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JP2001089662A - 硬化性組成物及びそれを用いた成形体の作製方法 - Google Patents

硬化性組成物及びそれを用いた成形体の作製方法

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Publication number
JP2001089662A
JP2001089662A JP26802399A JP26802399A JP2001089662A JP 2001089662 A JP2001089662 A JP 2001089662A JP 26802399 A JP26802399 A JP 26802399A JP 26802399 A JP26802399 A JP 26802399A JP 2001089662 A JP2001089662 A JP 2001089662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curable composition
carbon atoms
alkyl group
group
hydrolyzing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26802399A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Tsumura
学 津村
Takanao Iwahara
岩原孝尚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP26802399A priority Critical patent/JP2001089662A/ja
Publication of JP2001089662A publication Critical patent/JP2001089662A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、ヒドロシリル化硬化により
高い力学特性を有する硬化物を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明は、ビニルトリクロロシランと一
置換トリクロロシランとの共加水分解によって得られる
シルセスキオキサンオリゴマー、SiH基を有するケイ
素化合物、ヒドロシリル化触媒とからなる硬化性組成物
およびその製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビニル基を側鎖に有
するシルセスキオキサンオリゴマーの加水分解・縮合反
応と分子内にSiH基を有するケイ素化合物とのヒドロ
シリル化反応により硬化する硬化性組成物及びそれを用
いる成形体の作製方法に関する。本明細書で「シルセス
キオキサン」という語は、ケイ素原子数に対する酸素原
子数の比が1.5であるシロキサンを意味する。
【0002】
【従来の技術】反応性の置換基を側鎖に有するシルセス
キオキサンオリゴマーとしては特開昭56−15173
1に開示されている。反応性の置換基としてはビニル基
もしくは(メタ)アクリロキシアルキル基が検討されて
おり、スチレンをアニオン重合することによりスチレン
グラフトシルセスキオキサンを合成している。しかしな
がら、シルセスキオキサンオリゴマー側鎖のビニル基と
SiH基を有する化合物とのヒドロシリル化反応を用い
た硬化物作製については全く報告されておらず、また耐
熱性構造材料として適用出来る力学特性を持つ肉厚成形
体の作製方法については何ら教えるところがなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は耐熱性
構造材料として適用可能な新規なケイ素系硬化性組成物
及びそれを用いる成形体の作製方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)CH2
=CHSiCl3(ビニルトリクロロシラン)と、RS
iCl3(式中、Rは置換基を有してもよい炭素数1〜
20のアルキル基またはアリール基。)で表される1種
または2種類以上のトリクロロシランを共加水分解する
ことによって得られたシルセスキオキサンオリゴマー、
(B)分子中に少なくとも2個のSiH基を有するケイ
素化合物、(C)ヒドロシリル化触媒を含有する硬化性
組成物に関する。
【0005】また本発明は、(A)CH2=CHSi
(OR’)3(式中、R’は炭素数1〜4のアルキル
基。)で表されるビニルトリアルコキシシランと、RS
i(OR’)3(式中、R’は炭素数1〜4のアルキル
基。Rは置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキ
ル基またはアリール基。)で表される1種または2種類
以上のトリアルコキシシランを共加水分解することによ
って得られたシルセスキオキサンオリゴマー、(B)分
子中に少なくとも2個のSiH基を有するケイ素化合
物、(C)ヒドロシリル化触媒を含有する硬化性組成物
に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】前記の目的を達成するためなされ
た本発明の(A)成分は、CH2=CHSiCl3(ビニ
ルトリクロロシラン)と、RSiCl3(式中、Rは置
換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基または
アリール基。)で表される1種または2種類以上のトリ
クロロシランを共加水分解することによって得られたシ
ルセスキオキサンオリゴマーであるか、又は、CH2
CHSi(OR’)3(式中、R’は炭素数1〜4のア
ルキル基。)で表されるビニルトリアルコキシシラン
と、RSi(OR’)3(式中、R’は炭素数1〜4の
アルキル基。Rは置換基を有してもよい炭素数1〜20
のアルキル基またはアリール基。)で表される1種また
は2種類以上のトリアルコキシシランを共加水分解する
ことによって得られたシルセスキオキサンオリゴマーで
ある。
【0007】上記の式中のRとしては、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、t−ブチル、イソアミル、n−オクチル、n−ノニ
ルの様なアルキル基、フェニル、トリル、メシチル、ナ
フチルの様なアリール基等を挙げることができ、メチル
基もしくはフェニル基が好ましい。メチル基/フェニル
基(モル比)は硬化性・力学特性の点から5以下が好ま
しく、さらに3以下が好ましく、1〜2が最も好まし
い。シルセスキオキサンオリゴマーにおいて、全側鎖の
ビニル基量は5〜90モル%、好ましくは10〜70モ
ル%、さらに好ましくは20〜50モル%である。得ら
れたシルセスキオキサンオリゴマーの分子量の範囲は特
に限定されるものではないが、溶媒溶解性の点から10
万以下が好ましく、さらに5万以下が好ましく、1万以
下が最も好ましい。
【0008】共加水分解の際に使用する溶媒としては、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どのエーテル系、メチルエチルケトン、ジエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族系、メタノール、
エタノールなどのアルコール系、クロロホルム、塩化メ
チレン、四塩化炭素の様なハロゲン系が適当である。溶
媒の使用量はシラン類1容量部に対して約0.5〜20
容量部と広い範囲から選ぶことが出来る。共加水分解に
用いる水はシラン類1モルに対して1〜10モル量と広
い範囲で用いることが出来る。反応温度は、−78℃か
ら使用溶媒の還流温度までの範囲から選ぶことが出来
る。クロロシラン類を用いた場合反応温度はゲル化を抑
制するため10℃以下が好ましい。縮合時の触媒として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化セシウムなどアルカリ金属の水酸化物、トリ
エチルアミン、ジエチレントリアミン、n−ブチルアミ
ン、p−ジメチルアミノエタノール、トリエタノールア
ミンなどのアミン類、テトラメチルアンモニウムハイド
ロキサイドの様な4級アンモニウム塩類を使用すること
が出来る。
【0009】本発明の(B)成分である分子中に少なく
とも2個のSiH基を有するケイ素化合物は、以下に示
した化合物を特に制限なく用いることが出来る。 HSiR2−X−SiR2H(1) HSiR2H(2) HaSiR(4-a)(3) H(a-1)SiR(4-a)−(X)m (SiRH)n SiR
(4-a)(a-1)(4) R’−(X)m(SiRH)(n+2)−R’(5) [X−SiR(4-a)(a-2)(n+2)(6) (式中、Rは炭素数1〜20の1価の有機基を表し、
R’は水素又は1価の有機基を表し、Xは2価の基を表
し、aは3又は4の整数、nは0〜30の整数、mは1
〜31の整数を表す。)で表されるヒドロシラン、また
は芳香環上の3個以上の水素がSiR2H、SiRH
2 、SiH3 (Rは炭素数1〜20の1価の有機基を表
す。)で置換された芳香環と該置換基からなるヒドロシ
ランなどを好ましく使用することができる。これらの化
合物は1種類でも2種類以上用いてもよい。式(1)〜
(6)中の炭素数1〜20の1価の有機基としては、例
えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n
−ブチル、t−ブチル、イソアミル、n−オクチル、n
−ノニル、フェニル、トリメチルシロキシ基等が挙げら
れ、メチル基とフェニル基が好ましい。式(1)、
(4)、(5)、(6)中の2価の基:Xは、具体的に
は下記に示す構造が挙げられる。
【0010】
【化1】 (式中、nは1〜4の整数を表す。)これらのうちで、
【0011】
【化2】 (式中、Meはメチル基を表し、nは前記と同じ。)が
好ましい。さらには、
【0012】
【化3】 (式中、nは前記と同じ。)が特に好ましい。式(5)
中の水素又は1価の有機基:R’は、具体的には水素、
メチル、エチル、フェニル、トリメチルシロキシ基など
であり、特に水素が好ましい。(B)成分の好ましい具
体例として、
【0013】
【化4】 (式中、Meは前記と同じ、Phはフェニル基を表
す。)で示される構造を挙げることが出来る。
【0014】また、SiH基を末端に持つケイ素系高分
子についても(B)成分として特に制限なく用いること
が出来る。本発明の硬化性組成物中の付加反応に関与す
るすべてのSiH/Si−ビニル基の比は0.5〜5が
好ましく、0.6〜3がさらに好ましく、0.8〜2が
特に好ましい。
【0015】本発明の(C)成分であるヒドロシリル化
触媒は、望ましくない副生成物を生じることなくヒドロ
シリル化反応、アルコキシシランの加水分解・縮合反応
をワンポットで収率よく進行させるために中性白金触媒
が好ましい。中性白金触媒としては、白金−有機化合物
錯体、白金−有機官能性シロキサン錯体、白金−ジオレ
フィン化合物錯体などが使用できる。白金−ビニルシロ
キサン錯体、白金−アセチルアセトナート錯体、白金−
デカジエン錯体などが好ましい。触媒量としては特に制
限はないが、SiH基1molに対して10-1〜10-8
molの範囲で用いるのがよく、さらに好ましくは10
-3〜10-6molの範囲で用いるのがよい。
【0016】本発明の(C)成分である中性白金触媒に
加えて、場合によっては硬化抑制剤との組み合わせによ
りヒドロシリル化反応の反応速度を制御することがで
き、ヒドロシリル化反応とアルコキシシランの加水分解
・縮合反応を同時進行的に進めることが可能となる。こ
のような硬化抑制剤として、脂肪族不飽和結合を有する
化合物、有機リン化合物、有機イオウ化合物、窒素含有
化合物、スズ系化合物、有機過酸化物などが使用でき
る。脂肪族不飽和結合を有する化合物としては、プロパ
ギルアルコール、エン−イン化合物、ジメチルマレート
等のマレイン酸エステル等が挙げられる。有機リン化合
物としては、トリオルガノフォスフィン、ジオルガノフ
ォスフィン、オルガノフォスフォン、トリオルガノフォ
スファイト等が挙げられる。有機イオウ化合物として
は、オルガノメルカプタン、ジオルガノスルフィド、硫
化水素、ベンゾチアゾール、ベンゾチアゾールジサルフ
ァイト等が挙げられる。窒素含有化合物としては、アン
モニア、1〜3級アルキルアミン、アリールアミン、尿
素、ヒドラジン等が挙げられる。有機過酸化物として
は、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシ
ド、ベンゾイルペルオキシド、過安息香酸t−ブチル等
が挙げられる。
【0017】次に本発明で使用することの出来る(E)
成分、(F)成分について説明する。本発明で使用でき
る(E)成分のシラノール縮合触媒には、各種酸触媒、
アルカリ触媒、あるいは有機金属化合物などの従来公知
のものを広く使用することができ、特に制限されない
が、その具体例としては、酸触媒として例えば塩酸、硫
酸、硝酸、酢酸、リン酸、リン酸エステル、活性白土、
塩化鉄、ホウ酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタ
ンスルフォン酸、p−トルエンスルフォン酸などが挙げ
られる。アルカリ触媒としては例えばアルカリ金属ある
いはアルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ金属あるい
はアルカリ土類金属のアルコキシド、テトラアルキルア
ンモニウムヒドロキシド、テトラアルキルフォスフォニ
ウムヒドロキシド、アミン化合物などが挙げられる。ア
ミン化合物としては、例えばピリジン、ピコリン、ルチ
ジン、ピラジン、ピペリドン、ピペリジン、ピペラジ
ン、ピラゾール、ピリダジン、ピリミジン、ピロリジ
ン、ブチルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミン、
ジブチルアミン、モノエタノールアミン、トリエチレン
テトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン、
ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、キシ
リレンジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジン、
ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス(ジメチル
アミノメチル)フェノール、モルホリン、N−メチルモ
ルホリン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,
8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7(D
BU)、あるいはこれらアミン系化合物のカルボン酸な
どとの塩、過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる
低分子量ポリアミド樹脂、過剰のポリアミンとエポキシ
化合物との反応生成物、γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)アミノプロピルメ
チルジメトキシシランなどのアミノ基を有するシランカ
ップリング剤などが挙げられる。また、テトラブチルア
ンモニウムフルオライド、フッ化カリウム、フッ化ナト
リウムなどのフッ素系化合物なども用いることができ
る。有機金属化合物触媒には、錫、鉛、亜鉛、鉄、コバ
ルト、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、ホウ素な
どの有機酸塩、アルコキシド、キレートがある。本発明
で使用する錫系触媒の具体例としては、錫(II)メトキ
シド、錫(II)エトキシド、錫(II)2,4−ペンタン
ジオネート、錫(II)オクトエート、酢酸錫(II)、ジ
ブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレート、ジブチル
錫ジアセテート、ナフテン酸錫、ジブチル錫オキサイド
とフタル酸エステルとの反応物、ジブチル錫ジアセチル
アセトナートなどが挙げられる。本発明で使用する亜鉛
系触媒の具体例としては、ジメトキシ亜鉛、ジエトキシ
亜鉛、亜鉛メトキシエトキシド、亜鉛2,4−ペンタン
ジオネート、酢酸亜鉛、亜鉛2−エチルヘキサノエー
ト、ギ酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛、亜鉛ネオデカノエー
ト、ウンデシレン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛などが挙げら
れる。本発明で使用する鉄系触媒の具体例としては、鉄
(III)ベンゾイルアセトネート、鉄(III) エトキサ
イド、鉄(III)2,4−ペンタンジオネート、鉄(II
I)トリフルオロペンタンジオネート、オクチル酸鉄な
どが挙げられる。本発明で使用するコバルト系触媒の具
体例としては、例えば、コバルト(II)2,4−ペンタ
ンジオネート、コバルト(III)2,4−ペンタンジオ
ネートなどが挙げられる。本発明で使用するチタン系触
媒の具体例としては、例えばジイソプロポキシビス(ア
セト酢酸エチル)チタン、ジイソプロポキシビス(アセ
ト酢酸メチル)チタン、ジイソプロポキシビス(アセチ
ルアセトン)チタン、ジブトキシビス(アセト酢酸エチ
ル)チタンなどが挙げられる。この発明において触媒と
して用いられるアルミニウムアルコキシドの具体例とし
ては、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウ
ムトリ第2ブトキシド、アルミニウムジイソプロポキシ
第2ブトキシド、アルミニウムジイソプロポキシドアセ
チルアセトナート、アルミニウムジ第2ブトキシドアセ
チルアセトナート、アルミニウムジイソプロポキシドエ
チルアセトアセテート、アルミニウムジ第2ブトキシド
エチルアセトアセテートなどが挙げられる。この発明に
おいて触媒として用いられるジルコニウム系触媒の具体
例としては、具体的には、ジルコニウムテトラブトキシ
ド、ジルコニウムテトライソプロポキシド、ジルコニウ
ムテトラメトキシド、ジルコニウムトリブトキシドモノ
アセチルアセトナート、ジルコニウムビスブトキシドモ
ノアセチルアセトナート、ジルコニウムモノブトキシド
トリスアセチルアセトナート、ジルコニウムトリブトキ
シドモノエチルアセチルアセテート、ジルコニウムジブ
トキシドビスエチルアセトアセテート、ジルコニウムモ
ノブトキシドトリスエチルアセトアセテート、ジルコニ
ウムテトラアセチルアセトナート、ジルコニウムテトラ
エチルアセトアセテートなどが挙げられる。本発明で使
用するホウ素アルコキシド触媒の具体例としては、ホウ
素メトキシド、ホウ素エトキシド、ホウ素n−ブトキシ
ドなどが挙げられる。これらの触媒は1種類を単独で用
いてもよく、また差し支えなければ2種以上を併用して
もよい。好ましい触媒は中性の有機金属化合物であり、
具体的にはチタン系およびアルミニウム系触媒が好まし
く、中でもチタン系触媒がより好ましい。具体的に例示
するならば、Ti(O−i−Pr)2 (acac)2
Ti(O−n−Bu)4 、Ti(OMe)4 、Ti(O
−i−Pr)4等を挙げることができる。触媒の使用量
はシルセスキオキサンオリゴマー100重量部に対して
0.01〜20重量部であり、好ましくは0.3〜10
で、最も好ましくは0.5〜6重量部である。
【0018】本発明における(F)成分のシラノール縮
合可能な多官能性架橋剤は以下に示した化合物を用いる
ことが出来る。 RO[Si(OR)2O]nR (7) (式中、Rは1価の有機基である。nは1≦k≦7を満
たす整数である。)具体的に例示するならば、Si(O
Et)4 、MeSi(OMe)3 、Si(OAc)4
MeO[Si(OMe)2 O]n Me(n=平均3〜
6)、EtO[Si(OEt)2O]nEt(n=平均3
〜6)等を挙げることができる。式(7)以外で表され
る化合物としては、Ph2Si(OH)2 、PhMe2
iOH、Ph 2MeSiOH、PhSi(OH)3及びお
よびその低分子量オリゴマー、Me3SiOH、MeS
i(OH)3及びその低分子量オリゴマーなどを挙げる
ことができる。(F)成分の使用量はシルセスキオキサ
ンオリゴマー100重量部に対して5〜50重量部であ
り、好ましくは10〜50重量部である。これは、5重
量部未満ではほとんど効果がなく、50重量部を超える
と硬化物が脆弱になるためである。
【0019】また本発明では硬化物の力学特性を向上さ
せる目的で種々のビニル基を有する化合物を併用して用
いることが出来る。具体的には以下に示した化合物を挙
げることが出来る。
【0020】
【化5】 また力学特性を向上させる目的でシリカ系充填剤を用い
ることが出来る。シリカ系充填剤としては、微粉末の含
水シリカ、無水シリカ、各種表面処理剤で処理されたシ
リカ粉末などが挙げられる。シリカ系充填剤の使用量
は、シルセスキオキサンオリゴマー100重量部に対し
て5〜30重量部が好ましい。
【0021】さらに本発明の硬化性組成物においては、
その組成物を構成する成分を均一に混合するために有機
溶媒を使用することができる。この有機溶媒はシルセス
キオキサンラダーポリマーを十分に溶解し、かつ水をあ
る程度溶解できることが望ましい。このような有機溶媒
として、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系溶媒、テ
トラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエー
テルなどのエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケ
トンなどのケトン系溶媒、酢酸エチルなどのエステル系
溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロ
エタンなどのハロゲン系溶媒を好適に用いることができ
る。これらの溶媒は2種類以上の混合溶媒として用いる
こともできる。そのような溶媒としてはテトラヒドロフ
ラン及びクロロホルムが好ましい。有機溶媒の使用量
は、シルセスキオキサンオリゴマー100gに対して2
0〜200mlであり、好ましくは60〜120mlで
ある。これは、20ml未満ではシルセスキオキサンオ
リゴマーの溶解が困難であり、200mlを超えると気
泡やクラックのない硬化物を作製するのが困難となるた
めである。
【0022】次に、成形体の作製方法について述べる。
本発明の硬化性組成物を加熱硬化させる際に、昇温速度
をコントロールすることにより、縮合による硬化速度、
系からの揮発分の揮発速度、系中に残存する揮発分の拡
散速度などをうまくバランスでき、形成される硬化物に
著しいクラックを発生することなく、成形体を作製する
ことができる。この硬化性組成物の昇温のさせ方は、用
いた有機溶媒の沸点より低い20〜50℃程度の温度で
8時間以上保持し、その後20〜400℃、好ましくは
20〜250℃の範囲で段階的あるいは連続的に昇温さ
せる。肉厚の成形体は、例えばこの硬化性組成物をポリ
イミドフィルムを両面テープで貼った型に流し込み、蓋
をして熱風乾燥機の中に水平に静置し、徐々に温度を上
げながら加熱硬化させることにより作製できる。ポリイ
ミドフィルムを貼るのは、硬化物の離型性がよく、硬化
途中で硬化物が収縮しても容易に型から外れ、クラック
が生じ難いためである。加熱硬化は20〜400℃の範
囲で段階的にあるいは連続的に昇温するのがよい。また
連続的に昇温する場合は、5℃/hr以下の速度で徐々
に昇温するのが好ましい。好ましい段階的昇温条件を例
示すれば、50℃で8〜24時間、80℃で8〜24時
間、100℃で8〜24時間、さらに150℃で12〜
70時間という順で加熱硬化させる条件が挙げられる。
加熱硬化の後、物性改善や用途目的に応じてさらに加熱
処理してもよい。その条件としては、150〜450℃
の温度範囲で、空気中、窒素、アルゴンなどの不活性気
体中あるいは減圧下で行うことができる。
【0023】本技術によって製造されたケイ素系高分子
硬化物は、電気・電子分野では耐熱性接着剤、液晶用フ
ィルム、偏光フィルム、位相差フィルム、TACフィル
ム、視野角向上フィルム、カラーフィルタ、透明導電性
フィルム、ACF、液晶配向膜、プラスチックフィルム基
板、液晶用スペーサー、液晶用フォトレジスト、拡散板
(フィルム)、プリズムシート、反射板、ARフィルム、
圧接コネクタ、熱接コネクタ、プリント基板用感光性層
間絶縁材料、熱硬化性層間絶縁材料、樹脂付け銅箔、液
状ソルダレジスト、電着レジスト、DRF、FPC用フィル
ム、PWB用マスキングテープ、半導体用フォトレジス
ト、層間絶縁材料、ベリクル、パッシベーション膜、バ
ックグライドテープ、ダイシングテープ、封止財、TAB
テープ、LOCテープ、カメラ一体型ビデオ駆動部メカ、
DAT駆動部、ステレオカセット駆動部、CD・LDデ
ッキメカ、キーボードスイッチ、プリンター、トラクタ
ー部品、複写機ギア、ICカードリーダー、FDシャッ
ター、洗濯機ギア、掃除機ギア、湯沸かしポット部品、
電子レンジ部品、原子力用機構部品、油田用電子部品、
ICソケット、プリンター軸受け、カードホルダー、情
報携帯端末用部品、磁気テープ用ポリマーフィルム等に
用いることが出来る。
【0024】光学分野では、オーディオコード・複写機
配線・カーナビゲーションシステム配線・医療用照明・
ディスプレイ用のプラスチック光ファイバー、CD・L
D・DVD・MO用のディスク基板材料、太陽電池等の
基板材料、超薄型モニター・小型高性能プロジェクター
・超大型ディスプレー用のディスプレー材料として用い
ることが出来る。また、各種光学材料の耐摩耗性コーテ
ィング剤として用いることが出来る。
【0025】エネルギー関連分野では、超伝導貯蔵シス
テム等の新電力貯蔵システム用材料、リチウムイオン電
池・リチウムポリマー電池・ニッケル水素電池・空気亜
鉛電池等の二次電池用材料、固体電解質型・溶融炭酸塩
型型・燐酸型等の燃料電池用部材、アモルファス太陽電
池・多結晶太陽電池・単結晶太陽電池用部材、コジェネ
レーションシステム・高効率ガスタービン等のエネルギ
ー関連設備材料として用いることが出来る。
【0026】建築・土木関連分野では、パーティクルボ
ード、骨剤、混和剤、型枠・型枠シート材料、道路標示
用塗料、コンクリート保護用塗料、制振塗料、特殊防水
塗料、耐候性塗料、再帰反射塗料、石材・ガラス・金属
向け接着剤、シーリング材料、高性能薄型耐火被覆材
料、セラミック系不燃紙、アスベスト代替用高防火・耐
火材料、防水パネル・調湿建材用材料、塩化ビニリデン
系・ウレタン系・フェノール系・ポリプロピレン系・ス
チレン系・シリカ系等の発泡断熱材、複合型積層ゴム免
震装置・磁性ゴム複合免震板・超軟質ウレタンゴム系振
動・衝撃吸収剤等の遮音・制振材料、フラットタイプ複
合型電波吸収体、電磁遮蔽ガラス、磁気・電磁波シール
ド用パネル用材料、透水性セラミックスタイル、排水性
舗装材料、転圧コンクリート舗装材、橋梁材、土質改良
材・土質安定剤用材料の一成分として用いることが出来
る。アルミサッシ固定板、トイレ周辺機器部品、水道メ
ータ部品、ガスボックスコック、ガスホースジョイン
ト、ブラインド部品等に用いることが出来る。
【0027】輸送関連分野では、自動車・航空機用のエ
ンジン周辺部品、ラジエタータンク、電装部品、ランプ
類、パネル類、工具類、ホイル類、ラジエターグリル、
外装部品、ギア、ロータアーム、、ベアリングテーナ、
ワイパーモーターシステムギア、オートアンテナシステ
ム、ドアロックアクチュエータ、リモコンドアミラー、
クリップ類、キャブレターガソリンフロート、レギュレ
ータハンドル、アウタードアハンドルギアストラトワッ
シャー、ジェットエンジン部品、パワーコントロールク
ラッチ、ドアヒンジ用ベアリングコネクタ、ブラケット
等に用いることが出来る。
【0028】機械関連分野では、輸送機ローラー、輸送
機減速機構、テーブルトップチェーン、空圧継手、時計
部品、マイクロプリンター部品、ベルトコンベア軸受、
油圧ポンプシーリング、ピストンリング、ベーンベアリ
ングテーナー、半導体ライン製造用部品、油田用電気部
品、ポンプ部品バルブシート、油圧シールバックアップ
リング等に用いることが出来る。
【0029】医療用関連分野では、ダイアライザー、吸
入器、医薬容器、人工透析膜、注射器、歯科用備品、注
射器シリンダー、コンタクトレンズ滅菌容器、人工関
節、人工骨、在宅医療機器用部品、介護用機器部品、光
硬化歯科材料、抗菌・抗黴材料等の一成分として用いる
ことが可能である。本報告の成形体の利用分野、用途は
上述した分野に限られるものではない。
【0030】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明の内容はこれに限定されるものではな
い。
【0031】
【実施例】製造例1〔(Ph/Me/Vi)置換シルセ
スキオキサンオリゴマー(1)合成〕 1L4口フラスコにメチルイソブチルケトン500mL
とイオン交換水90.7gを入れ氷浴を用いて冷却し
た。そこに、フェニルトリクロロシラン48.7g、メ
チルトリクロロシラン34.4g、ビニルトリクロロシ
ラン37.2gの混合溶液を2時間かけて滴下した。滴
下中の最高温度が10℃以下になるように滴下スピード
をコントロールした。滴下終了後、氷冷下1.5時間攪
拌を継続した。その後、トリエチルアミン36mLを3
0分かけて滴下した。その後氷浴を外し3時間攪拌を継
続した。得られた有機層が中性になるまで純水で洗浄し
無水硫酸ナトリウムを用いて一晩乾燥した。メチルイソ
ブチルケトンを減圧留去することにより白色固体(1)
65.3g(SiO基準収率:100%)を得た。得ら
れた(1)はポリスチレンを標準物質としたゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー分析により数平均分子量
n=1130、重量平均分子量Mw=3150であるこ
とが明らかとなった。また、ジブロモエタンを内部標準
として用いたビニル基の定量によりビニル基量は3.4
mmol/gであることが明らかとなった。
【0032】・核磁気共鳴スペクトル(NMR)δ(p
pm)1.61(bs、0.3H)0.19(bs,3
H), 5.95(bs,3H), 7.25−7.70 (b
s,5H). 製造例2〔Vi置換シルセスキオキサンオリゴマー
(2)合成〕 500mL4口フラスコにメチルイソブチルケトン25
0mLとイオン交換水48.0gを入れ氷浴を用いて冷
却した。そこに、ビニルトリクロロシラン60.0gを
80分かけて滴下した。滴下中の最高温度が10℃以下
になるように滴下スピードをコントロールした。滴下終
了後、氷冷下2時間攪拌を継続した。その後、トリエチ
ルアミン18mLを10分かけて滴下した。その後氷浴
を外し3時間攪拌を継続した。得られた有機層が中性に
なるまで純水で洗浄し無水硫酸ナトリウムを用いて一晩
乾燥した。メチルイソブチルケトンを減圧留去すること
により白色固体(2)28.68g(SiO基準収率:
98%)を得た。得られた(2)はポリスチレンを標準
物質としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー分
析により数平均分子量Mn=1500、重量平均分子量
w=5120であることが明らかとなった。また、ジ
ブロモエタンを内部標準として用いたビニル基の定量に
よりビニル基量は13mmol/gであることが明らか
となった。 実施例1 30mlのサンプル管に、製造例1で得られた(Ph/
Me/Vi)置換シルセスキオキサンオリゴマー(1)
3g、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン1.5
8g(8.1mmol)をはかり、そこに貯蔵安定剤で
あるジメチルマレートの1wt%THF溶液を23mg
加え軽く振って混合した(白金触媒に対して10当
量)。その後、縮合触媒であるTi(O−i−Pr)2
(acac)290mg、水114mgを加えた。最後
にPt−ビニルシロキサン錯体(1.54×10-5 mm
ol/mg)を11mg加えた(SiH基に対して1×
10-5当量) 。予め、厚さ25 μmのポリイミドフィ
ルムを敷いたφ6.7cmの軟膏缶を用意しておいた。
この中に、上記の手順で調製した溶液を静かに流し込ん
だ。この軟膏缶を熱風乾燥器中に水平となるように置い
た後ふたをして静置した。その後、50℃/16h、8
0℃/8h、100℃/17h、150℃/24hかけ
て加熱硬化させ、硬化物(a)を得た。ゲル分率:10
0%。ゲル分率は以下の式により算出した(以下同
様)。
【0033】ゲル分率(%)=(抽出後の全体の重量−
網の重量)/(抽出前の全体の重量−網の重量)×10
0. 該硬化物からダイヤモンドカッターを用いて長さ約40
mm、幅約5mmの曲げ試験用サンプルを切り出した。
得られた硬化物の曲げ特性は、弾性率:1.77GP
a、強度:52.8MPa、最大歪み:5.5%であっ
た。 ・曲げ試験の方法 島津製 精密万能試験機を用いて行った。測定条件は、
JIS規格(K7203)に示される「小型試験片によ
る曲げ試験方法」に準じて行った。(スパン:15m
m, 圧子:5R,支点:2R,テストスピード:0.
5mm/min)。 実施例2 実施例1において1,4−ビス(ジメチルシリル)ベン
ゼンを0.99g(5.1mmol)とした以外は全て
同様に実施し、硬化物(b)を得た。ゲル分率:98
%。得られた硬化物の曲げ特性は、弾性率:1.66G
Pa、強度:51.8MPa、最大歪み:4.5%であ
った。 実施例3 実施例1において1,4−ビス(ジメチルシリル)ベン
ゼンを0.52g(2.7mmol)とした以外は全て
同様に実施し、硬化物(c)を得た。ゲル分率:97
%。得られた硬化物の曲げ特性は、弾性率:1.90G
Pa、強度:61.5MPa、最大歪み:4.4%であ
った。 実施例4 実施例1において1,4−ビス(ジメチルシリル)ベン
ゼンの代わりに2,6−ジメチルシリルナフタレン1.
24g(5.1mmol)とした以外は全て同様に実施
し、硬化物(d)を得た。ゲル分率:98%。得られた
硬化物の曲げ特性は、弾性率:1.92GPa、強度:
57.2MPa、最大歪み:3.3%であった。 実施例5 実施例1において1,4−ビス(ジメチルシリル)ベン
ゼンの代わりに4,4’−ビス(ジメチルシリル)ビフ
ェニル1.38g(5.1mmol)とした以外は全て
同様に実施し、硬化物(e)を得た。ゲル分率:98
%。得られた硬化物の曲げ特性は、弾性率:1.68G
Pa、強度:46.8MPa、最大歪み:3.3%であ
った。 実施例6 30mlのサンプル管に、製造例2で得られたVi置換
シルセスキオキサンオリゴマー(2)2g、4,4’−
ビス(ジメチルシリル)ビフェニル3.51g(13m
mol)をはかり、そこに貯蔵安定剤であるジメチルマ
レートの1wt%THF溶液を37mg加え軽く振って
混合した(白金触媒に対して10当量)。その後、縮合
触媒であるTi(O−i−Pr)2(acac)260m
g、水76mgを加えた。最後にPt−ビニルシロキサ
ン錯体(1.54×10-5 mmol/mg)を17mg
加えた(SiH基に対して1×10-5当量) 。予め、
厚さ25 μmのポリイミドフィルムを敷いたφ6.7
cmの軟膏缶を用意しておいた。この中に、上記の手順
で調製した溶液を静かに流し込んだ。この軟膏缶を熱風
乾燥器中に水平となるように置いた後ふたをして静置し
た。その後、50℃/16h、80℃/9h、100℃
/22h、150℃/24hかけて加熱硬化させ、硬化
物(f)を得た。ゲル分率:100%。得られた硬化物
の曲げ特性は、弾性率:2.53GPa、強度:29.
7MPa、最大歪み:1.2%であった。 比較例1 30mlのサンプル管に、(Ph/Me)置換シルセス
キオキサンオリゴマー3g(Ph/Me=1/2)を用
い実施例1と同様の条件で硬化物を作製した。得られた
硬化物は脆く曲げ試験用の試験片を切り出すことが不可
能であり、ゲル分率も65%と低いものであった。
【0034】
【発明の効果】本発明により提供される硬化物を用いて
高弾性率・高強度なケイ素系硬化物を製造することが出
来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA67 AH03 AH07 AH12 AH17 BA02 BB01 BC01 BC07 4J002 CL003 CP042 CP141 DD028 DD038 DE178 DF038 DG048 DH028 DK008 EC078 ED048 EE047 EE048 EF038 EG008 EN008 EN138 EU008 EV238 EW048 EW178 EX006 EX036 EX039 EX078 EZ007 FD149 FD153 FD158 GB00 GL00 GM00 GN00 GP00 GQ00 4J035 BA12 CA02U CA022 CA14U CA141 FB03 LA03 LA04 LB01 LB02 LB03 LB16 LB17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)CH2=CHSiCl3(ビニルトリ
    クロロシラン)と、RSiCl3(式中、Rは置換基を
    有してもよい炭素数1〜20のアルキル基またはアリー
    ル基。)で表される1種または2種類以上のトリクロロ
    シランを共加水分解することによって得られたシルセス
    キオキサンオリゴマー、(B)分子中に少なくとも2個
    のSiH基を有するケイ素化合物、(C)ヒドロシリル
    化触媒を含有する硬化性組成物。
  2. 【請求項2】(A)CH2=CHSi(OR’)3(式
    中、R’は炭素数1〜4のアルキル基。)で表されるビ
    ニルトリアルコキシシランと、RSi(OR’)3(式
    中、R’は炭素数1〜4のアルキル基。Rは置換基を有
    してもよい炭素数1〜20のアルキル基またはアリール
    基。)で表される1種または2種類以上のトリアルコキ
    シシランを共加水分解することによって得られたシルセ
    スキオキサンオリゴマー、(B)分子中に少なくとも2
    個のSiH基を有するケイ素化合物、(C)ヒドロシリ
    ル化触媒を含有する硬化性組成物。
  3. 【請求項3】(A)CH2=CHSiCl3(ビニルトリ
    クロロシラン)と、RSiCl3(Rは炭素数1〜20
    のアルキル基またはアリール基。)で表される1種また
    は2種類以上のトリクロロシランを共加水分解すること
    によって得られたシルセスキオキサンオリゴマー、
    (B)分子中に少なくとも2個のSiH基を有するケイ
    素化合物、(C)ヒドロシリル化触媒を含有する硬化性
    組成物。
  4. 【請求項4】(A)CH2=CHSi(OR’)3(式
    中、R’は炭素数1〜4のアルキル基。)で表されるビ
    ニルトリアルコキシシランと、RSi(OR’)3(式
    中、R’は炭素数1〜4のアルキル基。Rは炭素数1〜
    20のアルキル基またはアリール基。)で表される1種
    または2種類以上のトリアルコキシシランを共加水分解
    することによって得られたシルセスキオキサンオリゴマ
    ー、(B)分子中に少なくとも2個のSiH基を有する
    ケイ素化合物、(C)ヒドロシリル化触媒を含有する硬
    化性組成物。
  5. 【請求項5】(A)CH2=CHSiCl3(ビニルトリ
    クロロシラン)を加水分解することによって得られたシ
    ルセスキオキサンオリゴマー、(B)分子中に少なくと
    も2個のSiH基を有するケイ素化合物、(C)ヒドロ
    シリル化触媒を含有する硬化性組成物。
  6. 【請求項6】(A)CH2=CHSi(OR’)3(式
    中、R’は炭素数1〜4のアルキル基。)で表されるビ
    ニルトリアルコキシシランシランを加水分解することに
    よって得られたシルセスキオキサンオリゴマー、(B)
    分子中に少なくとも2個のSiH基を有するケイ素化合
    物、(C)ヒドロシリル化触媒を含有する硬化性組成
    物。
  7. 【請求項7】(A)〜(C)成分のほかに、(E)シラ
    ノール縮合触媒を含有する請求項1〜4のいずれか1項
    記載の硬化性組成物。
  8. 【請求項8】(A)〜(C)成分のほかに、(F)シラ
    ノール縮合可能な多官能性架橋剤を含有する請求項1〜
    4のいずれか1項記載の硬化性組成物。
  9. 【請求項9】(A)成分であるシルセスキオキサンオリ
    ゴマー100重量部に対して、20〜200体積部の有
    機溶媒に均一に溶解あるいは分散させた請求項1〜6の
    いずれか1項記載の硬化性組成物を、用いた有機溶媒の
    沸点より低い温度で8時間以上保持し、その後20〜4
    00℃の範囲で段階的あるいは連続的に昇温させること
    により、シラノール基及び/又はアルコキシシリル基の
    加水分解・縮合反応とヒドロシリル化(付加)反応とを
    同時進行的に行わせることを特徴とする成形体の作製方
    法。
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