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JP3441561B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JP3441561B2
JP3441561B2 JP13431795A JP13431795A JP3441561B2 JP 3441561 B2 JP3441561 B2 JP 3441561B2 JP 13431795 A JP13431795 A JP 13431795A JP 13431795 A JP13431795 A JP 13431795A JP 3441561 B2 JP3441561 B2 JP 3441561B2
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Japan
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recording paper
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JP13431795A
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JPH0915996A (ja
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克哉 川越
伸一 行方
俊昭 本橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
FAX等の電子写真方式に用いられる中間転写体および
それを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の一つに、複数色の現像剤
を用いて少なくとも2色以上の有色画像を形成できるも
のがある。
【0003】このような画像形成装置では、減色混合の
三原色(シアン、マゼンタ、イエロー)の各トナー像を
記録紙上に重ねて形成する必要がある。
【0004】カラー画像形成装置の一例としては、例え
ば、特開昭52ー73738号公報に示されているよう
に、各色成分のトナー像を感光体上に数回に分けて作像
するとともに、その各色成分のトナー像を一回ずつ順番
に転写材をなす記録紙上に転写することによりカラー画
像を得るようにした画像形成装置がある。
【0005】このようなカラー画像形成装置では、記録
紙の端部をクランプするクランプ機構を設けて感光体に
対して記録紙を数回密着させるようになっているため
に、その機構が非常に複雑であるとともに、記録紙のク
ランプ部位に対して画像を転写できないなどの問題があ
った。
【0006】そこで、このような問題を解消するため
に、まず前記と同様にして各色成分別のトナー像を感光
体上で数回に分けて作像するとともに、この各色成分別
のトナー像を中間転写体に対して順番にそれぞれ重ね転
写する1次転写工程を実行してカラートナー像を作成
し、このカラートナー像を記録紙上に一括して転写する
2次転写工程を実行するように構成された画像形成装置
が提案されている。
【0007】上記画像形成装置に用いられる中間転写体
には、体積抵抗率が1×108〜1012Ω・cm、表面
抵抗率が、1×108〜1011Ω(JISK6911)
の中抵抗材料をベルト状に形成したものが用いられてい
る(以下、中間転写体を中間転写ベルトと称する)。中
間転写ベルトは、複数のローラに掛け回され、その展張
部のうち、2次転写位置に相当する箇所が、一対のロー
ラに掛けられて平面状に展張されている。
【0008】2次転写を行なうための構成としては、感
光体に対向して配置され、感光体に接触する記録紙裏面
に対して接離可能な転写バイアスローラを用いる構成と
コロナ放電器を用いる構成とがある。
【0009】上記転写構造のうち、転写バイアスローラ
を用いる場合には、1次転写されたトナー像に接触した
場合、そのトナー像を乱してしまう虞れがあるので、1
次転写されたトナー像が通過するまでの間、感光体から
離間させるようになっている。このため、接離機構を要
することによって機構が複雑になると共に装置が大型化
し、さらにはコストの上昇を招くという問題がある。
【0010】そこで、このような不具合を解消するため
に、トナー像とは非接触状態で転写バイアスを供与でき
るコロナ放電器が用いられる。
【0011】図8および図9は、上記した中間転写ベル
トの構成を示しており、同図において、中間転写ベルト
Aは、複数のローラB、C、D、E、F1、F2にそれ
ぞれ掛け回されており、ローラのうち、駆動部をなすロ
ーラBによる駆動を介して図示矢印方向に移動する。
【0012】一対のローラF1、F2は、コロナ放電器
Hによる転写効率を妨げないようにするために、水平方
向に並列されており、記録紙Sを平坦にすることによ
り、コロナ放電器Hからの転写バイアス作用を均一に受
けられるように設定している。一方、カラートナー像を
一括転写される記録紙Sは、コロナ放電器Hにおける給
送方向上流側に設けられているガイド部材Gによってそ
の先端を中間転写ベルトAの展張部に向け案内されるよ
うになっている。
【0013】ガイド部材Gは、コロナ放電器Hに有する
放電電極の上位に記録紙Sを導入することができる形状
に設定されており、図7に示すように、コロナ放電器H
の壁部に一体化されている下側ガイド板とこれに対向す
る上側ガイド板とを備えている。
【0014】ガイド部材Gは、その先端がコロナ放電器
Hの放電電極の上位において、中間転写ベルトAの表面
に記録紙Sの先端が突き当たることが可能な位置に配置
されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、ガ
イド部材Gにより案内される記録紙Sは、その先端が中
間転写ベルトAの表面に突き当たることにより中間転写
ベルトAに印加されている転写バイアスの影響を受けて
静電的に吸着されるが、良好な密着が得られないという
問題があった。
【0016】この理由として、中間転写ベルトAの電気
的特性がある。
【0017】中間転写ベルトAは、上記した体積抵抗率
および表面抵抗率を有する中抵抗体で構成されている関
係上、感光体に比べて静電的な吸着力が低い。このた
め、ガイド部材Gにより案内されて中間転写ベルトAの
平面状展張部に先端を突き当てられた記録紙Sは、水平
方向展張部に突き当たった際の衝撃によってその展張部
との間での密着状態が不均一となりやすい。このことか
ら、その先端から後続して給送される面が中間転写ベル
トAに作用している静電気力の影響を受けにくくなるの
で、密着性が悪化することになる。これによって、中間
転写ベルトA上に担持されているカラートナー像の転写
を良好に行なえなくなる虞れがある。特に、中間転写ベ
ルトAとの接触面積が小さい先端部および後端部では、
中間転写ベルトAからの静電気力の影響が十分得られ
ず、密着性が悪くなりやすい。従って、単に、先端を中
間転写ベルトAの表面に向け案内するだけのガイド部材
Gを用いた場合には、記録紙Sと中間転写ベルトAとの
間の密着力を保証することができず、これによって画像
の一部が転写されないなどの転写不良を招く結果とな
る。
【0018】また、ガイド部材Gから繰り出される後端
に関しても、ガイド部材Gを外れた時点で案内支持する
ものがなくなることが原因して中間転写ベルトAから脱
落しやすくなり、これにより、その部分への画像転写が
不可能になるという問題があった。特に、記録紙の両面
に画像を転写するような場合、一旦、転写されたトナー
を熱および圧力によって定着するので、定着前の記録紙
表面の状態が変化し、中間転写ベルトとの間での密着性
が定着前に比べて悪くなる傾向にある。このため、案内
支持するものがない記録紙の後端では、中間転写ベルト
の表面から浮き上がりやすくなることによって画像転写
が良好に行なえない画像抜けが発生しやすくなる。
【0019】そこで、本発明の目的は、上記従来の画像
形成装置、特に、中間転写体を用いた場合における問題
に鑑み、転写不良を防止できる構成を備えた画像形成装
置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、複数色のトナーを用いて像担持
体上に各色のトナーにより顕像処理した後、各色毎の顕
像を1次転写し、1次転写された顕像を転写材に一括し
て2次転写することによりカラー画像を形成する画像形
成装置において、複数のローラに掛け回されていて、上
記2次転写位置にて一対のローラにより平面状に展張さ
れているベルト状転写体と、上記ベルト状転写体をはさ
んで上記像担持体の2次転写位置に対向して配置されて
いるコロナ転写装置と、上記ベルト状転写体における上
記2次転写位置に向け延長されたガイド片を有し、上記
転写材を2次転写位置に向け案内するガイド部材とを備
え、上記ガイド部材は、ガイド片の先端位置を、上記ベ
ルト状転写体の表面から2±1mm、かつ、上記ベルト
状転写体における平面状に展張されている表面から垂直
方向に0±0.5mmの範囲内に位置決めされているこ
とを特徴としている。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記ガイド部材は、上記ベルト状
転写体における平面状に展張されている表面との間の角
度が、60°以下に設定されて形成されている後端ガイ
ド部を備えていることを特徴としている。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像形成装置において、上記ガイド部材は、上記
一対のローラにより平面状の展張部を設定されているベ
ルト状転写体の移動方向上流側に位置するローラに対向
してガイド片の先端を位置させていることを特徴として
いる。
【0023】
【作用】請求項1記載の発明では、記録紙の先端をベル
ト状中間転写体の表面に沿わせた状態で形状設定するこ
とができる。
【0024】請求項2記載の発明では、記録紙の移動方
向後端が徐々にベルト状中間転写体から離間することが
できる。
【0025】請求項3記載の発明では、記録紙の先端が
ガイド部材を越した際にベルト状中間転写体の移動方向
に略平行した状態とされる。
【0026】
【実施例】以下、図面において本発明の詳細を説明す
る。
【0027】図1は中間転写媒体を使用するカラー用の
静電画像形成装置の全体構成、図2は同要部構成を示し
ている。これら図において、露光手段としての書き込み
光学ユニット400は、原稿画像を色分解して読み取
り、電気的な信号であるカラー画像データに変換するカ
ラースキャナ200からのカラー画像データを光信号に
変換して、原稿画像に対応した光書き込みを行い、像担
持体である感光体402上に静電潜像を形成する。
【0028】書き込み光学ユニット400は、レーザ発
光手段(レーザダイオード)404とその発光駆動制御
部(図示せず)、ポリゴンミラー406とその回転用モ
ータ408、f/θレンズ410や反射ミラー412等
で構成されている。
【0029】感光体402は、矢印の如く反時計回りの
向きに回転する。その周囲には、感光体クリーニングユ
ニット414、除電ランプ416、電位センサ420、
現像手段としての回転式現像装置422のうち、選択さ
れた現像器(図8の例では現像器438)、現像濃度パ
ターン検知器424、中間転写媒体としての中間転写ベ
ルト426等が配置されている。中間転写ベルトとして
は、体積抵抗率1×108〜1012Ω・cm、表面抵抗
率1×108〜1011Ω(JISK6911)の中抵抗
ベルト、エチレンテトラフロロエチレン(ETFE)、
エピクロルヒドリンゴムなどが使用される。あるいは、
ベルト状でなく、ドラム状として使用される。
【0030】回転式現像装置422は、ブラック用現像
器428、シアン用現像器430、マゼンタ用現像器4
32、イエロー用現像器434と、各現像器を回転させ
る図示しない回転駆動部とからなっている。各現像器
は、静電潜像を可視像化するために、現像剤の穂を感光
体402の表面に接触させて回転する現像スリーブや、
現像剤を汲み上げて撹拌するために回転する現像パドル
等で構成されている。
【0031】待機状態では、回転式現像装置422は、
ブラック現像の位置にセットされており、コピー動作が
開始されると、カラースキャナ200で所定のタイミン
グからブラック画像のデータの読み取りがスタートし、
この画像データに基づき、レーザ光による光書き込み・
潜像形成が始まる(以下、ブラック画像データによる静
電潜像をブラック潜像と称する。シアン、マゼンタ、イ
エローについても各色の潜像と称する)。
【0032】このブラック潜像の先端部から現像するた
めに、ブラック用現像器の現像位置に潜像先端部が到達
する前に、現像スリーブを回転開始してブラック潜像を
ブラックトナーで現像する。
【0033】そして、以後、ブラック潜像領域の現像動
作を続けるが、潜像後端部がブラック現像位置を通過し
た時点で、速やかにブラックのための現像位置から次の
色現像位置まで、回転式現像装置が回転する。当該動作
は、少なくとも、次の画像データによる潜像先端部が到
達する前に完了させる。
【0034】像形成サイクルが開始されると、まず、感
光体402は矢印の如く、反時計回りに、そして、中間
転写ベルト426は時計回りの向きに、図示しない駆動
モータによって回転させられる。中間転写ベルト426
の回転に伴って、ブラックトナー像形成、シアントナー
像形成、マゼンタトナー像形成、イエロートナー像形成
が行われ、最終的にブラック(Bk)、シアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に、中間転写ベル
ト426上に重ねられ、トナー像が作られる。
【0035】先ず、ブラック像形成は以下のように行わ
れる。帯電手段としての帯電器418は、コロナ放電に
よって感光体402を負電荷で約−700Vに一様に帯
電する(帯電工程)。続いてレーザダイオード404は
ブラック信号に基づいてラスタ露光を行う(露光工
程)。このように、ラスタ露光が行われたとき、当初一
様に荷電された感光体402の露光された部分は、露光
光量に比例する電荷を消失し、静電潜像が形成される。
【0036】現像装置422内のトナーは、フェライト
キャリアとの撹拌によって負極性に帯電され、また、本
現像装置のブラック現像スリーブは、感光体402の金
属基体層に対して図示しない電源手段によって負の直流
電位と交流とが重畳された電位のバイアスが印加されて
いる。
【0037】この結果、感光体402の電荷が残ってい
る部分には、トナーが付着せず、電荷のない部分、つま
り露光された部分にはブラックトナーが吸着され、潜像
と相似なブラック可視像が形成されることになる(現像
工程)。
【0038】中間転写ベルト426は、駆動ローラ44
4、転写対向ローラ446、クリーニング対向ローラ4
48及び従動ローラ群に張架されており、図示しない駆
動モータにより駆動制御されるようになっている。
【0039】感光体402上に形成されたブラックトナ
ー像は、感光体と接触状態で等速駆動している中間転写
ベルト426の表面に一次転写手段としてのベルトコロ
ナ放電器450によって転写される(一次転写工程)。
以下、感光体から中間転写ベルトへのトナー像の転写を
一次転写と称する。ベルトコロナ放電器450の放電効
率(分配比)は、20〜40%程度である。
【0040】感光体402上に存在する若干の未転写残
留トナーは、感光体402の次色の再利用に備えて感光
体クリーニングユニット414で清掃される。ここで回
収されたトナーは、回収パイプを経由した図示しない廃
トナータンクに蓄えられる。なお、中間転写ベルト42
6上では、感光体402に順次形成されるブラック、シ
アン、マゼンタ、イエローの各トナー像を正確に順次位
置合わせし、もって4色重ねのベルト転写画像が形成さ
れ、その後、二次転写手段としての転写コロナ放電器4
54を使用して記録媒体としての記録紙に一括転写する
(二次転写工程)。
【0041】感光体402側では、ブラック工程の次に
シアン工程に進むのであるが、所定のタイミングからカ
ラースキャナによるシアン画像のデータの読み取りが始
まり、その画像データによるレーザ光書き込みで、シア
ン潜像形成を行うのである。シアン用現像器430は、
その現像位置に対して、先のブラック現像後端部が通過
した後でかつ、シアン潜像の先端が到達する前に回転式
現像装置422の回転動作を行い、シアン潜像をシアン
トナーで可視像化する。
【0042】以後、シアン現像領域の現像を続けるが、
潜像後端部が通過した時点で、先のブラック現像器の場
合と同様にシアン現像ユニットの回転動作を行う。これ
もやはり、マゼンタの潜像先端部が到達する前に完了さ
せる。
【0043】なお、マゼンタ及びイエロー工程について
は、それぞれの画像データ読み取り、潜像形成、現像の
動作が、上述のブラック及びシアンの工程と同じである
ので説明を省略する。
【0044】二次転写手段としてのコロナ放電器454
は、コロナ放電方式にて、DC又はAC+DC成分を印
加して、中間転写ベルト上の重なりトナー像を記録媒体
上に転写する。分配比は20〜40%程度で、ベルト転
写コロナ放電器450と同様である。
【0045】給紙バンク456内の各記録紙カセット4
58、460、462には装置本体内のカセット464
に収容された記録紙のサイズとは異なる各種サイズの記
録紙が収容されており、これらのうち、指定(選択)さ
れたサイズ紙の収容カセットから、給紙コロ466によ
ってレジストローラ方向に給紙・搬送される。図中符号
468はOHP用紙や厚紙等のための手差し給紙トレイ
を示す。
【0046】像形成が開始される時期に、記録紙は上記
何れかのカセットの給紙口から給送され、レジストロー
ラ対470のニップ部で待機する。そして、コロナ放電
器454に中間転写ベルト426上のトナー像先端がさ
しかかるときに、丁度、記録紙先端がこの像先端に一致
する如く、レジストローラ対470が駆動され、紙と像
のレジスト合わせが行われる。
【0047】このようにして、記録紙が中間転写ベルト
と重ねられて、正電位につながれたコロナ放電器454
の上を通過する。このとき、コロナ放電電流で記録紙が
正電荷で荷電され、トナー画像の実質的部分が記録紙上
に転写される。つづいて、コロナ放電器454の図の左
側に配置された図示しない除電ブラシの個所を通過する
ときに、記録紙は除電され、中間転写ベルト426から
剥離して搬送ベルト472に移る。
【0048】中間転写ベルト426から4色重ねトナー
像を一括転写された記録紙は、紙搬送ベルト472で定
着器474に搬送され、所定温度にコントロールされた
定着ローラ476と加圧ローラ478とのニップ部でト
ナー像を融解定着され、排出ローラ対480で機外へ送
り出され、図示しないコピートレイに表向きにスタック
され、フルカラーコピーを得る。
【0049】中間転写ベルト426へ画像転写後の感光
体402は、ブラシローラやゴムブレードからなる感光
体クリーニングユニット414でその表面をクリーニン
グされ、また、除電ランプ416で均一に除電される。
【0050】記録紙にトナー像を転写した後の中間転写
ベルト426は、クリーニング装置452において再び
ブレード接離機構でブレード押圧することで、その表面
をクリーニングされるようになっている。
【0051】リピートコピーのときは、カラースキャナ
の動作及び感光体への画像形成が、1枚目の4色目画像
工程に引き続き行われ、所定のタイミングで2枚目の1
色目画像工程へと進むこととなる。又、中間転写ベルト
の方は、1枚目の4色重ね画像の転写紙への一括転写工
程に引き続き、クリーニング装置452でクリーニング
された表面領域に、2枚目のブラックトナー像を一次転
写される。その後は、上記した通りに1枚目と同じ動作
を経る。
【0052】以上は、A4サイズ横送りの4色フルカラ
ーを得るコピーモードの説明であるが、3色コピーモー
ドや2色コピーモードの場合には、指定された色と回数
の分に関して上記と同様の動作が行われることとなる。
【0053】又、単色コピーモードの場合には、所定枚
数が終了するまでの間、回転式現像装置422の所定色
の現像器のみを現像作動状態、即ち、所定色の現像位置
状態にして、クリーニング装置452のブレードをベル
トに押圧状態のまま、連続的にコピー動作する。
【0054】上記コロナ放電器454が対向している中
間転写ベルト426における2次転写位置には、ガイド
部材500が設けられている。
【0055】ガイド部材500は、その詳細が図3に示
されているように、ガイド支持体500Aと、これに基
端を固定されたガイド片500Bとで構成されている。
【0056】ガイド支持体500Aは、絶縁体をなす樹
脂によって形成され、レジストローラ対470によって
形成される記録紙Sの給送方向に平行する搬送面500
A1と、中間転写ベルト426の平面状展張部に平行す
る水平方向に折り曲げられた平面部500A2とを有し
ている。
【0057】ガイド片500Bは、その基端が搬送面5
00A1に一体化されたマイラフィルム等の絶縁材料で
構成された薄片部材であり、その先端が、搬送面500
A1の延長線上に位置している。
【0058】ガイド片500Bの先端の位置は、図4に
示すように、中間転写ベルト426の表面からの距離
(L1)が2±1mmで、かつ、中間転写ベルト426
の水平方向展張部の表面に対する垂直方向での距離(L
2)が、0±0.5mmの範囲となるように位置決めさ
れるとともに、中間転写ベルト426の平面状展張部を
構成するためのローラのうち、中間転写ベルト426の
移動方向上流側に位置するローラ446側に対向させて
配置されている。
【0059】このようなガイド片500Bの先端位置の
位置決めにより、レジストローラ対470から繰り出さ
れた記録紙Sは、その先端がガイド片500Bによって
中間転写ベルト426の移動方向において、平面状展張
部に導入される時点で中間転写ベルト426に接触する
ことができるので、中間転写ベルト426が水平方向に
移動する時点で面接触させることが可能になる。記録紙
Sの後端も同様に、ガイド片500Bを外れた時点には
中間転写ベルト426の平面状展張部に達するので、脱
落する前に平面状展張部に静電吸着されて密着する。
【0060】本実施例は以上のような構成であるから、
レジストローラ470対から繰り出された記録紙Sは、
その先端が、中間転写ベルト426における平面状展張
部の前方で中間転写ベルト426の表面に接触される。
特に、ガイド片500Bが、平面状展張部の前方に位置
するローラに対向しているので、中間展張部に比べて、
記録紙Sが突き当たった際の衝撃による中間転写ベルト
の挙動が不安定になりにくい。しかも、記録紙Sは、中
間転写ベルト426の移動に順じて平面状展張部に案内
されるので、平面状展張部での面接触が良好に行なわれ
ることにより密着性が高められる。
【0061】一方、ガイド部材500から記録紙Sの後
端が外れる場合には、ガイド片500A1の先端が平面
状展張部に近いことにより、外れた時点で、時間的な間
隔を置くことなく平面状展張部によって静電吸着される
ので、剥離の際の衝撃等が生じないようにされる。これ
により、剥離の際の衝撃によって生じる画像抜けとされ
ている白抜けを防止することができる。
【0062】本実施例によれば、ガイド部材500の配
置位置およびガイド片の先端位置を特定するだけの簡単
な構成により、中間転写ベルト426に対して記録紙先
端が突き当たる際の衝撃力の影響を抑制することができ
るので、中間転写ベルトに担持されている未定着画像の
脱落を防止することができる。
【0063】さらに本実施例によれば、記録紙Sの先端
を中間転写ベルト426における平面状展張部近傍にお
いてその展張部と平行させた状態を設定できるので、比
較的曲げ剛性が低いとされている薄い記録紙を用いた場
合でも、曲げが生じる前に平面状展張部にて面接触させ
て吸着することが可能になる。
【0064】上記実施例において、ガイド部材500の
ガイド片500Bの先端位置に関し、上記範囲内におい
て、記録紙に転写される画像の転写状態を実験したとこ
ろ、図7および表1に示す結果を得た。
【0065】図7は、ガイド片500Bの先端位置の寸
法である中間転写ベルト426の表面から2±1mmの
範囲(図中、L1で示す範囲))と平面展張部における
表面から0±0.5mmの範囲(図中、符号L2で示す
範囲)を選択してサンプリングした図であり、このサン
プリングによって得られた画像先端での転写不良に相当
する先端転写白抜け、および、画像後端での転写不良に
相当する後端転写白抜けの状態が表1で示されている。
【0066】
【表1】
【0067】表1中、「○」は、転写不良がないこと
を、「△」は、多少転写不良が見受けられることを、そ
して「×」は転写不良が顕著であることを意味してい
る。、表1から明らかなように、図7において符号
(5)〜(7)、(9)〜(11)および(13)〜
(17)で示すように、上記範囲内に設定されているこ
とにより、転写不良が発生しないことが明らかである。
【0068】次に本発明の第2実施例について説明す
る。
【0069】図5は、本発明の第2実施例における要部
を示す図であり、同図において、ガイド部材501は、
ガイド支持体501Aとガイド片501Bとを備えてい
る。上記部材のうち、ガイド片501Bは、第1実施例
のものと同様な構成であるので、その詳細な説明は省
く。
【0070】ガイド支持体501Aは、電気的絶縁材料
で形成され、前記した第1実施例と異なり、水平面では
なく、ガイド片501Bの延長方向に沿った傾斜面と、
その傾斜面の頂点を基準にしてその傾斜面と隣合わせた
位置に、中間転写ベルト426における平面状展張部の
表面からの角度(θ)が60°以下に設定された傾斜面
で構成された後端ガイド面501A1を備えている。
【0071】本実施例は以上のような構成であるから、
レジストローラ対470から繰り出される記録紙Sは、
その先端が中間転写ベルト426の平面状展張部の上流
側に位置するローラ446に掛け回されている中間転写
ベルト426の表面に突き当たり、中間転写ベルト42
6の移動に伴って、平面状展張部に向け案内される。一
方、2次転写が行なわれ、記録紙Sの後端がガイド片5
01Bの先端から外れると、その後端は、中間転写ベル
ト426の表面から後端ガイド面501A1に沿って徐
々に外れることができる。このように、後端ガイド面5
01A1の面に沿って徐々に外れることにより、中間転
写ベルト426に作用している転写バイアスの影響を急
激になくすことがない。これにより、記録紙の後端がガ
イド片501Bの先端から急に剥離されてしまった場合
の転写作用の無効化を抑制して画像の一部の転写が行な
えなくなるような事態を防止することができる。しか
も、ガイド片501Bの先端を外れた際に、急激な剥離
による衝撃を起こすこともないので、この点からも、画
像転写が行なわれなくなるのを防止することが可能にな
る。
【0072】記録紙Sの片面への画像転写を行なう場合
には、記録紙Sが、所謂、バージンペーパであるので、
その表面特性において、中間転写ベルト426との密着
性がさほど低下しているものでないので、第1実施例に
示した構成においても、記録紙Sの後端が中間転写ベル
ト426から極端に剥がれてしまうということがないも
のの、記録紙Sの両面に画像転写を行なう場合には、片
面転写の場合と違って、記録紙の後端が中間転写ベルト
から剥がれやすい。これは、記録紙が、熱と圧力による
転写画像の定着処理を受けることにより、表面特性にお
いて、中間転写ベルトとの密着性が損なわれてしまうか
らである。このため、記録紙の後端は、比較的中間転写
ベルト表面から剥離されやすい状態となるが、図5に示
す構成により、後端が中間転写ベルト426に対面した
状態を維持されるようにガイドされることにより、中間
転写ベルト426からの急激な剥離を阻止されるので、
後端部での転写白抜けを防止されることになる。
【0073】図6は、上記したガイド部材501の変形
例であり、この例では、ガイド支持体501Aの上面を
平坦面とし、その面での記録紙後端の落下を防止するよ
うになっている。
【0074】上記実施例は、以上のような構成であるか
ら、ガイド部材501の後端ガイド面501A1の角度
を種々選択し、両面転写を対象として実験したところ、
表2に示す結果を得た。
【0075】
【表2】
【0076】表2から明らかなように、中間転写ベルト
426の表面からの角度が60°以下に設定されている
ときには、記録紙における後端での転写不良が発生しな
いことがわかる。
【0077】なお、上記実施例は中間転写体として、ベ
ルト状のものを対象としたが、これに限らず、ローラ状
のものを中間転写体として用いる場合を対象としても良
い。
【0078】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、記録紙の先端をベルト状中間転写体の表面に沿わ
せた状態で形状設定することができるので、記録紙の先
端とベルト状中間転写体との密着性を向上させることが
でき、転写不良の発生を防止することができる。
【0079】請求項2記載の発明によれば、記録紙の移
動方向後端が徐々にベルト状中間転写体から離間するこ
とができるので、記録紙の後端がベルト状中間転写体か
ら急激に離間する方向に変位するのを防止して離間する
際の衝撃力による転写不良が発生するのを防止すること
ができる。
【0080】請求項3記載の発明によれば、記録紙の先
端がガイド部材を越した際にベルト状中間転写体の移動
方向に略平行した状態とされるので、ガイド部材から繰
り出された記録紙は、繰り出された時点で静電気力の影
響を良好に受ける態勢とされてベルト状中間転写体との
密着性を向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間転写体が用いられる画像形成装置
の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示した画像形成装置における感光体・中
間転写ベルト回りの拡大図である。
【図3】本発明の第1実施例を説明するための要部を示
す模式図である。
【図4】図3に示した要部の一部拡大図である。
【図5】本発明の第2実施例を説明するための要部を示
す模式図である。
【図6】図5に示した要部の変形例を示す模式図であ
る。
【図7】本発明の第1実施例による作用を説明するため
の模式図である。
【図8】中間転写体を用いる構造の従来例を示す模式図
である。
【図9】図8に示した構造の一部拡大図である。
【符号の説明】
402 像担持体である感光体 426 中間転写体 446 中間転写体の平面部で転写体
の移動方向上流側に位置するローラ 500、501 ガイド部材 500A、501A ガイド支持体 501A1 後端ガイド面 500B、501B ガイド片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−143272(JP,A) 特開 平1−178991(JP,A) 実開 平2−128165(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数色のトナーを用いて像担持体上に各色
    のトナーにより顕像処理した後、各色毎の顕像を1次転
    写し、1次転写された顕像を転写材に一括して2次転写
    することによりカラー画像を形成する画像形成装置にお
    いて、 複数のローラに掛け回されていて、上記2次転写位置に
    て一対のローラにより平面状に展張されているベルト状
    転写体と、 上記ベルト状転写体をはさんで上記像担持体の2次転写
    位置に対向して配置されているコロナ転写装置と、 上記ベルト状転写体における上記2次転写位置に向け延
    長されたガイド片を有し、上記転写材を2次転写位置に
    向け案内するガイド部材とを備え、 上記ガイド部材は、ガイド片の先端位置を、上記ベルト
    状転写体の表面から2±1mm、かつ、上記ベルト状転
    写体における平面状に展張されている表面から垂直方向
    に0±0.5mmの範囲内に位置決めされていることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、 上記ガイド部材は、上記ベルト状転写体における平面状
    に展張されている表面との間の角度が、60°以下に設
    定されて形成されている後端ガイド部を備えていること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、 上記ガイド部材は、上記一対のローラにより平面状の展
    張部を設定されているベルト状転写体の移動方向上流側
    に位置するローラに対向してガイド片の先端を位置させ
    ていることを特徴とする画像形成装置。
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