JP2001292122A - 復調装置及び復調方法 - Google Patents
復調装置及び復調方法Info
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Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 OFDM信号を復調する際に、高精度に伝送
路の伝達特性を推定し、その伝達特性から振幅等化及び
位相等化を行う。 【解決手段】 OFDM受信装置1は、OFDM信号が
伝送された伝送路の伝達特性を推定し、その伝達特性か
らOFDM信号の振幅等化及び位相等化を行うイコライ
ザ10を備える。イコライザ10は、SP信号とともに
CP信号も用いて、OFDM信号の振幅等化及び波形等
化を行う。
路の伝達特性を推定し、その伝達特性から振幅等化及び
位相等化を行う。 【解決手段】 OFDM受信装置1は、OFDM信号が
伝送された伝送路の伝達特性を推定し、その伝達特性か
らOFDM信号の振幅等化及び位相等化を行うイコライ
ザ10を備える。イコライザ10は、SP信号とともに
CP信号も用いて、OFDM信号の振幅等化及び波形等
化を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重化伝送(OFDM:Orthogonal Frequency Division
Multiplexing)方式によるデジタル放送等に適用される
復調装置及び復調方法に関する。
重化伝送(OFDM:Orthogonal Frequency Division
Multiplexing)方式によるデジタル放送等に適用される
復調装置及び復調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル信号を伝送する方式とし
て、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal F
requency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式
が提案されている。このOFDM方式は、伝送帯域内に
多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、それ
ぞれのサブキャリアの振幅及び位相にデータを割り当
て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadratu
re Amplitude Modulation)によりディジタル変調する
方式である。
て、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal F
requency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式
が提案されている。このOFDM方式は、伝送帯域内に
多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、それ
ぞれのサブキャリアの振幅及び位相にデータを割り当
て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadratu
re Amplitude Modulation)によりディジタル変調する
方式である。
【0003】このOFDM方式は、多数のサブキャリア
で伝送帯域を分割するため、サブキャリア1波あたりの
帯域は狭くなり変調速度は遅くはなるが、トータルの伝
送速度は、従来の変調方式と変わらないという特徴を有
している。また、このOFDM方式は、多数のサブキャ
リアが並列に伝送されるためにシンボル速度が遅くなる
という特徴を有している。そのため、このOFDM方式
は、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時
間長を短くすることができ、マルチパス妨害を受けにく
くなる。また、OFDM方式は、複数のサブキャリアに
対してデータの割り当てが行われることから、変調時に
は逆フーリエ変換を行うIFFT(Inverse Fast Fouri
er Transform)演算回路、復調時にはフーリエ変換を行
うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路を用いる
ことにより、送受信回路を構成することができるという
特徴を有している。
で伝送帯域を分割するため、サブキャリア1波あたりの
帯域は狭くなり変調速度は遅くはなるが、トータルの伝
送速度は、従来の変調方式と変わらないという特徴を有
している。また、このOFDM方式は、多数のサブキャ
リアが並列に伝送されるためにシンボル速度が遅くなる
という特徴を有している。そのため、このOFDM方式
は、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時
間長を短くすることができ、マルチパス妨害を受けにく
くなる。また、OFDM方式は、複数のサブキャリアに
対してデータの割り当てが行われることから、変調時に
は逆フーリエ変換を行うIFFT(Inverse Fast Fouri
er Transform)演算回路、復調時にはフーリエ変換を行
うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路を用いる
ことにより、送受信回路を構成することができるという
特徴を有している。
【0004】以上のような特徴からOFDM方式は、マ
ルチパス妨害の影響を強く受ける地上波ディジタル放送
に適用することが広く検討されている。このようなOF
DM方式を採用した地上波ディジタル放送としては、例
えば、DVB−T(DigitalVideo Broadcasting-Terres
trial)やISDB−T(Integrated Services Digital
Broadcasting -Terrestrial)といった規格が提案され
ている。
ルチパス妨害の影響を強く受ける地上波ディジタル放送
に適用することが広く検討されている。このようなOF
DM方式を採用した地上波ディジタル放送としては、例
えば、DVB−T(DigitalVideo Broadcasting-Terres
trial)やISDB−T(Integrated Services Digital
Broadcasting -Terrestrial)といった規格が提案され
ている。
【0005】OFDM方式による送信信号は、図3に示
すように、OFDMシンボルと呼ばれるシンボル単位で
伝送される。このOFDMシンボルは、送信時にIFF
Tが行われる信号期間である有効シンボルと、この有効
シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされた
ガードインターバルとから構成されている。このガード
インターバルは、OFDMシンボルの前半部分に設けら
れている。例えば、DVB−T規格(2Kモード)にお
いては、有効シンボル内に、2048本のサブキャリア
が含まれており、そのサブキャリア間隔は4.14Hz
となる。また、有効シンボル内の2048本のサブキャ
リアのうち、1705本のサブキャリアにデータが変調
されている。また、ガードインターバルは、有効シンボ
ルの1/4の時間長の信号とされている。
すように、OFDMシンボルと呼ばれるシンボル単位で
伝送される。このOFDMシンボルは、送信時にIFF
Tが行われる信号期間である有効シンボルと、この有効
シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされた
ガードインターバルとから構成されている。このガード
インターバルは、OFDMシンボルの前半部分に設けら
れている。例えば、DVB−T規格(2Kモード)にお
いては、有効シンボル内に、2048本のサブキャリア
が含まれており、そのサブキャリア間隔は4.14Hz
となる。また、有効シンボル内の2048本のサブキャ
リアのうち、1705本のサブキャリアにデータが変調
されている。また、ガードインターバルは、有効シンボ
ルの1/4の時間長の信号とされている。
【0006】また、各サブキャリアに対する変調方式と
してQAM系の変調を用いるDVB−T規格のようなO
FDM方式においては、伝送時にマルチパス等の影響に
より各サブキャリア毎に異なるひずみが生じると、各サ
ブキャリア毎の振幅及び位相の特性が異なるものとなっ
てしまう。そのため、受信側では、各サブキャリア毎の
振幅及び位相が等しくなるように、受信信号を波形等化
をする(補正する)必要がある。OFDM方式では、送
信側で伝送信号中に所定の振幅及び所定の位相のパイロ
ット信号を伝送シンボル内に散在させておき、受信側で
このパイロット信号の振幅及び位相を監視することで、
伝送路の特性を推定し、この推定した伝送路の特性によ
り受信信号を等化するようにしている。この伝送路の特
性を推定するための用いられるパイロット信号のことを
スキャッタードパイロット信号(SP)信号と呼ぶ。
してQAM系の変調を用いるDVB−T規格のようなO
FDM方式においては、伝送時にマルチパス等の影響に
より各サブキャリア毎に異なるひずみが生じると、各サ
ブキャリア毎の振幅及び位相の特性が異なるものとなっ
てしまう。そのため、受信側では、各サブキャリア毎の
振幅及び位相が等しくなるように、受信信号を波形等化
をする(補正する)必要がある。OFDM方式では、送
信側で伝送信号中に所定の振幅及び所定の位相のパイロ
ット信号を伝送シンボル内に散在させておき、受信側で
このパイロット信号の振幅及び位相を監視することで、
伝送路の特性を推定し、この推定した伝送路の特性によ
り受信信号を等化するようにしている。この伝送路の特
性を推定するための用いられるパイロット信号のことを
スキャッタードパイロット信号(SP)信号と呼ぶ。
【0007】DVB−T規格においては、以下の式に示
すようなインデックス番号kのサブキャリアにSP信号
を挿入することが提案されている。
すようなインデックス番号kのサブキャリアにSP信号
を挿入することが提案されている。
【0008】
【数1】
【0009】ここで、kは、SP信号が挿入されるサブ
キャリアのインデックス番号を示す。lは、OFDMシ
ンボルのシンボル番号を示す。Kminは、OFDMシ
ンボル内の有効サブキャリアの最小のインデックス番号
を示し、Kmaxは、OFDMシンボル内の有効サブキ
ャリアの最大のインデックス番号を示す。また、pは、
0以上の整数を示す。なお、インデックス番号kは、K
min〜Kmaxの範囲の値をとるものとする。
キャリアのインデックス番号を示す。lは、OFDMシ
ンボルのシンボル番号を示す。Kminは、OFDMシ
ンボル内の有効サブキャリアの最小のインデックス番号
を示し、Kmaxは、OFDMシンボル内の有効サブキ
ャリアの最大のインデックス番号を示す。また、pは、
0以上の整数を示す。なお、インデックス番号kは、K
min〜Kmaxの範囲の値をとるものとする。
【0010】すなわち、この式は、この図4に示すよう
に、12本のサブキャリアに1本の割合でSP信号が挿
入され、さらにOFDMシンボル毎に、SP信号の挿入
位置が、3サブキャリアずつシフトすることを意味して
いる。
に、12本のサブキャリアに1本の割合でSP信号が挿
入され、さらにOFDMシンボル毎に、SP信号の挿入
位置が、3サブキャリアずつシフトすることを意味して
いる。
【0011】このようにOFDMシンボル毎にSP信号
の挿入位置をシフトさせることによって、本来のデータ
に対するSP信号の冗長度を低くしている。
の挿入位置をシフトさせることによって、本来のデータ
に対するSP信号の冗長度を低くしている。
【0012】このようなインデックス番号のサブキャリ
アに挿入されるSP信号は、例えば、DVB−T規格に
おいては、BPSK変調されたデータとされている。
アに挿入されるSP信号は、例えば、DVB−T規格に
おいては、BPSK変調されたデータとされている。
【0013】また、OFDM方式では、所定のキャリア
周波数fcのSIN信号とCOS信号とをIF信号に乗
算して直交復調をすることによって、ベースバンド信号
を生成することとなる。このとき、このキャリア周波数
fcに誤差が生じていると、各サブキャリアの周波数位
置が本来の周波数位置よりも全体的にシフトしてしま
い、正確な復調をすることができなくなる。そのため、
受信側では、そのキャリア周波数のシフト量を正確に検
出して、そのシフト量が0となるように同期をとりなが
らキャリア周波数を常時調整している。
周波数fcのSIN信号とCOS信号とをIF信号に乗
算して直交復調をすることによって、ベースバンド信号
を生成することとなる。このとき、このキャリア周波数
fcに誤差が生じていると、各サブキャリアの周波数位
置が本来の周波数位置よりも全体的にシフトしてしま
い、正確な復調をすることができなくなる。そのため、
受信側では、そのキャリア周波数のシフト量を正確に検
出して、そのシフト量が0となるように同期をとりなが
らキャリア周波数を常時調整している。
【0014】このようなキャリア周波数の同期をとるた
めにOFDM方式の送信信号には、コンティニュアルパ
イロット信号(CP信号)と呼ばれるパイロット信号が
含まれている。このCP信号は、特定の位相及び振幅を
常に表している信号であり、有効シンボル内の複数のサ
ブキャリアに挿入され、有効シンボル内に挿入される数
と、その配置パターンが予め定められている。このCP
信号は、上述したSP信号と異なり、各OFDMシンボ
ルで常に同じインデックス番号のサブキャリアに挿入さ
れている。例えば、DVB−T規格(2Kモード)であ
れば、1つの有効シンボル内に2048本のサブキャリ
ア(0〜2047)が存在するが、そのうち45本のサ
ブキャリアにCP信号が含まれている。また、このDV
B−T規格(2Kモード)においては、CP信号の配置
パターンが、サブキャリアのインデックス番号で、0、
48、54、87、141、156、192、201、
255、279、282、333、432、450、4
83、525、531、618、636、714、75
9、765、780、804、873、888、91
8、939、942、969、984、1050、11
01、1107、1110、1137、1140、11
46、1206、1269、1323、1377、14
91、1683、1704となっている。なお、このC
P信号の配置パターンは、有効シンボル内におけるサブ
キャリアのインデックスの範囲、すなわち、Kminか
らKmaxの範囲を示している。
めにOFDM方式の送信信号には、コンティニュアルパ
イロット信号(CP信号)と呼ばれるパイロット信号が
含まれている。このCP信号は、特定の位相及び振幅を
常に表している信号であり、有効シンボル内の複数のサ
ブキャリアに挿入され、有効シンボル内に挿入される数
と、その配置パターンが予め定められている。このCP
信号は、上述したSP信号と異なり、各OFDMシンボ
ルで常に同じインデックス番号のサブキャリアに挿入さ
れている。例えば、DVB−T規格(2Kモード)であ
れば、1つの有効シンボル内に2048本のサブキャリ
ア(0〜2047)が存在するが、そのうち45本のサ
ブキャリアにCP信号が含まれている。また、このDV
B−T規格(2Kモード)においては、CP信号の配置
パターンが、サブキャリアのインデックス番号で、0、
48、54、87、141、156、192、201、
255、279、282、333、432、450、4
83、525、531、618、636、714、75
9、765、780、804、873、888、91
8、939、942、969、984、1050、11
01、1107、1110、1137、1140、11
46、1206、1269、1323、1377、14
91、1683、1704となっている。なお、このC
P信号の配置パターンは、有効シンボル内におけるサブ
キャリアのインデックスの範囲、すなわち、Kminか
らKmaxの範囲を示している。
【0015】受信側では、このCP信号を検出して、こ
のCP信号が本来のサブキャリア位置からどの程度シフ
トしているかを検出し、そのシフト量をフィードバック
してキャリア周波数の誤差を調整している。
のCP信号が本来のサブキャリア位置からどの程度シフ
トしているかを検出し、そのシフト量をフィードバック
してキャリア周波数の誤差を調整している。
【0016】このようなインデックス番号のサブキャリ
アに挿入されるCP信号は、例えば、DVB−T規格に
おいては、BPSK変調されたデータとされている。
アに挿入されるCP信号は、例えば、DVB−T規格に
おいては、BPSK変調されたデータとされている。
【0017】図5は、このようなSP信号から伝送路特
性を推定し、受信信号を等化(補正)及びキャリア周波
数の同期を行うDVB−T方式の従来の信号受信装置の
構成例を表している。
性を推定し、受信信号を等化(補正)及びキャリア周波
数の同期を行うDVB−T方式の従来の信号受信装置の
構成例を表している。
【0018】従来のOFDM受信装置101は、図5に
示すように、アンテナ102と、チューナ103と、A
/D変換回路104と、デジタル直交復調回路105
と、FFT演算回路106と、狭帯域fc誤差算出回路
(FAFC)107と、広帯域fc誤差算出回路(WA
FC)108と、数値コントロール発振回路(NCO)
109と、イコライザ110と、デマッピング回路11
1とを備えている。
示すように、アンテナ102と、チューナ103と、A
/D変換回路104と、デジタル直交復調回路105
と、FFT演算回路106と、狭帯域fc誤差算出回路
(FAFC)107と、広帯域fc誤差算出回路(WA
FC)108と、数値コントロール発振回路(NCO)
109と、イコライザ110と、デマッピング回路11
1とを備えている。
【0019】放送局から放送されたデジタルテレビジョ
ン放送の放送波は、OFDM受信装置101のアンテナ
102により受信され、RF信号としてチューナ103
に供給される。
ン放送の放送波は、OFDM受信装置101のアンテナ
102により受信され、RF信号としてチューナ103
に供給される。
【0020】アンテナ102により受信されたRF信号
は、チューナ103によりIF信号に周波数変換され、
A/D変換回路104に供給される。IF信号は、A/
D変換回路104によりデジタル化され、デジタル直交
復調回路105に供給される。なお、A/D変換回路1
04は、DVB−T規格(2Kモード)においては、例
えば、このOFDM時間領域信号の有効シンボルを20
48サンプル、ガードインターバルを例えば512サン
プルでサンプリングされるようなクロックで量子化す
る。
は、チューナ103によりIF信号に周波数変換され、
A/D変換回路104に供給される。IF信号は、A/
D変換回路104によりデジタル化され、デジタル直交
復調回路105に供給される。なお、A/D変換回路1
04は、DVB−T規格(2Kモード)においては、例
えば、このOFDM時間領域信号の有効シンボルを20
48サンプル、ガードインターバルを例えば512サン
プルでサンプリングされるようなクロックで量子化す
る。
【0021】デジタル直交復調回路105は、所定の周
波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジ
タル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのO
FDM信号を出力する。このデジタル直交復調回路10
5から出力されるベースバンドのOFDM信号は、FF
T演算される前のいわゆる時間領域の信号である。この
ことから、以下デジタル直交復調後でFFT演算される
前のベースバンド信号を、OFDM時間領域信号と呼
ぶ。このOFDM時間領域信号は、直交復調された結
果、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチ
ャネル信号)とを含んだ複素信号となる。デジタル直交
復調回路105により出力されるOFDM時間領域信号
は、FFT演算回路106及び狭帯域fc誤差算出回路
107に供給される。
波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジ
タル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのO
FDM信号を出力する。このデジタル直交復調回路10
5から出力されるベースバンドのOFDM信号は、FF
T演算される前のいわゆる時間領域の信号である。この
ことから、以下デジタル直交復調後でFFT演算される
前のベースバンド信号を、OFDM時間領域信号と呼
ぶ。このOFDM時間領域信号は、直交復調された結
果、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチ
ャネル信号)とを含んだ複素信号となる。デジタル直交
復調回路105により出力されるOFDM時間領域信号
は、FFT演算回路106及び狭帯域fc誤差算出回路
107に供給される。
【0022】FFT演算回路106は、OFDM時間領
域信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直
交変調されているデータを抽出して出力する。このFF
T演算回路106から出力される信号は、FFTされた
後のいわゆる周波数領域の信号である。このことから、
以下、FFT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と
呼ぶ。
域信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直
交変調されているデータを抽出して出力する。このFF
T演算回路106から出力される信号は、FFTされた
後のいわゆる周波数領域の信号である。このことから、
以下、FFT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と
呼ぶ。
【0023】FFT演算回路106は、1つのOFDM
シンボルから有効シンボル長の範囲(例えば2048サ
ンプル)の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDM
シンボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き
出した2048サンプルのOFDM時間領域信号に対し
てFFT演算を行う。具体的にその演算開始位置は、O
FDMシンボルの境界(図3中Aの位置)から、ガード
インターバルの終了位置(図3中Bの位置)までの間の
いずれかの位置となる。この演算範囲のことをFFTウ
ィンドウと呼ぶ。
シンボルから有効シンボル長の範囲(例えば2048サ
ンプル)の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDM
シンボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き
出した2048サンプルのOFDM時間領域信号に対し
てFFT演算を行う。具体的にその演算開始位置は、O
FDMシンボルの境界(図3中Aの位置)から、ガード
インターバルの終了位置(図3中Bの位置)までの間の
いずれかの位置となる。この演算範囲のことをFFTウ
ィンドウと呼ぶ。
【0024】このようにFFT演算回路106から出力
されたOFDM周波数領域信号は、OFDM時間領域信
号と同様に、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成
分(Qチャネル信号)とからなる複素信号となってい
る。OFDM周波数領域信号は、広帯域fc誤差算出回
路108及びイコライザ110に供給される。
されたOFDM周波数領域信号は、OFDM時間領域信
号と同様に、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成
分(Qチャネル信号)とからなる複素信号となってい
る。OFDM周波数領域信号は、広帯域fc誤差算出回
路108及びイコライザ110に供給される。
【0025】狭帯域fc誤差算出回路107は、OFD
M時間領域信号に含まれるキャリア周波数誤差を算出す
る。具体的に、狭帯域fc誤差算出回路107は、サブ
キャリアの周波数間隔(4.14Hz)の±1/2以下
の精度の狭帯域キャリア周波数誤差を算出する。キャリ
ア周波数誤差は、チューナ103の局部発振器から出力
される基準周波数のずれ等により生じるOFDM時間領
域信号の中心周波数位置の誤差であり、この誤差が大き
くなると出力されるデータの誤り率が増大する。狭帯域
fc誤差算出回路107により求められた狭帯域キャリ
ア周波数誤差は、NCO109に供給される。
M時間領域信号に含まれるキャリア周波数誤差を算出す
る。具体的に、狭帯域fc誤差算出回路107は、サブ
キャリアの周波数間隔(4.14Hz)の±1/2以下
の精度の狭帯域キャリア周波数誤差を算出する。キャリ
ア周波数誤差は、チューナ103の局部発振器から出力
される基準周波数のずれ等により生じるOFDM時間領
域信号の中心周波数位置の誤差であり、この誤差が大き
くなると出力されるデータの誤り率が増大する。狭帯域
fc誤差算出回路107により求められた狭帯域キャリ
ア周波数誤差は、NCO109に供給される。
【0026】広帯域fc誤差算出回路108は、OFD
M時間領域信号に含まれるキャリア周波数誤差を算出す
る。具体的に、広帯域fc誤差算出回路108は、サブ
キャリアの周波数(例えば4.14Hz)間隔精度の広
帯域キャリア周波数誤差を算出する。この広帯域fc誤
差算出回路108は、コンティニュアルパイロット信号
(CP信号)を参照して、このCP信号が本来のCP信
号の挿入位置からどの程度シフトしているのかを算出し
て、このシフト量を求めている。広帯域fc誤差算出回
路108により求められた広帯域キャリア周波数誤差
は、NCO109に供給される。
M時間領域信号に含まれるキャリア周波数誤差を算出す
る。具体的に、広帯域fc誤差算出回路108は、サブ
キャリアの周波数(例えば4.14Hz)間隔精度の広
帯域キャリア周波数誤差を算出する。この広帯域fc誤
差算出回路108は、コンティニュアルパイロット信号
(CP信号)を参照して、このCP信号が本来のCP信
号の挿入位置からどの程度シフトしているのかを算出し
て、このシフト量を求めている。広帯域fc誤差算出回
路108により求められた広帯域キャリア周波数誤差
は、NCO109に供給される。
【0027】NCO109は、狭帯域fc誤差算出回路
107により算出されたサブキャリア周波数間隔の±1
/2精度の狭帯域キャリア周波数誤差と、広帯域fc誤
差算出回路108により算出されたサブキャリア周波数
間隔精度の広帯域キャリア周波数誤差とを加算し、加算
して得られたキャリア周波数誤差に応じて周波数が増減
するキャリア周波数誤差補正信号を出力する。このキャ
リア周波数誤差補正信号は、複素信号であり、デジタル
直交復調回路105に供給される。このキャリア周波数
誤差補正信号は、キャリア周波数誤差補正信号に基づき
キャリア周波数fcを補正しながら、デジタル直交復調
をする。
107により算出されたサブキャリア周波数間隔の±1
/2精度の狭帯域キャリア周波数誤差と、広帯域fc誤
差算出回路108により算出されたサブキャリア周波数
間隔精度の広帯域キャリア周波数誤差とを加算し、加算
して得られたキャリア周波数誤差に応じて周波数が増減
するキャリア周波数誤差補正信号を出力する。このキャ
リア周波数誤差補正信号は、複素信号であり、デジタル
直交復調回路105に供給される。このキャリア周波数
誤差補正信号は、キャリア周波数誤差補正信号に基づき
キャリア周波数fcを補正しながら、デジタル直交復調
をする。
【0028】イコライザ110は、スキャッタードパイ
ロット信号(SP信号)を用いて、OFDM周波数領域
信号の位相等化及び振幅等化を行う。位相等化及び振幅
等化がされたOFDM周波数領域信号は、デマッピング
回路111に供給される。
ロット信号(SP信号)を用いて、OFDM周波数領域
信号の位相等化及び振幅等化を行う。位相等化及び振幅
等化がされたOFDM周波数領域信号は、デマッピング
回路111に供給される。
【0029】デマッピング回路111は、イコライザ1
10により振幅等化及び位相等化されたOFDM周波数
領域信号を、その変調方式に応じてデマッピングを行っ
てデータの復号をする。
10により振幅等化及び位相等化されたOFDM周波数
領域信号を、その変調方式に応じてデマッピングを行っ
てデータの復号をする。
【0030】そして、このデマッピング回路111によ
り復号された復号データは、後段のエラー訂正回路等に
供給される。
り復号された復号データは、後段のエラー訂正回路等に
供給される。
【0031】つぎに、広帯域fc誤差算出回路108に
ついてさらに詳細に説明する。
ついてさらに詳細に説明する。
【0032】広帯域fc誤差算出回路108は、FFT
演算後のOFDM周波数領域信号に対して、時間的に前
後したシンボル間で2回の差動復調を行うことによって
CP信号を抽出し、抽出したCP信号のサブキャリア位
置が、本来のサブキャリア位置からどの程度シフトして
いるかを算出することによって、OFDM信号のキャリ
ア周波数誤差を算出している。
演算後のOFDM周波数領域信号に対して、時間的に前
後したシンボル間で2回の差動復調を行うことによって
CP信号を抽出し、抽出したCP信号のサブキャリア位
置が、本来のサブキャリア位置からどの程度シフトして
いるかを算出することによって、OFDM信号のキャリ
ア周波数誤差を算出している。
【0033】OFDM周波数領域信号に対して2回のシ
ンボル間の差動復調を行うことよって、CP信号を抽出
することができる原理を図6を用いて説明する。
ンボル間の差動復調を行うことよって、CP信号を抽出
することができる原理を図6を用いて説明する。
【0034】図6は、1段階目のシンボル間の差動復
調、及び、2段階目のシンボル間の差動復調について説
明するための通常の情報データとCP信号との位相変遷
を説明する図である。なお、この図6において、情報デ
ータはQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変
調されているものとし、また、CP信号には、ある特定
の振幅及び位相の信号点の情報が変調されているものと
する。
調、及び、2段階目のシンボル間の差動復調について説
明するための通常の情報データとCP信号との位相変遷
を説明する図である。なお、この図6において、情報デ
ータはQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変
調されているものとし、また、CP信号には、ある特定
の振幅及び位相の信号点の情報が変調されているものと
する。
【0035】図6(A)は、FFTにより各サブキャリ
アの周波数成分毎に分解されたIチャンネル信号及びQ
チャンネル信号を、シンボル毎(n−1番目のシンボ
ル、n番目のシンボル、n+1番目のシンボル)に位相
平面上に示したものである。an,bnは第n番目のOF
DMシンボルのFFT後のサブキャリアのインデックス
番号がa,bである情報データをそれぞれ示しており、
また、can,cbnは第n番目のOFDMシンボルのF
FT後のサブキャリアのインデックス番号がca,cb
であるCP信号をそれぞれ示している。なお、CP信号
は、本来、一定の振幅および位相情報を有しているが、
再生搬送波周波数誤差等の影響により、シンボル毎に多
少の位相回転を生じている場合がある。
アの周波数成分毎に分解されたIチャンネル信号及びQ
チャンネル信号を、シンボル毎(n−1番目のシンボ
ル、n番目のシンボル、n+1番目のシンボル)に位相
平面上に示したものである。an,bnは第n番目のOF
DMシンボルのFFT後のサブキャリアのインデックス
番号がa,bである情報データをそれぞれ示しており、
また、can,cbnは第n番目のOFDMシンボルのF
FT後のサブキャリアのインデックス番号がca,cb
であるCP信号をそれぞれ示している。なお、CP信号
は、本来、一定の振幅および位相情報を有しているが、
再生搬送波周波数誤差等の影響により、シンボル毎に多
少の位相回転を生じている場合がある。
【0036】また、図6(B)は、同一のインデックス
番号の情報をシンボル間の一回の差動復調をとったとき
の一回差動復調データを位相平面上に示したものであ
る。dan,dbnはそれぞれサブキャリアのインデック
ス番号がa,bである第(n−1)番目のシンボルと第
n番目のシンボルとの一回差動復調データである。ま
た、dcan、dcbnはそれぞれサブキャリアのインデ
ックス番号がca,cbである第(n−1)番目のシン
ボルと第n番目のシンボルとの一回差動復調データであ
る。
番号の情報をシンボル間の一回の差動復調をとったとき
の一回差動復調データを位相平面上に示したものであ
る。dan,dbnはそれぞれサブキャリアのインデック
ス番号がa,bである第(n−1)番目のシンボルと第
n番目のシンボルとの一回差動復調データである。ま
た、dcan、dcbnはそれぞれサブキャリアのインデ
ックス番号がca,cbである第(n−1)番目のシン
ボルと第n番目のシンボルとの一回差動復調データであ
る。
【0037】また、図6(C)は、同一のインデックス
番号の情報をシンボル間で二回の差動復調をとったとき
の二回差動復調データを位相平面上に示したものであ
る。dda,ddbは、それぞれサブキャリアのインデ
ックス番号がa,bである第(n−1)番目のシンボル
と第n番目シンボルを差動復調したものと、第n番目の
シンボルと第(n+1)番目のシンボルとを差動復調し
たものとを、更に、差動復調した結果得られる二回差動
復調データである。また、ddca,ddcbは、それ
ぞれサブキャリアのインデックス番号がca,cbの第
(n−1)番目のシンボルと第n番目シンボルを差動復
調したものと、第n番目のシンボルと第(n+1)番目
シンボルを差動復調したものとを更に差動復調した結果
得られる二回差動復調データである。
番号の情報をシンボル間で二回の差動復調をとったとき
の二回差動復調データを位相平面上に示したものであ
る。dda,ddbは、それぞれサブキャリアのインデ
ックス番号がa,bである第(n−1)番目のシンボル
と第n番目シンボルを差動復調したものと、第n番目の
シンボルと第(n+1)番目のシンボルとを差動復調し
たものとを、更に、差動復調した結果得られる二回差動
復調データである。また、ddca,ddcbは、それ
ぞれサブキャリアのインデックス番号がca,cbの第
(n−1)番目のシンボルと第n番目シンボルを差動復
調したものと、第n番目のシンボルと第(n+1)番目
シンボルを差動復調したものとを更に差動復調した結果
得られる二回差動復調データである。
【0038】CP信号ca,cbは、一定位相の信号で
あることから、一回目の差動復調ではFFT窓位相誤
差、キャリア位相誤差が除外され、キャリア周波数誤
差、CPE、及び、再生クロック周波数誤差に依存した
位相誤差が残ることとなる。この一回目の差動復調後に
残った位相誤差はいずれも時間に依存しないため、差動
復調後のデータ間で一定となる。そこで、さらに二回目
の差動復調を一回目の差動復調が施されたデータの間で
行うことで、一回目の差動復調で残ったCPE及び再生
クロック周波数に依存した位相誤差を取り除くことがで
きる。その結果、CP信号はI軸上の正のある値に収束
する(図6(C)参照)。
あることから、一回目の差動復調ではFFT窓位相誤
差、キャリア位相誤差が除外され、キャリア周波数誤
差、CPE、及び、再生クロック周波数誤差に依存した
位相誤差が残ることとなる。この一回目の差動復調後に
残った位相誤差はいずれも時間に依存しないため、差動
復調後のデータ間で一定となる。そこで、さらに二回目
の差動復調を一回目の差動復調が施されたデータの間で
行うことで、一回目の差動復調で残ったCPE及び再生
クロック周波数に依存した位相誤差を取り除くことがで
きる。その結果、CP信号はI軸上の正のある値に収束
する(図6(C)参照)。
【0039】それに対して、情報データa,bはシンボ
ル間でランダムな位相を取るために、二回の差動復調を
行った後もその位相はデータ毎にランダムになり、その
結果、そのデータはI軸上にランダムに分散する。
ル間でランダムな位相を取るために、二回の差動復調を
行った後もその位相はデータ毎にランダムになり、その
結果、そのデータはI軸上にランダムに分散する。
【0040】従って、例えば、1シンボル内においてC
P信号のI軸データのみ累積加算等をすると、このCP
信号はI軸上のある値に収束しているため、情報データ
のみが取り出されたI軸データを累積加算した結果に比
べて遥かに大きい値となる。そのため、この累積加算の
最大値からCP信号のサブキャリア位置を推定すること
ができる。そして、推定されたCP信号のサブキャリア
位置が、本来のサブキャリアの配置位置からどの程度シ
フトしているかを算出することにより、キャリア周波数
誤差をサブキャリア間隔制度で算出することができる。
P信号のI軸データのみ累積加算等をすると、このCP
信号はI軸上のある値に収束しているため、情報データ
のみが取り出されたI軸データを累積加算した結果に比
べて遥かに大きい値となる。そのため、この累積加算の
最大値からCP信号のサブキャリア位置を推定すること
ができる。そして、推定されたCP信号のサブキャリア
位置が、本来のサブキャリアの配置位置からどの程度シ
フトしているかを算出することにより、キャリア周波数
誤差をサブキャリア間隔制度で算出することができる。
【0041】つぎに、イコライザ110についてさらに
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0042】イコライザ110は、図5に示すように、
SP信号抽出回路121と、ホールド回路122と、基
準SP信号発生回路123と、SP信号複素除算回路1
24と、補間フィルタ125と、複素除算回路126と
を備えている。
SP信号抽出回路121と、ホールド回路122と、基
準SP信号発生回路123と、SP信号複素除算回路1
24と、補間フィルタ125と、複素除算回路126と
を備えている。
【0043】SP信号抽出回路121は、FFT演算回
路106から出力されたOFDM周波数領域信号が供給
される。SP信号抽出回路121は、OFDM周波数領
域信号からSP信号のみを抽出する。SP信号の挿入位
置は、上述したように予め規格により定められている。
SP信号抽出回路121は、シンボル毎に異なるサブキ
ャリア位置にSP信号が挿入されていることから、供給
されたOFDM周波数領域信号のシンボル番号を参照
し、そのシンボル番号からどのインデックス番号のサブ
キャリアにSP信号が挿入されているかを規格に基づき
算出し、SP信号を抽出する。SP信号抽出回路121
は、抽出したSP信号をホールド回路122に供給す
る。
路106から出力されたOFDM周波数領域信号が供給
される。SP信号抽出回路121は、OFDM周波数領
域信号からSP信号のみを抽出する。SP信号の挿入位
置は、上述したように予め規格により定められている。
SP信号抽出回路121は、シンボル毎に異なるサブキ
ャリア位置にSP信号が挿入されていることから、供給
されたOFDM周波数領域信号のシンボル番号を参照
し、そのシンボル番号からどのインデックス番号のサブ
キャリアにSP信号が挿入されているかを規格に基づき
算出し、SP信号を抽出する。SP信号抽出回路121
は、抽出したSP信号をホールド回路122に供給す
る。
【0044】ホールド回路122は、所定数のOFDM
シンボルに散在しているSP信号を収集し、それらをホ
ールドし、一定のサブキャリア間隔毎のSP信号群とし
て出力する。
シンボルに散在しているSP信号を収集し、それらをホ
ールドし、一定のサブキャリア間隔毎のSP信号群とし
て出力する。
【0045】OFDM方式では、各OFDMシンボル毎
にSP信号の配置位置が異なるように定められてはいる
が、所定数のOFDMシンボル毎にSP信号の配置位置
が同一とされたOFDMシンボルが繰り返し現れるよう
に規定されている。ホールド回路122は、その所定数
のOFDMシンボルに挿入されたSP信号を収集し、そ
れら収集したSP信号を全てホールドする。そして、ホ
ールド回路122は、ホールドしたSP信号を一括して
SP信号複素除算回路24に出力する。続いて、次の新
たな1つのOFDMシンボルが入力され、その新たな1
つのOFDMシンボルからSP信号が抽出されると、ホ
ールド回路122は、その抽出されたSP信号と同一の
サブキャリア位置のSP信号のみを、ホールドしている
複数のSP信号のなかから削除し、その削除した位置に
新たなSP信号をホールドする。すなわち、ホールド回
路122は、新たに抽出されたSP信号を更新してホー
ルドする。そして、ホールド回路122は、ホールドし
たSP信号を一括してSP信号複素除算回路24に出力
する。すなわち、ホールド回路122は、新たなOFD
MシンボルからSP信号が抽出される毎に、収集する複
数のOFDMシンボルの位置を1つずつ時系列にスライ
ドさせながら、所定数のOFDMシンボル分のSP信号
を収集し、それらを一括して出力するように動作してい
る。
にSP信号の配置位置が異なるように定められてはいる
が、所定数のOFDMシンボル毎にSP信号の配置位置
が同一とされたOFDMシンボルが繰り返し現れるよう
に規定されている。ホールド回路122は、その所定数
のOFDMシンボルに挿入されたSP信号を収集し、そ
れら収集したSP信号を全てホールドする。そして、ホ
ールド回路122は、ホールドしたSP信号を一括して
SP信号複素除算回路24に出力する。続いて、次の新
たな1つのOFDMシンボルが入力され、その新たな1
つのOFDMシンボルからSP信号が抽出されると、ホ
ールド回路122は、その抽出されたSP信号と同一の
サブキャリア位置のSP信号のみを、ホールドしている
複数のSP信号のなかから削除し、その削除した位置に
新たなSP信号をホールドする。すなわち、ホールド回
路122は、新たに抽出されたSP信号を更新してホー
ルドする。そして、ホールド回路122は、ホールドし
たSP信号を一括してSP信号複素除算回路24に出力
する。すなわち、ホールド回路122は、新たなOFD
MシンボルからSP信号が抽出される毎に、収集する複
数のOFDMシンボルの位置を1つずつ時系列にスライ
ドさせながら、所定数のOFDMシンボル分のSP信号
を収集し、それらを一括して出力するように動作してい
る。
【0046】具体的にDVB−T規格の場合、図7
(A)に示すように、12本のサブキャリアに1本の割
合でSP信号が挿入され、さらにOFDMシンボル毎
に、SP信号の挿入位置が3サブキャリアずつシフトし
て挿入されている。すなわち、4シンボルを1サイクル
として、SP信号の配置位置が同一とされたOFDMシ
ンボルが出現する。従って、4つのOFDMシンボルを
収集することにより、3本のサブキャリアに1本の割合
で、SP信号が検出される状態となる。
(A)に示すように、12本のサブキャリアに1本の割
合でSP信号が挿入され、さらにOFDMシンボル毎
に、SP信号の挿入位置が3サブキャリアずつシフトし
て挿入されている。すなわち、4シンボルを1サイクル
として、SP信号の配置位置が同一とされたOFDMシ
ンボルが出現する。従って、4つのOFDMシンボルを
収集することにより、3本のサブキャリアに1本の割合
で、SP信号が検出される状態となる。
【0047】DVB−T規格の場合におけるホールド回
路122の具体的な処理手順を説明すると、ホールド回
路122は、まず、図7(B)に示すように、4つのO
FDMシンボルのSP信号をホールドして、3本のサブ
キャリアに1個の割合で存在するSP信号群を出力す
る。例えば、OFDMsymbol#0からOFDMsymbol#3までのSP
信号をホールドして、サブキャリア3本に1本の割合で
挿入されたSP信号を一括出力する。すなわち、図7
(B)のXに示すように、インデックス番号が番号#0,#
3,#6,#9,#12,#15,#18,#21・・・のサブキャリア位置に
挿入されたSP信号を一括出力する。
路122の具体的な処理手順を説明すると、ホールド回
路122は、まず、図7(B)に示すように、4つのO
FDMシンボルのSP信号をホールドして、3本のサブ
キャリアに1個の割合で存在するSP信号群を出力す
る。例えば、OFDMsymbol#0からOFDMsymbol#3までのSP
信号をホールドして、サブキャリア3本に1本の割合で
挿入されたSP信号を一括出力する。すなわち、図7
(B)のXに示すように、インデックス番号が番号#0,#
3,#6,#9,#12,#15,#18,#21・・・のサブキャリア位置に
挿入されたSP信号を一括出力する。
【0048】続いて、次のOFDMシンボルから抽出さ
れたSP信号(12本のサブキャリアに1本の割合で挿
入されているSP信号)がSP信号抽出回路121から
供給されると、ホールド回路122は、図7(B)に示
すように、供給されたSP信号が存在するインデックス
番号のサブキャリアに挿入されているSP信号のみを更
新し、他のSP信号とともに3本のサブキャリアに1個
の割合で存在するSP信号を出力する。具体的には、図
7(B)のYに示すように、OFDM symbol#4のOF
DMシンボルが入力されると、インデックス番号が#0,#
12,#24・・・のサブキャリアに挿入されたSP信号を更
新し、その他のインデックス番号のサブキャリアに挿入
されたSP信号は前シンボルの値をそのままホールドし
て出力する。
れたSP信号(12本のサブキャリアに1本の割合で挿
入されているSP信号)がSP信号抽出回路121から
供給されると、ホールド回路122は、図7(B)に示
すように、供給されたSP信号が存在するインデックス
番号のサブキャリアに挿入されているSP信号のみを更
新し、他のSP信号とともに3本のサブキャリアに1個
の割合で存在するSP信号を出力する。具体的には、図
7(B)のYに示すように、OFDM symbol#4のOF
DMシンボルが入力されると、インデックス番号が#0,#
12,#24・・・のサブキャリアに挿入されたSP信号を更
新し、その他のインデックス番号のサブキャリアに挿入
されたSP信号は前シンボルの値をそのままホールドし
て出力する。
【0049】続いて、さらに次のOFDMシンボルから
抽出されたSP信号(12本のサブキャリアに1本の割
合で挿入されているSP信号)がSP信号抽出回路12
1から供給されると、供給されたSP信号が存在するイ
ンデックス番号のサブキャリアに挿入されているSP信
号のみを更新し、他のSP信号とともに3本のサブキャ
リアに1個の割合で存在するSP信号を出力する。具体
的には、図7(B)のZに示すように、OFDMsymbol#5が
入力されると、インデックス番号が#3,#15,#27・・・の
サブキャリアに挿入されたSP信号を更新し、その他の
インデックス番号のサブキャリアに挿入されたSP信号
は前シンボルの値をそのままホールドして、これらを一
括して出力する。
抽出されたSP信号(12本のサブキャリアに1本の割
合で挿入されているSP信号)がSP信号抽出回路12
1から供給されると、供給されたSP信号が存在するイ
ンデックス番号のサブキャリアに挿入されているSP信
号のみを更新し、他のSP信号とともに3本のサブキャ
リアに1個の割合で存在するSP信号を出力する。具体
的には、図7(B)のZに示すように、OFDMsymbol#5が
入力されると、インデックス番号が#3,#15,#27・・・の
サブキャリアに挿入されたSP信号を更新し、その他の
インデックス番号のサブキャリアに挿入されたSP信号
は前シンボルの値をそのままホールドして、これらを一
括して出力する。
【0050】ホールド回路122は、このような処理を
1OFDMシンボル期間毎に繰り返しながら、常に4O
FDMシンボルから収集したSP信号(3サブキャリア
間隔毎のSP信号)を出力する。
1OFDMシンボル期間毎に繰り返しながら、常に4O
FDMシンボルから収集したSP信号(3サブキャリア
間隔毎のSP信号)を出力する。
【0051】このホールド回路122は、収集したSP
信号を、SP信号複素除算回路124に供給する。
信号を、SP信号複素除算回路124に供給する。
【0052】基準SP信号発生回路123は、送信側で
伝送信号中に挿入されたときの本来の振幅及びの位相の
SP信号(基準SP信号)を発生する。例えば、DVB
−T規格においては、SP信号は、BPSK変調された
データであるので、位相が0またはπで、振幅が所定の
振幅(例えば、4/3)のデータを発生する。なお、挿
入されるサブキャリアのインデックス番号毎に、振幅又
は位相が異なるSP信号が送信側で挿入されることが規
格上定められていれば、基準SP信号発生回路123
は、そのサブキャリアのインデックス番号毎に規格に準
じた振幅及び位相のSP信号を発生する。基準SP信号
発生回路122は、発生した基準SP信号をSP複素除
算回路124に供給する。
伝送信号中に挿入されたときの本来の振幅及びの位相の
SP信号(基準SP信号)を発生する。例えば、DVB
−T規格においては、SP信号は、BPSK変調された
データであるので、位相が0またはπで、振幅が所定の
振幅(例えば、4/3)のデータを発生する。なお、挿
入されるサブキャリアのインデックス番号毎に、振幅又
は位相が異なるSP信号が送信側で挿入されることが規
格上定められていれば、基準SP信号発生回路123
は、そのサブキャリアのインデックス番号毎に規格に準
じた振幅及び位相のSP信号を発生する。基準SP信号
発生回路122は、発生した基準SP信号をSP複素除
算回路124に供給する。
【0053】SP信号複素除算回路124は、ホールド
回路124から供給されたSP信号を、基準SP信号発
生回路123から発生された基準SP信号で複素除算
し、受信したSP信号のひずみ量を算出する。ここで、
求められるひずみ量は、SP信号が挿入された位置のサ
ブキャリアに対するひずみ量である。例えば、DVB−
T規格においては、3サブキャリア間隔毎のひずみ量で
ある。算出されたSP信号のひずみ量は、補間フィルタ
125に供給される。
回路124から供給されたSP信号を、基準SP信号発
生回路123から発生された基準SP信号で複素除算
し、受信したSP信号のひずみ量を算出する。ここで、
求められるひずみ量は、SP信号が挿入された位置のサ
ブキャリアに対するひずみ量である。例えば、DVB−
T規格においては、3サブキャリア間隔毎のひずみ量で
ある。算出されたSP信号のひずみ量は、補間フィルタ
125に供給される。
【0054】補間フィルタ125は、SP信号のひずみ
量をサブキャリア方向に補間し、OFDMシンボルのす
べてのサブキャリアに対するひずみ量を求める。すなわ
ち、全サブキャリアに対する伝送路の伝達特性を求め
る。例えば、DVB−T規格においては、SP信号複素
除算回路124から3本のサブキャリアに対して1本の
割合でひずみ量が供給される。従って、補間フィルタ1
25は、3倍補間フィルタ等を用いて、SP信号が挿入
されることのない位置のサブキャリア(例えばインデッ
クス番号で、#1,#2,#4,#5,#7,#8・・・といったサブキ
ャリア)の伝送特性を補間して求め、例えば2048本
すべてのサブキャリアに対する伝達特性を求める。この
補間フィルタ125により求められた全サブキャリアに
対する伝送路に対する伝達特性は、複素除算回路126
に供給される。
量をサブキャリア方向に補間し、OFDMシンボルのす
べてのサブキャリアに対するひずみ量を求める。すなわ
ち、全サブキャリアに対する伝送路の伝達特性を求め
る。例えば、DVB−T規格においては、SP信号複素
除算回路124から3本のサブキャリアに対して1本の
割合でひずみ量が供給される。従って、補間フィルタ1
25は、3倍補間フィルタ等を用いて、SP信号が挿入
されることのない位置のサブキャリア(例えばインデッ
クス番号で、#1,#2,#4,#5,#7,#8・・・といったサブキ
ャリア)の伝送特性を補間して求め、例えば2048本
すべてのサブキャリアに対する伝達特性を求める。この
補間フィルタ125により求められた全サブキャリアに
対する伝送路に対する伝達特性は、複素除算回路126
に供給される。
【0055】複素除算回路126は、FFT演算回路1
06から供給されたOFDM周波数領域信号に対して、
補間フィルタ125により求められた伝達特性を複素除
算し、OFDM周波数領域信号を振幅等化及び位相等化
する。この複素除算回路126は、振幅等化及び位相等
化したOFDM周波数領域信号を、でマッピング回路1
11に供給する。
06から供給されたOFDM周波数領域信号に対して、
補間フィルタ125により求められた伝達特性を複素除
算し、OFDM周波数領域信号を振幅等化及び位相等化
する。この複素除算回路126は、振幅等化及び位相等
化したOFDM周波数領域信号を、でマッピング回路1
11に供給する。
【0056】以上のようにイコライザ110では、SP
信号を用いて伝送路の伝達特性を推定して波形等化する
ことにより、各サブキャリア毎の振幅及び位相が等しく
なり、伝送時におけるマルチパス等の影響を除去するこ
とができる。
信号を用いて伝送路の伝達特性を推定して波形等化する
ことにより、各サブキャリア毎の振幅及び位相が等しく
なり、伝送時におけるマルチパス等の影響を除去するこ
とができる。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のOF
DM受信装置では、以上のようにSP信号を用いて伝送
路の伝達特性を推定し、推定した伝達特性に基づき振幅
等化及び位相等化が行われているが、今後さらに、高精
度に伝送路の伝達特性を推定することが求められてい
る。
DM受信装置では、以上のようにSP信号を用いて伝送
路の伝達特性を推定し、推定した伝達特性に基づき振幅
等化及び位相等化が行われているが、今後さらに、高精
度に伝送路の伝達特性を推定することが求められてい
る。
【0058】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、高精度に伝送路の伝達特性を推定し、その
伝達特性から振幅等化及び位相等化を行うOFDM信号
の復調装置及び復調方法を提供することを目的とする。
ものであり、高精度に伝送路の伝達特性を推定し、その
伝達特性から振幅等化及び位相等化を行うOFDM信号
の復調装置及び復調方法を提供することを目的とする。
【0059】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる復調装置
は、所定の帯域内の各周波数成分に情報が分割されて変
調されることにより生成された有効シンボルと、この有
効シンボルの一部の信号波形が複写されることによって
生成されたガードインターバルとが含まれた伝送シンボ
ルを伝送単位とし、各伝送シンボル毎に異なる位置の周
波数成分に挿入され所定の振幅及び位相とされたスキャ
ッタードパイロット信号と、各伝送シンボル毎に同一の
位置の周波数成分に挿入され所定の振幅及び位相とされ
たコンティニュアルパイロット信号とが上記有効シンボ
ル内に含まれた直交周波数分割多重(OFDM)信号を
復調する復調装置であって、上記OFDM信号を上記有
効シンボル単位でフーリエ変換して信号を復調するフー
リエ変換手段と、上記フーリエ変換して復調された信号
から上記スキャッタードパイロット信号及び上記コンテ
ィニュアルパイロット信号を抽出し、抽出した上記スキ
ャッタードパイロット信号及び上記コンティニュアルパ
イロット信号を所定伝送シンボル分収集し、収集した上
記スキャッタードパイロット信号及び上記コンティニュ
アルパイロット信号に基づき上記フーリエ変換した信号
の全周波数成分の振幅及び位相を等化する等化手段とを
備えることを特徴とする。
は、所定の帯域内の各周波数成分に情報が分割されて変
調されることにより生成された有効シンボルと、この有
効シンボルの一部の信号波形が複写されることによって
生成されたガードインターバルとが含まれた伝送シンボ
ルを伝送単位とし、各伝送シンボル毎に異なる位置の周
波数成分に挿入され所定の振幅及び位相とされたスキャ
ッタードパイロット信号と、各伝送シンボル毎に同一の
位置の周波数成分に挿入され所定の振幅及び位相とされ
たコンティニュアルパイロット信号とが上記有効シンボ
ル内に含まれた直交周波数分割多重(OFDM)信号を
復調する復調装置であって、上記OFDM信号を上記有
効シンボル単位でフーリエ変換して信号を復調するフー
リエ変換手段と、上記フーリエ変換して復調された信号
から上記スキャッタードパイロット信号及び上記コンテ
ィニュアルパイロット信号を抽出し、抽出した上記スキ
ャッタードパイロット信号及び上記コンティニュアルパ
イロット信号を所定伝送シンボル分収集し、収集した上
記スキャッタードパイロット信号及び上記コンティニュ
アルパイロット信号に基づき上記フーリエ変換した信号
の全周波数成分の振幅及び位相を等化する等化手段とを
備えることを特徴とする。
【0060】この復調装置では、スキャッタードパイロ
ット信号とともにコンティニュアルパイロット信号を用
いてフーリエ変換した後のOFDM信号の全周波数成分
の振幅及び波形を等化する。
ット信号とともにコンティニュアルパイロット信号を用
いてフーリエ変換した後のOFDM信号の全周波数成分
の振幅及び波形を等化する。
【0061】本発明にかかる復調方法は、所定の帯域内
の各周波数成分に情報が分割されて変調されることによ
り生成された有効シンボルと、この有効シンボルの一部
の信号波形が複写されることによって生成されたガード
インターバルとが含まれた伝送シンボルを伝送単位と
し、各伝送シンボル毎に異なる位置の周波数成分に挿入
され所定の振幅及び位相とされたスキャッタードパイロ
ット信号と、各伝送シンボル毎に同一の位置の周波数成
分に挿入され所定の振幅及び位相とされたコンティニュ
アルパイロット信号とが上記有効シンボル内に含まれた
直交周波数分割多重(OFDM)信号を復調する復調方
法において、上記OFDM信号を上記有効シンボル単位
でフーリエ変換して信号を復調し、上記フーリエ変換し
て復調された信号から上記スキャッタードパイロット信
号及び上記コンティニュアルパイロット信号を抽出し、
抽出した上記スキャッタードパイロット信号及び上記コ
ンティニュアルパイロット信号を所定伝送シンボル分収
集し、収集した上記スキャッタードパイロット信号及び
上記コンティニュアルパイロット信号に基づき上記フー
リエ変換した信号の全周波数成分の振幅及び位相を等化
することを特徴とする。
の各周波数成分に情報が分割されて変調されることによ
り生成された有効シンボルと、この有効シンボルの一部
の信号波形が複写されることによって生成されたガード
インターバルとが含まれた伝送シンボルを伝送単位と
し、各伝送シンボル毎に異なる位置の周波数成分に挿入
され所定の振幅及び位相とされたスキャッタードパイロ
ット信号と、各伝送シンボル毎に同一の位置の周波数成
分に挿入され所定の振幅及び位相とされたコンティニュ
アルパイロット信号とが上記有効シンボル内に含まれた
直交周波数分割多重(OFDM)信号を復調する復調方
法において、上記OFDM信号を上記有効シンボル単位
でフーリエ変換して信号を復調し、上記フーリエ変換し
て復調された信号から上記スキャッタードパイロット信
号及び上記コンティニュアルパイロット信号を抽出し、
抽出した上記スキャッタードパイロット信号及び上記コ
ンティニュアルパイロット信号を所定伝送シンボル分収
集し、収集した上記スキャッタードパイロット信号及び
上記コンティニュアルパイロット信号に基づき上記フー
リエ変換した信号の全周波数成分の振幅及び位相を等化
することを特徴とする。
【0062】この復調方法では、スキャッタードパイロ
ット信号とともにコンティニュアルパイロット信号を用
いてフーリエ変換した後のOFDM信号の全周波数成分
の振幅及び波形を等化する。
ット信号とともにコンティニュアルパイロット信号を用
いてフーリエ変換した後のOFDM信号の全周波数成分
の振幅及び波形を等化する。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、本発明を適用したOFDM方式によるデジタル放送
の受信装置(OFDM受信装置)について説明する。
て、本発明を適用したOFDM方式によるデジタル放送
の受信装置(OFDM受信装置)について説明する。
【0064】OFDM受信装置1は、図1に示すよう
に、アンテナ2と、チューナ3と、A/D変換回路4
と、デジタル直交復調回路5と、FFT演算回路6と、
狭帯域fc誤差算出回路(FAFC)7と、広帯域fc
誤差算出回路(WAFC)8と、数値コントロール発振
回路(NCO)9と、イコライザ10と、デマッピング
回路11とを備えている。
に、アンテナ2と、チューナ3と、A/D変換回路4
と、デジタル直交復調回路5と、FFT演算回路6と、
狭帯域fc誤差算出回路(FAFC)7と、広帯域fc
誤差算出回路(WAFC)8と、数値コントロール発振
回路(NCO)9と、イコライザ10と、デマッピング
回路11とを備えている。
【0065】放送局から放送されたデジタルテレビジョ
ン放送の放送波は、OFDM受信装置1のアンテナ2に
より受信され、RF信号としてチューナ3に供給され
る。
ン放送の放送波は、OFDM受信装置1のアンテナ2に
より受信され、RF信号としてチューナ3に供給され
る。
【0066】アンテナ2により受信されたRF信号は、
チューナ3によりIF信号に周波数変換され、A/D変
換回路4に供給される。IF信号は、A/D変換回路4
によりデジタル化され、デジタル直交復調回路5に供給
される。なお、A/D変換回路4は、DVB−T規格
(2Kモード)においては、例えば、このOFDM時間
領域信号の有効シンボルを2048サンプル、ガードイ
ンターバルを例えば512サンプルでサンプリングされ
るようなクロックで量子化する。
チューナ3によりIF信号に周波数変換され、A/D変
換回路4に供給される。IF信号は、A/D変換回路4
によりデジタル化され、デジタル直交復調回路5に供給
される。なお、A/D変換回路4は、DVB−T規格
(2Kモード)においては、例えば、このOFDM時間
領域信号の有効シンボルを2048サンプル、ガードイ
ンターバルを例えば512サンプルでサンプリングされ
るようなクロックで量子化する。
【0067】デジタル直交復調回路5は、所定の周波数
(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル
化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFD
M信号を出力する。このデジタル直交復調回路5から出
力されるベースバンドのOFDM信号は、FFT演算さ
れる前のいわゆる時間領域の信号である。このことか
ら、以下デジタル直交復調後でFFT演算される前のベ
ースバンド信号を、OFDM時間領域信号と呼ぶ。この
OFDM時間領域信号は、直交復調された結果、実軸成
分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチャネル信
号)とを含んだ複素信号となる。デジタル直交復調回路
5により出力されるOFDM時間領域信号は、FFT演
算回路6及び狭帯域fc誤差算出回路7に供給される。
(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル
化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFD
M信号を出力する。このデジタル直交復調回路5から出
力されるベースバンドのOFDM信号は、FFT演算さ
れる前のいわゆる時間領域の信号である。このことか
ら、以下デジタル直交復調後でFFT演算される前のベ
ースバンド信号を、OFDM時間領域信号と呼ぶ。この
OFDM時間領域信号は、直交復調された結果、実軸成
分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチャネル信
号)とを含んだ複素信号となる。デジタル直交復調回路
5により出力されるOFDM時間領域信号は、FFT演
算回路6及び狭帯域fc誤差算出回路7に供給される。
【0068】FFT演算回路6は、OFDM時間領域信
号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変
調されているデータを抽出して出力する。このFFT演
算回路6から出力される信号は、FFTされた後のいわ
ゆる周波数領域の信号である。このことから、以下、F
FT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と呼ぶ。
号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変
調されているデータを抽出して出力する。このFFT演
算回路6から出力される信号は、FFTされた後のいわ
ゆる周波数領域の信号である。このことから、以下、F
FT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と呼ぶ。
【0069】FFT演算回路6は、1つのOFDMシン
ボルから有効シンボル長の範囲(例えば2048サンプ
ル)の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDMシン
ボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き出し
た2048サンプルのOFDM時間領域信号に対してF
FT演算を行う。具体的にその演算開始位置は、OFD
Mシンボルの境界から、ガードインターバルの終了位置
までの間のいずれかの位置となる。この演算範囲のこと
をFFTウィンドウと呼ぶ。
ボルから有効シンボル長の範囲(例えば2048サンプ
ル)の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDMシン
ボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き出し
た2048サンプルのOFDM時間領域信号に対してF
FT演算を行う。具体的にその演算開始位置は、OFD
Mシンボルの境界から、ガードインターバルの終了位置
までの間のいずれかの位置となる。この演算範囲のこと
をFFTウィンドウと呼ぶ。
【0070】このようにFFT演算回路6から出力され
たOFDM周波数領域信号は、OFDM時間領域信号と
同様に、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分
(Qチャネル信号)とからなる複素信号となっている。
OFDM周波数領域信号は、広帯域fc誤差算出回路8
及びイコライザ10に供給される。
たOFDM周波数領域信号は、OFDM時間領域信号と
同様に、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分
(Qチャネル信号)とからなる複素信号となっている。
OFDM周波数領域信号は、広帯域fc誤差算出回路8
及びイコライザ10に供給される。
【0071】狭帯域fc誤差算出回路7は、OFDM時
間領域信号に含まれるキャリア周波数誤差を算出する。
具体的に、狭帯域fc誤差算出回路7は、サブキャリア
の周波数間隔(4.14Hz)の±1/2以下の精度の
狭帯域キャリア周波数誤差を算出する。キャリア周波数
誤差は、チューナ3の局部発振器から出力される基準周
波数のずれ等により生じるOFDM時間領域信号の中心
周波数位置の誤差であり、この誤差が大きくなると出力
されるデータの誤り率が増大する。狭帯域fc誤差算出
回路7により求められた狭帯域キャリア周波数誤差は、
NCO9に供給される。
間領域信号に含まれるキャリア周波数誤差を算出する。
具体的に、狭帯域fc誤差算出回路7は、サブキャリア
の周波数間隔(4.14Hz)の±1/2以下の精度の
狭帯域キャリア周波数誤差を算出する。キャリア周波数
誤差は、チューナ3の局部発振器から出力される基準周
波数のずれ等により生じるOFDM時間領域信号の中心
周波数位置の誤差であり、この誤差が大きくなると出力
されるデータの誤り率が増大する。狭帯域fc誤差算出
回路7により求められた狭帯域キャリア周波数誤差は、
NCO9に供給される。
【0072】広帯域fc誤差算出回路8は、OFDM時
間領域信号に含まれるキャリア周波数誤差を算出する。
具体的に、広帯域fc誤差算出回路8は、サブキャリア
の周波数(例えば4.14Hz)間隔精度の広帯域キャ
リア周波数誤差を算出する。この広帯域fc誤差算出回
路8は、コンティニュアルパイロット信号(CP信号)
を参照して、このCP信号が本来のCP信号の挿入位置
からどの程度シフトしているのかを算出して、このシフ
ト量を求めている。広帯域fc誤差算出回路8により求
められた広帯域キャリア周波数誤差は、NCO9に供給
される。
間領域信号に含まれるキャリア周波数誤差を算出する。
具体的に、広帯域fc誤差算出回路8は、サブキャリア
の周波数(例えば4.14Hz)間隔精度の広帯域キャ
リア周波数誤差を算出する。この広帯域fc誤差算出回
路8は、コンティニュアルパイロット信号(CP信号)
を参照して、このCP信号が本来のCP信号の挿入位置
からどの程度シフトしているのかを算出して、このシフ
ト量を求めている。広帯域fc誤差算出回路8により求
められた広帯域キャリア周波数誤差は、NCO9に供給
される。
【0073】NCO9は、狭帯域fc誤差算出回路7に
より算出されたサブキャリア周波数間隔の±1/2精度
の狭帯域キャリア周波数誤差と、広帯域fc誤差算出回
路8により算出されたサブキャリア周波数間隔精度の広
帯域キャリア周波数誤差とを加算し、加算して得られた
キャリア周波数誤差に応じて周波数が増減するキャリア
周波数誤差補正信号を出力する。このキャリア周波数誤
差補正信号は、複素信号であり、デジタル直交復調回路
5に供給される。このキャリア周波数誤差補正信号は、
キャリア周波数誤差補正信号に基づきキャリア周波数f
cを補正しながら、デジタル直交復調をする。
より算出されたサブキャリア周波数間隔の±1/2精度
の狭帯域キャリア周波数誤差と、広帯域fc誤差算出回
路8により算出されたサブキャリア周波数間隔精度の広
帯域キャリア周波数誤差とを加算し、加算して得られた
キャリア周波数誤差に応じて周波数が増減するキャリア
周波数誤差補正信号を出力する。このキャリア周波数誤
差補正信号は、複素信号であり、デジタル直交復調回路
5に供給される。このキャリア周波数誤差補正信号は、
キャリア周波数誤差補正信号に基づきキャリア周波数f
cを補正しながら、デジタル直交復調をする。
【0074】イコライザ10は、スキャッタードパイロ
ット信号(SP信号)を用いて、OFDM周波数領域信
号の位相等化及び振幅等化を行う。位相等化及び振幅等
化がされたOFDM周波数領域信号は、デマッピング回
路11に供給される。
ット信号(SP信号)を用いて、OFDM周波数領域信
号の位相等化及び振幅等化を行う。位相等化及び振幅等
化がされたOFDM周波数領域信号は、デマッピング回
路11に供給される。
【0075】デマッピング回路11は、イコライザ10
により振幅等化及び位相等化されたOFDM周波数領域
信号を、その変調方式に応じてデマッピングを行ってデ
ータの復号をする。
により振幅等化及び位相等化されたOFDM周波数領域
信号を、その変調方式に応じてデマッピングを行ってデ
ータの復号をする。
【0076】そして、このデマッピング回路11により
復号された復号データは、後段のエラー訂正回路等に供
給される。
復号された復号データは、後段のエラー訂正回路等に供
給される。
【0077】つぎに、イコライザ10についてさらに詳
細に説明する。
細に説明する。
【0078】イコライザ10は、CP・SP信号抽出回
路21と、ホールド回路22と、基準CP・SP信号発
生回路23と、CP・SP信号複素除算回路24と、補
間フィルタ25と、複素除算回路26とを備えている。
路21と、ホールド回路22と、基準CP・SP信号発
生回路23と、CP・SP信号複素除算回路24と、補
間フィルタ25と、複素除算回路26とを備えている。
【0079】CP・SP信号抽出回路21は、FFT演
算回路6から出力されたOFDM周波数領域信号が供給
される。CP・SP信号抽出回路21は、OFDM周波
数領域信号からSP信号及びCP信号を抽出する。SP
信号の挿入位置は、上述したように予め規格により定め
られている。CP信号の挿入位置も同様に、上述したよ
うに予め規格により定められている。CP・SP信号抽
出回路21は、シンボル毎に異なるサブキャリア位置に
SP信号が挿入されていることから、供給されたOFD
M周波数領域信号のシンボル番号を参照し、そのシンボ
ル番号からどのインデックス番号のサブキャリアにSP
信号が挿入されているかを規格に基づき算出し、SP信
号を抽出する。また、CP信号はシンボルが変わっても
常に同一のサブキャリア位置に挿入されていることか
ら、CP・SP信号抽出回路21は、供給されたOFD
M周波数領域信号のシンボル番号に関わらず、同一のイ
ンデックス番号のサブキャリアからCP信号を抽出す
る。CP・SP信号抽出回路21は、抽出したCP信号
及びSP信号をホールド回路22に供給する。
算回路6から出力されたOFDM周波数領域信号が供給
される。CP・SP信号抽出回路21は、OFDM周波
数領域信号からSP信号及びCP信号を抽出する。SP
信号の挿入位置は、上述したように予め規格により定め
られている。CP信号の挿入位置も同様に、上述したよ
うに予め規格により定められている。CP・SP信号抽
出回路21は、シンボル毎に異なるサブキャリア位置に
SP信号が挿入されていることから、供給されたOFD
M周波数領域信号のシンボル番号を参照し、そのシンボ
ル番号からどのインデックス番号のサブキャリアにSP
信号が挿入されているかを規格に基づき算出し、SP信
号を抽出する。また、CP信号はシンボルが変わっても
常に同一のサブキャリア位置に挿入されていることか
ら、CP・SP信号抽出回路21は、供給されたOFD
M周波数領域信号のシンボル番号に関わらず、同一のイ
ンデックス番号のサブキャリアからCP信号を抽出す
る。CP・SP信号抽出回路21は、抽出したCP信号
及びSP信号をホールド回路22に供給する。
【0080】ホールド回路22は、所定数のOFDMシ
ンボルに散在しているSP信号、及び、各OFDMシン
ボルの所定の位置に配置されているCP信号を収集し、
それらをホールドし、一定のサブキャリア間隔毎のCP
・SP信号群として出力する。
ンボルに散在しているSP信号、及び、各OFDMシン
ボルの所定の位置に配置されているCP信号を収集し、
それらをホールドし、一定のサブキャリア間隔毎のCP
・SP信号群として出力する。
【0081】具体的に、ホールド回路22は、所定数の
OFDMシンボルに散在されて挿入されたSP信号を収
集し、それら収集したSP信号を全てホールドする。ま
たそれとともに、ホールド回路22は、各OFDMシン
ボルに挿入されてるCP信号をホールドする。そして、
ホールド回路22は、ホールドしたCP信号及びSP信
号を一括してCP・SP信号複素除算回路24に出力す
る。ここで、DVB−T規格であれば、CP信号は、必
ずSP信号が配置されるインデックス番号のサブキャリ
アに挿入される。具体的には、3で割り切ることができ
るインデックス番号のサブキャリアに挿入されることが
規定されている。従って、SP信号とともにCP信号を
同時に4シンボル分収集しても、SP信号のみを収集し
た場合と同様に3本のサブキャリアに1本の割合で、S
P信号及びCP信号が検出される状態となる。
OFDMシンボルに散在されて挿入されたSP信号を収
集し、それら収集したSP信号を全てホールドする。ま
たそれとともに、ホールド回路22は、各OFDMシン
ボルに挿入されてるCP信号をホールドする。そして、
ホールド回路22は、ホールドしたCP信号及びSP信
号を一括してCP・SP信号複素除算回路24に出力す
る。ここで、DVB−T規格であれば、CP信号は、必
ずSP信号が配置されるインデックス番号のサブキャリ
アに挿入される。具体的には、3で割り切ることができ
るインデックス番号のサブキャリアに挿入されることが
規定されている。従って、SP信号とともにCP信号を
同時に4シンボル分収集しても、SP信号のみを収集し
た場合と同様に3本のサブキャリアに1本の割合で、S
P信号及びCP信号が検出される状態となる。
【0082】続いて、次の新たな1つのOFDMシンボ
ルが入力され、その新たな1つのOFDMシンボルから
CP信号及びSP信号が抽出されると、ホールド回路2
2は、その抽出されたCP信号及びSP信号と同一のサ
ブキャリア位置のCP信号及びSP信号のみを、ホール
ドしている複数のCP信号及びSP信号のなかから削除
し、その削除した位置に新たなCP信号及びSP信号を
ホールドする。すなわち、ホールド回路22は、新たに
抽出されたCP信号及びSP信号を更新してホールドす
る。ここで、SP信号は、DVB−T方式では4OFD
Mシンボル毎に新たな信号に更新されることとなるが、
CP信号は、常に同じサブキャリア位置に配置されてい
るので、毎シンボル毎に更新されることとなる。
ルが入力され、その新たな1つのOFDMシンボルから
CP信号及びSP信号が抽出されると、ホールド回路2
2は、その抽出されたCP信号及びSP信号と同一のサ
ブキャリア位置のCP信号及びSP信号のみを、ホール
ドしている複数のCP信号及びSP信号のなかから削除
し、その削除した位置に新たなCP信号及びSP信号を
ホールドする。すなわち、ホールド回路22は、新たに
抽出されたCP信号及びSP信号を更新してホールドす
る。ここで、SP信号は、DVB−T方式では4OFD
Mシンボル毎に新たな信号に更新されることとなるが、
CP信号は、常に同じサブキャリア位置に配置されてい
るので、毎シンボル毎に更新されることとなる。
【0083】そして、ホールド回路22は、ホールドし
たCP信号及びSP信号を一括してCP・SP信号複素
除算回路24に出力する。すなわち、ホールド回路22
は、新たなOFDMシンボルからCP・SP信号が抽出
される毎に、収集する複数のOFDMシンボルの位置を
1つずつ時系列にスライドさせながら、所定数のOFD
Mシンボル分のCP信号及びSP信号を収集し、それら
を一括して出力するように動作している。
たCP信号及びSP信号を一括してCP・SP信号複素
除算回路24に出力する。すなわち、ホールド回路22
は、新たなOFDMシンボルからCP・SP信号が抽出
される毎に、収集する複数のOFDMシンボルの位置を
1つずつ時系列にスライドさせながら、所定数のOFD
Mシンボル分のCP信号及びSP信号を収集し、それら
を一括して出力するように動作している。
【0084】具体的にDVB−T規格の場合、図2
(A)に示すように、12本のサブキャリアに1本の割
合でSP信号が挿入され、さらにOFDMシンボル毎
に、SP信号の挿入位置が3サブキャリアずつシフトし
て挿入されている。また、CP信号は、常に同一のイン
デックス番号のサブキャリア(#0,#48,#87,#141,#156)
に挿入されている。なお、CP信号は、SP信号が配置
されるインデックス番号のサブキャリアに挿入されてい
る。
(A)に示すように、12本のサブキャリアに1本の割
合でSP信号が挿入され、さらにOFDMシンボル毎
に、SP信号の挿入位置が3サブキャリアずつシフトし
て挿入されている。また、CP信号は、常に同一のイン
デックス番号のサブキャリア(#0,#48,#87,#141,#156)
に挿入されている。なお、CP信号は、SP信号が配置
されるインデックス番号のサブキャリアに挿入されてい
る。
【0085】DVB−T規格の場合におけるホールド回
路22の具体的な処理手順を説明すると、ホールド回路
22は、まず、図2(B)に示すように、4つのOFD
MシンボルのCP信号及びSP信号をホールドして、3
本のサブキャリアに1個の割合で存在するSP信号群を
出力する。例えば、OFDMsymbol#0からOFDMsymbol#3まで
のCP信号及びSP信号をホールドして、サブキャリア
3本に1本の割合で挿入されたSP信号を一括出力す
る。このとき、CP信号は4つのOFDMシンボル全て
に同一位置に挿入されているので、ホールド回路22
は、最終のシンボル(OFDMsymbol#3)のCP信号をホー
ルドする。そして、図2(B)のXに示すように、イン
デックス番号が番号#0,#3,#6,#9,#12,#15,#18,#21・・
・のサブキャリア位置に挿入されたCP信号及びSP信
号を一括出力する。
路22の具体的な処理手順を説明すると、ホールド回路
22は、まず、図2(B)に示すように、4つのOFD
MシンボルのCP信号及びSP信号をホールドして、3
本のサブキャリアに1個の割合で存在するSP信号群を
出力する。例えば、OFDMsymbol#0からOFDMsymbol#3まで
のCP信号及びSP信号をホールドして、サブキャリア
3本に1本の割合で挿入されたSP信号を一括出力す
る。このとき、CP信号は4つのOFDMシンボル全て
に同一位置に挿入されているので、ホールド回路22
は、最終のシンボル(OFDMsymbol#3)のCP信号をホー
ルドする。そして、図2(B)のXに示すように、イン
デックス番号が番号#0,#3,#6,#9,#12,#15,#18,#21・・
・のサブキャリア位置に挿入されたCP信号及びSP信
号を一括出力する。
【0086】続いて、次のOFDMシンボルから抽出さ
れたCP信号及びSP信号がCP・SP信号抽出回路2
1から供給されると、ホールド回路22は、供給された
CP信号及びSP信号が存在するインデックス番号のサ
ブキャリアに挿入されているCP信号及びSP信号を更
新し、更新されない他のSP信号とともに3本のサブキ
ャリアに1個の割合で存在するSP信号を出力する。具
体的には、図2(B)のYに示すように、OFDM sym
bol#4のOFDMシンボルが入力されると、インデック
ス番号が#0,#12,#24・・・のサブキャリアに挿入された
SP信号及びインデックス番号#0,#48,#54,#87,#141,#1
56・・・のサブキャリアに挿入されたCP信号を更新
し、その他のインデックス番号のサブキャリアに挿入さ
れたSP信号は前シンボルの値をそのままホールドして
出力する。
れたCP信号及びSP信号がCP・SP信号抽出回路2
1から供給されると、ホールド回路22は、供給された
CP信号及びSP信号が存在するインデックス番号のサ
ブキャリアに挿入されているCP信号及びSP信号を更
新し、更新されない他のSP信号とともに3本のサブキ
ャリアに1個の割合で存在するSP信号を出力する。具
体的には、図2(B)のYに示すように、OFDM sym
bol#4のOFDMシンボルが入力されると、インデック
ス番号が#0,#12,#24・・・のサブキャリアに挿入された
SP信号及びインデックス番号#0,#48,#54,#87,#141,#1
56・・・のサブキャリアに挿入されたCP信号を更新
し、その他のインデックス番号のサブキャリアに挿入さ
れたSP信号は前シンボルの値をそのままホールドして
出力する。
【0087】続いて、さらに次のOFDMシンボルから
抽出されたCP信号及びSP信号(12本のサブキャリ
アに1本の割合で挿入されているSP信号)がCP・S
P信号抽出回路21から供給されると、供給されたCP
信号及びSP信号が存在するインデックス番号のサブキ
ャリアに挿入されているSP信号を更新し、他の更新さ
れないSP信号とともに3本のサブキャリアに1個の割
合で存在するSP信号を出力する。具体的には、図2
(B)のZに示すように、OFDMsymbol#5が入力される
と、インデックス番号が#3,#15,#27・・・のサブキャリ
アに挿入されたSP信号及びインデックス番号#0,#48,#
54,#87,#141,#156・・・のサブキャリアに挿入されたC
P信号を更新し、その他のインデックス番号のサブキャ
リアに挿入されたSP信号は前シンボルの値をそのまま
ホールドして、これらを一括して出力する。
抽出されたCP信号及びSP信号(12本のサブキャリ
アに1本の割合で挿入されているSP信号)がCP・S
P信号抽出回路21から供給されると、供給されたCP
信号及びSP信号が存在するインデックス番号のサブキ
ャリアに挿入されているSP信号を更新し、他の更新さ
れないSP信号とともに3本のサブキャリアに1個の割
合で存在するSP信号を出力する。具体的には、図2
(B)のZに示すように、OFDMsymbol#5が入力される
と、インデックス番号が#3,#15,#27・・・のサブキャリ
アに挿入されたSP信号及びインデックス番号#0,#48,#
54,#87,#141,#156・・・のサブキャリアに挿入されたC
P信号を更新し、その他のインデックス番号のサブキャ
リアに挿入されたSP信号は前シンボルの値をそのまま
ホールドして、これらを一括して出力する。
【0088】ホールド回路22は、このような処理を1
OFDMシンボル期間毎に繰り返しながら、常に4OF
DMシンボルから収集したCP信号及びSP信号(3サ
ブキャリア間隔毎のSP信号)を出力する。
OFDMシンボル期間毎に繰り返しながら、常に4OF
DMシンボルから収集したCP信号及びSP信号(3サ
ブキャリア間隔毎のSP信号)を出力する。
【0089】このホールド回路22は、収集したCP信
号及びSP信号を、CP・SP信号複素除算回路24に
供給する。
号及びSP信号を、CP・SP信号複素除算回路24に
供給する。
【0090】基準CP・SP信号発生回路23は、送信
側で伝送信号中に挿入されたときの本来の振幅及びの位
相のCP信号及びSP信号(基準CP信号及び基準SP
信号)を発生する。例えば、DVB−T規格において
は、CP信号及びSP信号は、BPSK変調されたデー
タであるので、位相が0またはπで、振幅が所定の振幅
(例えば、4/3)のデータを発生する。なお、挿入さ
れるサブキャリアのインデックス番号毎に、振幅又は位
相が異なるCP信号及びSP信号が送信側で挿入される
ことが規格上定められていれば、基準CP・SP信号発
生回路23は、そのサブキャリアのインデックス番号毎
に規格に準じた振幅及び位相のCP信号及びSP信号を
発生する。基準SP信号発生回路122は、発生した基
準CP信号及び基準SP信号をSP複素除算回路124
に供給する。
側で伝送信号中に挿入されたときの本来の振幅及びの位
相のCP信号及びSP信号(基準CP信号及び基準SP
信号)を発生する。例えば、DVB−T規格において
は、CP信号及びSP信号は、BPSK変調されたデー
タであるので、位相が0またはπで、振幅が所定の振幅
(例えば、4/3)のデータを発生する。なお、挿入さ
れるサブキャリアのインデックス番号毎に、振幅又は位
相が異なるCP信号及びSP信号が送信側で挿入される
ことが規格上定められていれば、基準CP・SP信号発
生回路23は、そのサブキャリアのインデックス番号毎
に規格に準じた振幅及び位相のCP信号及びSP信号を
発生する。基準SP信号発生回路122は、発生した基
準CP信号及び基準SP信号をSP複素除算回路124
に供給する。
【0091】CP・SP信号複素除算回路24は、ホー
ルド回路124から供給されたCP信号及びSP信号
を、基準CP・SP信号発生回路23から発生された基
準CP信号及び基準SP信号で複素除算し、受信したC
P信号及びSP信号のひずみ量を算出する。ここで、求
められるひずみ量は、CP信号及びSP信号が挿入され
た位置のサブキャリアに対するひずみ量である。例え
ば、DVB−T規格においては、3サブキャリア間隔毎
のひずみ量である。算出されたCP信号及びSP信号の
ひずみ量は、補間フィルタ25に供給される。
ルド回路124から供給されたCP信号及びSP信号
を、基準CP・SP信号発生回路23から発生された基
準CP信号及び基準SP信号で複素除算し、受信したC
P信号及びSP信号のひずみ量を算出する。ここで、求
められるひずみ量は、CP信号及びSP信号が挿入され
た位置のサブキャリアに対するひずみ量である。例え
ば、DVB−T規格においては、3サブキャリア間隔毎
のひずみ量である。算出されたCP信号及びSP信号の
ひずみ量は、補間フィルタ25に供給される。
【0092】補間フィルタ25は、CP信号及びSP信
号のひずみ量をサブキャリア方向に補間し、OFDMシ
ンボルのすべてのサブキャリアに対するひずみ量を求め
る。すなわち、全サブキャリアに対する伝送路の伝達特
性を求める。例えば、DVB−T規格においては、CP
・SP信号複素除算回路24から3本のサブキャリアに
対して1本の割合でひずみ量が供給される。従って、補
間フィルタ25は、3倍補間フィルタ等を用いて、SP
信号が挿入されることのない位置のサブキャリア(例え
ばインデックス番号で、#1,#2,#4,#5,#7,#8・・・とい
ったサブキャリア)の伝送特性を補間して求め、例えば
2048本すべてのサブキャリアに対する伝達特性を求
める。この補間フィルタ25により求められた全サブキ
ャリアに対する伝送路に対する伝達特性は、複素除算回
路26に供給される。
号のひずみ量をサブキャリア方向に補間し、OFDMシ
ンボルのすべてのサブキャリアに対するひずみ量を求め
る。すなわち、全サブキャリアに対する伝送路の伝達特
性を求める。例えば、DVB−T規格においては、CP
・SP信号複素除算回路24から3本のサブキャリアに
対して1本の割合でひずみ量が供給される。従って、補
間フィルタ25は、3倍補間フィルタ等を用いて、SP
信号が挿入されることのない位置のサブキャリア(例え
ばインデックス番号で、#1,#2,#4,#5,#7,#8・・・とい
ったサブキャリア)の伝送特性を補間して求め、例えば
2048本すべてのサブキャリアに対する伝達特性を求
める。この補間フィルタ25により求められた全サブキ
ャリアに対する伝送路に対する伝達特性は、複素除算回
路26に供給される。
【0093】複素乗算回路26は、FFT演算回路6か
ら供給されたOFDM周波数領域信号に対して、補間フ
ィルタ25により求められた伝達特性を複素除算し、O
FDM周波数領域信号を振幅等化及び位相等化する。こ
の複素除算回路26は、振幅等化及び位相等化したOF
DM周波数領域信号を、でマッピング回路11に供給す
る。
ら供給されたOFDM周波数領域信号に対して、補間フ
ィルタ25により求められた伝達特性を複素除算し、O
FDM周波数領域信号を振幅等化及び位相等化する。こ
の複素除算回路26は、振幅等化及び位相等化したOF
DM周波数領域信号を、でマッピング回路11に供給す
る。
【0094】以上のようにイコライザ10では、CP信
号及びSP信号を用いて伝送路の伝達特性を推定して波
形等化することにより、各サブキャリア毎の振幅及び位
相が等しくなり、伝送時におけるマルチパス等の影響を
除去することができる。特に、イコライザ10では、S
P信号とともに各OFDMシンボル毎に常に更新される
CP信号も用いて伝達特性を推定するので、より高精度
に伝送路の伝達特性を推定し、その伝達特性から振幅等
化及び位相等化を行い、伝送時におけるマルチパス等の
影響を除去することができる。
号及びSP信号を用いて伝送路の伝達特性を推定して波
形等化することにより、各サブキャリア毎の振幅及び位
相が等しくなり、伝送時におけるマルチパス等の影響を
除去することができる。特に、イコライザ10では、S
P信号とともに各OFDMシンボル毎に常に更新される
CP信号も用いて伝達特性を推定するので、より高精度
に伝送路の伝達特性を推定し、その伝達特性から振幅等
化及び位相等化を行い、伝送時におけるマルチパス等の
影響を除去することができる。
【0095】なお、以上のイコライザ10では、全ての
CP信号(DVB−T規格では45個のCP信号)を用
いて伝達特性を推定しているが、全てのCP信号を用い
るのではなく、例えば、シンボルの両端のCP信号(D
VB−T規格で言えば例えばインデックス番号#0や#170
4といったCP信号)のみを用いてもよい。補間をする
場合、両端部分は補間元となるデータ数が少ないため補
間精度がよくないので、補間精度が悪い両端部分を毎シ
ンボル毎に更新されるCP信号に置き換えることによっ
ても、精度よく伝達特性を推定することができる。
CP信号(DVB−T規格では45個のCP信号)を用
いて伝達特性を推定しているが、全てのCP信号を用い
るのではなく、例えば、シンボルの両端のCP信号(D
VB−T規格で言えば例えばインデックス番号#0や#170
4といったCP信号)のみを用いてもよい。補間をする
場合、両端部分は補間元となるデータ数が少ないため補
間精度がよくないので、補間精度が悪い両端部分を毎シ
ンボル毎に更新されるCP信号に置き換えることによっ
ても、精度よく伝達特性を推定することができる。
【0096】
【発明の効果】本発明にかかる復調装置及び復調方法で
は、スキャッタードパイロット信号とともにコンティニ
ュアルパイロット信号を用いてフーリエ変換した後のO
FDM信号の全周波数成分の振幅及び波形を等化する。
このことにより本発明では、高精度に伝送路の伝達特性
を推定し、その伝達特性から振幅等化及び位相等化を行
い、伝送時におけるマルチパス等の影響を除去すること
ができる。
は、スキャッタードパイロット信号とともにコンティニ
ュアルパイロット信号を用いてフーリエ変換した後のO
FDM信号の全周波数成分の振幅及び波形を等化する。
このことにより本発明では、高精度に伝送路の伝達特性
を推定し、その伝達特性から振幅等化及び位相等化を行
い、伝送時におけるマルチパス等の影響を除去すること
ができる。
【図1】本発明の実施の形態のOFDM受信装置のブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【図2】上記OFDM受信装置のイコライザにより収集
されたコンティニュアルパイロット信号及びスキャッタ
ードパイロット信号を説明するための図である。
されたコンティニュアルパイロット信号及びスキャッタ
ードパイロット信号を説明するための図である。
【図3】OFDM信号のガードインターバルについて説
明するための図である。
明するための図である。
【図4】DVB−T方式のOFDM信号に挿入されてい
るスキャッタードパイロット信号を説明するための図で
ある。
るスキャッタードパイロット信号を説明するための図で
ある。
【図5】従来のOFDM受信装置のブロック構成図であ
る。
る。
【図6】OFDM周波数領域信号に対して2回のシンボ
ル間の差動復調を行うことよって、CP信号を抽出する
ことができる原理を説明するための図である。
ル間の差動復調を行うことよって、CP信号を抽出する
ことができる原理を説明するための図である。
【図7】上記OFDM受信装置のイコライザにより収集
されたスキャッタードパイロット信号を説明するための
図である。
されたスキャッタードパイロット信号を説明するための
図である。
0 OFDM受信装置、5 デジタル直交復調回路、6
FFT演算回路、7 狭帯域fc誤差算出回路、8
広帯域fc誤差算出回路、9 数値制御発振器、10
イコライザ、11 デマッピング回路、21 CP・S
P信号抽出回路、22 ホールド回路、23 基準CP
・SP信号発生回路、24 CP・SP信号複素除算回
路、25 補間フィルタ、複素除算回路
FFT演算回路、7 狭帯域fc誤差算出回路、8
広帯域fc誤差算出回路、9 数値制御発振器、10
イコライザ、11 デマッピング回路、21 CP・S
P信号抽出回路、22 ホールド回路、23 基準CP
・SP信号発生回路、24 CP・SP信号複素除算回
路、25 補間フィルタ、複素除算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 隆宏 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5K022 DD01 DD13 DD18 DD19 DD33 DD34 5K046 AA05 BB03 DD14 EE16 EE37 EE42 EE56
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の帯域内の各周波数成分に情報が分
割されて変調されることにより生成された有効シンボル
と、この有効シンボルの一部の信号波形が複写されるこ
とによって生成されたガードインターバルとが含まれた
伝送シンボルを伝送単位とし、各伝送シンボル毎に異な
る位置の周波数成分に挿入され所定の振幅及び位相とさ
れたスキャッタードパイロット信号と、各伝送シンボル
毎に同一の位置の周波数成分に挿入され所定の振幅及び
位相とされたコンティニュアルパイロット信号とが上記
有効シンボル内に含まれた直交周波数分割多重(OFD
M)信号を復調する復調装置において、 上記OFDM信号を上記有効シンボル単位でフーリエ変
換して信号を復調するフーリエ変換手段と、 上記フーリエ変換して復調された信号から上記スキャッ
タードパイロット信号及び上記コンティニュアルパイロ
ット信号を抽出し、抽出した上記スキャッタードパイロ
ット信号及び上記コンティニュアルパイロット信号を所
定伝送シンボル分収集し、収集した上記スキャッタード
パイロット信号及び上記コンティニュアルパイロット信
号に基づき上記フーリエ変換した信号の全周波数成分の
振幅及び位相を等化する等化手段とを備えることを特徴
とする復調装置。 - 【請求項2】 所定の帯域内の各周波数成分に情報が分
割されて変調されることにより生成された有効シンボル
と、この有効シンボルの一部の信号波形が複写されるこ
とによって生成されたガードインターバルとが含まれた
伝送シンボルを伝送単位とし、各伝送シンボル毎に異な
る位置の周波数成分に挿入され所定の振幅及び位相とさ
れたスキャッタードパイロット信号と、各伝送シンボル
毎に同一の位置の周波数成分に挿入され所定の振幅及び
位相とされたコンティニュアルパイロット信号とが上記
有効シンボル内に含まれた直交周波数分割多重(OFD
M)信号を復調する復調方法において、 上記OFDM信号を上記有効シンボル単位でフーリエ変
換して信号を復調し、上記フーリエ変換して復調された
信号から上記スキャッタードパイロット信号及び上記コ
ンティニュアルパイロット信号を抽出し、抽出した上記
スキャッタードパイロット信号及び上記コンティニュア
ルパイロット信号を所定伝送シンボル分収集し、収集し
た上記スキャッタードパイロット信号及び上記コンティ
ニュアルパイロット信号に基づき上記フーリエ変換した
信号の全周波数成分の振幅及び位相を等化することを特
徴とする復調方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000111948A JP2001292122A (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 復調装置及び復調方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000111948A JP2001292122A (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 復調装置及び復調方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001292122A true JP2001292122A (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=18624200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000111948A Withdrawn JP2001292122A (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 復調装置及び復調方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001292122A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002111620A (ja) * | 2000-08-01 | 2002-04-12 | Sony Internatl Europ Gmbh | 受信装置及びチャンネル推定方法 |
JP2003174427A (ja) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | Ofdm信号合成用受信装置 |
WO2007055042A1 (ja) | 2005-11-08 | 2007-05-18 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 直交周波数分割多重信号の受信装置および受信方法 |
WO2008120283A1 (ja) * | 2007-02-27 | 2008-10-09 | Panasonic Corporation | 周波数オフセット補償装置 |
JP2010118920A (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-27 | Mitsubishi Electric Corp | Ofdm復調装置 |
JP2011101294A (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-19 | Mitsubishi Electric Corp | 受信装置および方法 |
JP5462260B2 (ja) * | 2009-07-02 | 2014-04-02 | パナソニック株式会社 | 受信装置、集積回路、受信方法、及び受信プログラム |
-
2000
- 2000-04-07 JP JP2000111948A patent/JP2001292122A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8077781B2 (en) | 2005-11-08 | 2011-12-13 | Mitsubishi Electric Corporation | Apparatus and method for receiving an orthogonal frequency division multiplexed signal |
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DE112010004329T5 (de) | 2009-11-09 | 2012-08-23 | Mitsubishi Electric Corporation | Empfangsvorrichtung und Verfahren |
US8687515B2 (en) | 2009-11-09 | 2014-04-01 | Mitsubishi Electric Corporation | Reception device and method of determining the velocity of the device based on a received pilot signal |
DE112010004329B4 (de) * | 2009-11-09 | 2016-07-07 | Mitsubishi Electric Corporation | Empfangsvorrichtungen und Verfahren |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070703 |