数オフセットに基づいて行われる。あるいは、複数の搬送波の決定された周波数オフセットを平均化することで、平均化した周波数オフセットを決定することができる。そして、周波数偏差のフィードバック修正が、平均化した周波数オフセットに基づいて行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の分野] 本発明は、多重搬送波システムにおいて精細な周波数同期を行うための方法お
よび装置に関し、特に、それぞれ異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差に
よって定義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差分位相復号化を
実行可能なタイプの多重搬送波復調システムにおいて、発振器周波数からの搬送
波周波数偏差を補償する精細な周波数同期に関する。
【0002】 [発明の背景] 多重搬送波伝送システム(MCM、OFDM)では、搬送波周波数オフセット
の影響が、単一搬送波伝送システムよりも実質的にはるかに顕著である。MCM
は、位相雑音と、振幅歪みおよびインターキャリア干渉(ICI)として生じる
周波数オフセットとに、より敏感である。インターキャリア干渉は、副搬送波が
互いに関して直交しなくなるという影響を有する。周波数オフセットは、電源投
入後、またはその後にもベースバンドへのダウンコンバートに使用される発振器
の周波数偏差により生じる。自走発振器の周波数に典型的な精度は、搬送波周波
数±約50ppmである。例えば、搬送波周波数が2.34GHzのSバンドに
ある場合に、100KHzを越える極大発振器(LO)周波数偏差(117.2
5KHz)がある。上記作用により、周波数オフセット修正に用いるアルゴリズ
ムに対する要件が高くなる。
【0003】 [従来技術の説明] 周波数同期についての従来技術によるアルゴリズムは殆ど、周波数修正を2つ
の段階に分けている。第1段階において、粗同期が行われる。第2段階において
、精細な修正を達成することができる。搬送波周波数の粗同期についての周波数
使用アルゴリズムは、周波数領域において特殊なスペクトルパターンを持つ同期
シンボルを使用する。このような同期シンボルは、例えばCAZAC(CAZA
C=Constant Amplitude Zero Autocorrelation)シーケンスである。受信信号
のパワースペクトルと、伝送信号のパワースペクトルとの比較、すなわち相関を
通して、周波数搬送波オフセットを大まかに推定することができる。これらの従
来技術によるアルゴリズムはすべて、周波数領域において機能する。例えば、Fe
rdinand Classen, Heinrich Meyrの「Synchronization Algorithms for an OFDM
System for Mobile Communication」(ITG-Fachtagung 130, Codierung fuer Q
uelle, Kanal und Uebertragung, pp.105-113, Oct. 26-28, 1994)、およびTim
othy M. Schmidl, Donald C. Coxの「Low-Overhead, Low-Complexity [Burst] S
ynchronization for OFDM」(IEEE International Conference on Communicatio
n ICC 1996議事録、pp.1301-1306(1996))を参照されたい。
【0004】 搬送波周波数の粗同期について、Paul H. Mooseの「A Technique for Orthogo
nal Frequency Division Multiplexing Frequency Offset Correction」(IEEE
Transaction On Communications, Vol. 42, No. 10, 1994年10月)は、副
搬送波の距離が、受信した搬送波と、伝送した搬送波の間の最大周波数差分より
も大きくなるように、副搬送波間の間隔を増大することを提案している。副搬送
波の距離は、高速フーリエ変換により変換されるサンプル値の数を低減すること
で、増大される。これは、高速フーリエ変換により変換されるサンプル値の数が
低減することに対応する。
【0005】 WO9205646Aは、時間軸方向に差分符号化されることが好ましいデー
タを含む直交周波数分割多重信号を受信する方法に関する。復調されたサンプル
のブロック間の位相ドリフトは、局所発振器周波数誤差の程度を示すために用い
られる。位相ドリフトは、同じOFDM搬送波から復調されたより早期のサンプ
ルの複素共役で複素数値を乗算し、結果得られる測度を用いて、周波数ロックル
ープを介して局所発振器周波数を制御することにより、査定される。
【0006】 [発明の概要] 本発明の目的は、情報が、異なる周波数を有する同時副搬送波間で差分位相符
号化されるMCM信号を利用するMCM伝送システムにおいて、発振器周波数か
らの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期を可能にする精細な周波数同
期を行うための方法および装置を提供することである。
【0007】 第1の態様によれば、本発明は、それぞれ異なる周波数を有する同時搬送波間
の位相差によって定義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差分位
相復号化を実行可能なタイプの多重搬送波復調システムにおいて、発振器周波数
からの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期を行う方法であって、 異なるシンボルにおける同一搬送波の位相間の位相差を決定するステップと、 M−PSK決定装置を利用して、前記位相差から伝送された情報に関連する位
相シフトの不確定性を取り除くことにより、周波数オフセットを決定するステッ
プと、 前記決定された周波数オフセットに基づいて、前記搬送波周波数偏差のフィー
ドバック修正を行うステップと、 を含む方法を提供する。
【0008】 第2の態様によれば、本発明は、それぞれ異なる周波数を有する同時搬送波間
の位相差によって定義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差分位
相復号化を実行可能なタイプの多重搬送波復調システムにおいて、発振器周波数
からの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期を行う方法であって、 異なるシンボルにおける同一搬送波の各位相を決定するステップと、 M−PSK決定装置を利用して、前記位相から伝送される情報に関連する位相
シフト不確定性を取り除き、各位相偏差を決定するステップと、 前記位相偏差間の位相差を決定することで、周波数オフセットを決定するステ
ップと、 該決定された周波数オフセットに基づいて、前記搬送波周波数偏差のフィード
バック修正を行うステップと、 を含む方法を提供する。
【0009】 第3の態様によれば、本発明は、それぞれ異なる周波数を有する同時搬送波間
の位相差によって定義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差分位
相復号化を実行可能なタイプの多重搬送波復調システムについて、発振器周波数
からの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期を行う装置であって、 異なるシンボルにおける同一搬送波の位相間の位相差を決定する手段と、 前記位相差から伝送された情報に関連する位相シフトの不確定性を取り除くこ
とにより、周波数オフセットを決定するM−PSK決定装置と、 前記決定された周波数オフセットに基づいて、前記周波数偏差のフィードバッ
ク修正を行う手段と、 を備える装置を提供する。
【0010】 第4の態様によれば、本発明は、それぞれ異なる周波数を有する同時搬送波間
の位相差によって定義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差分位
相復号化を実行可能なタイプの多重搬送波復調システムについて、発振器周波数
からの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期を行う装置であって、 異なるシンボルにおける同一搬送波の各位相を決定する手段と、 前記位相から伝送される情報に関連する位相シフト不確定性を取り除いて、各
位相を決定するM−PSK決定装置と、 前記位相偏差間の位相差を決定することで、周波数オフセットを決定する手段
と、 該決定された周波数オフセットに基づいて、前記周波数偏差のフィードバック
修正を行う手段と、 を備える装置を提供する。
【0011】 本発明は、発振器周波数からの搬送波周波数偏差を補償する精細な周波数同期
を行うための方法および装置に関する。この精細な周波数同期は、周波数粗同期
後の周波数オフセットが、MCM信号における副搬送波距離の半分未満であるよ
うな周波数粗同期の完了後に行われることが好ましい。周波数オフセットは、本
発明の精細な周波数同期方法および装置によって修正されるため、差分復号化に
よる位相回転および時間軸におけるデマッピングを用いることによる周波数オフ
セットの修正が可能である。周波数オフセットは、時間軸に沿って時間的に連続
した副搬送波シンボル間の周波数差を決定することで、検出される。周波数誤差
は、各副搬送波のI−Qデカルト座標の回転を測定することで計算され、好まし
い実施形態では、MCMシンボルのn個すべての副搬送波にわたってこれらを平
均化することによって、計算される。
【0012】 まず、M−PSK決定装置を用い、該決定装置の出力を各副搬送波シンボルへ
の入力信号と相関させることで、位相の不明確さまたは不確定性を取り除く。し
たがって、副搬送波シンボルの位相オフセットが決定され、これを用いてフィー
ドバック構造の形態である周波数誤差を再構築することができる。あるいは、1
つのMCMシンボルの副搬送波シンボルの位相オフセットを、MCMシンボルの
アクティブ搬送波すべてにわたって平均化することができ、平均化した位相オフ
セットを用いて、周波数誤差を再構築する。
【0013】 本発明によれば、周波数オフセットの決定は、周波数領域で行われる。本発明
の精細な周波数同期によるフィードバック修正は、時間領域で行われる。このた
め、異なるMCMシンボルの時間的に連続する副搬送波シンボルの位相を基にし
て、副搬送波の周波数オフセットを検出するために、時間領域における差分復号
器が設けられる。
【0014】 以下に、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を基にして詳細に説明
する。
【0015】 [実施形態の詳細な説明] 本発明を詳細に考察する前に、MCM伝送システムの動作モードについて、図
1を参照しながら説明する。
【0016】 図1は、従来技術によるMCM送信器に略対応するMCM送信器100を示す
。かかるMCM送信器の説明は、例えば、William Y. Zou, Yiyan Wuの「COFDM:
An OVERVIEW」(IEEE Transactions on Broadcasting, vol. 41, No. 1,199
5年3月)において見つけることができる。
【0017】 データソース102は、シリアルビットストリーム104をMCM送信器に提
供する。入シリアルビットストリーム104は、ビット搬送波マッパ106に加
えられ、これは、入シリアルビットストリーム104からスペクトル108のシ
ーケンスを生成する。逆高速フーリエ変換(IFFT)110が、スペクトル1
08のシーケンスに対して行われ、MCM時間領域信号112を生成する。MC
M時間領域信号は、MCM時間信号の有用なMCM信号を形成する。多重通路歪
みに起因するシンボル間干渉(ISI)を防ぐために、ユニット114が、時を
違えず隣接したMCMシンボル間に固定長のガード間隔を挿入するために設けら
れる。本発明の好ましい実施形態によれば、有用なMCM信号の最後の部分は、
同じものを有用なシンボルの前に配置することで、ガード間隔として用いられる
。結果得られるMCMシンボルは、図1において115で示され、図11に示す
MCMシンボル160に相当する。
【0018】 図11は、フレーム構造を有する典型的なMCM信号の構造を示す。MCM時
間信号の1つのフレームは、複数のMCMシンボル160から構成される。各M
CMシンボル160は、有用なシンボル162と、それに関連するガード間隔1
64とによって形成される。図11に示すように、各フレームは、1つの基準シ
ンボル166を含む。本発明は、このようなMCM信号と有利に併用可能である
が、しかし、このような信号構造は、伝送された信号が有用な部分と、少なくと
も1つの基準シンボルとを含む限り、本発明の実施に必ずしも必要なものではな
い。
【0019】 図11に示す最終的なフレーム構造を得るために、所定数のMCMシンボルそ
れぞれに1つの基準シンボルを付加するためのユニット116が設けられる。
【0020】 本発明によれば、基準シンボルは、振幅変調ビットシーケンスである。したが
って、ビットシーケンスの振幅変調は、振幅変調ビットシーケンスのエンベロー
プが、基準シンボルの基準パターンを定義するように、行われる。振幅変調ビッ
トシーケンスのエンベロープによって定義されるこの基準パターンは、MCM受
信器でのMCM信号受信時に検出されなければならない。本発明の好ましい実施
形態では、良好な自己相関特性を有する疑似ランダムビットシーケンスが、振幅
変調であるビットシーケンスとして用いられる。
【0021】 基準シンボルの長さおよび反復率の選択は、MCM信号が伝送されるチャネル
の特性、例えば、チャネルのコヒーレント時間により左右される。さらに、基準
シンボルの反復率および長さ、換言すれば、各フレームにおける有用なシンボル
の数は、初期同期の平均時間と、チャネルフェージングに起因する同期損失後の
再同期の平均時間とを考慮した受信器要件によって決まる。
【0022】 図1において118で示す構造を有する、結果得られるMCM信号は、送信器
フロントエンド120に加えられる。大まかに言えば、送信器フロントエンド1
20において、MCM信号のデジタル/アナログ変換およびアップコンバートが
行われる。その後、MCM信号は、チャネル122を介して伝送される。
【0023】 続いて、MCM受信器130の動作モードについて、図1を参照しながら手短
に説明する。MCM信号は、受信器フロントエンド132で受信される。受信器
フロントエンド132において、MCM信号はダウンコンバートされ、さらに、
ダウンコンバートされた信号のアナログ/デジタル変換が行われる。
【0024】 ダウンコンバートしたMCM信号は、シンボルフレーム/搬送波周波数同期ユ
ニット134に提供される。
【0025】 シンボルフレーム/搬送波周波数同期ユニット134の第1の目的は、振幅変
調した基準シンボルに基づいて、フレーム同期を行うことである。このフレーム
同期は、振幅変調基準シンボルと、MCM受信器に格納された所定の基準パター
ンの間の相関を基にして行われる。
【0026】 シンボルフレーム/搬送波周波数同期ユニットの第2の目的は、MCM信号の
周波数粗同期を行うことである。このために、シンボルフレーム/搬送波周波数
同期ユニット134は、例えば、送信器の局所発振器と受信器の局所発振器の間
の周波数差に起因する搬送波周波数の、大まかな周波数オフセットを決定する周
波数粗同期ユニットとして機能する。決定された周波数は、周波数粗修正を行う
ために用いられる。周波数粗同期ユニットの動作モードについては、図9および
図10を参照して以下に詳細に説明する。
【0027】 上述したように、フレーム同期ユニット134は、MCM信号における基準シ
ンボルのロケーションを決定する。フレーム同期ユニット134の決定を基にし
て、基準シンボル抽出ユニット136が、受信器フロントエンド132から来た
MCM信号から、フレーム化情報、すなわち基準シンボルを抽出する。基準シン
ボルの抽出後、MCM信号は、ガード間隔除去ユニット138に加えられる。M
CM受信器においてこれまで行われてきた信号処理の結果、有用なMCMシンボ
ルが得られる。
【0028】 ガード間隔除去ユニット138から出力される有用なMCMシンボルは、高速
フーリエ変換ユニット140に提供されて、有用なシンボルからのスペクトルシ
ーケンスを提供する。その後、スペクトルシーケンスは、搬送波ビットマッパ1
42に提供され、ここで、シリアルビットストリームが回復される。このシリア
ルビットストリームは、データシンク144に提供される。
【0029】 次に、図2(A)および図2(B)を参照しながら、差分マッピングの2つの
モードについて説明する。図2(A)に、時間軸に沿った差分マッピングの第1
の方法を図示する。図2(A)からわかるように、MCMシンボルは、K個の副
搬送波からなる。副搬送波は、異なる周波数を含み、かつ好ましい実施形態では
、周波数軸方向に等間隔である。時間軸に沿って差分マッピングを用いる場合、
1つまたは複数のビットが、位相および/または隣接するMCMシンボルにおけ
る同じ搬送波周波数の2つの副搬送波間の振幅シフトに符号化される。副搬送波
シンボル間に示される矢印は、振幅および/または2つの副搬送波シンボル間の
位相シフトに符号化された情報に相当する。
【0030】 差分マッピングの第2の方法を図2(B)に示す。本発明は、図2(B)に示
すマッピング方式を使用したMCM伝送システムに適合される。このマッピング
方式は、周波数軸に沿った1つのMCMシンボル内の差分マッピングに基づく。
図2(B)には、多くのMCMシンボル200を示す。各MCMシンボル200
は、多くの副搬送波シンボル202を含む。図2(B)における矢印204は、
2つの副搬送波シンボル202の間に符号化される情報を示す。矢印204から
わかるように、このマッピング方式は、周波数軸方向に沿った1つのMCMシン
ボル内の差分マッピングに基づく。
【0031】 図2(B)に示す実施形態ではMCMシンボル200の最初の副搬送波(k=
0)が、基準副搬送波206(陰影の付いた)として用いられ、情報が基準副搬
送波と最初のアクティブ搬送波208の間に符号化されるようにする。MCMシ
ンボル200のその他の情報は、それぞれアクティブ搬送波間に符号化される。
【0032】 したがって、あらゆるMCMシンボルについて、絶対的な位相基準が存在する
。図2(B)によれば、この絶対的な位相基準は、MCMシンボル(k=0)毎
に挿入される基準シンボルによって与えられる。基準シンボルは、すべてのMC
Mシンボルについて一定の位相か、あるいはMCMシンボル毎に異なる位相を有
することができる。可変位相は、時間的に先行するMCMシンボルの最後の副搬
送波から位相を複製することにより、得ることができる。
【0033】 図3には、周波数軸に沿って差分マッピングを行う装置の好ましい実施形態を
示す。図3を参照しながら、本発明による周波数軸に沿った差分マッピングを使
用する、周波数領域におけるMCMシンボルの組立について説明する。
【0034】 図3は、以下のパラメータを有する1つのMCMシンボルの組立を示す。 NFFTは、離散フーリエ変換の複素数係数の数、副搬送波の数をそれぞれ表す
。 Kは、アクティブ搬送波の数を表す。基準搬送波は、Kの計数に含まれない。
【0035】 図3によれば、ビットストリームの複素数シンボルへのマッピングには、1/
4位相シフトキーイング(QPSK)が用いられる。しかし、2−PSK、8−
PSK、16−QAM、16―APSK、64―APSK等、他のMアレイマッ
ピング方式(MPSK)も可能である。
【0036】 さらに、濾波の容易化、およびエイリアシング作用の最小化のために、図3に
示す装置では、副搬送波によっては情報の符号化に使用されないものもある。こ
れらの副搬送波は、ゼロに設定され、MCM信号スペクトルの上端および下端に
いわゆる保護帯域を構成する。
【0037】 図3に示すマッピング装置の入力において、入力ビットストリームの複素数シ
ンボル対b0[k]、b1[k]が受信される。1つのMCMシンボルを形成するた
めに、K個の複素数信号対が組み立てられる。信号対は、1つのMCMシンボル
の組立に必要なK個の差分位相シフトphi[k]に符号化される。この実施形態
において、ビットから0、90、180、および270度の位相シフトへのマッ
ピングは、1/4位相シフトキーイング装置220におけるグレーマッピングを
用いて行われる。
【0038】 グレーマッピングは、135度よりも小さな差分検出位相誤差により、受信器
において二重ビット誤差が生じないようにするために、使用される。
【0039】 K個の位相の差分位相符号化は、差分位相エンコーダ222において行われる
。この処理段階において、QPSKグレーマッパにより生成されたK個の位相p
hi[k]が差分符号化される。実際には、フィードバックループ224がK個す
べての位相にわたる累積集計を計算する。最初の計算(k=0)の開始点におい
て、基準搬送波226の位相が用いられる。基準副搬送波226の絶対位相、あ
るいは先行する(すなわち、z-1であるが、但しz-1は単位遅延演算子を表す)
副搬送波に符号化された位相情報を加算点230に提供するために、スイッチ2
28が設けられる。差分位相エンコーダ222の出力において、各副搬送波が符
号化された位相情報theta[k]が提供される。本発明の好ましい実施形態に
おいて、MCMシンボルの副搬送波は、周波数軸方向において等間隔である。
【0040】 差分位相エンコーダ222の出力は、位相情報theta[k]を用いて複素数
副搬送波シンボルを生成するユニット232に接続される。このために、K個の
差分符号化された位相が、以下で乗算することで、複素数シンボルに変換される
【0041】
【数1】 但し、係数は目盛係数を表し、PHIは追加角度を表す。目盛係数および追加
角度PHIは、オプションである。PHI=45°を選択すると、回転したDQ
PSK信号の布置を得ることができる。
【0042】 最後に、MCMシンボルの組立が、組立ユニット234において行われる。N FFT 副搬送波を含む1つのMCMシンボルが、「ゼロ」であるNFFT―K―1個の
保護帯域シンボルと、1個の基準副搬送波シンボルと、K個のDQPSK副搬送
波シンボルとから組み立てられる。したがって、組み立てられたMCMシンボル
200は、符号化された情報と、NFFT複素数値の両側における2個の保護帯域
と、基準副搬送波シンボルとを含むK個の複素数値から構成される。
【0043】 MCMシンボルは、周波数領域で組み立てられる。時間領域への変換のために
、組立ユニット234の出力の逆離散フーリエ変換(IDFT)が、変換器23
6によって行われる。本発明の好ましい実施形態では、変換器236は、高速フ
ーリエ変換(FFT)を行うよう適合されている。
【0044】 変換器ならびに受信器におけるMCM信号のさらなる処理については、図1を
参照しながら上述したものと同様である。
【0045】 受信器では、図3を参照して上述したマッピング装置の動作を逆にするために
、デマッピング装置142(図1)が必要である。デマッピング装置の実施は、
単純明快であるため、本明細書において詳細に説明する必要はない。
【0046】 周波数軸方向に沿った差分マッピングは、高速で変化する多重通路チャネルを
介した多重搬送波(OFCM)デジタル放送に適している。このマッピング方式
によれば、チャネルの定常性が1つの多重搬送波シンボルを越える必要がない。
しかし、周波数軸方向への差分マッピングは、新たな問題を生じさせる場合があ
る。多重通路環境では、主通路前後の通路エコーが、同じMCMシンボルにおけ
る副搬送波間の系統的な位相オフセットにつながる可能性がある。したがって、
かかる位相オフセットを取り除くために、修正ユニットを設けることが好ましい
であろう。差分復調されたシンボル間のチャネル誘導位相オフセットは、系統的
誤差であるため、アルゴリズムで修正することができる。原理では、かかるアル
ゴリズムは、信号空間布置からエコー誘導位相オフセットを計算してから差分復
調し、その後この位相オフセットを修正しなければならない。
【0047】 かかるエコー位相修正アルゴリズムの例を、図12乃至図15を参照して、本
明細書の最後に説明する。
【0048】 次に、本発明による精細な周波数同期について、図4乃至図8を参照しながら
説明する。上述したように、本発明による精細な周波数同期は、周波数粗同期の
完了後に行われる。シンボルフレーム/搬送波周波数同期ユニット134によっ
て行うことが可能な周波数粗同期の好ましい実施形態については、本発明による
精細な周波数同期を説明した後、図9および図10を参照しながら後述する。
【0049】 本発明による精細な周波数同期では、副搬送波距離の半分よりも小さな周波数
オフセットを修正することができる。周波数オフセットは低く、すべての副搬送
波に関して等しいため、精細な周波数同期の問題は、副搬送波レベルに下げられ
る。図4は、時間−周波数平面におけるMCMシンボル200の模式図である。
各MCMシンボル200は、432個の副搬送波シンボルC1からC432からなる
。MCMシンボルは、時間軸に沿って配置され、図4に示す最初のMCMシンボ
ル200には時間T1が関連づけられ、次のMCMシンボルには時間T2が関連づ
けられるなど、以下同様である。本発明の好ましい実施形態によれば、精細な周
波数同期は、時間軸方向に隣接した2つのMCMシンボル、例えばC1/T1およ
びC1/T2の同じ副搬送波から導出される位相回転に基づく。
【0050】 次に、QPSKマッピング(QPSK=1/4位相シフトキーイング)を参照
しながら、本発明を説明する。しかし、本発明を任意のMPSKマッピング(但
し、Mは、例えば2、4、8、16、...等、符号化に用いられる位相状態の
数を表す)に適用可能であることは、明白である。
【0051】 図5は、周波数オフセットを有する副搬送波それぞれのQPSK布置を示す複
素数座標系を表す。最初のMCMシンボルであるMCM−シンボル−1の4つの
可能な位相位置を300で示す。このMCMシンボルの副搬送波(副搬送波n)
から次のMCMシンボルであるMCM−シンボル−2の同じ副搬送波に変えると
、周波数オフセットがない場合には、QPSK布置の位置は変わらない。上述し
たように、副搬送波間の距離の半分よりも小さな周波数オフセットがある場合に
は、この周波数オフセットにより、MCM−シンボル−1と比較して、MCM−
シンボル−2のQPSK布置の位相が回転する結果になる。MCM−シンボル−
2の対象となる副搬送波に可能な4つの位相位置である、新しいQPSK布置は
、図5において302で示される。この位相回転θは、以下の数式から導出する
ことができる。
【0052】
【数2】 nは、MCMシンボルにおける副搬送波nのQPSK布置を表す。nは、1か
ら、MCMシンボルにおけるアクティブ副搬送波の数まで続くインデックスであ
る。周波数オフセットに関する情報は、数式2のej2πf offset T MCMの項に含ま
れている。この周波数オフセットは、すべての副搬送波について同一である。し
たがって、位相回転θも同様に、すべての副搬送波について同一である。このた
め、MCMシンボル全体の副搬送波の平均化を行うことができる。
【0053】 図6は、本発明が実施されるMCM受信器のブロック図を示す。受信器フロン
トエンド132(図1)で受信したダウンコンバート済み信号のアナログ/デジ
タル変換を行うために、アナログ/デジタルコンバータ310が設けられる。ア
ナログ/デジタルコンバータ310の出力は、低域フィルタおよびデシメータユ
ニット312に加えられる。低域フィルタは、MCM送信器におけるインパルス
形成フィルタと同一のインパルス形成フィルタである。デシメータにおいて、信
号がMCMシンボル周波数でサンプリングされる。図1を参照して上述したよう
に、MCM信号のガード間隔は、ガード間隔除去ユニット132によって除去さ
れる。ガード間隔は、チャネルメモリに起因するシンボル間干渉を防ぐために、
MCM送信器において2つのMCMシンボル間に挿入される。
【0054】 ガード間隔除去ユニット132の出力は、図1に示す高速フーリエ変換器14
0に対応するMCM復調器314に加えられる。MCM復調器314に続いて、
差分復号化ユニット316よびデマッピングユニット318が設けられる。差分
復号化ユニット316において、差分復号化を用いて、位相情報が回復される。
デマッピングユニット318において、デマッピングユニット318への複素数
信号入力からバイナリ信号を再構築するために、周波数軸方向に沿ったデマッピ
ングが行われる。
【0055】 MCM復調器314の出力はまた、精細な周波数誤差検出器320にも加えら
れる。精細な周波数誤差検出器320は、MCM復調器の出力から、周波数誤差
信号を生成する。図示の実施形態では、精細な周波数誤差検出器320の出力は
、ループフィルタ324を介して数値制御発振器322に加えられる。ループフ
ィルタ324は、ゆっくりと変化する誤差信号から、より高い周波数の重畳干渉
部分を濾波する低域フィルタである。数値制御発振器322は、濾波された誤差
信号を基にして、搬送波信号を生成する。数値制御発振器322によって生成さ
れた搬送波信号は、複素数乗算器326を使用して行われる周波数修正に用いら
れる。複素数乗算器326への入力は、低域フィルタおよびデシメータユニット
312の出力および数値制御発振器322の出力である。
【0056】 精細な周波数誤差検出器320の好ましい実施形態の説明について、図7を参
照しながら以下に説明する。
【0057】 精細な周波数誤差検出器320は、時間軸330において差分検出器を備える
。MCM復調器314の出力、すなわちFFT出力(FFT=高速フーリエ変換
)は、差分検出器330の入力に加えられ、該差分検出器330は、2つの連続
して到来したMCMシンボルの同一副搬送波から、周波数オフセットについての
情報を導出するために、時間軸における差分検出を行う。図7に示す実施形態で
は、アクティブ副搬送波の数は432である。したがって、差分検出器330は
、最初のサンプルと、433番目のサンプルの間で相関を行う。最初のサンプル
はMCM−シンボル−1(図5)に関連し、その一方で433番目のサンプルは
MCM−シンボル−2(図5)に関連する。しかし、これらサンプルは双方とも
、同じ副搬送波に関連する。
【0058】 このために、入力信号Ykがz-1ブロック332に加えられた後、ユニット3
34に加えられ、z-1ブロック332の出力の複素共役を形成する。ユニット3
34の出力を入力信号Ykで乗算するために、複素数乗算器336が設けられる
。乗算器336の出力は、信号Zkである。
【0059】 差分検出器330の関数は、次のように表すことができる。
【0060】
【数3】
【数4】
【数5】 kは、MCM変調器314の出力、すなわち時間kにおける差分検出器330
への入力を表す。Zkは、差分検出器330の出力を表す。Kは、アクティブ搬
送波の数を表す。
【0061】 差分検出器330の出力Zkは、符号化可能な位相シフトに対応するM回(M
−fold)不確定性を含む。QPSKの場合、このM回不確定性は、4回不確定性
、すなわち0°、90°、180°、および270°である。この位相シフト不
確定性は、M―PSK決定装置340を利用することで、Zkからなくなる。か
かる決定装置は、当技術分野において既知であるため、本明細書において詳細に
説明する必要はない。決定装置340の出力(ak*は、決定装置340により
決定された符号化可能な位相シフトの複素共役を表す。決定装置340の出力は
、乗算器342を使用して複素数乗算を行うことにより、差分検出器330の出
力と相関される。
【0062】 乗算器342の出力は、各副搬送波についての位相オフセットを表す。各副搬
送波についてのこの位相オフセットは、本発明の好ましい実施形態に従って、平
均化ユニット344において、1つのMCMシンボルにわたって平均化される。
平均化ユニット344の出力は、精細な周波数誤差検出器320の出力を表す。
【0063】 この手順の数学的記述は、次のようになる。
【0064】
【数6】
【0065】 本発明の好ましい実施形態によれば、周波数制御ループは、バックワード構造
を有する。図6に示す実施形態では、フィードバックループが、MCM復調器3
14の出力と、ガード間隔除去ユニット132の入力の間に接続される。
【0066】 図8には、周波数粗修正ユニット350と、上述した精細な周波数修正ユニッ
トとを備えるMCM受信器のブロック図を示す。図8に示すように、周波数粗修
正および精細な周波数修正を行うために、共通の複素数乗算器326を用いるこ
とができる。図8に示すように、乗算器326を、低域フィルタおよびデシメー
タユニット312の前に設けることが可能である。乗算器326の位置に応じて
、精細な周波数同期フィードバックループに保持ユニットを設ける必要がある。
代替の実施形態では、周波数粗修正用および精細な周波数修正用に2つの別個の
乗算器を用いることが可能である。このような場合、周波数粗修正用の乗算器は
、低域フィルタおよびデシメータユニットの前に配置され、精細な周波数修正用
の乗算器は低域フィルタおよびデシメータユニットの後に配置される。
【0067】 続いて、周波数粗同期実施の好ましい実施形態について、図9および図10を
参照しながら説明する。
【0068】 図9に図示したように、受信器フロントエンド132の出力は、アナログ/デ
ジタルコンバータ310に接続される。ダウンコンバートされたMCM信号は、
アナログ/デジタルコンバータ310の出力においてサンプリングされて、フレ
ーム/タイミング同期ユニット360に加えられる。好ましい実施形態では、高
速チャネル変動を取り除くために、高速実行自動利得制御(AGC)(図示せず
)が、フレーム/タイミング同期ユニットの前に設けられる。高速AGCは、チ
ャネルインパルス応答が長く、かつ周波数が選択的にフェージングする多重通路
チャネルを介した伝送の場合に、信号通路において通常の低速AGCに加えて使
用される。高速AGCは、信号の平均振幅範囲を基準シンボルの既知の平均振幅
に調整する。
【0069】 上述したように、フレーム/タイミング同期ユニットは、受信した信号におけ
る振幅変調シーケンスを用いて、MCM信号からフレーム化情報を抽出し、さら
に、そこからガード間隔を除去する。フレーム/タイミング同期ユニット360
の後、周波数粗同期ユニット362に続き、これが、MCM信号の基準シンボル
の振幅変調シーケンスに基づいて大まかな周波数オフセットを推定する。周波数
粗同期ユニット362において、MCM受信器における発振器周波数に対する、
搬送波周波数の周波数オフセットが決定されて、ブロック364において周波数
オフセット修正を行う。このブロック364における周波数オフセット修正は、
複雑な乗算によって行われる。
【0070】 周波数オフセット修正ブロック364の出力は、図1に示す高速フーリエ変換
器140と、搬送波ビットマッパ142とで形成されるMCM復調器306に加
えられる。
【0071】 本明細書中において説明された周波数粗同期を行うために、振幅復調を事前処
理済みのMCM信号に対して行う必要がある。事前処理は、例えば、MCM信号
のダウンコンバートおよびアナログ/デジタル変換でありうる。事前処理済みM
CM信号を振幅復調すると、結果としてMCM信号の振幅を表すエンベロープが
得られる。
【0072】 振幅復調には、単純なアルファmax+ベータmin-法を用いることができる。この
方法は、例えば、Palacherla A. の「DSP-μP Routine Computes Magnitude」(
EDN 1989年10月26日)、およびAdams, W. T. およびBradley, J. の「M
agnitude Approximations for Microprocessor Implementation」(IEEE Micro
vol. 3, No. 5, 1983年10月)に記載されている。
【0073】 上記アルファmax+ベータmin-法とは異なる振幅決定法を使用してもよいことは
明白である。簡略化のために、振幅計算を現在の振幅が平均振幅よりも上にある
か下にあるかについての検出に軽減することが可能である。そうすると、出力信
号は、相関を行うことにより、大まかな周波数オフセットを決定するために用い
ることのできる−1/+1シーケンスからなる。この相関は、単純な集積回路(
IC)を用いて容易に行うことができる。
【0074】 さらに、RFフロントエンドで受信した信号のオーバーサンプリングを行うこ
とができる。例えば、受信した信号を、2回オーバーサンプリングして表現する
ことが可能である。
【0075】 本発明の第1の態様によれば、上述した振幅復調を行って得たエンベロープを
、所定の基準パターンと相関させることにより、MCM受信器における発振器周
波数からの、MCM信号の搬送波周波数オフセットを決定する。
【0076】 周波数オフセットがない場合には、受信した基準シンボルr(k)は、次のよ
うなものである。
【0077】
【数7】 式中、n(k)は「相加性ガウス雑音」を示し、SAMは送信されたAMシーケ
ンスを表す。計算を単純化するために、相加性ガウス雑音を無視することも可能
である。そうすると、以下のようになる。
【0078】
【数8】
【0079】 一定の周波数オフセットΔfが存在する場合には、受信信号は、以下のように
なる。
【0080】
【数9】
【0081】 周波数オフセットに関する情報は、受信信号r(k)と、受信器において既知
であるAMシーケンスSAMとの相関から導出される。
【0082】
【数10】
【0083】 従って、周波数オフセットは、次のようになる。
【0084】
【数11】
【0085】 独立変数|SAM(k)|2はゼロであるため、周波数オフセットは次のようにな
る。
【0086】
【数12】
【0087】 本発明による周波数粗同期アルゴリズムの第2の実施形態によれば、図10に
示すように少なくとも2つの同一シーケンス370を含む基準シンボルが使用さ
れる。図10は、長さがそれぞれL/2である2つの同一シーケンス370を有
するMCM信号の基準シンボルを示している。Lは、基準シンボルの2つのシー
ケンス370の値の数を表している。
【0088】 図10に示すように、振幅変調シーケンス内には、周波数粗同期にあてられる
少なくとも2つの同一セクションがある。このような2つのセクションは、それ
ぞれL/2個のサンプルを含み、図10の振幅変調シーケンスの終端に図示され
ている。振幅変調シーケンスは、多数のサンプルを含む。位相の明瞭な観察には
、2πの位相回転を含むのに十分なサンプルのみを用いるべきである。この数は
、図10ではL/2として定義される。
【0089】 続いて、搬送波周波数偏差決定の数学的展開が提示される。図3によれば、次
の数式が2つの同一シーケンス370に適用される。
【0090】
【数13】
【0091】 周波数オフセットが存在しない場合には、次の数式14が、受信信号により満
たされることになる。
【0092】
【数14】
【0093】 r(k)は、同一シーケンスの値を表す。kは、各サンプルの1からL/2の
インデックスである。
【0094】 例えばΔfという周波数オフセットがある場合には、受信信号は、次のように
なる。
【0095】
【数15】
【数16】
【0096】 r(k)は、同一シーケンスに基づく、受信した部分のサンプル値を表す。周
波数オフセットに関する情報は、受信信号r(k+L/2)の受信信号r(k)
との相関から導出される。この相関は、次の数式によって与えられる。
【0097】
【数17】 *は、上記部分のサンプル値の複素共役を表す。
【0098】 したがって、周波数オフセットは次のようになる。
【0099】
【数18】
【0100】 独立変数|r(k)|2はゼロに等しいため、周波数オフセットは次のようにな
る。
【0101】
【数19】
【0102】 したがって、上記双方の実施形態において、結果得られる相関出力の最大の周
波数部分が、オフセット搬送波の推定値を決定することは明白である。さらに、
図9にも示すように、修正はフィードフォワード構造で行われる。
【0103】 例えば建造物密度が高いことから、反射の強いチャネルの場合、上述した相関
は、適した周波数粗同期を得るには不十分であることがある。したがって、本発
明の第3の実施形態によれば、第2の実施形態により相関された2つの部分の対
応する値を、基準シンボルの前記2つの同一シーケンスに対応する格納された所
定の基準パターンの対応する値で重み付けすることができる。この重み付けによ
り、周波数オフセットを正確に決定する確率を最大化することができる。この重
み付けの数学的表現は、次のようなものである。
【0104】
【数20】 AMは、受信器において既知の振幅変調シーケンスを表し、S* AMは、その複素
共役を表す。
【0105】 上記相関は、周波数領域において計算され、独立変数ではなく、むしろ、
【数21】 の量が使用される。この量は、周波数修正の関数として最大となる。最大の位置
は、周波数偏差の推定値を決定する。上述したように、修正は、フィードフォワ
ード構造で行われる。
【0106】 周波数軸において差分マッピングを用いる場合、エコー位相オフセット修正を
行うための好ましい実施形態について、図12乃至図15を参照しながら以下に
説明する。
【0107】 多重通路環境において、エコーに起因する系統的位相シフトが、同一MCMシ
ンボルにおける副搬送波間で発生しうる。この位相オフセットは、受信器におけ
るMCMシンボルの復調時に、ビット誤差を引き起こす可能性がある。このため
、多重通路環境においてエコーに起因する系統的位相シフトを修正するためのア
ルゴリズムを利用することが好ましい。
【0108】 図12において、MCM受信器の差分デマッパの出力における散布図を示す。
図12の左部分からわかるように、同一MCMシンボルにおける副搬送波間の系
統的位相シフトにより、複素数座標系の軸に対して、復調済み位相シフトが回転
する。図12の右部分では、エコー位相オフセット修正を行った後の復調済み位
相シフトを図示している。ここでは、信号ポイントの位置は、略複素数座標系の
軸上にある。これらの位置は、0°、90°、180°、および270°それぞ
れの変調済み位相シフトに対応する。
【0109】 エコー位相オフセット修正アルゴリズム(EPOCアルゴリズム)は、信号空
間布置からエコー誘導位相オフセットを計算してから差分復調し、その後この位
相オフセットを修正しなければならない。
【0110】 説明目的のために、副搬送波のすべての位相の平均を計算する前に、シンボル
位相を取り除く、可能な限り最も単純なアルゴリズムについて考察することがで
きる。かかるEPOCアルゴリズムの作用を説明するために、図12における1
つのMCMシンボルに含まれる副搬送波シンボルの2つの散布図を参照する。こ
の散布図は、MCMシミュレーションの結果得られたものである。シミュレーシ
ョンには、単一周波数ネットワークにおいて典型的に見られるチャネルを使用し
た。このチャネルのエコーは、MCMガード間隔の限界まで延ばした。ガード間
隔は、この場合、MCMシンボル持続期間の25%になるよう選択された。
【0111】 図13は、MCM受信器におけるエコー位相オフセット修正装置の位置および
機能性を示すためのブロック図を表す。MCM送信器の信号は、チャネル122
(図1および図13)を通して伝送され、MCM受信器の受信器フロントエンド
132で受信される。受信器フロントエンドと光速フーリエ変換器140間の信
号処理は、図13では省略されている。高速フーリエ変換器の出力はデマッパに
加えられ、デマッパが周波数軸に沿って差分デマッピングを行う。デマッパの出
力は、副搬送波の各位相シフトである。多重通路環境におけるエコーに起因する
この位相シフトの位相オフセットは、エコー位相オフセットを修正していない副
搬送波シンボルの散布図の例を示す図13のブロック400によって視覚化され
る。
【0112】 デマッパ142の出力は、エコー位相オフセット修正装置402の入力に加え
られる。エコー位相オフセット修正装置402は、デマッパ142の出力におけ
るエコー位相オフセットを取り除くために、EPOCアルゴリズムを使用する。
この結果を図13のブロック404に示す。すなわち、符号化位相シフト0°、
90°、180°、または270°のみが、修正装置402の出力に存在する。
修正装置402の出力は、伝送された情報を表すビットストリームを回復するた
めに行われるメトリック計算のための信号を形成する。
【0113】 次に、EPOCアルゴリズムの第1の実施形態およびこれを行うための装置に
ついて、図14を参照しながら説明する。
【0114】 EPOCアルゴリズムの第1の実施形態は、受信したあらゆる差分復号化済み
複素数シンボルは、多重通路チャネルにおけるエコーにより、ある角度だけ回転
しているという仮定から始まる。副搬送波については、周波数の間隔が等しいも
のと仮定されるが、その理由は、これが好ましい実施形態を表すからである。仮
に、副搬送波が周波数において間隔が等しくないとすると、修正係数をEPOC
アルゴリズムに導入する必要がある。
【0115】 図14は、EPOCアルゴリズムの第1の実施形態を行う修正装置402(図
13)を示す。
【0116】 例えば図12の左部分に示すようなエコー位相オフセットを含む、デマッパ1
42の出力から、伝送された情報に関連する位相シフトをまず破棄しなければな
らない。このために、デマッパ142の出力は、破棄ユニット500に加えられ
る。DQPSKマッピングの場合、破棄ユニットは「(.)4」演算を行うこと
ができる。ユニット500は、すべての受信シンボルを第一象限に射影する。し
たがって、伝送された情報に関連する位相シフトが、副搬送波シンボルを表す位
相シフトからなくなる。モジュロ−4演算でも、同一作用を得ることができる。
【0117】 情報に関連するシンボル位相をユニット500において取り除いてから、推定
を得るための最初のアプローチは、単に1つのMCMシンボルのすべてのシンボ
ル位相にわたる平均値を計算することである。しかし、1つのMCMシンボルの
すべてのシンボル位相にわたる平均値を決定する前に、閾値決定を行うことが好
ましい。レイリーフェージングにより、受信したシンボルによっては、エコー位
相オフセットの決定に対して、信頼できない情報を寄与するものがある。したが
って、シンボルの絶対値に応じて、シンボルが位相オフセットの推定に寄与すべ
きか否かを決定するため、閾値決定を行う。
【0118】 このため、図14に示す実施形態では、閾値決定ユニット510が備えられる
。ユニット500に続いて、差分復号化されたシンボルの絶対値および独立変数
が、計算ユニット512および514それぞれで計算される。各シンボルの絶対
値に応じて、制御信号が導出される。この制御信号は、決定回路516において
閾値と比較される。絶対値、すなわちその制御信号がある閾値未満である場合、
決定回路516は、平均化演算に進められる角度値をゼロに等しい値と交換する
。このため、独立変数計算ユニット514の出力をさらなる処理段階の入力から
切断し、かつさらなる処理段階の入力を、「ゼロ」の一定出力を提供するユニッ
ト518に接続するために、スイッチが設けられる。
【0119】 以下のように、MCMシンボルの個々の副搬送波シンボルについて決定された
位相オフセットφiに基づいて平均値を計算するために、平均化ユニット520
が設けられる。
【0120】
【数22】
【0121】 平均化ユニット520において、K個の被加数にわたる加算が行われる。平均
化ユニット520の出力は保持ユニット522に提供され、保持ユニット522
が平均化ユニット520の出力をK回保持する。保持ユニット522の出力は位
相回転ユニット524に接続され、これが、平均値φを基にしてK個の複素数信
号ポイントの位相オフセットの修正を行う。
【0122】 位相回転ユニット524は、以下の数式を利用して、位相オフセットの修正を
行う。
【0123】
【数23】
【0124】 この数式において、v’kは、ソフトメトリック計算に入力される、K個の位
相修正済み差分復号化シンボルを表し、Vkは入力シンボルを表す。MCMシン
ボルの持続期間中に準定常であるチャネルを想定することができる限り、1つの
MCMシンボルのすべての副搬送波にわたる平均値を使用することにより、修正
結果がもたらされる。
【0125】 1つのMCMシンボルについての位相オフセットの平均値が決定されるまで、
複素数信号ポイントをバッファリングするために、バッファユニット527を設
けてもよい。位相回転ユニット524の出力は、ソフトメトリック計算を行うさ
らなる処理段階526に加えられる。
【0126】 上記エコー位相オフセット修正の結果に関して、再度図12を参照する。2つ
のプロットは、上述したエコー位相オフセット修正アルゴリズムの第1の実施形
態を含んだシミュレーションからのものである。図12の左部分に示す散布図ス
ナップショットの瞬間において、チャネルは明らかに、単純な角度回転が有効な
仮定であるように布置を歪ませる。図12の右部分に示すように、信号布置は、
差分検出されたシンボルの回転について決定された平均値を適用することで、回
転して軸に戻すことができる。
【0127】 エコー位相オフセット修正アルゴリズムの第2の実施形態について、以下に説
明する。この第2の実施形態は、好ましくは、2つまでの強い通路エコーを有す
る多重通路チャネルと共に使用することができる。第2の実施形態のアルゴリズ
ムは、第1の実施形態のアルゴリズムよりも複雑である。
【0128】 以下は、エコー位相オフセット修正方法の第2の実施形態の数学的展開である
。EPOCアルゴリズムの第2の実施形態の説明を容易にするため、以下の仮定
を行うことができる。
【0129】 この実施形態において、MCM信号のガード間隔は、少なくとも多重通路チャ
ネルのインパルス応答h[q](q=0、1、...、Qh―1)の長さ分あるも
のと仮定される。
【0130】 送信器において、あらゆるMCMシンボルが、上述した周波数軸マッピングを
用いて組み立てられる。基準副搬送波のシンボルは1に等しい、すなわち位相シ
フトが0度である。オプションの位相シフトPHIはゼロに等しい、すなわちD
QPSK信号布置は回転しない。
【0131】 数式を用いて、これを次のように表すことができる。
【0132】
【数24】 式中、k :アクティブ副搬送波のインデックスk=1、2、...
、k。 ainc k=ej(π/2)m:複素数位相増分シンボル;m=0、1、2、3は、2ビッ
トのグレー符号化対から導出されるQPSKシンボル数である。 a0=1 :基準副搬送波のシンボル。
【0133】 受信器のDFT出力において、以下の決定変数:
【数25】 が、以下:
【数26】 を位置kにおけるチャネルのインパルス応答h[q]のDFTとして、得られる。
【0134】 |ak|2=1の場合、差分復調は以下をもたらす。
【数27】
【0135】 受信器の場合、チャネルに起因する系統的な位相オフセットを修正するために
用いられる追加の位相項φkが導入される。したがって、受信器における最終的
な変数は、以下のようになる。
【0136】
【数28】
【0137】 数式28からわかるように、有用な情報ainc kは、積ejψk・Hk・H* k-1
チャネルの回転および有効転送関数)によって重み付けされる。誤差なく検出す
るためには、この積を実数値化しなければならない。これを考慮すると、Hk
* k-1の負の独立変数に等しい回転角度を選択することが最良である。2パスチ
ャネルについて所望のアルゴリズムを導出するために、Hk・H* k-1の性質につ
いて次の項で考察する。
【0138】 2パスチャネルは、エネルギ含有量がゼロに等しくない2つのエコー、すなわ
ち少なくとも2つの主エコーを表すものと仮定する。この仮定により、以下のイ
ンパルス応答がもたらされる。
【0139】
【数29】 式中、C1、C2:通路エコーを表す複素数係数 q0:最初の通路エコーに対する二番目の通路エコーの遅延 δ0:ディラックパルス;k=0の場合、δ0[k]=1 その他の場合、δ0[k]=0
【0140】 チャネル転送関数は、DFTを数式29に適用することによって得られる。
【0141】
【数30】
【0142】 数式30について、周波数軸に沿った差分復調の有効転送関数は、次のように
なる。
【0143】
【数31】
【0144】 雑音のない2パスチャネルであると仮定すると、数式31から、受信器側のシ
ンボルは、シンボル1+j0が送信されている(上記仮定を参照)場合、一直線
上に配置されるということを観察することができる。この一直線は、ポイント:
【数32】 およびその方向を決定するベクトル:
【数33】 によって特徴付けることが可能である。
【0145】 上記仮定の場合、以下の幾何学的展開を行うことができる。複素平面の実部お
よび虚部が、x=Re{z}、y=Im{z}でそれぞれ表される、すなわちz
=x+jyである場合に、EPOCアルゴリズムの第2の実施形態の幾何学的展
開についてのより適した表記が得られる。この新しい表記では、雑音がない2パ
スチャネルの場合に、受信シンボルが配置される直線は、
【数34】 であり、式中、
【数35】 かつ
【数36】 である。
【0146】 雑音を追加すると、シンボルが数式34乃至数式36によって与えられる直線
の周囲に拡散する。この場合、数式36は、シンボルクラスタについての回帰曲
線である。
【0147】 EPOCアルゴリズムの第2の実施形態の幾何学的展開について、数式28か
らの角度φkは、考慮しているシンボルの原点からの距離を二乗した関数となる
よう選択される。
【0148】
【数37】
【0149】 数式37は、完全な信号空間が歪んでいること(捻れ)を示すが、原点からの
距離は維持される。
【0150】 第2の実施形態のアルゴリズムの展開について、すべての決定変数v’k(雑
音がないものと仮定して)が実軸上に配置されるように、fk(・)を決定する
必要がある。
【0151】
【数38】
【0152】 数式38をさらに変形すると、φkについての解を得るために解く必要のある
二次方程式になる。
【0153】 2パスチャネルの場合、所与の決定変数Vkについてのエコー位相オフセット
修正は、
【数39】 であり、式中、
【数40】 である。
【0154】 上記二次方程式の可能な2つの解のうち、数式40は、180度の追加の位相
シフトを引き起こし得ない1つの解である。
【0155】 図15における2つのプロットは、複素平面の1象限分の、第2の実施形態の
EPOCアルゴリズムの射影を示す。ここで示すものは、扇形|arg(z)|≦
π/4における二次グリッド、およびa=−1.0かつb=0.5であるy=f
(x)=a+b・xの直線(点線)である。雑音のないチャネルの場合、1+j
0が送信されていれば、すべての受信シンボルは、この直線上に配置される。プ
ロットにおける円は、数式40の2つの場合についての境界線を決定する。図1
5の左部分には射影前の状況を示し、右部分には射影アルゴリズムを提供した後
の状況を示す。左部分に注目することで、ここでは、2+j0が射影の固定点で
ある状態で、直線が実軸上にあることがわかる。したがって、第2の実施形態に
よるエコー位相オフセット修正アルゴリズムは、意図した目的を達成するもので
あると結論付けることができる。
【0156】 EPOCアルゴリズムの第2の実施形態の適用を可能とするには、まず、受信
シンボルを通る近似線を決定しなければならない、すなわち、パラメータaおよ
びbを推定しなければならない。この目的のために、1+j0が送信された場合
に、受信シンボルが扇形|arg(z)|≦π/4にあるものと仮定する。1+j
0以外のシンボルが送信された場合、モジュロ演算を適用して、すべてのシンボ
ルを所望の扇形に射影することができる。このような処理により、初期段階でシ
ンボルについて決定する必要性がなくなるとともに、(すべての信号ポイントの
1/4のみを平均化する代わりに)1つのMCMシンボルのすべての信号ポイン
トの平均化が可能になる。
【0157】 第2の実施形態のEPOCアルゴリズムについての以下の計算規則について、
i番目の信号ポイントの実部を表すためにxiが、その虚部を表すためにyiが、
それぞれ用いられる(i=1、2、...、K)。共に、K個の値は共に、決定
に利用可能である。最小二乗法を選択すると、決定する必要がある直線を、以下
を最小化することで得ることができる。
【0158】
【数41】
【0159】 数式41の解は、公開文献において見出すことができる。これは、
【数42】 であり、式中、平均値は、
【数43】 である。
【0160】 必要であれば、より高度な頑健性を有する推定法を適用してもよい。しかし、
その交換条件として、計算の複雑性がずっと高くなる。
【0161】 射影を適用可能な範囲での問題を回避するために、直線の決定を2つの部分に
分けるべきである。まず、クラスタの重心が軸上に移動され、続いて信号空間が
歪められる。aおよびbが直線の元のパラメータであり、かつαが回転角度であ
ると仮定すると、fk(・)は、変換パラメータと共に適用する必要がある。
【0162】
【数44】
【0163】 上記項で説明した2つのEPOCアルゴリズムの他に、異なるアルゴリズムを
設計することが可能であるが、しかし、このようなアルゴリズムは、より高度な
計算複雑性を示す可能性が最も高いであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本出願を適用可能なMCM伝送システムの概略的な概観を示す。
【図2】 (A)、(B)時間軸における差分マッピング方式と、周波数軸における差分マ
ッピング方式とを表す概略図を示す。
【図3】 周波数軸における差分マッピングの実施についての機能ブロック図を示す。
【図4】 MCMシンボルにおけるすべての副搬送波の時間におけるばらつきを示す。
【図5】 周波数オフセットを有する各副搬送波についてのQPSK布置を示す。
【図6】 MCM受信器における、本発明の精細な周波数同期装置の位置を示す概略ブロ
ック図を示す。
【図7】 図6に示す精細な周波数検出器のブロック図を示す。
【図8】 周波数粗同期ユニットおよび精細な周波数同期ユニットを備えるMCM受信器
のブロック図を示す。
【図9】 周波数粗同期を行うユニットのブロック図を示す。
【図10】 周波数粗同期を行うために用いられる基準シンボルの概略図を示す。
【図11】 フレーム構造を有する典型的なMCM信号の概略図を示す。
【図12】 エコー位相オフセット修正の効果を示すためのMCM受信器の差分デマッパの
出力の散布図を示す。
【図13】 エコー位相オフセット修正ユニットの位置および機能性を示すための概略ブロ
ック図を示す。
【図14】 エコー位相オフセット修正装置の好ましい形態の概略ブロック図を示す。
【図15】 別のエコー位相オフセット修正アルゴリズムで行われる射影を示すための概略
図を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,HU,IL,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z W (72)発明者 リップ,シュテファン ドイツ,エルランゲン ディー−91058, シュテインヴェク 9 エー (72)発明者 ブッフホルツ,シュテファン ドイツ,ミュンヘン ディー−81447,ケ ルシュラッシャー シュトラーセ 8 (72)発明者 ヒューバーガー,アルベルト ドイツ,エルランゲン ディー−91056, ハウゼッカーヴェク 18 (72)発明者 ゲルホイザー,ハインツ ドイツ,ヴァイシェンフェルト ディー− 91344,ザウゲンドルフ 17 Fターム(参考) 5K022 DD01 DD13 DD33 DD43

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差によっ
    て定義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差分位相復号化を実行
    可能なタイプの多重搬送波復調システムにおいて、発振器周波数からの搬送波周
    波数偏差を補償する精細な周波数同期を行う方法であって、 a)異なるシンボルにおける同一搬送波の位相間の位相差を決定するステップ
    と、 b)M−PSK決定装置を利用して、前記位相差から伝送された情報に関連す
    る位相シフトの不確定性を取り除くことにより、周波数オフセットを決定するス
    テップと、 c)前記決定された周波数オフセットに基づいて、前記搬送波周波数偏差のフ
    ィードバック修正を行うステップと、 を含む、方法。
  2. 【請求項2】 それぞれ異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差によっ
    て定義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差分位相復号化を実行
    可能なタイプの多重搬送波復調システムにおいて、発振器周波数からの搬送波周
    波数偏差を補償する精細な周波数同期を行う方法であって、 a)異なるシンボルにおける同一搬送波の各位相を決定するステップと、 b)M−PSK決定装置を利用して、前記位相から伝送される情報に関連する
    位相シフト不確定性を取り除き、各位相偏差を決定するステップと、 c)前記位相偏差間の位相差を決定することで、周波数オフセットを決定する
    ステップと、 d)該決定された周波数オフセットに基づいて、前記搬送波周波数偏差のフィ
    ードバック修正を行うステップと、 を含む、方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップa)およびb)は、前記シンボルの複数の搬送
    波について行われ、 平均化された周波数オフセットは、前記複数の搬送波の前記決定された周波数
    オフセットを平均化することによって決定され、 前記周波数偏差の前記フィードバック修正は、前記ステップc)における前記
    平均化された周波数オフセットに基づいて行われる、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップa)、b)、およびc)は、前記シンボルにお
    ける複数の搬送波について行われ、 平均化された周波数オフセットは、前記複数の搬送波の前記決定された周波数
    オフセットを平均化することによって決定される、請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップa)は、前記時間軸方向において隣接するシン
    ボルの、同じ搬送波の位相間の位相差を決定するステップを含む、請求項1記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップb)は、Mアレイ位相シフトに対応する位相シ
    フト不確定性を取り除くステップを含む、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ステップa)は、前記時間軸方向において隣接するシン
    ボルの、同じ搬送波の各位相を決定するステップを含む、請求項2記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ステップb)は、Mアレイ位相シフトを取り除くステッ
    プを含む、請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 それぞれ異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差によっ
    て定義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差分位相復号化を実行
    可能なタイプの多重搬送波復調システムについて、発振器周波数からの搬送波周
    波数偏差を補償する精細な周波数同期を行う装置であって、 異なるシンボルにおける同一搬送波の位相間の位相差を決定する手段と、 前記位相差から伝送された情報に関連する位相シフトの不確定性を取り除くこ
    とにより、周波数オフセットを決定するM−PSK決定装置と、 前記決定された周波数オフセットに基づいて、前記搬送波周波数偏差のフィー
    ドバック修正を行う手段と、 を備える、装置。
  10. 【請求項10】 それぞれ異なる周波数を有する同時搬送波間の位相差によ
    って定義される複数のシンボルを含む多重搬送波変調信号の差分位相復号化を実
    行可能なタイプの多重搬送波復調システムについて、発振器周波数からの搬送波
    周波数偏差を補償する精細な周波数同期を行う装置であって、 異なるシンボルにおける同一搬送波の各位相を決定する手段と、 前記位相から伝送される情報に関連する位相シフト不確定性を取り除いて、各
    位相偏差を決定するM−PSK決定装置と、 前記位相偏差間の位相差を決定することで、周波数オフセットを決定する手段
    と、 該決定された周波数オフセットに基づいて、前記搬送波周波数偏差のフィード
    バック修正を行う手段と、 を備える、装置。
  11. 【請求項11】 複数の搬送波の決定された周波数オフセットを平均化する
    ことにより、平均化された周波数オフセットを決定する手段をさらに備え、 前記フィードバック修正を行う手段は、前記平均化された周波数オフセットに
    基づいて、前記周波数偏差の前記フィードバック修正を行う、請求項9記載の装
    置。
  12. 【請求項12】 複数の搬送波の決定された周波数オフセットを平均化する
    ことにより、平均化された周波数オフセットを決定する手段をさらに備え、 前記フィードバック修正を行う手段は、前記平均化された周波数オフセットに
    基づいて、前記周波数偏差の前記フィードバック修正を行う、請求項10記載の
    装置。
  13. 【請求項13】 前記位相差を決定する手段は、前記時間軸方向に隣接した
    シンボルにおける同じ搬送波の位相間の位相差を決定する手段を備える、請求項
    9記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記各位相を決定する手段は、前記時間軸方向に隣接した
    シンボルにおける同じ搬送波の各位相を決定する手段を備える、請求項10記載
    の装置。
  15. 【請求項15】 前記周波数偏差の前記フィードバック修正を行う手段は、
    数値制御発振器と、複素数乗算器とを備える、請求項9記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記周波数偏差の前記フィードバック修正を行う手段はさ
    らに、前記数値制御発振器の前に低域フィルタを備える、請求項15記載の装置
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