JPH0323182B2 - - Google Patents
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- JPH0323182B2 JPH0323182B2 JP56110817A JP11081781A JPH0323182B2 JP H0323182 B2 JPH0323182 B2 JP H0323182B2 JP 56110817 A JP56110817 A JP 56110817A JP 11081781 A JP11081781 A JP 11081781A JP H0323182 B2 JPH0323182 B2 JP H0323182B2
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- JP
- Japan
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- carrier
- adsorbent
- gel
- extracorporeal circulation
- hydroxyl group
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
本発明は、粒子状担体に被吸着物質と結合可能
なリガンドを保持させてなる体外循環治療用吸着
材に関する。さらに詳しくは、癌、免疫増殖性症
候群、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデ
ス、アレルギー、臓器移殖時の拒絶反応等の生体
免疫機能に関係した疾患および現象、あるいは腎
炎等の腎臓病、肝炎等の肝臓病などにおいて、血
液、血漿等の体液中に発現し、疾患の原因あるい
は進行と密接な関係をもつていると考えられる悪
性物質を、体液中より吸着、除去する吸着材に関
する。 従来、体外循環治療には、主に肝臓病用に人工
肝臓として活性炭あるいは活性炭を親水性高分子
でコートしたものが用いられてきた。しかし、上
記のように幾多の疾患において、疾患の原因ある
いは進行と密接な関係にある種々の悪性物質が知
られるようになり、さらには該悪性物質を体液中
より選択的に除去する要請が高まつてきたが、活
性炭をベースとする吸着材は、その吸着選択性が
低く、本要請に答えられないのが現状である。 本発明者らは、この悪性物質の選択的吸着、除
去の要請に答えるため鋭意研究の結果、担体に被
吸着物質と生物学的または/および化学的な選択
的相互作用をなす特別な物質を化学結合により保
持させてなる種々の吸着材を見い出し、先に特許
出願した。(特開昭57−122875、特開昭57−
134164、特開昭57−156035) さらに本発明者らは、該吸着材に用いる粒子状
担体、特に体外循環治療用粒子状担体について詳
細に研究した。 従来、本目的を対象として特別に設計された担
体は知られていない。したがつて、通常アフイニ
テイクロマトグラフイ用として公知の担体を転用
する他はなかつた。 公知の担体としては、アガロース系担体、デキ
ストラン系担体、セルロース系担体等の天然高分
子系担体が知られている(たとえば商品名セフア
ローズ、フアルマシア社、スウエーデン)。しか
し、これらの天然高分子系担体は、以下の欠点を
有する。 (1)機械的強度が不十分なために操作上の制約が
多い。たとえば活性化、固定化等の吸着体の調製
時に破壊されたり、輸送、使用時に担体のカケ、
クダケが生じる。 (2)軟質ゲルであるため、カラムに充填し体外循
環に用いる場合に、除去すべき物質を含む体液を
高流速で流すことができない。体液のような高粘
度、高溶質濃度液を高流速で流すと、軟質ゲルで
あるため、充填体積が減少し、目づまりと流量低
下をおこし、ついには流れなくなる場合もある。 (3)軟質ゲルでありパーマネントポアーではない
ため、体外循環治療用吸着材の必須要件である滅
菌操作も容易に行えない。たとえばエチレンオキ
サイドガス滅菌のよいに薬剤滅菌の場合、凍結乾
燥して滅菌されるが、凍結乾燥によつて細孔が破
壊され、再び水系媒体に分散しても元にもどらな
い。凍結乾燥時その体積は約半量まで減少し、再
び水系媒体に分散しても元の体積のたかだか80%
程度にしかもどらず、吸着能力も減少するのが常
である。凍結乾燥時細孔を保護するため、添加剤
を混入して行う方法もあるが、添加剤が体液に入
るのを防ぐため、使用前に徹底的な洗浄を施さな
ければならない。 また高圧蒸気滅菌のような熱滅菌も、細孔を破
壊するので用いることができない。同様に放射線
滅菌も、その骨格および細孔を破壊するので用い
ることができない。 (4)さらには天然高分子系担体は体外循環治療用
に用いる時、補体系の活性化、凝固系の活性化が
おこり、ロイコペニア、スロンボサイトペニア等
を生来するといわれ、あまり好ましくない。 本発明者らは、従来の担体の欠点を克服した体
外循環治療用担体を鋭意研究した結果、本発明を
完成するに至つた。 すなわち、本発明は、多孔質粒子状担体に被吸
着物質と結合可能なリガンドを共有結合で保持さ
せてなる体外循環治療用吸着材において、該多孔
質粒子状担体が水酸基を有する親水性架橋有機合
成高分子からなり、保水量が0.5〜6g/g、水酸
基密度が5〜17meq/gの範囲にある担体であつ
て、該担体の比表面積が少なくとも5m2/gであ
り、かつ担体を直径10mm、長さ50mmの容器に充填
し通水するとき、容器の入口と出口の圧力差が
200mmHgの状態で、担体の体積減少率が10%以下
である硬質ゲル担体であることを特徴とする体外
循環治療用吸着材に係る。上記吸着剤において、
硬質ゲル担体の平均粒子径が25〜2500μmの範囲
にある場合は、より好ましい体外循環治療用吸着
剤となる。さらには硬質ゲル担体がビニルアルコ
ール単位を主構成成分とする架橋合成高分子であ
り、カルボン酸のビニルエステルとイソシアヌレ
ート環を有するビニル化合物の共重合体を加水分
解して得られる架橋合成高分子である体外循環治
療用吸着材は特に好ましい。 本目的に用いる担体としては、物理的特性とし
て、(1)活性化、固定化等の吸着材の調整、輸送、
使用等に十分に耐える機械的強度、(2)カラムに充
填し、血漿、血液等の高溶質濃度、高粘度な体液
を高流速で流すことができる硬さと平均粒子径、
(3)エチレンオキサイドガス滅菌のような薬剤滅菌
(凍結乾燥滅菌)、高圧蒸気滅菌のような熱滅菌に
耐える細孔の物理的安定性が要求される。本発明
者らは、物理的特性の異なる種々の既存の担体お
よび新たに合成した担体について検討した結果、
実に驚くべきことには、硬質ゲル担体がみごとに
上記要求を満足すること、特に一定の特性値をも
つ担体が好ましい結果を与えることを見い出し
た。 本発明において硬質ゲル担体とは、外力を加え
たときゲルの物性値が一定値以上を保持するもの
をいう。具体的には、ゲルを直径10mm、長さ50mm
の容器に充填し通水するとき、容器の入口と出口
の圧力差が200mmHgの状態で、ゲルの体積減少率
が10%以下であるものをいう。また、このような
ゲルは凍結乾燥したとき、その比表面積は5m2/
g以上の値を保持する。 比表面積とは、乾燥ゲル単位重量当りに吸着し
た窒素ガスが占有する表面でもつて表示したもの
である。つまり比表面積は単位重量のゲルを構成
する物質が乾燥状態でいかに有効に表面を形成し
ているかを表示している。 一般に高分子ゲルは、そのゲルと親和性のある
媒体中で膨潤し、乾燥すると収縮する。膨潤時に
媒体が満たされているポアーが架橋の網目のみで
維持されている軟質ゲルの場合は、乾燥すると網
目がつぶれてしまい、ポアーはほとんど消失す
る。この場合の比表面積は、ほとんど粒子の外側
だけの値になるため、一般に1m2/g以下の低い
値を示す。従来アフイニテイクロマトグラフイ用
として知られているアガロースは軟質ゲルである
ため、乾燥によつてポアーが消失してしまう。し
たがつて、滅菌操作も容易に行えず、さらにはつ
ぶれやすい軟質の網目を持つているため、カラム
に充填し体外循環に用いる場合にも、体液を長時
間、高流速で流すことができない。 一方、ポアーがしつかりした構造をもち、凍結
乾燥や熱滅菌に耐える硬質ゲルの場合には、乾燥
した際にポアーは多少収縮するものの膨潤時の状
態をほとんど維持する。つまりパーマネントポア
ーを有し、比表面積は軟質ゲルより高い値を示
し、少なくとも5m2/g以上の値を示す。 本発明の担体として用いる硬質ゲルの比表面積
は、少なくとも5m2/g以上有するものである
が、この値は一般的に大きいほど好ましい。上限
は1000m2/g位まで使用可能である。 比表面積の測定法はいろいろあるが、本発明で
は、最も一般的な窒素ガスによるBET法で求め
た。また比表面積測定に用いるサンプルは十分乾
燥しておかなければならないが、本発明の担体は
乾燥しにくいこともあり、水にぬれた担体をアセ
トンと平衡にした後、60℃以下で減圧乾燥して測
定用サンプルとした。 本発明に用いる硬質ゲルの保水量(以下WRと
いう)は0.5〜6g/gの範囲にあるのが適当で
あり、好ましくは1.0〜5.0g/gの範囲にあるも
のが最も良好な結果を与える。 WRとは、ゲルを生理食塩水と平衡にした時の
ゲルが粒子内に含みうる生理食塩水の量をゲル乾
燥重量あたりの値として表示したものである。つ
まりWRはゲル内の孔量の目安になる。WRが大き
くなると、水中においてゲル単位体積あたりの骨
格を形成する部分、つまりゲルそのものの重量お
よび生理食塩水中さらには体液中においてゲルの
機械的強度が相対的に低下する。またWRがあま
り小さくなると、吸着に有効な単位重量(または
単位体積)あたりの孔量が少なくなるので吸着能
力が低下する。したがつて、WRが適当な範囲に
あることが本目的の担体にとつて好ましい。 WRは予め十分に乾燥したゲルの重量(W2)を
測定した後に、生理食塩水と十分平衡にしたゲル
を遠心分離器にかけてゲル表面に付着している生
理食塩水を除去した後、その重量(W1)を測定
し、次式によつて求めることができる。 WR=W1−W2/W2(g/g) 以上のように、本発明の吸着材に用いる硬質ゲ
ル担体において、保水量が一定の範囲に入ること
が好ましいが、有効な吸着能力を維持しつつ、し
かも血液、血漿等の体液のような高粘度、高溶質
濃度の液を高流速で長時間安定に流通するには、
さらに硬質ゲル担体の平均粒子径(DW)が一定
の範囲にあることが好ましい。 平均粒子径は小さいほど吸着能力が高くなり好
ましいが、あまり小さ過ぎると体液を高流速で長
時間、安定に流通できなくなる。したがつて、平
均粒子径は25〜2500μmが好ましく、特に全血用
に用いる場合など、より好ましくは150〜1500μm
である。 体外循環治療用吸着材に用いる硬質ゲル担体の
排除限界分子量(Mim)は、硬質ゲル担体に
化学結合により保持させる物質の分子量および目
的吸着物質の分子量を勘案して設定すればよい。
通常タンパク質Mimで103ないし108の範囲にあ
る。タンパク質Mimはゲルのポアー内へ浸透
できない分子の分子量の下限を示す値である。M
imはゲルをカラムに充填して分子量既知の標
準タンパク質を用いて公知の方法で測定すること
ができる。 本発明に用いる硬質ゲル担体の化学的特性とし
ては、(1)被吸着物質に対し、例えば生物学的また
は/および化学的相互作用を示し、これと結合し
うる物質(リガンド)を高密度に化学結合できる
ように官能基の密度が高いこと、(2)目的とする物
質を選択的に吸着するように、担体の血漿タンパ
ク質等に対する非特異吸着が少ないこと、(3)補体
系、凝固系の活性化等の生体成分との反応が少な
いこと、(4)さらに全血用吸着材として用いる場合
には、血球成分との相互作用、すなわち、血栓形
成や血球成分の非特異粘着、残血等が少ないこと
等の特性を備えたものが好ましい。したがつて、
既に述べた物理的特性に加えて、以上の化学的特
性を満たす担体がより好ましく用いられる。 本発明者らは、鋭意研究の結果、水酸基を有す
る架橋合成高分子からなる硬質ゲル担体が、上記
特性を良好に示すことを見い出した。さらには水
酸基密度として5〜17meq/gの範囲にあるもの
が好ましい結果を与え、特に6〜15meq/gの範
囲にあるものがより好ましい結果を与えた。 通常架橋合成高分子は、線状ポリマーと架橋剤
で構成され、水酸基は線状ポリマー中に発現され
る。したがつて、水酸基の密度が高いほど親水性
が増加し、生体成分との相互作用が少なくなり、
リガンドの保持容量も向上して好ましいが、高す
ぎると架橋剤含量が低下して担体の強度が低下す
る。また水酸基の密度が低くすぎると、非特異吸
着が生じて好ましくない。 水酸基の密度は、ゲルをピリジン溶媒中で無水
酢酸と反応させて、水酸基と反応して消費した無
水酢酸の量はまたゲルの重量変化を測定し、これ
から求めることができる。乾燥ゲル1gが1mmo
の無水酢酸と反応したときの水酸基密度が
1meq/gである。 水酸基を有する親水性架橋合成高分子は、水酸
基を有するモノマーの重合またはポリマーの化学
反応による水酸基の導入により合成できる。両者
を併用して合成することもできる。重合方法とし
ては、ラジカル重合法を用いることができる。架
橋剤は重合時共重合により導入するとよい。また
ポリマーの化学反応(ポリマー間、ポリマーと架
橋剤)で導入することを併用してもよい。 一例をあげると、ビニル系モノマーとビニル系
またはアリル系架橋剤との共重合により作ること
ができる。この場合の親水性架橋合成高分子とし
ては、架橋ポリビニルアルコール、架橋ポリ2−
ハイドロオキシエチルアクリレート、架橋ポリ2
−ハイドロオキシエチルメタアクリレート等の架
橋ビニル系ポリマーを例示することができる。特
に架橋ビニルアルコール等のビニルアルコール単
位を主構成成分とする架橋合成高分子が、高い水
酸基密度を与えることができて好ましい結果を与
える。 架橋剤としては、トリアリルイソシアヌレー
ト、トルアリルシアヌレート等のアリル化合物
類、エチレングリコールジメタアクリレート、ジ
エチレングリコールジメタアクリレート等のジ
(メタ)アクリレート類、ブタンジオールジビニ
ルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエー
テル、テトラビニルグリオキザール等のポリビニ
ルエーテル類、ジアリリデンペンタエリスリツ
ト、テトラアリロキシエタンのようなポリアリル
エーテル類、グリシジルメタクリレート等のグリ
シジルアクリレート類を用いることができる。特
に機械的強度、硬さ、微細孔構造、化学的特性の
面よりトリアリルイソシアヌレート単位が好まし
い。 また必要に応じてビニルエステル、ビニルエー
テル等のコモノマーを共重合したものも用いるこ
とができる。 ビニル系共重合体の場合には、カルボン酸のビ
ニルエステルとイソシアヌレート環を有するビニ
ル化合物(アリル化合物)を共重合し、共重合体
を加水分解して得られるポリビニルアルコールの
トリアリルイソシアヌレート架橋体が、機械的強
度、硬さ、細孔の安定性、化学的特性の面で特に
良好な担体を与える。 リガンドを硬質ゲル担体に結合する方法は、共
有結合、イオン結合、物理吸着、包理あるいは重
合体表面への沈殿不溶化等あらゆる公知の方法を
用いることができるが、結合物の溶出性よりみ
て、共有結合により固定、不溶化して用いること
が好ましい。そのため通常固定化酵素、アフイニ
テイクロマトグラフイで用いられる公知の担体の
活性化方法およびリガンドの結合方法を用いるこ
とができる。 活性化方法を例示すると、ハロゲン化シアン
法、エピクロルヒドリン法、ビスエポキシド法、
ハロゲン化トリアジン法、ブロモアセチルブロミ
ド法、エチルクロロホルマート法、1,1′−カル
ボニルジイミダゾール法等をあげることができ
る。本発明の活性化方法は、リガンドのアミノ
基、水酸基、カルボキシル基、チオール基等の活
性水素を有する求核反応基と置換および/または
付加反応できればよく、上記の例示に限定される
ものではない。 本発明において、硬質ゲル担体に保持させるリ
ガンドを例示する。 全身性エリテマトーデス治療用としては、抗核
抗体、抗DNA抗体の吸着除去用に、アデニン、
グアニン、シトシン、ウラシル、チミル等のモ
ノ、ジ、トリヌクレオチドのホモポリマー、また
はコポリマー、天然に存在するDNA、RNA等の
核酸を用いることができる。また血中に存在する
DNA、RNA、ENAの吸着除去用に、抗一本鎖
DAN抗体、抗二本鎖のDNA抗体、抗RNA抗体、
抗ENA抗体等の抗核酸抗体、メチル化アルブミ
ンアクチノマイシンD等の塩基性化合物を用いる
ことができる。さらに、血中の免疫複合体の吸着
除去用には、C1q等の補体成分、プロテインA等
の特異タンパク質、抗ヘビーチエイン不変部第2
相抗体等の免疫複合体に対する抗体を用いること
ができる。 慢性関節リウマチ、悪性関節リウマチ治療用と
しては、尿素、塩酸グアニジン、メルカプトエタ
ノール、界面活性剤、有機溶剤等の化学的変性
(凝集)方法、熱、超音波、ガスバブリング等の
物理的変性(凝集)方法により変性された変性γ
−グロブリン、変性イムノグロブリン、凝集γ−
グロブリン、凝集イムノグロブリン、イムノグロ
ブリンのFc部、イムノグロブリンのヘビーチエ
イン不変部第2相およびそれらの前記変性方法に
よる変性体等のリウマチ因子に対する抗原様物
質、および抗リウマチ因子抗体を用いることがで
きる。またリウマチの免疫複合体除去用には、
C1q等の補体成分、プロテインA等の特異タンパ
ク質、抗ヘビーチエイン不変部第2相抗体等の免
疫複合体に対する抗体を用いることができる。 橋本病治療用には、サイグロブリン、甲状線の
ミクロソーム分画成分を用いることができる。 重症筋無力症治療用には、神経筋のアセチルコ
リンレセプター分画成分を用いることができる。 糸球体腎炎治療用には、糸球体基底膜成分、特
発性血小板滅少性紫斑病治療用は、血小板膜成
分、血小板顆粒分画成分、クツシング症候群治療
用にはトランスコーチゾン、抗コーチゾン抗体を
用いることができる。 肝炎の予防、治療用には、A型肝炎ウイルス、
B型肝炎ウイルス等のウイルス表面抗原に対する
抗体を用いることができる。 高血圧治療用には、抗アンジオテンシン抗
体、高脂血症治療用にはヘパリン、抗リポプロテ
イン抗体を用いることができる。 リンパ球異常に基づく免疫疾患治療用には、抗
Bセル抗体、抗サプレツサーT抗体、抗ヘルパー
T抗体等の抗リンパ球抗体を用いることができ
る。 乳ガン等のガン治療用には、プロテインA、抗
イムノグロブリン抗体を用いることができる。 本発明に用いることができるリガンドは、以上
の例示に限定されるものではなく、コングニチニ
ン、コンカナバリンA、フイトヘマアグルチニン
等のレクチン、核酸、アミノ酸、脂質、プロミタ
ン、ヘパリン、抗原、抗体、酵素、基質、補酵素
等の被吸着物質と結合可能な公知の物質を用いる
ことができる。 また硬質ゲル担体に2種以上のリガンドを保持
させて用いることもできる。さらにはリガンドを
保持した担体を2種以上併用して用いることもで
きる。 以上述べてきたように、本発明の体外循環治療
用吸着材は機械的強度が十分であるため、活性
化、固定化等の吸着材の調製や輸送、体外循環使
用特に破壊されたり、カケやクダケを生ずること
が実質的になく、幅広い操作方法、条件を選択す
ることができる。また硬質ゲルであるため、カラ
ムに充填し、体外循環に用いる場合に、吸着、除
去すべき物質を含む体液を高流速で長時間、連続
的に安定に通液することができる。さらに硬質ゲ
ルであり、パーマネントポアーを有するため、体
外循環治療用吸着材の必須条件である滅菌操作も
容易に行えるものである。例えば吸着材を凍結乾
燥してエチレンオキサイドガス滅菌のような薬剤
滅菌も、吸着材の吸着能力を損うことなく実施で
きる。 本発明は、以上の効果を吸着材の基本的特性で
ある吸着能力を犠性にすることなく、高い能力を
維持したまま実施できる長所を併せ持つている。
さらには、水酸基を有する親水性架橋合成高分子
からなる粒子状硬質ゲル担体は、前記物理的特性
に加えて好ましい化学的特性を有し、次の効果を
示した。 高い水酸基密度を有するため、リガンドを高密
度に化学結合でき、目的物質の高い吸着能力を得
られると共に、高親水性であるため血漿タンパク
質等に対する非特異吸着が少ない。また補体系、
凝固形の活性化等の生体成分との反応が少なく、
さらには全血用吸着材として用いる場合にも、血
球成分との相互作用、すなわち、血栓形成や血球
成分の非特異粘着、残血等が少なく、好適に用い
ることができる。 本発明の吸着材は、自己血漿、自己血液等の体
液を浄化、再生する一般的な用法に適用可能であ
り、癌、免疫増殖性症候群、慢性関節リウマチ、
全身性エリテマトーデス等の膠原病、重症筋無力
症等の自己免疫疾患、アレルギー、臓器移植時の
拒絶反応等の生体免疫機能に関係した疾患および
現象、あるいは腎炎等の腎臓病、肝炎等の肝臓病
などの体外循環治療に有効に利用できる。 以下実施例により、本発明の実施の態様をより
詳細に説明する。 実施例 1 酢酸ビニル100g、トリアリルイソシアヌレー
ト24.1g(X=0.20)、酢酸エチル124g、ヘプタ
ン124g、ポリ酢酸ビニル(重合度500)3.1gお
よび2,2′−アゾビスイソブチロニトリル3.1g
よりなる均一混合液と、ポリビニルアルコール1
重量%、リン酸二水素ナトリウム二水和物0.05重
量%およびリン酸水素二ナトリウム十二水和物
1.5重量%を溶解した水400mlとをフラスコに入
れ、十分撹拌したのち、56.5℃で18時間、さらに
75℃で5時間加熱撹拌して懸濁重合をおこない、
粒状共重合体を得た。過水洗、ついでアセトン
抽出後、カセイソーダ46.5gおよびメタノール2
よりなる溶液中で、40℃で18時間、共重合体の
エステル交換反応を行つた。 得られた粒子の平均粒径は150μmであつた。前
記方法で水酸基密度(qOH)を求めたところ
13meq/gであつた。またゲルの保水量は4.4
g/g乾燥ゲルで、比表面積は10m2/gであつ
た。さらに標準球状タンパク質のリン酸緩衝食塩
液を用いてゲルの排除限界分子量を測定したとこ
ろ約180万であつた。 つぎにエステル交換され、水で十分に洗浄され
たゲル50c.c.を200mlの水に懸濁し、3gの臭化シ
アンを加え、プロペラ撹拌羽根を用いて撹拌す
る。2N水酸化ナトリウム溶液を用いてPHを10〜
11に保ち8分間反応させた。反応終了後はすみや
かにガラスフイルターで過し、ついで水2で
洗浄して活性化ゲルを得た。 さらに活性化ゲル5mlを0.1M炭酸水素ナトリ
ウム50mlで洗浄する。リガンドとしてプロテイン
A50mgを0.1M炭酸水素ナトリウムに溶解し、カ
セイソーダ水溶液を用いてPHを9.5に調節し、活
性化ゲルに加える。ついでこれを25℃で16時間振
盪し、ガラスフイルターを用いて過する。得ら
れた吸着材を、0.1M炭酸水素ナトリウム液およ
び酢酸バツフアー(PH4.0)で交互に洗浄した。 該吸着材をもとのゲル粒子と比較して光学顕微
鏡で観察したところ、カケ、クダケ等の破壊はみ
られなかつた。 この吸着材を4mlカラム(L/D=5)に充填
して、ヒト血漿を0.2ml/mm、ヒト全血(ヘパリ
ン添加1200U/100ml血液)を0.5ml/mmでシング
ルパス法にて各1時間通液した。いずれも充填体
積の低下、目づまり、流量低下はみられず、カラ
ム前の圧力計の変化も10〜20mmHgであつた。 通液前後の血漿タンパクおよび血液血球成分の
変動を調べたところ、血漿ではアルブミンの変動
はわずかであり、C3、C4等の補体の減少も少な
かつたが、プロテインAとグロブリンの相互作用
によりグロブリンを約30%吸着した。全血ではカ
ラムはうすい赤色をおびるにととまり、残血は極
めて少なかつた。吸着材の表面の光学顕微鏡観察
を行つたところ、赤色血栓、白色血栓ともに少な
かつた。またカラム通過血の血球数をカウントし
たところ、赤血球、血小板、白血球ともに減少は
比較的少なかつた。 実施例 2 実施例1で示した重合方法、ケン化方法を用い
て下表の物性値のゲルを得た。
なリガンドを保持させてなる体外循環治療用吸着
材に関する。さらに詳しくは、癌、免疫増殖性症
候群、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデ
ス、アレルギー、臓器移殖時の拒絶反応等の生体
免疫機能に関係した疾患および現象、あるいは腎
炎等の腎臓病、肝炎等の肝臓病などにおいて、血
液、血漿等の体液中に発現し、疾患の原因あるい
は進行と密接な関係をもつていると考えられる悪
性物質を、体液中より吸着、除去する吸着材に関
する。 従来、体外循環治療には、主に肝臓病用に人工
肝臓として活性炭あるいは活性炭を親水性高分子
でコートしたものが用いられてきた。しかし、上
記のように幾多の疾患において、疾患の原因ある
いは進行と密接な関係にある種々の悪性物質が知
られるようになり、さらには該悪性物質を体液中
より選択的に除去する要請が高まつてきたが、活
性炭をベースとする吸着材は、その吸着選択性が
低く、本要請に答えられないのが現状である。 本発明者らは、この悪性物質の選択的吸着、除
去の要請に答えるため鋭意研究の結果、担体に被
吸着物質と生物学的または/および化学的な選択
的相互作用をなす特別な物質を化学結合により保
持させてなる種々の吸着材を見い出し、先に特許
出願した。(特開昭57−122875、特開昭57−
134164、特開昭57−156035) さらに本発明者らは、該吸着材に用いる粒子状
担体、特に体外循環治療用粒子状担体について詳
細に研究した。 従来、本目的を対象として特別に設計された担
体は知られていない。したがつて、通常アフイニ
テイクロマトグラフイ用として公知の担体を転用
する他はなかつた。 公知の担体としては、アガロース系担体、デキ
ストラン系担体、セルロース系担体等の天然高分
子系担体が知られている(たとえば商品名セフア
ローズ、フアルマシア社、スウエーデン)。しか
し、これらの天然高分子系担体は、以下の欠点を
有する。 (1)機械的強度が不十分なために操作上の制約が
多い。たとえば活性化、固定化等の吸着体の調製
時に破壊されたり、輸送、使用時に担体のカケ、
クダケが生じる。 (2)軟質ゲルであるため、カラムに充填し体外循
環に用いる場合に、除去すべき物質を含む体液を
高流速で流すことができない。体液のような高粘
度、高溶質濃度液を高流速で流すと、軟質ゲルで
あるため、充填体積が減少し、目づまりと流量低
下をおこし、ついには流れなくなる場合もある。 (3)軟質ゲルでありパーマネントポアーではない
ため、体外循環治療用吸着材の必須要件である滅
菌操作も容易に行えない。たとえばエチレンオキ
サイドガス滅菌のよいに薬剤滅菌の場合、凍結乾
燥して滅菌されるが、凍結乾燥によつて細孔が破
壊され、再び水系媒体に分散しても元にもどらな
い。凍結乾燥時その体積は約半量まで減少し、再
び水系媒体に分散しても元の体積のたかだか80%
程度にしかもどらず、吸着能力も減少するのが常
である。凍結乾燥時細孔を保護するため、添加剤
を混入して行う方法もあるが、添加剤が体液に入
るのを防ぐため、使用前に徹底的な洗浄を施さな
ければならない。 また高圧蒸気滅菌のような熱滅菌も、細孔を破
壊するので用いることができない。同様に放射線
滅菌も、その骨格および細孔を破壊するので用い
ることができない。 (4)さらには天然高分子系担体は体外循環治療用
に用いる時、補体系の活性化、凝固系の活性化が
おこり、ロイコペニア、スロンボサイトペニア等
を生来するといわれ、あまり好ましくない。 本発明者らは、従来の担体の欠点を克服した体
外循環治療用担体を鋭意研究した結果、本発明を
完成するに至つた。 すなわち、本発明は、多孔質粒子状担体に被吸
着物質と結合可能なリガンドを共有結合で保持さ
せてなる体外循環治療用吸着材において、該多孔
質粒子状担体が水酸基を有する親水性架橋有機合
成高分子からなり、保水量が0.5〜6g/g、水酸
基密度が5〜17meq/gの範囲にある担体であつ
て、該担体の比表面積が少なくとも5m2/gであ
り、かつ担体を直径10mm、長さ50mmの容器に充填
し通水するとき、容器の入口と出口の圧力差が
200mmHgの状態で、担体の体積減少率が10%以下
である硬質ゲル担体であることを特徴とする体外
循環治療用吸着材に係る。上記吸着剤において、
硬質ゲル担体の平均粒子径が25〜2500μmの範囲
にある場合は、より好ましい体外循環治療用吸着
剤となる。さらには硬質ゲル担体がビニルアルコ
ール単位を主構成成分とする架橋合成高分子であ
り、カルボン酸のビニルエステルとイソシアヌレ
ート環を有するビニル化合物の共重合体を加水分
解して得られる架橋合成高分子である体外循環治
療用吸着材は特に好ましい。 本目的に用いる担体としては、物理的特性とし
て、(1)活性化、固定化等の吸着材の調整、輸送、
使用等に十分に耐える機械的強度、(2)カラムに充
填し、血漿、血液等の高溶質濃度、高粘度な体液
を高流速で流すことができる硬さと平均粒子径、
(3)エチレンオキサイドガス滅菌のような薬剤滅菌
(凍結乾燥滅菌)、高圧蒸気滅菌のような熱滅菌に
耐える細孔の物理的安定性が要求される。本発明
者らは、物理的特性の異なる種々の既存の担体お
よび新たに合成した担体について検討した結果、
実に驚くべきことには、硬質ゲル担体がみごとに
上記要求を満足すること、特に一定の特性値をも
つ担体が好ましい結果を与えることを見い出し
た。 本発明において硬質ゲル担体とは、外力を加え
たときゲルの物性値が一定値以上を保持するもの
をいう。具体的には、ゲルを直径10mm、長さ50mm
の容器に充填し通水するとき、容器の入口と出口
の圧力差が200mmHgの状態で、ゲルの体積減少率
が10%以下であるものをいう。また、このような
ゲルは凍結乾燥したとき、その比表面積は5m2/
g以上の値を保持する。 比表面積とは、乾燥ゲル単位重量当りに吸着し
た窒素ガスが占有する表面でもつて表示したもの
である。つまり比表面積は単位重量のゲルを構成
する物質が乾燥状態でいかに有効に表面を形成し
ているかを表示している。 一般に高分子ゲルは、そのゲルと親和性のある
媒体中で膨潤し、乾燥すると収縮する。膨潤時に
媒体が満たされているポアーが架橋の網目のみで
維持されている軟質ゲルの場合は、乾燥すると網
目がつぶれてしまい、ポアーはほとんど消失す
る。この場合の比表面積は、ほとんど粒子の外側
だけの値になるため、一般に1m2/g以下の低い
値を示す。従来アフイニテイクロマトグラフイ用
として知られているアガロースは軟質ゲルである
ため、乾燥によつてポアーが消失してしまう。し
たがつて、滅菌操作も容易に行えず、さらにはつ
ぶれやすい軟質の網目を持つているため、カラム
に充填し体外循環に用いる場合にも、体液を長時
間、高流速で流すことができない。 一方、ポアーがしつかりした構造をもち、凍結
乾燥や熱滅菌に耐える硬質ゲルの場合には、乾燥
した際にポアーは多少収縮するものの膨潤時の状
態をほとんど維持する。つまりパーマネントポア
ーを有し、比表面積は軟質ゲルより高い値を示
し、少なくとも5m2/g以上の値を示す。 本発明の担体として用いる硬質ゲルの比表面積
は、少なくとも5m2/g以上有するものである
が、この値は一般的に大きいほど好ましい。上限
は1000m2/g位まで使用可能である。 比表面積の測定法はいろいろあるが、本発明で
は、最も一般的な窒素ガスによるBET法で求め
た。また比表面積測定に用いるサンプルは十分乾
燥しておかなければならないが、本発明の担体は
乾燥しにくいこともあり、水にぬれた担体をアセ
トンと平衡にした後、60℃以下で減圧乾燥して測
定用サンプルとした。 本発明に用いる硬質ゲルの保水量(以下WRと
いう)は0.5〜6g/gの範囲にあるのが適当で
あり、好ましくは1.0〜5.0g/gの範囲にあるも
のが最も良好な結果を与える。 WRとは、ゲルを生理食塩水と平衡にした時の
ゲルが粒子内に含みうる生理食塩水の量をゲル乾
燥重量あたりの値として表示したものである。つ
まりWRはゲル内の孔量の目安になる。WRが大き
くなると、水中においてゲル単位体積あたりの骨
格を形成する部分、つまりゲルそのものの重量お
よび生理食塩水中さらには体液中においてゲルの
機械的強度が相対的に低下する。またWRがあま
り小さくなると、吸着に有効な単位重量(または
単位体積)あたりの孔量が少なくなるので吸着能
力が低下する。したがつて、WRが適当な範囲に
あることが本目的の担体にとつて好ましい。 WRは予め十分に乾燥したゲルの重量(W2)を
測定した後に、生理食塩水と十分平衡にしたゲル
を遠心分離器にかけてゲル表面に付着している生
理食塩水を除去した後、その重量(W1)を測定
し、次式によつて求めることができる。 WR=W1−W2/W2(g/g) 以上のように、本発明の吸着材に用いる硬質ゲ
ル担体において、保水量が一定の範囲に入ること
が好ましいが、有効な吸着能力を維持しつつ、し
かも血液、血漿等の体液のような高粘度、高溶質
濃度の液を高流速で長時間安定に流通するには、
さらに硬質ゲル担体の平均粒子径(DW)が一定
の範囲にあることが好ましい。 平均粒子径は小さいほど吸着能力が高くなり好
ましいが、あまり小さ過ぎると体液を高流速で長
時間、安定に流通できなくなる。したがつて、平
均粒子径は25〜2500μmが好ましく、特に全血用
に用いる場合など、より好ましくは150〜1500μm
である。 体外循環治療用吸着材に用いる硬質ゲル担体の
排除限界分子量(Mim)は、硬質ゲル担体に
化学結合により保持させる物質の分子量および目
的吸着物質の分子量を勘案して設定すればよい。
通常タンパク質Mimで103ないし108の範囲にあ
る。タンパク質Mimはゲルのポアー内へ浸透
できない分子の分子量の下限を示す値である。M
imはゲルをカラムに充填して分子量既知の標
準タンパク質を用いて公知の方法で測定すること
ができる。 本発明に用いる硬質ゲル担体の化学的特性とし
ては、(1)被吸着物質に対し、例えば生物学的また
は/および化学的相互作用を示し、これと結合し
うる物質(リガンド)を高密度に化学結合できる
ように官能基の密度が高いこと、(2)目的とする物
質を選択的に吸着するように、担体の血漿タンパ
ク質等に対する非特異吸着が少ないこと、(3)補体
系、凝固系の活性化等の生体成分との反応が少な
いこと、(4)さらに全血用吸着材として用いる場合
には、血球成分との相互作用、すなわち、血栓形
成や血球成分の非特異粘着、残血等が少ないこと
等の特性を備えたものが好ましい。したがつて、
既に述べた物理的特性に加えて、以上の化学的特
性を満たす担体がより好ましく用いられる。 本発明者らは、鋭意研究の結果、水酸基を有す
る架橋合成高分子からなる硬質ゲル担体が、上記
特性を良好に示すことを見い出した。さらには水
酸基密度として5〜17meq/gの範囲にあるもの
が好ましい結果を与え、特に6〜15meq/gの範
囲にあるものがより好ましい結果を与えた。 通常架橋合成高分子は、線状ポリマーと架橋剤
で構成され、水酸基は線状ポリマー中に発現され
る。したがつて、水酸基の密度が高いほど親水性
が増加し、生体成分との相互作用が少なくなり、
リガンドの保持容量も向上して好ましいが、高す
ぎると架橋剤含量が低下して担体の強度が低下す
る。また水酸基の密度が低くすぎると、非特異吸
着が生じて好ましくない。 水酸基の密度は、ゲルをピリジン溶媒中で無水
酢酸と反応させて、水酸基と反応して消費した無
水酢酸の量はまたゲルの重量変化を測定し、これ
から求めることができる。乾燥ゲル1gが1mmo
の無水酢酸と反応したときの水酸基密度が
1meq/gである。 水酸基を有する親水性架橋合成高分子は、水酸
基を有するモノマーの重合またはポリマーの化学
反応による水酸基の導入により合成できる。両者
を併用して合成することもできる。重合方法とし
ては、ラジカル重合法を用いることができる。架
橋剤は重合時共重合により導入するとよい。また
ポリマーの化学反応(ポリマー間、ポリマーと架
橋剤)で導入することを併用してもよい。 一例をあげると、ビニル系モノマーとビニル系
またはアリル系架橋剤との共重合により作ること
ができる。この場合の親水性架橋合成高分子とし
ては、架橋ポリビニルアルコール、架橋ポリ2−
ハイドロオキシエチルアクリレート、架橋ポリ2
−ハイドロオキシエチルメタアクリレート等の架
橋ビニル系ポリマーを例示することができる。特
に架橋ビニルアルコール等のビニルアルコール単
位を主構成成分とする架橋合成高分子が、高い水
酸基密度を与えることができて好ましい結果を与
える。 架橋剤としては、トリアリルイソシアヌレー
ト、トルアリルシアヌレート等のアリル化合物
類、エチレングリコールジメタアクリレート、ジ
エチレングリコールジメタアクリレート等のジ
(メタ)アクリレート類、ブタンジオールジビニ
ルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエー
テル、テトラビニルグリオキザール等のポリビニ
ルエーテル類、ジアリリデンペンタエリスリツ
ト、テトラアリロキシエタンのようなポリアリル
エーテル類、グリシジルメタクリレート等のグリ
シジルアクリレート類を用いることができる。特
に機械的強度、硬さ、微細孔構造、化学的特性の
面よりトリアリルイソシアヌレート単位が好まし
い。 また必要に応じてビニルエステル、ビニルエー
テル等のコモノマーを共重合したものも用いるこ
とができる。 ビニル系共重合体の場合には、カルボン酸のビ
ニルエステルとイソシアヌレート環を有するビニ
ル化合物(アリル化合物)を共重合し、共重合体
を加水分解して得られるポリビニルアルコールの
トリアリルイソシアヌレート架橋体が、機械的強
度、硬さ、細孔の安定性、化学的特性の面で特に
良好な担体を与える。 リガンドを硬質ゲル担体に結合する方法は、共
有結合、イオン結合、物理吸着、包理あるいは重
合体表面への沈殿不溶化等あらゆる公知の方法を
用いることができるが、結合物の溶出性よりみ
て、共有結合により固定、不溶化して用いること
が好ましい。そのため通常固定化酵素、アフイニ
テイクロマトグラフイで用いられる公知の担体の
活性化方法およびリガンドの結合方法を用いるこ
とができる。 活性化方法を例示すると、ハロゲン化シアン
法、エピクロルヒドリン法、ビスエポキシド法、
ハロゲン化トリアジン法、ブロモアセチルブロミ
ド法、エチルクロロホルマート法、1,1′−カル
ボニルジイミダゾール法等をあげることができ
る。本発明の活性化方法は、リガンドのアミノ
基、水酸基、カルボキシル基、チオール基等の活
性水素を有する求核反応基と置換および/または
付加反応できればよく、上記の例示に限定される
ものではない。 本発明において、硬質ゲル担体に保持させるリ
ガンドを例示する。 全身性エリテマトーデス治療用としては、抗核
抗体、抗DNA抗体の吸着除去用に、アデニン、
グアニン、シトシン、ウラシル、チミル等のモ
ノ、ジ、トリヌクレオチドのホモポリマー、また
はコポリマー、天然に存在するDNA、RNA等の
核酸を用いることができる。また血中に存在する
DNA、RNA、ENAの吸着除去用に、抗一本鎖
DAN抗体、抗二本鎖のDNA抗体、抗RNA抗体、
抗ENA抗体等の抗核酸抗体、メチル化アルブミ
ンアクチノマイシンD等の塩基性化合物を用いる
ことができる。さらに、血中の免疫複合体の吸着
除去用には、C1q等の補体成分、プロテインA等
の特異タンパク質、抗ヘビーチエイン不変部第2
相抗体等の免疫複合体に対する抗体を用いること
ができる。 慢性関節リウマチ、悪性関節リウマチ治療用と
しては、尿素、塩酸グアニジン、メルカプトエタ
ノール、界面活性剤、有機溶剤等の化学的変性
(凝集)方法、熱、超音波、ガスバブリング等の
物理的変性(凝集)方法により変性された変性γ
−グロブリン、変性イムノグロブリン、凝集γ−
グロブリン、凝集イムノグロブリン、イムノグロ
ブリンのFc部、イムノグロブリンのヘビーチエ
イン不変部第2相およびそれらの前記変性方法に
よる変性体等のリウマチ因子に対する抗原様物
質、および抗リウマチ因子抗体を用いることがで
きる。またリウマチの免疫複合体除去用には、
C1q等の補体成分、プロテインA等の特異タンパ
ク質、抗ヘビーチエイン不変部第2相抗体等の免
疫複合体に対する抗体を用いることができる。 橋本病治療用には、サイグロブリン、甲状線の
ミクロソーム分画成分を用いることができる。 重症筋無力症治療用には、神経筋のアセチルコ
リンレセプター分画成分を用いることができる。 糸球体腎炎治療用には、糸球体基底膜成分、特
発性血小板滅少性紫斑病治療用は、血小板膜成
分、血小板顆粒分画成分、クツシング症候群治療
用にはトランスコーチゾン、抗コーチゾン抗体を
用いることができる。 肝炎の予防、治療用には、A型肝炎ウイルス、
B型肝炎ウイルス等のウイルス表面抗原に対する
抗体を用いることができる。 高血圧治療用には、抗アンジオテンシン抗
体、高脂血症治療用にはヘパリン、抗リポプロテ
イン抗体を用いることができる。 リンパ球異常に基づく免疫疾患治療用には、抗
Bセル抗体、抗サプレツサーT抗体、抗ヘルパー
T抗体等の抗リンパ球抗体を用いることができ
る。 乳ガン等のガン治療用には、プロテインA、抗
イムノグロブリン抗体を用いることができる。 本発明に用いることができるリガンドは、以上
の例示に限定されるものではなく、コングニチニ
ン、コンカナバリンA、フイトヘマアグルチニン
等のレクチン、核酸、アミノ酸、脂質、プロミタ
ン、ヘパリン、抗原、抗体、酵素、基質、補酵素
等の被吸着物質と結合可能な公知の物質を用いる
ことができる。 また硬質ゲル担体に2種以上のリガンドを保持
させて用いることもできる。さらにはリガンドを
保持した担体を2種以上併用して用いることもで
きる。 以上述べてきたように、本発明の体外循環治療
用吸着材は機械的強度が十分であるため、活性
化、固定化等の吸着材の調製や輸送、体外循環使
用特に破壊されたり、カケやクダケを生ずること
が実質的になく、幅広い操作方法、条件を選択す
ることができる。また硬質ゲルであるため、カラ
ムに充填し、体外循環に用いる場合に、吸着、除
去すべき物質を含む体液を高流速で長時間、連続
的に安定に通液することができる。さらに硬質ゲ
ルであり、パーマネントポアーを有するため、体
外循環治療用吸着材の必須条件である滅菌操作も
容易に行えるものである。例えば吸着材を凍結乾
燥してエチレンオキサイドガス滅菌のような薬剤
滅菌も、吸着材の吸着能力を損うことなく実施で
きる。 本発明は、以上の効果を吸着材の基本的特性で
ある吸着能力を犠性にすることなく、高い能力を
維持したまま実施できる長所を併せ持つている。
さらには、水酸基を有する親水性架橋合成高分子
からなる粒子状硬質ゲル担体は、前記物理的特性
に加えて好ましい化学的特性を有し、次の効果を
示した。 高い水酸基密度を有するため、リガンドを高密
度に化学結合でき、目的物質の高い吸着能力を得
られると共に、高親水性であるため血漿タンパク
質等に対する非特異吸着が少ない。また補体系、
凝固形の活性化等の生体成分との反応が少なく、
さらには全血用吸着材として用いる場合にも、血
球成分との相互作用、すなわち、血栓形成や血球
成分の非特異粘着、残血等が少なく、好適に用い
ることができる。 本発明の吸着材は、自己血漿、自己血液等の体
液を浄化、再生する一般的な用法に適用可能であ
り、癌、免疫増殖性症候群、慢性関節リウマチ、
全身性エリテマトーデス等の膠原病、重症筋無力
症等の自己免疫疾患、アレルギー、臓器移植時の
拒絶反応等の生体免疫機能に関係した疾患および
現象、あるいは腎炎等の腎臓病、肝炎等の肝臓病
などの体外循環治療に有効に利用できる。 以下実施例により、本発明の実施の態様をより
詳細に説明する。 実施例 1 酢酸ビニル100g、トリアリルイソシアヌレー
ト24.1g(X=0.20)、酢酸エチル124g、ヘプタ
ン124g、ポリ酢酸ビニル(重合度500)3.1gお
よび2,2′−アゾビスイソブチロニトリル3.1g
よりなる均一混合液と、ポリビニルアルコール1
重量%、リン酸二水素ナトリウム二水和物0.05重
量%およびリン酸水素二ナトリウム十二水和物
1.5重量%を溶解した水400mlとをフラスコに入
れ、十分撹拌したのち、56.5℃で18時間、さらに
75℃で5時間加熱撹拌して懸濁重合をおこない、
粒状共重合体を得た。過水洗、ついでアセトン
抽出後、カセイソーダ46.5gおよびメタノール2
よりなる溶液中で、40℃で18時間、共重合体の
エステル交換反応を行つた。 得られた粒子の平均粒径は150μmであつた。前
記方法で水酸基密度(qOH)を求めたところ
13meq/gであつた。またゲルの保水量は4.4
g/g乾燥ゲルで、比表面積は10m2/gであつ
た。さらに標準球状タンパク質のリン酸緩衝食塩
液を用いてゲルの排除限界分子量を測定したとこ
ろ約180万であつた。 つぎにエステル交換され、水で十分に洗浄され
たゲル50c.c.を200mlの水に懸濁し、3gの臭化シ
アンを加え、プロペラ撹拌羽根を用いて撹拌す
る。2N水酸化ナトリウム溶液を用いてPHを10〜
11に保ち8分間反応させた。反応終了後はすみや
かにガラスフイルターで過し、ついで水2で
洗浄して活性化ゲルを得た。 さらに活性化ゲル5mlを0.1M炭酸水素ナトリ
ウム50mlで洗浄する。リガンドとしてプロテイン
A50mgを0.1M炭酸水素ナトリウムに溶解し、カ
セイソーダ水溶液を用いてPHを9.5に調節し、活
性化ゲルに加える。ついでこれを25℃で16時間振
盪し、ガラスフイルターを用いて過する。得ら
れた吸着材を、0.1M炭酸水素ナトリウム液およ
び酢酸バツフアー(PH4.0)で交互に洗浄した。 該吸着材をもとのゲル粒子と比較して光学顕微
鏡で観察したところ、カケ、クダケ等の破壊はみ
られなかつた。 この吸着材を4mlカラム(L/D=5)に充填
して、ヒト血漿を0.2ml/mm、ヒト全血(ヘパリ
ン添加1200U/100ml血液)を0.5ml/mmでシング
ルパス法にて各1時間通液した。いずれも充填体
積の低下、目づまり、流量低下はみられず、カラ
ム前の圧力計の変化も10〜20mmHgであつた。 通液前後の血漿タンパクおよび血液血球成分の
変動を調べたところ、血漿ではアルブミンの変動
はわずかであり、C3、C4等の補体の減少も少な
かつたが、プロテインAとグロブリンの相互作用
によりグロブリンを約30%吸着した。全血ではカ
ラムはうすい赤色をおびるにととまり、残血は極
めて少なかつた。吸着材の表面の光学顕微鏡観察
を行つたところ、赤色血栓、白色血栓ともに少な
かつた。またカラム通過血の血球数をカウントし
たところ、赤血球、血小板、白血球ともに減少は
比較的少なかつた。 実施例 2 実施例1で示した重合方法、ケン化方法を用い
て下表の物性値のゲルを得た。
【表】
該ゲルを実施例1と同様にして、活性化および
固定反応を行つた後に、該吸着材をもとの各ゲル
粒子と比較して光学顕微鏡で観察したところ、カ
ケ、クダケ等の破壊はみられなかつた。 また実施例1と同様にして、ヒト血漿、ヒト全
血(ヘパリン添加1200U/100ml血液)を通液し
たところ、いずれの吸着材も充填体積の低下、目
づまり、流量低下はほとんどみられなかつた。血
漿タンパク質の変動を調べたところ、アルブミ
ン、C3、C4等の補体の減少はいずれもごくわず
かであつた。固定したプロテインAによるグロブ
リンの吸着は、いずれも顕著にみられ、約15〜50
%減少した。 全血を用いた実験でも、残血、血栓形成、血球
数変化等は比較的少なかつた。 実施例 3 酢酸ビニル100g、トリアリルイソシアヌレー
ト32.2g(X=0.25)、酢酸エチル100g、n−ヘ
プタノール100g、ポリ酢酸ビニル6.6gおよび
2,2′−アゾビスイソブチロニトリル3.3gより
なる均一混合液を実施例1と同様に懸濁重合し、
得られた粒子のエステル交換反応をおこなつた。
得られたゲルの物性は平均粒径100μm、qOH=
12meq/g、WR=3.4g/gおよび比表面積は20
m2/gであつた。 実施例1と同様に排除限界分子量を測定したと
ころ約200万であつた。活性化は実施例1と同様
に行い、固定化プロテインAに代つてプロタミン
を用いた。他は実施例1と同様である。湿潤状態
の吸着材を121℃、20分間オートクレーブ滅菌し
たところ、吸着材の体積減少はほとんど認められ
なかつた。滅菌有無の2種類の吸着材について、
実施例1と同様にヒト血漿を通液したところ、ア
ルブミン、C3、C4等の補体の減少はいずれもご
くわずかであり、固定したプロタミンによるイム
ノグロブリンMの吸着は、単純免疫拡散法にて測
定したところ、いずれも顕著にみられ、約35%減
少した。
固定反応を行つた後に、該吸着材をもとの各ゲル
粒子と比較して光学顕微鏡で観察したところ、カ
ケ、クダケ等の破壊はみられなかつた。 また実施例1と同様にして、ヒト血漿、ヒト全
血(ヘパリン添加1200U/100ml血液)を通液し
たところ、いずれの吸着材も充填体積の低下、目
づまり、流量低下はほとんどみられなかつた。血
漿タンパク質の変動を調べたところ、アルブミ
ン、C3、C4等の補体の減少はいずれもごくわず
かであつた。固定したプロテインAによるグロブ
リンの吸着は、いずれも顕著にみられ、約15〜50
%減少した。 全血を用いた実験でも、残血、血栓形成、血球
数変化等は比較的少なかつた。 実施例 3 酢酸ビニル100g、トリアリルイソシアヌレー
ト32.2g(X=0.25)、酢酸エチル100g、n−ヘ
プタノール100g、ポリ酢酸ビニル6.6gおよび
2,2′−アゾビスイソブチロニトリル3.3gより
なる均一混合液を実施例1と同様に懸濁重合し、
得られた粒子のエステル交換反応をおこなつた。
得られたゲルの物性は平均粒径100μm、qOH=
12meq/g、WR=3.4g/gおよび比表面積は20
m2/gであつた。 実施例1と同様に排除限界分子量を測定したと
ころ約200万であつた。活性化は実施例1と同様
に行い、固定化プロテインAに代つてプロタミン
を用いた。他は実施例1と同様である。湿潤状態
の吸着材を121℃、20分間オートクレーブ滅菌し
たところ、吸着材の体積減少はほとんど認められ
なかつた。滅菌有無の2種類の吸着材について、
実施例1と同様にヒト血漿を通液したところ、ア
ルブミン、C3、C4等の補体の減少はいずれもご
くわずかであり、固定したプロタミンによるイム
ノグロブリンMの吸着は、単純免疫拡散法にて測
定したところ、いずれも顕著にみられ、約35%減
少した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 多孔質粒子状担体に被吸着物質と結合可能な
リガンドを共有結合で保持させてなる体外循環治
療用吸着材において、該多孔質粒子状担体が水酸
基を有する親水性架橋有機合成高分子からなり、
保水量が0.5〜6g/g、水酸基密度が5〜
17meq/gの範囲にある担体であつて、該担体の
比表面積が少なくとも5m2/gであり、かつ担体
を直径10mm、長さ50mmの容器に充填し通水すると
き、容器の入口と出口の圧力差が200mmHgの状態
で、担体の体積減少率が10%以下である硬質ゲル
担体であることを特徴とする体外循環治療用吸着
材。 2 硬質ゲル担体がビニルアルコール単位を主構
成成分とする架橋合成高分子である特許請求の範
囲第1項記載の体外循環治療用吸着材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56110817A JPS5812656A (ja) | 1981-07-17 | 1981-07-17 | 体外循環治療用吸着材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56110817A JPS5812656A (ja) | 1981-07-17 | 1981-07-17 | 体外循環治療用吸着材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5812656A JPS5812656A (ja) | 1983-01-24 |
JPH0323182B2 true JPH0323182B2 (ja) | 1991-03-28 |
Family
ID=14545406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56110817A Granted JPS5812656A (ja) | 1981-07-17 | 1981-07-17 | 体外循環治療用吸着材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5812656A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6077769A (ja) * | 1983-10-05 | 1985-05-02 | 鐘淵化学工業株式会社 | 吸着体の製造法 |
JPS59102436A (ja) * | 1982-12-02 | 1984-06-13 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 吸着体 |
JPS59196738A (ja) * | 1983-04-21 | 1984-11-08 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 吸着体およびその製造法 |
JPS59139937A (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-11 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 低比重リポ蛋白吸着材 |
JPS63115572A (ja) * | 1986-10-31 | 1988-05-20 | 鐘淵化学工業株式会社 | 直接血液潅流用球状粒子 |
JPH01280469A (ja) * | 1989-03-10 | 1989-11-10 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 吸着体 |
WO2006070876A1 (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-06 | Kaneka Corporation | 架橋ポリマー粒子およびその製造方法 |
JP5386770B2 (ja) * | 2005-11-08 | 2014-01-15 | 株式会社カネカ | 架橋ポリマー粒子およびその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6040863B2 (ja) * | 1976-07-02 | 1985-09-12 | 富田製薬株式会社 | 医療用吸着剤 |
JPS5836624B2 (ja) * | 1978-04-05 | 1983-08-10 | 旭化成株式会社 | 血液処理用吸着剤 |
-
1981
- 1981-07-17 JP JP56110817A patent/JPS5812656A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5812656A (ja) | 1983-01-24 |
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