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JPS59186559A - 自己抗体および/または免疫複合体吸着材 - Google Patents

自己抗体および/または免疫複合体吸着材

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Publication number
JPS59186559A
JPS59186559A JP58059198A JP5919883A JPS59186559A JP S59186559 A JPS59186559 A JP S59186559A JP 58059198 A JP58059198 A JP 58059198A JP 5919883 A JP5919883 A JP 5919883A JP S59186559 A JPS59186559 A JP S59186559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbent
adsorption
carbon atoms
organic low
substituent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP58059198A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0424065B2 (ja
Inventor
徹 黒田
山脇 直邦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd, Asahi Kasei Kogyo KK filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP58059198A priority Critical patent/JPS59186559A/ja
Publication of JPS59186559A publication Critical patent/JPS59186559A/ja
Publication of JPH0424065B2 publication Critical patent/JPH0424065B2/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、生体免疫機能に起因する各種疾患と密接な関
係をもつと考えられている自己抗体および/または免疫
複合体などを選択的に吸着除去する体液浄化用吸着材に
関する。
周知の如く体液、例えば血液中に発現する自己抗体およ
び/−!たは免疫複合体は、癌、免疫増殖性症候群、お
よび慢性関節リウマチ;全身性エリテマトーデス等の自
己免疫疾患、あるいはアレルギー、臓器移植時の拒絶反
応等の生体免疫機能に関係した疾患および現象の原因あ
るいは進行と密接な関係をもっていると考えられている
そこで、血液、血漿等の体液成分から、上記自己抗体お
よび/または免疫複合体吸着材的に吸着除去することに
よって、上記の如き疾患の進行を防止し、症状を軽減せ
しめ、さらには治癒を早めることが期待されていた。
本発明者らは、自己抗体および/または免疫複合体など
を高い効率で選択的にrEl、着し、非選択的な吸着が
少なく、安全性があり、滅菌操作も簡単に行々うことが
でき、体故浄化あるいは再生用に適した吸着材を折供す
ることを目的に鋭意研究した結果、担体に被吸着物質と
化学的な選択的相互作用をなす特別な化学構造を有する
物質を保持させてなる種々の吸着材を見出し、先に特許
出願した(特願昭56−7152、特願昭56−189
23、特願昭56−76776、特願昭56−L−15
9444)。
本発明は、先の発明に関し、被吸着物質と選択的相互作
用をなす物質について、より詳細に検討した結果なされ
たものであり、上記吸着材の改良に関する。
本発明の目的に対して用いられる吸着材の性質として望
まれることは、 il+自己抗体、免疫複合体を選択的に、かつ、高い効
率で吸着すること、 (2)目的物質以外の物質を吸着し難いこと、(31凝
固線溶系を活性化し々いこと、(4)滅菌できること、 (5)機械的強度が充分あること、 などである。
本発明者らは、体液浄化用吸着材として、さらに高い効
率で自己抗体、免疫複合体を吸着できる、すなわち、コ
ンパクトでプライミングボリュームの少ない吸着器とす
ることができる吸着材を提供することを目標にして、さ
らに鋭意研究を重ねた。
担体に対し各種化合物を固定化して、自己抗体および/
または免疫複合体に対する吸着特性を評価したところ、
担体に固定化された化合物の持つ電荷と骨格構造の炭素
数において、ある特定の条件を満たす場合、すガわち、
担体に固定化された化合物に負電荷があシ、骨格構造の
炭素数が比較的多い場合には、自己抗体および/または
免疫複合体の吸着能力が高く々ることを見出し、さらに
、担体に固定化された化合物の分子量が比較的小さい場
合には、たとえ、その化合物が担体から外れて生体に入
ったとしても、抗原性を有しないことを確認して、本発
明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、1分子中に負電荷を有する置換基
を1個持ち、かつ、骨格構造に不飽和結合を持つ炭素を
少なくとも10個持つ有機低分子化合物部、または1分
子中に負電荷を有する置換基を1個持ち、かつ、骨格構
造に少なくとも20個の炭素を持つ有機低分子化合物部
を有することを特徴とする自己抗体および/またけ免疫
複合体の吸着材であシ、負電荷を有する置換基は、カル
ボキシル基壇たはスルホン臓基であることが好ましい。
本発明で言う有機低分子化合物部とは、その1分子中に
負電荷を有する置換基金1個持ち、かつ骨格構造に不飽
和結合を持つ炭素を少なくとも10個持つもの、または
1分子中に負電荷を有する置換基全1個持ち、かつ、骨
格構造に少々くとも20個の炭素を持つものを言うので
あるが、分子量は104以下であるのが好ましく、10
3以下であるのが望ましい。ここで、負電荷を有する置
換基とは、カルボキシル基(COO−、C0OH,CO
ONa )、スルホン酸基(SOs、 5OsH,5O
sNa )、リン酸基(pop。
POsH,PO5Na )などのように、血液、体液等
の中性電解液中で負電荷を示す特性基−tSう。
本発明で言う有機低分子化合物部全例示すると、ナフト
ール−スルホン酸、ナフチル酸のように負電荷を有する
置換基金1個持ち、かつ、芳香族性を持った環状化合物
、ウンデカン酸、ロイシル−ロイシンのように、負電荷
を有する置換基を1個持った長鎖脂肪族化合物等が皐げ
られる。芳香族性を持った化合物は、いずれも有用に用
いることができるが、ナフタレン、フェナントレン等の
ベンゼン系芳香族環、ジベンゾフラン、キサンチン等の
含酸素芳香族環、チアントレンのような含イオウ芳香族
環に負電荷を有する置換基を導入したものが良好な結果
を与える。これらの中では、ベンゼン系芳香族環に負電
荷を有する置換基を導入したものが特に良好な結果を与
える、 本発明で言う、有機低分子化合物部の骨格構造が有する
炭素数は、有機低分子化合物部の含有する炭素のうち負
電荷を有する置換基、すなわち、カルボキシル基の炭素
を除く全ての炭素を言う。
ここで、カルボキシル基の炭素を除いたのは、カルボキ
シル基が親水的であり、主に負電荷の効果のみを示すか
らである。カルボキシル基以外の置換基の炭素数、すな
わち、アルコキシル基、アルデヒド基、アルコキシカル
ボニル基などが含む炭素は数える。
この有様低分子化合物部の含有する炭素と自己抗体およ
び/または免疫複合体との間に疎水性相互作用力(ファ
ンデルワールス力)lfi働<、有様低分子化合物部は
、吸着材の表向に露出している必要があジ、なるべく広
い表面積を持つ構造体上に散在していることが望ましい
負電荷を有する置換基のクーロン力と骨格構造炭素の疎
水性相互作用力とが相乗的に働くことにより、自己抗体
および/または免疫複合体の選択的吸着能力を向上させ
ることが可能になる。負電荷を有する置換基によジ、自
己抗体および/または免疫複合体の吸着能力が上がる、
また、有機低分子化合物部骨格構造中の炭素数は多くな
るにしたがい、自己抗体および/または免疫複合体との
相互作用力が太きくなシ、吸着能力が上がる。この場合
、炭素の数と自己抗体および/または免疫複合体との相
互作用力の強さは、不飽和炭素の場合と飽和炭素の場合
で多少異なり、不飽和炭素の方が飽和炭素の場合よりも
2倍程度大きな相互作用力を示す。
本発明において、有機低分子化合物部骨格構造中の炭素
数は不飽和結合を有する炭素の場合10個以上、そうで
ない場合は20個以上必要である。
これによって自己抗体および/または免疫複合体を非常
に高率Kg&着できるようになる、また、炭素数の上限
は分子量によシ規定されるが、炭素数で500個以下が
好ましく、50個以下が望ましい。
有機化合物部が、塩素、沃素等の疎水性置換基を持つ場
合は、置換基のないものに比べ、目的吸着物質の吸着特
性が向上する。これに対し、水酸基、チオール基、アミ
ド基等、非解離性親水性置換基を多く持つ有機化合物部
の場合には、置換基のないものに比べ、目的吸着物質に
対する吸着性が落ちてくるので好ましくない。非解離性
親水性置換基の数は、有機化合物部の骨格構造炭素2個
に対し1個未満が好ましく、望ましくは炭素3個に対し
1個未満である。これらのことは、炭素の結合様式の違
い、置換基の種類等によって、目的吸着物質に及ぼす疎
水性相互作用力が異なるためと考えられる、 不溶性担体に結合する有機化合物部の分子量は、たとえ
、結合が外れて生体中に入ったとしても、抗原性の点で
104以下が好竺しい。よシ好ましくは103以下であ
る。
以下、本発明の吸着材を製造する方法について、担体を
活性化し、リガンドを結合する通常のアフィニティーク
ロマトグラフィー用吸着体の製造方法にしたがった製造
方法を例にあげて説明する、担体は、1分子中に負電荷
を有する置換基金1個持ち、かつ、骨格構造に不飽和結
合を持っ炭素を少なくとも10個持つ有機低分子化合物
、または1分子甲に負電荷を有する置換基を1個持ち、
かつ、骨格構造に少なくとも20個の炭素を持つ有機低
分子化合物を結合できればよく、親水性担体、疎水性担
体いずれも使用できるが、疎水性担体を用いる場合には
、時に相体へのアルブミンの非選択的吸着が生じるため
、親水性担体の方が好捷しい結果を与える、 不溶性担体の形状は、粒子状、紹・雄状、中空糸状・膜
状等いずれの公知の形状も用いうるが、有機低分子化合
物の保持量、吸着材としての取扱い性よりみて、粒子状
、繊維状のものが好ましい。
球状または粒子状担体の平均粒径は25〜2500μm
のものを利用できるが、その比表面積(吸着材としての
吸着能力)と体数の流通面より、50〜1500μmの
ものが特に好ましい。
担体の比表面積は5TL2/?以上が好ましく、55 
m27グ以上が望ましい。
使用できる粒子状担体としては、アガロース系、デキス
トラン系、セルロース系、ポリアクリルアミド系、ガラ
ス系、シリカ系、活性炭系等の担体であるが、ゲル構造
を有する親水性担体が良好な結果を与える。咬た、通常
固定化酵素、アフィニティークロマトグラフィに用いら
れる公知の担体は、特別な限定なく使用することができ
る。
粒子状担体としては、多孔性粒子、特に多孔性重合体を
用いることもできる。本発明で用いられる多孔性重合体
粒子は、その表面に有機低分子化合物を固定化できるも
のでアリ、排除限界分子量(タンパク質)としては、本
発明の目的吸着物質の分子量が15万(IgG )より
免疫複合体特にIgM免疫複合体の場合には1000万
に達するので、15〜1000万が好才しい。本発明の
目的に最も汎用的な排除限界分子量は100〜500万
である、 重合体組成は、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウ
レタン系、ビニル化合物の重合体等、多孔性構造をとシ
うる公知の重合体を用いることができるが、特に親水性
モノマーにょシ親水化したビニル化合物系多孔性重合体
粒子が好ましい結果を与える、 繊維状担体を用いる場合には、その佑維径が0.02デ
ニールないし1oデニール、よシ好ましくは0.1デニ
ールカいし5テニールの範囲にあるものがよい。却維径
が太きすぎる場合には、グロブリン系化合物の吸着量お
よび吸着速度が低下するし、小さすぎる場合には、凝固
系の活性化、血球粘着、目づ1りをおこしゃすい。使用
できる繊維状担体としては、再生セルロース系繊維、ナ
イロン、アクリル、ポリエステル等公知の繊維を一般に
用いることができる。
有機低分子化合物を不溶性担体に結合する方法は、共有
結合、イオン結合、物理吸着、包埋あるいは重合体表面
への沈殿不溶化等あらゆる公知の方法を用いることがで
きるが、結合物の溶出性よりみて、共有結合により固定
、不溶化して用いることが好ましい。そのため通常固定
化酵素、アフィニティークロマトグラフィで用いられる
公知の担体の活性化方法およびリガンドの結合方法を用
いることができる。
活性化方法を例示すると、ノ・ロダン化シアン法、エピ
クロルヒドリン法、ビスエポキシト法、ハロゲン化トリ
アジン法、ブロモアセチルプロミド法、エチルクロロホ
ルマート法、1,1′−力ルボニルジイミダゾール法等
をあけることができる。本発明の活性化方法は、リガン
ドのアミン基、水酸基、カルボキシル基、チオール基等
の活性水素を有する求核反応基と置換および/または付
加反応できればよく、上記の例示に限定されるものでは
ないが、化学的安定性、熱的安定性等を考慮すると、エ
ポキシドを用いる方法が好ましく、特にエピクロルヒド
リン法が推奨できる、 担体に本発明で言う有機低分子化合物を2種類以上結合
することはさしつかえない。
以上、本発明吸着材の製造方法として、担体全活性化し
た後、本発明で言う有機低分子化合物を結合する方法に
ついて詳細に説明したが、本発明は、これに限定される
ものではない。例えば、本発明で言う有機低分子化合物
部を有する重合性モノマーや架橋剤を用いて重合(共重
合)する方法、架橋重合体粒子さらに後架橋する時点で
有機低分子化合物部を有する架橋剤を用いる方法等も用
いることができる。さらに、不溶性物質に有機低分子化
合物を結合可能外ポリマーをコート後、有機低分子化合
物を結合する方法や、有機低分子化合物部を有するポリ
マーを不溶性物質にコートする方法も用いることができ
る。その際、必要に応じてコートポリマーを後架橋する
こともできる。壕だ、有機低分子化合物を活性化した後
に担体と結合する方法も採用するととができる。
すなわち、本発明は、1分子中に負電荷を有する置換基
を1個持ち、かつ、骨格構造に不飽和結合を持つ炭素を
少なくとも10個持つ有機低分子化合物部、または1分
子中に負電荷を有する置換基を1個持ち、かつ骨格構造
に少なくとも20個の炭素を持つ有機低分子化合物部を
吸着材中に有することにより、その効果を発揮するもの
であり、製造方法に左右されるものではない。
本発明の吸着材は、体液の導出入口を備えた容器内に充
填保持して使用することができる。
図面において、1は本発明自己抗体および/または免疫
複合体吸着材を使用した吸着装置の一例を示すものであ
シ、円筒2の一端開口部に、内側にフィルター3を張っ
たバッキング4を介して体液導入口5を有するキャップ
6をネジ嵌合し、円筒2の他端開口部に内側にフィルタ
ー3′を張ったバッキング4′を介して体液導出口Zを
有するキャップ8をネジ嵌合して容器を形成し、フィル
ター3および6′の間隙に吸着材を充填保持させて吸着
材層9を形成してなるものである。
吸着材層9には、本発明Q該吸着材を単独で光填しても
よく、他の吸着材と混合もしくは積層してもよい。他の
吸着材としては、例えばDNA等の他の悪性物質(抗原
)の吸着材や、幅広い吸着能を有する活性炭等を用いる
ことができる。これによシ吸着材の相乗効果によるより
広範な臨床効果が期待できる。吸着材層9の容積は、体
外循環に用いる場合、50〜40.0ml程度が適当で
ある。
本発明の装置を体外循環で用いる場合には、大路次の二
通りの方法がある。一つには、体内から取p出した加液
を遠心分#機も′しくは模型m漿分離器を使用して、血
漿成分と血球成分とに分離した後、血漿成分を該装置に
通過させ、浄化した後、血球成分と合わせて体内にもど
す方法であり、他の一つは体内から取り出した血液を直
接該装置に通過させ、浄化する方法である。
捷た、血液もしくは血漿の通過速度については、該吸着
材の吸着能工が非常に高いため、吸着材の粒度を粗くす
ることができ、捷た光填度を低くできるので、吸着材層
の形状の如何にか\わりなく、高い通過速度を与えるこ
とができる。そのため多量の体液処理をすることができ
る。
体液の通液方法としては、臨床上の必要に応じ、あるい
は設備の装置状況に応じて、連続的に通液してもよいし
、また断続的に通液使用してもよい。
本発明の吸着材は、以上述べてきたように、体液中の自
己抗体および/または免疫複合体を高車かつ選択的に吸
着除去し、非常にコンパクトな吸着装置が組めると共に
、簡便かつ安全に用いられる。
本発明の吸着材は、自己血漿、自己血液等の体液を浄化
、再生する一般的な用法に適用可能であり、癌、免疫増
殖性症候群、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデ
ス等の膠原病、重症節無力症等の自己免疫疾患、アレル
ギー、臓器移植時の拒絶反応等の生体免疫機能に関係し
た疾患および現象、あるいは腎灸等の腎臓病、肝炎等の
肝臓病などの体外循環治療に有効に利用できる。
以下実施例によシ、本発明の実施の態様をより詳細に説
明する。
実施例1 CNBr、活性化セファローズ4B(スエーデン。
ファルマシア社製)に、通常の方法によって、負電荷を
有する置換基を1個持ち、かつ、骨格構造に不飽和結合
を持つ炭素を少なくとも10個持つ有機低分子化合物を
結合せしめ、過剰の活性基をエタノールアミンでブロッ
キングした。各種有機化合物の保持量は、残余有機化合
物の1級アミン基を4−フェニルスピロ〔フラン−2(
31() 。
1′−フタラン) −3,3’−ジオン(”フルラム■
”ロシュ社裂)と反応結合させ算出した、吸着実験は、
ACD刀01Jウマチ患者而漿3容と吸着材1容とを混
合し、37c、3時間インキュベートした後、上清の血
漿を評価した。評価は、リウマチ因子、免疫複合体、免
疫グロブリンGについて行ガつだ。
リウマチ因子の測定は、ラテックス凝集テスト、受身感
作血球凝集テストにて行った。
ラテックス凝集テストは、ポリスチレンラテックス粒子
にヒトーγ−グロブリンを吸着させたものに−リウマチ
因子を含む患者血漿を作用させると、ラテックス粒子が
凝集する性質を検出法として測定するものであり、通常
血漿の希釈系列を作成して、ラテックス粒子が凝集しな
くなる血漿希釈倍率でリウマチ因子濃度を評価するもの
である。
リウマチ因子を高濃度に含む血漿は、陰性になる希釈倍
率が高くなり、低濃度の血漿は逆に低くなる。
受身感作連球凝集テストは、ヒツジ赤血球にウサギ−γ
−グロブリンを吸着させたものであり、他はラテックス
凝集テストと同じである。一般に、受身感作血球凝集テ
ストの方がラテックス凝集テストよりリウマチ因子特異
性が高いとされている。
グリシン食塩緩衝液で希釈系列を作成して、ラテックス
凝集テストにてリウマチ因子の陰性になる希釈倍率を求
めた。ラテックス凝集テストは、日本凍結乾燥研究所の
キットを用いて行った。同様に受身感作血球凝集テスト
(RAHAテスト、富士臓器製薬C株製〕にて評価した
免疫複合体は、ポリエチレングリコール沈降法にて行な
った。この方法は、ポリエチレングリコールによシ沈降
分取した免疫複合体をシングル・ラジアル・イムノ・デ
ィフュージョン法にて、免疫グロブリン量を定量するこ
とにより、免疫複合体量を定量するものである。この方
法の操作方法、条件は以下のとおりである、 (11検体1.0mlを試験管に入れ、8%PEG(ポ
リエチレングリコール、平均分子量6000〜7500
)を1,0ゴ那え、攪拌し、4Cで60分放置する。
+214C,1000?、60分間遠Iシシ、上清を除
去後、得られた沈殿をP B S (IJン酸嶽衝生理
食塩水)に再溶解し、’+、omt、とする。
+31111 、 +21をさらに2回繰り返し、混入
するモノメリックな免疫グロブリンを洗抄する。
(4)最終的に得られた免疫複合体のPBS浮遊液をシ
ングル・ラジアル・イムノ・ディフュージョン法にて、
免疫グロブリンGを定量する、免疫グロブリンGの定量
ハ、シングル・ラジアル・イムノ・デフニージョン法に
て定量した。使用したりウマチ患者血漿の値は、リウマ
チ因子のラテックスが1280、RAHAが5120、
免疫複合体(免疫グロブリンG’に測定)が60〜/d
t、  免疫グロブリンGが16110m9/dAであ
った。
吸着実験の結果を表1に示した。表1よシ1分子中に負
電荷を有する置換基を1個持ち、かつ、骨格構造に不飽
和結合を持つ炭素を少なくとも10個持つ有機低分子化
合物部を有する吸着材がリウマチ因子、免疫複合体全選
択的に吸着し、免疫グロブリンGの非選択的な吸着が少
ないことがわかる。なお、表1のうち、骨格構造中の炭
素数は、活性化に用いた試薬であるCNBrが持つ炭素
の数も含んでいる。
表  1 比較例1 負電荷がない、または不飽和結合を持つ炭素数が9個以
下の有機化合物を用いて、実施例1と同様にv!1.着
付を調製し、実施例1と同様に実験した。
結果を表2に示した。表2より負電荷のないものはりウ
マチ因子、免疫複合体のrli!、7f4能が落ちるこ
と、および不飽和結合を持つ炭素数が9個以下のものは
、吸着能力が低いことがわかる。
表  2 実施例2 セファロース4B(スウェーデン、ファルマシア社製)
 ヲ1.4−ビス−(2,6−ニポキシブロポキン)−
ブタンを用い、通常の方法によって活性化した後、通常
の方法によって、負電荷を有する置換基を1個持ち、か
つ、少なくとも20個の炭素を持つ有機低分子化合物を
結合せしめ、過剰の活性基をエタノールアミンでブロッ
クし、吸着材とした。
実施例1と同様に保持量を求めた後、実施例1と同様−
に吸着実験を行なった。
吸着実験の結果を表6に示した。表3よシ、負電荷を有
する置換基を1個持ち、かつ、少ガくとも20個の炭素
を持つ有機低分子化合物〃S結合されている吸着材がリ
ウマチ因子、免疫複合体を選択的に吸着し、免疫グロブ
リンGの非選択的な吸着が少ないことがわかる。彦お、
表3のうち、炭素数は活性化に用いた1、4−ビス−(
2,6−エポキシプロポキン)−ブタンが持つ炭素k 
含tr。
比較例2 負電荷がない、または炭素数が19個以下の有機化合物
を用いて、実施例2と同様に実験した。
結果を表4に示した。表4より、負電荷のないものはり
ウマチ因子、免疫複合体の吸着能が落ちること、および
炭素パが19個以下のものは、吸着能力が低いことがわ
かる、 表  4 実施例6 e 酸ビニル100f’、)リアリルイソシアヌレート
s 2.Oy (架橋度X−0,65)、酊酸エチル1
00 S’、ヘプタン100 !i’、ポリ酊酸ビニル
(重合度500 ) 7.5 fおよび2,2′−アゾ
ビスイソブチロニトリル3゜8グよりなる均一混合液と
、ポリビニルアルコール1重量%、リン酸二水素ナトリ
ウムニ水和物0.05重量%およびリン酸水素二す) 
IJウム−二水和物1.5重量φを溶解した水400−
とをフラスコに入れ、十分撹拌したのち65Uで18時
間、さらに75Cで5時間扉熱撹拌して懸濁重合を行々
い、粒状共重合体を得た。
濾過水洗、ついでアセトン抽出後、刀セイソーダ46゜
57およびメタノール2tよりなる溶液中で4DCで1
8時間、共重合体のエステル交換反応を行なった。
得られたゲルの平均粒径は150μm、単位重重あたり
のビニルアルコール単位(q on)は10.0maq
/グ、比表面積は60TrL2/7、デキストランによ
る排除限界分子量は6 X 10’であった。
次に、得られたゲル102(乾燥重量)をジメチルスル
ホキシド12〇−中に懸濁し、これにエピクロルヒドリ
ン78.3rnl、30%水酸化ナトリウム10−をガ
ロえ、60Cで5時間攪拌しながら活性化反応を行なっ
た。反応後ジメチルスルホキシドで洗浄し、水洗し、吸
引脱水した。次にこの活性化ゲルを、5−アミノ−2−
ナフチル酸2.51ヲ含む0.1M炭酸ナトリウムノ(
ツファ−(pH9,8)160ゴ中に懸濁した、50C
で14時間・撹拌しながら固定化反応を行ない、その後
60.6mg/−ノドリス(ヒドロキシエチル)アミノ
メタン溶133m1i加え、さらに5DC5時間、攪拌
しながらブロッキング反応(残存活性基をブロックする
)を行った。この後、光分水洗して体液浄化用吸着材を
得た。
この吸着材に固定化された3−アミノ−2−ナフチル酸
の量は220μmot/ ? (乾燥重量)であった。
この吸着材に固定化された有機化合物の不飽和結合を持
つ炭素数は10、総炭素数は13、負電荷数は1である
この吸着材を内径30 mms長さ70IIIIlOカ
ラムに充填し、ACD加リウマチ患者血漿−257/ 
vrinの流速で150m1流した。このとき、カラム
内の吸着材の充填体積低下、目詰まり、流量低下はみら
れづ゛、カラム前後の圧力損失は15mmHg以下であ
った。
カラム通過前後の拙漿蛋白全分析したところ、リウマチ
因子は吸着前がラテックスで620、RAHAで256
0であったのに対し、吸着後では両者とも陰性化した。
また、免疫複合体(C/q固相法EIAで測定)も吸着
前が20μグ/−であったのに対し、吸着後は6μグ/
−以下に低下した、これに対し、免疫グロブリンGは1
620〜/dAが1170 mL;//atに下がった
だけであった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の吸着材全容器に元填した吸着装置の一例
を示す模式図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (111分子中に負電荷を有する置換基を1個持ち、か
    つ、骨格構造に不飽和結合を持つ炭素を少なくとも10
    個持つ有機低分子化合物部、または1分子中に負電荷を
    有する置換基を1個持ち、かつ、骨格構造に少なくとも
    20個の炭素を持つ有機低分子化合物部を有することな
    特徴とする自己抗体および/または免疫複合体吸着材。 (21負電荷を有する置換基がカルボキシル基またはス
    ルホン酸基でちる特許請求の範囲第1頌記載の自己抗体
    および/−jたは免疫複合体吸着材。
JP58059198A 1983-04-06 1983-04-06 自己抗体および/または免疫複合体吸着材 Granted JPS59186559A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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