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JP2000155472A - 転写方法及び画像形成装置 - Google Patents

転写方法及び画像形成装置

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Publication number
JP2000155472A
JP2000155472A JP10333099A JP33309998A JP2000155472A JP 2000155472 A JP2000155472 A JP 2000155472A JP 10333099 A JP10333099 A JP 10333099A JP 33309998 A JP33309998 A JP 33309998A JP 2000155472 A JP2000155472 A JP 2000155472A
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JP
Japan
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belt
transfer belt
transfer
contact
intermediate transfer
Prior art date
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Application number
JP10333099A
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English (en)
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JP3676932B2 (ja
Inventor
Katsuya Kawagoe
克哉 川越
Shin Kayahara
伸 茅原
Yasunori Kawaishi
康則 河石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/447,566 priority patent/US6212351B1/en
Priority to DE19956505A priority patent/DE19956505A1/de
Publication of JP2000155472A publication Critical patent/JP2000155472A/ja
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • G03G15/161Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support with means for handling the intermediate support, e.g. heating, cleaning, coating with a transfer agent
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0167Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies single electrographic recording member
    • G03G2215/0174Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies single electrographic recording member plural rotations of recording member to produce multicoloured copy
    • G03G2215/0177Rotating set of developing units

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ベルト転写時に発生するプレ転写及び再転写
による転写チリを防止することができる転写方法及び画
像形成装置を提供すること。 【解決手段】 中間転写ベルト21の感光体ドラム10
と接触するのとは反対側の表面に、アースローラ23を
0.05N/cm以上であって2N/cm以下の範囲内
の接触圧で接触させて、該ベルト21の除電を行う。こ
れにより、転写電界の影響が接触ニップの該ベルト21
移動方向上流側に及ぶのを抑制することができるので、
該上流側で感光体ドラム10から該ベルト21へトナー
が転写されるプレ転写を抑制することができる。しか
も、該アースローラ23を接触圧0.05N/cm以上
2N/cm以下で接触させることによって、感光体ドラ
ム10と該ベルト21との接触圧を高めることができ、
接触ニップ内でトナーを凝集させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上のトナ
ー像を中間転写体としての中間転写ベルトを介して転写
材に転写する転写方法や、像担持体上のトナー像を転写
材担持体としての転写ベルトを用いて、該転写ベルトに
担持された転写材に転写する転写方法、及び、これらの
転写方法を実施する画像形成装置(複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置において
は、像担持体としての感光体から中間転写ベルトへの一
次転写方法として、例えば、中間転写ベルトに転写バイ
アスが間接的に印加される間接バイアス印加方式が知ら
れている。この方式では、一次転写領域である感光体と
中間転写ベルトとの接触ニップ部の下流側にはベルト転
写バイアスローラが設けられ、接触ニップ部の上流側に
はアースローラが設けられている。このベルト転写バイ
アスローラに転写バイアスが印加されることにより、感
光体から中間転写ベルトへの一次転写が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
画像形成装置においては、感光体から中間転写ベルトへ
の一次転写の際に転写チリという現象が発生する場合が
ある。ここで、転写チリとは、一次転写の際に、感光体
上に形成されたトナー像が本来転写されるべき位置に転
写されず、その周辺に拡散して転写されてしまい、結果
として画像がぼけてしまう現象であり、特に細線部分で
の画像のシャープさを損なわせるものである。
【0004】この転写チリは、感光体移動方向における
感光体と中間転写体との接触ニップ部の上流側で生じる
感光体から中間転写ベルトへのプレ転写によるもの、及
び、該転写ニップ部の下流側で生じる中間転写ベルトか
ら感光体への再転写が発生原因の一つであることがわか
っている。ここで、プレ転写とは、上記ベルト転写バイ
アスローラに転写バイアスが印加されると、ベルト転写
バイアスローラとアースローラとの間に電位勾配が生
じ、該接触ニップ部の上流側にも転写電界が形成される
ため、トナーが感光体から離れて中間転写ベルト上へ移
動してしまうことである。また、再転写とは、該接触ニ
ップ部の下流側に生じる転写電界の作用で、一旦良好に
転写されたトナー像が乱れてしまうことである。なお、
このようなプレ転写や再転写は、感光体から転写材担持
体としてのベルト状の転写ベルトに、トナー像を直接転
写する場合にも生じると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題点
に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、ベルト
転写時に発生するプレ転写及び再転写による転写チリを
防止することができる転写方法及び画像形成装置を提供
することである。
【0006】また、従来、上記中間転写ベルトや上記転
写ベルトを備えた画像形成装置においては、ベルトを該
ベルトに対向配置された接触対象物に接触させるため
に、ベルトの接触対象物との接触面とは反対側の表面か
ら、ベルトを押圧する押圧部材を用いる構成が知られて
いる。この構成においては、ベルトの駆動が長時間停止
された場合には、両者が長時間接触された状態となるた
め両者にダメージが発生しやすいとともに、ベルトに該
押圧部材の形状に沿ったくせがついてしまうという不具
合がある。このくせのついたベルトを使用する場合に
は、くせのついた部分が接触ニップに入ってきたときに
機械的な接触状態が変化し、転写条件が変わってしま
い、転写ムラなどの異常画像が発生するおそれがある。
なお、上記不具合は、ベルトを像担持体上のトナー像が
転写される転写体としての上記中間転写ベルトや上記転
写ベルトに用いた画像形成装置だけでなく、ベルト状部
材と、該ベルト状部材を押圧する押圧部材と、該押圧部
材の押圧により該ベルト状部材の該押圧部材から押圧さ
れる表面とは反対側の表面と接触される接触対象物とを
備えた画像形成装置であれば、該ベルト部材を上記転写
体以外の用途に用いた場合にも発生しうるものである。
【0007】そこで、本発明の第2の目的は、ベルトの
くせの発生を防止することのできる画像形成装置を提供
することである。また、第3の目的は、ベルトのくせの
発生を防止するとともに、ベルトと該ベルトとの接触対
象物が長時間接触させられることによるダメージを防止
することのできる画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の転写方法においては、像担持体と
該像担持体の表面に一定距離接触しながら移動する中間
転写ベルトとの接触ニップ内で該中間転写ベルト上の電
荷を除電し、該接触ニップの中間転写ベルト移動方向下
流側で該中間転写ベルトに転写電荷を付与し、該接触ニ
ップに形成された転写電界により該像担持体上のトナー
像を該中間転写ベルト上に転写する転写方法において、
該中間転写ベルトの除電を行うための除電部材を、該接
触ニップ内において、該中間転写ベルトの該像担持体と
接触するのとは反対側の表面に、0.05N/cm以上
であって2N/cm以下の範囲内の接触圧で接触させ
て、該中間転写ベルトの除電を行うことを特徴とするも
のである。
【0009】請求項2の画像形成装置においては、像担
持体と該像担持体の表面に一定距離接触しながら移動す
る中間転写ベルトとの接触ニップ内で該中間転写ベルト
上の電荷を除電し、該接触ニップの中間転写ベルト移動
方向下流側で該中間転写ベルトに転写電荷を付与し、該
接触ニップに形成された転写電界により該像担持体上の
トナー像を該中間転写ベルト上に転写する中間転写装置
を備えた画像形成装置において、該中間転写ベルトの除
電を行うための除電部材を、該接触ニップ内において、
該中間転写ベルトの該像担持体と接触するのとは反対側
の表面に接触させ、その接触圧が0.05N/cm以上
であって2N/cm以下の範囲内であることを特徴とす
るものである。
【0010】請求項3の画像形成装置においては、請求
項2の画像形成装置において、上記除電部材は接地され
ていることを特徴とするものである。
【0011】請求項4の画像形成装置においては、請求
項2又は3の画像形成装置において、上記除電部材を、
上記接触ニップの始点近傍に配置したことを特徴とする
ものである。
【0012】請求項5の画像形成装置においては、請求
項2又は3の画像形成装置において、上記除電部材と上
記中間転写ベルトとの接触部が、上記接触ニップの始点
となるように構成したことを特徴とするものである。
【0013】請求項6の画像形成装置においては、請求
項2乃至5の画像形成装置において、上記除電部材を、
該除電部材が上記中間転写ベルトを押圧しなくても該ベ
ルトに接触するような位置に配置したことを特徴とする
ものである。
【0014】請求項7の画像形成装置においては、請求
項2乃至5の画像形成装置において、上記除電部材が上
記中間転写ベルトを押圧することにより該中間転写ベル
トが上記像担持体と接触した状態と、該除電部材が該中
間転写ベルトを押圧しなくても該ベルトに接触するよう
な位置か、又は、該除電部材が該中間転写ベルトから離
れた位置まで移動した状態とを、選択的に取り得るよう
な該除電部材の接離手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0015】請求項8の画像形成装置においては、請求
項2乃至7の画像形成装置において、上記除電部材が、
ローラ部材であることを特徴とするものである。
【0016】請求項9の画像形成装置においては、請求
項2乃至7の画像形成装置において、上記除電部材及び
上記中間転写ベルトに転写電荷を付与する電荷付与部材
が、それぞれ該中間転写ベルトを支持する支持ローラで
あることを特徴とするものである。
【0017】請求項10の転写方法においては、像担持
体と該像担持体の表面に転写材を介して一定距離接触し
ながら移動する転写材担持体としての転写ベルトとの接
触ニップ内で該転写ベルト上の電荷を除電し、該接触ニ
ップの転写ベルト移動方向下流側で該転写ベルトに転写
電荷を付与し、該接触ニップに形成された転写電界によ
り該像担持体上のトナー像を該転写材に転写する転写方
法において、該転写ベルトの除電を行うための除電部材
を、該接触ニップ内において、該転写ベルトの該像担持
体と接触するのとは反対側の表面に、0.05N/cm
以上であって2N/cm以下の範囲内の接触圧で接触さ
せて、該転写ベルトの除電を行うことを特徴とするもの
である。
【0018】請求項11の画像形成装置においては、像
担持体と該像担持体の表面に転写材を介して一定距離接
触しながら移動する転写材担持体としての転写ベルトと
の接触ニップ内で該転写ベルト上の電荷を除電し、該接
触ニップの転写ベルト移動方向下流側で該転写ベルトに
転写電荷を付与し、該接触ニップに形成された転写電界
により該像担持体上のトナー像を該転写材に転写する転
写装置を備えた画像形成装置において、該転写ベルトの
除電を行うための除電部材を、該接触部内において、該
転写ベルトの該像担持体と接触するのとは反対側の表面
に接触させ、その接触圧が0.05N/cm以上であっ
て2N/cm以下の範囲内であることを特徴とするもの
である。
【0019】請求項12の画像形成装置においては、請
求項11の画像形成装置において、上記除電部材は接地
されていることを特徴とするものである。
【0020】請求項13の画像形成装置においては、請
求項11又は12の画像形成装置において、上記除電部
材を、上記接触ニップの始点近傍に配置したことを特徴
とするものである。
【0021】請求項14の画像形成装置においては、請
求項11又は12の画像形成装置において、上記除電部
材と上記転写ベルトとの接触部が、上記接触ニップの始
点となるように構成したことを特徴とするものである。
【0022】請求項15の画像形成装置においては、請
求項11乃至14の画像形成装置において、上記除電部
材を、該除電部材が上記転写ベルトを押圧しなくても該
ベルトに接触するような位置に配置したことを特徴とす
るものである。
【0023】請求項16の画像形成装置においては、請
求項11乃至14の画像形成装置において、上記除電部
材が上記転写ベルトを押圧することにより該転写ベルト
が上記像担持体と接触した状態と、該除電部材が該転写
ベルトを押圧しなくても該ベルトに接触するような位置
か、又は、該除電部材が該転写ベルトから離れた位置ま
で移動した状態とを、選択的に取り得るような該除電部
材の接離手段を設けたことを特徴とするものである。
【0024】請求項17の画像形成装置においては、請
求項11乃至16の画像形成装置において、上記除電部
材が、ローラ部材であることを特徴とするものである。
【0025】請求項18の画像形成装置においては、請
求項11乃至16の画像形成装置において、上記除電部
材及び上記転写ベルトに転写電荷を付与する電荷付与部
材が、それぞれ該転写ベルトを支持する支持ローラであ
ることを特徴とするものである。
【0026】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項19の画像形成装置においては、ベルト状部材
と、該ベルト状部材を押圧する押圧部材と、該押圧部材
の押圧により該ベルト状部材の該押圧部材から押圧され
る表面とは反対側の表面と接触される接触対象物とを備
えた画像形成装置において、該押圧部材を、該押圧部材
が該ベルト状部材を押圧しなくても該ベルトに接触する
ような位置に配置したことを特徴とするものである。
【0027】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項20の画像形成装置においては、ベルト状部材
と、該ベルト状部材を押圧する押圧部材と、該押圧部材
の押圧により該ベルト状部材の該押圧部材から押圧され
る表面とは反対側の表面と接触される接触対象物とを備
えた画像形成装置において、該押圧部材が該ベルト状部
材を押圧することにより該ベルト状部材が該接触対象物
と接触した状態と、該押圧部材が該ベルト状部材を押圧
しなくても該ベルト状部材に接触するような位置か、又
は、該押圧部材が該ベルト状部材から離れた位置まで移
動した状態とを、選択的に取り得るような該押圧部材の
接離手段を設けたことを特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を画
像形成装置であるフルカラー電子写真複写機(以下、複
写機という。)に適用した実施形態(以下、本実施形態
を「実施形態1」という。)について説明する。図1
は、本実施形態に係る複写機の概略構成を示す断面図で
あり、図2は、同複写機における像担持体としての感光
体ドラム周辺部の概略構成を示す拡大図である。この複
写機は、カラー画像読み取り装置1(以下、スキャナ部
1という。)とカラー画像記録装置2(以下、プリンタ
部2という。)とから構成されている。
【0029】まず、上記複写機におけるスキャナ部1の
構成及び動作について説明する。このスキャナ部1にお
いては、コンタクトガラス上に載せられた原稿3の画像
を、照明ランプ4、ミラー群(5a,5b,5c)及び
レンズ6を介してカラーセンサ7に結像し、該原稿のカ
ラー画像情報を、例えばBlue(以下、Bと記
す。)、Green(同、G)、Red(同、R)の色
分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。上
記カラーセンサ7は、B、G、Rの色分解手段とCCD
のような光電変換素子とから構成され、3色同時読み取
りを行うことができる。このスキャナ部1で得たB、
G、Rの各画像信号は、その強度レベルに基づいて、図
示しない画像処理部で色変換処理が行われる。この色変
換処理によって、Black(以下、Bkと記す)、C
yan(同、C)、Magenta(同、M)、Yel
low(同、Y)のカラー画像データが得られる。具体
的には、上記スキャナ部1の照明・ミラー光学系が、プ
リンタ部2に連動するスタート信号を受けて図1におけ
る矢印Aの方向に原稿走査し、カラー画像データを得
る。本実施形態においては、上記照明・ミラー光学系に
おける1回の原稿走査につき、1色の画像データを得る
ように構成されているので、Bk、CM、Yの4色のカラ
ー画像データを得るためには、上記原稿走査を合計4回
繰り返すことになる。
【0030】次に、本実施形態に係る複写機のプリンタ
部2の構成及び動作について説明する。このプリンタ部
2には、露光手段としての書込光学ユニット8と、像担
持体としての感光体ドラム10とが設けられている。上
記書込光学ユニット8は、上述したスキャナ部1からの
カラー画像データを光信号に変換して、上記感光体ドラ
ム10に原稿画像に対応した静電潜像を形成する。この
書込光学ユニット8としては、例えば、半導体レーザ8
aと、これの発光及び駆動を制御する図示しない発光駆
動制御部と、ポリゴンミラー8bと、これを回転駆動す
る回転駆動モータ8cと、f/θレンズ8dと、反射ミ
ラー8eとから構成されたものを使用することができ
る。また、上記感光体ドラム10は、図1における矢印
Bの方向すなわち反時計回りに回転駆動する。
【0031】上記感光体ドラム10の周囲には、クリー
ニング手段としての感光体クリーニングブレード11a
と、潤滑剤を塗布する塗布手段としてのブラシローラ1
1bと、除電手段としての除電ランプ12及びクリーニ
ング前除電器11dと、帯電手段としての帯電器である
帯電チャージャ13と、電位検知手段としての電位セン
サ14と、現像手段としてのBk現像器15、C現像器
16、M現像器17及びY現像器18と、現像濃度検知
手段としての現像濃度パターン検知器19と、中間転写
ユニット20とが配設されている。
【0032】上記感光体クリーニングブレード11a
は、感光体ドラム10に常時当接するように配置され、
1次転写後の感光体ドラム10の表面をクリーニングす
る。また、上記ブラシローラ11bは、クリーニング性
能を向上させるための潤滑剤を感光体ドラム10表面に
塗布するための塗布部材であり、感光体ドラム10に常
時当接するように配置されている。このブラシローラ1
1bの回転軸に連結された図示しない駆動機構からの駆
動により該ブラシローラ11bを回転させると、ブラシ
ローラ11bが潤滑剤としての固形ステアリン酸亜鉛1
1cを掻き取るとともに、微粉末状となったステアリン
酸亜鉛を感光体ドラム10に塗布する。
【0033】上記の各現像器は、現像剤の汲み上げ及び
撹拌を行う攪拌手段としての現像パドル(15a,16
a,17a,18a)と、該現像剤のトナー濃度を検知
するトナー濃度検知手段としてのトナー濃度検知センサ
(15b,16b,17b,18b)と、該現像剤で形
成される穂を上記感光体ドラム10の表面に接触させる
現像剤担持体としての現像スリーブ(15c,16c,
17c,18c)とをそれぞれ有している。これら4つ
の現像器は、複写機が待機状態にあるとき、それぞれの
現像スリーブ上の現像剤を穂切りして不動作状態とな
る。
【0034】また、上記中間転写ユニット20は、中間
転写体としての中間転写ベルト21を、電荷付与手段と
しての1次転写バイアスローラ22と、これに接続した
電源としての1次転写電源28と、1次転写前除電手段
としてのアースローラ23と、ベルト駆動手段としての
駆動ローラ24と、従動ローラ25とに張架した構成を
とり、図示しない駆動モータにより上記中間転写ベルト
21の駆動が制御されている。
【0035】上記中間転写ベルト21は、表面層、中間
層及びベース層からなる多層構造に構成されており、上
記感光体ドラム10に接触する外周面側に表面層が位置
し、内周面側にベース層が位置するように配置される。
また、上記中間層とベース層との間には、両層を接着す
るための接着層が介在している。この中間転写ベルト2
1は、上記JIS K 6911に記載されている測定方
法による体積抵抗率が、1011〜1014Ωcm、好ま
しくは1012〜1013Ωcm、より好ましくは10
13Ωcmとなるように形成されている。本実施形態にお
いては、上記中間転写ベルト21の表面層及び中間層を
高抵抗層とし、ベース層を体積抵抗率が10〜10
11Ωcmの中抵抗層としているが、これに限定されるも
のではない。
【0036】上記中間転写ベルト21の周囲には、上述
した感光体ドラム10と同様に、ベルトクリーニング手
段としてのベルトクリーニングブレード29aと、潤滑
剤としての固形ステアリン酸亜鉛29cを塗布する塗布
手段としてのブラシローラ29bとが設けられている。
本実施形態におけるクリーニングブレード29aは、中
間転写ベルト21に対してカウンタ方向(回転に逆らう
方向)に当接するようになっている。また、ブラシロー
ラ29bは、ベルトクリーニングブレード29aと中間
転写ベルト21との当接位置より中間転写ベルト21移
動方向下流側の位置で、中間転写ベルト21表面に対向
するように配設されている。そして、ブラシローラ29
bの回転軸に固設された図示しないブラシローラ回転ギ
アが回されて、ブラシローラ29bが回転することによ
り、固形ステアリン酸亜鉛29cが削り取られ、中間転
写ベルト21にステアリン酸亜鉛の微粉末が塗布され
る。また、中間転写ベルト21用のベルトクリーニング
ブレード29a及びブラシローラ29bは、図示を省略
した接離手段としての接離機構によって、それぞれ上記
中間転写ベルト21との接触及び離間が可能となってい
る。
【0037】また、上記中間転写ベルト21の周囲に
は、転写手段としての転写ユニット30も配設されてい
る。この転写ユニット30は、上記中間転写ユニット2
0の駆動ローラ24に対向する2次転写バイアスローラ
31と、転写クリーニングブレード32と、転写用接離
機構33とを有する。この転写用接離機構33によっ
て、上記転写ユニット30と上記中間転写ベルト21と
の接離が可能となっている。
【0038】また、上記プリンタ部2には、更に、上記
転写ユニット30の2次転写バイアスローラ31と、上
記中間転写ユニット20の駆動ローラ24部分の中間転
写ベルト21との間に形成される2次転写領域に、転写
材としての転写紙100を送り込む給紙ローラ41と、
レジストローラ42と、各種サイズの転写紙100を収
納する転写紙カセット(43a,43b,43c)と、
OHP用紙や厚紙などを使用するための手差し給紙トレ
イ40と、紙搬送ユニット44と、定着手段としての定
着器45と、コピートレイ46とを有している。
【0039】次に、現像の順序をBk、CM、Yの順とし
た場合における上記複写機の動作について説明する。
尚、この画像形成の順序は、これに限定されるものでは
ない。コピー動作が開始されると、まずBk工程が開始
し、上記スキャナ部1において原稿のカラー画像情報が
読み取られ、この画像情報から得られたBk画像データ
に基づいて、上記プリンタ部2における書込光学ユニッ
ト8のレーザ光によって感光体ドラム10上にBk潜像
が形成される。このBk潜像は、上記Bk現像器15に
よってBkトナーを付着され、Bkトナー像を形成する
ことで現像される。このとき、Bk潜像の現像を確実に
行うため、上記Bk現像器15の現像スリーブ15a
を、このBk潜像の先端部分が該Bk現像器の現像位置
に到達する前に、予め回転させておく。これにより、B
k潜像の先端部分が上記現像位置に達したときには、現
像剤が穂立ち状態となっているので、Bk潜像全体を確
実に現像することができる。また、上記Bk現像器15
では、Bk潜像の後端部分が上記現像位置を通過した時
点で、速やかに現像スリーブ15a上に形成された現像
剤の穂切りを行われる。これにより、このBk現像器1
5は不作動状態となる。このとき、少なくとも次に現像
されるC潜像の先端部分がBk現像器15の現像位置に
到達する前に、完全に不作動状態となるようにする。
尚、上記現像剤の穂切りは、上記現像スリーブ15a
を、現像動作中の回転方向と逆方向に切替えることで行
うことができる。このようにBk現像器15により感光
体ドラム10上に形成されたBkトナー像は、該感光体
ドラムと等速駆動する中間転写ベルト21の表面に1次
転写され、これでBk工程が終了する。
【0040】上記Bkトナー像の1次転写と並行して、
上記感光体ドラム10側では次のC工程が開始される。
すなわち、所定のタイミングで再び原稿のカラー画像情
報を読み取り、この画像情報から得られたC画像データ
に基づいて、レーザ光により感光体ドラム10上にC潜
像を形成し、C現像器16によってCトナー像を形成す
る。このC現像器16における現像スリーブ16aの回
転は、該C現像器の現像位置に、上記Bk潜像後端部分
が通過した後かつC潜像の先端部分が到達する前に、開
始される。そして、C潜像の後端部分が通過した時点
で、上述したBk現像器15の場合と同様に、現像スリ
ーブ16aに形成された現像剤の穂切りが行われ、上記
C現像器16は不作動状態となる。このとき、やはり次
のM潜像の先端部分が到達する前に完全に不作動状態と
なるようにする。このように現像されて感光体ドラム1
0上に形成されたCトナー像は、上記中間転写ベルト2
1におけるBkトナー像を転写された画像面に位置合わ
せして1次転写される。
【0041】以後、M工程及びY工程においても、上述
したC工程と同様に、それぞれの画像データに基づい
て、潜像形成、現像、1次転写を行う。このようにし
て、中間転写ベルト21上における同一の画像面に、上
記感光体ドラム10上に順次形成されるBk、CM、Yの
各トナー像を1次転写することで、該中間転写ベルト上
には、これら4色が重なり合ったトナー像が形成され
る。
【0042】ここで、上記中間転写ベルト21の動作に
ついて説明する。上述したBk、CM、Yの各トナー像が
それぞれ1次転写される間、例えば1色目のBkトナー
像の1次転写が終了してから2色目のCトナー像の1次
転写が開始されるまでの間における中間転写ベルト21
の駆動方式には、一定速往動方式、スキップ往動方式、
往復動(クイックリターン)方式などが利用される。
尚、この例示した3つの駆動方式の中から1つを選択し
てもよいが、コピー速度のスピードアップを図りたい場
合には、駆動方式をコピーサイズに応じて選択できるよ
うに構成したり、複数の駆動方式を効率的に組み合わせ
るように構成することも可能である。
【0043】尚、例示した駆動方式について簡単に説明
すると、上記一定往動方式は、中間転写ベルトを一方向
に低速で往動させながら1次転写を行う駆動方式であ
る。また、上記スキップ往動方式は、上記一定往動方式
と同様に一方向に往動するものであるが、中間転写ベル
ト上に1次転写した後に該中間転写ベルトを感光体ドラ
ムから離間して、その往動方向に高速スキップし、次の
1次転写のスタート位置に戻って次の1次転写を行う動
作を繰り返す駆動方式である。また、上記往復動(クイ
ックリターン)方式は、上記スキップ往動方式と異な
り、中間転写ベルト上に1次転写し、該中間転写ベルト
を感光体ドラムから離間した後、逆方向に高速リターン
し、次の1次転写のスタート位置に戻って次の1次転写
を行うという動作を繰り返す駆動方式である。
【0044】以上のようにして中間転写ベルト21上に
転写されたトナー像は、転写紙100上に2次転写する
ため、上記2次転写領域に送られる。このとき、上記転
写ユニット30の2次転写バイアスローラ31は、通
常、上記トナー像が転写紙100に転写されるタイミン
グで、上記転写用接離機構33によって上記中間転写ベ
ルト21に押圧される。その後、この2次転写バイアス
ローラ31には所定の2次転写バイアスが印加され、上
記2次転写領域に2次転写電界を形成する。これによ
り、上記中間転写ベルト21上のトナー像は上記転写紙
100上に転写される。尚、この転写紙100は、図示
しない操作パネルで指定されたサイズの転写紙カセット
(43a,43b,43c)からレジストローラ42方
向に搬送され、上記2次転写領域に給紙される。この転
写紙100の給紙の際、該転写紙は、上記レジストロー
ラ42によって上記中間転写ベルト21上のトナー像の
先端部が2次転写領域に到達するタイミングに合わせて
該2次転写領域に給紙される。
【0045】上述のように、上記中間転写ベルト21上
に4色が重なり合って形成されたトナー像が一括転写さ
れた転写紙100は、その後、紙搬送ユニット44によ
って定着器45に搬送される。この定着器45では、上
記転写紙100上の未定着トナー像を所定温度に制御さ
れた定着ローラ45aと加圧ローラ45bとからなる定
着ローラ対の間で溶融し、該未定着トナー像の定着を行
う。そして、この転写紙100はコピートレイ46に搬
出され、スタックされる。
【0046】尚、1次転写後の感光体ドラム10は、そ
の表面を上記感光体クリーニングブレード11aによっ
てクリーニングされ、上記ブラシローラ11bによって
ステアリン酸亜鉛が塗布される。
【0047】また、リピートコピーを行う場合、上記ス
キャナ部1においては、1枚目における4色目のY工程
に引き続き、所定のタイミングで2枚目における1色目
のBk工程に進み、プリンタ部2において感光体ドラム
10への潜像形成を行う。一方、中間転写ベルト21に
おいては、1枚目のトナー像の2次転写に引き続き、上
記ベルトクリーニングブレード29aによってクリーニ
ングされた領域に、2枚目における1色目のBkトナー
像が1次転写される。
【0048】以上は、4色フルカラーを得るコピーモー
ドについて説明したが、これ以外の3色コピーモードや
2色コピーモードの場合には、使用する色などが異なる
以外、上述した4色コピーモードと同様の動作を行うこ
とになる。また、単色コピーモードの場合には、所定枚
数が終了するまで、その色の現像器のみ現像剤を穂立ち
させて作動状態にしておき、ベルトクリーニングブレー
ド29a及び転写ユニット30を中間転写ベルト21に
接触させたままの状態で、かつ、該中間転写ベルトを感
光体ドラム10に接触させたままの状態で、該中間転写
ベルトを往動方向に一定速度で駆動し、コピー動作を行
うことになる。
【0049】以下、本実施形態の特徴的な構成の説明を
行う。図2に示すように、感光体ドラム10と中間転写
ベルト21とが接触して形成される1次転写領域として
の接触ニップ部の中間転写ベルト21の移動方向下流側
には、電荷付与手段としての1次転写バアスローラ22
が配置され、上記1次転写電源28によって所定の1次
転写バイアスが印加されるようになっている。そして、
接触ニップ部の中間転写ベルト21の移動方向上流側に
は、中間転写ベルト21を感光体ドラム10方向へ押圧
するように、中間転写ベルト21の裏側から所定の接触
圧にて該ベルトを押圧した状態で、除電手段としての接
地されたアースローラ23が配置されている。このよう
に、本実施形態においては、アースローラ23を中間転
写ベルト21に押し付けることにより、中間転写ベルト
21と感光体ドラム10とを接触させ、接触ニップ部の
始点を形成している。なお、本実施形態においては、電
荷付与手段及び除電手段として、それぞれベルトを支持
する1次転写バアスローラ22とアースローラ23を利
用しているため、別途、上記接触ニップ部内に電荷付与
部材及び除電部材を設ける場合に比して、低コスト、省
スペース化が可能となっている。
【0050】本実施形態の装置では、1次転写バアスロ
ーラ22から中間転写ベルト21に付与された転写電荷
を、上記アースローラ23を接地するという簡単な構成
により除電する。これにより、中間転写ベルト21に付
与された転写電荷は接触ニップ部始点より中間転写ベル
ト21移動方向上流側には実質的には移動せず又はほと
んど移動せず、接触ニップ部上流側において中間転写ベ
ルト21上に転写電荷は存在しない又はほとんど存在し
ない。よって、接触ニップ部上流側には転写画像に影響
を及ぼす電界が発生しない。しかも、所定の接触圧にて
アースローラ23により押圧された中間転写ベルトと感
光体ドラム10とが、接触ニップ部に進入したトナーを
押圧し、これにより、中間転写ベルト21上に転写され
たトナーが凝集する。
【0051】このように、上記接触ニップ部の中間転写
ベルト21移動方向下流側の1次転写バアスローラ22
に転写バイアスを印加した場合にも、上流側に電界が発
生することがないので、プレ転写を防止することができ
るとともに、接触ニップ部内でトナーが凝集するので、
下流側で転写電界の作用を受けても、トナー像が乱れに
くくなり、再転写を防止することができる。なお、アー
スローラ23の中間転写ベルト21に対する接触圧があ
まり低すぎると、トナー凝集による効果が期待できない
ため、接触圧は0.05N/cm以上あることが望まし
い。
【0052】ここで、アースローラ23の中間転写ベル
ト21に対する接触圧が高すぎると、トナーの凝集力が
高くなりすぎ、トナーの感光体ドラム10への付着力と
中間転写ベルト21への付着力とが両方とも高くなって
しまう。感光体ドラム10側の付着力の方が大きくなっ
た場合には、トナーが感光体ドラム10側に残ったまま
転写されず、虫喰い画像が発生する恐れがある。このた
め、接触圧は2N/cm以下に設定することが望まし
い。これにより、虫喰い画像の発生を良好に防止するこ
とができる。なお、トナーの中間転写ベルト21側の付
着力が強くなるように感光体ドラム10及び中間転写ベ
ルト21の材質を選定したり、上述した感光体ドラム1
0及び中間転写ベルト21へのステアリン酸亜鉛の塗布
量を調節したりすることが考えられるが、部分的に付着
力が逆転している場合もあり、完全に虫喰い画像を防止
できるものではない。
【0053】なお、除電手段として、別途、上記接触ニ
ップ部内に除電部材を設ける場合、ブラシ状、ブレード
状、ローラ状などの形状の部材を用いることができる
が、ベルトに与えるダメージや、ベルト駆動に伴う連れ
周りの危険を顧慮してローラ状であることが望ましい。
また、別途、除電部材を設ける場合には、本実施形態に
よるアースローラ23の押圧により接触ニップ部の始点
が形成される場合と比べて除電位置上流の転写に寄与で
きる実質的な転写領域が狭くなるため、できるだけ該接
触ニップ部の始点近傍に設けることが望ましい。これに
より、実質的な転写領域を比較的多く確保でき、高めの
転写効率を得ることができる。
【0054】以上、本実施形態においては、プレ転写及
び再転写を防止するので、転写チリのない、良好な画像
を得ることができる。
【0055】〔実施形態2〕次に、本発明をフルカラー
電子写真複写機に適用した他の実施形態(以下、本実施
形態を「実施形態2」という。)について説明する。図
3は、本実施形態に係る複写機のプリンタ部における主
要部の概略構成図である。この複写機は、上記実施形態
1と同じ構成の図示しないスキャナ部を備え、画像形成
動作も基本的には図1のカラー複写装置と同じである。
主な相違は、プリンタ部における構造及び動作にある。
【0056】このプリンタ部には、像担持体としての感
光体ドラム10が設けられており、該感光体ドラムの周
囲に、図示しない露光手段としての書込光学ユニット
と、クリーニング手段としての感光体クリーニングブレ
ード111aと、潤滑剤を塗布する塗布手段としてのブ
ラシローラ111bと、帯電手段としての帯電チャージ
ャ13と、現像手段としての回転型現像装置であるリボ
ルバ現像ユニット110と、中間転写手段としての中間
転写ユニット120とが配設されている。また、このプ
リンタ部には、転写手段としての転写ユニット130
と、定着手段としての定着ユニット145と、上記実施
形態1と同様の図示しない給紙部及び制御部なども設け
られている。
【0057】上記感光体クリーニングブレード111a
は、感光体ドラム10に常時当接するように配置され、
1次転写後の感光体ドラム10の表面をクリーニングす
る。また、上記ブラシローラ111bは、クリーニング
性能を向上させるための潤滑剤を感光体ドラム10表面
に塗布するための塗布部材であり、感光体ドラム10に
常時当接するように配置されている。このブラシローラ
111bの回転軸に連結された図示しない駆動機構から
の駆動により該ブラシローラ111bを回転させると、
ブラシローラ111bが潤滑剤としての固形ステアリン
酸亜鉛111cを掻き取るとともに、微粉末状となった
ステアリン酸亜鉛を感光体ドラム10に塗布する。
【0058】上記リボルバ現像ユニット110は、Bk
現像器115と、C現像器116と、M現像器117
と、Y現像器118とを有し、該リボルバ現像ユニット
が回転することで、各色の現像器における感光体ドラム
10と対向する現像位置を位置決めすることができる。
【0059】上記中間転写ユニット120は、中間転写
体としての中間転写ベルト121を、電荷付与手段とし
ての1次転写バイアスローラ122と、これに接続した
電源としての1次転写電源128と、1次転写前除電手
段としてのアースローラ123と、ベルト駆動手段とし
ての駆動ローラ124と、テンションローラ125と、
2次転写対向ローラ126と、クリーニング対向ローラ
127とに張架した構成をとっている。上記中間転写ベ
ルト121を張架するすべてのローラは導電性材料で形
成されており、上記1次転写バイアスローラ122以外
の各ローラはそれぞれ接地されている。この1次転写バ
イアスローラ122には、1次転写電源128によって
定電流又は定電圧制御された所定の1次転写バイアスが
供給される。また、上記中間転写ベルト121には、上
記実施形態1と同様の構成であるが、その体積抵抗率が
1012〜1014Ωcm、好ましくは1013Ωcm
となるように形成されている。また、この中間転写ベル
ト121の表面層における表面抵抗率は、10〜10
14Ω/□となるように構成されている。
【0060】また、上記中間転写ベルト121の周囲に
は、ベルトクリーニングブレード129aと、潤滑剤塗
布手段としてのブラシローラ129bとが配設されてお
り、図示しない接離機構によってそれぞれ中間転写ベル
ト121から接離可能となっている。また、転写ユニッ
ト130も配設されており、図示しない接離機構によっ
て中間転写ベルト121から接離可能となっている。
【0061】上記転写ユニット130は、転写材担持体
としての2次転写ベルト134と、該2次転写ベルト表
面をクリーニングする転写クリーニングブレード132
と、上記中間転写ユニット120の2次転写対向ローラ
126に対向する2次転写バイアスローラ131と、こ
れに接続された2次転写電源139と、給紙部側の端部
に位置する第1支持ローラ135aと、定着ユニット1
45側の端部に位置する第2支持ローラ135bと、上
記転写クリーニングブレード132に対向する第3支持
ローラ135cと、転写紙除電チャージャ136と、転
写ベルト除電チャージャ137とを有する。上記2次転
写ベルトは、PVDFからなる体積抵抗率が1013Ω
cm以上の高抵抗となるように形成されている。尚、上
記転写ユニット130は、この構成に限定されず、例え
ば上記2次転写ベルト134の代わりにドラムなどの他
の形状の部材を適用した構成とすることも可能である。
【0062】次に、現像の順序をBk、CM、Yの順とし
た場合における上記複写機の動作について説明する。画
像形成サイクルを開始する前に、上記感光体ドラム10
が、図3における矢印Cの方向すなわち反時計回りに回
転駆動し、上記帯電チャージャ13がコロナ放電を開始
する。このとき、例えば負電荷で上記感光体ドラム10
を所定電位に一様帯電する。また、上記中間転写ユニッ
ト120の中間転写ベルト121は、上記感光体ドラム
10と等速で駆動し、図3における矢印Dの方向すなわ
ち時計回りに回転する。
【0063】上記スキャナ部では、上記実施形態1のよ
うに、所定のタイミングで原稿のカラー画像情報を読み
取り、この画像情報から得られたBk画像データに基づ
いて、上記書込光学ユニットによるレーザ光での光書き
込み(例えばラスタ露光)を行う。これにより、上記感
光体ドラム10上には、Bk画像データに対応したBk
潜像が形成される。その後、感光体ドラム10上に形成
されたBk潜像は、上記リボルバ現像ユニット110の
Bk現像器115によって、負帯電トナーで反転現像さ
れる。これにより、感光体ドラム10上には、Bkトナ
ー像が形成される。
【0064】このように感光体ドラム10上に形成され
たBkトナー像は、1次転写領域における転写電界によ
って中間転写ベルト121表面に1次転写される。この
転写電界は、上記1次転写バイアスローラ122により
中間転写ベルト121に付与される電荷によって形成さ
れる。このとき、上記1次転写バイアスローラ122に
は、上記1次転写電源128によって、例えば、1色目
のBkトナー像に対して1.5kV、2色目のCトナー
像に対して1.6〜1.8kV、3色目のMトナー像に
対して1.8〜2.0kV、4色目のYトナー像に対し
て2.0〜2.2kVの適切な大きさの1次転写バイア
スが印加される。尚、現像後に感光体ドラム10上に残
留する1次転写残トナーは、上記感光体クリーニングブ
レード111aによって該感光体ドラム上から除去さ
れ、さらに、上記ブラシローラ111bによってステア
リン酸亜鉛が塗布される。
【0065】上記Bkトナー像が1次転写された中間転
写ベルト121上の画像面は、上記実施形態1と同様
に、再び1次転写領域に戻される。このとき、上記トナ
ー像が乱されないように、ベルトクリーニングブレード
129a及びブラシローラ129bを、それぞれ接離機
構によって上記中間転写ベルト121から離間させる。
更に、上記転写ユニット130における第1支持ローラ
135a及び2次転写バイアスローラ131を図示しな
い転写用接離機構によって移動させ、該2次転写バイア
スローラを上記中間転写ベルト121から離間させる。
このとき、上記2次転写バイアスローラ131に接続し
た2次転写電源139による電圧印加を停止する。上記
の状態は、中間転写ベルト121上に1次転写されたト
ナー像を転写紙に2次転写するまで維持される。
【0066】一方、上述したBk工程が終了した後、上
記感光体ドラム10側ではC工程が開始され、所定のタ
イミングで再び原稿のカラー画像情報を読み取り、この
画像情報から得られたC画像データに基づいて、レーザ
光により感光体ドラム10上にC潜像を形成し、C現像
器116によってCトナー像を形成する。本実施形態に
おいては、上記Bk潜像後端部分が通過した後、速やか
に上記リボルバ現像ユニット110の回転動作が開始さ
れる。そして、この回転動作は、感光体ドラム10上に
形成されたC潜像の先端部分がC現像器116の現像位
置に到達する前に、完了するようにする。これにより、
C現像器116は現像位置に位置決めされ、この現像位
置に移動してくるC潜像をCトナーで現像する。
【0067】以後、M工程及びY工程においても、上述
したC工程と同様に、それぞれの画像データに基づい
て、潜像形成、現像、1次転写を行う。このようにし
て、中間転写ベルト121上における同一の画像面に、
上記感光体ドラム10上に順次形成されるBk、CM、Y
の各トナー像を1次転写することで、該中間転写ベルト
上には、これら4色が重なり合ったトナー像が形成され
る。
【0068】以上のようにして中間転写ベルト121上
に転写されたトナー像は、転写紙100上に2次転写す
るため、上記2次転写領域に送られる。このとき、上記
転写ユニット130の2次転写バイアスローラ131
は、図示しない転写用接離機構によって上記中間転写ベ
ルト121に押圧される。その後、この2次転写バイア
スローラ131には所定の2次転写バイアスが印加さ
れ、上記2次転写領域に2次転写電界を形成する。これ
により、上記中間転写ベルト121上のトナー像は上記
転写紙100上に転写される。また、上記2次転写領域
に搬送される転写紙100は、上記中間転写ベルト12
1上のトナー像の先端部が該2次転写領域に到達するタ
イミングに合わせて給紙される。
【0069】上述のように、上記中間転写ベルト121
上に4色が重なり合って形成されたトナー像が一括転写
された転写紙100は、その後、上記転写ユニット13
0における転写紙除電チャージャ136との対向部に搬
送される。この対向部を通過するとき、上記転写紙は、
作動状態にある上記転写紙除電チャージャ136によっ
て除電され、2次転写ベルト134から剥離される。そ
して、剥離した転写紙は、定着ユニット145の定着ロ
ーラ対145aのローラ間に向けて送られる。この定着
ローラ対145aでは、これらローラ間に形成されるニ
ップ部からなる定着領域で、上記転写紙100上の未定
着トナー像を溶融し、該未定着トナー像の定着を行う。
そして、この転写紙は、図示しないコピートレイに搬出
され、スタックされる。
【0070】一方、2次転写後の中間転写ベルト121
は、接離機構によってベルトクリーニングブレード12
9aが当接され、その表面に残留した2次転写残トナー
を除去されるとともに、同様に図示しない接離機構によ
ってブラシローラ129cが当接され、固形潤滑剤12
9cの微粉末が塗布される。
【0071】また、転写紙を剥離した後、上記2次転写
ベルト134表面に残留した電荷は、上記転写ベルト除
電チャージャ137によって除電される。尚、この2次
転写ベルト134表面は、更に、上記ベルトクリーニン
グブレード129bによってクリーニングされる。
【0072】以下、本実施形態の特徴的な構成について
説明する。本実施形態においては、上記実施形態1と同
様に、図3に示すように、感光体ドラム10と中間転写
ベルト121との接触ニップ部のベルト移動方向下流側
には、電荷付与手段としての1次転写バイアスローラ1
22が配置され、上流側には、中間転写ベルト121を
感光体ドラム10方向へ押圧するように、中間転写ベル
ト121の裏側から0.05N/cm以上であって2N
/cm以下の範囲内の接触圧にて該ベルトを押圧した状
態で、除電手段としての接地されたアースローラ123
が配置されている。よって、本実施形態においても、上
記実施形態1と同様に、プレ転写及び再転写を防止する
ので、転写チリのない、良好な画像を得ることができ
る。
【0073】ところで、図3に示すように、中間転写ベ
ルト121は、アースローラ123によって常に感光体
ドラム10に対して押しつけされるように構成されてい
るため、ベルトの駆動が長時間停止された場合には、感
光体ドラム10及び中間転写ベルト121にダメージが
発生しやすいとともに、中間転写ベルト121に、アー
スローラ123の円周に沿ったくせがついてしまうとい
う不具合がある。このくせのついたベルトを使用する場
合には、くせのついた部分が接触ニップに入ってきたと
きに機械的な接触状態が変化し、転写条件が変わってし
まい、転写ムラなどの異常画像が発生するおそれがあ
る。
【0074】そこで、本実施形態においては、アースロ
ーラ123を中間転写ベルト121に接触させた状態
と、アースローラ123を中間転写ベルト121から離
間させた状態とをとることができるような接離手段を設
けた。接離手段としては、例えば、カム装置やソレノイ
ド機構を用いることができる。
【0075】図4(a)に示すように、ベルトの駆動が
停止されると図示しない制御手段からの信号を受けて、
接離手段によりアースローラ123が中間転写ベルト1
21から離間する。また、ベルトの駆動が開始される
と、同様に制御手段からの信号を受けて、アースローラ
123が中間転写ベルト121を押圧する。これによ
り、長時間、中間転写ベルト121と感光体ドラム10
とが当接した状態がなくなるとともに、中間転写ベルト
121がアースローラ123に押圧された状態がなくな
る。また、図4(b)に示すように、アースローラ12
3を、アースローラ123が中間転写ベルト121を押
圧しなくても該ベルト123に接触するような位置まで
移動させるようにしてもよい。
【0076】このように、接離手段により、中間転写ベ
ルト121からアースローラ123が離間した位置、又
は、アースローラ123が中間転写ベルト121を押圧
しなくても該ベルト123に接触するような位置まで、
アースローラ123を移動可能となり、ベルトが感光体
ドラム10に対して常に押しつけられることがない。よ
って、両者のダメージを低減することができる。また、
長時間停止された場合にも、中間転写ベルト121にア
ースローラ123の円周に沿ったくせがつくことも防止
できるので、くせのついたベルトを使用する際の、転写
条件の変化による転写ムラなどの異常画像の発生を防止
することができる。
【0077】また、従来では、中間転写ベルト121を
支持する支持ローラの径を大きくすることで、ベルト1
21にローラの形状に沿ったくせが発生しないようにし
てきたが、上記接離手段を設けることにより、比較的小
径のローラを使用することができる。本実施形態におい
ては、直径30mmのローラを使用した。ベルトの内側
には、図示しない中間転写ユニット120の脱着機構等
が設けられているため、ローラ径は小さいほど好まし
く、本実施形態においてはこの点で有利となる。
【0078】
【実施例1】次に、本実施形態に係る複写機における実
施例について説明する。本実施例においては、上記中間
転写ベルト121を、厚さ0.15mm、幅368mm、内
周長565mmで形成し、この中間転写ベルト121の移
動速度を200mm/sに設定した。また、この中間転写
ベルト121の表面層は厚さ1μm程度の絶縁層で形成
した。また、中間層は、ポリフッ化ビニリデン(以下、
PVDFという。)で厚さを75μm程度に形成し、そ
の体積抵抗率は、温度25℃、湿度45%の環境で油化
電子製の抵抗測定器「ハイレスターIP」を用いて電圧
100Vを10秒間印加して測定したところ9×10
12Ωcm、同様に電圧500Vを10秒間印加して測定
したところ6×1012Ωcmであった。また、ベース層
は、PVDFと酸化チタンとから形成し、厚さを75μ
m程度とし、その体積抵抗率は、同環境で同測定器を用
いて電圧100Vを10秒間印加して測定したところ7
×10Ωcmであった。また、上記中間転写ベルト12
1の表面層側の表面における表面抵抗率を、油化電子製
の抵抗測定器「ハイレスターIP」で測定したところ、
1013Ω/□であった。この表面抵抗率は、上記抵抗
測定器を用いるほか、 JIS K 6911に記載され
ている表面抵抗測定法で測定することもできる。
【0079】本実施例において、上記1次転写バイアス
ローラ122にはニッケルメッキの金属ローラを用い、
上記アースローラ123には金属ローラを用いた。ま
た、これら以外のローラには、金属ローラ又は導電性樹
脂ローラを用いた。本実施例においては、上記1次転写
バイアスローラ122に、1色目のBkトナー像に対し
て1.5kV、2色目のCトナー像に対して1.7k
V、3色目のMトナー像に対して1.9kV、4色目の
Yトナー像に対して2.1kVの直流の1次転写バイア
スを印加した。尚、上記1次転写領域のニップ幅は10
mmに設定した。
【0080】また、上記転写ユニット130において、
上記2次転写バイアスローラ131には、導電性スポン
ジ又は導電性ゴムからなる表面層と、金属又は導電性樹
脂からなるコア層とを有するローラを用いた。本実施例
においては、この2次転写バイアスローラ131は、表
1のように定電流制御された転写バイアスを印加した。
また、上記2次転写ベルト134は、PVDFからなる
体積抵抗率が1013Ωcmのベルト材を用いて、厚さ1
00μmで形成した。
【表1】
【0081】上記転写紙除電チャージャ136及び上記
転写ベルト除電チャージャ137には、図示しない電源
により、AC電圧のみ又はAC+DC電圧が印加された
放電器を用いた。また、上記転写クリーニングブレード
132は、第3支持ローラ135cに当接する部分にお
ける2次転写ベルト134の表面に対してカウンター方
式で当接した。
【0082】図3において、感光体ドラム10と中間転
写ベルト121との接触ニップ部のベルト移動方向下流
側に、電荷付与手段としての1次転写バイアスローラ1
22を配置し、上流側には、中間転写ベルト121を感
光体ドラム10方向へ押圧するように、接地したアース
ローラ123を中間転写ベルト121の裏側から0.0
5N/cm以上であって2N/cm以下の範囲内の接触
圧で押圧させた。これにより、下流側のプレ転写と、上
流側の再転写を防止することができ、良好な画像を得る
ことができた。
【0083】〔実施形態3〕次に、本発明をフルカラー
電子写真複写機に適用した更に他の実施形態(以下、本
実施形態を「実施形態3」という。)について説明す
る。図5は、本実施形態に係る複写機のプリンタ部にお
ける主要部の概略構成図である。この複写機は、主に低
コスト化を図ったものであり、次に述べる点で上記実施
形態2の複写機の構成と異なるのみである。よって、同
様の構成部材については同じ符号を付し、それらの説明
は省略する。
【0084】本実施形態においては、中間転写ユニット
220における中間転写ベルト221の中間層を、体積
抵抗率が10〜1011Ωcmの中抵抗層としている。
また、この中間転写ベルト221は、全体として、10
10〜1012Ωcmの体積抵抗率有している。また、こ
の中間転写ベルト221の表面層側における表面抵抗率
は、10〜1014Ω/□となるように構成されてい
る。このような中抵抗の中間転写ベルト221を用いる
ことで、1次転写後の中間転写ベルト221表面に発生
する帯電ムラを防止することができる。また、本実施形
態において、中間転写ユニット220における駆動ロー
ラ224は、2次転写領域のベルト回転方向下流側かつ
1次転写領域のベルト回転方向上流側に配置されてい
る。そして、この駆動ローラ224に対向するようにベ
ルトクリーニングブレード229aを配設することで、
該駆動ローラを上記実施形態2におけるクリーニング対
向ローラ127としても兼用している。
【0085】また、本実施形態においては、転写手段と
して、上記実施形態2における転写ユニットの代わり
に、中間転写ユニット220の2次転写対向ローラ12
6に対向するように配設された2次転写バイアスローラ
231を用いている。これにより、2次転写工程に必要
な構成部材数が減少し、上記実施形態2に比べて低コス
ト化を図ることができる。本実施形態における給紙の
際、給紙された転写紙100は、上記2次転写バイアス
ローラ231と中間転写ベルト221との間で直接挟持
され、定着ユニット145の定着ローラ対145aのロ
ーラ間に向けて送られる。
【0086】以下、本実施形態の特徴的な構成について
説明する。本実施形態においては、図5に示すように、
アースローラ223を、アースローラ223が中間転写
ベルト221を押圧しなくても該ベルト221に接触す
るような位置に配置した点で、上記実施形態1及び実施
形態2と異なる。
【0087】上記構成によれば、中間転写ベルト221
がアースローラ223に巻き付くことがないので、長時
間停止された場合にも、中間転写ベルト221にアース
ローラ223の円周に沿ったくせがつくことがない。よ
って、本実施形態においては、上記実施形態1と同様の
効果が得られると共に、くせのついたベルトを使用する
際の、転写条件の変化による転写ムラなどの異常画像の
発生を防止することができる。
【0088】
【実施例2】次に、上記実施形態3に係る複写機におけ
る実施例について説明する。本実施例は、以下に説明す
る部材以外は、上記実施例1と同じ構成である。本実施
例における中間転写ベルト221の中間層は、PVDF
と酸化チタンとから形成し、その体積抵抗率は、温度2
5℃、湿度45%の環境で油化電子製の抵抗測定器「ハ
イレスターIP」を用いて電圧100Vを10秒間印加
して測定したところ5×1012Ωcm、同様に電圧50
0Vを10秒間印加して測定したところ2×1011Ω
cmであった。尚、表面層及びベース層は、上記実施例1
と同様である。また、本実施例では、上記中間転写ベル
ト221の移動速度を156mm/sに設定した。
【0089】本実施例においては、上記1次転写バイア
スローラ122に、1色目のBkトナー像に対して1.
7kV、2色目のCトナー像に対して1.8kV、3色
目のMトナー像に対して1.9kV、4色目のYトナー
像に対して2.0kVの直流の1次転写バイアスを印加
した。また、上記2次転写バイアスローラ231には、
導電性ゴムローラを用い、表2のように定電流制御され
た転写バイアスを印加した。
【表2】
【0090】図5において、感光体ドラム10と中間転
写ベルト121との接触ニップ部のベルト移動方向下流
側に、電荷付与手段としての1次転写バイアスローラ2
22を配置し、上流側には、中間転写ベルト221を感
光体ドラム10方向へ押圧するように、接地したアース
ローラ223を中間転写ベルト221の裏側から0.0
5N/cm以上であって2N/cm以下の範囲内の接触
圧で押圧させた。これにより、下流側のプレ転写と、上
流側の再転写を防止することができ、良好な画像を得る
ことができた。
【0091】〔実施形態4〕次に、本発明を、紙やOH
Pシートなどの転写材を担持搬送するベルトなどの転写
材担持体を用いた画像形成装置に適用した実施形態(以
下、本実施形態を「実施形態4」という。)について説
明する。図6は、本実施形態に係る複写機のプリンタ部
における主要部の概略構成図である。本実施形態におい
ては、本発明を、上述した実施形態のように中間転写体
ではなく、トナー像担持体としての感光体ドラム10に
利用する。
【0092】本実施形態における複写機は、像担持体と
しての感光体ドラム10上に周知の電子写真プロセスで
トナー像を形成し、該トナー像を感光体ドラム10と上
記転写ベルト334との間に形成される転写領域として
の接触ニップ部において、該接触ニップ部に給紙された
転写材としての転写紙100に転写する。
【0093】上記転写ユニット330において、上記接
触ニップに対して上記転写ベルト334の移動方向下流
側には、電荷付与手段としての転写バイアスローラ33
1が配置されており、この転写バイアスローラ331
に、図示しない電源から所定の転写バイアスが印加され
る。これにより、接触ニップ部には転写電界が形成さ
れ、上記感光体ドラム10上のトナー像は、転写ベルト
334上に担持された転写紙100に転写される。な
お、この転写ベルト334は、体積抵抗率が10〜1
11Ωcmの中抵抗体から形成されている。
【0094】以下、本実施形態の特徴的な構成について
説明する。図6に示すように、接触ニップ部の転写ベル
ト334の移動方向下流側には、電荷付与手段としての
転写バアスローラ331が配置され、上流側には、転写
ベルト334を感光体ドラム10方向へ押圧するよう
に、転写ベルト334の裏側から0.05N/cm以上
2N/cm以下の接触圧にて該ベルトを押圧した状態
で、除電手段としての接地されたアースローラ333が
配置されている。このように、本実施形態においては、
アースローラ333を転写ベルト334に押し付けるこ
とにより、転写ベルト334と感光体ドラム10とを接
触させ、接触ニップ部の始点を形成している。
【0095】本実施形態の装置では、転写バアスローラ
331から転写ベルト334に付与された転写電荷を、
上記アースローラ333で除電する。これにより、転写
ベルト334に付与された転写電荷は接触ニップ部始点
より転写ベルト334移動方向上流側には実質的には移
動せず又はほとんど移動せず、接触ニップ部上流側にお
いて転写ベルト334上に転写電荷は存在しない又はほ
とんど存在しない。よって、接触ニップ部上流側には転
写画像に影響を及ぼす電界が発生しない。しかも、上記
接触圧にてアースローラ333により押圧された転写ベ
ルト334と感光体ドラム10とが、接触ニップ部に進
入したトナーを押圧し、これにより、転写ベルト334
に担持された転写紙100上に転写されたトナーが凝集
する。
【0096】このように、上記接触ニップ部の転写ベル
ト334移動方向下流側の転写バアスローラ331に転
写バイアスを印加した場合にも、上流側に電界が発生す
るとこがないので、プレ転写を防止することができると
ともに、接触ニップ部内でトナーが凝集するので、下流
側で転写電界の作用を受けても、トナー像が乱れにくく
なり、再転写を防止することができる。
【0097】以上、上述したすべての実施形態において
は、プレ転写及び再転写を防止するので、転写チリのな
い、良好な画像を得ることができる。
【0098】また、上述したすべての実施形態における
それぞれの特徴部については、記載された実施形態中の
装置のみで適用されるものではなく、それぞれ相互に適
用可能である。
【0099】また、上述したすべての実施形態において
は、除電手段としてのアースローラを接地しているが、
上記接触ニップ部において転写に必要な転写電荷に影響
を及ぼさない範囲であれば、転写電荷の極性と逆極性の
バイアスを印加してもよい。
【0100】また、上述したすべての実施形態において
は、転写電荷付与手段としてバイアスローラを用いた例
について説明したが、本発明は、他の形状の転写電荷付
与手段を採用したものにも適用することができる。
【0101】また、上記実施形態1乃至3においては、
2次転写電荷付与手段として2次転写バイアスローラを
用いた例について説明したが、本発明は、このローラに
代えてブレード、ブラシなどの他の形状の部材を用いた
ものにも適用することができる。
【0102】また、上記した実施形態2又は3に係る複
写機も、上記実施形態1と同様に、上述した4色フルカ
ラーコピ−モードだけでなく、他のコピーモードであっ
ても利用することができる。
【0103】また、上述したすべての実施形態の説明で
は、像担持体として、感光体ドラムを例示的に用いた
が、本発明は、これ以外の構成を有する像担持体、例え
ば2つのローラ間に張架された無端移動する感光体ベル
ト等に対しても適用することができる。
【0104】また、上述した実施形態1乃至3における
上記中間転写ベルトについては、その表面抵抗率等の電
気的特性、構造、厚さなどは、作像条件等によって適宜
選択して採用することができる。
【0105】さらに、上述した実施形態では、像担持体
としての感光体ドラムを負極性に帯電し、2成分系現像
剤を用いた反転現像方式を採用する現像手段を例示した
が、本発明は、像担持体の帯電電位が負極性であるもの
に限定されることなく、また、1成分系現像剤を用いた
ものや正規現像方式を採用する画像形成装置に対しても
適用することが可能である。
【0106】
【発明の効果】請求項1乃至9の発明によれば、像担持
体と中間転写ベルトとの接触ニップ内において、除電部
材で中間転写ベルトの電荷を除去することにより、転写
電界の影響が該接触ニップの中間転写ベルト移動方向上
流側に及ぶのを抑制することができるので、該上流側で
像担持体から中間転写ベルトへトナーが転写されるプレ
転写を抑制することができる。しかも、該除電部材を接
触圧0.05N/cm以上2N/cm以下で接触させる
ことによって、該像担持体と中間転写ベルトとの接触圧
を高めることができ、該接触ニップ内でトナーを凝集さ
せる。このトナー同志の凝集によって、中間転写ベルト
上に一旦転写されたトナー像が、該接触ニップの中間転
写ベルト移動方向下流側で転写電界の影響を受けても乱
れにくくなり、該下流側での再転写を抑制することがで
きる。したがって、ベルト転写時に発生するプレ転写及
び再転写による転写チリを防止することができる。な
お、上記接触圧が大きすぎる場合には、トナーの凝集力
が高くなりすぎ、凝集トナーが像担持体上に残って中間
転写ベルトへ転写されず、いわゆる虫喰い画像と呼ばれ
る異常画像が発生する恐れがあるが、接触圧を2N/c
m以下に設定することにより、この問題を回避できる。
【0107】請求項10乃至18の発明によれば、像担
持体と転写ベルトとの接触ニップ内において、除電部材
で転写ベルトの電荷を除去することにより、転写電界の
影響が該接触ニップの転写ベルト移動方向上流側に及ぶ
のを抑制することができるので、該上流側で像担持体か
ら転写ベルトへトナーが転写されるプレ転写を抑制する
ことができる。しかも、該除電部材を接触圧0.05N
/cm以上2N/cm以下で接触させることによって、
該像担持体と転写ベルトとの接触圧を高めることがで
き、該接触ニップ内でトナーを凝集させる。このトナー
同志の凝集によって、転写ベルト上に一旦転写されたト
ナー像が、該接触ニップの転写ベルト移動方向下流側で
転写電界の影響を受けても乱れにくくなり、該下流側で
の再転写を抑制することができる。したがって、ベルト
転写時に発生するプレ転写及び再転写による転写チリを
防止することができる。なお、上記接触圧が大きすぎる
場合には、トナーの凝集力が高くなりすぎ、凝集トナー
が像担持体上に残って転写ベルトへ転写されず、いわゆ
る虫喰い画像と呼ばれる異常画像が発生する恐れがある
が、接触圧を2N/cm以下に設定することにより、こ
の問題を回避できる。
【0108】特に、請求項3又は12の発明によれば、
除電部材を接地するという簡単な構成で、ベルトの転写
電荷を減少させて除電することができるという優れた効
果がある。
【0109】特に、請求項4又は13の発明によれば、
除電部材により上記接触ニップの始点近傍でベルトの転
写電荷を除電するので、除電部材を該始点近傍から下流
側に離れた位置に配置した場合に比して、除電位置上流
の転写に寄与できる実質的な転写領域を比較的多く確保
できる。よって、除電部材を該始点近傍から下流側に離
れた位置に配置した場合に比して、高めの転写効率を得
ることができるという効果がある。
【0110】特に、請求項5又は14の発明によれば、
除電部材により上記接触ニップの始点でベルトの転写電
荷を除電するので、除電部材を該始点から下流側に離れ
た位置に配置した場合に比して、除電位置上流の転写に
寄与できる実質的な転写領域をより多く確保できる。よ
って、除電部材を該始点から下流側に離れた位置に配置
した場合に比して、さらに高めの転写効率を得ることが
できるという効果がある。
【0111】特に、請求項6又は15の発明によれば、
ベルトが除電部材に巻き付くことがないので、長時間停
止された場合にベルトに除電部材の形状に沿ったくせが
つくことを防止できる。よって、くせのついたベルトを
使用する際の、転写条件の変化による転写ムラなどの異
常画像の発生を防止することができる。
【0112】特に、請求項7又は16の発明によれば、
接離手段により、除電部材がベルトを押圧しなくても該
ベルトに接触するような位置、又は、ベルトから除電部
材が離間した位置まで、除電部材を移動可能となるの
で、ベルトが除電部材に巻き付くことがなく、長時間停
止された場合にベルトに除電部材の形状に沿ったくせが
つくことを防止できる。これにより、くせのついたベル
トを使用する際の、転写条件の変化による転写ムラなど
の異常画像の発生を防止することができる。しかも、ベ
ルトが像担持体に対して常に押しつけられることもない
ので、両者のダメージを低減することができる。
【0113】特に、請求項8又は17の発明によれば、
ローラ部材を用いることにより、ブラシ状やブレード状
の部材を用いる場合に比して、ベルトに対する接触圧が
高い場合にも、ベルトに与えるダメージを軽減できると
ともに、ベルト駆動に伴う連れ周りの危険も回避できる
という効果がある。
【0114】特に、請求項9又は18の発明によれば、
ベルトを支持する支持ローラが、除電部材及び電荷付与
部材を兼ねているので、該除電部材や該電荷付与部材を
別途設ける必要がなく、装置を簡素化することができる
という優れた効果がある。
【0115】請求項19の発明によれば、ベルト状部材
が押圧部材に巻き付くことがないので、長時間停止され
た場合にベルト状部材に押圧部材の形状に沿ったくせが
つくことを防止できる。よって、例えば、ベルト状部材
を転写体として使用する際の、ベルトのくせによる転写
条件の変化を防止することができ、転写ムラなどの異常
画像の発生を防止することができる。
【0116】請求項20の発明によれば、接離手段によ
り、押圧部材がベルト状部材を押圧しなくても該ベルト
状部材に接触するような位置、又は、ベルト状部材から
押圧部材が離間した位置まで、押圧部材を移動可能とな
るので、ベルト状部材が押圧部材に巻き付くことがな
く、長時間停止された場合にベルトに押圧部材の形状に
沿ったくせがつくことを防止できる。しかも、ベルト状
部材が接触対象物に対して常に押しつけられることもな
いので、両者のダメージを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る複写機の概略構成を示す断面
図。
【図2】実施形態1に係る複写機における感光体ドラム
周辺部の概略構成を示す拡大図。
【図3】実施形態2に係る複写機のプリンタ部における
主要部の概略構成図。
【図4】(a)は実施形態2に係る接離手段の例を示す
図。(b)は実施形態2に係る接離手段のその他の例を
示す図。
【図5】実施形態3に係る複写機のプリンタ部における
主要部の概略構成図。
【図6】実施形態4に係る複写機の転写手段としての転
写ユニットの概略構成図。
【符号の説明】
1 スキャナ部 2 プリンタ部 3 原稿 4 照明ランプ 5a,5b,5c ミラー群 6 レンズ 7 カラーセンサー 8 書込光学ユニット 8a 半導体レーザー 8b ポリゴンミラー 8c 回転駆動モーター 8d f/θレンズ 8e 反射ミラー 10 感光体ドラム 11a,111a 感光体クリーニングブレード 11b,111b ブラシローラ(感光体用) 11c,111c 固形ステアリン酸亜鉛(感光体用) 11d クリーニング前除電器 12 除電ランプ 13 帯電チャージャ 14 電位センサー 110 リボルバ現像ユニット 15,115 Bk現像器 16,116 C現像器 17,117 M現像器 18,118 Y現像器 15a,16a,17a,18a 現像パドル 15b,16b,17b,18b トナー濃度検知セン
サ 15c,16c,17c,18c 現像スリーブ 19 現像濃度パターン検知器 20,120,220 中間転写ユニット 21,121,221 中間転写ベルト 22,122,222 1次転写バイアスローラ 23,123,223,333 アースローラ 24,124,224 駆動ローラ 25 従動ローラ 28,128 1次転写電源 29a,129a,229a ベルトクリーニングブレ
ード 29b,129b ブラシローラ(ベルト用) 29c,129c 固形ステアリン酸亜鉛(ベルト用) 30,130,330 転写ユニット 31,131,231 2次転写バイアスローラ 32,132 転写クリーニングブレード 33 転写用接離機構 40 手差し給紙トレイ 41 給紙ローラ 42 レジストローラ 43a,43b,43c 転写紙カセット 44 紙搬送ユニット 45 定着器 45a 定着ローラ 45b 加圧ローラ 46 コピートレイ 100 転写紙 125 テンションローラ 126 2次転写対向ローラ 127 クリーニング対向ローラ 134 2次転写ベルト 135a 第1支持ローラ 135b 第2支持ローラ 135c 第3支持ローラ 136 転写紙除電チャージャ 137 転写ベルト除電チャージャ 139 2次転写電源 145 定着ユニット 331 転写バイアスローラ 334 転写ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河石 康則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H032 BA09 BA18 BA23 CA04

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と該像担持体の表面に一定距離接
    触しながら移動する中間転写ベルトとの接触ニップ内で
    該中間転写ベルト上の電荷を除電し、該接触ニップの中
    間転写ベルト移動方向下流側で該中間転写ベルトに転写
    電荷を付与し、該接触ニップに形成された転写電界によ
    り該像担持体上のトナー像を該中間転写ベルト上に転写
    する転写方法において、 上記中間転写ベルトの除電を行うための除電部材を、上
    記接触ニップ内において、該中間転写ベルトの上記像担
    持体と接触するのとは反対側の表面に、0.05N/c
    m以上であって2N/cm以下の範囲内の接触圧で接触
    させて、該中間転写ベルトの除電を行うことを特徴とす
    る転写方法。
  2. 【請求項2】像担持体と該像担持体の表面に一定距離接
    触しながら移動する中間転写ベルトとの接触ニップ内で
    該中間転写ベルト上の電荷を除電し、該接触ニップの中
    間転写ベルト移動方向下流側で該中間転写ベルトに転写
    電荷を付与し、該接触ニップに形成された転写電界によ
    り該像担持体上のトナー像を該中間転写ベルト上に転写
    する中間転写装置を備えた画像形成装置において、 上記中間転写ベルトの除電を行うための除電部材を、上
    記接触ニップ内において、該中間転写ベルトの上記像担
    持体と接触するのとは反対側の表面に接触させ、その接
    触圧が0.05N/cm以上であって2N/cm以下の
    範囲内であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、 上記除電部材は接地されていることを特徴とする画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3の画像形成装置において、 上記除電部材を、上記接触ニップの始点近傍に配置した
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項2又は3の画像形成装置において、 上記除電部材と上記中間転写ベルトとの接触部が、上記
    接触ニップの始点となるように構成したことを特徴とす
    る画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項2乃至5の画像形成装置において、 上記除電部材を、該除電部材が上記中間転写ベルトを押
    圧しなくても該ベルトに接触するような位置に配置した
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項2乃至5の画像形成装置において、 上記除電部材が上記中間転写ベルトを押圧することによ
    り該中間転写ベルトが上記像担持体と接触した状態と、
    該除電部材が該中間転写ベルトを押圧しなくても該ベル
    トに接触するような位置か、又は、該除電部材が該中間
    転写ベルトから離れた位置まで移動した状態とを、選択
    的に取り得るような該除電部材の接離手段を設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項2乃至7の画像形成装置において、 上記除電部材が、ローラ部材であることを特徴とする画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項2乃至7の画像形成装置において、 上記除電部材及び上記中間転写ベルトに転写電荷を付与
    する電荷付与部材が、それぞれ該中間転写ベルトを支持
    する支持ローラであることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】像担持体と該像担持体の表面に転写材を
    介して一定距離接触しながら移動する転写材担持体とし
    ての転写ベルトとの接触ニップ内で該転写ベルト上の電
    荷を除電し、該接触ニップの転写ベルト移動方向下流側
    で該転写ベルトに転写電荷を付与し、該接触ニップに形
    成された転写電界により該像担持体上のトナー像を該転
    写材に転写する転写方法において、 上記転写ベルトの除電を行うための除電部材を、上記接
    触ニップ内において、該転写ベルトの上記像担持体と接
    触するのとは反対側の表面に、0.05N/cm以上で
    あって2N/cm以下の範囲内の接触圧で接触させて、
    該転写ベルトの除電を行うことを特徴とする転写方法。
  11. 【請求項11】像担持体と該像担持体の表面に転写材を
    介して一定距離接触しながら移動する転写材担持体とし
    ての転写ベルトとの接触ニップ内で該転写ベルト上の電
    荷を除電し、該接触ニップの転写ベルト移動方向下流側
    で該転写ベルトに転写電荷を付与し、該接触ニップに形
    成された転写電界により該像担持体上のトナー像を該転
    写材に転写する転写装置を備えた画像形成装置におい
    て、 上記転写ベルトの除電を行うための除電部材を、上記接
    触部内において、該転写ベルトの上記像担持体と接触す
    るのとは反対側の表面に接触させ、その接触圧が0.0
    5N/cm以上であって2N/cm以下の範囲内である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項11の画像形成装置において、 上記除電部材は接地されていることを特徴とする画像形
    成装置。
  13. 【請求項13】請求項11又は12の画像形成装置にお
    いて、 上記除電部材を、上記接触ニップの始点近傍に配置した
    ことを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項11又は12の画像形成装置にお
    いて、 上記除電部材と上記転写ベルトとの接触部が、上記接触
    ニップの始点となるように構成したことを特徴とする画
    像形成装置。
  15. 【請求項15】請求項11乃至14の画像形成装置にお
    いて、 上記除電部材を、該除電部材が上記転写ベルトを押圧し
    なくても該ベルトに接触するような位置に配置したこと
    を特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】請求項11乃至14の画像形成装置にお
    いて、 上記除電部材が上記転写ベルトを押圧することにより該
    転写ベルトが上記像担持体と接触した状態と、該除電部
    材が該転写ベルトを押圧しなくても該ベルトに接触する
    ような位置か、又は、該除電部材が該転写ベルトから離
    れた位置まで移動した状態とを、選択的に取り得るよう
    な該除電部材の接離手段を設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  17. 【請求項17】請求項11乃至16の画像形成装置にお
    いて、 上記除電部材が、ローラ部材であることを特徴とする画
    像形成装置。
  18. 【請求項18】請求項11乃至16の画像形成装置にお
    いて、 上記除電部材及び上記転写ベルトに転写電荷を付与する
    電荷付与部材が、それぞれ該転写ベルトを支持する支持
    ローラであることを特徴とする画像形成装置。
  19. 【請求項19】ベルト状部材と、該ベルト状部材を押圧
    する押圧部材と、該押圧部材の押圧により該ベルト状部
    材の該押圧部材から押圧される表面とは反対側の表面と
    接触される接触対象物とを備えた画像形成装置におい
    て、 上記押圧部材を、該押圧部材が上記ベルト状部材を押圧
    しなくても該ベルトに接触するような位置に配置したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】ベルト状部材と、該ベルト状部材を押圧
    する押圧部材と、該押圧部材の押圧により該ベルト状部
    材の該押圧部材から押圧される表面とは反対側の表面と
    接触される接触対象物とを備えた画像形成装置におい
    て、 上記押圧部材が上記ベルト状部材を押圧することにより
    該ベルト状部材が上記接触対象物と接触した状態と、該
    押圧部材が該ベルト状部材を押圧しなくても該ベルト状
    部材に接触するような位置か、又は、該押圧部材が該ベ
    ルト状部材から離れた位置まで移動した状態とを、選択
    的に取り得るような該押圧部材の接離手段を設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
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