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JP2001172167A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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Publication number
JP2001172167A
JP2001172167A JP35982499A JP35982499A JP2001172167A JP 2001172167 A JP2001172167 A JP 2001172167A JP 35982499 A JP35982499 A JP 35982499A JP 35982499 A JP35982499 A JP 35982499A JP 2001172167 A JP2001172167 A JP 2001172167A
Authority
JP
Japan
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skin
effect
mass
acid
manufactured
Prior art date
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Pending
Application number
JP35982499A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Nagai
啓一 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP35982499A priority Critical patent/JP2001172167A/ja
Publication of JP2001172167A publication Critical patent/JP2001172167A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)界面活性剤、(B)皮膚活性成
分、(C)アクリル系ポリマー及び/又はセルロース系
ポリマーを含有することを特徴とする洗浄剤組成物。 【効果】 本発明の洗浄剤組成物は、皮膚活性成分の付
着性が向上し、高い皮膚活性効果を与えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シミ・ソバカスの
予防・改善、シワ形成の予防・改善、菌や角化異常に起
因する毛穴の目立ちやニキビ等の予防・改善、皮膚の保
湿、肌荒れの予防・改善、肌のはり、弾力の衰え、顔色
のくすみ等の予防・改善効果を有する洗浄剤組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、健康で美しい肌を保つことが、老
若男女を問わず、重大な関心事となっている。ところ
が、肌は加齢、更に温度、湿度、紫外線、化粧品、疾
病、ストレス、食習慣等により微妙な影響を受け、その
ため、肌の諸機能(生体からの水分等の損失を防ぎ、体
温の恒常的維持を司る機能、外界からの物理的・化学的
刺激及び種々の細菌からの身体保護機能、皮膚の弾力性
を保持し、表面形態を決定する機能等)の減退、肌の老
化など、種々のトラブルが発生する。
【0003】更に、皮膚トラブルは、前記したように外
環境の変化(季節変化、紫外線等)や、加齢や疾患に伴
う生理機能の変動といった生体に作用する体内外の因子
による皮膚組織の機能異常に加え、これらにより誘起さ
れる皮膚肥厚や不全角化等により発生する。
【0004】このような皮膚トラブルを予防・改善する
主たる試みとしては、合成あるいは天然の保湿成分の塗
布により、皮膚の乾燥を防ぎ皮膚の保湿能を高める方
法、血行促進剤の塗布により血行の促進を改善する方法
等がなされてきた。
【0005】即ち、遊離アミノ酸、有機酸、尿素、無機
イオン、ヒアルロン酸等の多糖類などの保湿剤、動植物
抽出液、ビタミン類及びその誘導体、ペプチド、蛋白質
等を配合した薬用皮膚外用剤や化粧料を用いることによ
り、上記の皮膚トラブルを予防・改善する試みがなされ
てきた。
【0006】また、皮膚のシミ及びソバカスは一般に日
光からの紫外線暴露による刺激やホルモンの異常、ある
いは遺伝的要因などが原因となってメラノサイトが活性
化され、そこで合成されたメラニン色素が皮膚内に異常
沈着して発生するものと考えられている。
【0007】従来、このような皮膚のシミ及びソバカス
を防ぐためには、L−アスコルビン酸及びその誘導体、
ハイドロキノン、アルブチン、コウジ酸、システイン、
グルタチオン等のメラニン抑制剤やケラチノサイトに働
きかけて美白効果を奏する胎盤抽出物等を配合した化粧
料が用いられている。
【0008】また、皮膚のトラブルの一つであるシワも
皮膚美容上の悩みの一つとして挙げられ、皮膚の乾燥や
紫外線の影響により悪化することが知られている。この
シワの発症メカニズムは、未だに不明な点も多いが、皮
膚の表皮レベルでは乾燥や角質層の保湿力の低下等が、
また、真皮レベルでは皮膚の老化に長期間の紫外線照射
が影響し、弾性線維の変性即ちエラスチン網の崩壊によ
る弾力性の低下等が起こるためと考えられている。
【0009】従来、このような老化作用によるシワを抑
制したり、治療したりするために、種々の組成物や方法
が提案されている(特開昭50−31051号公報、特
開昭62−185005号公報、特開昭62−5025
46号公報、特開平2−72157号公報、特開平2−
288822号公報等)。
【0010】一方、これらの化粧料は、一般に顔及び身
体の一部に生じる皮膚トラブルの予防・改善のために用
いられており、軟膏あるいはクリーム類、パック類、乳
液類、ローション類等に配合されている。しかしなが
ら、皮膚トラブルは全身に生じるものであり、これらを
全身に塗布することは実際上難しい。そこで、日常的に
簡便な方法により顔及び全身のシワ形成の予防・改善、
シミ・ソバカスの予防・改善、菌や角化異常に起因する
毛穴の目立ちやニキビ等の予防・改善、皮膚の保湿、肌
荒れの予防・改善、肌のはり、弾力の衰え、顔色のくす
み等の予防・改善効果等を得るために洗浄料として使用
する方法が提案されている(特開平1−275524号
公報、特開平2−14296号公報、特開平6−279
789号公報、特開平8−73895号公報、特表平1
1−508613号公報等)。しかしながら、これらは
いずれも効果的に皮膚へ付着させることが難しく、満足
のいく皮膚活性効果を奏するものではなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、こ
のような顔や全身へ塗布することが困難であるという欠
点を克服し、皮膚活性成分の付着性を向上させることに
より、皮膚活性効果に優れた洗浄剤組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、皮膚活性効果の優れた洗浄剤を開発すべく鋭
意検討した結果、界面活性剤と皮膚活性成分とアクリル
系ポリマー及び/又はセルロース系ポリマーとの組み合
わせからなる洗浄剤組成物を洗顔や入浴等の際に使用す
ることによって、皮膚活性効果が極めて良好であること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】即ち、本発明は、(A)界面活性剤、
(B)皮膚活性成分、(C)アクリル系ポリマー及び/
又はセルロース系ポリマーを含有することを特徴とする
洗浄剤組成物を提供するものである。
【0014】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の洗浄剤組成物は、上述したように、(A)界面
活性剤、(B)皮膚活性成分、(C)アクリル系ポリマ
ー及び/又はセルロース系ポリマーを必須成分とする。
【0015】(A)成分 (A)成分としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン
性界面活性剤、両性界面活性剤及び半極性界面活性剤等
の、通常、洗浄剤に用いられているものが使用できる。
【0016】[アニオン性界面活性剤]アニオン性界面
活性剤としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エ
ステル塩、アルキルリン酸エステルなどを用いることが
できる。また、上記のアニオン性界面活性剤は単独で又
は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0017】カルボン酸塩としては、C12〜C18の飽和
及び不飽和脂肪酸の他、これらの混合物であるヤシ油脂
肪酸、硬化ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム
油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸などのカリウム
塩、ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩、アンモニ
ウム塩などの脂肪酸石鹸、アルキルエーテルカルボン酸
塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸
塩などが挙げられ、例えば、ラウリン酸カリウム、ラウ
リン酸ナトリウム、ミリスチン酸トリエタノールアミ
ン、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロ
イルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルメチル−
β−アラニンナトリウム、モノ−N−ラウリル酒石酸ア
ミドトリエタノールアミン、モノ−N−ラウリルリンゴ
酸アミドカリウムなどがある。脂肪酸石鹸は、そのもの
を配合してもよいし、または、洗浄剤組成物中に脂肪酸
とアルカリをそれぞれ別々に配合して、中和して用いて
もよい。
【0018】スルホン酸塩としては、N−アシルアミノ
スルホン酸塩、ポリオキシエチレンスルホコハク酸塩な
どが挙げられ、N−ココイルメチルタウリンナトリウ
ム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ミ
リストイルメチルタウリントリエタノールアミン、ポリ
オキシエチレンアルキルスルホコハク酸ナトリウムなど
がある。
【0019】硫酸エステル塩としては、高級アルキル硫
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩など
がある。
【0020】アルキルリン酸エステル塩としては、モノ
ラウリルリン酸トリエタノールアミン、モノラウリルリ
ン酸ナトリウム、モノミリスチルリン酸トリエタノール
アミンなどがある。
【0021】上記のアニオン性界面活性剤の中では、使
用感の点からカルボン酸塩などが好ましい。更に好まし
くは、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ラ
ウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、モノ−N−
ラウリルリンゴ酸アミドカリウム、ヤシ油脂肪酸カリウ
ムである。
【0022】[ノニオン性界面活性剤]ノニオン性界面
活性剤としては、ポリオキシアルキレン付加型、ポリオ
キシプロピレン・ポリオキシエチレン付加型、モノある
いはジエタノールアミド系、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、アルキルサッカライド系、N−ポリヒドロキシアル
キル脂肪酸アミドなどを使用することができる。
【0023】上記のノニオン性界面活性剤の中では、使
用感や安定性の点からポリオキシアルキレン付加型、モ
ノあるいはジエタノールアミド系、グリセリン脂肪酸エ
ステル、ショ糖脂肪酸エステルなどが好ましい。更に好
ましくは、ポリオキシアルキレン付加型、ジエタノール
アミド系、グリセリン脂肪酸エステルである。また、上
記のノニオン性界面活性剤は単独で又は2種以上を組み
合わせて使用することができる。
【0024】[両性及び半極性界面活性剤]両性界面活
性剤及び半極性界面活性剤としては、イミダゾリン型、
アミドアミノ酸塩、カルボベタイン型、アルキルベタイ
ン型、アルキルアミドベタイン型、アルキルスルホベタ
イン型、アルキルヒドロキシスルホベタイン型、アシル
第3級アミンオキサイド、アシル第3級ホスフォンオキ
シドなどを使用することができる。
【0025】上記の両性界面活性剤及び半極性界面活性
剤の中では、起泡性の点からはアルキルベタイン型やア
シル第3級アミンオキサイドが好ましく、安定性の点か
らは脱塩処理したものが好ましい。また、上記の両性界
面活性剤及び半極性界面活性剤は単独で又は2種以上を
組み合わせて使用することができる。
【0026】(A)成分の界面活性剤は、1種又は2種
以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に1〜
90質量%配合するのが好ましい。1質量%に満たない
と皮膚に対する十分な洗浄効果が得られず、また、90
質量%を超えると安定性が低下するおそれがある。より
好ましくは5〜90重量%である。
【0027】(B)成分 (B)成分として用いられる皮膚活性成分とは、皮膚に
対して何らかの活性、例えば美白効果、シワ予防・改善
効果、皮膚柔軟効果、抗炎症効果、抗酸化効果、血行促
進効果、皮脂分泌抑制効果等を有するものである。通常
の化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例
えば一般に美白剤、抗菌剤、抗炎症剤、皮脂分泌抑制
剤、細胞賦活剤、紫外線防御剤等として用いられる成分
や植物抽出物、アミノ酸及びその塩等が挙げられる。
【0028】本発明で用いられる(B)成分のうち、美
白剤としては、例えばエラグ酸系化合物、L−アスコル
ビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ
酸及びその誘導体、胎盤抽出物等が挙げられる。
【0029】これらの美白剤のうち、エラグ酸系化合
物、アルブチンが好ましく、更に好ましくはエラグ酸系
化合物である。
【0030】これらの美白剤は、1種又は2種以上を組
み合わせて用いることができ、美白効果、使用感の点か
ら、全組成中に0.001〜30質量%配合するのが好
ましく、より好ましくは0.01〜10質量%、特に
0.01〜5質量%配合すると、十分な美白効果が得ら
れると共に、使用感及び安定性により優れ、好ましい。
【0031】本発明で用いられる(B)成分のうち、シ
ワ予防・改善剤としては、例えばコエンザイムA[C21
367163S、補酵素A、以下単に「CoA」とい
う]及びその塩(特開昭50−31051号公報)、酸
化型CoA及びその塩(特開平2−49729号公
報)、レチノイン酸、α−ヒドロキシ酸、レチノール
(ビタミンA)等が挙げられる。
【0032】これらのシワ予防・改善剤のうち、酸化型
CoA及びその塩、α−ヒドロキシ酸が好ましく、更に
好ましくは酸化型CoA及びその塩である。
【0033】これらのシワ予防・改善剤は、1種又は2
種以上を組み合わせて用いることができ、シワ予防・改
善効果、使用感の点から、その配合量は洗浄剤組成物全
量に対して0.001〜5質量%が好ましく、より好ま
しくは0.01〜2質量%であり、0.001質量%に
満たないと本発明の目的である満足な皮膚の老化防止効
果が発揮されない場合があり、また、5質量%を超えて
も通常それ以上の効果は発揮されない。
【0034】本発明で用いられる(B)成分のうち、抗
菌剤としては、例えばピロクトンオラミン、イオウ、ト
リクロサン、トリクロロカルバニリド、塩酸クロルヘキ
シジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
塩化セチルピリジニウム、アルキルリン酸ベンザルコニ
ウム、イソプロピルメチルフェノール、安息香酸、感光
素201号及びレゾルシン等が挙げられる。これらのう
ち、特にピロクトンオラミン、トリクロサン、イソプロ
ピルメチルフェノールが好ましい。これらの抗菌剤を配
合する場合には、全組成中に0.0001〜5質量%、
特に0.01〜2質量%、更に好ましくは0.05〜2
質量%配合すると、皮膚に存在する細菌に対する高い抗
菌効果やニキビ予防・改善効果が得られる点で好まし
い。
【0035】本発明で用いられる(B)成分のうち、抗
炎症剤としては、例えばグリチルリチン酸及びその塩、
グリチルレチン酸及びその塩、グリチルレチン酸アルキ
ル、イソプロピルアミノカプロン酸及びその塩、アラン
トイン、塩化リゾチーム、グアイアズレン、サリチル酸
メチル、γ−オリザノール等が挙げられ、これらのう
ち、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸ス
テアリルが好ましい。
【0036】これらの抗炎症剤は1種又は2種以上を組
み合わせて用いることができ、全組成中に0.001〜
5質量%配合するのが好ましく、特に0.01〜2質量
%配合すると、高い抗炎症効果が得られ、また使用感及
び安定性の点で好ましい。
【0037】本発明で用いられる(B)成分のうち、皮
脂分泌抑制剤としては、例えば「フレグランス ジャー
ナルNo.10(1994年)」に掲載され、一般に皮
脂分泌抑制剤として使用されている抗男性ホルモン剤、
生薬エキス、収斂剤、その他成分等を用いることができ
る。
【0038】これらの皮脂分泌抑制剤は、全組成中に
0.0001〜5質量%、特に0.01〜2質量%、更
に好ましくは0.05〜2質量%(生薬エキスの場合は
乾燥固形分として)配合すると、高い皮脂分泌抑制効果
が得られるので好ましい。
【0039】本発明で用いられる(B)成分のうち、紫
外線防御剤としては、特に限定されず、通常用いられる
紫外線散乱剤、油溶性紫外線吸収剤、水溶性紫外線吸収
剤のいずれをも好適に使用することができる。これらの
うち、紫外線散乱剤としては、例えば酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム等が挙
げられ、これらはシリコーン、金属石鹸、N−アシルグ
ルタミン酸等で表面処理したものであってもよい。これ
らの形状、大きさ、形態は特に限定されず、ゾルなどの
形態で使用してもよい。
【0040】これらの紫外線防御剤を配合する場合に
は、全組成中に0.1〜40質量%、好ましくは0.1
〜30質量%、更に好ましくは0.2〜20質量%配合
するのが望ましい。
【0041】また、本発明で用いられる(B)成分のう
ち、植物抽出物としてはコレウス、コレウス地上部、ウ
スベニアオイ、アブリコ・ド・パラ、ダービリア、カッ
ツアバ、フィランタス、カロフィリス、アロエECW、
ミラブアーマ、朝鮮人参、シラカバ、シラカバ樹液、ボ
ダイジュ、チンピ、イチョウ、カシ、ローズマリー、メ
リッサ、クマセバ、エゾウコギ、甘草フラボノイド、イ
ヌエンジュ、ヤエヤマシタン、クララ、ビャクシ、メロ
ン根、カッコン、ギガルチナ、フクロフノリ、オカク
サ、イギス、メース、セージ、ユーカリ、ボタン等の抽
出物が挙げられる。
【0042】これらの植物抽出物は、各植物の全草又は
その葉、樹皮、根、枝等の1又は2以上の箇所を乾燥し
又は乾燥することなく粉砕した後、常温又は加温下に、
溶媒により抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出
器具を用いて抽出することにより得ることができる。こ
こで、使用される溶媒は特に限定されず、例えば水、1
級アルコール、多価アルコール、エステル類、炭化水素
類、エーテル類、アセトン等の公知の溶媒が挙げられ、
これら溶媒は、1種又は2種以上を組み合わせて使用す
ることができる。
【0043】これらの植物抽出物は、1種又は2種以上
を組み合わせて用いることができ、乾燥固形分に換算し
て全組成中に0.0001〜20質量%配合するのが好
ましく、特に0.0001〜10質量%、更に0.00
01〜5質量%配合すると、保湿効果、シワ形成の予防
・改善効果、肌荒れの予防・改善効果、肌のはり、弾力
の衰え、顔色のくすみ等の予防・改善効果、シミ・ソバ
カスの予防・改善効果、抗菌効果、細胞賦活効果、収斂
効果、活性酸素除去効果等が得られ、また使用感及び安
定性により優れるので好ましい。
【0044】また、本発明で用いられる(B)成分のう
ち、アミノ酸又はその塩としては、例えばトリプトファ
ン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、グルタミン酸、
アスパラギン酸、アラニン、グリシン、プロリン、バリ
ン、メチオニン、システイン、ハイドロキシプロリン、
フェニルアラニン、チロシン、トリメチルグリシン、グ
ルタミン酸ナトリウム、システイン塩酸塩、ヒスチジン
燐酸塩、リジン塩酸塩、オルニチン酢酸塩、トリプトフ
ァン塩酸塩、アルギニン−グルタミン酸塩、リジン−ア
スパラギン酸塩、ε−アミノカプロン酸等が挙げられ
る。これらのうち、プロリン、トリメチルグリシンが好
ましい。
【0045】これらのアミノ酸又はその塩は、1種又は
2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に
0.0001〜15質量%配合するのが好ましく、特に
0.001〜10質量%配合すると、保湿効果、シワ形
成の予防・改善効果、肌荒れの予防・改善効果、使用感
及び安定性により優れるので好ましい。
【0046】(B)成分の皮膚活性成分は、上記の各種
成分を1種又は2種以上組み合わせて用いることがで
き、その合計量は全組成中に0.0001〜50質量%
が好ましく、更に好ましくは0.01〜40質量%であ
る。
【0047】(C)成分:アクリル系ポリマー及び/又
はセルロース系ポリマー (C)成分のうちアクリル系ポリマーとしては、カルボ
キシビニルポリマー、ポリアクリル酸、メタクリル酸・
アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸・アクリル
アミド共重合体などが挙げられる。
【0048】なお、アクリル酸系ポリマーを中和してゲ
ル化させるアルカリ剤としては、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム等の無機塩基
及びトリエタノールアミン、L−アルギニン等の有機酸
塩が挙げられる。これらのアルカリ剤は、アクリル酸系
ポリマー1重量部に対して0.1〜3重量部、特に0.
5〜2重量部用いるのが好ましい。
【0049】前記アクリル系ポリマーの中でも、メタク
リル酸・アクリル酸エステル共重合体が液性の面から好
ましく、特にアクリル酸あるいはメタクリル酸などのカ
ルボン酸基を有する水溶性のビニルポリマーと炭素鎖長
の異なる2種以上のアクリル酸エステル又はメタアクリ
ル酸エステルからなり、平均分子量が5,000〜20
0万の範囲、親水基と疎水基のモル比が1.5〜0.2
5である共重合体が望ましい。
【0050】また、セルロース系ポリマーとしては、例
えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カ
チオン化セルロース、カルボキシメチルセルロース等が
挙げられる。
【0051】前記セルロース系ポリマーの中でも、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロースが液性の面から
望ましい。
【0052】(C)成分のアクリル系ポリマー及びセル
ロース系ポリマーは単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。アクリル系ポリマーとセル
ロース系ポリマーから選ばれるそれぞれを1種又は2種
以上用いることが皮膚活性成分の効果の面から望まし
い。アクリル系ポリマーとセルロース系ポリマーの配合
比は、質量比として好ましくは500:1〜1:50
0、更に好ましくは100:1〜1:100の範囲で選
ばれる。また配合量は組成物全量につき好ましくは0.
01〜5質量%、更に好ましくは0.05〜3質量%の
範囲で選ばれ、0.01質量%に満たないと本発明の目
的である満足な皮膚活性効果が得られず、5質量%を超
えると使用感及び安定性の点から好ましくない。
【0053】本発明の洗浄剤組成物は、皮膚洗浄剤とし
て良好な皮膚活性効果を与えることができ、ボディソー
プ、クレンジングジェル、洗顔用クリーム、液状洗顔
剤、石鹸、クレンジングミルクなどとして調製、適用で
き、その剤型は、液状、乳化液、クリーム、泡状、固形
状など、適宜選定されるが、本発明の洗浄剤組成物に
は、その目的、剤型等に応じた任意成分を本発明の効果
を妨げない範囲で適宜配合することができる。任意成分
としては、例えば、高級アルコール、シリコーン油など
の油分、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、ビタミン類、殺
菌剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、色素、香料、
顔料、ナイロン、ポリエチレンなどのポリマー水不溶性
粉体などが挙げられる。なお、任意成分はこれらに限定
されるものではなく、これら任意成分の添加量は、本発
明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、皮膚活性成分
の付着性が向上し、高い皮膚活性効果を与えるものであ
る。
【0055】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、下記の例において%は質量%を示
す。
【0056】[実施例1〜16、比較例1〜4]表1〜
3に示す処方の洗浄剤組成物を調製し、その皮膚活性効
果を下記方法で評価した。結果を表1〜3に示す。
【0057】<美白効果>20〜39歳の男性パネル2
0名による背中部UV−B照射後から1日2回、連続4
0日ハーフ・ボディ法で左右背中部に別々に使用させた
後、色素沈着の程度を調べた。色素沈着の程度を下記基
準に従って点数をつけ、その平均値を求めて、色素沈着
に対する改善効果を求めた。 色素沈着評点 3…色素沈着をほとんど認めない 2…わずかな色素沈着を認める 1…中程度の色素沈着を認める 0…強度の色素沈着を認める 色素沈着改善効果判定 ◎…平均値2点以上 ○…平均値1.5点以上2点未満 △…平均値1点以上1.5点未満 ×…平均値1点未満
【0058】<シワ改善効果>35〜55歳の女性パネ
ル20名による1日2回、連続3ヶ月ハーフ・フェイス
法で左右顔面に別々に使用させた後、小じわの改善の程
度を調べた。改善の程度を下記基準に従って点数をつ
け、その平均値を求めて、シワに対する改善効果を求め
た。 シワ改善効果評点 3…改善効果が著効である 2…改善効果が有効である 1…改善効果がやや有効である 0…改善効果が無効である シワ改善効果判定 ◎…平均値2点以上 ○…平均値1.5点以上2点未満 △…平均値1点以上1.5点未満 ×…平均値1点未満
【0059】<ニキビ改善効果>20〜39歳の女性パ
ネル20名による1日2回、連続10日ハーフ・フェイ
ス法で左右顔面に別々に使用させた後、ニキビの改善の
程度を調べた。改善の程度を下記基準に従って点数をつ
け、その平均値を求めて、ニキビに対する改善効果を求
めた。 ニキビ改善効果評点 3…改善効果が著効である 2…改善効果が有効である 1…改善効果がやや有効である 0…改善効果が無効である ニキビ改善効果判定 ◎…平均値2点以上 ○…平均値1.5点以上2点未満 △…平均値1点以上1.5点未満 ×…平均値1点未満
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】 *1 カーボポール941、BF Goodrich社
製 *2 平均分子量100万 *3 平均分子量100万、モル比(親水基/疎水基=
0.5) *4 平均分子量200万、モル比(親水基/疎水基=
0.5) *5 MERQUAT PLUS 3330、カルゴン
社製 *6 HECダイセル SP550、ダイセル化学工業
社製 *7 メトローズ 60SH−4000、信越化学工業
社製 *8 CMCダイセル 1180、ダイセル化学工業社
製 *9 レオガードKGP、ライオン社製 *10 日曹HPC、日本曹達社製
【0063】下記洗浄剤組成物も良好な皮膚活性効果を
与えるものである。
【0064】
【表4】 *2 平均分子量100万 *6 HECダイセル SP550、ダイセル化学工業
社製 *7 メトローズ 60SH−4000、信越化学工業
社製
【0065】
【表5】 *3 平均分子量100万、モル比(親水基/疎水基=
0.5) *7 メトローズ 60SH−4000、信越化学工業
社製
【0066】
【表6】 *3 平均分子量100万、モル比(親水基/疎水基=
0.5) *5 MERQUAT PLUS 3330、カルゴン
社製 *9 レオガードKGP、ライオン社製
【0067】
【表7】 *1 カーボポール941、BF Goodrich社
製 *8 CMCダイセル 1180、ダイセル化学工業社
製 *10 日曹HPC、日本曹達社製
【0068】
【表8】 *7 メトローズ 60SH−4000、信越化学工業
社製 *8 CMCダイセル 1180、ダイセル化学工業社
【0069】
【表9】 *4 平均分子量200万、モル比(親水基/疎水基=
0.5) *7 メトローズ 60SH−4000、信越化学工業
社製
【0070】
【表10】 *1 カーボポール941、BF Goodrich社
【0071】
【表11】 *3 平均分子量100万、モル比(親水基/疎水基=
0.5) *10 日曹HPC、日本曹達社製
【0072】
【表12】 *1 カーボポール941、BF Goodrich社
製 *2 平均分子量100万 *6 HECダイセル SP550、ダイセル化学工業
社製
【0073】
【表13】 *9 レオガードKGP、ライオン社製
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB032 AB242 AB442 AC022 AC122 AC132 AC182 AC242 AC302 AC312 AC342 AC392 AC402 AC422 AC432 AC442 AC542 AC562 AC582 AC642 AC662 AC712 AC782 AC792 AC812 AC842 AC852 AC902 AC912 AD042 AD091 AD092 AD132 AD152 AD261 AD272 AD282 AD472 AD532 AD642 BB01 BB51 CC23 DD08 DD21 DD23 DD31 DD41 EE12 EE14 4H003 AB05 AB06 AB08 AB09 AC03 AC08 AD04 BA12 DA02 EB11 EB30 EB42 EB43 EC03 ED02 FA33 FA34

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)界面活性剤、(B)皮膚活性成
    分、(C)アクリル系ポリマー及び/又はセルロース系
    ポリマーを含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
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